JP2014525274A - 吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置、及び検査方法 - Google Patents

吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置、及び検査方法 Download PDF

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Abstract

搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて所定の積層パターンで形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が前記積層パターンで積層されているか否かを検査する検査装置である。前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材の片面側から撮像して、前記領域の平面画像のデータを、前記吸収体の前記平面画像に関するデータとして生成する撮像処理部と、生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出する抽出処理部と、前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行う良否判定処理部と、を有する。

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置、及び検査方法に関する。
排泄液等の液体を吸収する吸収性物品の一例として使い捨ておむつや尿取りパッド等が知られている。これらの吸収性物品は、通常、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形してなる吸収体を備えている。しかし、最近では、液体吸収性繊維を用いずに、あるいは仮に用いたとしても補助的に用い、吸収体の主材には、粒状の高吸収性ポリマー(以下、SAPとも言う)を用いる場合がある。
そのような吸収体を製造する装置の一例が、特許文献1に開示されている。この装置では、搬送方向に搬送される連続ウエブ上にSAPを間隔をおいて落下して積層することで、吸収体を搬送方向に所定ピッチで形成する。
一方、特許文献2には、パルプ繊維を主材とする吸収体上に間隔をおいて散布されたSAPの量を計測する方法が開示されている。詳しくは、吸収体の搬送方向の所定位置に、静電容量式センサーを設け、その下方を吸収体が通過する際の静電容量の変化に基づいて、SAPの搬送方向の量の分布を計測するようになっている。
特開昭63−283777号 特開2008−154964号
ところで、前述したようにSAPを主材として吸収体を構成する場合には、その吸収性能は、当然ながらほぼSAPで決まる。そのため、SAPが搬送方向及び幅方向のどちらかに意図せずに大きく偏った分布で積層していると、着用時に吸液すべき部位で吸液できずに、その吸収性物品が本来発揮すべき機能を大きく損ねてしまう。また、SAPが存在していたとしても、計画値よりも極端に少ない坪量(g/m)で存在している部位では、計画通りの吸収性能を発揮できない。
よって、品質管理の観点からは、SAPが存在すべき対象領域に対して、搬送方向及び幅方向の両方向の略全域に亘りSAPが規定の坪量以上で存在しているか否かを確認するのが望ましく、そのようなことが可能な検査装置や検査方法が待望されていた。
しかしながら、従来技術たる上述の特許文献2の計測方法では、搬送方向のSAPの量の分布については計測できるが、搬送方向と直交する幅方向の分布については計測できず、よって、上述の要望に応えることができない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、連続ウエブの片面に液体吸収性粒状物を主材として搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材の検査装置及び検査方法において、液体吸収性粒状物が所定の積層パターンの所定域に亘って規定の坪量以上で積層されているか否かを判定できるようにすることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が所定の積層パターンで積層されているか否かを検査する検査装置であって、
前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材の片面側から撮像して、前記領域の平面画像のデータを、前記吸収体の前記平面画像に関するデータとして生成する撮像処理部と、
生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出する抽出処理部と、
前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行う良否判定処理部と、を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置である。
また、
搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が所定の積層パターンで積層されているか否かを検査する検査方法であって、
前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材のうちの片面側から撮像して、前記領域の平面画像に関するデータを、前記吸収体の平面画像データとして生成することと、
生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出することと、
前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うことと、を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、液体吸収性粒状物が積層パターンの所定域に亘って規定の坪量以上で積層されているか否かを判定可能になる。
本実施形態の検査装置50の概略側面図である。 図2Aは、同検査装置50が検査する吸収性シート状部材1の概略平面図であり、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。 積層パターンPTが規定された吸収性シート状部材1の単票状製品1Uの設計図である。 回転ドラム装置20が具備する回転ドラム22の概略斜視図である。 CCDカメラ52で撮像された吸収性シート状部材1の平面画像の説明図である。 図6Aは、二値化処理前の平面画像であり、図6Bは、同平面画像に対して二値化処理を行った後の状態、つまりSAP適量領域を抽出後の状態を示す図である。 図7Aは、検査ウインドウWa,Wb,Wc,Wd,Weの一例の説明図であり、図7Bは、検査ウインドウWa,Wb,Wc,Wfの他の例の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が所定の積層パターンで積層されているか否かを検査する検査装置であって、
前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材の片面側から撮像して、前記領域の平面画像のデータを、前記吸収体の前記平面画像に関するデータとして生成する撮像処理部と、
生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出する抽出処理部と、
