JP2014531019A - 蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のためのシステム - Google Patents

蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のためのシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、特に、免疫試験のために、バイオロジカル材料を構成する流体のサンプル(E)における少なくとも1つの検体の蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のためのシステム(1)に関し、放射源(10)と、その後方にあり、メイン・ビーム(FP)をサンプル活性化ビーム(FE)と参照ビームに分離するための光学スプリッタ(13)とを含み、さらに、サンプルによって放出された蛍光線(RF)を検出する第1の光検出手段(14)と、参照ビームのための第2の光検出手段(15)とを備えている。このシステムはさらに、シヌソイド・キャリア信号(SNM)と少なくとも1つのデジタル復調信号(SINE,COSINE)を出力するジェネレータ(300)と、蛍光線の振幅の特性である蛍光値(VALF)と参照ビームの振幅の特性である第2の参照値(VALR)とを抽出するために2つの光検出手段からの信号を復調により処理するためのデジタル処理手段とを含む。本発明は、臨床分野または産業分野における生体外診断のための自動機器において使用されうる。

Description

本発明は、バイオロジカル材料を構成する流体のサンプル(E)における少なくとも1つの検体の蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のためのシステムに関する。
本発明は、臨床分野または産業分野における生体外分析のために自動化された機器において使用されうる。
臨床分野では、外部微生物(バクテリア、ウィルス、寄生動物、抗体等)からの検体を検出または定量化するために、人間の生体サンプル(尿、血液、唾液、膿、脳脊髄液等)から、免疫試験または分子生物学的試験の形式で、分析が実行される。
産業分野では、製品の微生物学的な品質を管理するために、食品、薬品、または化粧品のサンプルから、微生物学的試験の形式で、分析が実行される。
そのような微生物学的試験は、一般に、無菌性(微生物が存在できない)、病原細菌(伝染病の源)の不在、または、共生バクテリア(通常、人間の体内に存在し、低濃度で存在している)さえもが、あるしきい値未満でのみ存在しているか、
の何れかをチェックする。
本発明はまた、この例では、免疫学/生体反応が時間にわたって管理または制御されうる免疫学的試験および分子生物学的試験における動的すなわちリアル・タイムの分析の分野においても使用されうる。
本発明は、特に、蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のためのシステムに関し、
−所与の波長において、エミッションと呼ばれるメイン・ビームを放射する光放射源;
−メイン・ビームを、第1のサンプル活性化ビームと第2の参照ビームとに分離するために、光放射源の出力に配置された光学スプリッタ;
−サンプルによって放出された蛍光線を、第1のサンプル活性化ビームによって誘起された励起の結果として、いわゆる蛍光波長において検出することに応じて、第1のアナログ検出信号を提供するように設計された第1の光検出手段;
−第2の参照ビームの検出に応じて、出力において、第2のアナログ検出信号を提供するように設計された第2の光検出手段;
を備える。
これらは、生体外検出および/または定量化システムでは、特に、パルス光源タイプ、レーザ・ランプ、またはアーク・ランプである放射源を用いる例えばEP 0864 089 B1、EP 0871 863 B1、EP 0 241 268 A1、およびWO 2004/055502 A2といったドキュメントに記載されているように、蛍光測定法による自動化された生体外分析機器において知られている。
一般に、2つの光検出手段からの信号の分析は、特に、検出するための検体の存在/量を示す蛍光ピークを検出するためのアルゴリズムを伴うアナログ処理によって実行される。そのようなアナログ処理の欠点は、実質的には、ノイズを低減するための制限、すなわち、信号対ノイズ比を増加させるための制限にある。
従来技術はまた、蛍光減衰を測定する装置を開示する親出願US 5 757 013 Aの教示によっても例示されている。この装置は、蛍光信号および参照信号に基づいてデジタル処理を実施する。ここで、参照信号は、実質的には、蛍光信号のためのフェーズ・シフトを測定することに役立ち、実施は、光源の駆動信号のキャリア周波数とは異なる周波数で復調された参照信号と蛍光信号との内積を計算することである。この計算によって、このようなフェーズ・シフトを判定し、その蛍光減衰を推定することが可能となる。出願US 5 757 013 Aの測定装置の目的は、サンプル中の蛍光色素分子の濃度を参照することなく、蛍光減衰を判定することである。
従来技術はまた、サンプルの照射中に、エミッション遅延時間を測定することを意図された装置に関するドキュメントWO 00/37850 A1の教示をも含む。この装置は、第1のデジタル入力信号および第2のデジタル入力信号を生成するシステムと、これら2つの信号をアナログ・シヌソイド信号に変換するためのデバイスと、特定の周波数に調整され、サンプルを照射し、もって、サンプルによるエミッションを生成する放射源と、を備える。この装置はまた、第1の入力信号のフェーズに関するフェーズ・シフトを有する第1の出力信号を生成する、サンプルからのエミッションのための検出器と、第1のアナログ出力信号と第2のアナログ出力信号とのデジタル化を可能にするデバイスと、フェーズ変化を示す信号を生成するために、出力信号を受信し、信号フェーズを比較するミキサと、を備える。フィードバック・デバイスは、第1の出力信号と第2の出力信号とを直交させるために、第2の入力信号のフェーズを、ミキサ信号に基づいて歪める。
本発明の目的は、蛍光測定法による生体外検出および/または定量化システムを提供することであって、このシステムは、信号対ノイズ比における増加によって、感度を高めた検体の検出/定量化を保証する信号処理手段を備える。
実際、これは、流体のサンプルにおける少なくとも1つの検体の蛍光測定法による生体外検出および/または定量化システムを提案しており、
−所与の波長において、エミッションと呼ばれるメイン・ビームを放出する放射源;
−メイン・ビームを、第1のサンプル活性化ビームと第2の参照ビームとに分離するために、放射源の出力に配置された光学スプリッタ;
−サンプルによって放出された蛍光線を、第1のサンプル活性化ビームによって誘導された励起の結果として、いわゆる蛍光波長において検出することに応じて、第1のアナログ検出信号を提供するように設計された第1の光検出手段;
−第2の参照ビームの検出に応じて、出力において、第2のアナログ検出信号を提供するように設計された第2の光検出手段;
を含む。
このシステムは、
−いわゆる予め定義されたキャリア周波数でシヌソイド・キャリア信号と、この同じキャリア周波数で少なくとも1つのデジタル復調信号とを出力するジェネレータ;
−ジェネレータに接続され、キャリア周波数において、シヌソイド・キャリア信号を、アナログ復調信号に変換するデジタル/アナログ変換手段;
−デジタル/アナログ変換手段と放射源とに接続され、放射源にアナログ変調信号を適用することによって、キャリア周波数で、メイン・ビームの振幅を変調するための振幅変調器;
−光検出手段に接続され、第1のアナログ検出信号を、いわゆる第1のデジタル蛍光信号へ、第2のアナログ検出信号を、第2のデジタル参照信号へ変換するためのデジタル/アナログ変換手段;
−ジェネレータとアナログ/デジタル変換手段とに接続されており、一方では、蛍光線の振幅のいわゆる第1の蛍光値特性を計算するためにキャリア周波数において復調によって第1のデジタル蛍光信号を処理し、他方では、参照ビームの振幅のいわゆる第2の参照値特性を計算するためにキャリア周波数において復調によって第2のデジタル参照信号を処理するように設計されたデジタル処理手段;
−検体の検出および/または定量化を確立するための最終的な結果を計算するために、第1の蛍光値と第2の参照値とを比較する手段;
を含んでいるという点において注目すべきである。
したがって、本発明にしたがうシステムは、振幅変調および復調によってデジタル処理を実行し、特に、興味深い信号対ノイズ比を達成することを可能にする。
このようなデジタル処理は、特に、UVスペクトルにおいて放射源として発光ダイオード(LED)を用いて実行される。なぜなら、発光ダイオードは、変調された駆動力を用いて使用されることに特に適しているからである。発光ダイオードを用いることにより、特に、振幅の光フラッシュのセットが、時間的および周波数的に良好に定義および制御されることが保証され、これらフラッシュが、制御された正確な方式で、互いに時間的に分離されることが可能となる。発光ダイオードのそのような駆動可能性により、以下のデジタル処理は、ノイズを遮断/制限することが可能となる。
第1のデジタル蛍光信号と第2のデジタル参照信号とは、好適には相対蛍光単位(RFU)の形態で到来する最終結果を抽出することを可能にする比較を実行する前に、シヌソイド・キャリア信号のキャリア周波数に対応する同じ周波数で個別に復調されることが理解される。
