JP2015001494A - 地震センサ装置および地震波形記録方法 - Google Patents

地震センサ装置および地震波形記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地震波形の先頭からすぐに最大加速度が現れず、時間の経過とともに加速度が増大する場合でも、一連の地震波形を適切に記録する。
【解決手段】基準値設定部18Bが、指標値Viに基づいて地震波形の記録要を示すトリガポイントTpを検出するための基準値Vsを設定し、波形記録部18Cが、指標値計算部18Aで得られた新たな指標値Viが基準値Vsを上回った時点をトリガポイントTpとして検出し、当該トリガポイントTpから一定の遡及時間taだけ遡った記録開始時点Tsから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる地震波形を、選択記録領域Pwに新たな地震波形データ17Aとして記録する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地震センサ技術に関し、特に加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として記憶部に記録する地震波形記録技術に関する。
地震センサ装置は、社会的基盤として重要なインフラ、工場プラント、ビル建物などの大規模施設において、地震発生時における情報提供や安全制御のために広く用いられている(例えば、特許文献1−2参照)。
図7は、一般的なガス供給システムを示す説明図である。工場で生成されたガスは、高圧導管を介してガバナステーションに供給されて、ここで減圧された後、中圧導管を介してガスホルダに一時蓄積される。この後、地区ガバナに供給されて、さらに減圧された後、低圧導管を介して需要家庭に供給される。
このうち、地区ガバナには、地震センサ装置が設置されており、この地震センサ装置で検知された揺れの大きさに応じて、低圧導管に供給するガスのバルブが自動的に絞られる。これにより、地震の影響で破損した低圧配管からのガス漏れを事前に防止することができる。
特開平11−202055号公報 特開2006−194741号公報
Kazi R. Karim and Fumio Yamazaki, "Correlation of JMA instrumental seismic intensity with strong motion parameters", EARTHQUAKE ENGINEERING AND STRUCTURAL DYNAMICS Earthquake Engng Struct. Dyn. 2002; 31:1191.1212 (DOI: 10.1002/eqe.158)
このような地震センサ装置には、地震波形を半導体メモリなどの記憶部に記録する機能が設けられており、得られた地震波形を施設の地震対策に利用するものとなっている。
一般に、この種の地震センサ装置は、揺れを検出する加速度ピックアップを有しており、この加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として記録することになる。
ここで、記憶部の記憶容量には限りがあるため、地震発生有無にかかわらず連続して常時、入力加速度を記録することはできない。このため、入力加速度の大小で記録要否を判定し、有用な期間のみ地震波形を記録することになる。例えば、入力加速度から地震波形の特徴を示すSI値などの指標値を逐次算出して、この指標値が基準値を上回った時点を、当該地震波形の記録要を示すトリガポイントとして検出し、地震波形の記録を開始すればよい。
また、地震波形を記録する場合、記憶部の記憶容量には限りがあるため、発生したすべての地震波形を記録することはできない。このため、記憶部に一定の記録時間分の記憶容量を持つ複数の記録領域を設け、これら記録領域を順次切り替えて波形を記録することになる。したがって、トリガポイントは地震波形の先頭からある程度時間が経過した時点となるため、トリガポイントから一定の遡及時間だけ遡った時点から記録時間分の対象時間領域に含まれる地震波形を、いずれかの記録領域に記録することになる。
一方、地震の規模や連続発生などに応じて地震波形は異なるため、地震波形の先頭からどれたけ経過した時点で最大加速度が発生するのかは特定できない。このため、地震対策に有用とされる最大加速度が発生した時点の前後にわたる地震波形を記録するには、最大加速度が発生した時点を的確に判定することが必要となる。
このような最大加速度を検出する方法として、一定時間にわたり指標値が維持された時点をトリガポイントとして検出し、このトリガポイントを基準として前述した対象時間領域に含まれる地震波形の記録を開始し、より指標値の高いトリガポイントが検出された時点でトリガポイントを逐次更新して、新たに検出されたトリガポイントを基準として前述した対象時間領域に含まれる地震波形の記録を開始する方法が考えられる。
これにより、最終的には、最も指標値が高いトリガポイントを基準とした地震波形が記録に残ることとなる。
