JP6408432B2 - 音響発生器およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電スピーカーを筐体に収容した音響発生器およびこれを備えた電子機器に関するものである。
圧電素子、圧電素子が取り付けられた振動板および振動板の少なくとも一方の主面の外周部を支持する枠体を有する圧電スピーカーを、放音のための孔を有する筐体(スピーカーボックス)に収容し、前記孔を有する壁の内側に取り付けた音響発生器が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
特開2000−305573号公報 特開平6−141398号公報
近年、音響発生器を搭載するテレビやパソコン等の薄型化に伴い、筐体の薄型への要求が高まっている。
ここで、周波数特性を維持するために内部空間の容積を保持しつつ筐体を薄型にするために、圧電スピーカーを取り付ける側のパネルの厚みを薄くすると、圧電スピーカーの振動により当該パネルが大きく振動し、低音の音圧が低下するとともに、ピークディップが生じて、音質が低下するおそれがあった。
一方、圧電スピーカーを取り付ける側とは反対側のパネルを薄くした場合には、圧電スピーカーが駆動した際に生じる背圧により当該パネルが振動し、ピークディップが生じて、音質が低下するおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、低音の音圧低下、音質の低下を抑制できる音響発生器およびこれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明の音響発生器は、孔を有する第一の壁および当該第一の壁と対向する第二の壁を有する筐体と、該筐体の前記第一の壁に前記孔に面して取り付けられ、圧電素子、該圧電素子が取り付けられた矩形状の振動板および該振動板の少なくとも一方の主面の外周部を支持する矩形状の枠体を有する圧電スピーカーと、一端が前記枠体の辺の中央部のみにそれぞれ当接ないし接合され、他端が前記第二の壁にそれぞれ当接ないし接合された複数の支柱とを備えることを特徴とする。
また本発明の電子機器は、上記の構成の音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体とを備えていることを特徴とする。
本発明の音響発生器によれば、低音の音圧低下、音質の低下を抑制することができる。
また、本発明の電子機器によれば、低音の音圧低下、音質の低下を抑制できる音響発生器を備えているので、薄型で良好な周波数特性の電子機器とすることができる。
(a)は本実施形態の音響発生器の一例を示す一部透過概略平面図、(b)は(a)に示すA−A線で切断した端面図、(c)は(a)に示すB−B線で切断した端面図である。 (a)は本実施形態の音響発生器の他の例を示す一部透過概略平面図、(b)は(a)に示すA−A線で切断した端面図、(c)は(a)に示すB−B線で切断した端面図である。 (a)は本実施形態の音響発生器の他の例を示す一部透過概略平面図、(b)は(a)に示すA−A線で切断した端面図、(c)は(a)に示すB−B線で切断した端面図である。 (a)は本実施形態の音響発生器の他の例を示す一部透過概略平面図、(b)は(a)に示すA−A線で切断した端面図、(c)は(a)に示すB−B線で切断した端面図である。 本実施形態の電子機器の一例を示すブロック図である。 比較例1の音響発生器の周波数特性を示すグラフである。 比較例2の音響発生器の周波数特性を示すグラフである。 本実施例の音響発生器の周波数特性を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1(a)は本実施形態の音響発生器の一例を示す一部透過概略平面図、図1(b)は図1(a)に示すA−A線で切断した端面図、図1(c)は図1(a)に示すB−B線で切断した端面図である。図1に示す音響発生器1は、孔210を有する第一の壁21および当該第一の壁21と対向する第二の壁22を有する筐体2と、筐体2の第一の壁21に孔210に面して取り付けられ、圧電素子31、圧電素子31が取り付けられた矩形状の振動板32および当該振動板32の少なくとも一方の主面の外周部を支持する矩形状の枠体33を有する圧電スピーカー3と、一端が振動板32の主面の外周部または枠体33の少なくとも一対の対向する辺の中央部にそれぞれ当接ないし接合され、他端が第二の壁22にそれぞれ当接ないし接合された複数の支柱4とを備えている。
