JP2014515478A - 球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
前記ロードコンポーネントは、上試験体の上面に取り付けられている三次元力センサを含み、三次元力センサには、接続ねじを介してスリーブが接続され、スリーブの下端凸錐は三次元力センサの外接円に取り付けられており、スリーブの上部ポートには制限リングが固定接続され、スリーブの上端外接円にはフランジケースが取り付けられており、スリーブの外径はフランジケースの内孔と係合し、フランジケースの上面は枠型テストフレームの上板に固定接続され、枠型テストフレームの上板、フランジケースの上端および制限リングを通り抜けて、ロードスクリューが設けられており、ロードスクリューは接続ねじおよび三次元力センサと同軸を持って設けられ、制限リングの両側のロードスクリューには、スラスト軸受とラジアル軸受とがそれぞれ取り付けられ、
上試験体には、複数の変位センサが取り付けられており、各変位センサのプローブは下試験体に位置合わせし、Z軸に平行し球形試験体の球芯に対称する周囲に沿って配置される。
前記テスト装置は、枠型テストフレームに設けられ、枠型テストフレームの縦軸方向に沿って、枠型テストフレームの下板から枠型テストフレームの上板の間に、上端に回転面を有する下試験体、球形試験体、下端に回転面を有する上試験体およびロードコンポーネントが順に設置されており、上試験体の回転面は球形試験体を押圧するように球形試験体に載置され、球形試験体は下試験体の回転面を押圧するように下試験体の回転面に載置されており、下試験体は枠型テストフレームの下板に固定され、
前記ロードコンポーネントは、上試験体の上面に取り付けられた三次元力センサを含み、三次元力センサには接続ねじを介してスリーブが接続されており、スリーブの下端の凸錐は三次元力センサの外接円に取り付けられ、スリーブの上部ポートには制限リングが固定接続されており、スリーブの上端の外接円にはフランジケースが取り付けられ、スリーブの外径はフランジケースの内孔と係合され、フランジケースの上面は枠型テストフレームの上板に固定接続されており、
枠型テストフレームの上板、フランジケースの上端および制限リングを通り抜けて、ロードスクリューが設置されており、ロードスクリューは接続ねじおよび三次元力センサと同軸を持って設けられ、制限リングの両脇のロードスクリューには、それぞれスラスト軸受とラジアル軸受が取り付けられており、
上試験体には、複数の変位センサが取り付けられ、各変位センサプローブは下試験体に位置合わせし、Z軸と平行且つ球形試験体の球芯に対称する周囲に沿って配置され、
該方法は、上記装置を利用して下記手順に従って実施される。
(i)まず、Z方向の荷重Fzの作用線がZ軸に平行し球形試験体の球芯を通るように各部品を調整し、三次元力センサの読取値により調整・監視を行い、三次元力センサのその他の分力がゼロに近付き、三次元力センサの軸方向に沿う分力、即ち、Z方向の荷重Fzのみが残るまでに監視・調整し、
(ii)複数の変位センサを上試験体に固定し、プローブを下試験体に位置合わせするとともに、装着点およびテスト点を球形試験体に近づけた後、各変位センサの装着を調整し、Z軸に平行し球形試験体の球芯に対称する周囲に沿って複数の変位センサを配置し、変位センサの読取値によって調整・監視を行い、測定された変位δzとZ方向の荷重Fzとの方向が一致するように保証するために、Z方向の荷重Fzを印加する際の各変位センサの読取値の変化がほぼ一致するようにし、
さらに、有限要素法によって上試験体、球形試験体と下試験体の変形を算出し、その影響をテスト結果から取り除き、測定値δzに回転面−球面−回転面の二重結合面の接触変形のみ含ませ、
(iii)ロードコンポーネントを使用してローディングし、ロードスクリューを下方向へ回転させて上試験体にZ方向の荷重Fzを印加し、三次元力センサによってそのZ方向の荷重Fzを検出するとともに、各変位センサにより上試験体と下試験体との間のZ方向の相対変位を検出し、各変位センサの測定値の平均値をδzとし、最後に、該当の式によって球面−回転面の結合面の接触剛性を求める。
図1に示されたように、本発明の球面−回転面の結合面の剛性テストの装置の構造は、枠型テストフレーム13内に設けられ、枠型テストフレーム13の縦軸方向に沿って、枠型テストフレーム13の下板から枠型テストフレーム13の上板の間に、上端に回転面を有する下試験体1、球形試験体2、下端に回転面を有する上試験体3およびロードコンポーネントが順に設置され、上試験体3の回転面は球形試験体2上に球形試験体2を押圧するように載置されており、球形試験体2は下試験体1の回転面上に下試験体1を押圧するように載置され、下試験体1は枠型テストフレーム13の下板に固定されている。
