JP2014521424A - 薬剤用携帯型温度調整機器 - Google Patents

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Abstract

本発明は、固体状又は液体状の薬剤の温度を調整するための携帯型機器に関する。本発明による温度調整機器は、少なくとも1つの収容チャンバを有するハウジングを備え、収容チャンバの温度を調整するための少なくとも1つの温度調整装置、特に熱電温度調整装置を備え、薬剤容器の収容チャンバへの挿入又はすぐ迫っている挿入を登録することができ、及び、それに応じて収容チャンバの温度調整を制御することができる少なくとも1つの入力手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体状又は液体状の薬剤の温度を調整するための携帯型機器に関する。
糖尿病又はアレルギー等の特定の疾患は、薬剤の定期的な投与が必要である。しかし、多くの薬剤の作用及び保存期間は、温度や他の周囲条件の影響下で低下する。最悪の場合、間違った方法で保存された薬剤が患者に危険な影響さえ与えかねない。さらに、薬剤の最適な作用に関しては、薬剤を適切に保管するために維持されるべき温度とは異なる温度で薬剤が投与されることが重要である。
その結果、このような薬剤を定期的に使用しなければならない患者の移動性は厳しく限定される。薬剤の温度を調整するための公知の装置は、通常、扱いにくく、運搬が困難で、その機能に関して限定される。
特許文献1は、薬剤用の携帯型冷却器を開示する。この冷却器は、冷却されるべき薬剤の容器と、ハウジングの内部の冷却リブを介して周囲に熱を放出する熱電冷却システムと、ユーザー情報を表示するためのディスプレイとを有する。
しかし、このような冷却器はかさ高く、冷却器の耐用年数と動作時間が厳しく限定されるので、携帯用途のための利用には限界がある。
薬剤の冷却用の携帯型冷却装置が特許文献2から公知である。冷却装置のチャンバは薬剤容器の形状に適合させることができる。例えば、エアロゲル断熱材が断熱材として設けられる。さらに、この冷却装置はチャンバの壁に近接する熱電素子を備える。
特許文献3、特許文献4は、熱電素子を備える薬剤の冷却装置のさらなる例を開示する。
薬剤は薬剤容器に保存され、この薬剤容器は1用量の薬剤を投与するために、中空針に接続させることができる。従って、患者が薬剤を供給されるべきであれば、例えば、対応するねじ部を用いてねじ留めすることによって中空針を薬剤容器に取り付ける。その後、所望の用量が薬剤容器を使用して注入され、薬剤容器はこのとき注射器に転換される。このような薬剤容器には通常、1用量の数回分が入っている。従って、1用量が投与された後、残りの内容物を有する薬剤容器は、次の1用量が投与されるまで再び冷却されなければならない。
同時に、このような注射器に転換できる薬剤容器は、所望の量の薬剤を患者でも、即ち、素人でも正確に注入又は投与することができるように、メカニズムを備えてもよい。炎症をおこさないために、1用量の薬剤の投与の後に使用した針を殺菌した針に取り換えて次の1用量を投与しなければならない。怠慢から多くの患者がこうして針を取り換えず、例えば炎症が進んでしまうおそれがある。
米国特許出願公開第2009/0100843号明細書 米国特許出願公開第2008/0022696号明細書 米国特許第5713208号明細書 米国特許第5865032号明細書
本発明は、導入部で述べた種類の、改良された携帯型温度調整機器を提供するという目的に基づく。
この目的を達成するために、薬剤容器のための少なくとも1つの収容チャンバを有するハウジングを備える、薬剤用の温度調整機器が提供される。従って、収容チャンバは薬剤容器を収容することを目的とし、それに適している。収容チャンバに薬剤容器を挿入した後、温度調整処理中のエネルギー損失を最小にするために収容チャンバを閉じることができる。薬剤容器内に位置する薬剤の温度調整に必要なエネルギーを最小にするために、収容チャンバ、即ち、収容チャンバの内部空間を、収容チャンバ内に位置する薬剤容器に確実に(positively)適合させることが好ましい。収容チャンバ内に位置する薬剤容器内にある薬剤の温度を調整するために、温度調整機器は温度調整装置、特に熱電温度調整装置を備える。原則として、温度調整装置は電源、特にバッテリー又は充電式バッテリーの形状の電気的電源を備える。好ましくは、この温度調整機器は、1用量の薬剤を投与するための投与容器として同時に設計された薬剤容器の温度を調整する役目を果たし、薬剤容器は最初このような1用量を数回分含んでいる。従って、1用量の投与の後に、このような薬剤容器は再び温度調整されなければならない。特に、この温度調整機器は、注射器に転換することができる薬剤容器の温度を調整する役目を果たす。従って、本発明は一実施形態において、薬剤容器が温度調整のために配置され、薬剤容器が同時に投与容器でもある又は投与容器として構成することができる温度調整機器にも関する。
本発明によるこの温度調整機器は、本発明の目的を達成するために、以下で述べる特徴の少なくとも1つを備える、又は、以下で述べる方法の少なくとも1つで構成される。
一実施形態で、温度調整装置は、収容チャンバの部分的領域のみの温度を調整することができるように構成される。
通常、薬剤は薬剤容器の部分的領域だけに位置する。これは、特に、注射器として構成された又は注射器に転換できる薬剤容器、即ち、通常は金属から構成される中空針と接続できる薬剤容器の中にある薬剤に当てはまる。このような薬剤容器の一部分は、メカニズム、例えば、可動のピストンを備え、このピストンを使用して薬剤容器から中空針を通じて薬剤を押し出すことができる。少なくとも、中空針を含む又は含むことができる領域の方向に、例えば回転運動により、非常に正確にピストンを移動させることのできるメカニズムを追加として設けてもよい。例えば、ピストンと、ピストンを移動させるためのメカニズムを任意に含む薬剤容器のこの部分は、容器内にある薬剤の温度を適切に調整するために温度調整されなくてもよい。このようなピストンを含むメカニズムは薬剤容器に接続されるので、薬剤容器が収容チャンバに挿入されると、ピストンを含むこのメカニズムもまた温度調整機器内に配置される。従って、薬剤を所望の温度に維持するためには、収容チャンバの部分的領域だけの温度を調整することができるだけで十分である。従って、温度調整装置は、所望の温度調整のためのエネルギー需要をこのようにして最小にし、従って外部電源に依存しない温度調整機器の長い動作時間を可能にするために、収容チャンバのこの部分的領域だけの温度を調整することができるように設計され、構成される。特に、例えば熱電温度調整素子等の温度調整素子はこのような領域に近接して配置され、適切に挿入されれば、この領域内に薬剤を含む薬剤容器の部分又は区域が配置される。従って、温度調整素子は特に、適切に挿入されれば、薬剤を含まないが、例えばメカニズム及びピストンを含む薬剤容器の領域又は区域が配置されるような領域又は区域に近接しない。温度調整機器が、例えば温度調整機器のバッテリーにより、固定電源に依存しないで温度調整ができるように構成されれば、固定電源に依存しないで、特に長時間にわたって温度を調整することができる。従って、長時間の動作時間が可能となる。その結果、温度調整機器の移動性が向上する。
