JP2015003286A - 噴水型除去装置および噴水型除去方法 - Google Patents

噴水型除去装置および噴水型除去方法 Download PDF

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昭一郎 井上
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Abstract

【課題】付着物の除去作業を行う処理対象物上における除去量のムラを抑えて付着物を精度良く均一に除去することができる噴水型除去装置および噴水型除去方法を提供する。【解決手段】噴水型除去装置100は、台車である移動体120上に路面などの処理対象物WKに向けて高圧水を噴射する噴射体101を備えている。噴射体101は、噴射体保持体105を介して回転用プーリ106によって保持されており、回転プーリ106に平ベルト110および回転駆動用プーリ111を介して連結された回転駆動用モータ112によって円状に回動変位する。噴射体101は、処理対象物WK上で直線状に延びる拡散水柱JWを噴射する噴射ノズル104を備えている。噴射ノズル104は、拡散水柱JWの延びる方向が移動体120の移動方向に対して直交するように噴射体101に取り付けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物や路面などの処理対象物上に付着した付着物を高圧の水柱によって除去する噴水型除去装置に関する。
従来から、建物や路面などの処理対象物の表面に向けて高圧の水を噴射することにより処理対象物の表面に付着している付着物を除去する噴水型除去装置が知られている。例えば、下記特許文献1には、円盤状に形成されて回転駆動するノズルホルダの外周部に高圧水を噴射するノズルを少なくとも2つ備えて路面上の白線などの付着物を除去する噴流噴射装置が開示されている。
特開2007−283183号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された噴流噴射装置においては、図6に示すように、噴流噴射装置から噴射される水の円状の噴水軌道90が噴流噴射装置を支持する車両の進行方向(図示矢印参照)に沿って直線的に移動するため、噴水軌道90における幅方向両端部91a,91bが通過した路面上と噴水軌道90におけるその他の部分が通過した路面上とにおける付着物の除去量に差が生じるという問題があった。すなわち、円状の噴水軌道90においては、幅方向両端部91a,91bにおける軌道部分が噴水軌跡90全体の移動方向に対して平行に近いため、噴水軌道90における幅方向両端部91a,91bが路面上を移動する時間が噴水軌道90におけるその他の部分が移動する時間よりも実質的に長くなる。このため、従来の噴流噴射装置においては、噴水軌道90における幅方向両端部91a,91bが通過した路面上における付着物の除去量が噴水軌道90におけるその他の部分が通過した路面上における付着物の除去量よりも多くなる傾向があり、その結果、被除去物の除去作業を行った路面に付着物の除去量のムラが生じることがあった。なお、図6においては、噴水軌道90が移動する過程を二点鎖線で示している。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、付着物の除去作業を行う処理対象物上における除去量のムラを抑えて付着物を精度良く均一に除去することができる噴水型除去装置および噴水型除去方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、処理対象物の表面に付着した付着物に水を噴射して除去する噴水型除去装置において、処理対象物上に線状に延びた拡散水柱を噴射する噴射体と、噴射体から噴射された拡散水柱を円状に変位させるための水柱回動手段と、処理物上における付着物の形成方向に沿って噴射体を移動させる噴射体移動手段とを備え、噴射体は、噴射体の移動方向に対して交わる方向に延びる拡散水柱を形成することにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、噴水型除去装置は、処理対象物上で線状に延びる拡散水柱を回動させながら付着物の形成方向に沿って移動させる際、拡散水柱を拡散水柱の移動方向に対して交わる方向に形成している。これにより、噴水型除去装置は、円状の噴水軌道における噴水軌道自身の移動方向に対して平行に近い部分においても拡散水流が同移動方向に対して交わる方向に広がった状態で衝突する。これにより、噴水型除去装置は、円状の噴水軌道の移動方向に対して平行に近い軌道部分に線状の水柱の一部が衝突するため、同軌道部分に円柱状の水柱の全部が衝突する従来技術に比べて同軌道部分での水圧が分散されて付着物の除去量を抑えることができる。