JP2014508599A - シリコン哺乳瓶 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、シリコン素材の本体及び乳首のみがミルクや口腔と接触するので、環境ホルモンへの露出などの有害性がなく、シリコン材特有の柔軟性によって母体と類似した触感を提供でき、幼児の感性発達にも寄与できるシリコン哺乳瓶に関する。
【解決手段】本発明のシリコン哺乳瓶は、上側係止部が形成されている瓶首部と、その下部に備えられた肩部とを持ち、エラストマー材からなる本体;前記本体の上面と接触するフランジと、その上部に延設された腰部と、この腰部の上部に延設されたタップとを持ち、エラストマー材からなる乳首;及び前記本体の瓶首部に結合される第1締結リングと、前記第1締結リングと螺合するとともに前記乳首のフランジの上面を覆う第2締結リングとを持ち、本体と乳首を密着して結合させる締結手段;を含んでなり、前記本体の肩部と瓶首部の上側係止部の間に前記第1締結リングが結合されていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は幼児用哺乳瓶に係り、より詳しくは
環境ホルモンが発生しないシリコン(silicone)で作られてミルク授乳の安全性が確保され、
特にシリコン素材からなって軟質特性を持つ本体と乳首が互いに安定に押圧密着して水密性結合構造が保障されるように締結手段を硬質締結リングで構成するとともに、
シリコン(silicone)素材の本体及び乳首のみがミルクまたは口腔と接触するものなので、合成樹脂素材による環境ホルモンの露出の危険など、確認された有害さあるいは疑心される有害さがなく、
シリコン材特有の柔軟性によって母体と類似した触感を提供することができるので、幼児の感性発達にも寄与することができる
シリコン哺乳瓶に関するものである。
周知のように哺乳瓶は、新生児及び幼児の成長に必要な母乳の代用にミルクを授乳しようとするときに使われるものであり、一般的に、ミルクが保存される本体と、タップを備えた乳首と、前記本体と乳首を締結する締結手段とを含んでなる。
そして、本体は安価で軽くて壊れにくい透明なプラスチック(合成樹脂)材等からなり、乳首はタップを幼児が吸うことができるように軟質材からなり、締結手段は本体の上部外周縁に螺合し、乳首を本体の上部に押圧して密着させる。
そして、一度使用した哺乳瓶は細菌が繁殖するおそれがあるため、沸騰水で煮て殺菌処理することで、幼児が哺乳瓶を通じて病菌に感染しないようにする。
しかし、プラスチック材からなる哺乳瓶を沸騰水で消毒するとき、人体に有害な環境ホルモンが発生し、この環境ホルモンはミルクを介して幼児の身に伝達されて悪影響を与える問題がある。また、環境ホルモンは、ミルクを混合するために哺乳瓶本体にお湯を注いだときにも発生する。また、本体がガラス素材からなる哺乳瓶は重く、特有の硬さによって情緒的にも良くなく、強化ガラスや耐熱ガラスを使用した場合でも破損しやすいという問題がある。
このように、幼児用哺乳瓶において有害な環境ホルモンが発生する問題を防止するために、近年、韓国登録特許第0621163号の“シリコン幼児用哺乳瓶”に開示されているように、哺乳瓶の材質としてシリコンを使ったものなどが販売され始めている。シリコンは値段がちょっと高いが、熱に強くて環境ホルモンが発生しないので、最近はその需要が増加している。
そして、哺乳瓶には、幼児がミルクを吸い込んだミルク量の分だけ外部空気が内部に流入して哺乳瓶の内部圧力を維持させるための空気流入口が備えられている。従来の哺乳瓶においては、空気流入口が外部に直接露出するように乳首に備えられている。
ところで、ミルクの授乳のときは、通常タップを幼児が加え、本体を上部に位置させることでミルクが易しくタップを通じて排出されるようにするが、従来のように空気流入口が乳首に備えられて直接外部に露出する場合には、幼児が授乳中にミルクの吸入をしばらく止めれば、ミルクの水圧によって空気流入口を通じて哺乳瓶からミルクが逆に流出することがたびたび発生する。そして空気流入口を通じて流出したミルクは、表面に沿って流れ幼児の顔に落ちて不快感を引き起こし、又外部に露出したミルクには外部の細菌が浸透して幼児に浸透して細菌感染を引き起こすこともある。
したがって、幼児が授乳中にミルクの吸入をしばらく止めた場合でも、哺乳瓶の内部のミルクが空気流入口を通じて流出することを最小化し、流出した場合でも哺乳瓶の表面に沿って流出したミルクが下がって幼児の顔に落ちるとか幼児の口に流入することを最小化する必要がある。
そして、哺乳瓶の構成要素、つまり本体、乳首、締結手段などは互いに分離できるようにし、隙間に詰まった異物の除去と、沸騰水による消毒洗浄などが容易になるようにして衛生を強化する必要があり、分離後に再組立結合の際には組立結合が便利であり、隙間を通じてミルクが漏出しないように堅く結合されるようにする必要がある。
しかし、シリコンは柔らかい特性を持ち、外力によって押されて形状が変形しやすい特徴があるので、組立結合を難しくし、望まない結合隙間を発生させる問題がある。特に、前記韓国登録特許第0621163号の“シリコン幼児用哺乳瓶”のように、締結手段として哺乳瓶結合体が単にシリコン材の本体口部の外周縁に嵌合され、締結手段としてタップ栓が前記結合体に螺合される方式の哺乳瓶においては、結合体が本体口部の外周縁に単に嵌合されるだけであり、結合体と本体を互いに結合させる別途の手段が備えられていない。それで、結合体と栓の螺合の際あるいは結合解除の際、結合体と本体が別に動作することになる。言い換えれば、螺合の際または解除の際、本体が結合体に嵌合された状態で回転するため、結合体と栓間の結合または解除を邪魔し、結合体と栓の間に堅固な結合がなされなくて本体と乳首間の密着結合を邪魔する。また、使用者は一方の手で本体を握り他の手では栓を握って回すことで結合体と栓を螺合させる。この際、本体を握る外力によって本体の形状が変形した状態で本体と栓が結合されることにより、本体と乳首の接触部位には結合隙間が発生するおそれが大きい。