通常、収容チャンバは細長い形状をしている。この場合、温度調整装置は、基本的に、収容チャンバが、通常、細長い形状の一端部から細長い形状の2つの端部領域の間に位置する中間領域まで、延びた形状に沿った一部の長さにわたってのみ温度調整されるように構成される。1以上の冷却及び/又は加熱素子、好ましくはペルチェ素子、即ち熱電素子が、この場合、収容チャンバに近接する区域に沿って配置され、細長い形状全体に沿って配置されるわけではない。この場合、温度調整装置は、収容チャンバ全体の長さではなく、その一区域のみを温度調整する又はできるように構成される。1以上の冷却及び/又は加熱素子は、好ましくは電気的に作動可能であり、収容チャンバの周囲に分配させて、又は収容チャンバの1つの長辺のみに配置させることができる。特に、1以上の冷却素子及び/又は加熱素子に近接する温度調整されるべき収容チャンバの領域又は区域は、金属又は比較的熱伝導率のよい材料で構成される。金属として、銅又はアルミニウムが設けられることが好ましい。さらに、温度調整機器の重量を低く抑えることにより移動性を高めるために、収容チャンバは比較的熱伝導率が低い材料、特にプラスチックによって形成される。
一実施形態では、温度調整機器は、薬剤容器を一方向だけに又は正確に1つの方法で挿入させる整列装置を備える。このようにして、挿入された薬剤容器の、薬剤が位置する領域又は区域が温度調整され得る又はされることが確実になる。従って、薬剤容器の薬剤が位置しない領域が、続いて温度調整されるように、薬剤容器を収容チャンバに入れることはできない。
一実施形態では、整列装置は、薬剤容器を取り外し可能に固定するための固定手段、特にねじ部、バイヨネット接続手段又はラッチ手段を備える。収容チャンバ内に薬剤容器を固定することにより、収容チャンバ内での移動が限定される。このようにして、挿入された薬剤容器の薬剤を含む領域が温度調整されることが、さらに改良された方法で確実になる。
薬剤容器が注射器に転換できるように構成される場合は、薬剤容器は中空針が取り外し可能に固定される区域を備える。この区域は、例えば、雄ねじ部を備え、その上に中空針の雌ねじ部をねじ留めることができる。特に、薬剤容器の固定手段は、薬剤容器のこの区域が同時に収容チャンバに固定する役目をするように構成される。従って、中空針が、例えば、ねじ部によって薬剤容器にねじ留められる場合は、温度調整機器の固定手段はそれと対応するねじ部、特に雌ねじ部を備え、薬剤容器のねじ部を固定手段のねじ部にねじ留めして接続できる。
例えば、薬剤容器を注射器に転換するために、中空針をラッチ接続によって薬剤容器に接続する場合、固定手段はそれと対応するラッチ手段を備える。注射器を用いて薬剤容器に保存された薬剤を注射により投与できるように、中空針を薬剤容器に固定するために設けるバイヨネット接続又は他の接続方法の場合にも、同様のことが準用して適用される。薬剤容器を注射器に転換できるこの実施形態では、一方で、1つの取り付け方向又は固定方法だけが可能なので、固定手段は薬剤容器を整列させる役目を果たす。他方で、収容チャンバ内の薬剤容器を固定し、その後、保存して温度調整することができるように、使用した後に、即ち1用量の薬剤の投与の後に、針を薬剤容器から取り外さなければならないことが確実になる。このようにして、1用量の薬剤の投与の後に、怠慢又は不注意から針を取り外さず、次の1用量の薬剤の投与の前に新しい未使用の針に交換されないことが回避される。
1用量の薬剤の投与後に針を取り外した後にのみ、温度調整が可能なように温度調整機器を構成することが独立発明を構成し、それにより、すでに使用した、従って非殺菌の中空針が怠慢により交換されないことが回避される。上述の効果を達成するために、この温度調整機器は、収容チャンバの部分的領域のみが薬剤のために温度調整されるように、必ずしも構成される必要はない。従って、この温度調整機器は、収容チャンバの全領域が温度調整されるように、即ち、1以上の冷却及び/又は加熱素子が、例えば収容チャンバの全長に沿って、及び収容チャンバに近接して配置されるように構成してもよい。この温度調整機器は、収容チャンバの部分的温度調整を含む構成から独立した独立発明に関し、この温度調整機器は、薬剤容器のための少なくとも1つの収容チャンバを有するハウジングを備え、収容チャンバ、即ち収容チャンバの内部空間が、収容チャンバ内に位置する薬剤容器に好ましくは確実に適合し、及び、この温度調整機器は、温度調整装置をも備え、この温度調整装置によって、収容チャンバと、従って、収容チャンバ内の薬剤容器をも温度調整することができる。
本発明の一実施形態において、温度調整機器は1以上の針を保存するための保存チャンバを備える。従って、患者に、確実に未使用の針を使用することを促し、次の1用量の薬剤を投与しようとするや否や、新しい針の使用が促される。
固定手段は好ましくは、薬剤容器の固定を検出することができる検出器を備える。検出器は例えば、薬剤容器が固定されると作動するマイクロスイッチであってもよい。容量又は誘導検出器を検出器として使用してもよい。このような検出器の作動の後にのみ、及び好ましくは作動中にのみ、温度調整を実行させることができる。この実施形態では、薬剤容器が温度調整機器内に配置されていなければ、温度調整の実行が回避される。
本発明の一実施形態では、収容チャンバは、好ましくは全体又は一部が金属から構成される交換可能なインサートを備える。この実施形態は、薬剤容器の形状に応じてインサートを選択して使用することを可能にする。温度調整されるべき薬剤容器の形状が変わる場合は、変更された形状の薬剤容器の温度調整ができるように収容チャンバ内のインサートを交換すれば十分である。1つ1つのインサートを1つ1つの薬剤容器の形状に合わせることが好ましく、即ち、薬剤容器に相補的になるように内部を形成し、従って温度調整されるべき容積を最小にする。従って、1つ1つのインサートは好ましくは確実に薬剤容器を取り囲み、それに相補的な形状を有する。この構造は、上述の実施形態に強制的に組み合わされるべきではなく、独立した発明である。これは、温度調整のためのエネルギー需要を最小にするために、薬剤容器の形状に応じて収容チャンバ内の形状を適切に合わせることができるように、最小の労力で温度調整機器を変更することが可能であるという課題を解決する。独立発明に関するこの温度調整機器は、さらに薬剤容器のための少なくとも1つの収容チャンバを有するハウジングを備え、収容チャンバは収容チャンバ内に位置する薬剤容器に好ましくは確実に適合し、及び、この温度調整機器は、収容チャンバを温度調整することができる温度調整装置をも備える。有利には、同時にインサートが上述の固定手段を備え、薬剤容器を固定することができる。この場合、固定手段はインサートとともに交換することができる。インサートは有利には1以上の冷却及び/又は加熱素子を装備してもよく、インサートとともに交換することができる。
前述のインサートは、収容チャンバの少なくとも一部分であり、特に腐食から十分保護され、同時に熱伝導率が良いように、金属から構成されて、内側を金で被覆される。金属としては銅が好ましい。インサートの一部だけが金属から構成される場合は、インサートの、薬剤ホルダの薬剤を包含する区域となる領域及び区域が、金属からなる。この実施形態では、さらに、重量に関する理由から、重量を低く抑えるために、インサートは金属と比較して熱伝導率が低い材料、特にプラスチックから構成されることが好ましい。
