JP2014239333A - 超音波発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板が変形したとしても、接続部材に接続されている超音波発生素子におけるクラックを従来よりも抑制することができる超音波発生器を提供する。【解決手段】第1の主面としての上面2a及び第2の主面としての下面2bを有する基板2の上面2a側に超音波発生素子6が配置されており、複数の接続部材5により超音波発生素子6が基板2に固定されており、基板2の下面2bに複数の端子電極13が設けられており、接続部材5は、基板2の外周縁側に位置している外縁5a,5bを有し、平面視した場合、接続部材5の外縁5a,5bが端子電極13の外縁13a,13bと重なるように、あるいは端子電極13の外縁13a,13bよりも外側に位置するように接続部材5が設けられている、超音波発生器1。【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に超音波発生素子が搭載されている超音波発生器に関し、より詳細には、超音波発生素子が接続部材により基板に支持されている超音波発生器に関する。
従来、超音波を利用した距離測定法に、超音波発生器が用いられている。下記の特許文献1には、ケース内に超音波発生素子が収納されている超音波発生器が開示されている。この超音波発生器では、基板の上面に複数の接続部材が設けられている。この複数の接続部材に、超音波発生素子が接合され、それによって、超音波発生素子が支持されている。基板の下面には、外部と電気的に接続するための複数の端子電極が設けられている。特許文献1では、上記基板によりケースの一部が構成されている。そして、上記基板を平面視した場合、接続部材が下面側に設けられている端子電極に含まれるように接続部材が配置されていた。
WO2012/026319 A1
特許文献1に記載の超音波発生器では、基板に外力が加わると基板が曲がることがあった。基板が曲がった場合、基板上に設けられている接続部材に応力が集中しがちであった。その結果、接続部材により基板と接合されている超音波発生素子において、クラックが生じるおそれがあった。
本発明の目的は、基板が変形したとしても、接続部材に接続されている超音波発生素子におけるクラックを従来よりも抑制することができる、超音波発生器を提供することにある。
本発明に係る超音波発生器は、基板と、超音波発生素子と、複数の接続部材と、複数の端子電極とを備える。基板は、第1の主面と、第1の主面とは反対側の第2の主面とを有する。上記超音波発生素子は、上記基板の第1の主面側に配置されている。また、上記複数の接続部材は、上記基板の第1の主面上に設けられており、上記超音波発生素子を上記基板に固定している。上記複数の端子電極は、上記基板の第2の主面に設けられており、外部と電気的に接続される。
本発明においては、上記接続部材は、上記基板の第1の主面の外周縁側に位置している外縁を有する。そして、基板の第1の主面側から平面視した場合に、接続部材の上記外縁が、上記端子電極の外縁と重なるように、あるいは上記端子電極の外縁よりも基板の外周縁側に位置するように上記接続部材が設けられている。
本発明に係る超音波発生器のある特定の局面では、上記基板の第1の主面から平面視した場合、上記接続部材が、上記端子電極を覆うように上記接続部材及び上記端子電極が設けられている。
本発明に係る超音波発生器の他の特定の局面では、上記基板が、矩形の平面形状を有し、上記複数の接続部材が、該矩形の基板のコーナー部に寄せられて設けられている。
本発明に係る超音波発生器のさらに他の特定の局面では、上記超音波発生素子が、溝及び貫通孔の内の少なくとも一方が形成されたスペーサと、上記スペーサの一方主面に設けられている第1の振動子と、上記スペーサの他方主面に設けられている第2の振動子とを備える。
本発明に係る超音波発生器のさらに別の特定の局面では、上記第1の振動子と上記第2の振動子とが逆位相で振動し、座屈音叉振動モードにより超音波を発生させる。
本発明に係る超音波発生器のさらに他の特定の局面では、上記超音波発生素子を囲繞するように上記基板の第1の主面に固定されているケース材がさらに備えられている。
