JP2015001651A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像ロールとして、回転して磁性現像剤を搬送する円筒部材を、その両端に固着する円盤状の端部材の内側面部に配置する軸受を介して磁石部材の軸部に対し回転自在に取り付け、しかも、その磁石部材の軸部のうち端部材から外部に突出している所要の部分を支持部材で固定する現像ロールを採用する場合、その現像ロールにおける磁石部材の軸部が撓むことを抑制できる現像装置等を提供する。【解決手段】現像装置は、円筒部材の両端に固定される一対の端部材の少なくとも一方の端部材は、その円盤状の本体部の外側面部の中央に、支持部材の固定部の端部を侵入させて当該固定部と非接触の状態で存在させる空間を有する第2窪み部が設けられており、前記少なくとも一方の端部材が存在する側に配置される支持部材の固定部は、その端部が前記少なくとも一方の端部材における第2窪み部の内部に侵入して当該端部材と非接触の状態で存在する形状に形成されている。【選択図】図4

Description

この発明は、現像装置及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式、静電記録方式等を適用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置においては、感光体等の潜像保持体に形成される静電潜像を現像剤により現像する現像装置が装備されている。
このような現像装置としては、例えば、マグネットローラと、そのマグネットローラを内部に有する現像スリーブとを備えた現像装置において、現像装置本体に取り付けられ、マグネットローラの少なくとも一端側を支持するホルダーに、現像スリーブを支持する軸部が設けられており、その軸部は現像スリーブ内に位置するように構成された現像装置が知られている(特許文献1)。特許文献1には、この現像装置によれば、現像スリーブを保持するための軸受部材が必要でなくなり、部品点数の削減と長手方向の寸法の短縮が可能になることが示されている。
特開平08−137369号公報
この発明は、現像ロールとして、回転して磁性現像剤を搬送する円筒部材を、その両端に固着する円盤状の端部材の内側面部に配置する軸受を介して磁石部材の軸部に対し回転自在に取り付け、しかも、その磁石部材の軸部のうち端部材から外部に突出している所要の部分を支持部材で固定する現像ロールを採用する場合、その現像ロールにおける磁石部材の軸部が撓むことを抑制できる現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の現像装置は、
回転して磁性現像剤を搬送する円筒状の円筒部材と、
前記円筒部材の内部に配置される円柱状の磁石部と前記磁石部の両端から突出して設けられる棒状の軸部を有する磁石部材と、
前記円筒部材の両端にそれぞれ固定される円盤状の本体部と、前記各本体部の前記円筒部材の内部に向く内側面部の中央に設けられる第1窪み部と、前記各本体部の前記第1窪み部の底面中央から前記円筒部材の外部に向く外側面部の中央に貫通して設けられ前記磁石部材の軸部を非接触の状態で通す軸通し孔とからなる一対の端部材と、
前記一対の端部材における前記各第1窪み部の内部に配置され、当該各端部材を前記磁石部材の軸部に対して回転自在に支持する軸受と
から構成される現像ロールと、
前記現像ロールにおける前記磁石部材の軸部のうち前記一対の端部材の各軸通し孔から外部に突出している部分を固定する固定部を有する支持部材と
を備え、
前記一対の端部材の少なくとも一方の端部材は、その外側面部の中央に、前記支持部材の固定部の端部を侵入させて当該固定部と非接触の状態で存在させる空間を有する第2窪み部が設けられており、
前記少なくとも一方の端部材が存在する側に配置される前記支持部材の前記固定部は、その端部が当該端部材における前記第2窪み部の空間に侵入して当該端部材と非接触の状態で存在する形状に形成されていることを特徴とする
ものである。
この発明(A2)の現像装置は、上記発明A1の現像装置において、前記少なくとも一方の端部材における前記第2窪み部は、前記軸通し孔の一部分として又は前記軸通し孔よりも大きい径からなる窪みとして設けられているものである。
この発明(A3)の現像装置は、上記発明A1又はA2の現像装置において、前記少なくとも一方の端部材における外側面部に、前記支持部材の固定部の一部分を非接触の状態で外側から覆う形状の突出部が設けられているものである。
この発明(A4)の現像装置は、上記発明A1からA3のいずれかの現像装置において、前記支持部材は、現像装置の筐体とは別の部材として構成され、前記筐体に設けられる装着部に装着されるものである。
また、この発明(B1)の画像形成装置は、
潜像保持体の潜像を現像する現像装置として上記発明A1からA4のいずれかの現像装置を備えていることを特徴とするものである。
上記発明A1の現像装置によれば、現像ロールにおける磁石部材の軸部が撓むことを抑制できる。
上記発明A2の現像装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、第2窪み部を軸通し孔の一部として設けた場合には磁石部材の軸部が撓むことをより簡易な構成で抑制でき、また、第2窪み部を軸通し孔よりも大きい径からなる窪みとして設けた場合には現像剤等の異物が軸受に侵入することを抑制できる。
上記発明A3の現像装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、現像剤等の異物が軸受に侵入することを抑制できる。