従って、全体的に見て、長い動作時間を可能にする及び/又は軽量の、従って携帯して取り扱える温度調整機器を提供することが可能である。本発明による温度調整機器の重量は、特に3kgまで、好ましくは2kgまで、特に好ましくは1kgまでである。(薬剤容器がない状態で)500g未満の重さの温度調整機器を提供することもできる。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は収容チャンバ内の水分を検出することが可能な水分センサを備える。さらに、検出された水分に応じて温度調整を制御する制御器がある。制御器によるこの制御のために、既定のしきい値を超えた非常に高い水分含有が検出又は測定され、加えて、温度調整されるべき薬剤容器が収容チャンバ内に位置しないことが温度調整機器によって検出されれば、収容チャンバは特に加熱されて、従って乾燥される。このようにして、収容チャンバは改良された方法で腐食から保護される。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は、充填レベルセンサ、特に光充填レベルセンサを備え、このセンサで収容チャンバ内に位置する薬剤容器の充填レベルを測定することができる。この実施形態は、例えば、音響又は光アラーム信号によって、低すぎて、近い将来、薬剤容器の交換の必要がある充填レベルを表示することを可能にする。一実施形態では、温度調整機器はスピーカー及び/又はディスプレイを備え、必要であればそれを通してアラーム信号を出力することができる。さらに、この実施形態は、温度調整されるべき収容チャンバ内の領域を適切に縮小することを可能にする。これは特に注射器として構成される又は構成できる薬剤容器に当てはまる。このような薬剤容器は好ましくはピストンを備え、それに応じて構成された構造のおかげで、患者はピストンを一方向にだけ動かすことできる。このような薬剤容器では、薬剤が位置する容積を減らすことだけができ、増やすことはできない。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は、薬剤容器のピストンの位置を検出できるように構成される、又はこのような検出器を備える。この実施形態では、その中に位置する薬剤の容積に近接する領域が、ピストンの位置に応じて温度調整できる。この実施形態では、ピストンの位置の検出を、薬剤容器の近い将来の必要な交換をアラーム信号で表示するために使用することができる。
本発明の一実施形態では、薬剤容器が検出器を備え、この検出器は薬剤容器の収容チャンバへの挿入及び/又は収容チャンバからの除去を検出及びカウントすることができる。従って、温度調整機器は、どのような頻度で薬剤容器が除去されて収容チャンバに再挿入されたかを測定して記憶することが可能である。この実施形態は、メンテナンス間隔を表示する及び/又は薬剤容器の交換の必要性をアラーム信号によって表示するために使用することができる。一実施形態では、温度調整機器はこれに応じて構成され、この目的に必要な装置と手段を備える。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は殺菌装置を備え、それにより収容チャンバを殺菌することができる。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は特に外側の断熱層を備え、この断熱層は、潜熱が供給されると室温又は室温より高温で、通常固体から液体へ、異なる凝集状態になるゲル又は他の物質を含む。相転移の温度は特に21℃〜30℃の間である。従って、室温より非常に暖かい環境の場合は、温度調整機器は、例えば、そこに接続されている電気的加熱及び/又は冷却素子を作動するための電力を大幅に増加させることなく、収容チャンバへの非常に高温の熱供給から確実に保護される。基本的に、相転移は室温では起こらない。従って、外部電源に接続せずに温度を調整することができる期間が、著しく上昇した周囲温度によって著しく短くなることが回避される。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は特に内側の断熱層を備え、この断熱層は、潜熱が供給されると室温よりかなり低い温度で、特に固体から液体へ、異なる凝集状態になるゲル又は他の物質を含む。特に、このような相転移は12℃未満、好ましくは8℃未満の温度で起こる。好ましくは、この相転移は0℃より高い温度、特に好ましくは2℃より高い温度、特に好ましくは4℃より高い温度で起こる。この実施形態は、外部電極から離れて、たとえ電気的又はその他の温度調整ができなくても、薬剤を長時間十分低温に保つことができることに貢献する。
相転移によって長い動作時間を確保することができる2つの層を設ける場合、比較的低温で相転移が起こる層が比較的高温で相転移が起こる層で包囲される。2つの層は収容チャンバを、全体的に又は部分的に、好ましくは少なくとも薬剤が入れられる領域を取り囲む。
通常、本発明による温度調整機器は、一実施形態で、潜熱が供給されると0℃〜30℃の間の温度で異なる凝集状態になるゲル又は他の物質を含有する少なくとも1つの層によって、全体的に又は部分的に包囲される収容チャンバを備え、従って、長時間の動作時間を確保できる。
本発明の一実施形態では、収容チャンバの内壁は全体的に又は部分的に金属、特に銅から構成される。腐食による悪影響を回避するために、好ましくは収容チャンバの内面は金で被覆される。従って、一方で、適切な温度調整が確実な方法で可能となる。他方で、金めっきにより良好な腐食保護が提供される。好ましくは、収容チャンバの一部のみ、即ち、薬剤容器の薬剤が位置する区域が到達する領域のみが、金属壁を備える。さらに、収容チャンバは、比較的熱伝導率が低いプラスチック等の材料から製造されることが好ましい。比較的熱伝導率が低い材料から構成されるこの領域は、キャップとして構成されることが好ましく、収容チャンバに位置する薬剤容器が通常はこのキャップ内に部分的に延びる。この実施形態は、原則として、どの場合もキャップは収容チャンバの一部である容器とは独立して製造されなければならないので、金属の部分と別の材料の部分とからなる収容チャンバを製造するための技術的努力を小さくできる。好ましくは、キャップは、薬剤容器の薬剤が充填されない領域までキャップが延びる又は延びることが可能な寸法にされる。このとき、温度調整を制御された方法で実行できる1以上の加熱及び/又は冷却素子を、容器に取り付けることが好ましい。
本発明の一実施形態では、ペルチェ素子等の1以上の熱電素子が金属に取り付けられ、特にそこに固定されて、薬剤容器に接触させることができる。この場合、熱電素子は収容チャンバの外側に、例えばそこに溶接して固定される。例えばペルチェ素子等の1以上の熱電素子は、収容チャンバに挿入されている薬剤容器内の薬剤の温度調整の役目を果たす。外側の熱電素子の分布は、原則として温度調整されるべき収容チャンバの限定された領域に限られる。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は冷却貯蔵システムとしてパラフィン貯蔵システムを備える。パラフィン貯蔵システムは低温領域の温度調整に貢献する。
本発明の一実施形態では、収容チャンバは、収容チャンバを閉じることができるキャップを備える。キャップが取り外されて、その後に収容チャンバがもはや閉じられなければ、挿入された薬剤容器は容易に掴むことができるように突出する。従って、キャップがなければ、収容チャンバの内部空間はこの収容チャンバに設置された薬剤容器の長さより短い。
本発明の一実施形態では、マイクロスイッチ、容量、誘導又は光センサ等の検出器が設けられ、収容チャンバがキャップで閉じられているかどうかを検出することができる。さらに、収容チャンバがキャップで閉じられていなければ温度調整を止める制御器が設けられる。このようにして、エネルギー消費の確実な最小化が達成される。
一実施形態では、収容チャンバの外形は円筒形であり、円筒形状の一端部がキャップとして、好ましくはねじ式キャップとして構成される。キャップが取り外されて、薬剤容器が収容チャンバ内に配置されると、薬剤容器は特に収容チャンバの残りの部分から突出する。このとき、薬剤容器を容易に掴んで取り出すことができる。特に、薬剤容器の突出部分は薬剤が充填されない区域を含む。従って、キャップの領域は、特に、薬剤容器の温度調整されない領域である。
