JP2014508672A - 乗物の車輪 - Google Patents

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Abstract

本発明は、合成物質でできたリム(1)、及びリム(1)を車輪取付部(3)に取付るための少なくとも1つのアダプター(5)を有る乗物の車輪であって、少なくとも1つのアダプターが、リム(1)内の窪み部(11)に係合する少なくとも1つの隆起部(9)を有するか、又は複数のアダプター(5)を使用する際に、少なくとも1つのアダプター(5)は、これがリムの窪み部(11)に係合するように形成されている構成を有する乗物の車輪に関する。

Description

本発明は、合成物質で作られたリムを有する、乗物の車輪に関する。
現在、乗物、特に動力付きの乗物の車輪リムは、金属材料、通常は鋼又はアルミニウムから製造される。リムは、頭部が球状又は円錐状のネジを使用して、動力付の乗物の車輪取付部、通常はブレーキドラム、又はブレーキディスクに取り付けられる。これにより、リムが取付部に押し付けられ、そしてリムにおける乗物の推進力(駆動力)の力の伝達が、リムとブレーキドラム、又はブレーキディスクにおけるリムの接触表面の領域との摩擦力によってもたらされる。
動力付の乗物の消耗を低減するために、及びエネルギーを節約するために、乗り物の重さを低減する必要がある。このために例えば、乗物のできるだけ多くの部品を、重量(質量)の小さい制作材料、例えば合成物質で作成し、そして目下の金属製制作材料を合成物質によって取り換えることが試みられている。
特許文献1(DE−U29706229)から、動力付の乗物用のリムが、繊維補強の合成物質によって製造されることが公知である。
DE−U29706229
リムに伝えられる大きな力のために、リムの合成物質はクリープ(変形)する傾向が有り、これによりリムの変形がもたらされる。ここで、繊維による補強も、クリープ及びこれによる変形を防止するためには十分ではない。更に、クリープの傾向について十分な強度を保証するであろう繊維があまりに多いと、リムを構成している材料が脆くなり、そして従って動力付の乗り物で走行する際の負荷に耐えることができない。このことは、(割れに至る可能性の有る、)リム中のひび割れによって示される。
従って本発明の目的は、リムの合成物質材料がクリープ化を開始することがなく、及び合成物質材料が更に弾性であるために、これらが裂けたり又は割れたりすることなく、力をリムに伝えることができる合成物質でできたリム、及び取付部を有する乗物の車輪を提供することにある。
上記課題は、合成物質材料のリム、及びリムを車輪取付部に固定するための、少なくとも1つのアダプターを有し、少なくとも1つのアダプターは、少なくとも1つの隆起部を有し、隆起部は、リムの窪み部と係合し(はまり込み)、又は複数のアダプターが使用される場合には、少なくとも1つのアダプターは、その全面がリムの窪み部と係合する(はめ込まれる)ように形成され、アダプターは、アダプターを車輪取付部でリムに取り付けた後、リムと車輪取付部の間に位置するように配置され、又はアダプターは、リムが、車輪取付部とアダプターの間に位置するように配置されて、取付けの後にリムの外側に位置する、ことを特徴とする乗物の車輪によって解決される。
リム、アダプター、及び車輪取付部を有する、本発明に従うユニットの分解組立図である。 リム、アダプター、及び車輪取付部を有する、本発明に従うユニットの組み立てられた状態での断面図である。 リム、及びアダプターを有する、本発明に従うユニットの分解組立図であり、アダプターが車輪取付部と一体的に形成されている。 図3に示した本発明に従うユニットの、組立てられた状態での三次元断面図である。 本発明の実施の形態でのアダプターの平面図である。 本発明の実施の形態でのアダプターの平面図である。 本発明の実施の形態でのアダプターの平面図である。 本発明の実施の形態でのアダプターの平面図である。 複数のアダプターを有するリムの詳細な平面図である。 図9に示した平面図についての断面図である。 (アダプターに)一体的に形成されたスリーブを有するアダプターを有するリム部分の断面図である。
本発明の範囲内で、「リム」という用語は、タイヤの無い、動力付の乗物の車輪を意味すると理解される。従ってリムは、タイヤを受け入れるためのリムベース付リムバンド、及びリムスター、又はホイールディスク又はホイールネイブルを有する。
リムの対応する窪み部に係合する(はまり込む)、少なくとも1つの隆起部を有する少なくとも1つのアダプターの使用、又は全面がリムの窪み部と係合する、少なくとも1つの隆起部を有する少なくとも1つのアダプターの使用により、摩擦(及び窪み部に係合している隆起部の積極的係合)によるアダプターへの力の伝達を可能とする。これにより、力が摩擦によってリムに直接的に伝えられ、そして固定装置の範囲で、リムのクリープによる変形が大幅に低減され、リムの摩擦のためにもはや損傷されることがない。更に、強化のための繊維(ファイバー)の割合が少なくなった合成物質を使用することができ、これによりリムのために必要な制作材料の弾性が維持される。
複数のアダプターが使用される場合、各アダプターがただ1つの隆起部を有することが好ましい。アダプターを一つだけ使用する場合、これが複数の隆起部を有するように形成することが好ましい。複数のアダプターが使用される場合、これを円状の区域、又は環状の区域として形成することが好ましい。更に、複数のアダプターを使用する場合、全てのアダプターを、これらが(アダプターの形に適合した)リムの窪み部に、全面的に係合するように形成することも可能であり、好ましい。ここで窪み部に係合するアダプターが、窪み部に完全にはめ込まれることができるように、窪み部を形成することが特に好ましく、ここで更に、アダプターが、リムの表面と同一面上で接続している(閉じている)ことが更に好ましい。
アダプターが、これを取付けた後、リムの外側に備えられように形成される場合、リムの、車輪取付部が存在する側にディスクが存在し、このディスクは、リムの少なくとも1つの開口部によってアダプターと結合されていることが好ましい。ディスクの使用により、リムの追加的な強化を達成することができる。更に、取り付けの後、リムは車輪取付部上に合成物質で直接的に配置されておらず、これにより、可動中のリムの耐久性が改良される。特にこれにより、可動中に作用する力によってリムがクリープを開始することを回避することができる。
特に好ましい一実施の形態では、ディスクは(取付けの後、車輪取付部と接触する)周囲縁(周回する縁)を有している。これにより、車輪取付部の均一な力の分布をリム上に得ることができる。これにより特に、リムの応力(張力)と、これによる損傷を回避することができる。周囲縁(該周囲縁により、ディスクが車輪取付部上に設けられる)は、例えば、車輪取付部に面するディスクの側の円錐形状によって達成することができる。円錐形の形状の他に例えば、ディスクの凹面の形状も考えられる。この替りに、周囲隆起部(周回する隆起部)をディスクの上に設けることも可能である。しかしながら好ましくは、ディスクは、車輪取付部に面する側上で、円錐状に形成される。ここで、ディスクを、一方面では円錐状に、そして反対側では平坦に形成することができる。この替りに、ディスクの全てを円錐状に形成することもできる。
