JP2011524848A - Mse構造タイプのモレキュラーシーブの合成および用途 - Google Patents

Mse構造タイプのモレキュラーシーブの合成および用途 Download PDF

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Abstract

MSE構造タイプを有する結晶質モレキュラーシーブを合成する方法は、水源と、ケイ素、錫、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1種から選択された四価元素Yの酸化物の原料と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mの原料と、一般構造
【化1】
Figure 2011524848

(式中、Rは水素またはアルキル基であり、RおよびRはアルキル基である)
を有する有機カチオンQの原料とを含む反応混合物を結晶化することを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、MCM−68などのMSE構造タイプの結晶質モレキュラーシーブの合成および有機転化方法における結晶質モレキュラーシーブの用途に関する。
MCM−68は、各システムのチャンネルが他のシステムのチャンネルに垂直に伸びるとともに、12環チャンネルがほぼまっすぐであり、10環チャンネルが蛇行している(正弦曲線)、1つの12員環チャンネルシステムと2つの10員環チャンネルシステムとを含む独特の3次元チャンネル構造を有する単結晶相モレキュラーシーブ材料である。MCM−68は、Structure Commission of the International Zeolite Associationによって構造タイプMSEが指定された。
MCM−68の組成および特徴的X線回折パターンは、特許文献1において開示されており、この特許は、N,N,N’,N’−テトラエチルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3:5,6−ジピロリジニウム二カチオンを含む構造指示剤の存在下でのモレキュラーシーブの合成も記載している。特許文献1の内容全体は参照により本明細書に援用される。
特許文献1は、芳香族のアルキル化反応およびアルキル交換反応における触媒としてのMCM−68の用途を例証している。更に、特許文献2は、MCM−68が一次分解触媒、またはゼオライトYなどの従来の大孔分解触媒と併用された添加剤成分のいずれかであることで、MCM−68がブチレンおよびイソブテンの向上した収率をもたらすべく炭化水素材料の接触分解において活性を示すことを開示している。
しかしながら、MCM−68の商業的開発は、その合成のために必要な二カチオン構造指示剤の高いコストによって今日まで妨げられてきた。従って、MCM−68の合成のためのより安価な代替的な構造指示剤の発見に多大な関心がよせられている。
本発明によると、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンがMCM−68の合成における構造指示剤として効果的であることが今や見出された。更に、これらのカチオンを市販の原材料から都合よく安価に製造できることが見出された。
2007年7月11日に公開され、参照により本明細書に援用された特許文献3は、構造指示剤として1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを用いてフッ化物イオンの存在下でゼオライトITQ−32を合成できることを開示している。ITQ−32は、8員環チャンネルを含む2次元チャンネル構造を有し、Structure Commission of the International Zeolite Associationによって構造タイプIHWが指定された。従って、ITQ−32は、MCM−68とは異なる結晶構造を有する。更に、特許文献3においては、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムは、ヨードメタンによるN−シクロヘキシルピペラジンのアルキル化によって製造されるが、N−シクロヘキシルピペラジンは市販されておらず、実験室規模の量でさえ足りない。
米国特許第6,049,018号明細書 米国特許第7,198,711号明細書 欧州特許出願公開第1,852,394 A1号明細書 米国特許第3,354,078号明細書
Jounal of Catalysis,4,527(1965年) Jounal of Catalysis,6,278(1966年) Jounal of Catalysis,61,395(1980年)
一態様において、本発明は、MSE構造タイプ(好ましくはMCM−68)の構造を有する結晶質モレキュラーシーブを合成する方法であって、水源と、ケイ素、錫、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1種から選択された四価元素Yの酸化物の原料と、場合により三価元素Xの原料と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mの原料と、一般構造
Figure 2011524848
(式中、Rは水素またはメチル基などのアルキル基であり、RおよびRはアルキル基であり、好都合には、独立してメチル基およびエチル基から選択される)
を有する有機カチオンQの原料とを含む反応混合物を結晶化することを含む方法に存する。
好都合には、前記反応混合物中のモル比Q/YOは、約0.05〜約0.7などの約0.01〜約1.0の範囲内である。
好都合には、前記反応混合物は、好都合には前記反応混合物中のモル比YO/Xが約8〜約120などの約4〜約200の範囲内であるように、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄およびクロムの少なくとも1種から選択された三価元素Xの酸化物の原料を含む。
一実施形態において、反応混合物は以下のモル組成を有する。
Figure 2011524848
別の実施形態において、反応混合物は以下のモル組成を有する。
Figure 2011524848
一般に、前記四価元素Yはケイ素であり、前記三価元素Xはアルミニウムであり、前記アルキル金属またはアルカリ土類金属Mはナトリウムおよびカリウムの少なくとも1種である。
好都合には、前記反応混合物は、典型的には前記反応混合物中のシード/YOのモル比が約0.001と約0.1との間であるように、MSE構造タイプのモレキュラーシーブのシードを含む。
好都合には、結晶化は、約145℃と約175℃との間の温度で約24〜170時間などの約100℃と約200℃との間の温度で28日間まで行われる。
更なる態様において、本発明は、MSE構造タイプを有するとともに、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオン、1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよびそれらの混合物から選択されたカチオンQを孔構造内に含有する結晶質モレキュラーシーブに存する。
