本開示を理解する上で、以下の用語の解釈が有用であり得る。
「吸収性物品」は、本明細書では、その一次機能が、汚物及び排泄物を吸収かつ保持することである消費者製品を指すために使用される。「おむつ」は、本明細書では、一般に乳幼児及び失禁症状のある人が下部胴体の周りに着用する吸収性物品を指すために使用される。「使い捨て」という用語は、本明細書では、洗濯、又は、吸収性物品として再生若しくは再使用されることが一般に意図されない吸収性物品を説明するために使用される(例えば、1回の使用後に廃棄されることが意図され、更に、リサイクルされるか、堆肥化されるか、又は環境に適合した方法で処分されるように構成されてもよい)。
「弾性」、「エラストマー」、又は「エラストマーの」は、弾性を示す材料を指し、これには、その弛緩した初期長に力を付加したときにその初期長より10%を超えて延伸した長さに延伸する又は長くなることができ、かつその付加された力が解放されると、ほぼその初期長に実質的に回復する、任意の材料が含まれる。
本明細書で使用するとき、「結合されている」という用語は、ある要素を別の要素に直接取り付けることによって、その要素がその別の要素に直接取り付けられる構成、及びある要素を中間部材(1つ又は複数)に取り付けてから、その中間部材を別の要素に取り付けることによって、その要素がその別の要素に間接的に取り付けられる構成を包含する。
「長手方向」とは、吸収性物品が平らに広げられて非収縮状態にあるとき、吸収性物品の腰部縁部のような端縁部から長手方向に対向する端縁部つまり腰部縁部まで、又は2つに折り畳まれた物品における腰部縁部から股部の底面、即ち折り畳み線まで、実質的に垂直になっている方向を意味する。長手方向の45度以内の方向は、「長手方向」であると考えられる。「横方向」は、物品の長手方向に延在する側縁部から、横方向に対向する長手方向に延在する側縁部まで延び、かつ概ね長手方向に直角な方向を指す。横方向に45度以内の方向は、「横方向」であると考えられる。
「基材」という用語は、本明細書では、主として二次元(即ち、XY面内)であり、その長さ(X方向)及び幅(Y方向)に比べてその厚さ(Z方向)が比較的小さい(即ち、1/10以下)材料を説明するために用いられる。基材の非限定的な例としては、ウェブ、1つ若しくは複数の層、又は繊維性材料、不織布、高分子フィルム若しくは金属箔等のフィルム及び箔が挙げられる。これらの材料は、単独で使用されてもよいし、又は一体に積層化された2つ以上の層を含んでもよい。このように、ウェブは基材である。
「不織布」というは、本明細書では、スパンボンド、メルトブロー、毛羽立て加工等のプロセスによって、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は非連続的な(短い)フィラメント(繊維)から作製された材料を指す。不織布は、既定の織った又は編んだフィラメントパターンを有しない。
「機械方向」(MD)という用語は、本明細書では、プロセスを通過する材料の方向を指すために用いられる。更に、材料の相対的配置及び動きは、あるプロセスを通過してそのプロセスの上流からそのプロセスの下流に向かう機械方向に流れているものとして述べることができる。
「横断方向」(CD)という用語は、本明細書では、機械方向に対して概ね垂直な方向を指すために用いられる。
本開示は、加工装置に沿って機械方向に前進する基材を監視するための方法及び装置に関する。基材は、第1の表面及び反対側の第2の表面と、第1の長手方向側縁部、及び第1の長手方向側縁部から横断方向に離れた第2の長手方向側縁部と、を含み得る。装置は、通信ネットワークを介してラインスキャンカメラと接続する分析器を含み得る。いくつかの実施形態において、装置は、横断方向に線状視野を拡張するように適合された、円柱レンズを含み得る。分析器は、フィールドプログラマブルゲートアレイ、特定用途向け集積回路、又はグラフィカルプロセッシングユニットとして構成され得る。加えて、ラインスキャンカメラは、画素データの線状アレイを含み得、線状視野を画定し得る。ラインスキャンカメラは、線状視野が機械方向に延在するように配置される。装置は、線状視野を照らす照明源を更に含み得る。動作中、基材は、第1の長手方向側縁部が線状視野を通過するように、機械方向に前進する。また、装置は、様々な監視及び/又は制御機能を実行するように構成され得る。例えば、分析器は、分析器からの画素データの線状アレイの、1セットの画素のグレースケール値に基づいて(based on based on)、基材の第1の長手方向側縁部の位置を決定するように構成され得る。
カメラが設計されている向き方と反対の向きにラインスキャンカメラを配置すると、1セットの画像データが提供されるが、通常、横断方向CD空間次元を表すx軸は、代わりに機械方向MD位置の視野を表し、通常、機械方向MDを表すy軸は、代わりに時間軸となる。その結果の画像データは、時間アレイに対して忠実度の高い位置を提供するので、非常に高速なフィードバック制御を可能にする速度で更新され得る。オペレーティングシステムに依存しない、FPGA、ASIC、又はGPU等の高速分析器の付加は、時間アレイに対する位置から読み取られる、多数の位置ポイントの並行処理を可能にする。FPGA又はASICの確定的クロックは、高精密な閉ループフィードバック制御用に低ジッター及び低遅延のプラットフォームを提供することにより、方法を更に有利にする。2014年6月26日に出願され、代理人整理番号第13429P号によって識別される「Method and Apparatus for Transferring a Discrete Substrate」という題名の米国特許出願に開示されているとおり、FPGAの構成の容易さは、電気機械−静電気−空気制御ループ内等、制御される基材又は構成部品における変異に適応するように、システムを比較的安価にかつ迅速に更新できるようにすることで、方法を更に有利にし得る。
