JP2014503493A - 酢酸と無水酢酸の同時製造 - Google Patents

酢酸と無水酢酸の同時製造 Download PDF

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Abstract

第1のカルボニル化反応器内で無水酢酸を含むカルボニル化生成物混合物を生成させること、カルボニル化混合物を第1のカルボニル化反応器から取出すこと、カルボニル化混合物をメタノールと接触させて、該混合物中の含まれている無水酢酸の一部又は全部と反応させ、そしてそれを酢酸と酢酸メチルに変換すること、得られた反応組成物を第2のカルボニル化反応器に供給すること、そして該反応組成物を接触させてカルボニル化すること、によって酢酸と無水酢酸を同時製造する方法を開示する。

Description

本発明の分野
本願発明は、酢酸と無水酢酸の同時製造方法に関係する。より詳しく述べると、本願発明は、第1のカルボニル化反応器内で無水酢酸を含む第1の反応生成組成物を生成すること、第1のカルボニル化反応器からの第1の反応生成組成物を取出すこと、エステル化ゾーン内で第1の反応生成組成物をメタノールと接触させて、反応させ、そして組成物中に含まれている無水酢酸の一部又は全部を酢酸及び酢酸メチルに変換すること、得られた反応組成物を第2のカルボニル化反応器に供給すること、そして反応組成物を一酸化炭素と接触させて、カルボニル化を引き起こすことによる酢酸と無水酢酸の製造に関係する。
本発明の背景
液相中で、酢酸メチル及び/又はジメチルエーテル、並びに1若しくは複数のヨウ素含有化合物を含む組成物を、カルボニル化触媒の存在下、一酸化炭素と接触させることによる無水酢酸の製造が、特許文献において広く報告されている。例えば米国特許第3,927,078号;同第4,046,807号;同第4,115,444号;同第4,252,741号;同第4,374,070号;同第4,430,273号;同第4,559,183号;同第5,003,104号;及び同第5,292,948号、並びに欧州特許第8396号;同第87,869号;及び同第87,870号を参照のこと。
酢酸と無水酢酸の同時製造にかかわる多くのプロセスでは、メタノール及び酢酸メチルが第1のカルボニル化反応器に供給され、そして1つの反応器内でCOの存在下、生成物が生成される。そのようなプロセスでは、反応熱のすべてが1つの反応器内に放出される。メタノール・カルボニル化の反応熱は極めて高く、例えば酢酸メチル・カルボニル化の反応熱の2倍である。よって、高圧力及び腐食環境の苛酷な条件下、多量の熱が第1のカルボニル化反応器から取除かれなければならない。さらに、酢酸及び無水酢酸を形成する反応は同時に起こり、発熱反応を別々に起こせるような方法でそれらの反応を順に並べる機会はない。よって、反応を順に並べる方法は望ましい。
発明の簡単な概要
本発明は、液相中、実質的に無水条件下での無水酢酸と酢酸の同時製造方法を提供し、該方法は、以下のステップ:
(1)第1のカルボニル化反応器内で、(i)酢酸メチル、ジメチルエーテル又はその組合せ物から選択される少なくとも1の原料化合物;と(ii)第1の一酸化炭素流を含む成分を連続的に組合せて、液相中、第1の液体反応組成物を生成すること、ここでは:
該成分が、カルボニル化触媒の存在下で組合され、
該成分が、少なくとも一部の原料化合物を無水酢酸に変換するのに有効な条件下で組合され、且つ
該第1の液体反応組成物が:(i)少なくとも一部の未反応の原料化合物、(ii)溶存一酸化炭素、及び(iii)無水酢酸生成物を含む;
(2)第1のカルボニル化反応器から第1の液体反応組成物の少なくとも一部を連続的に取出し、そして液相中、第2の液体反応組成物中に酢酸メチル及び酢酸が生成されるように第1の反応組成物からの少なくとも一部の無水酢酸と少なくとも一部のメタノールとを反応させるのに有効な条件下で、エステル化ゾーン内で第1の液体反応組成物の少なくとも一部をメタノールと接触させて、第2の液体反応組成物を形成すること;
(3)液相中、一酸化炭素を追加しながら第2のカルボニル化反応器に第2の液体反応組成物を連続的に供給して、第3の液体反応組成物を生成すること、ここでは:
少なくとも一部の未反応の原料化合物、(2)からの酢酸メチル、又はその両方が無水酢酸に変換されるのに有効な条件下で、第2の液体反応組成物と第2の一酸化炭素流とが組合され、且つ、
第3の反応組成物が、(i)未反応の原料化合物、(2)からの酢酸メチル、又はその両方、(ii)酢酸、及び(iii)無水酢酸生成物を含む、そして、
(4)第2のカルボニル化反応器から第3の液体反応組成物を連続的に取出すこと、を含む。
いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンは、液体反応組成物、第2の液体反応組成物、又はその両方から一部の熱を取出すように構成された少なくとも1つの熱交換器を備える。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの熱交換器は水を蒸気に変える。