しかしながら、地震によっては、地震波形の先頭からすぐに最大加速度が現れず、時間の経過とともに加速度が増大する場合もある。図8は、従来の波形記録例を示す信号波形図である。ここでは、時刻T51に最初のトリガポイントが検出されて、遡及時間taだけ遡った時刻T50から時刻T54までの記録時間tb分の地震波形の記録が開始される。この後、時刻T54より手前の時刻T53に、最大加速度が現れて、次のトリガポイントが検出される。
これにより、時刻T50からの波形記録が中止されて、時刻T53から遡及時間taだけ遡った時刻T52から時刻T55までの記録時間tb分の地震波形の記録が開始される。この場合、時刻T52は、地震波形の先頭より後に位置するため、地震波形の先頭が記録に残らない。
このため、トリガポイントが逐次更新されて、地震波形の先頭から最大加速度が現れた時点における最後のトリガポイントまでの期間が、遡及時間よりも長い場合、地震波形のうち後方で発生した最大加速度を基準とした地震波形しか記録できず、先頭よりの地震波形が適切に記録されないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、地震波形の先頭からすぐに最大加速度が現れず、時間の経過とともに加速度が増大する場合でも、一連の地震波形を適切に記録できる地震波形記録技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる地震センサ装置は、加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として、記憶部に複数設けられた一定の記録時間分の地震波形を記録できる記録領域のいずれかに記録する地震センサ装置であって、順次得られた前記入力加速度ごとに、当該入力加速度から前記地震波形の特徴を示す指標値を計算する指標値計算部と、前記指標値に基づいて前記地震波形の記録要を示すトリガポイントを検出するための基準値を設定する基準値設定部と、前記指標値計算部で得られた新たな指標値が前記基準値を上回った時点をトリガポイントとして検出し、当該トリガポイントから一定の遡及時間だけ遡った時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる地震波形を、前記記録領域のうちから選択した選択記録領域に記録する波形記録部とを備えている。
また、本発明にかかる上記地震センサ装置の一構成例は、前記波形記録部が、前記地震波形の記録終了に応じて、当該地震波形に関する前記指標値の最大値からなる代表指標値を、当該地震波形を記録した記録領域に対応付けて前記記憶部に保存し、前記基準値設定部は、前記基準値を設定する際、前記記憶部に保存されている前記各記録領域に対応する前記代表指標値のうちから最も小さい代表指標値を選択し、当該代表指標値を前記基準値として設定するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記地震センサ装置の一構成例は、前記波形記録部が、前記選択記録領域を選択する際、前記記録領域のうち、前記基準値として設定した前記代表指標値と対応する記録領域を、前記選択記録領域として選択するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記地震センサ装置の一構成例は、前記波形記録部が、前記選択記録領域に対する前記地震波形の記録が終了した記録終了時点で、前記指標値が前記基準値を上回っている場合、当該記録終了時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる後続の地震波形を、前記記録領域のうちから新たに選択した選択記録領域に延長記録するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記地震センサ装置の一構成例は、前記波形記録部が、前記基準値に代えて地震波形の終了を判定するための終了判定値を用い、前記指標値が当該終了判定値を上回っている場合、当該記録終了時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる後続の地震波形を、前記記録領域のうちから新たに選択した選択記録領域に延長記録するようにしたものである。
また、本発明にかかる地震波形記録方法は、加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として、記憶部に複数設けられた一定の記録時間分の地震波形を記録できる記録領域のいずれかに記録する地震センサ装置で用いられる地震波形記録方法であって、指標値計算部が、順次得られた前記入力加速度ごとに、当該入力加速度から前記地震波形の特徴を示す指標値を計算する指標値計算ステップと、基準値設定部が、前記指標値に基づいて前記地震波形の記録要を示すトリガポイントを検出するための基準値を設定する基準値設定ステップと、波形記録部が、前記指標値計算部で得られた新たな指標値が前記基準値を上回った時点をトリガポイントとして検出し、当該トリガポイントから一定の遡及時間だけ遡った時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる地震波形を、前記記録領域のうちから選択した選択記録領域に記録する波形記録ステップとを備えている。
