JP2014532106A - アミン基含有オリゴ糖の製造方法 - Google Patents

アミン基含有オリゴ糖の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、アミン基含有オリゴ糖および多糖に関する。本発明は特に、カチオン性セルロースオリゴマーの新規な製造方法を対象とする。新規なカチオン性オリゴ糖または多糖は、様々な水性組成物における有用な成分、とりわけパーソナルケア組成物のための成分として有用な成分であることがわかった。

Description

本発明は、アミン基含有オリゴ糖および多糖に関する。本発明は特に、カチオン性セルロースオリゴマーの新規な製造方法を対象とする。新規なカチオン性オリゴ糖または多糖は、様々な水性組成物における有用な成分、とりわけパーソナルケア組成物のための成分として有用な成分であることがわかった。
セルロースを含んでなる既知の市販カチオン性ポリマーは、例えばポリクオタニウム−4(PQ−4)、PQ−10およびPQ−24である。これらのカチオン性材料は、比較的高い分子量を有しており、その製造は、既に変性されたセルロース、例えばヒドロキシエチルセルロース(HEC)のアミノ化に基づく。化粧品に使用するための低分子量カチオン性セルロースオリゴマーは、これまで市販されていない。
これまで、カチオン性多糖は一般に、水性アルカリおよびアミン基含有アルキルハライドにより多糖をエーテル化することにより製造されていた(US 1,777,970)。
Carbohydrate Polymers 18 (1992) 283-288には、ジエチルアミノエチルデンプン(DEAEデンプン)および2−ヒドロキシ−3−トリメチルアンモニオプロピルデンプン(HTMAPデンプン)の製造に関する概説が記載されている。同文献において構造がNMRによって調べられているカチオン性デンプン誘導体は、エーテル化剤としてジエチルアミノエチルクロリドHCl塩、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドおよび3−クロロプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを用いて、水性アルカリ性条件下でエーテル化することにより製造されている。
6−アミノ−6−デオキシセルロース誘導体の主な合成方法は2つあり、それらは、6−アジドデオキシセルロース誘導体(6−トシル化セルロース誘導体または6−クロロデオキシセルロース誘導体から調製される)を用いる合成方法と、6−酸化セルロース誘導体を用いる合成方法である。
Matsuiら(Carbohydr Res. 2005, 340 (7), 1403-6)は、3つの反応工程によって、即ち、C−6を臭素化する工程、臭素をアジ化物イオンによって置換する工程、およびアジ化物基をアミノ基に還元する工程によって、セルロースから6−アミノ−6−デオキシセルロースを合成する方法であって、全収率が67%である方法を開示している。化合物4の置換度は0.96である。
LiuおよびBaumann(Carbohydrate Research 340 (2005) 2229-2235)は、「高い位置選択性および反応完全性を伴った新規な6−ブチルアミノ−6−デオキシセルロースおよび6−デオキシ−6−ピリジニウムセルロース誘導体」を記載している。完全にC−6でトシル化されたセルロース誘導体を使用して、6−ブチルアミノ−6−デオキシセルロースおよび6−デオキシ−6−ピリジニウムセルロース誘導体をそれぞれ生成するためにブチルアミンおよびピリジンによる求核置換が検討されている。
Kawakitaら、“Adsorption Behavior of Waste Paper Gels Chemically Modified with Functional Groups of Primary Amine and Ethylenediamine for Some Metal Ions”(Solvent Extraction and Ion Exchange 25: 845-855, 2007)には、まず紙材を塩化チオニルと反応させ、次いで塩素化紙材をアンモニアまたはエチレンジアミンと反応させることによる、紙材(即ち高分子量セルロース)のアミノ化が記載されている。
US 1,777,970
Carbohydrate Polymers 18 (1992) 283-288 Matsuiら、Carbohydr Res. 2005, 340 (7), 1403-6 LiuおよびBaumann、Carbohydrate Research 340 (2005) 2229-2235 Kawakitaら、Solvent Extraction and Ion Exchange 25: 845-855, 2007
本発明の目的は、比較的低い分子量を有するカチオン性セルロースを製造するための良好な経済的かつ効率的方法を見出すことである。そのようなオリゴマーは、高分子量セルロースではむしろ不都合である様々な用途における新規な可能性をもたらす。
本発明の1つの態様は、
A)多糖またはオリゴ糖を、少なくとも1種のイオン液体を含んでなる溶媒系に溶解する工程、
B)多糖またはオリゴ糖を塩素化剤と反応させる工程、
C)工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖をアミノ化剤と反応させる工程
を含む、多糖またはオリゴ糖をアミノ化する方法である。
工程A)およびB)は、WO 2011/086082に記載されており、その開示を引用してここに組み込む。
図1は、クロロセルロースおよび6−トリメチルアンモニウム−6−デオキシセルロースクロリドの構造を示す。 図2は、クロロセルロース、およびそのトリメチルアミンとの反応生成物の13C CP−MASスペクトルを示す。
工程A)
方法の工程A)では、多糖またはオリゴ糖を、少なくとも1種のイオン液体を含んでなる溶媒系に溶解する。
多糖またはオリゴ糖の例は、セルロース、ヘミセルロース、デンプン、グリコーゲン、デキストランおよびツニシンを包含する。更なる例は、D−フルクトース、例えばイヌリン、とりわけ、キチンおよびアルギン酸の重縮合物である。多糖またはオリゴ糖、特にセルロースは、例えばヒドロキシル基のエーテル化またはエステル化によりある程度化学的に変性されていてよい。
