JP2015000623A - 車両用カーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することが可能で、乗員がドアトリムに衝突するのを防止することができると共に、カーテンエアバッグ自体の構成が簡単な車両用カーテンエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車両用カーテンエアバッグ装置1であって、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバ12と、主チャンバの前端部よりも車両前方に位置させて形成され、主チャンバから区画部19によって隔てられ、かつ上端部13aが主チャンバの上端部12aよりも下方に設定され、区画部付近で車両室内側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバ13と、主チャンバに、付加チャンバの下端部13b付近の少なくとも一部分を結合するチャンバ結合部33とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することが可能で、乗員がドアトリムに衝突するのを防止することができると共に、カーテンエアバッグ自体の構成が簡単な車両用カーテンエアバッグ装置に関する。
車両の衝突形態として、スモールオーバーラップモードがあり、このモードに対する乗員保護性能向上の検討がなされている。スモールオーバーラップモードとは、オフセットされた正面衝突のモードのうち、衝突物体が、車両の幅方向の端から車幅の25%相当の部分までしかオーバーラップしないような衝突形態をいう。この衝突モードでは、車両に回転モーメントが加わり、乗員は車両内で、フロントウィンドウガラスとサイドウィンドウガラスの間に向かって斜めに突入していくことになる。
スモールオーバーラップモードで、フロントウィンドウガラスとサイドウィンドウガラスの間のフロントピラーに向かって突入する乗員を適切に保護できるように開発されたカーテンエアバッグとして、特許文献1及び2が知られている。
特許文献1の「乗員保護装置」は、フロントピラー及びルーフパネルに吊り下げられたカーテンシールドエアバッグ本体に、サイドウィンドウ及びセンターピラーとドライバの頭部との間の空間に展開する第一チャンバ及び第二チャンバと、サイドウィンドウ、フロントピラー及びインストルメントパネルとドライバの頭部との間の空間に展開する第三チャンバと、を形成する。微小ラップ衝突時は、展開した第三チャンバが、インストルメントパネルからの反力を受けることで、フロントピラーに向かって移動するドライバの頭部を受け止める。
特許文献2の「サイドカーテンエアバッグ」は、カーテンエアバッグが折り畳まれる場合、前方チャンバは主チャンバ上に折り返される。テザー又はセイルパネルをエアバッグに接続する縫い目と実質的に同じ位置に配置される。前方チャンバは、膨張時にチャンバの長手方向の全長に沿ってセイルパネルにより支持される。さらに、前方チャンバは、様々な方法を用いて、主チャンバ上又は主チャンバ内に前方チャンバを移動しても良い。例えば、Z折り又は蛇腹式に折り畳んでも良いし、主チャンバ内に押し込んでも良いし、巻き取っても良い。
国際公開第WO2012/111073A1号 特開2010−202187
特許文献1では、フロントピラーに向かって移動するドライバの頭部を受け止める第三チャンバが備えられているが、第三チャンバをカーテンシールドエアバッグ本体にどのように組み込み、どのようにして車体に取り付け、また適切に展開膨張させるかの具体的構成が明らかでなく、実現性に乏しいという課題があった。
スモールオーバーラップモードでは、フロントウィンドウガラスとサイドウィンドウガラスの間のフロントピラーに向かって突入する乗員が、ドアトリムに強く衝突するおそれがある。特許文献2では、スモールオーバーラップモードで、乗員がドアトリムに衝突してしまうことを適切に防止できないという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することが可能で、乗員がドアトリムに衝突するのを防止することができると共に、カーテンエアバッグ自体の構成が簡単な車両用カーテンエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置は、車両室内の側面部上方から下方へ当該側面部に沿って展開膨張する車両用カーテンエアバッグを有する車両用カーテンエアバッグ装置であって、上記カーテンエアバッグに形成され、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバと、上記カーテンエアバッグに、上記主チャンバの上記前端部よりも車両前方に位置させて形成され、該主チャンバから区画部によって隔てられ、かつ上端部が該主チャンバの上端部よりも下方に設定され、該区画部付近で車両室内側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバと、上記区画部に貫通形成され、上記主チャンバと上記付加チャンバを連通する連通部と、上記主チャンバに、上記付加チャンバの下端部付近の少なくとも一部分を結合するチャンバ結合部とを備えたことを特徴とする。
前記付加チャンバの前記上端部は、前記主チャンバの上下高さ方向の上端部位置よりも低い位置に設定されることが好ましい。望ましくは、前記付加チャンバの前記上端部は、前記主チャンバの上下高さ方向の中間位置よりも低い位置に設定される。
前記チャンバ結合部は、前記付加チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された延長部を備え、当該延長部の先端部が前記主チャンバの下端部付近に結合されて構成されることが望ましい。あるいは、前記チャンバ結合部は、前記主チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された延長部を備え、当該延長部の先端部が前記付加チャンバの下端部付近に結合されて構成されることが好ましい。もしくは、前記チャンバ結合部は、前記主チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された第1延長部と、前記付加チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された第2延長部とを備え、これら第1延長部及び第2延長部の先端部同士が結合されて構成されることが望ましい。
前記チャンバ結合部は、前記主チャンバの下端部付近を前記付加チャンバの下端部付近に結合するブリッジ部材を含んで構成されることが好ましい。前記ブリッジ部材は、テザーによって構成されることが望ましい。
