JP2011113035A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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寛治 中山
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Yoshiyuki Iguchi
善之 井口
Noboru Ito
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Abstract

【課題】画像形成装置の像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持領域の全体にわたりに均一化し、それだけ現像形成するトナー画像について画像不良発生を抑制する。
【解決手段】この現像装置では、現像剤担持体へ第1スクリュー搬送部材で現像剤を供給しつつ該第1スクリュー搬送部材43A、43Bと第2スクリュー搬送部材44で現像剤を循環させ、第1スクリュー搬送部材43A、43Bは現像剤担持体の下方にn本(nは2以上の整数)配列してそれぞれ同方向に現像剤を搬送させ、n本のスクリュー羽根は、ピッチは等しくする一方、互いに隣り合う第1スクリュー搬送部材43A、43B間において、位相を360/n〔度〕ずらす。画像形成装置は少なくとも一つのこの現像装置を備えていることで、それだけ良好な画像を形成できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ機、或いはこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関係しており、特に、画像形成装置に用いる現像装置に関係している。
複写機、プリンタ、ファクシミリ機、或いはこれらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置には、静電記録方式の画像形成装置もあるが、電子写真方式の画像形成装置が広く普及している。電子写真方式の画像形成装置では、感光体のような静電潜像担持体の表面を帯電装置で帯電させ、該帯電域に露光装置から画像露光を施して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を被転写体に転写できるものが一般的である。
ここで、「被転写体」とは、モノクロ画像形成装置では、記録紙等の記録媒体が一般的であり、カラー画像形成装置等において、静電潜像担持体上のトナー像を1次転写する中間転写体を採用している場合は、該中間転写体及び該中間転写体からトナー像が2次転写される記録媒体のいずれもが被転写体であると言える。
いずれの方式においても、画像形成装置で用いる現像装置には種々のタイプのものが知られており、その中に、画像形成装置の静電潜像担持体に形成される、形成しようとする画像に応じた静電潜像へトナーを付与するための現像剤担持体と、該現像剤担持体に臨設され、回転駆動されることで回転軸方向に現像剤を搬送する第1搬送部材と、回転駆動されることで回転軸方向に、且つ、第1搬送部材とは反対方向に、現像剤を搬送する第2搬送部材とを含み、該第1及び第2の搬送部材で現像剤を循環させつつ第1搬送部材から現像剤担持体へ現像剤を供給し、該現像剤担持体に臨む現像剤規制部材で現像剤量等を規制して静電潜像の現像に供することができる現像装置がある。
このタイプの現像装置では、第2搬送部材の現像剤送出側端部から第1搬送部材の現像剤送入側端部への現像剤移動を許すとともに第1搬送部材の現像剤送出側端部から第2搬送部材の現像剤送入側端部への現像剤移動を許しつつ第1及び第2の搬送部材で現像剤を循環させ、第1搬送部材から現像剤担持体へ現像剤を供給する。
以下、このタイプの現像装置を「現像剤循環型現像装置」ということがある。
第1、第2の搬送部材のそれぞれの代表的なものは、回転軸にスクリュー羽根(螺旋羽根)を形成したスクリュー搬送部材である。
一方、使用される現像剤としては、代表的には、トナーを主体とする所謂一成分現像剤と、トナー及びキャリアを主体とする所謂二成分現像剤が知られている。
現像剤循環型現像装置は一成分現像剤を用いる場合でも採用されるが、二成分現像剤を用いる場合に適している。二成分現像剤は、トナーとキャリアを混合攪拌してトナーを帯電させて現像に供するものであるから、現像剤の攪拌も行える現像剤循環型現像装置は二成分現像剤を使用する現像装置として適していると言える。
例えば、特開2005−91854号公報には、トナーと磁性キャリアを主体とする二成分現像剤を採用する現像剤循環型現像装置が記載されている。同公報に記載された現像装置では、トナーとキャリアを円滑に攪拌混合させるためにスクリュータイプの第2搬送部材の上に現像剤ほぐし効果のある磁界発生手段が設けられている。
ここで、トナーと磁性キャリアを主体とする二成分現像剤を採用する現像剤循環型現像装置についてもう少し詳しく説明しておく。
図4はトナーと磁性キャリアを主体とする二成分現像剤を採用する現像剤循環型現像装置の例を採用した画像形成装置例を示している。
図5に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のフルカラープリンタPR’である。プリンタPRは、駆動ローラ71とこれに対向するローラ72に巻き掛けられた無端の中間転写ベルト7を有している。転写ベルト7は、図示省略のベルト駆動部により駆動される駆動ローラ71により図中反時計方向(図中矢印方向)CCWに回される。
ローラ72には転写ベルト7上の2次転写残トナー等を清掃するクリーニング装置73が臨んでおり、駆動ローラ71には2次転写ローラ8が臨んでいる。クリーニング装置73に回収されるトナー等は図示省略の搬送手段にて廃棄容器へ送られる。
