JP2014532270A5 - - Google Patents

Description

本発明は、例えば、病人用のベッド、テーブル等の作動用リニアトランスミッションの電気モータの稼働電流を制御するための制御電流を制御するスイッチに関する。そのようなスイッチは、ボタンを備えた上部と収容空間を形成する下部をもつスイッチケースを含む。収容空間には、スイッチケースとその中に収められたバネで往復する押し棒を含むマイクロスイッチを備えた回路盤が収められている。ユーザーがボタンを動かすと、弾性または弾力性のあるボタンが押し込められマイクロスイッチの押し棒を押し、その結果、制御電流の制御用のマイクロスイッチを作動させる。さらにそのような手動スイッチ(hand switch)は１以上の遮断装置を有し、これをユーザーはボタンを遮断する遮断位置からボタンを解除する解除位置へ移動できる。

手動スイッチとして形成されたスイッチは、例えばEP0480221B1とWO2005/036576から知られている。両明細書は手動制御装置または手動スイッチのボタンの機械的遮断装置の問題に関して述べている。これらの手動スイッチは１以上のボタンを上部に含み、上部は下部につながっている。上部と下部の間に収容空間が設けられ、この中に、回路盤が配置され、マイクロスイッチに取り付けられている。これらのマイクロスイッチはバネで往復するボタンを設け、これは、ケースの上部のボタンを動かすと、押し込められ、その結果、電気で稼働する駆動装置の稼働電流を流すための制御電流を制御する。それぞれ、電気モーターが２つの逆の作動を行えるよう、通常、それぞれ２個のボタンが隣り合って一対になって配置されている。

課題解決法として、中心軸の周りで回転でき、解除位置から遮断位置へ回転できる遮断装置を提案する。遮断位置では遮断装置は、上部にあるボタンが下方へ押されることを止め、マイクロスイッチの押し棒を押すことを防ぐ。遮断装置は弾性のあるボタンの底面とマイクロスイッチのケースの上部の間で接触してボタンがマイクロスイッチの押し棒の上へ押し下げられることができないようにしている。回転して達した解除位置では、遮断装置の２個の側面の飛び出した遮断アームが外れ、ボタンはマイクロスイッチへ押し下げられる。

この機械的遮断では遮断力をマイクロスイッチと、マイクロスイッチがハンダ付けされている回路盤へ伝える。これでは稼働を継続するうちに、マイクロスイッチ及び/又はハンダ付された部分が破壊され、その結果システムが故障することになりうる。

この目的は、遮断要素がボタンにかかる圧力をスイッチのケース及び/または回路盤へ、できるだけ広い領域にわたり伝えるよう調整されることで、すでに達成されている。これは、ボタンの下へ導入され得、その位置でボタンが押し下げられることを防ぐアーム（遮断アーム）により、または導入により初めて、ボタンの下側と押し棒の上側の間の空間を架橋し、その結果、導入後に初めて、ボタンにかかる圧力がマイクロスイッチの作動を行えるようにするアーム（架橋アーム）により実施される。好ましくはこの伝達アームは弾性を有する。

第一の好ましい実施態様では、遮断装置は長手方向に移動可能な遮断要素であり、作動時は下部の解除位置から上部の遮断位置へ移動できるようにされているものである。下部の解除位置では、従って、マイクロスイッチの押し棒の上へボタンが押し下げられることが可能である。遮断位置へ移動するときは、遮断要素―又は遮断スライダーとも呼ばれる、は垂直移動を行い、遮断要素がケースまたはスイッチケース又は両者の上に載り、その結果ボタンが押し下げられることを防ぎ、しかし同時に、遮断要素は、圧力を少なくとも大部分をスイッチケースへ伝えて、繊細なシステム部品には伝えない。

別の好ましい実施態様では、遮断可能なスイッチはベッドの側方に取り付けられている。ボタン用の機械的遮断装置は非常に広い用途に使用でき、異なる種類のマイクロスイッチに容易に適合できる。その際、スイッチ内のマイクロスイッチの異なる配置を使用することができる。マイクロスイッチの第１の構造は低い構造をし、負荷継電器の作動開始のため制御電気回路のスイッチを切り換える。制御電気回路は、そのとき、そのときの電気モータの稼働電流を切り換える。機械的遮断装置の長所は、それが平らなマイクロスイッチに適合できるのでベッドまたは肘掛イス用の手動スイッチも非常に薄い形状をとりうることである。マイクロスイッチの別の実施態様は、電気モータの稼働電流を直接に切り換える別の切り換え接点を有している。この態様における長所は単純な構造と簡単に組み立てられる点である。