なお更なる態様において、本発明は、本明細書において記載された結晶質MSE構造タイプのモレキュラーシーブの焼成形態を含む触媒に有機供給材料を接触させることを含む有機転化方法に存する。
更になお更なる態様において、本発明は、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する方法であって、
(a)ハロベンゼンを1−アルキルピペラジンと反応させて、1−アルキル−4−フェニルピペラジンを製造する工程と、
(b)(a)からの1−アルキル−4−フェニルピペラジンを水素添加して、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンを製造する工程、または
(c)(a)からの1−アルキルピペラジンをシクロヘキサノンおよび水素と反応させて、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンを製造する工程と、
(d)(b)または(c)からの1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンをアルキル化して、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する工程と
を含む方法に存する。
好都合には、ハロベンゼンはブロモベンゼンである。
更になお更なる態様において、本発明は、1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する方法であって、
(a)ハロアルキルベンゼンを1−アルキルピペラジンと反応させて、1−アルキル−4−アルキルフェニルピペラジンを製造する工程と、
(b)(a)からの1−アルキル−4−アルキルフェニルピペラジンを水素添加して、1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンを製造する工程、または
(c)(a)からの1−アルキルピペラジンをアルキルシクロヘキサノンおよび水素と反応させて、1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンを製造する工程と、
(d)(b)または(c)からの1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンをアルキル化して、1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する工程と
を含む方法に存する。
好都合には、ハロアルキルベンゼンは4−メチルブロモベンゼンである。
好都合には、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンまたは1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンをヨードメタンまたはヨードエタンと反応させることにより、前記アルキル化を引き起こす。
実施例2の方法により構造指示剤として1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを用いて製造されたMCM−68のX線回折パターンである。
構造指示剤を調製する改善された方法と合わせて、構造指示剤として1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムQカチオンおよび/または1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムQカチオンを用いて、MCM−68などのMSE構造タイプを有する結晶質モレキュラーシーブを合成する方法が本明細書において記載されている。芳香族のアルキル化反応およびアルキル交換反応のような、および炭化水素材料の接触分解のような、有機転化反応における触媒としての、得られたMSE構造タイプの結晶質モレキュラーシーブの焼成形態の用途も本明細書において記載されている。
MCM−68は、各システムのチャンネルが他のシステムのチャンネルに垂直に伸びるとともに、12環チャンネルがほぼまっすぐであり、10環チャンネルが蛇行している(正弦曲線)、1つの12員環チャンネルシステムと2つの10員環チャンネルシステムとを含む独特の3次元チャンネルシステムを有する合成多孔質単結晶相材料である。MCM−68は、Structure Commission of the International Zeolite Associationによって構造タイプMSEが指定された。
その焼成形態において、MCM−68はあるX線回折パターンを有し、そのパターンは、以下の表1に記載された線によって、他の既知の合成されたままの結晶質材料または熱処理された結晶質材料のパターンから区別される。
Figure 2011524848
銅K−α電離放射線を用いるゲルマニウム固体検出器を備えたScintag回折システムにより、これらのX線回折データを収集した。2シータ(シータはブラッグ角である)の0.02度およびステップごとに10秒の計数時間でのステップスキャニングにより回折データを記録した。平面間ピッチdをオングストローム単位で計算した。線の相対強度I/Iはバックグラウンドより高い最強線の強度の100分の1であり、プロファイルフィッティングルーティン(または二次微分算法)の使用により得た。強度は、ローレンツ効果および分極効果に対して修正されていない。相対強度は、記号;vs=非常に強い(>80%〜≦100%)、s=強い(>60%〜≦80%)、m=中間(>40%〜≦60%)、w=弱い(>20%〜≦40%)およびvw=非常に弱い(>0%〜≦20%)に関して与えられる。単一線としてこのサンプルに関して記載された回折データが、結晶学的変化の相違などの特定の条件下で解像線または部分解像線として現れる場合がある複数の重なり線からなり得ることが理解されるべきである。典型的には、結晶学的変化は、構造の変化を伴わない、単位セルパラメータの僅かな変化および/または結晶対称の変化を含み得る。相対強度の変化を含むこれらの副次効果は、カチオン含有率、構造組成、孔充填の特性および程度、結晶のサイズおよび形状、好ましい配向および熱履歴および/または熱水履歴の相違の結果としても起き得る。
MCM−68は、モル関係:
:(n)YO
が関わる化学組成を有する。ここで、Xは、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄およびクロムの少なくとも1種から選択された三価元素、好ましくはアルミニウムである。Yは、ケイ素、錫、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1種から選択された四価元素、好ましくはケイ素であり、nは、4〜100,000などの少なくとも約4、通常は約10〜約100である。
MCM−68は熱的に安定であり、焼成形態で高い表面積(0.21cc/gの微小孔体積で660m/g)およびかなりの炭化水素収着能力を示す。
