JP2021067578A - サーボ型加速度計 - Google Patents

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山口 謙治
Kenji Yamaguchi
謙治 山口
高木 義彦
Yoshihiko Takagi
義彦 高木
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Abstract

【課題】 信頼性を向上させることができるサーボ型加速度計を提供する。【解決手段】 サーボ型加速度計は、磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力し、少なくとも一部の外形に、前記感度軸方向に軸を有する円周形状部を備えるセンサ部と、前記センサ部を収容するケースと、前記円周形状部の円周方向に沿って所定の間隔で配置された複数の部材を備え、前記複数の部材が接着剤を介して前記センサ部を前記ケースに固定する固定部材と、を備え、前記複数の部材において、前記円周形状部の半径方向の長さが、前記円周形状部に接する箇所の接線方向と平行方向の長さ以上であることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本件は、サーボ型加速度計に関する。
感度軸方向の加速度を測定するサーボ型加速度計が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2011−174901号公報 特開2013−104764号公報
サーボ型加速度計は、可動極板や磁気回路を備えるセンサ部がケース内に収容された構造を有している。加速度は、ケースを介してセンサ部に入力されることになる。このような構造において、各部材の熱膨張率差による影響を抑制するために、センサ部の周方向に沿ってCリング等の固定部材を設け、ケースに接着剤で固定することが考えられる。しかしながら、温度変化に起因して固定部材が周方向に伸縮した場合に、固定部材が接着剤から剥がれ、信頼性が低下するおそれがある。
1つの側面では、本発明は、信頼性を向上させることができるサーボ型加速度計を提供することを目的とする。
1つの態様では、本発明に係るサーボ型加速度計は、磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力し、少なくとも一部の外形に、前記感度軸方向に軸を有する円周形状部を備えるセンサ部と、前記センサ部を収容するケースと、前記円周形状部の円周方向に沿って所定の間隔で配置された複数の部材を備え、前記複数の部材が接着剤を介して前記センサ部を前記ケースに固定する固定部材と、を備え、前記複数の部材において、前記円周形状部の半径方向の長さが、前記円周形状部に接する箇所の接線方向と平行方向の長さ以上であることを特徴とする。
他の態様では、本発明に係るサーボ型加速度計は、磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力し、少なくとも一部の外形に、前記感度軸方向に軸を有する多角形状部を備えるセンサ部と、前記センサ部を収容するケースと、前記多角形状部の周方向に沿って所定の間隔で配置された複数の部材を備え、前記複数の部材が接着剤を介して前記センサ部を前記ケースに固定する固定部材と、を備え、前記センサ部を前記感度軸方向から見た場合に、前記複数の部材において、前記多角形状部の各辺に直交する方向の長さが、前記多角形状部の各辺に対して平行方向の長さ以上であることを特徴とする。
上記サーボ型加速度計において、前記複数の部材の熱膨張率は、前記ケースの熱膨張率よりも大きくてもよい。
上記サーボ型加速度計において、前記磁気回路は、磁石と磁性部材とを含み、前記複数の部材の熱膨張率は、前記磁性部材の熱膨張率よりも大きくてもよい。
上記サーボ型加速度計において、前記複数の部材は、前記感度軸に直交する方向に円形面を有するディスク部材であってもよい。
上記サーボ型加速度計において、前記複数の部材は、前記感度軸に直交する方向に多角形面を有する多角形部材であってもよい。
上記サーボ型加速度計において、前記複数の部材は、前記円周形状部の半径方向に延びる支柱部材であってもよい。
上記サーボ型加速度計において、前記センサ部は、前記磁気回路と、前記磁気回路が生成する磁場において感度軸方向に変位可能な可動極板と、変位した前記可動極板を電磁力によって変位前の位置に戻す作用を有し前記可動極板の両面に設けられたコイルと、を備えていてもよい。
信頼性を向上させることができるサーボ型加速度計を提供することができる。