上記発明A4の現像装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、現像ロールを現像装置の筐体に取り付けることが容易にできる。
上記発明B1の画像形成装置によれば、現像装置の現像ロールにおける磁石部材が撓むことを抑制でき、この結果、その磁石部材の軸部が撓むことに起因した不具合が発生することを抑制できる。
実施の形態1等に係る現像装置を用いた画像形成装置の要部を示す概略説明図である。 図1の画像形成装置に用いる現像装置を示す斜視図である。 図2の現像装置のQ−Qに沿う概略断面図である。 実施の形態1に係る現像装置における現像ロールの一端部側の構造及びその取付け構造を示す断面説明図である。 実施の形態1に係る現像装置における現像ロールの他端部側の構造及びその取付け構造を示す断面説明図である。 図4の構造において支持部材と取り外したときの状態を示す断面説明図である。 図2の現像装置における現像ロールの一方の端部フランジを示す斜視図である。 図7の端部フランジのQ−Qに沿う断面図である。 図2の現像装置における現像ロールの一方の軸部を支持する支持部材を示す斜視図である。 図9の支持部材を他の方向から見たときの状態を示す斜視図である。 実施の形態2に係る現像装置における現像ロールの一端部側の構造及びその取付け構造を示す断面説明図である。 図11の構造において支持部材と取り外したときの状態を示す断面説明図である。 図11の現像装置における現像ロールの一方の端部フランジを示す斜視図である。 実施の形態3に係る現像装置における現像ロールの一端部側の構造及びその取付け構造を示す断面説明図である。 図14の現像装置における現像ロールの一方の端部フランジを示す斜視図である。 比較例に係る現像装置における現像ロールの一端部側の構造及びその取付け構造を示す断面説明図である。 図16の現像装置における現像ロールの一方の軸部を支持する支持部材を示す斜視図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下「実施の形態」という)について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1から図3は、実施の形態1に係る画像形成装置及びそれに用いた現像装置を示すものである。図1はその画像形成装置の概要を示し、図2はその現像装置の全体を示し、図3はその現像装置の断面を示している。
<画像形成装置>
画像形成装置1は、図1に示されるように、支持部材、外装材等で構成される筐体10の内部空間に、現像剤で構成されるトナー像を形成して記録用紙9に転写する作像装置20と、作像装置20に供給すべき記録用紙9を収容するとともに送り出す給紙装置30と、作像装置20で転写されたトナー像を記録用紙9に定着する定着装置40等が配置されている。
上記作像装置20は、例えば公知の電子写真方式を利用して構成されるものである。この作像装置20は、矢印Aで示す方向(図中において時計回りの方向)に回転駆動する感光ドラム21と、感光ドラム21の周面を所要の電位に帯電させる帯電装置22と、帯電後の感光体ドラム21の周面に画像情報(信号)に基づく光を照射して所要の電位からなる静電潜像を形成する露光装置23と、その静電潜像を現像剤としてのトナーにより現像してトナー像にする現像装置5と、そのトナー像を記録用紙9に転写する転写装置25と、転写後の感光体ドラム21の周面に残留するトナー等を除去する清掃装置26とで主に構成されている。
このうち感光ドラム21としては、例えば接地された円筒状の導電性基体の外周面に有機導電材料等からなる感光層を形成したものが使用される。帯電装置22としては、接触式又は非接触式の帯電装置が使用される。露光装置23としては、半導体レーザや各種光学部品を組み合わせたレーザビーム走査装置や、複数の発光ダイオード(LED)や各種光学部品を組み合わせたLEDアレイ等が使用される。また、露光装置23は、画像形成装置1に接続又は装備される原稿読取装置、外部接続機器、記憶媒体読取装置等の画像生成源から入力される画像情報が図示しない画像処理装置で所要の処理がなされて得られる画像信号に基づく露光を行う。
現像装置5としては、磁性を示す現像剤(磁性現像剤)の一例として非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤8を適用する現像装置が使用される。この現像装置5の詳細については後述する。転写装置25としては、接触式又は非接触式の転写装置が使用される。清掃装置26としては、例えば、感光ドラム21の周面に接触する清掃ブレードと回転ブラシを接触させる方式のものが使用される。作像装置20においては、少なくとも作像動作時(画像形成動作の実行時)になると、帯電装置22、現像装置5の現像ロール(スリーブ53A)及び転写装置25に対し、図示しない給電装置から帯電用電圧、現像用電圧、転写用電圧がそれぞれ供給される。
給紙装置30は、画像の形成に使用する所要のサイズ、種類等からなる複数枚の記録用紙9を積み重ねた状態で収容する用紙収容体31と、その用紙収容体31に収容される用紙9を1枚ずつ用紙搬送路にむけて送り出す送出装置32とを備えている。この給紙装置30は、作像動作時に、所要の記録用紙9を1枚ずつ送り出して作像装置20の転写位置に供給するようになっている。用紙収容体31は、画像形成装置1の要求状況に応じて複数装備される。図1における矢付き一点鎖線は、用紙9の主な搬送路を示す。その搬送路は、図示しない複数の用紙搬送ロール対、搬送ガイド部材等で構成されている。この用紙搬送路にうち給紙装置30と作像装置20との間に設けられる給紙路35は、複数の用紙搬送ロール対36,37等と搬送ガイド部材等で構成されている。