特定の実施形態では、デジタル処理手段は、
−少なくとも1つの復調蛍光信号を生成するために、キャリア周波数において、第1のデジタル蛍光信号を、少なくとも1つのデジタル復調信号と乗じることによって復調するように設計された第1の復調手段;および
−第1の蛍光値を、少なくとも1つの第1の復調蛍光信号に基づいて計算するように設計された第1の計算手段;
を備える。
特徴によれば、第1の復調手段は、
−いわゆる第1の同一フェーズ復調蛍光信号を出力するために、シヌソイド・キャリア信号と同一フェーズで、キャリア周波数におけるデジタル復調信号による第1の乗算器。ここで、第1の乗算器は、恐らくは、キャリア周波数のよりも低いカットオフ周波数で第1のロウ・パス・フィルタが後続する;および
−いわゆる第1のフェーズ直交復調蛍光信号を出力するために、シヌソイド・キャリア信号に関する同一フェーズ直交で、キャリア周波数におけるデジタル復調信号による第2の乗算器。ここで、第2の乗算器は、恐らくは、同じカットオフ周波数において第2のロウ・パス・フィルタが後続する;
を備える。
さらに、第1の計算手段は、第1の増幅器および第2の増幅器の出力において、第1の同一フェーズ復調蛍光信号と第1のフェーズ直交復調蛍光信号との総和のモジュールに対応する第1の蛍光値を計算する。
この特徴によれば、復調処理は、同一フェーズにおけるコヒーレントな復調と、特に信号対ノイズ比を改善するのに有利である同一フェーズ直交とに対応する。
このシステムは、恐らくは、第1の復調手段の出力において、キャリア周波数よりも低いカットオフ周波数において、各第1の復調蛍光信号をフィルタするため、少なくとも1つのロウ・パス・フィルタを含む。
別の特徴によれば、デジタル処理手段は、第1の増幅器および第2の増幅器の入力において、
−第1のデジタル蛍光信号をフィルタし、フィルタされた第1の中間信号を出力するため、キャリア周波数を中心に持つノッチ・フィルタ;および
−フィルタされた第1の蛍光信号を生成するために、第1のデジタル蛍光信号とフィルタされた第1の中間信号の減算を実行する減算器;
を備える。フィルタされた第1の蛍光信号は、第1の復調手段の第1の乗算器および第2の乗算器に入力される。
減算器に関連付けられたノッチ・フィルタは、最終的には、キャリア周波数において到来する周波数成分を除外するバンド・パス・フィルタを形成する。
特定の実施形態では、デジタル処理手段は、
−少なくとも1つの第2の復調参照信号を生成するために、第2のデジタル参照信号を、キャリア周波数において少なくとも1つのデジタル復調信号によって乗算することによって、第2のデジタル参照信号を復調するように設計された第2の復調手段;および
−少なくとも1つの第2の復調参照信号に基づいて、第2の参照値を計算するように設計された第2の計算手段;
を含む。
この実施形態では、第2の処理手段は、信号対ノイズ比を向上するためのこの種の処理に関する利点を持って、第2のデジタル参照信号に復調処理を適用する。
本発明の可能性によれば、第2の復調手段は、
−キャリア周波数および同一フェーズにおけるシヌソイド・キャリア信号とのデジタル復調信号による第1の乗算器。ここで、第1の乗算器は恐らくは、いわゆる第2の同一フェーズ復調参照信号を出力するように、キャリア周波数よりも低いカットオフ周波数における第1のロウ・パス・フィルタが続く;および
−シヌソイド・キャリア信号に関するキャリア周波数および同一フェーズ直交におけるデジタル復調信号による第2の乗算器。ここで、第2の乗算器は恐らくは、いわゆる第2のフェーズ直交復調参照信号を出力するように、同じカットオフ周波数における第2のロウ・パス・フィルタが続く;
を含む。
そして、第2の計算手段は、第1および第2の乗算器の出力において、第2の同一フェーズ復調参照信号と第2の同一フェーズ直交復調参照信号の総和のモジュールに対応する第2の参照値を計算する。
本発明の別の可能性によれば、デジタル処理手段は、第1および第2の乗算器の入力において、
−第2のデジタル参照信号をフィルタし、第2のフィルタ中間信号を出力するように、キャリア周波数を中心に持つノッチ・フィルタ;および
−第2のフィルタ参照信号を生成するように、第2のデジタル参照信号と第2のフィルタ中間信号の減算を実行する減算器;
を備える。この第2のフィルタ参照信号は、第2の復調手段の第1および第2の乗算器において入力される。
有利なことに、このシステムはさらに、放射源と光学スプリッタとの間に介挿され、エミッション波長を実質的に中央に持つ光学バンド・パス・フィルタを備える。
そのような光学バンド・パス・フィルタを用いることによって、干渉周波数をフィルタすることにより、ソースにおける信号を改善することによって、光検出手段における信号を増加させることが可能となる。
特徴によれば、このシステムはさらに、サンプルと第1の光検出手段との間に介挿され、蛍光波長を実質的に中心に持つ光学バンド・パス・フィルタを備える。
そのような光学バンド・パス・フィルタを用いると、干渉周波数をフィルタすることによって、第1の光検出手段における信号を増加させることが可能となる。
特徴によれば、このシステムはさらに、光学バンド・パス・フィルタと第1の光検出手段との間に介挿され、案内コーンの形態で実現された導波管を備える。
特定の実施形態では、このシステムはさらに、光学スプリッタと第2の光検出手段との間に介挿された、光学ロウ・パス・フィルタを備える。これは、エミッション波長よりも実質的に低い低波長カットオフを示す。
本発明の可能性によれば、このシステムはさらに、光学ロウ・パス・フィルタと第2の光検出手段との間に介挿され、案内コーンの形態で実現される導波管を備える。
本発明の別の可能性によれば、シヌソイド・キャリア信号は、キャリア周波数におけるいくつかの定期的なシヌソイド反復のセットの形態をしている。2つの連続的な反復間の時間差は、シヌソイド反復の周期よりも長い。
本発明のその他の特徴および利点は、以下の添付図面を参照してなされる、限定しない実施からなる以下の詳細記載を読むことに基づいて明らかになるだろう。
図1は、本発明にしたがうシステムの概念図である。 図2は、第1の構成にしたがう本発明にしたがうシステムの概念図である。 図3は、第2の構成にしたがう本発明にしたがうシステムの概念図である。 図4は、ともに本発明にしたがうシステムに適合するUVダイオードのエミッション・スペクトルおよび光学バンド・パス・フィルタの透過スペクトルと、4−MUおよび4−MUPの発光スペクトルとをそれぞれ例示するグラフである。 図5は、本発明にしたがうシステムに適合する光学スプリッタの透過スペクトルの概念図である。 図6は、25℃において検出された放射の波長に基づいて、本発明にしたがうシステムに適合するフォトダイオードの光感度の変化の概念図である。 図7は、4−MUの蛍光スペクトルと、別の光学バンド・パス・フィルタの透過スペクトルと、本発明にしたがうシステムにともに適合する案内コーンとの概念図である。 図8は、第1の構成にしたがう信号処理部を例示する、本発明にしたがうシステムの概念図である。 図9は、シヌソイド・キャリア信号SNM、第1のデジタル蛍光信号SFN、および第2のデジタル参照信号SRNの時間に対する変化曲線を例示するグラフである。これらの信号は、4つのシヌソイド周期反復の形態で到来する。 図10は、図9の3つの曲線の反復を例示するグラフである。 図11は、本発明にしたがうシステムのためデジタル・データを転送する2つのフレームの概念図である。 図12は、第1の構成の改良に対応する第2の構成にしたがう、信号処理部を例示する発明にしたがう本発明にしたがうシステムの概念図である。 図13は、サンプルにおける4−MUにおける濃度に対するRFUの変化曲線を例示するグラフである。 図14は、パルスについて、時間tに対する駆動電流ID(t)の変化曲線を例示するグラフである。 図15は、周波数fに対する駆動電流ID(t)の変化曲線を例示するグラフである。 図16は、パルスについて、時間tに対する第1のアナログ検出信号SAD1(t)の変化曲線を例示するグラフである。 図17は、周波数fに対する第1のデジタル蛍光信号SFN(f)の変化曲線を例示するグラフである。 図18は、周波数fに対する関数HNOTCH(f)の変化曲線を例示するグラフである。 図19は、周波数fに対する第1のフィルタ蛍光信号SFN(f)の変化曲線を例示するグラフである。 図20は、2つの乗算器と、2つのロウ・パス・フィルタと、デジタル蛍光信号を獲得/処理するための第1のモジュールのための計算手段のセットの概念図である。 図21は、周波数fに対する同一フェーズの中間復調信号SFSIN’(f)の変化曲線を例示するグラフである。 図22は、周波数fに対する同一フェーズ直交の中間復調信号SFCOS’(f)の変化曲線を例示するグラフである。 図23は、周波数fに対する関数HLPsmooth(f)の変化曲線を例示するグラフである。 図24は、周波数fに対する同一フェーズの第1の復調信号SFSIN(f)における変化曲線を例示するグラフである。 図25は、周波数fに対する同一フェーズ直交の第1の復調信号SFCOS(f)における変化曲線を例示するグラフである。