一実施形態では、好ましくは長方形又は正方形の表面を有する平坦な領域が、例えば、温度調整機器のディスプレイ、電気系及び/又は電子系等のコンポーネントをさらに備え、収容チャンバの円筒形状の側面、即ち、円筒の2つの端部の間に取り付けられる。キャップが取り外されて薬剤容器が収容チャンバ内に配置されると、薬剤容器は収容チャンバの残りの部分から突出するだけではなく、円筒形の収容チャンバの側面に取り付けられている平坦領域に対しても側方に突出する。これらの形状は、温度調整機器の操作、特に薬剤容器の除去、又は、任意に行われる収容チャンバでの固定を含めて、温度調整機器内の薬剤容器の収容を容易にする。さらに、薬剤容器を、面上、例えば机の面上に、一方は円筒領域で支え、他方は側面に取り付けられた平坦領域で、例えばこの領域の先端で支えるように置くことが可能である。この場合、側面に取り付けた領域の表面が見え、この表面は特にディスプレイとして構成される、又はディスプレイである。このようにして、例えばデスクで仕事をしている患者は、例えば、動作状態を知るために、いつでもディスプレイを見ることができる。従って、この形状もまた携帯的な取り扱いを容易にする。
さらに、温度調整機器は、本発明の一実施形態では、時間等の他の情報をディスプレイに表示することもできるように構成される。この場合、温度調整機器は同時に、例えば卓上時計として使用されてもよい。温度調整機器は、或いは又は加えて、例えば、電子メール(e−mail)や他の情報を呼び出し、ディスプレイに表示させることができるように構成することができる。
好ましくは、温度調整機器はいつでも外部電源に接続させることができるように構成される。例えば、温度調整機器をオフィスのデスク上に置く場合、コンセントに電気的に接続させることができる。特にこの場合、温度調整機器が同時に他のことに、即ち電子メールを呼び出すために使用されても問題ではない。従って、温度調整機器が外部の、特に電力源に接続された場合にのみ、このような追加の使用のオプションが可能であるように、制御ユニットを設けてもよい。
本発明の一実施形態では、温度調整機器は、患者が選択できる、好ましくはさまざまな年齢を対象とするさまざまなメニューを備える。特に、温度調整機器に患者の年齢を入力するオプションがある。これに応じて年齢に適したメニューが提供される。従って、高齢者のために、一実施形態のメニューは、特に大きな描写の文字や数字及び/又は説明のための図式表現を含む。若年者のためのメニューが入力により選択されれば、このとき文字、数字及び図式表現はより小さく表示され、より多くの種類の情報が同時にディスプレイに表示できる。
上記の実施形態と特徴は、少なくとも1つの収容チャンバを有するハウジング、及び、収容チャンバの温度を調整する少なくとも1つの温度調整装置、特に熱電温度調整装置を備える温度調整機器と、任意に組み合わせることができ、収容チャンバへの薬剤容器の挿入又はすぐ迫っている挿入の登録が可能で、それに応じて収容チャンバの温度調整を制御することが可能な、少なくとも1つの入力手段も組み合わせることができる。
一実施形態では、温度調整されるべき温度調整機器の他のチャンバは、上述の収容チャンバの1以上の特徴を備える。
上記の独立した温度調整装置の全ては、以下で述べる実施形態の1つ以上を個別に又は組み合わせて備えることができ、特に、温度調整されるべき薬剤容器の、温度調整されるべきチャンバへの挿入を検出し、それによって必要な温度調整を制御することができる入力手段を備えることができる。
温度調整装置とは収容チャンバを冷却及び/又は加熱する手段を意味する。温度調整装置は好ましくは、冷却と加熱の両方に適した熱電素子を備える。熱電素子、特にマイクロ−ペルチェ素子は、迅速で正確な温度調整が、主に小型の部品を使用して可能である点が有利である。
入力手段は実質的に、薬剤容器の挿入又はすぐ迫っている挿入を登録できるすべての手段を含む。特に、入力手段はマイクロスイッチ、容量、誘導及び/又は光センサを含む。これは、例えば触覚/力覚、音響、光入力手段を用いて成し遂げることができる。収容チャンバに配置されて薬剤容器の挿入を検出するセンサは、場合により触覚入力手段である。選択的に、挿入を自動的に検出する光又は音響センサもまた適している。或いは又は加えて、ユーザーが入力手段によって積極的に薬剤容器の挿入を登録し、これによって収容チャンバの温度調整を作動させることも可能である。通常、キー形状の触覚センサ、或いはスキャナ又は検出器等の光センサが考えられ、薬剤容器の挿入及びそれによる温度調整のユーザーの意図を登録することができる。例えば、ユーザーは、特に光検出器の前で薬剤容器をホールドしてもよい。検出器は薬剤容器及び/又は薬剤容器上の印刷ラベルを登録し、この検出の結果として、この目的に適した収容チャンバの温度調整を作動させる。特に、検出器は薬剤容器内の薬剤用に規定された温度の情報を登録する。この後、ユーザーは薬剤容器を収容チャンバに挿入する。
温度調整機器は、薬剤容器が収容チャンバに挿入されたかどうか、及び/又は、このような意図、即ち、基本的に挿入がすぐ迫っていることがユーザーによって登録されたかどうかに応じて、温度調整装置が必要な、又は少なくとも特定の適切な時点で、具体的に作動できることを可能にする。
従って、温度調整機器のエネルギー消費を削減することができ、それに応じて、バッテリー又は充電式バッテリーの寸法をより小さくすることができる。この結果、温度調整機器を小型に設計する及び/又は加えて長寿命及び長い動作時間を達成できることが可能になる。
同様に、入力手段は、除去及び/又はユーザーによる除去の意図を登録することができるように構成されており、薬剤容器が除去されると、本発明の一実施形態では、それに応じて収容チャンバの温度調整は停止される。それにより、除去後の不必要な温度調整と1以上の未使用の収容チャンバに付随するエネルギー消費が回避される。バッテリー又は充電式バッテリーの寸法は適切に小さくすることができ、それに従って温度調整機器をさらに小型に構成することができ、及び/又は、さらに長い寿命と長い動作時間が達成できる。
本発明の好ましい実施形態では、収容チャンバ、即ち、収容チャンバの空洞を取り囲む内壁を、薬剤容器に確実に(positively)適合させる。確実(positive)とは、薬剤容器を収容する収容チャンバの空洞が、実質的に薬剤容器の形であることを意味する。空洞と収容された薬剤容器との間に生じる距離は好ましくは4.9mm以下、特に好ましくは1.1mm以下、特に好ましくは0.9mm以下である。このことは収容チャンバが薬剤容器を省スペースに収容することを確実にする。薬剤容器は収容チャンバ内の空洞をほぼ完全に満たすので、収容チャンバ内の温度調整されるべき容積は、従って縮小される。従って、温度調整装置は収容チャンバの温度調整のためのエネルギーが少なくてすみ、このこともまた小型の、及び/又は、長寿命と長動作時間の温度調整機器につながる。従って、同時に、所望の温度への迅速な温度調整が達成される。この実施形態の付加的特徴は独立発明、特に入力手段から独立した発明を構成する。
一実施形態では、収容チャンバの長さ及び/又は幅及び/又は深さ及び/又は直径は、薬剤容器の長さ及び/又は幅及び/又は深さ及び/又は直径に対応する。収容チャンバの場合、これは内寸を意味する。基本的に、これもまた収容チャンバが省スペースに薬剤容器を収容することを確実にする。薬剤容器が収容チャンバ内の空洞をほぼ完全に満たすので、収容チャンバ内の温度調整されるべき容積は、従って縮小される。従って、温度調整装置は収容チャンバの温度調整のためのエネルギーが少なくてすみ、これもまた小型の、及び/又は、長寿命、長動作時間の温度調整機器につながる。従って、同時に、所望の温度への迅速な温度調整が達成される。この実施形態の付加的特徴もまた、独立して、特に入力手段から独立して、目的を達成することが可能である。
