JP5116089B2 - Led発光方法とled照明装置 - Google Patents
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Description
従来のLED照明装置は、図17に示すように、複数の発光ダイオードLED1、2、…、n−1、nを直列に接続してLEDアレイを形成し、当該LEDアレイに電流を流して点燈する構成となっていた。例えば、特許文献1に開示されたLED照明装置は、AC100V商用電源を全波整流し、その電圧をLEDアレイと電流制限用抵抗を直列に接続した回路の両端に印加することで点燈させている。
このため、電圧を印加していてもLEDアレイが消灯している期間(図18のt1、t2、t3、t4)が存在することとなり、供給電圧に対する光変換効率が悪いという欠点があった。
交流電源を全波整流し、当該全波整流された電圧が、LEDアレイを構成するすべての発光ダイオードを点燈可能な値に満たないときは、LEDアレイを構成する個別の発光ダイオードに順次電流を流して当該発光ダイオードを順次発光させていくことを特徴とする。
すなわち、LED発光ユニットは、
交流電源を全波整流するための全波整流回路と、
全波整流回路から出力された電流を、LEDアレイを構成する任意の発光ダイオードへ分岐して流す分岐路と、
分岐路を経由して任意の発光ダイオードに流れる電流を制限する分流制限手段と、
を備えた構成となっている。
すなわち、LED発光ユニットは、
交流電源を全波整流するための全波整流回路と、
全波整流回路の正極側出力端子にLEDアレイのアノード側終端を接続するとともに、全波整流回路の負極側出力端子にLEDアレイのカソード側終端を接続し、
さらに、LEDアレイのカソード側終端から数えて一番目に位置する発光ダイオードのアノードと、LEDアレイのカソード側終端から数えて一番目に位置する発光ダイオードのカソードとを分岐路で接続し、
同様にして、順次、LEDアレイのカソード側終端から数えてn番目(nは任意の自然数)に位置する発光ダイオードのアノードと、LEDアレイのカソード側終端から数えてn番目に位置する発光ダイオードのカソードとを分岐路で接続していき、
各分岐路に、当該分岐路を流れる電流を制限する分流制限手段を設けた構成とすることができる。
この分流制限手段は、例えば、分岐路に設けた定電流回路によって構成することができる。
すなわち、LED発光ユニットは、
交流電源を全波整流するための全波整流回路と、
全波整流回路から出力された電流を、LEDアレイを構成する任意の発光ダイオードへ分岐して流す分岐路と、
LEDアレイに流れる電流を制限する電流制限手段と
を備えた構成となっている。
すなわち、LED発光ユニットは、
交流電源を全波整流するための全波整流回路と、
全波整流回路の正極側出力端子にLEDアレイのアノード側終端を接続するとともに、全波整流回路の負極側出力端子にLEDアレイのカソード側終端を接続し、
さらに、LEDアレイのアノード側終端と、LEDアレイのカソード側終端から数えて一番目に位置する発光ダイオードのアノードとを分岐路で接続し、
同様にして、順次、LEDアレイのアノード側終端と、LEDアレイのカソード側終端から数えてn番目(nは任意の自然数)に位置する発光ダイオードのアノードとを分岐路で接続していき、
且つ、LEDアレイに流れる電流を制限する電流制限手段と
を備えた構成とすることができる。
この電流制限手段は、例えば、LEDアレイのカソードから全波整流回路の負極側端子に至るまでの経路に設けた定電流回路によって構成することができる。
調光ユニットは、主電流回路へ直列逆接続されたスイッチング素子を備える主電流スイッチング回路と、この主電流スイッチング回路に流れる主電流を制御する制御部とで構成され、