この結果、噴水型除去装置は、付着物の除去量のムラが生じることを抑えて付着物を精度よく均一に除去することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記噴水型除去装置において、噴射体は、拡散水柱を噴射体の移動方向に対して直交する方向に延びて形成することにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、噴水型除去装置は、噴射体が拡散水柱を噴射体の移動方向に対して直交する方向に形成するため、円状の噴水軌道における噴水軌道自身の移動方向に対して平行に近い部分において拡散水柱が同部分に対して直交して衝突するため付着物の過度な除去を効果的に抑えることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記路面用噴水型除去装置において、噴水回動手段は、円状に変位する拡散水柱における最内側端が付着物よりも外側に位置するように拡散水柱を変位させることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、噴水型除去装置は、噴水回動手段が円状に変位する拡散水柱における最内側端が付着物よりも外側に位置するように拡散水柱を変位させるため、より確実に付着物を除去することができる。
また、本発明は噴水型除去装置の発明として実施できるばかりでなく、噴水型除去方法の発明としても実施できるものである。
具体的には、処理対象物の表面に付着した付着物に噴射体から水を噴射して除去する噴水型除去方法において、処理対象物上にて線状に延びる拡散水柱を噴射体から噴射させる拡散水柱噴射ステップと、拡散水柱を円状に変位させる水柱回動ステップと、拡散水柱が延びる方向に対して交わる方向に噴射体を移動させる噴射体移動ステップとを含むようにすればよい。これによっても、上記噴水型除去装置と同様の作用効果を期待することができる。
本発明の一実施形態に係る噴水型除去装置の外観構成の概略を図2に示すA−A線から見た一部破断側面図である。 図1に示す噴水型除去装置の外観構成における主要部分を概略的に示す一部破断平面図である。 図1に示す噴水型除去装置の作動を制御する制御システムのブロック図である。 図1に示す噴水型除去装置が噴射する拡散水柱の平面形状および回動変位の状態を模式的に示した説明図である。 図1に示す噴水型除去装置による付着物の除去過程における回動変位する拡散水柱の移動過程を模式的に示した説明図である。 従来技術に係る噴流噴射装置による被除去物の除去過程における高圧水の軌道の移動過程を模式的に示した説明図である。
以下、本発明に係る噴水型除去装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る噴水型除去装置100の外観構成の概略を示す一部破断側面図である。また、図2は、図1に示す噴水型除去装置100の外観構成における主要部分を概略的に示す一部破断平面図である。また、図3は、図1に示す噴水型除去装置100の作動を制御する制御システムのブロック図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各図面間および各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。この噴水型除去装置100は、道路の路面などの処理対象物WK上に形成された白線を付着物Sとしてこの付着物Sに高圧水を噴射することによって処理対象物WK上から付着物Sを剥離させて除去するための機械装置である。
(噴水型除去装置100の構成)
噴水型除去装置100は、噴射体101を備えている。噴射体101は、処理対象物WKに対して高圧水を噴射するための器具であり、ステンレス材を長尺の管状に形成して構成されている。この噴射体101は、一方(図示上側)の端部に高圧水を供給する高圧送水ポンプ102に可撓性を有する送水ホース103を介して接続されているとともに、他方(図示下側)の端部に噴水ノズル104が設けられている。
高圧送水ポンプ102は、水を加圧して噴射体101に供給する機械装置であり、図示しない台車上に設けられている。この高圧送水ポンプ102は、後述する制御部141に作動制御されることによって図示しない水源(例えば、一般上水道、貯水タンク、貯水池など)から水の供給を受けるとともに、この水を100MPa以上かつ300MPa以下の範囲で加圧した所謂超高圧水を噴射体101に供給する。本実施形態においては、高圧送水ポンプ102は、200MPaの超高圧水を噴射体101に供給する。
