JP2015004597A - 光電式測定器用スケール、エンコーダ及びスケールの形成方法 - Google Patents

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前田 不二雄
Fujio Maeda
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Abstract

【課題】より安価かつ容易に構成可能な光電式測定器用スケール、エンコーダ及びスケールの形成方法を提供すること【解決手段】本発明にかかる光電式測定器用のスケール1は、スケール基材10と、スケール基材10の上に形成される反射膜20と、を有し、反射膜20の表面を所定のピッチでエッチングすることにより低反射面22とし、反射膜20の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面21としたことを特徴とするものである。これにより、より安価かつ歩留まりのよいスケールを提供することができる。【選択図】図1

Description

本発明は光電式測定器用スケール、エンコーダ及びスケールの形成方法に関する。
光電式測定器のスケールの形成方法として、いくつかの方法が知られている。
スケールの形成方法の一つは、スケールの基材となるSUS(Steel Special Use Stainless)をエッチングする方法(以下エッチングスケール構造という。)である。
図4は、エッチングスケール構造のスケール100の一部断面を示す図である。エッチングスケール構造では、SUS基材101の磨き面102を反射面とし、SUSをエッチングした部分であるエッチング面103を低反射面として、スケールに必要なコントラストを得る。
また、特許文献1には、スケールの形成方法として、基材の表面に基材とは異なる材料の膜を形成する方法がある。図5は、DLC膜202上にCrの光反射層203を形成したスケール200の一部断面図を示す図である。スケール200では、SUS基材201の表面にDLC(Diamond-like Carbon)層202で形成された低反射層と、DLC層202上にCrで形成されDLC層202より反射率が高い光反射層203と、を備える。
特開2009−264923号公報
しかしながら、エッチングスケール構造は、安価に形成可能である一方、SUS面に目盛を形成する、いわゆるリソグラフィ技術に使用するエッチングレジスト(感光性レジスト)のSUSへの密着が悪く、目盛品質の維持が難しい。
図6は、エッチングスケール構造のスケールの一部拡大図を示す図である。図6に示すように、エッチングスケール構造においては、エッチング時に、エッチングむらやサイドエッチングが発生してしまう。すると、位置による目盛品質のばらつきが顕著にみられるようになる。よってエッチングスケール構造においては、特に長尺の製品に用いる場合、スケールの対応可能長さが短くなってしまったり、歩留まりが低くなってしまう、等の問題があった。
また、特許文献1に記載の技術では、スケールの基材の表面にDLC膜を成膜しなければならず、高価になってしまうという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、より安価かつ歩留まりのよい光電式測定器用スケール、エンコーダ及びスケールの形成方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる光電式測定器用のスケールは、スケール基材と、スケール基材の上に形成される反射膜と、を有し、反射膜の表面を所定のピッチでエッチングすることにより低反射面とし、反射膜の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面としたことを特徴とするものである。これにより、よりスケールの目盛を均一に形成することができる。
本発明にかかるエンコーダは、スケール基材と、スケール基材が配置されたスケールと、スケールを読み取る読取部と、を備え、スケールは、スケール基材の上に形成される反射膜と、を有し、反射膜の表面を所定のピッチでエッチングすることにより低反射面とし、反射膜の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面としたことを特徴とする。これにより、エンコーダの精度をより良くすることができる。
本発明にかかるスケールの形成方法は、低反射面と、光反射面とを有するスケール形成方法であって、スケール基材の磨き面上に反射膜を形成し、反射膜の表面の一部をスケールの測定方向に対して一定間隔でかつ直角方向にエッチングして、低反射面を形成し、反射膜の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面とするものである。これにより、より目盛が均一なスケールを形成することができる。
本発明によれば、より安価かつ容易に構成可能な光電式測定器用スケール、エンコーダ及びスケールの形成方法を提供することができる。
実施の形態にかかるスケールの一部断面図を示す図である。 実施の形態にかかるTiSiの表面を拡大した写真である。 実施の形態にかかるTiSiのエッチング量と反射率の関係を示す図である。 従来のエッチングスケール構造のスケールの一部断面を示す図である。 従来のDLC膜上に光反射層が形成されたスケールを示す。 従来のエッチングスケール構造のスケールの一部拡大図を示す図である。
実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態にかかる、スケールの一部断面図を示す図である。スケール1は、SUS基材10と、SUS基材10の磨き面11の上に金属化合物で形成した反射膜20を備える。
反射膜20は、所定のエッチング液に対するエッチング過程において、エッチング速度差により表面に凹凸を形成する金属シリサイド膜で形成される。
また、反射膜20の上面を反射面21とし、エッチングされることにより表面を荒らした部分を低反射面22とする。反射面21は、スケール1の測定方向に対して、所定の間隔で、直角方向に設けられた領域である。低反射面22は、反射面21の間の領域で、スケール1の測定方向に対して直角方向にエッチングされた領域である。ここで、反射面21の反射率は30%程度以上であることが望ましく、40%以上であることがより好ましい。
本実施の形態にかかるスケール1では、SUS基材10の磨き面に反射膜20を成膜することにより反射率の高い反射面21とし、反射面の間の領域であって反射膜20の表面をエッチングして低反射面22とする。これにより、反射面21と低反射面22とで、反射率のコントラストを形成して、スケールを形成することができる。
反射膜20は、具体的にはTiSiにより形成される。図2は、TiSiの表面を拡大した写真である。図2(a)は、TiSiのエッチング前の表面を示す。図2(b)は、TiSiの表面をエッチングした後の表面を示す。図3は、TiSiのエッチング量(エッチング深さ)と反射率の関係を示す図である。
TiSiは、SUS基材の磨き面に成膜することにより反射率40%以上の反射面を形成することができる。そして、TiSiは、フッ化水素アンモニウムとフッ化アンモニウムの混合水溶液である緩衝フッ酸液によりエッチングすると、TiとSiのエッチング速度が異なるために、エッチングした面の表面に反射率を低くする凹凸が形成されエッチングが進行する。そのため、エッチングした面を容易に低反射面とすることができる。
従来、SUS基材をエッチングする構成にした場合には、SUSとレジストの密着性の不足によるサイドエッチングや、サイドエッチングによる目盛品質の低下、等が発生していた。
実施の形態にかかるスケール1においては、TiSiの反射膜の表面にスケールを形成する。TiSiはレジストとの密着性が良いため、レジストを用いてTiSiをエッチングすることで、サイドエッチングを低減できる。よって、レジストとの密着が悪いSUS基材をレジストによりエッチングする場合に比べ、実施の形態におけるスケール1の目盛品質を向上・安定化させることができ、結果として長尺のスケールに対応できる。また、反射膜の表面をエッチングするスケール1においては、粒界腐食の影響などがない。
従って、実施の形態にかかるスケール1においては、長尺スケールの製作がより容易になる。そのため、スケールの目盛を形成するためのパターンをより微細化することが可能となる。さらに、エッチングのやりやすさからSUS基材の種類を決定しなくてもよく、より自由にSUS基材を選択可能となる。
またさらに、SUS基材上に複数の積層膜の成膜が不要で、エッチング量(エッチング時間)許容も大きくエッチング管理が容易で、結果として、低コスト化が可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、基材は、表面が平滑で、成膜した金属シリサイド膜の反射率が30%程度以上となる各種ガラス基板でも構わないし、インバー材でもよい。また、金属シリサイド膜は、例えば、TaSi、WSiなどでもよい。
1 スケール
10 SUS基材
11 磨き面
20 反射膜
21 光反射面
22 低反射面
100、200 スケール
101、201 基材
102 磨き面
103 エッチング面
202 DLC層
203 光反射層