本発明によれば、地震波形の先頭からすぐに最大加速度が現れず、時間の経過とともに加速度が増大する場合であっても、波形記録が開始されていない状態において最初に検出されたトリガポイントで、地震波形の記録が開始される。したがって、従来のように、トリガポイントが逐次更新されて、地震波形の先頭から最大加速度が現れるまでの期間が、遡及時間よりも長い場合でも、一連の地震波形を先頭から適切に記録することができる。
第1の実施の形態にかかる地震センサ装置の構成を示すブロック図である。 波形ヘッダ情報の構成例である。 地震波形記録処理を示すフローチャートである。 波形ヘッダ情報と選択記録領域との関係を示す説明図である。 第1の実施の形態にかかる波形記録例を示す信号波形図である。 第2の実施の形態にかかる波形記録例を示す信号波形図である。 一般的なガス供給システムを示す説明図である。 従来の波形記録例を示す信号波形図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる地震センサ装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる地震センサ装置の構成を示すブロック図である。
この地震センサ装置10は、全体として、社会的基盤として重要なインフラ、工場プラント、ビル建物などの大規模施設において、地震発生時における情報提供や安全制御のために広く用いられているセンサ装置であって、加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として記憶部に記録し、さらには、これら入力加速度や入力加速度から計算した各種指標値を外部装置へ通知する機能を有している。
本発明にかかる地震センサ装置10は、指標値Viが基準値Vsを最初に上回った時点であるトリガポイントを基準として、記録領域に対する地震波形の記録を開始するようにしたものである。また、記録終了時点で、指標値Viが基準値Vsを上回っている場合には、地震波形を延長記録するようにしたものである。
図1に示すように、地震センサ装置10には、主な機能部として、加速度ピックアップ11、温度センサ12、センサI/F部13、入出力I/F部14、通信I/F部15、計時部16、記憶部17、および演算処理部18が設けられている。
加速度ピックアップ11は、地震センサ装置10が設置されている地盤や床面の揺れを検出し、その揺れの大きさに応じた加速度信号を出力する機能を有している。
温度センサ12は、地震センサ装置10が設置されている周囲の温度を検出し、その温度に応じた温度信号を出力する機能を有している。
センサI/F部13は、加速度ピックアップ11および温度センサ12を駆動し、これら加速度ピックアップ11および温度センサ12から得られた加速度信号や温度信号をA/D変換して、演算処理部18へ出力する機能を有している。
入出力I/F部14は、外部装置との間で各種信号をやり取りすることにより、加速度信号から検出した入力加速度、入力加速度から計算したSI値などの各種指標値、入力加速度や指標値に基づき判定した感振出力や液状化出力、さらには、地震センサ装置10自体の動作状況を出力する機能を有している。
通信I/F部15は、外部装置との間で、定期的あるいは外部装置から要求に応じて、データ通信を行うことにより、記憶部17に保存されている地震波形データ17Aのほか、各種データを送信する機能を有している。
計時部16は、日時を計時して演算処理部18へ出力する機能を有している。
記憶部17は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、演算処理部18での地震波形記録処理に用いる各種の処理情報やプログラム17Pを記憶する機能を有している。
プログラム17Pは、演算処理部18のCPUで実行されることにより、演算処理部18での地震波形記録処理を実行するための各種処理部を実現するプログラムである。
記憶部17で記憶する主な処理情報として、地震波形データ17Aと波形ヘッダ情報17Bとがある。
地震波形データ17Aは、加速度ピックアップ11で検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として記録したデジタルデータである。
記憶部17には、地震波形データ17Aを記録するため、記録時間に応じた記憶容量を持つ複数の記録領域が設けられている。これら記録領域は、一般的な地震波形のほとんどが記録可能な360秒程度の記録時間tb分の記憶容量を有しており、本実施の形態では、P0〜P10の合わせて11個の記録領域が設けられているものとする。この地震波形データ17Aは、外部装置との定期的なデータ通信により送信された後、各記録領域を初期化するようにしてもよく、この際、波形ヘッダ情報17Bも合わせて初期化してもよい。