一方、噴水ノズル104は、図4および図5にそれぞれ示すように、処理対象物WKの表面に直線状に延びる高圧の水柱からなる拡散水柱JWを噴射する装置であり、所謂平射ノズルによって構成されている。この場合、噴射ノズル104は、拡散水柱JWが噴水型除去装置100の進行方法(図5において破線矢印)に対して直交する方向に延びるように噴射体101に取り付けられている。本実施形態においては、噴射ノズル104は、処理対象物WK上において30mmの長さの直線状の拡散水柱JWを噴射する。なお、本実施形態においては、噴射ノズル104は、噴射口から噴出させた高圧の水が噴水型除去装置100の正面視で三角形状に広がって処理対象物WK上で直線状に形成されるノズルを採用したが、噴射口を直線状に形成することにより噴射口から直接直線状の水柱を噴射するノズルを採用することもできる。
この噴射体101は、噴射体保持体105を介して回転用プーリ106に保持されている。噴射体保持体105は、噴射体101を着脱自在に保持するためのアルミニウム製の部材であり、噴射体101が貫通する貫通孔を備えた段付きの円筒状に構成されている。この噴射体保持体105は、噴射体101を保持する貫通孔が垂直方向に対して10°の角度で図示下方に向かって外側に傾斜して形成されるとともに、この貫通孔の内部に噴射体101を回転自在な状態で保持するためのベアリングを備えて構成されている。
回転用プーリ106は、噴射体保持体105を介して保持した噴射体101を回転変位させるための機械要素であり、アルミニウム材によって構成されている。この回転用プーリ106には、平面視において中央部に互いに対向した状態で2つの嵌合孔106aが形成されるとともに、これら2つの嵌合孔106aの両側にそれぞれ4つずつのエア導入孔106bがそれぞれ形成されている。これらのうち、2つの嵌合孔106aは、噴射体保持体105および後述するウエイト保持体107がそれぞれ着脱自在に嵌合する段付きの貫通孔である。また、8つのエア導入孔106bは、後述するスカート126の内側領域に外気を導入するための貫通孔である。
ウエイト保持体107は、ウエイト108を着脱自在に保持するためのアルミニウム製の部材であり、噴射体保持体105と同様に、ウエイト108が貫通する貫通孔を備えた段付きの円筒状に構成されている。この場合、ウエイト保持体107は、噴射体保持体105と同様に、ウエイト108を保持する貫通孔が垂直方向に対して10°の角度で図示下方に向かって外側に傾斜して形成されている。ウエイト108は、噴射体101を保持して回転駆動する回転用プーリ106において噴射体101とのバランスを合わせるためのステンレス製の錘であり、噴射体101と同等の長さおよび重さの丸棒状に形成されている。なお、噴水型除去装置100は、ウエイト108を省略して構成することもできる。
回転用プーリ106は、ベアリング109を介してベース体114に回転自在に支持された状態で平ベルト110を介して回転駆動用プーリ111に連結されている。平ベルト110は、回転駆動用プーリ111の回転駆動力を回転用プーリ106に伝達するための機械要素であり、帯状のゴム材をリング状に形成して構成されている。この平ベルト110は、回転用プーリ106および回転駆動用プーリ111に対して摩擦接触した状態で架設されている。
回転駆動用プーリ111は、回転駆動用モータ112の回転駆動によって回転する機械要素である。回転駆動用モータ112は、後述する制御部141の作動制御によって回転駆動する電動機であり、支持台113上に固定されている。すなわち、回転用プーリ106は、回転駆動用モータ112の回転駆動によって回転駆動する。本実施形態においては、回転駆動用モータ112は、回転用プーリ106を300rpm以上かつ2000rpmの範囲の速度で回転させる。支持台113は、後述する載置板121上に凸状に固定されたステンレス製の棚である。なお、図2においては、回転駆動用モータ112を省略して示している。
ベース体114は、回転用プーリ106の回転変位を許容した状態で回転用プーリ106を載置板121上で支持する部材であり、アルミニウム材を平面視で方形筒状に形成して構成されている。このベース体114の中央部分には、回転用プーリ106の回転駆動によって回転変位する噴射体101およびウエイト108が貫通可能な大きさの円形の貫通孔が形成されている。そして、このベース体114は、移動台120の載置板121上に固定されている。
移動台120は、噴水型除去装置100を構成する部品や機器を支持して路面上を移動させるための台車であり、主として載置板121、把持棒122、前輪123および後輪124によって構成されている。載置板121は、噴水型除去装置100を構成する部品や機器を支持する方形平板状のステンレス製の台である。この場合、載置板121には、ベース体114を支持する部分の内側に回転用プーリ106の回転駆動によって回転変位する噴射体101およびウエイト108が貫通可能な貫通孔が形成されている。