アダプターの力をディスク、及び/又は車輪取付部に伝えることを可能にするために、少なくとも1つの開口部にスリーブが収容されていることが更に好ましい。ここで、このスリーブは、一端部面がアダプターに隣接し(面し)、又はアダプターの開口部に正確に適合して収容され、そして他端面が車輪取付部に面し、又はディスクに隣接し(面し)、又は車輪取付部又はディスク中の開口部に正確に適合して収容されているものである。ここでスリーブは、好ましくは、アダプターと同じ材料で作られている。本発明の一実施の形態では、スリーブはアダプターと一体的に形成されている。この替りに、スリーブをディスク又は車輪取付部と一体的に形成することも可能である。スリーブとアダプターが一体的になった構成では、スリーブは、好ましくは、その一端部がアダプターから離れるように形成され、そして車輪取付部又はディスクに配置され、又はディスク又は車輪取付部の開口部に正確に適合して収容される。対応して、スリーブの車輪取付部又はディスクとの一体的な構成では、スリーブの(車輪取付部、又はディスクから離れる側の)端部が、アダプター上に置かれるか、又はアダプターの開口部に正確に適合して収容される。ここで本発明で「正確に適合する」は、スリーブがその全体範囲で、遊び部分無しで開口部に設けられることを意味する。
スリーブは、好ましくは、リムを車輪取付部に取り付けるためのネジを受け入れるために形成される。この場合、スリーブは同時に、(リムを車輪取付部に固定する)ネジからの力の伝達を行う。リムを車輪取付け部に固定するためのネジ用の貫通開口部の範囲で、アダプターは、アダプターが外側に配置される場合には、アダプター内に窪み部が形成され、これにより、リムを設けるために、(目下、スチールリム又はアルミニウムリムの取付けに使用されているような)球状カラーネジ又は円錐状カラーネジを使用することができる。
この替りに、ただ1つのディスクを使用する替りに、複数のディスクを使用することも可能である。ここで例えば、リムを車輪取付部に取り付けるためのネジの各位置において、ディスクを設けることができる。複数のネジ、例えば2本のネジ、又は3本のネジをそれぞれ1つのディスクに通すように、ディスクを形成することも可能である。複数のアダプターが使用される場合には、複数のネジを使用することが特に可能である。この場合、例えば、各アダプターに一つのディスクをあてがうことができる。この替りに、複数のアダプターをそれぞれ1つのディスクにあてがうことも可能である。好ましくは環状に形成された、ただ1つのディスクを使用することが好ましい。
替りの実施の形態では、アダプターは、第一の面(領域)で、車輪取付部に配置され、及び隆起部が第1の面に対向する側上に形成され、これにより、アダプターが車輪取付部とリムの間に配置される。
更なる替りの実施の形態では、アダプターは、第1の面で車輪取付部に配置され、及びリムの少なくとも1つの開口部によって通され、ここでアダプターには、車輪取付部からそれた側に、ディスク状の拡張部が形成され、そしてディスク状の拡張部には、隆起部(隆起部は車輪取付部の方に向くように形成されている)が形成され、そしてリムの外側の窪み部に係合している。この場合、アダプターは、リムの複数の開口部を通すことができる。好ましくは、リムに中央開口部(これにより、アダプターが通される)が設けられる。
アダプターがリムと車輪取付け部の間に配置される実施の形態も、アダプターのディスクがリムの外側に配置され、そしてアダプターがリムの少なくとも1つの開口部を通される実施の形態も、アダプターは、車輪取付け部と結合することができ、そしてリムが別個の固定手段によってアダプターと結合することができる。好ましくは、両方の場合において、リム及びアダプターが連帯して車輪取付部に結合している。
アダプターが車輪取付部と一体的に形成されている実施の形態、及びアダプターが別個の構造部分である実施の形態の他に、アダプターとリムが一体的に形成されることも可能である。ここで、アダプターは好ましくは、リムの合成物質材料によって囲まれている。リムが射出成形によって製造されるか、又は他の鋳造方法によって製造される場合、アダプターがリム材料によって囲まれる(カプセル化される)ことが好ましい。このことは、アダプターがリム内にしっかりと組み込むことができるという長所を有する。アダプターがアンダーカットを有していれば、アダプターとリムのより良好な結合が得られる。この場合、合成物質材料がアンダーカットに注がれ、及び従って、安定した結合が得られる。更に、合成物質及びアダプターの結合は、アダプター表面の処理、例えばアダプター表面の粗面化(ざらざらにすること)、アダプター表面をギザギザにすること、又はアダプター表面又は合成物質に粘着促進剤を施すことによって改良することができる。
アダプターがリムと一体的に結合する場合、ただ1つのアダプター又は複数のアダプターを、リムと結合した状態で使用することができる。複数のアダプター部分が使用される場合、車輪取付部からリムへの力の均一な伝達を保証するために、これらはリムの周囲に均一に分配されることが有利である。
特に好ましい実施の形態では、リムとアダプターが一体的に形成される場合、ネジの貫通開口部に含まれるブッシュ(軸受け筒、スリーブ)がアダプターとして使用される。ここで好ましくは、駆動とブレーキのための摩擦力を車輪取付部からリムに伝えるために、十分に厚い壁厚さを有するブッシュが使用される。この替りに、少なくとも片側に皿状の拡張部を有するブッシュを使用することも可能である。ここで皿状の拡張部は、リム表面と面同一に形成され、これにより、リムを車輪取付部に取付ける際、皿状の拡張部が車輪取付部に密接(隣接)し、これにより、力が皿状の拡張部を介して、車輪取付部からリムに伝えられる。
この替りに、ブッシュをネジ貫通開口部内に、及びアダプターに一体的に形成することも可能である。この場合、ブッシュは力の伝達で補助的に作用し、アダプターの主たる力の伝達面を担わない。
一実施の形態では、リムの安定性と強度を高めるために、リムのスポークスの方向に延びる部分がアダプターに形成される。複数のアダプターが使用される場合、スポークの長さ方向に位置するアダプターは、好ましくは、スポークの方向に延びる、対応する部分を有する。ここでスポークスの方向に延びる部分は、アダプターと同じ厚さを有することができ、又より薄い壁厚さに形成することもできる。この部分が、より薄い壁厚さに形成される場合、アダプターの厚さから上記部分の厚さへの移行は連続的に進行することが好ましい。
アダプターと車輪取付部を一体的に形成する場合、リムの窪み部に係合する(はまり込む)隆起部が、車輪取付部に直接的に形成される。これにより、アダプターへの摩擦による力の伝達の必要性がなくなる。この実施の形態では、リムへの力の伝達は、窪み部に係合する(車輪取付部の)隆起部の積極的係合(positive engagement)によっても行われる。
アダプターが、リムと一体的に形成されている場合、アダプターの力は積極的係合によってリムに同様に伝えられる。リムからアダプターに伝えられる力は、摩擦力によって車輪取付部から、アダープターの車輪取付部上に位置する面に伝えられる。アダプターとリムの一体的な形成は例えば、(リムを構成する)ポリマー材料でリムを製造する際に、アダプターの周囲に射出成形する(カプセル化する)ことよって得られる。
隆起部においてアダプターからリムへ力を最適な状態で伝えることができるようにするために、アダプターの隆起部及びリムの窪み部をそれぞれ円錐状に形成し、取付けの際にアダプターの隆起部がリムの窪み部に押し付けられるようにすることが好ましい。これにより、アダプター上で、リムの遊び部分のない据え付けが保証される。