2次転写ローラ8の表層部は弾性材料で形成されており、図示省略の押圧手段にて駆動ローラ71に支持された中間転写ベルト7の部分に押圧され、中間転写ベルト7との間にニップ部を形成し、中間転写ベルト7の回転に従動して、或いは、後述するように該ニップ部に送り込まれる記録媒体Sの移動に従動して、或いは図示省略の駆動部に駆動されて回転することができる。2次転写ローラ8には、図示省略の電源から2次転写バイアスを印加することができる。
中間転写ベルト7及び2次転写ローラ8の上方には定着装置FXが配置されており、下方にはタイミングローラ対TRが配置されており、さらにその下方に、記録紙等の記録媒体Sを収容した記録媒体収容カセット9が配置されている。
定着装置FXはハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着加熱ローラとこれに圧接される加圧ローラとを含むものである。
記録媒体収容カセット10に収容された記録媒体Sは、媒体供給ローラ91にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対TRへ供給することができる。
中間転写ベルト7を巻き掛けたローラ71、72の間には、転写ベルト7に沿って、ローラ72からローラ71に向けて、イエロー画像形成部Y、マゼンタ画像形成部M、シアン画像形成部C及びブラック画像形成部Kがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成部は、静電潜像担持体としてドラム型の感光体1を備えており、該感光体の周囲に帯電器2、露光装置3、現像装置4’及びクリーニング装置6がこの順序で配置されている。
各画像形成部の感光体1にはベルト7を間にして1次転写ローラ5が対向配置されている。1次転写ローラ5は、図示省略の押圧手段にて感光体1の方向へ押圧され、ベルト7に接触して従動回転するとともにベルト7を感光体1に接触させることができる。
1次転写ローラ5には、感光体1上に形成されるトナー像をベルト7へ1次転写するための1次転写バイアスを図示省略の電源から印加できる。
露光装置3は、図示省略のパーソナルコンピュータ、画像読取装置等から提供される画像情報に応じて、レーザービームの点滅により感光体1にドット(点)露光で画像露光を施せるものである。
各画像形成部における感光体1は、ここでは負帯電性の感光体であり、図示省略の感光体駆動モータにて図中時計方向回りに回転駆動できる。
各画像形成部における帯電器2は、本例ではスコロトロン帯電器であり、所定のタイミングで図示省略の電源から帯電用の電圧が印加される。なお、帯電器2は帯電ローラを用いるもの等であってもよい。
各画像形成部における現像装置4’は、磁性キャリアと非磁性トナーを主成分とする所謂2成分現像剤を用いて、感光体1上に形成される静電潜像を、図示省略の電源から現像バイアスが印加されるローラ形態の現像剤担持体(本例では、現像スリーブ或いは現像ローラ)41’で反転現像することができる。現像装置4’については後ほどさらに説明する。
このプリンタによると、Y、M、C、Kの画像形成部のうち1又は2以上を用いて画像を形成することができる。
画像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト7に1次転写する。
すなわち、イエロー画像形成部Yにおいて、感光体1が図中時計方向に回転駆動され、帯電器2にて表面が一様に所定電位に帯電され、該帯電域に露光装置3からイエロー画像用の画像露光が施され、感光体1上にイエロー用静電潜像が形成される。この静電潜像はイエロートナーを有する現像装置4’の現像バイアスが印加された現像剤担持体41’にて現像されて可視イエロートナー像となる。このイエロートナー像は1次転写ローラ5にて転写ベルト7上に1次転写される。このとき、1次転写ローラ5には図示省略の電源から1次転写バイアスが印加される。
同様にして、マゼンタ画像形成部Mにおいてマゼンタトナー像が形成されて転写ベルト7に転写され、シアン画像形成部Cにおいてシアントナー像が形成されて転写ベルト7に転写され、ブラック画像形成部Kにおいてブラックトナー像が形成されて転写ベルト7に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト7上に重ねて転写されるタイミングで形成される。
かくして転写ベルト7上に形成された多重トナー像は転写ベルト7の回動により2次転写ローラ8へ向け移動する。
一方、記録媒体Sが記録媒体収容カセット9から媒体供給ローラ91にて引き出され、タイミングローラ対TRへ供給され、待機している。
このようにタイミングローラ対TRのところで待機する記録媒体Sは、中間転写ベルト7にて送られてくる多重トナー像に合わせて、転写ベルト7と2次転写ローラ8とのニップ部に供給される。多重トナー像は図示省略の電源から2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ8にて記録媒体S上に2次転写される。
その後記録媒体Sは定着装置FXに通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録媒体Sに定着される。記録媒体Sはひき続き、排出ローラ対DRにて排出トレイDTに排出される。
トナー像のベルト7への1次転写において感光体1上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置6で清掃され、2次転写によりベルト7上に残留する2次転写残トナー等はクリーニング装置73で清掃される。これら清掃除去されたトナーはそれぞれ図示省略の搬送手段にて廃棄容器へ送られる。
以上説明したように画像形成されるのであるが、2成分現像剤を用いる現像装置4’は図6及び図7に示すものである。