以下の記載の最初の部分は、バイオロジカル材料を構成する流体のサンプルEにおける少なくとも1つの検体の蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のための、本発明にしたがうシステム1のアーキテクチャ的および構成的な部分に関する。図1乃至3は、本発明にしたがい、自動化された生体外検出機器に適合するように設計されたこのようなシステム1のアーキテクチャを概念的に例示する。
このシステム1は、特に、流体のサンプルEにおけるサブストレート4−メチル・ウンベリフェリル・フォスフェート(4−MUP:4-methyl umbelliferyl-phosphate)の加水分解の結果生じる、4−メチル・ウンベリフェロン(4−MU:4-methylumbelliferone)に基づいて、免疫試験中に放出される蛍光放射の蛍光測定による分析のために意図されている。したがって、このシステムの機能は、サブストレート4−MUPの励起を回避しながら、4−MUの励起に適した活性化ビームの発生の下、サンプルEにおける4−MUによって放出された蛍光放射の瞬時的な測定を実行することである。
このシステム1は、メイン・ビームFPを放出する光放射源10をサポートするラックBを備える。放射源10は、紫外線(UV LED)において放射する電界発光ダイオードから構成される。
図4における曲線C3およびC4は、波長(nm)に対する4−MUPおよび4−MUの発光スペクトルをそれぞれ例示する。これらは、それぞれ350nmおよび365−370nmにおいて励起ピークを示す。したがって、4−MUの蛍光線の放射を得るために、365−370nmの波長範囲においてメイン・ビームFPを放射するダイオードを有する必要がある。
4−MUの励起ピークの最大は、365nmに位置するが、メイン・ビームFPは、約370nmを中心とすることが望ましい。実際、メイン・ビームのための365nmの波長は、4−MUPをあまりに励起しすぎるであろうから、4−MUの蛍光信号の適切な分析のために有害な干渉をもたらすであろう。したがって、電界発光ダイオード10は、好適には、約370nmの波長で放射する。ダイオードは、理論上は、単色である。
例えば、ダイオード10は、15nmのスペクトル半値幅を持ち、370−375nmの波長範囲でのエミッタである、NICHIAコーポレーションによって商品化されている参照ダイオード“NSHU591A Rank 6”から構成される。図4の曲線C2は、波長(nm)に対する参照ダイオードNSHU591Aのスペクトルを例示する。
約370nmのメイン・ビームFP波長を制限する問題に答えるために、システム1はさらに、370nmの波長を中心に持つ光学バンド・パス・フィルタ11を備える。この光学バンド・パス・フィルタ11は、ダイオード10の前に配置されている。
例えば、光学バンド・パス・フィルタ11は、Semrockカンパニによって商品化されている参照“Biom−0007 Rev A −370/10”の光学バンド・パス・フィルタから構成され、以下の特徴を有する。
−中心波長(CWL):370nm;
−透過ピークの半分における十分な幅(半最大値における全幅のためのFMHM):11.5nm±1nm;
−ピーク透過パーセンテージ:90%;
−300−355nm範囲における光学密度(OD)>5;
および、
−385−1000nm範囲における光学密度(OD)>4。
図4の曲線C1は、波長(nm)に対するこのような光学バンド・パス・フィルタ11の透過スペクトルを例示する。
もちろん、他のペアからなるダイオード10および光学バンド・パス・フィルタ11も考慮されうる。すべての場合において、これら2つの比較的に狭いスペクトル帯域が一致しなければならないとすれば、光学バンド・パス・フィルタのスペクトル透過帯域に対するスペクトル放出帯域によって、または、その逆によって、ダイオードを選択することが必要である。
ダイオード10によって放出され、および、光学バンド・パス・フィルタ11によってフィルタされた光を導くために、システム1は、光学バンド・パス・フィルタ11の後方に、例えば、UVダイオードのために特に適した凸面平面レンズのような対物レンズ12を備える。
システム1はさらに、対物レンズ12の後方に、メイン・ビームFPを第1のサンプル活性化ビームFEと第2の参照ビームFRとに分離する光学スプリッタ13を備える。この光学スプリッタ13は、例えば、半反射ミラーまたは半反射プリズムまたはビーム・スプリッタの形態で実現される。
例えば、光学スプリッタ13は、約95%の屈折(または透過)率および約5%の反射率を有するBK7タイプの半反射ガラス・プリズムから構成されうる。第1の活性化ビームFEは、光学スプリッタ13によって屈折(または透過)されたビームに対応し、第2の活性化ビームFRは、光学スプリッタ13によって反射されたビームに対応する。図5は、このようなBK7タイプの半反射グラス・プリズムの透過スペクトルを例示する。
前述したように、ダイオード10の強度の検出を達成し、その安定性を制御するために、メイン・ビームFPの一部を、第2の参照ビームFRの形態で、復元する必要がある。さらに、屈折(または透過)率は、その後、サンプルEへ送られたエネルギの判定において考慮されるだろう。
システム1はまた、サンプルEのためのサポートSをも備える。このサポートSは、第1の活性化ビームFEがサンプルEを照射し、4−MUを励起し、4−MUがその後、この第1の活性化ビームFEによって誘起された励起の結果として蛍光線RFを放出することができるように、配置される。
4−MUの蛍光線RF(または4−MUの蛍光信号)は、約450nmに放出ピークを有する。図7の曲線C11は、約450nmに放出ピークを示す4−MUの蛍光スペクトルを例示する。
システム1は、この蛍光線FRを検出し、この蛍光線RFの検出に応じて第1のアナログ検出信号SAD1を出力するように設計された第1の光検出手段14を備える。第1の光検出手段14は、例えば、フォトダイオード・タイプからなり、第1のアナログ検出信号SAD1は、ダイオード電流(アンペア単位の強度)に相当する。
例えば、第1の光検出手段14は、浜松カンパニによって商品化されている参照“S1227 BR”のシリコン・フォトダイオードから構成され、図6は、25℃の温度において検出された放射の波長に対する光感度の変化を例示する。したがって、このようなシリコン・フォトダイオードは、4−MUの蛍光線RFの放出ピークの波長に対するリマインダとして対応する、450nmにおける波長の0.25A/Wの光感度を示している
ことが注目されるべきである。
第1の光検出手段14が、4−MUの蛍光線RFに対して感度が高くなるように、システム1は、サンプルEと第1の光検出手段14との間に配置された蛍光線RFを導くためのチャネル内に、光学バンド・パス・フィルタ141および導波管142を備える。
光学バンド・パス・フィルタ141は、4−MUの蛍光の検出ため、実質的に、蛍光線RFの波長、すなわち、450nmの波長に中心を持つ。
例えば、光学バンド・パス・フィルタ141は、以下の光学特徴を示す。
−中心波長:450nm±5nm;
−帯域幅の幅:40nm±4nm;
−中心波長における透過のパーセンテージ>80〜90%において45%。
図7の曲線C13は、このような光学バンド・パス・フィルタ141の透過スペクトルを例示する。これは、曲線C11に例示された4−MUの蛍光スペクトル・ピークと実質的に一致する透過ピークを示す。
導波管142は、第1の光検出手段14の方向において、光学バンド・パス・フィルタ141によってフィルタされた蛍光線RFを導くために、好適には、例えば、ポリメチル・メタクリル酸(PMMA)のような案内コーンまたは光学コーンの形態で実現される。
例えば、案内コーン142は、450nmより低いこの例では、蛍光線RFの波長よりも低い低周波数カットオフの、ハイ・パス・フィルタの機能を示しうる。図7の曲線C12は、375−385nmの大きさにおいて低波長カットオフを示す、このような案内コーン142の透過スペクトルを例示する。
図7は、案内コーン142が、スペクトル範囲における蛍光線RFに悪影響を与えず、選択された光学バンド・パス・フィルタ141が、第1の光検出手段14による検出のために適しているという事実を例示する。実際、光学バンド・パス・フィルタ141の光学特性は、蛍光線RFの放出スペクトルに実質的に一致し、照射されたサンプルEによって放出されることが可能な干渉活性化信号を大きく低減する。
このシステムはさらに、蛍光線RFを案内コーン142に収斂させるために、光学バンド・パス・フィルタ141の前に、光学線RFを導くためのチャネルの入力に配置された対物レンズ143を備える。この対物レンズ143は、両凸レンズ・タイプでありうる。
したがって、第1の活性化ビームFEは、サンプルEに含まれる媒体と相互作用し、もって、光学バンド・パス・フィルタ141および案内コーン142を通過して第1の光検出手段14へ送られる前に、レンズ143によって収集された蛍光線RFの放出を引き起こす。
システム1はさらに、第2の参照ビームFRを検出し、この第2の参照ビームRFを検出することに応じて、第2のアナログ検出信号SAD2を出力するように設計された第2の光検出手段15を備える。第2の光検出手段15は、例えば、フォトダイオード・タイプからなり、第2のアナログ検出信号SAD2は、ダイオード電流(アンペア単位での強度)に相当する。