全ての提案された解決法で基本的な点は、遮断位置ではボタンに及ぼされる圧力をできるだけ広い領域、特に、好ましくは、スイッチケースあるいは、回路盤とスイッチケースに伝えるように遮断要素を形成することである。圧力は、その少なくとも一部はマイクロスイッチのスイッチケース、回路盤及びスイッチケースへ伝えられ得る。力が集中することを避けるため、広い範囲へ圧力を伝えることが重要である。

図1Bと1Cは、手動スイッチ２のボタン８，１０の領域について、拡張された手動スイッチ２の断面図である。これによると下側部分６は複数の、互いに間隔をあけた垂直の脚部を含み、その上に回路盤１６が固定ねじ（図示されていない）により固定され、またはケース部分４と６の組み立て後に固定される。回路盤１６の上に、必要な回路と電気部品のほかに、特に２個のマイクロスイッチ１８がボタンと対応するように配置され、そのうち本ケースでは、ボタン８に関係するマイクロスイッチ１８のみがここで示されている。各マイクロスイッチはスイッチケースを含み、その上側からバネで振動する押し棒２０が突き出ている。押し棒２０はボタン８の下側へ突きだした垂直な脚部の下側の設置位置に置かれている。ボタン８は、ふたの形状のプラスチック製物品であり、周囲に縁をもち、これは、上側部分４にあるボタン８、１０用の開口部端と接触している。

図１Ｂに示された解除位置において、ボタン８，１０は押し下げることができ、その際に圧力は、マイクロスイッチの押し棒２０へ伝えられマイクロスイッチを始動する。遮断スライダー１４は１部品である射出成型品の形状であり、水平平面を規定する下部水平脚部（下部水平脚部は、取り付け位置において、圧力を伝えるため回路盤の上に載っている）及び水平脚部の平面に対して横切る方向に延びる３本の脚、すなわち、一の末端にある操作脚１５と２本の遮断脚２２、２４（これらは、スライダーの反対側の末端にあってボタン８，１０の外側半径で互いに離れている）をもつ。 操作脚１５の操作により、並進移動可能である固定化スライダー１４は、図１Ｂ（遮断脚２２、２４がボタン８，１０が押し下げられることを可能にしている）に示される解除位置から図１Ｃに示される遮断位置（遮断脚２２、２４がボタン８、１０の連結部の下側半分の両側に位置し、それによりボタン８，１０が下へ押しこまれることを防ぎ、そしてかかる圧力が回路盤１６に広く伝えられ、そこから垂直脚を経てスイッチケース２へ伝えられる）へ移動することができる。

図３から７は、拡大された長手方向の断面の形で、図１Ａに示された手動スイッチに組み込まれる、本発明の遮断装置の別の実施態様を示す。これらの図は遮断装置以外には、単に見やすくする目的で、重要な構成部品、つまり、ケースの上側半分４、ボタン、回路盤１６及びマイクロスイッチ１８を示し、遮断スライダーの種々の発展を明確に示している。

図６aと７に示されている遮断装置の実施態様では、先に述べた実施態様と、その作動原理の点で少し異なる。つまり、これらの実施態様では、スライダーは遮断のために使用されるのではなく、ボタン８６から圧力をマイクロスイッチ１８の押し棒へ伝えるために使用されている。両実施態様では、そのため、固定化装置は遮断スライダーではなく、解除位置において、ボタン８６の圧力を伝達するための伝達スライダーとして形成されている。解除スライダーは、さらに、取り付け位置において回路盤１６上に配置された水平盤８８を有し、これは、この実施例では、マイクロスイッチ１８の周囲の中程の空間とともに形成されている。取り付け位置において、水平プレート８８に対して交差するように延びている垂直脚部９２には、別の態様で形成されたマイクロスイッチ１８の方へ突き出している、バネ様アーム９４，９６が取り付けられている。バネ様アームは、図７と８の図Ａに示される解除位置では、ボタン８６の下側とマイクロスイッチ１８の押し棒２０の上側の間に、幅が広がった部分を置いている、そのためボタン８６からの圧力をマイクロスイッチを作動するための押し棒２０に伝える。図７と８の図Ｂにそれぞれ示される遮断位置では、バネ状アーム９４、９６はボタン８６の下側と押し棒２０の上側の間の空間から出ていて、その結果ボタン８６の押し下げはバネ状アーム９４、９６を曲げることはできるが、マイクロスイッチ１８の押し棒２０は作動させない。このため、バネ状アーム９４、９６は解除スライダー１９の垂直脚に波型の形をしたバネ部９８によって一体化して形成されている。