設置において遊び部分のない据え付けを得るために、アダプター上の隆起部は、リムの配置の際、リムとアダプターの間に所定の隙間を形成するように割り当てられることが好ましい。リムをアダプターに固定するネジを設置する際、隆起部が窪み部に押し付けられ、そして遊び部分のない据え付けが得られる。隙間によって、隆起部と窪み部の円錐状の接触面にプレストレス(prestress)が形成される。
別個のアダプターを設置するために、最初にアダプターを車輪取付部と結合させ、そして次にリムをアダプターに固定することが可能である。アダプターの車輪取付部との結合、及びリムのアダプターとの結合は、好ましくはそれぞれ、ネジ締めによって行われる。この替りに、及び好ましくは、リムとアダプターが一緒に車輪取付部に結合される。ここで通常、ネジ貫通開口部がリムとアダプター中に設けられ、そして対応する位置で、内部にネジ山の付いた開口部(穴)が車輪取付部に設けられる。固定のためにネジが、リムとアダプターのネジ貫通開口部を通り、そして車輪取付部の内部ネジ山部にねじ込まれる。固定のためのネジとして、好ましくは、(リム及びスリーブ、場合によりアダプター上に位置する)頭部が平坦なフランジネジが使用される。
リムとアダプターを通り、及び車輪取付部の内部ネジ山を有する開口部にねじ込まれるネジの替りに、車輪取付部に、(アダプターとリムのネジ貫通開口部を通り、そして次に適切なナットで固定される)ネジ付きボルトを備えることも可能である。
リムのネジ締めの際に、ネジ締め力のために、ネジ貫通開口部の領域が損傷を受けることを回避するために、ネジ貫通開口部にブッシュを挿入することが好ましい。ここでブッシュは、好ましくは圧力に対して安定な材料で作成される。ブッシュ用の材料として、アダプター用の材料と同じ材料が適切である。ブッシュ用の材料として、特に好ましくは金属、特に鉄に基づく金属、例えばネズミ鋳鉄、又は鋼である。
アダプターが車輪取付部と一体的に形成される場合、アダプターは好ましくは、車輪取付部の材料と同じ材料で作成される。ここで車輪取付部は、例えば、動力付の乗り物のブレーキドラム、又はブレーキディスク上に形成される。この替りに、車輪取付部を、乗り物の車輪を直接的に駆動する電気モーターに形成することも可能である。車輪取付部用の材料として、通常金属、好ましくは鉄含有金属、特に好ましくは鋼が使用される。
車輪取付部とアダプターが一体的に形成される場合、車輪取付部は隆起部を有し、これはリムの対応する窪み部に係合する。リムをアダプターと一緒に従来の車輪取付部に施すことができる、分離した(別個の)アダプターと異なり、車輪取付部及びリムは重なって合わせられ(使用され)、車輪取付部上の隆起部に対応する窪み部を有するリムだけを使用することができる。
別個のアダプターを使用する場合、これらは好ましくは、車輪取付部とアダプターの間の摩擦力によって力の伝達を可能にする所定の材料で作成される。アダプターのための適切な材料は、例えば、金属制作材料、セラミック、又は高充填の合成物質である。アダプターのための材料として特に適切なものは、金属、好ましくはアルミニウム、鉄、チタン、又はマグネシウムであり、金属は、混合物又は合金状態であっても良い。鉄が使用される場合、これらは好ましくは鋼である。ここでアダプターは、例えば、深絞りされた薄鋼板で作成される。この替りに、アダプターは鉄の鋳造部分で作成することもできる。ここで、鉄は鋳鋼としても、ねずみ鋳鉄としても使用することができる。
アダプターを作成可能な適切なセラミックは例えば、酸化アルミニウム、酸化シリシウムに基づくセラミックである。
合成物質がアダプターの材料として使用される場合、高度に強化された熱硬化性の合成物質が特に好ましい。熱可塑性、及び低度にのみ強化された合成物質と異なり、高度に強化された合成物質は、摩擦力を加える際に、クリープを発生する傾向が少ない。更に、リムは道路からの力を吸収することができるで、リム用の制作材料よりももろい制作材料をアダプターのために使用することができる。
好ましくは、リムとアダプターのための材料は、リムとアダプターのための材料の線熱膨張係数が、(アダプターのための材料の線熱膨張係数に基づいて)70%を超えて、好ましくは60%を超えて異なることのないように選択される。アダプター及び/又はリムのための材料として合成物質材料が使用される場合、上述した条件は、100〜180℃の温度範囲のために有効である。繊維補強された合成物質材料がリム及び/又はアダプターのための材料として使用される場合、この条件は、100〜180℃の温度範囲で有効であり、及び繊維に対して平行な方向、すなわち繊維の方向の線膨張について有効である。
リムのための材料として、熱硬化性の、又は熱可塑性の合成物質が使用される。これらは充填すること、又は充填しないことができる。しかしながら好ましくは、充填されたポリマーが使用される。
ポリマーとして例えば、天然及び合成ポリマー、又はその誘導体、天然樹脂、及び合成樹脂及びその誘導体、プロテイン、セルロース誘導体、及びこれらに類似するものが適切である。これらは、化学的に、又は物理的に硬化させることができ、例えば空気硬化、照射硬化、又は温度硬化させることができるが、しかし必須ではない。
ホモポリマーに加え、コポリマー又はポリマー混合物を使用することもできる。
好ましいポリマーは、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン);ASA(アクリロニトリル−スチレン−アクリレート);アクリル化アクリレート;アルキド樹脂;アルキレンビニルアセテート;アルキレンビニルアセテートコポリマー、特にメチレンビニルアセテート、エチレンビニルアセテート、ブチレンビニルアセテート;アルキレン−ビニルクロリドコポリマー;アミノ樹脂;アルデヒド及びケトン樹脂;セルロース及びセルロース誘導体、特にヒドロキシアルキルセルロース、セルロースエステル、例えばアセテート、プロピオネート、ブチレート、カルボキシアルキルセルロース、セルロースニトレート;エポキシアクリレート;エポキシ樹脂;変性エポキシ樹脂、例えば二官能性、又は多官能性ビスフェノール−A又はビスフェノール−F樹脂、エポキシ−ノボラック樹脂、臭化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂;脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエーテル、ビニルエーテル、エチレン−アクリル酸コポリマー;炭化水素樹脂;MABS(透明ABS含有アクリレート単位);メラミン樹脂;マレイン酸−無水物コポリマー;(メト)アクリレート;天然樹脂;コロフォニー樹脂;セラック;フェノール樹脂;ポエステル;ポリエステル樹脂、例えばフェニルエステル樹脂;ポリスルホン(PSU);ポリエーテルスルホン(PESU);ポリフェニレンスルホン(PPSU);ポリアミド;ポリイミド;ポリアニリン;ポリピロール;ポリブチレンテレフタレート(PBT);ポリカーボネート(例えばBayer