制御部は、主電流回路の主電流が流れるスイッチング素子のゲート電荷を放電することによりオフ制御するゲート電荷放電回路と、主電流のオフ制御と同時にその主電流を逆位相側のスイッチング素子のゲートに通電し電荷を充電するゲート電荷充電回路と、ゲート電荷放電回路を所定のタイミングで作動させるゲート電荷放電回路と、タイミングを決定する放電タイミング設定回路とを備えた構成となっている。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係るLED照明装置の外観を示す斜視図、図2は同じくLED照明装置の回路図である。
本実施形態に係るLED照明装置は、LED発光ユニット1と調光ユニット2を含んでいる。LED発光ユニット1は、図1に示すように、多数の発光ダイオードを放熱用のセラミックシート3の上に配設し、光拡散用のカバー4で覆った外観形状をしており、図2に示すような回路を構成している。また、調光ユニット2は、図2に示すような回路構成をしており、LED発光ユニット1と電気的に接続されている。
図3は図2の全体回路からLED発光ユニットの回路部分を取り出して示す回路図である。また、図4は同LED発光ユニットにおける電圧と電流の関係を示す波形図である。
図3に示すように、このLED発光ユニット1は、全波整流回路10と、LEDアレイ11と、複数の定電流回路部CC1、CC2、CC3、…とを含む回路構成となっている。ここで、全波整流回路10は、一般家庭に配電されているAC100Vの商用電源E(交流電源)に接続され、商用電源Eの交流電圧を全波整流して出力している。
このLEDアレイ11は、複数の発光ダイオード(以下、LEDと省略する)LED1、2、…、nを直列に接続した構成となっている。本実施形態では、例えば、これら各LED1、2、…、nは、約3.5Vの印加電圧をもって白色に発光する。
LED発光ユニット1に入力されるAC100Vの商用電源Eは、図4(a)に示すように電圧が交流波形で入力される。そしてこの商用電源Eが全波整流回路10に入力されることで、図4(b)に示すように全波整流される。これにより商用電源Eの電圧は、0Vから141.4Vまで上昇してまた0Vまで下がる山形の波形が繰り返されることになる。本実施形態のLED発光ユニット1では、この商用電源Eの電圧波形の変化に応じて、LED二個分の順方向電圧を超えるたびに順次点燈させる構成としている。
同様に、定電流回路部CC1の抵抗R02によりトランジスタQ02のベースに電流が流れ、トランジスタQ02がオンし、抵抗R01に電流が流れ、抵抗R01の両端電圧が0.6V以上になるとトランジスタQ01もオンとなり、トランジスタQ02のベース電流がトランジスタQ01のコレクタ−エミッタ間で短絡されるため、トランジスタQ02はオフとなり、主電流回路の電流が定電流制御される。
同様に、定電流回路部CC1の抵抗R02によりトランジスタQ02のベースに電流が流れ、トランジスタQ02がオンし、抵抗R01に電流が流れ、抵抗R01の両端電圧が0.6V以上になるとトランジスタQ01もオンとなり、トランジスタQ02のベース電流がトランジスタQ01のコレクタ−エミッタ間で短絡されるため、トランジスタQ02はオフとなり、主電流回路の電流が定電流制御される。
既述したように、本実施形態のLED発光ユニット1はAC電圧に追従する方式を採用しているため、供給する商用電源Eが低い電圧の状態でも、その電圧に応じたLED分だけ点燈する。従って、LEDアレイ11に入力される電流は、電圧の上昇とともに上昇していき、図5に示すように、電圧波形に応じた幅の広い電流面積を形成する。一方、従来のLED照明装置は、商用電源Eの電圧がピーク電圧の近傍まで上昇しないとLEDに電流が流れない。よって、幅の狭い電流面積が形成される。すなわち、本実施形態のLED発光ユニット1は、供給電圧に対しての光変換効率が向上することになり、LEDアレイ11の明るさはおよそ1.5倍となる。
