JP2015002845A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を有する第1演出と、操作手段に対する所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出とがそれぞれ備える互いに相反する要請にバランスよく対応することができる遊技機を提供する。【解決手段】ストップスイッチの操作継続時間が規定時間よりも短く設定された所定時間に達していなければ、押圧状態が終了した後も、演出Aが継続して実行されるようにする。これにより、演出設計者の意図を遊技者が認識することができる。また、ストップスイッチの操作継続時間が所定時間に達する場合は、遊技者の期待感が十分に高まったときに演出Bの実行が開始されるようにする。そのため、遊技者の期待感に応えることができる。したがって、演出Aおよび演出Bのそれぞれに対する互いに相反する要請にバランスよく適切に対応することができるスロットマシンを提供することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、第1演出と、該第1演出が実行されていないときに実行される第2演出とを備える遊技機に関する。
従来、遊技機において、遊技者の遊技に対する興趣を高めるため、遊技が進行するに連れ所定の演出が実行されることが知られている。一般的に、演出には複数種類のものが用意されると共に、予め設定された種々の契機に応じて演出の実行が開始される。例えば、ストップスイッチやスタートスイッチ、チャンスボタンなどの操作手段に対する遊技者による操作として、所定の操作状態が開始されたことを契機として演出の実行が開始される。また、各演出のそれぞれに対して演出を開始させる契機が予め設定されており、演出の実行を開始させる契機が生じると、各演出のうち生じた契機の種類に対応する演出が選択されて実行される。
また、各演出の中には、操作手段に対する所定の操作状態が終了したことを契機として演出の実行が開始されるものもある。この場合、操作手段の操作として所定の操作状態が継続している間、すなわち、操作手段に対する所定の操作状態が終了するまでに、遊技者は操作手段を操作することにより演出に対する期待感を高めることが知られている。かかる演出によれば、遊技者の演出に対する期待感が十分に高まったときに、遊技者が操作手段に対する所定の操作状態を終了させることで演出の実行が開始されるので、遊技者の興趣を高めることができる。
例えば、特許文献1に記載の遊技機では、まず、スタートスイッチの操作として押圧状態が開始されると液晶表示器に画像を表示する演出の実行が開始されると共に、各リールが回転開始する。続いて、各リールの回転を停止させるストップスイッチの操作として押圧状態が開始されると、液晶表示器に別の画像を表示する演出の実行が開始される。その後、ストップスイッチの操作として押圧状態が終了したときに、液晶表示器にさらに別の画像を表示する演出の実行が開始される。
特開2004−24486号公報(段落0073,0077,0079,0080、図11(a)〜図11(e)など)
ところで、上記した特許文献1に記載の遊技機では、ストップスイッチの操作として押圧状態が終了することを契機として演出が実行開始されるときに、ストップスイッチの操作として押圧状態が開始されたことを契機として実行開始された演出が未だ実行中であれば、無条件にその実行中の演出を終了させる。すなわち、ストップスイッチ等の操作手段に対する所定の操作状態が終了することを契機として演出の実行が開始される場合に、他の契機が生じたことにより実行開始された他の演出が実行中であれば、無条件に当該他の演出が終了するように構成されている。
このため、例えば、ストップスイッチの操作として押圧状態が開始されたことを契機として実行開始される演出として、演出設計者の意図を遊技者に伝えるために少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を要する第1演出が用意されていた場合に、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、ストップスイッチが押圧開始されることにより実行開始された第1演出が実行中である場合にストップスイッチの押圧状態が終了すると、演出の意図を伝えるのに規定時間を必要とする第1演出が途中で終了してしまうことにより、演出設計者の意図が遊技者に伝わらず、遊技者の興趣を高めることができない。
上記した問題を解決する方法として、演出の意図を伝えるのに少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を要する第1演出が実行されている間は、操作手段の操作として所定の操作状態が終了しても、所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出の実行を開始しないという方法が考えられる。しかしながら、かかる方法では、演出の意図を伝えるのに少なくとも規定時間を要する第1演出が実行されている間は、操作手段の操作として所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出の実行を開始することができない。したがって、操作手段を所定時間以上操作することにより第2演出に対する期待感が十分に高まったときに遊技者が操作手段に対する所定の操作状態を終了させても、所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出が実行開始されないので、遊技者の興趣を高めることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、少なくとも規定時間以上の演出時間を有する第1演出と、操作手段に対する所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出とがそれぞれ備える互いに相反する要請にバランスよく対応することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、遊技者により操作される操作手段と、第1演出および第2演出を実行する演出手段と、前記第1演出および前記第2演出を前記演出手段に実行させる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を有する前記第1演出の実行を前記演出手段に所定の契機で開始させる第1演出実行開始手段と、前記操作手段の操作として所定の操作状態が継続している操作継続時間を計時する操作継続時間計時手段と、前記所定の操作状態が終了したときに、前記演出手段に前記第2演出の実行を開始させるものであって、前記第1演出の実行中であれば前記演出手段に前記第1演出の実行を終了させて前記第2演出の実行を開始させる第2演出実行開始手段と、前記所定の操作状態が終了したときに、前記第1演出が実行中である場合に前記第1演出実行開始手段により前記演出手段による前記第1演出が実行開始されてからの経過時間が前記規定時間に達していなければ、前記第2演出実行開始手段に前記演出手段による前記第2演出の実行開始を中止または遅延させる第2演出実行抑制手段と、前記所定の操作状態が終了したときに、前記操作継続時間計時手段により計時された前記操作継続時間が前記規定時間よりも短く設定された所定時間に達していれば、前記第2演出実行抑制手段の作動を解除する第2演出実行抑制解除手段と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
また、前記第2演出実行抑制手段は、前記経過時間に対応する値を記憶する経過時間記憶手段と、前記第1演出が実行開始されたときに前記経過時間記憶手段に初期値を設定する経過時間初期設定手段と、前記第1演出が実行開始された後に前記経過時間記憶手段に記憶されている値を、前記経過時間が前記規定時間に達したときに対応する値である規定値に達するように一定の時間間隔で一定の値ずつ更新する経過時間更新手段と、前記所定の操作状態が終了したときに、前記経過時間記憶手段に記憶されている値が前記規定値に達したか否かを判定することにより、前記経過時間が前記規定時間に達したか否かを判定する経過時間判定手段と、を備え、前記第2演出実行抑制解除手段は、前記所定の操作状態が終了したときに、前記操作継続時間計時手段により計時された前記操作継続時間が前記所定時間に達していれば、前記規定値を前記経過時間記憶手段に設定する経過時間変更手段、を備えるとよい(請求項2)。
また、前記操作継続時間が前記所定時間に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出を実行する操作継続時間報知手段、をさらに備え、前記演出制御手段は、前記所定の操作状態が開始されたことを条件として前記操作継続時間報知演出を前記操作継続時間報知手段に実行させる操作継続時間報知演出実行手段、を備えるとよい(請求項3)。
請求項1の発明によれば、操作手段に対する所定の操作状態が終了したときに、第1演出実行開始手段によって所定の契機で実行開始された少なくとも規定時間以上の演出時間を有する第1演出が演出手段により実行中であれば、第2演出実行開始手段によって、第1演出が終了させられると共に演出手段による第2演出が実行開始される。しかしながら、その一方で、操作手段に対する所定の操作状態が終了したときに、演出手段による第1演出が実行開始された後の経過時間が規定時間に達しておらず、さらに、操作継続時間計時手段により計時された操作手段に対する操作継続時間が規定時間よりも短い所定時間に達していなければ、第2演出実行抑制手段により、第2演出実行開始手段による第2演出の実行開始が中止または遅延される。
そのため、上記したように、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が所定時間に達していなければ、操作手段を操作する遊技者の第2演出に対する期待感がそれ程には高まっていないと考えられることから、このような場合には、操作手段の操作として所定の操作状態が終了したときに、第1演出が演出手段により継続して実行される。したがって、操作手段に対する所定の操作状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していなければ、所定の操作状態が終了した後も、第1演出が継続して実行されることにより、演出設計者の意図を遊技者に伝えることができる。
また、操作手段に対する所定の操作状態が終了したときに、演出手段による第1演出が実行開始された後の経過時間が規定時間に達していない場合に、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が規定時間よりも短い所定時間に達していれば、第2演出実行抑制手段の作動が第2演出実行抑制解除手段により解除される。そのため、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、操作手段を操作する遊技者の第2演出に対する期待感が高まっていると考えられることから、操作手段の操作として所定の操作状態が終了したときに第1演出が実行中であっても、第1演出に代えて演出手段による第2演出の実行が開始される。
