JP2015001069A - 施錠システム及び無線通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の条件に基づき無線通信機から応答信号の送信を禁止することで、制御装置に誤った制御をさせることを抑制することができる施錠システム及び無線通信機を提供する。【解決手段】車両1に搭載されるボディECU3及び可搬型の無線キー2は、無線通信を行う。ボディECU3は問合せ信号を送信し、無線キー2が問合せ信号を受信した場合、無線キー2は所定の処理を行い受信した問合せ信号の応答として応答信号を送信する。ボディECU3は無線キー2が送信した応答信号を受信し、車両1に設けられた扉の施錠又は解錠の制御を行う。ボディECU3が送信する問合せ信号の通信範囲11において、無線キー2が問合せ信号を受信する受信感度に基づき、応答信号の送信または許可に係る制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられた扉の施錠又は解錠を制御する制御装置及び可搬型の無線通信機間の無線通信により、制御装置が制御を行う施錠システム及び無線通信機に関する。
車両のユーザが、シリンダー錠又は無線通信機能を備える鍵等を操作することなく、車両との距離の遠近又は車両のドアハンドルへの接触の有無等により、車両の扉の施錠又は解錠を行うことができる制御システムが普及している。また、車両のユーザが車両内のボタンの操作により、キーシリンダに挿入された鍵の回動操作によらず、車両の駆動を開始することができる制御システムが普及している。これらの制御システムは、車両に搭載された扉の施錠若しくは解錠に係る制御装置又は車両の駆動に係る制御装置と、車両のユーザが持つ可搬型の無線通信機との間で無線通信を行うことにより実現する。具体的には、制御装置の制御開始に係る信号を取得するための問合せ信号を、制御装置は無線通信機に送信する。そして、無線通信機は問合せ信号を送信した制御装置が対応するか否かを判定し、対応する制御装置から問合せ信号が送信されたと判定した場合、問合せ信号を送信した制御装置へ制御開始に係る信号に対応する応答信号を送信する。
これらの制御システムが無線通信を行う際、車両から送信される問合せ信号の通信範囲は車両の扉周辺又は車両内の運転席周辺に限られ設定される。そのため、無線通信機を持つユーザが扉周辺又は車両内の運転席周辺にいない場合、無線通信を行うことができないため、車両に設けられた扉の施錠又は解錠に係る制御又は車両の駆動に係る制御を行うことができない。
しかし、無線通信機を持たない者が中継器を利用することで、不正に制御装置に制御を行わせ、車両のユーザは、例えば、車両の盗難、車上荒らし等の被害を受ける虞がある。具体的には、中継器を用いて問合せ信号を中継することで、問合せ信号は予め設定された通信範囲外においても問合せ信号を送信することができる。また、無線通信機から送信される信号の通信範囲は、車両から送信される信号の通信範囲よりも広い。そのため、無線通信機が車両から離れた場所に存在する場合であっても、中継器を用いて問合せ信号を中継することにより、車両の扉の施錠若しくは解錠に係る制御又は車両の駆動に係る制御を行うことができる。このように制御装置及び無線通信機間に中継器が介在することにより、上述の車両の扉の施錠又は解錠を行うことができる制御システム及び車両の駆動を開始する制御システムは、誤った制御をしてしまうことがあり、脆弱であることが知られている。
特許文献1には、車両に設けられた扉の施錠若しくは解錠に係る制御装置又は車両の駆動に係る制御装置と、制御装置と無線通信を行う無線通信機とを備える制御システムが開示されている。制御装置は問合せ信号を送信アンテナより送信し、無線通信機から送信される応答信号を受信アンテナにて受信するまでの時間を、制御装置は計時部を用いて計時する。そして、設定又は算出された許容範囲内に、計時された時間があるか否かを制御装置は判定し、許容範囲外と判定された場合、制御装置は扉の施錠若しくは解錠又は車両の駆動に係る制御を行わない。
特開2012−175518号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御システムにおいては、制御装置が送信する問合せ信号を中継器により中継された場合であっても、無線通信機は応答信号を送信する。そのため、中継による遅延時間が短い特性を中継器が持つ場合、遅延時間を許容範囲内と判定し、制御装置は誤って制御を行う可能性がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、所定の条件に基づき無線通信機から応答信号の送信を禁止することで、制御装置の誤制御を抑制することができる施錠システム及び無線通信機を提供することにある。
本発明に係る施錠システムは、車両に設けられた扉の施錠又は解錠を制御する制御部、該制御部の制御開始に係る信号を取得するための問合せ信号を無線通信により送信する問合せ信号送信部、及び前記制御部の制御開始に係る信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信部を有する制御装置と、前記問合せ信号を受信する問合せ信号受信部及び該問合せ信号受信部にて前記問合せ信号を受信した場合、前記応答信号を送信する応答信号送信部を有し、前記制御装置と無線通信を行う可搬型の無線通信機とを備える施錠システムにおいて、前記無線通信機は、前記問合せ信号送信部から送信された問合せ信号を前記問合せ信号受信部にて受信する受信状況に基づき、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止する送信禁止部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、車両に設けられた扉の施錠又は解錠を制御する制御部の制御開始に係る信号を取得するための問合せ信号を、制御装置は問合せ信号送信部により無線通信機に送信する。制御装置の通信相手となる無線通信機は、制御装置から送信された問合せ信号を問合せ信号受信部にて受信する受信状況に基づき、応答信号送信部による応答信号の送信を禁止する。従って、無線通信機は制御装置から送信された問合せ信号の受信状況に基づいて応答信号の送信を禁止することができるため、制御装置の誤制御を抑制することができる。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、前記制御装置から送信された問合せ信号を前記問合せ信号受信部にて再受信されるまでの時間を計時する計時部と、該計時部により計時された時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定部とを備え、前記送信禁止部は、前記計時部により計時された時間が所定時間以上と前記時間判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、無線通信機は、計時部により制御装置が送信した問合せ信号が問合せ信号受信部にて再受信されるまでの時間を計時する。次いで無線通信機は、計時部により計時された時間が所定時間以上か否かを時間判定部により判定する。計時部により計時された時間が所定時間以上でないと時間判定部が判定した場合、制御装置の制御部における制御開始に係る信号に対応する応答信号を、無線通信機は応答信号送信部にて送信する。一方、計時部により計時された時間が所定時間以上と時間判定部が判定した場合、無線通信機は、応答信号送信部にて送信される応答信号の送信を送信禁止部にて禁止する。従って、制御装置から送信される問合せ信号の受信を行うことができない位置に所定時間以上無線通信機が存在した場合、応答信号を送信することを禁止する。そのため、例えば、制御装置及び無線通信機間に中継器が介在した場合であっても、無線通信機が応答信号を送信しないため、中継器により制御装置が誤った制御を行うことを抑制することができる。
本発明に係る施錠システムは、前記問合せ信号送信部は、定期的に前記問合せ信号を送信するようにしてあり、前記無線通信機は、前記問合せ信号受信部にて受信された問合せ信号の受信強度を測定する測定部と、該測定部の複数回の測定により、前記問合せ信号の受信強度が増加しているか否かを判定する増加判定部と、前記問合せ信号の受信強度が増加していると前記増加判定部が判定した場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可する送信許可部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、制御装置は問合せ信号送信部にて問合せ信号を定期的に送信する。問合せ信号受信部にて問合せ信号を受信した場合、無線通信機は受信した問合せ信号の受信強度を測定部にて測定する。測定部の複数回の測定により、問合せ信号の受信強度が増加していると増加判定部が判定した場合、送信禁止部により禁止された応答信号の送信を、無線通信機は送信許可部にて許可する。従って、無線通信機の応答信号の送信を禁止している状態から、制御装置に近付くということを無線通信機が測定する受信強度により判定し、無線通信機は応答信号の送信を禁止している状態から応答信号の送信を許可する。そのため、制御装置の誤った制御を抑制し、かつ制御装置及び無線通信機間の無線通信により施錠又は解錠制御を容易に行うことができる。
