JP2014530171A - Mseフレームワークタイプのモレキュラーシーブの合成 - Google Patents

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Abstract

本発明の態様は、MSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの合成方法であって、水の源と;ケイ素、スズ、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1つから選択される4価元素(Y)の酸化物の源と;任意選択的で、しかし好ましくは3価元素(X)の源と;アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)の源と;第1単一窒素含有環状アンモニウム有機カチオン(Q1)の源と;多重窒素含有モノカチオンおよび/または2つ以上のアンモニウムカチオンを同じ分子中に含有する多重イオン性化学種を含むことができる任意選択的な第2多重窒素含有有機カチオン(Q2)の源とを含む反応混合物を結晶化させることを含む方法に関する。

Description

(発明の分野)
本発明は、MCM−68などの、MSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの合成に、および有機変換プロセスでのそれらの使用に関する。
(発明の背景)
MCM−68は、1つの12員環チャネルシステムと2つの10員環チャネルシステムとを含む独特の3次元チャネル構造を有する単結晶相モレキュラーシーブ材料であり、そのチャネル構造において各システムのチャネルは、他のシステムのチャネルに垂直に伸びており、そしてチャネル構造において12環チャネルは一般に真っ直ぐであり、10環チャネルは曲がりくねっている(正弦波形である)。MCM−68のフレームワーク構造は、国際ゼオライト協会構造委員会(Structure Commission of the International Zeolite Association)によってコードMSEを割り当てられている。
MCM−68の組成および特徴的なX線回折パターンは、特許文献1に開示されており、この特許はまた、N,N,N’,N’−テトラエチルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3:5,6−ジピロリジニウムジカチオンを含む構造指向剤の存在下でのこのモレキュラーシーブの合成を記載している。特許文献1の内容全体は、参照により本明細書に援用される。
特許文献1は、芳香族アルキル化およびトランスアルキル化反応での触媒としてのMCM−68の使用を例示している。さらに、特許文献2は、MCM−68が主分解触媒か、ゼオライトYなどの、従来の粗孔分解触媒と併せての添加成分かのどちらかである状態で、MCM−68が炭化水素原料の接触分解において活性を示して向上した収率のブチレンおよびイソブテンを生成することを開示している。
MCM−68の商業的開発は、その合成のために特許文献1で要求されているN,N,N’,N’−テトラエチルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3:5,6−ジピロリジニウムジカチオン構造指向剤の高い費用によって妨げられており、それ故にMCM−68の合成のための代わりの、それほど高価ではない構造指向剤を見いだすことにこれまでかなりの関心が寄せられてきた。
特許文献3で、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンがMCM−68の合成で構造指向剤として有効であると述べられている。特許文献3は、MCM−68の合成でのMCM−68種結晶の使用を記載している。
UZM−35は、一般にMSEフレームワークタイプの材料に、そして特にMCM−68に構造の点で幾らかの類似性を有することができる。特許文献4は、より簡単な、一価のカチオンを使用するUZM−35の合成方法を開示している。しかし、この参考文献は、UZM−35が、MCM−68とは異なる、独特のx線回折パターンを有することを指摘している。
本発明によれば、本明細書に記載される比較的簡単なカチオンがMCM−68の合成での構造指向剤として有効であり得ることが今回分かった。さらに、MCM−68が種結晶添加製造において多くのこれらのカチオンを使って製造できることが分かった。
米国特許第6,049,018号明細書 米国特許第7,198,711号明細書 米国特許出願公開第2009/0318696号明細書 米国特許出願公開第2010/0081775号明細書
(発明の要旨)
一態様では、本発明は、MSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの合成(製造)方法であって、
水の源(又は供給源)と、
ケイ素、スズ、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1つから選択される4価元素(Y)の酸化物の源(又は供給源)と、
任意選択的な3価元素(X)の源(又は供給源)と、
アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)の源(又は供給源)と、
以下の2つの一般構造:
[式中、Aは、>CR1314基、>C=O基、または>O基であり、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル基またはC〜C炭化水素鎖であり、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素またはC〜C炭化水素鎖であり、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、C〜C炭化水素鎖であり、前記RおよびR基の1つは、前記R13およびR14基の1つに交互に接続してC〜C炭化水素連結部分を形成することができる]
の1つまたは両方を有する第1有機カチオン(Q1)の源(又は供給源)と
を含む反応混合物を結晶化させることを含む方法に関する。
様々なSi/Alモル比での、構造指向剤としてのN−メチル−N−ブチルピロリジニウムカチオンを使った種結晶添加製造物からの一連の粉末x線回折(XRD)トレース、および比較試料からの粉末XRDトレースとの比較を示す。 実施例35の製造からの生成物の走査電子顕微鏡(SEM)画像を示す。 実施例64からの生成物の粉末x線回折(XRD)トレースを示す。 実施例64の製造からの生成物の走査電子顕微鏡(SEM)画像を示す。 実施例66からの生成物の粉末x線回折(XRD)トレースを示す。
(実施形態の詳細な説明)
環状アンモニウムカチオンを構造指向剤(の1つ)として使用する、MCM−68などの、MSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの合成方法が本明細書に記載される。芳香族アルキル化およびトランスアルキル化反応において、ならびに炭化水素原料の接触分解においてなどの、有機変換反応での触媒としての、得られたMSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの焼成形態の使用がまた本明細書に記載される。
MCM−68は、1つの12員環チャネルシステムと2つの10員環チャネルシステムとを含む独特の3次元チャネルシステムを有する合成多孔質単結晶相材料であり、そのチャネル構造において各システムのチャネルは、他のシステムのチャネルに垂直に伸びており、そしてそのチャネル構造において12環チャネルは一般に真っ直ぐであり、10環チャネルは一般に曲がりくねっている(正弦波形である)。MCM−68のフレームワーク構造は、国際ゼオライト協会構造委員会によってコードMSEを割り当てられている。
その焼成形態では、MCM−68は、下の表1にリストされるラインで他の公知の合成されたままのおよび/または熱処理された結晶性材料のパターンと区別されるX線回折(XRD)パターンを有する。