波形ヘッダ情報17Bは、各記録領域に記録されている地震波形に関する属性情報である。図2は、波形ヘッダ情報の構成例である。ここでは、記録領域ごとに、当該記録領域に記録されている地震波形が記録された日時を示す記録日時と、当該記録領域に記録されている地震波形から計算したSI値の最大値を示す最大SI値とが、組として登録されている。本実施の形態では、地震波形の特徴を示す指標値として、SI値を用いる場合を例として説明する。
SI(Spectral Intensity)値とは、地盤の揺れによって、建物など構造物がどの程度の破壊力を受けるか、どの程度の被害が生じるかを示す指標値である。具体的には、構造物の振動エネルギーと直接関係する物理量として、構造物の振動時の揺れ速度の最大値を速度応答スペクトルSvとし、このSvを、固有周期Tが0.1〜2.5秒で、減衰定数hが20%の構造物に対して平均した値を、SI値として定義したものである。したがって、SI値は、個別の構造物の揺れの強さを表すのではなく、揺れの速度の平均値をkineまたはcm/secという単位で表すものである。
なお、地震波形の特徴を示す指標値としては、SI値に代えて、合成AC加速度や計測震度相当値を用いてもよい。
合成AC加速度は、加速度ピックアップ11が検出した演算用と制御用3軸(X,Y,Z軸)AC加速度値より、それぞれ水平面2軸(X,Y)または3軸のベクトルを合成して求めた値の最大値である。
一方、計測震度(Instrumental Seismic intensity)は、ある地点における地震の揺れの大きさを表した震度を、入力加速度から計算により求めた指標であるが、1地震波形分の加速度についてフィルタ等の処理を行う必要があり処理負荷が大きい。このため、計測震度に代えて、SI調整値(SI)と演算用2軸合成AC加速度調整値(PGA)を使用した次の2種類の計測震度演算相関式(1),(2)のいずれかに基づき得られる計測震度相当値を用いればよい(例えば、非特許文献1など参照)。
JMA=1.74+1.38*log10(SI)+0.59*log10(PGA)…(1)
JMA=2.39+1.92*log10(SI)…(2)
これら計測震度演算相関式(1),(2)のうち、式(1)はSIとPGAから計測震度相当値を求めているが、式(2)ではSIだけで計測震度相当値を求めことができ、計算処理負担が小さい。
演算処理部18は、CPUおよびその周辺回路を有し、記憶部17のプログラム17Pを読み込んでCPUで実行することにより、地震波形記録処理を実行するための各種処理部を実現する機能を有している。
演算処理部18で実現される主な処理部として、指標値計算部18A、基準値設定部18B、および波形記録部18Cがある。
指標値計算部18Aは、加速度ピックアップ11で検出した加速度信号から、例えば10ms程度のサンプリング間隔で、順次得られた入力加速度ごとに、当該入力加速度から地震波形の特徴を示す指標値Viを計算する機能と、新たに計算したViが減少傾向にある場合は、先に計算したViを一定期間だけサンプルホールドする機能とを有している。なお、本実施の形態では、指標値VとしてSI値を計算する場合を例として説明する。
基準値設定部18Bは、指標値計算部18Aで得られた指標値Viに基づいて、地震波形の記録要を示すトリガポイントTpを検出するための基準値Vsを設定する機能を有している。より具体的には、基準値設定部18Bは、基準値Vsを設定する機能として、記憶部17の波形ヘッダ情報17Bに保存されている各記録領域P0〜P10に対応する代表指標値Vrのうちから、最も小さい最小代表指標値Vrminを選択し、この最小代表指標値Vrminを基準値Vsとして設定する機能を有している。
波形記録部18Cは、記憶部17に設けられている記録領域P0〜P10のうちから、新たな地震波形データ17Aを記録する選択記録領域Pwを選択する機能と、指標値計算部18Aで得られた新たな指標値Viが基準値Vsを最初に上回った時点をトリガポイントTpとして検出する機能と、当該トリガポイントTpから一定の遡及時間taだけ遡った記録開始時点Tsから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる地震波形を、選択記録領域Pwに新たな地震波形データ17Aとして記録する機能とを有している。
より具体的には、波形記録部18Cは、選択記録領域Pwを選択する機能として、記録領域P0〜P10のうち、基準値Vsとして設定した最小代表指標値Vrminと対応する記録領域を、選択記録領域Pwとして選択する機能を有している。
また、波形記録部18Cは、選択記録領域Pwに対する地震波形の記録が終了した記録終了時点Teで、指標値Viが基準値Vsを上回っている場合、当該記録終了時点Teから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる後続の地震波形を、記録領域P0〜P10のうちから新たに選択した選択記録領域Pwに延長記録する機能を有している。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる地震センサ装置10の動作について説明する。図3は、地震波形記録処理を示すフローチャートである。