いくつかの実施形態において、カルボニル化反応器の少なくとも1つが、100〜300℃の温度及び21.7〜276.7絶対bar(bara)の(総)圧力にて操作され、そしてカルボニル化反応器内での滞留時間が4分〜120分である。いくつかの実施形態において、カルボニル化反応器は、175〜220℃の温度及び35.5〜104.4baraの(総)圧力にて操作され、そしてカルボニル化反応器内での滞留時間が15〜40分であり、第1のカルボニル化反応器から取出され、そしてステップ(2)のエステル化ゾーンに供給される第1の反応組成物の組成は、8〜38重量パーセントの無水酢酸、15〜60重量パーセントの原料化合物、6〜25重量パーセントのヨウ化メチル、18〜40重量パーセントの酢酸である。
いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量は、第1の反応組成物としてエステル化ゾーンに供給される無水酢酸1moleあたり0.6〜0.85moleである。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量は、第1の反応組成物としてエステル化ゾーンに供給される無水酢酸1moleあたりゼロ超であるが、1mole未満である。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量は、エステル化ゾーンに供給される無水酢酸のモル数に対して化学量論的過剰をもたらすために十分なモル数のメタノールである。
いくつかの実施形態において、前記方法は、第1のカルボニル化反応器に酢酸を供給することをさらに含む。いくつかの実施形態において、第1のカルボニル化反応器で組合される成分には、少なくとも1種類のヨウ素含有化合物がさらに含まれる。いくつかの実施形態において、該少なくとも1種類のヨウ素含有化合物は、ヨウ化メチル又は第1の液体反応組成物中のヨウ化メチル(methyl iodine)を形成する化合物である。
いくつかの実施形態において、カルボニル化触媒には、ロジウム又はロジウム化合物が含まれる。請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法では、少なくとも一部のカルボニル化触媒が、第1の液体反応組成物中に溶存している。いくつかの実施形態において、少なくとも一部のカルボニル化触媒は、第1の液体反応組成物の存在下で固体である。
いくつかの実施形態において、第1の一酸化炭素流は、第1の液体反応組成物の中になる位置に供給される。いくつかの実施形態において、第2の一酸化炭素流は、第3の液体反応組成物の中になる位置に供給される。
詳細な説明
本発明は、カルボニル化プロセスから生成する無水酢酸生成物の一部を2つのカルボニル化反応器の間で酢酸と酢酸メチルに変換できるようにすることによって、カルボニル化プロセスの運転に柔軟性を提供する。変換は、第1のカルボニル化プロセスから生成物を、第2のカルボニル化プロセスに導入する前にメタノールと組合せることによってエステル化ゾーン内で起こる。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンは、1若しくは複数の熱交換器を備えており、それが熱交換器内の組成物からの熱伝達を可能にする。
いくつかの実施形態において、熱交換器に供給された冷却材は、発熱性のカルボニル化及びエステル化反応によって作り出される熱を回収するために蒸気に変換される水である。
本発明の方法は、無水酢酸を主に生成する酢酸メチルのカルボニル化プロセスを、酢酸と無水酢酸の組合せ物、例えば、いくつかの実施形態において、1:1.5〜20:1の重量比で混ぜ合わせられた酢酸/無水酢酸混合物、を生成するプロセスに変更する手段を提供する。メタノールを用いたエステル化反応は、いくつかの実施形態において、熱をプロセス蒸気を作り出すのに使用できる方法により熱をプロセスから取除くことができる反応器の外側となる位置で一部の無水酢酸を酢酸に変換できるようにする。加えて、いくつかの実施形態において、エステル化反応は、カルボニル化のための追加の供給材料(酢酸メチル)を生成し、そしてそれが、第2のカルボニル化反応器中でより高い反応速度を駆動できる様式で反応混合物を移行させることによってプロセスの空時収量、すなわち、生産性を改善する。
カルボニル化ステップ
方法のそれぞれのカルボニル化ステップにおいて、カルボニル化を起こすのに有効な条件下、以下の成分がカルボニル化反応器内で組合せられる:(i)原料化合物、及び(ii)一酸化炭素。いくつかの実施形態において、一酸化炭素は、液体反応媒質の液相中(例えば、反応器内のいずれかの液体/気体境界面の液体側、又は液体表面下)に供給される。前記条件は、原料化合物のカルボニル化を引き起こして、無水酢酸を形成する。カルボニル化プロセスは、実質的に無水条件下で操作される。本出願を通じて使用される場合、「実質的に無水」とは、無水酢酸が、カルボニル化反応器に供給され得るすべての水が反応器内のその無水酢酸のすべてを酢酸に変換するのに必要な量よりも少ない量しか存在しないような量で存在していることを意味する。
原料化合物は、一酸化炭素と反応して、1若しくは複数のカルボニル化反応を通して無水酢酸を形成することができる化合物である。いくつかの例としては、エステル、エーテル、及びオレフィンが挙げられる。いくつかの実施形態において、原料化合物は、酢酸メチル、ジメチルエーテル、又はその2つの組合せ物から選択される。いくつかの実施形態において、原料化合物は酢酸メチルである。