定着装置40は、筐体41の内部に、回転駆動するとともに表面温度が加熱手段により所要の温度に加熱されて保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱回転体42と、この加熱回転体42の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形態、ベルト形態等の加圧回転体43とが装備されている。この定着装置40は、加熱回転体42と加圧回転体43とが接触して形成される接触部(定着部)にトナー像が転写された記録用紙9を通過させることにより定着を行う。
この画像形成装置1による画像の形成は、次のようにして行われる。ここでは、記録用紙9の片面に画像を形成するときの基本的な画像形成動作を例に挙げて説明する。
画像形成装置1では、画像形成動作の開始指令を受けると、作像装置20において、回転始動する感光ドラム21の外周面が帯電装置22により所定の極性及び電位に帯電された後、その帯電された感光ドラム21の周面に露光装置23により画像情報に基づく露光が行われて所要の電位からなる静電潜像が形成される。続いて、感光ドラム21に形成された静電潜像が、現像装置5を通過する際に現像ロール(51)から供給される二成分現像剤8のトナーにより現像されてトナー像として顕像化される。
しかる後、感光ドラム21上に形成されたトナー像は、感光ドラム21の回転により転写装置25と対向する転写位置まで搬送されると、このタイミングに合わせて給紙装置30から搬送路35を通して供給される所要の記録用紙9に対して転写装置25の転写作用を受けて転写される。この転写後の感光ドラム21の周面は清掃装置26で清掃される。
続いて、トナー像が転写された記録用紙9は、感光ドラム21から剥離されて定着装置40の定着部に導入されるよう搬送され、定着装置40における加熱回転体42と加圧回転体43の間の定着部を通過するときに加熱及び加圧されることによってトナー像が記録用紙9に定着される。定着が終了した後の記録用紙9は、定着装置40から排出されて図示しない収容部等に搬送されて収容される。
以上により、1枚の記録用紙9の片面に対して1色のトナーで構成される単色画像が形成され、基本的な画像形成動作が終了する。複数枚の画像形成動作を実行する要求がある場合には、上記した一連の動作がその要求された枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
<現像装置>
次に、現像装置5について詳述する。
現像装置5は、図2等に示されるように、前記二成分現像剤8が収容される容器状の筐体としてのハウジング50と、その二成分現像剤8を感光ドラム21と向き合う現像領域まで保持して搬送する現像ロール51と、現像ロール51に保持される二成分現像剤8の搬送量を規制する規制部材の一例としての規制板54と、筐体50に収容される二成分現像剤8を攪拌して搬送する攪拌搬送部材の一例としての2つのスクリューオーガー55、56とでその主要部が構成されている。
上記ハウジング50は、図3等に示されるように、二成分現像剤8を収容する内部空間となる収容部50aと、感光ドラム21と向き合う長方形状の開口部50bを有するものである。収容部50aは、その底部が、両端部で互いにつながりかつ中央部で仕切り隆起部50cにて仕切られた平行する2列の循環搬送路50d,50eが存在する形状に形成されている。その2列の循環搬送路50d,50eには、2本のスクリューオーガー55、56がそれぞれ配分されて設置されている。開口部50bは、感光ドラム21の軸方向における画像形成有効領域よりも少し広い寸法の長方形状で形成されている。
図2における符号50fは、2つの循環搬送路50d,50eの一端部から外部に突出して延長された状態で設けられ、実際には現像装置5に補給される現像剤を受け入れて一方の循環搬送路50dに送る円筒状の補給搬送路を示す。また、符号50gは、図示しない現像剤補給装置と接続されて、その現像剤補給装置から送られる補給用の現像剤を補給搬送路50f内に取り入れる取入れ口である。また、図2や図3における符号501は、現像ロール51と感光ドラム21との間から現像剤が落下するように漏れ出ることを防止するシート状の漏れ防止材である。図3における符号502は、ハウジング50内の現像剤が漏れ出ることを防止するシート状の漏れ防止材である。
上記現像ロール51は、図2から図5等に示されるように、ハウジング50の内部において開口部50bを通過して外部に露出した状態で回転するように設けられる円筒状のスリーブ52と、このスリーブ52の内部空間内に固定した状態で存在するように設けられる磁石ロール53と、スリーブ52の両端部にそれぞれ固定される一対の端部フランジ60,65と、端部フランジ60,65の内側内部に配置され、各端部フランジ60,65を磁石ロール53(の軸部)に対して回転自在に指示する軸受57とで主に構成されている。図3における矢印Bは、現像スリーブ52の回転方向を示している。
上記規制板54は、図3に示されるように、一定の厚さからなり、しかも現像ロール51のスリーブ52の回転軸の方向における長さを少なくとも有する長さ(長辺)からなる長方形状の板材である。この規制板54は、非磁性材料(例えばステンレス)を用いて形成されている。また、規制板54は、その端部(上方の長辺部)がスリーブ52の表面と所要の間隔(規制間隔)をあけてかつ軸方向に沿って向き合う状態に保たれるようハウジング50の所要の部位に取り付けられている。