前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行う良否判定処理部と、を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、撮像生成された吸収体の平面画像データを閾値で二値化処理することにより、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を適量領域として抽出し、その抽出された適量領域の大きさを示す値、例えば面積に基づいて吸収体の良否判定を行う。よって、吸収体の積層パターンが規定する液体吸収性粒状物が存在すべき領域の所定域に亘って、液体吸収性粒状物が規定の坪量以上で積層されているか否かを判定可能となる。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記吸収性シート状部材には、前記吸収体毎に、前記積層パターンに基づいて、前記液体吸収性粒状物が存在すべき複数の領域が粒状物積層目標領域として島状に離散的に設定されており、
前記抽出処理部は、前記粒状物積層目標領域の輪郭形状に実質上対応する輪郭形状の検査ウインドウを、前記複数のうちの少なくとも幾つかの粒状物積層目標領域に対応する前記粒状物積層目標領域毎に設定し、前記検査ウインドウ毎に前記適量領域を抽出し、
前記良否判定処理部は、前記検査ウインドウ毎に抽出された前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、粒状物積層目標領域、つまり液体吸収性粒状物が存在すべき領域の輪郭形状に実質上対応する輪郭形状の検査ウインドウを、複数のうちの幾つかの粒状物積層目標領域に対しては前記粒状物積層目標領域毎に設定し、検査ウインドウ毎に、規定の坪量以上の液体吸収性粒状物が撮像されている領域たる適量領域を抽出する。つまり、複数のうちの幾つかの粒状物積層目標領域に対しては、粒状物積層目標領域毎に適量領域を抽出する。そして、抽出された各適量領域の大きさを示す値に基づいて、吸収体の良否判定を行う。よって、積層状態の偏りの有無を、吸収体の良否判定に反映させることができて、これにより、積層パターンの所定域に亘って規定の坪量以上でSAPが積層されているか否かの判定をより正確に行うことができる。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記抽出処理部は、前記粒状物積層目標領域の輪郭形状に実質上対応する輪郭形状の検査ウインドウを、前記粒状物積層目標領域毎に設定し、前記検査ウインドウ毎に前記適量領域を抽出し、
前記良否判定処理部は、前記検査ウインドウ毎に抽出された前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、粒状物積層目標領域の輪郭形状に実質上対応する輪郭形状の検査ウインドウを、上記粒状物積層目標領域毎に設定し、検査ウインドウ毎に、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域たる適量領域を抽出する。つまり、全ての粒状物積層目標領域に対して、粒状物積層目標領域毎に適量領域を抽出する。そして、抽出された各適量領域の大きさを示す値に基づいて、吸収体の良否判定を行う。よって、積層状態の偏りの有無を、吸収体の良否判定に反映させることができて、これにより、積層パターンの所定域に亘って規定の坪量以上でSAPが積層されているか否かの判定をより一層正確に行うことができる。
かかる吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記抽出処理部は、前記閾値として、色相と明度と彩度とのうちの少なくとも1つについての数値を有し、
前記抽出処理部は、前記平面画像データを、前記閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像から前記適量領域を抽出するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、二値化処理に用いる閾値として色相、明度、及び彩度のうちの少なくとも1つの数値を有するので、規定の坪量以上の液体吸収性粒状物が撮像されている領域を確実に抽出することができる。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記平面画像データは、グレースケールのデータであるのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、二値化処理に用いる平面画像データは、グレースケールのデータであるので、データ量を少なくできる。その結果、二値化処理に際して平面画像データを記憶する場合に、小容量のメモリでも対応可能であり、検査装置を安価にできる。
かかる前記抽出処理部は、前記閾値として明度についての数値を有するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、閾値として明度についての数値を有する。よって、グレースケールの平面画像データから、規定の坪量以上の液体吸収性粒状物が撮像されている領域を円滑に抽出することができる。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記平面画像データは、カラー画像データであり、
前記抽出処理部は、前記閾値として、色相と明度と彩度とのそれぞれについて数値範囲を有し、
前記抽出処理部は、前記平面画像データを、前記閾値に基づいてカラー二値化処理することにより、前記平面画像から前記適量領域を抽出するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、カラー二値化処理に用いる閾値に係る色相と明度と彩度とのそれぞれの数値範囲を、液体吸収性粒状物が存在する領域を撮像処理部側から見た際の固有の色(規定の坪量以上の液体吸収性粒状物が撮像されている領域に固有の色)に対応させて設定することができる。そして、これにより、液体吸収性粒状物が存在する適量領域の抽出精度の向上を図れる。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記吸収性シート状部材は、前記連続ウエブとで、前記吸収体を厚み方向から挟むように重ね合わされた別の連続ウエブを有し、
前記連続ウエブ同士は、前記粒状物積層目標領域以外の領域において、少なくとも部分的に一体に接合されており、前記領域での接合によって、前記液体吸収性粒状物は、前記連続ウエブ同士の間に封入されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、液体吸収性粒状物が封入されて同粒状物の漏出防止性に優れた吸収性シート状部材についても、有効に検査可能となる。連続ウエブ同士は粒状積層目標領域毎の周りに一体に接合されても良く、この接合は部分的又は全体的であっても良い。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記連続ウエブ、前記別の連続ウエブ、及び前記液体吸収性粒状物を含む群の何れかは、白色以外の色に着色されており、
前記撮像処理部は、前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき前記領域からの反射光を受光して、前記領域を撮像するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、連続ウエブ、別の連続ウエブ、及び液体吸収性粒状物の少なくとも何れか一つは、白色以外の色に着色されても良いが、この場合であっても、カラー二値化処理の閾値に係る色相、明度、及び彩度の各数値範囲の設定により、規定の坪量以上の液体吸収性粒状物が撮像されている領域を何等問題なく抽出することができる。