把持棒122は、噴水型除去装置100の掴み手となる部分であり、ステンレス製のパイプ材によって構成されている。この把持棒122は、長方形状に形成された載置板121における3辺を囲むとともに噴水型除去装置100の後方に延びる部分が図示上方に屈曲した後水平方向に延びて作業者による把持部分を構成している。
前輪123および後輪124は、噴水型除去装置100を移動させるための輪であり、載置板121の裏面における噴水型除去装置100の前方側および後方側にそれぞれ取り付けられている。これらのうち、噴水型除去装置100の前方側に設けられた2つの前輪123は、移動駆動用モータ125に連結されて同移動駆動用モータ125によって回転駆動するように構成されている。移動駆動用モータ125は、制御部141の作動制御によって回転駆動する電動機であり、載置板121の表面上に固定されている。一方、噴水型除去装置100の後方側に設けられた1つの後輪124は、載置板121に対して向きおよび回転が自在なフリーな状態で設けられている。すなわち、移動台120は、2つの前輪123および1つの後輪124からなる3つの車輪によって処理対象物WKに対して3点支持されている。
また、載置板121の下面には、スカート126が設けられている。スカート126は、円状に回動する噴射体101の外側を囲むカバーであり、ステンレス材を円筒状に形成して構成されている。このスカート126は、処理対象物WKとの間に所定の隙間を介して対向する長さで形成されている。この場合、スカート126と処理対象物WKとの間の隙間は、処理対象物WKから突出する付着物(白線)Sの厚さ以上、より具体的には、3mm以上かつ10mm以内が好適である。
このスカート126の壁面には、スカート126の内側領域に貫通した状態で排出ダクト127が接続されている。排出ダクト127は、噴射体101による加圧水の噴射により剥離された付着物Sの屑(白線屑)を空気とともにスカート126の内側領域から排出するための管であり、ステンレス材を筒状に形成して構成されている。この排出ダクト127は、バキューム装置130に接続されている。バキューム装置130は、空気を吸引するとともに吸引した空気から付着物Sの屑を分別して排気する機械装置であり、移動台120とは別の図示しない台車上に設けられている。
また、移動台120における載置板121上には、平ベルトに対向してテンショナ128が設けられている。テンショナ128は、平ベルト110にテンションを付与して弛みを防止するための器具である。また、載置板121上は、外筐129によって覆われている。外筐129は、載置板121上を覆う筐体であり、ステンレス材を板金加工により箱状に形成して構成されている。この外筐129における噴水型除去装置100の後ろ側には、制御ボックス140が設けられている。なお、図2においては、外筐129を省略して示している。
制御ボックス140は、この噴水型除去装置100の作動を制御する制御部141を収容する鋼板製の収容箱であり、移動台120上に設けられた外筐129上に固定的に取り付けられている。制御部141は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータによって構成されており、高圧送水ポンプ102、回転駆動用モータ112および移動駆動用モータ125の各作動をそれぞれ制御する。具体的には、制御部141は、後述する操作スイッチ142の操作に応じてROMなどの記憶装置に予め記憶された制御プログラムを実行することによって回転駆動用モータ112および移動駆動用モータ125の各作動の開始および停止をそれぞれ制御する。
また、制御ボックス140の外表面には、噴水型除去装置100の後方に向かって操作スイッチ142および表示装置143がそれぞれ露出した状態で設けられている。操作スイッチ142は、制御部141に対して作業者の指示を入力するための入力装置であり、高圧送水ポンプ102、回転駆動用モータ112および移動駆動用モータ125の各作動の開始および停止をそれぞれ指示するための押しボタンによって構成されている。また、表示装置143は、制御部141の作動状態を表示するための液晶表示画面である。なお、この制御ボックス140内には、外部電源から導入した電力を回転駆動用モータ112および移動駆動用モータ125にそれぞれ供給するための図示しない電源部なども備えているが、これらについては、本発明に直接関わらないため、その説明は省略する。また、図2においては、制御ボックス140を省略して示している。
(噴水型除去装置100の作動)
次に、このように構成された噴水型除去装置100の作動について説明する。まず、作業者は、噴水型除去装置100、高圧送水ポンプ102およびバキューム装置130をそれぞれ用意するとともに、これらを互いに接続する。次いで、作業者は、噴水型除去装置100における図示しない電源スイッチをONにすることにより制御部141を起動させる。これにより、制御部141は、ROMなどの記憶装置に予め記憶された制御プログラムを実行することによって作動を介して作業者からの指示を待つ待機状態となる。
