JP2015001137A - 住宅用ドアの電気錠装置 - Google Patents

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雪原 仁
Hitoshi Setsugen
仁 雪原
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Abstract

【課題】ロック機構が設けられる住宅用ドアの内面に取付けられる電気錠ケースに、ロック機構に連動、連結される伝動軸を備える電気錠が収容され、サムターンが伝動軸に相対回動不能に連結される住宅用ドアの電気錠装置において、部品点数の増加を回避するとともに通常のサムターン操作を容易としつつサムターンの不正操作を防止し、ロック機構がロック状態およびアンロック状態を屋内側から容易に確認可能とする。【解決手段】サムターン18が、横断面形状を円形とした外周形状を有する筒部18aと、該筒部18aの一端を閉じる端壁部18bとを有して有底筒状に形成され、筒部18aの外周に複数条の凹部65が周方向に間隔をあけて形成され、端壁部18bの外面に、ロック機構12がロック状態およびアンロック状態のいずれにあるかを表す表示部64が設けられる。【選択図】 図6

Description

本発明は、住宅用ドアのロック状態およびアンロック状態を切換え可能なロック機構が設けられる住宅用ドアの内面に取付けられる電気錠ケースに、前記ロック機構に連動、連結されて前記電気錠ケースに回動可能に支承される伝動軸と、該伝動軸を回動駆動する動力を発揮し得る電動モータとを備える電気錠が収容され、屋内側での手動操作で前記伝動軸を回動して前記ロック機構のロック状態およびアンロック状態を切換えるサムターンが前記伝動軸に相対回動不能に連結される住宅用ドアの電気錠装置に関する。
不正操作でサムターンを回動することを不能とするために、透光性を有して円筒状に形成されて前記サムターンを覆うキャップを、前記サムターンに取付けるようにした住宅用ドアの電気錠装置が、特許文献1で開示されている。
特開2011−26813号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、キャップをサムターンに取り付けることで部品点数が増加するだけでなく、サムターンを住宅用ドアの内側から正常に操作するときにキャップをサムターンから外す作業が必要となり、煩雑である。しかもキャップを取付けている状態では、ロック機構がロック状態およびアンロック状態のいずれにあるかを屋内側から確認し難い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を回避するとともに通常のサムターン操作を容易としつつサムターンの不正操作を防止し、しかもロック機構がロック状態およびアンロック状態のいずれの状態にあるかを屋内側から容易に確認可能とした住宅用ドアの電気錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、住宅用ドアのロック状態およびアンロック状態を切換え可能なロック機構が設けられる住宅用ドアの内面に取付けられる電気錠ケースに、前記ロック機構に連動、連結されて前記電気錠ケースに回動可能に支承される伝動軸と、該伝動軸を回動駆動する動力を発揮し得る電動モータとを備える電気錠が収容され、屋内側での手動操作で前記伝動軸を回動して前記ロック機構のロック状態およびアンロック状態を切換えるサムターンが前記伝動軸に相対回動不能に連結される住宅用ドアの電気錠装置において、前記サムターンが、横断面形状を円形とした外周形状を有する筒部と、該筒部の一端を閉じる端壁部とを有して有底筒状に形成され、前記筒部の外周には複数条の凹部が周方向に間隔をあけて形成され、前記端壁部の外面に、前記ロック機構が前記ロック状態および前記アンロック状態のいずれにあるかを表す表示部が設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記伝動軸もしくは該伝動軸に固定される取付け部材の周方向に等間隔をあけた複数箇所に係止部が設けられ、前記サムターンの前記筒部の前記端壁部とは反対側の他端部に、複数の前記係止部の少なくとも2つに弾発係合する複数の係合爪が設けられることを第2の特徴とする。