本発明に係る施錠システムは、前記問合せ信号送信部は、定期的に前記問合せ信号を送信するようにしてあり、前記無線通信機は、前記問合せ信号受信部にて受信された問合せ信号の受信強度を測定する測定部と、該測定部の複数回の測定により、前記問合せ信号の受信強度が減少しているか否かを判定する減少判定部とを備え、前記送信禁止部は、前記問合せ信号の受信強度が減少していると該減少判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、制御装置は問合せ信号送信部にて問合せ信号を定期的に送信する。無線通信機は、問合せ信号受信部にて問合せ信号を受信した場合、無線通信機は受信した問合せ信号の受信強度を測定部にて測定する。測定部の複数回の測定により、問合せ信号の受信強度が減少していないと減少判定部が判定した場合、無線通信機は応答信号送信部にて応答信号を送信する。一方、測定部の複数回の測定により、問合せ信号の受信強度が減少していると減少判定部が判定した場合、応答信号送信部による応答信号の送信を送信禁止部にて禁止する。従って、制御装置から送信される問合せ信号の受信強度が減少する方向に無線通信機が移動した場合、応答信号を送信することを送信禁止部は禁止する。そのため、例えば、制御装置及び無線通信機間に中継器が介在した場合であっても、無線通信機が応答信号を送信しないため、中継器により制御装置が誤った制御を行うことの抑制ができる。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、前記減少判定部による問合せ信号の受信強度が減少している判定の継続回数を計数する減少回数計数部と、該減少回数計数部により計数された継続回数が所定回数以上か否かを判定する減少回数判定部とを備え、前記送信禁止部は、前記減少判定部による問合せ信号の受信強度が減少している判定が所定回数以上と前記減少回数判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、減少判定部による問合せ信号の受信強度の減少が継続して判定される回数を、無線通信機は減少回数計数部により計数する。減少回数計数部にて計数した継続回数が所定回数以上であるか否かを無線通信は減少回数判定部により判定する。減少回数判定部により問合せ信号の受信強度の減少が所定回数以上継続したと判定された場合、送信禁止部は応答信号送信部にて応答信号を送信することを禁止する。従って、無線通信機が問合せ信号を受信した際、問合せ信号の受信強度が減少していると判定される継続回数により、制御装置から送信される問合せ信号の受信強度が減少する方向に無線通信機が移動していることをより確実に判定することができる。なお、受信強度の減少の継続回数は、単調に受信強度が減少していく回数に限定されない。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、前記減少判定部による問合せ信号の受信強度が減少している判定を繰り返す継続時間を計時する計時部と、該計時部により計時された継続時間が所定時間以上か否かを判定する減少時間判定部とを備え、前記送信禁止部は、前記計時部により計時される継続時間が所定時間以上であると前記減少時間判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、問合せ信号の受信強度が減少していると、減少判定部により繰り返し判定される継続時間を、無線通信機は計時部により計時する。次いで、計時した継続時間が所定時間以上であるか否かを、無線通信機は減少時間判定部により判定する。計時部により計時された時間が所定時間以上と減少時間判定部が判定した場合、送信禁止部は応答信号送信部にて応答信号を送信することを禁止する。従って、無線通信機が問合せ信号を受信した際、問合せ信号の受信強度が減少していると繰り返し判定される継続時間により、制御装置から送信される問合せ信号の受信強度が減少する方向に無線通信機が移動していることをより確実に判定することができる。なお、受信強度の減少の継続時間は、単調に受信強度が減少していく時間に限定されない。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、前記測定部の複数回の測定により、問合せ信号の受信強度が増加しているか否かを判定する増加判定部と、前記問合せ信号の受信強度が増加していると前記増加判定部が判定した場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可する送信許可部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、測定部の複数回の測定により、問合せ信号の受信強度が増加しているか否かを、無線通信機は増加判定部により判定する。受信強度が増加していると増加判定部が判定した場合、送信禁止部により禁止された応答信号送信部による応答信号の送信を、無線通信機は送信許可部にて許可する。従って、無線通信機の応答信号の送信を禁止している状態から、制御装置に近付くということを無線通信機が測定する受信強度により判定し、無線通信機は応答信号の送信を禁止している状態から応答信号の送信を許可する。そのため、制御装置の誤った制御を抑制し、かつ制御装置及び無線通信機間の無線通信により施錠又は解錠制御を容易に行うことができる。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、前記増加判定部による問合せ信号の受信強度が増加している判定の継続回数を計数する増加回数計数部と、該増加回数計数部により計数された継続回数が所定回数以上か否かを判定する増加回数判定部とを備え、前記送信許可部は、前記増加判定部による問合せ信号の受信強度が増加している判定が所定回数以上継続していると前記増加回数判定部により判定された場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、問合せ信号の受信強度の増加が継続して増加判定部にて判定される回数を、無線通信機は増加回数計数部により計数する。次いで、計数した継続回数が所定回数以上であるか否かを、無線通信機は増加回数判定部により判定する。増加回数判定部により問合せ信号の受信強度の増加が所定回数以上継続したと判定された場合、送信禁止部により禁止された応答信号の送信を、無線通信機は送信許可部にて許可する。従って、問合せ信号の受信強度の増加継続回数により、制御装置から送信される問合せ信号の受信強度が増加する方向に無線通信機が移動していることをより確実に判定し、無線通信機は応答信号の送信を許可することができる。なお、受信強度の増加の継続回数は、単調に受信強度が増加していく回数に限定されない。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、前記増加判定部による問合せ信号の受信強度が増加している判定を繰り返す継続時間を計時する増加時間計時部と、該増加時間計時部に計時された継続時間が所定時間以上か否かを判定する増加時間判定部とを備え、前記送信許可部は、前記増加時間計時部により計時された時間が所定時間以上であると前記増加時間判定部が判定した場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、問合せ信号の受信強度が増加していると、増加判定部により繰り返し判定される継続時間を無線通信機は増加時間計時部により計時する。その後、計時した継続時間が所定時間以上であるか否かを、無線通信機は増加時間判定部により判定する。増加時間計時部により計時された時間が所定時間以上と増加時間判定部が判定した場合、送信禁止部により禁止された応答信号の送信を、無線通信機は送信許可部にて許可する。従って、問合せ信号の受信強度の増加継続時間により、制御装置から送信される問合せ信号の受信強度が増加する方向に無線通信機が移動していることをより確実に判定し、無線通信機は応答信号の送信を許可することができる。なお、受信強度の増加の継続時間は、単調に受信強度が増加していく時間に限定されない。