例えば、第2の光検出手段15は、第1の光検出手段14と同じタイプからなり、浜松カンパニによって商品化されている参照“S1227 BR”のシリコン・フォトダイオードから構成され、図6は、25℃の温度において検出された光線の波長に対する光感度の変化を例示する。したがって、このようなシリコン・フォトダイオードは、前述した光学バンド・パス・フィルタ11を通過した後、メイン・ビームFPおよび第2の参照ビームFRの長さに対する実質的なリマインダとして対応する、370nmの大きさの波長について、0.17A/Wの大きさの光感度を有することは注目に値する。
第2の光検出手段15が、第2の参照ビームFRに対して高い感度を持つように、システム1は、光学スプリッタ13と第2の光検出手段15との間に配置された第2の参照ビームFRを案内するチャネルに、ロウ・パス・フィルタ151および導波管152を備える。
光学ロウ・パス・フィルタ151は、リマインダとして370nmの大きさの第2の参照ビームFRの波長よりも実質的に低い低波長カットオフを有する。
例えば、光学ロウ・パス・フィルタ151は、以下のような光学特性を有する。
−360〜380nmにおよぶ波長範囲について、40%±5%の大きさの透過パーセンテージ;
−405〜790nmにおよぶ波長範囲について1%未満の透過パーセンテージ;および、
−425〜790nmにおよぶ波長範囲について0.2%の大きさの透過パーセンテージ。
導波管152は、第2の光検出手段15の方向に、光学ロウ・パス・フィルタ151によってフィルタされた第2の参照ビームFRを導くために、例えば、好適には、ポリメチル・メタクリル酸(PMMA)のような案内コーンまたは光学コーンの形態で実現される。
図3の実施形態では、2つの光検出器14,15をダイオード10の下に配置することができるように、蛍光線RFを導くためのチャネルにおける対物レンズ143の後ろと、第2の参照ビームFRを導くためのチャネルにおける光学スプリッタ13の後ろに、反射ミラー144,154がそれぞれ45°に配置されている。
他の例示されていない実施形態では、例えば追加のレンズのようなその他の光学部材が組み込まれうる。
以下の記載の第2の部分は、サンプルEにおける検体の蛍光測定によって、非常に満足できる信号対ノイズ比を得るという利点を持って、検出を実行するために、2つの光検出手段14,15からの信号を分析することと、ダイオード10を制御することとを可能にする本発明にしたがうシステム1の信号の一部を処理することに関する。
図8は、第1の構成にしたがって、信号処理部に適した本発明にしたがうシステム1を例示する。
この信号処理部は、3つのメイン・ボード、すなわち、
−2つの光検出器14,15に接続された前置増幅ボード2;
−サンプル内の検体の量を計算するために前置増幅ボード2の出力に配置されたデジタル信号処理ボード3;および、
−デジタル信号処理ボード3の出力に配置され、ダイオード10の電流を駆動する“LED駆動ボード”またはダイオード10の駆動ボード4;
を備える。
前置増幅ボード2は、
−第1の光検出手段14に接続され、第1のアナログ検出信号SAD1を第1のいわゆるデジタル蛍光信号SFNに変換するための第1のアナログ/デジタル変換手段21と、
−第2の光検出手段15に接続され、第2のアナログ検出信号SAD2を第2のいわゆるデジタル参照信号SRNに変換するための第2のアナログ/デジタル変換手段22と、
を備える。
システム1の第2の構成に関連する図12は、前置増幅ボード2を、より完全かつ詳細に例示する。
この図12において見えるように、第1のアナログ/デジタル変換手段21は、
−第1のアナログ検出信号SAD1(アンペア単位の強さ)を第1の検出電圧VD1(ボルト単位)に、VD1=SAD1.RD1のタイプの変換で変換するための第1の電流/電圧変換器23、ここで、RD1は、電流SAD1/電圧VD1変換のために使用されるオーム単位の第1の抵抗に対応する;および、
−第1の電流/電圧変換器23の出力において、第1の検出電圧VD1を第1のいわゆるデジタル蛍光信号SFNへ変換するための第1のアナログ/デジタル変換器24;
を備える。
同様に、第2のアナログ/デジタル変換手段22は、
−第2のアナログ検出信号SAD2(アンペア単位の強さ)を第2の検出電圧VD2(ボルト単位)に、VD2=SAD2.RD2のタイプの変換で変換するための第2の電流/電圧変換器25、ここで、RD2は、電流SAD2/電圧VD2変換のために使用されるオーム単位の第2の抵抗に対応する;および、
−第2の電流/電圧変換器25の出力において、第2の検出電圧VD2を第2のいわゆるデジタル参照信号SRNへ変換するための第2のアナログ/デジタル変換器26;
を備える。
図12に例示されている改良では、第1のアナログ/デジタル変換手段21はさらに、電圧VS1=VOFF−VD1を出力するために、第1の検出電圧VD1からオフセット電圧VOFFを減算する第1の減算器27を備える。この第1の減算器27は、第1の電流/電圧変換器23と第1のアナログ/デジタル変換器24との間に介挿される。
同様に、第2のアナログ/デジタル変換手段22はさらに、電圧VS2=VOFF−VD2を出力するために、第2の検出電圧VD2から同じオフセット電圧Voffを減算する第2の減算器28を備える。この第2の減算器28は、第2の電流/電圧変換器25と第2のアナログ/デジタル変換器26との間に介挿される。
オフセット電圧VOFFの導入は、パフォーマンスのために適した後者の電圧を入力することによって、すべての動作を、デジタル/アナログ変換器24,26に入力するために使用できるようにする。
図8に例示されるように、デジタル信号処理ボードは、変調/復調信号30を生成するためのモジュールを備える。これは、
−2kHzにおける説明の残りのために決定される予め定義されたキャリア周波数fにおいてシヌソイド・キャリア信号SNMを出力するジェネレータ300;および、
−ジェネレータ30の出力に配置されたアナログ出力モジュール301;
を備える。
図9に示すように、シヌソイド・キャリア信号SNMは、16ビットのデジタル・データ・パケットで送信され、いくつかの周期的なシヌソイド反復のセットの形態で到来する。
図9および10(図10は、図9の3つの曲線の5つの反復のうちの1つを例示している)の例では、反復回数は4であり、各反復は、31のシヌソイド振動から形成される。
各シヌソイド振動(あるいは、シヌソイド信号のユニークな期間)は、おのおのが12.5マイクロ秒(すなわち、0.0125ミリ秒)隔離された40のサンプリング・ポイントで構成される。
したがって、反復内のシヌソイド信号の周期は、500マイクロ秒(すなわち、0.5ミリ秒。40×0.0125ミリ秒に対応する)である。したがって、各シヌソイド反復は、反復内の31のシヌソイド振動によって、15.5ミリ秒継続する。これは、31×0.5ミリ秒期間に等しい。
2つの連続する反復間、言い換えれば、反復の終了と反復の開始との間の時間差は、80ミリ秒であり、シヌソイド振動の周期(0.5ミリ秒)と、反復の持続時間(15.5ミリ秒)よりもはるかに長い。したがって、反復の周期は95.5ミリ秒であり、まとめると、4つの反復からなるセットは、最初の反復と最後の反復との間で一般に302ミリ秒継続する。
ジェネレータ300はまた、同じキャリア周波数fにおいて2つのデジタル復調信号、すなわち、
−キャリア周波数fにおいて、シヌソイド・キャリア信号SNMと同一フェーズであるデジタル復調信号SINE、ここで、このデジタル復調信号SINEは、シヌソイド・キャリア信号SNMと同一である;および、
−キャリア周波数fにおいてシヌソイド・キャリア信号SNMに関して同一フェーズ直交であるデジタル復調信号COSINE;
を出力する。
このため、ジェネレータ300は、デジタル復調信号COSINEを生成するために、フェーズ・シフタを90°に調整する。
アナログ出力モジュール301は、ジェネレータ300の出力において、
−キャリア周波数fにおいて、フィルタする前に、シヌソイド・キャリア信号SNMを、初期アナログ変調信号SAMへ変換するデジタル/アナログ変換手段303;および、
−デジタル/アナログ変換手段303の出力において、キャリア周波数fにおいて、アナログ変調信号SAMまたは“LED信号”を出力するために初期アナログ変調信号SAMをアナログ処理するアナログ処理モジュール304、
を連続的に備える。このアナログ変調信号SAMは、ダイオード10のアナログ駆動信号を生成する。
図12に例示されるように、このアナログ処理モジュール304は、
−RCフィルタ・タイプのロウ・パス・フィルタ305;
−ロウ・パス・フィルタ305の出力において、フィルタ305の出力電圧から、いわゆるオフセット電圧Txoffset、例えば、Txoffset=0.012V、を減算する減算器306。これによって、初期アナログ変調信号SAMがゼロである場合、ダイオード10がスイッチ・オフされることを維持することが可能となる;および、
−減算器306の出力において、予め定義されたゲインを持ち、アナログ変調信号SAMを出力する増幅器307;
を連続的に備える。
デジタル信号処理ボード3の説明に進む前に、駆動ボード4は、デジタル/アナログ変換手段303およびダイオード10に接続され、ダイオード10にアナログ変調信号SAMを加えることによって、キャリア周波数fにおいてメイン・ビームFPの振幅を変調する振幅変調器を備えていることに注目する価値がある。