図2を参照すると、上試験体3の下端を円錐面、下試験体1の上端を円錐面とし,上試験体3の円錐面と下試験体1の円錐面との表面特性が同じであり(すなわち、円錐面の表面特性を定めるサイズ、テーパ、材質、加工方法および精度などの条件が同じである)、球形試験体2を上試験体3の円錐面と下試験体1の円錐面との間に配置し、上試験体3の円錐面と球形試験体2の球面とが一つの球面−円錐面の結合面を構成し、下試験体1の円錐面と球形試験体2の球面とがもう一つの同じ球面−円錐面の結合面を構成し、これにより円錐面−球面−円錐面の二重結合面を構成する。ロードコンポーネントを使用してローディングし、変位センサによって、Z方向の荷重Fzにより円錐面−球面−円錐面の二重結合面の接触変形による下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δz=2δ球錐を検出すると、球面−円錐面の結合面の接触剛性は、
Kj球錐=Fz/δ球錐=2Fz/δz 1)
であり、
ここで、一つの球面−円錐面の結合面の接触変形δ球錐=δz/2、Fzとδzはテストの測定値であり、具体的なテスト方法は、下記の通りである。
(i)まず、荷重Fzの作用線がZ軸に平行して球形試験体2の球芯を通るように各部品を調整し、三次元力センサ4の読取値により監視・調整を行い、三次元力センサ4のその他の分力がセロに近付き、三次元力センサ4の軸方向に沿う分力、すなわちZ方向の荷重Fzのみが残るまでに、監視・調整を行い、その後、変位センサの装着を調整し、Z軸と平行且つ球形試験体2の球芯に対称する周囲に沿って複数の変位センサを配置し、変位センサの読取値により調整・監視を行い、測定された変位δzとZ方向の荷重Fzとの方向が一致するように、Z方向の荷重Fzを印加する際に各変位センサの読取値の変化がほぼ一致するようにする。
(ii)変位センサを上試験体3に固定し、プローブを下試験体1に位置合わせ、装着点とテスト点とがなるべく球形試験体2に近付くようにするとともに、有限次元によって上試験体3、球形試験体2および下試験体1の変形を算出し、その影響を検出結果から取り除き、測定値δzに円錐面−球面−円錐面の二重結合面の接触変形のみを含ませる。
(iii)ロードコンポーネントを用いてローディングし、ロードスクリュー12を下方向へ寸動するように回転させ、上試験体3に対してZ方向の荷重Fzを印加し、三次元力センサ4によってZ方向の荷重Fzを測定し、各変位センサによって上試験体3と下試験体1との間のZ方向の相対変位を測定し、各変位センサの測定値の平均値をδzとする場合、式1)から球面−円錐面の接触剛性Kj球錐を求められる。
図3を参照すると、球窩−球面−球窩の二重結合面の接触剛性のテスト案と上記テスト装置を採用する。そのうち、上試験体3の下端は球窩(すなわち、球状内径面)、下試験体1の上端は球窩であって、上試験体3の球窩と下試験体1の球窩との表面特性が同じであり、球形試験体2は上試験体3の球窩と下試験体1の球窩との間に配置され、上試験体3の球窩と球形試験体2の球面とが一つの球面−球窩の結合面を構成し、下試験体1の球窩と球形試験体2の球面とがもう一つ同じ球面−球窩の結合面を構成し、これにより球窩−球面−球窩の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性のテスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位がδz=2δ球窩である場合,球面−球窩の結合面の接触剛性が求められ、
Kj球窩=Fz/δ球窩=2Fz/δz 2)
ここで、δ球窩=δz/2、球形試験体2の球面外径は球窩球面の内径と同一または異なり、または、半径が異なる球面−球窩の接触剛性のテストが行われる。
図4を参照すると、球窩−球面−円錐面の二重結合面の形式を採用する。そのうち、上試験体3の下端は球窩(テスト(2)における上試験体3と同様)、下試験体1の上端は円錐面(テスト(1)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の球窩と下試験体1の円錐面との間に配置され、上試験体3の球窩と球形試験体2の球面とが一つの球面−球窩の結合面を構成し、下試験体1の円錐面と球形試験体2の球面とが一つの球面−円錐面の結合面を構成し、これにより球窩−球面−円錐面の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、球形試験体2と下試験体1との間の球面−円錐面の結合面の接触変形δ球錐と、球形試験体2と上試験体3との間の球面−球窩の結合面の接触変形δ球窩とを含み、δz=δ球錐+δ球窩の場合、球窩−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性は、