75トル、90℃でのn〜ヘプタン収着−10.8重量%
75トル、30℃でのベンゼン収着−18.8重量%
60トル、120℃での2,2−ジメチルブタン収着−11.0重量%
2トル、100℃でのメシチレン収着−3.3重量%
その活性水素形態において、MCM−68は、900〜2000のアルファ値を伴う高い酸活性を示す。アルファ値は、標準触媒と比べた触媒の接触分解活性の近似指示であり、相対速度定数を与える(ノルマルヘキサン転化率/触媒体積/単位時間の速度)。アルファ値は、アルファ1(速度定数=0.016秒−1)としたシリカ−アルミナ分解触媒の活性に基づいている。アルファ試験は、特許文献4、非特許文献1、非特許文献2および非特許文献3に記載されている。各文献は、当該説明に関して参照により本明細書に援用される。本明細書において用いられた試験の実験条件は、非特許文献3において詳しく記載された通り538℃の一定温度および変動流速を含む。
特許文献1において開示された通り、MCM−68は、N,N,N’,N’−テトラエチルビシクロ[2.2.2]オクト−7−エン−2,3:5,6−ジピロリジニウム二カチオンを構造指示剤として用いて以前は合成されてきた。しかし、この構造指示剤のコストが高いことは、MCM−68の商業的開発を著しく妨げてきた。
MCM−68を合成する本方法は、以下の一般構造を有する1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび/または1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを構造指示剤として用いる。
Figure 2011524848
式中、Rは水素またはメチル基などのアルキル基であり、RおよびRはアルキル基であり、好都合には、独立してメチル基およびエチル基から選択される。好ましい1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンは、1,1−ジアルキル−4−(4−アルキルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウムカチオンである。
1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンは、ゼオライトITQ−32の合成に導くために以前は用いられてきた(特許文献3参照)。しかし、他の多くの構造指示剤系と同様に、合成条件を変えることにより、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを含む1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンが多くの異なるモレキュラーシーブ材料の合成に導く際に効果的であり、特に純粋相MCM−68の合成に導く際に効果的であることが今や見出された。驚くべきことに、1,1−ジエチルビピペリジン−1−イウム水酸化物、1,1−ジメチルビピペリジン−1−イウム水酸化物、1,1,4−トリメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム二水酸化物および1,1−ジメチル−4−フェニルピペラジン−1−イウム水酸化物などの1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物に似た構造を有する化合物は、これまではMCM−68の合成に導く際に効果的でないことが分かっていた。
本方法において、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび/または1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンQと合わせて水源と、ケイ素、錫、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1種から選択された四価元素Yの酸化物の原料と、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄およびクロムの少なくとも1種から選択された三価元素Xの酸化物の原料と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mの原料とを含む反応混合物が製造される。一般に、反応混合物の組成は、前記反応混合物中のモル比Q/YOが約0.05〜約0.5などの約0.01〜約1の範囲内であるように制御される。より詳しくは、反応混合物は、以下の範囲内で酸化物のモル比に関する組成を有する。
Figure 2011524848
好都合には、反応混合物は、典型的には反応混合物中のシード/YOのモル比が約0.01と約0.05との間などの約0.001と約0.1との間であるように、MCM−68などのMSE構造タイプのモレキュラーシーブのシードも含む。
一般に、四価元素Yはケイ素であり、三価元素Xはアルミニウムであり、アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mはナトリウムおよびカリウムの少なくとも1種を含む。典型的には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mはカリウムであるか、または、Na対全金属Mのモル比が0と約0.9との間、好ましくは0と約0.5との間であるようにカリウムおよびナトリウムである。
上述した反応混合物を製造するために使用できる酸化ケイ素の適する原料には、コロイドシリカ、沈降シリカ、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウムおよびヒュームドシリカが挙げられる。同様に、酸化アルミニウムの適する原料には、ベーマイト、ギブサイトおよび擬似ベーマイト、特にギブサイトなどの水和酸化アルミニウム、並びに硝酸アルミニウムなどの酸素含有アルミニウム塩が挙げられる。アルカリ金属の適する原料には、水酸化ナトリウムおよび/または水酸化カリウムが挙げられる。
1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンの適する原料には、結晶質材料MCM−68の形成に対して有害でない置換ピペラジン親化合物のあらゆる塩、例えば、ハロゲン化物、例えば、ヨージドまたは水酸化物が挙げられる。
この点で、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージドは既知の化合物であり、ヨードメタンによるN−シクロヘキシルピペラジンのアルキル化によって従来から製造されている(特許文献3)。しかし、N−シクロヘキシルピペラジンの不足およびコストのゆえに、本発明は、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンの製造のためのより低いコストで工業的により好都合な方法にも存する。
