JP2014520875A - DnaKの投与量 - Google Patents

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Abstract

0.5ng〜200μgのHSP70と、0.5〜100μgの抗原構造体断片と、を含む皮下注射用の医薬製剤。
【選択図】図1

Description

本発明は、アレルギー、自己免疫疾患、または移植片拒絶の処置に特に有用な医薬製剤に関する。
ペプチドとヒートショックタンパク質の複合体は寛容の誘導に適している。
例えば、特許文献1は、ストレスタンパク質と抗原構造体のエピトープとの複合体を投与することを含む、移植片拒絶またはアレルギー反応もしくは自己免疫反応に関連する病態を処置することを意図した医薬組成物または食品組成物を開示している。
寛容誘導の理解における多くの進展および進歩にも関わらず、臨床的な成功はあまり観察されておらず、矛盾する結果となる場合もある。
米国特許第6,312,711号明細書
本発明の目的は、改善された信頼できる処置結果を示す医薬組成物を提供することである。
一実施形態では、本発明は、
0.5ng〜200μg、好ましくは100μg以下のHSP70と
0.5〜100μgの抗原構造体断片と
を含む、ヒトを処置するための医薬製剤を提供する。
第2の実施形態では、本発明は、累積で
0.5ng〜200μgのHSP70と
0.5〜100μgの抗原構造体断片と
を患者に投与することを含む、アレルギー、自己免疫疾患、または移植片拒絶を処置する方法を提供する。
ペプチド単独およびペプチド+DnaKにおける健康日(well day)の日数を示す図である。 IgG4の変化を示す図である。 IgEの変化を示す図である。 種々の群における健康日の日数を示す図である。
本発明は、抗原構造体断片と共に少量のHSP70を適用することによるアレルギーの処置に関する。医薬製剤はヒトを処置することが意図され、0.5ng〜200μgのHSPおよび0.5〜100μgの抗原構造体の量は、2以上の時点で患者に適用される合計量であり、すなわち、医薬製剤は、特定の期間にわたって、例えば3〜10回の投与中に患者に与えられる複数回用の投与量に分割される。
皮下注射が好ましい投与方法の1つであるが、本発明は、すなわち、経鼻経路、経皮パッチ、経口経路、例えば舌下適用による適用も包含する。
したがって、好ましくは患者は累積量0.5μg〜100μg、1〜80μg、1〜50μg、もしくは5〜25μgのHSP70または0.5〜100ngもしくは1μgまでである本発明の製剤で処置される。
抗原断片の量は0.5〜100μgである。好ましい実施形態は1μg〜80μgまたは0.5μg〜50μgおよび50μg〜100μgである。
医薬製剤は、HSP70/抗原断片を溶液の形態で含み得、これは好ましくは等張性である。別の形態では、医薬製剤はHSP70および抗原断片を凍結乾燥粉末形態で含み得る。
本発明の医薬製剤は、当然、バッファー物質、賦形剤、補助剤等の更なる成分を含んでよい。
本発明の医薬製剤は、アレルギー、自己免疫疾患、または移植片拒絶の処置に特に有用である。
好ましい実施形態では、HSP70:抗原断片の比は重量で約1:1であるが、一般的に2:1〜1:1000(w/w)の比も好適である。
好ましい実施形態は、1:1〜1:30または1:1〜1:5の範囲を含む。いくつかの実施形態では、患者に各時点で、HSP70は同じ量であるが抗原断片の量は増やして投与することが望ましい。
場合によっては、HSP70および抗原断片は複合体を形成する。別の実施形態では、HSP70および抗原断片は複合体を形成しない。
好ましい実施形態では、抗原断片は、例えば参照により援用する国際公開第2008/000783号に記載の方法を用いて、抗原構造体を酵素により加水分解することで調製される。
好ましくは、抗原構造体断片(「抗原断片」)のサイズは1000〜10000Daである。
抗原構造体は、好ましくは、移植片拒絶、アレルギー反応、または自己免疫疾患を誘発する抗原構造体に由来する。例えば、牧草花粉(grass pollen)アレルギーの処置の場合、製剤は、牧草花粉アレルゲンに由来するペプチドを含む。ピーナッツアレルギーを処置するための製剤は、ピーナッツアレルゲンに由来するペプチド断片を含む。
