JP2014503958A - 交流駆動led照明装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、LED照明装置において、交流電圧を整流して直流の整流電圧に変換する整流回路と、前記整流回路から電流を供給される負荷であって、1つ以上のLEDを有するLED発光ブロックと、該LED発光ブロックに供給される電流を調節する電流源と、前記交流電圧を基礎にして算定された正弦波の設計電流値を算出し、前記算出された設計電流値を前記電流源に提供し、前記LED発光ブロックに供給される電流が前記設計電流値よりも大きい場合には、前記電流源にかかる電圧降下が調節されるようにして、前記設計電流値のみが前記LED発光ブロックに供給されるように制御する制御器と、を含み、交流電圧が変われば、前記設計電流を変更してLED照明装置の明るさを一定にすることを特徴とする交流駆動LED照明装置に関する。

Description

本発明は、LEDを使用する照明装置に関し、より詳しくは、交流入力電圧の高低に関係なく常に一定の電流を使用してLED発光ブロックを点灯することで光の明るさが一定であり、過電流供給を制限して消費電力を節減し、LED照明装置で発生する熱を低くしてLED照明装置の寿命が延びる交流駆動LED照明装置に関する。
発光ダイオードは、電流が流れると光を放出する電光変換半導体素子であって、表示器バックライトなどに広く使用されており、技術の発達により電光変換効率が既存の白熱灯及び蛍光灯よりも高くなって、現在は、一般の照明用としてその範囲を広げている。
しかし、発光ダイオード(Light Emitting diode,LED)は、微量の電圧変動にも電流が大きく変化する。このため、精密な電流制御が要求される。
従来のLED照明装置は、図1に示されたように、交流電圧を供給する交流電源910と、前記交流電源910から供給された交流電圧を直流の整流電圧Vrectに変換する整流回路940と、前記整流回路940の出力の整流電圧Vrectで駆動されるLED発光ブロック970と、前記LED発光ブロック970の電流スロープを設定する電流スロープ設定抵抗930と、を含んで構成される。
ところが、従来のLED照明装置では、交流入力電圧が高くなれば、LED発光ブロック970に流れる電流も増加し続けて消費電力が高くなり、熱発生も多くなってLED素子の特性が低下したりする。
以下、図2及び図3を使用して従来の問題点を説明する。
図2の電圧−電流特性曲線950は、複数のLEDを直列に配列して作製した任意のLED発光ブロック970の特性曲線を表示したもので、電流が本格的に流れ始める閾値電圧は62.5Vであることが分かる。
第1直線モデル951及び第2直線モデル952は、前記特性曲線950を簡単に直線にモデリングしたもので、このうち第1直線モデル951は、整流電圧Vrectが0V〜112.5Vの間を動かすとき、モデリングするのに使用可能であり、62.5Vでは電流が0mA、112.5Vでは電流が31mA流れることが分かる。
そして、第2直線モデル952は、整流電圧Vrectが0V〜87.5Vの間を動かすとき、モデリングするのに使用可能であり、62.5Vでは電流が0mA、87.5Vでは電流が11mA流れることが分かる。
図3は、前記第1直線モデル951及び第2直線モデル952を電源周波数が50Hzの場合について、一例として図示したものである。
まず、整流最大電圧112.5Vを適用した第1直線モデル951の場合、整流電圧Vrectは波形951V、整流電流は波形951Aで示した。そして、整流最大電圧87.5Vを適用した第2直線モデル952の場合、整流電圧Vrectは波形952V、整流電流は波形952Aで示した。
ここで、同一の発光ブロック970を使用すれば、整流電圧Vrectの大きさに関係なく、前記発光ブロックの閾値電圧は62.5Vに同一であるが、LED発光ブロック970の点灯開始時刻は、整流電圧Vrectの実効値が高くなるほど早くなり、LED発光ブロック970の点灯期間が長くなる。
一例として、電源周波数50Hzの場合に、整流最大電圧が87.5V及び112.5Vに対してLED発光ブロック970の閾値電圧である62.5Vを通過する時刻をそれぞれ計算してみれば、2.53ms及び1.87msであって、整流電圧Vrectの実効値が高くなれば、点灯開始時刻も早くなることが分かる。
また、整流電圧位相90度で前記LED発光ブロック970に流れる電流は、それぞれ11mA及び31mAであって、整流電圧Vrectの実効値が高ければ、電圧の高い方が同一時刻に流れる電流もさらに多く流れることが分かる。
図3を要約すると、整流電圧Vrectの実効値がさらに高くなれば、LED発光モジュールの点灯開始時刻がさらに早くなって点灯される時間が長くなり、そして、同一の時刻に流れる電流量もさらに多くなるという問題点がある。すなわち、整流電圧Vrectの実効値が変われば、負荷電流もともに変わってLED照明装置の明るさが変わるという問題点がある。また、設計よりも高い整流電圧が印加される場合には、過電流保護回路がないため、負荷のLED発光モジュールが過電流によって破損されるという問題点がある。
本発明は、従来技術の問題点を解決するために導き出したもので、本発明の目的は、交流入力電圧の変動に関係なく光の明るさが一定のLED照明装置を提供し、設計以上の高い交流入力電圧が印加される場合には、前記LED照明装置に流れる電流を遮断して前記LED照明装置を保護する保護回路を提供するところにある。
これのために、本発明に係る交流駆動LED照明装置は、交流電圧を整流して直流の整流電圧に変換する整流回路と、前記整流回路から電流を供給される負荷であって1つ以上のLEDを有するLED発光ブロックと、前記LED発光ブロックに供給される電流を調節する電流源と、前記交流電圧を基礎にして算定された正弦波の設計電流値を算出し、前記算出された設計電流値を前記電流源に提供して、前記LED発光ブロックに供給される電流が前記設計電流値よりも大きい場合には、前記電流源にかかる電圧降下が調節されるようにして前記設計電流値のみが前記LED発光ブロックに供給されるように制御する制御器と、を含むことを特徴とする。
このとき、前記制御器によって制御される電流源は、前記LED発光ブロックに供給される電流が前記設計電流値よりも小さい場合には、前記電流源にかかる電圧降下なしで前記LED発光ブロックに供給される電流の全体を前記LED発光ブロックに供給することが好ましい。
また、前記制御器は、前記交流電圧と同位相の正弦波信号を使用して、前記正弦波の設計電流値を算出することが好ましい。
また、前記LED発光ブロックは、複数個が直列に連結されており、前記LED発光ブロックに直列または並列に連結された一つ以上のスイッチを具備し、前記スイッチのオン/オフを通じて前記直列に連結された複数のLED発光ブロックに流れる電流の流れを変更して、前記直列に連結されたLED発光ブロックの点灯数を調節するスイッチブロックをさらに含むが、前記制御器は、前記スイッチのオン/オフを制御して、前記LED発光ブロックに供給される瞬時整流入力が大きい場合には、多数のLED発光ブロックを点灯させ、前記LED発光ブロックに供給される瞬時整流入力が小さい場合には、少数のLED発光ブロックを点灯させることが好ましい。
また、前記制御器は、前記複数のLED発光ブロックのうち点灯が必要な数分だけのLED発光ブロックが交互に交代で点灯されることが好ましい。
また、前記制御器は、前記LED発光ブロックに供給される整流入力のうち奇数番目の整流サイクルでは、一側に配置されたLED発光ブロックから他側に配置されたLED発光ブロックの順序で点灯が行われるようにして、偶数番目の整流サイクルでは、前記奇数番目の整流サイクルとは逆に、他側に配置されたLED発光ブロックから一側に配置されたLED発光ブロックの順序で点灯が行われるように制御することが好ましい。
また、前記制御器は、前記LED発光ブロックに供給される整流入力のうち前回の整流サイクルで点灯したLED発光ブロックを最後の順序になるように設定(左回転)した後、次回の整流サイクルでは、前記左回転方式で設定された順序でLED発光ブロックを点灯させるか、または、前記LED発光ブロックに供給される整流入力のうち前回の整流サイクルで最後に点灯されたLED発光ブロックを最初の順序になるように設定(右回転)した後、次回の整流サイクルでは、前記右回転方式で設定された順序でLED発光ブロックを点灯させるように制御することが好ましい。
一方、本発明の他の実施例に係る交流駆動LED照明装置は、交流電圧を整流して直流の整流電圧に変換する整流回路と、前記整流回路から電流を供給される負荷であって1つ以上のLEDを有する複数のLED発光ブロックが直列に連結されており、前記LED発光ブロックに並列に連結された一つ以上のスイッチを具備し、前記スイッチのオン/オフを通じて前記直列に連結された複数のLED発光ブロックに流れる電流の流れを変更して、前記直列に連結されたLED発光ブロックの点灯数を調節するスイッチブロックを含んで、前記スイッチのオン/オフを制御し、前記LED発光ブロックに供給される瞬時整流入力が大きい場合には、多数のLED発光ブロックを点灯させ、前記LED発光ブロックに供給される瞬時整流入力が小さい場合には、少数のLED発光ブロックを点灯させる制御器を含むが、前記制御器は、前記複数のLED発光ブロックのうち点灯が必要な数分だけのLED発光ブロックが交互に交代で点灯されることを特徴とする。