本明細書ではd−間隔と記載されているが、XRDスペクトルで観察されるピークは、強度の最大値を有し、このピーク最大値は、本明細書にリストされるd−間隔「ライン」に相当する。これらのX線回折データは、Cu−Kα放射線を使用する、そしてGoebelミラーおよびHI−STAR面積検出器を備えたBruker D8 Discover回折システムで収集された。XRDスペクトルは、2つのフレーム、約4°〜約20°2θの第1フレーム、および約20°〜約36°2θの第2フレームで回折パターンを測定することによって記録された。2次元回折パターンは、積分され、Bruker GADDソフトウェアを用いて2θ対強度の1次元プロットに変換された。面間(d−)間隔は、オングストローム単位で計算され、バックグラウンド上の、最強ラインの強度、Iの百分率として調整される、ラインの相対強度、I/Iは、Materials Data,Inc.,Jadeソフトウェアピーク検索アルゴリズムを使って誘導された。強度は、Lorentzおよび分極効果について補正されなかった。相対強度は、記号VS=非常に強い(80〜100%)、S=強い(60〜80%)、M=中位(40〜60%)、W=弱い(20〜40%)、およびVW=非常に弱い(0〜20%)の観点から示される。シングルラインとしてこれらの試料についてリストされる回折データが、結晶学的変化の差などの、ある種の条件下では、解像または部分解像ラインとして現れる可能性がある複数の重なり合ったラインからなる可能性があることは理解されるべきである。典型的には、結晶学的変化は、構造の相当する変化なしに、単位格子パラメータの微小変化および/または結晶対称の変化を含むことができる。相対強度の変化などの、これらの微小効果は、とりわけ、カチオン含有量の差、フレームワーク組成、細孔充填の本質および程度、結晶サイズおよび形状、好ましい配向、ならびに熱および/または熱水履歴の結果として追加的にまたは交互に起こり得る。
MCM−68の構造は、米国特許第7,198,711号明細書におよびJournal of Physical Chemistry B,110,2045(2006)にさらに考察されている。
MCM−68は、モル関係:X:(n)YO(式中、Xは、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄、およびクロムの少なくとも1つから選択される、好ましくはアルミニウムを少なくとも含む3価元素であり;Yは、ケイ素、スズ、チタン、バナジウム、およびゲルマニウムの少なくとも1つから選択される、好ましくはケイ素を少なくとも含む4価元素であり;nは、約4〜約100,000などの、少なくとも約4であり、典型的には約10〜約1000、たとえば約10〜約100であり得る)を含む化学組成を有する。
MCM−68は一般に熱安定性があり、焼成形態では、比較的高い表面積(たとえば、約0.21cc/gの微小孔容積と共に約660m/g)およびかなりの炭化水素収着能、たとえば:
を示す。
その活性な水素形態では、MCM−68は、約900〜約2000のアルファ値(Alpha Value)の、比較的高い酸活性を示すことができる。アルファ値は、標準触媒と比較して触媒の接触分解活性のおおよその指標であり、それは、相対速度定数(単位時間当たり触媒の体積当たりのノルマルヘキサン転化速度)を与える。それは、1のアルファ(速度定数=0.016秒−1)と見なされるシリカ−アルミナ分解触媒の活性をベースにしている。アルファ試験(Alpha Test)は、それぞれが当該記載に関して参照により本明細書に援用される、米国特許第3,354,078号明細書に;ならびにJournal of Catalysis,4,527(1965);6,278(1966);および61,395(1980)に記載されている。本明細書で用いられる試験の実験条件は、Journal of Catalysis,61,395(1980)に詳細に記載されているように、約538℃の一定温度および可変流量を含む。
米国特許第6,049,018号明細書に開示されているように、MCM−68は、N,N,N’,N’−テトラエチルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3:5,6−ジピロリジニウムジカチオンを構造指向剤として使用して以前は合成されている。しかし、この構造指向剤の高い費用は、MCM−68の商業的開発を著しく妨げてきた。
MCM−68を合成する本発明の方法は、以下の2つの一般構造:
[式中、Aは、>CR1314基、>C=O基、または>O基であり、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル基またはC〜C炭化水素鎖であり、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素またはC〜C炭化水素鎖であり、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、C〜C炭化水素鎖であり、前記RおよびR基の1つは、前記R13およびR14基の1つに交互に接続してC〜C炭化水素連結部分を形成することができる]
の1つまたは両方を有する構造指向剤(structure directing agent )カチオン(まとめてQ1)の少なくとも一部として用いる。
本明細書で好適なモノカチオン構造指向剤源には、たとえば、対イオンとしてハロゲン化物(たとえば、ヨージド)および/またはヒドロキシドを持った、結晶性材料MCM−68の形成に有害ではないこれらのモノカチオンの任意の塩が含まれ得る。したがって、アンモニウム窒素はいかなるヒドロキシル基とも共有結合していなくてもよいが、ヒドロキシルイオンは、適切な対イオンであることもある。
例示的な単一窒素含有環状アンモニウムモノカチオン(Q1)には、4,4−ジアルキル−ピペリジニウムカチオン(たとえば、4−メチル−4−エチル−ピペリジニウム、4−メチル−4−プロピル−ピペリジニウム、4−メチル−4−ブチル−ピペリジニウム、4,4−ジエチル−ピペリジニウム、4−エチル−4−プロピル−ピペリジニウム、4−エチル−4−ブチル−ピペリジニウムなど、およびそれらの組み合わせ)、N−アルキル−キヌクリジニウムカチオン(たとえば、N−メチル−キヌクリジニウム、3−ヒドロキシ−N−メチル−キヌクリジニウムなど、およびそれらの組み合わせ)、4,4−ジアルキル−モルホリニウムカチオン(たとえば、4−メチル−4−エチル−モルホリニウム、4−メチル−4−プロピル−モルホリニウム、4−メチル−4−ブチル−モルホリニウム、4,4−ジエチル−モルホリニウム、4−エチル−4−プロピル−モルホリニウム、4−エチル−4−ブチル−モルホリニウムなど、およびそれらの組み合わせ)、4,4−ジアルキル−ピロリジニウムカチオン(たとえば、4−メチル−4−エチル−ピロリジニウム、4−メチル−4−プロピル−ピロリジニウム、4−メチル−4−ブチル−ピロリジニウム、4,4−ジエチル−ピロリジニウム、4−エチル−4−プロピル−ピロリジニウム、4−エチル−4−ブチル−ピロリジニウムなど、およびそれらの組み合わせ)など、ならびにそれらの組み合わせが含まれ得るが、それらに限定されない。
任意選択的に、第2多重窒素含有カチオン(Q2)がまた、本発明によるMCM−68用の構造指向剤の一部として存在することができる。そのような第2カチオンには、(Q1A)に似ているが式中Aが>N−R15基であり、ここで、R15が嵩高いC〜C12炭化水素部分(たとえば、環状、分岐、および/またはヒドロキシ官能化炭化水素部分)である一般式を有するヒンダードピペラジン構造のアンモニウムカチオン;二重アンモニウムジカチオン;またはそれらの組み合わせが含まれ得るが、それらに限定されない。
一実施形態では、二重アンモニウムジカチオンは、一般構造:R−R−R[式中、RおよびRは、同じもしくは異なるものであり、Rおよび/またはRは、式
のN−アルキルピペリジニウム基であるか
またはRおよび/またはRは、式
のキヌクリジニウム基であり、
は、式(CH(ここで、nは4〜6である)のポリメチレン基であるか、またはRは、5〜8個の炭素原子を有するシルコアルキレン基であり、ここで、Rは、C〜Cアルキル基、たとえばメチル基である]を有することができる。
さらにまたは交互に、二重アンモニウムジカチオンは、N,N,N’,N’−テトラアルキルビシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−5,6:7,8−ジピロリジニウム(ここで、各アルキル基は独立して、C〜Cアルキルである)などの、ビシクロオクテン−ビス(N,N−ジアルキルピロリジニウム)カチオンであり得る。各アルキル基がエチル部分であるとき、構造は、次の通りであり得る:
具体的には2つ以上のカチオン源が構造指向剤組成物に使用されるとき、単一窒素含有環状アンモニウム(第1)モノカチオン対第2多重窒素含有カチオンのモル比は、少なくとも約1:9、たとえば、少なくとも約1:7、少なくとも約1:5、少なくとも約1:4、少なくとも約1:3、少なくとも約1:2、少なくとも約1:1、少なくとも約3:2、少なくとも約2:1、少なくとも約5:2、少なくとも約3:1、少なくとも約4:1、少なくとも約5:1、少なくとも約7:1、少なくとも約9:1、少なくとも約19:1、少なくとも約49:1であり得る。さらにまたは交互に、2つ以上のカチオン源が構造指向剤組成物に使用されるとき、環状アンモニウム(第1)カチオン対第2カチオンのモル比は、約999:1以下、約499:1以下、約199:1以下、約99:1以下、約49:1以下、約19:1以下、約9:1以下、約7:1以下、約5:1以下、約4:1以下、約3:1以下、約2:1以下、約1:1以下であり得る。
本明細書で好適な二重アンモニウムカチオン構造指向剤源には、たとえば、対イオンとしてハロゲン化物(たとえば、ヨージド)および/またはヒドロキシドを持った、結晶性材料MCM−68の形成に有害ではないこれらの二重アンモニウムカチオンの任意の塩が含まれ得る。
本方法では、Q1カチオンの源(又は供給源)および任意選択的にQ2カチオンの源(又は供給源)(Qは本明細書ではすべての構造指向カチオン、Q1+Q2を表す状態で)と共に、水源と、ケイ素、スズ、チタン、バナジウム、およびゲルマニウムの少なくとも1つから選択される、4価元素、Yの酸化物源と、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄、およびクロムの少なくとも1つから選択される、3価元素、Xの酸化物源と、アルカリもしくはアルカリ土類金属、M源とを含む反応混合物が製造される。一般に、反応混合物の組成は、前記反応混合物中のモル比Q/YOが、約0.01〜約1、たとえば、約0.03〜約0.7、約0.05〜約0.5、または約0.07〜約0.35の範囲にあるようにコントロールすることができる。さらにまたは交互に、反応混合物の組成は、次のモル比:約4〜約200、たとえば、約4〜約150、約4〜約120、約4〜約100、約4〜約80、約6〜約200、約6〜約150、約6〜約120、約6〜約100、約6〜約80、約8〜約200、約8〜約150、約8〜約120、約8〜約100、約8〜約80、約12〜約200、約12〜約150、約12〜約120、約12〜約100、約12〜約80、約15〜約200、約15〜約150、約15〜約120、約15〜約100、約15〜約80、約18〜約200、約18〜約150、約18〜約120、約18〜約100、または約18〜約80のYO/X;約5〜約200、たとえば、約5〜約150、約5〜約100、約5〜約50、約5〜約35、約10〜約200、約10〜約150、約10〜約100、約10〜約50、約10〜約35、約14〜約200、約14〜約150、約14〜約100、約14〜約50、約14〜約35、約18〜約200、約18〜約150、約18〜約100、約18〜約50、または約18〜約35のHO/YO;約0.05〜約1、たとえば、約0.05〜約0.85、約0.05〜約0.75、約0.05〜約0.65、約0.15〜約1、約0.15〜約0.85、約0.15〜約0.75、約0.15〜約0.65、約0.25〜約1、約0.25〜約0.85、約0.25〜約0.75、または約0.25〜約0.65のOH/YO;および約0.05〜約2、たとえば、約0.05〜約1.5、約0.05〜約1.2、約0.05〜約0.9、約0.05〜約0.7、約0.05〜約0.60、約0.10〜約2、約0.10〜約1.5、約0.10〜約1.2、約0.10〜約0.9、約0.10〜約0.7、約0.10〜約0.60、約0.15〜約2、約0.15〜約1.5、約0.15〜約1.2、約0.15〜約0.9、約0.15〜約0.7、約0.15〜約0.60、約0.20〜約2、約0.20〜約1.5、約0.20〜約1.2、約0.20〜約0.9、約0.20〜約0.7、または約0.20〜約0.60のM/YOの1つまたは複数を選択することによってコントロールすることができる。OH/YOのモル比が本説明の全体にわたって用いられるが、そのようなモル比は、MおよびQの有害ではない対イオンの化学的性質をどのようなものであろうと包含することを意味し、そしてヒドロキシル対イオンが具体的に使用されるのでOH/YOとして本明細書では表現されるにすぎないことが理解されるべきであると指摘されるべきである。同様に、Y、X、M、およびQの具体的な例がモル比で本明細書に述べられる場合、それらの範囲は、はっきりと否定されず、そして可変属の個々の化学種に必ずしも単に限定されない限り、変数にまで一般的に及ぶと理解されるべきである。
ある種の実施形態では、反応混合物は、酸化物のモル比の観点から、次の範囲のすべて内の組成を有することができる:
反応混合物はまた、反応混合物中の種結晶/YOの重量比が、約0.01〜約0.08または約0.01〜約0.05などの、約0.001〜約0.3であり得るように、たとえば、MCM−68などの、MSEフレームワークタイプのモレキュラーシーブの種結晶を任意選択的に(しかし典型的には)含むことができる。しかし、そのような種結晶は必要ではなく、ある種の実施形態では特に除外されてもよい。
4価元素、Yはケイ素を含んでもケイ素であってもよく、3価元素、Xはアルミニウムを含んでもアルミニウムであってもよく、アルカリもしくはアルカリ土類金属、Mはナトリウムおよびカリウムの少なくとも1つを含んでもよい。アルカリもしくはアルカリ土類金属、Mがカリウムを含むときには、Na対総金属Mのモル比は、0〜約0.9、たとえば、0〜約0.5であってもよい。このように、ある種の実施形態では、アルカリもしくはアルカリ土類金属は、ナトリウムを実質的に含まない可能性があり(たとえば、3重量%未満、1重量%未満、0.5重量%未満、0.3重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、または0重量%などの、Mの5重量%未満がナトリウムであり得る);さらにまたは交互に、反応混合物は、添加ナトリウムを含まなくてもよい(すなわち、幾らかのナトリウムは、反応混合物原料の1つまたは複数中に不純物として存在してもよいが、ナトリウムを反応混合物に導入するための成分は添加されない−たとえば、水酸化カリウムは幾らかの水酸化ナトリウム不純物を含有してもよいが、水酸化ナトリウムは添加されない)。
上記の反応混合物を製造するために使用することができる好適な酸化ケイ素源には、コロイド状シリカ、沈澱シリカ、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、ヒュームドシリカなど、ならびにそれらの組み合わせが含まれ得るが、それらに限定されない。好適な酸化アルミニウム源には、ベーマイト、ギブサイト、および擬ベーマイト、とりわけギブサイトなどの、水和酸化アルミニウム、ならびに、硝酸アルミニウムなどの、酸素含有アルミニウム塩、ならびにそれらの組み合わせが含まれ得るが、それらに限定されない。好適なアルカリ金属源には、水酸化ナトリウムおよび/またはカリウムが含まれ得る。
構造指向剤源に関係なく、反応混合物が調製されてしまったとき、所望のMCM−68を製造するための結晶化は、約145℃〜約175℃の温度で約24時間〜約170時間などの、たとえば、約100℃〜約200℃の温度で、最大約28日間、たとえば、ポリプロピレン瓶もしくはテフロン(Teflon)(登録商標)で任意選択的に内張りされたステンレススチールオートクレーブなどの、好適な反応器容器中で静的条件下か攪拌条件下かのどちらかで行うことができる。その後、結晶は、液体から分離し、回収することができる。
この合成反応の生成物は、MSEフレームワークタイプであり、そして本明細書に記載される構造指向剤をその細孔構造内に含有する結晶性モレキュラーシーブを有利には含み得るか、または結晶性モレキュラーシーブであり得る。得られた合成されたままの材料は、他の公知の合成されたままのまたは熱処理された結晶性材料のパターンと区別可能なX線回折パターンを有することができる。
構造指向剤をその微細構造内に含有する合成されたままの結晶性モレキュラーシーブは、構造指向剤をモレキュラーシーブから実質的に除去し、原料との接触のために開かれている活性触媒部位をモレキュラーシーブの細孔性チャネル内に残すようなやり方で使用前に普通は活性化することができる。この活性化プロセスは、モレキュラーシーブを、酸素含有ガスの存在下に約200℃〜約800℃の温度で適切な期間加熱することによって典型的には行うことができる。交互に、活性化は、たとえば、その内容が本明細書に参照により援用される、A.N.Parikhら著,「Non−thermal calcination by ultraviolet irradiation in the synthesis of microporous materials」,Micropor.& Mesopor.Mat’ls,vol.76(1−3),Dec.2004,pp.17−22に開示されているように約500℃よりも下の、たとえば、約300℃以下の温度でオゾンへの暴露によって行う(たとえば、SDAを効果的に除去する)ことができる。