本発明に係る施錠システムは、前記無線通信機は、該無線通信機の揺れを検知する揺れ検知部を備え、前記送信許可部は、前記揺れ検知部により前記無線通信機の揺れが検知された場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、無線通信機が揺れているか否かを検知する揺れ検知部を無線通信機が備える。無線通信機が揺れていることを揺れ検知部にて検知された場合、送信禁止部により禁止された応答信号送信部による応答信号の送信を、送信許可部は許可する。従って、無線通信機の揺れが検知されない状態において、制御装置の誤った制御を抑制することができる。
本発明に係る施錠システムは、前記制御装置は、操作部を備え、前記問合せ信号送信部は、前記操作部が操作された場合、所定時間に亘って定期的に前記問合せ信号を送信するようにしてあり、前記問合せ信号の送信強度を順次増加させるように送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、制御装置が備える操作部の操作により、問合せ信号を所定時間定期的に送信する。そして、問合せ信号送信部は、送信強度を順次増加させるように問合せ信号を送信する。
本発明に係る施錠システムは、前記制御装置は、該制御装置を搭載する車両の周囲にある物体を検知する物体検知部を備え、前記問合せ信号送信部は、前記物体検知部により物体が検知された場合、前記問合せ信号を所定時間定期的に送信するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、制御装置は、制御装置を搭載する車両の周囲にある物体を検知する物体検知部を備える。物体検知部が車両の周囲に物体が存在すると検知した場合、問合せ信号送信部は問合せ信号を所定時間定期的に送信する。従って、制御装置は、検知部の検知に従って問合せ信号を送信するため、制御装置の負担を軽減することができる。
本発明に係る施錠システムは、前記問合せ信号は、LF帯の周波数による信号であり、前記応答信号は、UHF帯の周波数による信号であることを特徴とする。
本発明にあっては、問合せ信号をLF帯の周波数による信号とし、応答信号をUHF帯の周波数による信号とする。従って、LF帯の周波数による信号により、制御装置を備える車両周囲に問合せ信号の通信範囲を制限させることができる。また、UHF帯の周波数による信号により、応答信号を送信する際の出力が小さい場合であっても、広い通信範囲を確保することができる。
本発明に係る無線通信機は、信号を受信する受信部及び該受信部にて前記信号を受信した場合、応答信号を送信する送信部を備える可搬型の無線通信機において、前記受信部による信号の受信状況に基づき、前記送信部による応答信号の送信を禁止する送信禁止部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、送信禁止部は、受信部による信号の受信状況に基づき、送信部による応答信号の送信を禁止する。従って、例えば受信部による信号の受信状況に異常があった場合、送信部による応答信号の送信を禁止することができる。
本発明によれば、所定の条件に基づき無線通信機から応答信号の送信を禁止することで、制御装置の誤制御を抑制することができる施錠システム及び無線通信機を提供することができる。例えば、本発明により、制御装置及び無線通信機間に中継器を介された場合であっても、制御装置の誤制御を抑制することができる。
本実施の形態に係る施錠システムの全体的な構成を示すブロック図である。 ボディECU及び無線通信装置の一構成例を示したブロック図である。 無線キーの一構成例を示したブロック図である。 本実施の形態に係る施錠システムにおいて、無線キーが、無線通信部から応答信号の送信を禁止する処理手順を示したフローチャートである。 本実施の形態に係る施錠システムにおいて、無線キーが、無線通信部から応答信号の送信の許可及び応答信号の送信を行う処理手順を示したフローチャートである。 変形例1に係る施錠システムにおいて、無線キーが、無線通信部から送信する応答信号の送信を禁止する処理手順を示したフローチャートである。 変形例2に係る施錠システムにおいて、無線キーが、無線通信部から送信する応答信号の送信を禁止する処理手順を示したフローチャートである。 変形例3に係る施錠システムにおいて、無線キーが、無線通信部から応答信号の送信の許可及び応答信号の送信を行う処理手順を示したフローチャートである。 変形例4に係る無線キーの一構成例を示したブロック図である。 変形例5に係るボディECUの一構成例を示したブロック図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本実施の形態に係る施錠システム100の全体的な構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る施錠システム100は、制御装置に相当するボディECU3と、可搬型の無線通信機に相当する無線キー2とを備え、ボディECU3及び無線キー2間で無線通信を行う。
ボディECU3は車両1に搭載され、車両1の扉の施錠又は解錠を制御する。また、ボディECU3は無線通信装置4と接続し、車内及び車外と無線通信を行う。無線通信装置4は、UHF(Ultra High Frequency)帯の周波数を持つ応答信号を受信するUHF受信アンテナ4a及びLF(Low Frequency)帯の周波数を持つ問合せ信号を送信するLF送信アンテナ4bを備える。UHF受信アンテナ4aは無線通信装置4に内蔵される。LF送信アンテナ4bは複数備えられ、車両1の各扉周辺とインストルメントパネルの裏側とに備えられる。ボディECU3は、無線通信装置4のUHF受信アンテナ4aを介して無線キー2から送信される応答信号を受信し、受信した応答信号に基づき扉の施錠又は解錠を制御する。ボディECU3は無線通信装置4に指令を出し、扉の施錠又は解錠を制御するための問合せ信号を、LF送信アンテナ4bから定期的に送信する。また、無線通信装置4を介してボディECU3から送信される問合せ信号の通信範囲11は、LF送信アンテナ4bの周囲1m程度に設定されている。本実施の形態において、各扉周辺に備えられるLF送信アンテナ4bの通信範囲11は、図1中の2点鎖線で示す平面視半円形の通信範囲が車両1の外部に形成される。インストルメントパネルの裏側に備えられるLF送信アンテナ4bの通信範囲は、図示しない車両1の車室内に形成される。
なお、本実施の形態において、UHF受信アンテナ4aは無線通信装置4に内蔵される構成としたが、内蔵されていなくてもよく、例えばUHF受信アンテナ4aは、無線通信装置4から突出する構成としてもよい。また、UHF受信アンテナ4aは複数備えてもよい。また、本実施の形態において、LF送信アンテナ4bから定期的に問合せ信号を送信することを示したが、常に所定のタイミングでLF送信アンテナ4bから問合せ信号は送信される必要はなく、タイミングに違いがあってもよい。
一方、無線キー2は、無線通信により車両1の扉を施錠するためのロックボタン21及び車両1の扉を解錠するためのアンロックボタン22を備える。また、無線キー2はボディECU3と無線通信を行う際に、問合せ信号をボディECU3から受信し、所定の処理を行い、問合せ信号の応答として応答信号を送信する。送信される応答信号は、ボディECU3から送信される問合せ信号の通信範囲11よりも広い通信範囲を持つ。
ここで、問合せ信号の通信範囲11が広ければ、無線キー2を持つ車両1のユーザ及び車両1間の距離が離れている場合であっても、問合せ信号を受信した無線キー2は、応答信号を車両1のボディECU3に送信することが可能である。そのため、無線キー2を持つ車両1のユーザ及び車両1間の距離が離れている場合であっても、車両1の施錠又は解錠制御を行うことができる。従って、車両1のユーザが気付かない内に、車両1の施錠状態から解錠を行われる危険性がある。以上より、本実施の形態では問合せ信号の通信範囲11を各LF送信アンテナ4bの周囲1mとしたが、その記載に限定されず、各LF送信アンテナ4bに近接する範囲であればよい。
図2は、ボディECU3及び無線通信装置4の一構成例を示したブロック図である。ボディECU3は、各構成部の動作を制御するCPU31を備える。CPU31は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等により構成される。またCPU31には、バスを介して、ROM32、RAM33、入出力IF34、及びCAN通信IF35が接続されている。更に、ROM32に記憶されている制御プログラム32aを読み出し、CPU31は各部を制御する。
