JP2014505338A - 点火コイルを含み、絶縁が改良されたコロナ点火装置 - Google Patents

点火コイルを含み、絶縁が改良されたコロナ点火装置 Download PDF

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Abstract

コロナ点火装置(20)は、高電圧のエネルギを電極に供給する点火コイル(26)を含む。コイル(26)は、ハウジング(34)内に設置され、コイル充填材(36)および減容量要素(38)によって電気的に絶縁される。コイル充填材(36)および減容量要素(38)は共に、システムのエネルギ効率を向上させる。コイル充填材(36)は、コイル(26)に浸透する絶縁樹脂を含む。減容量要素(38)の誘電率は6以下であって、たとえば、周囲空気、加圧ガス、絶縁油、または低誘電率個体などが該当する。減容量要素(38)はコイル(26)および他の要素を取り囲み、ハウジング容積の残りを充填する。コイル充填材(36)は充填体積を有し、減容量要素(38)の要素体積は充填体積よりも大きい。

Description

関連出願との相互参照
この出願は、2010年12月15日に提出された、米国仮出願連続番号61/423,306の利益を主張する。
発明の背景
1. 発明の分野
この発明は、概して、非熱プラズマを放射するためのコロナ点火装置に関し、より特定的には、コロナ点火装置の点火コイルの絶縁に関する。
2. 関連技術
米国特許第6,883,507号(フリーン(Freen))は、コロナ放電点火システムの一例を開示する。コロナ放電点火システムは、高い無線周波数の電圧電位に帯電された電極を有する点火装置を含む。点火装置に収容された点火コイルは第1の電圧の電源からエネルギの供給を受ける。そして、点火コイルは、そのエネルギを、典型的には第1の電圧の15〜50倍高い第2の電圧の上記の電極に転送する。次いで、電極は、強い高周波電界を形成する。この高周波電界は、燃焼室における燃料空気混合物の一部のイオン化、および絶縁破壊の開始を引き起こし、燃料空気混合物の燃焼を促す。その電界は、好ましくは、燃料空気混合物が誘電特性を維持し、非熱プラズマとも称されるコロナ放電が引き起こされるように制御される。燃料空気混合物のうちのイオン化された部分は火炎全面を形成し、それは、次いで、自己持続するようになり、残りの燃料空気混合物を燃焼する。好ましくは、電界は、さらに、燃料空気混合物が、上記電極と接地されたシリンダ壁またはピストンなどの点火装置の他の部分との間に非熱プラズマおよび電気アークを生成するといった、すべての誘電特性を失わないよう制御される。
コロナ点火システムで用いられている高周波および高電圧を防ぐことは難しく、点火コイルのハウジングを介したエネルギの漏洩が問題となる。いくつかの技術が、点火コイルを介して転送されるエネルギを絶縁することに活用されてきた。たとえばエポキシ樹脂などの樹脂で封入するなどの従来の絶縁技術は、システムの電気容量を大いに増加させ、エネルギの寄生損失を引き起こす。それ故、同時に稼働のために必要な電力が増加しているにも関わらず、出力電圧および電力は減少する。
フリーン特許は、コイルハウジング全体に絶縁加圧ガスを充填させるステップを含んだ、コロナ点火装置のための電気的な絶縁方法を開示する。加圧ガスはエネルギの寄生損失を低く保つことができるが、確実に安定させて実行することが難しく、また、機械的支持をもたらさない。コロナ点火システムで用いられる他の絶縁手法として、ハウジング全体に樹脂を充填させることが挙げられる。樹脂はハウジングの内側全体に浸透して機械的支持および温度管理をもたらす。しかしながら、ハウジングに樹脂を完全に充填すると、樹脂の高誘電率によって、高いエネルギの寄生損失および寄生容量が誘発される。
この発明の一局面は、高周波電界をもたらして燃料空気混合物の一部をイオン化し、燃焼室にコロナ放電を生じさせるコロナ点火装置を提供する。コロナ点火装置は、複数の壁を有するハウジングを含み、複数の壁の間にハウジング容積全体を呈する。ハウジング内に、第1の電圧でエネルギを受け取り、そのエネルギを第1の電圧よりも高い第2の電圧で転送するためのコイルが配置される。コイルには、そのエネルギを受け取って高周波電界を与えるための電極が電気的に接続される。コイル上に、樹脂材料で形成されているコイル充填材が配置され、ハウジング内に比誘電率が6未満の減容量要素(電気容量を減少させる要素)が配置される。コイル充填材はハウジング容積全体の一部を占める充填体積を有し、減容量要素はハウジング容積全体の一部を占める要素体積を有する。要素体積は、充填体積よりも大きい。