駆動ボード4は、特に、アナログ変調信号SAMを、オーム単位の抵抗RDによってダイオード10の駆動電流IDへ変換する電圧/電流変換器40を備える。抵抗RDの端部で測定された実際の電圧VDは、ダイオード10のシヌソイド・フィードバック信号(LEDフィードバック信号)に相当し、VD=ID.RDの関係を満足する。
したがって、駆動ボード4は、ダイオード10が、時間にわたる規則的ないくつのフラッシュからなるメイン・ビームFPを放出できるように、電圧すなわち強度でダイオード10を駆動する。各フラッシュは、キャリア周波数fにおいて変調されている。言い換えれば、キャリア周波数fにおけるシヌソイド成分を示している。
図12の例では、デジタル信号処理ボード3はさらに、ダイオード10の駆動電流IDのリターン・ループによって、サーボ制御のためにダイオード10を駆動するアナログ変調信号SAMと、抵抗RDの端部において測定された電圧VDとの間のエラーまたはシフトを決定するために、駆動ボード4から到来する測定済電圧VD(シヌソイド・フィードバック信号)を入力において受信するリトロアクティブ制御モジュール308を備える。
このリトロアクティブ制御モジュール308は、
−駆動ボード4の出力において、測定済電圧VDおよびいわゆるオフセット電圧RXoffset、例えばRXoffset=0.038V、を総和する加算器309。これによって、初期アナログ変調信号SAMがゼロである場合、到来する負電圧VDを補償することが可能となる;
−加算器309の出力において、予め定義されたゲインを持つ増幅器313;および、
−増幅器313の出力において、デジタル・フィードバック信号SFDを出力するアナログ/デジタル変換器311;
を連続的に備える。
このリトロアクティブ制御モジュール308の第1の目的は、駆動電流ID(ID=VD/RD)の振幅およびゼロ(一般に、“オフセット”と呼ばれる)を調節できることである。これによって、この駆動電流IDは、必要とされるシヌソイド信号に相当するようになる。
このリトロアクティブ制御モジュール308の第2の目的は、シフトまたはエラーのしきい値を超えた場合に、アラートを生成するように、各信号反復において、駆動電流IDとアナログ変調信号SAMとのシフトを制御できることである。
メイン・ビームFPの変調により、2つの光検出器14,15の端部において測定された2つのアナログ検出信号SAD1,SAD2はおのおの、キャリア周波数fにおいて、いくつかの周期的シヌソイド反復のセットの形態で到来する。
したがって、図9および10において例示されるように、前置増幅ボード2の出力における第1のデジタル蛍光信号SFN(または“Fluo信号”)および第2のデジタル参照信号SRN(または“Ref信号”)はおのおの、シヌソイド・キャリア信号SNMと実質的に同じ時間特性および周波数特性を有するいくつかの周期的なシヌソイド反復のセットの形態で到来する。
デジタル信号処理ボード3は、ジェネレータ300および前置増幅ボード2の出力において配置されたメイン信号獲得/処理モジュール31を備える。このデジタル信号処理ボード3は、デジタル蛍光信号SFN(または“Fluo信号”)を獲得/処理するための第1のモジュール32と、第2のデジタル参照信号SRN(または“Ref信号”)を獲得/処理するための第2のモジュール33とを備える。
通信局面から、デジタル信号処理ボード3は、第1のデジタル蛍光信号SFNおよび第2のデジタル参照信号SRNの受信/獲得、およびシヌソイド・キャリア信号SNMの送信のために、例えば、同時に32ビットを受信および送信することができる32ビットのSPIタイプ(シリアル周辺インタフェース・バス)のようなデジタル通信バスBCOを用いる。
図11に示すように、デジタル信号処理ボード3のジェネレータ300は、規則的な間隔で、32ビットのフレームのうちの16ビットのデータ・パケットPD11内で、シヌソイド・キャリア信号SNMのサンプリング・ポイントPEM(i)(iは整数)を出力する。他の16ビットのデータ・パケットPD12は使用されない。リマインダとして、2つの連続するサンプリング・ポイントPEM(i−1)およびPEM(i)間の時間差は、12.5マイクロ秒(すなわち、0.0125ミリ秒)である。これは、12.5マイクロ秒の2つの連続するフレーム間の時間差に相当する。
図11に示すように、サンプリング・ポイントPEM(i)が、シヌソイド・キャリア信号SNMのために送信される毎に、デジタル信号処理ボード3、および特にそのメイン信号獲得/処理モジュール31は、第1のデジタル蛍光信号SFNのためのサンプリング・ポイントPEM(i−1)と、第2のデジタル参照信号SRNのためのサンプリング・ポイントPEM(i−1)とを受信する。サンプリング・ポイントPEM(i−1)およびPER(i−1)は、シヌソイド・キャリア信号SNMのために既に出力されたサンプリング・ポイントPEM(i−1)に対する応答である。サンプリング・ポイントPEF(i−1)およびPER(i−1)は、32ビットのフレームのうちの16ビットの2つのデータ・パケットPD21,PD22で送信および受信される。
したがって、シヌソイド・キャリア信号のための2つのサンプリング・ポイントPEM(i)間の時間間隔(12.5マイクロ秒)は、サンプリング・ポイントPEF(i)およびPER(i)間と同じ獲得時間間隔に相当する。
メイン信号獲得/処理モジュール31によって実行され、また、後述されるフェーズおよび直交コヒーレント復調処理のおかげで、恐らくすべてのフェーズ・シフトは、サンプルEにおける検体の定量値を抽出するための信号分析に悪影響を与えないシステムによって導かれる。このようなフェーズ・シフトの起点は、駆動電流IDとメイン・ビームFPの出力との間の応答時間と、ビームFP,FE,FR,RFの光学経路に沿って導かれる遅延と、第1のフォトダイオード14による蛍光線RFの検出と第1のアナログ検出信号SAD1の生成との間の応答時間と、第2のフォトダイオード15による第2の参照ビームFRの検出と第2のアナログ検出信号SAD2の生成との間の応答時間と、第1のアナログ/デジタル変換手段21の第1の減算器27によってもたらされたフェーズ変換と、第2のアナログ/デジタル変換手段22の第2の減算器28によってもたらされたフェーズ変換(図12参照)と、寄生コンデンサによってもたらされたトランス・インピーダンス振幅遅れと、にありうる。
特に、いくつかの周期的シヌソイド反復のセットの形態でシヌソイド・キャリア信号SNMを生成することが興味深い。
実際、2つのアナログ検出信号SAD1,SAD2が、例えば−7Vおよび+8Vに固定されたような、予め定義された最小しきい値を超えるか否かをチェックするためにのみ第1の反復を用いることが可能である。第1の検出信号SAD1が、対応する最低しきい値未満である場合、アナログ変調信号SAMを、特に、初期信号に対する3倍の大きさに低減するためにリターン・ループが提供される。
したがって、第1の活性化ビームFEの減少を補償するために、各反復のために、第1の検出信号SAD1のモジュールにおいてアップストリームで補正係数が適用される。そのようなリターン・ループの目的は、電子チャネル飽和による正しくない読み取りを阻止し、さらに、4−MUという幾分高い濃度でさえも検出されるように、蛍光読み取り範囲を拡張することである。
各反復について、第1のデジタル蛍光信号SFNおよび第2のデジタル蛍光信号SRNのモジュールの値を抽出するために別の3つの反復が使用される。
これら3つの各反復のおのおの内では、電圧VDをチェックするために最後のシヌソイド振動が使用される。これは、ダイオード10のシヌソイド・フィードバック信号(LEDフィードバック信号)とも呼ばれ、ダイオード10の端部において測定された実際の電圧に対するリマインダとして相当する。
正確さのため、および、振幅変調原理にしたがって、第1のデジタル蛍光信号SFNのモジュールは、第1のデジタル蛍光信号SFNのシヌソイド部分(シヌソイド反復の内部)のエンベロープに対応し、第2のデジタル参照信号SRNのモジュールは、第2のデジタル参照信号SRNのシヌソイド部分(シヌソイド反復の内部)のエンベロープに対応する。
図9および10に例示された例では、デジタル蛍光信号SFNおよびデジタル参照信号SRNは、変調された信号であり、これら2つの信号のそれぞれのモジュールは、実質的には、対応する信号のシヌソイド部分の電圧増幅Vppの半分に対応する。
図2および3に例示されているように、ダイオード10または光学デバイス11,12,13においてありうる欠陥またはありうる故障を検出するために、デジタル信号処理ボード3は、各反復の終わりにおいて、第2のデジタル参照信号SRNのモジュールが、予め定義された動作範囲内に位置しているのか、言い換えると、2つの予め定義された安全しきい値内にあるのかを自動的にチェックする。
説明の残りは、特に、フェーズおよび直交コヒーレント復調処理を実施することを可能にするメイン信号獲得/処理モジュール31に関連する。メイン信号獲得/処理モジュール31は、リマインダとして、
−前置増幅ボード2の第1のアナログ/デジタル変換手段21およびジェネレータ300に接続され、第1のデジタル蛍光信号SFNを獲得および処理するための第1の獲得/処理モジュール32;および、
−前置増幅ボード2の第2のアナログ/デジタル変換手段22およびジェネレータ300に接続され、第2のデジタル参照信号SRNを獲得および処理するための第2の獲得/処理モジュール33;
を含む。
第1の獲得/処理モジュール32は、第1のデジタル蛍光信号SFNを復調するように設計された第1の復調手段34を備える。これは、