ROM32は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、ボディECU3を識別する識別情報32bが記憶されている。ボディECU3の識別情報32bとは、例えば、ボディECU3を搭載する車両1のID(Identifier)番号、通信相手となる無線キー2のID番号、及び暗号処理に用いる鍵情報等である。
また、ROM32には、本実施の形態に係る応答信号を送信した無線キー2及びボディECU3が対応するか否かの判定処理、並びに車両1の扉の施錠又は解錠に係る制御を行うための制御プログラム32aを記憶している。
RAM33は、SRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)等のメモリである。CPU31が行う、応答信号を送信した無線キー2及びボディECU3が対応するか否かの判定処理、並びに車両1の扉の施錠又は解錠に係る制御処理によって生ずる各種データをRAM33は一時記憶する。
入出力IF34には、ドアロック操作部5及びドアロック機構6が接続されている。ドアロック操作部5は、例えば、車両1の運転席の扉に設けられたキーシリンダ、ドアハンドルに設けられたスイッチ等である。
ドアロック機構6は、車両1の各扉の施錠又は解錠するための機械機構と、この機械機構を電気的に動作させるためのアクチュエータ等とを有している。具体的には、図示しない無線キー2に備えられる機械式のキーを、車両1の運転席の扉に設けられたキーシリンダに挿入及び回動等の操作を車両1のユーザが行うことにより、ドアロック機構6のアクチュエータ等を動作させ、扉の施錠又は解錠を行う。その際、機械式のキーによりキーシリンダが操作された情報は、入出力IF34を通じ、ドアロック機構6に出力され、出力された情報に基づきドアロック機構6は動作する。また、例えば、無線キー2を持つユーザが、車両1のドアハンドルに設けられたスイッチを押下した場合、ボディECU3及び無線キー2が無線通信を行う。その無線通信により、無線通信装置4のUHF受信アンテナ4aにて応答信号が受信され、受信された応答信号に含まれる解錠又は施錠に係る情報に基づき、ボディECU3は扉の施錠又は解錠を行う。更に、例えば、ドアロック操作部5にてユーザが操作することなく、ボディECU3及び無線キー2の無線通信によりボディECU3は扉の施錠又は解錠を行う。具体的には、無線通信装置4のUHF受信アンテナ4aにて応答信号を受信した際に、受信した応答信号に含まれる解錠又は施錠に係る情報に基づき、ボディECU3は扉の施錠又は解錠を行う。
CAN通信IF35には、無線通信装置4が通信線を介して接続されている。CAN通信IF35は、CANプロトコルに従って無線通信装置4とデータの送受信を行う。
無線通信装置4は各構成部の動作を制御するCPU41を備える。CPU41は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等により構成される。またCPU41には、バスを介して、ROM42、RAM43、CAN通信IF44、応答信号受信部45、及び問合せ信号送信部46が接続されている。更に、ROM42に記憶されている制御プログラム42aを読み出し、CPU41は各部を制御する。
ROM42は、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、ボディECU3からの指示により問合せ信号を送信する処理、応答信号を受信し後述のCAN通信IF44を通じてボディECU3にその応答信号を出力する処理を行うための制御プログラム42aが記憶されている。
RAM43は、SRAM、DRAM等のメモリであり、CPU41が行う処理によって生ずる各種データを一時記憶する。
CAN通信IF44には、ボディECU3が通信線を介して接続されている。CAN通信IF44は、CANプロトコルに従ってボディECU3とデータの送受信を行う。
応答信号受信部45は、無線キー2から送信された応答信号をUHF受信アンテナ4aから受信する。CPU41は、CAN通信IF44を通じてボディECU3へ受信した応答信号を出力する。
問合せ信号送信部46は、CPU41の指示により、LF送信アンテナ4bから問合せ信号を送信する。ここで、問合せ信号は、ROM32に記憶されているボディECU3の識別情報32bを含む。
図3は、無線キー2の一構成例を示したブロック図である。無線キー2は制御部23を備える。制御部23は、制御部23の各構成部の動作を制御するCPU23aを備える。CPU23aは、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等により構成される。またCPU23aには、バスを介して、ROM23b、RAM23c、通信IF23d、計時部23e、入力IF23fが接続されている。更に、ROM23bに記憶されている制御プログラム25を読み出し、CPU23aは各部を制御する。
ROM23bは、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、無線キー2を識別する識別情報26が記憶されている。無線キー2の識別情報26とは、例えば、無線キー2のID番号、通信相手となるボディECU3を搭載する車両1のID番号、及び暗号処理に用いる鍵情報等である。
また、ROM23bには、問合せ信号受信時の車両1及びボディECU3が対応するか否かの判定処理、及び応答信号としての応答信号の禁止又は許可に係る制御を行うための制御プログラム25を記憶している。更に制御プログラム25にて行われる。制御プログラム25には、後述のCPU23aが行う判定処理に用いる閾値の情報が含まれている。なお、制御プログラム25に含まれる閾値の情報は、概念的に含まれていればよく、制御プログラム25に直接含む場合、又は閾値の情報をまとめたファイルを制御プログラム25が間接的に参照する場合等は問わない。
RAM23cは、DRAM、SRAM等のメモリである。CPU23aが行う、問合せ信号の受信強度の測定処理、問合せ信号受信時の車両1及びボディECU3が対応するか否かの判定処理、並びに応答信号としての応答信号の禁止又は許可に係る制御処理によって生ずる各種データをRAM23cは一時記憶する。
また、後述のLF受信アンテナから受信された問合せ信号の受信強度が測定された際、測定された受信強度を記憶する領域をRAM23cに確保される。RAM23cに確保される記憶領域は、スタック、キュー等にて構成され、受信強度は測定される毎に順次記憶される。
通信IF23dには、無線通信部24が接続されている。無線通信部24は、問合せ信号受信部24c及び応答信号送信部24dを備える。問合せ信号受信部24cは、LF受信アンテナ24aを備え、車両1からLF受信アンテナ24aにて受信した問合せ信号を、通信IF23dを介してCPU23aへ出力する。そして、出力された問合せ信号に基づきCPU23aは各種処理を行う。
応答信号送信部24dは、UHF送信アンテナ24bを備え、問合せ信号受信部24cにて受信された問合せ信号の応答として応答信号をUHF送信アンテナ24bから送信する。応答信号は、ボディECU3の施錠又は解錠制御に係る情報及びROM23bに記憶されている無線キー2の識別情報26を含む。また、問合せ信号受信部24cにて問合せ信号を受信しない場合であっても、ロックボタン21又はアンロックボタン22の操作によりUHF送信アンテナ24bからUHF帯の周波数を持つ信号を送信する。この信号には、ボディECU3が施錠又は解錠制御を行う情報及びROM23bに記憶されている無線キー2の識別情報26を含む。
なお、本実施の形態においては、問合せ信号の受信及び応答信号の送信を無線通信部24にて行う構成を示したが、それ以外の構成であってもよい。例えば、問合せ信号を受信する受信部及び応答信号を送信する送信部をそれぞれ独立して設ける構成であってもよい。
また、無線通信部24は測定部に相当し、問合せ信号受信部24cより受信した問合せ信号の強度を測定する受信強度測定部27を備える。CPU23aの指示により、問合せ信号を受信する際のLF受信アンテナ24aの受信電力に基づき、受信強度測定部27は受信強度を測定する。
計時部23eは、現在の時点、例えば現在の時刻を計時し、CPU23aの要求に応じ、計時結果をCPU23aに与える。
入力IF23fにはロックボタン21及びアンロックボタン22が接続されている。ロックボタン21がユーザに押下された場合、入力IF23fを通じCPU23aにロックボタン21を押下した情報を出力する。同様に、アンロックボタン22がユーザに押下された場合、入力IF23fを通じCPU23aにアンロックボタン22がユーザに押下した情報を出力する。