第1実施形態に係るサーボ型加速度計の全体構成を例示する模式的な断面図である。 (a)はサーボ型加速度計の各部の詳細を説明するための図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 比較形態に係るサーボ型加速度計の構成を例示する模式的な断面図である。 固定部材の詳細を表す図である。 (a)は第2実施形態に係るサーボ型加速度計の各部の詳細を例示する図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 (a)は第3実施形態に係るサーボ型加速度計の各部の詳細を例示する図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。 第4実施形態に係るサーボ型加速度計の固定部材の詳細を表す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るサーボ型加速度計101の全体構成を例示する模式的な断面図である。図1は、サーボ型加速度計101がホルダ200内に収容されている場合を例示している。図2(a)は、サーボ型加速度計101の各部の詳細を説明するための図である。図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。なお、図1および図2(a)において、感度軸(例えば鉛直方向)をY軸とし、感度軸に垂直な方向(例えば水平方向)をX軸とする。
図1で例示するように、サーボ型加速度計101は、センサ部50およびケース60を備える。センサ部50は、磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力することで、加速度を計測するセンサである。センサ部50は、少なくとも一部の外形に、感度軸方向に軸を有する円周形状部を備える。センサ部50は、一部に、半径が小さい小径部や半径が大きい大径部を有していてもよいが、これらの異径部は本体部に対して同心円状に形成されている。センサ部50は、全体として、Y軸に沿って軸を有する略円柱形状を有していてもよい。ケース60は、SUS304などの非磁性の金属からなり、有底で、Y軸に沿って軸を有する円筒形状を有している。センサ部50の外径は、ケース60の内径よりも小さいため、センサ部50は、所定の隙間を介してケース60内に収容されている。
ホルダ200は、略円柱形状の凹部を有している。当該凹部の内径(第1径)は、ケース60の外径よりも大きくなっている。それにより、ケース60は、当該凹部内に収容されている。ケース60は、外周上端部にフランジ62を備える。すなわち、ケース60は、外周上端部において、段差を有して外径が大きくなっている。ホルダ200の凹部の内周上端部は、段差を有して大きい内径(第2径)を有している。フランジ62の外径は、第1径よりも大きく、第2径よりも小さくなっている。ホルダ200の上面には、押え板300が固定されている。押え板300は、ホルダ200の上面からフランジ62の上面まで延在している。それにより、サーボ型加速度計101は、フランジ62を介してホルダ200に固定されている。その結果、ホルダ200に入力される加速度は、フランジ62を介してサーボ型加速度計101に伝達される。
図2(a)で例示するように、センサ部50は、可動極板10、第1磁気回路、第2磁気回路、連結リング30などを備える。可動極板10は、X軸を含む水平面と平行な板状部材である。当該板状部材の主面は、感度軸(Y軸)と垂直をなしている。可動極板10は、例えば石英ガラスによって構成されている。可動極板10は、薄肉のヒンジ12を介してリング状の枠体14と結合されている。可動極板10は、第1磁気回路および第2磁気回路が生成する磁場において、外部振動により感度軸方向に変位可能となっている。可動極板10の上面には、コイル16aが取り付けられている、可動極板10の下面には、コイル16bが取り付けられている。
第1磁気回路は、可動極板10よりも上方に配置されている。第1磁気回路は、永久磁石22aおよびヨーク24aを備える。永久磁石22aは、サマリウムコバルト合金などであり、Y軸方向に軸を有する円柱形状を有している。ヨーク24aは、磁性材料であり、有蓋で、Y軸に沿って軸を有する円筒形状を有している。ヨーク24aは、ケース60とは異なる熱膨張率を有している。例えば、ヨーク24aは、インバー等の低膨張材を材料とする。永久磁石22aの外径はヨーク24aの内径よりも小さいため、永久磁石22aは、所定の隙間を介してヨーク24a内に収容されている。また、永久磁石22aの上面は、ヨーク24aの蓋の下面に固定されている。この永久磁石22aとヨーク24aとによって、第1磁気回路が構成されることになる。コイル16aは、永久磁石22aとヨーク24aとの隙間において、永久磁石22aの外周を周方向に巻回されている。