多糖またはオリゴ糖は、好ましくは、セルロース、ヘミセルロースおよび化学変性セルロースから選択される。
本発明のより好ましい態様では、多糖としてセルロースを使用する。最も好ましくは、使用するセルロースは未変性である。
本発明の方法に使用する多糖またはオリゴ糖、特にセルロースは、好ましくは少なくとも50、より好ましくは少なくとも150、最も好ましくは少なくとも300の重合度(DP)を有する。最大のDPは、例えば1000、より好ましくは800であり得、または最大600であってよい。
重合度(DP)は、平均ポリマー鎖中の反復単位の数である。DPは、以下のように計算することができる:DP=(ポリマーの総M)/(反復単位のM)。分子量Mは、重量平均分子量である。DPは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)またはサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定することができる。
溶媒系およびイオン液体
溶媒系は、1種の溶媒、または溶媒の混合物であってよい。溶媒系は、1種のイオン液体単独、または様々なイオン液体の混合物、またはイオン液体と他の有機非イオン性溶媒との混合物であってよい。
非イオン性溶媒として、イオン液体と均一に混合することができ、かつ、多糖の沈殿を生じない極性溶媒を使用してよく、その例は、エーテルまたはケトン、例えばジオキサン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドまたはスルホランである。本発明の好ましい態様では、溶媒系はジオキサンを含んでなる。
溶媒系中のイオン液体の含量は、好ましくは少なくとも20重量%、より好ましくは少なくとも50重量%、最も好ましくは少なくとも80重量%または90重量%である。
本発明の1つの好ましい態様では、溶媒系は、1種以上のイオン液体と少なくとも1種の非イオン性溶媒(好ましくはジオキサン)とを含んでなる混合物である。本発明の1つの好ましい態様では、溶媒系は、20〜90重量%のイオン液体を含んでなる。残余は、好ましくは非イオン性溶媒または溶媒である。
溶媒系は、水を含まないか、5重量%未満の水しか含まないことが好ましい。とりわけ、含水量は2重量%未満である。
用語「イオン液体」は、大気圧(1bar)で、200℃未満、好ましくは150℃未満、特に好ましくは100℃未満、とりわけ好ましくは80℃未満の融点を有する塩(カチオンおよびアニオンから構成される化合物)を意味する。
特に好ましい態様では、イオン液体は、標準条件(1bar、21℃)で、即ち室温で、液体である。
好ましいイオン液体は、カチオンとして有機化合物(有機カチオン)を含んでなる。アニオンの価数に応じて、イオン液体は、有機カチオンに加えて、金属カチオンを包含する更なるカチオンを含有することができる。
特に好ましいイオン液体のカチオンは、もっぱら有機カチオンであり、多価アニオンの場合は異なった有機カチオンの混合物である。
適当な有機カチオンは、特に、窒素、硫黄、酸素またはリンのようなヘテロ原子を有する有機化合物である。有機カチオンは、とりわけ、アンモニウム基を有する化合物(アンモニウムカチオン)、オキソニウム基を有する化合物(オキソニウムカチオン)、スルホニウム基を有する化合物(スルホニウムカチオン)またはホスホニウム基を有する化合物(ホスホニウムカチオン)である。
特定の態様では、イオン液体の有機カチオンはアンモニウムカチオンであり、これは、本発明にとっては、窒素原子に局在化正電荷を有する非芳香族化合物、例えば、四価の窒素を有する化合物(第四級アンモニウム化合物)または三価の窒素を有する化合物(1つの結合は二重結合である)、或いは非局在化正電荷および少なくとも1個の窒素原子、好ましくは1個または2個の窒素原子を芳香環系内に有する芳香族化合物である。
好ましい有機カチオンは、好ましくは3個または4個の脂肪族置換基、特に好ましくはC1〜C12アルキル基を有する第四級アンモニウムカチオンであって、これは、窒素原子がヒドロキシル基で場合により置換されていてもよい。
環系の構成成分として1個または2個の窒素原子を有する複素環系を含んでなる有機カチオンが特に好ましい。
単環系、二環系、芳香環系または非芳香環系であってよい。例えば、WO 2008/043837に記載されるような二環系を挙げることができる。WO 2008/043837に記載されている二環系は、好ましくは七員環および六員環から構成され、アミジニウム基を有するジアザビシクロ誘導体であり;特に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−ニウムカチオンが挙げられている。
とりわけ好ましい有機カチオンは、環系の構成成分として1個または2個の窒素原子を有する五員または六員複素環系である。
この種類の可能な有機カチオンは、例えば、ピリジニウムカチオン、ピリダジニウムカチオン、ピリミジニウムカチオン、ピラジニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピラゾリウムカチオン、ピラゾリニウムカチオン、イミダゾリニウムカチオン、チアゾリウムカチオン、トリアゾリウムカチオン、ピロロリジニウムカチオンおよびイミダゾリジニウムカチオンである。これらのカチオンは、例えばWO 2005/113702に記載されている。カチオンの窒素原子の置換は、置換基が正電荷を有する必要がある場合は、水素、または通常20個以下の炭素原子を有する有機基、好ましくは炭化水素基、特にC1〜C16アルキル基、とりわけC1〜C10アルキル基、特に好ましくはC1〜C4アルキル基によって行われる。
環系の炭素原子も、通常20個以下の炭素原子を有する有機基、好ましくは炭化水素基、特にC1〜C16アルキル基、とりわけC1〜C10アルキル基、特に好ましくはC1〜C4アルキル基により置換され得る。
特に好ましいアンモニウムカチオンは、第四級アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリミジニウムカチオンおよびピラゾリウムカチオンである。
式I:
Figure 2014532106
で示されるイミダゾリウムカチオン、式II:
Figure 2014532106
で示されるピリジニウムカチオン、式III:
Figure 2014532106