所望の程度に、合成されたままの材料の元のアルカリ(および/またはアルカリ土類)カチオンは、金属イオン、水素イオン、水素イオン前駆体、たとえば、アンモニウムイオンなど、およびそれらの混合物を含むことができるが、それらに限定されない、たとえば、他のカチオンとのイオン交換によって、少なくともある程度、当該技術分野でよく知られている技法に従って置き換えることができる。特に好ましい交換カチオンには、存在するとき、ある種の炭化水素変換反応のための触媒活性を調整することができるもの(たとえば、水素、希土類金属、ならびに元素の周期表の族3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、および13の金属;カチオンがアルカリ金属カチオンであるときには、交換カチオンは、アルカリ土類、または族2金属をさらにまたは交互に含むことができる)が含まれ得る。
本方法によって製造される結晶性モレキュラーシーブは、現在の商業的/工業的に重要な多くのものなどの多種多様な有機化合物変換プロセスを触媒するために使用することができる。単独でのまたは他の結晶性触媒などの1つまたは複数の他の触媒活性物質と組み合わせての、本発明の結晶性材料によって効果的に触媒される化学変換プロセスの例としては、酸活性を持った触媒を必要とするものを挙げることができる。具体的な例としては、
(a)反応条件が、約10℃〜約250℃の温度、約0psig〜約500psig(約3.5MPag)の圧力、約0.5時間−1〜約100時間−1の総重量空間速度(WHSV)、および約0.1〜約50の芳香族化合物/オレフィンモル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、気相または液相での、短鎖(C〜C)オレフィンでの芳香族化合物のアルキル化、たとえば、それぞれエチルベンゼンもしくはクメンを製造するためのベンゼンでのエチレンもしくはプロピレンのアルキル化;
(b)反応条件が、約250℃〜約500℃の温度、約0psig〜約500psig(約3.5MPag)の圧力、約0.5時間−1〜約50時間−1の総WHSV、および約1〜約50の芳香族化合物/オレフィンモル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、気相または液相での、長鎖(C10〜C20)オレフィンでの芳香族化合物のアルキル化;
(c)反応条件が、約100℃〜約500℃の温度、約1psig(約7kPag)〜約500psig(約3.5MPag)の圧力、および約1時間−1〜約10,000時間−1のWHSVの1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、気相または液相での、芳香族化合物のトランスアルキル化、たとえば、それぞれエチルベンゼンおよび/またはクメンを製造するためのポリエチルベンゼンおよび/またはポリイソプロピルベンゼンとベンゼンとのトランスアルキル化;
(d)反応条件が、約200℃〜約760℃の温度、約1気圧(約0psig)〜約60気圧(約5.9MPag)の圧力、約0.1時間−1〜約20時間−1のWHSV、および0(添加水素なし)〜約50の水素/炭化水素モル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、アルキル芳香族化合物の不均化、たとえば、キシレンを製造するためのトルエンの不均化;
(e)反応条件が、約200℃〜約760℃の温度、約1気圧(約0psig)〜約60気圧(約5.9MPag)の圧力、約0.1時間−1〜約20時間−1のWHSV、および0(添加水素なし)〜約50の水素対炭化水素モル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、アルキル芳香族化合物の脱アルキル化、たとえば、エチルベンゼンの脱エチル化;
(f)反応条件が、約200℃〜約540℃の温度、約100kPaa〜約7MPaaの圧力、約0.1時間−1〜約50時間−1のWHSV、および0(添加水素なし)〜約10の水素/炭化水素モル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、キシレンなどの、アルキル芳香族化合物の異性化;
(g)反応条件が、約260℃〜約375℃の温度、約0psig〜約1000psig(約6.9MPag)の圧力、約0.5時間−1〜約10時間−1のWHSV、および0(添加水素なし)〜約10の水素/炭化水素モル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、たとえば、アルキル芳香族化合物および軽質ガスを形成するための、パラフィンと芳香族化合物との反応;
(h)反応条件が、約200℃〜約315℃の温度、約100psig(約690kPag)〜約1000psig(約6.9MPag)の圧力、約0.5時間−1〜約10時間−1のWHSV、および約0.5〜約10の水素対炭化水素モル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、分岐パラフィンを提供するためのパラフィン異性化;
(i)反応条件が、約−20℃〜約350℃の温度、約0psig〜約700psig(約4.9MPag)の圧力、および約0.02時間−1〜約10時間−1の総オレフィンWHSVの1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、オレフィンでの、イソブタンなどの、イソ−パラフィンのアルキル化;
(j)反応条件が、約200℃〜約450℃の温度、約0psig〜約1000psig(約6.9MPag)の圧力、約0.2時間−1〜約10時間−1のWHSV、および約0.5〜約10の水素/炭化水素モル比の1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、パラフィン供給物の脱ロウ;
(k)反応条件が、約300℃〜約700℃の温度、約0.1気圧(約10kPag)〜約30気圧(約3MPag)の圧力、および約0.1時間−1〜約20時間−1のWHSVの1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、炭化水素の分解;
(l)反応条件が、約250℃〜約750℃の温度、約30kPa〜約300kPaのオレフィン分圧、および約0.5時間−1〜約500時間−1のWHSVの1つまたは複数を任意選択的に含む状態で、オレフィンの異性化;ならびに
(m)動力車でのコールド・スタート排出物用の炭化水素トラップ(たとえば、前触媒コンバーター吸着剤)
を挙げることができるが、それらに限定されない。
米国特許第7,198,711号明細書に記載されているように、MCM−68は、約7オングストロームよりも大きい細孔径を有する粗孔モレキュラーシーブなどの、従来の分解触媒と併せて添加成分として使用されてもよい。
多くの触媒の場合と同様に、本方法によって製造されたモレキュラーシーブを、有機変換プロセスに用いられる温度および他の条件に耐性がある別の材料と組み合わせることが望ましいこともある。そのような材料には、活性および不活性材料ならびに合成もしくは天然に存在するゼオライト、ならびに粘土、シリカ、および/またはアルミナなどの金属酸化物などの無機材料が含まれ得る。後者は、天然に存在するものであってもおよび/またはシリカと金属酸化物との混合物などのゲル状沈澱物/ゲルの形態にあってもよい。本方法によって製造されたモレキュラーシーブと併せた(すなわち、それと組み合わせられたおよび/または新結晶の合成中に存在する)、活性である、材料の使用は、ある種の有機変換プロセスで触媒の転化性能および/または選択性を変える傾向があり得る。不活性材料は好適なことに、単に希釈剤として機能する、たとえば、反応の速度をコントロールするための余りにも多くの他の手段をたとえば用いることなく、生成物を経済的におよび整然と得ることができるように所与のプロセスでの転化量をコントロールする傾向がある。これらの発明材料は、商業的運転条件下での触媒の破砕強度を向上させるために、天然に存在する粘土、たとえば、ベントナイトおよび/またはカオリン中へ組み込まれてもよい。前記材料(すなわち、粘土、酸化物など)は、触媒のためのバインダーとしてさらにまたは交互に機能することができる。商業的使用においては、触媒が壊れて粉末様材料になるのを防ぐことが多くの場合望ましいので、良好な破砕強度を有する触媒を提供することが望ましくあり得る。これらの粘土および/または酸化物バインダーは、触媒の破砕強度を向上させるという目的のためのみに普通は用いられている。