さらに本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記ロック機構のロック状態およびアンロック状態を切換えるのに要する前記伝動軸の回動角度分だけ前記サムターンの前記伝動軸に対する相対位置を変化させることを可能として、複数の前記係止部が前記伝動軸もしくは前記取付け部材に設けられるとともに複数の前記係合爪が前記サムターンに設けられることを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、サムターンが、横断面形状を円形とした外周形状を有して有底筒状に形成されるのでサムターンを不正操作することを不能として防犯対策を行うことができ、しかも有底筒状であることから操作性の低下が懸念されるがサムターンの外周の複数条の凹部によって操作性を確保することができる。またサムターンの端壁部の外面に、ロック機構がロック状態およびアンロック状態のいずれにあるかを表す表示部が設けられるので、ロック機構がロック状態およびアンロック状態のいずれの状態にあるかを屋内側から容易に確認することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、伝動軸もしくは伝動軸に固定される取付け部材の周方向に間隔をあけた複数箇所に設けられる係止部の少なくとも2つに、サムターンに設けられる係合爪が弾発係合するので、伝動軸にサムターンを相対回動不能に連結するにあたってねじ部材等が不要であり、部品点数の低減が可能となるとともに伝動軸に対するサムターンの取付け作業が容易となる。
さらに本発明の第3の特徴によれば、右開きドアおよび左開きドアのいずれにも電気錠を対応させる際に、右および左開きドアの一方がロック状態となる位置に伝動軸が回動しているときに、右および左開きドアの他方では伝動軸がアンロック状態となる位置となるので、ロック機構のロック状態およびアンロック状態を切換えるのに要する伝動軸の回動角度分だけ伝動軸に対するサムターンの相対位置を変化させることで、右開きドアおよび左開きドアのいずれにも同一のサムターンを用いることが可能となる。
住宅用ドアの一部を示す斜視図である。 電気錠の構成を示すブロック図である。 図1の3−3線断面図である。 図3の4−4線断面図である。 伝動軸を図4の状態から90度回動させた状態を示す図である。 サムターンおよび電気錠ケースの分解斜視図である。 サムターンを電気錠ケース側から見た斜視図である。 図7の8−8線断面図である。 サムターンの伝動軸への取付け姿勢を左開きおよび右開きドアで変化させることを説明するための簡略図である。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図9を参照しながら説明すると、先ず図1において、住宅用ドアDには、外部からの機械的な操作でロック状態およびアンロック状態を切換可能としたロック機構12が設けられており、このロック機構12は、外部からの操作を可能としたシリンダ錠13と、該シリンダ錠13が備えるロータ(図示せず)の回動に応じて作動するデッドボルト14とを備え、前記デッドボルト14は、前記住宅用ドアDの端縁に取付けられた化粧カバー15から前記ロータの回動に応じて出没する。
また前記住宅用ドアDの内面の前記シリンダ錠13に対応する部分には、電気錠16を収容する電気錠ケース17が、たとえば後付けで取付けられており、前記電気錠16は、前記シリンダ錠13の前記ロータに連動、連結され、携帯器20から送信される無線信号によって前記ロータを回動せしめて前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態を切換可能である。また前記電気錠ケース17の前記住宅用ドアDとは反対側の面からは、前記ロータに連結されるサムターン18が突出される。
前記携帯器20には、前記ロック機構12をアンロック状態からロック状態とするための無線信号を送信するためのロックボタン29と、前記ロック機構12をロック状態からアンロック状態とするための無線信号を送信するためのアンロックボタン30とが設けられるとともに、図示しないLEDを点灯表示させるための表示窓31とが設けられ、前記LEDは、緑色点灯状態および赤色点灯状態を切換えて点灯することが可能である。
