JP2015103672A - インプリント用テンプレート - Google Patents

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Masaaki Kurihara
栗原  正彰
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Abstract

【課題】 本発明は、ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートにおいて、転写パターンが折れてしてしまうことを抑制し、被転写基板にコンタクトホールパターン等の樹脂パターンを生産性良く形成することが可能なインプリント用テンプレートを提供することを目的とする。【解決手段】 ピラー形状の転写パターンの形態を、転写パターンの上面および底面の面積と、転写パターンの高さとの関係から規定される値、または、転写パターンの上面および所定の高さ位置の断面の面積と、所定の高さ位置から上面までの高さとの関係から規定される値を、特定の範囲内に収まる形態とすることにより、上記課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、インプリント用テンプレートに関し、特に、ピラー形状(柱状)の転写パターンを有するインプリント用テンプレートに関するものである。
半導体デバイス製造においては、従来から、フォトマスクを使って縮小(例えば1/4縮小)露光するフォトリソグラフィの技術が用いられており、近年では、より解像度を向上させる技術として、位相シフトマスクを用いたフォトリソグラフィによって、超LSI等の微細なパターンを製造している。
しかしながら、さらなる微細化に対応するためには、露光波長の問題や製造コストの問題などから上記のフォトリソグラフィによる方式の限界が指摘されており、次世代のリソグラフィ技術として、インプリント用テンプレート(モールド、スタンパ、金型とも呼ばれる)を使うナノインプリントリソグラフィ(NIL:Nanoimprint Lithography)が提案されている(例えば、特許文献1、2)。
ここで、従来のナノインプリントリソグラフィにおいては、例えば、低粘度のインプリント樹脂を被転写基板上に形成し、次いで、インプリント樹脂にインプリント用テンプレート(適宜、テンプレートとも呼ぶ)を接触させて、毛細管現象を利用してテンプレートの転写パターン内にインプリント樹脂を充填し、この充填したインプリント樹脂を硬化させた後にテンプレートを離型して、被転写基板上にラインアンドスペースパターン等の樹脂パターンを形成していた(例えば、特許文献3)。
一方、コンタクトホールパターン等の樹脂パターンの形成においては、被転写基板上に半硬化したインプリント樹脂を形成し、この半硬化したインプリント樹脂に、テンプレートに形成されたピラー形状の転写パターンを刺し込み、この状態でインプリント樹脂を完全に硬化させ、その後、テンプレートを離型するインプリント方法が提案されている(例えば、特許文献4)。
特表2004−504718号公報 特開2002−93748号公報 特許第4514754号公報 特開2013−69921号公報
しかしながら、コンタクトホールパターン等の樹脂パターンの形成においては、テンプレートが有する転写パターンはピラー形状になり、従来のラインアンドスペースパターンの転写パターンに比べて物理的強度が弱い(特に横方向からの外力に対して物理的強度が弱い)ことから、テンプレートの離型時に、このピラー形状の転写パターンが折れやすいという問題があった。
また、ピラー形状の転写パターンは、従来のラインアンドスペースパターンの転写パターンに比べて凹部の空間が大きいため、毛細管現象を利用して転写パターン内にインプリント樹脂を充填することは困難である。
それゆえ、コンタクトホールパターン等の樹脂パターンの形成においては、上記のように、半硬化したインプリント樹脂等、従来よりも粘度の高いインプリント樹脂に、ピラー形状の転写パターンを刺し込むことになるが、この刺し込みの際にも転写パターンが折れやすいという問題があった。
そして、パターン転写の工程中に転写パターンが折れてしまった場合、その後にパターン転写される被転写基板側の対応する箇所のコンタクトホールパターンが全て不良になり、生産性が低下するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートにおいて、転写パターンが折れてしまうことを抑制し、被転写基板にコンタクトホールパターン等の樹脂パターンを生産性良く形成することが可能なインプリント用テンプレートを提供することを目的とする。
