JPH06219604A - 媒体搬送装置 - Google Patents

媒体搬送装置

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JPH06219604A
JPH06219604A JP5009001A JP900193A JPH06219604A JP H06219604 A JPH06219604 A JP H06219604A JP 5009001 A JP5009001 A JP 5009001A JP 900193 A JP900193 A JP 900193A JP H06219604 A JPH06219604 A JP H06219604A
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JP
Japan
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medium
sheet
paper
friction member
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP5009001A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kase
隆明 加瀬
Ichiro Furuki
一郎 古木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙の搬送中に用紙が斜行した場合、用紙の
質に係わらず正しく斜行を矯正する用紙搬送装置を得る
ことを目的とする。 【構成】 供給された用紙10の斜角を検出する検出器
11と、検出器からの信号により動作する用紙搬送方向
平面内で回動可能に構成したアクセス手段を有するイメ
ージセンサ92から構成され、用紙10の斜行角に応じ
てイメージセンサ92を用紙10に沿わせて回動させる
ことにより、用紙10の搬送方向とイメージセンサ92
が直交するようにした。 【効果】 用紙10を動かすことなく相対的に斜行が矯
正された状態となり、用紙の質に係わることなく斜行が
矯正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機、ファ
クシミリ、プリンタなどの、画像入出力装置における用
紙を搬送するための用紙搬送装置に係り、さらに詳しく
は用紙の斜行が発生した場合に、斜行の修正が可能な用
紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.図57は例えば特開昭64−2961号公報
に示された従来の用紙搬送装置を示す要部斜視図、図5
8は同装置の要部断面側面図であり、図において1は用
紙搬送手段、2は図示しないモータにより駆動される搬
送ローラ、3は搬送ローラ2に対向して接触し用紙をグ
リップするピンチローラであり、用紙搬送手段1は、搬
送ローラ2及びピンチローラ3によって構成される。
5、6は、用紙搬送手段1の上流側に設けられた負荷ロ
ーラであり、ガイド板9に押し当てられ、用紙搬送方向
と直交する方向に間隔を開けて用紙の中心線Cに対して
ほぼ対称に配置されている。7、8は電磁クラッチであ
り、図示しない負荷ローラ駆動モータと上記負荷ローラ
5、6の間に介在して、この電磁クラッチ7、8の断接
により回転が断続される様に構成されている。また、こ
れら負荷ローラ5、6の回転速度は用紙がたるまないよ
うに搬送ローラ2の回転速度より遅くなるように設定さ
れるとともに、負荷ローラ5、6とガイド板9の間で用
紙10をグリップする力が、搬送ローラ2とピンチロー
ラ3の間で用紙10をグリップする力より大きくなるよ
うに設定されている。12、14は投光器であり、用紙
搬送手段1の下流側に、負荷ローラ5、6に対応する位
置に設置されている。13、15は、上記投光器12、
14に対向して設置されたリニアラインセンサであり、
それぞれが用紙により遮られた画素の数の差を計算する
ことにより、用紙の斜行を検出することができるように
なっている。
【0003】次に動作について説明する。図示しない給
紙装置により給紙された用紙10は搬送路を通って負荷
ローラ5、6に搬送される。このとき、図示しない負荷
ローラ駆動モータを駆動し、電磁クラッチ7、8を連結
状態にすることにより、負荷ローラ5、6はガイド板9
との間に用紙10を挟んで用紙搬送手段1に送り込む。
用紙10は搬送ローラ2、ピンチローラ3の間を通過
し、投光器12、14と、リニアイメージセンサ13、
15の間に搬送される。このときに斜行が発生している
と、投光器12、14の光を検知するリニアイメージセ
ンサ13、15の画素の数に差が生じる。これを検知す
ると、図示しない制御回路により、図示しない負荷ロー
ラ駆動モータを停止するとともに、用紙先端が遅れてい
る側の電磁クラッチ7または8を解除してその側の負荷
ローラ5または6をフリーにする。これにより、用紙1
0の先行している側には、負荷ローラ5または6により
搬送負荷が加わるため、搬送ローラ2とピンチローラ3
に対して用紙10は先行している側でより多くスリップ
し、斜行が減少してゆく。
【0004】用紙10の斜行が解消されると、リニアイ
メージセンサ13、15の、投光器12、14からの光
を検知する画素数に差がなくなる。ここで、図示しない
制御回路により、連結していた側の電磁クラッチ7また
は8を解除することにより、両負荷ローラ5、6をフリ
ー状態として、用紙10に対する負荷を解除する。用紙
10は、用紙搬送手段1により、次工程に送られる。
【0005】従来例2.図59は、特開昭57−175
643号公報に示された従来の用紙の斜行矯正機構を示
す断面図である。図において10は用紙、4は上記用紙
10を次行程に送るためのフィードローラ、2,3は上
記フィードローラ4によって搬送された上記用紙10の
斜行を矯正するための搬送ローラ、11は上記用紙10
を検出するための検出器である。
【0006】次に動作について説明する。フィードロー
ラ4により搬送された用紙10の先端は、検出器11位
置を通過した後、停止している搬送ローラ2,3の噛み
込み点(接触点)Tに到達する。さらにフィードローラ
4により用紙10の後方を送り出すことにより、用紙1
0は図65に示したように湾曲し、用紙10の先端は搬
送ローラ2,3の軸に対して平行な状態で停止させら
れ、斜行を矯正された状態になる。この時点で搬送ロー
ラ2,3を回転駆動させる。
【0007】搬送ローラ2,3を回転駆動する時点で、
回転駆動させていたフィードローラ4の駆動を遮断させ
る。斜行矯正された用紙10は搬送ローラ2,3により
次行程に搬送される。
【0008】従来例3.図60は、特開昭56−145
055号公報に示された従来の用紙搬送装置を示す斜視
図である。図において10は用紙、3は上記用紙10を
次工程に送るためのピンチローラ、11は上記用紙10
の斜行を検出する検出器、97は上記ピンチローラ3を
支えるローラ軸、96は上記ピンチローラ3を図示しな
いローラに当接させるバネであり、95は上記バネ95
を制御する回転駆動体である。
【0009】次に動作について説明する。上記検出器1
1で斜行が検出されると、図示しない制御部により、ピ
ンチローラ3が用紙10の斜行状態に合わせて回動され
る。回動後、ピンチローラ3を固定し、回転駆動体95
によりバネ96を制御し、ピンチローラ3を図示しない
ローラに用紙10を介して当接させる。ピンチローラ3
と図示しないローラで、用紙10を挟持したまま元の位
置へピンチローラ3を戻すことにより、斜行を矯正す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例1においては、
用紙搬送装置は以上のように構成されているので、用紙
10に負荷を与える負荷ローラ、電磁クラッチ等を複数
個設置する必要があり、組み立て性が悪く、また材料コ
スト、組み立てコストが上昇する問題点があった。さら
に、上記のように構成されている従来の装置において
は、用紙10の幅が負荷ローラの設置幅よりも狭い場
合、斜行の矯正が不可能になる等の問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡単な構成で、しかも、低コス
トで用紙等の媒体の斜行を矯正できる媒体搬送装置を得
ることを目的としており、さらに媒体の幅の広狭にかか
わらずに確実な斜行矯正を行なう媒体搬送装置を得るこ
とを目的とする。
【0012】従来例2においては、用紙搬送装置は以上
のように構成されているので、用紙10の剛性が極端に
低いトレーシングペーパーや、破れかけた用紙、又は折
り目のある用紙を用いた場合、用紙10の先端が搬送ロ
ーラ2,3の噛み込み点Tに到達したとき、用紙10の
先端あるいは湾曲部分に座屈が生じ、紙折れ等の不具合
が発生することがあるなどの問題点があった。
【0013】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、用紙等の媒体を搬送する際
に生じる斜行を、搬送する媒体の質にかかわらず正しく
矯正できる媒体搬送装置を得ることを目的としている。
【0014】従来例3においては、用紙搬送装置は以上
のように構成されているので、用紙10の斜行を矯正し
た後、用紙10に対する読取や書き込みを行うアクセス
