JP2015002235A - 電子部品実装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】はんだ接合部、および、これに隣接する、接着剤による補強部をともに良好に形成させる。【解決手段】電子部品実装方法は、はんだ粒子を含むクリームはんだを、ランド電極の各々に対応するマスクを用いて、部品搭載領域に印刷して、ランド電極の各々にクリームはんだ層を形成する工程と、電子部品の下面の外周領域にある第1補強領域と対応する、基板上の第2補強領域に熱硬化性樹脂を含む接着剤を供給して、少なくとも1つの接着部を形成する工程と、複数の突起状電極の各々を、クリームはんだ層を介して、対応するランド電極に着地させるとともに、第1補強領域を接着部と接触させるように、電子部品を部品搭載領域に搭載する工程とを含む。上記マスクの開口は、第2補強領域と隣接するランド電極の各々に形成されるクリームはんだ層の重心が、ランド電極の中心よりも部品搭載領域の中央側に位置するように設けられている。【選択図】図8
Description
本発明は、電子部品実装方法に関し、より詳しくは、BGAパッケージ等のバンプ付電子部品の突起状電極を基板上のランド電極にはんだ接合するとともに、電子部品の下面を部分的に、熱硬化性樹脂を含む接着剤により基板に接着してはんだ接合部を補強する、電子部品実装方法に関する。
近年、電子機器の小型化および軽量化と、高機能化とが求められている。そのため、電子機器に含まれる電子部品の小型化と、基板への高密度実装とが要求されている。電子部品の高密度実装の要求に応えるために、基板上に、配線パターンを狭ピッチで形成したり、基板上のランド電極を小さな間隔で配置したりすることが行われている。
また、特に携帯型電子機器においては、落下の衝撃やヒートサイクルにより電極間のはんだ接合部が損傷されて接続不良が発生するのを防止することが求められている。このため、熱硬化性樹脂を含む接着剤により電子部品の外周領域を部分的に基板に接着して、はんだ接合部を補強することが行われている(特許文献1、2参照)。
近年は、電子部品の小型化の要請から、電子部品の下面の外縁の近傍にまではんだバンプ等を含む突起状電極が設けられるようになってきている。このため、突起状電極が設けられていない、電子部品の下面の外周領域は狭くなってきている。その結果、接着剤による補強部とそれに隣接する突起状電極とが接近することになる。これに起因して、以下のような問題が明らかとなった。以下、図10を参照しながらその課題を説明する。
図10(a)に示すように、はんだ粒子を含むクリームはんだをスクリーン印刷してランド電極405にクリームはんだ層404を形成する。その後、電子部品400の外周領域に対応する基板402の上面に接着剤を塗布して、突起状に盛り上がった接着部401を形成する。そして、図10(b)に示すように、電子部品400を基板402に搭載してクリームはんだ層404にはんだバンプ403を着地させるとともに電子部品400の外周領域を接着部401の頂部と接触させる。このとき、接着部401とクリームはんだ層404は接触または非常に接近した状態となる。そして、リフロー工程において電子部品400が搭載された基板402を加熱することで、クリームはんだ層404とはんだバンプ403を溶融するとともに接着部401を硬化させ、その硬化物である補強部401Aにより電子部品400の外周領域と基板402とを接着する。その後、基板402を冷却し、クリームはんだ層404とはんだバンプ403が溶融して一体化したはんだ接合部403Aによって電子部品400とランド電極405を接続する(図10(c))。
ところが、リフロー工程の初期段階で、加熱された接着部401が先に軟化して流動するため、流動化した接着部401によってクリームはんだ層404の未溶融のはんだ粒子がランド電極405の上から押し流されることがある。押し流されてしまったはんだ粒子は、ランド電極405上で溶融したはんだ粒子やはんだバンプに接触できなければ、基板402の表面で孤立する。孤立した溶融はんだは、その場で固化してはんだボール409(チップサイドボール)となる(図10(c))。このはんだボール409は回路の短絡等のトラブルの要因となるため、電子部品を実装した基板の信頼性を大きく損ねてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、チップサイドボールの生成を抑制することで、電子部品を実装した後の基板の信頼性を高くすることができる電子部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明は、本体部の下面に形成された複数の突起状電極を備えた電子部品を、基板上の、前記複数の突起状電極と対応する複数のランド電極が形成された部品搭載領域に搭載して実装する方法であって、