一般的に、好適な抗原構造体は、インスリン、サイログロブリン、甲状腺ペルオキシダーゼ、II型コラーゲン、グリアジン、ホルデイン、セカリン、GAD65、プロテオリピドタンパク質、S抗原、アセチルコリン受容体、ハプテン化結腸タンパク質、光受容体間レチノイド結合タンパク質、ミエリン塩基性タンパク質、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質、末梢神経P2、細胞質TSH受容体、内因子、水晶体タンパク質、血小板、例えばヒストンのような核タンパク質、ヒートショックタンパク質、MHC I、MHC II、MHC−ペプチド複合体、乳アレルゲン、ハチ毒アレルゲン(venom allergen)、卵アレルゲン、雑草(weed)アレルゲン、牧草(grass)アレルゲン、樹木アレルゲン、低木アレルゲン、花アレルゲン、穀物アレルゲン、真菌アレルゲン、果物アレルゲン、液果(berry)アレルゲン、ナッツアレルゲン、種子アレルゲン、豆アレルゲン、魚アレルゲン、甲殻類アレルゲン、肉アレルゲン、香辛料アレルゲン、昆虫アレルゲン、ダニアレルゲン、動物アレルゲン、動物フケアレルゲン、パラゴムノキ(Hevea brasiliensis)のアレルゲン、凝固因子、および血液型抗原から選択される。
HSP70は、真核生物および原核生物の約70kDaのヒートショックタンパク質を包含する。ヒートショックタンパク質についての概説はVan Eden et al., Nature Reviews, Immunology 5 (2005), 318 - 330を参照されたい。
参照により援用する国際公開第2008/043832号にDnaKの好ましい調製方法が記載されている。
本発明の好ましいHSP70は原核生物のHSP70である。腐生原核生物のHSP70が特に好ましい。非常に好ましいHSP70は大腸菌のDnaKである。HSP70はATPおよびADPに結合できる化合物であり、ATPアーゼ活性を有する。この活性は医薬製剤中のリン酸の量の影響を受け得る。
いくつかの実施形態では、バッファー中のリン酸濃度は好ましくは50mmol/l以下、好ましくは20mmol/l未満、3mmol/l未満、または2mmol/l未満であるべきである。
好ましい実施形態では、医薬製剤の総量は少なくとも2つの時点で投与されるが、3〜5回または3〜10回の投与の使用が一般的に好ましい。
本発明のいくつかの実施形態では、医薬製剤は、完全量のHSP70/抗原断片、例えば50μgの抗原ペプチドおよび50μgのHSP70を含む、1個のバイアルであり得る。処置の際にバイアルから好適な量が取られる。例えば、バイアルは1.5mLの溶液中に総量100μgを含み得、投与は1週間間隔で100μl、200μl、400μl、800μlでなされ得る。典型的には、皮下投与では、量は1000μlを超えるべきではない。
別の実施形態では、医薬製剤は、1回の投与に必要な量のHSP70/抗原断片を含む別個のバイアル、例えば20μgのHSP70/抗原断片を含む4個のバイアルを含み得る。
別の実施形態では、医薬製剤は、必要量を含む別個の医療器具、例えば投与計画に従う100、200、400、および800μlを含む4個の注射器を含み得る。
注射器の代わりに、錠剤のような経口投与用の製剤または経鼻投与用の製剤が用いられ得る。経鼻投与では、パフ(puff)の回数を増やしてもよく、例えば、各パフが例えば5μgのHSP70および5μgの抗原断片を含む場合に1、2、4回のパフを用いることができる。
更なる実施形態では、処置中に経皮適用用のパッチを用いることができる。パッチの数またはサイズは、異なる時点で適用される物質の量が増えるように増やすことができる。
別の実施形態では、注射器は、量は同じであるが濃度が異なる溶液を含み得、例えば、注射器中の溶液は常に200μLであり得るが、HSP70/抗原断片の量は5/5μg、10/10μg、20/20μgであり得る。前述したように、HSPの量を変えずに、例えば5/5μg、5/10μg、5/20μg(HSP70/抗原断片)等で適用することも可能である。