音響発生器1を構成する圧電スピーカー3は、圧電素子31と、圧電素子31が取り付けられた矩形状の振動板32と、当該振動板32の少なくとも一方の主面の外周部を支持する矩形状の枠体33とを備えている。
圧電スピーカー3を構成する圧電素子31としては、その構成を図示していないが、例えば、圧電体層と内部電極層とが積層されて板状に形成された積層体を備え、この積層体の内部電極層が導出された側面に設けられた外部電極と、この外部電極に接続されて積層体の主面に設けられた表面電極とを備えた形態が採用される。この圧電素子31は、振動板32の主面に貼り付けられるなどして取り付けられ、電圧の印加を受けて振動することによって振動板32を励振させる。
圧電素子31を構成する圧電体層は圧電特性を有するセラミックスで形成されたもので、このようなセラミックスとして、チタン酸ジルコン酸鉛(lead zirconate titanate)
、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造
化合物等の非鉛系圧電体材料等、従来から用いられている圧電セラミックスを用いることができる。圧電体層の厚みは例えば0.04〜1.0mmに設定される。また、大きな屈曲振動を得るために、200pm/V以上の圧電定数d31を有することが好ましい。
また、圧電素子31を構成する内部電極層は、圧電体層を形成するセラミックスと同時焼成により形成されたもので、互いに対向する第1の内部電極層および第2の内部電極層からなる。内部電極層を形成する材料としては、種々の金属材料を用いることができる。例えば、低温焼成が可能な銀や銀−パラジウムを主成分とする導体、あるいは銅、白金などを含む導体を用いることができるが、これらにセラミック成分やガラス成分を含有させてもよい。なお、銀とパラジウムとからなる金属成分と、圧電体層を構成するセラミック成分とを含有した材料で内部電極層を構成した場合、圧電体層と内部電極層との熱膨張差による応力を低減することができるので、積層不良のない圧電素子31を得ることができる。
圧電素子31としては、例えば上面側および下面側の主面が長方形状または正方形状といった多角形の形状、あるいは円形または楕円形といった形状をなしている板状体からなることが好ましく、このような圧電素子31および後述の振動板32と枠体33を用いることにより、音響発生器を薄型にすることができる。
圧電素子31は例えば圧電体層が1層のモノモルフ構造であって構わないが、圧電体層が2層以上のバイモルフ構造とするのが好ましい。それにより、薄型化に貢献するとともに、少ないエネルギーで効率よく振動板32を振動できる。また、ある瞬間に加えられる電界による変位の向きが、厚み方向における一方側と他方側とで逆転するように分極されているバイモルフ構造においては、圧電素子31自体が屈曲振動することにより、振動板32との接合面での機械的損失を低減できるため、音圧の向上に寄与することができる。
この圧電素子31は、矩形状の振動板32に取り付けられている。具体的には、圧電素子31の主面がエポキシ系樹脂等の接着剤により振動板32の主面に接合されている。圧電スピーカー3を構成する振動板32としては、樹脂や金属等の種々の材料を用いて形成することができる。例えば、厚さ10〜200μmのポリエチレン、ポリイミド等の樹脂フィルムで振動板32を構成することができる。
振動板32は、圧電素子31の振動によって振動するようになっている。例えば、圧電素子31の表面電極に配線部材(図示せず)が接続され、この配線部材を介して圧電素子31に電気信号が入力されて圧電素子31が面内方向(振動板32の主面に平行な方向)に伸長した場合、振動板32自体は電気信号による変位を生じないため、結果的に振動板32は圧電素子31側へ凸となるように屈曲する。次に、この状態で電気信号の正負極を逆転すると圧電素子31が収縮し、振動板32自体は電気信号による変位を生じないため、結果的に振動板32は圧電素子31側へ凹となるように屈曲する。すなわち、圧電素子31に交流信号を与えることにより、圧電素子31を伸縮させて、振動板32に屈曲振動を与えることができる。
