JP2014510132A - 抗菌剤として有用なイソオキサゾール誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式Iまたは式IIの新たなクラスのヒドロキサム酸誘導体、LpxC阻害剤としてのそれらの使用、および、より特定すれば、細菌感染症を治療するためのそれらの使用を対象とする。
【化1】

Description

本発明は、新規ヒドロキサム酸誘導体に関する。本発明は、細菌感染症(とりわけグラム陰性菌感染症)の治療においてそのような化合物を使用する方法およびそのような化合物を含有する医薬組成物にも関する。
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、基質特異性拡張型β−ラクタマーゼ産生(ESBL)腸内細菌科(Enterobacteriaceae)およびアシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)等のグラム陰性細菌による感染症は、とりわけ院内感染症の事例において、主要な健康問題である。加えて、現行の抗生物質療法に対する耐性のレベルが増大してきており、このことは治療の選択肢を厳しく制限している。例えば、2002年には、集中治療室の緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)感染症のうちの33%がフルオロキノロンに耐性があり、一方イミペネムへの耐性は22%であった(CID 42:657〜68、2006)。加えて、多剤耐性(MDR)感染症も増大してきており、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の事例において、MDRは、1992年の4%から2002年の14%に増大した(Biochem Pharm 71:991、2006)。
グラム陰性細菌は、それらの外膜がリポ多糖(LPS)を含有するという点で独特であり、このLPSは、膜完全性を維持するためにきわめて重要であり、細菌の生存能力にとって必須である(Ann.Rev.Biochem 76:295〜329、2007において総説されている)。LPSの主要な脂質構成成分はリピドAであり、リピドA生合成の阻害は細菌にとって致死的である。リピドAは、9種の異なる酵素からなる経路を介して、細菌の内膜の細胞質面上で合成される。これらの酵素は、ほとんどのグラム陰性細菌において高度に保存されている。LpxC[UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシミリストイル)−N−アセチルグルコサミンデアセチラーゼ]は、リピドA生合成経路における最初の関与ステップ、UDP−3−O−(R−3−ヒドロキシミリストイル)−N−アセチルグルコサミンのN−アセチル基の除去を触媒する酵素である。LpxCは、哺乳類相同体を有さず、新規抗生物質の開発の良好な標的となっているZn2+依存性酵素である。低nM親和性を持つLpxCの数種の阻害剤が報告されている(Biochemistry 45:7940〜48、2006)。
新たなクラスのLpxC阻害剤が発見された。これらの化合物、またはそれらの薬学的に許容できる塩は、以下の式Iおよび式II:
Figure 2014510132
[式中、
は(C〜C)アルキルであり、
は、水素または(C〜C)アルキルであり、
は、水素、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、シアノ、(C〜C)ハロアルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、ハロゲンまたはヒドロキシ(であり、
Lは、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHNRSO(CH−、−(CHCONR(CH−、または−(CHNRCO(CH−であり、
およびRは、独立に、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルまたはホルミルであり、
nは、0、1、2、3または4であり、
pは、0、1、2、3または4であり、
は、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル−NR−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C12)アリール、(C〜C12)アリールオキシ、(C〜C12)アリールチオ、(C〜C12)アリール−NR−、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキルオキシ、(C〜C)シクロアルキルチオ、(C〜C)シクロアルキル−NR−、(C〜C12)ヘテロアリール、(C〜C12)ヘテロアリールオキシ、(C〜C12)ヘテロアリールチオ、(C〜C12)ヘテロアリール−NR−、(C〜C13)複素環、(C〜C13)複素環オキシ、(C〜C13)複素環チオ、(C〜C13)複素環−NR−、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、メルカプト(C〜C)アルキル、(NR)アルキル、または(NR)カルボニルであり、
は、存在しないか、(C〜C12)アリール、(C〜C12)アリール(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C12)ヘテロアリール、(C〜C12)ヘテロアリール(C〜C)アルキル、(C〜C13)複素環、または(C〜C13)複素環(C〜C)アルキルである]
によって表され得る。
式Iおよび式IIの化合物は、とりわけグラム陰性生物に対して抗菌活性を呈する。それらは、哺乳動物、とりわけヒトにおいて細菌感染症を治療するために使用され得る。該化合物は、家畜およびコンパニオンアニマルにおける感染症を治療する等、獣医用途にも使用され得る。
式Iおよび式IIの化合物は、様々な感染症;とりわけ、院内肺炎、尿路感染症、全身感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、肺感染症(嚢胞性線維症患者におけるものを含む)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)(および消化性潰瘍疾患、胃発癌等の関連する胃の合併症の軽減)、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、ならびに中枢神経系感染症を含むグラム陰性菌感染症を治療するために有用である。
投与を単純化するために、化合物は、典型的には少なくとも1つの添加剤と混合され、医薬剤形に製剤化されることになる。そのような剤形の例は、錠剤、カプセル剤、注射用液剤/懸濁剤、吸入用エアゾール剤、局所、耳または眼への使用のためのクリーム剤/軟膏剤、および経口摂取用液剤/懸濁剤を含む。
本文書内の見出しは、読者によるその精査を円滑にするために利用されるだけである。これらは、本発明または請求項をいかようにも限定するものとして解釈されるべきではない。
一実施形態において、本発明は、Rが(C〜C)アルキルであり、Rが(C〜C)アルキルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−または−(CHNRCO(CH−であり、RおよびRが、独立に、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、nが、0、1または2であり、pが、0、1または2であり、Rが、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C12)アリール、(C〜C12)アリールオキシ、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C12)ヘテロアリール、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、または(NR)カルボニルであり、Rが、存在しないか、または(C〜C13)複素環である、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−、または−(CHNRCO(CH−であり、Rが、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、nが、0、1または2であり、pが、0、1または2であり、Rが、(C〜C12)アリールまたは(C〜C12)アリールオキシであり、それぞれについての該(C〜C12)アリール基は、独立に、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロゲンまたはメチレンジオキシである1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、Rが、存在しないか、または(C〜C13)複素環であり、該(C〜C13)複素環はモルホリニルである、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH−、−O(CH)−、−(CH)O(CH)−、−S(CH)−、−(CHNR(CH)−、−SONR(CH)−、または−CONR(CH)−であり、Rが、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、Rが、(C〜C12)アリールまたは(C〜C12)アリールオキシであり、それぞれについての該(C〜C12)アリール基は、独立に、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロゲンまたはメチレンジオキシである1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、Rが、存在しないか、または(C〜C13)複素環であり、該(C〜C13)複素環はモルホリニルである、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH−、−O(CH)−、−(CH)O(CH)−、−S(CH)−、−(CHNR(CH)−、−SONR(CH)−または−CONR(CH)−であり、Rが、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、Rが、(C〜C12)アリールまたは(C〜C12)アリールオキシであり、それぞれについての該(C〜C12)アリール基は、独立に、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロゲンまたはメチレンジオキシである1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、Rが存在しない、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−、または−(CHNRCO(CH−であり、Rが、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、nが、0、1または2であり、pが、0、1または2であり、Rが、(C〜C12)ヘテロアリールであり、該(C〜C12)ヘテロアリールは、(C〜C)アルキルまたはハロゲン(halgoen)である1個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジニル、キノリニルまたはチエニルであり、Rが存在しない、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが結合であり、Rが(C〜C12)ヘテロアリールであり、該(C〜C12)ヘテロアリールは、(C〜C)アルキルまたはハロゲンである1個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジニル、キノリニルまたはチエニルであり、Rが存在しない、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−、または−(CHNRCO(CH−であり、RおよびRが、独立に、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、nが、0、1または2であり、pが、0、1または2であり、Rが、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C〜C10)アルキルまたは(NR)カルボニルであり、該(C〜C)シクロアルキルは、ヒドロキシである1個の置換基で置換されていてもよいシクロヘキシルであり、Rが存在しない、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、Rがメチルであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、Lが、結合、−(CH)−、−O(CH)−、−NR(CH)−または−NRCO−であり、RおよびRが、独立に、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、Rが、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C〜C10)アルキルまたは(NR)カルボニルであり、該(C〜C)シクロアルキルは、ヒドロキシである1個の置換基で置換されていてもよいシクロヘキシルであり、Rが存在しない、式Iおよび式IIの化合物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、式Iまたは式IIの化合物を、少なくとも1つの薬学的に許容できる添加剤と混合して含む、医薬組成物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、細菌感染症を治療する方法であって、治療有効量の式Iまたは式IIの化合物を、それを必要とする患者に投与するステップを含む方法を提供する。
別の実施形態において、本発明は、細菌感染症用医薬の製造における、式Iまたは式IIの化合物の使用を提供する。
定義
請求項を含む本願全体を通して使用される場合、下記の用語は、明確に別段の指示がない限り、以下で定義する意味を有する。複数形および単数形は、数の指示以外、交換可能なものとして扱われるべきである。
用語「(C〜C)アルケニル」は、本明細書において使用される場合、2から6個までの炭素を含有し、かつ少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素を意味する。(C〜C)アルケニルの代表的な例は、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニルおよび5−ヘキセニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルコキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルコキシの代表的な例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルコキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよび2−プロポキシ(イソプロポキシ)を含む。