図2に示すように、本実施形態のLED照明装置は、交流電源から前記全波整流回路10を経由して商用電源(交流電源)Eへ帰還する主電流回路に流れる主電流を制御するための調光ユニット2を備えている。
図6は、図2の全体回路から調光ユニットの回路部分を取り出して示す回路図であり、図7は、同調光ユニットの作用を模式的に示すブロック図である。
本実施形態の調光ユニット2は、図6、図7に示すように、主電流回路12の商用電源(交流電源)EとLED発光ユニット1との配線の途中、即ち主電流回路12の途中に設けられる構成であり、図7の調光ユニット2は、逆位相装置20と商用電源EとLED発光ユニット1との結線を2線で行う構成としている。また逆位相装置20は、主電流回路12に接続される直列逆接続されたスイッチング素子を備える主電流スイッチング回路21と、該主電流スイッチング回路21に通電される主電流を制御する制御部22とから構成されている。
放電タイミング設定回路25において、トランジスタQ5のコレクタとトランジスタQ6のベースとが接続されている。放電タイミング設定回路25は、トランジスタQ5のエミッタ電圧(A)とベース電圧(G)を常時比較し、エミッタ電圧よりもベース電圧が低くなったタイミングでコレクタ電流が流れるように設定されている。即ち、トランジスタQ5,Q6を共にオンさせることにより、抵抗R9に電流(K)を流し、調光のタイミングを決定できるようになっている。また、調光のタイミングの変更は、可変抵抗VR1の可変により行う。
商用電源Eの電源側E1が正である場合、主電流は商用電源Eの電源側E1からLED発光ユニット1、抵抗R1、ダイオードD5、抵抗R5、抵抗R6、コンデンサC1、MOS−FETQ2の内臓ダイオードD2を経て商用電源Eの電源側E2に流れ、コンデンサC1が充電される。また、商用電源Eの接地側E2が正である場合、主電流は商用電源Eの接地側E2から抵抗R2、ダイオードD6、コンデンサC1、MOS−FETQ1の内臓ダイオードD1を経て商用電源Eの電源側E1に流れ、コンデンサC1が充電される。即ち、ダイオードD5,D6を通過した主電流は全波整流された脈流のある直流電源となり、コンデンサC1には全波整流された電圧で充電される。
一方、商用電源Eの接地側E2が正である場合、主電流は商用電源Eの接地側E2から抵抗R2、ダイオードD4、を経て、MOS−FETQ1のゲートへと流れる。このとき、ゲート電圧は、ツェナーダイオードZD1によりMOS−FETQ1の規定値電圧に制限された電圧でMOS−FETQ1のゲートに電荷が充電される。なお、MOS−FETQ1のドレイン−ソース間は、逆電圧となっているため、MOS−FETQ1のゲートに電荷が充電されても、MOS−FETQ1はオンしない。
また、MOS−FETQ1のゲート電荷が規定値電圧で充電された状態で、交流波形が次の周期に変化し商用電源Eの電源側E1が正になった場合は、MOS−FETQ1のドレイン−ソース間がオンし、商用電源Eの電源側E1からLED発光ユニットL、MOS−FETQ1、ダイオードD2、商用電源Eの接地側E2へと流れ、LED発光ユニット1が点燈する。
例えば、MOS−FETQ1のドレイン−ソース間がオン状態でLED発光ユニット1が点燈している場合、MOS−FETQ1のドレイン−ソース間電圧(順方向電圧約0.7V)は、抵抗R1、ダイオードD5、抵抗R5、抵抗R6を介してトランジスタQ5のベースに順方向電圧の約0.7Vが加えられる。このとき、トランジスタQ5のベース電圧よりもコンデンサC1に充電されている電圧が高いため、コンデンサC1の電荷は放電されることになる。コンデンサC1の放電により、トランジスタQ5のベース電圧が低減しエミッタ電圧よりも下がったときにトランジスタQ5、Q6が共にオンする。トランジスタQ5、Q6が共にオンすると、トランジスタQ6のエミッタ抵抗R9に電流が流れる。