この発明の他の局面は、コロナ点火装置を形成する方法を提供する。その方法は、コイル充填材をコイルに装着するステップを含む。コイル充填材は樹脂を含み、充填体積を有する。また、コイルのインダクタンスは、少なくとも500マイクロヘンリーである。この方法は、次に、コイルと装着されたコイル充填材とをハウジング内に配置するステップを含む。この方法は、さらに、比誘電率が6未満であり、要素体積が充填体積よりも大きい減容量要素をハウジング内に充填するステップを含む。
コイル充填材と減容量要素とはハウジング内のコイルを電気的に絶縁し、それ故、内燃機関の稼働中におけるコイルからのエネルギの寄生損失を、ハウジングが樹脂で完全に充填されている従来のコロナ点火装置と比較して減少させる。この点火装置は、ハウジングを介したエネルギの漏洩を抑えることで、必要な入力電力を抑え、高電圧かつ高出力でエネルギを出力する。この改良された絶縁手法によって、従来のコロナ点火装置における絶縁手法と比較して、典型的には30%〜50%少ないエネルギしか必要とせず、エネルギ効率を向上させることができる。
本発明の他の利点は、添付の図面に関連付けて考慮する際に以下の詳細な記載を参照することによってよりよく理解されることで、容易に認識されるだろう。
本発明の1つの局面に従う点火装置を含んだコロナ点火システムの断面図である。 本発明の一実施の形態に従う点火装置のハウジング内に配置されたコイルを示す図である。 図2の一部の拡大図である。 本発明の一実施の形態に従う単層コイルの断面図である。 図3の一部の拡大図である。 本発明の他の実施の形態に従う単層コイルの断面図である。 本発明の他の実施の形態に従う多層コイルの断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に従う「まとめられた」多層コイルの断面図である。 従来のコロナ点火装置と本発明の一実施の形態に従うコロナ点火装置とでの、点火装置出力電圧に対する必要なエネルギの入力を表わしたグラフである。 従来のコロナ点火装置と本発明の一実施の形態に従うコロナ点火装置との、寄生容量と体積とを表わしたグラフである。
詳細な記載
本発明の1つの局面は、図1に示されるように、点火装置20を含むコロナ点火システムを提供する。コロナ点火装置20は、燃焼室22内に配置される。コロナ点火装置20は、燃料空気混合物の一部をイオン化し、燃焼室22にコロナ放電24を生じさせる高周波電界を放出する。点火装置20は、図2に示されるように、点火コイル26を含む。点火コイル26は、低電圧コイル端28で電力源(図示しない)からエネルギを受け、高電圧コイル端30から電極(図示しない)に対して高電圧でそのエネルギを転送する。点火コイル26の改良された絶縁は、コイル26のハウジング34に提供される。樹脂材料などである、最低限のコイル充填材36は、コイル26に結合され、加圧ガスや周囲空気や絶縁油や低誘電率体などである減容量要素38がコイル26の周囲のハウジング34内に充填される。コイル充填材36は、減容量要素38と共に、すぐれた機械的支持、熱絶縁、および電気的絶縁を有して、従来のコロナ点火装置における絶縁手法と比較して寄生容量を抑える。
コイル26のハウジング34は、コイル26を取り囲む複数の壁40,42,44を有する。ハウジング34は、間隔をあけて平行に配置された内側壁40を有する。これら内側壁40は、コイル26に対しても平行に伸びる。入口内壁42は、内側壁40の間に、低電圧コイル端28に隣接して配置される。出口内壁44は、内側壁40の間に、高電圧コイル端30に隣接して配置される。内壁40,42,44は、それらの間に、ハウジング体積全体を表わす。ハウジング体積全体は、ハウジング34の内壁40,42,44の間の空いているスペースの体積であって、ハウジング34内に何も配置されていないときの体積である。一実施の形態では、ハウジング体積全体は11cm3から330cm3である。