以下により詳細に考察されているとおり、装置は、機械方向に向いた視野を有する複数のラインスキャンカメラと共に構成され得る。例えば、基材は、連続的であってもよく、又は別個の構成部品の形態であってもよい。したがって、別個の構成部品の形態であるとき、基材はまた、第1の横方向側縁部、及び第1の横方向側縁部から離れて機械方向に長さを画定する第2の横方向側縁部を含み得る。このように、装置は、画素データの線状アレイを含み、第1の線状視野を画定する第1のラインスキャンカメラと、画素データの線状アレイを含み、第2の線状視野を画定する第2のラインスキャンカメラと、を備えて構成され得る。また、第1及び第2のラインスキャンカメラは、第1及び第2の線状視野が機械方向に延在するように配置され得る。動作中、第1及び第2の横方向側縁部が第1の線状視野を通過するように、かつ、第1及び第2の横方向側縁部が第2の線状視野を通過するように、基材は機械方向に前進する。また、画素データの線状アレイの画素のグレースケール値からなる第1のセットは、第1及び第2のラインスキャンカメラから分析器へ伝達され、画素データの線状アレイの画素のグレースケール値からなる第2のセットは、第1及び第2のラインスキャンカメラから分析器304へ伝達される。このように、分析器は、少なくとも2つの画素のグレースケール値からなる第1及び第2のセットに基づいて、機械方向に対する基材の向きを決定し得る。
本明細書における方法及び装置を様々な種類の製品を製造するうえで利用することが可能であるが、本明細書における方法及び装置が吸収性物品の製造との関連で以下に考察されることを理解されたい。また、より具体的には、方法及び装置は、おむつの製造との関連で考察される。具体的な例を挙げるために、図1は、米国特許出願公開第2008/0132865 A1号及び同第2011/0247199 A1号に記載されているもののような、本明細書で開示されるシステム及び方法に従って監視された及び/又は制御された基材及び構成部品から構成され得るおむつ102の形態の使い捨て吸収性物品100の一例を示す。具体的には、図1は、シャーシ104を含むおむつ102の一実施形態の平面図であり、平坦な、折り畳まれていない状態で示され、着用者の外側に面するおむつ102の部分が観察者の方を向いている。シャーシ構造の一部は、おむつの実施形態に含まれ得る様々な機構の構成をより明瞭に示すために、図1において切り取られている。
図1に示されるように、おむつ102は、第1の耳部106と、第2の耳部108と、第3の耳部110と、第4の耳部112とを有するシャーシ104を含む。第1の耳部106及び第2の耳部108はまた、本明細書では、前側耳部107と称され得る。更に、第3の耳部110及び第4の耳部112は、後側耳部111と称され得る。後側耳部111は、例えば図1に示されるような圧力接合150でシャーシ104に接続され得る。本考察に関する基準枠を提供するために、シャーシ104は長手方向軸114及び横方向軸116とともに示される。シャーシ104は、第1の腰部区域118、第2の腰部区域120、及び第1の腰部区域と第2の腰部区域との間に配置される股部区域122を有するものとして示されている。いくつかの構成においては、第1の腰部区域118は、前側腰部区域に対応してもよく、第2の腰部区域120は、後側腰部区域に対応してもよい。おむつの周囲は、長手方向に延在する1対の側縁部124、126と、第1の腰部区域118に隣接して横方向に延在する第1の外縁部128と、第2の腰部区域120に隣接して横方向に延在する第2の外縁部130と、によって画定される。図1に示されるように、シャーシ104は、身体に面する内側表面132と衣類に面する外側表面134と、を含む。シャーシ構造の一部は、おむつに含まれ得る様々な機構の構成をより明瞭に示すために、図1において切り取られている。図1に示すように、おむつ102のシャーシ104は、トップシート138及びバックシート140を含む外側カバー層136を含んでよい。吸収性コア142は、トップシート138とバックシート140との一部の間に配置されてもよい。以下でより詳細に考察するように、区域のうちの任意の1つ又は2つ以上が、伸縮性であってもよく、また本明細書で説明されるようにエラストマー材料又は積層体を含んでいてもよい。このように、おむつ102は、適用時に特定の着用者の解剖学的構造に適合するように、かつ着用中に着用者の解剖学的構造との一致を維持するように構成されていてもよい。
吸収性物品はまた、腰部バンド144の形態の図1に示される弾性ウエスト構造部143を含んでもよく、改善されたフィット性及び排出物封じ込めを提供してもよい。弾性ウエスト構造部143は、弾力的に伸張及び収縮して着用者の腰部に動的に適合するように構成することが可能である。弾性ウエスト構造部143が、おむつに組み込まれてもよく、吸収性コア142から外側に少なくとも長手方向に延在し、一般的に、おむつ102の第1の外縁部128、及び/又は第2の外縁部130の少なくとも一部分を形成する。加えて、弾性ウエスト構造部は、横方向に延在して耳部を含んでもよい。弾性ウエスト構造部143又はその任意の構成要素は、おむつに取り付けられる1つ又は2つ以上の別個の要素を含んでもよいものの、弾性ウエスト構造部は、おむつの他の要素、例えばバックシート140、トップシート138、又はバックシート及びトップシートの両方の延長部として構成されてもよい。また、弾性ウエスト構造部143は、シャーシ104の衣類に面する外側表面134上、身体−に面する内側表面132上、又は内向き表面と外向き表面との間に配置されてもよい。弾性ウエスト構造部143は、米国特許出願公開第2007/0142806A1号、同第2007/0142798A1号、及び同第2007/0287983A1号(これらのすべてを参考として引用し、本明細書に組み込む)に記載されているものを含む、多数の異なる構成で構築されてもよい。