上記スクリューオーガー55、56はいずれも、回転軸の周面に搬送羽根を螺旋状に巻きつけるように設けた形態からなるものである。このスクリューオーガー55、56は、ハウジング50の収容部50aにおける2列の循環搬送路50d,50e内に存在するよう設置され、その各循環搬送路50d,50eに存在する各現像剤8をそれぞれ一定の方向(実施の形態1では反対の方向)に搬送するよう所要の方向に回転駆動する状態で取り付けられている。また、スクリューオーガー55、56は、現像ロール51のスリーブ52を回転させる図示しない駆動装置からの回転動力の一部が分岐して伝達されることで回転するようになっている。
現像ロール51におけるスリーブ52は、非磁性材料(例えばステンレス、アルミニウム等)を用いて、感光ドラム21の回転軸方向における画像形成有効領域とほぼ同じ幅(長さ)の円筒部を有する形状に形成されている。このスリーブ52は、その回転の軸方向が感光ドラム21の回転軸方向とほぼ平行し、かつ所要の間隔をあけて向き合う状態に配置される。また、スリーブ52には、図示しない給電装置から感光ドラム21との間に現像電界を形成するための現像用電圧が印加される。現像用電圧としては、例えば交流成分を重畳した直流電圧が印加される。
現像ロール51における磁石ロール53は、スリーブ52の内部に配置される円柱状の磁石部53aと、その磁石部53aの両端からそれぞれ突出して設けられる棒状の軸部53b,53cを有するものである。磁石部53aは、スリーブ52の外周面に二成分現像剤8の磁性キャリアを所要の磁力により穂立ち(磁気ブラシ)を形成した状態で保持させる磁力線等を発生するための複数の磁極(N極、S極)を配置した構造のものである。軸部53b,53cは、丸棒(円柱)状の部材である。実施の形態1における軸部53b,53cは、磁石部53aの回転中央部を貫通するとともに磁石部53aの両端からそれぞれ所要の長さだけ突出する状態で配置される1本の丸棒状の部材で構成されている。
現像ロール51における一対の端部フランジ60,65は、図4や図5に示されるように、円盤状の本体部61,66と、その各本体部61,66のうちスリーブ52の内部に向く内側面部61a,66aに設けられる第1窪み部62,67と、各本体部61,66の第1窪み部62,67の底面中央からスリーブ52の外部に向く外側面部61b,66bの中央に貫通して設けられ磁石ロール53の軸部53b,53cを非接触の状態で通す軸通し孔63,68を、少なくとも有する構造物である。
端部フランジ60,65の本体部61,66は、スリーブ52の両端の内部が嵌め入れられてその両端部を支持する相対的に小径の小径部61c,66cと、小径部61c,66cよりもスリーブ52の厚さだけ外側に突出する相対的に大径の大径部61d,66dとで構成されている。この本体部61,66は、例えばアルミニウム(A2017,A5056など)等の材料を用いて形成される。第1窪み部62,67は、いずれも軸受57を配置できる空間が確保された直径D1(図8)からなる円柱状の窪みとして形成されている。軸通し孔63,68は、磁石ロール53の各軸部53b,53cの直径E1,E2(図8)よりも相対的に大きい直径D2(図8)からなる円板状の貫通孔で形成されている。軸通し孔63,68の直径D2は、例えば次の式(1)で表される値の範囲内で設定するとよい。
D2≦E1(又はE2)+1(mm) …(1)
現像ロール51における軸受57は、例えば円環形状の構造物であり、上記各端部フランジ60,65の第1窪み部62,67に嵌め入れられるよう装着される。実施の形態1における軸受57は、焼結合金等の摺動部材を適用しており、磁石ロール53の軸部53b,53cを支持するように取り付けている。
また、現像装置5では、図4、図5等に示されるように、現像ロール51における磁石ロール53の軸部53b,53cのうち各端部フランジ60,65の軸通し孔63,68から外部側に突出している必要な部分53bh,53chを固定する固定部71,76を有した支持部材70,75を備えている。図6は、ハウジング50の一部に形成される支持部材70用の装着部50mから支持部材70を取り外したときの状態を示している。
磁石ロール53の軸部53bを支持する側の支持部材70は、図4、図9、図10等に示されるように、ハウジング50における支持部材用の装着部50m(図6)に嵌め入れられる円筒状の本体部72を有しており、その円筒状の本体部72の内部空間の中央に円筒状の固定部71を設け、また本体部72の外側面部に突出した状態の突出部73を設けた構造になっている。支持部材70は、その本体部72の一部が感光ドラム21の一部(端部)と接触することにより、現像装置5(現像ロール51)の感光ドラム21との距離を保つ機能を有している。
支持部材70の本体部72には、固定部71の外側端部71bと軸部53bの一部が露出した状態にされる切込み開口部72aと、支持部材70の装着時に取り付け位置を決める位置決め突起部74とが形成されている。また、支持部材70の固定部71は、その内側端部71aが本体部72の内側面部から外部に突出した状態で形成されている。さらに、本体部72と突出部73の境界部には、支持部材70の装着時に取り付け状態を固定する取付け固定部75が形成されている。図9、図10等における符号73aは突出部73に形成された軸部固定孔を示し、符号75aは取付け固定部75に形成された固定ネジの通し孔を示す。
また、磁石ロール53の軸部53cを支持する側の支持部材75は、図5に示されるように、ハウジング50の側面部50bに固定ネジ等により固定して取り付けられる細長い板状の本体部77を有するものであり、その本体部77の一端部側に円筒状の固定部76が設けられた構造になっている。