地震センサ装置10の演算処理部18は、地震波形を記録する際、図3に示す地震波形記録処理を実行する。ここでは、記憶部17の各記録領域P0〜P10に、それぞれ地震波形データ17Aが記録されているものとし、波形ヘッダ情報17Bには、記録領域P0〜P10ごとに、指標値計算部18Aで計算されたSI値の最大SI値が登録されているものとする。
まず、基準値設定部18Bは、記憶部17の波形ヘッダ情報17Bから、各記録領域P0〜P10の最大SI値を代表指標値Vrとして取得し、これら代表指標値Vrのうち最も小さい最小代表指標値Vrminを基準値Vsとして設定する(ステップ100)。
この後、指標値計算部18Aは、加速度ピックアップ11で検出した加速度信号から順次得られた入力加速度ごとに、当該入力加速度から地震波形の特徴を示す指標値Viの計算を開始する(ステップ101)。
波形記録部18Cは、指標値計算部18Aで指標値Viが計算されるごとに、当該指標値Viと基準値Vsとを比較する(ステップ102)。
ここで、指標値Viが基準値Vs以下の場合(ステップ102:NO)、ステップ101へ戻る。
一方、指標値Viが基準値Vsを越えた場合(ステップ102:YES)、波形記録部18Cは、記憶部17に設けられている記録領域P0〜P10のうちから、基準値Vsとして設定した最小代表指標値Vrminと対応する記録領域を、選択記録領域Pwとして選択する(ステップ103)。
図4は、波形ヘッダ情報と選択記録領域との関係を示す説明図である。ここでは、直前のn−1回目の波形記録と次の新たなn回目の波形記録に関するトリガ日時と最大SI値とが、例として示されている。
図4の例によれば、直前のn−1回目の波形記録の結果、記録領域P0〜P10のうち、記録領域P4の最大SI値「0.1」の順位が「11」で最小となっている。したがって、この記録領域P4の最大SI値が、最小代表指標値Vrminとして選択され、基準値Vsとして設定される。また、基準値Vsとして設定した最小代表指標値Vrminと対応する記録領域P4が、新たなn回目の波形記録のための選択記録領域Pwとして選択される。
また、波形記録部18Cは、当該指標値Viが得られた時点をトリガポイントTpと判定し、Tpから遡及時間taだけ遡った記録開始時点Tsから記録終了時点Teまでの記録時間tb分を対象時間領域Twとして選択し(ステップ104)、この対象時間領域Twに含まれる地震波形の入力加速度を、選択記録領域Pw(P4)に、新たな地震波形データ17Aとして記録する(ステップ105)。この際、具体的には、TsからTpまでの入力加速度については、すでに計測済みのものを記録し、Tp以降からTeまでの入力加速度については、新たに得られた入力加速度を記録する。
この後、波形記録部18Cは、記録終了時点Teの到来に応じて地震波形の記録を終了し、トリガポイントTpの日時からなるトリガ日時と、今回の波形記録において得られた指標値Viのうちの最大値からなる最大SI値とを、波形ヘッダ情報17Bの選択記録領域Pw(P4)に対応付けて保存する(ステップ106)。
これにより、図4の例では、n回目の波形記録で記録領域P4に記録した地震波形に関するトリガ日時T20と最大SI値「32.0」が記録される。
続いて、基準値設定部18Bは、記憶部17の波形ヘッダ情報17Bから、各記録領域P0〜P10の最大SI値を代表指標値Vrとして取得し、これら代表指標値Vrのうち最も小さい最小代表指標値Vrminを基準値Vsとして設定する(ステップ107)。
したがって、図4に示すように、n回目の波形記録で記録領域P4に記録した最大SI値により、各記録量以下P0〜P10の順位が変動し、記録領域P0,P3の最大SI値が最小となっている。この際、両者のトリガ日時のうち、日時T13が日時T14より過去であることから、日時T13と対応するP0が新たな選択記録領域Pwとして選択され、P0の最大SI値がVsとして設定されることになる。
この後、波形記録部18Cは、Teにおける指標値Viと基準値Vsとを比較し(ステップ108)、指標値Viが基準値Vs以下の場合(ステップ108:NO)、ステップ100へ戻る。
一方、指標値Viが基準値Vsを越えた場合(ステップ108:YES)、ステップ103へ戻り、新たに選択した選択記録領域Pwに対する地震波形の延長記録を開始する。
図5は、第1の実施の形態にかかる波形記録例を示す信号波形図である。ここでは、時刻T1以前の区間においては、波形記録が開始されていない状態、すなわちトリガポイントTpの検出待ち状態にある。このような状態の時刻T1において、SI値からなる指標値Viが基準値Vsを上回って、トリガポイントTpであると判定されている。これにより、時刻T1から遡及時間taだけ遡った時刻T0が記録開始時点Tsとなり、ここから時刻T2の記録終了時点Teまでの記録時間tb分が対象時間領域Twとして選択され、この期間内における入力加速度が、地震波形データ17Aとして記録領域P4に記録される。