本発明者は、種々研究した結果、ピラー形状の転写パターンの形態を、転写パターンの上面および底面の面積と、転写パターンの高さとの関係から規定される値、または、転写パターンの上面および所定の高さ位置の断面の面積と、所定の高さ位置から上面までの高さとの関係から規定される値を、特定の範囲内に収まる形態とすることにより、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートであって、前記ピラー形状の転写パターンの上面の面積をS1、前記ピラー形状の転写パターンの底面の面積をS2、前記ピラー形状の転写パターンの底面から上面までの高さをH1、とした場合に、前記S2の平方根から前記S1の平方根を差し引いた値を前記H1で割った値が、0.06以上0.12以下の範囲であることを特徴とするインプリント用テンプレートである。
また、本発明の請求項2に係る発明は、ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートであって、前記ピラー形状の転写パターンの上面の面積をS1、前記ピラー形状の転写パターンの底面の面積をS2、前記ピラー形状の転写パターンの底面から上面までの高さをH1、前記ピラー形状の転写パターンの底面から上面に向かってH2の高さ位置の断面の面積をS3、とした場合に、前記S2が前記S3よりも大きな面積であって、かつ、前記S3の平方根から前記S1の平方根を差し引いた値を、前記H1から前記H2を差し引いた値で割った値が、0.06以上0.12以下の範囲であることを特徴とするインプリント用テンプレートである。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記H2が、0より大きな値であって、前記H1の0.6倍以下の大きさであることを特徴とする請求項2に記載のインプリント用テンプレートである。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記S2が前記S1の4倍以下の面積であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のインプリント用テンプレートである。
本発明によれば、ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートにおいて、転写パターンが折れてしまうことを抑制することができ、被転写基板にコンタクトホールパターン等の樹脂パターンを形成することを、生産性良く行うことができる。
本発明に係るインプリント用テンプレートの第1の実施形態の一例を示す説明図である。 本発明に係るインプリント用テンプレートの第1の実施形態における転写パターンの上面および底面の面積と、高さの関係について示す説明図である。 本発明に係るインプリント用テンプレートの第2の実施形態の一例を示す説明図である。 本発明に係るインプリント用テンプレートの第2の実施形態の転写パターンとインプリント樹脂との関係を示す説明図である。 本発明に係るインプリント用テンプレートの第2の実施形態の転写パターンの配設位置の一例を示す説明図である。 本発明に係るインプリント用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。
以下、本発明に係るインプリント用テンプレートについて、図面を用いて詳細に説明する。
<インプリント用テンプレート>
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係るインプリント用テンプレートの第1の実施形態の一例を示す説明図である。ここで、図1(a)は、本実施形態に係るインプリント用テンプレート10の概略断面図であり、図1(b)は、インプリント用テンプレート10が有する転写パターン12の概略断面図であり、図1(c)は、転写パターン12の概略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係るインプリント用テンプレート10は、基部11の主面11aの上にピラー形状の転写パターン12を有しており、転写パターン12は、その上面13の面積が底面14の面積よりも小さい、円錐台状の形態を有している。
ここで、本発明において、転写パターンの底面とは、転写パターンが基部の主面と接触する面を指す。例えば、図1に示すインプリント用テンプレート10において、転写パターン12の底面14は、転写パターン12が基部11の主面11aと接触する面である。
なお、通常、インプリント用テンプレートの転写パターンは、基部と同じ材料から構成されている。
ここで、インプリント用テンプレートが有するピラー形状の転写パターンが、その上面の面積が底面の面積よりも大きい形態(すなわち、図1(b)、(c)に示す転写パターン12とは上下が逆となる形態)を有していると、転写パターンと基材との接触面積が小さくなって、この底面部分で折れやすくなる。