(i)はんだ粒子を含むクリームはんだを、前記ランド電極の各々に対応する開口を有するマスクを用いて、前記部品搭載領域に印刷して、前記ランド電極の各々の上面にクリームはんだ層を形成する工程と、
(ii)前記下面の外周領域にある第1補強領域と対応する、前記基板上の第2補強領域に熱硬化性樹脂を含む接着剤を供給して、少なくとも1つの接着部を形成する工程と、
(iii)前記複数の突起状電極の各々を、前記クリームはんだ層を介して、対応する前記ランド電極に着地させるとともに、前記第1補強領域を前記接着部と接触させるように、前記電子部品を前記部品搭載領域に搭載する工程と、
(iv)前記電子部品が前記部品搭載領域に搭載された基板を加熱して、前記はんだ粒子を溶融させて前記複数の突起状電極の各々を対応する前記ランド電極と接合するとともに、前記接着部を硬化させて前記第1補強領域と前記第2補強領域とを接着する補強部を形成する工程と、を含み、
前記マスクの開口は、前記複数のランド電極のうち、前記第2補強領域と隣接する前記ランド電極の各々に形成される前記クリームはんだ層の重心が、前記ランド電極の中心よりも前記部品搭載領域の中央側に位置するように設けられている、電子部品実装方法を提供する。
(i)はんだ粒子を含むクリームはんだを、前記ランド電極の各々に対応する開口を有するマスクを用いて、前記部品搭載領域に印刷して、前記ランド電極の各々の上面にクリームはんだ層を形成する工程と、
(ii)前記下面の外周領域にある第1補強領域と対応する、前記基板上の第2補強領域に熱硬化性樹脂を含む接着剤を供給して、少なくとも1つの接着部を形成する工程と、
(iii)前記複数の突起状電極の各々を、前記クリームはんだ層を介して、対応する前記ランド電極に着地させるとともに、前記第1補強領域を前記接着部と接触させるように、前記電子部品を前記部品搭載領域に搭載する工程と、
(iv)前記電子部品が前記部品搭載領域に搭載された基板を加熱して、前記はんだ粒子を溶融させて前記複数の突起状電極の各々を対応する前記ランド電極と接合するとともに、前記接着部を硬化させて前記第1補強領域と前記第2補強領域とを接着する補強部を形成する工程と、を含み、
前記マスクの開口は、前記複数のランド電極のうち、前記第2補強領域と隣接する前記ランド電極の各々に形成される前記クリームはんだ層の重心が、前記ランド電極の中心よりも前記部品搭載領域の中央側に位置するように設けられている、電子部品実装方法を提供する。
本発明によれば、接着剤による補強部が形成されるべき第2補強領域に隣接するランド電極には、クリームはんだ層の重心が、ランド電極の中心よりも部品搭載領域の中央側に位置するように、クリームはんだ層が形成される。第2補強領域に隣接するランド電極に対して、そのような位置にクリームはんだ層を形成することで、クリームはんだ層に接触しないように、接着剤を第2補強領域に供給して、接着部を形成することが容易となる。また、たとえクリームはんだ層に接着部が接触しても、その接触の程度を小さくすることができる。その結果、孤立したはんだボール(チップサイドボール)の生成を抑制できる。
本発明は、本体部の下面に形成された複数の突起状電極を備えた電子部品を、基板上の、複数の突起状電極と対応する複数のランド電極が形成された部品搭載領域に搭載して実装する方法に関する。本方法は、(i)はんだ粒子を含むクリームはんだを、ランド電極の各々に対応する開口を有するマスク用いて、部品搭載領域に印刷して、ランド電極の各々の上面にクリームはんだ層を形成する工程と、(ii)電子部品の下面の外周領域にある第1補強領域と対応する、基板上の第2補強領域に熱硬化性樹脂を含む接着剤を供給して、少なくとも1つの接着部を形成する工程と、(iii)複数の突起状電極の各々を、クリームはんだ層を介して、対応するランド電極に着地させるとともに、第1補強領域を上記接着部と接触させるように、電子部品を部品搭載領域に搭載する工程と、(iv)電子部品が部品搭載領域に搭載された基板を加熱して、はんだ粒子を溶融させて複数の突起状電極の各々を対応するランド電極と接合するとともに、接着部を硬化させて第1補強領域と第2補強領域とを接着する補強部を形成する工程と、を含む。
本方法においては、上記マスクの開口は、複数のランド電極のうち、第2補強領域と隣接するランド電極の各々に形成されるクリームはんだ層の重心が、ランド電極の中心よりも部品搭載領域の中央側に位置するように設けられている。
これにより、クリームはんだ層の重心が例えばランド電極の中心に位置する場合と比較すると、接着部とランド電極の上のクリームはんだ層との間に十分な距離を確保することが容易となる。その結果、軟化により部品搭載領域の内方に拡がろうとする接着部と、クリームはんだ層とが直ちに接触するのを防止して、両者が接触を開始する時期を遅らせることができる。また、接着部とクリームはんだ層とが接触する場合でも、その接触の程度を小さくすることができる。