図6は現像装置4’の断面構造の概略を示している。図7は現像装置4’を図6において左側から見て、現像装置ハウジング40’の一部を除去した状態で、概略的に示している。
現像装置4’は、現像剤担持体41’とその内部に固定配置された磁界発生体(磁石体)42’を有している。現像剤担持体41’は、ここでは非磁性材料で形成された断面円形の中空ローラであり、磁石体42’に外嵌され、図示を省略した左右の軸受け部を介して磁石体42’に回転自在に支持されているとともに、左側、右側のうち片方側から図示省略の駆動手段にて図6中時計方向CWに回転駆動可能となっている。磁石体42’はここでは概ねローラ形態に形成されている。
現像装置4’は、さらに現像ローラ41’へ現像剤を攪拌しつつ供給する第1搬送部材43’及び第2搬送部材44’を含んでいる。第1搬送部材43’はここでは回転軸431’にスクリュー羽根(螺旋羽根)432’を周設したスクリュー搬送部材であり、第2搬送部材44’も回転軸441’にスクリュー羽根(螺旋羽根)442’を周設したスクリュー搬送部材である。
現像ローラ41’、搬送部材43’、44’はいずれも現像装置ハウジング40’に収められ、該ハウジングに回転可能に支持されている。現像ローラ41’は、現像装置4’が画像形成装置PR’に設置されると感光体1に臨むように、一部がハウジング40’の外側へ出ている。搬送部材43’、44’は現像装置ハウジング40’内に収容されている。
第1搬送部材43’は現像ローラ41’に臨んで、現像ローラと平行に配置されており、第2搬送部材44’は隔壁45’を間にして第1搬送部材43’と平行に、搬送部材43’の下方に配置されている。
図7に示すように、隔壁45’の左隣には現像剤流通開口h1が、右隣には現像剤流通開口h2が形成されている。
第1スクリュー搬送部材43’の回転軸431’の一端部(図6において左側の端部)は、図7に示すように、現像装置ハウジング40’の一部を兼ねる軸受け部43aに回転可能に支持されてハウジング外まで突出している。回転軸431’の他端部(図7において右側の端部)は、図7に示すように、ハウジング40’の一部を兼ねる反対側の軸受け部43bに回転可能に支持されている。
第2スクリュー搬送部材44’の回転軸441’の一端部は、図7に示すように、現像装置ハウジング40’の一部を兼ねる軸受け部44aに回転可能に支持されてハウジング外まで突出しており、回転軸441’の他端部は、図7に示すように、ハウジング40’の一部を兼ねる反対側の軸受け部44bに回転可能に支持されている。
回転軸431’のハウジング外へ突出した部分にはギアg1が、回転軸441’のハウジング外へ突出した部分にはギアg2がそれぞれ設けられており、これらギアg1、g2は互いにかみ合っている。現像装置4’では、ギアg1、g2が設けられた側が搬送部材駆動側となっている。ギアg2が図示省略の駆動装置により回転駆動されることで、ギアg1も反対方向に駆動される。
図7に現像剤循環方向を矢印で示すように、第1、第2の搬送部材43’、44’が回転駆動されることで、ハウジング40’内の現像剤は、第1搬送部材43’にて、図7において左側の現像剤送入側端部(現像剤送り込み側端部)から右側の現像剤送出側端部(現像剤送り出し側端部)へ搬送され、該現像剤送出側端部から前記開口h2を通って第2搬送部材44’の現像剤送入側端部へ重力に助けられつつ落下し、さらに該第2搬送部材44’にてその現像剤送出側端部へ向け搬送され、該送出側端部から前記開口h1を通って第1搬送部材43’の現像剤送入側端部へ上昇移動する。現像剤はこのようにして第1、第2の搬送部材43’、44’、隔壁45’及びそれらの周囲のハウジング部分により形成される現像剤循環域において攪拌循環されつつ、第1搬送部材43’から現像ローラ41’へ供給される。
現像ローラ41’は内部の磁石体42’の作用で現像剤の穂(現像剤からなる磁気ブラシ)を周面に保持して感光体1に臨む現像域へ向け搬送し、その途中で現像剤規制部材400’にて現像剤量が規制されて静電潜像の現像に供される。現像に供された現像剤のうち消費されなかったものは現像ローラ41の回転に伴って第1搬送部材43’へ戻される。
現像で消費されたトナーの補給は図示省略のトナー補給装置により行われる。例えば、現像装置4’の搬送部材回転軸方向である現像装置長手方向の端部(図7において左側端部)から第2搬送部材44’の現像剤送出側端部辺りに対して行われる。
特開2005−91854号公報
しかし一成分現像剤を採用する場合であれ、二成分現像剤を採用する場合であれ、現像剤担持体へ現像剤を供給する第1搬送部材としてスクリュー搬送部材を採用した現像剤循環型現像装置では、第1スクリュー搬送部材の形状に倣って現像装置内の現像剤面に高低差が生じ、全体として現像剤面が波うつように凹凸状態を呈し、それにともなって現像剤担持体へ供給される現像剤量も現像剤担持体各部で均一化せずムラがあり、ひいては、その現像剤量供給ムラが現像形成されるトナー画像の濃度不良等の画像不良を発生させる。
このような問題に対しては、スクリュー搬送部材に対する現像剤供給量を多くして、さらに言えば、例えば現像剤供給量の少ないところを基準にして現像剤担持体の現像剤担持領域の各部に必要現像剤量が供給されるように余剰の現像剤を第1スクリュー搬送部材に供給するようにして、スクリュー搬送部材の形状による現像剤面の波うち変動に対応すればよいが、スクリュー搬送部材上に、本来現像に必要な量に加え、余剰の現像剤を供給すると、第1スクリュー搬送部材から現像剤担持体へ供給される現像剤を現像剤規制部材により量規制等するとき、現像剤が大きいストレスを受けて劣化しやすくなるとともに、現像剤担持体等の駆動トルク(現像装置駆動トルク)の増大を招き、いずれも好ましくない。
そこで本発明は、現像剤循環型現像装置であって、現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、それだけ現像形成するトナー画像について画像不良発生を抑制できる現像装置を提供することを第1の課題とする。