本方法によって製造されたモレキュラーシーブと複合化することができる天然に存在する粘土には、モンモリロナイトおよびカオリン系統が含まれ得るが、それらに限定されず、それらには、Dixie(ディキシー)、McNamee(マクナミー)、Georgia(ジョージア)、およびFlorida(フロリダ)粘土として一般に知られるサブベントナイトおよびカオリン、および/または、その中の主鉱物成分がハロイサイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト、および/またはアナウキサイトであり得るその他が含まれる。そのような粘土は、元々採掘されたままの未加工状態で使用することができるおよび/または初めに焼成、酸処理、および/または化学修飾にかけることができる。本方法によって製造されたモレキュラーシーブと複合化するために有用なバインダーには、シリカ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、ベリリア、アルミナ、およびそれらの混合物などの、無機酸化物がさらにまたは交互に含まれ得る。
さらにまたは交互に、本方法によって製造されたモレキュラーシーブは、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チタニアなどの多孔質マトリックス材料、および/またはシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシア、およびシリカ−マグネシア−ジルコニアなどの三元組成物と複合化することができる。
微粉化結晶性モレキュラーシーブ材料と無機酸化物マトリックスとの相対割合は幅広く変動し、結晶含有量は、約1重量%〜約90重量%の範囲であり、そしてより通常は、複合材料がビーズまたは押出物の形態で製造されるときには特に、複合材料の約2重量%〜約80重量%の範囲である。
さらにまたは交互に、本発明は、以下の実施形態の1つまたは複数を含むことができる。
実施形態1
MSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの合成方法であって、
水の源と、
ケイ素、スズ、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1つから選択される4価元素(Y)の酸化物の源と、
任意選択的な3価元素(X)の源と、
アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)の源と、
以下の2つの一般構造:
[式中、Aは、>CR1314基、>C=O基、または>O基であり、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル基またはC〜C炭化水素鎖であり、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素またはC〜C炭化水素鎖であり、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、C〜C炭化水素鎖であり、前記RおよびR基の1つは、前記R13およびR14基の1つに交互に接続してC〜C炭化水素連結部分を形成することができる]
の1つまたは両方を有する第1有機カチオン(Q1)の源と
を含む反応混合物を結晶化させることを含む方法。
実施形態2
前記R〜R基または前記R〜R10基の少なくとも3つが水素であり、そして前記RおよびR基の少なくとも1つ、または前記R11およびR12基の少なくとも1つがメチルおよび/またはエチル基である、実施形態1の方法。
実施形態3
前記第1有機カチオン(Q1)が、6員窒素含有環を含むか、または6員窒素含有環であり、Aが>CR1314基であり、前記R〜RおよびR13〜R14基がすべて水素であり、前記RおよびR基が一緒になって炭素原子の数が合計して2〜6である、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態4
前記第1有機カチオン(Q1)が、6員窒素含有環を含むか、または6員窒素含有環であり、Aが>O基であり、前記R〜RおよびR13〜R14基がすべて水素であり、前記RおよびR基が一緒になって炭素原子の数が合計して2〜6である、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態5
前記第1有機カチオン(Q1)が、6員窒素含有環を含むか、または6員窒素含有環であり、Aが>CR1314基であり、前記R〜R基の1つを残してすべてが水素であり、水素ではない前記R〜R基の1つが、前記R13〜R14基の1つに接続されて、二環式環系(又はシステム)を形成し、前記R13〜R14基の他のものがC〜C炭化水素である、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態6
前記第1有機カチオン(Q1)が、5員窒素含有環を含むか、または5員窒素含有環であり、前記R〜R10基がすべて水素であり、前記R11およびR12基が一緒になって炭素原子の数が合計して2〜6である、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態7
前記反応混合物が、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄およびクロムの少なくとも1つから選択される、3価元素(X)の酸化物の源を含む、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態8
以下の条件:
前記反応混合物中において、構造指向剤カチオン(Q1)の4価元素(Y)の酸化物に対する全モル比が、約0.01〜約1、たとえば約0.03〜0.7である;
前記反応混合物中において、一般形:YO/Xにおいて、4価元素(Y)の酸化物の3価元素(X)の酸化物に対するモル比が、約4〜約200、たとえば約8〜約120である;
前記反応混合物中において、水の4価元素(Y)の酸化物に対するモル比が、約5〜約200、たとえば約14〜約50である;
前記反応混合物中において、ヒドロキシル基濃度の4価元素(Y)の酸化物に対するモル比が、約0.05〜約1、たとえば約0.15〜約0.75である;
前記反応混合物中において、アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)の4価元素(Y)の酸化物に対するモル比が、約0.05〜約2、たとえば約0.10〜約0.90である;および
MSEフレームワークタイプのモレキュラーシーブの種結晶(又はシード)が、前記反応混合物中において、種結晶の4価元素(Y)の酸化物に対する重量比が、約0.001〜約0.3、たとえば約0.01〜約0.08であるような量で存在する、
の1以上が満たされる、実施形態7の方法。
実施形態9
以下の一般構造:
−R−R
[式中、RおよびRは、同じもしくは異なるものであり、RもしくはR、またはRおよびRの両方が、式:
のN−アルキルピペリジニウム基であるか、
または、RもしくはR、またはRおよびRの両方が、式:
のキヌクリジニウム基であり、
は、式(CH(式中、nは、4〜6である(たとえば、4または5である))のポリメチレン基であるか、またはRは、5〜8個の炭素原子を有するシクロアルキレン(cylcoalkylene)基であり、
式中、Rは、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基(たとえば、メチル基)である]
を有する第2有機カチオン(Q2)の源をさらに含む、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態10
前記6員環(Q1)に似たヒンダードピペラジン構造を有する第2有機カチオン(Q2)源をさらに含むが、Aは、代わりに、>N−R15基であり、R15がC〜C12の環状であるか、分岐であるか、および/またはヒドロキシ官能化された炭化水素部分である、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態11