図8において、(a)はトランジスタQ5のエミッタ電圧波形であり、(b)はトランジスタQ5のベース電圧波形であり、(c)はトランジスタQ6のエミッタ電圧波形である。
図9において、(a)は調光90度時のMOS−FETQ1のドレイン−ソース間電圧波形であり、(b)はトランジスタQ6のエミッタ電圧波形であり、(c)は調光90度時のLED発光ユニット1の両端電圧波形である。なお、MOS−FETQ1は図9(b)のトランジスタQ6のエミッタ電圧波形(ヒゲ状のパルス)発生時にオフし、MOS−FETQ2のゲートは同図(a)の電圧で充電される。
調光のタイミングは、コンデンサC1の放電時間により決定される。コンデンサC1の放電時間の設定値は、コンデンサC1に並列に接続されている可変抵抗VR1及び抵抗R7により決定できる。
なお、本実施形態ではスイッチング素子としてMOS−FETを適用したが、MOS−FET以外にもIGBTなどを適用することができる。IGBTを適用した場合、MOS−FETのドレイン−ソース間は、コレクタ−エミッタ間に相当することになる。
なお、LED照明装置のLED発光ユニット1は並列接続が可能であり、調光ユニット2もこの並列接続に合わせて設計することで、10ユニット以上の接続が可能である。また発光色調の異なるLEDを多数組み合わせることにより、従来の照明機器(電球、蛍光灯等)の代替とすることもできる。
また調光ユニット2は、調光と同時に主電流回路12を流れる主電流で逆位相側のスイッチング素子のゲートに電荷を蓄え、次の半サイクルで逆位相側のスイッチング素子をオンするものであるため、電流トランスを使用した電源部を用いる必要がなく、調光器ユニットケースを小型化にすることが可能となる。また、従来技術のようにCPU等による位相制御を使用としないため、簡単な回路として形成できる。これにより、調光器ユニットケースを一層小型化することが可能となるとともに、安価な調光ユニットが提供できる。
〔変形例1〕
図10は、第1実施形態に係るLED発光ユニットの変形例1を示す回路図である。
同図に示すように、LED発光ユニット1は、分流制限手段としての定電流回路部CC2、CC3、CC4、…に、定電流ダイオードDを採用してもよい。この定電流回路部CC2、CC3、CC4、…の特徴は、第1実施形態において複数個のバイポーラ・トランジスタ及び抵抗で構成した回路を、一個の定電流ダイオードDに代替し回路を単純化したところにある。定電流ダイオードDの耐圧を考慮した設計を行えば、第1実施形態の定電流回路と同じ作用効果を得ることができる。また定電流ダイオードDの代わりに抵抗器を使用し、LEDアレイ11の段ごとに抵抗値を設定することにより、同等の動作をさせることもできる。
図11は、第1実施形態に係るLED発光ユニットの変形例2を示す回路図である。
同図に示すように、LED発光ユニット1は、LEDアレイ11のLED一個毎にLEDアレイ11のカソード側終端に繋がる分岐路B1、B2、B3、…を設け、かつ各分岐路B1、B2、B3、…に定電流回路部CC2、CC3、CC4、…を接続し、順方向電圧(3.5V程度)を超える度に最上段のLEDnから順次点燈させる構成とすることができる。この場合も、分流制限手段としての定電流回路部CC2、CC3、CC4、…に、定電流ダイオードDを適用し、その耐圧を考慮した設計を行えば第1実施形態による定電流回路と同じ作用効果を得ることができる。また定電流回路部CC2、CC3、CC4、…は、定電流ダイオードDの代わりに、第1実施形態に示すようなトランジスタ回路の置き換えも可能であり、他にも抵抗器を使用し、LEDアレイ11の段ごとに抵抗値を設定することにより、同等の動作をさせることもできる。