そして、この現像装置5における上記一対の端部フランジ60,65のうちの片方の端部フランジ60は、図4、図7等に示されるように、その外側面部60bの中央に、支持部材70の固定部71の内側端部71aを侵入させて非接触の状態で存在させる空間を有する第2窪み部64が設けられている。また、この端部フランジ部60が存在する側に配置される支持部材70の固定部71は、図4に示されるように、その内側端部71aが端部フランジ部60における第2窪み部64の空間内に侵入して非接触の状態で存在する形状に形成されている。
実施の形態1における端部フランジ60の第2窪み部64は、所要の直径D3と所要の深さd(図8)からなる円柱状の窪みとして形成されている。また、端部フランジ60における第1窪み部62の直径D1、軸通し孔63の直径D2及び第2窪み部64の直径D3については、「D1>D3>D2」の大小関係になるよう設定されている。また、端部フランジ60は、第2窪み部64の直径D3が軸通し孔63の直径D2よりも大きい関係にあるため、軸通し孔63の周囲に、第2窪み部64に対して両者の直径の差(D3−D2)の半分の値に相当する高さからなる円環状の境界土手部61eが存在する形状になっている(図8)。
また、実施の形態1における支持部材70の固定部71は、その内側端部71aにおける円環状の先端部が、第2窪み部64の直径D3よりも小さい直径の外径D4からなり(D4<D3)、かつ、組み立て完成時に端部フランジ部60の外側面部60bから第2窪み部64の空間内に入り込んで侵入するときの侵入距離S1(図4)が第2窪み部64の深さdよりも短い寸法(S<d)になるよう設定されている。
一方、他方の端部フランジ65は、その本体部66の外側面部に、その外側面部からスリーブ52の外部側に長く延びて突出する円筒状の軸部69が設けられている。この端部フランジ65の軸部69は、その内部に軸通し孔68が形成されており、また、ハウジング50の所要の部位にボールベアリングからなる軸受58を介して回転自在に支持されている。この軸部69における軸受58と支持部材75の固定部76との間となる一部分には、ギヤ505が固定されている。このギヤ505は、図示しない駆動装置から出力される回転動力を伝達する伝達ギヤ506と噛み合っており、その伝達される回動動力を端部フランジ65(の軸部69)を介してスリーブ52に伝えるものである。これにより、現像ロール51のスリーブ52は、所要の回転方向(図3の矢印Bで示す方向)に回転するようになっている。
このような構成からなる現像ロール51は、例えば、次のようにしてハウジング50に取り付けられる。
すなわち、スリーブ52、磁石ロール53及び端部ブランジ60,65にて組み立てられる現像ロール51(なお、端部ブランジ65の軸部69には軸受58及びギヤ505を取り付けている)を、ハウジング50の所要の部位に形成される現像ロール用の装着部に装着した後、支持部材70,75の各固定部71,73,76を磁石ロール53の各軸部53b,53cに嵌め入れつつ、その支持部材70,75をハウジング50の所要の部分に固定することにより取り付けられる(図4、図5)。この際、支持部材70は、その固定部71,73に磁石ロール53の軸部53bを嵌め入れながら、その本体部72をハウジング50の支持部材用の装着部50mに押し込むように嵌め入れられるとともに位置決め突起部74により所要の姿勢に保持されるようにして装着された後、その取付け固定部75を介してハウジング50に固定される(図4)。
ちなみに、図4、図5における符号508は、支持部材70の抜けを防止する止め金具(Eリングなど)である。この止め金具508は、軸部53bに形成された溝部53eに嵌め入れるように取り付けられる。また、図5における符号509は、ギヤ505の抜けを防止する止め金具である。さらに、図4、図5における符号512は、現像ロール51の両端部から現像剤8がハウジング50の外部などに漏れ出すことを防止するための端部漏れ防止部材である。
この現像装置5は、次のように動作する。
まず、現像装置5は、画像形成装置1による画像形成の動作時になると、現像ロール51のスリーブ52とスクリューオーガー55,56が回転し始めるとともに、現像ロール51のスリーブ52に現像用電圧が印加される。この際、現像ロール51のスリーブ52は、端部フランジ60,65における軸受57を介して磁石ロール53の各軸部53b,50cを回転中心として回転することになる。
これにより、ハウジング50の収容部50aに収容されている二成分現像剤8が回転するオーガー55,56によって攪拌されながら収容部50aにおける循環経路50d,50e内を各方向にそれぞれ搬送され、全体として見ると循環されるような状態で搬送される。この際、二成分現像剤8における非磁性トナーは、磁性キャリアと十分に攪拌されて摩擦帯電されるとともに、そのキャリアの表面に静電的に付着した状態となる。
続いて、現像ロール51に近い側に配置されたスクリューオーガー56によって搬送される二成分現像剤8の一部が、現像ロール51のスリーブ52の外周面に磁力により吸着されるようにして保持される。すなわち、回転するスリーブ52の外周面に、磁石ロール53の所要の磁極から発生する磁力が及ぶことにより、トナーが付着している磁性キャリアが多数鎖状に繋がった穂立ち状の磁気ブラシを形成した状態で保持される。