本発明に係る超音波発生器によれば、接続部材の外縁が、端子電極の外縁と重なるように、あるいは端子電極の外縁よりも基板の外周縁側に位置するように接続部材が設けられているため、外力により基板が曲がったとしても、超音波発生素子におけるクラックを従来よりも効果的に抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る超音波発生器の正面断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波発生器の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波発生器で用いられている超音波発生素子を説明するための分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波発生器の基板の底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波発生器において、基板と、基板上に設けられた複数の接続部材を示す平面図である。 比較例の超音波発生器を説明するための模式的正面断面図である。 実施例2の超音波発生器を説明するための模式的正面断面図である。 比較例の超音波発生器において外力が加わった際の応力分布を示す図である。 実施例2の超音波発生器において外力が加わった際の応力分布を示す図である。 実施例1の超音波発生器において外力が加わった際の応力分布を示す図である。 接続部材の外縁と端子電極の外縁との差と、超音波発生素子に加わる応力との関係を示す図である。 接続部材と端子電極との位置関係の第1の変形例を示す平面図である。 接続部材と端子電極との位置関係の第2の変形例を示す平面図である。 接続部材と端子電極との位置関係の第3の変形例を示す平面図である。 接続部材と端子電極との位置関係の第4の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波発生器の正面断面図であり、図2はその分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、キャップ部材3が基板2上に固定されている。基板2とキャップ部材3とによりケースが構成されている。キャップ部材3の上面には、複数の音波放出孔3a〜3dが設けられている。基板2とキャップ部材3とにより囲まれた空間内、すなわちケース内に後述する超音波発生素子6が収納されている。基板2は、例えばアルミナからなるセラミック基板、ガラスエポキシ基板である。
上記基板2の上面2aが本発明における第1の主面であり、下面2bが本発明における第2の主面である。
より詳細には、図2に示すように、上記基板2の上面2aには、複数の電極ランド4が設けられている。電極ランド4は、基板2に設けられたスルーホール電極等を介して、基板2の下面に設けられた端子電極13(図1)に電気的に接続されている。複数の電極ランド4に、複数の接続部材5を介して超音波発生素子6が機械的に接合されるとともに、電気的に接続されている。接続部材5は、上記のように、超音波発生素子6を基板2上に機械的に支持する機能と、超音波発生素子6を図示しない端子電極と電気的に接続する機能とを備えている。
図2に示すように、基板2の上面2aと、超音波発生素子6の下面との間に隙間を設けるために、接続部材5は、ある程度の厚みを有する必要がある。接続部材5は、例えば金属材料からなる。もっとも、接続部材5は、超音波発生素子6を基板2上に機械的に支持する機能と、超音波発生素子6を図示しない端子電極と電気的に接続する機能とを備えるのであれば、導電性樹脂材料等の金属以外の材料からなるものであってもよい。
本実施形態では、接続部材5が金属材料からなり、接続部材5と超音波発生素子6とが導電性接着剤12によって接合されている。なお、導電性接着剤12に代えて、半田によって接続部材5と超音波発生素子6とが接合されていてもよい。あるいは、接続部材5は、エポキシ樹脂系導電性接着剤等の接着性を有する材料からなるものであってもよい。
図1に示すように、基板2の第2の主面としての下面2b上には、複数の端子電極13が形成されている。すなわち、図4に底面図で示すように、矩形板状の基板2の下面2b上には、複数の端子電極13が設けられている。この各端子電極13は、矩形の平面形状を有している。また、複数の端子電極13は、矩形板状の基板2の下面2bにおいてコーナー部に寄せて設けられている。