かかる吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
前記吸収体毎に前記平面画像の撮像を行うことにより、前記吸収体毎に前記平面画像データを生成するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置によれば、吸収体毎に平面画像データを生成するので、全ての吸収体が検査対象となる。つまり全数検査が行われ、その結果、品質管理の管理精度の向上を図れる。
また、
搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が所定の積層パターンで積層されているか否かを検査する検査方法であって、
前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材のうちの片面側から撮像して、前記領域の平面画像に関するデータを、前記吸収体の平面画像データとして生成することと、
生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出することと、
前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うことと、を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査方法。
このような吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査方法によれば、撮像生成された吸収体の平面画像データを閾値で二値化処理することにより、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を適量領域として抽出し、その抽出された適量領域の大きさを示す値、例えば面積に基づいて吸収体の良否判定を行う。よって、吸収体の積層パターンが規定する液体吸収性粒状物が存在すべき領域の所定域に亘って、液体吸収性粒状物が規定の坪量以上で積層されているか否かを判定可能となる。
===本実施形態===
図1は、本実施形態の検査装置50の概略側面図である。また、図2Aは、同検査装置50が検査する吸収性シート状部材1の概略平面図であり、図2Bは、図2A中のB−B断面図である。なお、図1では一部の構成を縦断面視で示している。
この検査装置50は、例えば、使い捨ておむつや尿取りパッドの一部品として供される吸収性シート状部材1を検査する装置である。すなわち、図1に示すように、同検査装置50は、吸収性シート状部材1の製造装置10の下流側に配置されており、同製造装置10から送り出される吸収性シート状部材1に対して吸収体3に係るSAPの積層分布(積層状態)を吸収体3毎に検査する。そして、図2Aに示すように、各吸収体3に相応する吸収性シート状部材1の単位1U、つまり単票状製品1Uに相当する吸収性シート部材1の単位1U毎に、検査結果情報として良品情報及び不良品情報のどちらかを対応付ける。そして、当該検査結果情報は、下工程において不良品を製造ライン外に排出する処理などに供される。
<<<吸収性シート状部材1について>>>
吸収性シート状部材1の単票状製品1Uの平面形状は、図2Aに示すように、この例では、長手方向と幅方向とを有した略矩形状をなしている。また、図2Bに示すように、この例では、厚み方向については略三層構造になっている。より詳しくは、液体を吸収する吸収体3を、人体側(即ち、排泄物を吸収するために人体の股下領域に隣接して置かれる側)たる表面側から表面ウエブ5で覆うとともに、その逆側たる裏面側からは裏面ウエブ7で覆っている。そして、これら表面ウエブ5及び裏面ウエブ7の間に吸収体3を挟んだ状態において、これら両ウエブ5,7は、少なくとも吸収体3の外周縁よりも外方にはみ出した部分にて接合され、これにより、吸収性シート状部材1の単票状製品1Uは一体物として形成されている。
表面ウエブ5及び裏面ウエブ7は、液透過性の適宜なウエブであり、例えば合成繊維等からなる10〜50(g/m)の坪量の不織布である。合成繊維としては、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等の鞘芯構造の複合繊維や単独繊維等が挙げられる。なお、裏面ウエブ7は、液不透過性のウエブであっても良い。
吸収体3は、液体吸収性粒状物の一例としての好ましくは100〜800ミクロンの粒径の多数の高吸収性ポリマー(以下SAPとも言う)の粒を主材とし、これらSAPの粒が例えば100〜500(g/m)の坪量で積層されてなる。SAPは、水溶性高分子が適度に架橋された三次元網目構造を有する吸収性高分子ポリマーである。そして、水を吸収する前の体積の数百倍から千倍の水を吸収するが、基本的には水不溶性であり、一旦吸収された水は多少の圧力を加えても離水しない。かかるSAPの種類には、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系などがあり、商品の一例としては、UG−840D(商品名:住友精化(株)製)等が挙げられる。また、この例では、吸収体3をSAPのみで構成しているが、補助吸収材としてパルプ繊維等の液体吸収性繊維を混入しても良い。ちなみに、主材とは、吸収体3を構成する材種のなかで最も吸液量(体積量)の多い材種のことを言う。
図2Aに示すように、吸収体3は、所定の積層パターンPTで離散的に区分された複数の島状の積層体3a,3b,3c,3d,3eから構成される。図示例では、輪郭形状が平面視V字形の三つの積層体3a,3b,3cが、互いの折れ曲がり部を吸収性シート状部材1の幅方向の中央位置に一直線上に並べつつ、V字のとんがり方向を長手方向の後方に向けて配されている。また、これら三つの積層体3a,3b,3cよりも長手方向の後端寄りの位置には、折れ曲がり部が取り除かれて幅方向に分断された左右一対の積層体3d,3eが配置される。これにより、吸収体3は合計5つの積層体3a〜3eから構成されている。そして、各積層体3a,3b…3eは、自身に属するSAPが他の積層体との間を行き来しないように、各積層体3a,3b…3eを覆う表面ウエブ5の部分と裏面ウエブ7の部分とによって封入されている。すなわち、表面ウエブ5及び裏面ウエブ7のうちで積層体3a〜3eが無い部分Nにて、適宜、表面ウエブ5と裏面ウエブ7とは溶着等により接合されており、これにより、各積層体3a,3b…3eは、それぞれ、自身を覆う表面ウエブ5の部分と裏面ウエブ7の部分とによって封じ込められている。なお、以下では、各積層体3a,3b…3eを覆う表面ウエブ5の部分及び裏面ウエブ7の部分のことを「封入部ENC」とも言い、また、表面ウエブ5及び裏面ウエブ7のうちで積層体3a〜3eが無い部分のことを「積層体不在部分N」とも言う。
更に、この例では、封入部ENC内でのSAPの粒の移動も抑制すべく、表面ウエブ5及び裏面ウエブ7の両者あるいはどちらか一方のウエブに対し、同ウエブのうちで積層体3a〜3eが積層形成されるべき領域に、ホットメルト接着剤等の接着剤を塗布しており、これにより、接着剤の塗布領域の近傍に位置するSAPの粒については、その封入部ENC内の移動が規制されるようになっている。