また、時刻T2においてSI値からなる指標値Viが、新たな基準値Vsを上回っている。これにより、時刻T2が新たな記録開始時点Tsとなり、ここから時刻T3の新たな記録終了時点Teまでの記録時間tb分が新たな対象時間領域Twとして選択され、この期間内における入力加速度が、地震波形データ17Aとして新たな記録領域P0に延長記録される。
なお、時刻T3においてSI値からなる指標値Viが、新たな基準値Vsを下回っている。これにより、さらなる延長記録は行われない。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、波形記録部18Cが、指標値計算部18Aで得られた新たな指標値Viが基準値Vsを上回った時点をトリガポイントTpとして検出し、当該トリガポイントTpから一定の遡及時間taだけ遡った記録開始時点Tsから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる地震波形を、選択記録領域Pwに新たな地震波形データ17Aとして記録するようにしたものである。
これにより、地震波形の先頭からすぐに最大加速度が現れず、時間の経過とともに加速度が増大する場合であっても、波形記録が開始されていない状態において最初に検出されたトリガポイントTpで、地震波形の記録が開始される。したがって、従来のように、トリガポイントTpが逐次更新されて、地震波形の先頭から最大加速度が現れるまでの期間が、遡及時間よりも長い場合でも、一連の地震波形を先頭から適切に記録することができる。
また、本実施の形態において、記録終了時点Teで指標値Viが基準値Vsを上回っている場合、当該記録終了時点Teから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる後続の地震波形を、記録領域P0〜P10のうちから新たに選択した選択記録領域Pwに延長記録するようにしてもよい。
これにより、一連の地震波形が長い場合でも、複数の記録領域を用いて適切に記録することができる。
また、本実施の形態において、波形記録部18Cが、地震波形の記録終了に応じて、当該地震波形に関する指標値Viの最大値からなる代表指標値Vrを、当該地震波形を記録した選択記録領域Pwに対応付けて記憶部17の波形ヘッダ情報17Bに保存し、基準値設定部18Bが、基準値Vsを設定する際、記憶部17の波形ヘッダ情報17Bに保存されている各記録領域P〜P10に対応する代表指標値Vrのうちから最も小さい代表指標値Vrminを選択し、当該代表指標値Vrminを基準値Vsとして設定するようにしてもよい。
これにより、記録済の地震波形より規模の小さい地震波形に対する記録を回避することができ、限られた記録領域を有効利用することができる。
また、本実施の形態において、波形記録部18Cが、選択記録領域Pwを選択する際、記録領域P0〜P10のうち、基準値Vsとして設定した代表指標値Vrと対応する記録領域を、選択記録領域Pwとして選択するようにしてもよい。
これにより、記憶部17の記録領域P0〜P10に空き領域がない場合には、すでに記録されている地震波形のうち、代表指標値Vrすなわち最大指標値が最も小さい地震波形から順に上書きされることになる。
このため、地震センサ10と通信可能に設けられた上位装置、例えば、地震センサ10から遠隔地に設けられ、インターネット等により地震センサ10と通信可能に設けられた中央監視装置や、地震 センサ10と直接接続され、通信可能に設けられたパソコンローダ等の上位装置から、記録領域P0〜P10が定期的に読み出されるまでの間に、記録領域P0〜P10の領域数よりも多くの地震が繰り返し発生した場合でも、より大きい指標値を持つ地震波形が残されることになる。したがって、地震波形データを記録するための記憶容量が制限されている場合であっても、施設の地震対策において、より有用な地震波形を優先して記録しておくことが可能となる。
また、本実施の形態において、選択記録領域Pwを地震波形記録用のワーク領域(一時バッファ)として利用してもよい。この場合、波形記録部18Cは、例えば地震波形の記録終了時に新たな選択記録領域Pwを選択した後、順次得られた入力加速度を地震波形として選択記録領域Pwへ逐次仮記録する。ここで、これら入力加速度から計算した指標値Viが基準値Vs以下であり、仮記録中にトリガポイントTpが検出されなかった場合、波形記録部18Cは、選択記録領域Pwの最後まで仮記録した時点で、選択記録領域Pwの先頭に戻って仮記録を継続する。これにより、先に仮記録した地震波形が新たな地震波形により上書きされる。
一方、これら入力加速度から計算した指標値Viが基準値Vsを上回って、仮記録中にトリガポイントが検出された場合、波形記録部18Cは、記録開始時点Tsから起算して記録時間tb分の対象時間領域Twに亘って仮記録された地震波形を、選択記録領域Pwの正規の地震波形として記録に残す。
これにより、選択記録領域とは別個のワーク領域(一時バッファ)を容易することなく、対象時間領域Twにおける地震波形を、各選択記録領域に記録することができ、記憶部の記憶領域を有効活用することが可能となる。