−いわゆる第1の同一フェーズSFSIN復調蛍光信号を出力するための、同一フェーズのデジタル復調信号SINEによる第1の乗算器341。ここで、第1の乗算器341は、キャリア周波数fよりも低いカットオフ周波数f(例えば、f=110Hz)において第1のロウ・パス・フィルタ351が後続する;および、
−いわゆるフェーズ直交SFCOS復調蛍光信号を出力するための、同一フェーズ直交におけるデジタル復調信号COSINEによる第2の乗算器342。ここで、第2の乗算器342は、同じカットオフ周波数fにおいて第2のロウ・パス・フィルタ352が後続する;
を備える。
第1の獲得/処理モジュール32はさらに、第1および第2のロウ・パス・フィルタ351,352の出力において、蛍光線RFの振幅のいわゆる第1の蛍光VALF値特性を計算するための手段353を備える。これは、第1のデジタル蛍光信号SFNのモジュールに対応する。すなわち、第1の同一フェーズ復調蛍光信号SFSINと第1のフェーズ直交復調蛍光信号SFCOSとの総和のモジュールに対応する。
さらに詳しくは、第1の蛍光値VALFは、以下の式にしたがって計算される。VALF(SFSIN +SFCOS 1/2
第1の獲得/処理モジュール32はさらに、第1および第2の乗算器341,342の入力において、
−第1のデジタル蛍光信号SFNをフィルタし、第1のフィルタされた中間信号SFN’を出力するために、キャリア周波数fを中心に持つノッチ・フィルタ361;および、
−第1のフィルタされた蛍光信号SFN=SFN−SFN’を生成するために、第1のデジタル蛍光信号SFNと第1のフィルタされた中間信号SFN’との減算を実行する減算器362。ここで、第1のフィルタされた蛍光信号SFNは、第1および第2の乗算器341,342に入力される;
を備える。
第2の獲得/処理モジュール33は、第2のデジタル参照信号SRNを復調するように設計された第2の復調手段37を備える。これは、
−いわゆる第2の同一フェーズ復調参照信号SRSINを出力するための同一フェーズにおけるデジタル復調信号SINEによる第1の乗算器371。ここで、この第1の乗算器371は、キャリア周波数fよりも低いカットオフ周波数fにおける第1のロウ・パス・フィルタ381によって後続される;および、
−いわゆる第2のフェーズ直交復調蛍光信号SFCOSを出力するためのフェーズ直交でのデジタル復調信号COSINEによる第2の乗算器372。ここで、この第2の乗算器372は、同じカットオフ周波数fにおける第2のロウ・パス・フィルタ372によって後続される;
を備える。
第2の獲得/処理モジュール33はさらに、第1および第2のロウ・パス・フィルタ381,382の出力において、参照ビームFRの振幅のいわゆる第2の参照値VALR特性を計算するための手段383を備える。これは、第2のデジタル参照信号SFNのモジュールに対応する。したがって、第2の同一フェーズ復調参照信号SRSINと第2のフェーズ直交復調参照信号SRCOSとの総和のモジュールに対応する。
さらに詳しくは、第2の参照値VALRは、以下の式にしたがって計算される。VALR=(SRSIN +SRCOS 1/2
第2の獲得/処理モジュール33はまた、第1および第2の乗算器371,372の入力において、
−第2のデジタル参照信号SRNをフィルタし、第2のフィルタされた中間信号SRN’を出力するために、キャリア周波数fを中心に持つノッチ・フィルタ391;および、
−第2のフィルタされた参照信号SRN=SRN−SRN’を生成するために、第2のデジタル参照信号SRNと第2のフィルタされた中間信号SRN’との減算を実行する減算器392。ここで、第2のフィルタされた参照信号SRNは、第1および第2の乗算器371,372に入力される;
を備える。
説明の残りは、サンプルEの蛍光を、相対蛍光ユニット(RFU)の形態で示すことによって決定するために実施される計算に関連する。相対蛍光ユニットは、蛍光の強度と励起の強度との比として定義される。
RFU値は、通常、以前の較正処理によって決定された、必要とされるスケール値のために調節される。
本システム1の場合、蛍光測定法による測定中に、サンプルEに含まれる4−MUの所与の濃度“x”について、較正されたRFU値は、以下のようにして計算される。
RFUcal(x)=(Fx.gFLUO)/(Rx.gREF)、ここで、
−Fxは、第1の光検出器において検出された蛍光信号の、ミリボルトでの生値である。これは、本発明のスコープ内であり、デジタル信号処理ボード3において実施された復調処理からの第1の蛍光値VALF(デジタル・データ)に相当する;
−Rxは、第2の光検出器において検出された参照信号の、ミリボルトでの生値である。これは、本発明のスコープ内であり、デジタル信号処理ボード3において実施された復調処理からの第2の参照値VALR(デジタル・データ)に相当する;および
−gFLUOおよびgREFは、システム1の光学較正中に調節されたゲイン・パラメータである。
較正処理は、例えば、ある精度間隔をもって、CREF=6410nMおよびRFUREF=3144であるような、4−MUの既知の濃度CREFを有し、所与のRFUREF値を提供する、参照の液体の、蛍光測定法による以前の分析によって実行される。ゲイン・パラメータgFLUOおよびgREFは、出力において、RFUREFの大きさでRFUを取得するために、分析中に確立される。
免疫学試験の範囲では、4−MUの濃度は、40nM−40000nMの範囲で飽和する。図13は、4−MUの濃度のRFU非線形関数を示す、4−MUにおける濃度に対するRFUの変化を例示する。本発明にしたがうシステム1を用いてこのような曲線を得るために、この例では、4−MUにおける濃度の多項式関数である変換係数FCONVを、デジタル信号処理ボード3の出力において適用することが提供され、これによって、システム1によって測定されたRFUは、図13に例示された曲線に一致し、もって、必要とされる曲線形状が取得されるようになる。この変換係数FCONVは、測定の信頼性および反復性を確証するために、いくつかの変動要因(4−MUの別の溶液および別の光学機器)を含む蛍光測定法による分析プロトコルにしたがって確立される。
これら計算の詳細は以下に記述される。
第1に、アナログ変調信号SAMの変換から、ダイオード10の駆動電流ID(t)が確立される。シヌソイド・パルスについては、駆動電流ID(t)(または、ダイオード電流)は、以下の式(E1)を満足する。
Figure 2014531019
ここで、
−f=2KHz(キャリア周波数)、
−T=15.5ミリ秒(シヌソイド・パルスの持続時間)、
−Aは、オフセット強度(ゼロに対するシフト)に対応し、15mAの値をとりうる。
−Bは、駆動電流の半振幅に対応し、10mAの値をとりうる。
図14は、パルスに関する時間tに対する駆動電流ID(t)を例示する。
周波数領域では、この式(E1)は、以下の式(2)によって変換される。
Figure 2014531019
図15は、周波数fに対するID(f)を例示する。
第2に、第1の活性化ビームFEおよび第2の参照ビームFRへ分割される前に、
駆動電流ID(t)(キャリア周波数fにおける変調処理からのキャリア信号)が、この例では約370nmである所与の波長において、メイン・ビームFPへ変換される。第1の活性化ビームFEは、サンプルおよび4−MUの分子を励起する。これらは、それに応じて、第1の光検出器14によって検出される蛍光線RFを放出する。この光検出は、第1の光検出器14の端部における第1のアナログ検出信号SAD1によって変換される。
第1の光検出器14の出力および第1のアナログ/デジタル変換器24または第1のアナログ/デジタル変換手段21の入力における信号である、駆動電流ID(t)の通過を、第1のアナログ検出信号SAD1(t)に変換する以下の式(E3)が確立される。
Figure 2014531019
ここで、
−z(t)は、蛍光線RFの放出を変換する振幅信号であり、一定であると考えられ、定数Kに等しい;
−∂=Δ−π/2であり、ここで、Δは、ダイオード10と第1の光検出器14との間に、システムによって導入されるフェーズ・シフトに対応する。
図16は、パルスについて、時間tに対する第1のアナログ検出信号SAD1(t)を例示する。
第3に、アナログ検出信号SAD1(t)は、第1のアナログ/デジタル変換手段21を通過した後、第1のデジタル蛍光信号SFNを与えるために、デジタル信号へ変換される。したがって、周波数領域では、以下の式(E4)が得られる。
Figure 2014531019
図17は、周波数fに対するSFN(t)を例示する。
第1のデジタル蛍光信号SFNは、その後、以下の復調処理のステップにしたがって、デジタル信号処理ボード3によって、詳しくは、メイン信号獲得処理モジュール31によって、取得され、処理される。
復調処理の第1のステップでは、第1のデジタル蛍光信号SFN(f)が、減算器362に関連付けられたノッチ・フィルタ361からなるバンド・パス・フィルタを通過する。
ノッチ・フィルタ361は、低周波数カットオフf=|f|―fdecおよび高周波数カットオフf=|f|+fdecを用いて、キャリア周波数fを中心とする関数Hnotch(f)へ変換する。ここで、fdecは、100Hzに設定され、これによって、ノッチの周波数幅Δfnotchは、Δfnotch=2.fdec=200Hzとなる。図18は、周波数fに対する関数HNotch(f)を例示する。