用語「(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルコキシ基を意味する。(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルの代表的な例は、tert−ブトキシメチル、2−エトキシエチル、2−メトキシエチルおよびメトキシメチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルコキシカルボニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのカルボニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルコキシ基を意味する。(C〜C)アルコキシカルボニルの代表的な例は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルおよびtert−ブトキシカルボニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルコキシカルボニル(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルコキシカルボニル基を意味する。(C〜C)アルコキシカルボニル(C〜C)アルキルの代表的な例は、3−メトキシカルボニルプロピル、4−エトキシカルボニルブチルおよび2−tert−ブトキシカルボニルエチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルコキシスルホニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのスルホニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルコキシ基を意味する。(C〜C)アルコキシスルホニルの代表的な例は、メトキシスルホニル、エトキシスルホニルおよびプロポキシスルホニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、1から3個までの炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素を意味する。(C〜C)アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピルおよびiso−プロピルを含む。
用語「(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、1から6個までの炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素を意味する。(C〜C)アルキルの代表的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチルおよびn−ヘキシルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C10)アルキル」は、本明細書において使用される場合、1から10個までの炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素を意味する。アルキルの代表的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルカルボニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのカルボニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルキルカルボニルの代表的な例は、アセチル、1−オキソプロピル、2,2−ジメチル−1−オキソプロピル、1−オキソブチルおよび1−オキソペンチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルカルボニル(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキルカルボニル基を意味する。(C〜C)アルキルカルボニル(C〜C)アルキルの代表的な例は、2−オキソプロピル、3,3−ジメチル−2−オキソプロピル、3−オキソブチルおよび3−オキソペンチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルカルボニルオキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキルカルボニル基を意味する。(C〜C)アルキルカルボニルオキシの代表的な例は、アセチルオキシ、エチルカルボニルオキシおよびtert−ブチルカルボニルオキシを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルスルフィニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのスルフィニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルキルスルフィニルの代表的な例は、メチルスルフィニルおよびエチルスルフィニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルスルホニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのスルホニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルキルスルホニルの代表的な例は、メチルスルホニルおよびエチルスルホニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルスルホニル(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキルスルホニル基を意味する。
用語「(C〜C)アルキルチオ」は、本明細書において使用される場合、硫黄原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を意味する。(C〜C)アルキルチオの代表的な例は、メチルチオ、エチルチオ、tert−ブチルチオおよびヘキシルチオを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキルチオ基を意味する。(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキルの代表的な例は、メチルチオメチルおよび2−(エチルチオ)エチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)アルキニル」は、本明細書において使用される場合、2から6個までの炭素原子を含有し、かつ少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有する直鎖または分枝鎖炭化水素基を意味する。(C〜C)アルキニルの代表的な例は、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニルおよび1−ブチニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)アリール」は、本明細書において使用される場合、フェニルまたは二環式アリールを意味する。二環式アリールは、ナフチル、またはシクロアルキルと縮合しているフェニル、またはシクロアルケニルと縮合しているフェニルである。二環式アリールは、二環式アリール内に含有される任意の炭素原子を介して親分子部分に付着している。二環式アリールの代表的な例は、ジヒドロインデニル、インデニル、ナフチル、ジヒドロナフタレニルおよびテトラヒドロナフタレニルを含むがこれらに限定されない。
本発明の(C〜C12)アリール基は、独立に、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルコキシカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシスルホニル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキルカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニルオキシ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキニル、カルボキシ、カルボキシ(C〜C)アルキル、シアノ、シアノ(C〜C)アルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、メルカプト、メチレンジオキシ、ニトロ、オキソ、−NZ、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルオキシ、(NZ)スルホニル、または(NZ)スルホニル(C〜C)アルキルである1、2、3、4または5個の基で置換されていてもよい。置換アリールの代表的な例は、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシニル、2−クロロ−4−メトキシフェニル、シアノフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,3,4,−トリフルオロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−フルオロ−3−メトキシフェニル、2−フルオロ−4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチフェニル、4−ジフルオロメトキシ−3−メチルフェニル、および2,3,4,−トリフルオロフェニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)アリール(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)アリール基を意味する。(C〜C12)アリール(C〜C)アルキルの代表的な例は、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピルおよび2−ナフタ−2−イルエチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)アリール−NR−」は、本明細書において使用される場合、−NR−基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)アリール基を意味する。
用語「(C〜C12)アリールオキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)アリール基を意味する。(C〜C12)アリールオキシの代表的な例は、フェノキシおよびナフタレニルオキシを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)アリールチオ」は、本明細書において使用される場合、硫黄原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)アリール基を意味する。(C〜C12)アリールチオの代表的な例は、フェニルチオおよびナフタレニルチオを含むがこれらに限定されない。
用語「カルボニル」は、本明細書において使用される場合、−C(O)−基を意味する。
用語「カルボキシ」は、本明細書において使用される場合、−COH基を意味する。
用語「カルボキシ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付着している本明細書で定義されている通りのカルボキシ基を意味する。
用語「シアノ」は、本明細書において使用される場合、−CN基を意味する。
用語「シアノ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りのシアノ基を意味する。シアノアルキルの代表的な例は、シアノメチル、2−シアノエチルおよび3−シアノプロピルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)シクロアルケニル」は、本明細書において使用される場合、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有するシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチル基を意味する。(C〜C)シクロアルケニルの代表的な例は、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロペンテニル、シクロヘプテニルおよびシクロオクテニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)シクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、3から8個までの炭素を含有する飽和環状炭化水素基を意味し、(C〜C)シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを含む。
本発明の(C〜C)シクロアルキル基は、独立に、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルコキシカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシスルホニル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキルカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニルオキシ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキニル、カルボキシ、カルボキシ(C〜C)アルキル、シアノ、シアノ(C〜C)アルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、メルカプト、ニトロ、オキソ、−NZ、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルオキシ、(NZ)スルホニル、または(NZ)スルホニル(C〜C)アルキルである1、2、3または4個の基で置換されていてもよい。
用語「(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)シクロアルキル基を意味する。(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルの代表的な例は、シクロプロピルメチル、2−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルおよび4−シクロヘプチルブチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)シクロアルキル−NR−」は、本明細書において使用される場合、−NR−基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)シクロアルキル基を意味する。
用語「(C〜C)シクロアルキルオキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)シクロアルキル基を意味する。(C〜C)シクロアルキルオキシの代表的な例は、シクロプロピルオキシ、2−シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシおよび4−シクロヘプチルオキシを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C)シクロアルキルチオ」は、本明細書において使用される場合、硫黄原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C)シクロアルキル基を意味する。(C〜C)シクロアルキルチオの代表的な例は、シクロプロピルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオおよびシクロヘプチルチオを含むがこれらに限定されない。
用語「エチレンジオキシ」は、本明細書において使用される場合、−O(CHO−基を意味し、ここで、エチレンジオキシ基の酸素原子は、1個の炭素原子を介して親分子部分に付着して5員環を形成しているか、またはエチレンジオキシ基の酸素原子は、2個の隣接する炭素原子を介して親分子部分に付着して6員環を形成している。
用語「ホルミル」は、本明細書において使用される場合、−C(O)H基を意味する。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、本明細書において使用される場合、−Cl、−Br、−Iまたは−Fを意味する。
用語「ハロ(C〜C)アルコキシ」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルコキシ基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの少なくとも1つのハロゲンを意味する。ハロ(C〜C)アルコキシの代表的な例は、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシおよびペンタフルオロエトキシを含むがこれらに限定されない。