また前記携帯器20は、前記シリンダ錠13を回動操作し得るメカニカルキー19を、そのメカニカルキー19の一部もしくは全部を携帯器20に収容した状態で保持することができ、前記メカニカルキー19の一部もしくは全部が収容されているか否かを検知する検知器が前記携帯器20内に配設される。また前記携帯器20は、その内部に収容されるボタン電池等の電池の残量を検知することも可能である。
前記LEDは、前記メカニカルキー19の一部もしくは全部が収容されていて前記電池の残量が所定量以上であるときには、前記ロックボタン29および前記アンロックボタン30の操作に応じて緑色で1回点灯し、前記メカニカルキー19の一部もしくは全部が収容されていて前記電池の残量が所定量未満であるときには、前記ロックボタン29および前記アンロックボタン30の操作に応じて赤色で1回点灯し、前記メカニカルキー19の一部もしくは全部が収容されていないときには前記ロックボタン29および前記アンロックボタン30の操作に応じて赤色で3回点灯する。このように前記LEDの点灯態様を変化させることで携帯器20に収容されている電池の残量の有無をユーザーが判断することができるとともに、メカニカルキー19が収容されていないことをユーザーに判らせることができる。
図2において、前記電気錠16は、ボタン操作による前記携帯器20からの施錠および解錠を指示する無線信号を受信するアンテナ22を有する受信部23と、前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態を切換える動力を発揮する電動モータ24ならびに前記デッドボルト14に連動して作動する部材の位置を検出する位置検出スイッチ25を含むアクチュエータ26と、前記受信部23および前記位置検出スイッチ25からの信号を受けて前記電動モータ24の作動を制御するECU27とを備える。前記ECU27および前記電動モータ24にはバッテリ28から電力が供給され、該バッテリ28も前記電気錠ケース17に収容される。
図3において、前記電気錠ケース17は、ケース本体32と、該ケース本体32に係脱可能に取付けられる合成樹脂製のバッテリカバー33とを備える。前記ケース本体32は、前記住宅用ドアD側に開放した合成樹脂製のケース部材34と、そのケース部材34の開放端の全周に密接に当接する合成樹脂製の蓋板35と、該蓋板35を前記ケース部材34との間に挟む金属製のブラケット板36とで構成され、前記ケース部材34および前記蓋板35に挿通される複数個たとえば2個のボルト37を前記ブラケット板36に螺合して締めつけることで、前記ケース部材34、前記蓋板35および前記ブラケット板36によって前記ケース本体32が構成される。
前記ケース部材34の開放端の全周には、突部34aが一体に突設されており、前記蓋板35の外周部にその全周にわたって形成される嵌合凹部35aに前記突部34aを嵌合させることで、前記ケース部材34の開放端の前記蓋板35への当接部での液密性が確保される。
前記ケース部材34および前記蓋板35間には、前記電気錠16を収容する収容室38が形成される。この収容室38には、前記電気錠16のうち前記受信部23および前記ECU27が配設される基板39と、前記電気錠16のうち前記電動モータ24および前記位置検出スイッチ25を含む前記アクチュエータ26を収容して前記基板39の前記蓋板35側に配置されるアクチュエータ収容ケース40とが収容、固定される。前記蓋板35には前記アクチュエータ収容ケース40の一部を臨ませる開口部41が形成されるが、前記ブラケット板36で前記開口部41が閉じられる。
また前記電動モータ24に対応する部分で前記基板39には、LED42が取付けられる。前記ケース部材34の前記LED42に対応する位置には透孔43が設けられており、前記LED42を覆うように配置されるレンズ44が、その一部を前記透孔43に嵌合するようにして前記ケース部材34に取付けられる。