AGからのMakrolom(登録商標));ポリエステルアクリレート;ポリエーテルアクリレート;ポリエチレン;ポリエチレンチオフェン;ポリエチレンナフタレート;ポリエチレンテレフタレート(PET);ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG);ポリプロピレン;ポリメチルメタクリレート(PMMA);ポリフェニレンオキシド(PPO);ポリオキシメチレン(POM);ポリスチレン(PS);ポリテトラフルオロエチレン(PTFE);ポリテトラヒドロフラン;ポリエーテル(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール);ポリビニル化合物、特にポリビニルクロリド(PVC)、PVCコポリマー、PVdC、ポリビニルアセテート、及びこれらのコポリマー、任意に部分的に水素化されたポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセテート、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、ポリビニルアクリレート、及び−メタクリレート(溶液中、及び分散物として)、及びこれらのコポリマー、ポリアクリレート及びポリスチレンコポリマー;ポリスチレン(硬質、及び非硬質のもの);ポリウレタン、非架橋の又はイソシアネートで架橋したポリウレタン;ポリウレタンアクリレート;スチレンアクリロニトリル(SAN);スチレン−アクリル性コポリマー;スチレンブタジエンブロックコポリマー(例えば、BASF SEからのStyroflex(登録商標)、又はStyrolux(登録商標)、TPCからのK−ResinTM);プロテイン、例えばカゼイン;SIS;トリアジン樹脂、ビス−マーレイミド−トリアジン樹脂(BT)、シアネートエステル樹脂(CE)、又はアリル化ポリフェニレンエーテル(APPE)である。更に、2種以上のポリマーの混合物を使用することができる。
特に好ましいポリマーは、アクリレート、アクリレート樹脂、セルロース誘導体、メタクリレート、メタクリレート樹脂、メラミン及びアミノ樹脂、ポリアルキレン、ポリイミド、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、例えば2官能性又は多官能性ビスフェノール−A、又はビスフェノール−F樹脂、エポキシ−ノボラック樹脂、臭化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂;脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエーテル、シアネートエステル、ビニルエーテル、フェノール樹脂、ポリイミド、メラミン樹脂、及びアミノ樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ポイビニルアセタール、ポリビニルアセテート、ポリスチレン、ポリスチレンコポリマー、ポリスチレンアクリレート、スチレン−ブタジエンブロックコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリロニトリル−スチレンアクリレート、ポリオキシメチレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アルキレンビニルアセテート、及びビニルクロリドコポリマー、ポリアミド、セルロース誘導体、及びこれらのコポリマー、及びこれらのポリマーの2種以上のブレンドである。
特に好ましいポリマーは、ポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド4.6、ポリアミド6.6、ポリアミド6.10、ポリアミド6.12、ポリアミド10.10、ポリアミド12.12、ポリアミドMXD.6、ポリアミド6/6.6、ポリアミド6/12、ポリアミド6.6/6/6.10、ポリアミドPACM.12、ポリアミド12/MACM.l、及びポリフタルアミド、いわゆるポリアミド(そのジカルボン酸成分が少なくとも50質量%のテレフタル−及び/又はイソフタル酸を含むもの)である。ここで特に好ましくは、ポリアミド4.6、ポリアミド6、ポリアミド6.6、ポリアミド6.T/6、ポリアミド6.T/6.I、ポリアミド6.T/6.I/6.6、ポリアミド10.T/6.T、ポリアミド6.6/6.10、ポリアミド6.6/6.12、ポリアミド6.T/6.11、ポリアミド6.T/12、ポリアミド6.T/5−1.T、ポリアミド9.T/8−1.T、及びこれらのものの混合物である。更に適切なポリマーは、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリブチレンテレフタレート、及びその混合物である。
通常の添加剤、例えば可塑剤、架橋剤、衝撃改質剤又は難燃剤を個々のポリマーに混合しても良い。
ポリマー材料は好ましくは、補強される。特にポリマー材料は繊維補強される。補強のために、それぞれ任意に、この技術分野の当業者にとって公知の、補強のためには通常の繊維(ファイバー)を使用することができる。適切な繊維は例えば、ガラスファイバー、カーボンファイバー、アラミドファイバー、ボロンファイバー、金属ファイバー、ミネラルファイバー、又はチタン酸カリウムファイバーである。繊維は短繊維、長繊維、又は無端繊維の状態で使用することができる。繊維は方向付けて、又は方向付けを行うことなくポリマー材料中に含めることができる。特に、無端繊維を使用する場合、方向付けた配置が通常である。ここでこの場合、繊維は、例えば、個々の繊維、ファイバーストランド、マット、織り、又は編み構造、又は粗紡の状態で使用して良い。繊維が無端繊維の状態で、粗紡として、又は繊維マットとして使用される場合、繊維は通常、成形型内に配置され、そして次にポリマー材料で注型される。このようにして製造されたリムは、単層又は複数層の構造であって良い。複数層構造の場合、個々の層の繊維はそれぞれ、同じ方向に向けることができ、又は各層の繊維は、−90°〜+90°の範囲で相互に回転していても良い。
本発明の範囲内で短繊維は、粒状の材料中の、長さが5mm未満の繊維であると理解される。長繊維は、長さが5〜30mm、好ましくは7〜20mmの、粒状材料中の繊維であると理解される。粒状材料を加工することによって通常、長繊維は短くなり、これらは製造された構造物中で通常、0.1mm〜使用した粒状材料の最大寸法の範囲に到達可能な長さを有する。通常、使用される粒状物質の大きさは、最大長さで12mm以下である。より大きな寸法を有する粒状材料では、繊維の最大長さはそれよりも長くすることもできる。
好ましくは、長繊維が使用される。長繊維を使用する場合、これらは通常、硬化する前にポリマー化合物と混合される。車輪体(ホイールボディー)の主要体は例えば、押出し、射出成形、又は鋳造によって製造することができる。好ましくは車輪体の全体が、射出成形、又は鋳造によって製造される。通常、長繊維は、方向付けされずに車輪体中に含まれる。車輪体が射出成形によって製造される場合、長繊維の方向付けは、繊維を含むポリマー化合物(ポリマー材料)を射出ノズルを通して工具(成形型)内に押し込むことによって与えることができる。ポリマー化合物中の繊維割合は、好ましくは30〜70質量%、特に45〜65質量%である。
更なる実施の形態では、ポリマー材料は、短繊維と長繊維の混合物を含む。ここで繊維部分全体における長繊維の割合は、5〜95質量%であり、そして短繊維の割合は対応して、95〜5質量%の範囲である。特に好ましくは、長繊維の割合は、繊維部分全体に対して、15〜85質量%であり、及び短繊維の割合は対応して、85質量%〜15質量%である。
繊維に加えて追加的に、任意に他の(この技術分野の当業者にとって公知であり、及び硬さ及び/又は強度が向上する作用を有する)充填材料を、合成物質材料中に含めることができる。ここでこれらには特に、好ましい方向を有してない任意、所望の粒子が含まれる。このような粒子は通常、球状体、板状態、又はシリンダー状態である。ここで粒子の実際の形状は、理想的な形状から外れても良い。特に、球状の粒子は、実際には例えば、滴状又は平らになっていることができる。