用語「ハロ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの少なくとも1つのハロゲンを意味する。ハロ(C〜C)アルキルの代表的な例は、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2−クロロ−3−フルオロペンチルを含むがこれらに限定されない。
用語「ハロ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの少なくとも1つのハロゲンを意味する。ハロ(C〜C)アルキルの代表的な例は、クロロメチル、ジフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルおよび2−クロロ−3−フルオロペンチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)ヘテロアリール」は、本明細書において使用される場合、単環式ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールを意味する。単環式ヘテロアリールは、5または6員環である。5員環は、2個の二重結合、ならびに1、2、3もしくは4個の窒素原子および/または場合により1個の酸素もしくは硫黄原子からなる。6員環は、3個の二重結合、ならびに1、2、3または4個の窒素原子からなる。5または6員のヘテロアリールは、ヘテロアリール内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分と接続されている。単環式ヘテロアリールの代表的な例は、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、およびトリアジニルを含むがこれらに限定されない。二環式ヘテロアリールは、フェニルと縮合している単環式ヘテロアリール、またはシクロアルキルと縮合している単環式ヘテロアリール、またはシクロアルケニルと縮合している単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロアリールと縮合している単環式ヘテロアリールからなる。単環式ヘテロアリールおよび二環式ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリール内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分と接続されている。二環式ヘテロアリールの代表的な例は、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、フロピリジニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、およびチエノピリジニルを含むがこれらに限定されない。
本発明の(C〜C12)ヘテロアリール基は、独立に、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルコキシカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシスルホニル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキルカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニルオキシ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキニル、カルボキシ、カルボキシ(C〜C)アルキル、シアノ、シアノ(C〜C)アルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、メルカプト、ニトロ、−NZ、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルオキシ、(NZ)スルホニル、または(NZ)スルホニル(C〜C)アルキルである1、2、3または4個の基で置換されていてもよい。置換されている本発明のヘテロアリール基は、互変異性体としてのものであってよい。本発明は、非芳香族互変異性体を含むすべての互変異性体を包含する。
用語「(C〜C12)ヘテロアリール(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)ヘテロアリールを意味する。(C〜C12)ヘテロアリール(C〜C)アルキルの代表的な例は、フル−3−イルメチル、1H−イミダゾール−2−イルメチル、1H−イミダゾール−4−イルメチル、1−(ピリジン−4−イル)エチル、ピリジン−3−イルメチル、6−クロロピリジン−3−イルメチル、ピリジン−4−イルメチル、(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチル、(6−(シアノ)ピリジン−3−イル)メチル、(2−(シアノ)ピリジン−4−イル)メチル、(5−(シアノ)ピリジン−2−イル)メチル、(2−(クロロ)ピリジン−4−イル)メチル、ピリミジン−5−イルメチル、2−(ピリミジン−2−イル)プロピル、チエン−2−イルメチル、およびチエン−3−イルメチルを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)ヘテロアリール−NR−」は、本明細書において使用される場合、NR基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)ヘテロアリールを意味する。
用語「(C〜C12)ヘテロアリールオキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)ヘテロアリール基を意味する。(C〜C12)ヘテロアリールオキシの代表的な例は、フル−3−イルオキシ、1H−イミダゾール−2−イルオキシ、1H−イミダゾール−4−イルオキシ、ピリジン−3−イルオキシ、6−クロロピリジン−3−イルオキシ、ピリジン−4−イルオキシ、(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)オキシ、(6−(シアノ)ピリジン−3−イル)オキシ、(2−(シアノ)ピリジン−4−イル)オキシ、(5−(シアノ)ピリジン−2−イル)オキシ、(2−(クロロ)ピリジン−4−イル)オキシ、ピリミジン−5−イルオキシ、ピリミジン−2−イルオキシ、チエン−2−イルオキシ、およびチエン−3−イルオキシを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C12)ヘテロアリールチオ」は、本明細書において使用される場合、硫黄原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C12)ヘテロアリール基を意味する。(C〜C12)ヘテロアリールチオの代表的な例は、ピリジン−3−イルチオおよびキノリン−3−イルチオを含むがこれらに限定されない。
用語「(C〜C13)複素環」または「複素環式基」は、本明細書において使用される場合、単環式複素環または二環式複素環を意味する。単環式複素環は、O、NおよびSからなる群から独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する3、4、5、6または7員環である。3または4員環は、O、NおよびSからなる群から選択される1個のヘテロ原子を含有する。5員環は、0または1個の二重結合、ならびにO、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する。6または7員環は、0、1または2個の二重結合、ならびにO、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する。二環式複素環は、フェニルと縮合している単環式複素環、またはシクロアルキルと縮合している単環式複素環、またはシクロアルケニルと縮合している単環式複素環からなる。単環式複素環および二環式複素環は、複素環内に含有される任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分と接続されている。(C〜C13)複素環の代表的な例は、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、およびトリチアニルを含むがこれらに限定されない。
本発明の(C〜C13)複素環基は、独立に、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルコキシカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシスルホニル、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキルカルボニル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニルオキシ、(C〜C)アルキルスルフィニル、(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C)アルキルチオ、(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキニル、カルボキシ、カルボキシ(C〜C)アルキル、シアノ、シアノ(C〜C)アルキル、エチレンジオキシ、ホルミル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、メルカプト、ニトロ、オキソ、−NZ、(NZ)カルボニル、(NZ)カルボニルオキシ、(NZ)スルホニル、または(NZ)スルホニル(C〜C)アルキルである1、2、3、4または5個の基で置換されていてもよい。
用語「(C〜C13)複素環(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C13)複素環を意味する。
用語「(C〜C13)複素環−NR−」は、本明細書において使用される場合、NR基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C13)複素環を意味する。
用語「(C〜C13)複素環オキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C13)複素環を意味する。
用語「(C〜C13)複素環チオ」は、本明細書において使用される場合、硫黄原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(C〜C13)複素環を意味する。ヘテロアリールチオの代表的な例は、ピリジン−3−イルチオおよびキノリン−3−イルチオを含むがこれらに限定されない。
用語「ヒドロキシ」は、本明細書において使用される場合、−OH基を意味する。
用語「ヒドロキシ(C〜C10)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C10)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの少なくとも1つのヒドロキシ基を意味する。ヒドロキシ(C〜C10)アルキルの代表的な例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシペンチル、2−エチル−4−ヒドロキシヘプチル、5,6−ジヒドロキシオクチルおよび9−ヒドロキシノニルを含むがこれらに限定されない。
用語「ヒドロキシ(C〜C)アルキルチオ」は、本明細書において使用される場合、硫黄原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りのヒドロキシ(C〜C)アルキル基を意味する。
用語「メルカプト」は、本明細書において使用される場合、−SH基を意味する。
用語「メルカプト(C〜C10)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C10)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの少なくとも1つのメルカプト基を意味する。
用語「メチレンジオキシ」は、本明細書において使用される場合、−O(CH)O−基を意味し、ここで、メチレンジオキシ基の酸素原子は、2個の隣接する炭素原子を介して親分子部分に付着して5員環を形成している。
用語「ニトロ」は、本明細書において使用される場合、−NO基を意味する。
用語「NZ」は、本明細書において使用される場合、窒素原子を介して親分子部分に付加された2個の基、ZおよびZを意味する。ZおよびZは、それぞれ独立に、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニルまたはホルミルである。NZの代表的な例は、アミノ、メチルアミノ、アセチルアミノ、アセチルメチルアミノ、ブチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノおよびホルミルアミノを含むがこれらに限定されない。
用語「(NZ)カルボニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのカルボニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りのNZ基を意味する。(NZ)カルボニルの代表的な例は、アミノカルボニル、(メチルアミノ)カルボニル、(ジメチルアミノ)カルボニルおよび(エチルメチルアミノ)カルボニルを含むがこれらに限定されない。
用語「NZ(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りのNZ基を意味する。
用語「(NZ)カルボニルオキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(NZ)カルボニル基を意味する。
用語「(NZ)スルホニル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りのスルホニル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りのNZ基を意味する。(NZ)スルホニルの代表的な例は、アミノスルホニル、(メチルアミノ)スルホニル、(ジメチルアミノ)スルホニルおよび(エチルメチルアミノ)スルホニルを含むがこれらに限定されない。
用語「(NZ)カルボニル(C〜C)アルキル」は、本明細書において使用される場合、本明細書で定義されている通りの(C〜C)アルキル基を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(NZ)カルボニル基を意味する。
用語「(NZ)チオカルボニルオキシ」は、本明細書において使用される場合、酸素原子を介して親分子部分に付加された本明細書で定義されている通りの(NZ)チオカルボニル基を意味する。
用語「オキソ」は、本明細書において使用される場合、=O部分を意味する。
用語「スルフィニル」は、本明細書において使用される場合、−S(O)−基を意味する。
用語「スルホニル」は、本明細書において使用される場合、−SO−基を意味する。
用語「異性体」は、本明細書において使用される場合、以下で定義する通りの「立体異性体」および「幾何異性体」を意味する。
用語「立体異性体」は、本明細書において使用される場合、1つまたは複数のキラル中心を保有し、各中心が(R)または(S)配置で存在し得る化合物を意味する。立体異性体は、すべてのジアステレオマー、鏡像異性およびエピマー形態、ならびにそれらのラセミ体および混合物を含む。
用語「幾何異性体」は、本明細書において使用される場合、シス(cis)、トランス(trans)、アンチ(anti)、エントゲーゲン(entgegen)(E)およびツザンメン(zusammen)(Z)形態で存在し得る化合物、ならびにそれらの混合物を意味する。
「式I」、「式II」の化合物および「本発明の化合物」は、本願全体にわたって交換可能に使用されており、同義語として扱われるべきである。