なお、前述した仮記録方法によれば、記録開始時点Tsが選択記録領域Pwの先頭に一致することは希であるため、選択記録領域Pwのうちいずれの記憶位置が記録開始時点Tsに相当するのかを、別途アドレス管理する必要がある。
したがって、トリガポイントTpが検出されて記録開始時点Tsが確定した時点で、選択記録領域Pwに仮登録されている地震波形のうち、TsからTp検出時点までの地震波形をPwの先頭へ移し替えた後、後続する地震波形の仮記録を継続するようにしてもよい。あるいは、選択記録領域Pwの正規の地震波形が確定した後、記録開始時点Tsが選択記録領域Pwの先頭に一致するよう地震波形を移し替えてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる地震センサ装置10について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる波形記録例を示す信号波形図である。
第1の実施の形態では、記録終了時点Teで指標値Viが基準値Vsを上回っている場合、当該記録終了時点Teから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる後続の地震波形を、記録領域P0〜P10のうちから新たに選択した選択記録領域Pwに延長記録する場合について説明した。本実施の形態では、基準値Vsに代えて地震波形の終了を判定するための一定の終了判定値Veを用いる場合について説明する。
本実施の形態において、波形記録部18Cは、指標値Viが一定の終了判定値Veを上回っている場合、記録終了時点Teから記録時間tb分の対象時間領域Twに含まれる後続の地震波形を、記録領域P0〜P10のうちから新たに選択した選択記録領域Pwに延長記録する機能を有している。
前述したように、基準値設定部18Bは、記憶部17の波形ヘッダ情報17Bから、各記録領域P0〜P10の最大SI値を代表指標値Vrとして取得し、これら代表指標値Vrのうち最も小さい最小代表指標値Vrminを基準値Vsとして設定する。
したがって、地震波形を記録していくごとに、基準値Vsが少しずつ高い値となる。このため、記録終了時点Teにおいて、地震波形が続いているにもかかわらず、TeにおけるViがVsより低いため、延長記録不要と判定される場合がある。
本実施の形態によれば、図6に示すように、このように指標値Viの上昇に応じて、少しずつ高い値となる基準値Vsに代えて、一定の固定値からなる終了判定値Veを用いている。このVeとしては、Viとして用いる指標値に応じて、経験的に選択した固定値を設定しておけばよい。これにより、記録終了時点Teにおいて、ViとVeとが比較されるため、Veより大きなViが得られており、地震波形が続いている場合には、延長記録要と判定されるため、一連の地震波形を適切に延長記録することができる。
また、このようなVeを用いた場合、延長記録した地震波形の代表指標値Vrは、当該地震波形の最大指標値となるため、他の地震波形と比較して、大幅に小さくなる場合がある。このため、この延長記録した地震波形の記録領域にかかる代表指標値Vrが、他の記録領域の代表指標値Vrより最も小さくなって選択記録領域Pwとして選択されやすくなる。したがって、次回の波形記録時に、新たな地震波形が上書きされた場合、一連の地震波形のうち、後半部分が消去されてしまい、有用な地震波形を失うこととなる。
このような場合には、波形記録部18Cにおいて、地震波形の延長記録終了に応じて、当該地震波形の先頭部分を記録した先頭記録領域に関する代表指標値を、当該選択記録領域に対応付けて記憶部17の波形ヘッダ情報17Bに保存するようにしてもよい。
これにより、延長記録した地震波形の代表指標値Vrとして、一連の地震波形のうち最も高い指標値が保存されるため、延長記録した地震波形が上書きされることを回避でき、延長記録した場合でも、一連の地震波形を適切に保存することができる。
なお、地震によっては、先頭記録領域よりも延長記録領域に記録された地震波形のほうが大きい場合があり、この場合には、別個の地震がほぼ同じ時期に発生して、これら地震波形が1つに見えていることが経験的にわかっている。したがって、このような場合には、先頭記録領域と延長記録領域との代表指標値を比較し、先頭記録領域より延長記録領域のほうが代表指標値が大きい場合には、延長記録領域の代表指標値として、当該延長記録領域に記録されている地震波形から計算した代表指標値を用いるようにしてもよい。
これにより、別個の地震に関する地震波形を分けて、それぞれ個別の記録領域で保存管理することができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…地震センサ装置、11…加速度ピックアップ、12…温度センサ、13…センサI/F部、14…入出力I/F部、15…通信I/F部、16…計時部、17…記憶部、17A…地震波形データ、17B…波形ヘッダ情報、17P…プログラム、18…演算処理部、18A…指標値計算部、18B…基準値設定部、18C…波形記録部、Vi…指標値、Vs…基準値、Vr…代表指標値、Tp…トリガポイント、Ts…記録開始時点、Te…記録終了時点、ta…遡及時間、tb…記録時間、Tw…対象時間領域、P1〜P10…記録領域、Pw…選択記録領域、Ve…終了判定値。

