JP2006262551A - モータ駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの起動動作後にモータが回転していない場合の起動時間を短縮する。
【解決手段】モータの駆動コイルの駆動状態から、前記モータが回転したか否かを検出する検出回路と、前記モータに起動がかけられた後に前記モータが回転していることを示す検出結果が前記検出回路から得られた場合、当該検出結果に応じて、前記駆動コイルに対して前記モータが回転する大きさの第1駆動電流を供給するための制御を行い、前記モータに起動がかけられた後に前記モータが回転していないことを示す検出結果が前記検出回路から得られた場合、当該検出結果に応じて、前記モータに次の起動がかけられるまで、前記駆動コイルに対して前記第1駆動電流より小さい第2駆動電流を供給するための制御を行う駆動電流制御回路と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータ駆動回路に関する。
モータ(例えば冷蔵庫に使用されているファンモータ)が、例えば氷結などの原因によって拘束されて駆動できない場合、モータの駆動コイルに駆動電流を供給する駆動回路に過大電流が流れることがある。そして、駆動回路が集積化されている場合には、駆動回路に過大電流が流れることによって、集積回路(以下、ICとする)が発熱して破壊する可能性がある。
よって、駆動コイルを通電してもモータが回転しない場合には、駆動回路に過大電流が流れることを防止する必要がある。そこで、モータの起動動作時に所定時間駆動コイルを通電してもモータが回転していない場合、駆動コイルを一定間隔で通電/非通電とする制御を行うことによって、ICの破壊を防止するモータ駆動回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は従来のモータ駆動回路の通電制御を説明するための図である。従来のモータ駆動回路は、図7に示すようにモータの起動動作を行う期間(以下Ta期間とする)に駆動コイルを通電し、Ta期間でモータが回転していない場合、次の保護期間(以下Tb期間とする)に駆動コイルを非通電とするように制御していた。また、このTb期間は、ICの発熱による破壊を防止するため、Ta期間に対して通常数十倍(例えば10倍)となるように設定されていた。そして、Tb期間経過後に、再度起動をかけて駆動コイルを通電していた。そして、モータに再度起動がかけられることでモータが回転していることを検出すると、通常の駆動ロジックによって駆動コイルを通電していた。
このように従来のモータ駆動回路では、モータに起動がかけられてもモータが回転していない場合に、駆動コイルを一定間隔で通電/非通電とする制御を行うことによって、ICの発熱による破壊を防止していた。
特開平6−165574号公報
このような従来のモータ駆動回路では、Tb期間において駆動コイルを非通電としているため、モータに全くトルクが発生していないことになる。
そのため、例えばTa期間にモータが拘束されていて、次のTb期間中にモータの拘束が解除された場合、次のTa期間に起動がかけられても、モータが回転を始めるまでに時間がかかった。なお、モータに起動がかけられてからモータが回転を始めるまでの時間のことを起動時間とする。
さらに、モータが拘束されていないにもかかわらず、最初のTa期間に駆動コイルが通電されてもモータが回転しない場合もある。この場合にも、Tb期間では駆動コイルが非通電となってしまうので、次のTa期間に再度起動がかけられても、モータの起動時間が長くなった。
このように、従来のモータ駆動回路は、モータの起動動作時にモータが回転していない場合の起動時間が長くなるという問題点があった。
そこで、本発明は、モータの起動動作時にモータが回転していない場合の起動時間を短縮することができるモータ駆動回路を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための主たる発明は、モータの駆動コイルの駆動状態から、前記モータが回転したか否かを検出する検出回路と、前記モータに起動がかけられた後に前記モータが回転していることを示す検出結果が前記検出回路から得られた場合、当該検出結果に応じて、前記駆動コイルに対して前記モータが回転する大きさの第1駆動電流を供給するための制御を行い、前記モータに起動がかけられた後に前記モータが回転していないことを示す検出結果が前記検出回路から得られた場合、当該検出結果に応じて、前記モータに次の起動がかけられるまで、前記駆動コイルに対して前記第1駆動電流より小さい(前記モータが回転することのない大きさの)第2駆動電流を供給するための制御を行う駆動電流制御回路と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、モータに起動がかけられてもモータが回転していない場合の起動時間を短縮することができる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===全体構成===