ハウジング34の内壁40,42,44は、コイル26および他の要素から離間して配置され、内壁40,42,44とコイル26および他の要素との間には間隙がある。この間隙は、好ましくは、コイル26の周囲に円周方向、およびハウジング34の内側壁40に沿って連続的に延び、そこには減容量要素38が充填される。ハウジング34は、入口内壁42を通って延びる低電圧入口46を含む。低電圧入口46によって、エネルギ供給源からコイル26にエネルギが運ばれる。ハウジング34は、さらに、出口内壁44を通って延び、低電圧入口46の反対側に設けられる、高電圧出口48を含む。
点火装置20のコイル26は、ハウジング34内の、低電圧入口46と高電圧出口48との間に設置される。コイル26は第1の電圧でエネルギを受け、そのエネルギを第1の電圧よりも高い第2の電圧に変換してから、第2の電圧で電極に転送する。第2の電圧は、典型的には、第1の電圧よりも少なくとも15倍は高い。図2に示されるように、コイル26は、エネルギを受ける低電圧コイル端28からエネルギを転送する高電圧コイル端30へと、コイル中心軸acに沿って、長手方向に延びる。コイル26は、低電圧コイル端28から高電圧コイル端30までの長さlを有する。一実施の形態では、コイル26の長さlは、20mmから75mmである。
コイル26は、例えば銅などの、伝導性を有する金属材料で形成されたベースを含む。一実施の形態では、コイル26のインダクタンスは500マイクロヘンリーから2ミリヘンリーである。コイル26は、図2および図2Aに示されるように、コイル中心軸acの周囲の円周方向に延びる、複数の巻き線54を含む。巻き線54は、水平方向に他の巻き線と揃っている。巻き線54はコイル中心軸acの周囲で外周を表わす。すなわち、コイル26は、コイル中心軸acと離間している。図2に示されるように、巻き線54の外周長さは、コイル中心軸acに直交して延びる巻径dを表わす。巻き線54は、コイル中心軸acに沿って長手方向に延び、それぞれの巻き線54の周りには巻き間隙が設けられる。巻き線54は、最良の性能のために、互いに接触していたり集められていたりしてもよいし、離間していたり互いに距離を置いて配置されていたりしてもよい。
コイル26は、図2および図3に示されるように、単層の巻き線54を含んでよい。図2の実施の形態では、コイル26は連続した巻き線54である。図3および図3Aに示されるように、巻き線54はそれぞれの周囲に巻き間隙を伴って互いに隣接してよい。また、他の実施の形態では、図2および図3Bに示されるように、巻き線54は互いに距離を置いて設けられ、巻き間隙が巻き線54ごとに長手方向に設けられてもよい。他の実施の形態では、コイル26は、図4および図5に示されるように、多層の巻き線54を含む。図5の実施の形態では、コイル26は、「まとめられた」巻き線43を含む。コイルフォーマ62は、互いに結合された複数の「容器」を含み、それぞれが複数の巻きを有する。
コイル26は、種々の方法に従って電極に電気的に接続され得る。点火装置20は高電圧コネクタ60を含み得る。高電圧コネクタ60は、ハウジング34の高電圧出口48に納められ、コイル26と電極との接続を援助するために一部がハウジング34内に配置される。一実施の形態では、高電圧コネクタ60は、ゴムブーツである。高電圧コネクタ60は、くぼみ32を含む。くぼみ32は、点火装置電極の点火端部の先端(図示しない)、または高電圧を電極点火端部に伝送する拡張部(図示しない)を受容する。終端接続部58は、典型的には、電極にコイル26を電気的に接続し、コイル26から電極にエネルギを転送するために、高電圧コイル端30と高電圧コネクタ60との間に配置される。
コイル26の巻き線54は、典型的には、コイル中心軸acとコイル26との間に配置されたコイルフォーマ62によって巻径dに維持される。コイルフォーマ62は、コイル中心軸acからコイル26を離間する。コイルフォーマ62は、巻径dを有し、コイル26を係合する外面64を含む。コイルフォーマ62は、コイル中心軸acの周囲で円周方向に延び、コイル中心軸acに沿って中央キャビティ68を呈する内面66を含む。一実施の形態では、コイルフォーマ62の内面66が描かれている。コイルフォーマ62は、コイルの低電圧端28に隣接するフォーマ低電圧端70からコイルの高電圧端30に隣接するフォーマ高電圧端72まで、コイル中心軸acに沿って長手方向に延びる。コイルフォーマ62の厚みは、製造の容易さや使用される材料の比誘電率の相対値に応じて可変とされ得る。
