JP2015004539A - 高温対応型検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境下でも安定した検出動作を可能とする。【解決手段】磁気回路部102、103と、磁気回路部102、103により形成される外側磁極112Aと内側磁極114Aとの間であって検出方向Oに移動可能に配置される検出コイル120、121を有する可動部104と、磁気回路部102、103と可動部104とを収納するケーシング106と、を備える高温対応型検出器100であって、磁気回路部102、103よりもケーシング106の線膨張係数μ3が大きくされており、ケーシング106の内側には凸部132が設けられ、撓むことで検出方向Oに変位可能な撓み部134Bを有し、撓ませた状態の撓み部134Bを介して検出方向Oで凸部132に磁気回路部102、103を押圧する押圧部材134を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、高温対応型検出器に係り、特に、高温環境下でも安定して検出動作が可能な高温対応型検出器に関する。
従来、特許文献1に示すような加速度検出器が加速度の検出のために用いられている。この加速度検出器は、磁気回路部と、該磁気回路部により形成される2つの磁極の間であって検出方向に移動可能に配置される検出コイルを有する可動部と、該磁気回路部と該可動部とを収納するケーシングと、を備えている。この加速度検出器は、可動部がダンピングされることで、検出方向の加速度に比例した電圧を出力することができ、電源が不要であることから、様々な環境下で使用が可能とされている。
特開2013−29449号公報
しかしながら、特許文献1に記載された加速度検出器の構成部材の材料は互いに異なっており、それらの線膨張係数は異なっている。このため、例えば、高温環境下では、熱膨張量の違いから各構成部材の締結状態が変化することで、安定した検出動作をしないおそれがあった。
本発明は、前記の問題点を解決するべくなされたもので、高温環境下でも安定して検出動作が可能な高温対応型検出器を提供することを課題とする。
本願の請求項1に係る発明は、磁気回路部と、該磁気回路部により形成される2つの磁極の間であって検出方向に移動可能に配置される検出コイルを有する可動部と、該磁気回路部と該可動部とを収納するケーシングと、を備える高温対応型検出器であって、前記磁気回路部よりも前記ケーシングの線膨張係数が大きくされており、前記ケーシングの内側には凸部が設けられ、撓むことで前記検出方向に変位可能な撓み部を有し、撓ませた状態の該撓み部を介して前記検出方向で該凸部に該磁気回路部を押圧する押圧部材を備えたことにより、前記課題を解決したものである。
本願の請求項2に係る発明は、前記押圧部材に前記ケーシングの内側に係合して固定される固定部を有し、前記撓み部を該固定部の径方向内側で支持するようにしたものである。
本願の請求項3に係る発明は、前記撓み部を、前記固定部から前記径方向内側に一体的に延在させたものである。
本願の請求項4に係る発明は、前記撓み部の前記径方向内側の先端に前記検出方向に突出する突起部を設け、該突起部が前記磁気回路部に当接するようにしたものである。
本願の請求項5に係る発明は、前記撓み部を、前記固定部から前記径方向内側に一体的に延在する延在部で支持するようにしたものである。
本願の請求項6に係る発明は、前記磁気回路部にサマリウム系希土類コバルト磁石を用いるようにしたものである。
本発明によれば、高温環境下でも安定して検出動作が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る高温対応型検出器の一例を示す模式図 図1の押圧部材の一例を示す模式図(側断面図(A)、上面図(B)) 本発明の第2実施形態に係る高温対応型検出器の一例を示す模式図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
本発明に係る第1実施形態について、図1、図2を用いて説明する。
最初に、本実施形態に係る高温対応型検出器100の構成を説明する。
高温対応型検出器100は、図1に示すように、磁気回路部102、103と、可動部104と、ケーシング106と、を備える。この高温対応型検出器100は、動電型加速度検出器であり、「導体が磁界中を運動すると導体の端末に運動速度に比例した起電力を発生する」という原理(フレミングの右手の法則)を利用しており、検出コイル120、121を支持する可動部104に対して電磁的にダンピング(減衰)をかけることで可動部104に生じる加速度に比例した電圧を出力することができる。この高温対応型検出器100は、常温(20℃近辺)の温度環境下だけでなく、高温環境下(例えば、150℃近辺)においても動作が確保される構成となっている。