また、振動板32の主面の外周部を支持するように枠体33が設けられている。枠体33としては、例えば内周形状および外周形状が矩形である枠部材を用いることができる。図1に示す例では、枠体33が第1の枠部材331と第2の枠部材332とからなり、振動板32が第1の枠部材331と第2の枠部材332とで挟持されて支持されている。これにより、振動板32の主面の外周部が強固に固定され、振動板32の振動エネルギーの漏れが抑制されるため、音圧を向上させることができる。また、圧電素子31を高電圧で長期間駆動させても、振動板32が枠体33から剥がれるといった不具合を抑制でき、音圧や音質が長期間安定したものとすることができる。ただし、枠体33としては、振動板
32の一方主面側に設けられた第1の枠部材331のみからなる構成であってもよい。
枠体33を構成する第1の枠部材331、第2の枠部材332の厚さとしては、例えば100〜5000μmのものを採用することができる。また、枠体33を構成する第1の枠部材331、第2の枠部材332が平面視で矩形の場合において、平面視で短手方向の辺の長さ(内周における短手方向の長さ)は例えば5mm〜50mm、平面視で長手方向の辺の長さ(内周における長手方向の長さ)は例えば15mm〜150mm、平面視における幅は例えば1mm〜10mmとされたものを採用することができるが、この数値に限定されるものではない。
また、枠体33の材質としては、例えばガラスや金属や樹脂など種々の材料を用いることができる。ガラスや金属の場合は剛性が高いため変形が小さく、音質が安定する。また、樹脂の場合は、ガラスや金属よりも剛性が小さく振動板32の振動による変形を起こしやすいため、振動板32の共振にスプリアス振動を誘発し易くなる。したがって、音圧特性において共振ピークが分散されピークやディップを低減でき、周波数特性を平坦化することができる。よって、音圧の平坦化による音質の向上を図ることができる。
また、枠体33を構成する第1の枠部材331、第2の枠部材332は、周方向において複数個の部材が配置されて組み立てられてなり、これらが互いに接合されたものであってもよい。
また、図1には、枠体33の外周形状が長方形状であり、内周形状も長方形状である例を示しているが、このように縦横比が1よりも大きい形状であることで、共振の分散に寄与し、ピークやディップの低減に寄与することができる。ただし、正方形、平行四辺形、台形および正n角形といった多角形であってもよく、円形や楕円形であってもよい。
また、図1では圧電素子31が1個の場合を例示しているが、圧電素子31の個数を限定するものではない。また、図1では振動板32の一方の主面に圧電素子31を設けた場合を示しているが、振動板32の両面にそれぞれ圧電素子31が設けられてもよい。
また、図示しないが、枠体33を構成する第1の枠部材331または第2の枠部材332の枠内に圧電素子31を被覆するように樹脂層が設けられてもよい。
上述の圧電スピーカー3は、筐体2に収容されている。この筐体2は、孔210を有する第一の壁21と、当該第一の壁21と対向する第二の壁22と、第一の壁21の外周部と第二の壁22の外周部とを接続する枠状の第三の壁23とで構成された箱型の容器である。そして、圧電スピーカー3が、孔210に面するようにして、第一の壁21に取り付けられている。
なお、第一の壁21に設けられた孔210は放音のための孔であり、その形成される数は一つであっても複数であってもよい。すなわち、第一の壁21の圧電スピーカー3が取り付けられる部位に複数の孔210があってもよく、この場合、圧電スピーカー3の枠体33が取り付けられる部位よりも内側であって、振動板32または圧電素子31と対向する領域に複数の孔210が形成される。また、図示しないが、第二の壁22や枠状の第三の壁23が孔を有していてもよい。