第2磁気回路は、可動極板10よりも下方に配置されている。第2磁気回路は、永久磁石22bおよびヨーク24bを備える。永久磁石22bは、サマリウムコバルト合金などであり、Y軸方向に軸を有する円柱形状を有している。永久磁石22bの軸は、永久磁石22aの軸と略一致している。ヨーク24bは、磁性材料であり、有底で、Y軸に沿って軸を有する円筒形状を有している。ヨーク24bは、ケース60とは異なる熱膨張率を有している。例えば、ヨーク24bは、インバー等の低膨張材を材料とする。ヨーク24bの軸は、ヨーク24aの軸と略一致している。永久磁石22bの外径はヨーク24bの内径よりも小さいため、永久磁石22bは、所定の隙間を介してヨーク24b内に収容されている。また、永久磁石22bの下面は、ヨーク24bの底の上面に固定されている。この永久磁石22bとヨーク24bとによって、第2磁気回路が構成されることになる。コイル16bは、永久磁石22bとヨーク24bとの隙間において、永久磁石22bの外周を周方向に巻回されている。
ヨーク24aの下端とヨーク24bの上端とによって、枠体14が上下から挟まれて固定されている。連結リング30は、ヨーク24aの外周下端部とヨーク24bの外周上端部とを強固に連結している。それにより、第1磁気回路と第2磁気回路とが互いに固定されている。永久磁石22aと永久磁石22bとの間には、隙間が設けられている。また、ヨーク24aとヨーク24bとの間にも、枠体14によって隙間が設けられている。
可動極板10の上下面と、対向する位置にあるヨーク24a,24bとの間で静電容量検出部が形成されている。外部振動により第1磁気回路と可動部(可動極板10およびコイル16a,16b)とが相対変位して第2磁気回路と当該可動部とが相対変位することにより、上下の静電容量に差が生じる。この静電容量差を「ゼロ」にするようにコイル16a,16bに電流が流れ、可動極板10を元の位置「ゼロ位置」に戻す。すなわち、コイル16a,16bは、変位した可動極板10を電磁力によって変位前の位置に戻す。この場合においてコイル16a,16bに流れる電流が、外部振動により発生した加速度に比例した値として出力される。
センサ部50は、固定部材80aおよび固定部材80bによってケース60に固定されている。固定部材80aは、ヨーク24aの上端部の外周において円周方向に沿って設けられている。例えば、ヨーク24aは、上端部に段差を有して小径部を有している。当該小径部は、ヨーク24aの本体と同心円状に形成されている。すなわち、ヨーク24aは、上端部の外形に、感度軸方向に軸を有する円周形状部を備えている。固定部材80aは、当該小径部の外周において円周方向に沿って設けられている。固定部材80bは、ヨーク24bの下端部の外周において円周方向に沿って設けられている。例えば、ヨーク24bは、下端部に段差を有して小径部を有している。当該小径部は、ヨーク24bの本体と同心円状に形成されている。すなわち、ヨーク24bは、下端部の外形に、感度軸方向に軸を有する円周形状部を備えている。固定部材80bは、当該小径部の外周において円周方向に沿って設けられている。
なお、センサ部50の重心の揺動を抑制する観点から、固定部材80aと固定部材80bとは、感度軸方向において、センサ部50の重心に対して対象となる位置に配置されていることが好ましい。
図2(b)で例示するように、固定部材80bは、複数の丸型のディスク81が、ヨーク24bの外周において円周方向に略等間隔に並んで配置された構造を有する。また、固定部材80aも同様に、複数のディスク81が、ヨーク24aの外周において円周方向に略等間隔に並んで配置された構造を有する。各ディスク81とヨーク24bとの間、および各ディスク81とケース60との間には、接着剤82が設けられている。それにより、各ディスク81がヨーク24bとケース60とを固定している。また、各ディスク81とヨーク24aとの間、および各ディスク81とケース60との間には、接着剤82が設けられている。それにより、各ディスク81がヨーク24aとケース60とを固定している。各ディスク81の円形面は、感度軸に直交している。各ディスク81は、ケース60との電気的絶縁性を確保するために、例えば、アルマイト処理が施されたアルミニウムなど、絶縁性表面処理が施された金属や、導電性が無い樹脂やセラミックスで構成されている。
ここで、本実施形態に係るサーボ型加速度計101の効果について説明するため、比較形態に係るサーボ型加速度計150について説明する。図3は、サーボ型加速度計150の構成を例示する模式的な断面図である。
図3で例示するように、サーボ型加速度計150がサーボ型加速度計101と異なる点は、Cリング70aとCリング70bとによって、センサ部50がケース60内に固定されている点である。サーボ型加速度計150においては、ヨーク24aの外周面の上部が、Cリング70aを介してケース60に固定されている。ヨーク24bの外周面の下部は、Cリング70bを介してケース60に固定されている。Cリング70bとケース60とは、強固に接着されている。一方、Cリング70aは、重心の揺動低減、センサ部50とケース60との間の熱膨張率差の影響低減、などのため、ケース60とは柔軟性が有る状態で接着されている。すなわち、Cリング70aは、柔軟性を有する接着剤等を介してセンサ部50とケース60とを固定している。また、Cリング70aとCリング70bとは、センサ部50の重心を挟み、上下対称位置でケース60に接着されている。