以上のような本発明に係る交流駆動LED照明装置によると、本発明の交流駆動LED照明装置は、交流電圧が高くなれば、従来にはLED発光ブロックに電流がさらに多く流れるようになったが、本発明では、LED発光ブロック電流を調節(低く)して、従来のような電流が流れるようにする。
したがって、本発明の交流駆動LED照明装置によると、交流入力電圧の高低に関係なく常に一定の電流を使用してLED発光ブロックを点灯することで光の明るさが一定であり、過電流供給を制限して消費電力を節減し、LED照明装置で発生する熱を低くしてLED照明装置の寿命が延びる効果がある。
従来のLED照明装置を示す図面である。 従来技術に係る電圧−電流特性曲線である。 従来技術の時間経過に対する電流波形である。 本発明の第1実施例に係るLED照明装置の図面である。 本発明に適した電流源である。 本発明に適した電流源の特性曲線である。 本発明の第1実施例に係る低い交流電圧で電流波形である。 本発明の第1実施例に係る高い交流電圧で電流波形である。 本発明の第2実施例に適したLED照明装置の図面である。 本発明に適した発光ブロックの電圧−電流特性曲線である。 本発明に係る低い交流電圧で電流波形である。 本発明の第2実施例に係る高い交流電圧で電流波形である。 本発明の第2実施例に係る高い交流電圧でさらに他の電流波形である。 本発明の第2実施例に適したさらに他のLED照明装置の図面である。 本発明の第3実施例に係るLED照明装置の図面である。 本発明の第3実施例に使用したLED直線モデルの一例である。 本発明に係る交流電源の電流波形の一例である。 本発明に係る各発光ブロック別の電流波形の一例である。 逆循環点灯法に適した回路のさらに他の例である。
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。このとき、添付された図面で同一の構成要素は、なるべく同一の符号で示していることに留意しなければならない。
また、以下で説明される本明細書及び請求範囲に使用された用語や単語は、通常的または辞書的な意味に限定して解釈してはならず、本発明の技術的思想に符合する意味および概念に解釈されなければならない。そして、本発明の要旨を不必要に不明確にすると判断される公知構成および機能に対する詳細な説明を省略する。
本発明の核心概念は、制御器が正弦波電流(整流電圧と同じ位相のサイン波電流)を負荷に供給するように制御信号を電流源に送信すると、前記電流源は、要請された量の電流を供給する条件になれば(回路に十分な電流が流れてその量を減らすことができれば)、電流源の両端に電圧降下を誘発して負荷両端電圧を減らし、負荷電流を要請された水準に流れるようにする。
その反面、条件にならなければ(回路に流れる電流が要請電流よりも低ければ)、電流源の両端電圧を最小(電流源の飽和電圧)に作製して回路が流すことができる最大電流が流れるようにする。
すなわち、整流最大電圧が設計値よりも高く供給されると、余剰電圧は電流源の両端にかかり、負荷には設計電圧がかかるようにして、負荷最大電流は前記電流源によって制限される。
以下、図4〜図8を使用して本発明の第1実施例に係る交流駆動LED照明装置を詳細に説明する。
図4は、本発明の第1実施例に係る交流駆動LED照明装置の回路図である。
まず、図4を参照して回路の構成を調べてみれば、本発明は、交流電源1と、整流回路2と、負荷のLED発光ブロック70と、電流源CS1と、制御器3とを含んで構成され、前記発光ブロック70と電流源CS1は、直列に連結されている。
このとき、LED発光ブロック70は、1つ以上のLEDで構成され、複数のLEDが直列、並列、または直列/並列に構成される。LED発光ブロック70は、広く知られた公知技術で構成されるので、以下では、説明の簡略化のために具体的な技術は省略する。
そして、好ましくは、前記制御器3は、交流電圧と同一位相の正弦波信号を発生させ、前記正弦波信号を整流(負電圧を正電圧に変換)し、整流された正弦波の大きさを調節して電流量調節信号Csinを生成し、生成された調節信号Csinを電流源CS1に供給する。
制御器3が交流電圧と同位上の正弦波を発生する理由は、交流電源1から供給される交流電流が交流電圧と同一位相であり、その形態は正弦波であって力率が改善されるようにしなければならないからである。負荷に流れる負荷電流は、前記交流電流が整流されたことは当然である。
前記電流源CS1は、前記制御器3から提供された前記調節信号Csinに相応する電流を供給する条件になれば(負荷に十分な電流が流れれば)、前記電流源CS1の両端に電圧降下を誘発して前記負荷のLED発光ブロック70の両端電圧を減らし、負荷電流を要請された水準に流れるようにして、条件にならなければ(負荷に流れる電流が要請電流よりも低ければ)、前記電流源CS1の両端電圧を最小(電流源の飽和電圧)にして負荷が流すことができる最大電流が流れるようにする。
すなわち、整流電圧が設計よりも高く供給されると、余剰電圧は電流源CS1の両端にかかり、負荷70には設計電圧がかかるようにして、負荷電流は前記電流源CS1によって制限されることが好ましい。
以下、図5を使用して本発明に適した電流源回路の一例を説明する。
まず、電流源CS1の回路構成を調べてみれば、直流電源VDC、制御器3から制御信号Csinを入力される入力端子、可変抵抗R1、同一の電気的特性を有する第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2を含んで構成される。
そして、電流源CS1の回路結線は、第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2のベース端子が共通に連結された状態で、第1トランジスタQ1のコレクタ端子が前記共通連結されたベース端子に連結され、それと同時に第1トランジスタQ1のコレクタ端子は、可変抵抗R1によって直流電源VDCに連結されている。
なお、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2のエミッタ端子は、接地GNDに連結されており、前記第2トランジスタQ2のコレクタ端子は、開放されている。前記開放された第2トランジスタQ2のコレクタ端子は、負荷のLED発光モジュール70によって整流電圧Vrectに連結される。
ここで、前記第2トランジスタQ2のエミッタは、図4で電流源CS1の二つの端子のうち接地Vss端子であり、前記第2トランジスタQ2のコレクタは、図4で電流源CS1の残りの端子であることは当然である。
そして、前記可変抵抗R1に流れる調節電流Iinは、前記直流電圧VDCで前記第1トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ両端電圧[Vce(Q1)]を差し引いた電圧を前記抵抗R1値で割れば良い。また、前記調節電流Iinは、前記第1トランジスタQ1のコレクタ電流[Ic(Q1)]、前記第1トランジスタQ1のベース電流[I(Q1)]及び前記第2トランジスタQ2のベース電流[I(Q2)]の合計で構成され、数式1で表現可能である。
Iin=Ic(Q1)+I(Q1)+I(Q2)−−−−−−−(数式1)
また、前記第1トランジスタQ1及び前記第2トランジスタQ2の電気的特性が同一であれば、前記二つのトランジスタのベース電流(以下、トランジスタの区分なしにIで表現する)は、同じである。
そして、前記第1トランジスタQ1のコレクタ電流[Ic(Q1)]は、前記第1トランジスタQ1のベース電流Iを電流増幅率(hFE)倍したものである。したがって、これを活用して数式1をまとめると、下の数式2の通りである。
Iin=(hFE×I)+I+I
=(hFE+2)×I−−−−−−−(数式2)
そして、電流源の出力Ioutは、前記出力第2トランジスタQ2のコレクタ電流であるので、前記ベース電流Iに電流増幅率hFEをかければよく、式で表現すると数式3になる。
Iout=hFE×I−−−−−−−(数式3)
したがって、可変抵抗R1を可変して調節電流Iinを調整すれば、電流源CS1の出力電流Ioutが調節されて本発明に適した電流源になる。ここで、調節電流Iinの実効値が変われば、電流源出力Ioutの実効値もともに変わるのは当然である。
以下、図6を使用して前記電流源CS1の出力第2トランジスタQ2の電圧−電流特性曲線を調べてみる。まず、特性曲線5を調べてみれば、ベース電流Iが200uAの場合であって、前記第2トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ両端電圧Vceが前記第2トランジスタQ2の飽和電圧Vsat以上の場合には、電圧に関係なくベース電流Iに対応する一定のコレクタ電流Icが流れるが、飽和電圧Vsat以下の場合には、電流が急激に0に減る飽和電流Isatが流れる。
すなわち、本発明の趣旨に合わせて前記電流源CS1の第2トランジスタQ2の役割を説明すると、制御器3が正弦波希望電流Isin(すなわち、LED発光ブロックの点灯に適した電流、以下「設計電流」という)を設定した状態で、前記第2トランジスタQ2の出力両端電圧[Vce(Q2)]が飽和電圧Vsatよりも大きければ、前記電流源CS1が設計電流Isinを供給し(余剰電圧は、前記電流源の両端にかかり)、そうでなければ、前記電流源CS1が前記トランジスタの飽和電流Isatを供給することが分かる。