図4は、本実施の形態に係る施錠システム100において、無線キー2が、無線通信部24から応答信号の送信を禁止する処理手順を示したフローチャートである。無線キー2の制御部23における計時部23eは、CPU23aの指示により計時を開始する(ステップS11)。具体的には、計時部23eがステップS11における時点を計時し、RAM23cに記憶する。次いで、CPU23aは、無線通信部24にて問合せ信号を受信したか否かを判定する(ステップS12)。問合せ信号を受信したとCPU23aが判定した場合(S12:YES)、CPU23aは、受信した問合せ信号に含まれるボディECU3の識別情報32bを取得する(ステップS13)。次いで、取得したボディECU3の識別情報32b及びROM23bに記憶されている無線キー2の識別情報26が一致するか否かをCPU23aは判定する(ステップS14)。ボディECU3及び無線キー2の識別情報が一致すると判定された場合(S14:YES)、CPU23aは処理を終える。なお、無線キー2の識別情報26及びボディECU3の識別情報32bが一致するか否かの判定は、無線キー2とボディECU3が対応しているか否かを判定していることを示し、後述の処理においても同様である。
一方、問合せ信号を無線通信部24にて受信していないとCPU23aが判定した場合(S12:NO)、CPU23aは計時部23eに指示を出し、現在時点を取得する(ステップS15)。そして、ステップS11にて計時を開始した時点から、ステップS15にて取得した現在時点までの時間が、ROM23bにて記憶されている処理情報に含まれる所定時間以上か否かを判定する(ステップS16)。また、ステップS14にてボディECU3及び無線キー2の識別情報が一致しないと判定された場合(S14:NO)、上述のステップS15及びステップS16における処理を行う。なお、ステップS16において、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の時間判定部として機能する。
問合せ信号が無線通信部24にて受信されない時間が所定時間以上ではないと、CPU23aが判定した場合(S16:NO)、CPU23aは処理をステップS12へ戻す。一方、問合せ信号が無線通信部24にて受信されない時間が所定時間以上であると、CPU23aが判定した場合(S16:YES)、CPU23aは応答信号の送信禁止制御を行う(ステップS17)。応答信号の送信禁止制御がなされると、問合せ信号を受信し、ボディECU3及び無線キー2の識別情報が一致するとステップS14にて判定された場合であっても、後述の応答信号送信許可制御がCPU23aにて行われない限り、無線キー2は応答信号を送信しない。なお、ステップS17において、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の送信禁止部として機能する。
なお、本実施の形態において、ステップS17のCPU23aが行う応答信号の送信禁止制御は、問合せ信号受信部24cにて問合せ信号を所定時間以上受信しないという受信状況に基づいて行われる。また、本実施の形態における応答信号の送信禁止制御は、ボディECU3から問合せ信号を定期的に送信しない場合であってもよい。
図5は、本実施の形態に係る施錠システム100において、無線キー2が、無線通信部24から応答信号の送信の許可及び応答信号の送信を行う処理手順を示したフローチャートである。無線キー2の制御部23のCPU23aは、RAM23cに記憶されている後述の増加継続回数を0にリセットする(ステップS21)。次いで、CPU23aは、無線通信部24にて問合せ信号を受信したか否かを判定する(ステップS22)。無線通信部24にて問合せ信号を受信しなかったとCPU23aが判定した場合(S22:NO)、CPU23aは問合せ信号の受信を待つ。
一方、無線通信部24にて問合せ信号を受信したとCPU23aが判定した場合(S22:YES)、CPU23aは、受信した問合せ信号に含まれるボディECU3の識別情報32bを取得する(ステップS23)。その後、取得したボディECU3の識別情報32b及びROM23bに記憶されている無線キー2の識別情報26が一致するか否かを判定する(ステップS24)。ボディECU3の識別情報32b及び無線キー2の識別情報26が一致しないと判定された場合(S24:NO)、CPU23aはステップS22へ処理を戻す。
ボディECU3の識別情報32b及び無線キー2の識別情報26が一致するとCPU23aが判定した場合(S24:YES)、図4中のステップS17により応答信号の送信が禁止されている状態か否かをCPU23aは判定する(ステップS25)。応答信号の送信が禁止されている状態ではないと、CPU23aが判定した場合(S25:NO)、無線通信部24にて受信した問合せ信号の応答信号として応答信号を送信する(ステップS26)。その際、ROM23bに記憶されている無線キー2の識別情報26、及び施錠又は解錠制御に係る情報を、CPU23aは送信する応答信号に含ませる。
一方、図4中のステップS17により応答信号の送信が禁止されている状態であると、CPU23aが判定した場合(S25:YES)、CPU23aの指示により無線通信部24の受信強度測定部27は受信した問合せ信号の受信強度の測定を行う(ステップS27)。ステップS27にて測定された問合せ信号の受信強度は、上述のようにRAM23cに順次記憶される。
次いで、受信強度測定部27にて測定された問合せ信号の受信強度及び、RAM23cにて記憶されている前回測定された受信強度を比較し、CPU23aは受信強度が増加しているか否かの判定を行う(ステップS28)。前回よりも問合せ信号の受信強度が増加していないと判定された場合(S28:NO)、CPU23aは処理を終える。一方、前回よりも問合せ信号の受信強度が増加していると判定された場合(S28:YES)、受信強度の増加が継続している回数であり、RAM23c内に記憶されている増加継続回数を更新する(ステップS29)。具体的には、ステップS27にて受信強度が増加していると判定された場合、RAM23c内に記憶してある増加継続回数に1を追加する更新を行う。ここで、ステップS27にて問合せ信号の受信強度が初めて測定された場合、ステップS28において受信強度が増加していると判定される。なお、ステップS28における受信強度が増加しているか否かの判定は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の増加判定部として機能する。また、ステップS29における増加継続回数の更新処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の増加回数計数部として機能する。
次いで、CPU23aは、RAM23cに記憶されている増加継続回数が、ROM23bに記憶されている処理情報に含まれる所定回数以上か否かを判定する(ステップS30)。RAM23cに記憶されている受信強度の増加が継続している回数が所定回数以上でないとCPU23aにて判定された場合(S30:NO)、CPU23aは処理をステップS22へ戻す。なお、ステップS30における判定処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の増加回数判定部として機能する。
一方、RAM23cに記憶されている受信強度の増加継続回数が所定回数以上であると、CPU23aにて判定された場合(S30:YES)、無線通信部24において応答信号の送信を禁止している状態から、応答信号の送信許可制御をCPU23aは行う(ステップS31)。そして、CPU23aは、無線通信部24にて受信した問合せ信号の応答信号として応答信号を送信し(ステップS32)、処理を終える。なお、ステップS31において、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の送信許可部として機能する。
以上の処理手順により、ボディECU3及び無線キー2間の無線通信において、ボディECU3が解錠又は施錠に係る制御を誤ることを抑制することができる。具体的には、ボディECU3及び無線キー2間の距離が離れ、ボディECU3から送信される問合せ信号の通信範囲11を超えた場合、ステップS17における応答信号送信禁止制御を行う。そのため、例えば、ボディECU3及び無線キー2間に中継器を介在させた場合であっても、既に無線キー2から応答信号が送信されないため、車両1の扉の施錠又は解錠制御が誤って行われることを抑制することができる。また、ボディECU3及び無線キー2間の距離が近くなるにつれて、無線キー2が受信する問合せ信号の受信強度が強くなることを利用することで、ステップS31にて応答信号送信許可制御を行う。そのため、無線キー2を持つユーザは、車両1に近付くことで無線キー2を特に操作することなく、車両1の扉の解錠を行うことができる。
(変形例1)