本投与の医薬製剤を好ましくは少なくとも2回、好ましくは3〜10回、または3〜5回の投与で投与するステップを含む、アレルギー、自己免疫疾患、または移植片拒絶を処置する方法も本発明の主題である。
好ましい実施形態では、2回の投与の間の時間は約5〜10日間である。
注射、好ましくは皮下注射が好ましい投与方法である。
本発明者らは、第I相二重盲検プラセボ対照前向き無作為化比較研究を行った。例えば、牧草花粉アレルゲン断片の標準試料を単独でまたは同じ重量のDnaKと一緒に皮下注射により投与した。
研究
対象27名を3つの群に分けた:
A)プラセボ
B)牧草花粉アレルゲン断片
C)牧草花粉アレルゲン断片+DnaK。
以下の表に従って1週間間隔で5回の皮下注射により群を処置することとした。
注射後の局所的反応に応じて、主任研究員(principle investigator)は翌週の投与量を増加させない可能性があった。そのため、BおよびC各群における対象3名では、処置中の投与が105μg未満であった。
結果
臨床効果
健康日数
累積投与量と健康日(鼻結膜炎スコアが2未満であり且つレスキュー薬の摂取のない日)の関係を図1aおよび1bに示す。
図1aは、B群における累積投与量に対する健康日数を示している。結果から分かるように、健康日数と累積投与量との間には関係がある。
興味深いことに、図1bに示されているように、C群では健康日数が累積投与量と共に減少しており、すなわち、より少ない量の牧草花粉アレルゲン断片およびDnaKで健康日数の向上が観察され、この結果はプラセボ群Aの結果より有意に良好であった。
DnaK特異的IgG抗体の誘導
高量の累積投与量のアレルゲン断片/DnaKで処置された群とは対照的に、低量のアレルゲン断片/DnaKによる処置はDnaK特異的IgGの産生を誘導しなかった。
アレルゲン特異的IgG4およびIgEの誘導
花粉季節前の高レベルの牧草花粉特異的IgG4は、自然に獲得されたものであれ、免疫療法によって刺激されたものであれ、通常、その後の季節における季節性アレルギー性鼻炎(SAR)症状の軽減の代替マーカーと見なされる。
処置の初期に牧草花粉特異的IgEおよびIgG4が並行して誘導される。
遷延した免疫化だけが牧草花粉特異的IgG4の増加および特異的IgEの低下減少を引き起こすことが以前に示されている。
興味深いことに、低累積投与量の牧草花粉断片およびDnaKで処置された群は、より高い累積投与量で処置された群とは対照的に、IgG4抗花粉抗体の明確な増加を示した(図2参照)。
それとは対照的に、抗花粉IgEは、高量の牧草花粉アレルゲン断片およびDnaKで処置された群においてより強力に増加し、低累積投与量処置群ではそれより低かった(図3参照)。
スコア
更に、健康日数に加えて、鼻結膜炎スコア(RCS)、レスキュー薬スコア(RMS)、総症状スコア(TSS)、および平均複合スコア(ACS)の4つの更なるパラメーターを記録した。
C群の結果を表2に示す
牧草花粉断片/DnaKの低累積投与量処置と牧草花粉断片/DnaKの高投与量処置の差および両群とプラセボ群の差は統計的に有意である。
表3に処置群Bの結果を示す。
要約すると、健康日数を見ると、低投与量の牧草花粉断片/DnaKで、高投与量の牧草花粉断片単独よりも良い結果が得られた(図4参照)。
要約すると、患者は、100μg未満、好ましくは50μg未満のDnaKと、100μg未満、好ましくは50μg未満の抗原構造体断片とを投与された時に最大の恩恵を受けた。
医薬製剤
国際公開第2008/043832号に記載の方法でヒートショックタンパク質を調製し、国際公開第2008/000783号に記載の方法で牧草花粉抗原を調製した。
1ml当たり100μgの両生成物を含む、12mM NaCl、5mMリン酸ナトリウム、4.2%(w/v)マニトール、1%(w/v)トレハロースを含む溶液を調製した。溶液を、次第に増加する量のHSPおよび抗原を含むバイアルに分注した(25、50、100、200、および400μlの量で)。バイアルを凍結乾燥した。凍結乾燥した医薬製剤を再構成することにより好適な投与量を調製することができた。これらを、1週間間隔での5回の投与に用いた。前回の注射の忍容性が良好であった場合、量を増やした。

Claims (15)

  1. 0.5ng〜200μgのHSP70と、
