JP2014236548A - 制御回路およびモータの駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ20の駆動制御装置1は、モータ駆動部9と、マイクロコンピュータ4と、電流阻止回路6とを備える。モータ駆動部9は、駆動制御信号S1に基づいてモータ20を駆動し、モータ20のFG信号S3を出力する。マイクロコンピュータ4の入力ポートPINは、書き込み設定信号Sr(第1の外部信号)の取り込み、および、FG信号S3(駆動情報)の取り込みを共用する。電流阻止回路6は、入力ポートPINとFG信号S3の出力端子PFGとの間に接続され、出力端子PFGに書き込み設定信号Srの電流が流れないように阻止すると共に、FG信号S3を入力ポートPINに伝達する。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1の段落0021には、「この三相モータ駆動装置は、駆動対象となる三相ホールモータ1の回転位置検知信号を受け、三相ホールモータ1を駆動制御するための正弦波駆動信号を生成する正弦波信号生成専用回路10と、前記正弦波信号生成専用回路から三相の正弦波駆動信号を受け、三相ホールモータ1を駆動するためのモータ駆動回路(ドライバ)30とを具備している。」と記載されている。
図6(a)に示すように、モータ20の駆動制御装置1Bは、モータ20と、このモータ20のロータの位置を検出する回転位置検出器7とに電気的に接続されている。駆動制御装置1Bは、モータ20を回転駆動するものである。モータ20は、例えば三相モータであり、各相の電機子コイルの通電により、ロータを回転駆動する。
回転位置検出器7は、例えばモータ20のロータの位置を検出する複数のホールセンサであり、ロータの位置を示す位置検出信号Sd(パルス信号)を生成してプリドライブ回路3に入力する。
モータ駆動部9は、電源から電力供給を受けて、モータ20に電力を供給するインバータ回路2と、インバータ回路2をドライブするプリドライブ回路3とを備えている。モータ駆動部9は更に、モータ20の駆動情報であるFG信号S3を出力する。このFG信号S3は、モータ20が回転駆動している際には、ロータ位置に応じたパルス信号であり、モータ20が停止しているときには、ゼロレベルの信号である。
プリドライブ回路3は、駆動制御信号S1に基づいてインバータ回路2を駆動するための駆動信号S2を生成し、モータ20の回転位置検出器7が出力するセンサ信号を増幅してFG信号S3を生成する。FG信号S3は、モータ20の回転によって生じる駆動情報であり、出力端子PFGを介して出力される。インバータ回路2は、駆動信号S2に基づいてモータ20を回転駆動する。
モータ20を回転駆動する駆動制御モードに於いて、マイクロコンピュータ4は、出力ポートPOUTからプリドライブ回路3に駆動制御信号S1を出力し、抵抗R1と入力ポートPINとを介してFG信号S3を取り込む。
マイクロコンピュータ4は更に、外部から入力ポートPINを介して書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)が入力されたとき、外部からシリアル通信ポートPSを介してモータ制御情報Sxを取り込み、不図示の記憶部に格納する書き込みモードで動作することができる。不図示の記憶部は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリで構成される。
マイクロコンピュータ4は、通常は駆動制御モードで動作し、書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)を取り込むと書き込みモードで動作する。書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)は、外部からマイクロコンピュータ4にモータ制御情報Sxを書き込む際に、マイクロコンピュータ4を書き込みモードに設定するための信号である。
入力ポートPINは、FG信号S3を取り込むためのポートであると同時に、書き込み設定信号Srを取り込むためのポートでもある。FG信号S3(第2の外部信号の一例)と書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)とは、電圧レベルが異なるため、マイクロコンピュータ4によって容易に識別可能である。よって、FG信号S3と書き込み設定信号Srとは、共通する入力ポートPINを介して取り込むことができる。