一酸化炭素は、気体としてカルボニル化反応器に供給される。いくつかの実施形態において、一酸化炭素は、反応組成物中の一酸化炭素の濃度を最大にするために、きめ細かく分割された形態、例えば、ガススパージャーを用いて供給される。いくつかの実施形態において、一酸化炭素は、第2のカルボニル化反応器の液体供給原料混合物の液相中に供給される。一酸化炭素気流には、水素などの他の気体が含まれていてもよい。いくつかの実施形態において、一酸化炭素ガスには、水素が最大7体積パーセントまで含まれている。一酸化炭素中の水素の量は、プロセスと付属機器によって大きくばらつくので、系内の過剰な水素に起因し得る過剰なタール生成を起こすことなく触媒活性を維持するのに十分な水素を持つ必要性との間の適当なバランスに基づいて選択される。いくつかの実施形態において、一酸化炭素供給原料には、0.3〜15重量パーセントの水素が含まれる。いくつかの実施形態において、一酸化炭素供給原料には、0.5〜2.5重量パーセントの水素が含まれる。いくつかの実施形態において、一酸化炭素供給原料には、1.0〜2.0重量パーセントの水素が含まれる。いくつかの実施形態において、一酸化炭素供給原料には、5〜15重量パーセントの水素が含まれる。いくつかの実施形態において、一酸化炭素供給原料には、5〜10重量パーセントの水素が含まれる。供給原料中に存在している水素の重量パーセント量は、同じであっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、それらは、0.5〜5重量パーセントポイント異なる。
カルボニル化反応器内では、そのカルボニル化反応器内への触媒の存在下、原料化合物と一酸化炭素が反応して、無水酢酸を形成する。それぞれのカルボニル化反応器には、(i)いくらかの未反応原料化合物、(ii)溶存一酸化炭素、及び(iii)無水酢酸生成物を含む液体反応組成物が入っている。液体反応組成物には、例えば、ヨウ素含有化合物、酢酸、触媒、二酢酸エチリデン、タール、アセトン、不活性物質、腐食金属などの他の成分が含まれていてもよい。
本発明によって提供される方法に使用される触媒や、反応物が触媒の存在下に置かれる手段の一致は重要ではないので、任意の好適なカルボニル化触媒から選択され得る。いくつかの実施形態において、カルボニル化触媒には、少なくとも1種類のVIII族の金属又はVIII族の金属化合物が含まれる。触媒にはまた、VIII族の金属又は金属化合物のうちの2種類以上の組合せ物も含まれ得る。いくつかの実施形態において、触媒には、2種類以上のVII族の金属又は金属化合物が含まれる。いくつかの実施形態において、1若しくは複数のVIII族の金属は、貴金属である。いくつかの実施形態において、金属は、ニッケル、イリジウム、及びロジウム又はその組合せ物から選択される。いくつかの実施形態において、カルボニル化触媒の金属成分はイリジウムである。いくつかの実施形態において、前記金属成分はロジウムである。いくつかの実施形態において、前記金属成分はニッケルである。
いくつかの実施形態において、触媒は、反応組成物中に溶存できる形態で存在している。こうした触媒系の金属成分は、それから可溶性の触媒的に活性な金属錯体が形成される、金属状態、金属塩化物、金属酸化物、金属三ヨウ化物、金属水和物、又は金属カルボニル複合体、(例えばRh(CO)22)などの様々な形態でプロセスに供給され得る。例えば、米国特許第4,374,070号、及びRoth et al., Low pressure process for acetic acid via carbonylation, Chem. Tech., 1971 p. 600を参照のこと。いくつかの実施形態において、カルボニル化反応器内に入れられる液体組成物中の溶存する金属の濃度は、250〜1300ppmである。いくつかの実施形態において、液体組成物中の金属の濃度は、400〜1000ppmである。いくつかの実施形態において、液体組成物中の金属の濃度は、600〜800ppmである。2つのカルボニル化反応器は、同じ濃度であっても、異なった濃度であってもよい。いくつかの実施形態において、反応器の間で導入される追加の材料と第2の反応器内での追加の気体のため、触媒濃度は第2の反応器内でより低い。いくつかの実施形態において、金属濃度は、第2のカルボニル化反応器内で0.5〜50%低い。いくつかの実施形態において、金属濃度は、第2のカルボニル化反応器で5〜25%低い。いくつかの実施形態において、金属濃度は、第2のカルボニル化反応器で10〜20%低い。
いくつかの実施形態において、触媒は、例えば、ロジウム錯体が多孔性の架橋ビニルピリジン樹脂担体に支持されている固体触媒を使用するカルボニル化系について教示している米国特許第6,080,373号、同第5,880,311号、及び同第5,155,261号で教示されているものなどの液相における固体粒子の一部として存在する。いくつかの実施形態において、ヨウ素含有化合物又はヨウ素含有触媒成分若しくは促進剤に依存しない固体触媒が、カルボニル化触媒として使用され得る。