図1に示すように、おむつ102は、液体及び他の身体排出物の封じ込めを改善し得るレッグカフ146を含んでもよい。具体的には、弾性ガスケットレッグカフは、着用者の大腿部の周りの封止効果を提供して漏れを防止し得る。おむつを着用したときに、レッグカフは着用者の大腿部と接触して配置されてもよく、その接触の程度及び接触圧力は、1つには、着用者の身体上でのおむつの向きによって決まり得ることを理解されたい。レッグカフ146はおむつ102上に種々の仕方で配置され得る。
おむつ102をパンツタイプおむつの形態で提供してもよいし、又は別の方法として、おむつ102に再閉可能な締着装置を設けてもよく、この締着装置は、着用者の所定の位置におむつを固定することに役立つように締着要素を種々の箇所に含んでいてもよい。例えば、締着具要素148は、第3及び第4の耳部110、112に位置してよく、第1又は第2の腰部区域に位置する1つ又は2つ以上の対応する締着具要素と解放可能に接続するように適合されてもよい。様々な種類の締着具要素を、おむつとともに用いてもよいことを理解されたい。
本明細書に開示したシステム及び方法は様々な種類の加工プロセス及び/又は機械とともに機能するように適用可能であることを理解されたい。例えば、図2A〜2Cは、機械方向MDに前進する基材200を監視するための検査装置又はシステム300を含む、吸収性物品加工プロセスの概略図を示す。基材200は、第1の表面204及び反対側の第2の表面206と、第1の長手方向側縁部208、及び第1の長手方向側縁部208から横断方向CDに離れた第2の長手方向側縁部210と、を含む、連続基材202であってもよい。基材200は、例えば、図4A〜4C及びその他に関して以下に考察されるとおり、連続的であってもよく、又は別個の構成部品212の形態であってもよいことを理解されたい。このように、別個の構成部品212の形態にあるとき、基材200はまた、第1の横方向側縁部214、及び第1の横方向側縁部214から離れて機械方向の長さを画定する第2の横方向側縁部216を含んでもよい。様々な基材200を使用して、バックシート、トップシート、耳部、レッグカフ、弾性ウエスト構造部、及び吸収性コア等の、吸収性物品の様々な構成部品を構築することができることも理解されたい。かかる吸収性物品構成部品の代表的な記述は、図1を参照して上述した。
図2A〜2Cを参照すると、検査システム300は、加工ラインと相互に作用し、それを監視し、及び/又は制御するように構成され得る。いくつかの構成において、1つ又は2つ以上のセンサ302は、加工ライン及び/又は前進する基材200に隣接して配置されてもよく、分析器304と通信することが可能である。かかる通信に基づいて、分析器304は、加工ラインの様々な動作を監視し、それらに影響を及ぼし得る。例えば、分析器304は、センサ302との通信に基づいて、様々な種類の制御命令を加工ラインに送り得る。いくつかの実施形態において、制御命令は、排斥システムに伝達される排斥命令の形態であり得る。いくつかの実施形態において、制御命令は、基材の前進速度を増加若しくは減少させる命令、及び/又は横断方向CDに基材を再配置する命令の形態に適合し得る。
本考察の目的において、分析器304は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はグラフィカルプロセッシングユニット(GPU)である。FPGAの例としては、National Instruments PCIe−1473R、National Instruments PXIe−1435、FLIXRIO FPGAモジュール付きNational Instruments 1483R、Altera Stratix II、Altera Cyclone III、Xilinx Spartan 6、Xilink Vertex 6又はVertex 7が挙げられ得る。GPUの例としては、GeForce GTX 780(Ti)、Quadro K6000、Radeon R9 295X2、及びRadeon HD 8990が挙げられ得る。
分析器304はまた、例えば、ソフトウェアを実行し、EthernetIPネットワークで通信するように適合される、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)及び/又はパーソナルコンピュータ(PC)等の、1つ又は2つ以上のコンピュータシステムと通信するように構成できることを理解されたい。いくつかの実施形態は、Siemens S7シリーズ、Rockwell ControlLogix、SLC若しくはPLC 5シリーズ、又は三菱Qシリーズ等の産業用プログラマブルコントローラを利用することができる。前述の実施形態は、Rockwell SoftLogix又はNational Instruments Labviewのような制御アルゴリズムを実行するパーソナルコンピュータ若しくはサーバを使用してもよく、又は、センサからの入力を受信し、そのような入力に基づいて計算を実行して、サーボモーターコントロール、電気作動装置、又は電気空気圧式、電気油圧式、及び他の方式の作動装置を通じて制御作用を生成することができる、任意の他のデバイスであってもよい。プロセス及び製品データは、前述のコンピュータシステムに直接格納され得るか、又は別々のデータヒストリアンに位置し得る。いくつかの実施形態において、ヒストリアンは、コントローラ内の単一データテーブルである。他の実施形態において、ヒストリアンは、リレーショナル又は単一データベースであり得る。一般的なヒストリアンアプリケーションは、Rockwell Automation Factory Talk Historian、General Electric Proficy Historian、OSI PI、又はOracle、SQL若しくはいくつかのデータベースアプリケーションのうちのいずれかから構成され得る任意のカスタムヒストリアンを含む。分析器304は、例えば、米国特許第5,286,543号、同第5,359,525号、同第6,801,828号、同第6,820,022号、同第7,123,981号、同第8,145,343号、同第8,145,344号、及び同第8,244,393号、並びに欧州特許第EP 1 528 907 B1号等(それらのすべてを参考として引用し、本明細書に組み込む)、様々な種類のデータを提供し、様々な機能を実行するため、様々な方法で、かつ様々なアルゴリズムを用いて構成された、様々な種類のコントローラ及び検査センサと通信するように構成され得ることも理解されたい。