ここで、基板2の外周縁に対し、端子電極13は、基板2の外周縁側に位置している外縁13a,13bを有する。本実施形態では、端子電極13が矩形形状を有しているため、端子電極13の4辺のうち外側に位置している2辺が外縁13a,13bに相当する。すなわち、基板2の外周縁に沿うように、外縁13a,13bが位置している。
他方、図2に示すように、接続部材5もまた、矩形の平面形状を有している。そして、図5に平面図で示すように、接続部材5は、同じく基板2の外周縁に沿う外縁5a,5bを有する。接続部材5もまた、矩形の平面形状を有している。そして、コーナー部が基板2のコーナー部に寄せて設けられている。従って、矩形の接続部材5の基板2の外周縁側に位置しいている外縁5a,5bは、隣り合う2辺となる。
上記のように、本実施形態では、端子電極13及び接続部材5は矩形の平面形状を有している。従って、矩形のうち、外側に位置している2辺が基板外周縁側に位置している外縁を構成している。本実施形態では、基板2の外周縁に沿うように、上記外縁13a,13bや外縁5a,5bが配置されている。もっとも、外周縁側に位置している形態は、外周縁に沿うものに限定されない。
なお、本発明において、基板の外周縁側に位置している接続部材の外縁とは、接続部材の外縁全体のうち基板の外周縁に近い外縁部分をいうものとする。この場合、接続部材の基板の外周縁側に位置している外縁は、基板の外周縁に最も近い接続部材の外縁部分を少なくとも含む。
本実施形態では、基板2のコーナー部に寄せて設けられた複数の接続部材5の外縁5a,5bが、下方に位置している端子電極13の外縁13a,13bよりも基板2の外周縁側に位置している。すなわち、基板2の第1の主面である上面2a側から平面視した場合に、接続部材5の外縁が、端子電極13の外縁よりも基板2の外周縁側に位置するように、接続部材5及び端子電極13が設けられている。それによって、後述するように、外力が加わった際の応力により基板2が変形したとしても、接続部材5に固定されている後述の超音波発生素子6におけるクラックを抑制することができる。
超音波発生素子6は、後述するように、圧電セラミックスや圧電単結晶などを用いて構成されている第1,第2の圧電振動子10,11を有する。第1,第2の圧電振動子が、本願発明の「第1の振動子」及び「第2の振動子」にそれぞれ相当する。圧電セラミックスや圧電単結晶は外力が加わると歪み、クラックを生じ易い。しかしながら、本実施形態では、接続部材5が上記のように設けられているため、基板2に外力が加わった際の応力が、超音波発生素子6側に加わり難い。よって、第1,第2の圧電振動子10,11におけるクラックを従来よりも効果的に抑制することができる。
次に、超音波発生素子6の詳細を、図2及び図3を参照して説明する。
超音波発生素子6は、本願発明の「スペーサ」としての枠体7を有する。枠体7は、第1の主面7aと、第1の主面7aと対向している第2の主面7bと、側面7eを含む4つの側面とを有する。枠体7は、例えばアルミナなどのセラミックス、ガラスエポキシなどの合成樹脂からなる。枠体7の中央には、第1の主面7aから第2の主面7bに向かって貫通している貫通孔7cが設けられている。枠体7には、貫通孔7cから側面7eに至るように、通気孔7dが設けられている。本実施形態では、通気孔7dは、第1の主面7aから第2の主面7bに向かって貫いている。
枠体7の第1の主面7aに、枠状の接着剤層8を介して第1の圧電振動子10が接合されている。枠体7の第2の主面7bに、枠状の接着剤層9を介して第2の圧電振動子11が接合されている。
第1,第2の圧電振動子10,11は平板状の形状を有するバイモルフ型圧電振動子である。第1,第2の圧電振動子10,11が枠体7の第1及び第2の主面7a,7bにそれぞれ接合されることにより、枠体7の上記貫通孔7cが設けられている部分が上下から封止される。これにより、超音波発生素子6は、貫通孔7cと第1,第2の圧電振動子10,11により形成された内部空間を有する。上記通気孔7dは、枠体7には、超音波発生素子6の内部空間を外部と連通させるために設けられている。それによって、超音波発生素子6をベース基板2上に搭載する際などの製造工程において、超音波発生素子6が高い温度に晒されて、内部空間内の水蒸気などが膨張しても、超音波発生素子6が破壊されることを防ぐことができる。