いくつかの実施形態において、反応速度は、触媒中への促進剤化合物の含有によって増強され得る。促進剤のいくつかの例としては、無機ヨウ化物塩、又はカルボニル化反応器内で1若しくは複数のヨウ化塩を形成する物質が挙げられる。ヨウ化塩を形成する物質のいくつかの例としては、例えば、アルカリ若しくはアルカリ土金属、リチウム、及び有機リン若しくは有機窒素化合物などの無機元素が挙げられる。有機リン若しくは有機窒素のヨウ化物のいくつかの例としては、ヨウ化ホスホニウム、ヨウ化アンモニウム、及び少なくとも1つの環ヘテロ原子が四級窒素原子である複素環芳香族化合物が挙げられる。こうしたリン含有ヨウ化物及び窒素含有ヨウ化物のいくつかの例としては、ヨウ化テトラ(ヒドロカルビル)ホスホニウム、例えば、ヨウ化トリブチル(メチル)ホスホニウム、ヨウ化テトラブチルホスホニウム、ヨウ化テトラオクチルホスホニウム、ヨウ化トリフェニル(メチル)ホスホニウム、ヨウ化テトラフェニルホスホニウムなど;ヨウ化テトラ(ヒドロカルビル)アンモニウム、例えば、ヨウ化テトラブチルアンモニウム及びヨウ化トリブチル(メチル)アンモニウム;並びに複素環芳香族化合物、例えば、ヨウ化N‐メチルピリジニウム、ヨウ化N,N’‐ジメチルイミダゾリウム、ヨウ化N‐メチル‐3‐ピコリニウム、ヨウ化N‐メチル‐2,4‐リチジニウム、ヨウ化N‐メチル‐2,4‐ルチジニウム及びヨウ化N‐メチル‐キノリニウムが挙げられる。いくつかの実施形態において、(加えられるか、又は添加剤の反応によって形成される)ヨウ化塩促進剤は、ヨウ化リチウム及びヨウ化テトラアルキルホスホニウム、ヨウ化トリフェニル(アルキル)ホスホニウム、ヨウ化テトラアルキルアンモニウム及びヨウ化N,N’‐ジアルキルイミダゾリウムが含まれ、ここで、該アルキル基は、8個以下の炭素原子しか含まない。これらの前述の官能基を含む可溶性又は不溶性のオリゴマー又は高分子樹脂もまた、使用され得る。
いくつかの実施形態において、促進剤化合物の一部又は全部が、カルボニル化反応器内でヨウ化塩を形成する化合物として供給される。よって、促進剤化合物は初めに、それらの対応する酢酸塩、水酸化物、塩化物、又は臭化物の形態で提供され得るか、あるいは、リン含有促進剤及び窒素含有促進剤は、カルボニル化反応器内に存在する他のヨウ素含有化合物によって四級化される、リン原子又は窒素原子が三価である化合物、例えば、トリブチルホスフィン、トリブチルアミン、ピリジン、イミダゾール、N‐メチルイミダゾールなどとして供給され得る。いくつかの実施形態において、リチウム促進剤は、水酸化リチウム、酢酸リチウム、塩化リチウム、又は臭化リチウムを加えることによって形成される。
カルボニル化反応器内に存在するヨウ化塩促進剤の量は、実質的に様々な要素、特に使用する具体的な促進剤に応じて変更できる。いくつかの実施形態において、反応組成物中のヨウ化リチウムの濃度は、175〜5000ppmLiの範囲をとり得る。いくつかの実施形態において、前記濃度は、1000〜3000ppmLiの範囲をとる。いくつかの実施形態において、リン含有促進剤及び窒素含有促進剤は、それらのヨウ化塩として計算した場合、反応組成物、すなわち、カルボニル化反応器の内容物の総重量基準で、例えば、0.5〜25質量パーセントなどのかなり高い濃度で存在し得る。2つのカルボニル化反応器では、同じ濃度であっても、異なった濃度であってもよい。いくつかの実施形態において、触媒金属を用いた場合、反応器の間で導入される追加の材料、及び第2の反応器での追加の気体のため、促進剤濃度は、第2の反応器においてより低い。一部の例では、0.5〜50%低く、5〜25%低く、そして10〜20%低い状態が含まれる。
いくつかの実施形態において、触媒系にはさらに、共促進剤として遷移金属塩も含まれ、一部のその例としては、ルテニウム、タングステン、オスミウム、ニッケル、コバルト、プラチナ、パラジウム、マンガン、チタニウム、バナジウム、銅、アルミニウム、スズ、及びアンチモンの塩が挙げられる。
いくつかの実施形態において、反応器内の成分にはさらに、少なくとも1種類のヨウ素含有化合物も組合せられる。本出願を通じて使用される場合、「ヨウ素含有化合物」は、少なくとも1つのヨウ素原子を含むあらゆる化合物を意味する。例としては、ヨウ化メチル、元素ヨウ素、ヨウ化アセチル、及びヨウ化水素が挙げられる。「ヨウ素含有化合物」はまた、前述のものうちの任意の2種類以上の組合せ物であってもよい。いくつかの実施形態において、少なくとも1種類のヨウ素含有化合物が、ヨウ化メチルである。これらのヨウ素含有化合物の一部は、反応物又はプロセス再循環流からその場で生成されてもよい。いくつかの実施形態において、少なくとも1種類のヨウ素含有化合物が、その場でヨウ化メチルを形成する化合物である。
反応組成物に存在する様々な材料、例えば、一酸化炭素、メチル原料化合物、酢酸、無水酢酸、ヨウ素含有化合物などの量は、実質的に、例えば、カルボニル化率、滞留時間、及び様々な成分の濃度に依存して変化する。2つのカルボニル化反応器では、同じ濃度であっても、異なった濃度であってもよい。
いくつかの実施形態において、酢酸もまたカルボニル化反応器に供給され、そこでは、特に、様々な反応組成物中の様々な成分の溶媒媒体として機能する。他の成分もまた、カルボニル化反応器に供給され得る。例えば、いくつかの実施形態において、無水酢酸もまた、例えば、特定のタイプの触媒の溶媒又は担体として、第1のカルボニル化反応器に供給できる。いくつかの実施形態において、メタノール又は水もまた、カルボニル化反応器に供給され得る。いくつかの実施形態において、反応又は下流若しくは他のプロセスからの他の副産物もまた、再循環又は回収流の一部としてカルボニル化反応器に供給できる。同様に、いくつかの実施形態において、反応器に供給される任意の他の成分(例えば、酢酸、触媒、原料化合物、又はこれらの2つ以上の組合せ物)の全部又は一部も、再循環若しくは回収流の一部として、あるいは、反応の副産物から又は下流若しくは他のプロセスから全部又は一部が供給できる。