で示されるピラゾリウムカチオンが特に好ましい。上記式中、Rは1〜20個の炭素原子を有する有機基であり、R〜Rは、互いに独立して、水素原子、または1〜20個の炭素原子を有する有機基であり、イミダゾリウムカチオン(式I)およびピラゾリウムカチオン(式III)の場合、Rは好ましくは1〜20個の炭素原子を有する有機基である。
式Iで示されるイミダゾリウムカチオンが最も好ましい。特に、RおよびRがそれぞれ1〜20個の炭素原子を有する有機基であり、R、RおよびRがそれぞれ水素原子、または1〜20個の炭素原子を有する有機基であるイミダゾリウムカチオンが最も好ましい。
式Iで示されるイミダゾリウムカチオンにおいて、RとRは、それぞれ互いに独立して、1〜10個の炭素原子を有する有機基であることが好ましい。特に、RおよびRは、それぞれ脂肪族基であり、特に更なるヘテロ原子を有さない脂肪族基、例えばアルキル基である。特に好ましくは、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、C1〜C10アルキル基またはC1〜C4アルキル基である。
式Iで示されるイミダゾリウムカチオンにおいて、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、水素原子、または1〜10個の炭素原子を有する有機基であり、特に、R、RおよびRは、それぞれ水素原子または脂肪族基である。とりわけ好ましくは、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、水素原子またはアルキル基であり、特に、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、水素原子またはC1〜C4アルキル基である。特に好ましくは、R、RおよびRは、それぞれ水素原子である。
イオン液体は、無機アニオンまたは有機アニオンを含むことができる。そのようなアニオンは、例えば上記したWO 2003/029329、WO 2007/076979、WO 2006/000197およびWO 2007/128268に記載されている。
可能なアニオンは、特に、下記群のアニオンである。
下記式で示されるハライドアニオンおよびハロゲン含有化合物の群:F、Cl、Br、I、BF 、PF 、AlCl 、AlCl 、AlCl10 、AlBr 、FeCl 、BCl 、SbF 、AsF 、ZnCl 、SnCl 、CuCl 、CFSO 、(CFSO)、CFCO 、CClCO 、CN、SCN、OCN、NO2−、NO3−、N(CN)
下記一般式で示される硫酸アニオン、亜硫酸アニオンおよびスルホン酸アニオンの群:SO 2−、HSO 、SO 2−、HSO 、ROSO 、RSO
下記一般式で示されるリン酸アニオンの群:PO 3−、HPO 2−、HPO 、RPO 2−、HRPO 、RPO
下記一般式で示されるホスホン酸アニオンおよびホスフィン酸アニオンの群:RHPO 、RPO 、RPO
下記一般式で示される亜リン酸アニオンの群:PO 3−、HPO 2−、HPO 、RPO 2−、RHPO 、RPO
下記一般式で示される亜ホスホン酸アニオンおよび亜ホスフィン酸アニオンの群:RPO 、RHPO 、RPO、RHPO
下記一般式で示されるカルボン酸アニオンの群:RCOO
下記一般式で示されるホウ酸アニオンの群:BO 3−、HBO 2−、HBO 、RBO 、RHBO 、RBO 2−、B(OR)(OR)(OR)(OR)、B(HSO)、B(RSO)
下記一般式で示されるボロン酸アニオンの群:RBO 2−、RBO
下記一般式で示される炭酸アニオンおよび炭酸エステルの群:HCO 、CO 2−、RCO
下記一般式で示されるケイ酸アニオンおよびケイ酸エステルの群:SiO 4−、HSiO 3−、HSiO 2−、HSiO 、RSiO 3−、RSiO 2−、RSiO 、HRSiO 2−、HSiO 、HRSiO
下記一般式で示されるアルキルシランおよびアリールシラン塩の群:RSiO 3−、RSiO 2−、RSiO、RSiO 、RSiO 、RSiO 2−
下記一般式で示されるカルボキシイミドアニオン、ビス(スルホニル)イミドアニオンおよびスルホニルイミドアニオンの群:
Figure 2014532106
下記一般式で示されるメチドアニオンの群:
Figure 2014532106
下記一般式で示されるアルコキシドおよびアリールオキシドアニオンの群:R
下記一般式で示されるハロメタレートアニオンの群:[MHals−〔式中、Mは金属であり、Halはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、rおよびtは正の整数であって、この錯体の化学量論を示しており、sは正の整数であって、この錯体の電荷を示す〕;
下記一般式で示される硫化物アニオン、硫化水素アニオン、多硫化物アニオン、多硫化水素アニオンおよびチオラートアニオンの群;S2−、HS、[S2−、[HS、[RS]〔式中、vは2〜10の正の整数である〕;および
下記一般式で示される金属錯イオンの群:Fe(CN) 3−、Fe(CN) 4−、MnO 、Fe(CO)
上記のアニオンにおいて、R、R、RおよびRは、それぞれ互いに独立して下記の基である:
水素;
〜C30アルキル、およびアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、−O−、−CO−、−CO−O−または−CO−N<で置換されたその誘導体、例えば、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチル−1−プロピル(イソブチル)、2−メチル−2−プロピル(tert−ブチル)、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル、ヘンイコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシル、トリアコンチル、フェニルメチル(ベンジル)、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、シクロペンチルメチル、2−シクロペンチルエチル、3−シクロペンチルプロピル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、メトキシ、エトキシ、ホルミル、アセチルまたはC2(q−a)+(1−b)2a+b〔式中、q≦30であり、0≦a≦qであり、b=0または1である〕(例えば、CF、C、CHCH−C(q−2)2(q−2)+1、C13、C17、C1021、C1225);