かかる吸収性シート部材1の単票状製品1Uは、例えばおむつや尿取りパッドの肌側面において着用者の臀部が当接する位置に選択的に配置される。そして、着用時には、各積層体3a,3b…3eのV字形状などに基づいて、着用者の左右の臀部同士の間の隙間に各積層体3a,3b…3eが密着し易くなり、その結果、尿などの液状排泄物の外部漏出は有効に防止される。
ちなみに、上述の積層パターンPTは、図3に示すような吸収性シート状部材1の単票状製品1Uの設計図に規定されている。つまり、積層パターンPTは、吸収性シート状部材1のうちで積層体3a〜3eが形成されるべき目標領域Aa,Ab,Ac,Ad,Aeを示したものである。よって、以下では、積層パターンPTに基づいて積層体3a〜3eが形成されるべき領域Aa〜Ae(謂わば理論上の領域)のことを「SAP積層目標領域Aa〜Ae」とも言う。
また、積層パターンPTは、5つのSAP積層目標領域Aa〜Aeに限定されることはなく、一つのみがあっても良く、二つ、三つ、又は四つあっても良く、五つであっても良い。SAP積層目標領域Aa〜Aeは、あらゆる形であっても良く、従って本発明は本明細書に示してあり記載されている形に限定されない。例えば、SAP積層目標領域Aa〜Aeは、長方形、楕円形、正方形、三角形等であっても良い。また、形は規則的又は不規則的であっても良い。
<<<吸収性シート状部材1の製造装置10について>>>
図1に示すように、この吸収性シート状部材1の製造直後の時点では、吸収性シート状部材1は、未だ単票状製品1Uに分断されていない。つまり、吸収性シート状部材1は、搬送方向に製品ピッチP1で並ぶ各単票状製品1Uが一体に繋がってなる連続体の状態にある。また、製造装置10の幅方向は、搬送方向に沿って搬送される連続シート状部材1の幅方向(図1中では紙面を貫通する方向)と平行であり、以下では、この幅方向のことを「CD方向」とも言う。ちなみにCD方向は水平である。
製造装置10は、回転ドラム装置20と、ヒートシール装置40とを有する。回転ドラム装置20は、上述の積層パターンPTに基づいて、表面ウエブ5(連続ウエブに相当)と裏面ウエブ7(別の連続ウエブに相当)との間に吸収体3としてSAPの積層体3a〜3eを形成する。ヒートシール装置40は、表面ウエブ5と裏面ウエブ7とを積層体不在部分Nにて熱溶着で接合し、これにより、表面ウエブ5と裏面ウエブ7との間に各積層体3a,3b…3eをそれぞれ封入する。そして、このようにして生成された吸収性シート状部材1は、搬送方向に連続した状態で、検査装置50へ送られる。以下、回転ドラム装置20及びヒートシール装置40について説明する。
回転ドラム装置20は、回転ドラム22を有する。図4に回転ドラム22の概略斜視図を示す。回転ドラム22は、CD方向に沿った水平軸C22周りに駆動回転する円筒部材を本体とする。そして、その外周面22aには、SAPを吸着により積層して吸収体3を成型するための成形型24,24…が、回転ドラム22の周方向Dcに所定ピッチで設けられている。各成形型24は、それぞれ、前述の積層パターンPTに基づいて吸着部として5つの凹部24a,24b,24c,24d,24eを有している。すなわち、各凹部24a,24b…24eは、それぞれ前述の吸収性シート状部材1に係る各SAP積層目標領域Aa,Ab…Aeに対応しており、よって、各凹部24a,24b…24eの底面の形状は、それぞれ対応するSAP積層目標領域Aa,Ab…Aeと略同形状に設定されている。また、各凹部24a,24b…24eの底部は、CD方向に関して略水平に形成されており、更に各底部には多数の吸気孔26が形成されている。
かかる回転ドラム22は、図1に示すように連続的に回転し、これにより、その外周面22aは所定の円周経路Tr22に沿って連続して移動する。この円周経路Tr22の所定位置P5には、表面ウエブ5の供給位置P5が設定されており、当該供給位置P5では、外周面22aに向けて表面ウエブ5が供給され、所定の巻き付き角度θで巻き付けられる。そして、同表面ウエブ5は外周面22aと略一体となって搬送される。また、この表面ウエブ5が巻き付き状態の回転ドラム22の外周面22aに向けては、SAP供給装置30からSAPが落下供給され、更にこれと同時並行で、外周面22aの各凹部24a,24b…24eの吸気孔26が、SAPの通過を規制しながら吸気し、これにより、各凹部24a,24b…24eには、表面ウエブ5越しにSAPが吸着・積層されて、吸収体3の各積層体3a,3b…3eが形成される。
そうしたら、最後に、回転ドラム22に巻き付き状態の表面ウエブ5に向けて裏面ウエブ7が供給されて、表面ウエブ5上に重ね合わされる。ここで、この合流前には、接着剤塗布装置35により接着剤が裏面ウエブ7の片面の略全面に亘って塗布されている。よって、表面ウエブ5と裏面ウエブ7との間に吸収体3を挟み込んだ状態で、これらウエブ5,7同士は仮接合される。そして、この仮接合状態で搬送方向に連続した連続体として、吸収性シート状部材1は、ヒートシール装置40へ送られる。
ヒートシール装置40は、例えば上下一対のロール42,44を有し、これらロール42,44は、CD方向を向いた水平軸C42,C44を回転中心として、吸収性シート状部材1の搬送速度と同じ周速で搬送方向に沿って回転する。また、少なくともどちらか一方のロール42,44は、溶着に必要な温度まで外周面が加熱された加熱ロールである。更には、これらロール42,44のうちの一方のロールたる下ロール44の外周面には、吸収性シート状部材1の吸収体3たる5つの各積層体3a,3b…3eに対応させて、5つの凹部(不図示)が形成されている。各凹部は、CD方向及び下ロール44の周方向の両方向に関して、それぞれ、対応するSAP積層目標領域Aa,Ab…Aeよりも若干大きいサイズに形成されている。よって、吸収性シート状部材1が、上下ロール42,44同士の間のロール間隙G40を通過する際には、吸収性シート状部材1における各積層体3a,3b…3eの封入部ENC(図2A及び図2B)は、それぞれ対応する凹部に入り込み、これにより、ロール間隙G40においては、下ロール44の各凹部の周囲部分と上ロール42の外周面42aとによって、吸収性シート状部材1における積層体不在部分N(図2A及び図2B)が選択的に熱溶着され、これにより表面ウエブ5と裏面ウエブ7とが本接合される。そして、この本接合された吸収性シート状部材1は、搬送方向に連続した状態で、検査装置50へ送られる。
<<<吸収性シート部材1の検査装置50について>>>
図1に示すように検査装置50はヒートシール装置40の下流側に配置されている。本発明は、この配置に限定されず、検査装置50はヒートシール装置40の上流に配置されても良いが、この配置よりは図1の配置の方が好ましい。そして、この検査装置50では、吸収性シート状部材1の吸収体3毎に、SAPが積層パターンPTできちんと積層されているか否かを検査する。つまり、吸収性シート状部材1の各吸収体3につき、SAPが存在すべき領域たるSAP積層目標領域Aa,Ab…Ae(粒状物積層目標領域に相当)の略全域(所定域に相当)に亘り、規定の坪量以上でSAPが存在しているか否かを検査する。例えば、SAP積層目標領域Aa,Ab…Aeにおいて実際に上述の坪量以上でSAPが存在している領域の大きさが、計画値たる後述の良否判定用閾値よりも小さくなっていると判定した場合には、この吸収体3を具備する吸収性シート状部材1の単票状製品1Uに対して、不良品情報を付与するなど不良品であることを関連付けして、下工程での不良品の排出に供するようにする。
検査装置50は、吸収性シート状部材1の搬送経路の所定位置に設けられた撮像処理部としてのカメラ52と、同搬送経路上の撮像位置PSを照らす照明部材54,54と、画像処理部56と、を有する。