繊維の他に使用される補強剤は、例えば、グラファイト、チョーク、タルク及びナノスケール充填剤である。
補強のために特に好ましくは、ガラス繊維、又は炭素繊維が使用される。リムを製造するための材料として特に好ましくは、ガラス繊維補強のポリアミドである。
補強のためにポリアミドが使用される場合、リムをいわゆるポリアミドRIM法によって製造することが可能である。ここで、工具(成形型)内に無端繊維が配置され、そしてモノマー溶液で含浸される。次にモノマー溶液がポリマーに硬化される。
特に好ましい一実施の形態では、車輪を製造するポリマー材料は、30〜70質量%、好ましくは35〜65質量%のポリアミド、又は少なくとも2種の異なるポリアミドの混合物、及び30〜70質量%、好ましくは45〜65質量%のガラス繊維を含む。ポリアミドとして特に、PA6、PA4.6、PA6.6、PA6.10、PA6.12、又は部分的に芳香族のポリアミド、例えばPA6.T/6、PA6.T/11、PA6.T/12、PA6.T/6−3.T、PA6.T/6.6、PA6.T/6.I、PA6.I6.T、PA6.T/5−I.T、PA6.T/6.I/6.6、PA6.T/6.I/11、PA6.T/6.I/12、PA6.T/6.I/6.10、PA6.T/6.I/6.12、PA9.T/8−I.T、PA6.T/10.T、PA10.T/6.T、PA10.T/6−3.T、PA6.T/6.I/10.T/10.I、PA6.T/6.I/8.T/8.I、PA6.T/6.I/PACM.T/PACM.I、PA6.T/6.I/MACM.T/MACM.I、PA6.T/6.12、PA6.T/6.10、PA8.T/8.6、PA8.T/8.I、PA6.T/6.I/MXD.T/MXD.I、又は他のテレフタル−及び/又はイソフタル酸含有ポリアミド、及びこれらの混合物が適切である。補強繊維として、好ましくは、ガラス繊維、又は炭素繊維が、短繊維又は長繊維及びこれらの混合物として使用される。ここで繊維の断面は好ましい形状では円であるが、しかし円状でなくても良く、例えば楕円形又は平たい断面を有していることができる。
ポリアミド及びガラスファイバーの他に、使用されることが好ましいポリマー材料は、0〜30質量%、好ましくは0〜15質量%の衝撃変性剤、0〜1質量%の銅含有熱安定剤、例えばCuI/KI、0〜5質量%の黒色顔料、例えばカーボンブラック、0〜1質量%の潤滑剤及び離型剤、例えばN,N’エチレンビスステアラミド、例えばAcrawax C(登録商標)、0〜1質量%のホスファイト(二次)抗酸化剤、例えばトリス(2,4−ditert−ブチルフェニル)ホスフィット、例えばIrgafos168(登録商標)、0〜1質量%のフェノール(一次)抗酸化剤、例えばN,N’−ヘキサメチレン−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロフェニル)プロピオンアミド]、例えばIganox1098(登録商標)、0〜1質量%の障害アミン安定剤(HALS)、例えば1,3−ベンジルジカルボキシアミド、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)、例えばNylostabS−EED(登録商標とsして得られるもの)を含む。
更に、高められた熱安定剤のために、0〜2質量%のポリエチレンイミン−ホモポリマー、又は−コポリマー、例えばLupasol WF(登録商標)、及び0〜20質量%の鉄粉を含むことができる。好ましい鉄粉は鉄ペンタカルボニルを熱分解することによって得ることができる。
静電防止の仕上げのために、更に、0〜20質量%(重量%)の炭素含有添加剤、例えば導電性カーボンブラック、ナノチューブ、炭素繊維、及び「蒸気成長カーボンナノチューブ(vapor grown carbon nanotube)」が適切である。
衝撃変性剤として、好ましくは、エチレン−コポリマー又はエチレンメタクリル酸コポリマーが使用される。ここでエチレン−コポリマーは、0.1〜1%の無水マレイン酸で官能化することができる。コモノマーとして、好ましくは、1−ブテン、及び1−オクテンが使用される。コモノマーとしての1−ブテンを使用する場合、エチレンは好ましくは、55〜87%の質量割合を有し、及びコモノマーとして1−オクテンを使用する場合、50〜64.9%の質量割合を有する。1−ブテンの割合は、対応して14〜44質量%、ないし1−オクテンの割合は、35〜49%である。反応性酸として、アクリル酸、マレイン酸、又は無水マレイン酸が使用可能である。反応性酸の割合は、好ましくは0.3〜1質量%である。1−ブテン及び1−オクテンとは別に、1−ヘキセンも(替りに)コノマーとして適切である。
適切なポリマー材料の例
以降、添加パッケージ1は、混合物が、0.15質量%のCuI/KI−混合物、1.64質量%のカーボンブラック、0.25質量%のAcrawax C(登録商標)(N,N’エチレンビスステアラミド)、0.1質量%のIrgafos 168(登録商標)(トリス(2,4−ジ−(tert)−ブチレンフェニル)ホスフィット)、0.10質量%のIrganox 1098(登録商標)(N,N‘−ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロフェニル))を含むことを意味する。
添加パッケージ2には、0.25質量%のLupasol WF(登録商標)(ポリエチレンイミン)、及び1.0質量%のカルボニル鉄粉が含まれている。
実施例1
適切なポリマー混合物が、割合が60/40質量%のPA6.6/6.10から構成されている。更に、60質量%のガラス長繊維、4質量%のエチレン−コポリマー(衝撃変性剤、例えばFusabond(登録商標)N416として)及び添加パッケージ1が含まれている。
実施例2
更なる適切なポリマー混合物は、実施例1に記載されたものに、広範囲にわたり対応している。しかし、衝撃変性剤としてのエチレン−コポリマー4質量%の替りに、8質量%を含んでいる。
実施例3
更なる替りのポリマー混合物は、実施例1のものと対応しているが、60質量%のガラス長繊維の替りに、40質量%のガラス長繊維、及び20質量%のガラス短繊維を含んでいる。
実施例4
更なる可能なポリマー混合物は、PA6.10及び60質量%のガラス長繊維を含んでいる。追加的に、ここでも添加パッケージ1を含んでいる。
実施例5
車輪の製造用の、更なるポリマー混合物は、実施例4に記載されたものに対応するが、しかしながら追加的に、衝撃変性剤として4質量%のエチレンメタクリル酸コポリマー(90/10)(亜鉛、例えばSurlyn(登録商標)9520で約70%に中和)を含んでいる。
実施例6
更に適切なポリマー混合物は、実施例4の組成に対応するが、しかしながらPA6.10の替りにPA6.6を使用した。
実施例7
更なる適切なポリマー混合物は、実施例6の組成に対応するが、ここで追加的に、衝撃変性剤として、約1%の無水マレイン酸で官能化された、4質量%のエチレン−コポリマー、例えばFusabond N493(登録商標)を含んでいる。
実施例8
更なる適切なポリマー混合物は、実施例4及び6に対応するが、しかしポリアミドとして、混合割合が70:30質量%のPA6.6/6I/6.Tを使用した。
実施例9
