JPH1144637A - 光透過検出方法 - Google Patents

光透過検出方法

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JPH1144637A
JPH1144637A JP16217297A JP16217297A JPH1144637A JP H1144637 A JPH1144637 A JP H1144637A JP 16217297 A JP16217297 A JP 16217297A JP 16217297 A JP16217297 A JP 16217297A JP H1144637 A JPH1144637 A JP H1144637A
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Yuji Sawakuri
裕二 澤栗
Takahiro Ichikawa
孝博 市川
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CHUNITI DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光分子振動波長λ1 については光透過度が含
有成分濃度に応じて変動し、ベース波長λ2 については
含有成分濃度によらず光透過度がほとんど変動しないと
いう現象を基盤とした含有成分濃度測定方法を実施可能
にする。 【解決手段】 光分子振動波長λ1 を有する光を試料1
に照射したときの受光出力レベルと、ベース波長λ2
有する光を試料1に照射したときの受光出力レベルとの
間で任意のレベル差が生じるよう、各々の光の発光レベ
ルを設定し、光分子振動波長λ1 を有する光を試料1に
照射したときの受光出力に含まれる、試料1の含有成分
濃度に応じた変動分、を増大させた測定出力iを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料例えば水溶液
中又は生体血液中(以下、単に水溶液中という。)に含
まれる糖分又はアルコールなど含有成分の濃度を非接触
で測定するための光透過検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、試料例えば水溶液中の含
有成分の濃度を非接触で測定する方法として、試料の光
透過度もしくは光吸収度(以下、単に光透過度とい
う。)を測定し、この測定された光透過度に基づいて試
料中の含有成分の濃度を測定する光透過検出方法があ
る。
【0003】本発明者らは、このような光透過検出方法
を用いて水溶液中の糖分濃度を測定したところ、次のよ
うな現象、すなわち、図5に示すように、ある特定の波
長例えば958nm、1053nm、1154nm、1
224nm、…(以下、光分子振動波長λ1 という。)
については光透過度が糖分濃度に応じて変動し、他の波
長(以下、ベース波長λ2 という。)については糖分濃
度によらず光透過度がほとんど変動しないという現象を
発見するに至った。また、水溶液中のアルコール濃度を
測定した場合にも、上述したような糖分濃度を測定した
場合と同様、光分子振動波長λ1 について光透過度がア
ルコール濃度に応じて変動し、ベース波長λ2 について
はアルコール濃度によらず光透過度がほとんど変動しな
いという現象を発見できた。
【0004】そこで、このような現象を基盤とした、試
料の含有成分濃度測定方法として、光分子振動波長λ1
についての光透過度を測定し、この測定された光透過度
に基づいて含有成分濃度を測定するという方法が考えら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、含有成
分濃度が微少濃度(例えば数十mg/l)である場合、
試料に光を照射する発光源として、ノイズ成分及びドリ
フト成分(以下、ゆらぎという。)が10-8〜10-10
程度と極めて小さなものが要求されることが判明した。
ところが、現実の発光源としては、10-5〜10-6程度
の比較的大きなゆらぎを有する発光源が製作上の限界で
あり、このため、上記現象を基盤とした含有成分濃度測
定方法の実施は困難であった。
【0006】そこで、本発明者は、上記問題点を解決す
べく鋭意検討した結果、次に述べるような原理に基づ
き、試料の含有成分濃度が微少濃度であっても、上述し
たような現象を基盤とした含有成分濃度測定方法を実施
可能にする光透過検出方法を案出するに至った。
【0007】グルコースなど水溶液においては、図4に
示すように、光分子振動波長λ1 の光分子振動振幅x