図を一層明確にするため、図は普通、１個だけのマイクロスイッチを拡大して示している。この点で単純化された図は問題である。なぜならマイクロスイッチは、常にそうだとは限らないが、通常、一対で又は一群で遮断されるからである。

図８Ａ−８Ｃは、それぞれ回転式遮断部品１１４、回転式伝達部品１１５として形成された遮断装置の拡大した断面図を、その機能を明確に示すため手動スイッチに取り付けた状態で示し、各回転式装置１１４、１１５のいずれも、並んで一対になって配置されている２個のボタン１２０を、同時に解除又は遮断する。図８Ａは、遮断位置の回転式遮断部品１１４と回転式伝達部品１１５を示す。回転式装置１１４と１１５のいずれも、それぞれ中心回転シリンダーを含み、その側面に鎌型のアーム１２２が、１８０度の角度で反対側に向いて一体化されて形成されている。これらのアーム１２２は、回転式遮断部品１１４が遮断位置にある左側の実施態様では、ボタン１２０の外周の下面の下方、両側にあり、マイクロスイッチ１２６のケースの上側を支えるように形成されている。回転式伝達部品１１５の形態であるとき、アーム１２２は逆に、遮断位置に置いてボタン１２０の下側とマイクロスイッチの押し棒の上端の間の空間から出ているように形成されている。従って一対で配置されているボタン１２０は、図８Ｂに従い同時に遮断され、または、図８Ｂの図に従い、回転式遮断部品１１４、又は回転式伝達部品１１５を回転した後には同時に解除される。この時は、この図において、回転式遮断部品１１４のアーム１２２はマイクロスイッチ１２６とボタン１２０の間に位置していないが、回転式伝達部品１１５のアームは、逆にその間に位置している。安全装置の位置を転換するため、回転作動は、回転式遮断部品１１４、または回転式伝達部品１１５に適合するキーによってのみ可能であることが好ましい。

図９Ａから９Ｃは、図２から２Ｅで示されるいす用スイッチのある発展形を示している。図２Ａから２Ｅの実施態様と比較したときのこの実施例の違いは解除位置と遮断位置における遮断スライダー３８のかみ合わせの異なる形態にある。構造と作動方法をさらに良く図示するため、ボタン３０、３２とマイクロスイッチ４０、４２のような部品は、遠近図に示されていない。図９Ａは解除位置を示しているが、図９Ｂによれば、遮断スライダー３８は遮断位置へ移動している。この場合、遮断スライダー３８は、第１のかみ合わせ部に接合している。図９Ａから図９Ｃでは、第１のかみ合わせ部は突起１２９により形成され、突起は、遮断スライダー３８に接合されている。

参照番号リスト
２ 手動スイッチ
４ 上側部分
６ 下側部分
８ ボタン
１０ ボタン
１２ 作動末端
１４ 遮断スライダー
１５ 作動脚
１６ 回路盤
１８ マイクロスイッチ
２０ 押し棒
２２ 遮断脚
２４ 遮断脚
２６ スイッチケース下側部分
２７ スイッチケース上側部分
２８ 固定化フランジ
２９ カバーリング
３０ ボタン
３２ ボタン
３４ スペーサーレッグ
３６ 作動脚
３８ 遮断スライダー
４０ マイクロスイッチ
４２ マイクロスイッチ
４４ 停止アーム
４６ 制御ダイオード
４８ 回路盤
５０ ボタン
５１ 水平部分
５２ くぼみ
５４ 遮断スライダー
５６ 上側カバー
５８ 波型蝶つがい
６０ 水平脚
６２ 垂直脚
６４ 遮断スライダー
６６ 肥厚化部分
６８ 回転式遮断部品
６９ Ｏ−リング
７０ 軸
７２ 遮断アーム
７４ シリンダー
７６ 拡大部分
７８ 傾斜溝
８０ リング
８２ 突起
８４ アーム
８６ ボタン
８８ 水平プレート
９０ 解除スライダー
９２ 垂直脚
９４ バネ状アーム
９６ バネ状アーム
９８ バネ部分
１００ 解除スライダー
１０２ 下側プレート
１０４ 上昇プレート
１０６ 窪み
１０８ 下側斜面
１１０ 傾斜路突起
１１２ 上側斜面
１１４ 回転式遮断部品
１１５ 回転式伝達部品
１１６ 上側カバー
１１８ 下側カバー
１２０ ボタン
１２２ アーム
１２４ 回路盤
１２６ マイクロスイッチ
１２７ バネ様弾性部分
１２８ 窪み
１２９ 突起