JP2013002833A - 撚りピッチ測定用補助具及び撚りピッチ測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定点のマーキング精度を向上でき、精度高くかつ簡易に撚線の撚りピッチを測定可能とする撚りピッチ測定用補助具及び撚りピッチ測定方法を提供する。
【解決手段】撚線2の表面で長手方向に沿った同一軸上に位置する同一の素線3に測定点4,5をマーキングし、測定点4,5間の距離を測定することで、撚線2の撚りピッチを測定するに際し、測定点4,5をマーキングするために用いる撚りピッチ測定用補助具であって、撚線2の断面形状に沿った円弧状の切欠き8を有し、切欠き8を撚線2にあてがうことで撚線2上に配置され、測定点4,5をマーキングする位置を示す板状部材6と、板状部材6に取り付けられ、撚線2上に配置される板状部材6の水平をとることで、板状部材6の姿勢を一定に保ち、測定点4,5をマーキングする位置を同一軸上に保つための水平器7と、を備えたものである。
【選択図】図2
【解決手段】撚線2の表面で長手方向に沿った同一軸上に位置する同一の素線3に測定点4,5をマーキングし、測定点4,5間の距離を測定することで、撚線2の撚りピッチを測定するに際し、測定点4,5をマーキングするために用いる撚りピッチ測定用補助具であって、撚線2の断面形状に沿った円弧状の切欠き8を有し、切欠き8を撚線2にあてがうことで撚線2上に配置され、測定点4,5をマーキングする位置を示す板状部材6と、板状部材6に取り付けられ、撚線2上に配置される板状部材6の水平をとることで、板状部材6の姿勢を一定に保ち、測定点4,5をマーキングする位置を同一軸上に保つための水平器7と、を備えたものである。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数本の素線を撚り合わせて形成する金属製線条体、及び電線・ケーブルなどの撚線の撚りピッチを測定する際に用いる撚りピッチ測定用補助具及び撚りピッチ測定方法に関するものである。
撚線(円形撚線)の撚りピッチを測定する方法としては、直尺を軸方向にあてがい、基準とする素線(1番目の素線)から(n+1)番目の素線までの距離を測定する方法(nは撚線の最外層の素線数)が知られている。
また、特許文献1では、製造ラインにて、撚線表面にレーザ光を投射し、その反射光または乱反射光の変化の周期を検出して、凸部または凹部の数を計算し、所定の移動距離ごとにピッチを算出する光学的測定法が提案されている。
しかしながら、特許文献1の光学的測定法では、装置の設定に時間やコストがかかるという問題がある。
よって、時間やコストの観点からは、上述のような、基準とする素線から(n+1)番目の素線までの距離を測定する方法を用いることが望ましい。しかし、この方法には、以下のような問題点があった。
この方法では、基準とする素線と(n+1)番目の素線に測定点を定め(マーキングし)、測定点間の距離をスケール等で測定することにより撚りピッチを測定するが、基準とする素線と(n+1)番目の素線の測定点を精度高く設定できなければ、測定する撚りピッチに誤差が生じてしまう。撚りピッチを精度高く測定するためには、測定点は、撚線の表面で長手方向に沿った同一軸上に精度高くマーキングされる必要がある。
しかし、現状では、測定点を高い精度で定める専用測定治具はなく、目視によって測定点を決定するしかなかった。そのため、撚線径が大きいもの、またはピッチ幅が大きいものほど、測定点のずれが大きくなり、撚りピッチの誤差が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、測定点のマーキング精度を向上でき、精度高くかつ簡易に撚線の撚りピッチを測定可能とする撚りピッチ測定用補助具及び撚りピッチ測定方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、撚線の表面で長手方向に沿った同一軸上に位置する同一の素線に測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定するに際し、前記測定点をマーキングするために用いる撚りピッチ測定用補助具であって、前記撚線の断面形状に沿った円弧状の切欠きを有し、該切欠きを前記撚線にあてがうことで前記撚線上に配置され、前記測定点をマーキングする位置を示す板状部材と、該板状部材に取り付けられ、前記撚線上に配置される前記板状部材の水平をとることで、前記板状部材の姿勢を一定に保ち、前記測定点をマーキングする位置を前記同一軸上に保つための水平器と、を備えた撚りピッチ測定用補助具である。