用語「患者」は、本明細書において使用される場合、例えば、家畜、モルモット、マウス、ラット、スナネズミ、ネコ、ウサギ、イヌ、サル、チンパンジーおよびヒト等の温血動物を意味する。
語句「薬学的に許容できる」は、本明細書において使用される場合、物質または組成物が、製剤を構成する他の成分、および/またはそれで治療されている哺乳動物と、化学的にかつ/または毒物学的に適合しなくてはならないことを意味する。
語句「治療有効量」は、本明細書において使用される場合、患者に投与された際に、所望の効果を提供する、すなわち、細菌感染症に関連する症状の重症度を下げ、罹患組織における細菌の数を減少させ、かつ/または罹患組織における細菌の数が増加することを防止する(限局性または全身性)、式Iまたは式IIの化合物の量を意味する。
用語「治療する」は、本明細書において使用される場合、患者の細菌感染症(もしくは状態)または該疾患に関連する任意の組織損傷を、軽減し、緩和し、またはその進行を減速させる、化合物の能力を意味する。
語句「薬学的に許容できる塩(複数可)」は、本明細書において使用される場合、別段の指示がない限り、本発明の化合物中に存在し得る酸性または塩基性基の塩を含む。性質が塩基性である本発明の化合物は、種々の無機および有機酸と多種多様な塩を形成することができる。そのような塩基性化合物の薬学的に許容できる酸付加塩を調製するために使用され得る酸は、非毒性酸付加塩、すなわち、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グロクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエート)]等の薬理学的に許容できるアニオンを含有する塩を形成するものである。アミノ基等の塩基性部分を含む本発明の化合物は、上記で言及した酸に加えて、種々のアミノ酸と薬学的に許容できる塩を形成し得る。
本発明は、本発明の化合物の塩基付加塩にも関する。これらの薬学的に許容できる塩基塩を調製するための試薬として使用され得る化学塩基は、そのような化合物と非毒性塩基塩を形成するものである。そのような非毒性塩基塩は、アルカリ金属カチオン(例えば、カリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(例えば、カルシウムおよびマグネシウム)等のような薬理学的に許容できるカチオンに由来するもの、N−メチルグルカミン−(メグルミン)および低級アルカノールアンモニウム等のアンモニウムまたは水溶性アミン付加塩、ならびに薬学的に許容できる有機アミンの他の塩基塩を含むがこれらに限定されない。
好適な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。好適な塩基塩の非限定的な例は、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リジン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミンおよび亜鉛塩を含む。酸および塩基のヘミ塩、例えばヘミ硫酸塩およびヘミカルシウム塩も形成され得る。好適な塩についての総説は、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use、StahlおよびWermuth著(Wiley−VCH、2002)を参照されたい。本発明の化合物の薬学的に許容できる塩を製造するための方法は、当業者に公知である。
式Iおよび式IIの化合物のいくつかは、幾何異性体として存在し得る。式Iおよび式IIの化合物は1つまたは複数の不斉中心を保有し得、故に2つ以上の立体異性形態として存在し得る。本発明は、式Iおよび式IIの化合物のすべての個々の立体異性体および幾何異性体ならびにそれらの混合物を含む。個々の鏡像異性体は、キラル分離によって、または合成において関連する鏡像異性体を使用して取得され得る。
加えて、本発明の化合物は、非溶媒和、および水、エタノール等の薬学的に許容できる溶媒との溶媒和形態で存在し得る。概して、溶媒和形態は、本発明の目的のために、非溶媒和形態と同等であるとみなされる。化合物は、1つもしくは複数の結晶状態、すなわち多形体で存在してもよく、または非晶質固体として存在し得る。すべてのそのような形態は、請求項によって包含される。
本発明は、本発明の化合物のプロドラッグにも関する。故に、それら自体は薬理活性をほとんどまたは全く有し得ない本発明の化合物のある特定の誘導体は、体内または体表面に投与されると、例えば加水分解開裂によって所望の活性を有する本発明の化合物に変換され得る。そのような誘導体を「プロドラッグ」と称する。プロドラッグの使用についてのさらなる情報は、Pro−drugs as Novel Delivery Systems、第14巻、ACS Symposium Series(T.HiguchiおよびW.Stella)およびBioreversible Carriers in Drug Design、Pergamon Press、1987(E.B.Roche編、American Pharmaceutical Association)において見ることができる。
本発明は、保護基を含有する本発明の化合物も包含する。また、当業者であれば、精製または貯蔵に有用であり、かつ患者への投与前に除去できる、ある特定の保護基を用いて、本発明の化合物を調製することもできると分かるであろう。官能基の保護および脱保護は、「Protective Groups in Organic Chemistry」、J.W.F.McOmie編、Plenum Press(1973)ならびに「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Wiley−Interscience(1999)において記述されている。
本発明は、1個または複数の原子が、自然界において通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられているという事実を除き、式Iおよび式IIに列挙されているものと同一の同位体標識化合物も含む。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例は、それぞれH、H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18Fおよび36Cl等であるがこれらに限定されない、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体を含む。本発明の化合物、そのプロドラッグ、ならびに前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する前記化合物のまたは前記プロドラッグの薬学的に許容できる塩は、本発明の範囲内である。本発明のある特定の同位体標識化合物、例えばHおよび14C等の放射性同位体を組み込んだものは、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化、すなわちH、および炭素−14、すなわち14C同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性により、特に好ましい。さらに、重水素、すなわちH等のより重い同位体による置換は、より優れた代謝安定性から生じるある特定の治療上の利点、例えばインビボ半減期の増大または必要投薬量の低減を生じさせることができ、それ故、いくつかの状況において好ましい場合がある。本発明の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは、概して、以下のスキームおよび/または実施例において開示されている手順を行うことによって、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬で代用することによって調製できる。
式Iおよび式IIの化合物のすべては、以下で描写する通りのスルホニル部分:
Figure 2014510132
を含有する。
このスルホニル部分は、常に低級アルキル部分で置換されることになる。典型的には、これはメチルとなる。スルホニルに隣接する炭素原子は、Rによって表される通り、置換されていてもよい。典型的には、RおよびRの両方がメチルとなる。
当業者には容易に明らかであるように、スルホニル部分に隣接する炭素は、キラル中心である。したがって、化合物は、ラセミ体として、(S)鏡像異性体として、または(R)鏡像異性体として存在し得る。さらなる実施形態において、化合物は、以下で描写する通りの(R)鏡像異性体:
Figure 2014510132
として調製および投与され得る。
当業者には容易に明らかであるように、合成された際の化合物は、単一の鏡像異性体として排他的に存在することはほとんどないであろう。逆の鏡像異性体(すなわち(S)鏡像異性体)が少量で存在し得る(すなわち「実質的に純粋」である)。この少量は、最大10w/w%、より典型的には5w/w%以下、さらなる実施形態においては1w/w%以下、またはより特定すれば0.5w/w%以下であってよい。
合成
式Iおよび式IIの化合物は、当技術分野において同じく公知である様々な方法によって調製され得る。以下で提示される反応スキームは、これらの化合物の調製のための2つの一般的な方法を例証するものである。その修正形態を含む他の方法は、当業者に容易に明らかとなるであろう。
Figure 2014510132
スキーム1は、式IIの化合物の一般的調製を例証するものであり、ここで、最初のステップ(ステップA)は、イソオキサゾール3の構築を伴う[式中、R、R、R、RおよびLは、本明細書における概要の項の式IIで定義された通りである]。出発材料は、構造1のアルドキシム誘導体および構造2のアルキニルスルホンである。これらのアルドキシム1の多くは公知であり、市販されており、かつ/または標準的な合成技術を使用して調製され得る。アルキニルスルホン2は、標準的な合成技術および方法を使用して当業者により調製される。R、R、R、RおよびLは、最終生成物において所望されるものと同じ部分を表す。カルボン酸のエチル保護基(エチルエステル)が描写されているが、J.Org.Chem.(1980)第45巻、1486および「調製1」において記述されている通りの任意の標準的な保護基でも良い。
ステップAにおいて、アルドキシム1の酸化脱水素化によってインサイチュで生成されたニトリル酸化物は、Synthesis(1982)第6巻、508において記述されているのと同様の様式でアルキン2による1,3−双極性環状付加を受ける。典型的には、等量のアルドキシムおよびアルキンを、次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤の存在下で一緒に混合して、イソオキサゾールを生じさせる。様々な酸化剤、溶媒系、温度およびプロトコールをこの反応に用いることができ、標準的な技術を使用して、所望生成物が単離され、精製される。
ステップBにおいて、カルボン酸4が遊離される。典型的には、これはエステルの塩基性加水分解によって実現されるが、これが遂行される様式は、保護基の同定によって変動し、当業者に周知である。
ステップCにおいて、描写されている通りのヒドロキサム酸部分が分子に組み込まれる。典型的には、保護されたヒドロキシルアミンを標準的なアミド化反応において使用して、保護されたヒドロキサム酸を提供し、次いでこれを適当な脱保護条件に供して、所望のヒドロキサム酸を提供する。いくつかの事例において、脱保護は、アミド化反応のための反応条件下で起こり得る。いずれの事例でも、保護された中間体および/または所望の最終生成物は、当技術分野において公知の技術を使用して反応媒質から単離され、精製される。
Figure 2014510132
スキーム2は、式IIの化合物の調製のための同じ反応シーケンス(ステップA〜C)に従う、式Iの化合物の一般的調製を例証するものである[式中、R、R、R、RおよびLは、本明細書における概要の項の式IIで定義された通りである]。ステップが類似しているため、当業者は、スキーム1の記述を参照することによって式Iの化合物を調製することもできるであろう。出発材料は、構造5のアルキン誘導体および構造6のアルドキシムスルホンであり、これらは、1,3−双極性環状付加(スキーム2)において、構造3(スキーム1)の位置異性体であるイソオキサゾール7を作製する。これらのアルキン5の多くは公知であり、市販されており、かつ/または標準的な合成技術を使用して調製され得る。アルドキシムスルホン6は、標準的な合成技術および方法を使用して調製され得る。R、R、R、RおよびLは、最終生成物において所望されるものと同じ部分を表す。カルボン酸のエチル保護基(エチルエステル)が描写されているが、J.Org.Chem.(1980)第45巻、1486、「調製2」および「調製3」において記述されている通りの任意の標準的な保護基でも良い。
医学的および獣医学的使用
化合物は、感染性障害、とりわけ感受性および多剤耐性(MDR)グラム陰性細菌によって引き起こされるものの治療または予防に使用され得る。そのようなグラム陰性細菌の例は、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、アシネトバクター属種(Acinetobacter spp.)、アクロモバクター属種(Achromobacter spp.)、エロモナス属種(Aeromonas spp.)、バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)、ボルデテラ属種(Bordetella spp.)、ボレリア属種(Borrelia spp.)、ブルセラ属種(Brucella spp.)、カンピロバクター属種(Campylobacter spp.)、シトロバクター・ダイバーサス(Citrobacter diversus)(コセリ(koseri))、シトロバクター・フロインディ(Citrobacter freundii)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、大腸菌(Escherichia coli)、野兎病菌(Francisella tularensis)、紡錘菌属種(Fusobacterium spp.)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)(β−ラクタマーゼ陽性および陰性)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)(基質特異性拡張型β−ラクタマーゼ(以後、「ESBL」)をコードするものを含む)、在郷軍人病菌(Legionella pneumophila)、モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)(β−ラクタマーゼ陽性および陰性)、モルガネラ・モルガニイ(Morganella morganii)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、尋常変形菌(Proteus vulgaris)、ポルフィロモナス属種(Porphyromonas spp.)、プレボテーラ属種(Prevotella spp.)、マンヘミア・ヘモリチカス(Mannheimia haemolyticus)、パスツレラ属種(Pasteurella spp.)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、プロビデンシア属種(Providencia spp.)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス属種(Pseudomonas spp.)、サルモネラ属種(Salmonella spp.)、赤痢菌属種(Shigella spp.)、セラチア菌(Serratia marcescens)、トレポネーマ属種(Treponema spp.)、バークホルデリア・セパシア(Burkholderia cepacia)、ビブリオ属種(Vibrio spp.)、エルシニア属種(Yersinia spp.)、ならびにステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)を含む。他のグラム陰性生物の例は、ESBL;KPC、CTX−M、メタロ−β−ラクタマーゼ(例えばNDM−1等)、ならびに現在利用可能なセファロスポリン、セファマイシン、カルバペネム、ベータ−ラクタムおよびベータ−ラクタム/ベータ−ラクタマーゼ阻害剤併用への耐性を与えるAmpC型ベータ−ラクタマーゼを発現する腸内細菌科(Enterobacteriaceae)のメンバーを含む。