前記磁気回路部102、103は、図1に示す如く、互いに背中合わせに配置されているが、同一形状・同一構成とされている。このため、以下、磁気回路部102について説明し、磁気回路部103については、磁気回路部102の構成部材の符号の下1桁目の符号をそれぞれ1増加させて、その説明を省略する。
磁気回路部102は、図1に示す如く、マグネット110とトッププレート112とバックプレート114とを有する。マグネット110は、平面視リング状の永久磁石で形成され、ケーシング106内に磁界を形成している。マグネット110は、例えばサマリウム系希土類コバルト磁石とされている。即ち、マグネット110のキュリー温度は700℃以上であり、高温環境下での磁力の低下が最小限に防止されている。マグネット110を検出方向Oで挟み込むように、同じく平面視リング状に形成されたトッププレート112及びバックプレート114が配置されている。トッププレート112及びバックプレート114は、何れも鉄系の磁性材料(例えばSS400など)で形成されている。このため、磁気回路部102、103を低コストで実現することができる。なお、これに限らず、より透磁率の高い電磁鋼や純鉄(電磁軟鉄)などをトッププレート及びバックプレートに用いてもよい。磁気回路部102を構成するこれらの部材の線膨張係数μ1は、10×10-6/℃程度若しくはそれ以下とされている。詳しくは、マグネット110及びトッププレート112(バックプレート114)の線膨張係数はそれぞれ、8×10-6/℃及び12×10-6/℃とされている。
トッププレート112は、図1に示す如く、平面視においてマグネット110と略同一形状のリング状である。トッププレート112は、マグネット110の上面に配設され、その内周には、外側磁極112Aが形成される。そして、トッププレート112の外周には、ケーシング106の内側に設けられた凸部132に嵌合する凹部112Bが形成されている。凹部112Bを設けることで、トッププレート112を軽量化でき、且つ高温対応型検出器100の検出方向Oの長さを短くすることができる。なお、トッププレート113もトッププレート112と同一の形状として互いに兼用可能とされている(必ずしもトッププレート113に凹部113Bは必要ではない)。
バックプレート114も、図1に示す如く、平面視リング状であって、載置部114Cと起立部114Bとを有している。載置部114Cにはマグネット110が載置され、起立部114Bは載置部114Cの内側部分から起立するように円筒形状に設けられている。起立部114Bの上端の外周には、外側磁極112Aと対向して内側磁極114Aが形成されている。外側磁極112Aと内側磁極114Aとの間には、平面視でリング状の隙間118が形成されている。その隙間118には、可動部104の検出コイル120が配置される。
前記可動部104は、図1に示す如く、検出コイル120、121を支持するボビン116、117と、それらを連結する連結棒122と、を有する。なお、2つのボビン116、117はそれぞれ、ダイヤフラムばね124、125でケーシング106により支持されている。即ち、可動部104は、磁気回路部102、103により形成される2つの磁極の間(外側磁極112Aと内側磁極114Aとの間)であって検出方向Oに移動可能に配置される検出コイル120、121を有する。ボビン116、117は、互いに背中合わせに配置されているが、同一形状・同一構成とされている。このため、以下、ボビン116について説明し、ボビン117については、ボビン116の構成部材の符号の下1桁目の符号をそれぞれ1増加させて、その説明を省略する。
ボビン116は、図1に示す如く、フランジ部116Aとフランジ部116Aに支持されるリング状の保持部116Bとを有する。保持部116Bは、アルミ、銅、銀等の非磁性で且つ比抵抗値が小さい金属材で形成されている。このため、ボビン116が磁界中で運動すると保持部116Bは円環形状であるためフレミングの右手と左手の法則により、速度に比例し逆方向に働く力が発生して、ボビン116の動きにダンピング(減衰)をかける(過減衰できる)ようになっている。保持部116Bの線膨張係数μ2は、23.6×10-6/℃とされている。
検出コイル120は、保持部116Bに巻回されたコイルであり、外側磁極112Aと内側磁極114Aにより形成されたリング状の隙間118に配置される。検出コイル120から出力される電圧は、アナログ信号として出力される。
2つのボビン116、117は、互いのフランジ部116A、117Aの軸中心で連結棒122により連結されている。そして、その連結棒122は、バックプレート114、115の起立部114B、115Bを貫通している。即ち、2つの磁気回路部102、103は、連結棒122により2つのボビン116、117に挟まれる形態とされている。連結棒122の線膨張係数μ2(保持部116Bと同じ)は、ケーシング106と同一とされており、例えば、アルミ等の非磁性金属材で形成されている。