前記LED42は、緑色点灯状態および赤色点灯状態を切換えて点灯することが可能であり、前記ECU27は、前記バッテリ28の電池残量を検知可能であるとともに、その電池残量ならびに前記携帯器20からのロック信号およびアンロック信号の受信に応じて前記LED42の点灯態様を変化させる。たとえば、前記バッテリ28の電池残量が最大域にあるときに、前記ECU27は、ロック信号の受信に応じて前記LED42を緑色で1回点灯させ、前記アンロック信号の受信に応じて前記前記LED42を緑色で2回点滅させる。また前記バッテリ28の電池残量が前記アクチュエータ26を作動させることができる程度に前記最大域から低下したときに、前記ECU27は、ロック信号の受信に応じて前記LED42を緑色で1回点灯させた後に赤色で3回点滅させ、アンロック信号の受信に応じて前記LED42を緑色で2回点滅させた後に赤色で3回点滅させる。さらに前記バッテリ28の電池残量が前記アクチュエータ26を作動させることができない程度に低下したときに、前記ECU27は、ロック信号およびアンロック信号の受信に応じて前記LED42をそれぞれ赤色で3秒間に持続して点灯させる。
このように前記LED42の点灯態様を変化させることでバッテリ28の残量の有無をユーザーが判断することが可能となる。
ところで前記LED42とともに用いるか、もしくは前記LED42に代えて用いるようにして前記基板39にブザーが設けられるようにしてもよく、この場合、前記ECU27は、前記バッテリ28の電池残量が最大域にあるときにはロック信号の受信に応じて前記ブザーを「ピ」と1回だけ鳴動させるとともにアンロック信号の受信に応じて「ピピ」と断続して2回鳴動させ、前記バッテリ28の電池残量が前記アクチュエータ26を作動させることができる程度に前記最大域から低下したときにはロック信号の受信に応じて前記ブザーを「ピ」と1回だけ鳴動させた後に「ピピピ」と断続して3回鳴動させるとともにアンロック信号の受信に応じて「ピピ」と断続して2回鳴動させた後に「ピピピ」と断続して3回鳴動させ、前記バッテリ28の電池残量が前記アクチュエータ26を作動させることができない程度に低下したときにはロック信号およびアンロック信号の受信に応じて前記ブザーを「ピー」と長く3秒間持続するように鳴動させるようにしてもよい。
前記電気錠ケース17の一部を構成する前記蓋板35および前記ブラケット板36の外面は、前記住宅用ドアDの内面側に臨むものであり、前記蓋板35の外周の全周には、前記住宅用ドアDの内面に弾発的に当接することで前記電気錠ケース17および前記住宅用ドアD間に露等が浸入するのを防止するためのスカート部35bが一体に形成される。
前記ケース本体32の前記ケース部材34には、前記住宅用ドアDとは反対側に開放する矩形のバッテリ収容凹部45が、前記サムターン18よりも上方で前記ケース部材34の上半部に位置するようにして形成されており、前記バッテリ収容凹部45には、たとえば長手方向を上下方向として左右方向に並ぶ4個の前記バッテリ28が収容される。また前記バッテリカバー33は、前記バッテリ28が収容される前記バッテリ収容凹部45を覆うようにして前記ケース本体32の前記ケース部材34に着脱可能に取付けられる。
図4において、前記アクチュエータ収容ケース40に収容されるアクチュエータ26は、前記電動モータ24と、該電動モータ24の出力軸24aに相対回転不能に取付けられるウォーム46と、該ウォーム46に噛合するウォームホイル47と、該ウォームホイル47よりも小径に形成されて該ウォームホイル47とともに回転する中間小径ギヤ48と、該中間小径ギヤ48よりも大径に形成されて前記中間小径ギヤ48に噛合する中間大径ギヤ49と、該中間大径ギヤ49の回転に従動して回動する被動部材50と、該被動部材50に同軸に連なる伝動軸51と、前記被動部材50の作動位置を検出する位置検出スイッチ25とを備える。
前記ウォームホイル47および前記中間小径ギヤ48は、一体に連なって形成されており、前記アクチュエータ収容ケース40に第1支軸52を介して回転自在に支承される。また第1支軸52と平行な第2支軸53を介してアクチュエータ収容ケース40に回転自在に支承される前記中間大径ギヤ49には、第2支軸53の軸線と平行な方向に突出する第1および第2押圧突部54,55が突設される。