(光分子振動振幅変化率x/e1 )は、水溶液の含有成
分濃度に比例する。
【0008】そして、図3において、光分子振動波長λ
1 に対するPD電流増幅出力を、試料に含有成分が無い
ときはe1 、試料に含有成分が有るときはe1 に変動分
をxを加算した(e1 +x)とし、また、ベース波長λ
2 に対するPD電流増幅出力をe2 とすると、試料に含
有成分が無いときの差動出力y0 、及び、試料に含有成
分が有るときの差動出力yは、それぞれ、 y0 =e1 −e2 (1) y =e1 −e2 +x (2) で表され、差動出力yと差動出力y0 との比y/y0
は、 y/y0 =1+(x/e1 )/{1−(e2 /e1 )} (3) で表される。
【0009】したがって、上記式(3) より、図4に示す
ように含有成分濃度に比例する光分子振動振幅変化率x
/e1 に対し、差動出力yは1/{1−e2 /e1 }倍
されて出力されることになる。
【0010】このため、PD電流増幅出力e1 、e2
発光源による10-5程度のゆらぎを含んでいるものとす
ると、上記式(1) の差動出力y0 をゆらぎに対して1桁
大きな10-4程度にまで設定可能であり、上記式(3) の
第2項から、変動分xに対して104 に感度が増倍した
y/y0 を測定出力として得ることができる。そして、
測定出力y/y0 は試料の透過度に比例している。
【0011】さらに、本発明者らは、上記光分子振動波
長λ1 例えば958nm、1053nm、1154n
m、1224nm、…においては、図5に示すように山
と谷が交互に現れることを発見した。したがって、これ
らの光分子振動波長λ1 のうち山と谷の関係にある、換
言すると、透過度が増減逆方向に変動する、二つの光分
子振動波長λ1 (仮に、一方をλ11、他方をλ12とす
る。)を有する二つの光を試料に照射する場合、上述し
たような光分子振動波長λ1 とベース波長λ2 の二つの
光を試料に照射する場合と比べ、光分子振動波長λ1
限定されていることから二つの光分子振動波長λ11、λ
12の選定に厳密さが要求されるという問題はあるが、一
方では、透過度の変動分を二倍程度に増倍させることが
できるという利点がある。
【0012】本発明は、このような発見に基づき、透過
度の変動分をさらに増大させることができる光透過検出
方法を提供することも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による光透過検出
方法は、請求項1に記載されるように、試料の含有成分
濃度に応じて光透過度が変動する光分子振動波長を有す
る光と、前記試料の含有成分濃度によらず光透過度がほ
とんど変動しないベース波長を有する光とからなる二つ
の光を、前記試料に対する照射光として用い、前記光分
子振動波長を有する光を前記試料に照射したときの受光
出力レベルと、前記ベース波長を有する光を前記試料に
照射したときの受光出力レベルとの間で任意のレベル差
が生じるよう、前記各々の光の発光レベルを設定し、前
記光分子振動波長を有する光を前記試料に照射したとき
の受光出力に含まれる、前記試料の含有成分濃度に応じ
た変動分、を増大させた測定出力を得ることを特徴とす
る。
【0014】本発明による光透過検出方法は、請求項2
に記載されるように、試料の含有成分濃度に応じて光透
過度が増減逆方向に変動する光分子振動波長を有する二
つの光を、前記試料に対する照射光として用い、前記二
つの光のうち一方の光を前記試料に照射したときの受光
出力レベルと、前記二つの光のうち他方の光を前記試料
に照射したときの受光出力レベルとの間で任意のレベル
差が生じるよう、前記各々の光の発光レベルを設定し、
前記二つの光を前記試料に照射したときの受光出力に含
まれる、前記試料の含有成分濃度に応じた変動分、を増
大させた測定出力を得ることを特徴とする。
【0015】本発明による光透過検出方法は、請求項3
に記載されるように、請求項1又は請求項2において、
ドリフト成分及びノイズ成分を除去した測定出力を得る
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用効果】請求項1に記載の本発明によると、
光分子振動波長を有する光を試料に照射したときの受光
出力レベルと、ベース波長を有する光を試料に照射した
ときの受光出力レベルとの間で任意のレベル差が生じる
よう、各々の光の発光レベルを設定し、光分子振動波長
を有する光を試料に照射したときの受光出力に含まれ
る、試料の含有成分濃度に応じた変動分、を増大させた