    0.5〜100μgの抗原構造体断片と
    を含む皮下注射用の医薬製剤。
  2. 80μg以下、50μg以下、または25μg以下のHSP70を含む、請求項1に記載の医薬製剤。
  3. 溶液または凍結乾燥粉末の形態である、請求項1または請求項2に記載の医薬製剤。
  4. アレルギー、自己免疫疾患、または移植片拒絶の処置に使用するための、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  5. HSP70:抗原構造体断片の比が、2:1〜1:1000(w/w)、好ましくは1:1〜1:30(w/w)、または1:1〜1:5(w/w)である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  6. 前記抗原構造体断片が、酵素により抗原構造体を加水分解して調製される、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  7. 前記抗原構造体が、移植片拒絶、アレルギー反応、または自己免疫疾患を誘発する抗原構造体から選択され、好ましくは前記抗原構造体が、インスリン、サイログロブリン、甲状腺ペルオキシダーゼ、II型コラーゲン、グリアジン、ホルデイン、セカリン、GAD65、プロテオリピドタンパク質、S抗原、アセチルコリン受容体、ハプテン化結腸タンパク質、光受容体間レチノイド結合タンパク質、ミエリン塩基性タンパク質、ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク質、末梢神経P2、細胞質TSH受容体、内因子、水晶体タンパク質、血小板、例えばヒストンのような核タンパク質、ヒートショックタンパク質、MHC I、MHC II、MHC−ペプチド複合体、乳アレルゲン、ハチ毒アレルゲン、卵アレルゲン、雑草アレルゲン、牧草アレルゲン、樹木アレルゲン、低木アレルゲン、花アレルゲン、穀物アレルゲン、真菌アレルゲン、果物アレルゲン、液果アレルゲン、ナッツアレルゲン、種子アレルゲン、豆アレルゲン、魚アレルゲン、甲殻類アレルゲン、肉アレルゲン、香辛料アレルゲン、昆虫アレルゲン、ダニアレルゲン、動物アレルゲン、動物フケアレルゲン、パラゴムノキのアレルゲン、凝固因子、および血液型抗原から選択される、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  8. 前記医薬製剤が3〜10回分の投与量に分割されている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  9. 前記投与量が、異なる量の抗原構造体断片を含む、請求項8に記載の医薬製剤。
  10. 前記製剤が、異なる時点における患者への少なくとも2回の注射を含む処置に使用するためのものであり、好ましくは、前記製剤が、前記製剤の量を増やしながらの3〜5回の注射を含む処置に使用するためのものである、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  11. 前記HSP70が、原核生物のHSP70、好ましくは腐生原核生物のHSP70、最も好ましくは大腸菌のDnaKである、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の医薬製剤。
  12. 0.5ng〜200μgのHSP70と、
    0.5〜100μgの抗原構造体断片と
    の累積投与量を皮下注射により患者に投与することを含む、アレルギー、自己免疫疾患、または移植片拒絶の処置方法。
  13. 前記製剤が、少なくとも2回の注射に分割される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記製剤が、3〜5回の注射に分割され、好ましくは、2つの注射間の間隔が5〜10日間である、請求項12または請求項13に記載の方法。
  15. 前記HSP70が原核生物のSHP70、好ましくは腐生原核生物のHSP70、最も好ましくは大腸菌のDnaKである、請求項12〜請求項14に記載の方法。
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