なお、シリコンの軟質特性上、本体を押圧すれば、スクリューなどによって結合された栓及び結合体が本体から離脱し易すいとの問題が発生し、もし授乳中にこのような現象が発生すれば幼児の安全まで脅かすことになる。
したがって、哺乳瓶をシリコン材で作るときには、締結手段が本体と乳首を簡便に結合及び解除できるようにするとともに、このときの結合が互いに堅固になり結合隙間を発生せず、かつ外力によって容易に結合が解除されないようにする必要がある。しかし、従来技術によるシリコン哺乳瓶にはこのための手段が備えられていない。
韓国登録特許第0621163号
本発明はこのような従来技術による哺乳瓶の問題を解決するためになされたもので、
本体と乳首を環境ホルモンが発生しないシリコン材で製作し、
エラストマー材であるシリコン材の限界を考慮して本体と乳首が互いに押圧されて密着することができる構造を導入することで、
意図しない外力によって本体以外の構成が本体から離脱するか、あるいは
このような問題などによって密閉性に問題が生じてミルクが漏れ垂れる等により汚くなり汚染を引き起こし、甚だしくは幼児や保育者が熱傷などの傷害を被る
状況が発生しないようにする、結合の安全性及び使用の便宜性が保障されたシリコン哺乳瓶を提供することを主目的とする。
特に、本体と乳首が互いに押圧されて密着することができる構造を導入するにあたっても、単純な結着性のみを考慮するものではなく、製品生産性とデザイン的美観を一緒に考慮した構造を持つシリコン哺乳瓶を提供することを目的とする。
また、授乳の際に外部空気の流入のための空気流入口を乳首ではなくて本体に形成して流入口でのミルク圧を低めることで、逆に空気流入口を通じてミルクが流出する危険を減らし、
空気流入口は締結手段の第1締結リングが取り囲むようにすることにより、空気流入口を通じてミルクが流出しても流出したミルクが表面に沿って下がらないようにし、不快感または流出したミルクの吸入による細菌感染を防止し、
衛生強化のためにすべての構成要素が互いに分離できるようにして、洗浄及び沸騰水による消毒が簡便になされるようにし、後続の結合においても構成要素が互いに堅固に結合できるようにしたシリコン哺乳瓶を提供することを目的とする。
前記のような課題を解決するための本発明のシリコン哺乳瓶は、
上側係止部が形成されている瓶首部と、この瓶首部の下部に備えられた肩部とを有し、エラストマー材からなる本体;
前記本体の上面と接触するフランジと、このフランジの上部に延設された腰部と、この腰部の上部に延設されたタップ(tap)とを有し、エラストマー材からなる乳首;及び
前記本体の瓶首部に結合される第1締結リングと、前記第1締結リングと螺合するとともに前記乳首のフランジの上面を覆う第2締結リングとを有し、本体と乳首を密着して結合させる締結手段;を含んでなり、
前記本体の肩部と瓶首部の上側係止部の間に前記第1締結リングが結合されていることが好ましい。
また、本発明によるシリコン哺乳瓶において、
前記乳首は、フランジと腰部の間に凹溝が形成され、
前記第2締結リングは、前記凹溝に結合される押圧部を持ち、
前記乳首の腰部は、硬直性の付与及び支持力の補強のために、腰厚部の形態になっており、
前記第2締結リングの押圧部は内周面に突設され、
前記押圧部は、乳首の腰部の下端部と凹溝の間に介在されていることが好ましい。
また、本発明によるシリコン哺乳瓶において、
前記本体の瓶首部の上側係止部は、本体上端から放射状に形成された側方延長部と、前記側方延長部の端部から下方に突設されて第1締結リングの上端を取り囲む下方延長部とからなり、第1締結リングの上端は前記本体の上側係止部に係合され、
前記本体の肩部は、硬直性の付与及び支持力の補強のために、肩厚部の形態になっており、
第1締結リングは、上端に挿合部を持ち、前記本体の上側係止部は、下方延長部の内側に前記挿合部が結合される挿入溝が形成され、
前記第2締結リングの内周面には、第1締結リングとの締結の際、前記本体の瓶首部の上側係止部を直接押圧する押圧部を持ち、
第1締結リングは、上下結合方向表示部を備えており、
前記本体の瓶首部は、前記第1締結リングが取り囲む定着面に、授乳時に外部空気が流入する外気供給流入口が形成されていることが好ましい。
このような構成を持つ本発明によるシリコン哺乳瓶は、
本体と乳首をシリコンで製作して環境ホルモンによる悪影響から幼児を保護し、
特に第1締結リングに対する第2締結リングの締結の際、本体の下方延長部(または側方延長部または下方延長部及び側方延長部)の上面を第2締結リングの押圧部が押圧し、これと同時にタップ部のフランジ上面を第2締結リングの押圧部が押圧することにより、哺乳瓶の内部で本体と乳首が強く押圧されて密着し、
エラストマーというシリコン材の特性上、外力によっても本体と本体以外の構成品の間の締結構造が解除されなく、
幼児を対象とする安全な使用を保障することができるという効果を持つ。
何よりも密閉性に問題がないので、ミルクが漏れたりして汚染を引き起こし、甚だしくは幼児や保育者が熱傷などの傷害を被る状況が発生しなくなる。