より特定の実施形態において、グラム陰性細菌は、アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)、アシネトバクター属種(Acinetobacter spp.)、シトロバクター属種(Citrobacter spp.)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)、セラチア菌(Serratia marcescens)、ステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、ならびに、ESBL、KPC、CTX−M、メタロ−β−ラクタマーゼ、ならびに現在利用可能なセファロスポリン、セファマイシン、カルバペネム、ベータ−ラクタムおよびベータ−ラクタム/ベータ−ラクタマーゼ阻害剤併用への耐性を与えるAmpC型ベータ−ラクタマーゼを発現する腸内細菌科(Enterobacteriaceae)およびシュードモナス属(Pseudomonas)のメンバーからなる群から選択される。
式Iおよび式IIの化合物で治療され得る感染症の例は、院内肺炎、尿路感染症、全身感染症(菌血症および敗血症)、皮膚および軟部組織感染症、外科感染症、腹腔内感染症、嚢胞性線維症患者における肺感染症、肺感染症に罹患している患者、心内膜炎、糖尿病性足感染症、骨髄炎、ならびに中枢神経系感染症を含む。
加えて、化合物を使用して、ヒト(および他の哺乳動物)の胃腸管におけるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染症を治療することができる。これらの細菌の排除は、より少ない消化不良症状、消化性潰瘍再発および再出血の低減、胃がんリスクの低減等を含む健康転帰の改善に関連する。H.ピロリ菌(H.pylori)および胃腸病に対するその影響を根絶することについてのより詳細な考察は、www.informahealthcare.com、Expert Opin.Drug Saf.(2008)、7(3)において見ることができる。
この抗感染活性を呈するために、化合物は、治療有効量で投与される必要がある。「治療有効量」は、感染症を治療するために十分な、任意のそのような医学的治療に適用可能である合理的なベネフィット/リスク比の化合物の分量を記述するように意図されている。しかしながら、担当医は、健全な医学的判断の範囲内で、化合物の総1日投薬量を決めることが理解されよう。任意の特定の患者に対する具体的な治療有効用量レベルは、治療されている障害および該障害の重症度;用いられる具体的な化合物の活性;用いられる具体的な組成物;患者の年齢、体重、全体的な健康、性別および食生活;用いられる具体的な化合物の投与時期、投与経路および排泄率;治療の持続期間;用いられる具体的な化合物と組み合わせてまたは同時発生的に使用される薬物;ならびに医療技術において周知である類似要因を含む様々な要因によって決まることになる。しかしながら、一般指針として、総1日用量は、典型的には、単回または分割用量で、約0.1mg/kg/日から約5000mg/kg/日までの範囲となる。典型的には、ヒトへの投薬量は、単回または複数回用量で、1日当たり約10mgから約3000mgまでの範囲となる。
経口、非経口、局所、直腸、経粘膜および腸内を含む、感染病を治療するために典型的に使用される任意の経路が、化合物を投与するために使用され得る。非経口投与は、全身的効果を生成するための注射、または患部への直接の注射を含む。非経口投与の例は、皮下、静脈内、筋肉内、皮内、くも膜下腔内、および眼内、鼻腔内、心室内(intravetricular)注射または注入技術である。局所投与は、例えば、目、外耳および中耳感染症を含む耳、膣、開放創、表皮および真皮下の構造を含む皮膚、または下部腸管等、局部適用によって容易にアクセス可能な領域の治療を含む。経粘膜投与は、鼻エアゾールまたは吸入適用を含む。
製剤
本発明の化合物は、抗生物質等の他の生物活性剤との類推により、ヒトまたは獣医学において使用するための任意の手法での投与用に製剤化され得る。そのような方法は当技術分野において公知であり、以下にまとめる。
組成物は、皮膚下、吸入によるもの、経口、局所または非経口等、当技術分野において公知である任意の経路による投与用に製剤化され得る。組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、クリーム剤、または、経口もしくは滅菌非経口液剤もしくは懸濁剤等の液体調製物を含むがこれらに限定されない、当技術分野において公知である任意の形態であってよい。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏剤、クリーム剤またはローション剤、眼軟膏剤/点眼剤および点耳剤、含浸包帯剤、ならびにエアゾール剤として提示され得、保存剤、薬物透過を補助するための溶媒、および皮膚軟化剤等の適当な従来の添加物を含有し得る。そのような局所製剤は、クリーム剤または軟膏剤基剤、およびローション剤用のエタノールまたはオレイルアルコール等の従来の担体も含有し得る。そのような担体は、例えば、製剤の約1%から最大約98%まで存在し得る。
経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、単位用量提示形態であってよく、結合剤、例えばアカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントもしくはポリビニルピロリドン(polyvinylpyrollidone);充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールもしくはグリシン;錠剤化滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールもしくはシリカ;崩壊剤、例えばバレイショデンプン;またはラウリル硫酸ナトリウム等の許容できる湿潤剤等、従来の添加剤を含有し得る。錠剤を、通常の医薬実務において周知の方法に従ってコーティングしてよい。
経口液体調製物は、例えば、水性もしくは油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤、もしくはエリキシル剤の形態であってよく、または、使用前の水もしくは他の好適なビヒクルによる再構成用の乾燥製品として提示されてよい。そのような液体調製物は、懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化食用脂、乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオレエートまたはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含み得る)、例えばアーモンド油、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチルアルコール等の油性エステル;保存料、例えばメチルもしくはプロピルp−ヒドロキシベンゾエートまたはソルビン酸;および、所望ならば、従来の香味剤または着色剤等、従来の添加物を含有し得る。
非経口投与のために、化合物および水が典型的である滅菌ビヒクルを利用して流体単位剤形が調製される。化合物は、使用されるビヒクルおよび濃度に応じて、ビヒクルまたは他の好適な溶媒に懸濁または溶解されてよい。溶液を調製する際、化合物を注射用水に溶解し、濾過滅菌した後、好適なバイアルまたはアンプルに充填し、密封してよい。有利には、局部麻酔薬、保存剤および緩衝剤等の作用物質は、ビヒクルに溶解され得る。安定性を増強するために、組成物をバイアルに充填した後で凍結させ、水を真空下で除去してよい。次いで、凍結乾燥粉末をバイアルに密封し、付属バイアルの注射用水を供給して、使用前に液体を再構成してよい。非経口懸濁剤は、化合物がビヒクルに溶解される代わりに懸濁され、減菌を濾過によって遂行できないことを除き、実質的に同じ様式で調製される。化合物を、エチレンオキシドへの暴露によって滅菌した後、滅菌ビヒクルに懸濁させてよい。有利には、化合物の均一な分布を容易にするために、界面活性剤または湿潤剤が組成物に含まれる。
組成物は、投与方法に応じて、例えば、約0.1重量%から約100重量%までの活性材料を含有し得る。組成物が投薬量単位を含む場合、各単位は、例えば、約0.5〜1000mgの活性成分を含有することになる。成人ヒト治療に用いられる際の投薬量は、投与の経路および頻度に応じて、例えば、1日当たり約10から3000mgまでの範囲となる。
所望ならば、本発明の化合物は、1つまたは複数の追加の抗菌剤(「追加の活性剤」)と組み合わせて投与され得る。追加の活性剤と組み合わせた本発明の化合物のそのような使用は、同時、別個または順次使用のためのものであってよい。
以下で提供される実施例および調製は、本発明の化合物およびそのような化合物を調製する方法をさらに例証し例示するものである。本発明の範囲は、下記の実施例および調製の範囲によっていかようにも限定されないことを理解されたい。下記の実施例において、単一のキラル中心を持つ分子は、別段の注記がない限り、ラセミ混合物として存在する。2個以上のキラル中心を持つ分子は、別段の注記がない限り、ジアステレオマーのラセミ混合物として存在する。単一の鏡像異性体/ジアステレオマーは、当業者に公知の方法によって取得できる。
実験手順
実験は概して、特に酸素または水分感受性の試薬または中間体を用いる場合には、不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で行った。適当な場合には無水溶媒(概して、Sure−Seal(商標)製品、Aldrich Chemical Company製、Milwaukee、Wisconsin)を含む市販の溶媒および試薬を、概してさらに精製することなく使用した。質量分析データは、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)または大気圧化学イオン化(APCI)のいずれかで報告する。核磁気共鳴(NMR)データの化学シフトは、用いた重水素化溶媒からの残存ピークを参照し、100万分の1(ppm、δ)で表現する。融点は補正されていない。低分解能質量スペクトル(LRMS)は、化学イオン化(アンモニウム)を利用するHewlett Packard 5989(登録商標)、または、アセトニトリル/水に0.1%ギ酸を加えたものの50/50混合物をイオン化剤として使用するFisons(またはMicro Mass)大気圧化学イオン化(APCI)プラットフォームのいずれかで記録した。室温または周囲温度は20〜25℃を指す。
他の実施例における手順を参照する合成では、反応条件(反応の長さおよび温度)は変動し得る。概して、反応に続いて薄層クロマトグラフィーまたは質量分析をし、適当な場合にはワークアップに供した。精製は実験間で変動し得、概して、溶媒および溶離液/勾配に使用される溶媒比は、適当なRまたは保持時間を提供するように選択した。
上記の考察および以下の実施例において、下記の略号は下記の意味を有する。略号が定義されていなければ、その一般に認められている意味を有する。
aq. = 水溶液
bm = 広域多重線
bd = 広域二重線
bs = 広域一重線
d = 二重線
dd = 二重二重線
dq = 二重四重線
dt = 二重三重線
DIAD = アゾカルボン酸ジイソプロピル
DMF = ジメチルホルムアミド
DMSO = ジメチルスルホキシド
equiv. = 当量
g = グラム
h = 時間
HPLC = 高圧液体クロマトグラフィー
m = 多重線
M = モル濃度
mg = ミリグラム
mL = ミリリットル
mm = ミリメートル
mmol = ミリモル
q = 四重線
s = 一重線
tまたはtr = 三重線
T3P(登録商標)=2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン2,4,6−トリオキシド
TBS = tert−ブチルジメチルシリル
TFA = トリフルオロ酢酸
THF = テトラヒドロフラン
TLC = 薄層クロマトグラフィー
MeOH = メタノール
DCM = ジクロロメタン
HCl = 塩酸
MS = 質量分析
rt = 室温
EtOAc = 酢酸エチル
EtO = エトキシ
μL = マイクロリットル
J = カップリング定数
NMR = 核磁気共鳴
MHz = メガヘルツ
Hz = ヘルツ
m/z = 質量対電荷比
min = 分
H2N−OTHP= O−テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル−ヒドロキシルアミン
EtO = ジエチルエーテル
sat. = 飽和
出発材料の調製
調製1
エチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエートならびに個々の鏡像異性体(R)および(S)
Figure 2014510132
ステップA)
エチル2−(メチルスルホニル)プロパノエート
メチルスルフィン酸ナトリウム(103g、937mmol)を、500mLの一口丸底フラスコ内、エタノール(350mL)中の2−クロロプロピオン酸エチル(109g、892mmol)と合わせた。反応物を77℃に20時間加熱し、次いで室温に冷却させた。セライトに通す濾過によって固体を除去し、フィルターパッドをエタノールで洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をジエチルエーテル(250mL)に懸濁させ、濾過によって固体を除去した。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色油(51g、73%)として生じさせた。1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 1.32(t, J=7.05Hz, 3H) 1.67(d,
J=7.47Hz, 3H) 3.05(s, 3H) 3.83-3.92(m, 1H) 4.18-4.37(m, 2H).
ステップB)
エチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエート
水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、3.9g、17.2mmol、1.2当量)を、室温のN,N−ジメチルホルムアミド(180mL)中のエチル2−(メチルスルホニル)プロパノエート(14.8g、82.0mmol、1.0当量)の溶液に添加した。ガスの発生がおさまった後(およそ30分)、N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中のヨウ化カリウム(2.89g、17.2mmol、0.2当量)および4−ブロモブタ−1−イン(10.9g、82.0mmol、1.0当量)の撹拌混合物を、カニューレによって(およそ2時間)滴下添加した。3時間後、反応物を水(200mL)でクエンチし、得られた溶液を1:1酢酸エチル−ヘキサン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機相を、水(2×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(340gシリカゲルカラム、ヘキサン中0〜25%勾配の酢酸エチル)によって精製して、表題化合物を透明無色油(6.63g、35%)として提供した。MS(GCMS) m/z 233(M+1). 1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 1.33(t, J=7.12Hz, 3H) 1.64(s, 3H)
2.00(t, J=2.63Hz, 1H) 2.11-2.22(m, 1H) 2.22-2.32(m, 1H) 2.33-2.45(m, 1H)
2.46-2.58(m, 1H) 3.05(s, 3H) 4.28(q, J=7.16Hz, 2H).
エチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエートのキラル分離
表1(以下)において提示されている条件下、フラッシュクロマトグラフィーを使用してラセミ材料(20.0g)を分解して、鏡像異性体1(5.7g、[α]589 20=+15.5°、99%鏡像異性純度)および鏡像異性体2(4.7g、([α]589 20=−14.7°、99%鏡像異性純度)を提供した。鏡像異性体1は、エチル(2R)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエートであると決定された。
Figure 2014510132
調製2
エチル5−(ヒドロキシイミノ)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ペンタノエートならびに個々の鏡像異性体(R)および(S)
Figure 2014510132
ステップA)
エチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−エノエート
表題化合物(8.0g、46%)は、エチル2−(メチルスルホニル)プロパノエート(13.3g、74.1mmol)および4−ブロモブタ−1−エン(10.0g、74.1mmol)から、エチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエートの合成について記述されている手順(調製1、ステップB)に従うことによって調製した。MS(GCMS) m/z 235(M+1). 1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 1.33(t, J=7.17Hz, 3H) 1.63(s, 3H)
1.91-2.08(m, 2H) 2.13-2.29(m, 1H) 2.32(d, J=7.51Hz, 1H) 3.05(s, 3H) 4.29(q,
J=7.06Hz, 2H) 4.95-5.16(m, 2H) 5.67-5.93(m, 1H)
エチル−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−エノエートのキラル分離
表2(以下)において提示されている条件下、フラッシュクロマトグラフィーを使用してラセミ材料(12.2g)を分解して、鏡像異性体1(4.2g、[α]589 20=−3.7°、99%鏡像異性純度)および鏡像異性体2(4.9g、([α]589 20=+2.9°、99%鏡像異性純度)を提供した。鏡像異性体2は、エチル(2R)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−エノエートであると決定された。
Figure 2014510132
ステップB)
エチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)−5−オキソペンタノエート
2,6−ジメチルピリジン(6.1mL、52.9mmol、2.0当量)、四酸化オスミウム(tert−ブチルアルコール中2.5%w/v溶液、6.6mL、0.53mmol、0.02当量)、および過ヨウ素酸ナトリウム(23.1g、106mmol 4.0当量)を、室温の1,4−ジオキサン−水(3:1、0.27L)中のエチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−エノエート(6.2g、26.0mmol、1.0当量)の溶液に順次添加した。終夜(およそ18時間)激しく撹拌した後、反応物をジクロロメタン(0.2L)と水(0.2L)とに分配した。水相をジクロロメタン(0.2L)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物を油(6.2g)として提供した。MS(GCMS) m/z 237(M+1). 1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 1.34(t, J=7.22Hz, 3H) 1.63(s, 3H)
2.21-2.39(m, 1H) 2.56(s, 2H) 2.65-2.81(m, 1H) 3.05-3.17(m, 3H) 4.30(q,
J=7.15Hz, 2H) 9.79(s, 1H).
ステップC)
エチル5−(ヒドロキシイミノ)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ペンタノエート
重炭酸ナトリウム(2.29g、27.3mmol、1.05当量)を、室温の水(100mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(1.94g、27.3mmol、1.05当量)の溶液に添加した。ガスの発生がやんだ後(およそ30分)、エタノール(100mL)中のエチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)−5−オキソペンタノエート(6.14g、26.0mmol、1.0当量)の溶液を30分間かけて滴下添加し、反応物を終夜(およそ15時間)撹拌させた。反応混合物を減圧下で濃縮して半分の体積(およそ100mL)とし、ジクロロメタン(200mL)と水(100mL)とに分配した。水相をジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、表題化合物(6.4g、97%、E/Z異性体のおよそ1:1混合物)を提供した。MS(LCMS) m/z 252.1(M+1). 1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 1.34(td, J=7.12, 1.17Hz, 6H) 1.56-1.72(m,
6H) 2.11-2.19(m, 2H) 2.19-2.29(m, 1H) 2.44(d, J=3.71Hz, 4H) 2.51-2.63(m, 1H)
3.06(d, J=2.93Hz, 6H) 4.30(qd, J=7.12, 3.22Hz, 4H) 6.66-6.88(m, 1H) 7.43(d,
J=5.07Hz, 1H).
調製3
1−エチニル−2−フルオロ−3−メトキシベンゼン
Figure 2014510132
炭酸カリウム(3.6g、26.0mmol)およびジメチル−1−ジアゾ−2−オキソプロピルホスホネート(2.4mL、15.6mmol)を、メタノール(100mL)中の2−フルオロ−3−メトキシベンズアルデヒド(2.0g、13.0mmol)の溶液に順次添加し、反応物を室温で16時間撹拌させた。反応混合物を減圧下で濃縮した後、粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカラム、ヘキサン中0〜40%勾配の酢酸エチル)によって精製して、透明無色油(1.8g、92%)を提供した。MS(GCMS) m/z 150. 1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 3.31(d, J=0.78Hz, 1H) 3.90(s, 3H)
6.93-7.11(m, 3H).
(実施例1)
(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
Figure 2014510132
ステップA)
エチル(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタノエート
次亜塩素酸ナトリウム(6%水溶液、5.7mL、4.6mmol、2.0当量)を、ジクロロメタン(30mL)中の2−フルオロ−3−メトキシベンズアルデヒドオキシム(0.39g、2.3mmol、1.0当量)およびエチル(2R)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエート(0.53g、2.3mmol、1.0当量)の、冷却(0〜5℃)し激しく撹拌した溶液に、20分間かけて滴下添加した。二相混合物を室温で終夜(15時間)激しく撹拌させた。水(20mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料を、フラッシュクロマトグラフィー(25gシリカゲルカラム、ヘキサン中0〜90%勾配の酢酸エチル)によって精製して、透明無色油(0.49g、53%)を提供した。MS(LCMS) m/z 400.1(M+1). 1H NMR(400MHz, クロロホルム-d) δ 1.35(t, J=7.12Hz, 3H) 1.72(s, 3H)
2.29-2.47(m, 1H) 2.60-2.76(m, 1H) 2.80-2.94(m, 1H) 2.98(s, 1H) 3.09(s, 3H)
3.86-3.99(m, 3H) 4.30(q, J=7.09Hz, 2H) 6.52(d, J=3.71Hz, 1H) 7.05(d, J=1.56Hz,
1H) 7.11-7.22(m, 1H) 7.51(s, 1H).
ステップB)
(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタン酸
水酸化ナトリウム(1.0M水溶液、4.7mL、4.7mmol、4.0当量)を、1,4−ジオキサン(10mL)中のエチル(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタノエート(0.47g、1.2mmol、1.0当量)の溶液に添加し、反応物を室温で終夜(18時間)撹拌させた。水(5mL)を添加し、混合物をジエチルエーテル(25mL)で抽出した。水相を1.0M塩酸でpH=3に酸性化し、次いで酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル相を炭酸カリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、薄黄褐色固体(0.42g、96%)を提供した。MS(LCMS) m/z 372.1(M+1). 1H NMR(400MHz, メタノール-d4) δ 1.68(s, 3H) 2.26-2.41(m,
1H) 2.61-2.74(m, 1H) 2.85-3.00(m, 1H) 3.04-3.15(m, 1H) 3.16(s, 3H) 3.92(s, 3H)
6.65(d, J=3.12Hz, 1H) 7.18-7.24(m, 2H) 7.36-7.44(m, 1H).
ステップC)
(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
N,N−ジメチル−4−アミノピリジン(0.04g、0.3mmol、0.3当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.89mL、5.2mmol、4.5当量)、T3P(登録商標)(酢酸エチル中50%w/w溶液、2.7mL、4.5mmol、4.0当量)および(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタン酸(0.42g、1.1mmol、1.0当量)を、室温で30分間撹拌させた。酢酸エチル(12mL)中のO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(0.15g、1.2mmol、1.2当量)の溶液を添加し、反応物を室温で終夜(18時間)撹拌させた。水(40mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(25gシリカゲルカラム、ヘキサン中0〜100%勾配の酢酸エチル)によって精製して、(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ブタンアミドを黄褐色固体(0.23g、42%)として提供した。MS (LCMS) m/z 469.1 (M-1).
塩酸(1,4−ジオキサン中4.0M、0.49mL、1.9mmol、4.0当量)を、1,4−ジオキサン−ジクロロメタン−水(2:2:1、5mL)中の(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ブタンアミド(0.23g、0.49mmol、1.0当量)の溶液に添加し、反応物を室温で2時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(30g C18逆相カラム、水中5〜60%勾配のアセトニトリル)によって精製して、(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミドを薄褐色固体(0.09g、48%)として提供した。MS(LCMS) m/z 387.1(M+1). 1H NMR(400MHz, メタノール-d4) δ 1.67(s, 3H) 2.20-2.38(m,
1H) 2.80(s, 2H) 2.95-3.09(m, 1H) 3.10(s, 3H) 3.94(s, 3H) 6.68(d, J=3.12Hz, 1H)
7.22(dd, J=5.95, 1.17Hz, 2H) 7.33-7.51(m, 1H).
(実施例2)
(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
Figure 2014510132
ステップA)
エチル(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタノエート
次亜塩素酸ナトリウム(6%水溶液、6.0mL、4.8mmol、2.0当量)を、ジクロロメタン(20mL)中の1−エチニル−2−フルオロ−3−メトキシベンゼン(0.36g、2.4mmol、1.0当量)およびエチル(2R)−5−(ヒドロキシイミノ)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ペンタノエート(0.60g、2.4mmol、1.0当量)の、冷却(0〜5℃)し激しく撹拌した溶液に、滴下添加した。二相混合物を室温で終夜(15時間)激しく撹拌させた。水(50mL)を添加し、混合物をジクロロメタン(2×75mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(25gシリカゲルカラム、ヘキサン中0〜20%勾配の酢酸エチル)によって精製して、薄黄褐色油(0.50g、52%)を提供した。MS(LCMS) m/z 400.3(M+1). 1H NMR(400MHz, メタノール-d4) δ 1.26(t, J=7.17Hz, 3H)
1.71(s, 2H) 2.24-2.42(m, 2H) 3.09-3.20(m, 5H) 3.95(s, 3H) 4.12(d, J=7.12Hz, 2H)
6.74-6.85(m, 1H) 7.18-7.34(m, 2H) 7.41-7.54(m, 1H).
ステップB)
(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタン酸
表題化合物(0.46g、95%)は、エチル(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタノエート(0.50g、1.25mmol)から、(2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタン酸の合成について記述されている手順(実施例1、ステップB)に従うことによって調製した。MS(GCMS) m/z 372.1(M+1). 1H NMR(400MHz, メタノール-d4) δ 1.69(s, 3H) 2.45-2.56(m,
2H) 3.14(d, J=9.95Hz, 5H) 3.93(s, 3H) 6.70-6.82(m, 1H) 7.19-7.30(m, 2H)
7.37-7.52(m, 1H).
ステップC)
(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
N,N−ジメチル−4−アミノピリジン(0.04g、0.3mmol、0.2当量)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.97mL、5.8mmol、4.5当量)、T3P(登録商標)(酢酸エチル中50%w/w溶液、3.0mL、4.96mmol、4.0当量)および(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタン酸(0.46g、1.24mmol、1.0当量)を、室温で30分間撹拌させた。酢酸エチル(15mL)中のO−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(0.16g、1.3mmol、1.2当量)の溶液を添加し、反応物を室温で終夜(18時間)撹拌させた。水(40mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をフラッシュクロマトグラフィー(25gシリカゲルカラム、ヘキサン中0〜100%勾配の酢酸エチル)によって精製して、(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ブタンアミド(0.60g、10%)を提供した。MS (LCMS) m/z 469.1 (M-1).