〜C12シクロアルキル、およびアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、−O−、−CO−または−CO−O−で置換されたその誘導体、例えば、シクロペンチル、2−メチル−1−シクロペンチル、3−メチル−1−シクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチル−1−シクロヘキシル、3−メチル−1−シクロヘキシル、4−メチル−1−シクロヘキシルまたはC2(q−a)−(1−b)2a−b〔式中、q≦30であり、0≦a≦qであり、b=0または1である〕;
〜C30アルケニル、およびアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、−O−、−CO−または−CO−O−で置換されたその誘導体、例えば、2−プロペニル、3−ブテニル、シス−2−ブテニル、トランス−2−ブテニルまたはC2(q−a)−(1−b)2a−b〔式中、q≦30であり、0≦a≦qであり、b=0または1である〕;
〜C12シクロアルケニル、およびアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、−O−、−CO−または−CO−O−で置換されたその誘導体、例えば、3−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、2,5−シクロヘキサジエニルまたはC2(q−a)−3(1−b)2a−3b〔式中、q≦30であり、0≦a≦qであり、b=0または1である〕;
2〜30個の炭素原子を有するアリールまたはヘテロアリール、およびアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、ホルミル、−O−、−CO−または−CO−O−で置換されたそれらの誘導体、例えば、フェニル、2−メチルフェニル(2−トリル)、3−メチルフェニル(3−トリル)、4−メチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、4−フェニルフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニルまたはC(5−a)〔式中、0≦a≦5である〕。
或いは、R、R、RおよびRの2つの基は、不飽和、飽和または芳香族環を形成し、この環は、官能基、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルキルオキシ、ハロゲン、ヘテロ原子および/または複素環で場合により置換されていてもよく、1個以上の酸素原子および/または硫黄原子および/または1個以上の置換または非置換イミノ基によって場合により中断されていてもよい。
上記した定義は、工程C)で使用され、後により詳細に説明する、一般式:NRで示されるアミノ化剤の有機置換基R、RおよびRにもあてはまる。
上記アニオンにおいて、R、R、RおよびRが、それぞれ互いに独立して、水素原子またはC1〜C12アルキル基であることが好ましい。
例えば、以下のアニオンを挙げることができる:塩化物アニオン;臭化物アニオン;ヨウ化物アニオン;チオシアン酸アニオン;ヘキサフルオロホスフェート;トリフルオロメタンスルホネート;メタンスルホネート;カルボン酸アニオン、特にギ酸アニオン;酢酸アニオン;マンデル酸アニオン;硝酸アニオン;亜硝酸アニオン;トリフルオロ酢酸アニオン;硫酸アニオン;硫酸水素アニオン;メチル硫酸アニオン;エチル硫酸アニオン;1−プロピルスルフェート;1−ブチルスルフェート;1−ヘキシルスルフェート;1−オクチルスルフェート;リン酸アニオン;ジハイドロジェンホスフェート;ハイドロジェンホスフェート;C1〜C4−ジアルキルホスフェート;プロピオン酸アニオン;テトラクロロアルミネート;AlCl ;クロロジンケート;クロロフェレート;ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド;ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)イミド;ビス(メチルスルホニル)イミド;ビス(p−トルエンスルホニル)イミド;トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチド;ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)メチド;p−トルエンスルホネート;テトラカルボニルコバルテート;ジメチレングリコールモノメチルエーテルスルフェート;オレエート;ステアレート;アクリレート;メタクリレート;マレエート;ハイドロジェンシトレート;ビニルホスホネート;ビス(ペンタフルオロエチル)ホスフィネート;ビス[サリチラト(2−)]ボレート、ビス[オキサラト(2−)]ボレート、ビス[1,2−ベンゼンジオラト(2−)−O,O’]ボレート、テトラシアノボレート、テトラフルオロボレートのようなホウ酸アニオン;ジシアナミド;トリス(ペンタフルオロエチル)トリフルオロホスフェート;トリス(ヘプタフルオロプロピル)トリフルオロホスフェート;カテコールホスフェート(C)P(O)Oのような環状アリールホスフェート;およびクロロコバルテート。
特に好ましいアニオンは、下記群のアニオンである。
アルキル硫酸アニオン:ROSO 〔式中、Rは、C1〜C12アルキル基、好ましくはC1〜C6アルキル基である〕;
アルキルスルホン酸アニオン:RSO 〔式中、Rは、C1〜C12アルキル基、好ましくはC1〜C6アルキル基である〕;
ハロゲン化物アニオン、特に塩化物アニオンおよび臭化物アニオン、
疑似ハロゲン化物アニオン、例えばチオシアネート、ジシアナミド、
カルボン酸アニオン:RCOO〔式中、Rは、C1〜C20アルキル基、好ましくはC1〜C8アルキル基である〕、特に酢酸アニオン、
リン酸アニオン、特に式:RPO 〔式中、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル基であり、特に、RおよびRは同じアルキル基である〕で示されるジアルキルリン酸アニオン、例えばジメチルホスフェートおよびジエチルホスフェート、並びに