ここで「現像剤循環型現像装置」とは、既述のとおり、 画像形成装置における静電潜像担持体に形成される静電潜像を現像剤を用いて現像してトナー像を形成するための現像装置であり、
前記静電潜像にトナーを付与するための回転駆動可能の現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に臨設され、回転駆動されることで回転軸方向に現像剤を搬送する第1スクリュー搬送部材と、
回転駆動されることで回転軸方向に、且つ、前記第1スクリュー搬送部材とは反対方向に、現像剤を搬送する第2スクリュー搬送部材とを含んでおり、
現像剤を該第1及び第2のスクリュー搬送部材で循環させつつ該第1スクリュー搬送部材から前記現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体に臨む現像剤規制部材で現像剤量を規制して前記静電潜像の現像に供することができる現像装置である。
また、本発明は、静電潜像担持体に目的とする画像に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成装置であり、少なくとも一つの現像装置においては、現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、それだけ良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することを第2の課題とする。
本発明は前記第1の課題を解決するため次の現像装置を提供するとともに前記第2の課題を解決するため次の画像形成装置を提供する。
(1)現像装置
画像形成装置における静電潜像担持体に形成される静電潜像を現像剤を用いて現像してトナー像を形成するための現像装置であり、
前記静電潜像にトナーを付与するための回転駆動可能の現像剤担持体と、
前記現像剤担持体に臨設され、回転駆動されることで回転軸方向に現像剤を搬送する第1スクリュー搬送部材と、
回転駆動されることで回転軸方向に、且つ、前記第1スクリュー搬送部材とは反対方向に、現像剤を搬送する第2スクリュー搬送部材とを含んでおり、
現像剤を該第1及び第2のスクリュー搬送部材で循環させつつ該第1スクリュー搬送部材から前記現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体に臨む現像剤規制部材で現像剤量を規制して前記静電潜像の現像に供することができる現像装置であって、
前記第1スクリュー搬送部材は前記現像剤担持体の下方にn本(nは2以上の整数)配列されており、該n本の第1スクリュー搬送部材のそれぞれは回転軸方向に、且つ、同じ方向に現像剤を搬送でき、該n本の第1スクリュー搬送部材のスクリュー羽根は、ピッチは等しいが、互いに隣り合う第1スクリュー搬送部材間において位相が360/n〔度〕ずれている現像装置。
(2)画像形成装置
静電潜像担持体に目的とする画像に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成装置であり、少なくとも一つの現像装置が本発明に係る現像装置である画像形成装置。
本発明に係る現像装置によると、現像剤担持体へ現像剤を供給する第1スクリュー搬送部材は、前記現像剤担持体の下方にn本(nは2以上の整数)配列されており、該n本の第1スクリュー搬送部材のそれぞれは回転軸方向に、且つ、同じ方向に現像剤を搬送でき、該n本の第1スクリュー搬送部材のスクリュー羽根は、ピッチは等しいが、互いに隣り合う第1スクリュー搬送部材間において位相(回転位相)360/n〔度〕ずれている。
このようにスクリュー羽根に関してピッチが同じで、互いに隣り合う第1スクリュー搬送部材間において回転位相が360/n〔度〕ずれているn本の第1スクリュー搬送部材により搬送される現像剤には、等ピッチで周期的な現像剤搬送量ムラがn本分、時間的に遅れて形成されることになり、全体としてみれば、それらが現像剤担持体上で重ね合わされることになり、それにより各第1スクリュー搬送部材による現像剤担持体への供給現像剤量のムラが打ち消しあい、現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたり供給現像剤量が均一化される。ひいては、それだけ現像形成されるトナー画像について画像不良発生が抑制される。
また、現像剤担持体への供給現像剤量のムラを抑制するために現像装置内現像剤量を格別増やす必要はないので、現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、それだけ良好な画像を形成できる。
本発明に係る画像形成装置によると、少なくとも一つの現像装置には本発明に係る現像装置を採用しているから、その現像装置においては現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、画像形成装置全体としてもそれだけ良好な画像を形成できる。
本発明に係る現像装置では、現像装置構造をできるだけ簡素化して、しかも本発明の効果を達成するうえで、前記第1スクリュー搬送部材の本数(n本)として、2本を例示できる。2本の第1スクリュー搬送部材は、それらのスクリュー羽根について、ピッチは等しくしておくが、位相(回転位相)を互いに180°ずらし、それら2本のスクリュー搬送部材をウイズ回転駆動して下方から上方へ、前記現像剤担持体へ向け現像剤を供給できるようにすればよい。これにより、現像剤担持体各部へ供給される現像剤量を均一化で、ひいては現像剤担持体各部へ供給される現像剤量の不均一に伴うを画像不良発生を抑制できる。
前記現像剤は例えばトナーを主体とする非磁性現像剤でもよいが、磁性現像剤でもよい。磁性現像剤としては、磁性トナーを主体とする所謂一成分現像剤や、トナー及び磁性キャリアを主体とする所謂二成分現像剤を例示できる。