また、コンタクトホールパターンのようなホール形状のパターンをインプリント樹脂に形成する場合、上記のようにピラー形状の転写パターンが、その上面の面積が底面の面積よりも大きい形態(すなわち、図1(b)、(c)に示す転写パターン12とは上下が逆となる形態)を有していると、インプリント用テンプレートを離型する際に、アンカーのように作用して、さらに折れやすくなる。
上記のアンカー作用について、より詳しく述べると、例えば、変形可能なインプリント樹脂に上記のような形態の転写パターンを刺し込むと、インプリント樹脂が変形して前記転写パターンの底面側(テンプレートの基部側)の周囲にも接触することになる。
そして、この状態でインプリント樹脂を完全に硬化させてしまうと、硬化したインプリント樹脂から構成されるホールパターンの上面側(テンプレート側)の面積は、底面側(被転写基板側)の面積よりも小さくなる。
それゆえ、テンプレートを離型する際には、上記のような形態の転写パターンがアンカーのように作用してしまい、面積の小さい底面部分に力が集中して折れやすくなる。
一方、図1(b)、(c)に示す転写パターン12のように、その上面の面積が底面の面積よりも小さい形態であれば、上記のような弊害を抑制できる。
ただし、転写パターンの上面の面積と底面の面積が、あまりにかけ離れた大きさでは、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターンを形成することに適さなくなる。通常、樹脂から構成されるコンタクトホール用のパターンは、出来るだけ垂直な形態が求められるからである。
ここで、図1(b)、(c)に示す転写パターン12が、図2に示すような、頂点15と母線16を有する直円錐から小円錐(破線で表示)を取り除いた円錐台の形態であって、その上面13が半径r1の円形であり、底面14が半径r2の円形であり、底面14から上面13までの高さがH1とした場合、半径r2と母線16で構成される鋭角θは、下記の数式(1)のように表されることになる。
Figure 2015103672
そして、本発明者が種々研究した結果、上記θの値が86°以上であって88°以下の範囲となる形態であれば、インプリント用テンプレートの転写パターンとして、ドライエッチング技術を用いて製造可能であり、ピラー形状であっても折れにくくすることができ、かつ、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターンを形成することに適した転写パターンとすることができることが見出された。
ここで、図2に示す円錐台形状において、上面13の面積をS1、底面14の面積をS2とした場合、
Figure 2015103672
であることから、上記の数式(1)は、
Figure 2015103672
となり、πの値を3.14とし、上記の好適な範囲のθの値を代入とすると、下記の関係が導き出される。
Figure 2015103672
すなわち、本実施形態に係る転写パターン12は、上面13の面積をS1、底面14の面積をS2、底面14から上面13までの高さをH1、とした場合に、前記S2の平方根から前記S1の平方根を差し引いた値を前記H1で割った値が、0.06以上0.12以下の範囲であることが好ましいことになる。
なお、図2においては、説明容易とするために、理想的な形態である円錐台を用いて説明したが、上記のように、転写パターンの上面および底面の面積と転写パターンの高さとの関係から規定される値が、特定の範囲内に収まる形態であれば、同様に、ピラー形状であっても折れにくくすることができ、かつ、コンタクトホールパターンを形成することに適した転写パターンとすることができる。
例えば、転写パターンの上面や底面の形態として、真円以外にも、長円状や楕円状、若しくは、矩形や矩形の四隅が丸められたような形態であっても良い。
また、図2に示す円錐台においては、母線16は直線であるが、本発明に係る転写パターンの形態はこれに限らず、転写パターンの側面は、その断面形状が曲線で形成されるものであっても良い。
本実施形態に係る転写パターン12の具体的な数値としては、一例として、底面14から上面13までの高さH1が100nm程度、上面13の面積S1が400nm2〜900nm2の程度を挙げることができる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明に係るインプリント用テンプレートの第2の実施形態の一例を示す説明図である。ここで、図3(a)は、本実施形態に係るインプリント用テンプレート20の概略断面図であり、図3(b)は、インプリント用テンプレート20が有する転写パターン22の概略断面図であり、図3(c)は、転写パターン22の概略斜視図である。