測定出力を得るようにしたため、測定出力の感度を増倍
させることができ、製作上の限界とされる10-5〜10
-6程度の比較的大きなゆらぎを有する発光源を用いて、
上述した現象を基盤とした含有成分濃度測定方法の実施
を可能にすることができる。
【0017】また、請求項2に記載の本発明によると、
透過度の変動分をさらに増大させることができるため、
試料の含有成分がより微少濃度であっても高精度に含有
成分濃度を測定することが可能になる。
【0018】また、周期性の矩形波駆動による発光源で
は、そのドリフト成分及びノイズ成分の他、光空間伝送
途中で混入するノイズ光(例えば、ハム、外来光)を除
去することにより、S/Nの大きな測定出力を得ること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1は、第一実施例による光透過検出方法
を実施する際に使用されるシステムの構成を示してい
る。
【0021】図1に示すシステムは、糖分又はアルコー
ルなどからなる成分を含有する水溶液など試料1の含有
成分濃度を測定するためのシステムである。
【0022】このシステムは、大別して、試料1に対し
光を照射する部分2(以下、発光系という。)と、試料
1を透過してきた光をその受光量に応じたレベルの電気
信号に変換し、最終的に測定出力を得る部分3(以下、
測定系という。)とから構成されている。
【0023】(1) 発光系2 発光系2は、光分子振動波長λ1 を有する光を発し試料
1に照射する第1の発光体21例えば発光ダイオード
と、ベース波長λ2 を有する光を発し試料1に照射する
第2の発光体22例えば発光ダイオードとを備える。
【0024】第1の発光ダイオード21は第1の駆動回
路23によって駆動され、第2の発光ダイオード22は
第2の駆動回路24によって駆動される。
【0025】第1の駆動回路23は、第1のスイッチン
グ素子23a例えばトランジスタと、第1の電流調整素
子23b例えば可変抵抗とを備え、第2の駆動回路24
は、第2のスイッチング素子24a例えばトランジスタ
と、第2の電流調整素子24b例えば可変抵抗とを備え
る。
【0026】第1のトランジスタ23a及び第2のトラ
ンジスタ24aは、制御回路25例えば矩形波発生回路
の矩形波信号(図1図示波形(a)参照)例えば周波数
1kHzの矩形波信号によってスイッチング制御され、
矩形波信号aに同期して第1の発光ダイオード21及び
第2の発光ダイオード22に対し交互に駆動電流を流し
発光させる。
【0027】第1の可変抵抗23b及び第2の可変抵抗
24bは、それぞれ、第1の発光ダイオード21の駆動
電流及び第2の発光ダイオード22の駆動電流を調整す
る(図1図示波形(b)参照)、換言すると、第1の発
光ダイオード21の発光レベル及び第2の発光ダイオー
ド22の発光レベルを調整するものであり、第1の発光
ダイオード21の発光レベルと第2の発光ダイオード2
2の発光レベルとが異なるよう、第1、第2の可変抵抗
24a、24bは調整される。
【0028】(2) 測定系3 測定系3は、試料1を透過してきた光をその受光量に応
じたレベルの電気信号に変換する光電変換素子31例え
ばフォトダイオードを備える。
【0029】フォトダイオード31には、このフォトダ
イオード31に流れる電流(図1図示波形(c)参照)
を増幅する電流増幅回路32が接続されている。
【0030】電流増幅回路32の出力側には、演算回路
33例えば割算回路が接続されている。演算回路33
は、電流増幅回路32の出力(図1図示波形(d)参
照)を正規化するものであり、電流増幅回路32からの
入力dを矩形波発生回路25の出力側に接続された絶対
値生成回路34からの入力(図1図示波形(e)参照)
で割算し、電流増幅回路32の出力dに含まれる発光系
2のドリフト成分を除去するためのものである。なお、
絶対値生成回路34からの入力eは、電流増幅回路32
の出力dと演算回路33の出力(図1図示波形(f)参
照)の両波形が揃うよう第3の可変抵抗35及び第4の
可変抵抗36により調整されている。
【0031】演算回路33の出力側には、帯域フィルタ
37が接続されている。帯域フィルタ37は、演算回路
33の出力fから矩形波信号aの周波数(1kHz)以
外のノイズ成分を除去するためのものである。
【0032】帯域フィルタ37の出力側には、帯域フィ
ルタ37の出力(図1図示波形(g)参照)を増幅する
増幅回路38が接続されている。
【0033】増幅回路38の出力側には、同期整流回路
39が接続されている。同期整流回路39は、帯域フィ