接着部とクリームはんだ層との接触の程度を小さくしたり、接触開始時期を遅らせたりすることで、はんだ粒子が十分に溶融していない加熱初期に、はんだ粒子が粒状のままで大きく移動するのを防止することができる。はんだ粒子が粒状のままで移動すると、そのはんだ粒子は残りのはんだ粒子から孤立しやすくなる。一部のはんだ粒子が孤立した状態で溶融すると、その溶融物はその場に取り残される。その結果、孤立したはんだボール(チップサイドボール)が形成される可能性が大きくなる。
これに対して、はんだ粒子が大きく移動する前に溶融すると、たとえ接着部がクリームはんだ層を押し流す力が働いたとしても、はんだ粒子の溶融物の凝集力により、溶融物の一部分だけが残りの溶融物から孤立する現象が生じにくい。したがって、孤立したはんだボールの発生を抑制することができる。これにより、例えば配線パターン間に短絡を発生させる原因を取り除くことができる。
さらには、接着部とクリームはんだ層との接触の程度を小さくすることで、クリームはんだ層から接着部にフラックス成分が混入するのを抑制することができる。また、熱硬化性樹脂を含む接着部がクリームはんだと接触してから硬化を開始するまでの時間を短くできる。その結果、接着部の硬化不良を防止することができ、接着部を硬化させた補強部による補強性が低下するのを防止することができる。
本方法の好ましい形態においては、上記マスクの開口は、第2補強領域と隣接するランド電極の各々に形成されるクリームはんだ層の重心とランド電極の中心との距離が、ランド電極の基準寸法の1/3以上、かつ1/2以下となるように設けられている。ここで、「基準寸法」とは、ランド電極の上面の形状が円形であれば、その直径である。ランド電極の上面の形状が楕円形であれば、その短径である。ランド電極の上面の形状が正方形であれば、その一辺の長さである。ランド電極の上面の形状が長方形であれば、その短辺の長さである。より好ましくは、マスクの開口は、クリームはんだ層が第2補強領域と隣接するランド電極の中心を覆うように設けられる。
上述したように、クリームはんだ層の重心のずれ量をランド電極の基準寸法の1/3以上とすることで、接着部とクリームはんだ層との間に十分な距離を確保することが容易となる。その結果、軟化した接着部とクリームはんだ層との接触を抑制するとともに、上述の接触開始時期を遅らせることができる。これにより、孤立したはんだボールの発生を、より確実に防止できる。その結果、電子部品を基板に実装して構成される電子部品実装構造体の信頼性を高くすることができる。
一方、上記のずれ量をランド電極の基準寸法の1/2以下とすることで、クリームはんだ層に含まれたはんだ粒子が溶融したときに、ランド電極の上面からはみ出したクリームはんだ層に含まれたはんだ粒子の溶融物を、凝集力により、ランド電極の上面ないしはその近傍に引き寄せることが容易となる。その結果、十分な接合強度を有するはんだ接合部を形成することが容易となる。
また、複数のランド電極のうち、第2補強領域と隣接しないランド電極に形成されるクリームはんだ層については、その重心が、ランド電極の中心に位置するように、マスクの開口が設けられている。これにより、それらのランド電極について、接合不良が発生する確率を低減することができる。その結果、歩留まりを向上させることができる。また、突起状電極は、代表的にははんだバンプを含む。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、基板に搭載される電子部品の一例を断面図により示す。図2に、その底面図を示す。図3に、基板の一例を断面図により示す。
図示例の電子部品200は、複数の突起状電極が具備するはんだバンプ204で基板100の電極(ランド電極)102に接続されるボールグリッドアレイ(BGA)型の電子部品である。
電子部品200の本体部203の下面200sには、複数の端子206が規則的に行列状に配列されている。本体部203の下面は、端子206が形成された部分を除いて、ソルダーレジスト層205により覆われている。各々の端子206には、電子部品200の下面200sから突出するように、はんだバンプ204が設けられている。突起状電極は、端子206と、はんだバンプ204とから構成される。電子部品200の下面200sの外周領域には第1補強領域200xが設定される。
図3に示すように、基板100は、基材シート101と、基材シート101の上面に設けられた複数のランド電極102とを有している。基材シート101の上面は、ランド電極102の形成部分およびその周囲の部分を除いて、ソルダーレジスト層103により覆われている。複数のランド電極102は、基板100の上面の部品搭載領域AR1に形成されている。部品搭載領域AR1の外周領域には、電子部品200の第1補強領域200xと対応する第2補強領域100xが設定される。