Kj窩球錐=Fz/(δ球錐+δ球窩)=Fz/δz 3)
ここで、δ球錐+δ球窩=δz、Fzとδzとはテストの測定値であり、上記テスト方法を利用し、当該テストにより球窩−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性のテスト値Kj窩球錐を求めることができ、テスト(1)によって求められた球面−円錐面の接触剛性Kj球錐と、テスト(2)によって求められた球面−球窩の接触剛性Kj球窩とに対して並列テスト検証を実施し、式1)、2)、3)から
δ球錐=Fz/Kj球錐 1−1)
δ球窩=Fz/Kj球窩 1−2)
δ球錐+δ球窩=Fz/Kj窩球錐 1−3)
を求めることができ、
式1−1)、1−2)、1−3)から
Kj窩球錐=Kj球錐Kj球窩/(Kj球錐+Kj球窩) 4)
を求め、
テスト(1)によって求められた球面−円錐面の接触剛性のテスト値Kj球錐と、テスト(2)によって求められた球面−球窩の接触剛性のテスト値Kj球窩から、式4)を用いて、間接的にKj窩球錐を求めることができ、テスト(1)とテスト(2)とから間接的に求められたKj窩球錐と、当該テスト(3)球窩−球面−円錐面の二重結合面の剛性テストによって直接に求められた球窩−球面−円錐面の接触剛性のテスト値Kj窩球錐とを比較し、並列テストによってKj球錐、Kj球窩テスト値の精度と信頼性を検証し向上する。
平面−球面−円錐面と平面−球面−球窩との2種類の二重結合面のテスト案と上記テスト装置とを利用して、球面−平面の結合面の接触剛性の獲得テストおよび検証テストを実施する。
(A)平面−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図5を参照すると、上記テスト案とテスト装置とを採用する。そのうち、上試験体3の下端は平面、下試験体1の上端は円錐面(テスト(1)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3下端の平面と下試験体1上端の円錐面との間に配置され、上試験体3の平面と球形試験体2の球面とが一つの球面−平面の結合面を構成し、下試験体1の円錐面と球形試験体2の球面とが一つの球面−円錐面の結合面を構成し、これにより平面−球面−円錐面の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)の円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−平面の結合面の接触変形δ球平および球形試験体2と下試験体1との間の球面−円錐面の結合面の接触変形δ球錐を含み、δz=δ球錐+δ球平の場合、平面−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性Kj平球錐は、
Kj平球錐=Fz/(δ球錐+δ球平)=Fz/δz 5)
ここで、δ球錐+δ球平=δzであり、式4)と同じ方法で、
Kj平球錐=Kj球錐Kj球平/(Kj球錐+Kj球平) 6)
を得ることができ、
Kj平球錐は、当該テストから求められ、Kj球錐はテスト(1)から求められるため、式6)からKj球平を求めることができる。
(B)平面−球面−球窩の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図6を参照すると、上記テスト案とテスト装置とを採用する。そのうち、上試験体3の下端は平面(テスト(4)の(A)における上試験体3と同様)、下試験体1の上端は球窩(テスト(2)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3下端の平面と下試験体1上端の球窩との間に配置され、上試験体3の平面と球形試験体2の球面とが一つの球面−平面結合面を構成し、下試験体1の球窩と球形試験体2の球面が一つの球面−球窩の結合面を構成し、これにより平面−球面−球窩の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−平面結合面の接触変形δ球平および球形試験体2と下試験体1との間の球面−球窩の結合面の接触変形δ球窩を含み、δz=δ球窩+δ球平の場合、平面−球面−球窩の二重結合面の接触剛性Kj平球窩は、
Kj平球窩=Fz/(δ球窩+δ球平)=Fz/δz 7)
ここで、δ球窩+δ球平=δz、式4)と同じ方法により、
Kj平球窩=Kj球窩Kj球平/(Kj球窩+Kj球平) 8)
を得ることができ、