また、シリコン(silicone)素材の本体及び乳首のみがミルクや口腔と接触するものなので、合成樹脂素材による環境ホルモンへの露出の危険など、確認された有害性または疑われる有害性がなく、シリコン材特有の柔軟性によって母体と類似した触感を提供することができ、幼児の感性発達にも寄与することができる。
特に、簡単な構造によって量産性とデザイン的美観を生かすとともに、シリコン哺乳瓶の限界、つまりシリコン哺乳瓶の使用時に予見される安全事故(本本以外の構成品間の締結構造の解除)を前もって防止するという効果を持つ。
そして、空気流入口が本体に形成されるので、哺乳瓶の内部のミルクによる水圧を小さく受けることにより空気流入口を通じてミルクが逆に外部に流出するおそれが小さく、
空気流入口の外部は第1締結リングによって取り囲まれるので、流入口を通じて一部のミルクが流出しても本体と第1締結リングの隙間に収容されることにより哺乳瓶の表面に流出したミルクが下がらなく、
流出する累積ミルクの量が隙間に収容可能な量を超えても、幼児が哺乳瓶のミルクを吸いこめば、隙間に収容されていたミルクがまた流入口を通じて内部に収容され、流出したミルクが哺乳瓶の表面に沿って下がるおそれはほとんどないので、流出するミルクによる不快感の誘発と、流出して表面を下がるうちに浸透した細菌がミルクに浸透して幼児に吸収される細菌感染を誘発するおそれが小さいという効果を持ち、究極には幼児を含む使用者の安全と便宜性を一緒に考慮したシリコン哺乳瓶を得ることができるという効果を持つ。
本発明の第1具現例による小容量シリコン哺乳瓶の図である。 本発明の第1具現例による大容量シリコン哺乳瓶の図である。 本発明の第1具現例による大容量シリコン哺乳瓶の要部図である。 本発明の第2具現例によるシリコン哺乳瓶の斜視図である。 本発明の第2具現例によるシリコン哺乳瓶の分解斜視図である。 本発明の第2具現例によるシリコン哺乳瓶の構成品である乳首、第1及び第2締結リングの底面斜視図である。 本発明の第2具現例によるシリコン哺乳瓶の結合断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明は多様な変更を加えることができ、いろいろの形態を持つことができる。以下、具現例(態様、aspect)または実施例を詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明は、その思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものに理解しなければならない。
各図において同一の参照符号、特に十の桁及び一の桁、または十の桁、一の桁及びアルファベットが同じ参照符号は同一または類似の機能を持つ部材を示し、特に言及がない場合、図面の各参照符号が指称する部材はこのような基準に準ずる部材に把握すれば良い(特に、図1〜図3の第1具現例に係わる第1図群は2桁の、図4〜図7の第2具現例に係わる第2図群は3桁の参照符号を採用したことに主な違いがある)。
また、各図において、構成要素は理解の便宜上、大きさや厚さを誇張して大きく(または厚く)あるいは小さく(または薄く)表現するとか単純化して表現しているが、これによって本発明の保護範囲が制限されて解釈されてはいけない。
本明細書で使用した用語はただ特定の具現例(態様、aspect)または実施例を説明するために使用されたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上特に明記しない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”または“なる”などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせの存在または付加の可能性を予め排除しないものに理解されなければならない。
特に定義がない限り、技術的ないし科学的な用語を含み、ここで使われるすべての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって一般的に理解されるものと同一の意味を持っている。一般的に使われる辞書に定義されているもののような用語は関連技術が文脈上持つ意味と一致する意味を持つものに解釈されなければならなく、本出願において明らかに定義しない限り、理想的なあるいは過度に形式的な意味に解釈されない。
本明細書に記載された“第1”、“第2”などは互いに異なる構成要素であることを区分するために指称するものであり、製造手順を限定するものではなく、発明の詳細な説明と請求範囲でその名称が一致しないこともある。
本発明によるシリコン哺乳瓶を説明するにあたり、便宜上厳密ではない概略の方向基準を図1に基づいて特定すれば、図示の状態で上下及び左右を分け、他の図に関連した発明の詳細な説明及び請求範囲においてもこの基準によって方向を特定して記述する。
本明細書及び請求範囲において本発明による哺乳瓶の内部のミルクとこれを吸い込む幼児が接する哺乳瓶のすべての構成部分(本体と乳首)は環境ホルモンへの露出のおそれがないシリコン(silicone;珪素樹脂)材で構成したが、本体及び乳首の素材をシリコン材に限定するものではない。
すなわち、シリコン材ではないとしても、これに対応する機能を持ち、つまり環境ホルモンへの露出の危険がなく、熱湯による消毒が可能なエラストマー(elastomer;弾性重合体)材のものに取り替えられることができる。