速度信号生成回路5Bは、プリドライブ回路3から出力されたFG信号S3に基づき、モータ20の回転速度信号Ssを生成するものである。
速度信号生成回路5Bの入力端子には、FG信号S3が入力される。この入力端子は、ダイオードD3のカソードである。ダイオードD3のアノードは、直流源Vddに抵抗R8でプルアップされ、かつダイオードD2のアノードに接続されている。ダイオードD2のカソードは、抵抗R7を介してトランジスタQ2のベースに接続されている。トランジスタQ2のベースは更に、抵抗R6を介してトランジスタQ2のエミッタに接続されている。トランジスタQ2のエミッタは接地されている。このトランジスタQ2のコレクタは、速度信号生成回路5Bの出力端子である。速度信号生成回路5Bの出力端子は、回転速度信号Ssを出力する。
このような現象を回避するため、比較例の駆動制御装置1Bでは、シリアル通信ポートPSを介してモータ制御情報Sxを書き込む際には抵抗R1を取り外して、入力ポートPINに書き込み設定信号Srを入力し、書き込みが終了したのちに抵抗R1を再び実装するという運用を行っている。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に於けるモータ20の駆動制御装置1の概略を示す構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態の駆動制御装置1は、図6(a)に示す比較例と同様に、モータ20と、このモータ20のロータの位置を検出する回転位置検出器7とに電気的に接続されている。駆動制御装置1は、モータ20を回転駆動するものである。モータ20は、例えば三相モータであり、各相の電機子コイルの通電により、ロータを回転駆動する。
モータ駆動部9は、電源から供給された電力を三相交流に変換してモータ20の各相に供給するインバータ回路2と、インバータ回路2をドライブするプリドライブ回路3と、を備えている。
プリドライブ回路3は、駆動制御信号S1に基づいてインバータ回路2を駆動するための駆動信号S2を生成する。更にプリドライブ回路3は、モータ20の回転位置検出器7が出力するセンサ信号を増幅してFG信号S3(駆動情報の一例)を生成する。インバータ回路2は、駆動信号S2に基づいてモータ20を回転駆動する。
モータ20を回転駆動する駆動制御モードに於いて、マイクロコンピュータ4は、出力ポートPOUTからプリドライブ回路3に駆動制御信号S1を出力する。マイクロコンピュータ4は、図6(a)に示す比較例とは異なり、電流阻止回路6と入力ポートPINとを介してFG信号S3を取り込む。
マイクロコンピュータ4は、通常は駆動制御モードで動作し、書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)を取り込むと書き込みモードで動作する。書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)は、外部からマイクロコンピュータ4にモータ制御情報Sxを書き込む際に、マイクロコンピュータ4を書き込みモードに設定するための信号である。
入力ポートPINは、FG信号S3を取り込むためのポートであると同時に、書き込み設定信号Srを取り込むためのポートでもある。FG信号S3(第2の外部信号の一例)と書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)とは、電圧レベルが異なるため、マイクロコンピュータ4によって容易に識別可能である。よって、FG信号S3と書き込み設定信号Srとは、共通する入力ポートPINを介して取り込むことができる。
速度信号生成回路5は、プリドライブ回路3から出力されたFG信号S3に基づき、モータ20の回転速度信号Ssを生成するものである。この速度信号生成回路5は、後記する図3で詳細に説明する。
図2に示すように、電流阻止回路6は、ダイオードD1と、抵抗R5とを含んで構成されている。
電流阻止回路6の入力端子INは、直流源Vddに抵抗R5でプルアップされ、更にダイオードD1のアノードに接続されている。ダイオードD1のカソードは、電流阻止回路6の出力端子OUTである。
図3に示すように、速度信号生成回路5は、抵抗R6,R7と、NPN型のトランジスタQ2(スイッチ素子の一例)とを備え、モータ20の回転速度信号Ssを生成するものである。