コイルフォーマ62は、適切な位置に巻き線54を維持することに加えて、コイル26への電気的絶縁を提供する。なぜなら、コイルフォーマ62は、非磁性、電気絶縁材料で形成されているためである。好ましくは、コイルフォーマ62の絶縁耐力は、少なくとも10kV/mmであり、比誘電率は8未満であり、熱伝導率は少なくとも0.25W/m.K.である。一実施の形態では、コイルフォーマ62の材料は、少なくとも、ナイロン、テフロン(登録商標)、およびPTFEのうちの1つを含む。コイルフォーマ62は、さらに、電気絶縁を提供することができる内面66と外面64との間に延びる厚みtを有する。一実施の形態では、コイルフォーマ62の厚みtは、1mm〜14mmである。
点火装置20はまた、磁気コア74を含んでもよい。磁気コア74は、コイルフォーマ62の中央キャビティ68内に配置され、本システムのインダクタンスに寄与する。磁気コア74は、フェライトまたは鉄粉などの磁性材料で形成される。一実施の形態では、磁気コア74の比透磁率は、少なくとも400である。または、中央キャビティ68に、非磁材料が充填されてもよい。
点火装置20はまた、コイルフォーマ62に似た特性を有する管状スリーブ76を含む。管状スリーブ76は、コイル26とハウジング34の内側壁40との間に配置され、コイル26の位置をあわせる。管状スリーブ76は、コイル26の周囲に円周方向に延び、コイル26の巻き線54を第1の径に維持する。管状スリーブ76は、さらに、ハウジング34の内側壁40から巻き線54を離間する。管状スリーブ76は、コイルの低電圧端28に隣接する管状低電圧端78から管状高電圧端80まで沿って長手方向に延びる。管状高電圧端80は、コイル高電圧端30を超えて延び、コイル高電圧端30とハウジング34の高電圧出口48との間に配置される。管状スリーブ76の厚みは、製造の容易さや使用される材料の比誘電率の相対値に応じて可変とされ得る。
樹脂材料で形成されたコイル充填材36は、減容量要素38と隣接して、コイル26の上に配置されてコイル26に接続され、熱安定性および電気的絶縁を提供し、コイル26を通過する高電圧エネルギに起因する過熱および電気的損失を防ぐ。コイル充填材36は、さらに、機械的な支持を提供してコイル26をハウジング34に対して相対的な位置に維持する。図2および図2Aに示されるように、コイル充填材36は、好ましくは、管状スリーブ76内であってコイル高電圧端30に配置され、巻き線54に浸透する。それ故、コイル充填材36は、巻き線54周囲の巻き間隙のうちの少なくとも1つの中に配置される。好ましくは、コイル充填材36は、巻き線周囲の複数またはすべての巻き間隙に配置される。図2A〜図5では、コイル充填材36は、巻き間隙内であって巻き線54と管状スリーブ76との間に配置されている。
図2に示されるように、コイル充填材36は、管状スリーブ76に沿って管状高電圧端80に向かって延びる。コイル充填材36は、また、管状スリーブ76から高電圧コネクタ60まで、フォーマ高電圧端72に沿って延びる。コイル充填材36は、コイル26および高電圧コネクタ60のコネクタ端82に接続され、コイル26を互いの相対位置で維持する。一実施の形態では、終端接続部58の一部は、図2および図2Aに示されるように、コイル充填材36とコイルフォーマ62とによって挟まれる。代替的な実施の形態では、コイル充填材36は中央キャビティ68内に向けて延び、コイル26に対して相対的な位置で任意の磁気コア74を固定する。
コイル充填材36は、ハウジング34の壁40,42,44から離間され、減容量要素38と隣接して配置される。コイル充填材36は、ハウジング容積全体の一部を占める充填体積を有する。一実施の形態においては、充填体積は少なくともハウジング容積全体の10%、もしくは、ハウジング容積全体の70%未満、または、ハウジング容積全体の10〜7%であり、好ましくは、ハウジング容積全体の40%未満である。充填体積は、樹脂を硬化させた後のコイル充填材36の体積であって、コイル充填材36がハウジング34内に配置される前後で測定され得る。
一実施の形態では、コイル充填材36の絶縁耐力は少なくとも10kV/mmであり、熱伝導率は少なくとも0.5W/m.K.であり、比透磁率は6未満である。一例として、コイルの充填材36はシリコン樹脂およびエポキシ樹脂を含む。樹脂はコイル26上に配置され、そして、硬化されてコイル充填材36となる。一実施の形態では、管状スリーブ76は樹脂が硬化された後に取り除かれて、ハウジング34内の部材の径が抑えられる。コイル充填材36は、コイル26および減容量要素38に隣接する他の要素への接続が維持される。