図2A〜2C及び3に示すとおり、検査システム300は、画素データ308の線状アレイを有し、線状視野310を画定するラインスキャンカメラ306として構成された検査センサ302を含む。加えて、ラインスキャンカメラ306は、線状視野310が機械方向MDに延在するように、前進する基材200に対して配置される。画素データ308の線状アレイは、光検出器のアレイを使用して収集され得ることを理解されたい。このように、ラインスキャンカメラ306は、ある次元のほうが他方の次元よりも有意に多くの画素を有する画素データ308のアレイを持つ、任意の好適なカメラであり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、アレイ308は、一次元であり得る。図4に示すとおり、アレイ308は、画素1〜画素nのように、様々な数の画素を含み得る。ラインスキャンカメラのアレイサイズの例としては、例えば、1×1024画素及び1×2048画素が挙げられ得る。ラインスキャンカメラ306は、画素の幅が1つ以上である画素アレイを含み得ることを理解されたい。例として、ラインスキャンカメラ306は、横断方向CDに配置された2つの画素を有し得、平均化、ビニング、又は加算等の計算法を使用して、これら2つの画素から導き出される単一のデータポイントを生成し得る。また、ラインスキャンカメラ306は、機械方向MDに延在する隣接した又は断続的な画素からなるアレイを利用するように構成された、焦点面アレイであってもよい。一次元の画素アレイのため、ラインスキャンカメラ306は、機械方向MDとして示される、基材200が前進している方向に延在するように配置された、概略的線状視野310を有し得る。
使用し得るラインスキャンカメラ306の例としては、Basler Runner、Dalsa Spyder 3 Gig E Vision Camera等のDalsa Spyder Series、DVT 540LSスマートカメラ、及びCOGNEX 5604スマートカメラが挙げられる。異なる用途によって、異なる周波数帯で感度があるラインスキャンカメラ306を利用し得ることを理解されたい。例えば、異なるラインスキャンカメラ306は、可視領域、紫外線領域及び/又は赤外線領域で感度があり得る。更に、ライン配列センサも本明細書で説明するラインスキャンカメラと見なすことができる。例えば、Tichawa Contact Image Sensorを使用できる。
図3A〜3Cに示すとおり、ラインスキャンカメラ306の視野310は、画像アレイのサイズ及び結像光学系307によって決定され得ることを理解されたい。このように、結像光学系は、視野310の焦点を前進する基材200に合わせるように選択し得る。例えば、NAVITAR及びSCHNEIDER OPTICSより入手可能なレンズを含む任意の好適な光学構成要素を使用し得る。いくつかの構成において、視野310は、ラインスキャンカメラ306に関連付けられたレンズを焦点ぼかしすることによって拡張され得る。いくつかの構成において、視野310は、球面レンズ、円柱レンズ、及び/又は反射体を用いることによって拡張し得る。
図2A〜2Cを参照すると、分析器304は、通信ネットワーク312を介して、ラインスキャンカメラ306と連通し得る。このように、分析器304は、前進する基材200及び/若しくはラインスキャンカメラ306の近くに物理的に配置され得、並びに/又は別の場所に配置されて、有線及び/若しくは無線ネットワーク312を介してラインスキャンカメラ306と連通し得る。いくつかの実施形態において、通信ネットワーク312は、例えば、Ethernet又はEthernet IP(工業プロトコル)通信ネットワーク等の非決定的通信ネットワークとして構成される。
図2A〜2Cを続けて参照すると、検査装置又はシステム300は、また、線状視野310及び前進する基材200の一部を照らす照明野316を画定するように構成された、照明源314を含み得る。照明野316の外周又は輪郭は、視野310と正確に対応しても、正確に対応しなくてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態において、照明野316は、視野310の外側の前進する基材を含む領域を照らしてもよい。加えて、検査システム300は、照明野316及び視野310が、前進する基材200の同一面上に配置されるか、又は前進する基材200の反対側の面上に配置されるように構成され得ることを理解されたい。例えば、図2A〜2Cに示すとおり、照明源314は、視野310を通って前進する基材200の一部をバックライトで照らすように構成されてもよい。より具体的には、ラインスキャンカメラ306は、前進する基材200の第1の表面204に隣接して位置付けられてよく、第1の表面204の一部は、視野310を通って機械方向MDに前進し得る。加えて、照明源314は、前進する基材200の第2の表面206に隣接して位置付けられてよく、基材200の第2の表面206の一部は、照明野316を通って前進する間に照らされてよい。他の構成において、図2A〜2Cに示されている照明源314は、ラインスキャンカメラ306と共に、前進する基材200の第1の表面204に隣接して位置付けられてよい。また、このように、基材200の第1の表面204の一部は、照明野316及び視野310を通って前進する間に、照明源314によって直接照らされてよい。