この内容を異ならせて表現すると、前記電流源CS1は、負荷電流が設計電流Isinよりも高い場合には、前記電流源CS1の両端に電圧降下が起きるようにして前記負荷両端電圧を低くし、負荷電流を設計電流と一致するようにする。しかし、負荷電流が前記設計電流Isinよりも低い場合には、前記電流源CS1の両端電圧を最大限低く(飽和電圧Vsat以下に)することで、負荷に電圧が全部かかるようにして、負荷電流がそのまま流れるようにする。
以上、本発明に適した電流源であって、一例として電流駆動素子のバイポーラトランジスタを使用して説明したが、電圧駆動素子のMOSFETで構成されてもよく、また、Widlar電流源(Widlar current source)、ウィルスン電流源(Wilson current source)、及び電圧−電流変換器(Voltage−current converter)等のような多様な形態で変形されるのは、当然である。
[Case I:負荷電流<設計電流]
以下、図7を使用して本発明に係る一実施例を電源周波数50Hzの場合について説明する。
電流波形50Aは、本発明の制御器3で受信された正弦波制御信号Csinによって、前記電流源CS1が負荷に供給しなければならない好ましい正弦波の設計電流Isinを表示したものである。ここで、設計電流50Aは、整流電圧Vrectと同一位相であり、整流された正弦波であることは当然である。
そして、電流波形52Aは、従来の技術を説明した図3で図示した負荷電流952Aをそのまま図示したもので、整流最大電圧が87.5Vであり、直線モデル952によって計算された電流波形である。
全時間領域において、負荷電流52Aが設計電流50Aよりも低いので、前記電流源CS1は飽和領域で動作し、前記電流源CS1を流れる電流は負荷電流と同一になる。すなわち、設計電流は、波形50Aのように高く設定したが、実際に前記電流源CS1の電流は、前記設計電流50Aよりも低く流れて負荷電流52Aと同一になる。
[Case II:負荷電流>設計電流]
以下、図8を使用して本発明に係る一実施例を電源周波数50Hzの場合について説明する。
電流波形50Aは、本発明の制御器3で受信された正弦波制御信号Csinによって、前記電流源CS1が負荷に供給しなければならない好ましい正弦波の設計電流Isinを表示したものである。ここで、設計電流50Aは、整流電圧Vrectと同一位相であり、整流された正弦波であることは当然である。
そして、負荷電流59Aは、従来の技術を説明した図3の電流波形951Aをそのまま図示したもので、整流最大電圧は、112.5Vの場合[電圧波形59V]を電源周波数50Hzの場合に対して直線モデル951によって計算された電流波形である。
本発明によると、設計電流は波形50Aで示され、電流源CS1を通過した電流は波形59LAと同一であり、負荷両端電圧は、従来技術では波形59Vと同一であるが、本発明による負荷両端電圧は、波形59LVと同一になり、電圧波形59Vと電圧波形59LVの差電圧が電流源CS1の両端にかかるようになる。
すなわち、区間L1及び区間L2では、従来の負荷電流59Aが設計電流50Aよりも低いので、電流源CS1を流れる電流は、従来の負荷電流と同一になる。しかし、区間H1では、従来の負荷電流59Aが設計電流よりも高いので、前記電流源CS1の両端に電圧降下を起こして負荷のLED発光ブロック70の両端電圧を減らし、電流源CS1に流れる電流を設計電流50Aと同一になるようにする。
ここで、整流最大電圧が87.5Vの整流電流52Aと整流最大電圧が112.5Vの整流電流59LAとを比較してみれば、高い整流最大電圧の場合が点灯開始時刻がさらに早くて力率が改善され、電流が流れる時間がさらに長いことが分かり、また、同一時刻で電流量もさらに多いことが分かる。
したがって、好ましい本発明の応用では、整流最大電圧が設計基準電圧よりも高くなれば、設計電流の実効値も低くして(すなわち、電流源の設計電流を低くして)、整流電圧の1サイクルで負荷のLED発光ブロックに流れた電流の総合(総電子量)を設計電圧における発光電流の総合と同一にする。
そうすれば、設計電圧よりも高い最大整流電圧が供給されても、負荷のLED発光ブロックの明るさは設計整流電圧の場合と同一であり、前記負荷及び電流源で消費される電力消耗も減り、熱発生も減って前記負荷と前記電流源を保護する効果が生じる。したがって、電流源の設計電流の実効値は、交流入力電圧の実効値に相応して調整できることが好ましい。
以上、本発明の第1実施例を詳細に説明した。本実施例で詳細に説明された整流回路、電流源、制御器、及びスイッチは、一つの半導体素子で製作できることは当然である。
本発明の核心概念をさらに要約すると、制御器3は、交流電圧と同一位相の正弦波の設計電流Isinを設定し、電流源CS1は、負荷電流が設計電流Isinよりも高い場合には、前記電流源CS1の両端に電圧降下を起こして前記負荷両端電圧を減らすことにより、負荷電流が設計電流と一致するようにする。
逆に、負荷電流が設計電流Isinよりも低い場合には、前記電流源CS1の両端電圧を最大限低く(飽和電圧Vsat以下に)して、整流電圧Vrectが前記負荷に全部かかるようにして、負荷電流が流れるようにする。
以下、図9〜図14を参照して本発明の第2実施例に係るLED照明装置を詳細に説明する。
本実施例は、本発明の第1実施例で負荷のLED発光ブロック70を、直列連結された複数のサブ発光ブロック10,11,12で構成したもので、低い瞬時整流電圧では少数のサブ発光ブロックを駆動し、高い瞬時整流電圧では多数のサブ発光ブロックを駆動することによって、全体的な点灯時間を長くした。
本実施例の効果では、単位整流期間で点灯される期間が長くなるので(すなわち、消灯される時間が少なくなるので)、光の揺れ(フリッカー)が減って、力率が改善され、また、従来と同一の明るさを実現する場合には、最大整流電圧で負荷電流を低くすることができ、負荷の発光ブロックと電流源で消費される電力及び熱発生量を減らす効果がある。
図9は、並列スイッチの構造を採択した本発明に適した回路の一例である。
まず、図9を参照して回路の構成を調べてみれば、交流電源1、整流回路2、負荷の第1発光ブロック10,第2発光ブロック11及び第3発光ブロック12、電流源CS2、及び制御器4で構成され、このとき、前記第1発光ブロック10〜第3発光ブロック12及び電流源CS2は、直列に連結されている。
そして、点灯される発光ブロック10,11,12の直列数を制御する第1スイッチS11及び第2スイッチS12を含んで構成され、前記第1スイッチS11は、第1発光ブロック10の出力端と電流源CS2の入力端との間に設けられ、前記第2スイッチS12は、第2発光ブロック11の出力端と電流源CS2の入力端との間に設けられる。
好ましくは、前記第1発光ブロック10〜第3発光ブロック12は、1つ以上のLEDで構成され、複数のLEDが直列、並列、または直列/並列の配列で構成される。前記発光ブロック10,11,12は、広く知られた公知技術で構成することができるので、本明細書では、説明の簡略化のためにこれに関する具体的な技術は省略する。
そして、前記制御器4は、交流電圧と同一位相の正弦波信号を発生させ、前記正弦波信号を整流(負電圧を正電圧に変換)し、前記正弦波信号の大きさを調節して電流量調節信号Csinを作製し、前記調節信号Csinを電流源CS2に供給する。また、前記制御器4は、瞬時整流電圧を測定して前記第1スイッチS11〜第2スイッチS12を制御する第1スイッチ制御信号SC11及び第2スイッチ制御信号SC12を発生することが好ましい。
また、前記電流源CS2は、前記制御器4から提供された前記調節信号Csinに相応する電流を供給する条件になれば(負荷に十分な電流が流れれば)、前記電流源CS2の両端に電圧降下を誘発して前記負荷両端電圧を減らし、負荷電流を要請された水準に流れるようにし、条件にならなければ(負荷に流れる電流が要請電流よりも低ければ)、前記電流源CS2の両端電圧を最小(電流源の飽和電圧)に作製して、負荷が流すことができる最大電流が流れるようにする。
すなわち、整流最大電圧が設計よりも高く供給されると、余剰電圧は電流源CS2の両端にかかり、負荷には設計電圧がかかるようにして、負荷最大電流は、前記電流源CS2によって制限されることが好ましい。
以下、図10を使用して本実施例で使用する発光ブロックの特性について説明する。
まず、特性曲線950は、図2を参照して本発明の第1実施例で説明した発光ブロック70の特性曲線をそのまま図示したもので、本実施例では、3個のサブ発光ブロック10,11,12、すなわち、第1発光ブロック10〜第3発光ブロック12を全部連結した場合に該当する。この場合、図9の第1スイッチS11及び第2スイッチS12が全部遮断されることは当然である。
そして、第3直線モデル33は、前記特性曲線950を簡単に線形でモデリングしたもので、本実施例では、前記第3直線モデル33で整流電圧Vrectが0V〜87.5Vの区間を使用する。そして、電圧62.5Vでは電流が0mA、電圧87.5Vでは電流が11mAであることが第3直線モデル33から分かる。
また、第2直線モデル32は、従来の前記発光ブロック70を均等に3等分し、そのうち2つの発光ブロックを直列に連結した場合をモデリングしたものである。すなわち、第1発光ブロック10と第2発光ブロック11を点灯し、第3発光ブロック12を消灯する場合である。
このとき、前記第1スイッチS11は遮断され、前記第2スイッチS12は導通されて、第3発光ブロック12をバイパスさせるように制御器4が作動しなければならないことは当然である。そして、発光ブロック10,11の等価直列抵抗(Equivalent series resistance)は、従来の2/3になるので、閾値電圧は、従来の前記発光ブロック70の2/3である41.7Vになる。