Kj平球窩は当該テストから求め、Kj球窩はテスト(2)から求めることができるため、式8)からKj球平を求めることができる。
当該テスト(B)から求められたKj球平とテスト(A)から求められたKj球平とを比較し、並列テストを介してKj球平テスト値の信頼性を検証し向上する。
直線型溝−球面−円錐面と直線型溝−球面−球窩との2種類の二重結合面のテスト案と上記テスト装置とを採用し、球面−直線型溝の結合面の接触剛性の獲得テストと検証テストとを実施する。
(A)直線型溝−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図7を参照すると、上試験体3の下端は直線型溝、下試験体1の上端は円錐面(テスト(1)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の直線型溝と下試験体1の円錐面との間に配置され、上試験体3の直線型溝と球形試験体2の球面とが一つの球面−直線型溝の結合面を構成し、下試験体1の円錐面と球形試験体2の球面とが一つの球面−円錐面の結合面を構成し、これにより直線型溝−球面−円錐面の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−直線型溝の結合面の接触変形δ球直溝および球形試験体2と下試験体1との間の球面−円錐面の結合面の接触変形δ球錐を含み、δz=δ球錐+δ球直溝の場合、直線型溝−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性Kj直溝球錐は、
Kj直溝球錐=Fz/(δ球錐+δ球直溝)=Fz/δz 9)
ここで、δ球錐+δ球直溝=δz、式4)と同じ方法で、
Kj直溝球錐=Kj球錐Kj球直溝/(Kj球錐+Kj球直溝) 10)
を得ることができ、
Kj直溝球錐は当該テストから求められ、Kj球錐はテスト(1)から求められるため、式10)によってKj球直溝が求められる。
(B)直線型溝−球面−球窩の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図8を参照すると、上試験体3の下端は直線型溝(テスト(5)の(A)における上試験体3と同様)、下試験体1の上端は球窩(テスト(2)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の直線型溝と下試験体1の球窩との間に配置され、上試験体3の直線型溝と球形試験体2の球面とが一つの球面−直線型溝の結合面を構成し、下試験体1の球窩と球形試験体2の球面とが一つの球面−球窩結合面を構成し、これにより直線型溝−球面−球窩の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−直線型溝の結合面の接触変形δ球直溝および球形試験体2と下試験体1との間の球面−球窩の結合面の接触変形δ球窩を含み、δz=δ球窩+δ球直溝の場合、直線型溝−球面−球窩の二重結合面の接触剛性Kj直溝球窩は、
Kj直溝球窩=Fz/(δ球窩+δ球直溝)=Fz/δz 11)
ここで、δ球窩+δ球直溝=δz、式4)と同じ方法で、
Kj直溝球窩=Kj球窩Kj球直溝/(Kj球窩+Kj球直溝) 12)
を求めることができ、
Kj直溝球窩は当該テストから求められ、Kj球窩はテスト(2)から求められるため、式12)からKj球直溝が求められる。
当該テスト(B)から求められたKj球直溝とテスト(A)から求められたKj球直溝とを比較し、並列テストによってKj球直溝テスト値の信頼性を検証し向上する。
環状内溝−球面−円錐面と環状内溝−球面−球窩との2種類の二重結合面のテスト案と上記テスト装置とを採用し、球面−環状内溝の結合面の接触剛性の獲得テストと検証テストとを実施する。
(A)環状内溝−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図9を参照すると、上試験体3の下端は環状内溝、下試験体1の上端は円錐面(テスト(1)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の環状内溝と下試験体1の円錐面との間に配置され、上試験体3の環状内溝と球形試験体2の球面とが一つの球面−環状内溝の結合面を構成し、下試験体1の円錐面と球形試験体2の球面とが一つの球面−円錐面の結合面を構成し、これにより環状内溝−球面−円錐面の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−環状内溝の結合面の接触変形δ球内溝および球形試験体2と下試験体1との間の球面−円錐面の結合面の接触変形δ球錐を含み、δz=δ球錐+δ球内溝の場合、環状内溝−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性Kj内溝球錐は、