したがって、本明細書における名称及び請求範囲のカテゴリーで‘シリコン’哺乳瓶と指称したことは、環境ホルモンへの露出などの合成樹脂素材による危険性がない多様なシリコンなどのエラストマーを代表して象徴的に指称するためであり、これによって本発明の保護範囲が制限されて解釈されてはいけない。
図1〜図3の第1具現例に係わる第1図群において、図1は本発明の第1具現例による小容量シリコン哺乳瓶Bに関するもので、[A]は結合斜視図、[B]は分解斜視図、[C]は分解断面図であり、図2は本発明の第1具現例による大容量シリコン哺乳瓶Bに関するもので、[A]は結合斜視図、[B]は結合断面図であり、図3は本発明の第1具現例による大容量シリコン哺乳瓶Bに関するもので、多様な観察角度で示すものである。
一点鎖線円“C1a”は、哺乳瓶を幼児が吸うとき、外気を哺乳瓶の内部に供給するための案内溝16及び流入口を中心として哺乳瓶本体10の外部から観察したものであり、一点鎖線円“C1b”は外気供給流入口15の部分を哺乳瓶本体10の内部で観察したものであり、一点鎖線円“C2a”はスリット型外気供給流入口15の部分を軸として垂直に切開して外部から観察した要部斜視断面図であり、一点鎖線円“C2b”はスリット型外気供給流入口15の部分を軸として垂直に切開して内部で観察した要部斜視断面図であり、一点鎖線円“C3”は垂直に切開して外部から観察した要部斜視断面図で、スリット型外気供給流入口15と案内溝16を一緒に観察することができ、一点鎖線円“C4a”はスリット型外気供給流入口15が観察されるようにした要部平断面図であり、一点鎖線円“C4b”は変形例を示すもので、円形外気供給流入口15mが観察されるようにした要部平断面図である。
図1及び図2において、本発明によるシリコン哺乳瓶Bは、幼児の月齢による摂取量を考慮して、所用量または大容量の本体10を導入することができ、さらに必要によって乳首20も大きさを多様にすることができる。
本発明によるシリコン哺乳瓶は、本体と乳首をシリコンなどの環境に優しい素材で製作したので、環境ホルモンへの露出の危険などの確認された有害性または疑われる有害性がなく、特にエラストマー材特有の柔軟性によって母体と類似した触感を提供することができ、幼児の感性発達にも寄与することができる。
柔軟なシリコン本体と乳首は締結手段によって単純で力強く分離及び結合可能である。これらの締結手段は特に硬質の第1及び第2締結リングで構成され、本体と乳首が互いに安定に押圧されて密着して水密性結合構造が保障され、ひいては第1及び第2締結リングは、ミルクなどの内容物または幼児の口腔と接触しない形態なので一層安全である。
前記本体10は内部に収容空間Sを持ち、外部からミルクなどの容量を確認することができる目盛り10g(図1[B]の右側一点鎖線円内に示された目盛りだけの正面図から確認できるように、左側に‘ml’の単位で‘10ml’間隔の目盛りがあり、右側には多様な消費者層を考慮して‘fl oz’の単位(アメリカ式、液量オンス(fluid ounce))で‘0.5fl oz’間隔(約140.2ml)の目盛りが配列されている)が備えられており、全体としてスムーズな曲線を成しており、腰部10Wの部分は凹形であるので、シリコン特有の摩擦力に加え、幼児が単独で握ってミルクなどを摂取するのに適した人体工学的構造を持っている。
また、前記本体10は腰部10W上に外径が拡張した肩部10Sを持ち、肩部上には瓶首部10Nが備えられている。
この瓶首部10Nの外周面は、締結手段Cを構成する締結リング30、40の中で第1締結リング30が接触する定着面13をなし、その上端には上側係止部11が形成されて第1締結リングの上向離脱を制限するようになる。
前記‘瓶首部’はその形状と相対的な内外径が重要なものではなく、第1締結リングが定着・結合される部位として機能することが基本であるので、この基本的な機能を中心として解釈されなければならなく、本明細書及び請求範囲で指称する‘瓶首部’の語義によって本発明が制限されて解釈されてはいけない。
前記乳首20の下端には、前記本体の上面特に上側係止部11と接触するフランジ20Pが備えられて、締結手段Cをなす締結リング30、40の中で第2締結リング40のための結合部位を提供し、このフランジの上部には一体的に延設された腰部20Wが形成されており、この腰部の上部にはやはり一体的に延設されたタップ(tap)25が備えられ、タップの頂点にはミルクなどの内容物排出孔25hが形成されている。
図1[C]の断面図から確認できるように、タップ25の内周面には一つまたは複数の補強リング25rが厚く形成されているので、幼児が吸う力によって適切にタップを収縮させ、相対的に高弾性部位である補強リング25rによって速かに膨脹することができる。
締結手段Cの第1締結リング30は本体10の瓶首部10Nに結合される。特に定着面13に第1締結リングの内周面が接触するように位置し、外周面に雄ネジ部31を持つ。
締結手段Cの第2締結リング40は乳首20のフランジ20Pに結合され、乳首20のフランジ20Pの上面を覆う係合部41を持ち、この係合部の下面には係合部の下端から下方に向かって一体的に延設されたスカート(skirt)43を持ち、内周面、特にスカート43の内周面には雌ネジ部41sが形成されて、第1締結リングの雄ネジ部と螺合方式で締結される。
次に、より具体的に本体と第1締結リング、乳首と第2締結リング、本体と乳首の密着構造などを説明する。すなわち、本体と乳首を密着結合させる締結手段を具体的に説明する。
前記本体10の瓶首部10Nの上端の上側係止部11は、本体の上端から放射状に形成された側方延長部11aと、前記側方延長部11aの端部から下方に突設されて第1締結リング30の上端を取り囲む下方延長部11bとからなり、第1締結リング30の上端は前記本体の上側係止部11に係合されている。