ルタ37と同様、増幅回路38の出力(図1図示波形
(h)参照)から矩形波信号aの周波数(1kHz)以
外のノイズ成分を除去するためのものであり、この同期
整流回路39の出力(図1図示波形(i)参照)が測定
出力となる。
【0034】次に、上記のように構成されたシステムの
動作を説明する。
【0035】発光系2においては、矩形波発生回路25
の矩形波信号aに同期して第1のトランジスタ23a及
び第2のトランジスタ24aが交互にオン、オフし、第
1の発光ダイオード21及び第2の発光ダイオード22
に交互に駆動電流bが流れ、第1の発光ダイオード21
から光分子振動波長λ1 を有する光が、第2の発光ダイ
オード22からベース波長λ2 を有する光が、試料1に
対し交互に照射される。
【0036】ここで、第1の発光ダイオード21の駆動
電流値及び第2の発光ダイオード22の駆動電流値は、
それぞれ、第1の可変抵抗23b及び第2の可変抵抗2
4bによって調整され、第1の発光ダイオード21の発
光レベルと第2の発光ダイオード22の発光レベルは異
なるレベルに設定されている。
【0037】一方、測定系3においては、フォトダイオ
ード31に、試料1を透過してきた光の受光量に応じた
レベルの電流cが流れ、この電流cは電流増幅回路32
によって増幅される。ここで、第1の発光ダイオード2
1の発光に対する受光量は、試料1が含有する成分濃度
に応じて変動し、この含有成分濃度は電流cにおいて、
第1の発光ダイオード21に対応する電流部分のレベル
変化となって現れる(図1図示波形(c)における破線
波形は、含有成分濃度が小さく光分子振動波長λ1 の光
透過度が大きい場合の電流レベルを表している。)。
【0038】電流増幅回路32の出力dは、演算回路3
3において、その入出力波形dとfがほぼ等しくなるよ
うに絶対値生成回路34からの入力eで演算され正規化
される。この正規化により、電流増幅回路32の出力d
に含まれる発光系2のドリフト成分は低減又は除去され
る。
【0039】演算回路33の出力fは、帯域フィルタ3
7により、矩形波信号aの周波数(1kHz)以外のノ
イズ成分が除去される。ここで、帯域フィルタ37の出
力gの振幅は、電流cにおける第1の発光ダイオード2
1に対応する電流部分のレベルと、第2の発光ダイオー
ド22に対応する電流部分のレベルの差に比例する。
【0040】帯域フィルタ37の出力gは増幅回路38
によって増幅される。
【0041】増幅回路38の出力hは、同期整流回路3
9により、矩形波信号aの周波数(1kHz)以外のノ
イズ成分が除去され、測定出力iとして同期整流回路3
9から出力される。
【0042】したがって、測定出力iは、予め任意に設
定された値と試料1の含有成分濃度に応じた値とを加え
たレベルをもち、含有成分濃度が小さいため光分子振動
波長λ1 の光透過度が大きい場合には、高いレベルとな
る(図1図示波形(c),(d),(f),(g),
(h),(i)の破線波形参照)。
【0043】以上説明したように、本実施例による光透
過検出方法は、試料1の含有成分濃度に応じて光透過度
が変動する光分子振動波長λ1 を有する光と、試料1の
含有成分濃度によらず光透過度がほとんど変動しないベ
ース波長λ2 を有する光とからなる二つの光を、試料1
に対する照射光として用い、光分子振動波長λ1 を有す
る光を試料1に照射したときの受光出力レベルと、ベー
ス波長λ2 を有する光を試料1に照射したときの受光出
力レベルとの間で任意のレベル差が生じるよう、各々の
光の発光レベルを設定し、光分子振動波長λ1 を有する
光を試料1に照射したときの受光出力に含まれる、試料
1の含有成分濃度に応じた変動分、を増大させた測定出
力を得るようにした。このため、測定出力の感度を増倍
させることができ、製作上の限界とされる10-5〜10
-6程度の比較的大きなゆらぎを有する発光源を用いて、
明細書冒頭に述べた現象を基盤とした含有成分濃度測定
方法の実施を可能にすることができる。
【0044】本実施例による光透過検出方法は、演算回
路33、帯域フィルタ37、同期整流回路39を設けた
ため、発光源などによるドリフト成分及びノイズ成分を
除去した測定出力を得ることができ、高分解能を達成で
きる。
【0045】図2は、本実施例による光透過検出方法を
実施するための他のシステムの構成を示している。
【0046】図2に示すシステムは、試料1の交換に際
して変動する光レベルを考慮し、絶対値生成回路34の
出力レベルを基準として、演算回路33例えば割算回路