上述の実施の形態では、ボディECU3から送信される問合せ信号を無線キー2が受信できなくなる受信状況に基づき、無線キー2のCPU23aは応答信号の送信禁止制御を行う構成を示した。本変形例では、ボディECU3から送信される問合せ信号から計測される受信強度に応じて無線キー2が応答信号の送信禁止制御を行うか否かの判定を行う構成を示す。なお、その他の構成及び作用は上述の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明及び作用効果を省略する。
図6は、変形例1に係る施錠システム100において、無線キー2が、無線通信部24から送信する応答信号の送信を禁止する処理手順を示したフローチャートである。無線キー2の制御部23のCPU23aは、後述のRAM23cに記憶されている減少継続回数を0にリセットする(ステップS41)。次いで、CPU23aは無線通信部24にて問合せ信号を受信したか否かを判定する(ステップS42)。無線通信部24にて問合せ信号を受信しなかったとCPU23aが判定した場合(S42:NO)、CPU23aは問合せ信号を受信するまで処理を待つ。
一方、無線通信部24にて問合せ信号を受信したと判定された場合(S42:YES)、CPU23aは、受信した問合せ信号からボディECU3識別情報32bを取得する(ステップS43)。その後、取得したボディECU3の識別情報32b及びROM23bに記憶されている無線キー2の識別情報26が一致するか否かを判定する(ステップS44)。ボディECU3の識別情報32b及び無線キー2の識別情報26が一致しないと判定された場合(S44:NO)、CPU23aはステップS42へ処理を戻す。
一方、ボディECU3の識別情報32b及び無線キー2の識別情報26が一致するとCPU23aが判定した場合(S44:YES)、CPU23aは受信強度測定部27に指示し、問合せ信号の受信強度の測定を行う(ステップS45)。そして、ステップS45にて測定された受信強度は、上述のようにRAM23cに順次記憶される。
次いで、受信強度測定部27にて測定された問合せ信号の受信強度及び、RAM23cにて記憶されている前回測定された受信強度を比較し、CPU23aは問合せ信号の受信強度が減少しているか否かの判定を行う(ステップS46)。前回よりも問合せ信号の受信強度が減少していなかった場合(S46:NO)、CPU23aは処理を終える。なお、ステップS45における減少判定処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の減少判定部として機能する。
一方、前回よりも問合せ信号の受信強度が減少しているとCPU23aにて判定された場合(S46:YES)、受信強度の減少が継続している回数であり、RAM23c内に記憶されている減少継続回数を更新する(ステップS47)。具体的には、ステップS46にて受信強度が減少していると判定された場合、RAM23c内に記憶してある減少継続回数に1を追加する更新を行う。なお、ステップS47における減少継続回数の更新処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の減少回数計数部として機能する。
次いで、CPU23aは、RAM23cに記憶されている減少継続回数が、ROM23bに記憶されている処理情報に含まれる所定回数以上か否かを判定する(ステップS48)。RAM23cに記憶されている減少継続回数が所定回数以上でないとCPU23aにて判定された場合(S48:NO)、CPU23aは処理をステップS42へ戻す。なお、ステップS48における判定処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の減少回数判定部として機能する。
一方、減少継続回数が所定回数以上であった場合(S48:YES)、CPU23aは応答信号の送信禁止制御を行い(ステップS49)、処理を終える。ここで、ステップS49において、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の送信禁止部として機能する。
なお、本変形例において、ステップS49のCPU23aが行う応答信号の送信禁止制御は、問合せ信号受信部24cにて問合せ信号の受信強度が所定回数以上継続して減少するという受信状況に基づいて行われる。
以上の処理手順により、ボディECU3から送信される問合せ信号の通信範囲11内であっても、ボディECU3から徐々に遠ざかることで、無線キー2が問合せ信号を受信する受信強度が減少する。そして、問合せ信号を受信する受信強度が所定回数減少することで、応答信号の送信禁止制御を行う。無線キー2をこのような構成とすることで、例えば、問合せ信号が受信可能であるが受信強度が弱い場所に無線キー2を持つ車両1のユーザが移動した場合であっても、中継器によりボディECU3が誤った制御を行うことを抑制することができる。
(変形例2)
上述の変形例1においては、問合せ信号の受信強度が所定回数以上継続して減少するという受信状況に基づき、応答信号の送信禁止制御を行うか否かの判定を行った。本変形例では、問合せ信号の受信強度が減少する継続時間に基づき、応答信号の送信禁止制御を行う構成を示す。なお、その他の構成及び作用は上述の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明及び作用効果を省略する。
図7は、変形例2に係る施錠システム100において、無線キー2が、無線通信部24から送信する応答信号の送信を禁止する処理手順を示したフローチャートである。ステップS51〜ステップS55及びステップS59は、図6のステップS42〜ステップS46及びステップS49と同様であるため、本変形例では詳細な説明を省略する。ステップS55において、問合せ信号の受信強度が減少しているとCPU23aが判定した場合(S55:YES)、計時部23eに指示を出し、CPU23aは現在時点を取得する(ステップS56)。そして、ステップS56にて取得した現在時点に基づき、CPU23aは、ステップS55にて問合せ信号の受信強度が減少している判定が繰り返される継続時間を更新する(ステップS57)。具体的には、ステップS55にて問合せ信号の受信強度が減少していると、CPU23aが初めて判定した場合、CPU23aは、ステップS56にて取得した現在時点を基準時点としてRAM23cに記憶する。その後、RAM23cに記憶されている基準時点及びステップS56にて取得された時点の差を継続時間としてステップS57にて更新する。
次いで、CPU23aは、問合せ信号の受信強度が減少している判定が繰り返される継続時間が、ROM23bにて記憶されている処理情報に含まれる所定時間以上か否かを判定する(ステップS58)。CPU23aは、継続時間が所定時間以上と判定した場合(S58:YES)、ステップS59に処理を進める。また、CPU23aは、継続時間が所定時間以上でないと判定した場合(S58:NO)、処理をステップS51へ戻す。ここで、ステップS55にて問合せ信号の受信強度が減少していると、CPU23aが初めて判定した場合、ステップS58において所定時間以上でないと判定される。なお、ステップS58における判定処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の減少時間判定部として機能する。
なお、本変形例において、ステップS59のCPU23aが行う応答信号の送信禁止制御は、問合せ信号受信部24cにて問合せ信号の受信強度が所定時間以上継続して減少するという受信状況に基づいて行われる。
以上の処理手順により、問合せ信号の受信強度が減少していると繰り返し判定される継続時間から応答信号の送信禁止制御を行うか否かを判定することができる。
なお、本変形例において、ステップS55にて問合せ信号の受信強度が増加していると、CPU23aが初めて判定した時点を基準時点とし、ステップS56にて取得される時点及び基準時点の差を継続時間として更新を行ったが、その構成に限定されない。例えば、ステップS56の処理が行われる毎に、順次取得される各時点を基準時点とする。次いで、基準時点が取得された次にステップS56にて取得される時点及び基準時点の差を、ステップS56の処理が行われる毎に足し合わせることにより、ステップS57の継続時間の更新処理としてもよい。
(変形例3)
上述の実施の形態では、問合せ信号の受信強度の増加が継続している回数が所定回数以上か否かで、応答信号の送信許可制御を行うか否かの判定を行った。本変形例では、問合せ信号の受信強度が増加する継続時間に基づき、応答信号の送信許可制御を行う構成を示す。なお、その他の構成及び作用は上述の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明及び作用効果を省略する。
