JP2017095057A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
その結果、車両用シートに着座している乗員の上半身(特に肩部)と車両の側壁部との間の隙間は狭いが、上膨張部を含むエアバッグ本体の全体が、詰まることなくこの狭い隙間で的確に展開及び膨張する。そして、上記のように展開及び膨張したエアバッグ本体が上記隙間に介在することで、乗員の少なくとも胸部から頭部にかけての部位が、側突等による衝撃から保護される。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方として説明し、車両の後進方向を後方として説明する。また、車両の幅方向(車幅方向)における中央部を基準とし、その中央部に近づく側を「車内側」とし、中央部から遠ざかる側を「車外側」とする。また、車両用シートには、衝突試験用のダミーと同様の体格を有する乗員が着座しているものとする。このダミーは、例えば国際統一側面衝突ダミー(WorldSID)のAM50(米国成人男性の50%をカバーするモデル)である。
シートバック14内には、その骨格をなすシートフレームが配置されている。シートフレームの一部は、図4に示すように、シートバック14内の車外側部分に配置されており、この部分(以下「サイドフレーム部15」という)は、金属板を曲げ加工等することによって形成されている。サイドフレーム部15を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド16が配置されている。また、シートフレームの後側には、合成樹脂等によって形成された硬質のバックボード17が配置されている。なお、シートパッド16は表皮によって被覆されているが、図4ではその表皮の図示が省略されている。後述する図15についても同様である。
<ガス発生器30>
ガス発生器30は、インフレータ31と、そのインフレータ31を覆うリテーナ32とを備えている。ここでは、インフレータ31として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ31は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ31は、その上端部にガス噴出部(図示略)を有している。また、インフレータ31の下端部には、同インフレータ31への作動信号の入力配線となるハーネス33(図5等参照)が接続されている。
図1〜図3に示すように、エアバッグ40の外殻部分はエアバッグ本体41によって構成されている。
図5は、エアバッグ本体41が膨張用ガスを充填させることなく平面状に展開させられた状態(以下「非膨張展開状態」という)のエアバッグモジュールABMを示している。また、図6は、図5における6−6線に沿った断面構造を示している。さらに、図7は、エアバッグモジュールABMの内部構造を示すべく、図5の非膨張展開状態のエアバッグ本体41が車幅方向の中央部分で切断されたエアバッグモジュールABMを乗員P及び車両用シート12とともに示している。
図5〜図7に示すように、両本体布部43,44間であって、周縁結合部45及び折り線42によって囲まれた空間は、膨張用ガスによって展開及び膨張する膨張部46を構成している。
<区画部50>
区画部50は、エアバッグ本体41と同様の素材からなる一対の布部51,52を備えている。両布部51,52は、乗員Pの上半身のうち頭部PHよりも下方であって、少なくとも肩部PSを含む部位の側方から下方へ向けて延びる縦長の帯状をなしている。本実施形態では、区画部50の上端部は、頭部PHよりも僅かに低い箇所に位置している。また、区画部50の下端部は、エアバッグ本体41の下端部に位置している。両布部51,52は、エアバッグ本体41が非膨張展開状態にあるとき、車幅方向に重ねられた状態となる。
車内側の布部51は、その後側の周縁部に沿って略上下方向へ延びるように設けられた車内側の後縦結合部53によって車内側の本体布部43に結合されている。車外側の布部52は、その後側の周縁部に沿って略上下方向へ延びるように設けられた車外側の後縦結合部54によって車外側の本体布部44に結合されている。
上述したガス発生器30は、略上下方向へ延びる姿勢にされて、後膨張部56の後端下部に収容されている。ハーネス33は、エアバッグ本体41の後端部に設けられたスリット(図示略)等を通して、同エアバッグ本体41の後方へ引き出されている。ガス発生器30の全てのボルト34は、車内側の本体布部43に挿通されている。この挿通により、ガス発生器30がエアバッグ本体41に対し位置決めされた状態で係止されている。
図1に示すように、サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールABM(図2参照)のほかに衝撃センサ91及び制御装置92を備えている。衝撃センサ91は加速度センサ等からなり、側壁部11(図2参照)等に設けられており、同側壁部11に側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置92は、衝撃センサ91からの検出信号に基づきガス発生器30の作動を制御する。