図3に示すように、本実施形態に係るインプリント用テンプレート20は、基部21の主面21aの上にピラー形状の転写パターン22を有している。
そして、転写パターン22は、底面24から上面23に向かってH2の高さ位置の断面25よりも上面23側が、上記の第1の実施形態の転写パターン12と同様な円錐台状の形態を有しており、断面25の位置よりも底面24側は、底面24に向かって末広がりとなる形態を有しており、全体として漏斗状の形態(漏斗を逆さまにしたような形態)を有している。
本実施形態の転写パターン22は漏斗状の形態を有しているため、上面23に対する底面24の面積を、上記の第1の実施形態の転写パターン12の場合よりも大きくすることができる。それゆえ、より折れにくくすることができる。
ここで、上述のように、円錐台状の転写パターンにおいては、その上面の面積と底面の面積が、あまりにかけ離れた大きさでは、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターンを形成することに適さなくなる。通常、樹脂から構成されるコンタクトホール用のパターンは、出来るだけ垂直な形態が求められるからである。
そこで、本実施形態においては、転写パターン22におけるインプリント樹脂に突き刺す部分(すなわち、断面25の位置よりも上面23側の部分)を、上記の第1の実施形態の転写パターン12と同様の特定の形態とすることで、折れやすいという弊害をより抑制しつつ、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターンを形成することに適した転写パターンとする。
より詳しくは、本実施形態に係る転写パターン22は、上面23の面積をS1、底面24の面積をS2、底面24から上面23までの高さをH1、底面24から上面23に向かってH2の高さ位置の断面25の面積をS3、とした場合に、前記S2が前記S3よりも大きな面積であって、かつ、前記S3の平方根から前記S1の平方根を差し引いた値を、前記H1から前記H2を差し引いた値で割った値が、0.06以上0.12以下の範囲となる形態を有するものである。
上記の関係は、上述の第1の実施形態の数式(4)におけるS2およびH1に、それぞれ、S3および(H1−H2)を代入することで、以下の数式(5)が得られることに基づくものである。
Figure 2015103672
図4は、本実施形態に係るインプリント用テンプレートの転写パターンとインプリント樹脂との関係を示す説明図である。
ここで、図4(a)は、インプリント用テンプレート20を、被転写基板31上に形成されたインプリント樹脂32に接触させる前の状態を示し、図4(b)は、インプリント樹脂32に転写パターン22の所定の部分を刺し込んだ状態を示し、図4(c)は、インプリント用テンプレート20を、完全に硬化させたインプリント樹脂33から離型した状態を示している。
図4(b)に示すように、コンタクトホールパターンをインプリント樹脂32に形成する場合には、泡噛み等の問題を防止するため、転写パターン22の所定の部分を刺し込み、インプリント用テンプレート20の基部21がインプリント樹脂32に接触しないようにすることが好ましい(例えば、特許文献4)。
それゆえ、目的とするコンタクトホールパターンの深さがD1の場合、図3(b)に示す(H1−H2)の大きさがD1よりも大きな値となるように、転写パターン22を形成することで、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターンを形成することに適した転写パターンとすることができる。
ここで、H2の大きさとしては、形成しようとするコンタクトホールパターンによっても異なるが、0より大きな値であって、H1の0.6倍以下の大きさであることが好ましい。
H2がH1の0.6倍よりも大きい場合は、コンタクトホールパターンの形成に寄与しない部分が大きくなり過ぎて無駄であり、H2の大きさが0の場合は、上記の第1の実施形態と同じになってしまうからである。
本実施形態において、H1、H2の具体的な大きさとしては、一例として、H1が100nm程度、H2が30nm〜50nm程度を挙げることができる。
次に、本実施形態に係る転写パターンの底面の大きさについて説明する。
図5は、本実施形態に係るインプリント用テンプレートの転写パターンの配設位置の一例を示す説明図である。
ここで、図5(a)は、横一列に配置された複数の転写パターン22が、互いに最も近接した状態の概略平面図を示し、図5(b)は、縦方向に伸びる1:1のラインアンドスペースパターン40と横一列に配置されたコンタクトホールパターン50の関係を示す。
図5(a)に示すように、本実施形態において、隣接する転写パターン22が互いに最も接近した状態とは、互いの底面24が接する状態である。そして、転写パターン22の底面24が円形の場合、この状態における上面23の中心間の距離は、底面24の直径R2と等しくなる。