このような構造においては、Cリング70aおよびCリング70bの熱膨張率と、磁気回路およびケースの熱膨張率とが同じであれば、温度変化による影響が抑制される。しかしながら、通常、ケース60は、腐食防止や、サーボ型加速度計150を固定するための部品との熱膨張率差を抑える目的で、磁気回路とは熱膨張率の違う素材が用いられている。使用温度が製造時の温度と同じであれば問題ないが、製造時と違う温度で使用する場合(例えば高温や低温環境)は素材の熱膨張率差により、Cリング70aと、他の部品との接着を維持することが難しくなる。一例の場合、ケース60は、SUS304等であり、Cリング70aおよびCリング70bはアルミニウム、磁気回路は低膨張材といったものである。リングに割を入れたCリングを用いることで、熱膨張の方向を径方向から円周方向に変更し、温度変化による膨張や収縮といった変形で低膨張材の磁気回路とアルミ等のCリングが剥がれない様にコントロールすることが望まれる。
しかしながら、上記の方法では温度変化による変形の方向が変わることで低膨張材とCリング70a,70bとの間の剥離はコントロールできるが、ケース60とCリング70aとの間の剥離は、Cリング70a自身の伸縮、および接着剤の伸縮に頼ることになり、接着剤が剥離するリスクは回避できない。
これに対して、第1実施形態に係るサーボ型加速度計101では、固定部材80a,80bの各ディスク81において、図4で例示するように、センサ部50の半径方向の長さL1が、センサ部50に接する箇所の接線方向と平行方向の長さL2以上となっている。センサ部50は略円柱形状を有しているため、センサ部50の半径方向とは、当該円柱の半径方向のことである。また、センサ部50に対する接線方向とは、ディスク81がセンサ部50の外周に対して接する箇所において、センサ部50を平面視した場合の円形上の接線方向のことである。各ディスク81が円形状を有していれば、長さL1と長さL2とは等しい。したがって、温度上昇が生じた場合に、各ディスク81において、半径方向の膨張と接線方向の膨張とが同一となる。または、各ディスク81は、長さL1が長さL2と比較して大きくなるような楕円形状を有していてもよい。この場合においては、温度上昇が生じた場合に、各ディスク81において、半径方向の膨張が接線方向の膨張を上回る。
このような構成では、温度上昇が生じても、固定部材80a,80bの全体について、センサ部50の円周方向における膨張が抑制される。それにより、接着剤82からの各ディスク81の剥がれが抑制される。その結果、サーボ型加速度計101の信頼性が向上する。また、コストがかかる柔軟な接着剤を用いる必要がなくなるため、コストを抑制することができる。
なお、複数のディスク81は、円柱部材を所定の厚みずつスライスすることで形成することができる。同一の円柱部材を用いることで、スライスする際の厚みにバラツキが生じても、各ディスク81の直径や円周形状などのバラツキは抑制される。すなわち、各ディスク81の寸法管理が容易となる。
ディスク81は、ケース60およびヨーク24a,24bの熱膨張率よりも大きい熱膨張率を有していることが好ましい。例えば、ディスク81は、ポリアリレート樹脂(PAR)やポリスルホン樹脂(PSU)といった熱膨張率が大きく高強度な樹脂、または金属を材料とする。なお、ディスク81には、一部に切欠きが形成されていてもよい。
(第2実施形態)
図5(a)は、第2実施形態に係るサーボ型加速度計102の各部の詳細を例示している。図5(b)は、図5(a)のA−A線断面図である。サーボ型加速度計102においては、固定部材80a,80bが、ディスク81の代わりに多角形部材83を備えている。多角形部材83は、多角形状であってもよく、六角形などであってもよい。多角形部材83は、長方形である場合には、半径方向に長手方向を有している。
図5(b)で例示するように、固定部材80bは、複数の多角形部材83が、ヨーク24bの外周において円周方向に略等間隔に並んで配置された構造を有する。また、固定部材80aも同様に、複数の多角形部材83が、ヨーク24aの外周において円周方向に略等間隔に並んで配置された構造を有する。各多角形部材83とヨーク24bとの間、および各多角形部材83とケース60との間には、接着剤82が設けられている。それにより、各多角形部材83がヨーク24bとケース60とを固定している。また、各多角形部材83とヨーク24aとの間、および各多角形部材83とケース60との間には、接着剤82が設けられている。それにより、各多角形部材83がヨーク24aとケース60とを固定している。各多角形部材83の多角形面は、感度軸に直交している。各多角形部材83は、ケース60との電気的絶縁性を確保するために、例えば、アルマイト処理が施されたアルミニウムなど、絶縁性表面処理が施された金属や、導電性が無い樹脂やセラミックスで構成されている。