手段を行うまでの工程に於て、再度斜行が発生する可能
性がある。
【0015】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであり、用紙10に対する読取や書
き込みを斜行矯正と同時に行う媒体搬送装置を得ること
を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る媒体搬
送装置は、以下の要素を有するものである。(a)用紙
状の媒体に接触して、媒体を所定の方向へ搬送させる、
搬送ローラのような媒体搬送手段、(b)上記媒体搬送
手段による、用紙状の上記媒体の所定方向への搬送をガ
イドする、用紙ガイドのようなガイド体、(c)上記媒
体搬送手段により、用紙状の上記媒体が、期待された状
態で、斜行等が起こらずに搬送されているかどうかを検
知する、リニアイメージセンサのような検知手段、
(d)用紙状の上記媒体を介し、上記ガイド体に対向し
て設けられ、回動可能な軸を有し、軸を中心に回動する
ことにより、用紙状の上記媒体に、負荷を与えるように
作用する、摩擦部材のような単数の部材、(e)上記検
知手段の検知結果に応じて、摩擦部材のような上記単数
の部材を回動させ、用紙状の上記媒体を、斜行していな
い期待された状態に戻す、摩擦部材回動用モータ駆動回
路のような制御手段。
【0017】また、第2の発明に係る媒体搬送装置は以
下の要素を有するものである。(a)用紙状の媒体に接
触して、媒体を所定の方向へ搬送させる、搬送ローラの
ような媒体搬送手段、(b)上記媒体搬送手段による、
用紙状の上記媒体の搬送をガイドするとともに、回動可
能な軸を有し、軸を中心に回動することにより、用紙状
の上記媒体に負荷を与えるように作用する、用紙ガイド
のようなガイド体、(c)上記媒体搬送手段により、用
紙状の上記媒体が期待された状態で、斜行等が起こらず
に搬送されているかどうかを検知する、リニアイメージ
センサのような検知手段、(d)用紙状の上記媒体を介
し、上記ガイド体に対向して設けられ、用紙状の上記媒
体に負荷を与えるように作用する、摩擦部材のような単
数の部材、(d)上記ガイド体がガイドする上記媒体の
搬送方向の下流側に移動可能に設けられ、上記媒体供給
手段により供給された上記媒体に作用する媒体作用手
段、(e)上記検知手段の検知結果に応じて、用紙ガイ
ドのような上記ガイド体を回動させ、用紙状の上記媒体
を、斜行していない期待された状態に戻す、ガイド体回
動用モータ駆動回路のような制御手段。
【0018】また、第3の発明は、上記第1及び第2の
発明による媒体搬送装置において、上記単数の部材と上
記ガイド体の、少なくともいずれか一方が、それぞれ対
向する上記ガイド体や上記単数の部材に沿うように、弾
性変形可能にする。
【0019】また、第4の発明に係る媒体搬送装置は、
以下の要素を有するものである。(a)用紙状の媒体に
接触して、媒体を所定の位置へ搬送し供給させる搬送ロ
ーラのような媒体供給手段、(b)上記媒体供給手段に
よる、用紙状の上記媒体の所定方向への搬送をガイドす
る、ガイド板のようなガイド体、(c)上記媒体供給手
段により供給される、用紙状の上記媒体の供給状態を検
知する、斜行角検出器のような検知手段、(d)上記ガ
イド体がガイドする用紙状の上記媒体の搬送の搬送方向
下流側に移動可能に設けられ、上記媒体供給手段により
供給された用紙状の上記媒体に対し、画像の読み取り又
は書き込みを行ったり、搬送するような作用を行う、イ
メージセンサやプラテンローラのような媒体作用手段、
(e)上記検出手段により検出された、用紙状の上記媒
体の供給状態に合わせて、上記媒体作用手段による、用
紙状の上記媒体への作用を行わせる制御手段。
【0020】また、第5の発明は、上記第4の発明によ
る媒体搬送装置において、上記媒体作用手段が、用紙状
の上記媒体に対し、読み取り又は書き込み等を行うアク
セス手段を有するものである。
【0021】また、第6の発明は、上記第4の発明によ
る媒体搬送装置において、上記媒体作用手段が、用紙状
の上記媒体を狭持し、搬送させるとともに、用紙状の上
記媒体を期待する状態に戻す狭持手段を有するものであ
る。
【0022】また、第7の発明は、上記第6の発明によ
る媒体搬送装置において、上記媒体供給手段が、用紙状
の上記媒体を搬送する作業において、上記媒体作用手段
とは、搬送力において速さや狭持する力が異るものであ
る。
【0023】さらに、第8の発明は、上記第6の発明に
よる媒体搬送装置において、上記媒体供給手段は、上記
媒体作用手段が、用紙状の上記媒体を狭持し、期待する
状態に用紙状の上記媒体を戻す場合に、媒体供給手段の
搬送力を解除するように、あるいは、媒体供給手段の媒
体に掛かる負荷を軽減するように、媒体供給手段の媒体
に接触する部分を移動可能に構成したものである。
【0024】
【作用】第1の発明に係る媒体搬送装置は、搬送ローラ
のような媒体搬送手段が用紙状の媒体に接触して、媒体
を所定の方向へ搬送させる。この時、用紙ガイドのよう
なガイド体が媒体の搬送をガイドする。媒体搬送手段に
よって、用紙状の媒体が期待された状態で斜行などが起
こらずに搬送されているかどうか、リニアイメージセン
サのような検知手段が検知する。検知結果に応じて、摩
擦部材のような単数の部材が、摩擦部材回動用モータ駆
動回路のような制御手段により、回動可能な軸を中心に
回動し、媒体の先行側のみを、対向するガイド体との間
に挟み込み、媒体に負荷を与える。媒体の先行側に負荷
がかかった状態で、媒体搬送手段が用紙状の媒体を搬送
させるので、斜行状態の媒体は期待された状態で搬送さ
れるように矯正される。また、摩擦部材を単数としてい
るので、部品点数が少なくなり当該装置のコストを削減
できる。
【0025】また、第2の発明に係る媒体搬送装置は、
前述した第1の発明に係る媒体搬送装置における、単数
の摩擦部材と同様の働きを、用紙ガイドのようなガイド
体が行うことにより、用紙状の媒体が期待された状態で
斜行などが起こらずに、搬送されることを矯正する。す
なわち、リニアイメージセンサのような検知手段による
検知結果に応じて、ガイド体がガイド体回動用モータ駆
動回路のような制御手段により、回動可能な軸を中心に
回動し、媒体の先行側のみを対向する単数の部材との間
に挟み込み、媒体に負荷を与える。媒体の先行側に負荷
がかかった状態で、媒体搬送手段が用紙状の媒体を搬送
するので、斜行状態の媒体は期待された状態で搬送され
るように矯正される。
【0026】また、第3の発明に係る媒体搬送装置は、
第1及び第2の発明による媒体搬送装置において、単数
の部材とガイド体のうち少なくともいずれか一方が、対
向するガイド体や、単数の部材に当接した場合、弾性変
形可能になっているので、媒体の先行側のみの広い範囲
を挟み込むので、第1及び第2の発明における媒体に与
える負荷よりも大きい負荷を媒体に与え、媒体の斜行を
矯正する。また、用紙幅の広狭に係らず媒体の斜行が矯
正される。
【0027】また、第4の発明に係る媒体搬送装置は、
搬送ローラのような媒体供給手段が用紙状の媒体に接触
して、媒体を所定の位置へ搬送し供給する。この時、ガ
イド板のようなガイド体が媒体の搬送をガイドする。こ
の供給状態を斜行角検出器のような検知手段が検知す
る。イメージセンサやプラテンローラのような媒体作用
手段は、斜行検知結果に応じて用紙状の媒体の斜行状態
に沿うように移動させることが可能であるので、媒体の
質に係わらず斜行矯正が可能である。また、媒体供給手
段によって供給された用紙状の媒体に対し、画像の読み
取りや書き込みを行ったり、搬送する等の作用を有して
いるので、媒体の斜行を矯正することなく、媒体作用手
段を斜行状態に合わせるように動かすことにより、相対
的に斜行が矯正された状態を実現する。
【0028】また、第5の発明に係る媒体搬送装置は、
媒体作用手段が、媒体供給手段により供給された用紙状
の媒体に対し、読み取りや書き込み等を行うアクセス手
段を有することにより、相対的に斜行が矯正された状態
で読み取りや書き込み等のアクセスを実現する。
【0029】また、第6の発明に係る媒体搬送装置は、
媒体作用手段が、媒体供給手段により供給された用紙状
の媒体を狭持し、搬送させるとともに、用紙状の媒体
を、狭持したまま期待する状態に戻す媒体狭持手段を有
しているため、斜行が相対的に矯正された状態から、実
質的に矯正された状態にすることができる。
【0030】また、第7の発明に係る媒体搬送装置は、
媒体供給手段の搬送力を、媒体作用手段と比べ、搬送速
度を速く、又は、搬送力を小さくする。これにより、斜
行検知結果に応じて媒体作用手段を移動させ、媒体を狭
持したまま、期待する状態に戻す場合に、媒体に負荷を
与えず容易に戻す事を可能にする。
【0031】さらに、第8の発明に係る媒体搬送装置
は、媒体供給手段の媒体に対する狭持力や搬送力を解除
したり、媒体作用手段が、媒体を狭持したまま期待する
状態に戻す場合、媒体へ加わる負荷を軽減するような方
向へ、媒体供給手段を移動させることにより、媒体に負
荷を与えずに容易に戻すことを可能にする。
【0032】
【実施例】以下に、この発明に係る媒体搬送装置の一例
を、用紙搬送装置を用いて説明する。尚、以下に述べる
実施例において、用紙は、用紙供給装置により、用紙の
サイズが、広いものから狭いものまで異っていても、用