照明源314は、種々の方法で構成され得ることを理解されたい。例えば、照明源314は発光ダイオード(LED)線光等の線光を含み得る。そのような光の例には、ADVANCED ILLUMINATION IL068、METAPHASEから入手可能な様々な線光、モデル番号60023等のVOLPIから入手可能な様々な線光、及びCCS AMERICA,INCから入手可能な様々な線光が挙げられる。いくつかの実施形態では、照明源314としては、ファイバー束及び/又はパネルによって視野316を照らすように連結されるハロゲン又は他の源の光が挙げられ得る。他の例の照明源314の構成としては、ファイバー束に連結されるハロゲン又は他の源が挙げられ得る。例えば、ハロゲン源としては、SCHOTTより入手可能なものを含み得、使用するファイバー束及び/又はパネルには、SCHOTT及び/又はFIBEROPTICS TECHNOLOGY INCより入手可能なものを含み得る。加えて、照明源314は、例えば、紫外線、可視、及び/又は赤外線を含む任意の好適な周波数範囲で光を放射するように構成され得る。
必要な画素及び操作の数を最小限にするようにシステム300を構成することで、より迅速なシステムの応答が提供され得ることを理解されたい。このように、横断方向CDに沿った単一データポイントのみを使用して、基材200の長手方向側縁部208、210の横断方向CDの位置及び向きを再構築することが望ましい場合がある。したがって、背景区域309と比較して、単一データポイントの値が基材200による影響を受ける区域の割合に相当するとき、その単一データポイントのグレースケールの大きさを分析することによって、長手方向側縁部208、210のCDの位置を再構築することができる。前述のとおり、視野310は、図3A〜3Cに示すように、ラインスキャンカメラ306に関連付けられたレンズ307を焦点ぼかしすることによって、横断方向CDに拡張され得る。このように、単一画素のデータは、焦点ぼかし方法により、横断方向CDに比較的広い領域の描示となり得る。本方法論を更に例示するため、基材200の長手方向側縁部208、210の横断方向CDの位置及び向きを再構築するためのグレースケールの大きさを利用した例の説明が、図3A〜3Cに関連して以下に提供されている。
図3Aは、1〜17に標識化された17個の画素データポイントを有する、画素データ308の線状アレイのパーセントグレースケール値と相関する、基材200の横断方向CD位置の実例を示す、概略ブロック図である。本例示の目的において、基材200は比較的暗く、背景309は比較的明るいことが前提となっている。このように、視野310の比較的大きい部分が基材200に妨げられていると、画素アレイ308は比較的低いグレースケール値を感知する。逆に、視野310の比較的小さい部分が基材200に妨げられていると、画素アレイ308は比較的高いグレースケール値を感知する。図3Aに示すとおり、基材200は、画素データポイント3〜7に対応する視野310の領域を部分的に覆っており、対して、視野310の覆われていない領域は、画素データポイント1、2、及び8〜17に対応する。このように、画素データポイント1、2、及び8〜17は、グレースケール値100%を有する可能性がある。また、図3Aに示された対応する棒グラフ311で表現されているとおり、画素データポイント3〜7は、グレースケール値X%を有する可能性があり、Xは100未満である。
図3Aと同様に、図3Bは、画素データポイント3〜7に対応する視野310の領域を部分的に覆う基材200を示しており、対して、視野310の覆われていない領域は、画素データポイント1、2、及び8〜17に対応する。しかしながら、図3Bに示されている基材200は、図3Aに示されている視野310及び基材に対して横断方向CDに移動した。このように、図3Bの基材200は、図3Aに示されているものよりも比較的大きい、画素データポイント3〜7に対応する視野310の領域を部分的に覆っている。したがって、図3Bでは、画素データポイント1、2、及び8〜17がグレースケール値100%を有する可能性がある。また、図3Bに示された対応する棒グラフ311に表現されているとおり、画素データポイント3〜7は、グレースケール値Y%を有する可能性があり、Yは100未満であって、かつYはX未満である。
図3Aと同様の更に別の例において、図3Cは、画素データポイント3〜8に対応する視野310の領域を部分的に覆う基材200を示しており、対して、視野310の覆われていない領域は、画素データポイント1、2、及び9〜17に対応する。しかしながら、図3Cに示された基材200は、図3Aに示された視野310及び基材に対して横断方向CDに移動及び傾斜した。このように、図3Cの基材200は、図3Aに示されているものとは異なる大きさの、画素データポイント3〜8に対応する視野310の領域を部分的に覆っている。したがって、図3Cでは、画素データポイント1、2、及び9〜17がグレースケール値100%を有する可能性がある。また、画素データポイント3〜8は、グレースケール値A%、B%、C%、D%、E%、及びF%をそれぞれ有する可能性があり、A、B、C、D、E、及びFはすべて100未満である。加えて、関連値A、B、C、D、及びEは、図3Cに示されている、対応する棒グラフ311に表現されているとおり、A>B>C>D>Eというようになり得る。また、Fは、A、B、C、D、及びEよりも大きくなり得る。このように、機械方向MD又は横断方向CDに対する基材200の向きは、グレースケール値の範囲の解析によって決定され得る。