ホスホン酸アニオン、特に式:RPO 〔式中、RおよびRは、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル基である〕で示されるモノアルキルホスホン酸エステル。
とりわけ好ましいアニオンは、塩化物アニオン、臭化物アニオン、硫酸水素アニオン、テトラクロロアルミネート、チオシアネート、ジシアナミド、メチル硫酸アニオン、エチル硫酸アニオン、メタンスルホネート、ギ酸アニオン、酢酸アニオン、ジメチルホスフェート、ジエチルホスフェート、p−トルエンスルホネート、テトラフルオロボレートおよびヘキサフルオロホスフェート、メチルメチルホスホネート(メチルホスホネートのメチルエステル)である。
特に好ましいイオン液体は、もっぱら、有機カチオンと上記アニオンの1つとからなる。
式Iで示されるイミダゾリウムカチオンと上記アニオンの1つ、特に、上記した特に好ましいアニオンの1つ、とりわけ酢酸アニオン、塩化物アニオン、ジメチルホスフェートまたはジエチルホスフェートまたはメチルメチルホスホネートとのイミダゾリウム塩が特に好ましい。酢酸アニオンまたは塩化物アニオンとのイミダゾリウム塩が最も好ましい。
イオン液体の分子量は、好ましくは2000g/mol未満、特に好ましくは1500g/mol未満、とりわけ好ましくは1000g/mol未満、非常に好ましくは750g/mol未満である。特定の態様では、分子量は、100〜750g/molの範囲、または100〜500g/molの範囲である。
本発明の1つの態様では、イオン液体は、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリドを含んでなる。
溶液の調製
本発明の方法では、多糖またはオリゴ糖、好ましくはセルロースの溶媒系中溶液を調製する。多糖またはオリゴ糖の濃度は、広い範囲内で変化させることができる。多糖またはオリゴ糖の濃度は、溶液の総重量に基づいて、通常0.1〜50重量%、好ましくは0.2〜40重量%、特に好ましくは0.3〜30重量%、非常に好ましくは0.5〜20重量%の範囲である。
溶解工程は室温で、或いはイオン液体の融点または軟化点より高い温度に加熱して行うことができ、通常0〜200℃、好ましくは20〜180℃、特に好ましくは50〜150℃の温度で行うことができる。強撹拌または混合により、或いはマイクロ波または超音波エネルギーの印加により、或いはそれらの組み合わせにより、溶解を促進することもできる。イオン液体と非イオン性溶媒を含有する溶媒系を使用する場合は、まずイオン液体に多糖またはオリゴ糖を溶解し、その後非イオン性溶媒を添加してよい。
工程B)
工程B)において、多糖またはオリゴ糖、好ましくはセルロースを、塩素化剤と反応させる。
塩素化剤は、例えば、それ自体または適当な溶媒中溶液の形態で、工程A)により得られた溶液に添加してよい。
一般的な塩素化剤を使用することができ、その例は、塩化チオニル、メタンスルホニルクロリド、クロロジメチルイミニウムクロリド、塩化ホスホリルまたはp−トルエンスルホニルクロリドである。
好ましい塩素化剤は塩化チオニルである。
塩素化剤は、少なくとも所望の置換度に達するような量で添加しなければならない。
多糖またはオリゴ糖の置換度(DS)は、多糖またはオリゴ糖の六員環単位当たりの塩素により置換されたヒドロキシル基の平均数である。
得られた塩素化セルロースの置換度(DS)は、無水グルコース単位(AGU)当たりの置換ヒドロキシル基の平均数として定義される。
DSは、元素分析において検出された塩素含量から決定される。
本発明の方法により得られた塩素化多糖またはオリゴ糖は、少なくとも0.5の置換度(DS)を有することが好ましい。
セルロースのAGUには3つのヒドロキシル基が存在するため、塩素化セルロースにおけるDSの理論上の最大値は3.0である。塩素原子により最初に置換されるセルロースのヒドロキシル基は、通常はヒドロキシルメチレン基のヒドロキシル基である。
本発明の方法により得られた塩素化セルロースの好ましいDSは、0.5〜3であり、より好ましいDSは0.8〜3である。本発明の方法により得られた適当な塩素化セルロースは、例えば、0.5〜1.5または0.8〜1.5のDSを有してよい。
本発明の方法を用いると、塩素化セルロースのDSを容易に、少なくとも1.0にすることができる。
塩素化剤は過剰に添加してもよく、これは、最大のDS値に対して必要とされる量より多くの塩素化剤を添加してよいことを意味する。未反応の塩素化剤は、一般的な方法により除去してもよく、塩化チオニルは、例えば蒸発により除去することができる。
塩素化剤、特に塩化チオニルは、塩素原子によるヒドロキシル基の置換をもたらすだけでなく、多糖またはオリゴ糖の、特にセルロースの分解も引き起こす。この分解は、オリゴ糖または多糖β−1,4−グリコシド結合の主鎖の反復単位間を架橋している酸素を、塩素化剤が加水分解することにより起こる。
従って、本発明の方法は、実際のところ、多糖またはオリゴ糖を塩素化し、加水分解する方法である。
従って、得られた塩素化多糖またはオリゴ糖、例えば塩素化セルロースは、非塩素化多糖またはオリゴ糖のDPより低いDPを有することが好ましく、特に、得られた塩素化多糖またはオリゴ糖のDPは、非塩素化出発材料のDPの90%未満、好ましくは80%未満、より好ましくは50%未満、最も好ましくは20%未満、とりわけ10%未満であってよい。
例えば50〜1000、より好ましくは100〜800のDPを有し得る好適なセルロース(先の記載を参照)から出発して、100未満、例えば5〜100、10〜100または10〜50のDPを有する分解塩素化セルロースを得ることができる。
本発明の方法を用いると、例えば0.5〜3、特に0.5〜1.5のDS、および10〜100、特に10〜50のDPを有し得る塩素化セルロースが得られる。0.5〜1.5のDSおよび5〜100のDPを有する塩素化セルロース、または0.8〜1.5のDSおよび10〜50のDPを有する塩素化セルロースが最も好ましい。
塩素化反応の間、反応混合物を高温で保持することが好ましい。その温度は、周囲圧力(1bar)で、例えば30〜150℃、より好ましくは80〜130℃であってよい。
一般に、反応は空気中で行う。しかしながら、反応を不活性ガス、例えばN、希ガスまたはそれらの混合物の下で行うこともできる。