紙ガイドの中央を通るように供給されるものとする。
【0033】実施例1.この実施例は、以下に詳述する
が、用紙搬送手段と、用紙の斜行を検知する用紙検知手
段とを備える用紙搬送装置であり、上記用紙搬送手段の
上流側に、搬送する用紙に作用する単数の摩擦部材を、
その略中央部付近を中心に用紙搬送方向を軸として回動
可能に設置するとともに、上記用紙検知手段の用紙斜行
検知に応じて上記摩擦部材を回動させる制御手段を設け
たことを特徴としている。
【0034】図1は本実施例による用紙搬送装置の構成
を示す要部平面図、図2は同要部側面図、図3は図2中
のB−B断面を示す断面正面図、図4は摩擦部材の回動
動作を示すB−B断面正面図、図5は用紙の斜行矯正を
示す要部平面図、図6は本実施例の制御系を示すブロッ
ク図である。
【0035】図1〜図5において、2は図示しないモー
タにより駆動される搬送ローラ、3はこれに対向して接
触し用紙を搬送するピンチローラであり、この2つのロ
ーラ2,3により用紙搬送手段1が形成されている。1
6は、用紙搬送手段1の用紙搬送方向上流側に設置され
た摩擦部材であり、用紙搬送方向に直交する方向に延在
している。摩擦部材16は用紙の略中央部付近で、図示
しない装置本体に接続した支軸17により、回動可能に
支持されている。また摩擦部材16は、後述する摩擦部
材回動用パルスモータ23により回動し、対向する用紙
ガイド19にその端部が当接する構成となっている。ま
た、上記摩擦部材16端部と用紙ガイド19の間で用紙
10を挟持する力は、搬送ローラ2とピンチローラ3の
間で用紙10を挟持する力より強くなるように設定され
ている。13,15は、用紙搬送手段1の下流側に、用
紙幅中央よりほぼ等間隔で用紙搬送方向に直交して設置
されたリニアラインセンサであり、図示しない光源から
の光を電気信号に変換するCCD(charge−co
upled device:電荷結合素子)13x,1
5xにより構成される。
【0036】図6の20は演算回路であり、図示しない
光源からの光が用紙10により遮られ、リニアラインセ
ンサ13,15が光を検知する画素数の差を計算するこ
とにより、用紙10の斜行を検出し、その結果をCPU
21,摩擦部材回動用モータ駆動回路22及び摩擦部材
回動用パルスモータ23で構成される制御手段60に送
出する。制御手段60は、リニアラインセンサ13,1
5及び演算回路20で構成されている検知手段50から
の信号を基に、摩擦部材回動用パルスモータ23の駆動
を摩擦部材回動用モータ駆動回路22により制御する。
【0037】次に動作について説明する。図示しない給
紙手段により給紙された用紙10は、用紙ガイド19上
を、用紙搬送手段1である搬送ローラ2とピンチローラ
3の間まで搬送される。搬送ローラ2とピンチローラ3
により挟持された用紙10は、搬送ローラ2とピンチロ
ーラ3の搬送力により、リニアラインセンサ13,15
上まで搬送され、図示しない光源からリニアラインセン
サ13,15に照射される光を遮る。このとき用紙10
が用紙搬送方向(図1の矢印A方向)に対して斜めに搬
送された場合、リニアラインセンサ13,15が光を検
知する画素数には差が生じるので、この差を演算回路2
0が計算し、制御手段60に送る。CPU21は、用紙
10の斜行を判定すると、図3、図4のように摩擦部材
16を、摩擦部材16の用紙の先行側16aが用紙ガイ
ド19に当接する方向に回動するように、摩擦部材回動
用パルスモータ23を規定パルス数駆動する。摩擦部材
16は、支軸17を中心に矢印C方向に回動し、用紙ガ
イド19との間に用紙10を挟持する。
【0038】摩擦部材16と用紙ガイド19による用紙
10の挟持力は、搬送ローラ2とピンチローラ3による
用紙10の挟持力より大きく設定してあるので、用紙1
0の先行側を摩擦部材16と用紙ガイド19により挟持
し、搬送負荷を与えることにより、搬送ローラ2とピン
チローラ3に対して用紙10は先行している側でスリッ
プを生じる。この結果、用紙10は、遅れている側だけ
が搬送され、図5のように矢印D方向に回動し、斜行が
矯正される。
【0039】用紙10の斜行が矯正されると、図示しな
い光源から光を照射されるリニアラインセンサ13,1
5の光を検知すると画素数は等しくなるので、演算回路
20はその結果を制御手段60に送出する。これにより
CPU21は用紙10の斜行が矯正されたものと判断
し、摩擦部材回動用パルスモータ23を規定パルス数駆
動して、摩擦部材16の用紙ガイド19への当接を解除
し、初期状態に復帰させる。用紙10に与えられていた
搬送負荷は解除されるので、用紙10は斜行が矯正され
た状態で、搬送ローラ2とピンチローラ3の駆動力によ
り、矢印A方向に搬送され、次工程に送られる。
【0040】実施例2.なお、上記実施例1では用紙1
0の検知を用紙10の先端で行なうものを示したが、図
7のように用紙10のサイドあるいは図8のように後端
で行なってもよい。但し、後端で検知を行う場合、用紙
の長さはリニアラインセンサ13,15の先端から搬送
ローラ2の先端まで最低必要になる。また、摩擦部材1
6を回動するのは搬送ローラ2に用紙10が噛み込まれ
てから行う。さらに、これら用紙10の先端、サイド、
後端の3つの検知手段を組み合わせて用紙10の斜行を
検知することも可能である。
【0041】実施例3.また、上記実施例1では用紙検
知手段にリニアラインセンサ13,15を用いたものを
示したが、他の形式のセンサ、例えばフォトダイオード
センサ等を用いたものでもよい。
【0042】実施例4.また、上記実施例1では、用紙
10に搬送負荷を与える手段に、パッド状の摩擦部材1
6を用いたものを示したが、図9のように用紙10に当
接する部分が円弧状の弾性部材で形成された摩擦部材1
6のようにすると、斜行状態の用紙10に搬送負荷を与
える時、図9(B),図9(C)のように回動する角度
が大きい程、摩擦部材16の用紙10に接触する面積が
大きくなり、搬送負荷が大きくなる。さらに、摩擦部材
16を弾性部材で形成することにより、接触によって用
紙10に与える衝撃は小さくなり、用紙を傷つけない。
また、図10のように、摩擦部材16の長手方向に垂直
な断面の形状が円筒状である摩擦部材16を用いるよう
にすると、用紙10に与える負荷の大きさは同じで、負
荷を加えるときの衝撃は小さくなり、用紙を傷つけな
い。
【0043】実施例5.また、上記実施例1では、摩擦
部材16は図4のように、1つの支軸17を中心に矢印
C方向に回動可能であったが、図11のように2つめの
支軸17aを設け、矢印E1方向,E2方向への回動を
可能にし、図示しない光源からの光が用紙10により遮
られ、リニアラインセンサ13,15が光を検知する画
素数の差を計算することにより斜行角を求め、摩擦部材
16を支軸17aを中心に先行側(E1方向)に斜行角
分回転させる。回転後、実施例1の図4と同様に摩擦部
材16をC方向に回動させ、用紙ガイド19との間に用
紙10を狭持させ、この状態でE1方向と反対方向のE
2方向へ摩擦部材16を戻し、用紙10に与える負荷を
より大きくしてもよい。
【0044】実施例6.さらに、上記実施例1では、用
紙10の斜行矯正終了をリニアラインセンサ13,15
により検知することにより、用紙10に与える搬送負荷
の解除を行なう構成のものを示したが、斜行量に応じて
所定時間だけ搬送負荷を与える制御方法にしてもよい。
【0045】以上のように、上記実施例1〜6では、斜
行検知手段により用紙の斜行が検知されると、当該摩擦
部材が、用紙搬送方向を軸として回動し、用紙の先行側
のみを対向する用紙ガイドとの間に挟み込み、用紙に負
荷を与えるので、低コストで斜行矯正が行える。
【0046】実施例7.上記実施例1〜6では、単数の
摩擦部材が回動することによって斜行を矯正していた
が、以下に述べる実施例では、用紙搬送手段と、用紙の
斜行を検知する用紙検知手段とを備える用紙搬送装置に
おいて、上記用紙搬送手段の上流側に、搬送する用紙に
作用する単数の摩擦部材を設置し、上記摩擦部材に用紙
を介して対向する用紙ガイドを、その略中央部付近を中
心に用紙搬送方向を軸として回動可能に設置するととも
に、上記用紙検知手段の用紙斜行検知に応じて上記用紙
ガイドを回動させる制御手段を設けたことを特徴として
いる。
【0047】図12は本実施例による用紙搬送装置の構
成を示す要部平面図、図13は同要部側面図、図14は
図13中のB−B断面を示す断面正面図、図15は用紙
ガイドの回動動作を示すB−B断面正面図、図16は用
紙の斜行矯正を示す要部平面図、図17は本実施例の制
御系を示すブロック図である。
【0048】図12〜図16において、2は図示しない
モータにより駆動される搬送ローラ、3はこれに対向し
て接触し用紙を搬送するピンチローラであり、この2つ
のローラ2,3により用紙搬送手段1が形成されてい
る。36は、用紙搬送手段1の用紙搬送方向上流側に設
置された摩擦部材であり、図示しない装置本体に接続し
ている。39は用紙ガイドであり、摩擦部材36に対向
して設けられている。用紙ガイド39は用紙の略中央部
付近で、図示しない装置本体に接続した支軸37によ
り、回動可能に支持されている。また用紙ガイド39
は、後述する用紙ガイド回動用パルスモータ33により
回動することにより、対向する摩擦部材36の端部に当
接する構成となっている。また、上記摩擦部材36端部