また、本発明は、撚線の表面で長手方向に沿った同一軸上に位置する同一の素線に測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定する撚りピッチ測定方法において、前記撚線の断面形状に沿った円弧状の切欠きを有し、該切欠きを前記撚線にあてがうことで前記撚線上に配置され、前記測定点をマーキングする位置を示す板状部材と、該板状部材に取り付けられ、前記撚線上に配置される前記板状部材の水平をとることで、前記板状部材の姿勢を一定に保ち、前記測定点をマーキングする位置を前記同一軸上に保つための水平器と、を備えた撚りピッチ測定用補助具を用いて、前記同一軸上に前記測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定する撚りピッチ測定方法である。
前記撚線の最外層に位置する素線の本数がn本であり、前記撚りピッチ測定用補助具を用いて、基準とする素線と、当該基準とする素線から(n+1)番目の素線に前記測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定してもよい。
本発明によれば、測定点のマーキング精度を向上でき、精度高くかつ簡易に撚線の撚りピッチを測定可能とする撚りピッチ測定用補助具及び撚りピッチ測定方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る撚りピッチ測定用補助具を示す図であり、(a)は上面図、(b)は正面図である。また、図2は、撚りピッチ測定用補助具の使用状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)はその2B−2B線断面図である。
図1,2に示すように、撚りピッチ測定用補助具1は、撚線2の表面で長手方向に沿った同一軸9上に位置する同一の素線3に測定点4,5をマーキングし、測定点4,5間の距離を測定することで、撚線2の撚りピッチを測定するに際し、測定点4,5をマーキングするために用いるものである。
ここでは、撚線2として、中心に1本、最外層に6本の合計7本の素線3を撚り合わせたものを用いる場合を説明する。この場合、測定点4,5をマーキングする位置は、基準とする素線3と、基準とする素線3から(6+1)=7番目の素線3(基準とする素線3を1番目としたときに7番目、基準とする素線3を数えない場合は6番目)ということになる。なお、基準とする素線3と7番目の素線3は、同一の素線3である。つまり、測定点5は、測定点4から基準とする素線3が撚線2を1周して再び周方向の同じ位置に到達した位置であり、これら測定点4,5は、撚線2の表面で長手方向に沿った同一軸9上に位置する。
さて、本実施の形態に係る撚りピッチ測定用補助具1は、板状部材6と、水平器7と、を備えている。
板状部材6は、測定点4,5をマーキングする位置を示すものであり、撚線2の断面形状に沿った円弧状の切欠き(あてがい部)8を有し、切欠き8を撚線2にあてがうことで撚線2上に配置される。
図1,2では図示していないが、板状部材6の裏面には、測定点4,5をマーキングする位置を示す目印が設けられている。図示の例では、板状部材6の裏面における切欠き8の中央部の周縁、すなわち切欠き8の最も深い部分の周縁に、目印が形成されている。作業者は、この目印の直下に位置する素線3の表面にマーキングを行うことで、測定点4,5のマーキング作業を実施することになる。
ここでは、板状部材6として、正面視が長方形状の金属板を用いたが、板状部材6の形状や材質は特に限定するものではない。
水平器7は、板状部材6に取り付けられ、撚線2上に配置される板状部材6の水平をとることで、板状部材6の重力方向に対する姿勢(すなわち撚線2に対する姿勢)を一定に保ち、測定点4,5をマーキングする位置を同一軸9上に保つためのものである。
ここでは、板状部材6の表面から突出するように水平器7を設けているが、水平器7を設ける位置は特に限定されない。図示の水平器7は、液体中に閉じ込められた気泡7aの位置が所定の位置(水平器7の上面視における中心)にくるように板状部材6の姿勢を調整することで、板状部材6の水平をとる一般的な水平器であるが、水平をとる方式は特に限定されるものではない。
次に、撚りピッチ測定用補助具1を用いた撚りピッチ測定方法について説明する。なお、測定中に撚線2が位置ずれしてしまわないよう、撚線2を固定して測定を行うことが望ましい。
図2に示すように、まず、基準とする素線3(ハッチングにて示す)を決定し、切欠き8を撚線2にあてがい、板状部材6を撚線2上に配置する。その後、水平器7を参照しつつ板状部材6を前後に(撚線2の長手方向に)動かして、気泡7aが中心にくるように板状部材6の姿勢を調節し、板状部材6の水平をとる。この状態で、板状部材6の裏面の目印の直下に位置する素線(基準とする素線)3に測定点4をマーキングする。
測定点4をマーキングした後、基準とする素線3から(6+1)=7番目の素線3(ハッチングにて示す)を特定し、特定した7番目の素線3に対して、撚りピッチ測定用補助具1を用いて、同様の手順で測定点5をマーキングする。
その後、測定点4,5間の距離をスケールやノギス等で測定すれば、撚線2の撚りピッチが得られる。