前記チャンバ結合部は、前記カーテンエアバッグに形成され、前記主チャンバ及び前記付加チャンバを区画する非膨張部分を結合して形成されることが望ましい。前記チャンバ結合部の結合は、縫製または接着によって形成されることが好ましい。
前記カーテンエアバッグには、前記区画部の上部付近に位置させて、該カーテンエアバッグを車両に固定するための第1タブが設けられることが望ましい。前記主チャンバは複数のセルから構成され、前記付加チャンバは、設定される乗員の衝突想定領域の中心である打点を含むセルに重ねて設けられることが好ましい。前記付加チャンバは、前記区画部の車両前方位置で折り返されることが望ましい。
前記カーテンエアバッグには、前端部がフロントピラーに第1取付点で連結されて、前記主チャンバの展開時に該主チャンバに張力を付与するためのストラップが備えられることが好ましい。前記ストラップは、前記区画部付近の第2取付点に後端部が連結されることが望ましい。前記ストラップの後端部は、縫製によって前記第2取付点に取り付けられ、該縫製は、前記付加チャンバを前記主チャンバに重ね合わせた際の折り返しを避けて形成されることが望ましい。
前記第1取付点は、前記主チャンバの衝突想定領域の中心である打点を通る水平な第1平面を、30〜50mm下方に平行移動させた水平な第2平面を含んで設定されることが好ましい。前記ストラップの幅方向の中心線が、前記第2平面の存在可能な範囲内にあることが望ましい。前記第2取付点は、前記第1取付点よりも下方に設定されることが好ましい。
前記連通部は、前記車両用カーテンエアバッグが展開膨張した際、車両のドアトリムラインの上方に位置されることが望ましい。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置にあっては、スモールオーバーラップモードに対し、フロントピラーへ向かって突入していく乗員を適切に保護することができ、乗員がドアトリムに衝突するのを的確に防止できると共に、カーテンエアバッグ自体の構成が簡単で、生産性を向上することができる。
本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置の好適な一実施形態を示す、カーテンエアバッグを収納状態で、車両に取付固定した様子を示す側面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグの非膨張状態における、付加チャンバを折り返す前の正面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置のカーテンエアバッグの非膨張状態における、付加チャンバを主チャンバの車両室内側に折り返した後の正面図である。 図3中、B−B線矢視断面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す正面図である。 図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す、車室上方から見下ろした平面図である。 図6中、C−C線矢視断面図である。 図1の車両用カーテンエアバッグ装置におけるストラップの位置を模式的に示す図である。 図1の車両用カーテンエアバッグ装置の第2セルにインパクタが衝突する様子を例示する模式図である。 図9のインパクタの変位とインパクタにかかる荷重との関係を概略的に示すグラフである。 衝突想定領域について例示する図である。 車外放出防止性能評価試験の結果を示す図である。 本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置に採用されるチャンバ結合部の第1変形例の説明図である。 図13に示したチャンバ結合部の第1変形例の作用を説明する平面図である。 本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置に採用されるチャンバ結合部の第2変形例の説明図である。 本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置に採用されるチャンバ結合部の第3変形例の説明図である。
以下に、本発明にかかる車両用カーテンエアバッグ装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置を収納状態で、車両に取付固定した様子を示す側面図である。図2及び図3はそれぞれ、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置の非膨張状態における正面図であって、図2は付加チャンバを折り返す前の様子を、図3は付加チャンバを主チャンバの車両室内側に折り返した後の様子を示している。図4は、図3中、B−B線矢視断面図である。図5は、図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す正面図である。図6は、図1に示した車両用カーテンエアバッグ装置の作動状態を示す、車室上方から見下ろした平面図である。図7は、図6中、C−C線矢視断面図である。
車両用カーテンエアバッグ装置1のカーテンエアバッグ2は周知のように、柔軟な布状材から形成され、巻き取ったり、折り畳んだりした収納状態で、車両室内5の側面部を構成するサイドウィンドウ3の上方に位置するルーフサイドレール4に格納される。必要に応じて、カーテンエアバッグ2の車両前方側の一部分は、フロントピラー6に格納される。
カーテンエアバッグ2には、タブ9,10が設けられる。カーテンエアバッグ2は、タブ9,10をルーフサイドレール4等に取り付けることにより、車両に取付固定される。カーテンエアバッグ2は、内部にインフレータガスが導入されると、ルーフサイドレール4等から下方へサイドウィンドウ3に沿って展開膨張される。図中、11はセンターピラーである。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1のカーテンエアバッグ2には図2〜図7に示すように、当該カーテンエアバッグ2の外周縁全周にわたって形成される非膨張部分31で区画して、中空室状の主チャンバ12と付加チャンバ13が備えられる。主チャンバ12の部分は、車幅方向一方側では、運転席14から後部席15にわたって、車幅方向他方側では、助手席から後部席15にわたって、車両のサイドウィンドウ3全体をほぼ覆う外形寸法で形成される。車両のドアには、サイドウィンドウ3の直下に、車両室内5内側へ迫り出してドアトリム34が形成されている(図1,図6及び図7参照))。
主チャンバ12には、カーテンエアバッグ2の上部に装着されたインフレータ16からインフレータガスが導入される。主チャンバ12は、インフレータガスが導入されると、車両のサイドウィンドウ3と乗員との間で展開膨張し、乗員を受け止めて保護する。