と用紙ガイド39の間で用紙10を挟持する力は、搬送
ローラ2とピンチローラ3の間で用紙10を挟持する力
より強くなるように設定されている。13,15は、用
紙搬送手段1の下流側に、用紙幅中央よりほぼ等間隔で
用紙搬送方向に直交して設置されたリニアラインセンサ
であり、図示しない光源からの光を電気信号に変換す
る。
【0049】20は演算回路であり、図示しない光源か
らの光が用紙10により遮られ、リニアラインセンサ1
3、15が光を検知する画素数の差を計算することによ
り、用紙10の斜行を検出し、その結果をCPU21、
用紙ガイド回動用モータ駆動回路32、及び、用紙ガイ
ド回動用パルスモータ33で構成されている制御手段7
0に送出する。CPU21は、リニアラインセンサ1
3,15及び演算回路20で構成されている検知手段5
0からの信号を基に、用紙ガイド回動用パルスモータ3
3の駆動を用紙ガイド回動用モータ駆動回路32により
制御する。
【0050】次に動作について説明する。図示しない給
紙手段により給紙された用紙10は、用紙ガイド19上
を、用紙搬送手段1である搬送ローラ2とピンチローラ
3の間まで搬送される。搬送ローラ2とピンチローラ3
により挟持された用紙10は、搬送ローラ2とピンチロ
ーラ3の搬送力により、リニアラインセンサ13,15
上まで搬送され、図示しない光源からリニアラインセン
サ13,15に照射される光を遮る。このとき用紙10
が用紙搬送方向(図12の矢印A方向)に対して斜めに
搬送された場合、リニアラインセンサ13、15が光を
検知する画素数には差が生じるので、この差を演算回路
20が計算し、制御手段70に送る。CPU21は、用
紙10の斜行を判定すると、図14、図15のように用
紙ガイド39を、用紙ガイド39の用紙の先行側が摩擦
部材36に当接する方向に回動するように、用紙ガイド
回動用パルスモータ33を規定パルス数駆動する。用紙
ガイド39は、支軸37を中心に矢印F方向に回動し、
摩擦部材36との間に用紙10を挟持する。
【0051】摩擦部材36と用紙ガイド39による用紙
10の挟持力は、搬送ローラ2とピンチローラ3による
用紙10の挟持力より大きく設定してあるので、用紙1
0の先行側を摩擦部材36と用紙ガイド39により挟持
し、搬送負荷を与えることにより、搬送ローラ2とピン
チローラ3に対して用紙10は先行している側でスリッ
プを生じる。この結果、用紙10は、遅れている側だけ
が搬送され、矢印D方向に回動し、斜行が矯正される。
【0052】用紙10の斜行が矯正されると、用紙10
により図示しない光源から光を照射されるリニアライン
センサ13,15の光を検知する画素数は等しくなるの
で、演算回路20はその結果を制御手段70に送出す
る。これによりCPU21は用紙10の斜行が矯正され
たものと判断し、用紙ガイド回動用パルスモータ33を
規定パルス数駆動して、用紙ガイド39の摩擦部材36
への当接を解除し、初期状態に復帰させる。用紙10に
与えられていた搬送負荷は解除されるので、用紙10は
斜行が矯正された状態で、搬送ローラ2とピンチローラ
3の駆動力により、矢印A方向に搬送され、次工程に送
られる。
【0053】実施例8.なお、上記実施例7では用紙1
0の検知を用紙10の先端で行なうものを示したが、図
18のように用紙10のサイドあるいは図19のように
後端で行なってもよい。但し、後端で検知を行う場合、
用紙の長さはリニアライセンサ13、15の先端から搬
送ローラ2の先端まで最低必要になる。また、用紙ガイ
ドを回動するのは搬送ローラ2に用紙が噛み込まれてか
ら行う。さらに、これら先端、サイド、後端の3つの検
知手段を組み合わせて用紙10の斜行を検知することも
可能である。
【0054】実施例9.また、上記実施例7では用紙検
知手段にリニアラインセンサ13,15を用いたものを
示したが、他の形式のセンサ、例えばフォトダイオード
センサ等を用いたものでもよい。
【0055】実施例10.また、上記実施例7では、用
紙10に搬送負荷を与える手段に、パッド状の摩擦部材
36を用いたものを示したが、図20のように用紙10
に当接する部分が円弧状の弾性部材で形成された摩擦部
材36のようにすると、斜行状態の用紙10に搬送負荷
を与える時、図20(B),図20(C)のように用紙
ガイド39の回動する角度が大きい程、摩擦部材36の
用紙10に接触する面積が大きくなり、搬送負荷が大き
くなる。さらに、摩擦部材36を弾性部材で形成するこ
とにより、接触によって用紙10に与える衝撃は小さく
なり、用紙を傷つけない。また、図21のように、摩擦
部材36の長手方向に垂直な断面の形状が円筒状である
摩擦部材36を用いるようにすると、用紙10に与える
負荷は同じで、負荷を加える時の衝撃は小さくなり、用
紙を傷つけない。
【0056】実施例11.さらに、上記実施例7では、
用紙10の斜行矯正終了をリニアラインセンサ13,1
5により検知することにより、用紙10に与える搬送負
荷の解除を行なう構成のものを示したが、斜行量に応じ
て所定時間だけ搬送負荷を与える制御方法にしてもよ
い。
【0057】以上のように、上記実施例7〜11では、
斜行検知手段により用紙の斜行が検知されると、当該用
紙ガイドが、用紙搬送方向を軸として回動し、用紙の先
行側のみを対向する摩擦部材との間に挟み込み、用紙に
負荷を与えるので、低コストで確実に斜行矯正が行なえ
る。
【0058】実施例12.これまでの実施例では、単数
の摩擦部材や用紙ガイドが回動することによって斜行を
矯正していたが、以下に述べる実施例では、用紙に作用
する摩擦部材を、上記実施例1における用紙搬送装置の
摩擦部材の回動に応じて、上記摩擦部材に用紙を介して
対向する用紙ガイドに沿わせて弾性変形可能に形成した
ことを特徴としている。また、用紙に作用する摩擦部材
に用紙を介して対向する用紙ガイドを、上記摩擦部材の
回動に応じて弾性変形可能に形成したことを特徴として
いる。さらに、上記実施例7における用紙に作用する摩
擦部材を、上記用紙ガイドの回動に応じて、上記用紙ガ
イドに沿わせて弾性変形可能に形成したことを特徴とし
ている。また、用紙に作用する摩擦部材に対向する用紙
ガイドを、回動に応じて上記摩擦部材に沿わせて弾性変
形可能に形成したことを特徴としている。
【0059】図22は、本実施例による用紙搬送装置
の、摩擦部材と用紙ガイドを示す要部正面断面図、図2
3は図22に示す装置の、摩擦部材の回動動作を示す要
部正面断面図であり、図において19は用紙ガイド、1
0は用紙である。26は摩擦部材であり、摩擦パッド2
6aおよびバネ鋼で形成した摩擦部材ホルダ26bによ
り構成され、用紙搬送方向に直交する方向に延在してい
る。摩擦部材26は用紙10の略中央部付近で図示しな
い装置本体に接続した支軸17により、回動可能に支持
されている。この他の構成は、実施例1〜6と同様であ
るので、ここでは省略する。
【0060】次に動作について説明する。用紙10の斜
行を検知して、用紙10の先行側に摩擦部材26が当接
するように矢印C方向に回動すると、摩擦部材26は用
紙10を介して用紙ガイド19に当接する。摩擦パッド
26aを貼付した摩擦部材ホルダ26bはバネ鋼で形成
されているので、摩擦部材26は回動動作に従い、用紙
ガイド19に沿って弾性変形を起こす。このため、用紙
10は、その先行側の広い範囲にわたり、摩擦部材26
と用紙ガイド19に挟持されるので、用紙の幅に係らず
用紙に搬送負荷を与えることが可能である。
【0061】実施例13.なお、上記実施例12では、
摩擦部材26を摩擦パッド26aとバネ鋼で形成した摩
擦部材ホルダ26bで構成したものを示したが、摩擦部
材ホルダ26bは他の弾性部材で形成してもよく、また
摩擦部材26を弾性変形可能に一体で形成してもよい。
【0062】以上のように、上記実施例12〜13で
は、摩擦部材は、その回動に応じて、対向する用紙ガイ
ドに当接して弾性変形するので、用紙の先行側のみの広
い範囲を用紙ガイドとの間に挟み込み、用紙に負荷を与
え、用紙幅の広狭に係らず用紙の斜行を矯正する。
【0063】実施例14.図24は、本実施例による用
紙搬送装置の、摩擦部材と用紙ガイドを示す要部正面断
面図、図25は図24に示す装置の、摩擦部材の回動動
作を示す要部正面断面図であり、図において29はバネ
鋼で形成された用紙ガイド、10は用紙、16は摩擦部
材であり、用紙搬送方向に直交する方向に延在してい
る。摩擦部材16は用紙10の略中央部付近で図示しな
い装置本体に接続した支軸17により、回動可能に支持
されている。この他の構成は、実施例1〜6と同様であ
るので、ここでは省略する。
【0064】次に動作について説明する。用紙10の斜
行を検知して、用紙10の先行側に摩擦部材16が当接
するように矢印C方向に回動すると、摩擦部材16は用
紙10を介して用紙ガイド29に当接する。用紙ガイド
29はバネ鋼で形成されているので、摩擦部材16の回
動動作に従い、摩擦部材16に沿って弾性変形を起こ
す。このため、用紙10は、その先行側の広い範囲にわ
たり、摩擦部材16と用紙ガイド29に挟持されるの
で、用紙の幅に係らず用紙に搬送負荷を与えることが可
能である。
【0065】以上のように、用紙ガイドは、摩擦部材の
回動に応じて、摩擦部材に沿って弾性変形するので、用
紙の先行側のみの広い範囲を摩擦部材と用紙ガイドとの
間に挟み込み、用紙に負荷を与え、用紙幅の広狭に係ら