塩酸(1,4−ジオキサン中4.0M、0.13mL、0.51mmol、4当量)を、1,4−ジオキサン−ジクロロメタン−水(2:2:1、2.5mL)中の(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)ブタンアミド(0.60g、0.13mmol、1.0当量)の溶液に添加し、反応物を室温で2時間撹拌させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた粗材料を分取HPLC(Sepax 2−エチルピリジン250×21.2mm 5μm、ヘプタン−エタノール溶媒系を溶離液として)によって精製して、(2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド(0.01g、20%)を提供した。MS(LCMS) m/z 385.0(M-1). 1H NMR(400MHz, メタノール-d4) δ 1.59-1.71(m, 3H)
2.13-2.29(m, 1H) 2.61-2.81(m, 2H) 2.80-2.99(m, 1H) 3.07(s, 3H) 3.92(s, 3H)
6.65-6.84(m, 1H) 7.16-7.30(m, 2H) 7.37-7.52(m, 1H).
(実施例3〜6)
表3中の化合物は、実施例1および2において記述されているものと同様の手順/条件を使用し、適当な出発材料を使用して調製した。出発材料は、当業者に公知の合成方法論を使用して調製した。
Figure 2014510132
(実施例7)
4−[3−(5−エチル−2−チエニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
Figure 2014510132
次亜塩素酸ナトリウム(6%水溶液、0.25mL、0.2mmol、1.3当量)を、ジクロロメタン(1.0mL)中の5−エチルチオフェン−2−カルバルデヒドオキシム(23mg、0.15mmol、1.0当量)およびエチル2−メチル−2−(メチルスルホニル)ヘキサ−5−イノエート(35mg、0.15mmol、1.0当量)の激しく撹拌した溶液に滴下添加した。反応物を30℃で16時間撹拌させた。水(1.0mL)を反応物に添加し、相を分離し、水相をジクロロメタン(1.0mL)で抽出した。合わせた有機相を減圧下で濃縮した(スピードバック(SpeedVac))。
粗材料をテトラヒドロフラン(0.7mL)に溶解した。水酸化リチウム(1.0M水溶液、0.7mL)を添加し、反応物を30℃で16時間振とうした。溶液を減圧下で濃縮(スピードバック)してテトラヒドロフランを除去し、得られた水性分をクエン酸(4.0M水溶液、0.1mL)でpH=4〜5に酸性化した。混合物を酢酸エチル(2×1.0mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した(スピードバック)。
粗材料をジクロロメタン(1.0mL)に溶解した。(アミノオキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(14mg、0.1mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(35uL、0.2mmol)および[ビス(ジメチルアミノ)メチレン](3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)オキソニウムヘキサフルオロホスフェート(38mg、0.1mmol)を順次添加し、反応物を30℃で16時間振とうした。塩酸(1,4−ジオキサン中4.0M溶液、40uL)を添加し、反応物を30℃で30分間振とうした。溶媒を圧力(スピードバック)下で除去し、粗材料を逆相分取HPLCによって精製して、表題化合物を提供した。MS (LCMS) m/z 373.0 (M+1).
(実施例8)
4−[5−(2−フルオロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
Figure 2014510132
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のN−クロロコハク酸イミド(29mg、0.22mmol、1.8当量)およびエチル5−(ヒドロキシイミノ)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ペンタノエート(51mg、0.2mmol、1.6当量)の溶液を、60℃で振とうした。4時間後、反応混合物を0〜5℃に冷却した。N,N−ジメチルホルムアミド(0.25mL)中の1−エチニル−2−フルオロベンゼン(15mg、0.13mmol、1.0当量)の溶液およびトリエチルアミン(36uL、0.25mmol、2.0当量)を添加し、混合物を0℃で1時間振とうした。反応物を60℃に加熱し、16時間振とうし、次いで減圧下で濃縮した(スピードバック)。
粗材料をメタノール(1.0mL)に溶解し、水酸化リチウム(1.0M水溶液、0.5mL)で処理し、30℃で16時間振とうした。反応物を減圧下で濃縮(スピードバック)し、得られた残留物をアセトニトリル(1.0mL)および水(0.5mL)に溶解した。2.0M塩酸(およそ0.1mL)でpH=6に酸性化後、粗材料を分取HPLCによって精製した。
精製したカルボン酸中間体を、(アミノオキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランの溶液(N,N−ジメチルホルムアミド中0.4M、0.25mL、0.1mmol)に溶解した。トリエチルアミン(21uL、0.15mmol)および[ビス(ジメチルアミノ)メチレン](3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル)オキソニウムヘキサフルオロホスフェートの溶液(N,N−ジメチルホルムアミド中0.4M、0.25mL、0.1mmol)を順次添加し、反応物を30℃で16時間振とうした。溶媒を圧力(スピードバック)下で除去し、粗材料を逆相分取HPLCによって精製して、表題化合物を提供した。MS (LCMS) m/z 357.1 (M+1).
生物学的実施例
化合物の生物学的活性を評価するために、選択されたインビトロアッセイを選択された化合物に対して行った。アッセイの1つは、グラム陰性細菌の外膜の構成成分であるリポ多糖、LPSの合成を妨害する化合物の能力を測定するものであった。この合成の妨害は細菌にとって致死的である。アッセイにより、LPSの生合成経路における最初の酵素であるLpxCを阻害する化合物の能力(IC50として測定される)を決定した。加えて、数種の細菌についてMIC(最小発育阻止濃度)を決定した。具体的なプロトコールを以下に記述する。
A)IC50アッセイ、緑膿菌(P.aeruginosa)由来のLpxC酵素(PA LpxC酵素IC50として表示される):
LpxC酵素アッセイにおけるIC50の決定は、BioTroveラピッドファイア(RapidFire)HTS質量分析(a New Lead Discoveryおよびb Inflammation and Infectious Disease、c Structural Chemistry、Schering−Plough Research Institute、Kenilworth、NJ 07033(BioTrove,Inc.12 Gill St.、Suite 4000、Woburn、MA 01801)を使用し、Malikzayら、2006 Poster、Screening LpxC(UDP−3−O−(R−3−hydroxymyristoyl)−GlcNAc deacetylase)によって記述されているものと同様の様式で行った。手短に述べると、大腸菌(E.coli)過剰発現細菌から精製した緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)LpxC酵素(0.1nM)を、0.5uMのUDP−3−O−(R−3−ヒドロキシデカノイル)−N−アセチルグルコサミン、1mg/mLのBSAおよび50mMのリン酸ナトリウム緩衝液、pH8.0を含有する50ulの最終体積で、阻害化合物の存在下および非存在下、25℃でインキュベートした。1時間の終わりに、5ulの1N HClを添加して酵素反応を停止させ、プレートを遠心分離し、次いで、BioTroveラピッドファイアHTMS質量分析システムで処理した。パーセント変換値からIC50値を算出する際には、無酵素対照を使用した。
B)MIC決定:
実施例において記述されている化合物のインビトロ抗菌活性を、米国臨床検査標準協議会(CLSI)に従い最小発育阻止濃度(MIC)試験によって評価した。Clinical and Laboratory Standards Institute.Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically;認可標準−第8版.CLSI document M7−A8[ISBN 1−56238−689−1].Clinical and Laboratory Standards Institute、940 West Valley Road、Suite 1400、Wayne、Pennsylvania 19087−1898 USA、2006;また、Clinical and Laboratory Standards Institute.Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing;Twentieth Informational Supplement.CLSI document M100−S20[ISBN1−56238−716−2].Clinical and Laboratory Standards Instituteを参照されたい。
MIC決定は、化合物の抗菌活性を評価するための標準的な実験室的方法である。MICは、終夜インキュベーションの後に細菌の可視の増殖を阻害する最低薬物濃度を表す。MIC値を決定するために、様々な薬物濃度(例えば、0.06μg/mLから64μg/mL)を定められた細菌株とともにインキュベートする。典型的には、薬物濃度範囲を2倍増分(例えば、0.06μg/mL、0.12μg/mL、0.25μg/mL、0.50μg/mL、1.0μg/mL等)に分け、種々の薬物濃度を、ほぼ同じ数の細菌とともにすべて個々に終夜インキュベートする。次いで、各濃度における薬物効果を視覚的に調査し、薬物無しの対照と比較して細菌増殖を阻害した最低薬物濃度を同定することにより、MICを決定する。典型的には、細菌は、MICよりも低い薬物濃度では増殖し続け、MIC以上の濃度では増殖しない。
以下の表4および5に記述されているMIC値は、各試験化合物を2連で評価したアッセイから導出されたものである。2連の値が0〜2倍単位で変動した事例においては、2つの値のうち低いほうを以下で報告した。一般的に言えば、2連の値が2倍を超える単位で変動したならば、アッセイを妥当でないとみなし、2連の実行間の変動が2倍以下となるまで繰り返した。上記で言及したCLSI指針に沿って、対照生物および基準化合物の両方を各MICアッセイにおいて利用して、適正な品質管理を提供した。これらの対照生物および基準化合物を用いて生成されたMIC値は、アッセイが妥当とみなされその中に含まれる定められた範囲内に収まることが必要であった。当業者であれば、MIC値は、実験ごとに変動する場合があり、現にそうなっていることを認識するであろう。一般的に言えば、MIC値は多くの場合、実験ごとに±2倍変動することを認識すべきである。各化合物および各微生物について単一のMICが報告されているが、読者は、各化合物が1回のみ試験されたと結論付けるべきではない。数種の化合物を多重試験に供した。表4および5において報告されているデータは、化合物の相対活性を反映したものであり、上述した指針に沿って、これらの場合において異なるMICが生成された可能性がある。
これらのMIC決定においては、下記の細菌株を使用した。
1)表4および5においてPA−UC12120として表示される緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)UC12120(マウス病原性)、
2)大腸菌(Escherichia coli)EC−1:VOGEL、表4および5においてEC−1として表示されるマウス病原性、
3)アシネトバクター・バウマニ(Acinetobacter baumannii)/ヘモリチカス(haemolyticus):表4および5においてAB−3167として表示される多剤耐性臨床分離株。
以下の表4および5は、実施例1〜50において記述されている最終生成物を用いて取得された結果を示す。特定の表項目が空白である場合、データは現時点で利用不可能であった。
欄1は実施例番号に対応し、欄2は化合物名を提供し、欄3は上述したLpxC酵素アッセイの結果を提供し、欄4〜6は上述した通りのMICデータを提供する。
Figure 2014510132
(実施例7〜50)
表5中の実施例7〜50は、実施例7および8において概説されているものと同様の手順/条件を使用して調製した。合成の項(スキーム1および2)において記述されている通り、生成物は、アルキンによるニトリル酸化物(インサイチュで生成する)の1,3−双極性環状付加から導出される。
表5(以下)において、欄2は化合物名を提供し、欄3〜6は表4と同じ様式で生成されたインビトロ生物学的データを提供し、欄7および8は、後述する通りの方法A、BまたはC(欄9)を使用してLCMSによって観察された質量および生成された保持時間を提供する。
方法A
カラム:アクイティ(Acquity)UPLC BEH C18 2.1×30mm 1.7μm
流速:1.3mL/分
溶媒A:水中0.05%TFA
溶媒B:アセトニトリル中0.05%TFA
勾配:0.00分−95%A、5%B
1.10分−5%A、95%B
方法B
カラム:クロスブリッジ(Xbridge)C18 2.1×50mm 5μm
流速:0.8mL/分
溶媒A:水中0.0375%TFA
溶媒B:アセトニトリル中0.01875%TFA
勾配:0.00分−99%A、1%B
0.60分−95%A、5%B
4.00分−0%A、100%B
4.30分−99%A、1%B
4.70分−99%A、1%B
方法C
カラム:クロスブリッジC18 2.1×50mm 5μm
流速:0.8mL/分
溶媒A:水中0.05%NHOH
溶媒B:アセトニトリル
勾配:0.00分−95%A、5%B
0.50分−95%A、5%B
3.40分−0%A、100%B
4.20分−0%A、100%B
4.21分−95%A、5%B
4.70分−95%A、5%B
Figure 2014510132

Figure 2014510132
Figure 2014510132
Figure 2014510132
Figure 2014510132
Figure 2014510132

Claims (14)

  1. 式Iもしくは式IIの化合物
    Figure 2014510132
    または薬学的に許容できるその塩
    [式中、
    は(C〜C)アルキルであり、
    は、水素または(C〜C)アルキルであり、
    は、水素、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、シアノ、(C〜C)ハロアルコキシ、(C〜C)ハロアルキル、ハロゲンまたはヒドロキシであり、
    Lは、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHNRSO(CH−、−(CHCONR(CH−、または−(CHNRCO(CH−であり、
    およびRは、独立に、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルまたはホルミルであり、
    nは、0、1、2、3または4であり、
    pは、0、1、2、3または4であり、