本発明のモータ駆動回路は各種のモータに適用することが可能である。本実施の形態では3相ブラシレスモータに本発明のモータ駆動回路を適用した場合について説明する。
図1は、本発明のモータ駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施の形態において、モータは、ロータ位置を検出するためのセンサ(例えばホール素子)を有する3相モータであることとするが、これに限定されるものではない。例えばセンサレスモータや単相モータにも適用することが可能である。また、本実施の形態では3相モータのうちU相のモータ駆動回路の構成について説明するが、V相、W相についても同様の構成とすることができる。
U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6は、スター結線されるとともに電気角120度の位相差を有してステータに巻回されたものである。
NPN型バイポーラトランジスタ(以下NPNトランジスタとする)8は、電源VCCからU相コイル2へ駆動電流を供給するためのソーストランジスタであり、NPNトランジスタ10は、U相コイル2から接地VSSへ電流を供給するためのシンクトランジスタである。これらのNPNトランジスタ8、10のコレクタ−エミッタ路は、電源VCCと接地VSSの間に直列接続され、これらのNPNトランジスタ8、10のコレクタ−エミッタ接続部は、U相コイル2の一端と接続されている。なお、U相コイル2の一端の電圧をVUとし、他端すなわち3相コイルの結線部の電圧をVCOMとする。
また、NPNトランジスタ12は、電源VCCからV相コイル4へ駆動電流を供給するためのソーストランジスタであり、NPNトランジスタ14は、V相コイル4から接地VSSへ電流を供給するためのシンクトランジスタである。これらのNPNトランジスタ12、14のコレクタ−エミッタ路は、電源VCCと接地VSSの間に直列接続され、これらのNPNトランジスタ12、14のコレクタ−エミッタ接続部は、V相コイル4の一端と接続されている。
さらに、NPNトランジスタ16は、電源VCCからW相コイル6へ駆動電流を供給するためのソーストランジスタであり、NPNトランジスタ18は、W相コイル6から接地VSSへ電流を供給するためのシンクトランジスタである。これらのNMOS16、18のコレクタ−エミッタ路は、電源VCCと接地VSSの間に直列接続され、これらのNMOS16、18のコレクタ−エミッタ接続部は、W相コイル6の一端と接続されている。
そして、NMOS8、10、12、14、16、18が適宜のタイミングでオン、オフすると、モータは、U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に駆動電流が供給されて予め定められた方向へ回転(例えば正転)することとなる。これにより、U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6の一端には電気角120度の位相差を有するコイル電圧が現れることとなる。なおソーストランジスタおよびシンクトランジスタとしてバイポーラトランジスタのみならず、MOSFETを使用することも可能である。
ホール素子20、22、24は、電気角120度の位相差を生じるロータの外周位置に設けられており、ロータが回転したときの磁極の変化に応じて、電気角120度の位相差を有する正弦波形のホール信号を出力するものである。このホール信号は、ロータの回転位置を示す信号である。ホールアンプ26は、微小な振幅を有するホール信号を増幅するものである。なお、ホールアンプ26は、後段の制御回路においてホール信号に基づくロジック処理が可能なるまで、ホール信号の振幅を増幅する。