カメラ52は、例えばCCD(電荷結合素子)カメラである。そして、吸収性シート状部材1の片面に対向して配置されており、これにより、吸収性シート状部材1の片面を撮像する。撮像動作は、同期信号に基づいてなされ、これにより、吸収性シート状部材1の片面のうちで吸収体3が存在すべき領域A3を、その領域A3の平面中心CA3がほぼ平面画像の平面中心CPに揃うように撮像する(図5を参照)。詳しくは、同期信号は、例えば吸収性シート状部材1の単票状製品1U一つ分に相当する搬送量(つまり製品ピッチP1(図2A))を単位搬送量として0°〜360°の各回転角度値を、搬送量に比例して割り当ててなる回転角度信号である。つまり、吸収性シート状部材1の単票状製品1U一つ分に相当する部分が搬送されると、0°から360°までの回転角度値が出力され、当該一つ分の搬送の都度、0°から360°までの回転角度値の出力が周期的に繰り返される。よって、上述のように領域A3の平面中心CA3と平面画像の平面中心CPとが一致するような撮像タイミングに対応した同期信号の位相を、所定の回転角度値として見つけ出し、その位相たる所定の回転角度値で撮像動作を行うように予め設定しておけば、以降に撮像位置PSを通過する全ての吸収性シート状部材1の単票状製品1Uに相当する部分に対して、上述のように、吸収体3が存在すべき領域A3の平面中心CA3と平面画像の平面中心CPとが揃うように撮像することができる。
そして、このような撮像タイミングに調整されたカメラ52は、吸収性シート状部材1の吸収体3毎に撮像し、撮像の都度、撮像された平面画像のデータを平面画像データとして生成する。そして、生成の都度、平面画像データを画像処理部56へ送信する。すると、画像処理部56では、平面画像データに基づいて、吸収性シート状部材1の吸収体3の良否判定を吸収体3毎、つまり吸収性シート状部材1の単票状製品1U毎に行う。これにより、単票状製品1Uは全数検査されることになる。但し、何等これに限るものではなく、例えば、吸収体3を幾つかおきに撮像しても良い。そして、その場合には吸収体3の幾つかおきに平面画像データが生成されるため、吸収体3も幾つかおきに良否判定され、つまり、単票状製品1Uも幾つかおきに抜き取り検査されることになる。なお、良否判定などの詳細については後述する。
照明部材54は、例えば白色LEDライトや紫外線ライトなどの適宜なライトであり、その光源の種類は、その場の撮像状況に応じて適宜選定される。また、撮像の際に照明部材54の光を透過光としてカメラ52に受光させるのか、それとも反射光として受光させるのかといった受光条件についても、その場の撮像状況に応じて適宜決められる。なお、図1の例では、吸収性シート状部材1の片面に対してカメラ52と同じ側に照明部材54が配置されており、これにより、カメラ52は、吸収性シート状部材1の片面からの反射光を受光するようになっている。
画像処理部56は、適宜なコンピュータを本体とし、プロセッサとメモリとを有する。そして、メモリに予め格納された二値化処理プログラム等の各種処理プログラムをプロセッサが読み出して実行することにより、二値化処理などの種々の処理を行う。
画像処理部56では、送信された平面画像データに対して二値化処理することにより、平面画像のうちで、規定の坪量以上のSAPが撮像されている領域を、SAP適量領域として抽出する。以下では、これを「抽出処理」と言う。そして、抽出されたSAP適量領域の面積を、規定の良否判定用閾値と大小比較して、吸収体3の良否判定を行う。以下では、これを「良否判定処理」と言う。ちなみに、SAP適量領域が、請求項の「適量領域」に相当し、また、SAP適量領域の面積が、請求項の「適量領域の大きさを示す値」に相当する。
なお、抽出処理を実行するためのプログラム及び良否判定処理を実行するためのプログラムは、予めメモリ内に格納されている。そして、プロセッサが、これらを読み出して実行することにより、画像処理部56は、抽出処理を実行する「抽出処理部」及び良否判定処理を実行する「良否判定処理部」として機能する。以下、これら抽出処理及び良否判定処理について詳しく説明する。
先ず、抽出処理の説明の前に、平面画像及び平面画像データについて説明する。図5はこの平面画像の説明図である。
平面画像は、例えばCD方向をX方向とし、搬送方向をY方向として撮像される。また、平面画像は、吸収体3が具備する5つの積層体3a〜3eを一画像として撮像したものであり、つまり、吸収体3を囲む矩形輪郭のフレームFLの内側が、撮像範囲として撮像されている。なお、撮像範囲を理解し易くする目的で、同図5中には、仮想的に吸収性シート状部材1の単票状製品1Uを二点鎖線で示している。また、同図5中には、仮想的にSAP積層目標領域Aa〜Aeも点線で示している。更に、図5中では、説明の都合上、積層体3a〜3eが表面に露出しているように示しているが、実際には、積層体3a〜3eは裏面ウエブ7により覆われていて、同積層体3a〜3eは裏面ウエブ7越しに透けて見える状態にある。これについては後述の図6A、図7A、及び図7Bも同じである。
撮像された平面画像は、X方向及びY方向の両方向にそれぞれ所定の解像度に基づく所定ピッチで格子状に並ぶ多数の画素の集合体である。換言すると、平面画像は、X方向に一直線に所定ピッチで並ぶ複数の画素からなる画素列が、Y方向に複数列所定ピッチで並んで構成される。そして、平面画像データは、各画素に対応させてそれぞれ色情報を有している。例えば、平面画像データがグレースケールの場合には、画素毎に色情報として明度のみを有している。そして、その場合、図1の例のような反射光を受光する構成にあっては、SAPが存在している領域に対応する各画素は明るくなるので、その画素の明度は高い値になっているが、他方、SAPが存在していない領域に対応する各画素は暗くなるので、その画素の明度は低い値になっている。また、SAPが存在している領域に対応する画素であっても、SAPの坪量(g/m)の大小に応じて画素の明度は変化する。つまり、SAPの坪量(g/m)が小さい部分に対応する画素の明度よりも、SAPの坪量が大きい部分に対応する画素の明度の方が高くなる。よって、後述するように、明度が所定値以上の画素に着目することで、SAPが規定の坪量以上で積層している部分を撮像してなる画素を抽出することができる。なお、以下では、平面画像データがグレースケールのデータであるものとして説明する。
図6A及び図6Bは、抽出処理の説明図である。図6Aには、二値化処理前の平面画像を示し、図6Bには、同平面画像に対して二値化処理を行った後の状態、つまりSAP適量領域を抽出後の状態を示している。なお、図6A及び図6B中には、点線でSAP積層目標領域Aa〜Aeを仮想的に示し、また、図6A中では、平面画像上においてSAPが積層しているように撮像されている領域をドット模様で示し、また、同領域のなかで、規定の坪量以上のSAPが撮像されている領域を斜線模様で示している。
二値化処理では、予め定められた抽出用閾値を用いる。そして、この抽出用閾値以上の明度の画素を例えば白に割り振り、他方、抽出用閾値未満の明度の画素を例えば黒に割り振る。これを、平面画像データの全ての画素について行い、これにより、図6Aに斜線模様で示すSAP適量領域、つまり規定の坪量以上のSAPが撮像されている領域が、図6Bに白塗りで示すように多数の白の画素からなる領域として抽出される。