第1の圧電振動子10は、矩形板状の圧電板10aを有する。圧電板10aは、チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電セラミックスからなる2つの圧電体層と、該2つの圧電体層の間に配置された内部電極10bとを有する。圧電板10aの上面中央には、励振電極10cが設けられている。励振電極10cは、内部電極10bと上側の圧電体層を介して重なり合うように設けられている。圧電板10aの下面中央には、励振電極10dが設けられている。励振電極10dは、内部電極10bと下側の圧電体層を介して重なり合うように設けられている。励振電極10cと内部電極10bとの間の圧電体層及び内部電極10bと励振電極10dとの間の圧電体層は、厚み方向において同一方向に分極されている。励振電極10c,10dは、AgやPdなどの金属およびこれらの合金からなる。
第2の圧電振動子11は、矩形板状の圧電板11aを有する。圧電板11aは、チタン酸ジルコン酸鉛などの圧電セラミックスからなる2つの圧電体層と、該2つの圧電体層の間に配置された内部電極11bとを有する。圧電板11aの下面中央には、励振電極11cが設けられている。励振電極11cは、内部電極11bと下側の圧電体層を介して重なり合うように設けられている。圧電板11aの上面中央には、励振電極11dが設けられている。励振電極11dは、内部電極11bと上側の圧電体層を介して重なり合うように設けられている。励振電極11cと内部電極11bとの間の圧電体層及び内部電極11bと励振電極11dとの間の圧電体層は、厚み方向において同一方向に分極されている。なお、第2の圧電振動子11の圧電体層は、厚み方向において、第1の圧電振動子10の圧電体層とは逆方向に分極されている。これにより、第2の圧電振動子11は、第1の圧電振動子10に対して逆相で振動するように構成されている。
超音波発生素子6では、上記第1の圧電振動子10と第2の圧電振動子11とが、逆位相で振動するように駆動される。その結果、超音波発生素子6が座屈音叉振動モードで振動する。この振動により、超音波発生素子6の上方と下方で超音波が発生する。発生した超音波は、図1の破線で示す矢印で示す方向に伝搬し、音波放出孔3a〜3dから外部に放出される。
上記超音波発生器1では、複数の端子電極13,13が外部と電気的に接続される。また、端子電極13,13が外部と電気的に接合される。従って、外部からの応力が端子電極13を介して基板2に与えられることがある。なお、応力が大きい場合、基板2が凹状または凸状に変形するおそれがある。この場合であっても、本実施形態では、前述したように、超音波発生素子6におけるクラックを従来よりも効果的に抑制することができる。これを、具体的な実験例に基づき明らかにする。
上記実施形態の超音波発生器を実施例1として用意した。比較のために、図6に示す比較例の超音波発生器101を用意した。超音波発生器101では、接続部材5の外縁5aが、端子電極13の外縁13aよりも基板2の上面及び下面において内側に位置している。すなわち、接続部材5の外縁5aが、図6の距離ΔAだけ端子電極13の外縁13aよりも内側に位置している。図6では図示されていないが、他の接続部材の外縁も、端子電極の対応する外縁よりも同じだけ内側に位置している。その他の構成については上記実施例1と同様とした。
また、図7に示す実施例2の超音波発生器31を用意した。超音波発生器31では、接続部材5の平面積を、端子電極13の平面積よりも小さくした。また、接続部材5の外縁5aを、端子電極13の外縁13aと同じ位置に配置した。
また、上記実施形態の説明において図5に示した接続部材5の外縁5bについても、端子電極13の対応する外縁13bに重なる位置とした。その他の構成は、実施例2は実施例1と同様とした。
なお、上記実施例1,2及び比較例において、基板2を構成する材料はガラスエポキシとし、その寸法は5.2mm×5.2mm×厚み0.35mmとした。
さらに、上記接続部材5は、銅からなり、その寸法は、1.0mm×1.0mm×厚み0.1mmとした。端子電極13は、銅からなる。