したがって、操作手段の操作として所定の操作状態が継続している操作継続時間が所定時間に達している場合には、遊技者はかかる行為により期待感を高めていると考えられるため、遊技者の期待感が十分に高まったときに第2演出の実行を開始するようにしたことにより、遊技者の期待感に応えることができる。
以上のように、少なくとも規定時間以上の演出時間を有する第1演出が備える設計上の意図を遊技者に伝えたいという要請と、操作手段に対する所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出が備える遊技者の期待感が十分に高まったときに第2演出を実行したいという要請とに対して、これらの互いに相反する要請にバランスよく適切に対応することができる遊技機を提供することができ、ひいては、遊技者の興趣を高めることができる。
請求項2の発明によれば、第1演出が実行開始されたときに、第1演出が実行開始された後の経過時間に対応する値を記憶する経過時間記憶手段に、経過時間初期設定手段により初期値が設定される。また、第1演出が実行開始された後に経過時間記憶手段に記憶されている値が、経過時間が規定時間に達したときに対応する値である規定値に達するように一定の時間間隔で一定の値ずつ経過時間更新手段により更新される。
また、操作手段に対する所定の操作状態が終了したときに、経過時間記憶手段に記憶されている値が規定値に達したか否かを判定することにより、経過時間が規定時間に達したか否かが経過時間判定手段により判定される。そして、経過時間判定手段により経過時間が規定時間に達していると判定されれば、第2演出実行開始手段による第2演出の実行開始が第2演出実行抑制手段により抑制されないので、演出手段による第2演出が第2演出実行開始手段により実行開始される。
また、操作手段に対する所定の操作状態が終了したときに、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、経過時間記憶手段に規定値が経過時間変更手段により設定される。そのため、第2演出実行抑制手段の経過時間判定手段により経過時間が規定時間に達していると判定されるので、第2演出実行開始手段による第2演出の実行開始が第2演出実行抑制手段により抑制されない。
そのため、経過時間が規定時間に達していると経過時間判定手段より判定される規定値が経過時間記憶手段に経過時間変更手段により設定されることによって、第2演出実行抑制解除手段により第2演出実行抑制手段の作動が確実に解除されて、演出手段による第2演出が第2演出実行開始手段により実行開始される。したがって、第2演出実行抑制手段が備える経過時間記憶手段に記憶されている値を、第2演出実行抑制解除手段が備える経過時間変更手段により変更するという簡単な構成で、第2演出実行抑制手段の作動を解除することができる。
請求項3の発明によれば、操作手段に対する所定の操作状態が継続している操作継続時間が所定時間に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出が、操作手段に対する所定の操作状態が開始されたことを条件として、演出制御手段が備える操作継続時間報知演出実行手段によって操作継続時間報知手段により実行される。そのため、遊技者は、操作継続時間報知演出により操作継続時間が所定時間に達したか否かを認識した上で、操作手段を操作することができるため、所定の操作状態を必要以上に継続することがない。したがって、遊技者は、よりスムーズに第2演出を実行させることができると共に、実行された第2演出を楽しむことができる。
本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 演出制御手段の機能ブロック図である。 メイン制御処理を示すフローチャートである。 リール回転停止処理を示すフローチャートである。 サブ制御処理を示すフローチャートである。 操作時間判定処理を示すフローチャートである。 演出コマンド制御処理を示すフローチャートである。 ストップスイッチの操作継続時間が所定時間に達していない場合の遊技機の動作を示すタイミングチャートである。 ストップスイッチの操作継続時間が所定時間に達している場合の遊技機の動作を示すタイミングチャートである。
本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンについて、図1〜図10を参照して説明する。
(スロットマシンの概要)
スロットマシン1の構成の概略について図1および図2を参照して説明する。図1は本発明にかかる遊技機の一実施形態たるスロットマシンの正面図、図2はスロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
本実施の形態におけるスロットマシン1(本発明の「遊技機」に相当)は、メダルなどの遊技媒体が規定数投入されることを条件とする遊技者のスタートスイッチ9およびストップスイッチ10L,10M,10Rの操作に基づいて1回の遊技が実行されるものであって、例えば、図1および図2に示すように構成されている。すなわち、このスロットマシン1では、前面が開放された箱型の筐体の前面が前面パネル2により開閉自在に閉塞され、この前面パネル2のほぼ中央高さの位置に操作板3が配設されると共に、この操作板3の上方に正面板4が配設されている。
そして、この正面板4には横長矩形の表示窓5が設けられている。また、表示窓5の内側には、複数種類の図柄を予め定められた順序で可変表示する左・中・右リール6L,6M,6Rが配置されている。
左・中・右リール6L,6M,6Rそれぞれの周面には、所定の個数の図柄が所定の配列で設けられている。また、左・中・右リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数の図柄には、種類が異なる複数種類の図柄が含まれている。なお、各リール6L,6M,6Rは、複数種類の図柄が印刷されたリールテープがリールの周面に貼り付けられて形成されている。また、各リール6L,6M,6Rが回転すると、各リール6L,6M,6Rそれぞれの周面に設けられた複数種類の図柄が所定の順序でそれぞれ表示窓5に変動表示される。また、各リール6L,6M,6Rの回転が停止すると、各リール6L,6M,6Rのそれぞれについて、表示窓5の上段、中段および下段のそれぞれに1個ずつの合計3個の図柄が表示されるように設定されている。すなわち、全てのリール6L,6M,6Rが停止すると、縦3列横3行に配列された合計9個の図柄が表示窓5に停止表示される。
また、各リール6L,6M,6Rをそれぞれ独立して回転駆動できるように、各リール6L,6M,6Rには、それぞれステッピングモータにより構成されるリール用のモータが連結されている。
さらに、操作板3には、遊技者所有のものとして内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ7、クレジットメダルから1ゲーム(遊技)あたりの最大投入枚数(3枚に設定されている)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ8、各リール6L,6M,6Rを回転させて各図柄の可変表示を開始させるレバー状のスタートスイッチ9、左・中・右リール6L,6M,6Rの回転をそれぞれ停止させて各図柄の可変表示を停止させる左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ11、例えば遊技者が演出に参加するときに使用されるチャンススイッチ12、およびメダル投入口13が設けられている。なお、本実施の形態では、1ゲーム(1回の遊技)に必要なメダル投入数(規定数)は、3枚の1種類が設定されている。また、各リール6L,6M,6Rそれぞれにより複数種類の図柄を可変表示する可変表示列が形成されており、各ストップスイッチ10L,10M,10Rは、各リール6L,6M,6Rのそれぞれに対応して設けられている。なお、チャンススイッチ12が遊技者により操作されると、例えば、役抽選の結果を報知する演出が実行される。
ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、各ストップスイッチ10L,10M,10R、精算スイッチ11、チャンススイッチ12それぞれは、ボタン状の操作部と、操作部の内部に配置され遊技者による操作部の操作に伴い移動する検知片を検出するセンサとを備えている。すなわち、ベットスイッチ7はベットスイッチ用センサ7aを備え、最大ベットスイッチ8は最大ベットスイッチ用センサ8aを備え、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rそれぞれは左・中・右ストップスイッチ用センサ10La,10Ma,10Raを備え、精算スイッチ11は精算スイッチ用センサ11aを備え、チャンスイッチ12はチャンススイッチ用センサ12aを備えている。
また、操作部は、遊技者により操作されていない状態ではセンサが検知片を検知しないように、遊技者による操作部の押圧方向とは反対の方向に常時ばねで付勢されている。そして、ボタン状の操作部を備える「ストップスイッチ」等の各ボタン状スイッチの操作部が遊技者により押し込まれると、「ストップスイッチ」等の各ボタン状スイッチに対する操作状態が押圧状態となる。また、遊技者による操作部の押し込みに伴い検知片が移動し、移動した検知片がセンサにより検知される。その後、遊技者が手を離すことにより「ストップスイッチ」等の各ボタン状スイッチに対する押圧状態が終了すると、ばねの付勢力によってボタン状の操作部が初期位置に復帰移動することにより、検知片がセンサにより検知されなくなるので、センサによる検知片の検知状態が終了する。
スタートスイッチ9は、レバー状の操作部と、遊技者による操作部の操作に伴い移動する検知片を検出するスタートスイッチ用センサ9aとを備えている。スタートスイッチ9は、遊技者によるレバー状の操作部に対する操作状態と、スタートスイッチ用センサ9aによる検知片の検知状態との関係を除いて、上記した「ストップスイッチ」等のボタン状スイッチとほぼ同様の構成を備えている。
すなわち、本実施の形態では、遊技者によりスタートスイッチ9のレバー状の操作部が下方に押し込まれると、スタートスイッチ9に対する操作状態が押圧状態となる。そして、遊技者によるレバー状の操作部の押し込みに伴い検知片が移動し、移動した検知片がスタートスイッチ用センサ9aにより検知されなくなって、スタートスイッチ用センサ9aによる検知片の検知状態が終了する。その後、遊技者が手を離すことによりスタートスイッチ9に対する押圧状態が終了すると、ばねの付勢力によってレバー状の操作部が初期位置に復帰移動することにより、検知片がスタートスイッチ用センサ9aにより検知される。
なお、各センサと検知片との関係は、上記した例に限定されるものではない。すなわち、各センサと検知片との関係は、各スイッチが備える操作部が遊技者により操作されると、操作部が初期位置にあるときとセンサによる検知片の検知状態が異なる状態になる関係であればよい。このようにすると、各スイッチの操作部が遊技者により操作されたことを検知ことができる。したがって、センサと検知片との関係は適宜変更可能である。