ここで、上述の抽出用閾値は、メモリ内に予め格納された固定値である。そして、SAPが撮像されている領域のなかでも、特に規定の坪量以上のSAPが撮像されている領域の画素を確実に白に割り振れるようにすべく、この抽出用閾値は、例えば次のような製造ラインでの実験的手法により求められる。先ず、上記規定の坪量でSAPが積層されている吸収性シート状部材1のサンプルを何枚か用意する。次に、これらサンプルを検査装置50の上記CCDカメラ52で撮像してサンプル毎に明度を求める。これら全てのサンプルの明度の平均値を算出し、当該平均値として上記抽出用閾値が求められる。なお、より確実に、規定の坪量以上の撮像領域の画素を白に割り振れるようにすべく、上述の方法で得られた明度の平均値の値よりも所定の安全係数分だけ大きな値を、上記抽出用閾値として設定しても良い。そうすれば、良否判定の際に、より安全側の判定を下すことができる。
但し、この抽出用閾値を求める手法は、何等これに限らず、以下のようにして求めても良い。先ず、複数水準で坪量(g/m)を異ならせた吸収性シート状部材1のサンプルを用意し、これらサンプルを上記CCDカメラ52で撮像して、サンプル毎に明度を求める。そして、得られた明度と坪量とのデータをグラフにプロットして、明度と坪量との関係のグラフを作成し、このグラフから、上記規定の坪量に対応する明度の値を読み取り、これにより、上述の抽出用閾値を取得する。ちなみに、規定の坪量の具体値としては、例えば100〜500(g/m)のなかの任意値が挙げられる。
そうしたら、画像処理部56は、良否判定処理へ移行する。そして、この良否判定処理では、先ず、平面画像上でのSAP適量領域の面積を求める。ここで、画素の平面サイズは、XY方向の各解像度などに基づいて予めわかっている。よって、この画素の平面サイズに、SAP適量領域として抽出された画素の数たる画素数を乗算することにより、SAP適量領域の面積が算出される。
次に、画像処理部56は、算出されたSAP適量領域の面積を、予めメモリに格納された良否判定用閾値と大小比較する。そして、この良否判定用閾値以上の場合には、この平面画像に対応する吸収性シート状部材1の単票状製品1Uに良品情報を付与するが、逆に、良否判定用閾値未満の場合には、不良品情報を付与する。ちなみに、良否判定用閾値は、例えば次のようにして予め設定される。先ず、積層パターンPTが規定する5つのSAP積層目標領域Aa〜Aeの平面画像上での面積の合計値を求め、この合計値の50%〜99%の範囲のなかから任意値を選択して良否判定用閾値として設定する。
なお、場合によっては、上述の面積での良否判定に代えて、面積率又は画素数で良否判定をしても良い。ここで、面積率とは、SAP適量領域の面積を前述の5つのSAP積層目標領域Aa〜Aeの面積の合計値で除算した値である。よって、この場合の良否判定用閾値としては、例えば0.50〜0.99の範囲のなかから任意値が選択される。そして、面積率を上記良否判定用閾値と大小比較して、その比較結果に基づいて、良品情報及び不良品情報のどちらかを吸収性シート状部材1に付与する。
一方、画素数で良否判定する場合には、画像処理部56は、SAP適量領域に属する画素数をカウントする。そして、このカウントされた画素数を、画素数で表現された良否判定用閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて、良品情報及び不良品情報のどちらかを、この平面画像に対応する吸収性シート状部材1の単票状製品1Uに付与する。ちなみに、この場合の良否判定用閾値は、例えば次のようにして予め設定される。先ず、平面画像上において5つのSAP積層目標領域Aa〜Aeに属する画素の総和を求め、その総和の0.50倍から0.99倍までの数値範囲のなかから任意値を選択して良否判定用閾値として設定する。
ここで望ましくは、上述のような抽出処理及び良否判定処理を、SAP積層目標領域Aa,Ab…Ae毎に行うと良い。そして、このようにすれば、各SAP積層目標領域Aa,Ab…Aeに対してそれぞれ良否判定を行うことができるので、部分的な積層状態の偏りの有無を、最終的な吸収体3の良否判定に反映させることができて、より正確な検査結果情報を得ることができる。また、各SAP積層目標領域Aa,Ab…Aeのうちの何れかの良否判定結果が不良判定の場合に、回転ドラム装置20の成形型24の5つの凹部24a〜24eのうちの何れの凹部が異常なのかを即座に認識できるので、整備対象を容易に絞り込むことができて、整備の作業効率の向上を図ることができる。以下、詳しく説明する。
図7Aに、撮像された平面画像のイメージ図を示す。この例では、画像処理部56は、抽出処理の際に検査ウインドウWa,Wb,Wc,Wd,Weを用いる。検査ウインドウWa〜Weは、平面画像において参照する領域を区画して限定するツールであり、つまり、抽出処理の際には、検査ウインドウWa〜We内に属する画素のみを参照し、検査ウインドウWa〜We外の画素については参照しないようにすることができる。
なお、このような検査ウインドウWa〜We内に限った画素の参照は、例えば次のようにして実現される。先ず、平面画像の各画素には、XY座標が付与されていて、これらXY座標はメモリに記録されている。また、画像処理部56は、このXY座標を指定することで、検査ウインドウWa〜We内に属する画素の色情報にアクセスすることができる。よって、検査ウインドウWa〜We内に位置すべき画素のXY座標のデータを、予めメモリ内に記録しておけば、上述の検査ウインドウWa〜We内に限った画素の参照を実現可能となる。
このような検査ウインドウWa,Wb…Weは、各SAP積層目標領域Aa,Ab…Aeに対してそれぞれ用意されている。この例では、吸収体3は5つのSAP積層目標領域Aa〜Aeを有しているため、これに対応させて検査ウインドウWa〜Weも5つ用意されている。また、各検査ウインドウWa,Wb…Weの輪郭形状は、それぞれ、対応するSAP積層目標領域Aa,Ab…Aeの輪郭形状にならった形状たる略相似形状に設定さている。この例では、三つの各SAP積層目標領域Aa,Ab,Acの輪郭形状がV字形状であるため、それぞれV字状の輪郭形状の検査ウインドウWa,Wb,Wcが設定されている。他方、残りの二つのSAP積層目標領域Ad,Aeは、V字形状の折れ曲がり部が取り除かれて幅方向に分断された形状であるため、それぞれ、そのような輪郭形状に検査ウインドウWd,Weは設定されている。また、平面画像上の検査ウインドウWa,Wb…Weの平面サイズは、対応するSAP積層目標領域Aa,Ab…Aeの画像を外側から囲えるように、対応するSAP積層目標領域Aa,Ab…Aeの画像よりも若干大きいサイズに設定されている。
そして、かかる検査ウインドウWa〜Weを備えた構成によれば、抽出処理では、検査ウインドウWa,Wb…We毎にSAP適量領域が抽出され、これにより、検査ウインドウWa,Wb…We毎にSAP適量領域の面積が算出される。
そうしたら、次の良否判定処理では、検査ウインドウWa,Wb…We毎に予め設定された良否判定用閾値を用いて、検査ウインドウWa,Wb…We毎に良否判定結果を出す。
ここで、良否判定用閾値は、各検査ウインドウWa,Wb…Weに対応するSAP積層目標領域Aa,Ab…Aeの平面画像上での面積であり、この例では、SAP積層目標領域Aa〜Aeが5つ有るので、5つの良否判定用閾値を有している。よって、各検査ウインドウ内Wa,Wb…Weにて抽出された各SAP適量領域の面積を、その検査ウインドウWa,Wb…Weに対応付けられた良否判定用閾値と大小比較し、SAP適量領域の面積が良否判定用閾値以上の場合には、そのSAP適量領域に、一次判定情報として仮の良品情報を付与する。一方、これとは逆に判定用閾値未満の場合には、一次判定情報として仮の不良品情報を付与する。そして、かかる良否判定処理を5つの全ての検査ウインドウWa,Wb…Weについて行い、最終的に、全てのSAP適量領域について仮の良品情報が付与されている場合には、この平面画像に対応する吸収性シート状部材1の単票状製品1Uに対し二次判定情報として良品情報を付与し、当該情報が、検査結果情報として下工程に送信される。一方、5つのSAP適量領域のうちで一つでも、仮の不良品情報が付与されている場合には、この平面画像に対応する吸収性シート状部材1の単票状製品1Uに対し二次判定情報として不良品情報を付与し、当該情報が、検査結果情報として下工程に送信される。