Kj内溝球錐=Fz/(δ球錐+δ球内溝)=Fz/δz 13)
ここで、δ球錐+δ球内溝=δz、式4)と同じ方法で、
Kj内溝球錐=Kj球錐Kj球内溝/(Kj球錐+Kj球内溝) 14)
を得ることができ、
Kj内溝球錐は当該テストから求められ、Kj球錐はテスト(1)から求められるため、式14)によってKj球内溝が求められる。
(B)環状内溝−球面−球窩の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図10を参照すると、上試験体3の下端は環状内溝(テスト(6)の(A)における上試験体3と同様)、下試験体1の上端は球窩(テスト(2)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の環状内溝と下試験体1の球窩との間に配置され、上試験体3の環状内溝と球形試験体2の球面とが一つの球面−環状内溝の結合面を構成し、下試験体1の球窩と球形試験体2の球面とが一つの球面−球窩の結合面を構成し、これにより環状内溝−球面−球窩の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)の円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−環状内溝の結合面の接触変形δ球内溝および球形試験体2と下試験体1との間の球面−球窩の結合面の接触変形δ球窩を含み、δz=δ球窩+δ球内溝の場合、環状内溝−球面−球窩の二重結合面の接触剛性Kj内溝球窩は、
Kj内溝球窩=Fz/(δ球窩+δ球内溝)=Fz/δz 15)
ここで、δ球窩+δ球内溝=δz、式4)と同じ方法で、
Kj内溝球窩=Kj球窩Kj球内溝/(Kj球窩+Kj球内溝) 16)
を求めることができ、
Kj内溝球窩は当該テストから求められ、Kj球窩はテスト(2)から求められるため、式16)によってKj球内溝が求められる。
当該テスト(B)から求められたKj球内溝とテスト(A)から求められたKj球内溝とを比較し、並列テストによって、Kj球内溝テスト値の信頼性を検証し向上する。
環状外溝−球面−円錐面と環状外溝−球面−球窩との2種類の二重結合面のテスト案と上記テスト装置とを採用し、球面−環状外溝の結合面の接触剛性の獲得テストと検証テストとを実施する。
(A)環状外溝−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性のテスト方法
図11を参照すると、上試験体3の下端は環状外溝、下試験体1の上端は円錐面(テスト(1)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の環状外溝と下試験体1の円錐面との間に配置され、上試験体3の環状外溝と球形試験体2の球面とが一つの球面−環状外溝の結合面を構成し、下試験体1の円錐面と球形試験体2の球面とが一つの球面−円錐面結合面を構成し、これにより環状外溝−球面−円錐面の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面剛性のテスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−環状外溝の結合面の接触変形δ球外溝および球形試験体2と下試験体1との間の球面−円錐面の結合面の接触変形δ球錐を含み、δz=δ球錐+δ球外溝の場合、環状外溝−球面−円錐面の二重結合面の接触剛性Kj外溝球錐は、
Kj外溝球錐=Fz/(δ球錐+δ球外溝)=Fz/δz 17)
ここで、δ球錐+δ球外溝=δz、式4)と同じ方法で、
Kj外溝球錐=Kj球錐Kj球外溝/(Kj球錐+Kj球外溝) 18)
を求めることができ、
Kj外溝球錐は当該テストから求められ、Kj球錐はテスト(1)から求められるため、式18)からKj球外溝が求められる。
(B)環状外溝−球面−球窩の二重結合面の剛性のテスト方法
図12を参照すると、上試験体3の下端は環状外溝(テスト(7)の(A)における上試験体3と同様)、下試験体1の上端は球窩(テスト(2)における下試験体1と同様)であって、球形試験体2は上試験体3の環状外溝と下試験体1の球窩との間に配置され、上試験体3の環状外溝と球形試験体2の球面とが一つの球面−環状外溝の結合面を構成し、下試験体1の球窩と球形試験体2の球面とが一つの球面−球窩の結合面を構成し、これにより環状外溝−球面−球窩の二重結合面を構成する。具体的なテスト方法は、テスト(1)における円錐面−球面−円錐面の二重結合面の剛性テスト方法と同じであり、測定された下試験体1と上試験体3との間のZ方向の相対変位δzは、上試験体3と球形試験体2との間の球面−環状外溝の結合面の接触変形δ球外溝および球形試験体2と下試験体1との間の球面−球窩の結合面の接触変形δ球窩を含み、δz=δ球窩+δ球外溝の場合、環状外溝−球面−球窩の二重結合面の接触剛性Kj外溝球窩は、