本方法において、比較的低いコストで市販されている1−アルキルピペラジン、例えば、1−メチルピペラジンは、典型的には(1,3−ジイソプロピルイミダゾール−2−イリデン)(3−シクロピリジル)−パラジウム(II)ジクロリドなどの触媒の存在下で混合物の還流温度でハロベンゼン、典型的にはブロモベンゼンと反応して、1−アルキル−4−フェニルピペラジンを産出する。その後、1−アルキル−4−フェニルピペラジンは、典型的には約500psig〜約800psig(3550〜5620kPa)の圧力で水素雰囲気下で約110℃〜約145℃の温度で炭素上のルテニウムなどの触媒の存在下で水素添加されて、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンを産出する。1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンは、典型的には硫酸などの触媒の存在下で1−アルキルピペラジンとシクロヘキサノンを反応させ、その後典型的には約20℃〜約75℃の温度および約14psig〜約800psig(200〜5620kPa)の圧力で炭素上のパラジウムなどの触媒の存在下で水素ガスを添加することによっても調製してよい。その後、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンは、典型的には約20℃〜約80℃の温度でアルキルヨージド、例えばヨードメタンと反応させることによりアルキル化されて、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を産出する。
同じプロセスを用いて、1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオン指示剤を製造することが可能である。但し、この場合、1−アルキルピペラジン、例えば、1−メチルピペラジンは、ハロアルキルベンゼン、典型的には4−メチルブロモベンゼンと反応して、1−アルキル−4−アルキルフェニルピペラジンを産出する。その後、1−アルキル−4−アルキルフェニルピペラジンは水素添加されて、1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンを産出し、その後、それは、典型的にはアルキルヨージド、例えば、ヨードメタンと反応させることによりアルキル化されて、1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を産出する。
カチオンQの原料に関係なく、反応混合物が調製されたとき、所望のMCM−68を製造するための結晶化は、約145℃と約175℃との間の温度で約24〜約170時間などの約100℃と約200℃との間の温度で28日間まで例えばポリプロピレンジャーまたは場合によりTeflon(登録商標)で内張されたステンレス鋼オートクレーブなどの適する反応容器内で静止条件下または攪拌条件下のいずれかで行われる。その後、結晶は液体から分離され、回収される。
合成反応の生産物は、MSE構造タイプを有するとともに、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび/または1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを孔構造内に含有する結晶質モレキュラーシーブである。合成されたままの得られた材料は、以下の表2に記載された線によって他の既知の合成されたままの結晶質材料または熱処理された結晶質材料のパターンから区別されるX線回折パターンを有する。
Figure 2011524848
再び、銅K−α電離放射線を用いるゲルマニウム固体検出器を備えたScintag回折システムにより、これらのX線回折データを収集した。ステップごとに10秒の計数時間を用いる2シータの0.02度でステップスキャニングすることにより回折データを記録した。表1のデータと同様に、相対強度は、記号;vs=非常に強い(>80%〜≦100%)、s=強い(>60%〜≦80%)、m=中間(>40%〜≦60%)、w=弱い(>20%〜≦40%)およびvw=非常に弱い(>0%〜≦20%)に関して与えられる。
合成されたままの結晶質モレキュラーシーブが、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび/または1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを孔構造内に含有するので、生産物は、有機構造指示剤がモレキュラーシーブから除去され、材料に接触するために開かれたモレキュラーシーブの微孔質チャンネル内に活性触媒サイトを残すような方式で使用の前に通常は活性化される。活性化プロセスは、典型的には、酸素含有ガスの存在下で約200℃〜約800℃の温度でモレキュラーシーブを加熱することにより実行される。
合成されたままの材料の元のナトリウムカチオンおよび/またはカリウムカチオンは、他のカチオンとのイオン交換により少なくとも部分的に当該技術分野において周知された技術に従い望まれる程度に入れ換えることが可能である。好ましい代替カチオンには、金属イオン、水素イオン、水素前駆体、例えば、アンモニウムイオンおよびそれらの混合物が挙げられる。特に好ましいカチオンは、特定の炭化水素転化反応のために触媒活性を適応させるカチオンである。これらには、水素、希土類金属および元素の周期律表の族IIA、IIIA、IVA、VA、IB、IIB、IIIB、IVB、VB、VIB、VIIBおよびVIIIの金属が挙げられる。
本方法によって製造された結晶質モレキュラーシーブは、商業的−工業的な現在の重要性の多くを含む多様な有機化合物転化プロセスに触媒作用を及ぼすために用いることが可能である。単独で、または他の結晶触媒を含む1種以上の他の触媒活性物質と組み合わせて本発明の結晶材料によって効果的に触媒作用を及ぼされる化学転化プロセスの例には、酸活性を有する触媒を必要とする化学転化プロセスが挙げられる。特定の例には、以下が挙げられる。
(a)短鎖(C−C)オレフィンによる芳香族化合物のアルキル化、例えば、約10℃〜約250℃の温度、約0〜500psigの圧力、約0.5hr−1〜約100hr−1の全重量時間空間速度(WHSV)および約0.1〜約50の芳香族/オレフィンモル比を含む反応条件による、気相または液相中でそれぞれエチルベンゼンまたはクメンを製造するためのエチレンまたはプロピレンによるベンゼンのアルキル化。
(b)約250℃〜約500℃の温度、約0〜500psigの圧力、約0.5hr−1〜約50hr−1の全WHSVおよび1〜約50の芳香族/オレフィンモル比を含む反応条件による、気相または液相中での長鎖(C10−C20)オレフィンによる芳香族化合物のアルキル化。
(c)気相または液相中での芳香族化合物のアルキル交換、例えば、約100℃〜約500℃の温度、約1〜約500psigの圧力、約1hr−1〜約10,000hr−1のWHSVを含む反応条件による、それぞれエチルベンゼンまたはクメンを製造するためのベンゼンによるポリエチルベンゼンまたはポリイソプロピルベンゼンのアルキル交換。
(d)アルキル芳香族化合物の不均化反応、例えば、約200℃〜約760℃の温度、約1気圧〜約60気圧の圧力、約0.1hr−1〜約20hr−1のWHSVおよび0(水素を添加せず)〜約50の水素/炭化水素モル比を含む反応条件による、キシレンを製造するためのトルエンの不均化反応。