前記第1有機カチオン(Q1)、および前記第2有機カチオン(Q2)が、約1:5〜約99:1のモル比で前記反応混合物中に存在する、実施形態10の方法。
実施形態12
前記4価元素(Y)がケイ素を含み、前記3価元素(X)がアルミニウムを含み、前記アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)がカリウムを含む、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態13
前記アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)が、ナトリウムを実質的に含まない、先行する実施形態のいずれか一つの方法。
実施形態14
MSEフレームワークタイプであり、そして以下の2つの一般構造:
[式中、Aは、>CR1314基、>C=O基、または>O基であり、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル基またはC〜C炭化水素鎖であり、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素またはC〜C炭化水素鎖であり、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、C〜C炭化水素鎖であり、前記RおよびR基の1つは、前記R13およびR14基の1つに交互に接続してC〜C炭化水素連結部分を形成することができる]
の1つまたは両方を有する単一窒素含有有機カチオン(Q1)をその細孔構造内に含有する結晶性モレキュラーシーブ。
実施形態15
前記単一窒素含有有機カチオン(Q1)が、N,N−ジアルキル−ピペリジニウムカチオン、N−アルキル−キヌクリジニウムカチオン、N,N−ジアルキル−モルホリニウムカチオン、N,N−ジアルキル−ピロリジニウムカチオン、またはそれらの組み合わせを含む、実施形態14の結晶性モレキュラーシーブ。
(実施例)
本発明の本質およびその実施方法をより十分に例示するために、以下の実施例が提示される。
実施例1〜32.単一窒素アンモニウムモノカチオンをSDAとして専ら使用するMSEフレームワーク材料の合成
実施例1〜32では、ほぼ似た製造物を、MCM−68材料を形成するための反応混合物を生み出すために使用した。これらの実施例のすべては、約0.6の全[OH]/SiOモル比(ヒドロキシルイオン源のモル比、すなわちQ/SiOおよびK/SiOは、それらが合計して約0.6のモル比になるように調整されたが)および約25のHO/SiOモル比を利用し、5〜7重量%比のMCM−68種結晶対シリカ(N,N−ジメチル−N’−シクロヘキシルピペラジニウムヒドロキシドを使用して製造された結晶に由来する種結晶)を用いて約160℃で行われた。水中の30または40重量%(それぞれ)コロイド状シリカであり、そしてAldrich(Milwaukee,WI)から商業的に入手可能である、Ludox(商標)AS−30またはAS−40をYO/シリカ源として使用した。Alcoa(商標)C−31三水和アルミナをX/アルミナ源として使用した。水酸化カリウムペレット(88重量%KOH、残余は水)をM/カリウム源として使用した。これらの実施例では、ヒドロキシド対イオンの様々なQカチオンの水溶液を使用した(たとえば、約0.8ミリモル/g〜約2.0ミリモル/g)。Qの化学組成、Si/Al比、K/SiO、Q/SiOなどの、他の変数は、下の表2にリストされる。
生成物中に観察された相(XRD法によって分析されるとおり)が下の表2にまた含められ、大雑把に最高から最低含有量の順にリストされる。MCM−68(MSE)がターゲット生成物であったが、観察される生成物中の共通の不純物相は、その主要ピークが、特にMCM−68の中間アングルピークと、重なり合う傾向があり得るので、検出するのが困難であり得る、サニディン(正長石)であった。他の不純物には、ZSM−11(MEL)およびIM−5(IMF)材料が含まれることができ、それらは両方ともMCM−68よりもシリカに富み、そしてその濃度はしたがって、Si/Alモル比が製造物中で増加するにつれて増加する傾向があり得る。さらに他の顕著な不純物は、エリオナイト(ERI)、フェリエライト(FER)、ZSM−5(MFI)、モルデナイト(MOR)、ZSM−12(MTW)、ノナシル(NON)、オフレタイト(OFF)、フィリプサイト(PHI)、ジケイ酸水素カリウム(KHSi)、および様々な層状相を含むことができる。
以下の実験手順は、実施例2に特有である。類似の材料を、実施例1および3〜32についての列挙変数を満たすために異なる濃度で使用した。各試薬の異なる正確な量が使用されているが、当業者は、実施例2について与えられる情報および表2に示される差異に基づいて、実施例1および3〜32についての具体的なインプットを想定することができるはずである。実施例8は、MCM−68材料の種結晶を使用することなく行われたことが注目された。
約4.08グラムのN−メチル−N−ブチル−ピロリジニウムヒドロキシドの水溶液(約1.10ミリモル/gのQカチオンおよび[OH]対イオン)を、約23mLのテフロンカップ内の約1.57グラムの脱イオン水に加えた。約0.29gのKOH(水中の88重量%)を溶液に溶解させ、次に約0.117グラムのAlcoa(商標)C−31三水和アルミナを、密封Teflon容器中で約160℃に約45分間加熱することによって塩基性溶液に溶解させた。約2.25グラムのLudox(商標)AS−40を次に溶液に混ぜ込んで比較的一様な懸濁液を生み出した。約0.04グラムのMCM−68種結晶を次に懸濁液に加えた。Teflonライナーに次に、約23mLのParr(パール)鋼オートクレーブ内で蓋をし、ライナーを密封した。オートクレーブを次に、64時間または7日間のいずれか(表2を参照されたい)、タンブリング条件下に約160℃でのエアオーブン中に入れた。生成物のワークアップ(たとえば、遠心分離、脱イオン水での約3回の洗浄、乾燥)後に、粉末XRDは、それが少量のサニディン(正長石)不純物入りのMCM−68であることを示した。
表2において、実施例2〜4、7、12、16〜18、および20〜24が十分に低い不純物収率で十分に高いMSEフレームワークタイプ(MCM−68)の生成物収率をもたらしたことが注目される。より高い相対KOH濃度での製造が、アルミニウムに富むゼオライトおよび/またはエリオナイト、オフレタイト、および/または正長石/サニディンなどの鉱物を一般に生成することがまた注目された。十分に高いMCM−68(MSE)収率を主要相として生み出した構造指向剤(たとえば、ピロリジニウムおよびピペリジニウムカチオンのメチルプロピルおよびメチルブチル誘導体)について、その純度は一般に、より低い相対KOH濃度で主に生じる傾向がある。しかし、1つの興味深い例外があった−比較的高いKOH濃度(実施例12)での製造はMCM−68を主要相として生成するが、比較的低いKOH濃度(実施例13)はモルデナイト(MOR)を生成した、モルホリニウムのメチルプロピル誘導体。この結果は、非常に直観に反したものであり、他の分子についての結果と矛盾するので、それらの実施例は繰り返され、生成物観察の確認をもたらした。
サニディン/正長石はアルミニウムに富む相であるので、その形成は、X源の相対濃度を低下させることによって排除するおよび/または最小限にすることができると仮定された。Si/Alモル比を、N−メチル−N−ブチルピロリジニウムSDAカチオンについて約10から約18に増加させることによって、サニディンは、MCM−68よりもシリカに富む、少量不純物、ZSM−11(MEL)および/またはIM−5(IMF)に取って代わられた。N−メチル−N−プロピルピロリジニウムを含む製造は、さらにより敏感であるように思われ;Si/Alモル比を約10から約18に増加させると、観察される唯一の相は、種結晶の不在下に製造された生成物について観察される相に偶然に酷似している、ZSM−5(MFI)およびサニディンであった。ピペリジニウム誘導体は、このグループのうちで最も選択的であるように思われ−これらの製造でのSi/Alモル比が約15以上(たとえば、約15〜約21)であるとき、メチルプロピルおよびメチルブチル種は両方ともMCM−68を主要相として生成した。