また、正面板4の上方のほぼ中央には、動画などを表示して遊技者に当選や入賞などを告知したり、各ストップスイッチ10L,10M,10Rの操作態様を報知する演出を行うための液晶表示器14が設けられている。液晶表示器14は液晶ディスプレイ(LCD)の駆動回路が設けられた液晶制御基板14aを備え、液晶制御基板14aにより駆動されることによって液晶表示器14に種々の映像が表示される。また、液晶表示器14の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための上部スピーカ15が設けられている。
また、操作板3の下方には、装飾画などが表示された下部パネル18が設けられ、この下部パネル18の下方には、メダルの払出口20や、この払出口20から払い出されるメダルを受ける受け皿21が設けられている。また、下部パネル18の左右には、音楽や音声などによる演出を行うための下部スピーカ16が設けられている。
また、各リール6L,6M,6Rを支持する支持枠体が筐体内の後壁に固定されて設けられており、各リール6L,6M,6Rは支持枠体に支持されて筐体内に配設されている。また、筐体内の支持枠体の下方には、メダルを払出口20に排出するためのホッパーユニット40が配設されている。また、メダル投入口13付近の裏面側には、メダル投入口13に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して正規のメダルのみをホッパーユニット40に導くメダルセレクタが配設されている。
また、前面パネル2の裏面にはメダル通路が設けられている。メダルセレクタにおいて非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット40から払い出されたメダルが、メダル通路を通って払出口20に排出される。なお、図2において、投入センサ31は、筐体内部のメダル投入口13の近傍に配置されているメダルセレクタに設けられ、メダル投入口13に投入されたメダルを1枚ずつ検出するものである。また、払出センサ32は、ホッパーユニット40の出口に設けられ、払出口20に払い出されるメダルを1枚ずつ検出するものである。
また、前面パネル2の上側の周縁部分に上部ランプ部22が設けられ、前面パネル2の下部パネル18の左右に下部ランプ部23が設けられている。各ランプ部22,23それぞれは、発光ダイオードや有機EL等の発光素子、一般的な電球などの発光手段を備え、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行う。
また、このスロットマシン1では、少なくとも遊技の進行に関する制御を行うメインCPU51が実装されたメイン制御基板52と、メイン制御基板52から送信された情報に基づき遊技の進行に合わせた演出の制御を行うサブCPU61が実装されたサブ制御基板62とが別々に設けられており、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して各種のデータがコマンド形式で一方通行で送信される。
メイン制御基板52のRAM53はスロットマシン1の遊技に関するデータを一時的に記憶するものであり、各種のデータを格納するための各種の記憶領域がRAM53に形成される。また、メイン制御基板52のROM54は各種のデータを予め記憶するものであり、抽選テーブルなどの予め設定されたデータを含む遊技機用プログラム(スロットマシン1用のプログラム)が格納されている。
また、メイン制御基板52のメインCPU51は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM54に格納された遊技機用プログラムを実行することにより、遊技の進行に関する処理を行う。また、メインCPU51は、抽選手段(図示省略)による役抽選処理における抽選結果に関するデータ、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の遊技者により操作される操作器具の操作に関するデータ、などのメイン制御基板52における遊技の進行状況やスイッチ、センサの作動状況に関する情報を示す種々のデータをコマンド形式でサブ制御基板62のサブCPU61に送信する。
なお、約1.8ミリ秒ごとにメインCPU51において実行されるタイマ割込処理のタイミングで、種々のデータがコマンド形式でメイン制御基板52からI/Oポートを介してサブ制御基板62に送信される。
サブ制御基板62のRAM63は、各種データを一時的に記憶するものであり、各種のデータを格納するための各種の記憶領域がRAM63に形成される。また、サブ制御基板62のROM64には、演出用の各種データや各種プログラムなどが格納されている。また、サブ制御基板62のサブCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、メインCPU51から送信されるスロットマシン1に関する各種のデータ(抽選手段による役抽選処理における抽選結果、各ストップスイッチ10L,10M,10R、スタートスイッチ9等の操作器具が操作されたか、などに関するデータ)に基づいてROM64に格納されたプログラムを実行することで、遊技者に対して実行される遊技に関連する演出の内容を決定する。
また、サブ制御基板62が有するI/Oポートを介して、液晶表示器14や各スピーカ15,16、各ランプ部22,23などの各種の演出機器がサブ制御基板62に接続されている。そして、サブCPU61において決定された演出の内容に基づく制御信号(演出コマンド)が各演出機器に対して出力される。そして、サブ制御基板62から出力された演出コマンドに応じて、サブCPU61において決定された内容に基づく演出が各演出機器において実行される。
なお、約1.2ミリ秒ごとにサブCPU61において実行されるタイマ割込処理のタイミングで、サブCPU61において決定された内容に基づいてサブ制御基板62の出力バッファに設定されている演出コマンドがサブ制御基板62からI/Oポートを介して各演出機器に対して出力される。
以上のように構成されたスロットマシン1では、例えば次のような遊技が実行される。
まず、投入センサ31によりメダル投入口13からのメダル投入が検出されるか、あるいはベットスイッチ7または最大ベットスイッチ8が操作されてクレジットメダルの投入指示があると、賭け数が設定される。そして、規定数の賭け数が設定された後にスタートスイッチ9が操作されると、まず、当選か否かを決定する乱数抽選がメイン制御基板52が備える抽選手段により行われ、ほぼ同時に、3個すべてのリール6L,6M,6Rの回転が開始する。
その後に、3個のストップスイッチ10L,10M,10Rのうちの1個が操作されると、当該操作されたストップスイッチに対応した各リール6L,6M,6Rのうちのいずれかの回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ10L,10M,10Rに対する操作が終了すると、3個すべてのリール6L,6M,6Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、ホッパーユニット40により遊技者に対して所定枚数のメダルが払い出されるか、または遊技者所有のメダルを消費することなく次回の遊技を実行可能なリプレイなどの所定の利益が遊技者に対して付与される。なお、メダルの払い出しに代えて、クレジットメダルとして内部に貯留されることもある。
また、メイン制御基板52の抽選手段による抽選結果などの遊技に関連する情報がコマンド形式でサブ制御基板62に送信される。そして、サブ制御基板62では、受信されたメイン制御基板52からのコマンドに基づいて、遊技の進行や抽選手段の抽選結果などの遊技状況に対応して予め設定された演出態様で各演出機器による演出が実行される。すなわち、液晶表示器14に動画を表示させたり、各スピーカ15,16から音楽を発生させたり、各ランプ部22,23を一斉にあるいは個別に点滅させたりする演出がサブ制御基板62において実行される。
(演出制御手段)
サブ制御基板62に構成された演出制御手段65について図3を参照して説明する。図3は演出制御手段の機能ブロック図である。なお、演出制御手段65は、サブ制御基板62が備えるROM64に格納された各種のプログラムがサブCPU61により実行されたり、RAM63により各種のデータが一時的に格納される記憶手段が形成されることにより構成される。
本実施の形態のスロットマシン1は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者により最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されたときに実行される演出A(第1演出)と、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したときに実行される演出B(第2演出)とを備えている。演出Aは、少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を有しており、演出Aが開始されると、液晶表示器14に演出Aに対応した映像が表示される。また、演出Aは、所定の映像が液晶表示器14に規定時間(例えば12秒)の間表示されることにより、遊技者に対して設計者の何らかの意図を伝達することができるように構成されている。また、演出Bが開始されると、液晶表示器14に演出Bに対応した映像が表示される。
また、スロットマシン1は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者により最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が、上記の規定時間よりも短くなるように設定された所定時間(例えば6秒)に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出をさらに備えている。操作継続時間報知演出が開始されると、例えば、操作継続時間が所定時間に達するまでの残り時間が液晶表示器14に表示される。なお、本実施の形態では、上記した操作継続時間の長さの判定基準となるため、上記したように所定時間は演出Aが少なくとも有する演出時間である規定時間よりも短く設定されている。
なお、本実施の形態では、演出制御手段65により演出コマンドが液晶表示器14に出力されることによって、演出Aおよび演出Bと操作継続時間報知演出とが液晶表示器14において実行される。演出制御手段65は次のような機能を備えている。
(1)第1演出実行開始手段
第1演出実行開始手段651は、演出Aの実行を液晶表示器14に所定の契機で開始させるものである。本実施の形態では、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、2個のストップスイッチが操作されることにより、3個の左・中・右リール6L,6M,6Rのうちの2個のリールが既に回転停止している状態で、回転中の残りの1個のリールを回転停止させるために最後に遊技者により操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されたときに、第1演出実行開始手段651により液晶表示器14による演出Aの実行が開始される。