温度および反応時間は、所望のDSおよびDPが達成されるように選択すればよい。分解のために、酸または求核試薬のような更なる添加剤は必要とされない(酸の使用による分解はWO 2007/101811を、求核試薬の使用による分解はWO 2007/101813を参照)。また、塩基を使用する必要もない。好ましい態様では、付加的な塩基の不存在下で塩素化を行う。
工程の生成物として、イオン液体および塩素化多糖またはオリゴ糖を含有する溶液を得る。
所望により、この溶液から塩素化多糖またはオリゴ糖を、一般的な方法によって分離してもよい。例えば、凝固溶媒(塩素化多糖またはオリゴ糖にとっては非溶媒)または他の凝固剤、特に塩基または塩基性塩、例えばアンモニアまたはNHOH含有溶液を添加し、凝固した塩素化多糖またはオリゴ糖を溶媒系から分離することにより、溶液から塩素化多糖またはオリゴ糖を得ることができる。
分離した塩素化多糖またはオリゴ糖、特に塩素化セルロースは、特定の形態で得ることができる。所望により、塩素化多糖またはオリゴ糖が沈殿する特定の条件に応じて、繊維状、フィルム状または粒状で得ることができる。
残った溶媒を除去するために、分離または沈澱した塩素化多糖またはオリゴ糖を乾燥することができる。
多糖またはオリゴ糖の溶液、或いはその溶液から分離した多糖またはオリゴ糖は、様々な技術的用途に有用である。低いDPを有する塩素化セルロース(オリゴマー)は、やはり種々の可能な技術的用途を有するカチオン性および両性セルロースオリゴマーを製造するための中間体として使用することができる。
工程C)
工程C)では、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、アミノ化剤と反応させる。
用語「アミノ化剤」は、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖の塩素原子の一部または全てを、窒素含有基に置換できる剤の全てを包含する。適当な窒素含有基の例は、アミノ基、ジアゾ基およびアジド基である。
本発明の1つの態様では、窒素含有基は、第一級、第二級および第三級アミノ基から選択される。
アミノ化剤の例は、一般式:NR〔式中、R、RおよびRは、イオン液体のアニオンに関して先に広範に定義した意味と同じ意味を有する〕で示される化合物である。本発明の1つの態様では、R、RおよびRが、それぞれ互いに独立して、水素原子またはC1〜C12アルキル基であることが好ましい。
本発明の1つの態様では、アミノ化剤は第一級アミンから選択される。第一級アミンの例は以下を包含する:メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n−アミルアミン、n−ヘキシルアミン、ラウリルアミン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、エタノールアミン、アリルアミン、アニリン、ジエチレントリアミン、o−フェニレンジアミン、イソホロンジアミン、m−キシリレンジアミン、イソプロピルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、sec−アミルアミン、sec−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、プロピレンジアミン、テトラエチレンペンタミン、9−tert−アミルアニリン、o−トルイジン、o−クロロアニリン、シクロヘキシルアミンおよびイソプロパノールアミン。
本発明の別の態様では、アミノ化剤は、第二級アミンから選択される。第二級アミンの例は以下を包含する:ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、n−ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジアミルアミン、ジオクチルアミン、メチルアニリン、N−モノ−n−ブチルアニリン、N−モノ−アミルアニリン、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノールアミン、エチルモノエタノールアミン、n−ブチルモノエタノールアミンおよびジイソプロパノールアミン。
本発明の別の態様では、アミノ化剤は、第三級アミンから選択される。第三級アミンの例は以下を包含する:トリメチルアミン、トリエチルアミン、n−トリブチルアミン、トリアミルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリン、N,N−ジ−n−ブチルアニリン、N,N−ジ−tert−アミルアニリン、ジエチルベンジルアミン、トリエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、n−ブチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジ−n−ブチルエタノールアミンおよびトリイソプロパノールアミン。
本発明の更に別の態様では、窒素含有基は、アジド基:−N=N=Nであるか、またはアジド基を含んでなる。
本発明の1つの好ましい態様では、アミノ化剤は、n−ブチルアミン、テトラメチレンジアミン、トリメチルアミン、エタノールアミンおよびアジ化ナトリウムから選択される。
本発明の別の態様では、工程C)は、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、少なくとも2種の異なったアミノ化剤と反応させる工程を含む。少なくとも2種の異なったアミノ化剤の1つが、窒素含有基に加えて、少なくとも1つの親水性基を有することが好ましい。
本発明の1つの態様では、例えば、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、エタノールアミンおよびn−ブチルアミンの両方と反応させる。
本発明の1つの態様では、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、少なくとも2種の異なったアミノ化剤と順に反応させる。
本発明の別の態様では、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、少なくとも2種の異なったアミノ化剤の混合物と反応させる。