この筐体2は、例えばポリスチレン、ABS樹脂、真鍮、ステンレス鋼などで形成されている。図に示す例では、筐体2は直方体状の形状を呈しているが、この形状に限定されず、円柱状やその他の多角柱状の形状であってもよい。筐体2の大きさは、例えば縦40〜50mm、横100〜300mm、高さ3〜6mmで、筐体2を構成する第一の壁21
の厚みは例えば0.5〜1.0mm、第二の壁22の厚みは例えば0.5〜1.0mm、枠状の第三の壁23の厚みは例えば1〜2mmに設定される。
そして、本実施形態の音響発生器1は、一端が振動板32の主面の外周部または枠体33の少なくとも一対の対向する辺の中央部にそれぞれ当接ないし接合され、他端が第二の壁22にそれぞれ当接ないし接合された複数の支柱4を備えている。
ここで、支柱4の一端が振動板32の主面の外周部または枠体33の少なくとも一対の対向する辺にそれぞれ当接ないし接合されているとは、枠体33が第1の枠部材331および第2の枠部材332からなる場合には第2の枠部材332の表面に支柱4が当接ないし接合されていることを意味し、枠体33が第1の枠部材331のみからなる場合には第1の枠部材331に貼り付けられた振動板32の外周部に支柱4が当接ないし接合されていることを意味している。また、当接の場合は、単に接しているかまたは若干押圧するように接している状態であることを意味し、接合の場合は接着剤や両面テープなどで固着されていることを意味している。
この複数の支柱4は、筐体2と同様に、ポリスチレン、ABS樹脂、真鍮、ステンレス鋼などからなる。通常、複数の支柱4はそれぞれ第二の壁22の面に対し垂直に立設されるように設けられる。支柱4の大きさとしては、最低共振周波数f0が上がって低域の音が出にくくなってしまうのを抑制しつつ、後述する支柱4による枠体33を支持して補強する効果を十分に得られる点で、例えば当該支柱4が当接ないし接合される枠体33の辺の長さ(内周における長さ)に対して当該枠体33の辺の長さ方向と平行な方向の支柱4の幅W1が1/30〜1/5の幅であり、当該支柱4が当接ないし接合される枠体33の平面視における幅に対して当該枠体33と重なる部位における枠体33の幅方向の支柱4の幅W2が1/2〜1であることが好ましい。ただし、この数値に限定されるものではない。
なお、周波数特性、最低共振周波数foは、無響室、周波数特性測定器などで測定することができる。
このような構成によれば、低音の音圧低下、音質の低下を抑制することができる。詳しくは、以下の通りである。
圧電スピーカー3において、枠体33の各辺の中央部は周方向の中でも変形しやすい部位である。特に、図に示すように、振動板32の中央部に圧電素子31が設けられている場合には、圧電素子31の屈曲振動によって当該圧電素子31の軸上に位置する枠体33の各辺の中央部はさらに変形しやすい部位となる。
ここで、振動板32の振動により枠体33が変形すると、第一の壁21が反作用で逆位相の振幅を生じさせようとするため、低音の音圧が低下するとともに、ピークディップが生じて、音質が低下するという問題があった。
そこで、このような変形しやすい部位に位置する振動板32の主面の外周部または枠体33の辺の中央部のうち、少なくとも対向する一対の辺の中央部に支柱4の一端が当接ないし接合され、支柱4の他端が反対側の第二の壁22にそれぞれ当接ないし接合されたることによって、低音の音圧低下を抑制するとともに、音質低下を抑制することができる。
なお、図1に示す形態は、矩形状の圧電素子31の長軸上に位置し、矩形状の枠体33(第2の枠部材332)の対向する短い辺のそれぞれの中央に、支柱4の一端が当接ないし接合された形態であり、この構成によれば屈曲振動により最も動きやすい部位を押さえ
ることができる。ただし、本発明はこの形態に限られず、例えば図2に示す形態であってもよい。図2に示す形態は、矩形状の枠体33(第2の枠部材332)の対向する長い辺のそれぞれの中央に、支柱4の一端が当接ないし接合された形態であり、この構成によれば変形しやすい枠体33(第2の枠部材332)の対向する長い辺の中央部を押さえることができる。
また、図1および図2に示す形態においては、圧電素子31の長軸の向きと枠体33の長い辺(長軸)の向きとが同じものであるが、これらの向きが直交する形態であってもよい。