一方、前記被動回動部材50の外周には、前記中間大径ギヤ49の回転に応じて第1押圧突部54を嵌合させる第1連結凹部56と、前記中間大径ギヤ49の回転に応じて第2押圧突部55を嵌合させる第2連結凹部57とが設けられる。
前記被動部材50には、前記伝動軸51を相対回転不能に嵌合させる連結筒部50aが一体に設けられており、前記電気錠16からの動力を前記ロック機構12側に伝達するための伝動軸51が、前記連結筒部50aを貫通して該前記被動部材50に相対回転不能に連結される。前記ブラケット板36を回転自在に貫通して前記住宅用ドアD側に突出する前記伝動軸51を囲む筒状の支持部材59が、前記ブラケット板36に当接されており、前記住宅用ドアDと反対側から前記ブラケット板36に挿通される一対のねじ部材60が前記支持部材59に螺合される。この支持部材59は、前記住宅用ドアD内の前記ロック機構12に固定され、それによって前記ブラケット板36すなわち電気錠ケース17が住宅用ドアDに固定される。
また前記伝動軸51は、前記シリンダ錠13の前記ロータに相対回動不能に連結され、前記伝動軸51が90度回動することで、前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態が切換えられる。
前記伝動軸51を90度回動するために、前記電動モータ24は、前記中間大径ギヤ49を360度の範囲で回動させるようにして正逆回転可能であり、図4で示す状態から、前記中間大径ギヤ49を第2支軸53の軸線まわりに時計方向に360度回動させると、第1押圧突部54が被動部材50の第1連結凹部56に先ず嵌合して前記被動部材50および前記伝動軸51を図4の反時計方向に回動させ、次いで第2押圧突部55が第2連結凹部57に嵌合し、第1押圧突部54が第1連結凹部56から離脱した後は、図4の反時計方向への被動部材50および前記伝動軸51の回動を継続するようにして第2押圧突部55で前記被動部材50が押され、第2押圧突部55が第2連結凹部57から離脱しても、前記被動部材50および前記伝動軸51は、図5で示す位置まで惰性で回動する。
また図5で示す状態から前記中間大径ギヤ49を第2支軸53の軸線まわりに反時計方向に360度回動させると、第2押圧突部55が被動部材50の第2連結凹部57に先ず嵌合して前記被動部材50および伝動軸51を図5の時計方向に回動させ、次いで第1押圧突部54が第1連結凹部55に嵌合し、第2押圧突部55が第2連結凹部57から離脱した後は、図5の時計方向への前記被動部材50および前記伝動軸51の回動を継続するように第1押圧突部54で前記被動部材50が押され、第1駆動軸54が第1連結凹部56から離脱しても、前記被動部材50および前記伝動軸51は、図4で示す位置まで惰性で回動する。
前記被動部材50には、ゴム等の弾性部材61が取付けられており、その弾性部材61に当接することで前記被動部材50および前記伝動軸51の回動範囲を規制するストッパ62,63が前記アクチュエータ収容ケース40に設けられる。また前記アクチュエータ収容ケース40内には、位置検出スイッチ25が収容、固定されており、この位置検出スイッチ25が備える検出子25aに、図4で示す状態で当接して前記位置検出スイッチ25のスイッチング態様を変化させる被検出部50bが前記被動部材50に設けられる。
ところで図1で示すように、屋内側から見て右側が回動支持されている住宅用ドアDの前記ロック機構12は、図4で示す位置にあるときには、たとえばアンロック状態であり、図5で示す位置にあるときにはたとえばロック状態であるのに対して、図1で示す住宅用ドアDとは反対に屋内側から見て左側が回動支持されている住宅用ドアの前記ロック機構12は、前記被動部材50および前記伝動軸51が図4で示す位置にあるときには、たとえばロック状態であり、図5で示す位置にあるときにはたとえばアンロック状態である。
また前記電動モータ24の停止時には、図4および図5で示すように、前記被動部材50は、中間大径ギヤ49と連結されておらず、前記被動部材50とともに回動する前記伝動軸51を手動操作で90度回動することで、前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態を切り換えることができる。