ず用紙の斜行を矯正する。
【0066】実施例15.図26は、本実施例による用
紙搬送装置の、摩擦部材と用紙ガイドを示す要部正面断
面図、図27は図26に示す装置の、用紙ガイドの回動
動作を示す要部正面断面図であり、図において46は摩
擦部材であり、摩擦パッド46aおよびバネ鋼で形成し
た摩擦部材ホルダ46bにより構成されている。49は
用紙ガイドであり、摩擦部材46に対向して設けられて
いる。用紙ガイド49は用紙10の略中央部付近で図示
しない装置本体に接続した支軸37により、回動可能に
支持されている。10は用紙である。この他の構成は、
実施例7〜11と同様であるので、ここでは省略する。
【0067】次に動作について説明する。用紙10の斜
行を検知して、用紙10の先行側に用紙ガイド49が当
接するように矢印F方向に回動すると、用紙ガイド49
は用紙10を介して摩擦部材46に当接する。摩擦パッ
ド46aを貼付した摩擦部材ホルダ46bはバネ鋼で形
成されているので、摩擦部材46は用紙ガイド49の回
動動作に従い、用紙ガイド49に沿って弾性変形を起こ
す。このため、用紙10は、その先行側の広い範囲にわ
たり、摩擦部材46と用紙ガイド49に挟持されるの
で、用紙の幅に係らず用紙に搬送負荷を与えることが可
能である。
【0068】実施例16.なお、上記実施例15では、
摩擦部材46を摩擦パッド46aとバネ鋼で形成した摩
擦部材ホルダ46bで構成したものを示したが、摩擦部
材ホルダ46bは他の弾性部材で形成してもよく、また
摩擦部材46を弾性変形可能に一体で形成してもよい。
【0069】以上のように、摩擦部材は、用紙ガイドの
回動に応じて、用紙ガイドに沿って弾性変形するので、
用紙の先行側のみの広い範囲を用紙ガイドとの間に挟み
込み、用紙に負荷を与え、用紙幅の広狭に係わらず用紙
の斜行を矯正する。
【0070】実施例17.図28は、本実施例による用
紙搬送装置の、摩擦部材と用紙ガイドを示す要部正面断
面図、図29は図28に示す装置の、用紙ガイドの回動
動作を示す要部正面断面図であり、図において56は摩
擦部材であり、図示しない装置本体に接続されている。
59はバネ鋼で形成された用紙ガイドであり、摩擦部材
56に対向して設けられている。用紙ガイド59は用紙
10の略中央部付近で図示しない装置本体に接続した支
軸37により、回動可能に支持されている。10は用紙
である。この他の構成は、実施例7〜11と同様である
ので、ここでは省略する。
【0071】次に動作について説明する。用紙10の斜
行を検知して、用紙10の先行側に用紙ガイド59が当
接するように用紙ガイド59を矢印F方向に回動する
と、用紙ガイド59は用紙10を介して摩擦部材56に
当接する。用紙ガイド59はバネ鋼で形成されているの
で、回動動作に従い、摩擦部材56に沿って弾性変形を
起こす。このため、用紙10は、その先行側の広い範囲
にわたり、摩擦部材56と用紙ガイド59に挟持される
ので、用紙の幅に係らず用紙に搬送負荷を与えることが
可能である。
【0072】以上のように、用紙ガイドは、その回動に
応じて、対向する摩擦部材に当接して弾性変形するの
で、用紙の先行側のみの広い範囲を摩擦部材と用紙ガイ
ドとの間に挟み込み、用紙に負荷を与え、用紙幅の広狭
に係わらず用紙の斜行を矯正する。
【0073】実施例18.上記実施例1〜17は、摩擦
部材、用紙ガイドのいずれか一方のみ回動可能であり、
弾性変形可能とした例であったが、以下に述べる実施例
では、用紙搬送手段と用紙の斜行を検知する用紙検知手
段とを備える用紙搬送装置において、摩擦部材と用紙ガ
イドを同時に回動可能で、弾性変形可能にさせ、それぞ
れの回動範囲を小さくしたことを特徴としている。
【0074】図30は、本実施例による用紙搬送装置
の、摩擦部材と用紙ガイドの回動動作を示す要部側面
図、図31は図30のB−B断面を示す断面正面図、図
32は摩擦部材と用紙ガイドの回動動作を示すB−B断
面正面図、図33は本実施例の制御系を示すブロック図
である。
【0075】図30〜図33において、26は摩擦部材
であり、摩擦パッド26aおよびバネ鋼で形成した摩擦
部材ホルダ26bにより構成され、用紙搬送方向に直交
する方向に延在する。摩擦部材26は用紙10の略中央
部付近で図示しない装置本体に接続した支軸17によ
り、回動可能に支持されている。59はバネ鋼で形成さ
れた用紙ガイドであり、摩擦部材46に対向して設けら
れている。用紙ガイド59は、用紙10の略中央部付近
で図示しない装置本体に接続した支軸37により、回動
可能に支持されている。用紙10の斜行結果をCPU2
1、摩擦部材・用紙ガイド回動用モータ駆同回路42、
及び、摩擦部材・用紙ガイド回動用パルスモータ43で
構成されている制御手段80に送出する。CPU21
は、リニアラインセンサ13,15、及び、演算回路2
0で構成されている検知手段50からの信号を元に、摩
擦部材・用紙ガイド回動用モータ駆動回路42を制御す
る。この他の構成は、上記実施例1〜17と同様である
ので、ここでは省略する。
【0076】次に動作について説明する。用紙10の斜
行を検知して、用紙10の先行側に摩擦部材26が当接
するように矢印C方向に回動する。同時に、用紙10の
先行側に用紙ガイド59が当接するように矢印F方向に
回動すると、摩擦部材26と用紙ガイド59は用紙10
を介して互いに当接する。摩擦部材26と用紙ガイド5
9は回動動作に従い、互いに弾性変形を起こす。このた
め、用紙10は、その先行側の広い範囲にわたり、摩擦
部材と用紙ガイドに狭持されるので、用紙の幅に係わら
ず用紙に搬送負荷を与えることが可能である。また、摩
擦部材と用紙ガイドがともに回動可能であるので、それ
ぞれの回動が小さくなる。
【0077】実施例19.さらに、上記実施例18で
は、摩擦部材と用紙ガイドを回動させる制御手段が1系
であったが、図34のように、摩擦部材を回動させるた
めの制御手段を、制御手段60とし、用紙ガイドを回動
させるための制御手段を、制御手段70として、2系に
することにより、摩擦部材と用紙ガイドを回動させるた
めの制御手段のどちらか一方が故障しても、斜行矯正は
可能である。
【0078】以上のように、摩擦部材と用紙ガイドは互
いに回動可能であるので、それぞれの回動量は小さくな
る。また、互いに弾性変形するので、用紙の先行側のみ
の広い範囲を摩擦部材と用紙ガイドとの間に挟み込み、
用紙に負荷を与え、斜行を用紙の幅の広狭に係わらず確
実に斜行矯正が行える。さらに、摩擦部材を回動させる
制御と、用紙ガイドを回動させる制御を2系にすること
により、いずれかが故障しても、斜行矯正は可能であ
る。
【0079】実施例20.この実施例は、以下に詳述す
るが、用紙を供給する搬送ローラと、供給された用紙の
斜行角を検出する検出器と、上記搬送ローラの用紙供給
方向下流側にイメージセンサ等の用紙作用手段と、これ
ら用紙作用手段に対向するプラテンローラを備える用紙
搬送装置であり、上記用紙作用手段及びそれに対向する
プラテンローラを、用紙搬送方向平面内で回動可能な構
成としたことを特徴としている。
【0080】図35〜図36は本実施例による用紙搬送
装置の構成を示す要部平面図であり、図37は、同要部
斜視図である。
【0081】図35〜図37において、10は用紙、4
は図示しないモータにより駆動される搬送ローラ対、1
1は、搬送ローラ対4の用紙搬送方向下流側に設置され
た用紙10の斜行角を検出する検出器、92は、検出器
11の用紙搬送方向下流側に設置されたイメージセン
サ、91は、イメージセンサ92に対向するプラテンロ
ーラである。また、イメージセンサ92及びプラテンロ
ーラ91は、用紙搬送方向平面内で、図示しない手段に
より回動可能に構成されている。
【0082】次に動作について説明する。搬送ローラ対
4により矢印G方向に供給された用紙10の斜行角を、
検出器11により検知する。上記検出器11の信号によ
りイメージセンサ92およびプラテンローラ91は、用
紙10の先端とイメージセンサ92とが平行になるよう
に、用紙10の搬送方向平面内で矢印H方向に回動す
る。用紙10は、イメージセンサ92およびプラテンロ
ーラ9に狭持される。用紙10へのアクセス方向が、イ
メージセンサ92と直行するため、相対的に斜行が矯正
された状態で、用紙10に対しアクセスが行える。
【0083】実施例21.また、上記実施例20では、
搬送ローラ対4を用いていたが、これに限定する必要は
なく、図38のように搬送ローラ94とガイド板9の間
に用紙10を狭持して搬送可能な構成にすることによ
り、搬送ローラは対でなくても良い。
【0084】以上のように、上記実施例20〜21で
は、イメージセンサあるいはサーマルヘッドなどのアク
セス手段を有する用紙作用手段、及びプラテンローラな
どの挟持手段を有する用紙作用手段は、斜行角検出器に
より検出した用紙の斜行角度に応じて、用紙の先端と平
行になるように用紙搬送方向平面内で回動するので、用
紙搬送方向と、上記用紙作用手段とは直交する。このた
め、用紙の斜行を矯正することなく相対的に斜行が矯正
された状態となり、用紙の質に係わらず斜行矯正が行え
る。また、原稿読取/記録の際の品質の劣化を防止す
る。
【0085】実施例22.上記実施例20〜21は、斜
行角検出器により検出された用紙の斜行角度に応じて、
用紙作用手段を回動し、用紙搬送方向と直交させ、相対