本発明の更に別の態様では、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、少なくとも1種のアミノ化剤および少なくとも1種のジオールと反応させる。この場合、塩素化多糖またはオリゴ糖は、少なくとも1種のアミノ化剤および少なくとも1種のジオールと、同時にまたは順に反応させることができる。
工程C)の間に適用される反応条件は、アミノ化剤の性質に大きく依存する。
アミノ化剤が標準条件下で気体である場合、工程C)は高圧で実施することが好ましい。本発明の好ましい態様では、工程C)の間の圧力は、10〜100bar、より好ましくは30〜100barである。
本発明の好ましい態様では、工程C)は、25℃より高い温度で実施する。本発明の好ましい態様では、工程C)の間の温度は、40〜120℃、より好ましくは60〜100℃である。
本発明の1つの態様は、工程C)の反応を液相で実施する、本発明の方法である。まず、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を含んでなる液体を調製することが好ましい。このために、工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖を、そのような液体に好ましくは分散、より好ましくは溶解する。
本発明の1つの態様では、液相は、液体アミノ化剤を含んでなるか、または液体アミノ化剤からなる。液相は、好ましくは、液体アミノ化剤および付加的な溶媒を部分的に含んでなり、より好ましくは、液体アミノ化剤および付加的な溶媒からなる。そのような付加的溶媒は、好ましくは非プロトン性溶媒から選択される。好ましい非プロトン性溶媒は、例えば、ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフルオラン、ジオキサン、アセトニトリル、またはそのような溶媒の混合物である。
本発明の1つの態様では、本発明の方法の工程C)は、塩基の存在下で実施する。本発明の1つの態様では、工程C)の間に存在する塩基は、無機塩基から選択される。そのような無機塩基は、好ましくは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物または炭酸塩、より好ましくは、例えば水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物、または例えば炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩である。本発明の別の態様では、工程C)の間に存在する塩基は、有機塩基から選択される。そのような有機塩基は、例えば、トリエタノールアミンのようなアミンから選択される。
工程C)で得た窒素含有生成物を分離するために、アミノ化多糖またはオリゴ糖を液相から沈澱させることが好ましい。従って、本発明の1つの態様は、
A)多糖またはオリゴ糖を、少なくとも1種のイオン液体を含んでなる溶媒系に溶解する工程、
B)多糖またはオリゴ糖を塩素化剤と反応させる工程、
C)工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖をアミノ化剤と反応させる工程、
D)工程C)で得たアミノ化生成物を沈澱させる工程
を含む、多糖またはオリゴ糖をアミノ化する方法である。
そのような沈澱は、当業者に知られている方法によって行うことができる。本発明の1つの態様では、工程D)は、例えば水またはメタノールのようなプロトン性溶媒を、工程C)で得た液相に添加する工程を含む。
得られたアミノ化生成物を、例えばアセトン、アルコールまたはアルコール/水混合物のような適当な溶媒で洗浄することが好ましい。
本発明の1つの態様では、アジド置換多糖またはオリゴ糖のN基の一部または全てを、アミノ基に還元する。
Figure 2014532106
そのような還元は当業者に知られており、例えば、ScrivenおよびTurnbull、Chem. Rev. 1988, 88, 297-368またはMatsuiら、Carbohydr Res. 2005, 340 (7), 1403-6, 実施例1.4に記載されている。
セルロースの塩素化
一般的手順
セルロース(微結晶性セルロース、Avicel(登録商標)、DP=430)を、イオン液体である1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(BMIMCl)に、100℃で2時間加熱することによって溶解した。ジオキサンを共溶媒として添加した。反応物を60℃に冷却し、塩化チオニル(5当量)を添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した後、過剰の塩化チオニルを真空下で除去した。次いで、混合物を5℃に冷却し、NHOHを添加した。沈殿物を濾取し、温水で洗浄し、真空オーブンにおいて65℃で乾燥した。
重合度DPは26であり、置換度DSは1.02であった。乾燥生成物が不溶性であったので、分析はCP−MAS NMR(固体NMR)、IR、SECおよび元素分析により行った。
反応スキーム
Figure 2014532106
別の実施例(実施例2および3)では、セルロースの量を変更したが、温度(60度)、反応時間(2時間)および塩化チオニルの量(5当量)は変更しなかった。全ての実施例の結果を表1に示す。
Figure 2014532106
クロロセルロースの分析
クロロセルロースオリゴマーは、溶液NMRにより分析することはできなかった。赤外分光により、1428cm−1で典型的なCH−Cl振動が検出され、751cm−1でC−Clバンドが検出された。
13C CP−MAS NMR分光分析
C−6塩素化は、C−6炭素に対する化学シフトにおける高磁場シフトとして、13C CP−MAS NMRスペクトルにおいて確認することができた。C6−Clシグナルは40ppmで検出されたのに対し、非置換C−6(C6−OH)は60ppm付近に化学シフトを有していた。二塩素化(C−6およびC−1)は、104ppm〜97ppmでのC−1のシフトした化学シグナルとして(C−1塩素化)、および40ppmでのC−6塩素化のシフトした化学シグナルとして確認された。
アミノ化多糖およびオリゴ糖
本発明の限定ではない代表的な例として、塩素化セルロースから出発し、窒素含有基を用いた下記セルロースの合成を、以下に説明する。