次に、作業者は、処理対象物WK上の付着物(白線)Sの除去作業を開始する。具体的には、作業者は、移動体120を人手で押すことにより噴水型除去装置100を除去対象となる付着物S上に移動させる。次に、作業者は、操作スイッチ142を操作することにより制御部141に対して回転駆動用モータ112および移動駆動用モータ125の各作動の開始を指示する。これにより、噴水型除去装置100は、噴射体101を回転用プーリ106の回転中心Oを回転中心として回転変位(図4において破線矢印参照)させるとともに、前輪123を回転駆動させて前進(図1において左側)(図5において破線矢印参照)を開始する。
なお、図4および図5においては、処理対象物WKおよび付着物Sの各表面上を回動変位する拡散水柱JWを二点鎖線で示すとともに、回動変位する拡散水柱JWの回動変位領域をハッチングによってそれぞれ示している。また、図4および図5においては、付着物Sを拡散水柱JWの回動変位領域のハッチングより濃いハッチングによって示している。
次いで、作業者は、高圧送水ポンプ102およびバキューム装置130における図示しない電源スイッチをONにしてそれぞれ起動させた後、操作スイッチ142を操作することにより制御部141に対して高圧送水ポンプ102の作動の開始を指示する。これにより、噴水型除去装置100は、噴射体101の噴水ノズル104から高圧の水の噴射を開始するとともに、スカート126内における空気の吸引を排出ダクト127を通じて開始する。
この場合、噴水型除去装置100は、付着物S上で直線状に延びる拡散水柱JWを円軌道で回動させながら付着物Sの形成方向に沿って移動させる際(図5において破線矢印参照)、拡散水柱JWを拡散水柱JWの移動方向に対して交わる方向に形成している。換言すれば、噴水型除去装置100は、噴射ノズル104は直線状に延びる拡散水柱JTを処理対象物WKに向けて噴射するとともにこの拡散水柱JTの延びる方向に対して直交する方向に移動させる。
このため、噴水型除去装置100は、円状の噴水軌道150における噴水軌道150自身の移動方向(図5において破線矢印)に対して平行に近い部分である幅方向両端部151a,151bにおいても拡散水流JTが同移動方向に対して交わる方向(本実施形態においては直交する方向)に広がった状態で衝突する。これにより、噴水型除去装置100は、円状の噴水軌道150における幅方向両端部151a,151bに直線状に延びる水柱の一部が衝突するため同幅方向両端部151a,151bでの水圧が分散されて付着物Sの除去量を抑えることができる。この結果、噴水型除去装置100は、付着物Sの除去量のムラが生じることを抑えて付着物Sを精度よく均一に除去することができる。
また、この場合、噴水型除去装置100におけるスカート126の内側領域は、排出ダクト127を介して空気が吸引されるとともに回転用プーリ106に形成されたエア導入孔106bを介して外気が導入される。このため、噴射体101から噴射された水および処理対象物WKから剥がされた付着物S(白線屑)は排出ダクト127を通じて吸引される。
そして、排出ダクト127を介して吸引された空気、水および付着物S(白線屑)からなる吸引物は、図示しないフィルタなどを介して互いに分離されて水と付着物Sとがそれぞれ別々に回収される。この場合、噴水型除去装置100は、回収した水を再び付着物Sの除去作業に用いる。すなわち、作業者は、噴水型除去装置100を移動させながら連続的に付着物Sの除去作業を行うことができる。
そして、付着物Sの除去作業を終了する場合には、作業者は、操作スイッチ141を操作することによって制御部141に対して高圧送水ポンプ102、回転駆動用モータ112および移動駆動用モータ125の各作動の停止を指示する。また、作業者は、噴水型除去装置100、高圧送水ポンプ102およびバキューム装置130における図示しない各電源スイッチをOFFにする。これらにより、作業者は、噴水型除去装置100における回転駆動用モータ112、移動駆動用モータ125、高圧送水ポンプ102およびバキューム装置130の各作動を停止させて付着物Sの除去作業を終了することができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、噴水型除去装置100は、付着物S上で直線状に延びる拡散水柱JWを回動させながら付着物Sの形成方向に沿って移動させる際、拡散水柱JWを拡散水柱JWの移動方向に対して交わる方向に形成している。これにより、噴水型除去装置100は、円状の噴水軌道150における噴水軌道150自身の移動方向に対して平行に近い幅方向両端部151a,151bにおいても拡散水流JWが同移動方向に対して直交する方向に広がった状態で衝突する。