的に斜行が矯正された状態にしていた。この為、カット
紙等の場合は、1枚1枚搬送が完了する度に元の位置へ
用紙作用手段を戻す必要があったが、以下に述べる実施
例では、相対的に斜行を矯正している状態から、用紙作
用手段が狭持手段を有することにより用紙を狭持したま
ま再び回動し、元の位置に戻すことにより、用紙の斜行
が矯正された状態で搬送されることを特徴としている。
【0086】図39〜図40は、本実施例による用紙搬
送装置の構成を示す要部平面図、図41は図39の状態
での同要部斜視図である。この他の構成は、実施例20
〜21と同様であるので、ここでは省略する。
【0087】次に動作について説明する。イメージセン
サ92及びイメージセンサ92に対向するプラテンロー
ラ91は、上記検出器11により検出された斜行角に応
じて、用紙10搬送方向変面内で回動したままであった
が、本実施例では、イメージセンサ92及びプラテンロ
ーラ91が用紙10を狭持したまま初期位置まで矢印I
方向に回動することにより、イメージセンサ92以降の
行程において、用紙10の斜行が矯正された姿勢で、矢
印J方向へ搬送される。
【0088】実施例23.また、上記実施例22では、
イメージセンサ92とプラテンローラ91の両方が回動
可能であったが、これに限定する必要はなく、図42〜
図43のように、イメージセンサ92とプラテンローラ
91の構成関係を上下逆にして、プラテンローラ91の
み回動可能にする。さらに、ガイド板9の表面を摩擦の
少ない部材で形成し、プラテンローラ91を摩擦の発生
し易い部材で形成することにより、斜行が検出されたと
き検出器11の信号により、プラテンローラ91のみを
検出角に応じて回動させ、プラテンローラ91とガイド
板9で用紙10を狭持することを可能にする。上記実施
例22と同様に、用紙10を挟持したままプラテンロー
ラ91のみを初期位置まで矢印I方向に回動することに
より、用紙10の斜行が矯正され、矢印J方向へ搬送さ
れる。
【0089】実施例24.さらに、上記実施例22で
は、イメージセンサ92とプラテンローラ91で用紙1
0を狭持し搬送していたが、これに限定する必要はな
く、図44〜図46のようにガイド板9とイメージセン
サ92が一体化した構成にして、ローラ90とプラテン
ローラ91を用紙供給方向下流側に備える。ガイド板9
の表面は摩擦の少ない部材で形成し、ローラ90は摩擦
の発生し易い部材で形成する。斜行が検出されたとき検
出器11の信号により、ローラ90のみを検出角に応じ
てH方向へ回動させ、ローラ90とガイド板9で用紙1
0を狭持する。上記実施例22と同様に、用紙10を挟
持したままローラ90のみを初期位置まで矢印I方向に
回動することにより、用紙10の斜行が矯正され、矢印
J方向へ搬送される。この時、イメージセンサ92がガ
イド板9と一体化しているので、ローラ90が用紙10
を挟持して初期位置まで回動するとき、用紙10とロー
ラ90が離れても用紙10がイメージセンサ92に達し
たときには、斜行が確実に矯正されている。
【0090】以上にように、上記実施例22〜24で
は、ローラやイメージセンサのような用紙作用手段が用
紙を狭持したまま、初期位置へ戻ることにより、相対的
に斜行が矯正された状態から実質的に斜行が矯正され
る。
【0091】実施例25.上記実施例22〜24は、ロ
ーラ又はイメージセンサ及びプラテンローラを初期位置
まで回動する時、用紙は搬送ローラ対により狭持された
ままであった。この為、ローラやイメージセンサ及びプ
ラテンローラを回動する時、用紙に無理な負荷がかかる
可能性があったが、本実施例では、搬送ローラ対の用紙
に対する搬送力を、プラテンローラよりも速くすること
で、ローラやイメージセンサ及びプラテンローラを初期
位置まで回動する時の、用紙にかかる負荷を軽減したこ
とを特徴としている。
【0092】図47〜図48は、本実施例により用紙搬
送装置の構成を示す、要部平面図であり、図49は図4
7の状態での要部断面側面図である。この他の構成は、
実施例20〜24と同様であるので、ここでは省略す
る。
【0093】図47〜図49において、搬送ローラ対4
は、用紙10に対する用紙搬送速度を、イメージセンサ
92とそれに対向するプラテンローラ91による用紙搬
送速度よりも速い速度に設定された搬送ローラである。
この他の構成は、実施例20〜24と同様であるのでこ
こでは省略する。
【0094】次に動作について説明する。イメージセン
サ92が、用紙10の斜行角に応じて回動された状態に
おいて、用紙10がイメージセンサ92とプラテンロー
ラ91に挟み込まれ、用紙の搬送方向が矢印L方向から
矢印M方向へ変わる。ここで、搬送ローラ対4による用
紙搬送速度は、プラテンローラ91による用紙搬送速度
よりも速く設定されているので、搬送ローラ対4とイメ
ージセンサ92及びプラテンローラ91との間に挟まれ
ている用紙10の部分にたるみが形成される。このと
き、イメージセンサ92及びプラテンローラ91は、用
紙10を挟持したまま回動可能状態となり、イメージセ
ンサ92及びプラテンローラ91を矢印I方向に初期位
置まで回動することにより、イメージセンサ92以降の
行程では、用紙10は斜行を矯正された姿勢で搬送され
る。
【0095】実施例26.さらに、上記実施例25は、
搬送ローラの用紙に対する搬送力をプラテンローラより
も速くし用紙に対する負荷を軽減したが、本実施例で
は、搬送ローラの用紙に対する狭持力をプラテンローラ
よりも小さくし、無理なく初期値まで回動されるように
したことを特徴としている。
【0096】図50は、本実施例により用紙搬送装置の
構成を示す、要部平面図である。
【0097】図50において、搬送ローラ対4は、用紙
10に対する用紙狭持力を、イメージセンサ92とそれ
に対向するプラテンローラ91による用紙狭持力よりも
小さく設定された搬送ローラである。この他の構成は、
実施例20〜24と同様であるのでここでは省略する。
【0098】次に、動作について説明する。用紙10が
イメージセンサ92及びプラテンローラ91に挟み込ま
れた後、イメージセンサ92及びプラテンローラ91
を、用紙10を挟持した状態で、矢印I方向に再度回動
させ初期位置に戻す。このとき、搬送ローラ対4による
用紙狭持力は、プラテンローラ91による用紙狭持力よ
りも小さいため、搬送ローラ対4と用紙10との接触部
において滑りが生じ、用紙10は、イメージセンサ92
及びプラテンローラ91とともに、矢印I方向に回動可
能となり、イメージセンサ92以降の行程では、用紙1
0は、斜行を矯正された姿勢で搬送される。
【0099】以上のように、上記実施例25〜26で
は、搬送ローラの用紙搬送速度は、イメージセンサ及び
イメージセンサに対向するプラテンローラによる用紙搬
送速度より速く設定しているので、搬送ローラとイメー
ジセンサ及びプラテンローラとの間に挟まれた用紙部分
に、たるみを形成し、イメージセンサ及びプラテンロー
ラは、用紙を挟持した状態で回動可能となり、イメージ
センサ及びプラテンローラを、用紙を挟持した状態で再
び回動し、初期位置に戻すことができる。また、この発
明による搬送ローラの用紙狭持力は、イメージセンサ及
びプラテンローラによる用紙狭持力より、小さく設定し
ているので、イメージセンサ及びプラテンローラを、用
紙を挟持したまま回動させようとすると、搬送ローラと
用紙との接触部において滑りが生じ、イメージセンサ及
びプラテンローラを、用紙を挟持した状態で再び回動
し、初期位置に戻すことができる。
【0100】実施例27.上記実施例25〜26はイメ
ージセンサを初期位置まで回動する時、搬送ローラが用
紙に与える負荷を軽減するため、プラテンローラに比べ
て搬送ローラは搬送力を速く、狭持力を小さくした。本
実施例では、さらに、搬送ローラの用紙に与える負荷を
軽減するため、イメージセンサ及びプラテンローラが初
期位置へ回動する時、搬送ローラの用紙に対する狭持
力、搬送力を解除可能な構成としたことを特徴としてい
る。
【0101】図51は、本実施例による用紙搬送装置の
要部平面図であり、図52は、図51の状態での同要部
断面側面図である。
【0102】図51〜図52において、搬送ローラ対4
は、用紙に対する搬送力及び狭持力を解除可能に構成さ
れている。この他の構成は、実施例20〜24と同様で
あるので、ここでは省略する。
【0103】次に動作について説明する。上記実施例2
0〜24のように、用紙10がイメージセンサ92及び
プラテンローラ91に挟持されると、搬送ローラ対4
は、用紙10に対する挟持力及び搬送力を解除する。こ
のとき、用紙10を挟持しているのは、イメージセンサ
92とプラテンローラ91によるもののみであるので、
イメージセンサ92及びプラテンローラ91は、用紙1
0を挟持した状態で回動可能となり、イメージセンサ9
2及びイメージセンサ92に対向するプラテンローラ9
1を、矢印I方向に初期位置まで回動することにより、
イメージセンサ92以降の行程では用紙10の斜行は矯
正され、矢印J方向へ搬送される。
【0104】実施例28.また、上記実施例27では、
搬送ローラ対4を用いていたが、これに限定する必要は
なく、搬送ローラは対でなくても良い。大切なことは用
紙10に搬送力を付与及び解除する手段を持ち得る搬送
手段を用いることで、例えば図53に示すように、搬送
手段は搬送ローラ94をガイド板9に圧接したものでも