次いで、現像ロールのスリーブ52に保持された二成分現像剤8は、そのスリーブ52の回転に伴って搬送される途中で規制板54との間に形成される所要の隙間(規制隙間)を通過する際に、その通過を規制されてほぼ一定の層厚(磁気ブラシの高さ)にされる。この際、規制板54で通過が規制せれてせき止められた二成分現像剤8は、収容部50aの方に戻されるように移動し、最後に自然落下して循環搬送路50e内に戻される。
続いて、規制板54を通過した二成分現像剤8は、磁石ロール53の所要の磁極から発生する磁力を受けつつ現像ロール51のスリーブ52の外周面に保持されて、スリーブ52の矢印Bで示す回転方向への回転により感光ドラム21と対向する現像領域まで搬送される。
現像ロール51により現像領域まで搬送された二成分現像剤8は、その磁気ブラシの先端部を感光ドラム21の外周面に接触させた状態で通過させられ、その通過の際に、現像スリーブ52に印加される現像用電圧により現像ロール51と感光ドラム21の間に形成される現像電界により、そのトナーのみが現像ロール51と感光ドラム21の間で往復移動しつつ感光ドラム21上の静電潜像の部分に静電的に付着される。これにより、現像装置5による静電潜像の現像が行われる。
一方、この現像に寄与せずに現像領域を通過した現像ロール51上に残った二成分現像剤8は、スリーブ52の外周面に磁力により保持された状態で開口部50bを通過してハウジング50の収容部50a内に搬送された後、原則、磁石ロール53の所要の磁極から発生する反発した磁力を受けることによりスリーブ52から剥離されて収容部50aの循環搬送路50eに戻される。この剥離されて戻された現像剤8は、循環搬送路50e内でスクリューオーガー56によって再び攪拌されながら搬送され、隣の循環搬送路50dを経て再度搬送される。
ところで、この現像装置5では、現像ロール51のスリーブ52が端部フランジ60,65の第1窪み部62,66に装着される軸受57を介して磁石ロール53の軸部53b,53cに対してそれぞれ回転自在に支持され、しかもその磁石ロール53の軸部53b,53cが端部フランジ60,65の外側に配置される支持部材70,75に固定される構成を採用しているが、以下に説明する理由により、現像ロール51に負荷がかかるときでも、その磁石ロール53の軸部53b等が撓むことが抑制される。上記負荷とは、例えば、スリーブ52の表面上に存在する二成分現像剤8の磁性キャリアと磁石ロール53とが磁力により引き合うときに発生する力、二成分現像剤8が規制板54とスリーブ52の間を通過する際にスリーブ52に対して発生する押圧力、ギヤ505が図示しない駆動装置から回転動力を受けるときに発生する力等による負荷である。
すなわち、この現像装置5では、片方の端部フランジ60において、その本体部61の軸受57が配置される第1窪み部62とは反対側の側面部61bに第2の窪み部64を設けるとともに、支持部材70の軸部53bの所要の位置を固定する固定部71の内側端部71aを第2の窪み部64の空間内に侵入距離S1だけ侵入して非接触の状態で存在する形状としている。このため、図4に示されるように、支持部材70の固定部71における内側端部71aと端部フランジ60の第1窪み部62に配置される軸受57との離間距離L1が短くなる。つまり、ハウジング50による現像ロール51の保持を磁石ロール53の軸部53bに取り付けた支持部材70を介して行う場合であっても、支持部材70の固定部71は、磁石ロール53の軸部53bのうち軸受57に近い位置から支持して固定する。
したがって、このような場合において現像ロール51に負荷がかかったときには、その負荷が端部フランジ60の軸受57を通して磁石ロール53の軸部53bに及んでも、その軸部53bが軸受57に近い位置から支持部材70の固定部71により支持されて固定されているので、軸部53bが撓む余地のある部分が少なく、結局のところ撓みにくくなるのである。
ちなみに、現像ロール51の端部フランジ65が取り付けられている側では、図示しない駆動装置から回転動力が伝達されるが、ハウジング50が端部フランジ65自体をボールベアリングの軸受58を介して支持する構造になっているため、現像ロール51に負荷がかかったときでも、磁石ロール53の軸部53cが撓みにくい。
また、端部フランジ60は、軸通し孔63の周囲に前記の境界土手部61eが存在する形状であるため、仮に現像剤8(特にトナー)等の異物が現像ロール51の端部(端部フランジ60)とハウジング50の間の隙間を通して第2窪み部64に侵入することがあっても、その異物の移動が境界土手部61eで阻止されるようになる。この結果、端部フランジ60の第1窪み部62にある軸受57に異物が侵入するおそれが増加してしまう心配がない。
<比較例>
これに対し、図16に例示するように、現像ロール51における磁石ロール53の軸部53bのある側に配置される端部フランジとして、第1窪み部62に接近するよう窪む第2窪み部64を設けない構造の端部フランジ600を適用した場合には、その端部フランジ600の軸通し孔63から外部側に突出した軸部53bの部分を支持する支持部材700として、図17に例示するように、その軸部53bの部分を固定する固定部が端部フランジ600と接触しない状態(非接触の状態)で存在するように形成された固定部701を備えた支持部材を採用せざるを得ない。
このような端部フランジ600及び支持部材700を採用した場合には、支持部材700の固定部701の内側端部と端部フランジ600の第1窪み部62に配置される軸受57との離間距離L0が実施の形態1の場合(L1)に比べて長くなる(L0>L1)。つまり、支持部材700の固定部701は、磁石ロール53の軸部53bのうち軸受57から軸方向において離れた位置で支持して固定することになる。