駆動ロジック28は、マイクロコンピュータ等からの指示に応じて、モータに正転トルクを与えるための正転ロジックまたはモータに逆転トルクを与えるための逆転ロジックの一方が設定される。詳しくは、駆動ロジック28は、正転ロジックが設定されているとき、ロータの回転位置を示すホールアンプ26の増幅信号に応じて、モータに正転トルクを与える適宜の順序でNPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフするためのロジック信号を出力する。また、駆動ロジック28は、逆転ロジックが設定されているとき、ロータの回転位置を示すホールアンプ26の増幅信号に応じて、モータに逆転トルクを与える適宜の順序でNPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフするためのロジック信号を出力する。なお、駆動ロジック28には、例えば不図示の外部の電源スイッチをオンすることによってモータを起動する起動信号が入力される。さらに、1回の起動動作でモータが回転していなかった場合、次の起動動作にタイマー102からも起動信号が入力される。そして、駆動ロジック28は起動信号を入力すると、予め定められた初期レベルでNPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフさせる起動モードをTa期間において実行する。
プリドライバ30は、駆動ロジック28からのロジック信号に応じて、NPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフするための制御信号を出力するものである。これによりU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6へ駆動電流が供給されることとなる。また、プリドライバ30は、エラーアンプ38の出力に応じてU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流の大きさを制御する。
抵抗R2は、U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流をシンク側となるNPNトランジスタ10、14、18および端子RFを介して電圧VR(『第1電圧』)に変換するものである。なお、電圧VRは、駆動電流の大きさに比例する電圧であり、モータの駆動電流を制御するための情報として使用できる。
定電流回路32(『第1定電流回路』)は、電源VCCに接続され定電流I1(『第1定電流』)を発生する。
NPNトランジスタ40(『電流供給制御回路』)のコレクタはダイオード34のアノードと接続され、NPNトランジスタ40のベースには検出回路100の出力が印加される。また、NPNトランジスタ40のエミッタは接地VSSされている。
逆流防止用のダイオード34のアノードは定電流回路32と接続され、カソードは抵抗R1と接続されている。なお、ダイオード34と抵抗R1との接続点をA点とし、A点の電圧をVAとする。
定電流回路36(『第2定電流回路』)は、電源VCCに接続され定電流I2(『第2定電流』)を発生し、A点に供給する。なお、定電流I2は定電流I1に比べ小さい電流(例えばI1:I2=10:1)であることとする。
エラーアンプ38(『電圧制御回路』)は、A点の電圧VAと電圧VRとの誤差を検出し、電圧VRが電圧VAと等しくなるようにU相駆動コイル2、V相駆動コイル4、W相駆動コイル6に流れる駆動電流の大きさを調整する信号をプリドライバ30に出力する。
検出回路100は、U相コイル2の一端に発生する電圧VUと、V相コイル4およびW相コイル6との接続点の電圧VCOMとの比較によって、モータが回転しているか否かを検出する。そして検出回路100は、検出結果をNPNトランジスタ60のベースおよびタイマー102に出力する。
図2は検出回路100の構成の一例を示すブロック図である。また、図3は検出回路100で発生する信号について説明するための図である。図2に示すように検出回路100は、コンパレータ50、抵抗R3、コンデンサ52、コンパレータ54を有している。
コンパレータ50の非反転入力端子(以下、+端子とする)には電圧VUが印加され、反転入力端子(以下、−端子とする)には電圧VCOMが印加される。モータが通常に回転しているときの電圧VUは図3に示すように正弦波となる。一方、電圧VCOMは常に一定の電圧である。コンパレータ50は電圧VUが電圧VCOMより大きい期間に「HIGHレベル(以下Hとする)」を出力し、電圧VUが電圧VCOMより小さい期間に「LOWレベル(以下Lとする)」を出力する。このコンパレータ50の出力は、モータの回転速度に比例した周波数信号となる。なお、モータが回転していない場合には、U相コイル2に逆起電圧が発生しないため、コンパレータ50の出力は「L」に固定となる。
抵抗R3の一端にはコンパレータ50の出力が印加され、他端にはコンデンサ52の非接地側の電極が接続される。なお、抵抗R3とコンデンサ52は積分回路を構成している。
コンパレータ54の−端子にはコンデンサ52の充電電圧が印加され、+端子には、基準電圧VREFが印加される。なお、基準電圧VREFはモータが回転しているか否かを判定するための基準となる電圧である。