図12は、第1実施形態に係るLED発光ユニットの変形例3を示す回路図であり、図13は、図12のLED発光ユニットにおける電圧と電流の関係を示す波形図である。
図12に示すように、LED発光ユニット1は、分流制限手段としての定電流回路部に、電流制限回路とカットオフ付定電流回路を備えたものである(以下、当該定電流回路部をカットオフ付定電流回路部CC’と称する)。
図12におけるカットオフ付定電流回路部CC2’に基づいて回路の構成を説明すると、トランジスタQ03はコレクタ−ベース間に抵抗R03が挿入されるとともに、エミッタ−ベース間に対してトランジスタQ04のコレクタ−ベース間が相対するように接続される。即ち、トランジスタQ03のベースがトランジスタQ04のコレクタに接続され、且つトランジスタQ03のエミッタがトランジスタQ04のベースに接続される。さらにトランジスタQ04のエミッタ−ベース間には抵抗R04が挿入される。またトランジスタ04のコレクタ−エミッタ間には、トランジスタ05のコレクタ−エミッタ間が並列となるように接続される。即ちトランジスタQ05のコレクタはトランジスタQ04のコレクタに接続され、トランジスタQ05のエミッタはトランジスタQ04のエミッタに接続される。さらにトランジスタ05のベースは、抵抗R5を介してLED2のアノード側に接続している。以上のようにカットオフ付定電流回路部CC2’が形成され、以下のカットオフ付定電流回路部CC3’、CC4’、…も同じように回路が構成される。なお、定電流回路部CC1は、第1実施形態と同様の回路を適用している。
図14は、第2実施形態に係るLED発光ユニットを示す回路図である。
同図に示すように、本発明の第2実施形態に係るLED発光ユニット1は、第1実施形態と同様に、全波整流回路10及びLEDアレイ11を備えている。第2実施形態のLED発光ユニット1において第1実施形態と異なる点は、LEDアレイ11のアノード側終端と各LED1、2、…、nのアノードとをそれぞれ繋ぐ分岐路B1’、B2’、…、Bn−1’を設け、各分岐路B1’、B2’、…、Bn−1’に、分流制限手段としての分流回路部S1、S2、…、Sn−1を配設したことである。
図14のおける分流回路部S1に基づいてこの回路の構成を説明すると、トランジスタQ01は、コレクタ−ベース間に抵抗R01が挿入されるとともに、エミッタ−ベース間に対してトランジスタQ02のコレクタ−エミッタ間が接続される。またトランジスタQ02は、エミッタがLED1のアノード側に接続しており、ベースが抵抗R02を介して、分流回路部S2に配設されるトランジスタQ04のエミッタに接続している。以上のように分流回路部S1が形成され、以下の分流回路部S2、S3、S4、…も同じように回路が構成される。なお、LEDアレイ11の負極端子と全波整流回路10の負極側との間には、LEDアレイ11に流れる電流を制限する電流制限用抵抗R0が挿入されている。
第2実施形態のLED発光ユニット1は、AC電圧に追従する方式を採用しているため、LEDは即座に点燈を開始することとなり、供給電圧に対しての光変換効率がよくLEDの明るさは増大する。また、AC電圧がピーク電圧より下がり始めるときは、最上部に配置されているLEDnから順次1つずつ消灯してゆくことになるが、商用電源E(周波数を50Hzとした場合)を全波整流しているため、脈流電源の周波数は2倍(100Hz)となりLEDのチラつきが視感されることはない。
図15は、第3実施形態に係るLED発光ユニットを示す回路図であり、図16は、図15のLED発光ユニットにおける電圧と電流の関係を示す波形図である。
図15に示すように、本実施形態に係るLED発光ユニット1においても、全波整流回路10の正極側出力端子にLEDアレイ11のアノード側終端を接続してある。また、LEDアレイ11のカソード側終端は、LEDアレイ11に流れる電流を制限する電流制限手段としての定電流回路部CCを介して、全波整流回路10の負極側出力端子に接続してある。