なお、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されたときに、当該ストップスイッチの押圧状態が開始されたことを通知する「停止操作開始コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される。そして、サブ制御基板62において「停止操作開始コマンド」が受信されると、第1演出実行開始手段651により液晶表示器14の液晶制御基板14aに対して演出Aの実行を開始させる演出コマンドがサブ制御基板62から送信されることにより、液晶表示器14において演出Aの実行が開始される。
(2)操作継続時間計時手段
操作継続時間計時手段652は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチに対する操作として所定の操作状態が継続している操作継続時間を計時するものである。本実施の形態では、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が継続している時間が操作継続時間として操作継続時間計時手段652により計時される。
操作継続時間計時手段652は次のような機能を備えている。
(2−1)操作継続用タイマ
操作継続用タイマ652aは、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間に対応する値を記憶するものである。また、操作継続用タイマ652aは、サブ制御基板62のRAM63の所定の記憶領域を利用して形成されている。
(2−2)操作継続時間初期設定手段
操作継続時間初期設定手段652bは、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されたときに、操作継続用タイマ652aに初期値を設定するものである。なお、当該ストップスイッチの押圧状態が開始されたことを通知する「停止操作開始コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される。そして、サブ制御基板62において「停止操作開始コマンド」が受信されると、操作継続時間初期設定手段652bにより操作継続用タイマ652aに初期値が設定される。
(2−3)操作継続時間更新手段
操作継続時間更新手段652cは、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始され、操作継続時間初期設定手段652bにより操作継続用タイマ652aに初期値が設定された後に、操作継続用タイマ652aに記憶されている値を一定の時間間隔で一定の値ずつ更新するものである。
本実施の形態では、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されときに、操作継続時間初期設定手段652bにより操作継続用タイマ652aに初期値として”0”が設定される。そして、サブCPU61において実行されるタイマ割込処理のタイミングごとに、タイマ割込処理の実行間隔である例えば1.2ミリ秒に相当する大きさの値ずつ操作継続用タイマ652aに記憶されている値が操作継続時間更新手段652cにより加算される。
なお、本実施の形態では、操作継続用タイマ652aに操作継続時間初期設定手段652bにより設定された初期値を、操作継続時間更新手段652cにより一定の時間間隔ごとに一定の値ずつ加算することにより操作継続時間が計時されているが、操作継続用タイマ652aに操作継続時間初期設定手段652bにより設定された初期値を、操作継続時間更新手段652cにより一定の時間間隔ごとに一定の値ずつ減算することにより操作継続時間が計時されるようにしてもよい。すなわち、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されてからの操作継続時間を計時することができれば、操作継続時間をどのように計時してもよい。
(3)第2演出実行開始手段
第2演出実行開始手段653は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチに対する操作として所定の操作状態が終了したときに、液晶表示器14に演出Bの実行を開始させるものである。本実施の形態では、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、第2演出実行開始手段653により液晶表示器14による演出Bの実行が開始される。
なお、本実施の形態では、液晶表示器14により演出Aが実行中であれば、第2演出実行開始手段653は、液晶表示器14に演出Aの実行を終了させて演出Bの実行を開始させる。すなわち、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したことを通知する「停止操作終了コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される。そして、サブ制御基板62において「停止操作終了コマンド」が受信されると、第2演出実行開始手段653により液晶表示器14の液晶制御基板14aに対して演出Bの実行を開始させる演出コマンドがサブ制御基板62から送信されることにより、液晶表示器14において演出Bの実行が開始される。このとき、液晶表示器14において演出Aが実行中であれば、サブ制御基板62から演出Bの実行を指示する演出コマンドが液晶制御基板14aにおいて受信されることにより、液晶表示基板14aは、液晶表示器14に実行中の演出Aを終了させる。そして、実行中の演出Aに代えて演出Bが液晶表示器14において実行される。
(4)第2演出実行抑制手段
第2演出実行抑制手段654は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチに対する操作として所定の操作状態が終了したときに、演出Aが実行中である場合に第1演出実行開始手段651により液晶表示器14による演出Aが実行開始された後の経過時間が、演出Aの設計上の意図を遊技者に伝えるのに要する規定時間に達しているか否かを判定するものである。本実施の形態では、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達しているか否かが第2演出実行抑制手段654により判定される。
そして、第2演出実行抑制手段654は、演出Aが実行開始された後の経過時間が規定時間に達していなければ、すなわち、演出Aが実行開始された後の経過時間が遊技者に演出Aの設計上の意図を認識させるのに必要な規定時間に達していなければ、第2演出実行開始手段653に液晶表示器14による演出Bの実行開始を中止または遅延させる。したがって、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していなければ、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了しても、第2演出実行開手段653により液晶表示器14による演出Bの実行が開始されない。
第2演出実行抑制手段654は次のような機能を備えている。
(4−1)演出継続用タイマ
演出継続用タイマ654a(本発明の「経過時間記憶手段」に相当)は、第1演出実行開始手段651により液晶表示器14による演出Aが実行開始されてからの経過時間に対応する値を記憶するものである。また、演出継続用タイマ654aは、サブ制御基板62のRAM63の所定の記憶領域を利用して形成されている。
(4−2)経過時間初期設定手段
経過時間初期設定手段654bは、第1演出実行開始手段651により液晶表示器14による演出Aが実行開始されたときに、演出継続用タイマ654aに初期値を設定するものである。
(4−3)経過時間更新手段
経過時間更新手段654cは、第1演出実行開始手段651により液晶表示器14による演出Aが実行開始された後に演出継続用タイマ654aに記憶されている値を、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達したときに対応する値である規定値に達するように、一定の時間間隔で一定の値ずつ更新するものである。
(4−4)経過時間判定手段
経過時間判定手段654dは、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチに対する操作として所定の操作状態が終了したときに、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が規定値に達したか否かを判定することにより、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達したか否かを判定するものである。本実施の形態では、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が規定値に達したか否かが経過時間判定手段654dにより判定される。
なお、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したことを通知する「停止操作終了コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される。そして、サブ制御基板62において「停止操作終了コマンド」が受信されると、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が規定値に達したか否かが経過時間判定手段654dにより判定される。
本実施の形態では、演出Aが実行開始されたときに、経過時間初期設定手段654bにより演出継続用タイマ654aに初期値として規定時間に相当する大きさの値が設定される。そして、サブCPU61において実行されるタイマ割込処理のタイミングごとに、タイマ割込処理の実行間隔である例えば1.2ミリ秒に相当する大きさの値ずつ演出継続用タイマ654aに記憶されている値が経過時間更新手段654cにより減算される。そのため、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達すると、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が規定値である”0”となる。したがって、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が”0”に達したか否かが経過時間判定手段654dにより判定されることにより、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達したか否かが判定される。
また、本実施の形態では、演出継続用タイマ654aに経過時間初期設定手段654bにより設定された初期値を、経過時間更新手段654cにより一定の時間間隔ごとに一定の値ずつ減算することにより経過時間が計時されているが、演出継続用タイマ654aに経過時間初期設定手段654bにより設定された初期値を、経過時間更新手段654cにより一定の時間間隔ごとに一定の値ずつ加算することにより経過時間が計時されるようにしてもよい。すなわち、演出Aが実行開始されてからの経過時間を計時することができれば、経過時間をどのように計時してもよい。また、経過時間初期設定手段654bにより演出継続用タイマ654aに設定される初期値は、サブCPU61において実行されるタイマ割込処理の実行間隔と、規定時間の大きさに基づいて設定される。
(5)第2演出実行抑制解除手段