特に、図3に示すように、複数の支柱4のそれぞれが、一端が振動板32の主面の外周部または枠体33の少なくとも各辺の中央部に当接ないし接合されているのが好ましく、これにより、より効果的に圧電スピーカー3の上記部位を押さえて、低音の音圧低下をさらに抑制するとともに、音質低下をさらに抑制することができる。
また、図4に示すように、複数の支柱4のうち少なくとも1つが、一端が第一の壁21にも当接ないし接合されていてもよい。なお、図4に示す形態は、枠体33(枠部材332)の対向する一対の辺の中央部のそれぞれに当接ないし接合された支柱4が、枠体33の外側に沿って第1の壁21まで延びて、第一の壁21にも当接ないし接合されている。この構成によれば、振動板32の主面の外周部または枠体33(枠部材332)の少なくとも対向する一対の辺の中央部を支柱4で支持することに加えて、筐体2の第一の壁21も直接支柱4で支持することになるため、第一の壁21が振幅しようとするのをさらに抑制して、低音の音圧低下をさらに抑制するとともに、音質低下をさらに抑制することができる。
次に、本実施形態の電子機器の一例について説明する。
図5に示すように、本例の電子機器50は、音響発生器1と、音響発生器1に接続された電子回路60と、電子回路60および音響発生器1を収容する筐体40とを備え、音響発生器1から音響を発生させる機能を有する。
電子機器50は、電子回路60を備える。電子回路60は、たとえば、コントローラ50aと、送受信部50bと、キー入力部50cと、マイク入力部50dとから構成される。電子回路60は、音響発生器1に接続されており、音響発生器1へ音声信号を出力する機能を有している。音響発生器1は電子回路60から入力された音声信号に基づいて音響を発生させる。
また、電子機器50は、表示部50eと、アンテナ50fと、音響発生器1とを備え、これら各デバイスを収容する筐体70を備える。なお、図5では、1つの筐体40にコントローラ50aをはじめとする各デバイスがすべて収容されている状態をあらわしているが、各デバイスの収容形態を限定するものではない。本実施形態では、少なくとも電子回路60と音響発生器1とが、1つの筐体40に収容されていればよい。
コントローラ50aは、電子機器50の制御部である。送受信部50bは、コントローラ50aの制御に基づき、アンテナ50fを介してデータの送受信などを行う。キー入力部50cは、電子機器50の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。マイク入力部50dは、同じく電子機器50の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。表示部50eは、電子機器50の表示出力デバイスであり、コントローラ50aの制御に基づき、表示情報の出力を行うもので、例えば、液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイ等の既知のディスプレイを用いることができる。
そして、音響発生器1は、電子機器50における音響出力デバイスとして動作する。なお、音響発生器1は、電子回路60のコントローラ50aに接続されており、コントローラ50aによって制御された電圧の印加を受けて音響を発することとなる。
なお、図5では、電子機器50が携帯用端末装置であるものとして説明を行ったが、電子機器50の種別を問うものではなく、音響を発する機能を有する様々な民生機器に適用されてよい。たとえば、薄型テレビやカーオーディオ機器は無論のこと、音響を発する機能を有する製品、例を挙げれば、掃除機や洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどといった種々の製品に用いられてよい。
本例の電子機器によれば、低音の音圧低下、音質の低下が抑制された音響発生器を備えているので、薄型で良好な周波数特性(高音圧および高音質)の電子機器とすることができる。
次に、本発明の音響発生器の具体例について説明する。
まず、筐体を構成する第一の壁および第二の壁として、長手方向の長さが150mm、短手方向の長さが40mm、肉厚が0.5mmのステンレス製の長尺薄板形状のものを用意した。また、筐体を構成する枠状の第三の壁として、肉厚が2mm、高さが4mmのABS樹脂製のものを用意した。