図6および図7を併せて参照して、前記サムターン18は、横断面形状を円形とした外周形状を有する筒部18aと、該筒部18aの一端を閉じる端壁部18bとを有して有底筒状に形成されるものであり、この実施の形態では、前記筒部18aが、その一端側に向かうにつれてわずかに小径となるテーパ状に形成される。
また前記端壁部18bの外面には、前記ロック機構12が前記ロック状態および前記アンロック状態のいずれにあるかを表す表示部64が設けられており、この実施の形態では、前記伝動軸51が90度回動することで、前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態が切換えられることに基づいて、前記表示部64は、前記ロック機構12のロック状態で水平方向に延びた姿勢となり、アンロック状態で上下方向に延びた姿勢となるようにして、前記筒部18aの一直径線に沿う直線状に形成される。
前記筒部18aの外周には複数条の凹部65が周方向に間隔をあけて形成される。それらの凹部65は、不正工具の係合を不能とするように形成されるものであり、この実施の形態では、図8で示すように、浅い円弧状の横断面形状を有するように形成されるが、浅い略V字状の横断面形状を有するものであってもよい。
図3に注目して、前記伝動軸51の前記住宅用ドアDとは反対側の端部は、取付け部材67を相対回動不能に貫通するものであり、この取付け部材67は、前記伝動軸51に設けられる段部51aと、前記伝動軸51の前記取付け部材67からの突出部51bの外面に係合するプッシュナット66とで挟まれる。すなわち取付け部材67が前記伝動軸51に固定される。
前記取付け部材67は、その外周の周方向に等間隔をあけた複数箇所、この実施の形態では4箇所に、半径方向外方に突出する突出部67aを一体に有しており、各突出部67aには矩形の係止孔68がそれぞれ設けられる。しかも前記取付け部材67の半径方向に沿う各係止孔68の外方側内壁の前記サムターン18側の端部には、前記半径方向の内方に突出する係止部69がそれぞれ設けられる。すなわち前記伝動軸51に固定される前記取付け部材67の周方向に等間隔をあけた4箇所に係止部69が設けられる。
一方、前記サムターン18における前記筒部18aの前記端壁18bとは反対側の他端部に、前記取付け部材67が有する4個の突出部67aに対応した嵌合凹部70が各突出部67aを嵌合させるように形成されるとともに、4個の前記係止部69の少なくとも2つに係合する複数の係合爪71、この実施の形態では、2つの係止部69に係合する2つの係合爪71が、それらの係合爪71の両側にスリット73をそれぞれ形成するようにして設けられる。
しかも前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態を切換えるのに要する前記伝動軸51の回動角度すなわち90度分だけ前記サムターン18の前記伝動軸51に対する相対位置を変化させることを可能として、複数の前記係止部69が前記取付け部材67に設けられるとともに複数の前記係合爪71が前記サムターン18に設けられるものであり、この実施の形態では、前記係止部69が前記取付け部材67の周方向に等間隔をあけた4箇所に設けられ、前記係合爪71が、周方向に等間隔をあけた4つの嵌合凹部70のうち周方向に180度の間隔をあけた2つの嵌合凹部70に配置されるようにして2つの係合爪71が前記サムターン18に設けられる。しかも前記係合爪71は、前記サムターン18の筒部18aの外周から半径方向外方に突出する突部71aを一体にそれぞれ有しており、それらの突部71aによって、前記筒部18の周方向での前係合爪71の位置が示されるとともに、前記係止部69に対して前記係合爪71を係脱する際に該係合爪71を前記筒部18aの半径方向内方に押し易くすることができる。