点火装置20は、コイル26を囲みハウジング34に充填された減容量要素38を含む。図2に示されるように、減容量要素38は電気的な要素とハウジング34の内壁40,42,44との間の間隙に配置される。中央キャビティ68が磁気コア74を含んでいない場合には、減容量要素38はこの間隙に有益に充填され得る。減容量要素38は、ハウジング34内の不要な電気容量を最小化する。減容量要素38およびコイル充填材36は共に、従来のコロナ点火装置で用いられていた絶縁手法と比較すると、絶縁性を改良し、エネルギの寄生損失を減少させる。
減容量要素38は、ハウジング容積全体の一部を占める要素体積を有する。要素体積は充填体積からは独立しており、充填体積よりも大きい。一実施の形態では、要素体積は、充填体積よりも少なくとも2倍は大きい。要素体積は減容量要素38の体積であって、減容量要素38がハウジング34内に配置される前後で測定され得る。一実施の形態では、要素体積は、ハウジング容積全体の少なくとも20%であって、好ましくは、ハウジング容積全体の50%より大きいか、20%〜90%である。
一実施の形態では、ハウジング34は、ハウジング34内に他のすべての要素が配置された後に減容量要素38で充填される。減容量要素38は、典型的には、コイル26の周囲に円周方向に、およびコイル26の長さlに沿って連続的に延びる。一実施の形態では、減容量要素38は、コイル26の長さlの少なくとも50%まで延び、好ましくは、コイル26の長さlの100%〜150%まで延びる。減容量要素38は、また、典型的には、巻き線54の外周に円周方向に、および巻き線54からハウジング34の内側壁40まで、連続的に延びる。図2に示されるように、減容量要素38は、内側壁40に沿って配置され、ハウジング34の他の壁42,44に沿って配置され得る。
減容量要素38は低比誘電率を有して、ハウジング34内の不要な静電容量を最小限に抑える。減容量要素38の比誘電率は、コイル充填材36のそれよりも低い。一実施の形態では、減容量要素38の比誘電率は6以下であり、好ましくは、1〜4である。減容量要素38はまた、熱伝導率が0.125W/m.K未満である。一実施の形態では、減容量要素38の絶縁耐力は少なくとも3kV/mmであり、好ましくは、10kV/mmより大きい。
一実施の形態において、減容量要素38に加えてすべての要素が収容された後のハウジング容積には、まだ空きがある。この実施の形態では、減容量要素38は単に周囲空気である。ハウジング34に充填された減容量要素38は、大気圧または高圧のガスなどである他の低誘電率材料に代替できる。一実施の形態では、減容量要素38は、10バール以下の圧力のガスである。そのガスの絶縁耐力は少なくとも3kV/mm、比誘電率は2未満とすることができる。
他の実施の形態では、減容量要素38は、エステル油等の絶縁油などである液体である。その油の絶縁耐力は少なくとも10kV/mm、熱伝導率は0.125W/m.Kよりも高く、および比誘電率は4未満とすることができる。さらに他の実施の形態では、減容量要素38は、たとえば窒化ホウ素またはPTFEまたはポリエチレンなどである、低誘電率固体である。その個体の絶縁耐力は少なくとも10kV/mm、熱伝導率は0.125W/m.Kよりも高く、および比誘電率は4未満とすることができる。代替的な実施の形態では、減容量要素38は、複数のガスの組み合わせ、または、たとえば、周囲空気と低誘電率固体といったような、複数の要素の組み合わせを含む。
図2に示されるように、点火装置20は、さらに、ハウジング34に対してコイル26を装着する固定具84を含み得る。固定具84は、コイルフォーマ62に係合し、また、コイル26に接続された他の要素に係合してもよい。固定部84は、ねじ、クランプ、締まりばめ、接着剤、またはポッティング材などの、どのような従来の固定具84であってもよい。固定具84はまた、溶接するもの、または圧着するものであってもよい。一実施の形態では、図2に示されるように、コイル26をハウジング34に固定するために複数の固定具が用いられる。
図2の固定具84のうちの1つは、入口内壁42に沿って配置されたポッティング材であり、ハウジング34の内側壁40の一部をなす。ポッティング材は、壁40,42から管状スリーブ76、コイル26、コイルフォーマ62、および中央キャビティ68まで延びる。ポッティング材は、低電圧コイル端28、フォーマ低電圧端70および管状低電圧端78を取り囲む。ポッティング材の体積は減容量要素38の体積よりも少ない。ポッティング材は、また、高電圧コイル端30からかなりの距離離れている。それ故、ポッティング材は有益な電気的絶縁をもたらす。