図8は、変形例3に係る施錠システム100において、無線キー2が、無線通信部24から応答信号の送信の許可及び応答信号の送信を行う処理手順を示したフローチャートである。ステップS61〜ステップS67及びステップS71〜ステップS72は、図5のステップS22〜ステップS28及びステップS31〜ステップS32と同様であるため、本変形例では詳細な説明を省略する。ステップS67において、問合せ信号の受信強度が増加しているとCPU23aが判定した場合(S67:YES)、計時部23eに指示を出し、CPU23aは現在時点を取得する(ステップS68)。そして、ステップS68にて取得した現在時点に基づき、CPU23aは、ステップS67にて問合せ信号の受信強度が増加している判定が繰り返される継続時間を更新する(ステップS69)。具体的には、ステップS67にて問合せ信号の受信強度が増加していると、CPU23aが初めて判定した場合、CPU23aは、ステップS67にて取得した現在時点を基準時点としてRAM23cに記憶する。その後、RAM23cに記憶されている基準時点及びステップS68にて取得された時点の差を継続時間として更新する。
次いで、問合せ信号の受信強度が増加している判定が繰り返される継続時間が、ROM23bにて記憶されている処理情報に含まれる所定時間以上か否かを、CPU23aは判定する(ステップS70)。CPU23aは、継続時間が所定時間以上と判定した場合(S70:YES)、ステップS71に処理を進める。また、CPU23aは、継続時間が所定時間以上でないと判定した場合(S70:NO)、処理をステップS61へ戻す。ここで、ステップS67にて問合せ信号の受信強度が増加していると、CPU23aが初めて判定した場合、ステップS70において所定時間以上でないと判定される。なお、ステップS70における判定処理は、制御プログラム25を実行することにより、CPU23aは本発明の増加時間判定部として機能する。
以上の処理手順により、問合せ信号の受信強度が増加していると繰り返し判定される継続時間から応答信号の送信許可制御を行うか否かを判定することができる。
なお、本変形例において、ステップS67にて問合せ信号の受信強度が増加していると、CPU23aが初めて判定した時点を基準時点とし、ステップS68にて取得される時点及び基準時点の差を継続時間として更新を行ったが、その構成に限定されない。例えば、ステップS68の処理が行われる毎に、順次取得される各時点を基準時点とする。次いで、基準時点が取得された次にステップS68にて取得される時点及び基準時点の差を、ステップS68の処理が行われる毎に足し合わせることにより、ステップS69の継続時間の更新処理としてもよい。
なお、上述の実施の形態及び変形例1〜3において、受信強度の増加とは、単調に増加する場合のみに限られない。例えば、測定された受信強度が前回よりも減少していた場合であっても、所定の閾値未満の減少のときは、増加しているものとみなす構成であってもよい。また、受信強度の減少も同様に、単調に減少する場合のみに限られない。例えば、測定された受信強度が前回よりも増加していた場合であっても、所定の閾値未満の増加のときは、減少しているものとみなす構成であってもよい。
(変形例4)
上述の実施の形態では、問合せ信号を所定時間以上受信しなかった場合に、無線キー2が応答信号送信禁止制御を行う構成とし、ボディECU3が誤った制御を行うことを抑制できることを示した。本変形例においては、ボディECU3が誤った制御を行うことをより確実に抑制をするための追加の条件に基づき、応答信号の送信禁止制御を行う構成を示す。
図9は、変形例4に係る無線キー202の一構成例を示したブロック図である。
この構成の場合、無線キー202の制御部23における入力IF23fに、揺れ検知部28が接続されている。揺れ検知部28は、無線キー202の揺れを検知するセンサにより構成されている。揺れを検知するセンサは、例えば、加速度センサ、圧電式の振動センサ等により構成されている。そして、揺れ検知部28が無線キー2の揺れを検知しなかった場合、上述の実施の形態において、CPU23aは応答信号の送信許可制御を行わない。
なお、その他の構成及び作用は上述の実施の形態と同様であるため、同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
ボディECU3から送信される問合せ信号の応答信号として無線キー202が応答信号を送信し、車両1の扉の解錠又は施錠制御を行う場合、車両1に近付く又は車両1の扉に備えられるボタンの操作等を、無線キー202を持つ車両1のユーザは行う。この場合、無線キー202は車両1のユーザの動作により揺れが生じている。そのため、例えば、無線キー202が振動センサにより揺れが無いと判定される場合、車両1の扉の解錠又は施錠制御は中継器による問合せ信号の中継により行われていると考えられる。従って、無線キー202の備える振動センサが無線キー2の動作を検知しない場合、車両1のボディECU3から送信される問合せ信号の応答信号として応答信号を送信することを禁ずることにより、例えば中継器が介された場合等のボディECU3の誤った制御をより確実に抑制することができる。
(変形例5)
上述の実施の形態では、車両1の無線通信装置4が備えるLF送信アンテナ4bから制約なく定期的に問合せ信号を送信する構成としていたが、所定の条件に基づいて問合せ信号を送信する構成としてもよい。なお、その他の構成及び作用は実施の形態と同様であるため、同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
図10は、変形例5に係るボディECU3の一構成例を示したブロック図である。この構成の場合、物体検知部7が入出力IF34に接続されている。物体検知部7は、車両1に設けられた赤外線を用いたセンサ、超音波を用いたセンサ等の、車両1の周辺に存在する物体を検知可能なセンサで構成される。そして、物体検知部7が物体を検知した場合、所定時間に亘って定期的に問合せ信号をボディECU3は送信する。上述の構成により、車両1の周囲に物体が存在しない場合、無線通信装置4から問合せ信号を送信しないため、ボディECU3の負担を軽くすることができる。
また、ドアロック操作部5が操作された時、所定時間に亘って定期的に問合せ信号を送信される構成としてもよい。この構成の場合、無線通信装置4から送信される問合せ信号の強度が徐々に増加するように送信する。ドアロック操作部5が車両1に備えられ、無線キー2を持つユーザがドアロック操作部5を操作する場合、問合せ信号を受信する無線キー2は既に車両1の近くに存在する。この場合、無線通信装置4から送信される問合せ信号の強度が変化しない構成であったとき、無線キー2が受信する問合せ信号の受信強度は変化が乏しい。そのため、無線キー2が応答信号の送信を禁止している状態から、応答信号の送信許可制御が行われない虞がある。従って、信号の強度を徐々に増加させるように、ボディECU3が無線通信装置4から問合せ信号を送信することによって、無線キー2は応答信号の送信許可制御を行うことができる。
なお、上述の実施の形態及び変形例1〜5において、問合せ信号をLF帯の周波数を持つ信号とし、応答信号をUHF帯の周波数を持つ信号として示したが、その記載に限定されない。例えば、問合せ信号及び応答信号を光信号により構成するようにしてもよい。また、問合せ信号はLF帯とは異なる周波数による電気信号として構成するようにしてもよい。応答信号も同様に、UHF帯とは異なる周波数による電気信号として構成するようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態、変形例1、及び変形例2において、問合せ信号受信部24cにて問合せ信号を受信する夫々の受信状況に基づいて、CPU23aは応答信号の送信を禁止したがその記載に限定されない。例えば、無線キー2が車両1の通信範囲11から外れる又は遠ざかるような受信状況に基づき、CPU23aは応答信号の送信を禁止してもよい。
なお、上述の実施の形態及び変形例1〜5において、ボディECU3は車両1に設けられた扉の施錠又は解錠に係る制御についてのみ示したが、それ以外のボディ系の車載機器を制御する構成であってもよい。具体的には、車両1に搭載されたヘッドライト、ターンハザード、ワイパー等の車載機器を制御する構成であってもよい。
なお、上述の実施の形態及び変形例1〜5において、車両1はボディECU3を備え、無線キー2との無線通信により車両1に設けられた扉の施錠又は解錠に係る制御についてのみ示したが、受信した応答信号により更に他の車載機器の制御を行ってもよい。例えば、無線通信装置4及びエンジンECUを接続し、無線キー2から送信される応答信号により車両1の駆動を開始する制御を行ってもよい。