前記係合爪71の前記係止部69への係合によって前記サムターン18は前記取付け部材67に取付けられるのであるが、サムターン18および前記取付け部材67間での回動力の伝達は、前記係合爪71および前記係止部69間で行われるのではなく、前記取付け部材67が周方向に間隔をあけた4箇所に備える前記突出部67aが前記サムターン18の4つの嵌合凹部70に嵌合していることによって、その嵌合部で伝達されるものである。したがって前記サムターン18を手動操作によって回動したときは、前記突出部67aの前記嵌合凹部70への嵌合部で前記サムターン18から前記取付け部材67に回動力が伝達され、電動モータ24の作動によって前記伝動軸51および前記取付け部材67が回動したときは、前記突出部67aの前記嵌合凹部70への嵌合部で前記取付け部材67から前記サムターン18に回動力が伝達される。
また前記サムターン18における前記端壁部18bの内面には、前記取付け部材67からの前記伝動軸51の突出部51bを嵌合する嵌合筒部18cが一体に突設される。また前記筒部18aの内面および前記嵌合筒部18c間を結ぶ複数たとえば4つの補強リブ18dが前記サムターン18に一体に形成される。
前記電気錠ケース17におけるケース本体32の前記ケース部材34には、前記取付け部材67と、該取付け部材67に取付けられる前記サムターン18の一部とを収容する収容凹部72が形成される。
ところで屋内側から見て住宅用ドアDの右側が回動支持されている状態では、たとえば前記ロック機構12をアンロック状態からロック状態に変化させるときには、前記被動部材50および前記伝動軸51が図4で示す位置にある状態から、図4の反時計方向に90度だけ回動するように、前記サムターン18を左側に90度回動操作すればよいのであるが、屋内側から見て住宅用ドアDの左側が回動支持されている状態では、たとえば前記ロック機構12をアンロック状態からロック状態に変化させるときには、デッドボルト14の移動方向が逆となるので、前記被動部材50および前記伝動軸51が図5で示す位置にある状態から、図5の時計方向に90度だけ回動するように、前記サムターン18を右側に90度回動操作する場合がある。この際、右側支持の住宅用ドアDおよび左側支持の住宅用ドアDに同一の電気錠16を共通に用いる場合には、前記伝動軸51および前記被動部材50が、図5で示す姿勢にある状態(すなわち右側が回動支持されている住宅用ドアDではロック機構12をロック状態とする状態)の電気錠16を、左側支持の住宅用ドアDにそのロック機構12がアンロック状態にあるときに取付ける。このとき右側支持の住宅用ドアDに対応した電気錠16のサムターン18の伝動軸51に対する相対位置をそのままとすると、図9(a)で示すように、サムターン18の表示部64が、ロック状態を示す水平姿勢となっている。このためサムターン18を右側に回動操作すると、ロック機構12がロック状態となるのに対して、前記表示部64はアンロック状態を示すように上下方向を向いた姿勢となる。そこで前記伝動軸51に対するサムターン18の周方向相対位置を、図9(b)で示すように、前記表示部64が上下方向に向くように90度変化させるようにして、前記サムターン18を前記伝動軸51に取り付ける。そうするとロック機構12がアンロック状態にあるのに応じて表示部64が上下方向に延びた姿勢となり、図9(b)の状態からサムターン18を右側に90度回動操作してロック機構12をロック状態にすると、図9(c)で示すように、ロック機構12がロック状態となるのに応じてサムターン18の表示部64も水平方向に延びる姿勢となる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、サムターン18が、横断面形状を円形とした外周形状を有する筒部18aと、該筒部18aの一端を閉じる端壁部18bとを有して有底筒状に形成されるので、サムターン18を不正操作することを不能として防犯対策を行うことができる。また有底筒状であることから操作性の低下が懸念されるが、前記筒部18aの外周には、不正工具の係合を不能として浅い円弧状の横断面形状を有する複数条の凹部65が周方向に間隔をあけて形成されるので、サムターン18の外周の複数条の凹部65によって操作性を確保することができる。
またサムターンの前記端壁部18bの外面にロック機構12がロック状態およびアンロック状態のいずれにあるかを表す表示部64が設けられるので、ロック機構12がロック状態およびアンロック状態のいずれの状態にあるかを屋内側から容易に確認することができる。