次に、図4を参照しながら、電子部品実装方法の一実施形態を説明する。本実施形態の電子部品実装方法は、(i)はんだ粒子を含むクリームはんだを、ランド電極102の各々に対応する開口を有するマスクを用いて、部品搭載領域AR1に印刷して、ランド電極102の各々の上面にクリームはんだ層104を形成する工程(図4(a)参照)と、(ii)電子部品200の下面200sの外周領域にある第1補強領域200xと対応する、基板上の第2補強領域100xに熱硬化性樹脂を含む接着剤を供給して、少なくとも1つの接着部105を形成する工程(図4(b)参照)と、(iii)複数の突起状電極の各々を、クリームはんだ層104を介して、対応するランド電極102に着地させるとともに、第1補強領域200xを接着部105と接触させるように、電子部品200を部品搭載領域AR1に搭載する工程(図4(c)参照)と、(iv)電子部品200が部品搭載領域AR1に搭載された基板100を加熱して、クリームはんだ層104に含まれたはんだ粒子を溶融させて複数の突起状電極の各々を、対応するランド電極102と接合するとともに、接着部105を硬化させて第1補強領域と第2補強領域とを接着する補強部105Aを形成する工程(図4(d)参照)と、を含む。
ここで、上記マスクの開口は、図4(a)に示すように、複数のランド電極102のうち、第2補強領域100xと隣接するランド電極102A,102Bの各々に形成されるクリームはんだ層104の重心G1が、ランド電極102の中心G2よりも部品搭載領域AR1の中央側に位置するように設けられている。
以下、基板100に電子部品200を実装する場合を例にとって、本実施形態の電子部品実装方法をより具体的に説明する。
まず、図4(a)に示すように、ランド電極102に、スクリーン印刷などの手法により、はんだ粒子を含むクリームはんだを印刷して、クリームはんだ層104を形成する。図5に、スクリーン印刷によりクリームはんだ層を形成する各段階を示す。図8に、本実施形態の方法でスクリーン印刷に使用するマスクを平面図により示す。
図5(a)では、印刷対象となる基板100が図示しないスクリーン印刷装置内に配置され、その上方に、マスク300が配置されている。マスク300の上には、スキージ301が配置されるとともに、クリームはんだ302が載せられている。マスク300には、部品搭載領域AR1に形成すべきクリームはんだ層104の配置と対応する配置および形状で、クリームはんだ302の透過領域303(すなわち開口)が形成されている。クリームはんだ302には、はんだ粒子の他に、フラックス成分が含まれている。フラックス成分は、例えばロジンを含む。なお、フラックス成分は、熱硬化性樹脂を含んでもよい。
図5(b)に示すように、透過領域303の位置合わせをして、基板100の上面に略接触する位置にまでマスク300を降下させる。そして、クリームはんだ302をマスク300に上から押し付けるようにしながらスキージ301を移動させる。これにより、クリームはんだ302が透過領域303を透過して、その位置にクリームはんだ層104が形成される。
ここで、図4(a)に示すように、第2補強領域100xと隣接するランド電極102(102A、102B)に対しては、クリームはんだ層104の重心G1がランド電極102の中心G2よりも部品搭載領域AR1の中央側に位置するように、クリームはんだ層104が形成される。このとき、重心G1と中心G2との水平距離である距離L1が、ランド電極102A、102Bの基準寸法L2の1/3以上、かつ1/2以下となるようにクリームはんだ層104を形成するのが好ましい。つまり、そのような透過領域303(開口)の配置を有するマスクを使用して、クリームはんだを印刷するのが好ましい。また、このとき、マスクの開口は、クリームはんだ層104が中心G2の上を覆うように設けられているのが好ましい。ここで、基準寸法L2は、ランド電極102A、102Bの上面の形状が円形である場合には、ランド電極102A、102Bの上面の直径である。
その後、図4(b)に示すように、基板100の上面の第2補強領域100xに、例えばディスペンサを使用して熱硬化性樹脂を含む接着剤を塗布することにより、突起状の接着部105を形成する。図示例では、ディスペンサに付属する塗布ヘッド310を介して接着剤を第2補強領域100xに塗布し、接着部105を形成している。
次に、図4(c)に示すように、電子部品200を部品搭載領域AR1に搭載する。図示例では、図示しないマウンタの吸着ノズル320により電子部品200を吸着して、電子部品200を部品搭載領域AR1に搭載している。このとき、複数のはんだバンプ204の各々が対応するランド電極102に着地するように吸着ノズル320の位置決めがなされる。以上の結果、電子部品200の第1補強領域200xが接着部105の例えば頂部と接触される。