また、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 車両
2 無線キー
3 ボディECU
4 無線通信装置
45 応答信号受信部
46 問合せ信号送信部
5 ドアロック操作部
7 物体検知部
23a CPU
23e 計時部
24 無線通信部
24c 問合せ信号受信部
24d 応答信号送信部
27 受信強度測定部
28 揺れ検知部
31 CPU

Claims (14)

  1. 車両に設けられた扉の施錠又は解錠を制御する制御部、該制御部の制御開始に係る信号を取得するための問合せ信号を無線通信により送信する問合せ信号送信部、及び前記制御部の制御開始に係る信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信部を有する制御装置と、前記問合せ信号を受信する問合せ信号受信部及び該問合せ信号受信部にて前記問合せ信号を受信した場合、前記応答信号を送信する応答信号送信部を有し、前記制御装置と無線通信を行う可搬型の無線通信機とを備える施錠システムにおいて、
    前記無線通信機は、
    前記問合せ信号送信部から送信された問合せ信号を前記問合せ信号受信部にて受信する受信状況に基づき、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止する送信禁止部を備えること
    を特徴とする施錠システム。
  2. 前記無線通信機は、
    前記制御装置から送信された問合せ信号を前記問合せ信号受信部にて再受信されるまでの時間を計時する計時部と、
    該計時部により計時された時間が所定時間以上か否かを判定する時間判定部とを備え、
    前記送信禁止部は、
    前記計時部により計時された時間が所定時間以上と前記時間判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の施錠システム。
  3. 前記問合せ信号送信部は、定期的に前記問合せ信号を送信するようにしてあり、
    前記無線通信機は、
    前記問合せ信号受信部にて受信された問合せ信号の受信強度を測定する測定部と、
    該測定部の複数回の測定により、前記問合せ信号の受信強度が増加しているか否かを判定する増加判定部と、
    前記問合せ信号の受信強度が増加していると前記増加判定部が判定した場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可する送信許可部と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の施錠システム。
  4. 前記問合せ信号送信部は、定期的に前記問合せ信号を送信するようにしてあり、
    前記無線通信機は、
    前記問合せ信号受信部にて受信された問合せ信号の受信強度を測定する測定部と、
    該測定部の複数回の測定により、前記問合せ信号の受信強度が減少しているか否かを判定する減少判定部とを備え、
    前記送信禁止部は、前記問合せ信号の受信強度が減少していると該減少判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の施錠システム。
  5. 前記無線通信機は、
    前記減少判定部による問合せ信号の受信強度が減少している判定の継続回数を計数する減少回数計数部と、
    該減少回数計数部により計数された継続回数が所定回数以上か否かを判定する減少回数判定部とを備え、
    前記送信禁止部は、前記減少判定部による問合せ信号の受信強度が減少している判定が所定回数以上と前記減少回数判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあること
    を特徴とする請求項4に記載の施錠システム。
  6. 前記無線通信機は、
    前記減少判定部による問合せ信号の受信強度が減少している判定を繰り返す継続時間を計時する計時部と、
    該計時部により計時された継続時間が所定時間以上か否かを判定する減少時間判定部とを備え、
    前記送信禁止部は、前記計時部により計時される継続時間が所定時間以上であると前記減少時間判定部が判定した場合、前記応答信号送信部による応答信号の送信を禁止するようにしてあること
    を特徴とする請求項4に記載の施錠システム。
  7. 前記無線通信機は、
    前記測定部の複数回の測定により、問合せ信号の受信強度が増加しているか否かを判定する増加判定部と、
    前記問合せ信号の受信強度が増加していると前記増加判定部が判定した場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可する送信許可部と
    を備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一つに記載の施錠システム。
  8. 前記無線通信機は、
    前記増加判定部による問合せ信号の受信強度が増加している判定の継続回数を計数する増加回数計数部と、
    該増加回数計数部により計数された継続回数が所定回数以上か否かを判定する増加回数判定部とを備え、
    前記送信許可部は、前記増加判定部による問合せ信号の受信強度が増加している判定が所定回数以上継続していると前記増加回数判定部により判定された場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可するようにしてあること
    を特徴とする請求項3又は7に記載の施錠システム。
  9. 前記無線通信機は、
    前記増加判定部による問合せ信号の受信強度が増加している判定を繰り返す継続時間を計時する増加時間計時部と、
    該増加時間計時部に計時された継続時間が所定時間以上か否かを判定する増加時間判定部とを備え、
    前記送信許可部は、前記増加時間計時部により計時された時間が所定時間以上であると前記増加時間判定部が判定した場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可するようにしてあること
    を特徴とする請求項3又は7に記載の施錠システム。
  10. 前記無線通信機は、
    該無線通信機の揺れを検知する揺れ検知部を備え、
    前記送信許可部は、前記揺れ検知部により前記無線通信機の揺れが検知された場合、前記送信禁止部により禁止された前記応答信号送信部による応答信号の送信を許可するようにしてあること
    を特徴とする請求項3、7乃至9のいずれか一つに記載の施錠システム。
  11. 前記制御装置は、
    操作部を備え、
    前記問合せ信号送信部は、
    前記操作部が操作された場合、所定時間に亘って定期的に前記問合せ信号を送信するようにしてあり、
    前記問合せ信号の送信強度を順次増加させるように送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項3、7乃至9のいずれか一つに記載の施錠システム。
  12. 前記制御装置は、
    該制御装置を搭載する車両の周囲にある物体を検知する物体検知部を備え、
    前記問合せ信号送信部は、前記物体検知部により物体が検知された場合、前記問合せ信号を所定時間定期的に送信するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至11のいずれか一つに記載の施錠システム。
  13. 前記問合せ信号は、LF帯の周波数による信号であり、
    前記応答信号は、UHF帯の周波数による信号であること
    を特徴とする請求項1乃至12のいずれか一つに記載の施錠システム。
  14. 信号を受信する受信部及び該受信部にて前記信号を受信した場合、応答信号を送信する送信部を備える可搬型の無線通信機において、
    前記受信部による信号の受信状況に基づき、前記送信部による応答信号の送信を禁止する送信禁止部を備えること
    を特徴とする無線通信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018071175A (ja) * 2016-10-28 2018-05-10 トヨタ自動車株式会社 車両制御システム、車両制御装置
JP2019068307A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 株式会社デンソー 車両用電子キーシステム

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