また前記ロック機構12に連動、連結されて電気錠ケース17に回動可能に支承される伝動軸51に固定される取付け部材67の周方向に等間隔をあけた複数箇所に係止部69が設けられ、前記サムターン18の前記筒部18aの前記端壁部18bとは反対側の他端部に、複数の前記係止部69の少なくとも2つに弾発係合する複数の係合爪71が設けられるので、伝動軸51にサムターン18を相対回動不能に連結するにあたってねじ部材等が不要であり、部品点数の低減が可能となるとともに伝動軸51に対するサムターン18の取付け作業が容易となる。
さらに前記ロック機構12のロック状態およびアンロック状態を切換えるのに要する前記伝動軸51の回動角度分だけ前記サムターン18の前記伝動軸51に対する相対位置を変化させることを可能として、複数の前記係止部69が前記取付け部材67に設けられるとともに複数の前記係合爪71が前記サムターン18に設けられるので、住宅用ドアDが右開きおよび左開きのいずれであっても電気錠16を対応させる際に、右および左開きの一方がロック状態となる位置に伝動軸51が回動しているときに、右および左開きの他方では伝動軸51がアンロック状態となる位置となるので、ロック機構12のロック状態およびアンロック状態を切換えるのに要する伝動軸51の回動角度分だけ伝動軸51に対するサムターン18の相対位置を変化させることで、右開きおよび左開きのいずれにも同一のサムターン18を用いることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では伝動軸51に固定された取付け部材67にサムターン18が着脱可能に取付けられるようにしたが、サムターン18が伝動軸に直接取付けられる構成とすることも可能である。
12・・・ロック機構
16・・・電気錠
17・・・電気錠ケース
18・・・サムターン
18a・・・筒部
18b・・・端壁部
24・・・電動モータ
51・・・伝動軸
64・・・表示部
65・・・凹部
67・・・取付け部材
69・・・係止部
71・・・係合爪
D・・・住宅用ドア

Claims (3)

  1. 住宅用ドア(D)のロック状態およびアンロック状態を切換え可能なロック機構(12)が設けられる住宅用ドア(D)の内面に取付けられる電気錠ケース(17)に、前記ロック機構(12)に連動、連結されて前記電気錠ケース(17)に回動可能に支承される伝動軸(51)と、該伝動軸(51)を回動駆動する動力を発揮し得る電動モータ(24)とを備える電気錠(16)が収容され、屋内側での手動操作で前記伝動軸(51)を回動して前記ロック機構(12)のロック状態およびアンロック状態を切換えるサムターン(18)が前記伝動軸(51)に相対回動不能に連結される住宅用ドアの電気錠装置において、前記サムターン(18)が、横断面形状を円形とした外周形状を有する筒部(18a) と、該筒部(18a)の一端を閉じる端壁部(18b)とを有して有底筒状に形成され、前記筒部(18a) の外周には複数条の凹部(65)が周方向に間隔をあけて形成され、前記端壁部(18b)の外面に、前記ロック機構(12)が前記ロック状態および前記アンロック状態のいずれにあるかを表す表示部(64)が設けられることを特徴とする住宅用ドアの電気錠装置。
  2. 前記伝動軸(51)もしくは該伝動軸(51)に固定される取付け部材(67)の周方向に等間隔をあけた複数箇所に係止部(69)が設けられ、前記サムターン(18)の前記筒部(18a)の前記端壁部(18b)とは反対側の他端部に、複数の前記係止部(69)の少なくとも2つに弾発係合する複数の係合爪(71)が設けられることを特徴とする請求項1記載の住宅用ドアの電気錠装置。
  3. 前記ロック機構(12)のロック状態およびアンロック状態を切換えるのに要する前記伝動軸(51)の回動角度分だけ前記サムターン(18)の前記伝動軸(51)に対する相対位置を変化させることを可能として、複数の前記係止部(69)が前記伝動軸(51)もしくは前記取付け部材(67)に設けられるとともに複数の前記係合爪(71)が前記サムターン(18)に設けられることを特徴とする請求項2記載の住宅用ドアの電気錠装置。
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