これらの実施例での製造条件については、約15以下(たとえば、約10〜約15)のSi/Alモル比が不純物レベルの比較的低いMCM−68生成物を生成したように見える。モルデナイト、サニディン、およびMFI/MELさえのような不純物は多くの場合、MCM−68を含有する粉末XRDトレースで識別するのが困難であり得るので、そのような不純物の存在は時々立証するのが困難であり得る。図1は、N,N−ジメチル,N’−シクロヘキシルピペラジニウムヒドロキシドをSDAとして使用する以前に合成されたMCM−68製造物のXRDパターンと比較して、異なるSi/Alモル比での実施例20〜24(N−メチル−N−ブチルピペリジニウムをSDAカチオンとして使用する)からの一連の生成物についての粉末XRDパターンを示す。図1で、ピークオーバーラップの程度は、不純物の存在を見定めることを困難にし得るが、x軸近くのラインマーカーは標準サニディンピークを表す。提示されるモルデナイト(MOR)不純物は典型的には、およそ9.5°2θのピーク上の右肩で最も目立つが、MFI/MEL型不純物は、およそ8°2θのピーク上の左肩で時々明示され得る。
アンモニウムカチオン上のアルキル置換基の長さが、生成物相純度および/または選択性の重要な決定要因であり得ることがさらに注目される。ピペリジニウムカチオンのプロピルまたはブチル基(実施例15〜24)がエチル基(実施例27〜28)で置き換えられたときに、サニディンが、主としてMCM−68(MSE)と比較して、より低いカリウム濃度でおよび約15のSi/Alモル比で観察される唯一の生成物であった。
実施例8の製造が、いかなるMCM−68種結晶の使用もなしに行われ、そして実施例24の製造が、N,N−ジメチル−N’−シクロヘキシルピペラジニウムSDAカチオンの生成物の代わりに、実施例23の生成物に由来する当量のMCM−68種結晶を使用して行われたことがさらに注目されるべきである。
実施例33〜63.単一窒素アンモニウムモノカチオンと他のカチオンとの組み合わせをSDAとして使用するMSEの合成
実施例33〜63では、ほぼ似た製造物を、MCM−68材料を形成するための反応混合物を生み出すために使用した。これらの実施例のすべては、約28のHO/SiOモル比および約40のSi/Alモル比を利用し、7重量%比のMCM−68種結晶対シリカ(N,N−ジメチル−N’−シクロヘキシルピペラジニウムヒドロキシドを使用して製造された結晶に由来する種結晶)を用いて約160℃で行われた。水中の30または40重量%(それぞれ)コロイド状シリカであり、そしてAldrich(Milwaukee,WI)から商業的に入手可能である、Ludox(商標)AS−30またはAS−40をYO/シリカ源として使用した。硝酸アルミニウム溶液(水中約15重量%)をX/アルミナ源として使用した。水酸化カリウム溶液(水中約18重量%KOH)をM/カリウム源として使用した。これらの実施例では、ヒドロキシド対イオンの様々なQ1カチオンの水溶液を、同様に水溶液での、単一の追加のQ2カチオン(すべての場合に、N,N−ジメチル−N’−シクロヘキシルピペラジニウムヒドロキシド)と組み合わせて使用した(たとえば、Q1およびQ2の両方について約0.8ミリモル/g〜約2.0ミリモル/g)。Q1の化学組成、Q1/Q2のモル比、全[OH]/Siモル比、K/Siモル比、全Q/Siモル比などの、他の変数は、下の表3にリストされる。
生成物中に観察された相(XRD法によって分析されるとおり)が下の表3にまた含められ、大雑把に最高から最低含有量の順にリストされる。MCM−68(MSE)がターゲット生成物であったが、不純物相が生成物中に時々観察された。そのような不純物は、エリオナイト(ERI)、フェリエライト(FER)、IM−5(IMF)、ZSM−11(MEL)、ZSM−5(MFI)、モルデナイト(MOR)、ZSM−12(MTW)、ノナシル(NON)、オフレタイト(OFF)、フィリプサイト(PHI)、ジケイ酸水素カリウム(KHSi)、サニディン(正長石)、および様々な層状相を含むことができるが、それらに限定されない。
実施例33〜63のそれぞれについての実験手順は、脱イオン水が先ずQ1およびQ2溶液の両方と組み合わせられ;次に、三水和アルミナの代わりに、適切な量の硝酸アルミニウム溶液をその中に溶解させ、これにシリカ源および水酸化カリウム源の添加が続いたことを除いて、実施例2でのものに似ていた。種結晶(Ludox(商標)−AS30シリカ源からの約28mgのSiO当たり約2mg)がまた各製造に含められた。異なる成分のそれぞれの濃度は、実施例33〜63についての列挙変数を満たすために、それらの重量パーセント含有量に基づいて、計算した。各試薬の異なる正確な量が使用されていてもよいが、当業者は、実施例2について与えられる情報および実施例33〜63について本明細書に示される差異に基づいて、これらの実施例についての具体的なインプットを想定することができるはずである。
実施例64〜66.単一窒素アンモニウムモノカチオンをSDAとして専ら使用するMSEフレームワーク材料の合成
大部分はN−エチル−N−メチルピペリジニウムカチオンが、ほんの比較的少量のQ2と共に、SDAとして使用された、実施例35の生成物(それについてのSEM画像は図2に示される)からのプラスの結果に基づき、N−メチル−N−エチルモルホリニウムカチオンを、それらが、同様に誘導体化されたピペリジニウムカチオンとアンモニウム部位で比較的同形であるので(エーテル酸素が窒素含有環の4位でメチレンに置き換わっている)、検討した。実施例64はしたがって、約40のSi/Alモル比、約0.5のK/Si比、および約0.3のQ/Si比(そしてしたがって約0.8の[OH]/Si)を利用する製造を記載する。
実施例64については、約4.59グラムのN−メチル−N−エチルモルホリニウムヒドロキシドの水溶液(約0.98ミリモル/gのQカチオンおよび[OH]対イオン)を、鋼Parrオートクレーブ用の約23mLのTeflonインサート内の約2.03グラムの脱イオン水に加えた。この溶液に、約0.48グラムのKOHペレット(約88重量%、残余は水)を溶液に溶解させた。約0.03グラムのAlcoa(商標)C−31三水和アルミナを、約160℃に約45分間加熱することによって塩基性溶液に溶解させ、次に約2.25グラムのLudox(商標)AS−40をその後加えて比較的一様な懸濁液を生み出した。約0.04グラムのMCM−68種結晶を次に懸濁液に加えた。Teflon(商標)ライナーに次に、鋼オートクレーブ内部で蓋をし、ライナーを密封し、オートクレーブを次に、約3日間タンブリング(約30rpm)条件下に約160℃でのオーブン内でスピット(spit)に入れた。生成物のワークアップ(たとえば、約250mLの全脱イオン水でのマルチ洗浄、乾燥)後に、粉末XRD(図3)は、それが比較的純粋なMCM−68であることを示した。固体生成物の総収量は、約0.33グラムであり、そのSEM画像は、図4に示される。
実施例64の製造を、約3日の代わりに、約1日後に合成を停止したことを除いて、実施例65について繰り返した。生成物のワークアップ後に、より短い合成時間からの粉末XRDは、それが比較的純粋なMCM−68であることを依然として示した。
実施例64の製造を、増加した量(約0.03グラムとは対照的に、約0.12グラム)のAlcoa(商標)C−31三水和アルミナを使用することによってSi/Alモル比を約10に低下させたことを除いて、実施例66について繰り返した。生成物のワークアップ(たとえば、約250mLの全脱イオン水でのマルチ洗浄、乾燥)後に、粉末XRD(図5)は、それが、少ないギブサイト不純物入りで、主としてMCM−68であることを示した。固体生成物の総収量は、約0.49グラムであった。
実施例67〜68.単一窒素アンモニウムモノカチオンをSDAとして専ら使用するMSEフレームワーク材料の合成
実施例67では、約3日の代わりに約2日後に合成を停止したことを除いて、実施例64にそれ以外は類似の製造に、N−エチル−N−メチルピペリジニウムカチオンをそれだけで(Q2なしに)使用した。固体生成物の総収量は、約0.23グラムであった。生成物のワークアップ後に、より短い合成時間からの粉末XRDは、それが比較的純粋なMCM−68であることを依然として示した。
実施例68では、約3日の代わりに、約4日後に合成を停止したことを除いて、実施例64にそれ以外は類似の製造に、N,N−ジメチルモルホリニウムカチオンをそれだけで(ここでもQ2なしに)使用した。固体生成物の総収量は、約0.19グラムであった。生成物のワークアップ後に、粉末XRDは、それが比較的純粋なMCM−68であることを依然として示した。