ポッティング材はコイル充填材36と同じ材質であってよい。または、ポッティング材はコイル充填材36とは異なる組成を有していてもよい。ポッティング材は、熱硬化性プラスチックまたはシリカゲルなどの、固体またはゲルであってもよい。一実施の形態では、ポッティング材の絶縁耐力は少なくとも10kV/mm、熱伝導率は少なくとも0.15W/m.K、および比誘電率は6未満である。
点火装置20は、典型的には、図1に示されるように、自動車の内燃機関のシリンダヘッド86内に設置される。シリンダヘッド86はシリンダブロック88の上に設置され、ピストン90がシリンダブロック88内に設置される。そして、シリンダヘッド86、シリンダブロック88、およびピストン90の間には燃焼室22が設けられる。コロナ点火装置20は、図示しない電力源からエネルギを受け取り、そのエネルギを高電圧に変換し、高周波電界を放出して、燃料空気混合物をイオン化し、燃焼室22内にコロナ放電24を提供する。電源は、典型的には車両の12ボルトのバッテリである。
コイル充填材36および減容量要素38をハウジング34内に有する点火装置20は、コイル26を電気的に絶縁する。それ故、点火装置20は、内燃機関の稼働中におけるコイル26からのエネルギの寄生損失を、ハウジングが樹脂または他の電気絶縁充填材料で完全に充填されている従来のコロナ点火装置と比較して減少させる。点火装置20は、ハウジング34を介したエネルギの漏洩を抑えることで、必要な入力電力を抑え、高電圧かつ高出力でエネルギを出力する。この改良された絶縁手法によって、従来のコロナ点火装置における絶縁手法と比較して、典型的には30%〜50%少ないエネルギしか必要とせず、エネルギ効率を向上させることができる。
図6は、同一の条件下で動作する、従来のコロナ点火装置と本発明の1つの実施の形態に従うコロナ点火装置20とでの、点火装置出力電圧(横軸)に対する必要なエネルギの入力(縦軸)とを表わしたグラフである。このグラフより、コロナ点火装置20に必要なエネルギが、従来のコロナ点火装置よりも30%〜50%少ないことがわかる。
図7は、従来のコロナ点火装置と本発明の1つの実施の形態に従うコロナ点火装置20との、寄生容積を表わしたグラフである。また、図7は、各設計の相対的な体積も示している。本発明のコロナ点火装置20は寄生容量を50%低下させ、これが必要なエネルギおよび入力電流の減少をもたらす。本発明のコロナ点火装置20は、また、全体積を30%低下させ、それによって、低コスト、優れた振動性能、エンジンの上へのパッケージングの容易性、および燃費向上への貢献につながっている。
本発明の他の局面は、コロナ点火装置20の形成方法を提供する。その方法は、コイル充填材36をコイル26に装着するステップを含む。装着するステップは、好ましくは、コイル26のコイル高電圧端30に沿って未硬化樹脂を配置するステップと、樹脂を硬化させて充填体積を有するコイル充填材36とするステップとを含む。この方法は、次に、コイル26と装着されたコイル充填材36とをハウジング34内に配置するステップを含む。他の要素もまたハウジング34内に配置され、コイルが電極に電気的に接続される。
この方法は、さらに、比誘電率が6未満、要素体積が充填体積よりも大きい、減容量要素38をハウジング34に充填するステップを含む。ハウジング34は、典型的には、他の要素がハウジング34内に配置された後に減容量要素38で充填される。一実施の形態では、減容量要素38は周囲空気である。そのため、ハウジング34を充填するステップは、周囲空気をハウジング34内に導入するステップを含む。このステップは、典型的には、組み立て工程中に自然に行なわれる。他の実施の形態では、加圧ガスがハウジング34内に圧送される。この方法は、ハウジング容積全体の少なくとも20%を減容量要素38で充填し、好ましくは、ハウジング容積全体の50%を上回る容積を減容量要素38で充填する。
明らかに、本発明の多くの修正および変形が上記の教示に照らして可能であり、具体的には、添付の特許請求の範囲内であれば具体的に記載される以外の態様で実施されるであろう。また、請求項における参照符号は、単に便宜上であり、限定的にどのようにも読み取られるべきではない。