なお、上述の例では、5つの各SAP積層目標領域Aa,Ab…Aeに対して、それぞれ検査ウインドウWa,Wb…Weを設定していたが、何等これに限るものではない。SAP積層目標領域の数に比べて異なる数の検査ウインドウが設けられても良い。例えば、幾つかのSAP積層目標領域Aa,Ab,Acに対してはSAP積層目標領域Aa,Ab,Ac毎に検査ウインドウWa,Wb,Wcを設けるが、残る幾つかのSAP積層目標領域Ad,Aeに対しては、これら幾つかのSAP積層目標領域Ad,Aeを両方囲めるサイズの一つの検査ウインドウWfを設定しても良い。図7Bは、その一例の説明図である。この図7Bの例では、折れ曲がり部を有する各SAP積層目標領域Aa,Ab,Acに対しては、SAP積層目標領域Aa,Ab,Ac毎に個別に検査ウインドウWa,Wb,Wcを設定しているが、折れ曲がり部を除去されてなる二つのSAP積層目標領域Ad,Aeについては、これら両方の領域Ad,Aeを包囲する一つのV字輪郭形状の検査ウインドウWfを設定している。そして、その場合、検査ウインドウWfでは、勿論、抽出処理を二つのSAP積層目標領域Ad,Aeについて区別せずにまとめて行い、また、良否判定処理の際に用いる良否判定用閾値としては、二つのSAP積層目標領域Ad,Aeの平面画像上の面積の合計値の50%〜99%の範囲のなかから任意値が選択されて用いられることになる。
ところで、上述の実施形態では、平面画像データの一例として、各画素の色情報が明度のみを有したグレースケールのデータを示したが、何等これに限るものではない。例えば、各画素の色情報が明度、色相、及び彩度を有したカラー画像データであっても良い。そして、その場合には、前述の抽出処理での二値化処理として、カラー二値化処理を行うこともできる。
カラー二値化処理とは、平面画像のカラー画像データから、特定の色情報を有する画素を抽出する処理のことである。ここで、色情報は、前述のように明度、色相、及び彩度の三要素をそれぞれ数値で有している。よって、明度、色相、及び彩度のそれぞれについて、抽出すべき画素の色情報の数値範囲を、抽出用閾値として画像処理部56のメモリに予め設定しておけば、画像処理部56は、その設定された色情報の画素を平面画像から抽出することができる。
すなわち、上述の抽出用閾値の三つの数値範囲を、平面画像のうちで規定の坪量以上のSAPが撮像されている領域に固有な色に基づいて予め設定しておけば、画像処理部56は、平面画像データに記録されている平面画像の各画素の色情報を参照し、そして、上述の抽出用閾値の三つの数値範囲を全て満たす画素を例えば白の画素に割り振り、満たさない画素を例えば黒の画素に割り振る。そして、この割り振り動作を、平面画像データの全ての画素について行い、これにより、SAP適量領域が、白の画素の領域として抽出される。この方法によれば、上記固有な色に基づいてSAP適量領域を抽出するので、その抽出精度を高めることができる。なお、上述したこと以外の内容は、グレースケールを例に既述した内容と同じなので、その説明については省略する。
ちなみに、上述では、表面ウエブ5や裏面ウエブ7、接着剤、SAPの色について説明していなかったが、一般にこれらの色は白色である。但し、何等これに限るものではなく、例えば、表面ウエブ5、裏面ウエブ7、接着剤、及びSAPの少なくとも何れかについては、白色以外の色に着色されていても良い。そして、その場合であっても、カラー二値化処理によれば、抽出用閾値たる上述の三つの数値範囲の設定により、平面画像からSAP適量領域を何等問題無く抽出することができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、液体吸収性粒状物として高吸収性ポリマー(SAP)を例示したが、膨潤などして吸収した液体を離さない性質を有する粒状物であれば、何等高吸収性ポリマーに限らない。
上述の実施形態では、吸収性シート状部材1として、表面ウエブ5と裏面ウエブ7との間に吸収体3を介在させたものを例示したが、何等これに限るものではなく、例えば、裏面ウエブ7を省略しても良い。つまり、吸収性シート状部材1を、表面ウエブ5と、表面ウエブ5の片面に積層パターンPTでSAPを積層してなる吸収体3とで構成しても良い。
上述の実施形態では、二値化処理後の平面画像データに基づいて、図6Bの二値化処理後の平面画像を画面表示することについては述べていなかったが、そのように構成しても良いのは言うまでもない。すなわち、画像処理部56は適宜な不図示のモニタを付属する。そして、二値化処理後の平面画像データ、つまり抽出用閾値により平面画像データに係る各画素を白又は黒に割り振って生成された平面画像データに基づいて図6Bの平面画像をモニタに表示し、これにより、製造ラインのオペレータの検査作業支援に供しても良い。
上述の実施形態では、図6Aに示すように、検査ウインドウWa,Wb,Wcの一例としてV字形状のものを例示したが、これは、対応するSAP積層目標領域Aa,Ab,Acの輪郭形状がV字形状であったためである。よって、SAP積層目標領域の輪郭形状に応じて、対応する検査ウインドウの輪郭形状を変更しても良い。例えば、SAP積層目標領域の輪郭形状が砂時計形状であれば、これにならって、この画像を外側から囲うべく平面画像上の検査ウインドウの輪郭形状を、SAP積層目標領域の画像よりも若干大きい平面サイズの砂時計形状にしても良い。
上述の実施形態では、裏面ウエブ7にのみ接着剤を塗布していた。つまり裏面ウエブ7の両面のうちで表面ウエブ5に重ね合わされる方の面の略全域に亘って接着剤を塗布し、表面ウエブ5の方には接着剤を塗布していなかったが、何等これに限るものではない。例えば、裏面ウエブ7の代わりに表面ウエブ5の片面の略全域に亘って接着剤を塗布しても良いし、更には、裏面ウエブ7及び表面ウエブ5の各重ね合わされる面の略全域に亘って塗布しても良い。
上述の実施形態では、接着剤によって表面ウエブ5と裏面ウエブ7とを仮接合していたが、何等これに限るものではなく、表面ウエブ5及び裏面ウエブ7のどちらにも接着剤を塗布しなくても良い。この場合には、仮接合は行われずに、ヒートシール装置40による本接合のみが行われることになる。
上述の実施形態では、平面画像データとしてグレースケールのデータを用いるとともに、抽出用閾値として明度を用いたが、何等これに限らない。例えば、平面画像データとしてはカラー画像データを用いても良く、その場合には、抽出用閾値として明度に代えて、色相或いは彩度を用いても良いし、明度と色相と彩度とのうちから二つを選択して抽出用閾値として用いても良い。
1 吸収性シート状部材、1U 単票状製品、
3 吸収体、
3a 積層体、3b 積層体、3c 積層体、3d 積層体、3e 積層体、
5 表面ウエブ(連続ウエブ)、7 裏面ウエブ(別の連続ウエブ)、
10 製造装置、
20 回転ドラム装置、22 回転ドラム、22a 外周面、
24 成形型、
24a 凹部、24b 凹部、24c 凹部、24d 凹部、24e 凹部、
26 吸気孔、