磁性現像剤を採用する場合、前記現像剤担持体上に現像剤を磁力で保持できるように、現像剤担持体として、磁界発生体を内蔵した回転駆動可能の現像ローラを例示できる。
本発明によると、現像剤循環型現像装置であって、現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、それだけ現像形成するトナー画像について画像不良発生を抑制できる現像装置を提供することができる。
また本発明によると、静電潜像担持体に目的とする画像に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成装置であり、少なくとも一つの現像装置においては、現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体の現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、それだけ画像形成装置全体としても良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
本発明に係る画像形成装置の1例の構成の概略を示す図である。 図1の画像形成装置における現像装置の断面構造の概略を示す図である。 図2の現像装置における2本の第1スクリュー搬送部材の一部を上方から見て示す図である。 図2の現像装置における現像ローラと磁界発生体との支持状態を示す図である。 従来画像形成装置例の構成の概略を示す図である。 図5の画像形成装置における現像装置の断面構造の概略を示す図である。 図6の現像装置を図6において左側から見て、且つ、現像装置ハウジングの一部を除去した状態で、概略的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る画像形成装置の例及びそこで用いられている現像装置について説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の1例PRの構成の概略を示している。画像形成装置PRはタンデム型のフルカラープリンタである。
このプリンタPRは、現像装置4の点を除けば、図5に示すプリンタPR’と実質上同じ構造作用のプリンタであり、図5に示すプリンタPR’における部品、部分等と同じ部品、部分等については図5と同じ参照符号を付してある。
プリンタPRは、現像装置の点を除けばプリンタPR’と実質上同じ構造作用のプリンタであり、プリンタPR’と同様に画像形成できるものであるから、詳細な繰り返し説明は省略する。
図1のプリンタPRの画像形成部Y、M、C、Kのそれぞれで採用されている現像装置4は図2に示すものである。
現像装置4は、現像剤担持体41とその内部に固定配置された磁界発生体(以下、「磁石体」と言うことがある。)42を有している。現像剤担持体41は、ここでは非磁性材料で形成された断面円形の中空ローラであり、磁石体42に外嵌され、図4に示すように左右の軸受け部b1、b2を介して磁石体42に回転自在に支持されている。磁石体42はここでは概ねローラ形態に形成されている。
現像ローラ41は、現像装置4が画像形成装置PRに設置されると感光体1に臨むように、一部が現像装置ハウジング40の外側へ出ている。
現像ローラ41は、図4(A)において左側端部411に嵌着された円盤状端部材e1を有しているとともに図4(A)において右側端部412に嵌着された円盤状端部材e2を有している。磁石体42は図4(A)において左側端から現像ローラ41の外へ突出する軸部421を有しているとともに右側端から反対側へ短く突出する軸部422を有している。
磁石体42の現像ローラ41から突出した軸部421は現像装置ハウジング40(図2参照)に支持されており、かくして磁石体42は現像装置ハウジング40に対し定位置をとる固定配置の磁石体となっている。
現像ローラ41の左側の端部材e1の内面側に段落とし凹所が形成されている。左側のの軸受け部b1は該凹所に嵌め込まれているとともに磁石体42の軸部421に外嵌されている。現像ローラ41の右側の端部材e2の内面側にも段落とし凹所が形成されている。右側の軸受け部b2は該凹所に嵌め込まれているとともに磁石体42の短軸部422に外嵌されている。
このようにして、現像ローラ41は磁石体42に外嵌され、左右の軸受け部b1、b2を介して該磁石体に回転自在となっている。
現像ローラ41の左側の端部材e1の外面側にも段落とし凹所が形成されている。シールリングsrが該凹所に嵌め込まれているとともに磁石体42の軸部421に外嵌されている。
現像ローラ41の右側の端部材e2から現像ローラ41を回転駆動するための軸部410が一体的に突出しており、該軸部は図示省略の軸受け部にて現像装置ハウジング40に回転可能に支持されており、ハウジング40外へ突出した端部に図示省略のギアが嵌着され、該ギアが図省略の現像装置駆動部により駆動されることで、現像ローラ41が図2中時計方向CWに回転駆動される。
磁石体42は、現像ローラ41が磁石体42の周囲に回転駆動されたとき、現像装置4で使用される現像剤からなる磁気ブラシ(現像剤の穂)が現像ローラ41の周面上に形成されるように、磁石体に周囲方向に沿ってN極、S極を交互に有している。磁石体42については後ほどさらに説明する。
現像装置4は、さらに現像ローラ41へ現像剤を攪拌しつつ供給する2本の第1搬送部材43A、43B及び一本の第2搬送部材44を含んでいる。搬送部材43A、43B、44はいずれも現像装置ハウジング40に収められ、該ハウジングに回転可能に支持されている。
第1搬送部材43A、43Bのそれぞれは、回転軸431にスクリュー羽根(螺旋羽根)432を周設したスクリュー搬送部材である。第2搬送部材44も回転軸441にスクリュー羽根(螺旋羽根)442を周設したスクリュー搬送部材である。