第2演出実行抑制解除手段655は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチに対する操作として所定の操作状態が終了したときに、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が、演出Aの設計上の意図を遊技者に認識させるのに必要な規定時間よりも短く設定された所定時間に達しているか否かを判定するものである。本実施の形態では、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達しているか否かが第2演出実行抑制解除手段655により判定される。
そして、第2演出実行抑制解除手段655は、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、第2演出実行抑制手段654の作動を解除する。そのため、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していれば、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していなくても第2演出実行抑制手段654により第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が中止または遅延されない。したがって、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していれば、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していなくても、第2演出実行開始手段653により液晶表示器14による演出Bが実行開始される。
第2演出実行抑制解除手段655は次のような機能を備えている。
(5−1)操作継続時間判定手段
操作継続時間判定手段655aは、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、操作継続時間計時手段652により計時された当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達しているか否かを判定するものである。なお、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したことを通知する「停止操作終了コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信され、サブ制御基板62において「停止操作終了コマンド」が受信されると、操作継続時間計時手段652の操作継続用タイマ652aに記憶されている値が、所定時間に相当する値に達しているか否かが操作継続時間判定手段655aにより判定される。また、操作継続用タイマ652aに記憶される所定時間に相当する値は、サブCPU61において実行されるタイマ割込処理の実行間隔に基づいて決定される。
(5−2)経過時間変更手段
経過時間変更手段655bは、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達していると操作継続時間判定手段655aにより判定されれば、第2演出実行抑制手段654の演出継続用タイマ654aに規定値である”0”を設定するものである。したがって、演出継続用タイマ654aに規定値である”0”が設定されれば、第2演出実行抑制手段654の経過時間判定手段654dにより、演出Aの実行開始からの経過時間が規定時間に達していると判定されるので、第2演出実行抑制手段654により第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が中止または遅延されない。
(6)操作継続時間報知演出実行手段
操作継続時間報知演出実行手段656は、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチに対する操作として所定の操作状態が開始されたことを条件として、上記した操作継続時間報知演出を液晶表示器14に実行させるものである。本実施の形態では、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が開始されたことを条件として、操作継続時間報知演出実行手段656により液晶表示器14による操作継続時間報知演出の実行が開始される。
なお、当該ストップスイッチの押圧状態が開始されたことを通知する「停止操作開始コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される。そして、サブ制御基板62において「停止操作開始コマンド」が受信されることを条件として、操作継続時間報知演出実行手段656により液晶表示器14による操作継続時間報知演出の実行が開始される。
以上のように、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチが本発明の「操作手段」として機能している。また、液晶表示器14が、本発明の「演出手段」および「操作継続時間報知手段」として機能している。
(動作)
次に、図4〜図8を参照して、本実施の形態における動作の一例について説明する。
以下で説明する動作は、上記した種々の機能および手段と、説明は省略したが、メイン制御基板52のメインCPU51およびサブ制御基板62のサブCPU61が種々のプログラムを実行することにより実現されるその他の機能とにより実行される処理である。また、以下の処理で実行される各種のフラグをON(オン)またはOFF(オフ)に設定したり、各種のフラグに値を設定したり、カウンタの値を更新する処理については、周知の技術であるので、その詳細な説明は省略する。
1.メイン制御処理
図4を参照してメイン制御処理について説明する。図4はメイン制御処理を示すフローチャートである。なお、メイン制御処理はメイン制御基板52において実行される処理である。
スロットマシン1の電源がオンされれば、メイン制御基板52が備えるRAM53の状態がチェックされ、メモリにエラーが生じていないかどうかが判定されて、各種の初期設定が行われる。
次に、各メモリのチェックが終了し、異常が無ければ賭け数として規定数(3枚)のメダルが設定されたかどうかが判定され(ステップS100)、規定数のメダルが投入されるまで待機する(ステップS100でNO)。規定数のメダルが設定されれば(ステップS100でYES)、スタートスイッチ9が操作されるまで待機し(ステップS101でNO)、スタートスイッチ9が操作されれば(ステップS101でYES)、メイン制御基板52に構成された抽選手段(図示省略)による役抽選処理が実行される(ステップS102)。
そして、各リール6L,6M,6Rの回転が開始され(ステップS103)、回転中の各リール6L,6M,6Rそれぞれに対応する各ストップスイッチ10L,10M,10Rのそれぞれが操作されることにより、後述するリール回転停止処理が実行される(ステップS104)。
全てのリール6L,6M,6Rの回転が停止すると、メイン制御基板52に構成された図柄判定手段(図示省略)により停止図柄判定処理が実行される(ステップS105)。続いて、必要に応じてホッパーユニット40からメダルが払い出されるなどの判定後処理が実行されて(ステップS106)、処理が終了する。
2.リール回転停止処理
図5を参照してリール回転停止処理について説明する。図5はリール回転停止処理を示すフローチャートである。
まず、回転中の各リール6L,6M,6Rに対する各ストップスイッチ10L,10M,10Rの停止操作があるまで待機し(ステップS200でNO)、各ストップスイッチ10L,10M,10Rのいずれかへの停止操作があれば(ステップS200でYES)、現在回転中のリールが1個のみであるか否か、すなわち、操作されたストップスイッチが最後に操作されたか否かが判定される(ステップS201)。
現在回転中のリールが1個のみでなければ(ステップS201でNO)、停止操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を停止させる処理が実行される(ステップS205)。一方、現在回転中のリールが1個のみであれば(ステップS201でYES)、左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうちの最後のストップスイッチに対する停止操作が開始された、すなわち、当該ストップスイッチの押圧状態が開始されたことを通知する「停止操作開始コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される(ステップS202)。
続いて、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したか否かが判定され(ステップS203)、該押圧状態が終了するまで待機し(ステップS203でNO)、該押圧状態が終了すれば(ステップS203でYES)、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したことを通知する「停止操作終了コマンド」が、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して送信される(ステップS204)。次に、停止操作された当該ストップスイッチに対応するリールの回転を停止させる処理が実行される(ステップS205)。
そして、全リール6L,6M,6Rが停止するまでステップS200〜ステップS205までの処理を繰り返し実行し(ステップS206でNO)、全リール6L,6M,6Rの回転が停止すれば(ステップS206でYES)、図4のメイン制御処理に復帰する。
3.サブ制御処理
図6を参照してサブ制御処理について説明する。図6はサブ制御処理を示すフローチャートである。なお、サブ制御処理はサブ制御基板62において実行される。また、メイン制御基板52からサブ制御基板62に対して種々のデータがコマンド形式で送信されるが、図6を参照して説明するサブ制御処理では、「停止操作開始コマンド」および「停止操作終了コマンド」がサブ制御基板62において受信された場合を例に挙げて説明し、メイン制御基板52から送信されたその他のコマンドがサブ制御基板62において受信された場合の処理については、その説明を省略する。
まず、メイン制御基板52からのコマンドが受信されたか否が判定され(ステップS300)、受信されていなければ(ステップS300でNO)、後述する演出コマンド制御処理が実行されて(ステップS308)、再度、メイン制御基板52からのコマンドが受信されたか否かが判定される(ステップS300)。メイン制御基板52からのコマンドが受信されれば(ステップS300でYES)、受信されたコマンドが「停止操作開始コマンド」であるか否かが判定される(ステップS301)。
受信されたコマンドが「停止操作開始コマンド」であれば(ステップS301でYES)、操作継続時間計時手段652による操作継続時間の計時が開始される(ステップS302)。そして、液晶表示器14に演出Aを実行させる演出コマンドが第1演出実行開始手段651により一時メモリに記憶され(ステップS303)、演出継続用タイマ654aに経過時間初期設定手段654bにより初期値が設定される(ステップS304)。続いて、後述する演出コマンド制御処理が実行されて(ステップS308)、再度、メイン制御基板52からのコマンドが受信されたか否かが判定される(ステップS300)。