したがって、この場合において現像ロール51に負荷がかかると、その負荷が端部フランジ600の軸受57を通して磁石ロール53の軸部53bに及び、その軸部53bが軸受57から離れた位置で支持部材70の固定部71により支持されて固定されることになるので、軸部53bが撓む余地のある部分(離間距離L0に相当する軸部分)が増えて撓みやすくなる。そして、磁石ロール53の軸部53bが撓んだ場合には、例えば、その軸部53bとスリーブ52の外表面との距離が変わり、ひいてはスリーブ52の外表面と感光ドラム21との距離が変わることになり、この結果、現像されたトナー像(画像)の濃度が変動する不具合等がある。
なお、図16に例示する端部フランジ600は、その本体部72の外側面部61bに軸通し孔63を延長する突出部605が形成されている。このため、支持部材700は、その固定部701を端部フランジ600の突出部605にも接触しないよう円筒状の本体部72の内側の位置(つまり軸受57から更に離れる位置)に配置することになる。この場合には、上記軸部53bの撓みが発生しやすくなる。また、支持部材700は、端部フランジ600突出部605を外側から接触しない状態で覆う円環状の突出部706を設けている。
[実施の形態2]
図11及び図12は、実施の形態2に係る現像装置の要部を示すものである。図11は、その現像装置における現像ロールの一端部の構造を示し、図12は図11において支持部材を取り外したときの状態を示している。
実施の形態2に係る現像装置は、突出部66を追加して設けた端部フランジ60Bを適用した以外は実施の形態1に係る現像装置5と同じである。このため、これ以後及び図面において実施の形態1に係る現像装置5と共通する構成部分に同じ符号を付し、必要な場合を除いて共通する部分の説明を省略する。
すなわち、実施の形態2における端部フランジ60Bは、図11や図13に示されるように、その本体部61の外側面部61bに、支持部材70における固定部71の内側端部71a側の部分を非接触の状態で外側から覆う形状の突出部66を設けたものである。実施の形態2における突出部66は、第2窪み部64の周囲に存在するように本体部61の外側面部61bから所要の寸法eだけ突出した円環状の部分として設けられている。このため、突出部66の内部空間の直径は、第2窪み部64の直径D3と同じ関係になっている。
この端部フランジ60Bを適用した現像装置においても、実施の形態1に係る現像装置5の場合と同様に、図11に示されるように、支持部材70の固定部71における内側端部71aと端部フランジ60の第1窪み部62に配置される軸受57との離間距離L2が短くなる。つまり、支持部材70の固定部71は、磁石ロール53の軸部53bのうち軸受57に限りなく近い位置から支持して固定することができる。したがって、現像ロール51に負荷がかかったときには、その負荷が端部フランジ60の軸受57を通して磁石ロール53の軸部53bに及んでも、その軸部53bが軸受57に近い位置から支持部材70の固定部71により支持されて固定されているので、軸部53bが撓む余地のある部分が少なく、結局のところ撓みにくくなる。
また、端部フランジ60Bを適用した現像装置では、その端部フランジ60が、軸通し孔63の周囲に前記の境界土手部61eが存在する形状であるとともに支持部材70の固定部71の一部分を覆う突出部66が存在する形状でもあるため、かりに現像剤8等の異物が現像ロール51の端部(端部フランジ60)とハウジング50の間の隙間を通して第2窪み部64の内部に浸入するように移動することがあっても、その異物の移動がまず突出部66によって阻止されるようになり、仮にその突出部66を回避して第2窪み部64の内部に浸入するように移動した場合でも境界土手部61eで阻止されるようになる。この結果、端部フランジ60の第1窪み部62にある軸受57に異物が侵入するおそれが増加してしまう心配が実施の形態1の場合に比べて更になくなる。
[実施の形態3]
図14及び図15は、実施の形態3に係る現像装置の要部を示すものである。図14は、その現像装置における現像ロールの一端部の構造を示し、図15はその現像装置における現像ロールに適用する端部ハウジングを示している。
実施の形態3に係る現像装置は、第2窪み部64を軸通し孔63の一部として設けた端部フランジ60Cを適用した以外は実施の形態1に係る現像装置5と同じである。このため、これ以後及び図面において実施の形態1に係る現像装置5と共通する構成部分に同じ符号を付し、必要な場合を除いて共通する部分の説明を省略する。
すなわち、実施の形態3における端部フランジ60Cは、図14や図15に示されるように、その本体部61の第1窪み部62の底面中央から外側面部61bに貫通する軸通し孔63を設け、その軸通し孔63の外側面部61bの側に存在する部分を第2窪み部64として利用する構成のものである。この場合、軸通し孔63の直径D4は、例えば、第2窪み部64の直径(D3)として求められる値と同じ値にすればよい。なお、この端部フランジ60Cの場合は、実施の形態1、2における端部フランジ60(60B)における境界土手部61e(図8、図13)が存在しないものになる。また、この端部フランジ60Cの場合は、第1窪み部62と軸通し孔63からなる2段構造の貫通孔を有する形状になるため、その製作が容易になる。