ダイヤフラムばね124、125は、渦巻き形状に形成されており、一端がケーシング106の内側に固定され、他端がボビン116、117のフランジ部116A、117Aに接続されている。そして、ダイヤフラムばね124、125は、可動部104を検出方向Oに移動可能に支持している。ダイヤフラムばね124、125は、コバルト、ニッケル、クロム、モリブデンを主成分とした高温環境下での熱へたりを抑制できる非磁性恒弾性材で形成されている。ダイヤフラムばね124、125は、ボビン116、117の変位に応じて、所定のばね定数により導出されるばね力をボビン116、117に付与する。
前記ケーシング106は、磁気回路部102、103と可動部104とを収納している。ケーシング106は、筒状部材126と筒状部材126の上下を密封する蓋部材128、130とを有する。筒状部材126と蓋部材128、130も、連結棒122と同一のアルミなどの非磁性金属材で形成されており、その線膨張係数μ3(=μ2)は、23.6×10-6/℃程度とされている(磁気回路部102、103の線膨張係数μ1よりもケーシング106の線膨張係数μ3が大きくされている(μ1<μ3)。即ち、ケーシング106と連結棒122とは同一の熱膨張量となり、高温環境下では検出方向Oで同一の熱膨張量(伸び)を示す。筒状部材126の内側には、リング状に凸部132が一体的に設けられている。そして、凸部132の位置から検出方向Oの所定の距離で筒状部材126の内側に、雌螺子部126Aが設けられている。雌螺子部126Aにより、押圧部材134が固定される。
押圧部材134は、図1、図2(A)、(B)に示す如く、平面視リング状とされ、固定部134Aと撓み部134Bとを有する。押圧部材134は、ケーシング106と同一のアルミなどの非磁性金属材で形成されており、線膨張係数μ3は、23.6×10-6/℃程度とされている(ケーシング106と同一の線膨張係数)。固定部134Aには、雌螺子部126Aに螺合する雄螺子部134Cが外周に設けられている。即ち、押圧部材134は、ケーシング106の内側に係合して固定される固定部134Aを有する。撓み部134Bは固定部134Aから径方向内側に一体的に延在している(このため押圧部材134は、プリロードスプリングとも称する)。つまり、撓み部134Bは、固定部134Aの径方向内側で支持されている。撓み部134Bは、撓むことで検出方向Oに変位可能とされている。撓み部134Bには、固定部134Aの近傍から径方向の中心に向かって複数本のスリット134Fが形成され、図2(B)の平面視でもスリット134Fで分離された撓み部134Bの個々の部分の幅Wは先細りの形状とされている。同時に、図1、図2(A)に示す如く、固定部134Aの近傍から径方向内側の中心に向かって、撓み部134Bの検出方向Oの厚みTも(突起部134Dを除いて)徐々に薄くなるようにされている。このため、撓み部134Bは、検出方向Oに対して撓みやすく、且つ撓んだ際に固定部134A近傍に応力集中が生じることを回避している。これにより、押圧部材134の塑性変形を生じにくくし、撓み部134Bの撓んだ状態からの復元力の低下を低減することができる。撓み部134Bの径方向内側の先端には、検出方向Oに突出する突起部134Dが設けられている。そして、突起部134Dの上面134DAが磁気回路部103のトッププレート113に当接するようにされている。なお、符号134Gは、押圧部材134を筒状部材126の雌螺子部126Aに螺合させて固定する際に、押圧部材134を回転させるための治具を嵌合させる貫通孔である。
次に、高温対応型検出器100の組立手順を説明する。
まず、筒状部材126の内側に2つの磁気回路部102、103を背中合わせとした状態で配置させる。このとき、トッププレート112の凹部112Bを、筒状部材126の凸部132に嵌合させる。
次に、筒状部材126の内側に押圧部材134を係合させて、ケーシング106に対してがたつかないように磁気回路部102、103を固定する。即ち、押圧部材134は、撓ませた状態の撓み部134Bを介して検出方向Oで凸部132に磁気回路部102、103を押圧する(プリロードする)。このときの撓み部134Bの検出方向Oの撓み量は、高温環境下で生じる、検出方向Oにおけるケーシング106の熱膨張量と磁気回路部102、103の熱膨張量との差よりも大きくされている。同時に、その撓み量は、その高温環境下で、検出対象となる加速度が加わった際でも、ケーシング106に対して磁気回路部102、103ががたつかないような復元力を生じさせる撓み量とされている。