このサイドエアバッグ装置では、側突等により車両10の側壁部11に対し側方から衝撃が加わらないときには、制御装置92からガス発生器30に対し、これを作動させるための作動信号が出力されない。ガス発生器30からは、膨張用ガスがエアバッグ40に供給されない。エアバッグモジュールABMは、収納用形態で収納部18に収納され続ける(図4参照)。
そして、膨張用ガスが、後膨張部56、上膨張部58及び前膨張部57のそれぞれに供給されることで、収納用形態のエアバッグ本体41(図14(a),(b)参照)が、第2の折り及び第1の折りをそれぞれ解消(展開)しながら膨張していく。表現を変えると、収納用形態のエアバッグ本体41では、重ね合わせ部85における複数の構成部86が、重ね合わされた状態を解消(展開)しながら膨張していく。
上記のようにエアバッグ本体41が展開及び膨張する過程で、シートバック14のシートパッド16がエアバッグ本体41によって押圧され、図4の破断予定部21において破断される。図15に示すように、エアバッグ本体41は自身の後端部を、ガス発生器30等とともに収納部18内に残した状態でシートバック14から車両10の略前方へ飛び出す。
(1)乗員Pと車両10の側壁部11との間の隙間は狭い(図3)。
しかし、エアバッグ本体41内に上下方向に延びる区画部50を配置することで、エアバッグ本体41内を、区画部50よりも後側に位置し、かつガス発生器30が配置される後膨張部56と、区画部50よりも前側に位置する前膨張部57と、区画部50よりも上側で後膨張部56及び前膨張部57を連通させる上膨張部58とに区画する(図7)。
そのため、上膨張部58の膨張厚みを確保することができ、同頭部PHを衝撃から保護する性能を高めることができる。
<収納部18について>
・車両用シート12のシートバック14に代えて側壁部11に、収納部18に相当する箇所が設けられ、ここにエアバッグモジュールABMが組み込まれてもよい。
・リテーナ32が用いられず、ボルト34を有するインフレータ31のみによってガス発生器30が構成されてもよい。
・エアバッグ本体41は、その略全体が上記実施形態のように膨張部46からなるものであってもよいが、膨張用ガスが供給されず膨張することのない非膨張部を一部に有するものであってもよい。
<エアバッグ本体41の折りについて>
・上記実施形態では、第2の折りとして、ロール折り及び蛇腹折りの組合わせが行なわれたが、ロール折りのみ、又は蛇腹折りのみが行なわれてもよい。
・区画部50は単一の布片によって構成されてもよい。
・上下方向における区画部50の上端部の位置は、乗員Pの頭部PHよりも下方であって、少なくとも肩部PSを含む部位であることを条件に変更可能である。例えば、区画部50の上端部の位置は、肩部PSの側方に変更されてもよい。
・エアバッグモジュールABMはケース(図示略)内に収容された状態で、収納部18内に配置され、サイドフレーム部15に固定されてもよい。
Claims (5)
- 収納用形態で収納され、かつガス発生器から供給される膨張用ガスにより、車両用シートに着座している乗員の少なくとも胸部から頭部にかけての部位と車両の側壁部との間で展開及び膨張するエアバッグ本体を備え、
前記エアバッグ本体内は、上下方向へ延びる区画部により、同区画部よりも後側に位置し、かつ前記ガス発生器が配置される後膨張部と、前記区画部よりも前側に位置する前膨張部と、前記区画部よりも上側で前記後膨張部及び前記前膨張部を連通させる上膨張部とに区画され、
前記エアバッグ本体の前後方向及び上下方向の各寸法は、前記収納用形態では、同エアバッグ本体が膨張用ガスを充填させることなく平面状に展開させられた非膨張展開状態よりも小さくなるサイドエアバッグ装置であって、
前記エアバッグ本体は、前記収納用形態と前記非膨張展開状態との間の形態として、前記上膨張部の上部が下部の内側に配置され、かつ前記非膨張展開状態よりも上下方向の寸法の小さな中間形態を採り、前記収納用形態では、それぞれ上下方向へ延びる複数の構成部がそれらの厚み方向に重ね合わされた長尺状の重ね合わせ部を備えるサイドエアバッグ装置。 - 前記中間形態の前記エアバッグ本体における上下方向の寸法は、前記上膨張部の上部が下部の内側に配置された状態の前記エアバッグ本体の上下方向の寸法よりも小さい請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記中間形態の前記エアバッグ本体では、前記上膨張部の上部が下部の内側に配置された状態の前記エアバッグ本体のうち、少なくとも前記ガス発生器よりも上側の部分が、残部に対し車幅方向に重ねられた状態で配置されている請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
- 前記エアバッグ本体のうち、少なくとも前記ガス発生器よりも上側の部分は、互いに上下方向に隣り合う複数の部分からなり、
前記複数の部分は、前記残部に対しそれぞれ車幅方向に重ねられた状態で配置されている請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。 - 前記区画部の下端部は前記エアバッグ本体の下端部に位置しており、
前記区画部の上下方向の中間部には、前記後膨張部と前記前膨張部とを連通させる連通孔が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
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