特に、第1締結リング30は瓶首部10Nより外径が大きな肩部10Sと瓶首部10Nの外側に突出した上側係止部11との間に介在されることにより、上下方向への勝手な動きや離脱が防止され、定位置に固定された組立状態を維持することができる。
また、第1締結リング30は上端部、特に相対的に薄い挿合部33を持ち、前記本体の上側係止部11は、下方延長部11bの内側に、前記挿合部33が結合される挿入溝11cが形成されることにより、隙間がなくて搖れが防止された結合状態を維持している(図1[C]の一点鎖線円“1C”及び図2[B]の一点鎖線円“2C2”の拡大断面図を参照)。
一方、第1締結リング30は上下結合方向表示部を備えることで、洗浄、殺菌などのための分解後、第2締結リング40との螺合のための左ネジまたは右ネジの混同による間違いなしに正確に組み立てることができるので、不便さが発生しないようになっている。図示の上下結合方向表示部は特に第1締結リングの下端に突設された環状突条35であり、この突条の外径が第2締結リング40の下端内径より大きいので、逆方向への結合が根本的に防止され、この突条35が下方に向かった状態で本体10の瓶首部10Nに組み立てれば良いので、組立間違いが発生しなくなる。
次に、前記乳首20はフランジ20Pと腰部20Wとの間に凹溝23が形成され、前記第2締結リング40は前記凹溝23に結合される押圧部47を持つ。
また、前記第2締結リング40の押圧部23は第2締結リングの内周面に突設された形態であり、前記押圧部は乳首20の腰部20Wの下端部と凹溝23との間に介在されている。
特に、図2[B]の一点鎖線円“2C1”の拡大断面図から確認できるように、前記第2締結リングの押圧部47の内側上面には被押圧部47sが形成されて、乳首20の腰部20Wの下端によって押圧されて密着して支持され、フランジ20Pの結合突起21は前記第2締結リング40の押圧部47の下面内側結合溝47gに結合される形態であるので、乳首20と第2締結リング40の確固な結合状態を保障し、また[本及び第1締結リング組立体]と[乳首及び第2締結リング組立体]の相互結合による哺乳瓶B組立の際、乳首20のフランジ20Pの下側密着面20pが確かに本体10の上側係止部11の上面に接触するように力を加えることができる。
また、図2[B]の一点鎖線円“2C1”の拡大断面図から確認できるように、本発明による哺乳瓶Bにおいては、フランジ20Pの下側密着面20pが確かに本体10の上側係止部11の上面に密着すること以外にも、前記第2締結リング40の内周面には、第1締結リング30との締結の際、前記本体10の瓶首部10Nの上側係止部11を直接押圧する押圧部45がさらに備えられ、この押圧部45が密着面20pと係止部11の接触面以外の部分、特に下方延長部11bの上面押圧部11sを押圧する形態であるので、より確実に2次的にもう一度水密性を保障するようになっている。
一方、前記本体10の肩部10Sは、硬直性の付与及び支持力補強のために、軟質特性(柔らかな感触による母体と類似した触感の提供)の保障及び無駄に材料が消費される浪費の防止などのために、相対的に薄い他の本体部位の厚さに比べ、相対的に厚くて形状維持力を提供する肩厚部の形態となっている。
[本及び第1締結リング組立体]と[乳首及び第2締結リング組立体]の螺合のために、第1及び第2締結リング30、40を握って回転して締結して結合された状態にしてさらに少し力を加えることにより、フランジ20Pの下側密着面20pと本体10の上側係止部11の上面が変形して1次的水密性を確保してより確実に密着し、第2締結リング40の押圧部45が係止部11の押圧部11sを押圧して変形させて2次的水密性を確保しようとする場合、追加の力を克服することができず本体10が正常形状を維持することができなくなり、これによりミルクなどの内容物が本体の収容空間Sから漏洩するか注いで周囲面を汚して汚染をもたらし、熱傷などの傷害を加えることになる状況の発生は、前記形状維持力を提供する肩厚部によって根本的に遮断される。
また、前記乳首20の腰部20Wも、軟質特性(タップ25の弾力的収縮及び復元によるミルク排出機能の確保、かつフランジ20P部位の変形による水密性の確保)の保障及び無駄に材料が消費される浪費の防止などのために、相対的に薄い他の本体部位の厚さに比べ、相対的に厚くて形状維持力を提供する硬直性の付与及び支持力の補強機能を果たす腰厚部の形態になっている。
これにより、乳首20の腰後部も、[本体及び第1締結リング組立体]と[乳首及び第2締結リング組立体]の螺合のために、第1及び第2締結リング30、40を握って回転締結して結合された状態にさらに少し力を加えて、上述した1次及び2次的水密性確保部位(20p、11)、(45、11s)の完全な密着を可能にする支持力を提供するようになる。
次に、前記本体10の瓶首部10Nには、前記第1締結リング30が取り囲む定着面13に、授乳時に外部空気が流入する外気供給流入口15が形成されている。
図3における一点鎖線円“C1a”、“C1b”、“C2a”、“C2b”、“C3”及び“C4a”からは、スリット型外気供給流入口15を確認することができ、本体10の瓶首部10Nの定着面13と第1締結リング30の内周面が密着しているにも係わらずなだらかに外気が流入口に誘導できるように、第1締結リング30の下部領域、つまり肩部10Sの上部から始まって瓶首部10Nに繋がった案内溝16を確認することができる。