更なる実施の形態で、実施例8からのポリマー混合物に、0.5〜1%の無水マレイン酸で官能化された、4質量%のエチレン−コポリマー、例えばExxelor(登録商標)VA1803が衝撃変性剤として混合された。
実施例10
更なる実施の形態で、ポリマーとして、平均粘度数が100ml/gのPA6.T/6を使用した。追加的に、60質量%のガラス長繊維及び添加パッケージ1を含んでいた。
実施例11
更なる替りの実施の形態で、実施例10からのポリマー混合物に、0.2〜0.3%の無水マレイン酸で官能化された、4%のエチレン−コポリマー、例えばFusabond(登録商標)NM598Dを、衝撃変性剤として加えた。
実施例12
更なる適切なポリマー混合物は、実施例1からのものに対応するが、ここで追加的に、添加剤混合物2を加えた。
実施例13
更なる実施の形態で、実施例6からのポリマー混合物に、追加的に、添加パッケージ2及び6質量%のPA6を混合した。
実施例14
更なる適切なポリマー混合物は、実施例7からのものに対応しているが、ここで追加的に、添加パッケージ2、及び6質量%のPA6が混合された。
実施例15
更なる替りのポリマー混合物は、60/40質量%の割合のPA6.6/6.10、56質量%のガラス長繊維、4質量%の(衝撃変性剤としての)エチレン−コポリマー、例えばFusabond(登録商標)N416、4質量%の導電性カーボンブラック、例えばEvonikからのPrintex(登録商標)XE2、又はChesacarb A、及び添加パッケージ1を含んでいる。
実施例16
更なるポリマー混合物は、60/40質量%の割合のPA6.6/6.10、58質量%のガラス長繊維、4質量%の(衝撃変性剤としての)エチレン−コポリマー、例えばFusabond(登録商標)N416、2質量%のカーボンナノチューブ、例えばNanocyl(登録商標)NC7000、及び添加パッケージ1を含んでいる。
実施例17
更なる適切なポリマー混合物は、60/40質量%の割合のPA6.6/6.10、40質量%のガラス長繊維、4質量%の(衝撃変性剤としての)エチレン−コポリマー、例えばFusabond(登録商標)N416、15質量%の炭素繊維、例えばTenax(登録商標)−J/E,Type HT C604、及び添加パッケージ1を含んでいる。
実施例18
更なる実施の形態で、ポリマー混合物は、60/40質量%の割合のPA6.6/6.10、58質量%のガラス長繊維、4質量%の(衝撃変性剤としての)エチレン−コポリマー、例えばFusabond(登録商標)N416、2質量%の蒸気成長カーボンナノチューブ、例えばcompany Showa DenkoからのVGCF(登録商標)又はVGCF(登録商標)−H、及び添加パッケージ1を含んでいる。
図面の説明
本発明の実施の形態が図に示されており、及び以下に詳細に説明する。
図1は、リム、アダプター、及び車輪取付部を有する、本発明に従うユニットの分解組立図である。
図2は、リム、アダプター、及び車輪取付部を有する、本発明に従うユニットの組み立てられた状態での断面図である。
図3は、リム、及びアダプターを有する、本発明に従うユニットの分解組立図であり、アダプターが車輪取付部と一体的に形成されている。
図4は、図3に示した本発明に従うユニットの、組立てられた状態での三次元断面図である。
図5〜8は、種々の実施の形態でのアダプターの平面図である。
図9は、複数のアダプターを有するリムの詳細な平面図である。
図10は、図9に示した平面図についての断面図である。
図11は、(アダプターに)一体的に形成されたスリーブを有するアダプターを有するリム部分の断面図である。
本発明の実施例
図1には、リム、アダプター、及び車輪取付部を有する、本発明に従うユニットの分解組立図が示されており、及び図2には、ユニットの組み立てられた状態での断面図が示されている。
リム1(リム1の内、タイヤを受け入れるリムリングの無いホイールだけが、ここでは示されている)が、車輪取付部3と結合される。金属でできた従来のリムでは、力は、摩擦力によって、車輪取付部3からリム1に伝えられる。合成物質が低強度であること、及び発生するせん断によりクリープが生じる傾向があるために、リム1は、合成物質で構成することができない。従って本発明に従い、リム1は、アダプター5を使用して車輪取付部3に固定される。
車輪取付部3は、例えばここに示されているように、ブレーキドラム7である。ブレーキドラム7の他に、車輪取付部3は、ブレーキディスクの部分であることもできる。車輪取付部3を、電気的に駆動する乗物の電気モーターの部分として形成することもできる。更に、車輪取付部3をホイールハブ(wheel hub)として形成することも可能である。
合成物質材料でできたリム1を使用する場合、力は(積極的係合によって)車輪取付部3から、アダプター5を介して、リム1に伝えられる。このために、アダプター5に、隆起部9が形成される。取付けの後、隆起部9は、リム1の窪み部11に噛み合う(割って入る)。そして力の伝達が、(積極的係合によって)隆起部9からリムの窪み部11へと行われる。
アダプター5の隆起部9及びリム中の窪み部11の間の積極的係合(positive engagement)を得るために、隆起部9と窪み部の側面13は好ましくは、円錐状に形成される。円錐状に形成することによって、隆起部9が窪み部11中に押され、そして隆起部9と窪み部11の間の形状安定(寸法安定)な結合が得られる。
リム1とアダプター5の車輪取付部3における固定は、好ましくは、ネジ締めによって行われる。ここで、リム1とアダプター5には、ネジ貫通開口部15が設けられている。車輪取付部3には、内部ネジ山を有する開口部17が形成されている。取付けのために、ネジ19、好ましくはフランジネジが、ネジ貫通開口部15を通ってリム1及びアダプター5に案内され、そして車輪取付部の内部ネジ山を有する開口部17にねじ込まれる。
合成物質で作成されたリム1を、取付けの際に変形させないようにするために、リム1のネジ貫通開口部15には、好ましくはブッシュ21が挿入される。ここでブッシュ21は、例えばネジ19によってブッシュに及ぼされるような圧力によって変形することがない材料で作成されている。ブッシュ21のための適切な材料は例えば、金属、例えば鋳造としての、又は鋼としての鉄、アルミニウム、チタン、又はセラミックである。
アダプター5は好ましくは、上述したように、金属、セラミック、又は高充填の合成物質で作成され、ここで材料は、摩擦による力の伝達によって、(例えばクリープによって)アダプターに変形が生じないように選択される。アダプター5及びブッシュ21は、同じ材料で作成することができるが、ブッシュ21とアダプター5に異なる材料を使用することも可能である。安定した結合を得るために、ネジ19は好ましくは平坦な下側面25を有するネジ頭部23を有する。ネジ頭部23は下側面25で、リム1に対して押し付けられ、これにより安定した結合が得られる。
図1及び2に示した実施の形態の替りに、窪み部11をリム1の外側27に設けることも可能である。この場合、ディスクを外側に有するアダプターが、リムの外側に配置され、そしてアダプターの隆起部が、車輪取付部の方向に向き、隆起部がリムの窪み部と係合する(介入する)ことができる。車輪取付部からアダプターへの力の伝達を可能とするために、アダプターは追加的に少なくとも1つの隆起部(この隆起部は、リムに案内され、そして車輪取付部に隣接している)を有する。隆起部がリムを中心で通ることが好ましい。
更に、アダプターを車輪取付け部と一体的に形成することも可能である。このことは図3及び4に示されている。