一実施形態では、収容チャンバの内側の長さは99mm〜111mm、好ましくは106mmまで、特に好ましくは103mmまでであり、幅は79〜91mm、好ましくは96mmまで、特に好ましくは93mmまでであり、及び/又は深さ又は高さは19mm〜31mm、好ましくは26mmまで、特に好ましくは23mmまでである。従って、収容チャンバの寸法は、1セットのインシュリン含有補充カートリッジの典型的寸法に適合する。このようなセットは典型的に長さ100mm、高さ又は深さ20mm、幅80mmである。
本発明の一実施形態では、投与チャンバとしての役割を果たす収容チャンバが提供され、その長さは169mm〜181mm、好ましくは175.5mmまで、特に好ましくは172.5mmまで、幅及び/又は深さは19mm〜31mm、好ましくは26mmまで、特に好ましくは23mmまで、或いは、直径は19mm〜31mm、好ましくは26mmまで、特に好ましくは23mmまでである。このような投与チャンバは長さ170mm、直径20mmのペンとして提供され、それを用いて薬剤を注入することができる。
本発明の一実施形態では、投与チャンバとしての役割を果たす収容チャンバが提供され、その長さは159mm〜171mm、好ましくは166mmまで、特に好ましくは163mmまで、幅及び/又は深さは19mm〜31mm、好ましくは26mmまで、特に好ましくは23mmまで、或いは、直径は19mm〜31mm、好ましくは26mmまで、特に好ましくは23mmまでである。このような投与チャンバは、長さ160mm、直径20mmのペンとして提供され、それを用いて薬剤を注入することができる。
薬剤容器は、例えば、ペンスティック、アンプル、小瓶等の異なる形状にできる。本発明の一実施形態では、温度調整機器は異なる形状の薬剤容器のための異なる収容チャンバを含む。従って、異なる薬剤を温度調整機器で保存、運搬することができる。また、異なった寸法の収容チャンバを、温度調整装置によるエネルギー効率の良い温度調整が可能なように配置することができる。
薬剤容器の収容及び除去中に収容チャンバ内の温度変化を最小にするために、収容チャンバに主に個別に薬剤容器を格納することが有利に提供される。収容チャンバを開けることにより生じる加熱又は冷却ロスは、薬剤を個別に格納することで低減させることができる。同時に、個々の薬剤を所望の温度へ迅速に調整することも可能であり、これは、全体的に、温度調整機器の構造空間及び/又はエネルギー消費に関して有利である。
本発明の好ましい実施形態では、温度調整装置は、個々の収容チャンバを別々に温度調整することができるように構成される。例えば、これにより個々の収容チャンバを、通常は2〜8℃の間の保存温度の、異なる温度に調整することが可能になる。従って、薬剤をそれぞれの最適な温度に個別に温度調整することができる。これは、それぞれの薬剤の有効性及び/又は保存期間に関して特に有利である。
本発明のさらなる実施形態では、収容された薬剤を投与する温度に温度調整する収容チャンバがさらに提供される。薬剤の投与温度は原則として15〜25℃の範囲である。好ましくは、この収容チャンバは投与チャンバとして設けられ、追加として及び/又は熱的に絶縁されるように設けられる。追加の投与チャンバの場合、ユーザーは利用前に薬剤をそのチャンバに入れるので、薬剤を正確な投与温度に温度調整することができる。センサの形状、例えば、マイクロスイッチ、光センサ、容量センサ又は誘導センサの形状の入力手段により、例えば、挿入を登録することができ、適切な温度に投与チャンバを温度調整することができる。或いは、追加の投与チャンバを設けないことも可能であり、ユーザーが入力手段を介して投与の意図を登録した後に、収容チャンバを投与温度に温度調整することも可能である。追加の及び/又は熱的に絶縁された投与チャンバの有利な点は、薬剤の保存温度と投与温度の間には、原則として差があることから、投与温度への迅速な温度調整が可能なことである。特にこのことは、追加の及び/又は熱的に絶縁された投与チャンバは温度変化が小さくてすむので、温度調整機器のエネルギー消費にとってもまた有利である
投与チャンバの役目をする第二の収容チャンバを設けることは、第一の収容チャンバが、補充カートリッジとして設計された複数の薬剤容器を収容する役割を果たすような構造と大きさにされる場合、特に有利である。必要であれば、第一の補充カートリッジを第一の収容チャンバから取り出し、スティックペンに挿入する。その後、スティックペンを第二の収容チャンバに移動させる。第一の収容チャンバは薬剤の所定の保存温度に従って温度調整される。第二の保存チャンバは、スティックペン又は薬剤容器が挿入されている間、所定の投与温度に従って温度調整される。
特に好ましい実施形態によると、温度調整機器は制御装置、特にマイクロプロセッサ制御ユニットを備え、これは温度調整装置が温度を効率的に調整し及び/又は収容チャンバを選択して効率的な温度調整が可能になるように構成される。従って、最初にディスプレイを用いて、保存温度が例えばスキャナで検出された後に、制御装置が適切でかつエネルギー的に効率のよい収容チャンバを割り当てることができる。特に、これにより温度調整機器の寿命と動作時間を向上させることが可能である。
本発明による温度調整機器は、少なくとも1つの直観的なユーザーガイダンスのための情報を出力する手段を備える。出力手段は通常、光学的又は音響的方法で実現させることができる。例えば、光学的出力手段に加えて触覚/力覚入力手段も備えるタッチパネルを設けてもよく、そこにユーザー情報を表示させることができる。ユーザー情報は、例えば、保存温度、投与温度、保存期間等の薬剤に関して読み込まれた情報を含むことができる。さらに、ディスプレイに、USB又はブルートゥース等の通信インターフェースを介して受け取った患者に関する情報、例えば血糖値を表示することも可能である。また、特に収容チャンバの状態に関する視覚的合図のための表示部、及び/又は音響的合図のためのスピーカーを設けてもよい。収容チャンバ上の小型のディスプレイが、例えば、収容チャンバの温度及び/又は占有状態を表示してもよい。
出力手段によりユーザーガイダンスを改良でき、さらに想定されるユーザーによる操作エラーを防止又は低減する。制御装置と併用して、ユーザーは温度調整機器のエネルギー効率と安全な使用に関して案内を受けることができる。
本発明の別の特徴によると、情報を入手するための少なくとも1つの入力装置が提供される。入力装置は実質的にセンサ又はデータ収集装置を含む。温度調整機器に触覚/力覚、音響、光入力装置を設けることが可能である。薬剤に関するユーザー入力及び/又は情報は、入力装置によって獲得させることができる。上述のタッチパネルを使用して、例えば、ユーザーは直接情報を入力することができる。
別の実施形態では、通常、機械読み取り可能コードとして薬剤容器上にある情報を、スキャナ等の光入力装置によって自動的に読み取らせることができる。読み取られた情報は、とりわけ、保存温度、投与温度、薬剤の種類、薬剤容器の構造形状及び/又はその他の、ユーザーにとって重要な情報を含むことができる。その後、制御装置が入力装置を通じて受け取った情報を処理して、特に、それに応じてそれぞれの収容チャンバの温度を調整することができる。これは、ユーザーと温度調整機器との間の直観的な相互作用を可能にする。さらに、薬剤に関する情報をスキャナ等の光入力装置によって迅速に読み込むことができ、温度調整機器の快適で安全な使用を可能にする。