これにより、噴水型除去装置100は、円状の噴水軌道150の移動方向に対して平行に近い幅方向両端部151a,151bに直線状の拡散水柱JWの一部が衝突するため同幅方向両端部151a,151bでの水圧が分散されて付着物Sの除去量を抑えることができる。この結果、噴水型除去装置100は、付着物Sの除去量のムラが生じることを抑えて付着物Sを精度よく均一に除去することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、噴射ノズル104は、処理対象物WK上において30mmの長さの直線状の拡散水柱JWを噴射するように構成した。しかし、噴射ノズル104が形成する拡散水柱JKは、付着物S上に線状に延びて形成されるとともに噴射体101の移動方向に交わる方向に延びて形成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。したがって、噴射ノズル104が形成する拡散水柱JKは、例えば、曲線部を含んで形成されていてもよいし、30mm未満または30mmを超える長さに形成されていてもよい。これらの場合、拡散水柱JKの長さは、付着物Sの形状、大きさおよび付着力などに応じて適宜決定されるが、白線や塗料を付着物Sとした場合、好ましくは10mm以上かつ50mm以下、より好ましくは20mm以上かつ40mm以下が好適である。
また、上記実施形態においては、噴水型除去装置100は、噴射ノズル104によって形成される拡散水柱JWの形成方向を噴射体101(移動体120)の移動方向に対して直交する方向に延びるように噴射ノズル104を噴射体101に取り付けて構成した。換言すれば、噴水型除去装置100は、噴射体104(移動体120)を拡散水柱JWが延びる方向に対して直交する方向に移動させるように構成した。しかし、拡散水柱JWの形成方向は、噴射体101(移動体120)の移動方向に対して交わる方向に延びて形成されていればよく、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。したがって、拡散水柱JWは、拡散水柱JWが線状に延びる方向を噴射体101(移動体120)の移動方向に対して平行を超える角度、すなわち、噴射体101(移動体120)の移動方向に対して0°を超える角度で形成されるとよいが、好ましくは噴射体101(移動体120)の移動方向に対して直交(90°)±45°の範囲、より好ましくは噴射体101(移動体120)の移動方向に対して直交(90°)して形成されるとよい。
また、上記実施形態においては、噴水型除去装置100は、噴射体101(移動体120)の移動方向に対して直交する方向における付着物Sの両端部よりも外側に拡散水柱JWの最内側端が位置するように拡散水柱JWを回動させた。これにより、噴水型除去装置100は、処理対象物WK上の付着物Sをより確実に除去することができる。しかし、噴水型除去装置100は、処理対象物WK上の付着物Sの全域に拡散水柱JW、すなわち、噴射体101(移動体120)の移動方向に対して直交する方向における付着物Sの両端部に拡散水柱JWの最外側端が位置するように拡散水柱JWを回動させれば付着物JWを除去することができる。
また、上記実施形態においては、噴射体101から噴射された高圧水は噴射体101が回転用プーリ106によって回転駆動されることにより円状の噴水軌道150上を変位するように構成されている。すなわち、上記実施形態における回転用プーリ106、回転駆動用プーリ111および回転駆動用モータ112が、本発明に係る水柱回動手段に相当する。しかし、この水柱回動手段は、噴射体101から噴射される拡散水柱JKの噴射方向を円状の噴水軌道150で変位するように構成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、水柱回動手段は、噴水ノズル104を噴射体101に回転可能に設けた状態で噴水型除去装置100に可動的または固定的に保持させることにより噴水方向を変化させることができる。なお、噴射体101から噴射される拡散水柱JWの噴水軌道150は、円の他に楕円を含むものである。
また、上記実施形態においては、噴射体101は噴射体保持体105によって図示下方に向かって外側に傾斜して保持されている。しかし、噴射体101は、処理対象物WKに向かって拡散水柱JWを噴射するように保持されていればよく、必ずしも、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、噴射体101は、例えば、上記実施形態における10°以外の傾斜角度(例えば、5°や20°)で拡散水柱JWを噴射する姿勢で保持されていてもよいし、処理対象物WKに向かって直交する姿勢で保持されていてもよい。また、噴水型除去装置100は、噴射体101を傾斜させる角度に応じた噴射体保持体105を予め用意しておくことにより、噴射体101を傾斜角度ごとの噴射体保持体105に付け替えることによって噴水の噴射角度を容易に変更することができる。