この場合、隆起部9は、車輪取付部3に、通常ハブ29上に形成される。この替りに、この場合アダプター5は、車輪取付部3と、積極的な係合方法、例えば溶接によって結合することができる。更に、アダプター5を、第1に非積極的係合(non-positively engaging)、例えばネジ締めで車輪取付部と結合させ、そして次にアダプター5とによって、又はアダプター5のネジ貫通開口部15を通して、リムを車輪取付部3と結合させることも可能である。
更なる実施の形態では、アダプター5をリムと一体的に形成することも可能である。この場合、例えばブッシュ21を、アダプター5として使用することができる。この場合、ブッシュ21の支持領域(被覆領域)を車輪取付部に十分に得るために、対応した厚い壁厚を有するブッシュを形成することが好ましく、又はこの替りに、皿状の拡張部を、ブッシュの車輪取付部上に存在する側に設けることが好ましい(この個所で、ブッシュは車輪取付部3にぴったりと隣接する)。この替りに、アダプター5は、図1及び2に示したように、リム1と一体的に形成することもでき、これは例えば、射出成形法を使用して、アダプター5をリム材料によって囲むように射出成形すること(カプセル化すること)によって行われる。アダプター5とリム1を一体的に成形する場合、例えば、アダプター5にアンダーカット(このアンダーカットにリム1の合成材料が注入される)を施すことにより、安定した結合を得ることができる。
図3〜6には、アダプター5についての種々の実施の形態が示されている。リムの大きさと車輪取付部3の形状に従い、アダプター5は、(リム1を固定するために)3個、4個、又は5個のネジ貫通開口部15を有している。ここでネジ貫通開口部15の数は、図3〜6に示されている隆起部9とは結びついていない。従って例えば、図3に示した5個のネジ貫通開口部及び5個の三角形の隆起部9の替りに、それぞれ、3個又は4個のネジ貫通開口部15及び3個又は4個の隆起部9を設けることも可能である。対応して、図4に示した実施の形態で、4個又は5個のネジ貫通開口部15及び対応して同数の楕円状の隆起部9を設けることも可能である。このことは対応して、図5に示した円形状の隆起部9、及び図6に示した正方形状の隆起部にも適用される。台形形状、三角形状、正方形形状、又は(角と縁を有する)他の任意の形状を採用する場合に、隆起部の縁部、及び角部で、強い力が作用することで損傷が発生することを回避するために、隆起部9の縁部、及び角部を丸めることが好ましい。
追加的に、ここで図3、4及び6に示した隆起部に対して追加的に、中央部に、好ましくは円形状の更なる隆起部を設けることが可能である。
アダプター5からリム1への均一な力の伝達を得るために、隆起部9は、ここで説明する実施の形態のように、アダプター5の中心点の回りを回転対象に分配して設けられていることが好ましい。ここで隆起部9が、アダプターの中心から等しい距離を有している必要はない。隆起部9は、異なる距離で設けられることができ、この場合、それぞれ少なくとも2個の隆起部9が中心から等しい距離を有し、そして等しい距離を有する隆起部9がアダプター5の中心の回りに、点対象に設けられていることが好ましい。
図9は、複数のアダプターを有するリムの部分の平面図である。
複数のアダプター5が使用される場合、これらは好ましくは、アダプター5の中心回りに回転対象に分配して設けられる。この場合、それぞれの2個のアダプター5間の距離は等しい距離である。ここで特に好ましくは、アダプター5が、1つのアダプター5が常に、(リム1を車輪取付部に固定するためのネジ31用の)貫通開口部も存在する個所に位置しているように配置される。複数のアダプターを使用する場合、アダプターは好ましくはそれぞれ、円の区分の形状で形成される。しかしながら他の任意の形状を使用することも可能である。アダプター5は例えば、3角以上の多角形に形成されることも可能であり、ここで、多角形の少なくとも1面が湾曲した状態で形成されていることも可能である。ここで湾曲(カーブ)は、凹面に形成されても、凸面に形成されても良い。ここで図9に示したアダプター5は、4つの角部を有する多角形に形成されており、ここで2つの対向する側が湾曲しておらず、及び他の対向する2の側がそれぞれ湾曲しており、ここで1つの湾曲、すなわちリムの中央開口部33に向いている湾曲は凹面であり、対向する側の湾曲は凸面である。
強度を改良し、及び質量(重量)を低減するために、ここで個別に表示されたリム1には、リブ35が設けられている。ここでリブ35の一部は、中心から外側へと星型になっている。リブ35の他の部分は、円周状に形成されている。
アダプター5がそれぞれリム1のスポークの長さ方向に設けられている場合、アダプター5は、ここでは図示されていない(スポーク方向に延びる)部分を有することができる。このために、アダプター5をスポークの方向に延ばすことが可能である。ここでスポークの方向に延びることができる部分は、アダプター5と同じ厚さを有することができ、又はより薄い厚さを有することもできる。
図10は、図9に示した平面図の断面図を示している。この図は、アダプター5が、リム1の窪み部11に位置するディスクとして形成されていることを示している。アダプター5はスリーブ37と一体的に結合しており、これはリム1のネジ貫通開口部15を通して案内されている。ここでスリーブ37は、リムの強度を追加的に改良するように作用する。アダプター5から離れる側の端部で、スリーブ37はディスク41の開口部39にぴったりと(正確に)収容されている。好ましくはディスク41は、リング状に形成されており、そしてリム1の車輪取付部に向く側に配置されている。ここでディスク41は好ましくは、取付けの後、周回する縁部で、車輪取付部に一様に(ぴったりと)適合している。このために例えば、ディスクの車輪取付け部に向いた側を円錐形に形成することが可能であり、ここで非常に小さな頂角の円錐で十分である。使用される全てのアダプター5が結合しているリング状のディスク41の他に、この替りに、各アダプター5に1つのディスクを割り当てるか、又は複数のディスクを割り当てること(それぞれ少なくとも2つのアダプター5と結合している)が可能である。しかしながら、リムの中央開口部33をリング状に取り囲むディスク41を1つだけ使用することが好ましい。
ここで示している実施の形態では、アダプター5が収容されている窪み部11は、アダプター5よりも深く、アダプター5が窪み部内に完全に配置され、そして窪み部11の側壁43がアダプター上に突き出ており、ネジ頭23を有するネジ31が、窪み部に同様に収容されている。ここでアダプターは使用したネジタイプに適合した開口部を有しており、これにより、従来の車輪ネジ、例えばテーパーカラーネジ、又は球状カラーネジを使用して、リム1を車輪取付部に固定することができる。図10には、テーパーカラーネジが例示されている。
ディスク41からリムへの追加的な力の伝達を行うために、スリーブ37及びネジ31とは別に、リム1の対応する止まり穴47にボルト45を設けることもできる。ここで止まり穴は、それぞれ、2つのネジ貫通開口部15の間に存在する。ボルト45の替りに、任意所望の形状を有する隆起部を備えたディスクを形成し、そしてリムに窪み部(この窪み部に、隆起部が係合する)を設け、これにより、ディスクを同様にアダプターとして作用させることも可能である。