2本の第1スクリュー搬送部材43A、43Bは、それらの回転軸431を互いに平行にして、且つ、現像ローラ41の回転中心軸線と平行にして、現像ローラ41の下方に配置されている。スクリュー搬送部材44は隔壁45を間にして搬送部材43A、43Bの下方に配置されている。
図3は2本の第1スクリュー搬送部材43A、43Bの一部を上方から見て示す図である。図3に示すように、両搬送部材のスクリュー羽根431、431は互いに向きが逆であり、両搬送部材を互いに反対方向に回転させることで現像剤を同方向に送ることができるようになっている。
そして、図3に示すように、搬送部材43A、43Bのスクリュー羽根は、ピッチが互いに等しくptであるが、回転位相が180°ずれている。
各第1スクリュー搬送部材の回転軸431の一端部は、図6の現像装置4’の場合と同様に現像装置ハウジング40に設けられた軸受け部(図示省略)に回転可能に支持されてハウジング外まで突出している。各回転軸431の他端部もハウジング40に設けられた反対側の軸受け部に回転可能に支持されている。
第2スクリュー搬送部材44の回転軸441の一端部も現像装置ハウジング40に設けられた軸受け部(図示省略)に回転可能に支持されてハウジング外まで突出しており、回転軸441の他端部はハウジング40に設けられた反対側の軸受け部(図示省略)回転可能に支持されている。
図示を省略しているが、搬送部材43A、43Bの回転軸431のそれぞれのハウジング外へ突出した部分及び搬送部材44の回転軸441のハウジング外へ突出した部分にはギアが設けられ、それらギアが図示省略の駆動装置により回転駆動されることで、スクリュー搬送部材のそれぞれが回転駆動されるようになっている。
このときスクリュー搬送部材43A、43Bは互いに反対方向に回転駆動される。すなわち、図2に示すように、両搬送部材の互いに隣り合う部分において、両スクリュー羽根が同じ方向に移動するように(両スクリュー羽根が所謂ウイズ回転するように)、搬送部材43Aについては時計方向CWに、搬送部材43Bについては反時計方向まわりCCWに回転駆動される。しかし、両搬送部材43A、43Bによる現像剤搬送方向は同じである。
図示を省略しているが、現像装置ハウジング40内の隔壁45の奥隣及び手前隣にはそれぞれ現像剤流通開口が形成されている。
磁石体42は、図2に示すように現像ローラ回転軸線方向に垂直な断面の形状が扇形で現像ローラ回転軸線方向に延びる磁極部分(表面が同極の磁石)を円状に配列したもので、全体としてローラ形態に構成したものである。磁極部分として、キャッチ極m1、規制極m2、搬送極m3、現像極m4及び封止極を兼ねる剥離極m5を備えている。
キャッチ極m1は第1スクリュー搬送部材43A、43Bから供給される現像剤を現像ローラ41上に吸着する磁極部分であり、規制極m2は図2に示すように現像ローラ41に対して所定の間隙を於いて臨む現像剤規制部材400のある現像剤量規制領域に対応する磁極部分であり、現像極m4は感光体1上の静電潜像を現像する現像領域Daに対応する磁極部分であり、搬送極m3は規制極m2に対応する領域から現像領域へ現像剤を搬送する磁極部分である。
剥離極m5は現像領域Daで消費されずに現像ローラ41の回転とともに現像装置内へもどってくる現像剤をキャッチ極m1との相互反撥磁力で現像ローラ41から剥離落下させる磁極部分である。また、剥離極m5は外部への現像剤漏れを抑制する封止極も兼ねている。
図2、図4(A)に示すように、プリンタPRに現像装置4をセットするとき、磁石体42の軸部421が、感光体1を支持している図示省略の部材に設けられた軸部位置決め装置PS1に嵌め込み支持されるとともに、現像ローラ41の駆動軸部410が、感光体1を支持している図示省略の部材に設けられた軸部位置決め装置PS2に嵌め込み支持される。かくして、現像ローラ41は感光体1に対し固定的に定位置に設けられ、感光体1に対し、決められた現像ギャップDgをおいて臨む。
図4(A)では軸部位置決め装置PS1を簡略図示しているが、装置PS1は図2及び図3(B)に示すように、軸部421の端部の一部を、その断面形状がD字様形状となるように、軸部中心線と平行に平坦に切除して、所謂Dカット面Dcを形成し、該Dカット面Dcに位置決めスプリングを当接させるものである。
図2において、磁石体42における各磁極部分の位置は、Dカット面Dcの、軸部円周方向における中心ceにおいてDカット面に立てた垂線(磁石体半径方向線)を基準として磁極部分の磁束密度ピークへ至る中心角度量に相当する中心角度位置とされる。本例では現像極の磁束密度ピークは、図2において、軸部421の中心(現像ローラ41の回転中心)cと感光体回転中心11とを結ぶ線に対して5°時計方向に回った方向に向けられている。
なお、感光体1と現像スリーブ41との間の現像ギャップを設定する手法として、上記のような軸部位置決め装置PS1、PS2のほか、コロを採用したものでもよい。すなわち、現像ローラの軸部に現像ローラ41より現像ギャップDgの2倍分大径のコロを嵌め、現像装置全体を感光体側へ付勢するか、又は現像ローラ41をガイドに沿って感光体側へ付勢することで該コロを感光体1の周面に当接させて現像ギャップDgを得るようにしてもよい。
以上説明した現像装置4によると、第1スクリュー搬送部材43A、43Bが互いに反対方向に上方へ向かってウイズ回転で回転駆動されるとともに第2スクリュー搬送部材44も回転駆動されることで、現像装置ハウジング40内の現像剤Dpは次のように循環する。