また、従来の発光ブロック70は、閾値電圧で25Vが増加したときに11mAが流れたが、2つの発光ブロック10,11を直列に連結した場合には、25Vの2/3電圧である16.67Vが増加した58.3Vで11mAが流れるようになる。したがって、従来の発光ブロック70が線形モデル33による場合、前記発光ブロック70を均等に3個の発光ブロックに3等分して、2つの発光ブロックを直列に連結した場合を線形モデリングすれば、第2直線モデル32のように表れる。
また、第1直線モデル31は、従来の前記発光ブロック70を均等に3等分して、そのうち1つの発光ブロックのみを点灯する場合をモデリングしたものである。すなわち、第1発光ブロック10は点灯し、第2発光ブロック11及び第3発光ブロック12は消灯する場合である。このとき、前記第2スイッチS12の状態は関係なく、前記第1スイッチS11は導通され、第2発光ブロック11及び第3発光ブロック12をバイパスさせるように制御器4が作動しなければならないことは当然である。
そして、発光ブロック10の等価直列抵抗は、従来の1/3になるので、閾値電圧は、従来の前記発光ブロック70の1/3である20.8Vになり、従来の発光ブロック70は、閾値電圧で25Vが増加したとき11mAが流れたが、1つの発光ブロック10のみを点灯する場合には、25Vの1/3電圧である8.3Vが増加した29.2Vで11mAが流れるようになる。したがって、従来の発光ブロック70が線形モデル33による場合、前記発光ブロック70を均等に3個の発光ブロックに3等分して、1つの発光ブロック10を点灯する場合を線形でモデリングすれば、第1直線モデル31のように表れる。
以下、図11を使用して説明する。
図11は、図9の回路図に前記第1直線モデル31〜第3直線モデル33を使用して電源周波数が50Hzであり、整流最大電圧が87.5Vの場合を図示したものである。
まず、整流電圧Vrectは電圧波形9Vで示し、そのとき、従来の発光ブロック70を駆動する場合の電流波形は、波形9Aで示した。そして、波形31a及び波形31bは、第1直線モデル31を用いて整流電圧Vrectに対する負荷電流を示したものである。同様に波形32a及び波形32bは、第2直線モデル32を用いて整流電圧Vrectに対する負荷電流を示したものである。
そして、電流源CS2に制御信号から提供される正弦波の設計電流は、最高瞬時電流が11mAの波形50A(薄い実線)で示した。前記制御器4によってスイッチが適切に調節された場合に流れる整流電流は、波形70Ca(太い点線)で示した。
以下、表1を使用して時間区間別に詳細に説明する。
Figure 2014503958
ここで、B1は第1発光ブロック10、B2は第2発光ブロック11を示したものである。
まず、P1は、整流電圧Vrectが第1発光ブロック10の閾値電圧を通過して上昇する時刻の地点であり、P2は、第1直線モデル31による電流31aと設計電流50Aが交差する地点であり、P3は、第2直線モデル32による電流32aと設計電流50Aが交差する地点であり、P6は、第2直線モデル32による電流32bと設計電流50Aが交差する地点であり、P7は、第1直線モデル31による電流31bと設計電流50Aが交差する地点であり、P8は、整流電圧Vrectが下降して第1発光ブロック10の閾値電圧を通過する時刻の地点である。
ここで、0msから前記P1地点の間は、第1発光ブロック10の閾値電圧以下であって、未点灯される区間である。
そして、P1を過ぎてP2未満までは、第1発光ブロック10が第1直線モデル31によって点灯される区間であり、電流源CS2が飽和領域で作動して前記電流源CS2の両端電圧がほとんど0(ゼロ)ボルトの区間である。
そして、P2を過ぎてP3未満までは、依然として第1発光ブロック10が第1直線モデル31によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。また、この期間では、時間の増加によって前記電流源CS2での電圧降下は増加し続ける。
P3では、スイッチの切り替えが起きて一つの発光ブロックがさらに点灯されることが好ましい時点である。すなわち、第1及び第2発光ブロック10,11が点灯される時点である。スイッチの切り替えの判断基準は、現時刻の1)設計電流と、2)モデル電流(現整流電圧で発光ブロックをもう一つ追加した時の直線モデルで流れる電流、以下「モデル電流」と称する)を比較して、モデル電流が設計電流よりも大きい場合に制御器4がスイッチの切り替えを行うことが好ましい。(整流電圧上昇時のスイッチ制御規則)
スイッチが切り替えられる前には、前記電流源CS2の両端に電圧降下が大きいが(略、スイッチ変更後の閾値電圧−変更前の閾値電圧)、逆に、切り替えが起きれば、前記電流源CS2の両端に電圧降下は、略電流源CS2の飽和電圧Vsatの程度になる。
そして、モデル電流は、直線モデルの以外に多次元関数を使用して求めることもでき、メモリに既保存されている実際回路(スイッチを含む)の電流−電圧の測定値テーブルで探すこともできることは当然である。
P3から電圧位相90度までは、第1発光ブロック10及び第2発光ブロック11の合成モデルである第2直線モデル32によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。
この区間で制御器4は、各時刻の1)設計電流と、2)モデル電流9Aとを比較してモデル電流9Aが設計電流よりも大きい場合に、スイッチの切り替えを行おうとするが、モデル電流が設計電流よりも高くならないため、これ以上スイッチの切り替えはなく、整流電圧の上昇期間は終了する。また、この期間でも時間の増加によって前記電圧降下は増加し続ける。
電圧位相90度からP6未満までは、続けて第1発光ブロック10及び第2発光ブロック11の合成モデルである第2直線モデル32によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。このとき、時間の増加によって前記電流源CS2の出力端の電圧降下は減少し続ける。
この区間で制御器4は、電流源CS2の出力端の電圧を監視して前記出力端の電圧が飽和電圧Vsat以下に落ちる前にスイッチを制御して、発光ブロック1つをさらにバイパスさせて回路から除去することが好ましい(整流電圧下降時のスイッチ制御規則)。
P6からP7までは、続けて第1発光ブロック10の第1直線モデル31によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。このとき、時間の増加によって前記電流源CS2の出力端の電圧降下は減少し続ける。
この区間では、ただ一つの発光ブロック、すなわち、第1発光ブロック10のみが点灯され、これ以上バイパスさせる発光ブロックがないので、P8を経て次の整流サイクルが開始するまで現スイッチの状態を維持する。
LED発光ブロックは抵抗性負荷であるので、電流−電圧が一対一の対応関係にあるため、「整流電圧上昇時のスイッチ制御規則」及び「整流電圧下降時のスイッチ制御規則」でスイッチの切り替え時点(P3〜P6)は、スイッチの切り替え電圧Vrefで示しても良い。すなわち、整流電圧と、計算を通じて既に知っているスイッチの切り替え電圧Vrefとを比較して、整流電圧がスイッチの切り替え電圧Vrefを通過して上昇または下降するとき、スイッチを切り替えて発光ブロックを追加または除去する。
交流電圧が上がって1)希望電流の実効値を低くしなければならない場合、スイッチの切り替え電圧Vrefをさらに低い値に変更することが好ましい(LEDで電流が低くなれば、電圧も低くなるので)。また、2)既設定されたスイッチの切り替え電圧Vrefを通過する時刻も早くなるので(すなわち、瞬時希望電流も低くなる)、希望電流の実効値を低くしない場合にもスイッチの切り替え電圧Vrefをさらに低い値に変更することが好ましい。3)しかし、費用対比効果を考慮してスイッチの切り替え電圧Vrefを変更しないのも好ましい。この場合、スイッチの切り替え電圧Vrefを変更することよりは光効率が低いが、従来の技術よりは光効率が高いのは当然である。
以上、整流最大電圧が87.5Vの場合について詳細に説明した。
以下、整流電圧最大値が125Vの場合について説明する。
図12は、図11のように、図9の回路図に前記第1直線モデル31〜第3直線モデル33を使用して電源周波数が50Hzであり、最大整流電圧が125Vの場合を図示したものである。
まず、波形31c及び波形31dは、第1直線モデル31を用いて整流電圧Vrectに対する負荷電流を示したものである。同様に波形32c及び波形32dは、第2直線モデル32を用いて整流電圧Vrectに対する負荷電流を示したものであり、波形33c及び波形33dは、第3直線モデル33を用いて整流電圧Vrectに対する負荷電流を示したものである。そして、電流源CS2に制御信号として提供される正弦波の設計電流は、最高瞬時電流が11mAの波形50Aで示し、このとき流れる整流電流は、波形70Ca(太い点線)で示した。
以下、表2を使用して時間区間別に詳細に説明する。
Figure 2014503958
ここで、B1は第1発光ブロック10、B2は第2発光ブロック11、B3は第3発光ブロック12を示したものである。