主チャンバ12は、前端部位置が少なくともステアリングホイール17の側方に達するように形成される。これにより、主チャンバ12の前端部は、フロントピラー6よりも車両後方側で、フロントピラー6近傍で下方に向かって展開膨張可能である(図5及び図6参照)。好ましくは、主チャンバ12の前端部は、ステアリングホイール17よりも車両前方のフロントピラー6近傍に達するように形成される。
ステアリングホイール17には、運転席エアバッグが格納される。助手席前方のインストルメントパネル18には、助手席エアバッグが格納される。これら運転席エアバッグ及び助手席エアバッグは周知のように、インフレータガスが導入されると、車両後方へ向けて展開膨張し、運転者や助手席乗員を保護する。運転席エアバッグでは、ステアリングホイール17から後方に向かって運転席14にわたる領域が膨張領域となる。助手席エアバッグでは、インストルメントパネル18から後方に向かって助手席シートにわたる領域が膨張領域となる。
カーテンエアバッグ2の付加チャンバ13の部分は、主チャンバ12の前端部よりも車両前方に位置させて設けられる。付加チャンバ13は、車両前方へ向かって、主チャンバ12と連続して形成される。付加チャンバ13の上端部13aは、主チャンバ12の上端部12aよりも下方に設定される。これにより、付加チャンバ13は、主チャンバ12に対し、低い位置から段違いに、主チャンバ12から迫り出す形態で形成される。付加チャンバ13の下端部13bと主チャンバ12の下端部12bは、直線状に一連に形成される。
付加チャンバ13の上端部13aは、主チャンバ12の上下高さ方向の上端部12a位置よりも低い位置、望ましくは中間位置よりも低い位置に設定することが好ましい。すなわち、付加チャンバ13の高さ寸法は、少なくとも主チャンバ12の高さ寸法よりも短く、望ましい場合には、主チャンバ12の高さ寸法の半分よりも短く設定される。このように設定すると、付加チャンバ13を膨張させるインフレータガス量が少なくて済み、小型・小容量のインフレータ16を採用することができて、車両用カーテンエアバッグ装置1のコストダウン・コンパクト化・省エネルギー化を達成することができる。
付加チャンバ13及び主チャンバ12(カーテンエアバッグ2)は、カーテンエアバッグ2が展開膨張したときに、ドアトリム34付近に達する形状・寸法で形成される(図7参照)。付加チャンバ13と主チャンバ12の間には、これらを隔てる区画部19が形成される。区画部19の位置は、主チャンバ12の前端部位置である。
付加チャンバ13は、区画部19により、主チャンバ12とは独立して、展開膨張可能である。区画部19は図示例では、カーテンエアバッグ2の上端部から下方に向かって、主チャンバ12と付加チャンバ13を分けるように形成される。
区画部19には、これを貫通して、主チャンバ12と付加チャンバ13を連通するための連通部20が形成される。連通部20は、主チャンバ12に導入されたインフレータガスを付加チャンバ13に向かって流入させる。付加チャンバ13は、主チャンバ12から流入するインフレータガスが充満することによって、展開膨張する。
好ましくは図2に示すように、連通部20は、カーテンエアバッグ2が展開膨張した際、車両のドアトリムラインKの上方に位置されるように形成される。インフレータガスが流入する連通部20がドアトリムラインKよりも下に位置すると、カーテンエアバッグ2が展開時にドアトリム34に乗り上げた際に、インフレータガスの流れが阻害される。連通部20を、カーテンエアバッグ2の展開時に、車両のドアトリムラインKよりも上方に位置するところに設けることにより、インフレータガスの流れが阻害されることを防止することができる。従って、ドアトリム34にカーテンエアバッグ2が乗り上げても、安定したインフレータガスの供給を確保するためには、連通部20がドアトリムラインKより上方に位置することが好ましい。
図示例では、主チャンバ12の部分には、車両前方から車両後方へ向かって間隔を隔てて配列した5つの仕切り部21(21a,21b)によって、6つのセル22,23,24が形成されている。これら6つのセル22〜24は、一連に連通されている。主チャンバ12内に導入されるインフレータガスは、すべてのセル22〜24に充満し、主チャンバ12が展開膨張する。これら仕切り部21も、非膨張部分である。
車両後方で、区画部19に隣接する仕切り部を、第1仕切り部21aと称する。車両後方で、第1仕切り部21aに隣接する仕切り部を、第2仕切り部21bと称する。第1仕切り部21aと区画部19で挟まれたセルを、第1セル22と称する。第1仕切り部21aと第2仕切り部21bで挟まれたセルを、第2セル23と称する。第1セル22は、付加チャンバ13に隣接している。第1仕切り部21aは図示例では、カーテンエアバッグ2の下端縁から上方に向かって形成される。第1仕切り部21aは、上向きに限らず、斜め向きに形成してもよい。
付加チャンバ13は、区画部19付近で車両室内5側に且つ車両後方に折り返して、主チャンバ12に重ね合わされる。これにより、カーテンエアバッグ2には、重ね合わせ部分32が形成される。図示例では、付加チャンバ13は、第1セル22の下半部分に丁度重なり合うように折り返されている。しかしながら、付加チャンバ13の折り返しは、第1セル22を超える範囲であっても、あるいは第1セル22よりも小さい範囲であってもよい。
カーテンエアバッグ2には、重ね合わせ部分32のうち、付加チャンバ13及び主チャンバ12の下端部12b,13bもしくはその近辺で、少なくともそれらの一部分を結合するチャンバ結合部33が形成される(図3参照)。図2中、33a,33bは、チャンバ結合部33の形成予定箇所である。
チャンバ結合部33は、折り返しによって向かい合う付加チャンバ13及び主チャンバ12の布状材同士を結合して形成してもよいし、図示するように、折り返しによって向かい合う非膨張部分31(当該非膨張部分31は、これらチャンバ12,13を区画する)同士を接合して形成してもよい。図示例では、非膨張部分31にチャンバ結合部33が設定されている。
チャンバ結合部33は、その結合作用により、付加チャンバ13及び第1セル22が展開膨張するとき、ステアリングホイール17近辺とドアトリム34の間で、付加チャンバ13と第1セル22が車両室内5内方に重なり合って位置することを確保する(図6及び図7参照)。チャンバ結合部33における結合は、非膨張部分31等を互いに縫製して形成してもよいし、接着して形成してもよい。
図13及び図14には、本実施形態にかかる車両用カーテンエアバッグ装置1に採用されるチャンバ結合部33の第1変形例が示されている。図13(a)は、付加チャンバ13を折り返す前の状態の側面図であり、図13(b)は、チャンバ結合部33で主チャンバ12に付加チャンバ13を結合した状態の側面図である。図14は、第1変形例の作用を説明する平面図である。
第1変形例では、チャンバ結合部33は、第1延長部33cと第2延長部33dを備えて構成される。第1延長部33cは、主チャンバ12の下端部12bの非膨張部分31を下方へ帯状に所定の長さN1延長することによって形成される。同様に、第2延長部33dは、付加チャンバ13の下端部13bの非膨張部分31を下方へ帯状に、第1延長部33cと同じ長さN1で延長することによって形成される。