A1)6−トリメチルアンモニウム−6−デオキシセルロースクロリド
A2)6−n−ブチルアミノ−6−デオキシセルロース
A3)6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−6−デオキシセルロース
A4)6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−6−デオキシセルロース−コ−6−(2−ヒドロキシエチル)−セルロース
A5)6−アジド−6−デオキシセルロース
A1)6−トリメチルアンモニウム−6−デオキシセルロースクロリド
Figure 2014532106
反応時間、クロロセルロースオリゴマー(Cl−Cell)の重合度(DP)、およびトリメチルアミンの量が生成物に与える影響を調べるために、トリメチルアミン(TMA)による複数のアミノ化反応を実施した。
窒素雰囲気下、オートクレーブ内で、クロロセルロース(5g)を乾燥DMF(100mL)に溶解した。トリメチルアミン(8.6g)を添加し、反応物を約80℃で特定の時間加熱および撹拌し(500rpm)、窒素を用いて特定の圧力に加圧した(以下の表2参照)。圧力変化を記録した。生成物をアセトンで洗浄し、真空乾燥し、CP−MAS NMR、IRおよび元素分析によって分析した。
21〜115の様々なDPを有するクロロセルロースを、出発材料として使用した。
Figure 2014532106
図2は、塩素化出発材料およびアミノ化材料両方の13C CP−MAS NMRスペクトルを示す。13Cスペクトルは、38.066ppmに設定されたアダマンタンの低磁場共鳴に関して較正した。
セルロース炭素C−6のアミノ化は、アミノ化セルロースのC−6炭素の低磁場シフトとして、13C CP−MAS NMRによって検出された。C6−Clの共鳴は約44ppmで検出され、C6−NRの共鳴は約54ppmで検出された。TMAのメチル基の化学シフトは、高強度シグナルとして、31ppmで検出された。
A2)6−n−ブチルアミノ−6−デオキシセルロース
Figure 2014532106
オートクレーブ反応
クロロセルロース(10g)、n−ブチルアミン(30g)を、乾燥DMF(100mL)に溶解し、KCO(33.1g)をオートクレーブに添加した。反応混合物を、約80℃に加熱し、窒素を用いて約30barに加圧し、5時間撹拌した(500rpm)。圧力変化を記録した。生成物を沈澱させ、水で洗浄し、真空乾燥した。次いで、生成物を、CP−MAS NMR、IRおよび元素分析によって分析した。
フラスコ反応
クロロセルロース(20g)をDMF(400mL)に溶解し、KCO(53.72g)を添加し、混合物を周囲温度で15分間撹拌した。撹拌しながら、n−ブチルアミン(48.64g)をゆっくり添加した。反応を80℃で15分間維持し、その後、KCOを濾過により除去した。生成物を沈澱させて濾過するために水(200mL)を添加した。次いで、沈澱物を濾取し、水で洗浄し、真空乾燥した。生成物を、CP−MAS NMR、IRおよび元素分析によって分析した。
Figure 2014532106
A3)6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−6−デオキシセルロース
Figure 2014532106
100mL容の丸底フラスコに6−デオキシクロロセルロース(50g)を導入し、エタノールアミン(500g)を添加した。得られた懸濁液を約80℃に加熱し、約72時間撹拌した。この間に、6−デオキシクロロセルロースは完全に溶解した。室温に冷却した後、アセトン(2200mL)を添加し、得られた沈澱物を濾取し、95:5のメタノール/水混合物(150mL)で洗浄し、約70℃で一晩真空乾燥した。
Figure 2014532106
A5)6−アジド−6−デオキシセルロース
Figure 2014532106
500mL容の四ッ口フラスコにおいて、窒素雰囲気下、クロロセルロース(5g)を100mLのDMSOに溶解した。次いで、NaN(9g)をゆっくりと添加し、温度をゆっくりと80℃に上昇させた。反応混合物を80℃で約24時間撹拌し、続いて、室温に冷却した。その後、200mLの水を添加した。得られた微細な沈澱物を濾取し、エタノールで洗浄し、真空乾燥した。
生成物を13C CP−MAS NMRおよび赤外分光法で分析すると、N置換セルロースの典型的な共鳴および振動が検出された。
Figure 2014532106

Claims (8)

  1. A)多糖またはオリゴ糖を、少なくとも1種のイオン液体を含んでなる溶媒系に溶解する工程、
    B)多糖またはオリゴ糖を塩素化剤と反応させる工程、
    C)工程B)で得た塩素化多糖またはオリゴ糖をアミノ化剤と反応させる工程
    を含む、多糖またはオリゴ糖をアミノ化する方法。
  2. 多糖またはオリゴ糖は、セルロース、ヘミセルロースまたは化学変性セルロースである、請求項1に記載の方法。
  3. イオン液体はイミダゾリウム塩である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 溶媒系は、少なくとも1種のイオン液体と少なくとも1種の非イオン性溶媒とを含んでなる溶媒混合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. アミノ化剤は、アンモニア、アンモニア放出化合物、第一級アミン、第二級アミンおよび第三級アミンから選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. アミノ化剤は、n−ブチルアミン、トリメチルアミン、エタノールアミン、アジ化ナトリウムおよびそれらの混合物から選択される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  7. 塩素化多糖またはオリゴ糖は、0.5〜3の置換度DSおよび10〜100の重合度DPを有する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 工程C)は液相において実施する、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
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