さらに、入力装置は収容チャンバのエネルギー効率の良い温度調整を可能にする。このために、薬剤は最初に、例えばバーコードスキャナ等の入力装置によって読み込まれる。読み込んだ保管温度及び/又は投与温度に応じて、制御装置は適した収容チャンバを選択し、それをユーザーにLED表示部等の出力手段を通じて表示する。同時に、この収容チャンバをこのとき温度調整してもよい。しかし、薬剤が挿入されると、それは検出器等の入力手段で登録され、読み込んだ保存温度及び/又は投与温度への温度調整が遅くとも開始される。
有利な実施形態では、重量センサが収容チャンバに設けられ、収容された薬剤の重量を検出することが可能である。これは、混同を避けるため、又は混同が起こったことをLED表示部又はスピーカー等の適切な出力手段によって視覚的又は音響的に合図するために、収容された薬剤のチェックに付加的に使用することができる。このチェックは、例えば入力装置を通じて、読み取られた所定の重量と、測定された重量とを比較することにより可能である。一実施形態では、重量センサは、収容チャンバ内にもう薬剤がないときを測定するために付加的に使用される。重量センサが収容チャンバにもう薬剤がないことを測定すれば、収容チャンバのこれ以上の温度調整は停止され、従ってエネルギー消費を最小にする。一実施形態では、さらなる温度調整は時間を遅らせて停止され、例えば、薬剤が収容チャンバ内に位置しなかった状態が、例えば少なくとも30秒間又は1分間、重量センサ又は他のセンサによって測定されるまでは停止されない。この実施形態は、例えばブリスター包装に包装された複数の薬剤容器が保管チャンバに保管される場合に特に適している。従って、まず、ブリスター包装の全体を収容チャンバから取り出し、1つの薬剤容器をブリスター包装から取り外して、残りの薬剤容器を有するブリスター包装を収容チャンバに再挿入し、この収容チャンバをその後さらに温度調整しなければならないということが可能である。この実施形態では重量センサを設けることは必須ではない。収容チャンバ内の薬剤の存在を検出できる別の検出器、例えば、このことが可能な適切な光検出器等でも十分である。
本発明の一実施形態では、収容チャンバ内の温度を測定できる温度センサが収容チャンバ上又は中に取り付けられる。収容チャンバ内の実際の温度を測定することにより、制御装置によって目的の温度が正確に設定でき、それにより精密な温度調整が可能となる。
薬剤の安全な保存を確実にするために、別の実施形態は、ロック手段で1以上の収容チャンバを固定することが提供される。ロック手段は収容チャンバが不注意に開くことを防止することが可能である。また、薬剤の間違った利用及び/又は不正確な保存を、個々の収容チャンバの電気的に制御されたロック又はロック解除によって防止することができる。この目的のために、制御装置は、薬剤が光入力装置によって読み取られた後に、適切な収容チャンバが好ましくはディスプレイによってユーザーに示され、この収容チャンバが挿入のために直ちにロック解除されるように構成される。正しい挿入の後で、該当する収容チャンバは再ロックされる。従って、制御装置によって解除がもたらされるまで、薬剤を取り出すためのロック解除は行われず、これは好ましくはユーザーによって引き起こすことができる。
収容チャンバの温度の迅速な調整、特に冷却を可能にするために、チャンバの壁は好ましくは金属から製造され、軽量を保つために特にアルミニウムから製造される。熱を分散するために冷却リブを設けてもよい。この目的のために容積を大きくしなくても多量の熱を素早く分散させることができるように、好ましくは冷却処理中に回収された熱が塩等の物質を溶解するのに使用される。とりわけ、この場合、ファンの使用をなくすことができる。熱は、特に熱電素子によって収容チャンバから回収され、溶解されるべき物質に供給される。
本発明の好ましい実施形態によると、温度調整機器は少なくとも1つのデータ用通信手段を備える。通信手段は通信装置間の接続を確立することができる。通信はケーブル等の機械的接続によって、又は好ましくはワイヤレスで確立されてもよい。データ交換に加えて、例えば、USBインターフェース等のケーブル結合接続によって、充電式バッテリーを充電することもまた通常可能である。ワイヤレス接続に関して、Wi−Fiに加えて、ブルートゥースシステムもまた適している。データ交換用の通信手段は、通信装置同士の間でユーザーデータの簡単な移動を可能にする。この方法で、例えば、血糖値測定装置の血糖値等の健康に関するユーザーデータを読む込むことができ、温度調整機器のディスプレイを介してユーザーに示すことができる。
本発明の好ましい実施形態では、通信装置の識別のための通信手段が設けられる。RFIDシステムの場合などのワイヤレス識別が有利である。このとき、温度調整機器の通信手段は、特に温度調整機器の近傍に位置する、関連付けられた通信装置をワイヤレスで認識する。従って、RFIDトランスポンダ等の通信装置が特定のユーザーを識別でき、制御装置が識別されたユーザーに薬剤を出すことができる。従って、複数のユーザー用に温度調整機器を設定することが可能である。この場合、制御装置は個々のユーザーのデータと温度調整機器内のこれらのユーザーの薬剤を管理する。この実施形態は、特に病院内での使用に適している。患者は通信システムによって識別され、この患者に向けた薬剤の投与が温度調整機器によって制御され及び/又は信号で伝えられる。
本発明の別の実施形態では、通信手段が、警告、アラーム又は情報等のユーザーメッセージを送信することができるように構成される。従って、例えばSMS等によって携帯電話サービスを介して、警告又はアラームを送信することができる。本発明の一実施形態では、このとき、ユーザーに薬剤が投与の準備ができていることを音声メッセージやテキストメッセージによって通知することができる。このようにして温度調整機器は薬剤の確実な規則的投与を可能にし、必要であれば、ユーザーに警告又は思い出させることができる。
本発明の好ましい実施形態によると、温度調整機器はモジュール構造を有する。モジュール方式は、温度調整機器を規格部品から組み立てることを可能にする。従って、温度調整機器は柔軟に拡張させることができる。規格部品は、例えばブルートゥース用の通信モジュール等の独立した機能を提供する部品に限定されず、少なくとも1つの収容チャンバとの柔軟な拡張を可能にするモジュールを含む。収容チャンバの拡張は、クランプ式、回転式及び/又はプレスオン式クロージャー等の接続手段によって機械的に実現でき、それにより、複数のモジュールの迅速な接続が可能になる。
別の実施形態では、主に制御装置を備えるマスターモジュールが設けられる。このマスターモジュールは、1以上の収容チャンバを有する異なるサイズの他のモジュールと柔軟に組み合わせることができる。このように、単一のマスターモジュールを使用して複数のモジュールを管理することが可能である。有利には、温度調整機器が、単一のマスターモジュールによって複数のユーザーとこれらのユーザーの収容された薬剤を管理することが可能である。特に、この実施形態では、必要があればチャンバの容積を変更できるように、収容チャンバを交換することが可能である。
温度調整機器はまた、例えば、臓器輸送の場合の臓器の温度調整の役割を果たすこともできる。特にモジュール構造の場合、適切な大きさの収容チャンバを容易に追加又は設けることができる。