一方、受信されたコマンドが「停止操作開始コマンド」でなければ(ステップS301でNO)、受信されたコマンドが「停止操作終了コマンド」であるか否かが判定される(ステップS305)。受信されたコマンドが「停止操作終了コマンド」であれば(ステップS305でYES)、液晶表示器14に演出Bを実行させる演出コマンドが第2演出実行開始手段653により一時メモリに記憶され(ステップS306)、後述する操作時間判定処理が実行される(ステップS307)。
続いて、後述する演出コマンド制御処理が実行されて(ステップS308)、再度、メイン制御基板52からのコマンドが受信されたか否かが判定される(ステップS300)。その一方で、受信されたコマンドが「停止操作終了コマンド」でなければ(ステップS305でNO)、説明は省略するが受信されたコマンドに応じた処理が実行された後に、後述する演出コマンド制御処理が実行されて(ステップS308)、再度、メイン制御基板52からのコマンドが受信されたか否かが判定される(ステップS300)。
4.操作時間判定処理
図7を参照して操作時間判定処理について説明する。図7は操作時間判定処理を示すフローチャートである。
まず、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が、所定時間(例えば6秒)に達しているか否かが第2演出実行抑制解除手段655の操作継続時間判定手段655aにより判定される(ステップS400)。操作継続時間が所定時間に達していなければ(ステップS400でYES)、図6のサブ制御処理に復帰する。
その一方で、操作継続時間が所定時間に達していれば(ステップS400でNO)、第2演出実行抑制解除手段655の経過時間変更手段655bにより、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が規定値である”0”に変更されて(ステップS401)、図6のサブ制御処理に復帰する。
5.演出コマンド制御処理
図8を参照して演出コマンド制御処理について説明する。図8は演出コマンド制御処理を示すフローチャートである。
まず、一時メモリに演出コマンドが記憶されているか否かが判定され(ステップS500)、演出コマンドが記憶されていなければ(ステップS500でNO)、図6のサブ制御処理に復帰する。
一時メモリに演出コマンドが記憶されていれば(ステップS500でYES)、記憶されているのが演出A用の演出コマンドであるか否かが判定される(ステップS501)。記憶されているのが演出A用の演出コマンドであれば(ステップS501でYES)、第1演出実行開始手段651により一時メモリの内容が出力バッファに設定されて(ステップS503)、図6のサブ制御処理に復帰する。なお、一時メモリの内容(演出A用の演出コマンド)が出力バッファに設定されることにより、出力バッファから液晶表示器14に演出コマンドが出力される。そして、液晶表示器14において、出力バッファから出力された演出コマンドに対応した演出が実行される。
また、一時メモリに記憶されているのが演出A用の演出コマンドでなければ(ステップS501でNO)、すなわち、記憶されているのが演出B用の演出コマンドであれば、第2演出実行抑制手段654の経過時間判定手段654dにより、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が”0”であるか否かが判定される(ステップS502)。演出継続用タイマ654aに記憶されている値が”0”でなければ(ステップS502でNO)、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間(例えば12秒)に達していないので、第2演出実行抑制手段654により第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が遅延されて、すなわち、ステップS503がスキップされて、図6のサブ制御処理に復帰する。
その一方で、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が”0”であれば(ステップS502でYES)、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達しているので、第2演出実行開始手段653により一時メモリの内容(演出B用の演出コマンド)が出力バッファに設定されて(ステップS503)、図6のサブ制御処理に復帰する。このとき、図7の操作時間判定処理のステップS401において、操作継続時間が所定時間に達しており第2演出実行抑制解除手段655の経過時間変更手段655bにより、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が”0”に変更されている場合も、ステップS502においてYESと判定されて、第2演出実行開始手段653により一時メモリの内容(演出B用の演出コマンド)が出力バッファに設定される(ステップS503)。
そして、一時メモリの内容(演出B用の演出コマンド)が出力バッファに設定されることにより、出力バッファから液晶表示器14に演出コマンドが出力されて、液晶表示器14において、出力バッファから出力された演出コマンドに対応した演出が実行される。
なお、一時メモリに記憶された演出コマンドが出力バッファに設定されることにより、一時メモリの記憶内容がクリア(初期化)される。
また、図8の演出コマンド制御処理では、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が”0”でなく(ステップS502でNO)、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していない場合に、第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が遅延されるように処理されているが、この場合に、例えば次のように処理してもよい。すなわち、ステップS502でNOである場合に、一時メモリに記憶されている演出B用の演出コマンドを第2演出実行抑制手段654によりクリアすることにより、第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が中止されるように処理してもよい。
また、図6のサブ制御処理のステップS301において、「停止操作開始コマンド」が受信されたと判定されることを条件として(ステップS301でYES)、操作継続時間報知演出実行手段656により、液晶表示器14に操作継続時間報知演出を実行させる演出コマンドが、図8の演出コマンド制御処理のステップS503において出力バッファに設定されるように構成されていてもよい。
(ストップスイッチが操作されたときの動作の具体例(1))
最後のストップスイッチが操作されたときの動作の一例について図9を参照して説明する。図9はストップスイッチの操作継続時間が所定時間に達していない場合の遊技機の動作を示すタイミングチャートである。
図9に示すように、最後のストップスイッチが操作されると、演出Aが実行開始される。そして、ストップスイッチから手が離されたときの操作継続時間が所定時間に達していなければ、予め定められた規定時間実行されることにより演出Aが終了した後に、演出Bが実行開始される。
なお、図9に示す例では、所定の契機(ストップスイッチの押圧開始)により演出Aが実行開始されると、液晶表示器14において所定の動画の再生が開始される。そして、動画が規定時間の間再生されると演出Aが終了するように構成されている。しかしながら、例えば、他の演出の実行開始契機が生じるまで、動画の再生開始から規定時間が経過した後、液晶表示器14に動画の最終場面が静止画で表示され続けるようにしてもよい。
(ストップスイッチが操作されたときの動作の具体例(2))
最後のストップスイッチが操作されたときの動作の他の例について図10を参照して説明する。図10はストップスイッチの操作継続時間が所定時間に達している場合の遊技機の動作を示すタイミングチャートである。
この動作例が上記した動作例と異なるのは、ストップスイッチの操作継続時間が所定時間(6秒)に達している点である。したがって、図10に示すように、ストップスイッチから手が離されたときに、第2演出実行抑制解除手段655の経過時間変更手段655bにより演出継続用タイマ654aの値が”0”に設定される。したがって、演出Aの実行開始からの経過時間が規定時間(12秒)に達していないのにも関わらず、ストップスイッチから手が離されたタイミングで、演出Aの実行が終了すると共に演出Bの実行が開始される。
なお、所定の契機(ストップスイッチの押圧終了)により演出Bが実行開始されると、液晶表示器14において演出Aとは異なる動画の再生が開始される。
以上のように、この実施形態では、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が終了したときに、第1演出実行開始手段651によって当該ストップスイッチの押圧状態が開始されたときに実行開始された少なくとも規定時間以上の演出時間を有する演出Aが液晶表示器14により実行中であれば、第2演出実行開始手段653によって、演出Aが終了させられると共に液晶表示器14による演出Bが実行開始される。しかしながら、その一方で、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したときに、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間(例えば12秒)に達しておらず、さらに、操作継続時間計時手段652により計時された当該ストップスイッチに対する操作継続時間が規定時間よりも短い所定時間(例えば6秒)に達していなければ、第2演出実行抑制手段654により、第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が中止または遅延される。
そのため、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達しておらず、当該ストップスイッチを操作する遊技者の演出Bに対する期待感がそれ程には高まっていないと考えられる場合には、当該ストップスイッチの操作として押圧状態が終了したときに、演出Aが液晶表示器14により継続して実行される。したがって、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していなければ、押圧状態が終了した後も演出Aが継続して実行されることにより、演出の設計上の意図を遊技者が認識することができる。
また、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したときに、液晶表示器14による演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していない場合に、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が規定時間よりも短い所定時間に達していれば、第2演出実行抑制手段654の作動が第2演出実行抑制解除手段655により解除される。そのため、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達しており、当該ストップスイッチを操作する遊技者の演出Bに対する期待感が高まっていると考えられる場合には、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したときに演出Aが実行中であっても、演出Aに代えて液晶表示器14による演出Bの実行が開始される。