第1のフィルタされた中間信号SFN’(f)は、式SFN’(f)=HNotch(f).SFN(f)を満足する。
したがって、減算器362に関連付けられたノッチ・フィルタ361からなるバンド・パス・フィルタは、関数HBP(f)=1−HNotch(f)によって変換する。これは、第1のデジタル蛍光信号SFN(f)に加えられる。
したがって、第1のフィルタされた蛍光信号SFN(f)=SFN(f)−SFN’(f)は、以下の式(E5)を満足する。
Figure 2014531019
図19は、周波数fに対するSFN(f)を例示する。
時間領域では、この式(E5)は、以下の式(E6)によって変換される。
Figure 2014531019
復調処理の第2のステップでは、第1のフィルタされた蛍光信号SFNが、デジタル復調信号SINEおよびCOSINEを乗じられるように、2つの乗算器341,342を通過する。このステップの説明のために、2つの乗算器341,342のみならず、ロウ・パス・フィルタ351,352およびその後に続く計算手段353を具体的に例示する図20が有用に参照されるだろう。
SFN(t)信号は、一方では、第1の乗算器341において、出力において、第1の同一フェーズ中間復調信号SFSIN’(t)を生成するように、第1のデジタル復調信号SINEを乗じられ、他方では、第2の乗算器342において、出力において、第1のフェーズ直交中間復調信号SFCOS’(t)を生成するように、デジタル復調信号COSINEを乗じられる。
デジタル復調信号SINEおよびCOSINEは、以下の時間形態で到来する。
Figure 2014531019
ここで、KsinとKcosは、信号の増幅に相当し、2の値に設定される。
同一フェーズ中間復調信号SFSIN’(t)およびフェーズ直交中間復調信号SFCOS’(t)は、時間領域において以下の式(E7)および(E8)を満足する。
Figure 2014531019
周波数領域では、これら式(E7)および(E8)は、以下の(E9)および(E10)に変換される。
Figure 2014531019
図21は、周波数fに対するSFSIN’(f)を例示し、図22は、周波数fに対するSFCOS’(f)を例示する。
復調処理の第3のステップでは、中間同一フェーズ復調信号SFSIN’および中間同一フェーズ直交復調信号SFCOS’が、それぞれのロウ・パス・フィルタ351,352によってフィルタされる。これらはそれぞれ、出力において、第1の同一フェーズ復調信号SFSINと第1の同一フェーズ直交復調信号SFCOSとを伝える。
各ロウ・パス・フィルタ351,352は、ここでは110Hzに設定されたカットオフ周波数fcを持つ関数HLP(f)によって変換される。
例示されていない改良では、各ロウ・パス・フィルタ351,352には、平滑ロウ・パス・フィルタが後続する。これは、fc1=2fおよびfc2=4f等においてカットオフ周波数をもつ、図23に例示される関数HLPsmooth(f)によって変換される。各平滑ロウ・パス・フィルタによって、前のロウ・パス・フィルタHLP(f)からの最後の20のサンプリング・ポイントの平均化を実行することが可能となり、2fの倍数であるカットオフ周波数における信号の遮断が増加される。
第1の同一フェーズ復調信号SFSINおよび第1の同一フェーズ直交復調信号SFCOSは、周波数領域において、以下の式(E11)および(E12)を満足する。
Figure 2014531019
図24および25はそれぞれ、周波数fに対する信号SFSIN(f)およびSFCOS(f)を例示する。
時間領域では、これらの式(E11)および(E12)は、以下の式(E13)および(E14)によって変換される。
Figure 2014531019
復調処理の第4のステップでは、信号のモジュール[(SFSIN(t)+SFCOS(t))1/2のモジュールに対応する第1のアナログ検出信号SAD1(t)のモジュールを計算するために、第1の同一フェーズ復調信号SFSINおよび第1の同一フェーズ直交復調信号SFCOSが計算手段353に入力される。これら復調処理のステップによって、システムによってもたらされる未知のフェーズ・シフトによって影響されることなく、復調信号z(t)を抽出することが可能となる。
メイン信号獲得/処理モジュール31の出力において生成された第1の蛍光値VALFに対応する、計算されたモジュールは、以下の式(E15)を満足する。
Figure 2014531019
第2のデジタル参照信号SRN、および、いわゆる最後の第2の参照値VALRの同じ式が、参照ビームFRのために、および、第2のアナログ検出信号SAD2の計算のために繰り返される。
第4に、第1の獲得/処理モジュール32と第2の獲得/処理モジュール33の出力に配置された比較手段(例示されていない)は、各シヌソイド反復(jが、反復の数に対応し、0,1,2の値を取る。リマインダのために、これら3回の反復は、蛍光を測定するために用いられる)について、および、iと付番された4−MUの濃度について、これらモジュール32,33の出力において伝えられた第1の蛍光値VALFj,iおよび第2の参照値VALRj,iに基づいて、RFUの値の計算を実行する。
濃度iを持つ反復jについて、rfuj,iと命名されたRFUの以前の値が、以下の式(E16)を満足する。
Figure 2014531019
ここで、xj,iは、以下の式を満足する。
−通常座標では、
Figure 2014531019
−拡張座標では、
Figure 2014531019
ここで、
−i=4−MUにおける濃度の数値
−j=反復の数(0,1,2)
Figure 2014531019
=前の較正処理中に計算された蛍光線の調節係数
Figure 2014531019
=前の較正処理中に計算された蛍光のための拡張座標における調節係数
Figure 2014531019
=前の較正処理中に計算された参照ビームの調節係数
Figure 2014531019
=前の較正処理中に計算された参照ビームの拡張座標の調節係数
Figure 2014531019
=自動較正中に計算された内部読取の調節係数
Figure 2014531019
=光学較正処理中に計算された参照光学位置の調節係数
Figure 2014531019
=濃度iについて取得された反復jのための第1の蛍光値
Figure 2014531019
=濃度iについて取得された反復jのための第2の参照値
Figure 2014531019
=空気中における読み取りのために取得された第1の平均蛍光値
Figure 2014531019
=空気中における読み取りのために取得された拡張座標における第1の平均蛍光値
Figure 2014531019
=オフセットRFUの値
その後、rfuj,iのj値を計算した後、変換係数FCONVに関して、図13を参照して前述されたような多項式転換が実行される。
濃度iの反復jの場合、
Figure 2014531019
と命名された、変換係数FCONVの適用後のRFUの値は、以下の式(E17)を満足する。
Figure 2014531019
ここで、a,b,c,dおよびeは定数であり、例えば、
− a=1,3240745951716500E−13;
− b=−3,7686707018928200E−09;
− c=7,3337036404781100E−07;
− d=1,0311832028790600Eの+00;
− e=9,4239190294182200E−01;
であり、ここで、
−(E17)を用いて計算され、しきい値Rmaxよりも大きい
Figure 2014531019
の値の場合、値23433に等しい
Figure 2014531019
がしきい値Rmaxにおいて設定される。
−(E17)を用いて計算され、しきい値Rmaxよりも小さい
Figure 2014531019
の値の場合、
Figure 2014531019
は、計算された値に等しく維持される。
最後に、濃度iについて、最終的に必要とされるRFUの値
Figure 2014531019
が、平均からはるかに離れた
Figure 2014531019
の値を考慮することなく、0,1,2の値を取るjを用いて、
Figure 2014531019
の平均化を実行することによって計算される。
最後に、最終的な式(E18)が得られる:
Figure 2014531019
第5に、最終的なRFUの値である
Figure 2014531019
が、追加計算を用いた検体内の濃度評価のために、例えば外部コンピュータ端末または自動化された生体外診断機器内に統合されたコンピュータ・システムのような動作システムへ送信される。

Claims (13)

  1. 流体のサンプル(E)内の少なくとも1つの検体の蛍光測定法による生体外検出および/または定量化のためのシステム(1)であって、
    −放出波長と呼ばれる所与の波長でメイン・ビーム(FP)を放射する放射源(10)と、
    −前記放射源(10)の出力に配置され、前記メイン・ビーム(FP)を第1のサンプル(E)活性化ビーム(FE)および第2の参照ビーム(FR)へ分離する光学スプリッタ(13)と、
    −前記第1の活性化ビーム(FE)によってもたらされた励起の結果として、いわゆる蛍光波長において、前記サンプル(E)によって放出された蛍光線(RF)を検出することに応じて、第1のアナログ検出信号(SAD1)を提供するように設計された第1の光検出手段(14)と、