これら第1延長部33c及び第2延長部33dは、付加チャンバ13を折り返したときに、互いに重なる位置に形成される。これら第1延長部33cと第2延長部33dは、付加チャンバ13を主チャンバ12に重ねるように折り返した状態で、それらの下方の先端部33e同士が、縫製や接着により互いに結合され、これにより、カーテンエアバッグ2下に延在するチャンバ結合部33が構成される。
このように構成されるチャンバ結合部33は、第1及び第2延長部33c,33dの長さN1のおおよそ2倍の寸法で、重なり合う主チャンバ12と付加チャンバ13同士の下端部12b,13b付近の間の距離を調整することができる。
詳細には、図14に示すように、延長部33c,33dの長さN1を短くすると、付加チャンバ13は主チャンバ12に密接し、これにより付加チャンバ13を車両前後方向後方へ延在させることができる(図中、二点鎖線Tで示す)。他方、延長部33c,33dの長さN1を長くすると、付加チャンバ13は主チャンバ12から離隔可能で、車両室内5側に向かって突出させることができる(図中、二点鎖線Uで示す)。
このように、チャンバ結合部33に第1及び第2延長部33c,33dを備えてその長さN1を調節することにより、付加チャンバ13の車両前後方向位置や車幅方向への突出形態を、車両のレイアウトや構造に応じて適切な位置に設定することができ、乗員保護性能を格段に向上させることができる。
図15には、チャンバ結合部33の第2変形例が示されている。図15(a)は、付加チャンバ13を折り返す前の状態の側面図であり、図15(b)は、チャンバ結合部33で主チャンバ12に付加チャンバ13を結合した状態の側面図である。第2変形例では、第1及び第2延長部33c,33dに代えて、ブリッジ部材33fが用いられる。ブリッジ部材33fは、布製の帯状部品、例えばエアバッグの各種部位に採用実績があるテザーによって構成される。
ブリッジ部材33fは、主チャンバ12の下端部12b付近に長さ方向一端が結合され、他端が付加チャンバ13の下端部13b付近に結合され、これによりブリッジ部材33fを備えるチャンバ結合部33が構成される。ブリッジ部材33fの主チャンバ12等に対する結合は、縫製でも接着でもよい。付加チャンバ13を折り返して主チャンバ12に重ね合わせた際、ブリッジ部材33fは、第1変形例の延長部33c,33dと同様に、カーテンエアバッグ2下に延在される。
このように構成されるチャンバ結合部33は、おおよそブリッジ部材33fの長さ寸法N2で、重なり合う主チャンバ12と付加チャンバ13同士の下端部12b,13b付近の間の距離を調整することができる。このような第2変形例であっても、第1変形例と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図16には、チャンバ結合部33の第3変形例が示されている。図16(a)は、付加チャンバ13の方に延長部33gを設けた場合の側面図であり、図16(b)は、主チャンバ12の方に延長部33hを設けた場合の側面図である。第3変形例は、第1変形例のように主チャンバ12及び付加チャンバ13双方に延長部33c,33dを設けることに代えて、同じ機能を果たす延長部33g,33hをいずれか一方のチャンバ12,13に設けるようにしている。
図16(a)では、延長部33g、付加チャンバ13の下端部13bの非膨張部分31を下方へ帯状に、所定の長さ延長することによって形成される。延長部33gは、付加チャンバ13を主チャンバ12に重ね合わせた状態で、下方の先端部33iが折り上げられ、当該先端部33iが縫製や接着により主チャンバ12の下端部12b付近に結合される。これにより、延長部33gを備えたチャンバ結合部33が構成される。
図16(b)では、延長部33hは、主チャンバ12の下端部12bの非膨張部分31を下方へ帯状に、所定の長さ延長することによって形成される。延長部33hは、付加チャンバ13を主チャンバ12に重ね合わせた状態で、下方の先端部33jが折り上げられ、当該先端部33jが縫製や接着により付加チャンバ13の下端部13b付近に結合される。これにより、延長部33hを備えたチャンバ結合部33が構成される。
付加チャンバ13を折り返して主チャンバ12に重ね合わせた際、いずれの延長部33g,33hも、第1変形例の延長部33c,33dと同様に、カーテンエアバッグ2下に延在される。このように構成されるチャンバ結合部33は、おおよそ延長部33g,33hの長さ寸法で、重なり合う主チャンバ12と付加チャンバ13同士の下端部12b,13b付近の間の距離を調整することができる。このような第3変形例であっても、第1変形例及び第2変形例と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
主チャンバ12の第1セル22が適切且つ十分に展開膨張するように、折り返し位置は、区画部19付近であって区画部19よりも車両前方位置に設定される。これにより、第1セル22が車外側となり、付加チャンバ13が車両室内5側となる配置で、付加チャンバ13が主チャンバ12に重ね合わされる。
タブ9,10は、車両のルーフサイドレール4やフロントピラー6にカーテンエアバッグ2を取付固定するために、当該カーテンエアバッグ2の上端部に、車両の前後方向に沿って、互いに間隔を隔てて複数設けられる。
区画部19の上部付近に設けられるタブを、第1タブ9と称する。第1タブ9は、区画部19の上部付近をルーフサイドレール4もしくはフロントピラー6に取付固定する。これにより、第1セル22や付加チャンバ13付近のカーテンエアバッグ2の部分を確実に車両に取付固定することができ、これら第1セル22や付加チャンバ13を安定的に作動させることができる。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1のカーテンエアバッグ2には図1から図7に示すように、ストラップ25が設けられる。ストラップ25は、紐状の部材であって、先端部がフロントピラー6に取り付けられ、後端部が区画部19に取り付けられる。
カーテンエアバッグ2には、図6に示すように、ストラップ25の後端部が第1セル22の前方(付加チャンバ13の後方)の区画部19に取り付けられている。カーテンエアバッグ2の展開時の挙動は、その寸法やルーフサイドレール4等への取付位置によって異なるが、ここでは、カーテンエアバッグ2が巻回されていた状態から展開膨張すると、車両の上方から見て、区画部19が当初の位置から車両の後方へ移動すると仮定する。この場合、このストラップ25の長さは、ストラップ25の先端部が取り付けられたフロントピラー6上の取付位置から、カーテンエアバッグ2の展開膨張によって区画部19が移動しようとする位置までの長さよりも短く設定されている。言い換えると、ストラップ25の長さは、区画部19が目的の位置まで移動するのを阻む程度に短い。