以上説明したように、本実施の形態では、撚線2の断面形状に沿った円弧状の切欠き8を有する板状部材6と、板状部材6に取り付けられ、撚線2上に配置される板状部材6の水平をとる水平器7と、を備えた撚りピッチ測定用補助具1を用いて、撚線2の表面の長手方向に沿った同一軸9上に測定点4,5をマーキングし、測定点4,5間の距離を測定することで、撚線2の撚りピッチを測定している。
従来方法では、測定点を目視によって設定していたため誤差が生じていたが、本発明では、撚りピッチ測定用補助具1を用い、切欠き8を撚線2にあてがい、水平器7の中心を合わせて板状部材6の水平をとることで、基準とする素線3と(n+1)番目の素線3(nは撚線2の最外層の素線数)の測定点4,5を、撚線2の長手方向に沿った同一軸9上に精度高く定めることができ、測定点4,5のマーキング精度を向上することができる。よって、これら測定点4,5間の距離を測定することで、精度高くかつ簡易に撚線2の撚りピッチを測定することが可能となる。
また、本発明は、レーザなどの装置を必要としないため、低コストである。
本発明は、目視では測定点のずれが大きくなり易い撚線径が大きい撚線2、あるいはピッチ幅が大きい撚線2の撚りピッチを測定する際に、特に有効である。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、板状部材6に目印を設け、その目印を基準として作業者が測定点4,5のマーキングを行う場合を説明したが、これ限らず、切欠き8にスポンジ等を設けて塗料を塗布し、板状部材6を撚線2にあてがった際に、塗料が素線3に付着して、測定点4,5が自動的にマーキングされるように構成してもよい。また、板状部材6を撚線2にあてがった状態でスイッチを押すことにより、測定点4,5のマーキングを自動で行うマーキング機構を板状部材6に備えるようにしてもよい。
1 撚りピッチ測定用補助具
2 撚線
3 素線
4,5 測定点
6 板状部材
7 水平器
8 切欠き
2 撚線
3 素線
4,5 測定点
6 板状部材
7 水平器
8 切欠き
Claims (3)
- 撚線の表面で長手方向に沿った同一軸上に位置する同一の素線に測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定するに際し、前記測定点をマーキングするために用いる撚りピッチ測定用補助具であって、
前記撚線の断面形状に沿った円弧状の切欠きを有し、該切欠きを前記撚線にあてがうことで前記撚線上に配置され、前記測定点をマーキングする位置を示す板状部材と、
該板状部材に取り付けられ、前記撚線上に配置される前記板状部材の水平をとることで、前記板状部材の姿勢を一定に保ち、前記測定点をマーキングする位置を前記同一軸上に保つための水平器と、
を備えたことを特徴とする撚りピッチ測定用補助具。 - 撚線の表面で長手方向に沿った同一軸上に位置する同一の素線に測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定する撚りピッチ測定方法において、
前記撚線の断面形状に沿った円弧状の切欠きを有し、該切欠きを前記撚線にあてがうことで前記撚線上に配置され、前記測定点をマーキングする位置を示す板状部材と、
該板状部材に取り付けられ、前記撚線上に配置される前記板状部材の水平をとることで、前記板状部材の姿勢を一定に保ち、前記測定点をマーキングする位置を前記同一軸上に保つための水平器と、
を備えた撚りピッチ測定用補助具を用いて、前記同一軸上に前記測定点をマーキングし、
該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定することを特徴とする撚りピッチ測定方法。 - 前記撚線の最外層に位置する素線の本数がn本であり、
前記撚りピッチ測定用補助具を用いて、基準とする素線と、当該基準とする素線から(n+1)番目の素線に前記測定点をマーキングし、該測定点間の距離を測定することで、前記撚線の撚りピッチを測定する
請求項2記載の撚りピッチ測定方法。
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CN109900181A (zh) * | 2019-03-07 | 2019-06-18 | 中钢集团西安重机有限公司 | 一种扇形段内弧框架对弧方法 |
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CN113154982A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-07-23 | 黄河水利职业技术学院 | 一种机械制造智能检测系统及检测方法 |
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2011
- 2011-06-13 JP JP2011131141A patent/JP2013002833A/ja not_active Withdrawn
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