図10に示したようなスリーブ37とアダプター5を一体的に形成することの他に、この替りに、アダプター5及びスリーブ37を2つの部分として形成することも可能である。この場合、スリーブは、アダプター内の開口部にぴったりと(正確に)適合して案内されることによって、ディスク41の場合で示したように形成することができ、又はこの替りに、及び好ましくは、図11に示したように、一端部面でアダプター5に配置される。
1 リム
3 車輪取付部
5 アダプター
7 ブレーキドラム
11 窪み部
13 側面
15 ネジ貫通開口部
17 内部ネジ山を有する開口部
19 ネジ
21 ブッシュ
23 ネジ頭
25 下側面
27 外側
29 ハブ
31 ネジ
33 中央開口部
35 リブ
37 スリーブ
39 開口部
41 ディスク
43 窪み部11の側壁
45 ボルト
47 止まり穴

Claims (22)

  1. 合成物質材料製のリム(1)、及びリム(1)を車輪取付部(3)に固定するための、少なくとも1つのアダプター(5)を有し、
    少なくとも1つのアダプター(5)は、少なくとも1つの隆起部(9)を有し、隆起部(9)は、リム(1)の窪み部(11)と係合し、又は複数のアダプター(5)が使用される場合には、少なくとも1つのアダプター(5)は、その全面がリムの窪み部(11)と係合するように形成され、
    アダプター(5)は、リム(1)を車輪取付部(3)に取り付けた後、リム(1)と車輪取付部(3)の間に位置するように配置され、又は
    リム(1)が、車輪取付部(3)とアダプター(5)の間に位置するように配置されて、アダプター(5)が、取付けの後にリム(1)の外側に位置する、ことを特徴とする乗物の車輪。
  2. アダプター(5)がリム(1)の外側に位置し、リム(1)の車輪取付部(3)と向き合う側に、ディスク(41)が配置され、ディスク(41)は、リム(1)の少なくとも1つの開口部によって、アダプター(5)と結合されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物の車輪。
  3. ディスク(41)が周囲縁部を有し、該周囲縁部は取付けの後、車輪取付部(3)と接触することを特徴とする請求項2に記載の乗物の車輪。
  4. 少なくとも1つの開口部に、スリーブ(37)が設けられ、スリーブ(37)は一端部面が、アダプター(5)と隣接し、又はアダプター(5)の開口部中に正確に適合して収容されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の乗物の車輪。
  5. スリーブ(37)が、他端部面で車輪取付部(3)に、又はディスク(41)に隣接しているか、又は車輪取付部又はディスクの開口部に正確に適合して収容されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  6. スリーブ(37)は、リム(1)を車輪取付部(3)に取付けるためのネジを受け入れるために形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の乗物の車輪。
  7. スリーブ(37)は、アダプター(5)と一体的に、又はディスク(41)と一体的に形成されていることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  8. 各アダプター(5)に1つのディスクがあてがわれるか、又は少なくとも2つのアダプター(5)、特に全てのアダプター(5)と結合している1つのディスク(41)が供給されることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  9. リム(1)のスポークの延長部分にアダプター(5)が配置され、アダプター(5)は、スポークを強化するために、スポークの方向に延びている部分を有することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  10. アダプター(5)が車輪取付部(3)とリム(1)の間に配置され、アダプター(3)が分離した構造部分であり、該構造部分は、取付けの後、そのリム(1)から逸れた側が、車輪取付部(3)に隣接しており、又は車輪取付部(3)と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物の車輪。
  11. 複数のアダプター(5)を有し、各アダプター(5)が、円の切片として形成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  12. リム(1)の車輪取付部(3)とのネジ締めを行うための貫通孔が形成されている各個所に、アダプター(5)が配置されることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  13. アダプター(5)の隆起部(9)とリム(1)の窪み部(11)が、それぞれ円錐状に形成され、これにより、アダプター(5)の隆起部(9)が、取付けの際、リム(1)の窪み部(11)に押し付けられることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  14. アダプター(5)が、車輪取付部(3)とアダプター(5)の間の摩擦による力の伝達を可能にする材料で作られていることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  15. アダプター(5)が、金属材料から、セラミック、又は高充填合成物質から作られていることを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  16. リム(1)とアダプター(5)のための材料は、リム(1)のための材料の熱線膨張係数とアダプター(5)のための材料の熱線膨張係数が、アダプター(5)のための材料の熱線膨張係数を基準にして70%を超えて異なっていないように選ばれることを特徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  17. 車輪取付部(3)とアダプター(5)が一体的に形成される場合、車輪取付部(3)が隆起部を有し、この隆起部は、リム(1)の対応する窪み部に係合することを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  18. アダプター(5)が、リム(1)の合成物質材料によって囲まれていることを特徴とする請求項1〜17の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  19. リム(1)の合成物質材料が、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンスルホン、ポリスルホン、ポリプロピレン、又はポリアミドから選ばれることを特徴とする請求項1〜18の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  20. リム(1)の合成物質材料が、強化されていることを特徴とする請求項1〜19の何れか1項に記載の乗物の車輪。
  21. リム(1)の合成物質材料の強化のために、短繊維、長繊維、又は無端状繊維が使用されることを特徴とする請求項20に記載の乗物の車輪。
  22. 繊維の材料が、カーボン、ガラス、アラミド、バーソルト、金属又は鉱物から選ばれることを特徴とする請求項21に記載の乗物の車輪。
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