さらに、40mm×110mm×厚み1.6mmのガラスエポキシで構成された基板を、厚み方向に1mm曲げることによって外力を加えた。この場合の振動子表面に加わる応力分布をシミュレーションにて求めた。結果を図8〜図10に示す。
図8が上記比較例の結果を示し、図9が実施例2の結果を示し、図10が実施例1の結果を示す。図8〜図10の横軸であるY座標とは、基板2における図1のY方向に示す位置を示すものとする。すなわち、図1において、基板2の中心を0とし、図1のY方向の一端側が−2.0mmの位置であり、他端側が2.0mmの位置である。
また、図8〜図10における縦軸の応力−YY成分(Pa)とは、基板2に加わるY方向の応力の大きさである。
図8から明らかなように、比較例では、−1.6mmの位置において応力が極大となっている。また、他の位置においても応力が大きいことがわかる。
これに対して、図9に示すように、実施例2では、−1.6mmの位置における応力の極大値がかなり小さくなっており、他の部分における応力も図8の場合に比べて小さくなっていることがわかる。
さらに、図10に示すように、実施例1では、−1.6mmの位置における応力の大きさが約5.0ePaと著しく小さくなっており、中心部分等における応力も非常に小さくなっていることがわかる。
図11は、上述したΔA、すなわち接続部材5の外縁と端子電極13の外縁との差の大きさと、上記超音波発生素子6に加わる応力との関係を示す図である。ここで縦軸の超音波発生素子に加わる応力は、シミュレーションにより求めた値である。
図11から明らかなように、ΔAが0、すなわち上記実施例2の場合に比べ、接続部材5の外縁5a,5bが端子電極13の外縁13a,13bの外縁よりも外側に位置している場合には、応力が小さくなることがわかる。すなわち、本発明に従って、基板2に外力が加わったとしても、超音波発生素子6に加わる応力を小さくすることができ、超音波発生素子6における圧電体のクラック等を従来よりも効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、図5に示したように、基板2の第1の主面である上面2a側から平面視した場合、接続部材5が端子電極13を含むように接続部材5及び端子電極13が設けられていた。この場合には、接続部材の面積を十分大きくして、超音波発生素子6を強固に支持することができる。そして、前述したように、外縁5a,5bが端子電極13の外縁13a,13bよりも外側に位置しているため、クラックを従来よりも効果的に抑制することができる。
もっとも、図12〜図15に示す第1〜第4の変形例のように、本発明において、端子電極13の形状及び接続部材5の形状、及びこれらの関係は適宜変形することができる。
図12に示す第1の変形例では、ストリップ状の端子電極13,13が、基板2の下面2bにおいて、対向し合う一対の辺に沿うように設けられている。この場合においても、接続部材5の外縁5a,5bが、端子電極13の外縁13a,13bよりも外側に位置しているため、超音波発生素子におけるクラックを従来よりも効果的に抑制することができる。このように、端子電極13の数と、接続部材5の数は異なっていてもよい。また、端子電極13は、各コーナー部に分散配置される必要もない。
図13に示す第2の変形例では、平面視した場合、端子電極13の一部が接続部材5と重なり合う領域からはみ出ている。より具体的には、端子電極13の辺13c側部分が、接続部材5を下方に投影した領域からはみ出ている。この場合であっても、接続部材5の外縁5a,5bが端子電極13の外縁13a,13bよりも外側に位置しているため、超音波発生素子6におけるクラックを従来よりも効果的に抑制することができる。
図14に示す第3の変形例では、接続部材5と端子電極13とが同じ形状とされており、かつ同一面積とされている。そして、基板2の第1の主面である上面2a側から平面視した場合に、接続部材5の外縁が、端子電極13の外縁と重なり合う位置に設けられている。言い換えれば、上記実施例2と同様に、外縁5a,5bが、端子電極13の外縁13a,13bと重なり合う位置に設けられている。この場合であっても、前述した実施例2と同様に、外力が加わった際の応力を軽減でき、超音波発生素子6のクラックを抑制することができる。