次に、可動部104を組み込む。即ち、予めボビン116、117を組み立てた状態としておき、磁気回路部102、103を挟み込むように、ボビン116、117を連結棒122で連結する。また、ボビン116、117それぞれを筒状部材126の内側で支持させるために、ダイヤフラムばね124、125を取り付ける。
そして、筒状部材126に蓋部材128、130を取り付けて、高温対応型検出器100を密封させる。
このように、本実施形態においては、磁気回路部102、103の線膨張係数μ1よりもケーシング106の線膨張係数μ3が大きくされている(μ1<μ3)。このため、高温対応型検出器100を組立環境(常温)下から高温環境(約150℃)下に置くと、約130℃近くの温度変化を受ける。このため、例えば、検出方向Oでは、磁気回路部102、103が熱膨張量の差でケーシング106よりも短くなる(例えば、50μm程度)。つまり従来であれば、熱膨張量の観点から、50℃程度(高温対応としてもせいぜい80℃程度)の温度環境下での検出動作しか期待出来なかった。しかしながら、高温対応型検出器100は、撓ませた状態の撓み部134Bを介して検出方向Oで凸部132に磁気回路部102、103を押圧する押圧部材134を備えている。即ち、撓み部134Bの撓み量で上記熱膨張量の差で生じる可能性のあった(磁気回路部102、103とケーシング106との間の)隙間を排除することが可能となる。このため、高温環境下で検出対象となる加速度範囲においても、ケーシング106に対して磁気回路部102、103ががたつくことを防止することができる。つまり、高温環境下で、がたつきによって生じる加速度の誤検出(加速度の吸収を含む)や検出精度低下したりすることを防止することができる。
そして、本実施形態においては、押圧部材134がケーシング106の内側に係合して固定される固定部134Aを有し、撓み部134Bが固定部134Aの径方向内側で支持されている。このため、押圧部材134は、撓み部134Bの撓み量とは無関係に、固定部134Aで安定して固定される。もちろん、本発明はこれに限定されることなく、撓み量に関連して押圧部材が固定されるような構成であってもよい。
また、本実施形態においては、撓み部134Bが固定部134Aから径方向内側に一体的に延在している。このため、押圧部材134の部品点数を少なくでき、その構成も単純にすることができ、押圧部材134を低コスト且つ小型にすることが可能である。
また、本実施形態においては、更に、撓み部134Bの径方向内側の先端に検出方向Oに突出する突起部134Dが設けられ、突起部134Dの上面134DAを磁気回路部103に当接させている。即ち、突起部134Dが固定部134Aから最も離れた径方向内側で磁気回路部103を押圧することとなる。つまり、撓み部134Bのリーチを長くできるので、撓み部134Bの撓み量を大きくとることができる。このため、磁気回路部102、103とケーシング106との熱膨張量の差が大きくてもその差を十分に吸収することができる。同時に、温度が変化しても、突起部134Dで磁気回路部103を押圧する位置をほとんど変化させずに済むので、押圧部材134による押圧力を一定に維持することが容易となる。もちろん、本発明はこれに限定されることなく、突起部が存在しないような撓み部の形状であってもよい。
また、本実施形態においては、磁気回路部102、103にはサマリウム系希土類コバルト磁石を用いている。このため、高温環境下でも、磁力の低下を最小限にでき、磁気回路部102、103に強力な磁界を発生させることができ、検出精度及び検出感度の低下を防止することができる。
また、本実施形態においては、連結棒122及び押圧部材134がケーシング106と同一の材料である。即ち、これらの部材の熱膨張量は同一である。このため、検出方向Oにおけるケーシング106と可動部104との位置関係は温度変化に関わらず一定とされている。即ち、温度変化に対しては、ケーシング106に対してのみ磁気回路部102、103の位置変化や熱膨張量の差を考慮すればいいので、高温対応型検出器100の設計、及び検出された加速度の解析が容易となる。同時に、温度が変わってもダイヤフラムばね124、125の接続位置の関係が変わらないので、温度変化によるダイヤフラムばね124、125のばね力の不要な変化を防止することができる。そして、ケーシング106に対する押圧部材134の固定に対して、温度変化で不具合などが生じる可能性も低減することができる。
即ち、本実施形態においては、高温環境下でも安定した検出動作が可能となる。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態においては、撓み部134Bが固定部134Aから径方向内側に一体的に延在していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図3に示す第2実施形態の如く、撓み部234Bが固定部234Aから径方向内側に一体的に延在する延在部234Dで支持されていてもよい。なお、第2実施形態では、押圧部材234のみが第1実施形態とは異なるので、主に押圧部材234について説明し、他の要素については符号の下2桁を同一として説明を省略する。