このため、区画部19は、略直線状になったストラップ25によって止められ、移動しようとする位置まで実際には移動できない。一方、ストラップ25は、展開膨張後に、区画部19によって車両後方へ引っ張られるように略直線状に張ることになる。
カーテンエアバッグ2の展開膨張後、主チャンバ12の第1セル22は、車内側に突出量(幅)W1だけ張り出している。そして同様に、カーテンエアバッグ2の展開膨張後、付加チャンバ13は、第1セル22に押される様態で、第1セル22よりもさらに車内側に、突出量(幅)W2だけ張り出す。
このため、カーテンエアバッグ2では図6に示すように、付加チャンバ13のある部分のサイドウィンドウ3からの車両室内5側への突出量D1は、突出量W1と突出量W2を加えた量(W1+W2)となる。これにより、カーテンエアバッグ2が単にサイドウィンドウ3に沿って展開膨張する場合よりも、当該カーテンエアバッグ2(主チャンバ12の第1セル22及び付加チャンバ13近辺)を、車両室内5内部の、より内側で展開膨張することができる。
このように、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1のカーテンエアバッグ2では、付加チャンバ13のある部分が車両室内5内方へ大きく突出(移動)している。つまり、本実施形態に適用されるカーテンエアバッグ2では、上記したように展開膨張時に、付加チャンバ13やその周辺が車両室内5側に押し出されることから、乗員と早期に接触することになり、乗員を迅速に拘束できる。
以下、図8を参照してストラップ25の取付位置について詳述する。図8は、ストラップ25の位置を模式的に示す図である。
第1セル22に重ね合わせた付加チャンバ13は、第1セル22の車両後方側に位置する第2セル23に隣接して設けられる。第1セル22と付加チャンバ13は、図示のように、衝突想定領域Eと重なっている(図5参照)。衝突想定領域Eは、FMVSS(米国連邦自動車安全基準)に基づく車外放出防止性能評価試験においてインパクタ26(図9参照)の衝突目標として窓枠を基準に定められる領域である。なお、インパクタ26とは、試験対象のエアバッグに車内側から衝突する、乗員を模擬した試験装置である。
FMVSSに基づく側面衝突試験時には、試験装置であるインパクタ26を、カーテンエアバッグ2上に設定した所定の打点に衝突させて、安全性を評価する(車外放出防止性能評価試験)。特に、サイドウィンドウ3の最も前方における打点(衝突想定領域Eの中心)は、A1打点と称される。
ストラップ25は図5に示すように、先端部が第1取付点Pにてフロントピラー6に取付けられている。つまり、第1取付点Pは、フロントピラー6に設定されている。また、ストラップ25の後端部は、付加チャンバ13の車外側から、第2取付点Qにて区画部19に取付けられている。つまり、第2取付点Qは、区画部19に設定されている。図8では、フロントピラー6および区画部19を省略している。
ストラップ25の第2取付点Qは図2及び図3に示すように、付加チャンバ13を主チャンバ12に重ね合わせる際の、重ね合わせのための折り返しを避けて、具体的には折り返しされない区画部19に縫製により取り付けられる。第2取付点Qを取り付ける縫製部分の一部でも折り返されると、縫製部分に折り返しラインに沿って折れ曲がる部分ができてしまう。折れ曲がる部分ができてしまうと、カーテンエアバッグ2の展開時に、ロール状に巻き取られるなどしているカーテンエアバッグ2の端が縫製部分によって干渉され、所定の展開挙動を得ることができなくなるおそれがある。上述のように、折り返しラインと縫製部分の関係を設定すると、そのおそれがなくなり、安定した展開性能を得ることができる。
第1取付点Pは、図8に示すように、第1平面L1を距離h(例えば、40mm)下方に平行移動させた第2平面L2を含んで設定されている。
ここで、第1平面L1とは、車両鉛直方向に対して直交する平面で、車両前後方向に平行な直線の集まりであり、カーテンエアバッグ2が展開した際に、第1セル22と重なるカーテンエアバッグ2の衝突想定領域Eの中心であるA1打点を横切る直線を含む平面である。また、第2平面L2とは、車両鉛直方向に対して直交する平面で、車両前後方向に平行な直線の集まりであり、カーテンエアバッグ2が展開した際に、上記衝突想定領域Eの中心である打点A1から車両下方側に距離hだけ鉛直方向に移動した点を横切る直線を含む平面である。
上記距離hは、40mmとしたが、これに限らず、30〜50mmの範囲に適宜設定してもよい。なお、本発明者は、距離hを適宜設定しながら、車外放出防止性能評価試験において車外放出量が小さくなる範囲を確認している(図12にて詳述する)。
また、ストラップ25の後端部は、図8に示すように、第1取付点Pと同様に第2平面L2を含んで設定された第2取付点Qに取付けられているが、これに限られない。一例として、ストラップ25の後端部を、図8に示すように第2取付点Qから下方に離れた第2取付点Q´にて上記区画部19に取り付けてもよい。第2取付点Q、Q´に代表的に示されるように、第2取付点は、第1セル22の展開膨張時に第1取付点P以下の高さを有することが好ましい。
ストラップ25の後端部が第2取付点Q´に取付けられた場合、ストラップ25は、第1セル22の展開膨張時に、第2平面L2上の第1取付点Pから斜め下方に延びる第3平面L3を含んで位置している。そして、第1セル22の展開膨張後、インパクタ26により第1セル22が車外方向に押されて、第1セル22の一部分が車外に出るまでの間に、第2取付点Q´は、図中矢印Fに示すように、第2平面L2上あるいは近傍に移動するようにしてもよい。このとき、ストラップ25は、第1取付点Pおよび第2取付点Q´が第2平面L2を含んで位置するため、車両前後方向に沿って水平になる。
以下、図9および図10を参照して、インパクタ26が第1セル22に衝突した場合について説明する。図9は、図5の第1セル22にインパクタ26が衝突する様子を例示する模式図である。図9(a)〜(d)は、本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1の場合であり、図9(e)〜(i)は、従来の場合である。図9(a),(e)は、本実施形態と従来との対比で、インパクタ26が付加チャンバ13に車内側から接触する位置(X0)での状態を例示している。図9(b),(f)は、本実施形態と従来との対比で、インパクタ26が従来のカーテンエアバッグMに車内側から接触する位置(X1)での状態を示している。図9(c),(g)は、本実施形態と従来との対比で、図9(b),(f)に示すインパクタ26が車外側にさらに移動した位置(X2)での状態を示している。図9(d),(h)は、本実施形態と従来との対比で、本実施形態の車両用カーテンエアバッグ装置1に最大の荷重が発生する位置(X3)での状態を示している。図9(i)は、従来のカーテンエアバッグMに最大の荷重が発生する位置(X4)での状態を示している。なお、図中のX0、X1、X2、X3,X4は、サイドウィンドウ3に対するインパクタ26の変位(mm)を示す座標として例示している。
