JP2015001004A - 連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法ならびにプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、特許文献3には、定常状態における目標通板速度で通板したときに加熱炉の出側板温が目標出側板温になる設定炉温値を炉内モデル式に従って事前に決定し、この設定炉温値になるように炉温を制御した結果の実績炉温を検出し、その実績炉温で通板したときに前記加熱炉出側板温を目標出側板温に対して所定の範囲内に制御するための修正通板速度を前記炉内モデル式に従って決定し、この修正通板速度になるように通板速度を制御する技術が開示されている。
設備能力および金属帯に起因する制約条件に基づく制約炉速を金属帯毎に算出するステップ01と、
算出された金属帯毎の制約炉速をすべて満たすための速度変更タイミングを予測し、予め定めた加速レートおよび減速レートに基づき、将来にわたる金属帯長さ軸での制約炉速スケジュールを作成するステップ02と、
該金属帯長さ軸での制約炉速スケジュールを、時間軸での制約炉速スケジュールに変換するステップ03と、
変換した時間軸での制約炉速スケジュールと金属帯の寸法・成分・組織から伝熱モデルを用いて必要炉温スケジュールを算出するステップ04と、
該必要炉温スケジュールと変換した時間軸での制約炉速スケジュールに基づいて、将来にわたる炉温変更タイミングおよび炉温設定値、制約炉速変更タイミングおよび炉速設定値を設定するステップ05とを有することを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。
前記ステップ05の後、必要炉温スケジュールを満たせるか判断するステップ06を設け、炉温変更タイミングでは炉温の変更が間に合わないと判断した場合は、炉温の変更が可能となる炉速を算出するステップ07を経て、算出した炉速を制約条件に加えてステップ02に戻り、将来にわたる制約炉速スケジュールを再度算出することを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。
前記ステップ05で、炉温設定のパターンとして、
予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く、予定した炉温変更タイミングにおける必要炉温を炉温設定値として炉温変更するモード1、
予定した炉温変更タイミングより所定の時間区間の必要炉温の平均値をそれぞれ炉温設定値として、予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く炉温変更するモード2、
予定した炉温変更タイミングより所定の時間区間の必要炉温の最大値をそれぞれ炉温設定値として、予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く炉温変更するモード3、
および予定した炉温変更タイミングより所定の時間区間の必要炉温の最小値をそれぞれ炉温設定値として、予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く炉温変更するモード4、
のいずれかのモードで行うことを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。
前記ステップ01で制約条件に基づく制約炉速を算出するにあたっては、
コイル切替時にルーパー短端(下限)とならないための制約炉速、コイル切替後にルーパーを回復するための制約炉速、入側次コイルの準備を行う時間確保のための制約炉速、炉の加熱能力による制約炉速、ヒートパターン変更での絞りを抑制するための制約炉速、在炉時間確保のための制約炉速、コイル切替時にルーパー長端(上限)とならないための制約炉速、コイル切替後にルーパーを回復するための制約炉速、次使用テンションリールの巻取準備を行う時間確保のための制約炉速、およびオペレータの設定に係る上下限速度から受ける共通制約速度といったすべての制約速度を算出することを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。
(1)モード1:炉時定数α(分)に従い、N分後に設定すべき炉温をN−α分後に設定する。これは、N分後より炉時定数αだけ早く炉温変更タイミングを早め、設定する炉温は、N分後に設定すべき上記で求めた必要炉温とするものである。
(2)モード2:炉時定数β(分)に従い、N分後〜M分後に設定すべき炉温の平均値をN−β分後に設定する。これは、N分後炉時定数βだけ早く炉温変更タイミングを早めるとともに、N分後所定のM分(N<M)までの時間区間を定め、その間での必要炉温の平均値を設定する炉温とするものである。
(3)モード3:炉時定数γ(分)に従い、N分〜M分後に設定すべき炉温の最大値をN−γ分後に設定する。これは、N分後炉時定数γだけ早く炉温変更タイミングを早めるとともに、N分後所定のM分(N<M)までの時間区間を定め、その間での必要炉温の最大値を設定する炉温とするものである。
(4)モード4:炉時定数δ(分)に従い、N分〜M分後に設定すべき炉温の最小値をN−δ分後に設定する。これは、N分後炉時定数δだけ早く炉温変更タイミングを早めるとともに、N分後所定のM分(N<M)までの時間区間を定め、その間での必要炉温の最小値を設定する炉温とするものである。
Claims (5)
- 入出側にルーパーを持ち、これらのルーパー間に予熱帯、加熱帯、均熱帯、 および冷却帯のいずれかのセクションを直列に組み合わせて配置した焼鈍炉を備えた焼鈍ラインで、寸法・成分・組織・製造条件のいずれか1つ以上が異なる金属帯を連続的に通板して連続焼鈍を行うための連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法であって、
設備能力および金属帯に起因する制約条件に基づく制約炉速を金属帯毎に算出するステップ01と、
算出された金属帯毎の制約炉速をすべて満たすための速度変更タイミングを予測し、予め定めた加速レートおよび減速レートに基づき、将来にわたる金属帯長さ軸での制約炉速スケジュールを作成するステップ02と、
該金属帯長さ軸での制約炉速スケジュールを、時間軸での制約炉速スケジュールに変換するステップ03と、
変換した時間軸での制約炉速スケジュールと金属帯の寸法・成分・組織から伝熱モデルを用いて必要炉温スケジュールを算出するステップ04と、
該必要炉温スケジュールと変換した時間軸での制約炉速スケジュールに基づいて、将来にわたる炉温変更タイミングおよび炉温設定値、制約炉速変更タイミングおよび炉速設定値を設定するステップ05とを有することを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。 - 請求項1に記載の連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法において、
前記ステップ05の後、必要炉温スケジュールを満たせるか判断するステップ06を設け、炉温変更タイミングでは炉温の変更が間に合わないと判断した場合は、炉温の変更が可能となる炉速を算出するステップ07を経て、算出した炉速を制約条件に加えてステップ02に戻り、将来にわたる制約炉速スケジュールを再度算出することを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。 - 請求項1または2に記載の連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法において、
前記ステップ05で、炉温設定のパターンとして、
予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く、予定した炉温変更タイミングにおける必要炉温を炉温設定値として炉温変更するモード1、
予定した炉温変更タイミングより所定の時間区間の必要炉温の平均値をそれぞれ炉温設定値として、予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く炉温変更するモード2、
予定した炉温変更タイミングより所定の時間区間の必要炉温の最大値をそれぞれ炉温設定値として、予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く炉温変更するモード3、
および予定した炉温変更タイミングより所定の時間区間の必要炉温の最小値をそれぞれ炉温設定値として、予定した炉温変更タイミングより炉時定数だけ早く炉温変更するモード4、
のいずれかのモードで行うことを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。 - 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法において、
前記ステップ01で制約条件に基づく制約炉速を算出するにあたっては、
コイル切替時にルーパー短端(下限)とならないための制約炉速、コイル切替後にルーパーを回復するための制約炉速、入側次コイルの準備を行う時間確保のための制約炉速、炉の加熱能力による制約炉速、ヒートパターン変更での絞りを抑制するための制約炉速、在炉時間確保のための制約炉速、コイル切替時にルーパー長端(上限)とならないための制約炉速、コイル切替後にルーパーを回復するための制約炉速、次使用テンションリールの巻取準備を行う時間確保のための制約炉速、およびオペレータの設定に係る上下限速度から受ける共通制約速度といったすべての制約速度を算出することを特徴とする連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の連続焼鈍ラインの炉速および炉温設定方法における各ステップを、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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