図3A〜3Cの連続した参照によると、不均一な表面特性又は不透明度を構成するため、基材200及び背景309にそれぞれ対応する、実質的にクリッピング(0%)及び飽和(100%)状態のグレースケール値をシステムが生成できない場合は、初期工程としてデータのバイナリ化が必要になり得る。視野310にわたる光パワーのガウス分布により、基材200の位置に画素データを線状化するために、逆ガウス関数又はルックアップ表(LUT)が必要とされ得る。補正されたパーセントのグレースケール値域を使用して、視野内での長手方向側縁部の位置を決定することもできる。補正されたパーセントのグレースケール値域の例として、16ビットセンサの場合0〜65535、12ビットセンサの場合0〜4095、及び8ビットセンサの場合0〜255になり得る。更なる解析を利用して、既知の形状を画素データの傾斜に適合させ、基材200の長手方向側縁部の向きを決定できることを理解されたい。
図3A〜3Cの例において、単一線の適合を使用して向きを決定できるように、長手方向縁部208は直線として図示されている。長手方向側縁部208が複雑な形状を画定する構成においては、回旋又は反復LUT方法を利用して、データを適合させ、向きを決定することができる。
図2A〜2C及び3A〜3Cの検査システム構成に関する上述の考察に付加的な状況を提供するため、以下に、本明細書における検査システム及びプロセスの実装例の説明を記載する。
例えば、図4は、ラインスキャンカメラ306の線状視野310を通って機械方向MDに前進する、第1の表面204及び第1の長手方向側縁部208の部分を示す、連続基材202の詳細図である。このように、ラインスキャンカメラ306は、画素データ308の線状アレイから分析器304へ、画素のグレースケール値からなる複数のセットを伝達する。また、分析器は、例えば、第1の長手方向側縁部208の位置及び/又は前進する基材200の速度等、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、前進する基材200に関する様々な情報を決定するように構成され得る。
一例において、図4の構成された参照によると、基材200、202が機械方向MDに前進するにつれ、ラインスキャンカメラ306は、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる第1のセットを、分析器304へ伝達し得る。また、このように、分析器は、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、第1の長手方向側縁部208の第1の位置を決定することができる。いくつかの構成において、第1の長手方向側縁部208の第1の位置は、機械方向MDに対する第1の長手方向側縁部208の角度方向に対応し得る。いくつかの構成において、第1の長手方向側縁部208の第1の位置は、固定された場所に対する横断方向CDの場所に対応し得る。また、分析器304は、第1の長手方向側縁部208の第1の位置と目標の位置を比較するように構成され得る。いくつかの構成において、分析器304はまた、第1の長手方向側縁部208の第1の位置を決定した後に、様々なユニット操作を制御して、第1の長手方向側縁部208を再配置するように構成され得る。このように、分析器304は、機械方向MDに対する第1の長手方向側縁部208の角度方向を変更することによって、第1の長手方向側縁部208を再配置する制御命令を伝達するように構成され得る。いくつかの構成において、分析器304は、基材208を横断方向CDに移動させることによって、第1の長手方向側縁部208を再配置する制御コマンドを伝達するように構成され得る。
図2A〜2C及び3の連続した参照によると、基材200が機械方向MDに前進し続けるにつれ、ラインスキャンカメラ306は、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる第2のセットを、分析器304へ伝達し得る。また、このように、分析器304は、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、第1の長手方向側縁部208の第2の位置を決定し得る。いくつかの構成において、分析器304はまた、第1の位置及び第2の位置に基づいて、基材202の速度を計算し得る。
別の例では、図4A〜4Cは、別個の構成部品212の形態にある基材200の詳細図であり、ラインスキャンカメラ306の線状視野310を通って機械方向MDに前進する、第1の表面204、第1の長手方向側縁部208、第1の横方向側縁部214、及び第2の横方向側縁部216の部分を示している。基材は、第1の横方向側縁部214が先端縁になり、第2の横方向側縁部216が後縁になるように方向付けられる。上述の考察と同様の方法で、ラインスキャンカメラ306は、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる複数のセットを、分析器304へ伝達する。また、分析器は、例えば、第1の長手方向側縁部208及び/若しくは横方向側縁部214、216の位置、並びに/又は前進する基材200の速度等、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、前進する基材200に関する様々な情報を決定するように構成され得る。図4A〜4Cに示されている構成は、第1の横方向側縁部214及び第2の横方向側縁部216が、ラインスキャンカメラ306の線状視野310を通って機械方向MDに前進し、対して、第1の長手方向側縁部208は線状視野310を通過しないように変更され得ることを理解されたい。