高断熱、従って特に収容チャンバへの熱エネルギーの低移動を実現するために、温度調整機器は、本発明の好ましい実施形態では、レーザー焼結プラスチックで製造される。断熱性を向上させるために、保温性の良い糸、即ち中空糸が、温度調整機器のハウジングに組み込まれることが好ましい。ハウジングの特に重要な領域で、これらは熱エネルギーの移動を低減させることができる。
一実施形態では、温度調整装置は、例えばGPSシステムを含む位置確認装置を備える。緊急時に、運搬中の温度調整装置の位置を位置確認装置によって決定でき、従って、例えばユーザーを迅速に見つけることができる。
一実施形態では、温度調整装置は、温度調整機器の外部制御のために、Wi−Fiや、UMTS等の携帯電話接続等のワイヤレス通信モジュールを備える。このようにして、温度調整機器のパラメータをワイヤレスで変更することができ、好ましくは、ソフトウェアプログラムを自動的にアップデートできる。
キャップに替えて、本発明による温度調整装置は、収容チャンバを閉じることができるように収容チャンバに回転可能に接続された蓋を備えてもよい。収容チャンバの固定手段は、薬剤容器に接続させることができ、薬剤容器を固定するために適切な位置に固定手段を回転させることができるように、回転可能に構成させることができる。薬剤容器を固定した後に、薬剤容器が収容チャンバに到達し、収容チャンバを蓋又はキャップによって閉じることができるように、薬剤容器と固定手段を回転させることができる。
図1は温度調整機器を示す。 図2は温度調整機器の別の実施形態を示す。 図3は温度調整機器の別の実施形態を示す。
本発明を、図に示した例示的実施形態を参照して、以下で詳細に説明する。
温度調整機器1の概要を図1に示す。温度調整機器1は、複数の収容チャンバ3を有するハウジング2を備える。収容チャンバ3はロック可能に構成される。収容チャンバは、収容チャンバ3の蓋のロック解除手段7によって、薬剤の取り出しを可能にするために適切にロック解除された場合、開けることができる。収容チャンバの状態は、複数のLED状態表示部5によって示される。LED表示部5は異なる色又は点滅サイクルによって収容チャンバの状態を表示することができる。LED表示部により、例えばユーザーは収容チャンバ3を開けることなく、どの収容チャンバが現在温度調整されているかを理解することができる。さらに、温度表示部4もまた収容チャンバ3に設けられ、ユーザーは直接温度を読み取ることができる。
サイズの異なる収容チャンバ3が、異なる薬剤容器を収容するために設けられる。例えばペンスティック形状の個々の薬剤容器を収容する収容チャンバに加えて、複数のアンプル又はその他の薬剤容器のための収容チャンバもまた、温度調整機器1に省スペースに配置される。さらに、視覚障害を持つユーザーによる安全な操作を容易にするために、収容チャンバ3に点字6のラベルが貼られている。
収容チャンバ3を備える別の実施形態を図2に示す。この実施形態は、関連ユーザー情報の表示用及び入力用のタッチスクリーン8を備える。例えば、動作状態又は操作に関する情報をスピーカー9によって音響的に出力させることができる。マイクロバーコードスキャナ10は、薬剤のパッケージ上の機械読み取り可能な情報を読み込み、それに応じて収容チャンバ3の温度調整を開始することができるための入力手段としての役目をする。例えばUSBポート15等のポートを介して、温度調整機器の充電式バッテリーを充電することができ、及び/又はコンピュータとデータ交換できる。表示灯11は温度表示部としての役割を果たし、例えば、収容チャンバ3が所定の温度に達したことを緑色の光によって合図する。別の表示灯12は充電式バッテリーの動作状態を合図する。例えば、この光が緑色に点灯されている場合、充電式バッテリーは十分充電されている。例えば、黄色は充電が必要なことを合図する。赤色は充電式バッテリーがほとんど完全に放電されていることを合図する。表示灯13は電力供給ユニットの正常な接続を合図する。光センサ14は電力消費を最小にするために、各視覚的表示の明るさを調整する。例えば図2に示したモジュールに他のモジュールを接続するために、例えばUSBポート等の複数の他のポート15を設けてもよい。表示灯16はブルートゥース通信装置17の動作状態を示す。表示灯18はWi−Fi通信装置19の動作状態を示す。図2に示された温度調整機器1は、RFID送信機及び/又は受信機20を備える。
収容チャンバ3の所望の温度はキー21と22を使用して手動で設定することができる。
このような温度調整機器は、例えば、1以上の充電式バッテリーに加えて、例えば、図1又は図2に示される実施形態と接続される、例えば、コンピュータユニットを含むモジュールを備えてもよい。別のモジュールを収容チャンバとすることもでき、それ自体の表示装置等を備えてもよい。温度調整機器、又は温度調整機器のモジュールは、携帯電話サービスを通じて緊急通報を起動させることができるように、緊急キーを備えてもよい。同時に、このようにして起動させた緊急通報は温度調整機器の位置に関する情報を含むことが好都合である。さらに、温度調整機器はオン/オフスイッチを備えることが好都合である。
図3は温度調整機器の別の実施形態を示し、容器30とキャップ31から構成される円筒形の収容チャンバを備える。キャップ31は容器30に、例えば、ねじ式接続又はラッチ接続を通じてしっかりと接続することができる。特に、キャップ31は好ましくはプラスチックから構成され、さらに、熱的に絶縁された層及び/又は、例えば発泡材料等の材料を装備する。収容チャンバ30、31の長手方向の範囲の一部にわたり、熱電素子32が点線で表示した領域に配置される。領域32は、薬剤を収容する薬剤容器の領域に近接するような寸法にする。薬剤を含む領域だけを加熱するように、薬剤容器のピストンの位置に応じて、熱電素子によって温度調整を制御する制御装置を設けることもできる。キャップ31内に延びるこのような薬剤容器33は、収容チャンバの内部に位置する。キャップ31が取り外されると、薬剤容器は収容チャンバの領域30の残りの部分から突出する。薬剤容器33はこのとき容易に掴むことができ、収容チャンバの領域30の残りの部分から引き出すことができる。
表面が長方形の平面領域はディスプレイ35を備え、収容チャンバ30、31の側部に取り付けられる。例えば、図3に示された温度調整機器を、ディスプレイ35が見えるようにデスクに置いた場合、このディスプレイはわずかに傾斜した姿勢でデスクの面上に置かれるので、容易に読み取れる。長方形の領域34は温度調整装置の追加のコンポーネントを収容することができる。
挿入のために、薬剤容器33は、例えばねじ部により、即ち、ねじ留めにより固定装置36に接続される。薬剤容器33が固定装置36に完全に接続された場合のみ、キャップ31が容器30を閉じることができることが好ましい。固定装置36は、センサ37、例えばマイクロスイッチ又はその他のセンサを備え、そのセンサによって薬剤容器33が固定手段36に適切に接続されたかどうかを測定することができる。しかし、薬剤容器33が適切に固定手段36に固定された場合にのみ、容器30をキャップ31で閉じることができれば、このセンサを省略してもよい。この場合、センサ又は検出器は、薬剤容器33が容器30内に位置するかどうかを決定する能力があれば十分である。容器30がキャップ31で適切に閉じられたかどうかを、センサ38、例えばマイクロスイッチで測定することができる。センサとしてマイクロスイッチを使用することは、例えば光センサ等の他のセンサと比べてエネルギーを消費しない点で有利であり、これにより動作寿命を長くすることができる。
容器30に、図示しないインサートを配置してもよく、このインサートは、特に、金属又は少なくとも部分的に金属から構成され、好ましくは容器30から突出し、その場合、容易に取り外して別のインサートと交換することができる。この場合、薬剤容器33は全体的に又は部分的にインサート内に位置する。