次に、電子部品200を搭載した基板100を例えば加熱炉に入れて加熱することで、クリームはんだ層104に含まれたはんだ粒子と、はんだバンプ204とが溶融する。その溶融物を固化させることで、図4(d)に示すように、その固化物を含むはんだ接合部204Aが形成される。これにより、複数の突起状電極の各々と、対応するランド電極102とが接合される。
また、電子部品200を搭載した基板100を加熱することで、接着部105を硬化させ、その硬化物である補強部105Aにより第1補強領域200xと第2補強領域100xとを接着する。
はんだ粒子の溶融物は、凝集力によりランド電極102の上に集まる。よって、距離L1を基準寸法L2の1/2以下とするようにクリームはんだ層104を形成することで、十分な強度のはんだ接合部を形成することが容易となる。また、クリームはんだ層104をランド電極の中心を覆うように形成することで、凝集力によりランド電極102の上にはんだ粒子の溶融物がさらに集まりやすくなるので、より一層十分な強度のはんだ接合部を形成することが容易となる。
そして、距離L1を基準寸法L2の1/3以上とするようにクリームはんだ層104を形成することで、たとえ接着部が軟化して、ランド電極102A、102Bの方に拡がっても、接着部がはんだ粒子の溶融物と接触するのを抑制することができる。また、接着部が溶融物と接触しても、上述した通り、その接触開始時期が遅れるので、孤立したはんだボールが生成されるのを防止でき、短絡の原因等を取り除くことができる。また、接着部の硬化が阻害されて、補強性が低下するのを防止することができる。
次に、はんだ接合部を補強するための接着剤の塗布パターンについて具体的に説明する。
図6は、矩形の電子部品200の外周領域200yの四隅にある第1補強領域200xと対応する第2補強領域100xに接着剤を塗布し、4つの接着部105を形成したときの、基板100の平面図を示す。図示例では、ランド電極102の上面は円形である。図7は、基板に搭載された電子部品の底面図である。ここでは、接着部105は、電子部品200の外周領域の第1補強領域200xの近傍のバンプ204に接触している。
図6は、矩形の電子部品200の外周領域200yの四隅にある第1補強領域200xと対応する第2補強領域100xに接着剤を塗布し、4つの接着部105を形成したときの、基板100の平面図を示す。図示例では、ランド電極102の上面は円形である。図7は、基板に搭載された電子部品の底面図である。ここでは、接着部105は、電子部品200の外周領域の第1補強領域200xの近傍のバンプ204に接触している。
図8に、図4(a)に示した配置で基板上にクリームはんだ層を形成するために使用するマスクの一例を平面図により示す。このマスク300Aにおいては、複数の透過領域303のうち、第2補強領域100xに隣接するランド電極102の上面に形成されるクリームはんだ層104と対応する透過領域303A,303Bの中心が、当該ランド電極102の中心よりも部品搭載領域AR1の中央側に位置している。
図9には5種類の接着剤の塗布パターンを例示する。4点塗布のパターン(a)、8点塗布のパターン(b)、12点塗布のパターン(c)およびL型塗布のパターン(d)では、矩形の電子部品の外周領域の四隅またはその近傍に補強位置が設定されている。U型塗布のパターン(e)でも、四隅およびその近傍を含むように補強位置が設定されている。塗布パターン(a)〜(e)の順に、補強効果は大きくなるが、塗布時間が長くなり、接着剤の使用量も多くなる。一方、塗布パターン(e)〜(a)の順にリペア(リワーク性)は良好となる。塗布パターンは、電子部品のサイズおよび生産タクトに応じて、補強効果を考慮して、適宜選択すればよい。
なお、電子部品の下面の外周領域のほぼ全体に接着剤を塗布してもよい。ただし、バンプのリフロー時に、接着剤や転写材料からガスが発生することがあるため、ガスを逃がすための開口を設けることが望ましい。
次に、接着剤について説明する。
接着剤には、熱硬化性樹脂が用いられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂などを例示できる。熱硬化性樹脂は、硬化剤、硬化促進剤などを含んでもよい。硬化剤としては、酸無水物、脂肪族または芳香族アミン、イミダゾールまたはその誘導体などが好ましく用いられる。硬化促進剤としては、ジシアンジアミドなどを例示できる。接着剤には、無機酸化物粉末などのフィラーを含ませてもよい。