このような外気供給‘流入口’15は、特に本発明においては、本体10の瓶首部10Nに形成され、第1締結リング30によって遮られるので、父母などの使用者や幼児の手などの外部体と接触しない形態となっているので、汚染が防止される。
また、素材特有の弾性によって得られる自閉構造によって‘バルブ’の役目を果たすようになっている。
また、流入口15が流入突起15pの頂点に形成されており、流入突起15pの周囲の内外面は周囲溝15Gと流入溝15gによってそれぞれ取り囲まれた構造であるので、流入口15の開閉のための素材の弾性を、制限されずに自由で敏感に発生させることができ、また周囲溝15Gと流入溝15gによって流入口15と流入突起15pの洗浄も容易であるので、哺乳瓶の場合に何よりも重要な衛生にも万全を期することができる。
このような流入口の特性をより具体的に説明すれば次のようである。
前記スリット型外気供給流入口15は、外部から内部に向かって流入口15が頂点に形成された流入突起15pを持つ形態になっている。流入突起15pは、外周面で観察したとき、流入口15に向かって陷沒した流入溝15gを持ち、この流入溝は案内溝16と連通されているので、本体10の瓶首部10Nの定着面13と第1締結リング30の内周面の密着状態は、前記案内溝16と流入溝15gの部位では維持されずに隙間を形成することにより、円滑な外気流入が保障される。
また、内周面で観察したとき、前記流入口15を頂点とする流入突起15pはこれを取り囲む周囲溝15G内の領域に備えられているので、幼児がミルクなどの内容物を吸う力により十分にかつ自由にスリット型外気供給流入口15が開かれるようになっている。
一方、一点鎖線円“C4b”では、変形例として、円形の外気供給流入口15mが形成されている。すなわち、流入口の形状、数、大きさが多様に選択可能である。
次に、乳首20を保護するキャップ50は下端内周面に係止突起51を持ち、図1[C]から確認できるように、この不連続的な複数の係止突起(連続的なものもあり得る)が第2締結リング40のスカート43の外周面下端の結合段49に締まりばめの方式で結合されることにより、任意の分離を防止することができる結合力を保障するようになる。
次に、図4〜図7の第2具現例に係わる第2図群を説明する。
この第2図群に示すように、本発明の第2具現例によるシリコン哺乳瓶Bmは、本体110、乳首120、及び締結手段130、140の大構成要素を含んでなる。
前記本体110はシリコン材で製作され、授乳するミルクを収容して保存するように下部が塞がっている円筒状となる。
そして、前記本体110の表面には、内部に収容されたミルクの量を認知できるように、容量目盛り(図示せず)が表示されており、表面は滑りを防止するために微細にエンボス処理されることが好ましい。
前記本体110の上部外周縁には、前記締結手段130、140の第1締結リング130がかかる上側係止部111が外側に突設され、前記上側係止部111の下側には前記第1締結リング130が挿着される定着面113が形成される。
すなわち、前記のような構成の本体110の定着面113に第1締結リング130が挿入され、定着面113に挿入されると同時に前記上側係止部111に第1締結リング130の上端がかかることにより離脱が防止される。
そして、前記第1締結リング130の外周面にはネジ山が形成され、本体110の定着面113に第1締結リング130が挿入された後、乳首120が嵌合された第2締結リング140が第1締結リング130に螺合される。
参考までに、第2締結リング140が第1締結リング130に締結される方式は多様に考案可能なので、先に言及した螺合に限定されるものではない。
次に、第1締結リング130に第2締結リング140が締結されることで、第2締結リングの内周面は乳首120と本体110の上端(より正確には上側係止部111)を押圧するようになり、本体110及び乳首120に対する第2締結リング140の押圧によって本体と乳首が互いに密着することになる。
しかし、先の従来技術などで言及したように、エラストマーというシリコン材の特性上、前記のように各構成品が結合された状態でも外力によって構成品間の結合が解除されることができ、これにより事故が発生する可能性があるという問題が発生する。
すなわち、前記のように構成品が結合された状態で、使用者が本体110の上部を押せば、シリコン材の特性によって押された本体の上部が容易に内部に陷沒し、本体の定着面113に結合されていた第1締結リング130が本体から離脱し、構成品間の結合が解除される問題が発生することになる。
したがって、本発明により、結合が解除される問題を防止することができる結着構造が導入された。ここで、安全性だけではなく製品生産の量産性とデザイン的美観が一緒に考慮された構造の導入が必要であった。
したがって、本発明の上側係止部111は、本体の上部から外側に伸びる側方延長部111aと、前記側方延長部の端部から下方に突設されて第1締結リング130の外周面を取り囲むように形成された下方延長部111bとからなり、また第2締結リング140の内周面には、前記下方延長部111bの上面を押圧する押圧部145が形成される(もちろん、形成される押圧部145の大きさまたは位置によって下方延長部のみを押圧することもでき、側方延長部のみをあるいは下方延長部と側方延長部の両方の上面を押圧することもできる)。