図10は、図9のインパクタ26の変位と荷重との関係を概略的に示すグラフである。ここでの荷重は、インパクタ26が第1セル22及び付加チャンバ13の双方から受ける反力、もしくは第1セル22のみから受ける反力である。図中、実線で示すグラフG1は、付加チャンバ13を設けた本実施形態の場合の変位と荷重との関係を示している。鎖線で示すグラフG2は、付加チャンバ13を有していない従来のカーテンエアバッグMの場合における変位と荷重との関係を示している。また、グラフG1、G2に示す点R1、R2は、荷重のピークをそれぞれ例示している。
付加チャンバ13及び第1セル22は、上記したように展開膨張時に車外側に押されて移動する。付加チャンバ13は、図6中、範囲Vで示した軌道で移動するインパクタ26に、早い段階で接触する。このため、グラフG1では、座標X0の地点でインパクタ26が既に付加チャンバ13と接触し(図9(a)参照)、付加チャンバ13から反力の荷重を受けている状態が示されている。従って、初期拘束が良好である。一方、グラフG2では、付加チャンバ13を有していないために、座標X0の地点ではインパクタ26がカーテンエアバッグMと接触せず、よって未だ荷重を受けていない状態が示されている。
また、本実施形態に関する図9(b)に示す座標X1は、第1セル22がサイドウィンドウ3の位置まで移動したことを示している。一方、図9(f)に示す従来の場合では、インパクタ26がサイドウィンドウ3に対して同じ位置(X1)に達しているにもかかわらず、カーテンエアバッグMが移動を開始しておらず、荷重が加わっていないことを示している。グラフG1、G2は、各座標地点でインパクタ26がカーテンエアバッグ2,Mから荷重を受けている状態を示している。なお、インパクタ26が受ける荷重はカーテンエアバッグ2,Mの内圧に依存するため、グラフG1、G2の傾きは、ほぼ同一となっている。座標X1での荷重は、グラフG1の値がグラフG2の値よりも大きくなっている。
図9(c),(g)では、座標X1から座標X2にインパクタ26が移動することで、第1セル22がインパクタ26に押されてサイドウィンドウ3の位置で変形している状態が示されている。本実施形態の図9(c)では、付加チャンバ13も第1セル22と一体的に変形し、荷重を受けている。従来の場合の図9(g)では、カーテンエアバッグMが変形開始直後で、荷重のかかり具合が本実施形態の場合よりも小さい。グラフG1、G2に示すように、座標X2での荷重は、グラフG1の値がグラフG2の値よりも大きくなっている。
そして、図9(d),(h)では、第1セル22がさらに車外側に移動して、第1セル22の一部分がサイドウィンドウ3よりも車外側に位置している状態が示されている。
本実施形態の場合のグラフG1は、座標X2を過ぎて座標X3に至る点R1で、荷重のピークに到達する。一方、付加チャンバ13を有さない従来の場合には、グラフG2は、座標X2から座標X3を越して、座標X4において点R2で示す荷重のピークに到達する。ここで、点R1で示す荷重のピークは、点R2で示す荷重のピークよりも小さい。
このように、グラフG1、G2を比較すると、付加チャンバ13を備えることで早い段階でインパクタ26にカーテンエアバッグ2が接触し、その結果、早い段階で衝突エネルギーを吸収できることにより、インパクタ26が受ける荷重のピークを小さくできることが明らかになった。
以下、図11および図12を参照して、上記距離h(図8参照)を適宜設定しながら、車外放出防止性能評価試験を行った結果について説明する。図11は、衝突想定領域について例示する図である。図中では、図5に示す第1セル22と重なる衝突想定領域EおよびA1打点を示している。
図12は、車外放出防止性能評価試験の結果を示す図である。図12(a)は、距離hの値毎に区分されたグループ1〜8と、グループ1〜8での試験結果とを示している。図12(b)は、図12(a)に示す試験結果の根拠となる数値データ(突出量)を示している。
また、図12(a)に示す、「◎」は車外放出量(突出量)が「76mm以下」、「○」は突出量が「76−78mm」、「△」は突出量が「78−80mm」、「×」は突出量が「80mm以上」であることを示している。本発明者らは、図12(b)に示すように、距離hを5mm毎に変更して上記試験を行い、適宜突出量を確認した。なお、これらの突出量や数値データは、本実施形態のカーテンエアバッグ2と類似形態のカーテンエアバッグを用いて上記試験を行うことによって得られたものであり、チャンバ形状や個別の内圧等によってこれらの適正突出量や数値データは変化するが、距離hは、インパクタ26に関して相対的に決まるものであり、この距離hに対する突出量変化の特性は、本実施形態のカーテンエアバッグ2であっても、同じであると考えられる。
試験結果としては、図12(a)に示すように、距離hが0mmのときよりもストラップ25が下方にあれば、突出量は減少していることが分かる。特に、距離hが30〜50mmであれば突出量が小さく、良好であることが分かる。図12(b)に示すように、距離hが40mmであれば、突出量が最も小さくなることが分かる(突出量:74mm)。したがって、距離hは、40mmを基準として±10mmであることが最も好ましい。
インパクタ26がカーテンエアバッグ2を押す時、カーテンエアバッグ2は図9に示されているように、カーテンエアバッグ2の上端部付近を中心に車外方向に回転する。この回転に伴って、ストラップ25も下方から上方に相対的に移動する。仮に、第1平面L1から下方に平行移動させた第2平面L2上にストラップ25を設けず、第2取付点Qだけを下方に設定した場合、このカーテンエアバッグ2の回転により、かえってストラップ25は緩んでしまう。第1平面L1から下方に略平行にストラップ25が設けられると、このカーテンエアバッグ2の回転に伴い、ストラップ25の張力も増す。したがって、ストラップ25は、第1平面L1から下方に略平行に設けられることが好ましい。
したがって、本実施形態における車両用カーテンエアバッグ装置1では、付加チャンバ13の車外側を通って、車外側から区画部19に取り付けられるストラップ25の第1取付点Pを、第1平面L1から30〜50mm下方に平行移動させた第2平面L2を含んで設定することで、車外放出防止性能を向上できることが明らかになった。
また、カーテンエアバッグ2では、いわゆる幅広のテンションクロスではなく、幅の狭いストラップ25を用いているので、フロントピラー6への収納性を確保できる。なお、テンションクロスは、布部分が多いので、カーテンエアバッグ2を折り畳むときに嵩張ってしまい収納性が悪くなり、例えば、大きなフロントピラーを有する車両にしか適用できない場合があり得る。