よい。
【0105】実施例29.また、上記実施例27では、
イメージセンサが初期位置へ戻るとき、搬送ローラ対4
が用紙10に与える負荷を軽減するため、搬送ローラ対
4の搬送力及び狭持力を解除したが、本実施例では、搬
送ローラ対への駆動力をワンウェイクラッチを介して伝
達するように構成したことを特徴としている。
【0106】図54は、本実施例による用紙搬送装置の
要部平面図であり、図55は図54における状態の拡大
図である。
【0107】図54〜図55において、4は搬送ローラ
対、93はワンウェイクラッチであり、図示しないモー
タ等の駆動源からの動力を、用紙搬送方向回転時にのみ
搬送ローラに伝達するように、搬送ローラ対4の軸端に
取付けられている。この他の構成は、実施例20〜24
と同様であるので、ここでは省略する。
【0108】次に動作について説明する。用紙10がイ
メージセンサ92及びプラテンローラ91に挟み込まれ
た後、イメージセンサ92及びプラテンローラ91を、
用紙10を挟持した状態で、矢印I方向に再度回動させ
初期位置に戻す。このとき、図55で、用紙10のr部
分はRに、q部分はQに移動しようとし、r部分ではR
方向に伸びようとし、q部分ではQ方向にたるもうと
し、r部分において用紙の破損等の不具合が生じる可能
性があるが、搬送ローラ対4への駆動力は、ワンウェイ
クラッチ93を介して伝達されているので、用紙10の
r部分が引っ張られる力に追従して、搬送ローラ対4は
正規の回転数より速く空転し、用紙10のr部分に無理
な力がかかることがなくなる。従って、イメージセンサ
92及びイメージセンサ92に対向するプラテンローラ
91を、用紙10を挟持した状態で回動しても、用紙1
0に破損等の不具合が生じることは無く、イメージセン
サ92以降の行程では、用紙10は斜行が矯正された状
態で搬送される。
【0109】実施例30.また、上記実施例29では、
イメージセンサが初期位置へ戻るとき、搬送ローラ対4
が用紙10に与える負荷を軽減するため、搬送ローラ対
4の搬送力及び狭持力を解除したが、本実施例では、上
記搬送ローラへの駆動力を、ワンウェイクラッチを介し
て伝達するように構成し、さらに上記搬送ローラを軸方
向に移動可能に支持したことを特徴としている。
【0110】図56は、本実施例による用紙搬送装置の
要部平面図である。
【0111】図56において、4は搬送ローラ対、93
はワンウェイクラッチであり、図示しないモータ等の駆
動源からの動力を用紙搬送方向回転時にのみ伝達するよ
うに、搬送ローラ対4の軸端に取付けられている。さら
に、搬送ローラ対4は、軸方向に移動可能に支持されて
いる。この他の構成は、実施例20〜29と同様である
ので、ここでは省略する。
【0112】次に、動作について説明する。用紙10が
イメージセンサ92及びプラテンローラ91に挟み込ま
れた後、イメージセンサ92及びプラテンローラ91
を、用紙10を挟持した状態で、矢印I方向に再度回動
させ初期位置に戻す。このとき、図中用紙10のr部分
はRに、q部分ははQに移動しようとし、r部分ではR
方向に伸びようとし、q部分ではQ方向にたるもうとす
る。このとき、用紙10のr部分において、用紙の破損
等の不具合が生じる可能性があるが、搬送ローラ4への
駆動力は、ワンウェイクラッチ93を介して伝達されて
いるので、用紙10のr部分が引っ張られる力に追従し
て、搬送ローラ対4は、正規の回転数より速く空転し、
さらに、搬送ローラ対4は軸方向に移動可能に支持され
ていることから、用紙10のp部分がP方向に、q部分
がQ方向に移動しようとする力に応じて、搬送ローラ対
4は矢印N方向に移動する。従って、イメージセンサ9
2及びプラテンローラ91を、用紙10を挟持した状態
で回動しても、用紙10に破損等の不具合が生じること
は無く、イメージセンサ92以降の行程では、用紙10
は斜行が矯正された状態で搬送される。
【0113】以上のように、イメージセンサを初期位置
へ回動するときの搬送ローラが用紙へ与える負荷を解除
するために、上記実施例27〜28では、搬送ローラ
は、イメージセンサ等のアクセス手段及び上記アクセス
手段に対向するプラテンローラが用紙を挟持すると、用
紙に対する挟持力/搬送力を解除するように構成したの
で、そのとき、用紙を挟持しているのは、上記アクセス
手段及び上記アクセス手段に対向するプラテンローラだ
けとなり、上記アクセス手段及びプラテンローラを再び
回動し、用紙に破損等の不具合が生じることなく初期位
置に戻すことを可能とした。また、上記実施例29で
は、搬送ローラへの駆動力は、ワンウェイクラッチを介
して伝達していることにより、上記アクセス手段及び上
記アクセス手段に対向するプラテンローラを、用紙を挟
持したまま回動させようとすると、搬送ローラは、用紙
の回動しようとする力に応じて回転するようになり、上
記アクセス手段及びプラテンローラを、用紙を挟持した
状態で再び回動し、用紙に破損等の不具合が生じること
なく初期位置に戻すことができる。さらに、上記実施例
30では、搬送ローラは、搬送ローラへの駆動力をワン
ウェイクラッチを介して伝達し、さらに、搬送ローラの
軸方向に移動可能に支持していることにより、上記アク
セス手段及びプラテンローラを、用紙を挟持したまま回
動させようとすると、搬送ローラは、用紙の回動しよう
とする力に応じて回転するようになるとともに、その用
紙の回動しようとする力の方向に応じて、搬送ローラの
軸方向に移動し、上記アクセス手段及びプラテンローラ
を、用紙を挟持した状態で再び回動し、用紙に破損等の
不具合が生じることなく初期位置に戻すことができる。
【0114】実施例31.さらに、上記実施例20〜3
0では、アクセス手段としてイメージセンサ92を用い
ていたが、イメージセンサ92をサーマルヘッド、ある
いは、同様の構成を持つ矯正専用の部材に置き換えて
も、所期の目的を達成しうる。
【0115】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、媒
体の搬送状態の検知結果に応じて単数の部材を回動し、
媒体を対向するガイド対との間に挟むことにより、媒体
に負荷を与え、媒体が期待する状態で搬送されるように
矯正する。このように、部材を単数にすることで部品点
数が少なくなり、当該装置の構成を簡単にし、コストを
削減する効果がある。
【0116】また、第2の発明によれば、媒体の搬送状
態の検知結果に応じてガイド体を回動し、媒体を対向す
る単数の部材との間に挟むことにより、媒体に負荷を与
え、媒体が期待する状態で搬送されるように矯正する。
このように、部材を単数にすることで部品点数が少なく
なり、当該装置の構成を簡単にし、コストを削減する効
果がある。
【0117】また、第3の発明によれば、第1及び第2
の発明による単数の部材とガイド体を弾性部材で形成
し、少なくともいずれか一方が、対向するガイド体や単
数の部材に当接し弾性変形することにより、媒体の広い
範囲を挟み、第1及び第2の発明よりも媒体に与える負
荷を大きくする効果がある。また、媒体の広狭に係わら
ず媒体が期待する状態で搬送されるように矯正する効果
がある。
【0118】また、第4の発明によれば、媒体の供給状
態の検出結果に応じて、媒体作用手段を供給状態に合わ
せるように移動することにより、媒体を動かすことなく
相対的に期待する状態に矯正が行えるので、媒体の質を
問わず矯正が行える効果がある。
【0119】また、第5の発明によれば、第4の発明に
より、媒体を相対的に期待する状態に矯正が行えるの
で、媒体作用手段がアクセス手段を有することにより、
この状態で媒体にアクセスすることが可能になり、アク
セスする際の品質の劣化を防止できる効果がある。
【0120】また、第6の発明によれば、第4の発明に
より、媒体を相対的に期待する状態に矯正が行えるの
で、媒体作用手段を元の位置に戻す媒体狭持手段を有す
ることにより、媒体を実質的に期待する状態に矯正でき
る。この為、第4の発明よりも確実に矯正が行える効果
がある。
【0121】また、第7の発明によれば、媒体供給手段
と媒体作用手段の搬送力を異るように設定することによ
り、第6の発明で媒体作用手段が媒体を狭持したまま元
の位置へ戻る場合に、媒体供給手段が媒体に与える負荷
を小さくし、媒体を容易に戻す効果がある。
【0122】また、第8の発明によれば、媒体供給手段
の媒体に接触する部分を移動可能に構成したことによ
り、第6の発明で媒体作用手段が媒体を狭持したまま元
の位置へ戻る場合に、媒体供給手段が媒体に与える負荷
を小さくし、媒体を容易に戻す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の用紙搬送装置の構成を示
す要部平面図。
【図2】図1に示した装置の要部側面図。
【図3】図2に示した装置の、B−B断面を示す断面正
面図。
【図4】図2に示した装置の、摩擦部材の回動動作を示
すB−B断面正面図。
【図5】図1に示した装置の、用紙の斜行矯正動作を示
す要部平面図。
【図6】図1に示した装置の、制御系を示すブロック
図。
【図7】この発明の実施例2を示す、斜行検知を用紙の
サイドで行うようにした用紙搬送装置の構成を示す要部
平面図。
【図8】この発明の実施例2を示す、斜行検知を用紙の
後部で行うようにした用紙搬送装置の構成を示す要部平
面図。