すなわち、ハウジング40内の現像剤は、第1スクリュー搬送部材43A、43Bにて、図2において奥側の現像剤送入側端部(現像剤送り込み側端部)から手前側の現像剤送出側端部(現像剤送り出し側端部)へ搬送され、該現像剤送出側端部から隔壁45の手前隣の現像剤流通開口を通って第2搬送部材44の現像剤送入側端部へ重力に助けられつつ落下し、さらに第2搬送部材44にてその現像剤送出側端部へ向け搬送され、該送出側端部から隔壁45の奥隣の現像剤流通開口を通って第1スクリュー搬送部材43A、43Bの現像剤送入側端部へ上昇移動する。現像剤Dpはこのようにして第1、第2の搬送部材43A、43B、44、隔壁45及びそれらの周囲のハウジング部分により形成される現像剤循環域において攪拌循環されつつ、第1搬送部材43A、43Bから現像ローラ41へ供給される。
現像ローラ41は内部の磁石体42の作用で現像剤の穂(現像剤からなる磁気ブラシ)を周面に保持して感光体1に臨む現像域Daへ向け搬送し、その途中で現像剤規制部材400にて現像剤量が規制されて静電潜像の現像に供される。現像に供された現像剤のうち消費されなかったものは現像ローラ41の回転に伴って第1搬送部材43A、43Bへ戻される。
現像で消費されたトナーの補給は図示省略のトナー補給装置により、例えば、現像装置4のスクリュー搬送部材回転軸方向である現像装置長手方向の端部(例えば第2搬送部材44の現像剤送出側端部辺り)に対して行うことができる。
ここで注目すべきは、もし、第1スクリュー搬送部材が一本だけであったならば、第1スクリュー搬送部材の形状に倣って現像装置4内の現像剤面に高低差が生じ、全体として現像剤面が波うつように凹凸状態を呈し、それにともなって現像ローラ41へ供給される現像剤量も現像ローラ各部で均一化せずムラが生じ、ひいては、その現像剤量供給ムラが現像形成されるトナー画像の濃度不良等の画像不良を発生させる。
しかし現像装置4によると、現像ローラ41へ現像剤を供給する第1スクリュー搬送部材は、現像ローラ41の下方にn本(本例では43Aと43Bの2本)配列されており、該2本の第1スクリュー搬送部材のそれぞれは回転軸方向に、且つ、同じ方向に現像剤を搬送でき、該2本の第1スクリュー搬送部材43A、43Bのスクリュー羽根432、432は、ピッチptは等しいが、スクリュー搬送部材43A、43B間において位相(回転位相)が360/n(本例では180°)ずれている。
このように互いに隣り合う第1スクリュー搬送部材43A、43B間において、それらのスクリュー羽根432は、ピッチptが同じで、位相が360°/n(本例では180°)ずれているので、これら搬送部材により搬送される現像剤Dpには、等ピッチで周期的な現像剤搬送量ムラがn本分(本例では2本分)、時間的に遅れて形成されることになり、全体としてみれば、それらが現像ローラ41上で重ね合わされることになり、それにより第1スクリュー搬送部材43A、43Bのそれぞれによる現像ローラ41への供給現像剤量のムラが打ち消しあい、現像ローラ41の現像剤担持領域の全体にわたり供給現像剤量が均一化される。ひいては、それだけ現像形成されるトナー画像について画像不良発生が抑制される。
また、現像ローラ41への供給現像剤量のムラを抑制するために現像装置内現像剤量を格別増やす必要はないので、現像装置駆動トルクの増大を抑制しつつ、また、現像剤規制部材400から受けるストレスによる現像剤劣化を抑制しつつ、現像ローラ41へ供給される現像剤量を現像ローラの現像剤担持領域の全体にわたりに均一化でき、ひいては、それだけ良好な画像を形成できる。
プリンタPR全体としても、それだけ良好な画像を形成できる。
次に、現像装置4のタイプの実施例現像装置を用いてトナー画像を形成し、その評価を行ったので、図6の従来タイプの比較例1〜4の現像装置を用いて形成されるトナー画像の評価とともに説明する。
<実施例現像装置>
磁石体42の各磁極部分の磁束密度ピーク値:
キャッチ極m1 60mT
規制極m2 45mT
搬送極m3 40mT
現像極m4 100mT
剥離極m5 50mT

第1搬送スクリュー搬送部材43A、43B:
スクリュー羽根の巻き方向は互いに逆で
現像剤搬送方向は同じ。
回転方向は互いに逆で下から上へウイズ回転
回転位相180°異なる。
スクリュー羽根外径 14mm
回転軸径 6mm
スクリュー羽根条数 1
スクリュー羽根ピッチ 20mm
回転数 6回転/秒(6rps)

第1スクリュー搬送部材43A、43Bに対する現像剤Dp量は、図2に示すように、現像剤上面が、搬送部材のスクリューの8割程度が現像剤に埋まる程度の高さになるようにした。
<比較例1の現像装置>
磁石体42’の各磁極部分の磁束密度ピーク値:実施例のものと同じ。
第1搬送スクリュー搬送部材43’: スクリュー羽根外径 14mm
回転軸径 6mm
スクリュー羽根条数 1
スクリュー羽根ピッチ 20mm
回転数 6回転/秒

現像ローラ41’は実施例現像装置のものと同じ。
<比較例2の現像装置>
比較例1の現像装置においてスクリュー羽根ピッチ 10mmに変更したもの。
<比較例3の現像装置>
比較例1の現像装置においてスクリュー羽根回転数を12回転/秒としたもの。
<比較例4の現像装置>
比較例1の現像装置において現像ローラ41位置を図6に示すものより上方ヘずらすことで、第1スクリュー搬送部材41’と現像ローラ41との距離を離したうえで、現像剤量を増やし、現像剤上面が第1スクリュー搬送部材41’の最上部より高くなるようにした。
比較例1の現像装置では、スクリュー搬送部材43’から現像ローラ41’への平均現像剤供給量を1000〔g/m2 〕とした場合には画像にムラは現れないが、トルクを低減するために平均現像剤供給量を300〔g/m2 〕まで減らすと、画像上にスクリュー羽根ピッチの画像ノイズが現れた。
このスクリュー羽根ピッチの画像ノイズを低減する目的で、比較例2の現像装置のようにスクリュー羽根ピッチを細かくした構成では、画像ノイズは多少改善されるが、ベタ画像を連続で印字すると、画像濃度の低下が発生した(スクリュー回転軸方向の現像剤循環速度不足)。