いくつかの実施形態において、第1のカルボニル化反応器と第2のカルボニル化反応器は、別々の容器である。こうした容器は、あらゆる好適な圧力容器又はその一部から選択でき、例えば、撹拌手段と共に提供されることもできる。容器のデザインは、管型反応器、塔、タンク、気泡塔、撹拌槽、又は他の好適なデザインであり得る。いくつかの実施形態において、第1のカルボニル化反応器及び第2のカルボニル化反応器は、一酸化炭素ガススパージャー供給デバイスとの組合せで高度に撹拌された、再循環反応組成物をもたらす、1若しくは複数の内部バッフルを備えた一般的な円柱状の容器である。いくつかの実施形態において、それぞれのカルボニル化反応器内の原料化合物の滞留時間は、少なくとも4分である。いくつかの実施形態において、滞留時間は、4分〜50分の範囲にある。いくつかの実施形態において、滞留時間は、10分〜120分の範囲にある。いくつかの実施形態において、滞留時間は、15〜50分の範囲にある。いくつかの実施形態において、滞留時間は、20〜40分の範囲にある。いくつかの実施形態において、滞留時間は、20〜30分の範囲にある。いくつかの実施形態において、滞留時間は、30〜45分の範囲にある。2つのカルボニル化反応器のデザインと滞留時間は、同じであっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、(2つの反応器のあらゆる形状的な差異について調整した)第2の反応器における滞留時間は、第1の反応器よりも0.5〜50%短い。いくつかの実施形態において、その範囲は、5〜25%短くても、10〜20%短くてもよい。
いくつかの実施形態において、カルボニル化反応器の一方又は両方が、高温、例えば、100〜300℃など;いくつかの実施形態において、150〜250℃;いくつかの実施形態において、175〜220℃に維持される。いくつかの実施形態において、カルボニル化反応器の一方又は両方が、21〜277絶対bar(bara;300〜4000ポンド毎平方インチゲージ圧(psig));いくつかの実施形態において、35.5〜104.4bara(約500〜1500psig)の(総)圧力にて動作する。2つのカルボニル化反応器の温度及び圧力は、同じであっても、異なっていてもよく、そしてそれは、例えば、プロセス制御の考慮事項やプロセスの設定などの要素に依存する。いくつかの実施形態において、第2の反応器は、より高い圧力であるか;又はより低い圧力であるか;あるいは、同じ圧力である。同じことは、温度についても言える。いくつかの実施形態において、第2の反応器は、1〜10℃低い;又は1〜10℃高い温度にて操作される。同様に、いくつかの実施形態において、第2の反応器は、50〜100psi高い圧力で操作され;他の実施形態において、第2の反応器は、50〜100psi低い圧力で操作される。
第1のカルボニル化ステップ
方法の第1のカルボニル化ステップは、先に触れた成分を第1のカルボニル化反応器に連続的に供給することによって行われる。触媒は、供給原料の一部であっても、反応器内に既に存在していてもよい(後者は一部の不均一な触媒の実施形態の場合である)。このことは、少なくとも次のものを含む第1の液体反応組成物の形成をもたらす:(i)原料化合物、(ii)溶存一酸化炭素、及び(iii)無水酢酸生成物。いくつかの実施形態において、それはさらに、ヨウ素含有化合物(例えば、ヨウ化メチルなど)、触媒、酢酸、又は前記のものの2つ以上の組合せ物を含み得る。この第1の反応組成物は、第1のカルボニル化反応器から取出されて、エステル化ゾーンに供給されることができる。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、8〜38重量パーセントの無水酢酸を含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、10〜30重量パーセントの無水酢酸を含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、15〜60重量パーセントの原料化合物を含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、19〜50重量パーセント原料化合物を含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、6〜25重量パーセントのヨウ化メチルを含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、8〜22重量パーセントのヨウ化メチルを含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、18〜40重量パーセントの酢酸を含む。いくつかの実施形態において、第1の反応組成物は、24〜34重量パーセントの酢酸を含む。前述のもののあらゆる組合せ物が、本発明の範囲内にある。よって、例えば、実施形態では、8〜38重量パーセントの無水酢酸、15〜60重量パーセントの原料化合物、6〜25重量パーセントのヨウ化メチル、及び18〜40重量パーセントの酢酸を含む第1の反応組成物が存在する。別の例として、実施形態では、10〜30重量パーセントの無水酢酸、19〜50重量パーセントの原料化合物、8〜22重量パーセントのヨウ化メチル、24〜34重量パーセントの酢酸を含む第1の反応組成物が存在する。
エステル化