第2実施形態に係るサーボ型加速度計102では、固定部材80a,80bの各多角形部材83において、センサ部50の半径方向の長さL1が、センサ部50に接する箇所の接線方向と平行方向の長さL2以上となっている。各多角形部材83が正方形状を有していれば、長さL1と長さL2とは等しい。したがって、温度上昇が生じた場合に、各多角形部材83において、半径方向の膨張と接線方向の伸縮とが同一となる。または、各多角形部材83は、長さL1が長さL2と比較して大きくなるような長方形状を有していてもよい。この場合においては、温度上昇が生じた場合に、各多角形部材83において、半径方向の膨張が接線方向の膨張を上回る。
このような構成では、温度上昇が生じても、固定部材80a,80bの全体について、センサ部50の円周方向における膨張が抑制される。それにより、接着剤82からの各多角形部材83の剥がれが抑制される。その結果、サーボ型加速度計102の信頼性が向上する。また、コストがかかる柔軟な接着剤を用いる必要がなくなるため、コストを抑制することができる。
なお、複数の多角形部材83は、多角形状の特徴から、高い慣性モーメントを有し、高い剛性を有する。それにより、サーボ型加速度計102の信頼性がさらに向上する。
多角形部材83は、ケース60およびヨーク24a,24bの熱膨張率よりも大きい熱膨張率を有していることが好ましい。例えば、多角形部材83は、ポリアリレート樹脂(PAR)やポリスルホン樹脂(PSU)といった熱膨張率が大きく高強度な樹脂、または金属を材料とする。なお、多角形部材83には、一部に切欠きが形成されていてもよい。
(第3実施形態)
図6(a)は、第3実施形態に係るサーボ型加速度計103の各部の詳細を例示している。図6(b)は、図6(a)のA−A線断面図である。サーボ型加速度計103においては、固定部材80a,80bが、ディスク81の代わりに支柱部材84を備えている。支柱部材84は、多角柱であってもよく、円柱などであってもよい。
図6(b)で例示するように、固定部材80bは、複数の支柱部材84が、ヨーク24bの外周において円周方向に略等間隔に並んで配置された構造を有する。また、固定部材80aも同様に、複数の支柱部材84が、ヨーク24aの外周において円周方向に略等間隔に並んで配置された構造を有する。各支柱部材84とヨーク24bとの間、および各支柱部材84とケース60との間には、接着剤82が設けられている。それにより、各支柱部材84がヨーク24bとケース60とを固定している。また、各支柱部材84とヨーク24aとの間、および各支柱部材84とケース60との間には、接着剤82が設けられている。それにより、各支柱部材84がヨーク24aとケース60とを固定している。各支柱部材84が支柱として延びる方向は、感度軸に直交している。各支柱部材84は、ケース60との電気的絶縁性を確保するために、例えば、アルマイト処理が施されたアルミニウムなど、絶縁性表面処理が施された金属や、導電性が無い樹脂やセラミックスで構成されている。
第3実施形態に係るサーボ型加速度計103では、固定部材80a,80bの各支柱部材84において、センサ部50の半径方向の長さL1が、センサ部50に接する箇所の接線方向と平行方向の長さL2以上となっている。したがって、温度上昇が生じた場合に、各支柱部材84において、半径方向の膨張が接線方向の膨張以上となる。
このような構成では、温度上昇が生じても、固定部材80a,80bの全体について、センサ部50の円周方向における膨張が抑制される。それにより、接着剤82からの各支柱部材84の剥がれが抑制される。その結果、サーボ型加速度計103の信頼性が向上する。また、コストがかかる柔軟な接着剤を用いる必要がなくなるため、コストを抑制することができる。
なお、複数の支柱部材84は、支柱部材を所定の長さずつ切断することで形成することができる。同一の支柱部材から容易に切り出すことができるため、製造コストを抑制することができる。
支柱部材84は、ケース60およびヨーク24a,24bの熱膨張率よりも大きい熱膨張率を有していることが好ましい。例えば、支柱部材84は、ポリアリレート樹脂(PAR)やポリスルホン樹脂(PSU)といった熱膨張率が大きく高強度な樹脂、または金属を材料とする。なお、支柱部材84には、一部に切欠きが形成されていてもよい。
上記各例において、センサ部50が略円柱形状を有している例について説明したが、それに限られない。例えば、センサ部50は、楕円柱形状を有していてもよい。この場合において、ディスク81、多角形部材83および支柱部材84において、センサ部50の半径方向の長さL1が、センサ部50に接する箇所の接線方向と平行方向の長さL2以上となっていればよい。
上記各例において、センサ部50が、磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力し、少なくとも一部の外形に、前記感度軸方向に軸を有する円周形状部を備えるセンサ部の一例である。固定部材80a,80bが、前記円周形状部の円周方向に沿って所定の間隔で配置された複数の部材を備え、前記複数の部材が接着剤を介して前記センサ部を前記ケースに固定する固定部材の一例である。