の出力レベルをほぼ一定に保つよう構成されている。
【0047】具体的には、電流増幅回路32と演算回路
33との間にAGC増幅回路40を設ける。また、この
AGC増幅回路40の制御入力側に、演算回路33の出
力のピーク値と、絶対値生成回路34の出力のうちベー
ス波長λ2 に対応する成分のピーク値を保持するピーク
ホールド回路41を設ける。さらに、演算回路33の出
力のピーク値と絶対値生成回路34の出力の上記成分の
ピーク値との差を生成する差動増幅回路42を設ける。
さらに、差動増幅回路42の出力を平滑化しAGC増幅
回路40に制御信号として入力させる積分回路43を設
ける。
【0048】このシステムによっても、図1のシステム
と同様、試料の含有成分濃度が微少濃度であっても、上
記現象を基盤とした含有成分濃度測定方法を実施可能に
することができる。
【0049】図1及び図2においては、その入出力波形
dとfがほぼ等しくなるようにできる演算回路33を割
算回路として説明したが、演算回路33は引算回路であ
ってもよく、動作上dとfの条件が交流成分においてほ
ぼ等しくすればよい。引算回路は簡単に構成でき実用上
のメリットが大きい。いずれにしても、任意の設定値が
10-3〜10-4のように小さいと、割算であっても引算
であっても誤差も少なく、かつ、発光源ドリフトを除去
する効果が期待できる。
【0050】なお、上述した実施例では、光分子振動波
長λ1 を有する光とベース波長λ2を有する光とを試料
1に照射するようにしているが、ベース波長λ2 を有す
る光の代わりに、ある光分子振動波長λ11に対し透過度
が増減逆方向の関係に立つ他の光分子振動波長λ12(例
えば、958nmのλ11に対し1053nmのλ12)を
有する光を照射するようにしてもよい。
【0051】この場合、透過度の変動分を上述した実施
例と比べ二倍程度に増倍させることができるため、試料
の含有成分がより微少濃度であっても高精度に含有成分
濃度を測定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による光透過検出方法を実施するため
のシステムの構成図である。
【図2】他のシステムの構成図である。
【図3】本発明を説明するための説明図であり、波長と
PD電流増幅出力との関係を示すグラフである。
【図4】同じく説明図であり、含有成分濃度と光分子振
動振幅変化率又は光分子振動振幅との関係を示すグラフ
である。
【図5】波長と透過度の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 試料 2 発光系 3 測定系

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の含有成分濃度に応じて光透過度が
    変動する光分子振動波長を有する光と、前記試料の含有
    成分濃度によらず光透過度がほとんど変動しないベース
    波長を有する光とからなる二つの光を、前記試料に対す
    る照射光として用い、 前記光分子振動波長を有する光を前記試料に照射したと
    きの受光出力レベルと、前記ベース波長を有する光を前
    記試料に照射したときの受光出力レベルとの間で任意の
    レベル差が生じるよう、前記各々の光の発光レベルを設
    定し、前記光分子振動波長を有する光を前記試料に照射
    したときの受光出力に含まれる、前記試料の含有成分濃
    度に応じた変動分、を増大させた測定出力を得ることを
    特徴とする光透過検出方法。
  2. 【請求項2】 試料の含有成分濃度に応じて光透過度が
    増減逆方向に変動する光分子振動波長を有する二つの光
    を、前記試料に対する照射光として用い、 前記二つの光のうち一方の光を前記試料に照射したとき
    の受光出力レベルと、前記二つの光のうち他方の光を前
    記試料に照射したときの受光出力レベルとの間で任意の
    レベル差が生じるよう、前記各々の光の発光レベルを設
    定し、前記二つの光を前記試料に照射したときの受光出
    力に含まれる、前記試料の含有成分濃度に応じた変動
    分、を増大させた測定出力を得ることを特徴とする光透
    過検出方法。
  3. 【請求項3】 ドリフト及びノイズを除去した測定出力
    を得ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の光透過検出方法。
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