この端部フランジ60Cを適用した現像装置においても、実施の形態1に係る現像装置5の場合と同様に、図14に示されるように、支持部材70の固定部71における内側端部71aと端部フランジ60の第1窪み部62に配置される軸受57との離間距離L3が短くなる。つまり、支持部材70の固定部71は、磁石ロール53の軸部53bのうち軸受57に限りなく近い位置から支持して固定することができる。したがって、現像ロール51に負荷がかかったときには、その負荷が端部フランジ60の軸受57を通して磁石ロール53の軸部53bに及んでも、その軸部53bが軸受57に近い位置から支持部材70の固定部71により支持されて固定されているので、軸部53bが撓む余地のある部分が少なく、結局のところ撓みにくくなる。
また、端部フランジ60Cを適用した現像装置では、その端部フランジ60Cが軸通し孔63の周囲に前記の境界土手部61eが存在しないものになるので、例えば、支持部材70の固定部71の内側端部71aを実施の形態1における支持部材70に比べて、軸受57に更に接近した位置に非接触の状態で存在する形状にすることができる。このように構成した場合には、軸部53bが撓む余地のある部分が更に少なくなるので、現像ロール51に負荷がかかったときでも軸部53bがより一層撓みにくくなる。ちなみに、端部フランジ60Cにおいて軸受57に異物が侵入するおそれを抑制することが要求される場合には、例えば、図15に二点鎖線で示すように実施の形態2における端部フランジ60Bにおける突出部66を同様に設けるとよい。
[他の実施の形態]
実施の形態1では、現像ロール51における一対の端部フランジ60,65のうちの一方の端部フランンジ60に第2窪み部64を設け、しかもその端部フランンジ60が配置される側の支持部材70における固定部71の内側端部71aを第2窪み部64の空間内に非接触の状態で存在する形状に形成する構成例を示した。しかし、必要であれば、その他方の端部フランンジ65にも併せて第2窪み部64を設けたうえで、その端部フランンジ65が配置される側の支持部材として、磁石ロール53の軸部53cの一部を固定する固定部の内側端部をその第2窪み部64の空間内に非接触の状態で存在する形状に形成した支持部材を適用するように構成しても構わない。
また、実施の形態1では、支持部材70、75として、ハウジング50とは別の部材として構成されたものを適用する場合を例示したが、その支持部材70,75の少なくとも一方又は双方をハウジング50の一部として一体に形成するようにしてよい。
この他、この発明の現像装置5としては、磁性を示すトナー成分のみからなる磁性一成分現像剤を使用する現像装置であってもよい。また、この発明の現像装置を用いる画像形成装置は、その現像装置5を使用することが可能なものであれば、その形式等については特に限定されるものでない。
1 …画像形成装置
5 …現像装置
8 …二成分現像剤(磁性現像剤)
51…現像ロール
52…スリーブ(円筒部材)
53…磁石ロール(磁石部材)
53a…磁石部
53b,53c…軸部
57…軸受
60,65…端部フランジ(一対の端部材)
61,66…本体部
62,67…第1窪み部
63,68…軸通し孔
64…第2窪み部
66…突出部
70,75…支持部材
71,76…固定部
71a…内側端部(端部)
B …スリーブの回転方向

Claims (5)

  1. 回転して磁性現像剤を搬送する円筒状の円筒部材と、
    前記円筒部材の内部に配置される円柱状の磁石部と前記磁石部の両端から突出して設けられる棒状の軸部を有する磁石部材と、
    前記円筒部材の両端にそれぞれ固定される円盤状の本体部と、前記各本体部の前記円筒部材の内部に向く内側面部の中央に設けられる第1窪み部と、前記各本体部の前記第1窪み部の底面中央から前記円筒部材の外部に向く外側面部の中央に貫通して設けられ前記磁石部材の軸部を非接触の状態で通す軸通し孔とからなる一対の端部材と、
    前記一対の端部材における前記各第1窪み部の内部に配置され、当該各端部材を前記磁石部材の軸部に対して回転自在に支持する軸受と
    から構成される現像ロールと、
    前記現像ロールにおける前記磁石部材の軸部のうち前記一対の端部材の各軸通し孔から外部に突出している部分を固定する固定部を有する支持部材と
    を備え、
    前記一対の端部材の少なくとも一方の端部材は、その外側面部の中央に、前記支持部材の固定部の端部を侵入させて当該固定部と非接触の状態で存在させる空間を有する第2窪み部が設けられており、
    前記少なくとも一方の端部材が存在する側に配置される前記支持部材の前記固定部は、その端部が当該端部材における前記第2窪み部の空間に侵入して当該端部材と非接触の状態で存在する形状に形成されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記少なくとも一方の端部材における前記第2窪み部は、前記軸通し孔の一部分として又は前記軸通し孔よりも大きい径からなる窪みとして設けられている請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記少なくとも一方の端部材における外側面部に、前記支持部材の固定部の一部分を非接触の状態で外側から覆う形状の突出部が設けられている請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記支持部材は、現像装置の筐体とは別の部材として構成され、前記筐体に設けられる装着部に装着される請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 潜像保持体の潜像を現像する現像装置として請求項1乃至4のいずれかに記載の現像装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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