そして、第一の壁に設けられた孔に合わせるように、圧電スピーカーを第一の壁の内側からクロロプレンゴム系接着剤で貼り付けるとともに、第一の壁と枠状の第三の壁とを当該接着剤で貼り付けた。圧電スピーカーは、樹脂フィルムの外周部を2つのステンレス製矩形状枠部材(第1の枠部材および第2の枠部材)で挟持し、樹脂フィルムのほぼ中央部に圧電素子が接合され、圧電素子の表面電極に金属配線が接続された構成のものを用いた。
さらに、圧電スピーカーの第2の枠部材の各辺の中央部にそれぞれ支柱の一端を上記接着剤で貼り付けた。ここで、第2の枠部材における内周の短手方向の長さは30mm、内周の長手方向の長さは60mm、外周の短手方向の長さは35mm、外周の長手方向の長さは65mmで、第2の枠部材の平面視における幅は2.5mmとした。また、支柱は、図1に示す幅W1が3.0mm、幅W2が2.5mm、高さが2.3mm、ABS樹脂製の直方体形状のものとした。
その後、第三の壁の端部および支柱の他端に第二の壁を上記接着剤で貼り付けて、本実施例となる図3に示す形態の音響発生器を作製した。
一方、比較例1として、本実施例のような支柱を備えておらず、筐体を構成する第一の壁および第二の壁として本実施例よりも肉厚を厚くして肉厚1mmとし、それ以外は本実施例と同様の構成とした音響発生器を作製した。
また、比較例2として、本実施例のような支柱を備えておらず、それ以外は本実施例と同様の構成とした音響発生器を作製した。
これらの音響発生器について、圧電素子に1kHzの周波数で実効値±7Vrmsとなる電圧で、200Hzから20kHzまでの周波数掃引試験を行い、周波数特性を測定したところ、比較例1の音響発生器は図6に示すような結果、比較例2の音響発生器は図7
に示すような結果、本実施例の音響発生器は図8に示すような結果が得られた。
この結果によれば、図8に示す本実施例の周波数特性は、図6に示す比較例1の周波数特性、図7に示す比較例2の周波数特性に対して、音圧の偏差が小さくなっており、特性が向上していることがわかる。
なお、図6に示す比較例1の周波数特性よりも図7に示す比較例2の周波数特性のほうが、ディップが深く特性が悪くなっていた。
以上のことから、本実施例の音響発生器により周波数特性を向上させることを確認できた。
1 音響発生器
2 筐体
21 第一の壁
210 孔
22 第二の壁
23 枠状の第三の壁
3 圧電スピーカー
31 圧電素子
32 振動板
33 枠体
331 第1の枠部材
332 第2の枠部材
34 樹脂層
4 支柱
40 筐体
50 電子機器
60 電子回路

Claims (4)

  1. 孔を有する第一の壁および当該第一の壁と対向する第二の壁を有する筐体と、該筐体の前記第一の壁に前記孔に面して取り付けられ、圧電素子、該圧電素子が取り付けられた矩形状の振動板および該振動板の少なくとも一方の主面の外周部を支持する矩形状の枠体を有する圧電スピーカーと、一端が前記枠体の辺の中央部のみにそれぞれ当接ないし接合され、他端が前記第二の壁にそれぞれ当接ないし接合された複数の支柱とを備えることを特徴とする音響発生器。
  2. 前記支柱が当接ないし接合される枠体の辺の内周の長さに対して当該枠体の辺の長さ方向と平行な方向の支柱の幅W1が1/30〜1/5の幅であり、当該支柱が当接ないし接合される枠体の平面視における幅に対して当該枠体と重なる部位における枠体の幅方向の支柱の幅W2が1/2〜1であることを特徴とする請求項1に記載の音響発生器。
  3. 前記複数の支柱のうち少なくとも1つが、一端が前記第一の壁にも当接ないし接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響発生器。
  4. 請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の音響発生器と、該音響発生器に接続された電子回路と、該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体とを備えていることを特徴とする電子機器。
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