Claims (19)

  1. 高周波電界をもたらして燃料空気混合物の一部をイオン化し、燃焼室(22)にコロナ放電(24)を生じさせるコロナ点火装置(20)であって、
    複数の壁(40,42,44)を有するハウジング(34)を備え、複数の壁(40,42,44)の間にハウジング容積全体を呈し、コロナ点火装置(20)はさらに、
    前記ハウジング(34)内に配置され、第1の電圧でエネルギを受け取り、前記エネルギを前記第1の電圧よりも高い第2の電圧で転送するためのコイル(26)と、
    前記コイル(26)に電気的に接続され、前記エネルギを受け取り、前記高周波電界を与えるための電極と、
    前記コイル(26)上に配置され、樹脂材料で形成され、前記ハウジング容積全体の一部を占める充填体積を有するコイル充填材(36)と、
    前記ハウジング(34)内に配置される、比誘電率が6未満の減容量要素(38)とを備え、
    前記減容量要素(38)の要素体積は、前記ハウジング容積全体の一部を占め、かつ、前記充填体積よりも大きい、コロナ点火装置(20)。
  2. 前記減容量要素(38)は、前記ハウジング容積全体の少なくとも20%であり、前記充填体積は、前記ハウジング容積全体の少なくとも10%である、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  3. 前記充填体積は、前記ハウジング容積全体の10%〜70%である、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  4. 前記要素体積は、前記ハウジング容積全体の20%〜90%である、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  5. 前記要素体積は、前記充填体積より少なくとも2倍大きい、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  6. 前記減容量要素(38)は、前記コイル(26)周囲に連続的に延びる、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  7. 前記コイル(26)は、複数の巻き線(54)と、前記巻き線(54)周囲の巻き間隙とを含み、前記コイル充填材(36)は前記巻き間隙に配置される、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  8. 前記巻き線(54)はコイル中心軸(ac)の周囲で円周方向に延び、前記減容量要素(38)は、前記ハウジング(34)に沿って前記巻き線(54)周囲に連続的に延びる、請求項7に記載のコロナ点火装置(20)。
  9. 前記コイル(26)は、エネルギを受け取るコイル低電圧端(28)からエネルギを転送するコイル高電圧端(30)まで延びる長さ(l)を有し、前記減容量要素(38)は、前記長さlの少なくとも50%まで延びる、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  10. 前記コイル充填材(36)は、前記コイル高電圧端(30)に配置される、請求項9に記載のコロナ点火装置(20)。
  11. 前記コイル充填材(36)とは別個に、電気絶縁材料で形成され、前記コイル低電圧端(30)を前記ハウジング(34)に対して接続する固定具(84)をさらに備える、請求項9に記載のコロナ点火装置(20)。
  12. 前記減容量要素(38)の絶縁耐力は、少なくとも3kV/mmである、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  13. 前記減容量要素(38)は、ガス、絶縁耐力が少なくとも3kV/mmであるオイル、絶縁耐力が少なくとも10kV/mmである液体、および誘電率が6未満である個体のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  14. 前記ガスは、周囲空気と10バール以下の圧力のガスとのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のコロナ点火装置(20)。
  15. 前記コイル充填材(36)の絶縁耐力は少なくとも10kV/mmであり、比誘電率が8未満である、請求項1に記載のコロナ点火装置(20)。