したがって、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達する場合は、遊技者はかかる行為により期待感を高めていると考えられることから、この場合には、遊技者の期待感が十分に高まったときに演出Bの実行を開始することにより、遊技者の期待感に応えることができる。
以上のように、少なくとも規定時間以上の演出時間を有する演出Aが備える設計上の意図を遊技者に伝えたいという要請と、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したことを実行開始契機とする演出Bが備える遊技者の期待感が十分に高まったときに演出Bを実行したいという要請とに対して、これらの互いに相反する要請にバランスよく適切に対応することができるスロットマシン1を提供することができ、ひいては、遊技者の興趣を高めることができる。
また、演出Aが実行開始されたときに、演出Aが実行開始された後の経過時間に対応する値を記憶する演出継続用タイマ654aに、経過時間初期設定手段654bにより初期値が設定される。また、演出Aが実行開始された後に演出継続用タイマ654aに記憶されている値が、規定値である”0”に向けて一定の時間間隔で一定の値ずつ経過時間更新手段654cにより減算される。
また、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したときに、演出継続用タイマ654aに記憶されている値が規定値に達したか否かを判定することにより、経過時間が規定時間に達したか否かが経過時間判定手段654dにより判定される。そして、経過時間判定手段654dにより経過時間が規定時間に達していると判定されれば、第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が第2演出実行抑制手段654により抑制されないので、液晶表示器14による演出Bが第2演出実行開始手段653により実行開始される。
また、当該ストップスイッチの押圧状態が終了したときに、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、演出継続用タイマ654aに規定値が第2演出実行抑制解除手段655の経過時間変更手段655bにより設定される。そのため、第2演出実行抑制手段654の経過時間判定手段654dにより経過時間が規定時間に達していると判定されるので、第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が第2演出実行抑制手段654により抑制されない。
そのため、経過時間が規定時間に達していると経過時間判定手段654dより判定される規定値である”0”が演出継続用タイマ654aに経過時間変更手段655bにより設定されることによって、第2演出実行抑制解除手段655により第2演出実行抑制手段654の作動が確実に解除されて、液晶表示器14による演出Bが第2演出実行開始手段653により実行開始される。したがって、第2演出実行抑制手段654が備える演出継続用タイマ654aに記憶されている値を、第2演出実行抑制解除手段655が備える経過時間変更手段655bにより変更するという簡単な構成で、第2演出実行抑制手段654の作動を解除することができる。
また、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出が、当該ストップスイッチの押圧状態が開始されたことを条件として、操作継続時間報知演出実行手段656によって液晶表示器14により実行される。そのため、遊技者は、操作継続時間報知演出により操作継続時間が所定時間に達したか否かを認識した上で、当該ストップスイッチを操作することができるため、当該ストップスイッチの押圧状態を必要以上に継続することがない。したがって、遊技者は、よりスムーズに演出Bを実行させることができると共に、実行された演出Bを楽しむことができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチが本発明の操作手段として機能しているが、操作手段としてはこれに限らず、ベットスイッチ7、最大ベットスイッチ8、スタートスイッチ9、精算スイッチ11、チャンススイッチ12など、遊技者により操作されるその他の操作器具が本発明の操作手段として機能するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、3個の左・中・右ストップスイッチ10L,10M,10Rのうち、遊技者に最後に操作されたストップスイッチの押圧状態が開始されたときに演出Aが実行されるように構成されているが、演出Aの実行開始契機としてはこれに限らず、スタートスイッチ9が操作されたときに演出Aが実行開始されるようにしてもよいし、抽選手段による役抽選処理が実行されたときに演出Aが実行開始されるようにしてもよい。すなわち、演出Bの実行開始契機である「操作手段の操作として所定の操作状態が終了したとき」と異なる実行開始契機であれば、演出Aの実行開始契機をどのように設定してもよい。
また、本発明の所定の操作状態は、上記した”長押し”のように、操作手段が所定の状態に継続して維持される操作に限定されるものではない。例えば、操作手段が一定時間内に連続して所定の回数以上操作されている状態や、特定のタイミングで操作手段が操作され続けている状態などを、本発明の所定の操作状態としてもよい。
また、演出Aおよび演出Bと、操作継続時間報知演出とは、液晶表示器14に限らず、各スピーカ15,16や各ランプ部22,23などの各種の演出機器により実行されるものであってもよく、複数の演出機器が組み合わされて各演出が実行されるようにしてもよい。また、演出A、演出Bおよび操作継続時間報知演出が、それぞれ、互いに異なる演出機器により実行されるようにしてもよい。例えば、操作継続時間報知演出として、操作継続時間が所定時間に達すると、各ランプ部22,23を点灯させたり、各スピーカ15,16から音が鳴るようにすることもできる。
また、割込み処理の実行間隔や、各演出が有する演出時間などは上記した値に限定されるものではなく、適宜、最適な値に設定すればよい。
また、上記した実施形態では、本発明の遊技機としてスロットマシン1を例に挙げて説明したが、パチンコ機や、スロットマシンとパチンコ機とを組み合わせた遊技機(所謂、パロット)に本発明を適用してもよく、このような遊技機に本発明を適用すれば、遊技媒体としてのパチンコ球を採用すればよい。また、本発明の遊技機として、コンピュータプログラムが実行されることによるビデオゲームを採用してもよい。また、本発明の表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置を用いて、この画像表示装置に複数の図柄を順次表示させることにより構成してもよい。また、可変表示列の数は2列以上であればよく、遊技の態様に応じて適宜最適な数の可変表示列を構成すればよい。
そして、第1演出と、該第1演出が実行されていないときに実行される第2演出とを備える遊技機に本発明を広く適用することができる。
1…スロットマシン(遊技機)、10L,10M,10R…ストップスイッチ(操作手段)、14…液晶表示器(演出手段、操作継続時間報知手段)、65…演出制御手段、651…第1演出実行開始手段、652…操作継続時間計時手段、653…第2演出実行開始手段、654…第2演出実行抑制手段、654a…演出継続用タイマ(経過時間記憶手段)、654b…経過時間初期設定手段、654c…経過時間更新手段、654d…経過時間判定手段、655…第2演出実行抑制解除手段、655b…経過時間変更手段、656…操作継続時間報知演出実行手段
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、少なくとも規定時間以上の演出時間を有する第1演出と、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出とがそれぞれ備える互いに相反する要請にバランスよく対応することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる遊技機は、1回の遊技を実行するために規定数の遊技媒体の投入がある状態で遊技者により操作される操作手段と、第1演出および第2演出を実行する演出手段と、前記第1演出および前記第2演出を前記演出手段に実行させる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を有する前記第1演出の実行を、前記操作手段が予め決められた所定の操作状態となる遊技者による前記操作手段の操作開始を契機としてまたは前記操作手段の操作開始以前の所定の契機で前記演出手段に開始させる第1演出実行開始手段と、遊技者による前記操作手段の操作により前記所定の操作状態が継続している操作継続時間を計時する操作継続時間計時手段と、遊技者による前記操作手段の操作終了により前記所定の操作状態が終了したときに、前記演出手段に前記第2演出の実行を開始させるものであって、前記第1演出の実行中であれば前記演出手段に前記第1演出の実行を終了させて前記第2演出の実行を開始させる第2演出実行開始手段と、遊技者による前記操作手段の操作終了により前記所定の操作状態が終了したときに、前記第1演出が実行中である場合に前記第1演出実行開始手段により前記演出手段による前記第1演出が実行開始されてからの経過時間が前記規定時間に達していなければ、前記規定時間に達するまで前記第2演出実行開始手段に前記演出手段による前記第2演出の実行開始を中止または遅延させる第2演出実行抑制手段と、遊技者による前記操作手段の操作終了により前記所定の操作状態が終了したときに、前記操作継続時間計時手段により計時された前記操作継続時間が前記規定時間よりも短く設定された所定時間に達していれば、前記第2演出実行抑制手段作動させることなく前記第2演出実行開始手段に前記演出手段による前記第2演出の実行開始をさせる第2演出実行抑制解除手段と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
また、前記第2演出実行抑制手段は、前記経過時間に対応する値を記憶する経過時間記憶手段と、前記第1演出が実行開始されたときに前記経過時間記憶手段に初期値を設定する経過時間初期設定手段と、前記第1演出が実行開始された後に前記経過時間記憶手段に記憶されている値を、前記経過時間が前記規定時間に達したときに対応する値である規定値に達するように一定の時間間隔で一定の値ずつ更新する経過時間更新手段と、遊技者による前記操作手段の操作終了により前記所定の操作状態が終了したときに、前記経過時間記憶手段に記憶されている値が前記規定値に達したか否かを判定することにより、前記経過時間が前記規定時間に達したか否かを判定する経過時間判定手段と、を備え、前記第2演出実行抑制解除手段は、遊技者による前記操作手段の操作終了により前記所定の操作状態が終了したときに、前記操作継続時間計時手段により計時された前記操作継続時間が前記所定時間に達していれば、前記規定値を前記経過時間記憶手段に設定する経過時間変更手段、を備えるとよい(請求項2)。