(e)アルキル芳香族化合物の脱アルキル化、例えば、約200℃〜約760℃の温度、約1気圧〜約60気圧の圧力、約0.1hr−1〜約20hr−1のWHSVおよび0(水素を添加せず)〜約50の水素/炭化水素モル比を含む反応条件によるエチルベンゼンの脱エチル化。
(f)約200℃〜約540℃の温度、約100〜約7000kPaの圧力、約0.1hr−1〜約50hr−1のWHSVおよび0(水素を添加せず)〜約10の水素/炭化水素モル比を含む反応条件によるキシレンなどのアルキル芳香族化合物の異性化。
(g)約260℃〜約375℃の温度、約0〜約1000psigの圧力、約0.5hr−1〜約10hr−1のWHSVおよび0(水素を添加せず)〜約10の水素/炭化水素モル比を含む反応条件による、アルキル芳香族化合物および燈用ガスを形成するためのパラフィンと芳香族化合物の反応。
(h)約200℃〜約315℃の温度、約100〜約1000psigの圧力、約0.5hr−1〜約10hr−1のWHSVおよび約0.5〜約10の水素/炭化水素モル比を含む反応条件による、分岐パラフィンを提供するためのパラフィン異性化。
(i)約−20℃〜約350℃の温度、0〜700psigの圧力、約0.02hr−1〜約10hr−1の全オレフィンWHSVを含む反応条件による、オレフィンによるイソブタンなどのイソパラフィンのアルキル化。
(j)約200℃〜約450℃の温度、約0〜約1000psigの圧力、約0.2hr−1〜約10hr−1のWHSVおよび約0.5〜約10の水素/炭化水素モル比を含む反応条件によるパラフィン供給材料の脱ろう。
(k)約300℃〜約700℃の温度、約0.1〜約30気圧の圧力および約0.1hr−1〜約20hr−1のWHSVを含む反応条件による炭化水素の分解。
(l)約250℃〜約750℃の温度、約30〜約300kPaのオレフィン分圧および約0.5hr−1〜約500hr−1のWHSVを含む反応条件によるオレフィンの異性化。
多くの触媒の場合のように、本方法によって製造されたモレキュラーシーブを、有機転化プロセスにおいて用いられる温度および他の条件に耐える別の材料と混ぜることが望ましい場合がある。こうした材料には、活性材料および不活性材料並びに合成ゼオライトまたは天然に産出するゼオライト並びに粘土、シリカおよび/またはアルミナなどの金属酸化物などの無機材料が挙げられる。後者は天然に産出してもよいし、またはシリカと金属酸化物の混合物を含むゼラチン状沈殿物またはゲルの形態を取ってもよい。本方法によって製造されたモレキュラーシーブと一緒に活性材料を使用する、即ち、新結晶の合成中に活性材料と組み合わせるまたは合成中に存在する活性材料を使用するのは、特定の有機転化プロセスにおける触媒の転化および/または選択性を変化させる傾向がある。不活性材料は、反応の速度を制御する他の手段を用いずに生産物を経済的に且つ整然と得ることができるように、所定のプロセスにおける転化の量を制御する希釈剤として適切に機能する。これらの材料を天然に産出する粘土、例えば、ベントナイトおよびカオリンに導入して、商用運転条件下で触媒の破砕強度を改善してよい。前記材料、即ち、粘土、酸化物などは、触媒のための結合剤として機能する。商業用途において触媒が粉末様材料に壊れないようにすることが望ましいので、良好な破砕強度を有する触媒を提供することが望ましい。これらの粘土結合剤および/または酸化物結合剤は、触媒の破砕強度を改善する目的のためにのみ通常は用いられてきた。
本方法によって製造されたモレキュラーシーブと複合できる天然に産出する粘土には、サブベントナイトを含むモンモリロナイト族およびカオリン族、およびディキシ粘土、マクナミー粘土、ジョージア粘土およびフロリダ粘土として一般に知られているカオリン、または主鉱物成分がハロイサイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライトまたはアノーキサイトである他の粘土が挙げられる。こうした粘土は、当初採掘されたままの生状態で使用できるか、または焼成、酸処理または化学変性に初期に供することができる。本方法によって製造されたモレキュラーシーブと複合するために有用な結合剤には、無機酸化物、例えばシリカ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、ベリリア、アルミナおよびそれらの混合物も挙げられる。
前述した材料に加えて、本方法によって製造されたモレキュラーシーブは、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チタニアなどの多孔質マトリックス材料並びにシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシアおよびシリカ−マグネシア−ジルコニアなどの三元組成物と複合することが可能である。
微細に分割された結晶質モレキュラーシーブ材料と無機酸化物マトリックスの相対割合は広く異なり、結晶含有率は約1〜約90重量%の範囲であり、より普通には、特に複合材がビードまたは押出物の形態で調製されるとき、複合材の約2〜約80重量%の範囲内である。
本発明の本質および本発明を実施する方式をより完全に例示するために、以下の実施例を提示する。
実施例1:1−メチル−4−フェニルピペラジンの製造
ブロモベンゼン141.3g、1−メチルピペラジン30.1gおよびカリウムt−ブトキシド43.8gを1Lのフラスコに投入した。その後、フラスコを氷浴上に10分にわたり置き、内容物を迅速に攪拌した。その後、「PEPPSI」触媒[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)−パラジウム(II)ジクロリド2.04gを添加し、フラスコに還流コンデンサを装着した。反応を窒素雰囲気下で2時間にわたり還流し、その後、室温に冷却した。その後、シリカゲル800mLのパッドを通して反応混合物を2LのD−濾過フラスコ中に濾過し、その後、パッドをエーテル600mLでリンスした。その後、生産物をパッドからエタノールで抽出した。エタノールを蒸発させると、1−メチル−4−フェニルピペラジン39.4gを得た。
実施例2:1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジンの製造
500mLのスチールボンベ水素添加器に1−メチル−4−フェニルピペラジン38g、脱気エタノール200mLおよび炭素触媒上のルテニウム5%4gを投入した。フラスコを排気し、水素ガスで2回パージした。2回目は800psig(5620kPa)でフラスコを残した。その後、反応混合物を120℃に加熱し、一晩放置した。翌朝、フラスコ内の圧力は著しく減少していた。反応を冷却し、再加圧し、再び、前記温度までもっていった。最小圧力減少が認められるまでこれを繰り返した。その後、反応混合物をセライトの薄いパッドに通し、液体を生成し、液体を後で蒸留して、1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジン37gを得た。