収容チャンバ30、31は、熱の供給によって液体状態から固体状態になる物質を含む層によって少なくとも部分的に包囲されてもよい。好ましくは、2つのこのような層が設けられる。内側層の物質は、それに対する外側層の物質と比較してより低い温度で、特に2℃〜8℃の温度で固体状態になる。外側層の物質は好ましくは20℃〜30℃の温度で固体状態になる。1以上のこのような層の形での断熱は、この明細書に開示された実施形態又は独立発明の全てと組み合わせることができる。
本発明の一実施形態では、容器30は、薬剤容器に加えて、薬剤容器のための1以上の補充カートリッジ、又は1以上のさらなる薬剤容器を収容することができるように構成される。補充カートリッジ又は薬剤容器を押し込むことができる専用の穴又は専用のチャンバを各補充カートリッジ用に設けてもよい。異なるチャンバは、チャンバ間の熱の均等化を可能にするために、供給ダクトを介して相互接続されてもよい。
図4はチャンバ30の可能な設計の断面を示す。複数のチャンバ39がメインのクライメットチャンバ(main climate chamber)40の周囲に集められている。メインのクライメットチャンバ40からダクト41がチャンバ39へ星形に任意につながっている。さまざまなチャンバ39、40の間でダクト41を通じて空気の交換が可能である。少なくとも1つの補充カートリッジを各チャンバ39に押し込むことができる。最終的に、全てのチャンバ39及び40を図3に示したように1つのキャップで閉じることができる。しかし、チャンバ39を別のキャップで、即ち、メインのクライメットチャンバ40を閉じることができるキャップではないキャップで、閉じることが好ましい。2つのキャップは、例えば円筒形の容器30の対向する端部に設けることができる。メインのクライメットチャンバ41用のキャップの取り外しは、使用済の薬剤容器の除去のための開口工程が、チャンバ39にも暖かい空気を直接流入させて、エネルギー消費が増加してしまうことを防止する。
ダクト41を設ける場合、熱電素子は、主にメインのクライメットチャンバ40がこれらで温度調整されるように配置させれば十分である。さらなるチャンバ39の温度調整は、このとき、ダクト41を通じて空気の交換により達成される。好ましくは、補充カートリッジ用のチャンバ39がちょうど5つあり、なぜなら、さまざまな要件を考慮して、メインのクライメットチャンバ40の周囲に配置させるためにこの数が特に適切であることが分かったからである。一実施形態では、少なくとも1つのバネが1以上のチャンバ39のそれぞれに設けられ、補充カートリッジがこれらのチャンバ39内に位置するとき、これらのバネが付勢される。補充カートリッジは、このとき、これらのチャンバ39内に動けないように位置する。或いは、固定機構をこの場合は各チャンバ39に設けることができ、各チャンバ39を閉じることができるようにこの固定機構で補充カートリッジを各チャンバ39に固定することができる又は固定しなければならない。
本発明の一実施形態では、複数のチャンバ39は通過孔を有する回転プレートで閉じられる。このプレートが適切な方法で回転されれば、通過孔を通じてチャンバ39の1つにアクセスできる。こうして、必要な場合には全てのチャンバ39を同時に開けなければならず、それによりエネルギー消費が増加することが回避できる。プレートは付勢されたバネでチャンバ39の開口部に押し付けられる。対応するチャンバが開いていれば補充カートリッジの端が押し出されるように、チャンバ39内に位置するバネを使用することができる。
本発明は、インスリンの温度調整に特に適している。
1 温度調整機器
2 ハウジング
3 収容チャンバ
4 温度表示部
5 LED状態表示部
6 点字ラベル
7 ロック解除手段
8 タッチスクリーン
9 スピーカー
10 マイクロバーコードスキャナ
11 表示灯
12 表示灯
13 表示灯
14 光センサ
15 USBポート
16 表示灯
17 ブルートゥース装置
18 表示灯
19 Wi−fi通信装置
20 RFID送信機/受信機
21 キー
22 キー
30 容器
31 キャップ
32 熱電素子用の領域
33 薬剤容器
34 長方形の表面領域
35 ディスプレイ
36 固定装置
37 センサ
38 センサ
39 チャンバ
40 メインのクライメットチャンバ
41 ダクト

Claims (10)

  1. 薬剤容器(33)のための少なくとも1つの収容チャンバ(3、30、31)を有するハウジングと、温度調整装置、特に熱電温度調整装置を備える薬剤用の温度調整機器(1)であって、前記収容チャンバは、この収容チャンバ内に位置する薬剤容器に好ましくは確実に(positively)適合する温度調整機器(1)において、
    前記温度調整装置が前記収容チャンバ(3、30、31)の部分的領域のみを温度調整することができることを特徴とする、温度調整機器(1)。
  2. 前記収容チャンバが細長く、熱電素子が前記収容チャンバにこの長手方向の範囲に沿って、即ち、この長手方向の範囲の部分的領域のみに取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の温度調整機器。
  3. 前記温度調整機器が、前記薬剤容器を一方向のみに挿入させることができる整列装置を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の温度調整機器。
  4. 前記整列装置が、薬剤容器を取り外し可能に固定するための固定手段、特にねじ部、バイヨネット接続手段、又はラッチ手段を備えることを特徴とする、請求項3に記載の温度調整機器。
  5. 前記固定手段が、前記収容チャンバへの薬剤容器の挿入を検出することができる検出器を備えることを特徴とする、請求項4に記載の温度調整機器。
  6. 前記収容チャンバが、潜熱が供給されると0℃〜30℃の間の温度で液体状態から固体状態になるゲル又は他の物質を含む少なくとも1つの層で、全体的に又は部分的に包囲されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の温度調整機器。
  7. 前記収容チャンバの内径が挿入された薬剤容器の外径に対応し、及び/又は、前記薬剤容器の長さが前記収容チャンバの内側の長さに対応し、及び/又は、前記薬剤容器の幅が前記収容チャンバの内側の幅に対応し、及び/又は、前記薬剤容器の深さが前記収容チャンバの内側の深さに対応することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の温度調整機器。
  8. 前記収容チャンバをキャップ(31)で閉じることができ、前記収容チャンバ(30、31)内に位置する薬剤容器(33)が、前記キャップを取り外したときに前記収容チャンバを超えて突出することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の温度調整機器。
  9. 熱電素子が前記キャップ(31)に近接して設けられていないことを特徴とする、請求項8に記載の温度調整機器。
  10. 薬剤容器(33)の前記収容チャンバ(30、31)への挿入、又はすぐ迫っている挿入を登録すること、及び、それに応じて前記収容チャンバ(30、31)の温度調整を制御することができる、少なくとも1つの入力手段が設けられることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の温度調整機器。
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