まず、P1aは、整流電圧Vrectが第1発光ブロック10の閾値電圧を通過して上昇する時刻の地点であり、P2aは、第1直線モデル31による電流31cと設計電流50Aが交差する地点であり、P3aは、第2直線モデル32による電流32cと設計電流50Aが交差する地点であり、P4aは、第3直線モデル33による電流33cと設計電流50Aが交差する地点であり、P5aは、第3直線モデル33による電流33dと設計電流50Aが交差する地点であり、P6aは、第2直線モデル32による電流32dと設計電流50Aが交差する地点であり、P7aは、第1直線モデル31による電流31dと設計電流50Aが交差する地点であり、P8aは、整流電圧Vrectが第1発光ブロック10の閾値電圧を通過して下降する時刻の地点である。
0msから前記P1a地点の間は、第1発光ブロック10の閾値電圧以下であって、すべての発光ブロックが未点灯される区間である。
P1aを過ぎてP2a未満までは、第1発光ブロック10が第1直線モデル31によって点灯される区間であり、電流源CS2が飽和領域で作動して前記電流源CS2の両端電圧がほとんど0(ゼロ)ボルトの区間である。
そして、P2aを過ぎてP3未満までは、依然として第1発光ブロック10が第1直線モデル31によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aの電流が負荷に供給される区間である。また、この期間では、時間の増加によって前記電流源CS2での電圧降下は増加し続ける。
P3aでは、スイッチの切り替えが起きて一つの発光ブロックがさらに点灯される時点である。すなわち、第1及び第2発光ブロック10,11が点灯される時点である。このとき、スイッチの切り替えは、「整流電圧上昇時のスイッチ制御規則」に従う。すなわち、現時刻の1)設計電流と、2)モデル電流とを比較してモデル電流が設計電流よりも大きい場合に、制御器4がスイッチの切り替えを行うことが好ましい。
スイッチが切り替えられる前には、前記電流源CS2の両端に電圧降下が大きいが(略、スイッチ変更後の閾値電圧−変更前の閾値電圧)、切り替えが起きれば、前記電流源CS2の両端に電圧降下は、略前記電流源CS2の飽和電圧Vsatの程度になる。
そして、モデル電流は、直線モデルの以外に多次元関数を使用して求めることもでき、メモリに既保存されている実際回路(スイッチを含む)の電流−電圧の測定値テーブルでも探すことができるのは当然である。
P3aを過ぎてP4a未満までは、依然として第1及び第2発光ブロック10,11が第2直線モデル32によって点灯される区間である。
P4aでは、スイッチの切り替えが起きて一つの発光ブロックがさらに点灯される時点である。すなわち、第1〜第3発光ブロック10,11,12が点灯される時点である。スイッチの切り替えは、P3a地点で使用した「整流電圧上昇時のスイッチ制御規則」に従う。
P4aから電圧位相90度までは、第1発光ブロック10〜第3発光ブロック12の合成モデルである第3直線モデル33によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。この区間で既にすべての発光ブロック10,11,12が点灯されているので、制御器4による追加スイッチの切り替えなしで、整流電圧の上昇期間が終了する。また、この期間では、時間の増加によって前記電流源CS2の両端の電圧降下は増加し続ける。
電圧位相90度からP5a未満までは、続けて第1発光ブロック10〜第3発光ブロック12の合成モデルである第3直線モデル33によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。このとき、時間の増加によって前記電流源CS2の出力端の電圧降下は減少し続ける。
P5aでは、スイッチの切り替えが起きて一つの発光ブロックがさらに消灯される時点である。すなわち、第3発光ブロック12が消灯されて第1発光ブロック10及び第2発光ブロック11のみが点灯される時点である。スイッチの切り替えは、前記「整流電圧下降時のスイッチ制御規則」に従う。すなわち、制御器4は、電流源CS2の出力端の電圧を監視して前記出力端の電圧が飽和電圧Vsat以下に落ちる前にスイッチを制御し、発光ブロック1つをさらにバイパスさせて回路から除去することが好ましい。
P5aからP6a未満までは、続けて第1発光ブロック10及び第2発光ブロック11の合成モデルである第2直線モデル32によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。このとき、時間の増加によって前記電流源CS2の両端の電圧降下は減少し続ける。
P6aでは、スイッチの切り替えが起きて一つの発光ブロックがさらに消灯される時点である。すなわち、第2発光ブロック11が消灯されて第1発光ブロック10のみが点灯される時点である。スイッチの切り替えは、前記「整流電圧下降時のスイッチ制御規則」に従う。
P6aからP7a未満までは、続けて第1発光ブロック10の第1直線モデル31によって点灯される区間であり、電流源CS2の両端に電圧降下が起きて負荷両端電圧が調節され、設計電流50Aが負荷に供給される区間である。このとき、時間の増加によって前記電流源CS2の両端の電圧降下は減少し続ける。この区間では、ただ一つの発光ブロック、すなわち、第1発光ブロック10のみが点灯されていて、これ以上バイパスさせる発光ブロックがないので、P8aを経て次の整流サイクルが開始するまで現スイッチの状態を維持する。
以上、整流最大電圧が125Vの場合について詳細に説明した。
図11と図12を比較してみれば、交流電圧が高くなるほど第1発光ブロックの点灯開始時刻はさらに早くなり、力率はさらに改善され、電流が流れる期間はさらに長くなって、明るさはさらに明るくなることが分かる。
したがって、交流入力電圧が高くなると、設計電流を低くして設計基準電圧での明るさと一致させれば、明るさが一定であり、消費電力も節減され、発光ブロック10,11,12と電流源CS1での発熱が減少して発光ブロック10,11,12と電流源CS1を保護する効果が生じるので、電流源CS1の設計電流は、交流入力電圧のレベルに相応して調整することが好ましい。
LED発光ブロックは抵抗性負荷であるので、電流−電圧が一対一の対応関係にあるため、「整流電圧上昇時のスイッチ制御規則」及び「整流電圧下降時のスイッチ制御規則」でスイッチの切り替え時点P3a〜P6aは、スイッチの切り替え電圧Vrefに示すこともできる。すなわち、整流電圧とあらかじめ計算で知っているスイッチの切り替え電圧Vrefとを比較して、整流電圧がスイッチの切り替え電圧Vrefを通過して上昇または下降するとき、スイッチを切り替えて発光ブロックを追加または除去することである。
交流電圧が上がり、1)希望電流の実効値を低くしなければならない場合、スイッチの切り替え電圧Vrefをさらに低い値に変更することが好ましい(LEDで電流が低くなれば、電圧も低くなるので)。また、2)既設定されたスイッチの切り替え電圧Vrefを通過する時刻も早くなるので(すなわち、瞬時希望電流も低くなる)、希望電流の実効値を低くしない場合にも、スイッチの切り替え電圧Vrefをさらに低い値に変更することが好ましい。3)しかし、費用対比効果を考慮してスイッチの切り替え電圧Vrefを変更しないことも好ましい。この場合、スイッチの切り替え電圧Vrefを変更することよりは光効率が低いが、従来の技術よりは光効率が高いのは当然である。
そして、設計電圧よりも高い整流電圧が提供された場合(すなわち、電流源の両端に電圧がたくさんかかり電流源の消費電力が定格を超過する場合)には、設計電流を低くして電流源での消費電力が低くなるようにすることで、電流源を保護することが好ましい。あるいは、さらに他の方法として整流電圧位相90度の近所では、電流が最大であり、電圧も最大であって、最大の電力消費が発生するので、前記整流電圧位相90度の付近で前記電流源CS2の電流をほとんど「0」(例えば、1mA以下)に設定して負荷電流を低くし、負荷両端電圧は、閾値電圧を維持して電流源CS2の両端の電圧を低くすることによって電力消費を減らす方法もある。
このような場合を図示したのが図13の電流波形70Cbである。それにより発生する長所は、負荷が過電圧状態で自由であり、設計電圧以上の入力電圧でも照明装置の基本技能である光を放出する機能を行うことができることにある。
本実施例では、発光ブロックを3個、スイッチを2個含む実施例を図示して説明した。しかし、本発明の技術的思想は、発光ブロックを2個以上含む実施例も実現できることは、当業者には自明である。
そして、発光ブロックを3個から4個のように、発光ブロックを1つ追加する時を一般化して説明すれば、最後の発光ブロック(n)の出力端と電流源の入力端の間に追加する発光ブロック(n+1)を挿入し、追加するスイッチ(n+1)は、最後の発光ブロック(n+1)の入力端と前記電流源の入力端との間に挿入すれば良い。
図14は、図10の回路で並列に配置されたスイッチを直列スイッチに変更したものである。
図14でスイッチ配列の特徴を調べてみれば、第2発光ブロック11と第1スイッチS11aは並列に連結され、第3発光ブロック12と第2スイッチS12aは並列に連結され、第1発光ブロック10、第2発光ブロック11及び第3発光ブロック12が全部直列に連結されている。
ここで、発光ブロックを3個から4個のように、発光ブロックを1つ追加する時を一般化して説明すれば、まず、追加する発光ブロック(n+1)と追加するスイッチ(n+1)を並列に連結し、最後の発光ブロック(n)の出力端と前記電流源の入力端との間に前記並列に連結された追加する発光ブロック(n+1)と追加するスイッチ(n+1)とを挿入すれば良い。