押圧部材234は、図3に示す如く、平面視リング状とされ、固定部234Aと撓み部234Bと延在部234Dとを有する。押圧部材234は、ケーシング206と同一のアルミなどの非磁性金属材で形成されており、線膨張係数μ3は、23.6×10-6/℃程度とされている(ケーシング206と同一の線膨張係数)。固定部234Aには、雌螺子部に螺合する雄螺子部234Cが外周に設けられている。撓み部234Bは、上述の如く、固定部234Aから径方向内側に一体的に延在する延在部234Dで支持されている。延在部234D自体は、押圧部材234による押圧で変形することがないように肉厚に形成されている。撓み部234Bは、平面視リング状の波形座金であり、撓むことで検出方向Oに変位可能とされている。そして、撓み部234Bが磁気回路部203のトッププレート213の凹部213Bに丁度当接するようにされている。
このため、本実施形態においては、撓み部234Bだけの交換が可能であり、例えば、押圧部材234による押圧力の変更や調整を撓み部234Bだけの交換で実現することができる。
なお、上記実施形態においては、非磁性金属材として主にアルミを想定していたが、本発明では、これに限定されず、銅(リン青銅などの銅合金を含む)や非磁性のステンレス等であってもよい。
また、上記実施形態においては、高温対応型検出器が動電型加速度検出器であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、逆起電圧を生じない非金属材とされており、可動部がダンピングされない動電型速度検出器であってもよい。そもそも動電型の検出器である必要はなく、可動部の位置を中立位置に保つように可動部の位置をサーボ制御するサーボ型の検出器であってもよい。
本発明は、磁気回路部と、該磁気回路部により形成される2つの磁極の間であって検出方向に移動可能に配置される検出コイルを有する可動部と、該磁気回路部と該可動部とを収納するケーシングと、を備える高温対応型検出器に広く適用することができる。
100、200…高温対応型検出器
102、103、202、203…磁気回路部
104、204…可動部
106、206…ケーシング
110、111…マグネット
112、113、212、213…トッププレート
114、115…バックプレート
116、117…ボビン
116A、117A…フランジ部
116B、117B…保持部
118、119…隙間
120、121…検出コイル
122…連結棒
124、125…ダイヤフラムばね
126、226…筒状部材
128、130…蓋部材
132、232…凸部
134、234…押圧部材
134A、234A…固定部
134B、234B…撓み部

Claims (6)

  1. 磁気回路部と、該磁気回路部により形成される2つの磁極の間であって検出方向に移動可能に配置される検出コイルを有する可動部と、該磁気回路部と該可動部とを収納するケーシングと、を備える高温対応型検出器であって、
    前記磁気回路部よりも前記ケーシングの線膨張係数が大きくされており、
    前記ケーシングの内側には凸部が設けられ、
    撓むことで前記検出方向に変位可能な撓み部を有し、撓ませた状態の該撓み部を介して前記検出方向で該凸部に該磁気回路部を押圧する押圧部材を備えることを特徴とする高温対応型検出器。
  2. 前記押圧部材は前記ケーシングの内側に係合して固定される固定部を有し、前記撓み部が該固定部の径方向内側で支持されることを特徴とする請求項1に記載の高温対応型検出器。
  3. 前記撓み部は、前記固定部から前記径方向内側に一体的に延在していることを特徴とする請求項2に記載の高温対応型検出器。
  4. 前記撓み部の前記径方向内側の先端には前記検出方向に突出する突起部が設けられ、該突起部を前記磁気回路部に当接させることを特徴とする請求項3に記載の高温対応型検出器。
  5. 前記撓み部は、前記固定部から前記径方向内側に一体的に延在する延在部で支持されることを特徴とする請求項2に記載の高温対応型検出器。
  6. 前記磁気回路部にはサマリウム系希土類コバルト磁石が用いられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の高温対応型検出器。
JP2013128841A 2013-06-19 2013-06-19 高温対応型検出器 Expired - Fee Related JP6220163B2 (ja)

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