よって、下方延長部111bによって本体110が第1締結リング130の外周面を取り囲む状態で前記第2締結リング140の押圧部145が下方延長部111bを押圧するようになるので、使用者が本体110の上部をいくら強く押しても第1締結リング130が本体110から離脱する現象が発生せず、構成品間の結合が解除されて本体内部のミルクが漏れてしまう事故を防止することができる。
次に、本体と同一の材質からなった乳首120を説明する。
本発明の乳首は、本体の上端、つまり上側係止部の上面に配設されるフランジ121と、前記フランジから上部に突設されるタップ125とからなる。
そして、前記タップ125の一面には、第2締結リング140が結合されるための凹溝123が形成されておより、前記第2締結リング140と乳首120の間の結合がなされる。
前記第2締結リング140は第1締結リング130と締結されて前記乳首のフランジ121の上面を覆うようになる。本発明の第2締結リング140の場合、前記押圧部145の外にも、安定した結着構造の具現のために、フランジ121の上面を押圧するための押圧部147が備えられる。
すなわち、フランジ121の上面を覆うとともにこれと接する第2締結リング140の内周面には押圧部147を備えることで、第1締結リング130に対する第2締結リング140の締結の際、フランジ121の上面を押圧するようになる。
前記構成によれば、下方延長部111bによって本体110が第1結合部材130を取り囲んだ状態で1次的には押圧部145が下方延長部111bの上面を押し、2次的には押圧部147が乳首120のフランジ121の上面を押すことにより、より効果的に各構成品間の安定した結着構造が形成される。
また、前記フランジ121の外側底面には下方に突設された押圧部127が形成される。これもやはり、第1締結リング130に対する第2締結リング140の締結の際、上側係止部111の上面を押圧して構成品を互いに密着させるための構造である。
次に、前記第2締結リング140は、係合部141と、前記係合部141の下部に連結されるスカート143とを含んでなる。前記第2締結リング140の係合部141は前記乳首120のフランジ121の上面を覆い、前記第2締結リング140のスカート143は前記第1締結リング130の外周縁を覆い、内面には前記第1締結リング130の外面に形成されたネジ山と螺合する対応ネジ山が形成されている。
したがって、前述した第2締結リングに備えられた押圧部147は前記係合部141の底面に形成される構造であり、押圧部145は係合部141からスカート143につながって形成される部分から内側に突出した段構造である。
次に、また本体110の構造を参照すれば、前記定着面113の内側には、ミルクの授乳時に外部空気が内側に流入するようにする流入口115が多数形成される。
前記流入口115は内狭外広の構造であることが好ましい。これは、内狭外広の構造によって外部の空気は内部に容易に流入し、内部のミルクは外部に容易には流出しないようにする。
参考として、図2の円内には前記流入口115の構造の変形実施例が断面図として示されているが、流入口115の構造は図に示された例に限定されない。
そして、前記流入口115に外部空気が流入することができるように、前記定着面113と前記第1締結リング130の間には図4のように隙間116が形成されることができ、図5のように第1締結リング130の一部にだけ経路溝136を形成することでもっと易しく外部空気が流入口115に流入するようにすることもできる。
すなわち、図4の場合、前記定着面113の外径は前記第1締結リング130の内径より少し小さく、前記定着面113の上下幅は前記第1締結リング130の上下幅より少し長くなるようにして、外部から流入口115まで空気が流れることができる経路である隙間116を形成する。
そして、前記定着面113の底面と前記第1締結リング130の内面がなす隙間116には前記流入口115を通じて流出したミルクが一時保存されるようにすることで、ミルクが流入口115から流出しても表面に沿って垂れないようにする。
その代案として、図7のように、第1締結リング130の内面下部に前記流入口115と連通する経路溝136を形成して、外部空気が前記経路溝136を通じて流入口115に流入するようにすることができる。そして、この際、前記第1締結リング130の内面の前記経路溝136を除いて前記本体130に緊密に密着するので、本体110と第1締結リング130の結合力は弱くならず、より好ましい。図7の矢印は外部空気の流入経路を簡略に示すものである。
そして、前記定着面113の底面には、前記第1締結リング130の挿入ホール137に挿入されて雌雄型で結合される挿入突起117が多数突設される。
前記挿入突起117が前記挿入ホール137に挿入され雌雄型で結合されて前記本体110と前記第1締結リング130を結合させることにより、前記第1締結リング130と第2締結リング140を螺合させるか、あるいは結合を解除するために本体110と第2締結リング140を把持して互いに反対方向に回転させるとき、第1締結リング130が本体110に結合して本体110とともに回転することができずかつ第2締結リング140と結合して第2締結リング140とともに回転することができないようにして、つまり本体110が第1締結リング130で空回ししないようにして、第1締結リング130と第2締結リング140の螺合または結合解除が円滑になされるようにする。
そして、前記挿入突起117の端部には、図5に示した変形例のように、拡張係止部118を形成できる。前記拡張係止部118は前記第1締結リング130の挿入ホール137に挿入された後に第1締結リング130の外周縁にかかる。この際、前記挿入突起117及び拡張係止部118はシリコン材からなって伸縮可能であるので、拡張係止部118より内径が小さな挿入ホール137に挿入されるか又は分離離脱可能である。