前記図14に図示された回路は、図9に図示された回路とスイッチの状態のみが異なり、その他のスイッチを作動する判断基準などは同一であるので、本明細書では、説明の簡略化のためにこれに関する具体的な技術は省略する。
以上、本発明の第2実施例を詳細に説明した。本実施例で詳細に説明された整流回路、電流源、制御器、及びスイッチは、一つの半導体素子で製作できることは当然である。
本実施例は、上述した第2実施例をさらに改良したものである。すなわち、第2実施例では、負荷のLED発光ブロック970を複数のサブ発光ブロックに分けて、前記複数の発光ブロックを直列に構成し、低い瞬時整流入力では少数のサブ発光ブロックを駆動し、高い瞬時整流入力では多数のサブ発光ブロックを駆動するようにして、全体的な点灯時間を長く改善した。そして、第3実施例では、各発光ブロックが点灯される順序を調節して、各発光ブロック間の明るさの偏差を最小化するように改善した。
以下、図15〜図19を使用して本発明の第3実施例に係る交流駆動LED照明装置を詳細に説明する。
図15は、本発明に適した回路の一例である。
まず、図15を参照して回路の構成を調べてみれば、交流電源1、整流回路2、第1発光ブロック11、第2発光ブロック12、第3発光ブロック13及び第4発光ブロック14で構成される負荷、前記各発光ブロックに流れる電流をバイパスさせる第1スイッチS11、第2スイッチS12、第3スイッチS13及び第4スイッチS14で構成される直列スイッチブロック、電流源CS、及び制御器4を含んで構成される。
前記第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14及び前記電流源CSは、全部直列に連結されている。そして、点灯される発光ブロックの直列数を制御する前記第1スイッチS11は、第1発光ブロック11と並列回路を構成し、前記第2スイッチS12は、第2発光ブロック12と並列回路を構成し、前記第3スイッチS13は、第3発光ブロック13と並列回路を構成し、前記第4スイッチS14は、第4発光ブロック14と並列回路を構成する。
好ましくは、前記第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14は、1つ以上のLEDで構成され、複数のLEDが直列、並列、または直列/並列の配列で構成される。前記第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14は、広く知られた公知技術であるので、以下では、説明の簡略化のためにそれに関する具体的な技術は省略する。
そして、好ましくは、前記制御器4は、第2実施例と同一の概念で動作するので、以下では、説明の簡略化のためにそれに関する具体的な説明は省略する。
以下、図16を使用して本実施例で使用する発光ブロックの特性について説明する。
まず、電圧−電流特性曲線50は、複数のLEDを直列に配列して作製したソウル半導体社のAX3220の電圧−電流特性曲線を図示したもので、本実施例では、第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14を全部直列に連結した場合に該当する。この場合、図15に図示された前記第1スイッチS11〜前記第4スイッチS14は、全部遮断されることは当然である。
そして、第4直線モデル74は、前記電圧−電流特性曲線50を簡単に線形でモデリングしたもので、整流電圧Vrectが0V〜220Vの区間を使用する。図16に図示された第4直線モデル74から、電圧132Vでは電流が0mAであり、電圧220Vでは電流が20mAであることが分かる。
第1直線モデル71は、前記従来の発光ブロック970を均等に4等分して、そのうち1つの発光ブロックのみを点灯する場合をモデリングしたものである。前記第1直線モデル71の等価直列抵抗は、従来の1/4になるので、閾値電圧は、従来の第4直線モデル74の1/4である33Vになり、電流20mAが流れる電圧は、前記第4直線モデル74の1/4である55Vになる。したがって、従来の発光ブロック970を均等に4個の発光ブロックに等分して、1つの発光ブロックのみを点灯する場合を線形モデリングすれば、第1直線モデル71のように表れる。
ここで、点灯される1つの発光ブロックは、前記第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14のいずれか一つであってもよい。これは、前記発光ブロックの直列数を制御するスイッチは、点灯される発光ブロックと並列に配置されたスイッチのみを遮断し、その他の消灯される発光ブロックと並列に配置されたスイッチは、全部導通することによって実現される。
そして、第2直線モデル72は、前記従来の発光ブロック970を均等に4等分して、2つの発光ブロックを直列に連結した場合をモデリングしたものである。第2直線モデル72の等価直列抵抗は、従来の2/4になるので、閾値電圧は、従来の第4直線モデル74の2/4である66Vになり、電流20mAが流れる電圧は、第4直線モデル74の2/4である110Vになる。したがって、従来の発光ブロック970を均等に4個の発光ブロックに等分して、そのうち2つの発光ブロックを直列に連結した場合を線形モデリングすれば、第2直線モデル72のように表れる。
ここで、2つの発光ブロックを点灯する第2直線モデル72は、前記第1発光ブロック11と第2発光ブロック12の直列連結であってもよく、また、前記第1発光ブロック11及び前記第3発光ブロック13の直列連結であってもよい。すなわち、一般化して表現すれば、4個の発光ブロックのうち2つを選択して点灯する場合に該当するモデルである。このとき、前記発光ブロックの直列数を制御するスイッチは、点灯される発光ブロックと並列に配置されたスイッチのみを全部遮断し、その他の消灯される発光ブロックと並列に配置されたスイッチは、全部導通することによって実現される。
そして、第3直線モデル73は、前記従来の発光ブロック970を均等に4等分して、そのうち3個の発光ブロックを直列に連結した場合をモデリングしたものである。第3直線モデル73の等価直列抵抗は、従来の3/4になるので、閾値電圧は、従来の第4直線モデル74の3/4である99Vになり、電流20mAが流れる電圧は、前記第4直線モデル74の3/4である165Vになる。したがって、従来の発光ブロック970を均等に4個の発光ブロックに等分して、3個の発光ブロックを直列に連結した場合を線形モデリングすれば、第3直線モデル73のように表れる。
ここで、3個の発光ブロックを点灯する第3直線モデル73を一般化して表現すれば、4個の発光ブロックのうち3個の発光ブロックを選択して点灯する場合に該当するモデルである。このとき、前記発光ブロックの直列数を制御するスイッチは、点灯される発光ブロックと並列に配置されたスイッチのみを全部遮断し、その他の消灯される発光ブロックと並列に配置されたスイッチは、全部導通することによって実現される。
以下、図17を参照して説明する。
図17は、図15の回路図に前記第1直線モデル71〜第4直線モデル74を使用して電源周波数が50Hzであり、整流最大電圧が230Vの場合を図示したものである。
まず、整流電圧Vrectは電圧波形72Vで示し、そして、波形71a及び波形71bは、発光ブロックの第1直線モデル71を用いて前記整流電圧72Vに対する負荷電流を示したもので、波形72a及び波形72bは、発光ブロックの第2直線モデル72を用いて前記整流電圧72Vに対する負荷電流を示したものである。そして、波形73a及び波形73bは、発光ブロックの第3直線モデル73を用いて前記整流電圧72Vに対する負荷電流を示したもので、波形74a及び波形74bは、発光ブロック第4直線モデル74を用いて前記整流電圧72Vに対する負荷電流を示したものである。
電流源CSに提供される正弦波の設計電流は、瞬時最高電流が20mAの波形70S(薄い実線)で示した。前記制御器4によってスイッチが適切に調節された場合に流れる整流電流は、波形1AA(太い点線)で示した。
図17の整流電流波形1AA(太い点線)を得るための図15の回路における好ましい動作を、整流電圧位相0度から90度まで前記整流電圧が増加する順序で説明する。
まず、整流電圧位相0度から前記設計電流70S(薄い実線)と直線モデル電流71aが会う交点P1までは、1つの発光ブロックが点灯されるように前記スイッチブロックを設定する。このとき、設計電流70Sよりも低いモデル電流71aが流れているので、前記電流源CSの両端電圧を最小の電圧(電流源の飽和電圧)に作製して負荷にモデル電流71aが流れるようにする。
前記設計電流70S(薄い実線)と前記直線モデル電流71aが会う交点P1から、前記設計電流70Sと前記直線モデル電流72aが会う交点P2までは、続けて1つの発光ブロックが点灯されるように前記スイッチブロックを設定する。
このとき、設計電流70Sよりも高いモデル電流71aが流れるので、前記電流源CSの両端に電圧降下を起こして前記1つの発光ブロック両端電圧を調節し、負荷電流を前記設計電流70Sと一致させる。この区間で点灯される発光ブロックは、第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14のうちいずれか一つが続けて点灯される(以下、「1段継続点灯法」と称する)。
ところが、前記1段継続点灯法では、続けて消灯された発光ブロックと続けて点灯された発光ブロックとの明るさの差を人が感じることもできるので、すべての発光ブロックを早く交代しながら交互に一度に1つの発光ブロックを点灯し、すべての発光ブロックの明るさを同一に感じさせることも好ましい(以下、「1段交代点灯法」と称する)。