接着剤には、熱硬化性樹脂が用いられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂などを例示できる。熱硬化性樹脂は、硬化剤、硬化促進剤などを含んでもよい。硬化剤としては、酸無水物、脂肪族または芳香族アミン、イミダゾールまたはその誘導体などが好ましく用いられる。硬化促進剤としては、ジシアンジアミドなどを例示できる。接着剤には、無機酸化物粉末などのフィラーを含ませてもよい。
接着剤には、ランド電極、突起状電極、の表面に存在する酸化物を除去する作用を有する成分を含ませることが好ましい。これにより、接着剤がランド電極やバンプと接触する場合でも、溶融したバンプと電極との濡れがより確実に確保される。
本発明の電子部品実装方法は、電子部品を基板に高密度実装する場合にも、はんだ接合部に対する良好な補強性を得ることができる。したがって、落下の衝撃やヒートサイクルの印加に抗して、高い接続信頼性を達成することが容易となる。このため、本発明は、携帯型電子機器の製造に使用するのに特に有用である。
AR1…部品搭載領域、100…基板、100x…第2補強領域、101…基材シート、102,102A,102B…ランド電極、103,205…ソルダーレジスト層、104…クリームはんだ層、204A…はんだ接合部、105…接着部、105A…補強部、200…電子部品、200s…下面、200x…第1補強領域、203…本体部、204…はんだバンプ、206…端子、300…マスク、301…スキージ、303,303A,303B…透過領域、310…塗布ヘッド、320…吸着ノズル
Claims (5)
- 本体部の下面に形成された複数の突起状電極を備えた電子部品を、基板上の、前記複数の突起状電極と対応する複数のランド電極が形成された部品搭載領域に搭載して実装する方法であって、
(i)はんだ粒子を含むクリームはんだを、前記ランド電極の各々に対応する開口を有するマスクを用いて、前記部品搭載領域に印刷して、前記ランド電極の各々の上面にクリームはんだ層を形成する工程と、
(ii)前記下面の外周領域にある第1補強領域と対応する、前記基板上の第2補強領域に熱硬化性樹脂を含む接着剤を供給して、少なくとも1つの接着部を形成する工程と、
(iii)前記複数の突起状電極の各々を、前記クリームはんだ層を介して、対応する前記ランド電極に着地させるとともに、前記第1補強領域を前記接着部と接触させるように、前記電子部品を前記部品搭載領域に搭載する工程と、
(iv)前記電子部品が前記部品搭載領域に搭載された基板を加熱して、前記はんだ粒子を溶融させて前記複数の突起状電極の各々を対応する前記ランド電極と接合するとともに、前記接着部を硬化させて前記第1補強領域と前記第2補強領域とを接着する補強部を形成する工程と、を含み、
前記マスクの開口は、前記複数のランド電極のうち、前記第2補強領域と隣接する前記ランド電極の各々に形成される前記クリームはんだ層の重心が、前記ランド電極の中心よりも前記部品搭載領域の中央側に位置するように設けられている、電子部品実装方法。 - 前記マスクの開口は、前記第2補強領域と隣接する前記ランド電極の各々に形成される前記クリームはんだ層の重心と前記ランド電極の中心との距離が、前記ランド電極の基準寸法の1/3以上、かつ1/2以下となるように設けられている、請求項1記載の電子部品実装方法。
- 前記マスクの開口は、前記クリームはんだ層が前記第2補強領域と隣接する前記ランド電極の中心を覆うように設けられている、請求項1または2記載の電子部品実装方法。
- 前記マスクの開口は、前記複数のランド電極のうち、前記第2補強領域と隣接しない前記ランド電極に形成される前記クリームはんだ層の重心が、前記ランド電極の中心に位置するように設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品実装方法。
- 前記突起状電極が、はんだバンプを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子部品実装方法。
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Cited By (1)
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-
2013
- 2013-06-14 JP JP2013125453A patent/JP2015002235A/ja active Pending
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CN108633181B (zh) * | 2017-03-23 | 2021-05-07 | 安波福技术有限公司 | 电气设备粘合剂屏障 |
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