  16. 高周波電界をもたらして燃料空気混合物の一部をイオン化し、燃焼室(22)にコロナ放電(24)を生じさせるコロナ点火装置(20)であって、
    内壁(40,42,44)を有するハウジング(34)を備え、内壁(40,42,44)の間に全容積を呈し、コロナ点火装置(20)はさらに、
    前記ハウジング(34)内に配置され、第1の電圧でエネルギを受け取り、前記エネルギを前記第1の電圧より少なくとも15倍高い第2の電圧で転送するためのコイル(26)を備え、
    前記コイル(26)は、コイル中心軸(ac)に沿って長手方向に延び、前記第1の電圧でエネルギを受け取るコイル低電圧端(28)から前記第2の電圧で当該エネルギを転送するコイル高電圧端(30)までの長さ(l)を有し、
    前記コイル(26)のインダクタンスは、少なくとも500マイクロヘンリーであり、
    前記コイル(26)は、水平方向に互いに揃って配置される複数の巻き線(54)を含み、前記コイル中心軸(ac)に沿って長手方向に延び、巻き間隙が前記巻き線(54)各々の周囲に配置され、
    前記巻き線(54)は、前記コイル中心軸(ac)周囲の外周を表わし、コイル中心軸acに直交する巻き線径(d)を有し、コロナ点火装置(20)はさらに、
    電気絶縁材料で生成され、前記コイル中心軸(ac)に沿って、前記巻き線(54)を前記コイル中心軸(ac)から離間するよう配置されるコイルフォーマ(62)と、
    前記ハウジング(34)内の、前記コイル高電圧端(30)に配置された前記コイルフォーマ(62)とは異なる電気絶縁材料で形成され、前記巻き線(54)周囲の巻き間隙内に配置される、コイル充填材(36)と、を備え、
    前記コイル充填材(36)の絶縁耐力は少なくとも3kV/mmであり、熱伝導率は少なくとも0.125W/m.K、比誘電率は6未満であり、
    前記コイル充填材(36)の充填体積は前記ハウジング容積全体の10%〜70%であり、コロナ点火装置(20)はさらに、
    前記コイル(26)に電気的に接続され、前記コイル(26)からエネルギを受け取るための電極と、
    前記コイル(26)と前記ハウジング(34)の内壁(40,42,44)との間に設けられた間隙と、
    比誘電率が6未満であり、前記ハウジング(34)の前記間隙に充填される要素体積を有する減容量要素(38)と、を備え、
    前記減容量要素(38)は、前記コイル周囲および前記ハウジング(34)の前記内壁(40,42,44)に沿って、連続的に延び、
    前記減容量要素(38)は、前記コイル(26)の前記長さ(l)の少なくとも50%まで延び、
    前記要素体積は前記充填体積よりも大きく、
    前記要素体積は前記ハウジング容積全体の20%〜90%であり、
    前記減容量要素(38)の絶縁耐力は少なくとも3kV/mmであり、
    前記減容量要素(38)は、ガス、絶縁耐力が少なくとも3kV/mmであるオイル、絶縁耐力が少なくとも10kV/mmである液体、および誘電率が6未満である個体のうちの少なくとも1つである、コロナ点火装置。
  17. 高周波電界をもたらして燃料空気混合物の一部をイオン化し、燃焼室(22)にコロナ放電(24)を生じさせるコロナ点火装置(20)を形成する方法であって、
    樹脂を含み、充填体積を有するコイル充填材(36)を、インダクタンスが少なくとも500マイクロヘンリーであるコイル(26)に装着するステップと、
    前記コイル(26)と装着されたコイル充填材(36)とをハウジング(34)内に配置するステップと、
    比誘電率が6未満であり、前記充填体積よりも大きい要素体積である減容量要素(38)を前記ハウジング(34)内に充填するステップとを備える、コロナ点火装置形成方法。
  18. 前記減容量要素(38)をハウジング(34)内に充填するステップは、ハウジング容積全体の少なくとも20%充填するステップを含む、請求項17に記載のコロナ点火装置形成方法。
  19. 前記コイル充填材(36)をコイル(26)に装着するステップは、コイル(26)上に樹脂を配置し、樹脂を硬化させるステップを含む、請求項17に記載のコロナ点火装置形成方法。
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