電流阻止回路6(図2参照)のダイオードD1のカソードは、電流阻止回路6の出力側であり、図1に示すように、速度信号生成回路5の入力端子に接続されている。速度信号生成回路5の入力端子は、抵抗R7を介してトランジスタQ2のベース(制御端子)に接続されている。
トランジスタQ2のベース(制御端子)は更に、抵抗R6を介してトランジスタQ2のエミッタに接続されている。トランジスタQ2のエミッタは接地されている。このトランジスタQ2のコレクタは、速度信号生成回路5の出力端子である。この出力端子から、モータ20の回転速度信号Ssが出力される。
FG信号S3は、電流阻止回路6に於いて直流源Vddに抵抗R5でプルアップされている。よって、速度信号生成回路5は、FG信号S3の経路を直流源Vddにプルアップしなくてもよいので、比較例の抵抗R8が不要となり、ダイオードD2,D3も不要となる。
以上説明した第1の実施形態では、次の(A)〜(E)のような効果がある。
第2の実施形態に於けるモータ20の駆動制御装置1は、第1の実施形態とは異なる電流阻止回路6Aを備えている。それ以外は第1の実施形態と同様に構成されている。
第2の実施形態の電流阻止回路6Aは、第1の実施形態の電流阻止回路6とは異なり、スイッチ素子を備え、書き込み設定信号Sr(第1の外部信号の一例)またはFG信号S3(第2の外部信号または駆動情報の一例)をマイクロコンピュータ4に伝達することができる。
図4に示すように、電流阻止回路6Aは、抵抗R2,R3,R4と、トランジスタQ1(スイッチ素子の一例)とを備えている。
電流阻止回路6Aの入力端子INは、直流源Vddに抵抗R4でプルアップされ、更に抵抗R3を介してトランジスタQ1のベースに接続されている。このトランジスタQ1のベースは、抵抗R2を介してトランジスタQ1のエミッタに接続され、更にグランドに接地されている。トランジスタQ1のコレクタは、この電流阻止回路6の出力端子OUTである。
図5は、第3の実施形態に於けるモータの駆動制御装置1Aの概略を示す構成図である。図1に示す第1の実施形態のモータの駆動制御装置1と同一の構成には同一の符号を付与している。
第3の実施形態の駆動制御装置1Aは、第1の実施形態の駆動制御装置1(図1参照)とは異なり、外部から書き込み設定信号Sraがマイクロコンピュータ4Aの入力ポートPW(第2入力ポート)に入力され、モータ制御情報Sxa(第1の外部信号の一例)を含んだシリアル信号が、マイクロコンピュータ4Aの入力ポートPINに入力されるように構成されている。それ以外は、第1の実施形態の駆動制御装置1(図1参照)と同様に構成されている。
第3の実施形態の書き込み設定信号Sraは、第1の実施形態とは異なり、マイクロコンピュータ4Aの入力ポートPW(第2入力ポート)に入力される。書き込み設定信号Sraは、外部からマイクロコンピュータ4にモータ制御情報Sxaを書き込む際に、マイクロコンピュータ4を書き込みモードに設定するための信号である。
第3の実施形態のマイクロコンピュータ4Aの入力ポートPINは、第1、第2の実施形態と同様に、電流阻止回路6の働きにより、FG信号S3の取り込みと、シリアル通信プロトコルによるモータ制御情報Sxa(第1の外部信号の一例)の取り込みに共用することができる。これにより、駆動制御装置1Aや制御回路8は、入力ポート数が少ない廉価なマイクロコンピュータ4Aを使用(採用)することができる。
モータ制御情報Sxaの取り込みの際に、モータ駆動部9への電源電圧の供給が停止され、プリドライブ回路3からFG信号S3の出力が停止されたのちにモータ制御情報Sxaが入力される。よって、マイクロコンピュータ4Aは、入力ポートPINの信号が、モータ制御情報Sxaであることを識別可能である。これにより、FG信号S3とモータ制御情報Sxaとは、共通する入力ポートPINを介して取り込むことができる。
マイクロコンピュータ4Aは更に、図1に示す第1の実施形態のマイクロコンピュータ4とは異なり、外部から入力ポートPWを介して書き込み設定信号Sraが入力されたとき、外部から入力ポートPINを介してモータ制御情報Sxa(第1の外部信号の一例)を取り込み、取り込んだモータ制御情報Sxaを不図示の記憶部に格納する書き込みモードで動作することができる。
マイクロコンピュータ4は、通常は駆動制御モードで動作し、書き込み設定信号Sraを取り込むと書き込みモードで動作する。これにより、マイクロコンピュータ4Aは、1個の入力ポートPINで、モータ制御情報SxaとFG信号S3と取り込むことができるので、ポート数の少ない廉価な構成のものを採用することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。