第1の液体反応組成物の少なくとも一部を、第1のカルボニル化反応器から取出し、そしてエステル化ゾーンに連続的に入れる。エステル化ゾーンの少なくとも一部では、少なくとも一部の無水酢酸をメタノールと反応させるのに有効な条件下、メタノールを、少なくとも一部の第1の液体反応組成物と組合され、そして第2の液体反応組成物をもたらす。メタノールと無水酢酸を反応させて、酢酸メチルと酢酸を形成させる。メタノールは、エステル化ゾーンの任意の位置に導入できる。少なくとも一部のメタノールが、第1の反応組成物の無水酢酸成分と反応する。メタノールは、反応組成物中に存在している無水酢酸と発熱的に反応する。
本出願を通じて使用される場合、「エステル化ゾーン」は、それを通って第1の液体反応組成物が第1のカルボニル化反応器やその後のすべての装置から出てゆく配管、並びに(その最中やその後であっても、それはメタノールと組合され、そして、第2の液体反応組成物に変換されるが)第2のカルボニル化反応器への導入前に、それを通って液体流が流れる配管を指す。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンには、カルボニル化反応とエステル化反応の両方によって作り出された熱が生成物流から取除かれる1若しくは複数の熱交換器と関連管路が含まれる。
メタノールは、1若しくは複数の熱交換器、1若しくは複数の熱交換器の管路、又は管の上流若しくは下流、あるいは、その両方に直接供給されてもよい。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンは、そこでメタノールが第1の液体反応組成物と組合される少なくとも1カ所の熱交換器上流の地点、並びにそこでメタノールが第1の液体反応組成物と組合される少なくとも1カ所の熱交換器下流の地点を備えている。
加えられるメタノールの量は、例えば、関与する装置の寸法や所望される酢酸の量などの様々な要因に依存する。いくつかの実施形態において、メタノールの量は、第1のカルボニル化反応器から取出された反応組成物中に存在する無水酢酸1moleあたり0より多く、且つ、1mole未満のメタノールである。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量は、第1のカルボニル化反応器から取出された反応組成物中に存在する無水酢酸1moleあたり1mole超のメタノールであってもよく、その結果、メタノールの存在下で第2の液体反応組成物を得る。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量は、第1のカルボニル化反応器から取出された反応組成物中に存在する無水酢酸1moleあたり0.6〜0.85moleのメタノールである。いくつかの実施形態において、エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量は、メタノールのモル数に対して化学量論的過剰をもたらすのに十分な量である、すなわち、エステル化ゾーンに供給される無水酢酸の単位時間あたりのモル数より多い単位時間あたりのモル数である。
エステル化ゾーンの生成物溶液の温度を下げるために、エステル化ゾーンの熱交換器に冷却材が供給される。いくつかの実施形態において、冷却材は、20〜110℃の温度の水である。しかしながら、あらゆる有効な又は所望の冷却材、及びあらゆる所望の温度を使用できる。いくつかの実施形態において、冷却水は、熱交換器に供給され、そして蒸気に変換されて、発熱性のカルボニル化反応及びエステル化反応によって作り出された熱を回収する。いくつかの実施形態において、この蒸気は、0.1〜14.5barゲージ圧(barg)の圧力である。いくつかの実施形態において、蒸気は、0.9〜1.4barゲージ圧(barg)の圧力である。いくつかの実施形態において、回収された蒸気は、酢酸/無水酢酸プロセスの他の場所で使用される。一部の例が、蒸留塔又はフラッシュ蒸発器である。いくつかの実施形態において、蒸気は、1若しくは複数の蒸留塔のリボイラに供給される1bargの蒸気として使用される。これが、プロセス内の高い熱統合を提供する。
第2のカルボニル化ステップ
エステル化ゾーンからの生成物溶液は、一酸化炭素と共に、且つ、原料化合物の追加の無水酢酸への変換を引き起こすための触媒(及び随意にヨウ化メチルなどの他の化合物)の存在下、第2のカルボニル化反応器に連続的に供給されるが、その運転は本明細書中で先に記載されている。いくつかの実施形態において、一酸化炭素は、反応組成物中の一酸化炭素の濃度を最大にするために、例えば、ガススパージャーによって、きめ細かく分割された形態で供給される。いくつかの実施形態において、一酸化炭素は、第2のカルボニル化反応器の液体供給原料混合物の液相中に供給される。
流出物は、第2のカルボニル化反応器から連続的に取出される。流出物の組成物、すなわち、第2のカルボニル化反応器から取出された第2の反応組成物には、いくつかの実施形態において、10〜50重量パーセントの無水酢酸が含まれ、そしていくつかの実施形態において、17〜40重量パーセントの無水酢酸が含まれる。いくつかの実施形態において、前記組成物には、10〜50重量パーセントの原料化合物が含まれ、そしていくつかの実施形態において、16〜40重量パーセントの原料化合物が含まれる。いくつかの実施形態において、前記組成物には、5〜25重量パーセントのヨウ化メチルが含まれ、そしていくつかの実施形態において、8〜20重量パーセントのヨウ化メチルが含まれる。いくつかの実施形態において、前記組成物には、10〜50重量パーセントの酢酸が含まれ、そしていくつかの実施形態において、前記組成物には、20〜41重量パーセントの酢酸が含まれる。
更なる処理