さらに、本実施形態では、LEDアレイ11のアノード側終端と、LED1、2、…、nのアノードとを、分岐路B1’、B2’、…、Bn’で接続してある。各分岐路B1’、B2’、…、Bn’には、電流制限用抵抗CLR1、CLR2、…、CLRnが挿入してある。
また、LEDアレイ11のアノード側終端と、各分岐路B1’、B2’、…、Bn’に繋がる経路には、電流経路選択回路CSが挿入してある。この電流経路選択回路CSは、全波整流回路10から出力される電圧が、LEDアレイ11の全LEDを発光させるために必要な順方向電圧の総和に達したとき、各分岐路1’、B2’、…、Bn’への電流の流れを遮断する電流経路選択手段を構成する。
この数を超えるLEDn+1、n+2、…、n+m(LEDアレイ11のアノード側終端に近いLED)には、分岐路は設けられていない。
全波整流回路10からの出力電圧が、LED一個を発光させることができる順方向電圧(例えば、3.5V程度)を超えると、電流経路選択回路CSでは、定電流ダイオードD02を介してトランジスタQ03のベースに電流が流れ、Q03がオンとなる。その結果、電流が、抵抗R03、分岐路B1’、電流制限用抵抗CLR1、LED1、定電流回路部CCを経由して流れる。定電流回路部CCでは、抵抗R02によりトランジスタQ02のベースに電流が流れトランジスタQ02がオンとなる。その結果、電流が抵抗R01を介して全波整流回路10の負極側に流れ、LED1が点燈する。
次に、全波整流回路10からの出力電圧が照明用LED二個分の順方向電圧(3.5V×2=7V程度)を超えると電流経路選択回路CSでは、定電流ダイオードD02を介してトランジスタQ03のベースに電流が流れ、Q03がオンとなる。その結果、電流が、抵抗R03、分岐路B1’、B2’電流制限用抵抗CLR1、2、LED2、LED1、定電流回路部CCを経由して流れる。定電流回路部CCでは、抵抗R02によりトランジスタQ02のベースに電流が流れトランジスタQ02がオンとなる。その結果、電流が抵抗R01を介して全波整流回路10の負極側に流れ、LED2、LED1は共に点燈する。
10:全波整流回路、11:LEDアレイ、12:主電流回路路、
20:逆位相装置、21:主電流スイッチング回路、22:制御部、23:ゲート電荷放電回路、24:ゲート電荷充電回路、25:放電タイミング設定回路、30:配線
B、B’:分岐路、CC:定電流回路部、CC’:カットオフ付定電流回路部、CS:電流経路選択回路、E:商用電源、LED:発光ダイオード、Q:トランジスタ、R:抵抗、S:分流回路部
Claims (1)
- 複数の発光ダイオードを直列に接続してなるLEDアレイを点燈させるためのLED照明用装置であって、
前記LEDアレイを発光させるためのLED発光ユニットを有し、当該LED発光ユニットは、
交流電源を全波整流するための全波整流回路と、
前記全波整流回路から出力された電流を、前記LEDアレイを構成する任意の発光ダイオードへ分岐して流す分岐路と、
前記LEDアレイに流れる電流を制限する電流制限手段と、
を備え、
前記全波整流回路の正極側出力端子に前記LEDアレイのアノード側終端を接続するとともに、前記全波整流回路の負極側出力端子に前記LEDアレイのカソード側終端を接続し、
さらに、前記LEDアレイのアノード側終端と、前記LEDアレイのカソード側終端から数えて一番目に位置する発光ダイオードのアノードとを前記分岐路で接続し、
同様にして、順次、前記LEDアレイのアノード側終端と、前記LEDアレイのカソード側終端から数えてn番目(nは任意の自然数)に位置する発光ダイオードのアノードとを前記分岐路で接続していくことを特徴とするLED照明装置。
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