【図9】この発明の実施例4を示す、円弧状の摩擦部材
の回動動作を示す要部正面図。
【図10】この発明の実施例4を示す、円筒状の摩擦部
材の回動動作を示す要部正面図(A1,B1)と要部断
面図(A2,B2)。
【図11】この発明の実施例5の用紙搬送装置の構成を
示す要部平面図。
【図12】この発明の実施例7の用紙搬送装置の構成を
示す要部平面図。
【図13】図12に示した装置の要部側面図。
【図14】図13に示した装置の、B−B断面を示す断
面正面図。
【図15】図13に示した装置の、用紙ガイドの回動動
作を示すB−B断面正面図。
【図16】図12に示した装置の、用紙の斜行矯正動作
を示す要部平面図。
【図17】図12に示した装置の、制御系を示すブロッ
ク図。
【図18】この発明の実施例8を示す、斜行検知を用紙
のサイドで行うようにした用紙搬送装置の構成を示す要
部平面図。
【図19】この発明の実施例8を示す、斜行検知を用紙
の後部で行うようにした用紙搬送装置の構成を示す要部
平面図。
【図20】この発明の実施例10を示す、円弧状の摩擦
部材と、それに対向する用紙ガイドの回動動作を示す要
部正面図。
【図21】この発明の実施例10を示す、円筒状の摩擦
部材と、それに対向する用紙ガイドの回動動作を示す要
部正面図(A1,B1)と要部断面図(A2,B2)。
【図22】この発明の実施例12を示す要部正面図。
【図23】図22に示した装置の、摩擦部材の回動動作
を示す要部正面図。
【図24】この発明の実施例14を示す要部正面図。
【図25】図24に示した装置の、摩擦部材の回動動作
を示す要部正面図。
【図26】この発明の実施例15を示す要部正面図。
【図27】図26に示した装置の、用紙ガイドの回動動
作を示す要部正面図。
【図28】この発明の実施例17を示す要部正面図。
【図29】図28に示した装置の、用紙ガイドの回動動
作を示す要部正面図。
【図30】この発明の実施例18を示す用紙搬送装置の
構成を示す要部側面図。
【図31】図30に示した装置の、B−B断面を示す断
面正面図。
【図32】図30に示した装置の、摩擦部材及び用紙ガ
イドの回動動作を示すB−B断面正面図。
【図33】図30に示した装置の、制御系を示すブロッ
ク図。
【図34】この発明の実施例19の装置の、制御系を示
すブロック図。
【図35】この発明の実施例20を示す用紙搬送装置の
構成を示す要部平面図。
【図36】図35に示した実施例の用紙の斜行矯正動作
を示す要部平面図。
【図37】図35に示した状態の斜視図。
【図38】この発明の実施例21を示す断面側面図。
【図39】この発明の実施例22を示す、用紙の斜行矯
正動作を示す要部平面図。
【図40】この発明の実施例22を示す、用紙の斜行矯
正後の動作を示す要部平面図。
【図41】図39に示した状態の斜視図。
【図42】この発明の実施例23を示す、用紙の斜行矯
正動作を示す要部平面図(A1)と断面側面図(A
2)。
【図43】図42に示した状態の斜視図。
【図44】この発明の実施例24を示す、用紙の斜行発
生前を示す要部平面図(A1)と断面側面図(A2)。
【図45】この発明の実施例24を示す、用紙の斜行矯
正動作を示す要部平面図(A1)と断面側面図(A
2)。
【図46】この発明の実施例24を示す、用紙の斜行矯
正後を示す要部平面図(A1)と断面側面図(A2)。
【図47】この発明の実施例25を示す、用紙の斜行矯
正動作を示す要部平面図。
【図48】図47に示した斜行矯正後の状態を示す要部
平面図。
【図49】図47に示した状態の側面図。
【図50】この発明の実施例26の用紙の斜行矯正動作
を示す要部平面図。
【図51】この発明の実施例27の用紙搬送装置の構成
を示す要部平面図。
【図52】図51に示した状態の要部側面図。
【図53】この発明の実施例28の用紙の斜行矯正動作
を示す要部側面図。
【図54】この発明の実施例29の用紙の斜行矯正動作
を示す要部平面図。
【図55】図54に示した要部平面図の拡大図。
【図56】この発明の実施例30の用紙の斜行矯正動作
を示す要部平面図。
【図57】従来例1の用紙搬送装置を示す斜視図。
【図58】図57に示した装置の、断面側面図。
【図59】従来例2の用紙搬送装置を示す断面側面図。
【図60】従来例3の用紙搬送装置を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1 用紙搬送手段 2 搬送ローラ 3 ピンチローラ 4 フィードローラ(又は搬送ローラ対) 5 負荷ローラ 6 負荷ローラ 7 電磁クラッチ 8 電磁クラッチ 9 ガイド板 10 用紙 11 検出器 12 投光器 13 リニアラインセンサ 14 投光器 15 リニアラインセンサ 16 摩擦部材 17 支軸 19 用紙ガイド 20 演算回路 21 CPU 22 摩擦部材回動用モータ駆動回路 23 摩擦部材回動用パルスモータ 26 摩擦部材 29 用紙ガイド 32 用紙ガイド回動用モータ駆動回路 33 用紙ガイド回動用パルスモータ 36 摩擦部材 37 支軸 39 用紙ガイド 42 摩擦部材・用紙ガイド回動用モータ駆動回路 43 摩擦部材・用紙ガイド回動用パルスモータ 46 摩擦部材 49 用紙ガイド 50 検知手段 56 摩擦部材 59 用紙ガイド 60 制御手段 70 制御手段 80 制御手段 90 ローラ 91 プラテンローラ 92 イメージセンサ 93 ワンウェイクラッチ 94 搬送ローラ 95 回転駆動体 96 バネ 97 ローラ軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 108 K 7046−5C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有する媒体搬送装置 (a)媒体に接触して、媒体を所定の方向へ搬送させる
    媒体搬送手段、(b)上記媒体搬送手段による、上記媒
    体の所定の方向への搬送をガイドするガイド体、(c)
    上記媒体搬送手段により、上記媒体が期待された状態で
    搬送されているかどうかを検知する検知手段、(d)上
    記媒体を介して、上記ガイド体に対向して設けられ、回
    動可能な軸を有し、回動することにより、上記媒体に作
    用する単数の部材、(e)上記検知手段の検知結果に応
    じて、上記部材を回動させ、部材を媒体に作用させて、
    上記媒体を期待された状態に戻す制御手段。
  2. 【請求項2】 以下の要素を有する媒体搬送装置 (a)媒体に接触して、媒体を所定の方向へ搬送させる
    媒体搬送手段、(b)上記媒体搬送手段による、上記媒
    体の所定の方向への搬送をガイドするとともに、回動可
    能な軸を有し、この軸を中心に回動するガイド体、
    (c)上記媒体搬送手段により、上記媒体が期待された
    状態で搬送されているかどうかを検知する検知手段、
    (d)上記媒体を介して、上記ガイド体に対向して設け
    られた、上記媒体に作用する単数の部材、(e)上記検
    知手段の検知結果に応じて、上記ガイド体を回動させ上
    記部材を媒体に作用させて、上記媒体を期待された状態
    に戻す制御手段。
  3. 【請求項3】 上記媒体搬送装置において、上記部材と
    上記ガイド体の少なくともいずれか一方が、弾性変形可
    能に形成された事を特徴とする請求項1、又は、請求項
    2記載の媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】 以下の要素を有する媒体搬送装置 (a)媒体に接触し、媒体を所定の位置へ供給する媒体
    供給手段、(b)上記媒体供給手段による、上記媒体の
    所定の方向への搬送をガイドするガイド体、(c)上記
    媒体供給手段により供給される上記媒体の供給状態を検
    出する検出手段、(d)上記ガイド体がガイドする上記
    媒体の搬送の搬送方向下流側に移動可能に設けられ、上
    記媒体供給手段により供給された上記媒体に作用する媒
    体作用手段、(e)上記検出手段により検出された、上
    記媒体の供給状態に合わせて、上記媒体作用手段を移動
    させ、上記媒体作用手段による上記媒体への作用を行わ
    せる制御手段。
  5. 【請求項5】 上記媒体搬送装置において、上記媒体作
    用手段は、上記媒体に対し、読み取り又は書き込みを行
    うアクセス手段を有する事を特徴とする請求項4記載の
    媒体搬送装置。
  6. 【請求項6】 上記媒体搬送装置において、上記媒体作
    用手段は、上記媒体を狭持して搬送するとともに、上記
    媒体の供給状態を期待された状態に戻す狭持手段を有す
    る事を特徴とする請求項4記載の媒体搬送装置。
  7. 【請求項7】 上記媒体供給手段は、上記媒体を搬送す
    る作業において、上記媒体作用手段とは異る搬送力を有
    する事を特徴とする請求項6記載の媒体搬送装置。
  8. 【請求項8】 上記媒体供給手段は、上記媒体作用手段
    が上記媒体を狭持し、上記媒体を期待された状態に戻す
    場合に、媒体に接触する部分を移動可能に構成としたこ
    とを特徴とする請求項6記載の媒体搬送装置。
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