(第4実施形態)
図7は、第4実施形態に係るサーボ型加速度計104の固定部材80の詳細について表す図である。図7は、第1実施形態の図4に対応し、センサ部を感度軸方向に沿って下方から見た平面視図である。図7で例示するように、センサ部についてはヨーク24bが図示されている。図7で例示するように、本実施形態に係るセンサ部が第1実施形態と異なる点は、センサ部の少なくとも一部の外形が、感度軸方向に軸を有する多角形状を有している点である。センサ部は、全体として、Y軸に沿って軸を有する略多角形状を有していてもよい。多角形状は、例えば、4角形状、5角形状、6角形状などである。本実施形態では、センサ部は、一例として正8角形状を有し、図7で例示するヨーク24bも正8角形状を有している。
本実施形態においては、センサ部を感度軸方向から見た場合に、固定部材80a,80bの各ディスク81において、上記多角形状の各辺に直交する方向の長さL1が、当該多角形状の各辺に対して平行方向の長さL2以上となっている。この場合においては、温度上昇が生じた場合に、各ディスク81において、半径方向の膨張が接線方向の膨張を上回る。なお、ディスク81の代わりに第2実施形態に係る多角形部材83が備わっていてもよく、第3実施形態に係る支柱部材84が備わっていてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 可動極板
12 ヒンジ
14 枠体
16 コイル
22 永久磁石
24 ヨーク
30 連結リング
50 センサ部
60 ケース
62 フランジ
70 Cリング
80 固定部材
81 ディスク
82 接着剤
83 多角形部材
84 支柱部材
101〜104 サーボ型加速度計
150 サーボ型加速度計
200 ホルダ
300 押え板

Claims (8)

  1. 磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力し、少なくとも一部の外形に、前記感度軸方向に軸を有する円周形状部を備えるセンサ部と、
    前記センサ部を収容するケースと、
    前記円周形状部の円周方向に沿って所定の間隔で配置された複数の部材を備え、前記複数の部材が接着剤を介して前記センサ部を前記ケースに固定する固定部材と、を備え、
    前記複数の部材において、前記円周形状部の半径方向の長さが、前記円周形状部に接する箇所の接線方向と平行方向の長さ以上であることを特徴とするサーボ型加速度計。
  2. 磁気回路が生成する磁場において可動部の感度軸方向の変位量に応じて電気信号を出力し、少なくとも一部の外形に、前記感度軸方向に軸を有する多角形状部を備えるセンサ部と、
    前記センサ部を収容するケースと、
    前記多角形状部の周方向に沿って所定の間隔で配置された複数の部材を備え、前記複数の部材が接着剤を介して前記センサ部を前記ケースに固定する固定部材と、を備え、
    前記センサ部を前記感度軸方向から見た場合に、前記複数の部材において、前記多角形状部の各辺に直交する方向の長さが、前記多角形状部の各辺に対して平行方向の長さ以上であることを特徴とするサーボ型加速度計。
  3. 前記複数の部材の熱膨張率は、前記ケースの熱膨張率よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のサーボ型加速度計。
  4. 前記磁気回路は、磁石と磁性部材とを含み、
    前記複数の部材の熱膨張率は、前記磁性部材の熱膨張率よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のサーボ型加速度計。
  5. 前記複数の部材は、前記感度軸に直交する方向に円形面を有するディスク部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のサーボ型加速度計。
  6. 前記複数の部材は、前記感度軸に直交する方向に多角形面を有する多角形部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のサーボ型加速度計。
  7. 前記複数の部材は、前記円周形状部の半径方向に延びる支柱部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のサーボ型加速度計。
  8. 前記センサ部は、前記磁気回路と、前記磁気回路が生成する磁場において感度軸方向に変位可能な可動極板と、変位した前記可動極板を電磁力によって変位前の位置に戻す作用を有し前記可動極板の両面に設けられたコイルと、を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のサーボ型加速度計。
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