前記設計電流70S(薄い実線)と前記直線モデル電流72aが会う交点P2から、前記設計電流70Sと前記直線モデル電流73aが会う交点P3までは、2つの発光ブロックが点灯されるように前記スイッチブロックを設定し、設計電流70Sよりも高いモデル電流72aが流れるので、前記電流源CSの両端に電圧降下を起こして前記2つの発光ブロック両端電圧を低くして調節し、負荷電流を前記設計電流70Sと一致させる。この区間で点灯される発光ブロックは、第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14のうちいずれか2つが続けて点灯される(以下、「2段継続点灯法」と称する)。
ところが、前記2段継続点灯法では、続けて消灯された発光ブロックと続けて点灯された発光ブロックとの明るさの差を人が感じることもできるので、すべての発光ブロックを早く交代しながら交互に一度に2つの発光ブロックを点灯し、すべての発光ブロックの明るさを同一に感じさせることも好ましい(以下、「2段交代点灯法」と称する)。
前記設計電流70S(薄い実線)と前記直線モデル電流73aが会う交点P3から、前記設計電流70Sと前記直線モデル電流74aが会う交点P4までは、3個の発光ブロックが点灯されるように前記スイッチブロックを設定し、設計電流70Sよりも高いモデル電流73aが流れるので、前記電流源CSの両端に電圧降下を起こして前記3個の発光ブロック両端電圧を低くして負荷電流を前記設計電流70Sと一致させる。この区間で点灯される発光ブロックは、第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14のうちいずれか3個が続けて点灯される(以下、「3段継続点灯法」と称する)。
ところが、前記3段継続点灯法では、続けて消灯された発光ブロックと続けて点灯された発光ブロックとの明るさの差を人が感じることもできるので、すべての発光ブロックを早く交代しながら交互に一度に3個の発光ブロックを点灯し、すべての発光ブロックの明るさを同一に感じさせることも好ましい(以下、「3段交代点灯法」と称する)。
そして、前記設計電流70S(薄い実線)と前記直線モデル電流74aが会う交点P4から前記整流電圧位相90度までは、4個の発光ブロックがすべて点灯されるように前記スイッチブロックを設定し、設計電流70Sよりも高いモデル電流74aが流れるので、前記電流源CSの両端に電圧降下を起こして前記4個の発光ブロック両端電圧を低くして負荷電流を前記設計電流70Sと一致させることが好ましい。この区間で点灯される発光ブロックは、第1発光ブロック11〜第4発光ブロック14の全部を続けて点灯することができる(以下、「4段継続点灯法」と称する)。
以上で、発光ブロックが4個の場合に対して、1段交代点灯法〜3段交代点灯法、並びに、1段継続点灯法及び4段継続点灯法を説明した。これを発光ブロックがn個であると一般化して表現すれば、それぞれ「n段交代点灯法」及び「n段継続点灯法」とすることができる。ここで、nは2よりも大きい自然数であり、その大きさは特別に制限されないことは当然である。
以下、表3を使用して固定された順序で、各段継続点灯法を施行する「固定順序点灯法」について説明する。
Figure 2014503958
ここで、11は第1発光ブロック、12は第2発光ブロック、13は第3発光ブロック、14は第4発光ブロックを示す。
すべての整流サイクルで、1段継続点灯は前記第1発光ブロック11で点灯し、2段継続点灯は前記第1発光ブロック11及び第2発光ブロック12が点灯され、3段継続点灯は前記第1発光ブロック11〜第3発光ブロック13が点灯され、4段継続点灯はすべての発光ブロック11〜14を点灯する方法である。
図18を参照して前記各発光ブロック11〜14に流れる電流を整流電圧の1サイクルで調べてみれば、前記第1発光ブロック11には、電流が波形1AAのように他の発光ブロック12〜14と対比して最も多くの電流が流れ、前記第2発光ブロック12には、電流が波形2AAのように前記第1発光ブロック11よりも少なく流れ、第3発光ブロック13には、電流が波形3AAのように前記第2発光ブロック12よりも少なく流れ、前記第4発光ブロック14には、電流が波形4AAのように他の発光ブロックと対比して最も少ない電流が流れる。
すなわち、固定順序点灯法では、各発光ブロック別に流れる電流が異なるので、前記各発光ブロック別に明るさに差が生じるという問題点がある。また、相対的に多くの電流が流れる発光ブロックは、少ない電流が流れる発光ブロックよりも寿命が短くなるという問題点がある。
以下、表4を使用して各発光ブロック間の明るさの差を減らす「逆循環点灯法」について説明する。
Figure 2014503958
ここで、11は第1発光ブロック、12は第2発光ブロック、13は第3発光ブロック、14は第4発光ブロックを示す。
奇数番目の整流サイクルでは、前記第1発光ブロック11から第4発光ブロック14の順で低い番号の発光ブロックが優先して点灯される継続点灯法を実施する。すなわち、1段継続点灯は前記第1発光ブロック11で点灯し、2段継続点灯は前記第1発光ブロック11及び第2発光ブロック12を点灯し、3段継続点灯は前記第1発光ブロック11〜第3発光ブロック13を点灯し、4段継続点灯はすべての発光ブロックを点灯する低い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として左側から)継続点灯法を実施する。
そして、偶数番目の整流サイクルでは、前記第4発光ブロック14から第1発光ブロック11の順で高い番号の発光ブロックが優先して点灯される継続点灯法を実施する。すなわち、1段継続点灯は前記第4発光ブロック14を点灯し、2段継続点灯は前記第4発光ブロック14及び第3発光ブロック13を点灯し、3段継続点灯は前記第4発光ブロック14〜第2発光ブロック12を点灯し、4段継続点灯はすべての発光ブロックを点灯する高い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として右側から)継続点灯法を実施する。
このように、高い番号の発光ブロックから点灯する継続点灯法/低い番号の発光ブロックから点灯する継続点灯法を交互に実施する「逆循環点灯法」を採択することにより、2つの整流サイクル単位で前記各発光ブロックに流れる電流を比較してみれば、前記固定順序点灯法よりは、電流が均一に流れるので、1)各発光ブロックから放出される光も相対的に一定であることは当然であり、また、2)各発光ブロックの寿命も固定順序点灯法よりも長くなる効果がある。
図19は、逆循環点灯法に適した回路のさらに他の例である。
回路の構成の最も大きい特徴は、発光ブロックに流れる電流をバイパスさせるスイッチが、直列に配列されたスイッチブロックSBと並列に配列されたスイッチブロックSAを全部具備したことである。
前記図19の回路の好ましい動作は、1)奇数番目の整流サイクルでは、低い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として左側から)優先して点灯される継続点灯法を実施する。これのために直列配列されたスイッチブロックSBは全部遮断し、並列配列されたスイッチブロックSAを使用して点灯を実施する。2)偶数番目の整流サイクルでは、高い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として右側から)優先して点灯される継続点灯法を実施する。これのために並列配列されたスイッチブロックSAは全部遮断し、直列配置されたスイッチブロックSBを使用して点灯を実施する。
前記回路の長所は、スイッチを半導体素子で構成する場合、各半導体素子間の特性偏差が多少存在しても前記回路が正確に動作をするということである。
より具体的に調べてみれば、直列スイッチブロックSBを使用して低い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として左側から)優先して継続点灯法を実施する場合には、すべてのスイッチが導通された状態で低い番号のスイッチから遮断を実施する。
例えば、第2スイッチSB_2が遮断されて第2発光ブロックが点灯されれば、前記第2発光ブロックを通過した電流が流れることができる経路が2つ存在する。理論的には、すべての電流が前記第3スイッチSB_3を通過して流れなければならないが、前記スイッチブロックSBを構成するスイッチ間に特性偏差が大きいため、全てのスイッチが完全に導通されていない場合には、前記第3スイッチSB_3の状態によって(完全に導通されていれば)、電流がたくさん流れたり(部分的に導通されていれば、回路の直列抵抗が大きくて)、少なく流れたりもする。
より具体的に説明すれば、PNPトランジスタでスイッチを構成する場合を調べてみれば、前記トランジスタを導通させる時は、ベース電流(駆動電流)が必ず必要であり、遮断させる時は、ベース電流がゼロであるためベース電流は必要ない。すなわち、すべての直列スイッチの遮断は完全に行うことができる。しかし、すべてのスイッチの導通は、スイッチを流れる電流量(瞬時設計電流量)によって全部導通されたり、導通されなかったり(すなわち、瞬時設計電流がスイッチ駆動電流よりも小さい場合)するという問題点がある。