現像剤循環速度を維持するために、スクリュー搬送部材の回転数を上げた比較例3の現像装置では、画像濃度の低下は発生しないが、画像上に縦方向のスジが発生した。
(スクリュー羽根回転数を上げたため、スクリュー搬送部材の軸受け部での発熱が大きくなり、現像剤が凝集した影響)
比較例4の現像装置のように、第1スクリュー搬送部材から現像剤上面を上方へ遠ざけた場合には、スクリュー羽根ピッチを細かくした場合と同様、ベタ画像の濃度低下が発生した。
これらに対し、本発明に係る実施例現像装置では、現像剤供給量を300〔g/m2 〕まで減らしてもスクリュー羽根ピッチの画像ノイズは発生せず、そのほか目立った副作用は発生しなかった。
上記のほか、実施例現像装置で、第1スクリュー搬送部材43A、43Bのスクリュー羽根の回転位相を一致させることも行ったが、その場合には、画像上のスクリュームラが出てしまった。2本のスクリュー搬送部材によるムラを打ち消す効果が無くなったためであると考えられる。また、スクリュー搬送部材43A、43Bのスクリュー羽根のピッチを変えた場合には、画像上のスクリュームラは現行条件に比べて改善される傾向であったが、部分的にムラが発生した(搬送部材43A、43Bそれぞれのピッチの略整数倍の間隔でムラが発生した)。
以上説明した画像形成装置はタンデム型のフルカラー画像形成装置であったが、本発明は所謂4サイクル型等の他のタイプのカラー画像形成装置や複合機等にも適用でき、モノクロ画像形成装置にも適用できる。
本発明は、現像剤担持体へ供給される現像剤量を現像剤担持体各部で均一化できる現像剤循環型現像装置及び該現像装置を備えた画像形成装置を提供することに利用できる。
PR プリンタ(画像形成装置の1例)
Y イエロー画像形成部
M マゼンタ画像形成部
C シアン画像形成部
K ブラック画像形成部
1 感光体
2 帯電器
3 画像露光装置
4 現像装置
40 現像装置ハウジング
41 ローラ形態の現像剤担持体(現像ローラ)
42 磁界発生体(磁石体)
m1 キャッチ極
m2 規制極
m3 搬送極
m4 現像極
m5 剥離極
43A、43B 第1スクリュー搬送部材
431 回転軸
432 スクリュー羽根
44 第2スクリュー搬送部材
441 回転軸
442 スクリュー羽根
45 隔壁
400 現像剤規制部材
Dp 現像剤
5 1次転写ローラ
6 クリーニング装置
7 中間転写ベルト
71 駆動ローラ
72 対向ローラ
73 クリーニング装置
8 2次転写ローラ
9 記録媒体供給カセット
91 記録媒体供給ローラ
TR タイミングローラ対
FX 定着装置
DR 記録媒体排出ローラ対
DT 記録媒体排出トレイ
S 記録媒体

Claims (5)

  1. 画像形成装置における静電潜像担持体に形成される静電潜像を現像剤を用いて現像してトナー像を形成するための現像装置であり、
    前記静電潜像にトナーを付与するための回転駆動可能の現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に臨設され、回転駆動されることで回転軸方向に現像剤を搬送する第1スクリュー搬送部材と、
    回転駆動されることで回転軸方向に、且つ、前記第1スクリュー搬送部材とは反対方向に、現像剤を搬送する第2スクリュー搬送部材とを含んでおり、
    現像剤を該第1及び第2のスクリュー搬送部材で循環させつつ該第1スクリュー搬送部材から前記現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体に臨む現像剤規制部材で現像剤量を規制して前記静電潜像の現像に供することができる現像装置であって、
    前記第1スクリュー搬送部材は前記現像剤担持体の下方にn本(nは2以上の整数)配列されており、該n本の第1スクリュー搬送部材のそれぞれは回転軸方向に、且つ、同じ方向に現像剤を搬送でき、該n本の第1スクリュー搬送部材のスクリュー羽根は、ピッチは等しいが、互いに隣り合う第1スクリュー搬送部材間において、位相が360/n〔度〕ずれていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記第1スクリュー搬送部材は2本設けられており、該2本の第1スクリュー搬送部材のスクリュー羽根は、位相が互いに180°ずれており、該2本の第1スクリュー搬送部材はウイズ回転駆動されて下方から上方へ前記現像剤担持体へ向け現像剤を供給可能である請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像剤は磁性現像剤であり、現像剤担持体は、磁界発生体を内蔵した回転駆動可能の現像ローラである請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 前記現像剤はトナーと磁性キャリアを主体とする2成分現像剤である請求項1、2又は3記載の現像装置。
  5. 静電潜像担持体に目的とする画像に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成できる画像形成装置であり、少なくとも一つの現像装置が請求項1から4のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013057835A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及び画像形成装置
JP2013061366A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及び画像形成装置
US20170235252A1 (en) * 2016-02-12 2017-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus

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