前記拡張係止部118は、前記本体110と第1締結リング130の結合力を高め、特に第1締結リング130と第2締結リング140を螺合させるために使用者が本体110を把持する外力によって本体110が押されて変形が発生するとき、本体110の定着面113では変形が発生しないように、つまり第1締結リング130の内面から本体110の定着面113が遠くならないようにする。
これにより、第1締結リング130と第2締結リング140の螺合過程で本体110の上端と乳首120の下端が互いにずれること又は結合部に隙間が発生することを防止することで、本体110の上端と乳首120の下端が緊密に押圧密着して内部のミルクが漏出しないようにする。
また、前記本体110は、図4及び図7のように、上部を下部より厚くして外力によって上部が変形するおそれを減らすことにより、第1締結リング130と第2締結リング140の螺合の際、結合部に隙間が発生することをより確実に防止することが好ましい。
次に、乳首120の外部露出を防止するためにキャップ150が備えられる。前記キャップ150は第2締結リング140のスカート143に形成された結合段149によって第2締結リング140に結合される。
以上の説明において、タップの弾性などの物性に関連した通常の公知技術は省略されているが、当業者であれば容易にこれを推測及び推論して再現することができる。
以上、本発明の説明において、添付図面に基づいて特定の形状と構造を持つシリコン哺乳瓶を説明したが、本発明は当業者によって多様な変形及び変更が可能であり、このような変形及び変更は本発明の保護範囲に属するものに解釈されなければならない。
B、Bm 哺乳瓶
C 締結手段
10 本体
11 上側係止部
11a 側方延長部
11b 下方延長部
13 定着面
15 流入口
16 案内溝
20 乳首
21 フランジ
23 凹溝
25 タップ
27 押圧部
30 第1締結リング
40 第2締結リング
41 係合部
43 スカート
45 押圧部
47 押圧部
49 結合段
50 キャップ

Claims (13)

  1. 上側係止部が形成されている瓶首部と、この瓶首部の下部に備えられた肩部とを持ち、エラストマー材からなる本体;
    前記本体の上面と接触するフランジと、このフランジの上部に延設された腰部と、この腰部の上部に延設されたタップ(tap)とを持ち、エラストマー材からなった乳首;
    及び
    前記本体の瓶首部に結合される第1締結リングと、前記第1締結リングと螺合するとともに前記乳首のフランジの上面を覆う第2締結リングとを有し、本体と乳首を密着して結合させる締結手段;を含んでなり、
    前記本体の肩部と瓶首部の上側係止部の間に前記第1締結リングが結合されていることを特徴とするシリコン哺乳瓶。
  2. 前記本体の瓶首部は、前記第1締結リングが取り囲む定着面に、授乳時に外部空気が流入する外気供給流入口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリコン哺乳瓶。
  3. 前記外気供給流入口は、素材特有の弾性によって自閉構造を持つバルブ機能をすることを特徴とする請求項2に記載のシリコン哺乳瓶。
  4. 前記外気供給流入口は、流入突起の頂点に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシリコン哺乳瓶。
  5. 前記流入突起は、内外面が周囲溝と流入溝によってそれぞれ取り囲まれた構造を持つことを特徴とする請求項4に記載のシリコン哺乳瓶。
  6. 前記乳首は、フランジと腰部の間に凹溝が形成され、
    前記第2締結リングは、前記凹溝に結合される押圧部を持つことを特徴とする請求項1に記載のシリコン哺乳瓶。
  7. 前記乳首の腰部は、硬直性の付与及び支持力の補強のために、腰厚部の形態になっていることを特徴とする請求項1に記載のシリコン哺乳瓶。
  8. 前記第2締結リングの押圧部は内周面に突設され、
    前記押圧部は、乳首の腰部の下端部と凹溝の間に介在されることを特徴とする請求項6に記載のシリコン哺乳瓶。
  9. 前記本体の瓶首部の上側係止部は、本体上端から放射状に形成された側方延長部と、前記側方延長部の端部から下方に突設されて第1締結リングの上端を取り囲む下方延長部とからなり、
    第1締結リングの上端は前記本体の上側係止部に係合されることを特徴とする請求項1に記載のシリコン哺乳瓶。
  10. 前記本体の肩部は、硬直性の付与及び支持力の補強のために、肩厚部の形態になっていることを特徴とする請求項1に記載のシリコン哺乳瓶。
  11. 第1締結リングは、上端に挿合部を持ち、
    前記本体の上側係止部は、下方延長部の内側に前記挿合部が結合される挿入溝が形成されていることを特徴とする請求項9に記載のシリコン哺乳瓶。
  12. 前記第2締結リングの内周面には、第1締結リングとの締結の際、前記本体の瓶首部の上側係止部を直接押圧する押圧部を持つことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のシリコン哺乳瓶。
  13. 第1締結リングは、上下結合方向表示部を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のシリコン哺乳瓶。
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