つまり、カーテンエアバッグ2では、フロントピラー6に対するストラップ25の取付位置を考慮し、第1取付点Pを、上記第2平面L2を含んで設定することで、テンションクロスに比べて幅の狭いストラップ25を用いても、フロントピラー6への収納性を確保しつつ、車外放出防止性能を犠牲にすることなく、むしろより向上できる。
上記実施形態では、付加チャンバ13の車外側からストラップ25を区画部19に取り付け、さらにストラップ25の第1取付点Pを上記第2平面L2上に設定することで、車外放出量を小さくしている。
また、上記実施形態では、ストラップ25の第1取付点Pが第2平面L2を含んで設定されているのであれば、ストラップ25の幅方向の中心線(例えば、図8で第1取付点Pと第2取付点Qとを結ぶ一点鎖線で示す線)は、第2平面L2の存在可能な範囲、すなわち、第1平面L1から車両下方側に30〜50mm鉛直方向に平行移動した範囲内にあることが好ましい。上記中心線が上記範囲内に存在するのであれば、ストラップ25は、第1平面L1および第2平面L2に対して必ずしも平行ではなく、例えば車両鉛直方向に傾いていてもよい。また、カーテンエアバッグ2の展開膨張時に、ストラップ25が上記範囲内に存在することになるので、車外放出防止性能をより向上できる。
本実施形態に係る車両用カーテンエアバッグ装置1の作用について説明する。車両用カーテンエアバッグ装置1は、カーテンエアバッグ2を折り畳んだり、巻き取ったりした収納状態で、タブ9,10により、ルーフサイドレール4からフロントピラー6にわたり車両前後方向に沿って取付固定され、これにより格納される。
付加チャンバ13は図4に示すように、区画部19付近で車両室内5側に且つ車両後方に折り返して主チャンバ12に重ね合わせた状態で、当該主チャンバ12と共に収納される。付加チャンバ13の上下方向寸法が、主チャンバ12の上下方向寸法よりも短いので、これらチャンバ12,13の上下方向寸法が同じである場合に比べて、付加チャンバ13を主チャンバ12に重ね合わせて収納状態したときに、嵩張りを抑えることができ、収納性を向上することができる。
インフレータ16が作動して、インフレータガスが主チャンバ12内部に導入されると、カーテンエアバッグ2は、下方へ向かって展開膨張する。主チャンバ12の第1セル22付近の前端部は、フロントピラー6近傍で下方に向かって展開膨張する。ほぼ同時に、主チャンバ12から連通部20を介して付加チャンバ13にインフレータガスが流入する。インフレータガスが流入した付加チャンバ13は、チャンバ結合部33で主チャンバ12に結合された状態で展開膨張する。
付加チャンバ13は、区画部19付近で折り返されて主チャンバ12と重ね合わされ且つ下端部13b付近が少なくとも部分的にチャンバ結合部33で主チャンバ12に結合されているので、主チャンバ12の車両室内5側で展開膨張する。このときの主チャンバ12と付加チャンバ13の展開膨張状態は図5〜図7に示すように、ステアリングホイール17付近から車両後方側で、フロントピラー6を遮って、運転席乗員Jがフロントピラー6へ向かって突入するのを防ぐようにして、運転席乗員Jとドアトリム34の間で展開膨張する。
すなわち、付加チャンバ13は、サイドウィンドウ3に沿って膨張した主チャンバ12(第1セル22)に反力を得て、当該主チャンバ12よりも車両室内5内側において、フロントピラー6よりも車両後方のドアトリム34周辺を覆うように展開膨張する。
主チャンバ12の第1セル22はストラップ25によって車両室内5内側に引き込まれるので、付加チャンバ13は、ストラップ25がない場合に比べて、より確実に車両室内5側でドアトリム34周辺に位置することができる。
付加チャンバ13は、ドアトリム34周辺に確実に位置するので、スモールオーバーラップモードにおいて、フロントピラー6へ向かって突入していく乗員Jを適切に保護することができ、乗員Jがドアトリム34に衝突するのを適切に防止することができる。助手席側でも同様である。
チャンバ結合部33は、展開膨張する主チャンバ12の前端部(第1セル22周辺)と展開膨張する付加チャンバ13とを確実に重畳する状態で、これら付加チャンバ13及び第1セル22を相互に位置付けて作動させることができ、スモールオーバーラップモードで、フロントピラー6に向かって倒れつつドアトリム34と衝突しようとする乗員Jを適切に保護することができる。
上述した付加チャンバ13と主チャンバ12の展開膨張時の位置関係は、付加チャンバ13の上端部13aを主チャンバ12の上端部12aよりも下方に設定し、チャンバ結合部33で結合するだけでコントロールすることができるので、カーテンエアバッグ装置1自体の構成が簡単であって生産性に優れると共に、要求される乗員保護性能を確実に確保することができる。また、チャンバ結合部33における結合は、縫製や接着で形成すればよく、この面からも生産性に優れる。チャンバ結合部33を非膨張部分31に設定することで、結合強度を高く確保することができる。
第1タブ9を設定して、区画部19の上部付近を車両に取付固定するようにしたので、主チャンバ12に対して折り重ねる付加チャンバ13の位置設定を確実化することができ、付加チャンバ13を適切に作動させることができる。
また、付加チャンバ13が、A1打点の車内側に延在することにより、乗員Jがカーテンエアバッグ2に衝突する時期を早めて、衝撃緩和作用を向上することができる。
主チャンバ12を複数のセル22〜24から構成し、付加チャンバ13を、設定される乗員Jの衝突想定領域Eの中心である打点A1を含む第1セル22に重ねて設けたので、スモールオーバーラップモードへの対策とFMVSSに基づく車外放出防止性能対策の両方を満足する車両用カーテンエアバッグ装置1を構成することができる。
付加チャンバ13は、区画部19の車両前方位置で折り返すようにしたので、第1セル22の作動の確実化、連通部20を通じてのインフレータガスの付加チャンバ13への導入の安定性向上、並びに区画部19に後端部が取り付けられるストラップ25の作動安定性の向上を確保することができる。
以上に述べた車両用カーテンエアバッグ装置1は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 車両用カーテンエアバッグ装置
2 車両用カーテンエアバッグ
3 サイドウィンドウ
4 ルーフサイドレール
5 車両室内
6 フロントピラー
9 第1タブ
12 主チャンバ
12a 主チャンバの上端部
12b 主チャンバの下端部
13 付加チャンバ
13a 付加チャンバの上端部
13b 付加チャンバの下端部
19 区画部
20 連通部
22〜24 セル
25 ストラップ
31 非膨張部分
33(33a,33b) チャンバ結合部
33c 第1延長部
33d 第2延長部
33e 第1及び第2延長部の先端部