一方、並列スイッチブロックSAを使用して低い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として左側から)優先して継続点灯法を実施する場合には、さらに点灯しようとする発光ブロックを制御するスイッチのみを正確に導通し、その他のすべてのスイッチが遮断状態にあれば良い。すなわち、各半導体素子間の特性偏差が多少存在しても、前記回路は正確に動作をする。
また、同一の概念(すなわち、一つのスイッチのみを導通し、その他のすべてのスイッチは遮断すること)により、並列スイッチブロックSC(図示せず)を構成して高い番号の発光ブロックから(すなわち、図面を基準として右側から)優先的に継続点灯法を実施できることは当業者に自明である。
前記直列スイッチブロックSB及び並列スイッチブロックSAの内部の細部的な動作に対する説明は、前に図9(並列スイッチブロック)及び図15(直列スイッチブロック)で詳細に説明したので、説明の簡略化のために具体的な技術は省略する。
以上で、表4及び図19を参照して整流サイクルを基準として奇数番目の整流サイクルでは、低い番号の発光ブロック優先点灯を実施し、偶数番目の整流サイクルでは、高い番号の発光ブロック優先点灯を実施する、いわゆる「逆循環点灯法」を説明した。
一方、図19の回路で整流サイクルでないサイクル(好ましくは、整流サイクルよりも短いサイクル、以下では「交代サイクル」と称する)で点灯を実施することができる。すなわち、奇数番目の交代サイクルでは、スイッチブロックSAを使用して低い番号の発光ブロック優先点灯を実施し、偶数番目の交代サイクルでは、スイッチブロックSBを使用して高い番号の発光ブロック優先点灯を実施することは、前に説明した「交代点灯法」の具体的な実施例になる。ここで、交代サイクルの周期は、点灯された発光ブロックと消灯された発光ブロック間の明るさの差を人が感じることができない周期よりも短いのが好ましく、その値は特別に制限されない。
以下、表5を使用して各発光ブロック間の明るさの差を減らす「円形の循環点灯法」について説明する。
円形の循環点灯法は、以前の整流サイクルにおいて、1段継続点灯法で駆動された発光ブロックを左回転(Rotate Left)させて最後の発光ブロックの後に移動(表5の第2サイクル〜第4サイクルを参照)させ、前記以前の整流サイクルの2段継続点灯に新規で参加した発光ブロックを現サイクルの1段継続点灯法で駆動するものである。さらに他の方法では、右回転(Rotete Right)させて最後の発光ブロックが最初の発光ブロックに移動するのも可能である。
Figure 2014503958
ここで、11は第1発光ブロック、12は第2発光ブロック、13は第3発光ブロック、14は第4発光ブロックを示す。
まず、表5の第1整流サイクルでは、前記第1発光ブロック11が1段継続点灯法で駆動される低い番号の発光ブロックから点灯する継続点灯法が適用された。
そして、第2整流サイクルでは、以前のサイクルで1段継続点灯法で駆動された発光ブロック(すなわち、前記第1発光ブロック11)を円形で左回転(Rotate Left)して最後の発光ブロック(すなわち、前記第4発光ブロック14)の後に移動させ、1段継続点灯法で駆動される発光ブロックが前記第2発光ブロック12になる継続点灯法が適用された。
そして、第3整流サイクルでは、以前のサイクルで1段継続点灯法で駆動された発光ブロック(すなわち、前記第2発光ブロック12)を円形で左回転(Rotate Left)して最後の発光ブロック(すなわち、前記第1発光ブロック11)の後に移動させ、1段継続点灯法で駆動される発光ブロックが前記第3発光ブロック13になる継続点灯法が適用された。
そして、第4整流サイクルでは、以前のサイクルで1段継続点灯法で駆動された発光ブロック(すなわち、前記第3発光ブロック13)を円形で左回転(Rotate Left)して最後の発光ブロック(すなわち、前記第2発光ブロック12)の後に移動させ、1段継続点灯法で駆動される発光ブロックが前記第4発光ブロック14になる継続点灯法が適用された。
本実施例の核心概念をさらに要約して説明すると、1)負荷の発光ブロックを複数のサブ発光ブロックに分けて、2)低い整流電圧では少数のサブ発光ブロックを点灯し、高い整流電圧では多数の発光ブロックを点灯して、発光効率は高め、3)各サブ発光ブロックが点灯される順序を調節して各発光ブロックの明るさの偏差を減らすようにする。
点灯順序の調節方法は、上記でいくつかの例を挙げて詳細に説明したが、その他の多様な組合が可能であることは当然である。また、明るさの偏差を減らす方法に適用された本発明の概念は、希望電流源を採択しない場合にも有効であることは当然である。
本実施例では、発光ブロックを4個、スイッチを4個含む実施例を図示して説明した。しかし、本発明の技術的思想は、発光ブロックを2個以上含む実施例も実現できることは、当業者には自明である。
ここで、発光ブロックを4個から5個のように、発光ブロックを1つさらに追加する時を一般化して説明すれば、まず、追加する発光ブロック(n+1)と追加するスイッチ(n+1)を並列に連結し、最後の発光ブロック(n)の出力端と前記電流源の入力端との間に前記並列に連結された追加する発光ブロック(n+1)と追加するスイッチ(n+1)とを挿入すれば良い。
そして、本実施例では、発光ブロックを直線でモデリングしたが、多次元関数でモデリングすることもでき、メモリに既保存されている実際回路(スイッチ含む)の電流−電圧の測定値テーブルでモデリングできることは当然である。
以上、本発明の実施例を詳細に説明した。本実施例で詳細に説明された整流回路、電流源、制御器、及びスイッチは、一つの半導体素子で製作できることは当然である。
以上、本発明に対してその好適な実施例を調べたが、これは例示に過ぎず、本技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形された実施例が可能であることを理解しなければならない。したがって、本明細書と図面に開示された本発明の実施例は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。

Claims (4)

  1. 交流電圧を整流して直流の整流電圧に変換する整流回路と、
    前記整流回路から電流を供給されてそれぞれ1つ以上のLEDからなる複数のLED発光ブロックが複数互いに直列連結された負荷と、
    前記LED発光ブロックに供給される電流を調節する電流源と、
    前記交流電圧を基礎にして算定された正弦波の設計電流値を算出し、前記算出された設計電流値を前記電流源に提供する制御器と、
    前記LED発光ブロックに直列または並列に連結された一個以上のスイッチを具備し、前記スイッチのオン/オフを通じて前記直列に連結された複数のLED発光ブロックに流れる電流の流れを変更して、前記直列に連結されたLED発光ブロックの点灯数を調節するスイッチブロックと、
    を含み、
    前記制御器は、前記交流電圧と同位相の正弦波信号を使用して前記正弦波の設計電流値を算出し、
    前記制御器によって制御される電流源は、前記LED発光ブロックに供給される電流が前記設計電流値よりも大きい場合には、前記電流源にかかる電圧降下が調節されるようにして前記設計電流値のみが前記LED発光ブロックに供給し、前記LED発光ブロックに供給される電流が前記設計電流値よりも小さい場合には、前記電流源にかかる電圧降下なしで前記LED発光ブロックに供給される電流全体を前記LED発光ブロックに供給し、
    前記制御器は、前記直列に連結されたLED発光ブロックの個数別に瞬時交流電圧に対する供給電流をモデリング(すなわち、瞬時交流電圧がLED発光ブロックの両端に供給される時の供給電流をモデリング)して算出し、前記算出されたモデリング電流値が現在の交流電圧位相での瞬時設計電流値よりは大きくなりながら、最も多数のLED発光ブロックが点灯されるように前記スイッチブロックを制御することを特徴とする交流駆動LED照明装置。
  2. 前記制御器は、前記複数のLED発光ブロックのうち点灯が必要な数分だけのLED発光ブロックが交互に交代で点灯されるように、前記スイッチブロックを制御することを特徴とする請求項1に記載の交流駆動LED照明装置。
  3. 前記制御器は、前記LED発光ブロックに供給される整流入力のうち奇数番目の整流サイクルでは、一側に配置されたLED発光ブロックから他側に配置されたLED発光ブロックの順序で点灯が行われるようにし、偶数番目の整流サイクルでは、前記奇数番目の整流サイクルとは逆に他側に配置されたLED発光ブロックから一側に配置されたLED発光ブロックの順序で点灯が行われるように、前記スイッチブロックを制御することを特徴とする請求項1に記載の交流駆動LED照明装置。
  4. 前記制御器は、前記LED発光ブロックに供給される整流入力のうち前回の整流サイクルで点灯されたLED発光ブロックを最後の順序になるように設定(左回転)した後、次回の整流サイクルでは、前記左回転方式で設定された順序でLED発光ブロックを点灯させるか、または、前記LED発光ブロックに供給される整流入力のうち前回の整流サイクルで最後に点灯されたLED発光ブロックを最初の順序になるように設定(右回転)した後、次回の整流サイクルでは、前記右回転方式で設定された順序でLED発光ブロックを点灯させるように前記スイッチブロックを制御することを特徴とする請求項4に記載の交流駆動LED照明装置。
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