さらに、上記実施形態及び変形例では、端子電極13及び接続部材5は矩形の平面形状を有していたが、端子電極及び接続部材は他の平面形状を有していてもよい。例えば、図15に示す第4の変形では、非矩形の接続部材5と、非矩形の端子電極13とが形成されていてもよい。図15では、非矩形として円形の例が示されている。
図15では、接続部材5及び端子電極13は円形であるが、第1の主面側から平面視した場合、接続部材5が端子電極13を覆う、すなわち端子電極13を含む領域に形成されている。従って、接続部材5の基板2の外周縁側の外縁が、端子電極13の基板2の外周縁側に位置している外縁よりも外側に位置している。それによって、上記実施形態と同様に超音波発生素子6に加わる応力を軽減することができる。
なお、非矩形の形状については、楕円形や、その他の様々な形状を採用することができる。
また、図15に示した円形などの非矩形の接続部材5及び端子電極13を用いた場合、図15に示したように、接続部材5が平面視した場合に端子電極13を含むように形成される必要も必ずしもない。前述した第1の実施形態と同様に、接続部材5の基板2の外周縁側に位置している外縁が、端子電極13の基板2の外周縁側の外縁より外側に位置しておりさえすればよい。
さらに、上記実施形態及び変形例では、圧電体層はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスからなるが、これに限るものではない。例えば、ニオブ酸カリウムナトリウム系及びアルカリニオブ酸系セラミックス等の非鉛系圧電体セラミックスの圧電材料などからなってもよい。
また、本発明は、上記基板2と接続部材5と端子電極13との位置関係に特徴を有するものであり、超音波発生素子6の構造自体を上記実施形態の構造に特に限定されるものではない。
1…超音波発生器
2…基板
2a…上面
2b…下面
3…キャップ部材
3a〜3d…音波放出孔
4…電極ランド
5…接続部材
5a,5b…外縁
6…超音波発生素子
7…枠体
7a…第1の主面
7b…第2の主面
7c…貫通孔
7d…通気孔
7e…側面
8,9…接着剤層
10…第1の圧電振動子
10a…圧電板
10b…内部電極
10c,10d…励振電極
11…第2の圧電振動子
11a…圧電板
11b…内部電極
11c,11d…励振電極
12…導電性接着剤
13…端子電極
13a,13b…外縁
13c…辺
31…超音波発生器

Claims (6)

  1. 第1の主面と、第1の主面とは反対側の第2の主面とを有する基板と、
    前記基板の第1の主面側に配置されている超音波発生素子と、
    前記基板の第1の主面上に設けられており、前記超音波発生素子を前記基板に固定している複数の接続部材と、
    前記基板の第2の主面に設けられており、外部と電気的に接続される複数の端子電極とを備え、
    前記接続部材は前記基板の第1の主面の外周縁側に位置している外縁を有し、
    前記基板の第1の主面から平面視した場合に、前記接続部材の前記外縁が、前記端子電極の外縁と重なるように、あるいは前記端子電極の外縁よりも前記基板の外周縁側に位置するように、前記接続部材が設けられている、超音波発生器。
  2. 前記基板の第1の主面から平面視した場合、前記接続部材が、前記端子電極を覆うように前記接続部材及び前記端子電極が設けられている、請求項1に記載の超音波発生器。
  3. 前記基板が、矩形の平面形状を有し、前記複数の接続部材が、該矩形の基板のコーナー部に寄せられて設けられている、請求項1または2に記載の超音波発生器。
  4. 前記超音波発生素子が、溝及び貫通孔の内の少なくとも一方が形成されたスペーサと、前記スペーサの一方主面に設けられている第1の振動子と、前記スペーサの他方主面に設けられている第2の振動子とを備える、請求項3に記載の超音波発生器。
  5. 前記第1の振動子と前記第2の振動子とが逆位相で振動する、座屈音叉振動モードにより超音波を発生させる、請求項4に記載の超音波発生器。
  6. 前記超音波発生素子を囲繞するように前記基板の第1の主面に固定されているケース材をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の超音波発生器。
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