実施例3:1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジンの製造
100mLのフラスコにシクロヘキサノン3.02g、1−メチルピペラジン3.19g、エタノール25mL、濃硫酸3滴および触媒量、典型的には5モル%のPd/Cを投入した。水素ガスで充填されたバルーンを取り付けた。4日にわたる攪拌後、セライトを通して反応混合物を濾過し、濃縮して1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジン2.91gを得た。
実施例4:1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジンの製造
100mLのフラスコにシクロヘキサノン7.36g、1−メチルピペラジン7.81g、無水エタノール100mL、濃硫酸3滴を投入した。30分にわたる還流後、反応混合物を冷却し、室温で一晩攪拌した。その後、触媒量、典型的には5モル%のPd/Cを添加し、水素ガスで充填されたバルーンを取り付けた。2日にわたる攪拌後、セライトを通して反応混合物を濾過し、濃縮して1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジンを得た。
実施例5:1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージドの製造
50mLのフラスコに1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジン1.02g、無水エタノール20mLおよびヨードメタン0.88gを投入した。窒素雰囲気下での3日間の攪拌後、溶液を新しいフラスコに入れ、エーテル200mLで冷却し、白色結晶固体を産出した。固体を濾過し、追加のエーテルでリンスし、その後、30℃および−25バールで真空炉内で一晩乾燥させて、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージド1.74gを得た。
実施例6:1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム水酸化物の製造
MTO−DOWEX SBR LCNG(OH)樹脂116gおよび1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージド43.73gをカラムに投入した。pHが10になるまでカラムを通して蒸留水を溶出させ、得られた溶液を濃縮して、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム水酸化物の27.7重量%溶液100mLを得た。
実施例7:MCM−68の合成
化学量論比:
6SDA−OH:6KNO:Al:19.3SiO:554H
(式中、SDA−OHは、実施例6のように製造された1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム水酸化物である)のゲルをDuPont Ludox LS−30(30.1重量%SiO)16.6g、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム水酸化物の27.7重量%水溶液21.1gおよび水酸化カリウムの17.5重量%溶液8.7gを一緒に混合することにより調製した。均質になるまで混合物をスパチュラでかき混ぜた。硝酸アルミニウムの15重量%溶液12.9g、脱イオン水0.4gおよびMCM−68シード0.29gを添加した。再び混合物をスパチュラでかき混ぜ、その後、100mlステンレス鋼実験室ブレンダー内で完全に均質化した。125mlのテフロン(登録商標)内張オートクレーブに混合物を移送し、混転(30rpm)オーブン内で4日にわたり200℃で反応させた。生産物を濾過によって回収し、脱イオン水で完全に洗浄し、その後、オーブン内で115℃で乾燥させた。粉末X線回折による相分析(図1)は、サンプルが純MCM−68であることを示した。HF水溶液中に溶解後のICP−AES(誘導結合プラズマ−原子発光分析)による元素分析は、32.34%Si、3.57%Al、0.055%Naおよび2.47%Kを示し、熱重量分析は、
5.5K、0.2Na、5.6SDA−OH[Al11.5、Si100.5]O224
の生産物化学量論比を表す12.7%有機重量損失を示した。
実施例8:MCM−68の合成
脱イオン水8.6mg、Kasil−1ケイ酸カリウム溶液(8.3%KO、20.8%SiO)154.7mg、17.54%KOH溶液14.3mg、3.0%NaOH溶液105.8mg、35.6%1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージド溶液154.5mg、20%Al(NO溶液60.4mgおよびMCM−68シード1.8mgを1.5mlステンレス鋼オートクレーブに添加することによりゲルを調製した。出発ゲルは以下のモル比を有していた。
Figure 2011524848
表中、SDAは、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム構造指示剤である。均質になるまで混合物を攪拌し、その後、混転しつつ空気オーブン内で145℃および自然圧力で7日にわたり反応させた。生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例9:MCM−68の合成
脱イオン水8.7mg、UltraSil沈降シリカ(92.7%SiO)42.0mg、21.9%1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム水酸化物溶液235.3mg、17.54%KOH溶液52.7mg、3.0%NaOH溶液54.9mg、35.6%1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージド溶液31.1mg、20%Al(NO溶液73.0mgおよびMCM−68シード2.3mgを1.5mlステンレス鋼オートクレーブに添加することによりゲルを調製した。出発ゲルは以下のモル比を有していた。
Figure 2011524848
均質になるまで混合物を攪拌し、その後、混転しつつ空気オーブン内で145℃および自然圧力で7日にわたり反応させた。生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例10:MCM−68の合成
脱イオン水0.9mg、Ludox LS−30(30%SiO)160.4mg、17.54%KOH溶液140.8mg、35.6%1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムヨージド溶液123.0mg、20%Al(NO溶液72.1mgおよびMCM−68シード2.7mgを1.5mlステンレス鋼オートクレーブに添加することによりゲルを調製した。出発ゲルは以下のモル比を有していた。
Figure 2011524848