図4Aの連続した参照によると、基材200、202は機械方向MDに前進し得、ラインスキャンカメラ306は、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる第1のセットを、分析器304へ伝達し得る。また、このように、分析器は、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の第1の位置を決定し得る。いくつかの構成において、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の第1の位置は、機械方向MDに対する第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の角度方向に対応し得る。いくつかの構成において、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の第1の位置は、固定された場所に対する横断方向CDの場所に対応し得る。
図4Bは、図4Aから機械方向MDの基材200、212の連続的な前進を示す。図4Bに示されているように、基材200は、機械方向MD及び横断方向CDに関して、図4Aに示されているものとはわずかに異なるように方向付けられる。このように、ラインスキャンカメラ306は、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値の第2のセットを、分析器304へ伝達し得る。また、このように、分析器304は、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の第2の位置を決定し得る。同様に、分析器304は、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の第2の位置と目標の位置を比較するように構成され得る。前述のとおり、分析器304はまた、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の第2の位置を決定した後に、様々なユニット操作を制御して、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216を再配置するように構成され得る。このように、分析器304は、機械方向MD又は横方向CDに対して、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216の角度方向を変更することによって、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216を再配置する制御命令を伝達するように構成され得る。いくつかの構成において、分析器304は、基材212を横断方向CDに移動させることによって、第1の長手方向側縁部208及び/又は横方向側縁部214、216を再配置する制御命令を伝達するように構成され得る。例えば、図4Cは、機械方向MD及び横断方向CDに関する基材212の方向(the orientation of the orientation of)が、図4Aに示されている方向と実質的に同じ方向に戻された後の、図4Bからの機械方向MDへの基材200、212の連続的な前進を示す。
添付図に例示された基材200は、実質的に真っ直ぐな長手方向側縁部208、210及び横方向側縁部214、216を有しているが、基材200は、例示されているもの以外の様々な形状及びサイズを有し得ることを理解されたい。例えば、連続基材202の形態にあるか、又は別個の構成部品212の形態にあるかに関わらず、基材200は、同一又は異なる長さを有する湾曲した及び/又は非平行の長手方向側縁部208、210を含み得る。加えて、別個の構成部品212の形態にある基材200は、同一又は異なる長さを有する湾曲した及び/又は非平行の横方向側縁部214、216を含み得る。
前述のとおり、検査システム300は、様々な方法で構成され、1つ以上の分析器304、ラインスキャンカメラ306、及び/又は照明源314を含み得る。例えば、図6A及び6Bは、第1のラインスキャンカメラ306a及び第2のラインスキャンカメラ306bが構成された検査システム300を示す。各ラインスキャンカメラ306a、306bは、画素データ308の線状アレイを含み、線状視野310を画定する。いくつかの実施形態において、複数のラインスキャンカメラ306は、視野310のそれぞれに対して実質的に線状の画素のサブセットを利用するよう、焦点面アレイを構成することによって誘導され得る。加えて、図2A〜2Cを参照すると、上述のとおり、それぞれの線状視野310が機械方向MDに延在するように、ラインスキャンカメラ306a、306bは前進する基材200に対して配置される。図6A及び6Bに示されている検査装置又はシステム300はまた、第1の照明源314a及び第2の照明源314bを含み得る。第1の照明源314aは、第1のラインスキャンカメラ306aの線状視野310、並びに前進する基材200の一部を照らす、照明野316を画定するように構成され得る。また、第2の照明源314aは、第2のラインスキャンカメラ306aの線状視野310、並びに前進する基材200の一部を照らす、照明野316を画定するように構成され得る。
図6A及び6Bに示されている検査システム300の構成は、様々な方法で動作するように適合され得ることを理解されたい。例えば、図7A〜7Cは、別個の構成部品212の形態にある前進する基材200、並びに関連する第1の表面204、第1の長手方向側縁部208、第1の横方向側縁部214、及び第2の横方向側縁部216の詳細図を示す。図6Aに示されているとおり、第1の表面204、第1の長手方向側縁部208、第1の横方向側縁部214、及び第2の横方向側縁部216の部分は、第1のラインスキャンカメラ306aの線状視野310を通って機械方向MDに前進している。また、第1の表面204、第2の長手方向側縁部210、第1の横方向側縁部214、及び第2の横方向側縁部216の部分は、第2のラインスキャンカメラ306bの線状視野310を通って機械方向MDに前進している。基材は、第1の横方向側縁部214が先端縁になり、第2の横方向側縁部216が後縁になるように方向付けられる。