(f) モータ20の回転位置の検出方法は、第1、第2の実施形態の検出方法に限定されない。モータ20の回転位置の検出方法は、例えば、ホールセンサ以外の他の回転センサを用いる方法でもよく、逆起電力によるセンサレス方式でもよい。
(g) 駆動制御装置1や制御回路8に於いて、速度信号生成回路5,5Bは、必須の構成要素ではない。
(i) 駆動制御装置1の各構成要素は、ハードウェアで実現される代わりに、ソフトウェアプログラムがCPU(Central Processing Unit)によって実行されることにより、具現化されていてもよい。
(j) 電流阻止回路6は、トランジスタQ2に限られず、コストが安いものであれば、任意のバッファ回路を用いることができる。任意のバッファ回路とは、例えばオペアンプ、コンパレータなどである。
20 モータ
2 インバータ回路
3 プリドライブ回路
4,4A マイクロコンピュータ
5,5B 速度信号生成回路
6,6A 電流阻止回路
7 回転位置検出器
8,8B 制御回路
9 モータ駆動部
PFG 出力端子 (出力端子)
PIN 入力ポート (入力ポート)
POUT 出力ポート
PW 入力ポート (第2入力ポート)
IN 入力端子
OUT 出力端子
S1 駆動制御信号
S2 駆動信号
S3 FG信号 (第2の外部信号または駆動情報の一例)
Sr 書き込み設定信号 (第1の外部信号の一例)
Sra 書き込み設定信号
Sx モータ制御情報
Sxa モータ制御情報 (第1の外部信号の一例)
Sd 位置検出信号
Ss 回転速度信号
Vdd 直流源
Claims (7)
- 第1の外部信号の取り込み、および、第2の外部信号の取り込みを共用する入力ポートを備えたマイクロコンピュータと、
前記入力ポートと前記第2の外部信号の出力端子との間に接続され、前記第2の外部信号の前記出力端子に前記第1の外部信号の電流が流れないように阻止すると共に、前記第2の外部信号を前記マイクロコンピュータの前記入力ポートに伝達する電流阻止回路と、
を備えることを特徴とする制御回路。 - 前記第1の外部信号は、前記マイクロコンピュータによって前記第2の外部信号と識別可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。 - 前記マイクロコンピュータは更に、
前記入力ポートの信号が、前記第1の外部信号と前記第2の外部信号のいずれかを識別する識別信号を取り込む第2入力ポートを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。 - 電源からの電力供給を受け、駆動制御信号に基づいてモータを駆動し、当該モータの駆動情報を出力するモータ駆動部と、
第1の外部信号の取り込み、および、前記駆動情報の取り込みを共用する入力ポートを備えたマイクロコンピュータと、
前記入力ポートと前記駆動情報の出力端子との間に接続され、前記駆動情報の前記出力端子に前記第1の外部信号の電流が流れないように阻止すると共に、前記駆動情報を前記マイクロコンピュータの前記入力ポートに伝達する電流阻止回路と、
を備えることを特徴とするモータの駆動制御装置。 - 前記電流阻止回路は、
前記モータ駆動部の前記出力端子に前記第1の外部信号の電流が流れないように阻止するダイオードを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のモータの駆動制御装置。 - 前記駆動情報は、前記モータの回転によって生じるFG信号であり、
前記電流阻止回路の前記ダイオードのカソードが、抵抗を介してスイッチ素子の制御端子に接続され、前記FG信号に基づいて前記モータの回転速度信号を生成する速度信号生成回路を更に備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のモータの駆動制御装置。 - 前記電流阻止回路は、
前記モータ駆動部の前記出力端子に前記第1の外部信号の電流が流れないように阻止するスイッチ素子を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のモータの駆動制御装置。
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