均質になるまで混合物を攪拌し、その後、混転しつつ空気オーブン内で145℃および自然圧力で7日にわたり反応させた。生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例11−180:MCM−68の更なる合成
以下で指示したモル比を有し、以下で示した温度および時間で反応させた以外は、上の実施例8〜10に似た方式で一連のゲルを調製した。各場合、目標とした、シードからのSi/全シリカ比は0.05であった。更に、Mは全アルカリ金属を示す(即ち、カリウム+一切のナトリウム)。
Figure 2011524848
Figure 2011524848
Figure 2011524848
Figure 2011524848
生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例181:MCM−68の合成
脱イオン水5.3mg、Kasil−1ケイ酸カリウム溶液(8.3%KO、20.8%SiO)121.6mg、ケイ酸ナトリウム溶液(8.9%NaO、28.7%SiO)31.5mg、17.54%KOH溶液18.2mg、27.7%1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム水酸化物溶液139.6mg、15%Al(NO溶液170.8mg、20%HCl溶液11.1mgおよびMCM−68シード1.8mgを1.5mlステンレス鋼オートクレーブに添加することによりゲルを調製した。出発ゲルは以下のモル比を有していた。
Figure 2011524848
表中、SDAは、1,1−ジメチル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム構造指示剤である。均質になるまで混合物を攪拌し、その後、混転しつつ空気オーブン内で160℃および自然圧力で3日にわたり反応させた。生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例182〜193:MCM−68の更なる合成
以下で指示したモル比を有し、以下で示した温度および時間で反応させた以外は、上の実施例181に似た方式で一連のゲルを調製した。各場合、目標とした(シードからのシリカ)/(全シリカ)比は0.05であった。更に、Mは全アルカリ金属を示す(即ち、カリウム+一切のナトリウム)。
Figure 2011524848
生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例194:1,1−ジメチル−4−(4−メチルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウム水酸化物によるMCM−68の合成
化学量論比:
6SDA−OH:3KNO:Al:19.3SiO:637H
(式中、SDA−OHは、(実施例1におけるブロモベンゼンの代わりに4−メチルブロモベンゼンで出発する以外は、実施例1〜6に似た方式で製造された)1,1−ジメチル−4−(4−メチルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウム水酸化物である)のゲルを脱イオン水7.9mg、DuPont Ludox LS−30(30.1重量%SiO)124.1mg、1,1−ジメチル−4−(4−メチルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウム水酸化物の23.0重量%水溶液203.7mg、KOHの17.5重量%溶液65.3mg、硝酸アルミニウムの15重量%溶液96.8mgおよびMCM−68シード2.2mgをステンレス鋼オートクレーブに添加することにより調製した。均質になるまで混合物を攪拌し、その後、混転しつつ空気オーブン内で160℃および自然圧力で28日にわたり反応させた。生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
実施例195:1−メチル−1−エチル−4−(4−メチルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウム水酸化物によるMCM−68の合成
化学量論比:
6SDA−OH:3KNO:Al:19.3SiO:637H
(式中、SDA−OHは、(実施例1におけるブロモベンゼンの代わりに4−メチルブロモベンゼンで出発し、実施例5におけるヨードメタンの代わりにヨードエタンを用いたことを除き、実施例1〜6に似た方式で製造された)1−メチル−1−エチル−4−(4−メチルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウム水酸化物である)のゲルを脱イオン水0.8mg、DuPont Ludox LS−30(30.1重量%SiO)129.5mg、1−メチル−1−エチル−4−(4−メチルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イウム水酸化物の26.1重量%水溶液198.2mg、KOHの17.5重量%溶液68.1mg、硝酸アルミニウムの15重量%溶液101.1mgおよびMCM−68シード2.3mgをステンレス鋼オートクレーブに添加することにより調製した。均質になるまで混合物を攪拌し、その後、混転しつつ空気オーブン内で200℃および自然圧力で2日にわたり反応させた。同じ混合物を調製し、再び、160℃および自然圧力で7日にわたり反応させた。生産物を遠心分離し、脱イオン水で3回洗浄し、その後、粉末X線回折分析に供した。X線回折パターンは、生産物が純MCM−68ゼオライトであることを示した。
本発明を特定の実施形態を参照することにより記載し例示してきた一方で、当業者は、本発明が、本明細書において必ずしも例示されなかった変形に容易に結びつくことを認めるであろう。この理由のため、本発明の真の範囲を決定する目的のためには、添付の特許請求の範囲についてのみ言及されるべきである。

Claims (27)

  1. MSE構造タイプを有する結晶質モレキュラーシーブを合成する方法であって、
    水源、
    ケイ素、錫、チタン、バナジウムおよびゲルマニウムの少なくとも1種から選択された四価元素Yの酸化物の原料、
    場合により、三価元素Xの原料、
    アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mの原料、および
    一般構造:
    Figure 2011524848
    (式中、Rは水素またはアルキル基であり、RおよびRはアルキル基である)
    を有する有機カチオンQの原料
    を含む反応混合物を結晶化する工程を含むことを特徴とする方法。