一方、図5(b)に示すように、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターン等において、縦方向に伸びる1:1のラインアンドスペースパターン40に対して横一列に配置されたコンタクトホールパターン50の中心間の距離は、ラインパターン41の中心線同士の距離、すなわち、ラインアンドスペースパターン40のピッチP1に等しくなる。そして、コンタクトホールパターン50の直径はラインパターン41の幅L1と同じ大きさであることが好ましく、1:1のラインアンドスペースパターンにおいては、前記L1の大きさは、前記P1の大きさの1/2になる。
それゆえ、本実施形態においては、転写パターン22の底面24の面積S2が上面23の面積S1の4倍以下の面積であることが好ましい。
図5に示すように、転写パターン22の上面23及び底面24が円形である場合、上面23の直径R1と等しい大きさの幅L1を有するラインパターン41から構成される1:1のラインアンドスペースパターン40に対して、ラインパターン方向とは垂直な方向に一列に配置されるコンタクトホールパターン50を形成することができるからである。
上記について、より詳しく説明すると、1:1のラインアンドスペースパターン40においては、
Figure 2015103672
であることから、数式(6)のL1にR1を代入し、P1≧R2の制約を当てはめると、
Figure 2015103672
となり、
Figure 2015103672
となる。そして、転写パターン22の上面23及び底面24が円形である場合、
Figure 2015103672
であることから、
Figure 2015103672
となり、次の数式(11)が導き出される。
Figure 2015103672
以上のように、本実施形態によれば、転写パターンが折れやすいという弊害をより抑制しつつ、半導体デバイス製造に用いるコンタクトホールパターンを形成することに適した転写パターンとすることができる。
なお、上記の説明においては、説明容易とするために、上面23、底面24、断面25のいずれもが円形である転写パターン22を用いて説明したが、転写パターンの上面および所定の高さ位置の断面の面積と、所定の高さ位置から上面までの高さとの関係から規定される値が、特定の範囲内に収まる形態であれば、同様に、折れやすいという弊害をより抑制しつつ、コンタクトホールパターンを形成することに適した転写パターンとすることができる。
例えば、転写パターンの上面、底面、所定の高さ位置の断面の形態として、真円以外にも、長円状や楕円状、若しくは、矩形や矩形の四隅が丸められたような形態であっても良い。
また、第1の実施形態と同様に、本実施形態に係る転写パターンの側面は、その断面形状が曲線で形成されるものであっても良い。
本実施形態に係る転写パターン22の具体的な数値としては、一例として、底面24から上面23までの高さH1が100nm程度、底面24から断面25までの高さH2が40nm程度、上面23の面積S1が400nm2〜900nm2の程度を挙げることができる。
<インプリント用テンプレートの製造方法>
図6は、本発明に係るインプリント用テンプレートの製造方法の一例を示す概略工程図である。
本発明に係るインプリント用テンプレートを得るには、例えば、図6(a)に示すように、まず、基材101の上にハードマスク層102A、さらにその上にレジスト層103Aを形成したものを準備する。
本実施形態において、基材101の材料は、インプリント用テンプレートの基材として使用できる材料であれば用いることができ、例えば、シリコン(Si)や酸化シリコン(SiOx)から構成される材料を用いることができる。中でも、石英ガラスを好適に用いることができる。
石英ガラスであれば、紫外線を効率よく透過することができるため、インプリントの際に用いる樹脂に、紫外線硬化性の樹脂を用いることができるからである。また、石英ガラスはフォトマスクの基材としても実績があり、平坦性等の品質や洗浄耐性に優れたものを入手し易いからである。
また、ハードマスク層102Aの材料は、基材101のエッチングマスクとして使用できる材料であれば用いることができ、例えば、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)等の金属を含む材料、例えば、クロムやタンタル等から構成される単一成分の金属や、その酸化物、窒化物、酸窒化物等の金属化合物を用いることができる。中でも、クロム(Cr)を含む材料を好適に用いることができる。
クロム(Cr)を含む材料は、フォトマスクのマスク材(遮光材)として実績があるため、品質の良い薄膜を均一に形成する技術も、高精度でエッチングする技術も、フォトマスク分野の技術を応用することができるからである。