本発明は、特定の実施形態を参照することによって記載され、例示されているが、当業者は、本発明が本明細書に必ずしも例示されない変形形態に結びつくことを十分理解するであろう。このため、従って、本発明の真の範囲を決定するという目的のためには添付の特許請求の範囲が専ら参照されるべきである。

Claims (15)

  1. MSEフレームワークタイプの結晶性モレキュラーシーブの合成方法であって、
    水の源と、
    ケイ素、スズ、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1つから選択される4価元素(Y)の酸化物の源と、
    任意選択的な3価元素(X)の源と、
    アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)の源と、
    以下の2つの一般構造:
    [式中、Aは、>CR1314基、>C=O基、または>O基であり、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル基またはC〜C炭化水素鎖であり、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素またはC〜C炭化水素鎖であり、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、C〜C炭化水素鎖であり、前記RおよびR基の1つは、前記R13およびR14基の1つに交互に接続してC〜C炭化水素連結部分を形成することができる]
    の1つまたは両方を有する第1有機カチオン(Q1)の源と
    を含む反応混合物を結晶化させることを含む方法。
  2. 前記R〜R基または前記R〜R10基の少なくとも3つが水素であり、そして前記RおよびR基の少なくとも1つ、または前記R11およびR12基の少なくとも1つがメチルおよび/またはエチル基である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1有機カチオン(Q1)が、6員窒素含有環を含むか、または6員窒素含有環であり、Aが>CR1314基であり、前記R〜RおよびR13〜R14基がすべて水素であり、前記RおよびR基が一緒になって炭素原子の数が合計して2〜6である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1有機カチオン(Q1)が、6員窒素含有環を含むか、または6員窒素含有環であり、Aが>O基であり、前記R〜RおよびR13〜R14基がすべて水素であり、前記RおよびR基が一緒になって炭素原子の数が合計して2〜6である、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記第1有機カチオン(Q1)が、6員窒素含有環を含むか、または6員窒素含有環であり、Aが>CR1314基であり、前記R〜R基の1つを残してすべてが水素であり、水素ではない前記R〜R基の1つが、前記R13〜R14基の1つに接続されて、二環式環系を形成し、前記R13〜R14基の他のものがC〜C炭化水素である、請求項1または2に記載の方法。
  6. 前記第1有機カチオン(Q1)が、5員窒素含有環を含むか、または5員窒素含有環であり、前記R〜R10基がすべて水素であり、前記R11およびR12基が一緒になって炭素原子の数が合計して2〜6である、請求項1または2に記載の方法。
  7. 前記反応混合物が、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄およびクロムの少なくとも1つから選択される、3価元素(X)の酸化物の源を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 以下の条件:
    前記反応混合物中において、構造指向剤カチオン(Q1)の4価元素(Y)の酸化物に対する全モル比が、約0.01〜約1、たとえば約0.03〜0.7である;
    前記反応混合物中において、一般形:YO/Xにおいて、4価元素(Y)の酸化物の3価元素(X)の酸化物に対するモル比が、約4〜約200、たとえば約8〜約120である;
    前記反応混合物中において、水の4価元素(Y)の酸化物に対するモル比が、約5〜約200、たとえば約14〜約50である;
    前記反応混合物中において、ヒドロキシル基濃度の4価元素(Y)の酸化物に対するモル比が、約0.05〜約1、たとえば約0.15〜約0.75である;
    前記反応混合物中において、アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)の4価元素(Y)の酸化物に対するモル比が、約0.05〜約2、たとえば約0.10〜約0.90である;および
    MSEフレームワークタイプのモレキュラーシーブの種結晶が、前記反応混合物中において、種結晶の4価元素(Y)の酸化物に対する重量比が、約0.001〜約0.3、たとえば約0.01〜約0.08であるような量で存在する、
    の1以上が満たされる、請求項7に記載の方法。
  9. 以下の一般構造:
    −R−R
    [式中、RおよびRは、同じもしくは異なるものであり、RもしくはR、またはRおよびRの両方が、式:
    のN−アルキルピペリジニウム基であるか、
    または、RもしくはR、またはRおよびRの両方が、式:
    のキヌクリジニウム基であり、
    は、式(CH(式中、nは、4〜6である(たとえば、4または5である))のポリメチレン基であるか、またはRは、5〜8個の炭素原子を有するシクロアルキレン基であり、
    式中、Rは、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基(たとえば、メチル基)である]
    を有する第2有機カチオン(Q2)の源をさらに含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記6員環(Q1)に似たヒンダードピペラジン構造を有する第2有機カチオン(Q2)の源をさらに含むが、Aは、代わりに、>N−R15基であり、R15がC〜C12の環状であるか、分岐であるか、および/またはヒドロキシ官能化された炭化水素部分である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1有機カチオン(Q1)、および前記第2有機カチオン(Q2)が、約1:5〜約99:1のモル比で前記反応混合物中に存在する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記4価元素(Y)がケイ素を含み、前記3価元素(X)がアルミニウムを含み、前記アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)がカリウムを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記アルカリもしくはアルカリ土類金属(M)が、ナトリウムを実質的に含まない、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. MSEフレームワークタイプであり、そして以下の2つの一般構造:
    [式中、Aは、>CR1314基、>C=O基、または>O基であり、R、R、R、R、R、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシル基またはC〜C炭化水素鎖であり、R13およびR14は、それぞれ独立して、水素またはC〜C炭化水素鎖であり、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、C〜C炭化水素鎖であり、前記RおよびR基の1つは、前記R13およびR14基の1つに交互に接続してC〜C炭化水素連結部分を形成することができる]
    の1つまたは両方を有する単一窒素含有有機カチオン(Q1)をその細孔構造内に含有する結晶性モレキュラーシーブ。
  15. 前記単一窒素含有有機カチオン(Q1)が、N,N−ジアルキル−ピペリジニウムカチオン、N−アルキル−キヌクリジニウムカチオン、N,N−ジアルキル−モルホリニウムカチオン、N,N−ジアルキル−ピロリジニウムカチオン、またはそれらの組み合わせを含む、請求項14に記載の結晶性モレキュラーシーブ。
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