Claims (7)

  1. スケール基材と、
    前記スケール基材の上に形成される反射膜と、を有し、
    前記反射膜の表面を所定のピッチでエッチングすることにより低反射面とし、
    前記反射膜の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面とした
    ことを特徴とする光電式測定器のスケール。
  2. 前記反射膜は、所定のエッチング液に対するエッチング過程において、エッチング速度差により表面に凹凸を形成する金属シリサイド膜である、請求項1項記載の光電式測定器のスケール。
  3. 前記反射膜は、TiSi、TaSi、及びWSiのうちいずれか1つである、請求項1項記載の光電式測定器のスケール。
  4. 前記スケールの基材は、SUSである、請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の光電式測定器のスケール。
  5. 前記スケールの基材は、インバー材である、請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の光電式測定器のスケール。
  6. スケール基材と、
    前記スケール基材が配置されたスケールと、
    前記スケールを読み取る読取部と、を備え、
    前記スケールは、前記スケール基材の上に形成される反射膜と、を有し、
    前記反射膜の表面を所定のピッチでエッチングすることにより低反射面とし、
    前記反射膜の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面とした
    ことを特徴とする、エンコーダ。
  7. 低反射面と、光反射面とを有するスケール形成方法であって、
    スケール基材の磨き面上に反射膜を形成し、
    前記反射膜の表面の一部を前記スケールの測定方向に対して一定間隔でかつ直角方向にエッチングして、前記低反射面を形成し、
    反射膜の表面のうちエッチングせずに残った部分を光反射面とする、請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のスケールの形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5971882B1 (ja) * 2016-02-22 2016-08-17 株式会社メルテック 反射型エンコーダスケール、反射型エンコーダスケールの製造方法、及びエンコーダユニット
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JP2019120500A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 株式会社ミツトヨ スケールおよびその製造方法

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