33f ブリッジ部材
33g 付加チャンバの延長部
33h 主チャンバの延長部
33i 延長部の先端部
A1 打点
E 主チャンバの衝突想定領域
K ドアトリムライン
L1 第1平面
L2 第2平面
P 第1取付点
Q 第2取付点

Claims (20)

  1. 車両室内の側面部上方から下方へ当該側面部に沿って展開膨張する車両用カーテンエアバッグを有する車両用カーテンエアバッグ装置であって、
    上記カーテンエアバッグに形成され、前端部が車両のフロントピラー近傍で下方に向かって展開膨張可能な主チャンバと、
    上記カーテンエアバッグに、上記主チャンバの上記前端部よりも車両前方に位置させて形成され、該主チャンバから区画部によって隔てられ、かつ上端部が該主チャンバの上端部よりも下方に設定され、該区画部付近で車両室内側に且つ車両後方に折り返されて当該主チャンバに重ね合わされる展開膨張可能な付加チャンバと、
    上記区画部に貫通形成され、上記主チャンバと上記付加チャンバを連通する連通部と、
    上記主チャンバに、上記付加チャンバの下端部付近の少なくとも一部分を結合するチャンバ結合部とを備えたことを特徴とする車両用カーテンエアバッグ装置。
  2. 前記付加チャンバの前記上端部は、前記主チャンバの上下高さ方向の上端部位置よりも低い位置に設定されることを特徴とする請求項1に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  3. 前記チャンバ結合部は、前記付加チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された延長部を備え、当該延長部の先端部が前記主チャンバの下端部付近に結合されて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  4. 前記チャンバ結合部は、前記主チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された延長部を備え、当該延長部の先端部が前記付加チャンバの下端部付近に結合されて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  5. 前記チャンバ結合部は、前記主チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された第1延長部と、前記付加チャンバの下端部の非膨張部分が下方に延長された第2延長部とを備え、これら第1延長部及び第2延長部の先端部同士が結合されて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  6. 前記チャンバ結合部は、前記主チャンバの下端部付近を前記付加チャンバの下端部付近に結合するブリッジ部材を含んで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  7. 前記ブリッジ部材は、テザーによって構成されることを特徴とする請求項6に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  8. 前記チャンバ結合部は、前記カーテンエアバッグに形成され、前記主チャンバ及び前記付加チャンバを区画する非膨張部分を結合して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  9. 前記チャンバ結合部の結合は、縫製によって形成されることを特徴とする請求項1〜8いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  10. 前記チャンバ結合部の結合は、接着によって形成されることを特徴とする請求項1〜8いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  11. 前記カーテンエアバッグには、前記区画部の上部付近に位置させて、該カーテンエアバッグを車両に固定するための第1タブが設けられることを特徴とする請求項1〜10いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  12. 前記主チャンバは複数のセルから構成され、前記付加チャンバは、設定される乗員の衝突想定領域の中心である打点を含むセルに重ねて設けられることを特徴とする請求項1〜11いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  13. 前記付加チャンバは、前記区画部の車両前方位置で折り返されることを特徴とする請求項1〜12いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  14. 前記カーテンエアバッグには、前端部がフロントピラーに第1取付点で連結されて、前記主チャンバの展開時に該主チャンバに張力を付与するためのストラップが備えられることを特徴とする請求項1〜13いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  15. 前記ストラップは、前記区画部付近の第2取付点に後端部が連結されることを特徴とする請求項14に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  16. 前記ストラップの後端部は、縫製によって前記第2取付点に取り付けられ、該縫製は、前記付加チャンバを前記主チャンバに重ね合わせた際の折り返しを避けて形成されることを特徴とする請求項15に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  17. 前記第1取付点は、前記主チャンバの衝突想定領域の中心である打点を通る水平な第1平面を、30〜50mm下方に平行移動させた水平な第2平面を含んで設定されることを特徴とする請求項14〜16いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  18. 前記ストラップの幅方向の中心線が、前記第2平面の存在可能な範囲内にあることを特徴とする請求項17に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  19. 前記第2取付点は、前記第1取付点よりも下方に設定されることを特徴とする請求項15〜18いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
  20. 前記連通部は、前記車両用カーテンエアバッグが展開膨張した際、車両のドアトリムラインの上方に位置されることを特徴とする請求項1〜19いずれかの項に記載の車両用カーテンエアバッグ装置。
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