また、上記実施形態においては、噴射体101は移動駆動用モータ125が搭載された移動体120によって処理対象物WK上を移動するように構成されている。すなわち、上記実施形態における噴水型除去装置100は、自走式で構成されている。この場合、上記実施形態における移動体120および移動駆動用モータ125が本発明に係る噴射体移動手段に相当する。しかし、噴射体移動手段は、噴射体101を処理対象物WKに沿って移動させることができれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。例えば、噴射体移動手段は、上記実施形態における移動体120から移動駆動用モータ125を省略して手押し式の台車として構成するができる。また、噴射体移動手段は、移動体120に別体で構成されて移動体120に連結される駆動体、例えば、自動車を含んで構成することもできる。また、さらに、噴水型除去装置100は、人手で持って操作されるガンタイプで構成することもできる。
また、上記実施形態においては、移動体120は、2つの前輪123と1つの後輪124からなる3つの車輪を備えて構成されている。これにより、移動体120は、噴射体101を処理対象物WKに対して所謂三点支持するため、処理対象物WKに凹凸があった場合においても常に安定的に噴射体101を移動させることができる。しかし、移動体120は、処理対象物WK上において噴射体101を移動させることができれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、移動体120は、4つ以上の車輪を備えて構成されていてもよいし、車輪に代えてまたは加えて無限軌道を備えて構成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、噴水型除去装置100は、道路などの路面を処理対象物WKとするとともにこの道路上に形成された白線を付着物Sとした。しかし、噴水型除去装置100は、路面上の白線L以外のもの、例えば、塗料、異物、汚れなどを付着物Sとして除去することができる。
WK…処理対象物、S…付着物、JW…拡散水柱、O…回転用プーリの回転中心、
90,150…噴水軌道、91a,91b,151a,151b…幅方向両端部、
100…噴水型除去装置、101…噴射体、102…高圧送水ポンプ、103…送水ホース、104…噴水ノズル、105…噴射体保持体、106…回転用プーリ、106a…嵌合孔、106b…エア導入孔、107…ウエイト保持体、108…ウエイト、109…ベアリング、110…平ベルト、111…回転駆動用プーリ、112…回転駆動用モータ、113…支持台、114…ベース体、
120…移動体、121…載置板、122…把持棒、123…前輪、124…後輪、125…移動駆動用モータ、126…スカート、127…排出ダクト、128…テンショナ、129…外筐、
130…バキューム装置、
140…制御ボックス、141…制御部、142…操作スイッチ、143…表示装置。

Claims (4)

  1. 処理対象物の表面に付着した付着物に水を噴射して除去する噴水型除去装置において、
    前記処理対象物上に線状に延びた拡散水柱を噴射する噴射体と、
    前記噴射体から噴射された前記拡散水柱を円状に変位させるための水柱回動手段と、
    前記処理物上における前記付着物の形成方向に沿って前記噴射体を移動させる噴射体移動手段とを備え、
    前記噴射体は、
    前記噴射体の移動方向に対して交わる方向に延びる前記拡散水柱を形成することを特徴とする噴水型除去装置。
  2. 請求項1に記載した噴水型除去装置において、
    前記噴射体は、
    前記拡散水柱を前記噴射体の移動方向に対して直交する方向に延びて形成することを特徴とする噴水型除去装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載した噴水型除去装置において、
    前記噴水回動手段は、
    前記円状に変位する前記拡散水柱における最内側端が前記付着物よりも外側に位置するように前記拡散水柱を変位させることを特徴とする噴水型除去装置。
  4. 処理対象物の表面に付着した付着物に噴射体から水を噴射して除去する噴水型除去方法において、
    前記処理対象物上にて線状に延びる拡散水柱を前記噴射体から噴射させる拡散水柱噴射ステップと、
    前記拡散水柱を円状に変位させる水柱回動ステップと、
    前記拡散水柱が延びる方向に対して交わる方向に前記噴射体を移動させる噴射体移動ステップとを含むことを特徴とする噴水型除去方法。
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