Claims (8)

  1. 加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として、記憶部に複数設けられた一定の記録時間分の地震波形を記録できる記録領域のいずれかに記録する地震センサ装置であって、
    順次得られた前記入力加速度ごとに、当該入力加速度から前記地震波形の特徴を示す指標値を計算する指標値計算部と、
    前記指標値に基づいて前記地震波形の記録要を示すトリガポイントを検出するための基準値を設定する基準値設定部と、
    前記指標値計算部で得られた新たな指標値が前記基準値を上回った時点をトリガポイントとして検出し、当該トリガポイントから一定の遡及時間だけ遡った記録開始時点から起算して、前記記録時間分の対象時間領域に亘って得られる前記地震波形を、前記記録領域のうちから選択した選択記録領域に記録する波形記録部と
    を備えることを特徴とする地震センサ装置。
  2. 請求項1に記載の地震センサ装置において、
    前記波形記録部は、前記地震波形の記録終了に応じて、当該地震波形に関する前記指標値の最大値からなる代表指標値を、当該地震波形を記録した記録領域に対応付けて前記記憶部に保存し、
    前記基準値設定部は、前記基準値を設定する際、前記記憶部に保存されている前記各記録領域に対応する前記代表指標値のうちから最も小さい代表指標値を選択し、当該代表指標値を前記基準値として設定することを特徴とする地震センサ装置。
  3. 請求項2に記載の地震センサ装置において、
    前記波形記録部は、前記選択記録領域を選択する際、前記記録領域のうち、前記基準値として設定した前記代表指標値と対応する記録領域を、前記選択記録領域として選択することを特徴とする地震センサ装置。
  4. 請求項3に記載の地震センサ装置において、
    前記波形記録部は、前記選択記録領域の選択後、順次得られた前記入力加速度を前記地震波形として当該選択記録領域へ仮記録し、当該仮記録中に前記トリガポイントが検出されなかった場合には、当該選択記録領域の最後まで仮記録した時点で、当該選択記録領域の先頭に戻って仮記録を継続し、当該仮記録中に前記トリガポイントが検出された場合には、前記記録開始時点から起算して前記記録時間分の対象時間領域に亘って仮記録された地震波形を、当該選択記録領域の正規の地震波形として記録に残すことを特徴とする地震センサ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の地震センサ装置において、
    前記波形記録部は、前記選択記録領域に対する前記地震波形の記録が終了した記録終了時点で、前記指標値が前記基準値を上回っている場合、当該記録終了時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる後続の地震波形を、前記記録領域のうちから新たに選択した選択記録領域に延長記録することを特徴とする地震センサ装置。
  6. 請求項5に記載の地震センサ装置において、
    前記波形記録部は、前記基準値に代えて地震波形の終了を判定するための終了判定値を用い、前記指標値が当該終了判定値を上回っている場合、当該記録終了時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる後続の地震波形を、前記記録領域のうちから新たに選択した選択記録領域に延長記録することを特徴とする地震センサ装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の地震センサ装置において、
    前記基準値設定部は、前記地震波形を延長記録した場合、前記新たに選択した選択記録領域の前記基準値として、当該地震波形を最初に記録した選択記録領域の基準値を設定することを特徴とする地震センサ装置。
  8. 加速度ピックアップで検出した加速度信号から順次入力加速度を求め、これら入力加速度の時系列データを地震波形として、記憶部に複数設けられた一定の記録時間分の地震波形を記録できる記録領域のいずれかに記録する地震センサ装置で用いられる地震波形記録方法であって、
    指標値計算部が、順次得られた前記入力加速度ごとに、当該入力加速度から前記地震波形の特徴を示す指標値を計算する指標値計算ステップと、
    基準値設定部が、前記指標値に基づいて前記地震波形の記録要を示すトリガポイントを検出するための基準値を設定する基準値設定ステップと、
    波形記録部が、前記指標値計算部で得られた新たな指標値が前記基準値を上回った時点をトリガポイントとして検出し、当該トリガポイントから一定の遡及時間だけ遡った時点から前記記録時間分の対象時間領域に含まれる地震波形を、前記記録領域のうちから選択した選択記録領域に記録する波形記録ステップと
    を備えることを特徴とする地震波形記録方法。
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