    は、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル−NR−(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルチオ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C12)アリール、(C〜C12)アリールオキシ、(C〜C12)アリールチオ、(C〜C12)アリール−NR−、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキルオキシ、(C〜C)シクロアルキルチオ、(C〜C)シクロアルキル−NR−、(C〜C12)ヘテロアリール、(C〜C12)ヘテロアリールオキシ、(C〜C12)ヘテロアリールチオ、(C〜C12)ヘテロアリール−NR−、(C〜C13)複素環、(C〜C13)複素環オキシ、(C〜C13)複素環チオ、(C〜C13)複素環−NR−、ヒドロキシ(C〜C10)アルキル、メルカプト(C〜C)アルキル、(NR)アルキル、または(NR)カルボニルであり、
    は、存在しないか、(C〜C12)アリール、(C〜C12)アリール(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C12)ヘテロアリール、(C〜C12)ヘテロアリール(C〜C)アルキル、(C〜C13)複素環、または(C〜C13)複素環(C〜C)アルキルである]。
  2. が(C〜C)アルキルであり、
    が(C〜C)アルキルであり、
    が水素であり、
    Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−または−(CHNRCO(CH−であり、
    およびRが、独立に、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、
    nが、0、1または2であり、
    pが、0、1または2であり、
    が、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C12)アリール、(C〜C12)アリールオキシ、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C12)ヘテロアリール、ヒドロキシ(C〜C10)アルキルまたは(NR)カルボニルであり、
    が、存在しないか、または(C〜C13)複素環である、
    請求項1に記載の化合物。
  3. がメチルであり、
    がメチルであり、
    が水素であり、
    Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−または−(CHNRCO(CH−であり、
    が、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、
    nが、0、1または2であり、
    pが、0、1または2であり、
    が、(C〜C12)アリールまたは(C〜C12)アリールオキシであり、それぞれについての前記(C〜C12)アリール基は、独立に、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロゲンまたはメチレンジオキシである1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
    が、存在しないか、または(C〜C13)複素環であり、前記(C〜C13)複素環はモルホリニルである、
    請求項1に記載の化合物。
  4. がメチルであり、
    がメチルであり、
    が水素であり、
    Lが、結合、−(CH−、−O(CH)−、−(CH)O(CH)−、−S(CH)−、−(CHNR(CH)−、−SONR(CH)−または−CONR(CH)−であり、
    が、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、
    が、(C〜C12)アリールまたは(C〜C12)アリールオキシであり、それぞれについての前記(C〜C12)アリール基は、独立に、(C〜C)アルコキシ、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロゲンまたはメチレンジオキシである1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり、
    が、存在しないか、または(C〜C13)複素環であり、前記(C〜C13)複素環はモルホリニルである、
    請求項1に記載の化合物。
  5. (2R)−4−[3−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    (2R)−4−[5−(2−フルオロ−3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    (2R)−4−[3−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    (2R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−(3−フェニルイソオキサゾール−5−イル)ブタンアミド;
    (2R)−4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    (2R)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−(5−フェニルイソオキサゾール−3−イル)ブタンアミド;
    4−[5−(2−フルオロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−{5−[(ベンジルオキシ)メチル]イソオキサゾール−3−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−({3−[4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルホニル)−4−オキソブチル]イソオキサゾール−5−イル}メチル)−4−メトキシベンズアミド;
    N−ヒドロキシ−4−{5−[(2−メトキシフェノキシ)メチル]イソオキサゾール−3−イル}−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−4−[5−(3−メチルフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−4−[5−(2−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−(5−{[シクロプロピル(2−フェノキシエチル)アミノ]メチル}イソオキサゾール−3−イル)−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−4−(5−{[(2−メトキシフェニル)チオ]メチル}イソオキサゾール−3−イル)−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−(3,4−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−(3−フルオロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−{5−[4−(ジフルオロメトキシ)−3−メチルフェニル]イソオキサゾール−3−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−(2,6−ジメトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−{5−[(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルオキシ)メチル]イソオキサゾール−3−イル}−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−({[(4−フルオロフェニル)スルホニル]アミノ}メチル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−(2,4−ジフルオロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−4−[5−(3−メトキシフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[5−(2,3−ジクロロフェニル)イソオキサゾール−3−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(2,6−ジメトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(3−フルオロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−[3−(2,3,4−トリフルオロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−4−[3−(4−メチルフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−[3−(2−フェニルエチル)イソオキサゾール−5−イル]ブタンアミド;
    4−[3−(3,4−ジフルオロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(3,4−ジメトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(4−フルオロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−4−[3−(4−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(3−フルオロ−4−モルホリン−4−イルフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−4−[3−(2−メトキシフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    4−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  6. がメチルであり、
    がメチルであり、
    が水素であり、
    Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−または−(CHNRCO(CH−であり、
    が、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、
    nが、0、1または2であり、
    pが、0、1または2であり、
    が(C〜C12)ヘテロアリールであり、前記(C〜C12)ヘテロアリールは、(C〜C)アルキルまたはハロゲンである1個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジニル、キノリニルまたはチエニルであり、
    が存在しない、
    請求項1に記載の化合物。
  7. がメチルであり、
    がメチルであり、
    が水素であり、
    Lが結合であり、
    が(C〜C12)ヘテロアリールであり、前記(C〜C12)ヘテロアリールは、(C〜C)アルキルまたはハロゲンである1個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジニル、キノリニルまたはチエニルであり、
    が存在しない、
    請求項1に記載の化合物。
  8. 4−[3−(5−エチル−2−チエニル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−(3−キノリン−2−イルイソオキサゾール−5−イル)ブタンアミド;
    4−[3−(3−フルオロピリジン−4−イル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−(3−キノリン−3−イルイソオキサゾール−5−イル)ブタンアミド;
    4−[3−(3−フルオロピリジン−2−イル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)−4−(3−キノリン−4−イルイソオキサゾール−5−イル)ブタンアミド
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  9. がメチルであり、
    がメチルであり、
    が水素であり、
    Lが、結合、−(CH−、−(CHO(CH−、−(CHS(CH−、−(CHNR(CH−、−(CHSONR(CH−、−(CHCONR(CH−または−(CHNRCO(CH−であり、
    およびRが、独立に、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、
    nが、0、1または2であり、
    pが、0、1または2であり、
    が、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C〜C10)アルキルまたは(NR)カルボニルであり、前記(C〜C)シクロアルキルは、ヒドロキシである1個の置換基で置換されていてもよいシクロヘキシルであり、
    が存在しない、
    請求項1に記載の化合物。
  10. がメチルであり、
    がメチルであり、
    が水素であり、
    Lが、結合、−(CH)−、−O(CH)−、−NR(CH)−または−NRCO−であり、
    およびRが、独立に、水素、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、
    が、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキルチオカルボニル、(C〜C)シクロアルキル、ヒドロキシ(C〜C10)アルキルまたは(NR)カルボニルであり、前記(C〜C)シクロアルキルは、ヒドロキシである1個の置換基で置換されていてもよいシクロヘキシルであり、
    が存在しない、
    請求項1に記載の化合物。
  11. S−ブチル({3−[4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルホニル)−4−オキソブチル]イソオキサゾール−5−イル}メチル)メチルチオカルバメート;
    N−ヒドロキシ−4−[5−(9−ヒドロキシノニル)イソオキサゾール−3−イル]−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−ヒドロキシ−4−{5−[(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチル]イソオキサゾール−3−イル}−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    エチル({3−[4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルホニル)−4−オキソブチル]イソオキサゾール−5−イル}メチル)イソプロピルカルバメート;
    {3−[4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルホニル)−4−オキソブチル]イソオキサゾール−5−イル}メチルブチルカルバメート;
    4−[3−(1−エトキシ−1−メチルエチル)イソオキサゾール−5−イル]−N−ヒドロキシ−2−メチル−2−(メチルスルホニル)ブタンアミド;
    N−シクロヘキシル−5−[4−(ヒドロキシアミノ)−3−メチル−3−(メチルスルホニル)−4−オキソブチル]イソオキサゾール−3−カルボキサミド
    である、請求項1に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の化合物を、少なくとも1つの薬学的に許容できる添加剤と混合して含む、医薬組成物。
  13. 細菌感染症を治療するための方法であって、治療有効量の請求項1から11のいずれかに記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む方法。
  14. 細菌感染症用医薬の製造における、請求項1から11のいずれかに記載の化合物の使用。
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