Kj外溝球窩=Fz/(δ球窩+δ球外溝)=Fz/δz 19)
ここで、δ球窩+δ球外溝=δz、式4)と同じ方法で、
Kj外溝球窩=Kj球窩Kj球外溝/(Kj球窩+Kj球外溝) 20)
を得ることができ、
Kj外溝球窩は当該テストから求められ、Kj球窩はテスト(2)から求められるため、式20)によってKj球外溝が求められる。
当該テスト(B)から求められたKj球外溝とテスト(A)から求められたKj球外溝とを比較し、並列テストによってKj球外溝テスト値の信頼性を検証し向上する。
2 球形試験体
3 上試験体
4 三次元力センサ
5 ねじ
6 スリーブ
7 ナット
8 ラジアル軸受
9 制限リング
10 スラスト軸受
11 フランジケース
12 ロードスクリュー
13 枠型テストフレーム
δ1、δ2 変位センサ
Claims (6)
- 球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト装置であって、
前記テスト装置は、枠型テストフレーム(13)に設けられ、枠型テストフレーム(13)の縦軸方向に沿って、枠型テストフレーム(13)の下板から枠型テストフレーム(13)の上板の間に、上端に回転面を有する下試験体(1)、球形試験体(2)、下端に回転面を有する上試験体(3)およびロードコンポーネントが順に設けられており、上試験体(3)の回転面は球形試験体(2)を押圧するように球形試験体(2)に載置され、球形試験体(2)は下試験体(1)の回転面を押圧するように下試験体(1)の回転面に載置されており、下試験体(1)は枠型テストフレーム(13)の下板に固定され、
前記ロードコンポーネントは、上試験体(3)の上面に取り付けられた三次元力センサ(4)を含み、三次元力センサ(4)には接続ねじ(5)を介してスリーブ(6)が接続されており、スリーブ(6)の下端凸錐は三次元力センサ(4)の外接円に取り付けられ、スリーブ(6)の上部ポートには制限リング(9)が固定接続され、スリーブ(6)の上端外接円にはフランジケース(11)が取り付けられており、スリーブ(6)の外径はフランジケース(11)の内孔と係合され、フランジケース(11)の上面は枠型テストフレーム(13)の上板に固定接続されており、
枠型テストフレーム(13)の上板、フランジケース(11)の上端および制限リング(9)を通り抜けてロードスクリュー(12)が設けられており、ロードスクリュー(12)は接続ねじ(5)および三次元力センサ(4)と同軸を持って設けられ、制限リング(9)の両側のロードスクリュー(12)には、スラスト軸受(10)とラジアル軸受(8)とがそれぞれ装着され、
上試験体(3)には、複数の変位センサが取り付けられており、各変位センサプローブは下試験体(1)に位置合わせ、Z軸と平行且つ球形試験体(2)の球芯に対称する周囲に沿って配置されている
ことを特徴とする球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト装置。 - 前記ロードスクリュー(12)とフランジケース(11)とは螺合され、スラスト軸受(10)の上端とロードスクリュー(12)の軸肩とは互いに押圧しており、スラスト軸受(10)の下端は制限リング(9)を押圧し、
ラジアル軸受(8)はロードスクリュー(12)の下部に取り付けられ、その外径はスリーブ(6)の内孔と係合され、ロードスクリュー(12)の下部のラジアル軸受(8)へ伸び出している端部にはナット(7)が取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト装置。 - 球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト方法であって、
テスト装置を利用し、前記テスト装置は、枠型テストフレーム(13)に設けられ、枠型テストフレーム(13)の縦軸方向に沿って、枠型テストフレーム(13)の下板から枠型テストフレーム(13)の上板の間に、上端に回転面を有する下試験体(1)、球形試験体(2)、下端に回転面を有する上試験体(3)およびロードコンポーネントが順に設置されており、上試験体(3)の回転面は球形試験体(2)を押圧するように球形試験体(2)に載置され、球形試験体(2)は下試験体(1)の回転面を押圧するように下試験体(1)の回転面に載置されており、下試験体(1)は枠型テストフレーム(13)の下板に固定され、