前述の考察と同様の方法で、ラインスキャンカメラ306a、306bのそれぞれは、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる複数のセットを分析器304に伝達し得る。また、分析器304は、例えば、長手方向側縁部208、210及び/若しくは横方向側縁部214、216の位置、並びに/又は前進する基材212の速度等、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、前進する基材200に関する様々な情報を決定するように構成され得る。図7A〜7Cに示されている構成は、第1の横方向側縁部214及び第2の横方向側縁部216が、第1のラインスキャンカメラ306aの線状視野310を通って機械方向MDに前進し、対して、第1の長手方向側縁部208は、第1のラインスキャンカメラ306aの線状視野310を通過しないように変更され得ることを理解されたい。また、第1の横方向側縁部214及び第2の横方向側縁部216は、第2のラインスキャンカメラ306bの線状視野310を通って機械方向MDに前進し得、対して、第2の長手方向側縁部210は、第2のラインスキャンカメラ306bの線状視野310を通過しない。
図7Aの連続した参照によると、基材200、212は機械方向MDに前進し得、第1のラインスキャンカメラ306aは、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる第1のセットを、分析器304へ伝達し得る。加えて、第2のラインスキャンカメラ306bは、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる第1のセットを、分析器304へ伝達し得る。また、このように、分析器は、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の第1の位置を決定し得る。いくつかの構成において、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の第1の位置は、機械方向MD又は横断方向CDに対する長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の角度方向に対応し得る。いくつかの構成において、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の第1の位置は、固定された場所に対する横断方向CDの場所に対応し得る。
図7Bは、図7Aからの基材200、212の機械方向MDへの連続的な前進を示す。図7Bに示されているように、基材200は、機械方向MD及び横断方向CDに関して、図7Aに示されているものとはわずかに異なるように方向付けられる。したがって、図7Bでは、ラインスキャンカメラ306a、306bのそれぞれは、画素データ308の線状アレイの画素のグレースケール値からなる第2のセットを、分析器304へ伝達し得る。また、このように、分析器304は、少なくとも1つの画素のグレースケール値に基づいて、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の第2の位置を決定し得る。また、分析器304は、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の第2の位置と目標の位置を比較するように構成され得る。前述のとおり、分析器304はまた、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の第2の位置を決定した後に、様々なユニット操作を制御して、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216を再配置するように構成され得る。このように、分析器304は、機械方向MD又は横方向CDに対して、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216の角度方向を変更することによって、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216を再配置する制御命令を伝達するように構成され得る。いくつかの構成において、分析器304は、基材212を横断方向CDに移動させることによって、長手方向側縁部208、210及び/又は横方向側縁部214、216を再配置する制御命令を伝達するように構成され得る。例えば、図7Cは、機械方向MD及び横断方向CDに関する基材212の方向(the orientation of the orientation)が、図7Aに示された方向と実質的に同じ方向に戻された後の、図7Bからの機械方向MDへの基材200、212の連続的な前進を示す。
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用されるすべての文書は、明示的に除外又は別の方法で限定しない限りにおいて、参照によりその全容が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明すべてを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と競合する程度に、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのようなすべての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。