30 SAP供給装置、35 接着剤塗布装置、
40 ヒートシール装置、42 上ロール、42a 外周面、44 下ロール、
50 検査装置、52 カメラ(撮像処理部)、54 照明部材、
56 画像処理部(抽出処理部、良否判定処理部)、
SAP 高吸収性ポリマー(液体吸収性粒状物)、
PT 積層パターン、
Aa SAP積層目標領域(粒状物積層目標領域)、
Ab SAP積層目標領域(粒状物積層目標領域)、
Ac SAP積層目標領域(粒状物積層目標領域)、
Ad SAP積層目標領域(粒状物積層目標領域)、
Ae SAP積層目標領域(粒状物積層目標領域)、
A3 領域、CA3 平面中心、CP 平面中心
FL フレーム、
P5 供給位置、PS 撮像位置、
Wa 検査ウインドウ、Wb 検査ウインドウ、Wc 検査ウインドウ、
Wd 検査ウインドウ、We 検査ウインドウ、Wf 検査ウインドウ、
N 積層体不在部分、ENC 封入部、
G40 ロール間隙、
C22 水平軸、C42 水平軸、C44 水平軸、
Tr22 円周経路、

Claims (11)

  1. 搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が所定の積層パターンで積層されているか否かを検査する検査装置であって、
    前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材の片面側から撮像して、前記領域の平面画像のデータを、前記吸収体の前記平面画像に関するデータとして生成する撮像処理部と、
    生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出する抽出処理部と、
    前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行う良否判定処理部と、を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記吸収性シート状部材には、前記吸収体毎に、前記積層パターンに基づいて、前記液体吸収性粒状物が存在すべき複数の領域が粒状物積層目標領域として島状に離散的に設定されており、
    前記抽出処理部は、前記粒状物積層目標領域の輪郭形状に実質上対応する輪郭形状の検査ウインドウを、前記複数のうちの少なくとも幾つかの粒状物積層目標領域に対しては前記粒状物積層目標領域毎に設定し、前記検査ウインドウ毎に前記適量領域を抽出し、
    前記良否判定処理部は、前記検査ウインドウ毎に抽出された前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うことを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記抽出処理部は、前記粒状物積層目標領域の輪郭形状に実質上対応する輪郭形状の検査ウインドウを、前記粒状物積層目標領域毎に設定し、前記検査ウインドウ毎に前記適量領域を抽出し、
    前記良否判定処理部は、前記検査ウインドウ毎に抽出された前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うことを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記抽出処理部は、前記閾値として、色相と明度と彩度とのうちの少なくとも1つについての数値を有し、
    前記抽出処理部は、前記平面画像データを、前記閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像から前記適量領域を抽出することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記平面画像データは、グレースケールのデータであることを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  6. 請求項4又は5に記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記抽出処理部は、前記閾値として明度についての数値を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  7. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記平面画像データは、カラー画像データであり、
    前記抽出処理部は、前記閾値として、色相と明度と彩度とのそれぞれについて数値範囲を有し、
    前記抽出処理部は、前記平面画像データを、前記閾値に基づいてカラー二値化処理することにより、前記平面画像から前記適量領域を抽出することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  8. 請求項7に記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記吸収性シート状部材は、前記連続ウエブとで、前記吸収体を厚み方向から挟むように重ね合わされた別の連続ウエブを有し、
    前記連続ウエブ同士は、前記粒状物積層目標領域以外の領域において、少なくとも部分的に一体に接合されており、前記領域での接合によって、前記液体吸収性粒状物は、前記連続ウエブ同士の間に封入されていることを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  9. 請求項8に記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記連続ウエブ、前記別の連続ウエブ、及び前記液体吸収性粒状物を含む群の何れかは、白色以外の色に着色されており、
    前記撮像処理部は、前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき前記領域からの反射光を受光して、前記領域を撮像することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか一つに記載の吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置であって、
    前記吸収体毎に前記平面画像の撮像を行うことにより、前記吸収体毎に前記平面画像データを生成することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査装置。
  11. 搬送方向に沿って搬送される連続ウエブと、液体吸収性粒状物を主材として前記連続ウエブの片面に前記搬送方向に間隔をおいて形成された複数の吸収体と、を有する吸収性シート状部材に、前記液体吸収性粒状物が所定の積層パターンで積層されているか否かを検査する検査方法であって、
    前記吸収性シート状部材のうちで前記吸収体が存在すべき領域を前記吸収性シート状部材のうちの片面側から撮像して、前記領域の平面画像に関するデータを、前記吸収体の平面画像データとして生成することと、
    生成された前記平面画像データを、閾値に基づいて二値化処理することにより、前記平面画像のうちで、規定の坪量以上の前記液体吸収性粒状物が撮像されている領域を、適量領域として抽出することと、
    前記適量領域の大きさを示す値に基づいて、前記吸収体の良否判定を行うことと、を有することを特徴とする吸収性物品に係る吸収性シート状部材の検査方法。
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