    −前記第2の参照ビーム(FR)の検出に応じて、出力において、第2のアナログ検出信号(SAD2)を提供するように設計された第2の光検出手段(15)と
    を備え、
    −キャリア周波数(f)と呼ばれる予め定義された周波数においてシヌソイド・キャリア信号(SNM)を、この同じキャリア周波数(f)において少なくとも1つのデジタル復調信号(SINE,COSINE)を、出力するジェネレータ(300)と、
    −前記ジェネレータ(300)に接続され、前記キャリア周波数(f)において、前記シヌソイド・キャリア信号(SNM)を、アナログ変調信号(SAM)へ変換するデジタル/アナログ変換手段(303)と、
    −前記デジタル/アナログ変換手段(303)および前記放射源(10)に接続され、前記放射源(10)に前記アナログ変調信号(SAM)を適用することによって、前記キャリア周波数(f)において、前記メイン・ビーム(FP)の振幅を変調する振幅変調器(4)と、
    −前記光検出手段(14,15)に接続され、前記第1のアナログ検出信号(SAD1)をいわゆる第1のデジタル蛍光信号(SFN)へ、前記第2のアナログ検出信号(SAD2)を第2のデジタル参照信号(SRN)へ変換するアナログ/デジタル変換手段(21,22)と、
    −前記ジェネレータ(300)および前記アナログ/デジタル変換手段(21,22)に接続され、一方では、前記蛍光線(RF)の振幅のいわゆる第1の蛍光値(VALF)特性を計算するために、前記キャリア周波数(f)における復調によって前記第1のデジタル蛍光信号(SFN)を処理し、他方では、前記参照ビーム(FR)の振幅のいわゆる第2の参照値(VALR)特性を計算するために、前記キャリア周波数(f)における復調によって前記第2のデジタル参照信号(SRN)を処理するように設計されたデジタル処理手段(32,33)と、
    −前記検体の検出および/または定量化を確立するための最終結果(RFU)を計算するために、前記第1の蛍光値(VALF)と前記第2の参照値(VALR)とを比較する手段と、
    を備えたことを特徴とするシステム(1)。
  2. 前記デジタル処理手段(32,33)は、
    −少なくとも1つの第1の復調蛍光信号(SFSIN,SFCOS)を生成するために、前記第1のデジタル蛍光信号(SFN)に、少なくとも1つのデジタル復調信号(SINE,COSINE)を乗じることによって、前記第1のデジタル蛍光信号(SFN)を復調するように設計された第1の復調手段(34)と、
    −前記蛍光線(RF)の振幅のいわゆる第1の蛍光値(VALF)特性を、少なくとも1つの第1の復調蛍光信号(SFSIN,SFCOS)に基づいて計算するように設計された第1の計算手段(353)と
    を備える、請求項1に記載のシステム(1)。
  3. 前記第1の復調手段(34)は、
    −いわゆる第1の同一フェーズ復調蛍光信号(SFSIN)を出力するために、前記キャリア周波数(f)および同一フェーズにおける、前記シヌソイド・キャリア信号(SNM)とのデジタル復調信号(SINE)よる第1の乗算器(341)と、ここで、前記第1の乗算器(341)は、前記キャリア周波数(f)よりも低いカットオフ周波数(f)において第1のロウ・パス・フィルタ(351)によって後続される、
    −いわゆる第1のフェーズ直交復調蛍光信号(SFCOS)を出力するために、前記シヌソイド・キャリア信号(SNM)に関して同一フェーズ直交で、前記キャリア周波数(f)におけるデジタル復調信号(COSINE)による第2の乗算器(342)と、ここで、前記第2の乗算器(342)は、前記同じカットオフ周波数(f)において第2のロウ・パス・フィルタ(352)によって後続される、
    を備え、
    前記第1の計算手段(353)は、前記第1および第2の乗算器(341,342)の出力において、前記第1の同一フェーズ復調蛍光信号(SFSIN)と前記第1のフェーズ直交復調蛍光信号(SFCOS)との総和のモジュールに対応する第1の蛍光値(VALF)を計算する、請求項2に記載のシステム(1)。
  4. 前記デジタル処理手段(32,33)は、前記第1および第2の乗算器(341,342)の入力において、
    −前記第1のデジタル蛍光信号(SFN)をフィルタし、第1のフィルタされた中間信号(SFN’)を出力するために、前記キャリア周波数(f)を中心とするノッチ・フィルタ(361)と、
    −第1のフィルタされた蛍光信号(SFN)を生成するために、前記第1のデジタル蛍光信号(SFN)と前記第1のフィルタされた中間信号(SFN’)との減算を実行する減算器(362)と、ここで、前記第1のフィルタされた蛍光信号(SFN)は、前記第1の復調手段(34)の第1および第2の乗算器(341,342)に入力される、
    を備える、請求項3に記載のシステム(1)。
  5. 前記デジタル処理手段(32,33)は、
    −少なくとも1つの第2の復調参照信号(SRSIN,SRCOS)を生成するために、前記キャリア周波数(f)において、前記第2のデジタル参照信号(SRN)に、少なくとも1つのデジタル復調信号(SINE、COSINE)を乗じることによって、前記第2のデジタル参照信号(SRN)を復調するように設計された第2の復調手段(37)と、
    −前記第2の参照値(VALR)を、少なくとも1つの第2の復調参照信号(SRSIN,SRCOS)に基づいて計算するように設計された第2の計算手段(383)と
    を備える、請求項1乃至4のうちの何れかに記載のシステム(1)。
  6. 前記第2の復調手段(37)は、
    −いわゆる第2の同一フェーズ復調蛍光信号(SRSIN)を出力するように、前記キャリア周波数(f)および同一フェーズにおける、前記シヌソイド・キャリア信号(SNM)とのデジタル復調信号(SINE)よる第1の乗算器(371)と、ここで、前記第1の乗算器(371)は、前記キャリア周波数(f)よりも低いカットオフ周波数(f)において第1のロウ・パス・フィルタ(381)によって後続される、
    −いわゆる第2のフェーズ直交復調蛍光信号(SRCOS)を出力するように、前記シヌソイド・キャリア信号(SNM)に関して同一フェーズ直交で、前記キャリア周波数(f)におけるデジタル復調信号(COSINE)による第2の乗算器(372)と、ここで、前記第2の乗算器(372)は、前記同じカットオフ周波数(f)において第2のロウ・パス・フィルタ(382)によって後続される、
    を備え、
    前記第2の計算手段(853)は、前記第1および第2の乗算器(371,372)の出力において、前記第2の同一フェーズ復調参照信号(SRSIN)と前記第2の同一フェーズ直交復調参照信号(SRCOS)との総和のモジュールに対応する第2の参照値(VALR)を計算する、
    請求項5に記載のシステム(1)。
  7. 前記デジタル処理手段(32,33)は、前記第2のアナログ/デジタル変換手段(22)の出力、および、前記第1および第2の乗数器(371,372)の入力において、
    −前記第2のデジタル参照信号(SRN)をフィルタし、第2のフィルタされた中間信号(SRN’)を出力するように、前記キャリア周波数(f)を中心とするノッチ・フィルタ(391)と、
    −第2のフィルタされた参照信号(SRN)を生成するように、前記第2のデジタル参照信号(SRN)と前記第2のフィルタされた中間信号(SRN’)との減算を実行する減算器(392)と、ここで、前記第2のフィルタされた参照信号(SRN)は、前記第2の復調手段(37)の第1および第2の乗算器(371,372)に入力される、
    を備える、請求項6に記載のシステム(1)。
  8. 前記放射源(10)と前記光学スプリッタ(13)との間に介挿され、実質的に前記放出波長を中心とする光学バンド・パス・フィルタ(11)、をさらに備える請求項1乃至7のうちの何れかに記載のシステム(1)。
  9. 前記サンプル(E)と前記第1の光検出手段(14)との間に介挿され、実質的に蛍光波長を中心とする光学バンド・パス・フィルタ(141)、をさらに備える請求項1乃至8のうちの何れかに記載のシステム(1)。
  10. 前記光学バンド・パス・フィルタ(141)と前記第1の光検出手段(14)との間に介挿入され、案内コーンの形態で実現される導波管(142)、をさらに備える請求項9に記載のシステム(1)。
  11. 前記光学スプリッタ(13)と前記第2の光検出手段(15)との間に介挿され、前記放出波長よりも実質的に低い低波長カットオフを示す光学ロウ・パス・フィルタ(151)、をさらに備える請求項1乃至10のうちの何れかに記載のシステム(1)。
  12. 前記光学ロウ・パス・フィルタ(151)と前記第2の光検出手段(15)との間に介挿され、案内コーンの形態で実現される導波管(152)、をさらに備える請求項11に記載のシステム(1)。
  13. 前記シヌソイド・キャリア信号(SNM)は、前記キャリア周波数(f)において、いくつかの周期的なシヌソイド反復のセットの形態からなり、2つの連続する反復間の時間差は、前記シヌソイド反復の周期よりも大きい、請求項1乃至12のうちの何れかに記載のシステム(1)。
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