第2のカルボニル化反応器からの流出物は、所望されるようにさらに処理されてもよく、そして更なる処理のタイプは本発明にとって重要ではない。更なる処理のいくつかの可能性のある例としては、成分の分離と精製、更なるカルボニル化反応及び/又はエステル化反応、成分の回収と再循環、並びに望ましくない副産物の除去が挙げられる。いくつかの実施形態において、流出物は、それが、ヨウ化メチル(存在すれば)、酢酸メチル及び/又はジメチルエーテル、酢酸、並びに無水酢酸を含んでいる主要な蒸気画分と、酢酸と無水酢酸の混合物の状態で触媒成分の溶液を含んでいる非主要画分に分離されるフラッシュ蒸発器ゾーンまで直接運ばれる。いくつかの実施形態において、分離には、蒸留プロセス、デカントプロセス、又はモレキュラーシーブが含まれる。非主要画分は、カルボニル化反応器に再循環され、そして、主要分画は一連の蒸留によって構成部分に分離される。更なる例として、第2のカルボニル化反応器からの流出物は、最初に、例えば、米国特許第5,922,911号に記載のとおり、溶存一酸化炭素を原料化合物と反応させて、プロセス全体の一酸化炭素の利用率を高める、続くカルボニル化反応器に供給され得る。
本発明の方法を、別段の明記がない限り、材料の部及びパーセンテージが部ごとの重量で示されている以下の実施例によってさらに例示する。材料を、以下に示した割合で第1のカルボニル化反応器に連続的に供給するが、それは、一酸化炭素流がガススパージャーデバイスによって反応組成物の表面下に供給されるバッフル付き逆混合反応容器である。毎分約7.14部の速度で一酸化炭素を供給し;毎分約41.0部の速度で酢酸メチルを供給し;毎分約12.2部の速度でヨウ化メチルを供給し;毎分約28.7部の速度で酢酸を供給し;毎分約1.5部の速度で無水酢酸を供給する。ロジウム及びリチウム触媒成分は、酢酸/無水酢酸供給原料中に溶液の状態で存在し、そして第1のカルボニル化反応器内にある液体混合物中で400〜1000ppm[Rh]及び1000〜2500ppm[Li]の濃度を示す。第1のカルボニル化反応器の容量は、約30分の滞留時間をもたらすように設計する。第1のカルボニル化反応器では、約190〜210℃の温度及び約40〜55baraの総圧力を維持する。
第1の液体反応組成物は、毎分約100.0の部の速度で第1のカルボニル化反応器から連続的に取出され、そして一連の2つの熱交換器のうちの第1の熱交換器に管路によって供給される。第1の液体反応組成物の組成は、約24%の酢酸メチル、12%のヨウ化メチル、29%の酢酸、25%の無水酢酸、及び0.6%の溶存一酸化炭素である。第1の液体反応組成物の残りの部分には、例えば、二酢酸エチリデン、タール、アセトン、不活性物質などの他の成分が含まれている。汎用水(utility water)は、蒸気を発生する一連の2つの熱交換器のうちの第1の熱交換器内に供給され、そして蒸気に変換される。第1の熱交換器は、約123℃の温度で蒸気を発生しながら、第1の液体反応組成物を約133℃の温度まで冷やすようなサイズを有する。メタノールは、第1の液体反応組成物が第1の熱交換器を出た後だが、第2の熱交換器に入る前に位置する管路内に、毎分約5.7部の速度で第1の液体反応組成物と組合せられる。メタノールは、第1の液体反応組成物中の無水酢酸と混合され、そして反応し、そしてメタノールと無水酢酸を消費して、酢酸メチルと酢酸を作り出す。反応の発熱性の性質のため、この第2の(エステル化)液体反応組成物の温度は、第2の熱交換器に入る前に約181℃まで上昇する。汎用水を、蒸気を作り出す2つの熱交換器のうちの2番目のものに供給し、そしてそれが蒸気に変換される。第2の熱交換器は、約133℃の温度で蒸気を発生しながら、第2の(エステル化)液体反応組成物を約143℃の温度まで冷やすようなサイズを有する。
第2の(エステル化)液体反応組成物を、2つの熱交換器のうちの2番目のものから取出し、そして毎分約105.7部の速度で第2のカルボニル化反応器に供給する。第2の(エステル化)液体反応組成物の組成は、約35%の酢酸メチル、12%のヨウ化メチル、37%の酢酸、及び6%の無水酢酸である。第2の液体反応組成物の残りの部分には、二酢酸エチリデン、タール、アセトン、不活性物質などの他の成分が含まれている。第2のカルボニル化反応器の寸法、デザイン、及び運転条件は、圧力、温度、及び気体流の組成物のわずかな変更が通常運転中に起こり得るが、第1のカルボニル化反応器について先に記載したものと原則的に同一である。
第3の液体反応組成物を、毎分約111.0部の速度で第2のカルボニル化反応器から連続的に取出す。第3の液体反応組成物の組成は、約21%の酢酸メチル、11%のヨウ化メチル、36%の酢酸、23%の無水酢酸、及び0.5%の溶存一酸化炭素である。第3の液体反応組成物の残りの部分は、二酢酸エチリデン、タール、アセトン、不活性物質などの他の成分から成る。
本発明を、その好ましい実施形態の具体的な言及により詳細に説明してきたが、本発明の要旨及び範囲内において変更及び改変をなすことが可能であることが理解されよう。

Claims (16)

  1. 液相中、実質的に無水条件下での無水酢酸と酢酸の同時製造方法であって、以下のステップ:
    (1)第1のカルボニル化反応器内で、(i)酢酸メチル、ジメチルエーテル又はその組合せ物から選択される少なくとも1種類の原料化合物;と(ii)第1の一酸化炭素流、を含む成分を連続的に組合せて、液相中、第1の液体反応組成物を生成すること、ここでは:
    該成分が、カルボニル化触媒の存在下で組合され、
    該成分が、少なくとも一部の原料化合物を無水酢酸に変換するのに有効な条件下で組合され、且つ
    該第1の液体反応組成物が:(i)少なくとも一部の未反応の原料化合物、(ii)溶存一酸化炭素、及び(iii)無水酢酸生成物を含む;
    (2)第1のカルボニル化反応器から第1の液体反応組成物の少なくとも一部を連続的に取出し、そして液相中、第2の液体反応組成物中に酢酸メチル及び酢酸が生成されるように第1の反応組成物からの少なくとも一部の無水酢酸及び少なくとも一部のメタノールを反応させるのに有効な条件下、エステル化ゾーン内で第1の液体反応組成物の少なくとも一部をメタノールと接触させて第2の液体反応組成物を形成すること;
    (3)液相中、一酸化炭素を追加しながら第2のカルボニル化反応器に第2の液体反応組成物を連続的に供給して、第3の液体反応組成物を生成すること、ここでは:
    少なくとも一部の未反応の原料化合物、(2)からの酢酸メチル、又はその両方が無水酢酸に変換されるのに有効な条件下で、第2の液体反応組成物と第2の一酸化炭素流とが組合され、且つ
    第3の反応組成物が、(i)未反応の原料化合物、(2)からの酢酸メチル、又はその両方、(ii)酢酸、及び(iii)無水酢酸生成物を含む;そして
    (4)第2のカルボニル化反応器から第3の液体反応組成物を連続的に取出すこと、を含む方法。
  2. 前記エステル化ゾーンが、液体反応組成物、第2の液体反応組成物、又は両方から一部の熱を取出すように構成された少なくとも1つの熱交換器を備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記の少なくとも1つの熱交換器が、水を蒸気に変換する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記カルボニル化反応器の少なくとも1つが100〜300℃の温度及び21.7〜276.7絶対bar(bara)の(総)圧力で操作され、且つ、カルボニル化反応器内での滞留時間が4分〜120分である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記カルボニル化反応器が175〜220℃の温度及び35.5〜104.4baraの(総)圧力で操作され、且つ、カルボニル化反応器内での滞留時間が15〜40分であって、第1のカルボニル化反応器から取出され、そしてステップ(2)のエステル化ゾーンに供給される第1の反応組成物の組成が、8〜38重量パーセントの無水酢酸、15〜60重量パーセントの原料化合物、6〜25重量パーセントのヨウ化メチル、18〜40重量パーセントの酢酸である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量が、第1の反応組成物としてエステル化ゾーンに供給される無水酢酸1moleあたり0.6〜0.85moleである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量が、第1の反応組成物としてエステル化ゾーンに供給される無水酢酸1moleあたりゼロ超だが、1mole未満である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記エステル化ゾーンに供給されるメタノールの量が、エステル化ゾーンに供給される無水酢酸のモル数に対して化学量論的過剰をもたらすのに十分なモル数のメタノールである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  9. 第1のカルボニル化反応器に酢酸を供給することをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記カルボニル化触媒に、ロジウム又はロジウム化合物が含まれる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記の第1のカルボニル化反応器で組合される成分に、少なくとも1種類のヨウ素含有化合物がさらに含まれる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記の少なくとも1種類のヨウ素含有化合物が、ヨウ化メチル又は第1の液体反応組成物中のヨウ化メチルを形成する化合物である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記の少なくとも一部のカルボニル化触媒が、第1の液体反応組成物中に溶存している、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記の少なくとも一部のカルボニル化触媒が、第1の液体反応組成物の存在下で固体である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記の第1の一酸化炭素流が、第1の液体反応組成物の中になる位置に供給される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記の第2の一酸化炭素流が、第3の液体反応組成物の中になる位置に供給される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
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