また、前記操作継続時間が前記所定時間に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出を実行する操作継続時間報知手段、をさらに備え、前記演出制御手段は、遊技者による前記操作手段の操作開始により前記所定の操作状態が開始されたことを条件として前記操作継続時間報知演出を前記操作継続時間報知手段に実行させる操作継続時間報知演出実行手段、を備えるとよい(請求項3)。
請求項1の発明によれば、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに、第1演出実行開始手段によって、操作手段が予め決められた所定の操作状態となる遊技者による操作手段の操作開始を契機としてまたは操作手段の操作開始以前の所定の契機で実行開始された少なくとも規定時間以上の演出時間を有する第1演出が演出手段により実行中であれば、第2演出実行開始手段によって、第1演出が終了させられると共に演出手段による第2演出が実行開始される。しかしながら、その一方で、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに、演出手段による第1演出が実行開始された後の経過時間が規定時間に達しておらず、さらに、操作継続時間計時手段により計時された遊技者による操作手段操作継続時間が規定時間よりも短い所定時間に達していなければ、第2演出実行抑制手段により、第2演出実行開始手段による第2演出の実行開始が中止または遅延される。
そのため、上記したように、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が所定時間に達していなければ、操作手段を操作する遊技者の第2演出に対する期待感がそれ程には高まっていないと考えられることから、このような場合には、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに、第1演出が演出手段により継続して実行される。したがって、遊技者による操作手段所定の操作状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していなければ、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了した後も、第1演出が継続して実行されることにより、演出設計者の意図を遊技者に伝えることができる。
また、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに、演出手段による第1演出が実行開始された後の経過時間が規定時間に達していない場合に、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が規定時間よりも短い所定時間に達していれば、第2演出実行抑制解除手段により第2演出実行抑制手段を作動させることなく第2演出が実行開始される。そのため、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、操作手段を操作する遊技者の第2演出に対する期待感が高まっていると考えられることから、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに第1演出が実行中であっても、第1演出に代えて演出手段による第2演出の実行が開始される。
したがって、遊技者による操作手段の操作として所定の操作状態が継続している操作継続時間が所定時間に達している場合には、遊技者はかかる行為により期待感を高めていると考えられるため、遊技者の期待感が十分に高まったときに第2演出の実行を開始するようにしたことにより、遊技者の期待感に応えることができる。
以上のように、少なくとも規定時間以上の演出時間を有する第1演出が備える設計上の意図を遊技者に伝えたいという要請と、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したことを実行開始契機とする第2演出が備える遊技者の期待感が十分に高まったときに第2演出を実行したいという要請とに対して、これらの互いに相反する要請にバランスよく適切に対応することができる遊技機を提供することができ、ひいては、遊技者の興趣を高めることができる。
また、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに、経過時間記憶手段に記憶されている値が規定値に達したか否かを判定することにより、経過時間が規定時間に達したか否かが経過時間判定手段により判定される。そして、経過時間判定手段により経過時間が規定時間に達していると判定されれば、第2演出実行開始手段による第2演出の実行開始が第2演出実行抑制手段により抑制されないので、演出手段による第2演出が第2演出実行開始手段により実行開始される。
また、遊技者による操作手段の操作終了により所定の操作状態が終了したときに、操作継続時間計時手段により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、経過時間記憶手段に規定値が経過時間変更手段により設定される。そのため、第2演出実行抑制手段の経過時間判定手段により経過時間が規定時間に達していると判定されるので、第2演出実行開始手段による第2演出の実行開始が第2演出実行抑制手段により抑制されない。
そのため、経過時間が規定時間に達していると経過時間判定手段より判定される規定値が経過時間記憶手段に経過時間変更手段により設定されることによって、第2演出実行抑制解除手段により第2演出実行抑制手段の作動が確実に解除されて、演出手段による第2演出が第2演出実行開始手段により実行開始される。したがって、第2演出実行抑制手段が備える経過時間記憶手段に記憶されている値を、第2演出実行抑制解除手段が備える経過時間変更手段により変更するという簡単な構成で、第2演出実行抑制解除手段により第2演出実行抑制手段を作動させないように制御することができる。
請求項3の発明によれば、遊技者による操作手段所定の操作状態が継続している操作継続時間が所定時間に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出が、遊技者による操作手段の操作開始により所定の操作状態が開始されたことを条件として、演出制御手段が備える操作継続時間報知演出実行手段によって操作継続時間報知手段により実行される。そのため、遊技者は、操作継続時間報知演出により操作継続時間が所定時間に達したか否かを認識した上で、操作手段を操作することができるため、所定の操作状態を必要以上に継続することがない。したがって、遊技者は、よりスムーズに第2演出を実行させることができると共に、実行された第2演出を楽しむことができる。
そして、第2演出実行抑制解除手段655は、操作継続時間計時手段652により計時された操作継続時間が所定時間に達していれば、第2演出実行抑制手段654を作動させない。そのため、第1演出実行開始手段651により演出Aが実行開始されるときのストップスイッチの押圧状態が終了したときに、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していれば、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していなくても第2演出実行抑制手段654により第2演出実行開始手段653による演出Bの実行開始が中止または遅延されない。したがって、当該ストップスイッチの押圧状態が継続している操作継続時間が所定時間に達していれば、演出Aが実行開始されてからの経過時間が規定時間に達していなくても、第2演出実行開始手段653により液晶表示器14による演出Bが実行開始される。

Claims (3)

  1. 遊技者により操作される操作手段と、
    第1演出および第2演出を実行する演出手段と、
    前記第1演出および前記第2演出を前記演出手段に実行させる演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    少なくとも予め定められた規定時間以上の演出時間を有する前記第1演出の実行を前記演出手段に所定の契機で開始させる第1演出実行開始手段と、
    前記操作手段の操作として所定の操作状態が継続している操作継続時間を計時する操作継続時間計時手段と、
    前記所定の操作状態が終了したときに、前記演出手段に前記第2演出の実行を開始させるものであって、前記第1演出の実行中であれば前記演出手段に前記第1演出の実行を終了させて前記第2演出の実行を開始させる第2演出実行開始手段と、
    前記所定の操作状態が終了したときに、前記第1演出が実行中である場合に前記第1演出実行開始手段により前記演出手段による前記第1演出が実行開始されてからの経過時間が前記規定時間に達していなければ、前記第2演出実行開始手段に前記演出手段による前記第2演出の実行開始を中止または遅延させる第2演出実行抑制手段と、
    前記所定の操作状態が終了したときに、前記操作継続時間計時手段により計時された前記操作継続時間が前記規定時間よりも短く設定された所定時間に達していれば、前記第2演出実行抑制手段の作動を解除する第2演出実行抑制解除手段と、を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2演出実行抑制手段は、
    前記経過時間に対応する値を記憶する経過時間記憶手段と、
    前記第1演出が実行開始されたときに前記経過時間記憶手段に初期値を設定する経過時間初期設定手段と、
    前記第1演出が実行開始された後に前記経過時間記憶手段に記憶されている値を、前記経過時間が前記規定時間に達したときに対応する値である規定値に達するように一定の時間間隔で一定の値ずつ更新する経過時間更新手段と、
    前記所定の操作状態が終了したときに、前記経過時間記憶手段に記憶されている値が前記規定値に達したか否かを判定することにより、前記経過時間が前記規定時間に達したか否かを判定する経過時間判定手段と、を備え、
    前記第2演出実行抑制解除手段は、
    前記所定の操作状態が終了したときに、前記操作継続時間計時手段により計時された前記操作継続時間が前記所定時間に達していれば、前記規定値を前記経過時間記憶手段に設定する経過時間変更手段、を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記操作継続時間が前記所定時間に達したか否かを報知する操作継続時間報知演出を実行する操作継続時間報知手段、をさらに備え、
    前記演出制御手段は、
    前記所定の操作状態が開始されたことを条件として前記操作継続時間報知演出を前記操作継続時間報知手段に実行させる操作継続時間報知演出実行手段、を備える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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