  2. がメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. およびRが、独立してメチル基およびエチル基よりなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記反応混合物におけるモル比Q/YOが、0.01〜1.0の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記反応混合物におけるモル比Q/YOが、0.05〜0.7の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記反応混合物が、アルミニウム、ホウ素、ガリウム、鉄およびクロムよりなる群から選択された少なくとも1種の三価元素Xの酸化物の原料を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記反応混合物におけるモル比YO/Xが、4〜200の範囲内にあることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記反応混合物におけるモル比YO/Xが、8〜120の範囲内にあることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 前記反応混合物が、下記表1:
    Figure 2011524848
    のモル組成を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  10. 前記反応混合物が、下記表2:
    Figure 2011524848
    のモル組成を有することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  11. 前記四価元素Yがケイ素であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記三価元素Xがアルミニウムであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mが、ナトリウムおよびカリウムの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mが、
    カリウムであるか、または、
    カリウムおよびナトリウムであり、Na対全アルカリ金属またはアルカリ土類金属Mのモル比が、0と0.9の間である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 前記反応混合物が、MSE構造タイプのモレキュラーシーブのシードを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 前記シードが、前記反応混合物におけるシード/YOのモル比が0.001と0.1の間であるような量で存在することを特徴とする請求項13に記載の方法。
  17. 前記結晶化が、100℃と200℃の間の温度で、28日間まで行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  18. 前記結晶化が、145℃と175℃の間の温度で、24〜170時間にわたり行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  19. MSE構造タイプを有すると共に、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンおよび/または1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウムカチオンを孔構造内に含有することを特徴とする結晶質モレキュラーシーブ。
  20. 合成されたままの無水形態で、下記表3:
    Figure 2011524848
    の線を含むX線回折パターンを有することを特徴とする請求項19に記載のモレキュラーシーブ。
  21. 請求項19の結晶質モレキュラーシーブの焼成形態を含む触媒に、有機供給材料を接触させることを含むことを特徴とする有機転化方法。
  22. 1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する方法であって、
    (a)ハロベンゼンを1−アルキルピペラジンと反応させて、1−アルキル−4−フェニルピペラジンを製造する工程;
    (b)前記工程(a)からの1−アルキル−4−フェニルピペラジンを水素添加して、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンを製造する工程、または
    (c)前記工程(a)からの1−アルキルピペラジンをシクロヘキサノンおよび水素と反応させて、1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンを製造する工程;および
    (d)前記工程(b)または(c)からの1−アルキル−4−シクロヘキシルピペラジンをアルキル化して、1,1−ジアルキル−4−シクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する工程
    を含むことを特徴とする方法。
  23. 前記ハロベンゼンがブロモベンゼンであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
  24. 1−メチル−4−シクロヘキシルピペラジンをヨードメタンまたはヨードエタンと反応させることにより、前記アルキル化(d)を引き起こすことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  25. 1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する方法であって、
    (a)ハロアルキルベンゼンを1−アルキルピペラジンと反応させて、1−アルキル−4−アルキルフェニルピペラジンを製造する工程;
    (b)前記工程(a)からの1−アルキル−4−フェニルピペラジンを水素添加して、1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンを製造する工程、または
    (c)前記工程(a)からの1−アルキルピペラジンを、アルキルシクロヘキサノンおよび水素と反応させて、1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンを製造する工程;および
    (d)前記工程(b)または(c)からの1−アルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンをアルキル化して、1,1−ジアルキル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジン−1−イウム化合物を製造する工程
    を含むことを特徴とする方法。
  26. 前記ハロアルキルベンゼンが4−メチルブロモベンゼンであることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 1−メチル−4−アルキルシクロヘキシルピペラジンをヨードメタンまたはヨードエタンと反応させることにより、前記アルキル化(d)を引き起こすことを特徴とする請求項25に記載の方法。
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