前記ロードコンポーネントは、上試験体(3)の上面に取り付けられた三次元力センサ(4)を含み、三次元力センサ(4)には接続ねじ(5)を介してスリーブ(6)が接続されており、スリーブ(6)の下端凸錐は三次元力センサ(4)の外接円に取り付けられ、スリーブ(6)の上部ポートには制限リング(9)が固定接続されており、スリーブ(6)の上端外接円にはフランジケース(11)が取り付けられ、スリーブ(6)の外径はフランジケース(11)の内孔と係合され、フランジケース(11)の上面は枠型テストフレーム(13)の上板に固定接続されており、
枠型テストフレーム(13)の上板、フランジケース(11)の上端および制限リング(9)を通り抜けて、ロードスクリュー(12)が設置されており、ロードスクリュー(12)は接続ねじ(5)および三次元力センサ(4)と同軸を持って設けられ、制限リング(9)の両側のロードスクリュー(12)には、スラスト軸受(10)とラジアル軸受(8)とがそれぞれ取り付けられており、
上試験体(3)には、複数の変位センサが取り付けられており、各変位センサプローブは下試験体(1)に位置合わせし、Z軸と平行且つ球形試験体(2)の球芯に対称する周囲に沿って配置され、
該当方法は、上記装置を利用して下記の手順に従って実施され、
(i)まず、Z方向の荷重Fzの作用線がZ軸に平行し球形試験体(2)の球芯を通るように各部品を調整し、三次元力センサ(4)の読取値により調整・監視を行い、三次元力センサ(4)のその他の分力がゼロに近付き、三次元力センサ(4)の軸方向に沿う分力、即ち、Z方向の荷重Fzのみが残るまでに監視・調整し、
(ii)複数の変位センサを上試験体(3)に固定し、プローブを下試験体(1)に位置合わせるとともに、装着点およびテスト点を球形試験体(2)に近付けた後、各変位センサの装着を調整し、Z軸に平行し球形試験体(2)の球芯に対称する周囲に沿って複数の変位センサを配置し、変位センサの読取値によって調整・監視を行い、測定された変位δzとZ方向の荷重Fzとの方向が一致するように保証するために、Z方向の荷重Fzを印加する際の各変位センサの読取値の変化がほぼ一致するようにし、
さらに、有限要素法によって上試験体(3)、球形試験体(2)と下試験体(1)の変形を算出し、その影響を検出結果から取り除き、測定値δzに回転面−球面−回転面の二重結合面の接触変形のみを含ませ、
(iii)ロードコンポーネントを使用してローディングし、ロードスクリュー(12)を下方向へ回転させて上試験体(3)にZ方向の荷重Fzを印加し、三次元力センサ(4)によってそのZ方向の荷重Fzを測定するとともに、各変位センサにより上試験体(3)と下試験体(1)との間のZ方向の相対変位を測定し、各変位センサの測定値の平均値をδzとし、最後に、該当の式により球面−回転面の結合面の接触剛性を求める
ことを特徴とする球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト方法。 - 前記上試験体(3)の下端は、円錐面の回転面、球窩の回転面、平面の回転面、直線型溝の回転面、環状内溝の回転面または環状外溝の回転面のうちの一つとしてそれぞれ設置され、該当の球面−回転面の結合面の接触剛性のテストを行うためにそれぞれ用いられることを特徴とする請求項3に記載の球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト方法。
- 前記下試験体(1)の上端は、円錐面の回転面または球窩の回転面のうちの一つとしてそれぞれ設置され、該当の球面−回転面の結合面の接触剛性のテストを行うためにそれぞれ用いられることを特徴とする請求項3に記載の球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト方法。
- 前記上試験体(3)の下端は、円錐面の回転面、球窩の回転面、平面の回転面、直線型溝の回転面、環状内溝の回転面または環状外溝の回転面のうちの一つとしてそれぞれ設置され、
前記下試験体(1)の上端は、円錐面の回転面または球窩の回転面のうちの一つとしてそれぞれ設置されており、
上試験体(3)の種類と下試験体(1)の種類とを合わせて選択することによって、球面−円錐面の接触剛性、球面−球窩の接触剛性、平面−球面の結合面の接触剛性、直線型溝−球面の結合面の接触剛性、環状内溝−球面の結合面の接触剛性または環状外溝−球面の結合面の接触剛性の獲得テストと並列テストの検証を実現することを特徴とする請求項3に記載の球面−回転面の結合面の接触剛性のテスト方法。
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