また、レジスト層103Aの材料は、ハードマスク層102Aのエッチング加工に使用できる材料であれば用いることができ、例えば、フォトマスク製造に用いられる電子線レジストやフォトレジストを用いることができる。
次に、レジスト層103Aに電子線描画等を施すことによりレジストパターン103Bを形成し(図6(b))、レジストパターン103Bから露出するハードマスク層102Aをエッチング加工してハードマスクパターン102Bを形成し(図6(c))、その後、レジストパターン103Bを除去する(図6(d))。
次に、ハードマスクパターン102Bをエッチングマスクに用いて基材101をエッチング加工して転写パターン112を形成し(図6(e))、その後、ハードマスクパターン102Bを除去することにより、基部111と転写パターン112を有するインプリント用テンプレート100を得る(図6(f))。
上記の工程の中で、例えば、上記のハードマスクパターン102Bをエッチングマスクに用いて基材101をエッチング加工して転写パターン112を形成する工程(図6(e))において、ドライエッチング条件を調整等することにより、上記の本発明に係る転写パターンを形成することができる。
例えば、CF4やCHF3等のフッ素系ガスを含むエッチングガスを用いて、異方性となる条件に調整したドライエッチングを施すことにより、本発明に係る第1の実施形態の転写パターンを形成することができる。
また、所定の深さまでを、上記の異方性となる条件に調整したドライエッチングを施し、その後、等方性となる条件に調整したドライエッチングを施すことにより、本発明に係る第2の実施形態の転写パターンを形成することができる。
また、所定の深さまでを、上記の、異方性となる条件に調整したドライエッチングを施し、その後、フッ酸を含む溶液等を用いてウェットエッチングを施すことにより、本発明に係る第2の実施形態の転写パターンを形成することもできる。
以上、本発明に係るインプリント用テンプレートについて、それぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
10、20 インプリント用テンプレート
11、21 基部
11a、21a 主面
12、22 転写パターン
13、23 上面
14、24 底面
15 頂点
16 母線
25 断面
31 被転写基板
32、33 インプリント樹脂
40 ラインアンドスペースパターン
41 ラインパターン
50 コンタクトホールパターン
100 インプリント用テンプレート
101 基材
102A ハードマスク層
102B ハードマスクパターン
103A レジスト層
103B レジストパターン
111 基部
112 転写パターン

Claims (4)

  1. ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートであって、
    前記ピラー形状の転写パターンの上面の面積をS1、
    前記ピラー形状の転写パターンの底面の面積をS2、
    前記ピラー形状の転写パターンの底面から上面までの高さをH1、
    とした場合に、
    前記S2の平方根から前記S1の平方根を差し引いた値を前記H1で割った値が、
    0.06以上0.12以下の範囲であることを特徴とするインプリント用テンプレート。
  2. ピラー形状の転写パターンを有するインプリント用テンプレートであって、
    前記ピラー形状の転写パターンの上面の面積をS1、
    前記ピラー形状の転写パターンの底面の面積をS2、
    前記ピラー形状の転写パターンの底面から上面までの高さをH1、
    前記ピラー形状の転写パターンの底面から上面に向かってH2の高さ位置の断面の面積をS3、
    とした場合に、
    前記S2が前記S3よりも大きな面積であって、
    かつ、
    前記S3の平方根から前記S1の平方根を差し引いた値を、前記H1から前記H2を差し引いた値で割った値が、
    0.06以上0.12以下の範囲であることを特徴とするインプリント用テンプレート。
  3. 前記H2が、0より大きな値であって、前記H1の0.6倍以下の大きさであることを特徴とする請求項2に記載のインプリント用テンプレート。
  4. 前記S2が前記S1の4倍以下の面積であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のインプリント用テンプレート。
JP2013243249A 2013-11-25 2013-11-25 インプリント用テンプレート Pending JP2015103672A (ja)

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