以上の構成の検出回路100によって、モータが回転すると、コンパレータ50でモータの回転速度に比例した周波数信号が生成され、抵抗R3とコンデンサ52による積分回路で積分される。そして、コンデンサ52の充電電圧と基準電圧VREFとの大小比較がコンパレータ54で行われる。コンデンサ52の充電電圧が基準電圧VREFより大きい場合には、検出回路100から「L」が出力され、コンデンサ52の充電電圧が基準電圧VREFより小さい場合には、「H」が出力される。
つまり、検出回路100は電圧VUと電圧VCOMとの比較によって、モータが回転していることを検出した場合には「L」を出力し、モータが回転していないことを検出した場合には「H」を出力する。なお、モータの起動動作時(Ta期間)には検出回路100の出力は「L」になるように設定されていることとする。例えば、駆動ロジック28は、タイマー102の出力を受けて、起動動作を行うTa期間中に検出回路100の出力を停止させることとする。
タイマー102は、検出回路100の出力が「H」となることによってリセットされた後、U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に微小電流を流すTb期間をカウントする。そしてTb期間のカウント後、再度起動をかけるための起動信号を駆動ロジック28に出力する。
なお、NPNトランジスタ8、10、12、14、16、18、およびプリドライバ30は、抵抗R2に電流を供給することで電圧VRを発生させる回路を構成している。
===モータ駆動回路の動作===
≪検出回路100の出力が「L」の場合≫
検出回路100の出力が「L」の場合、すなわち、前述のようにモータが回転していることを検出したには、NPNトランジスタ40はオフとなる。
したがって、A点には定電流回路32で発生する定電流I1と定電流回路36で発生する定電流I2との加算電流が供給されるので、A点の電圧VAはR1×(I1+I2)となる。
そして、端子RFの電圧VRがA点の電圧VAと等しくなるようにU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流の大きさを制御する信号が、エラーアンプ38からプリドライバ30に出力される。
プリドライバ30は、駆動ロジック28からのロジック信号に応じて、NPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフさせるとともに、エラーアンプ38の出力に応じてU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流の大きさを制御する。
そして、例えば、ソーストランジスタとしてNPNトランジスタ8がオンし、シンクトランジスタとしてNPNトランジスタ14がオンした場合には、電源VCC→NPNトランジスタ8→U相コイル2→V相コイル4→NPNトランジスタ14の径路の電流が流れる。また、シンク側のNPNトランジスタ10、14、18を流れた電流は端子RFを介して抵抗R2に供給される。端子RFに流れる電流をIaとすると、電圧VAがR1×(I1+I2)、電圧VRがR2×Iaなので、電圧VAと電圧VRとが等しくなったときのIaは、(I1+I2)×R1/R2(以下第1駆動電流とする)となる。
≪検出回路100の出力が「H」の場合≫
検出回路100の出力が「H」の場合、すなわち、モータが回転していないことを検出したには、NPNトランジスタ40はオフとなる。そして、NPNトランジスタ40は定電流回路32で発生する定電流I1をコレクタ電流として流す。
したがって、A点には定電流I1が供給されなくなるので、電圧VAはR1×I2となる。
そして、端子RFの電圧VRがA点の電圧VAと等しくなるようにU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流の大きさを制御する信号がエラーアンプ38からプリドライバ30に出力される。
プリドライバ30は、駆動ロジック28からのロジック信号に応じて、NPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフさせる。また、プリドライバ30はエラーアンプ38の出力に応じてU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流の大きさを制御する。
シンク側のNPNトランジスタ10、14、18を流れた電流は端子RFを介して抵抗R2に供給される。
このとき端子RFに流れる電流をIbとすると、電圧VAがR1×I2、電圧VRがR2×Ibなので、電圧VAと電圧VRが等しくなったとき、IbはI2×R1/R2(以下第2駆動電流とする)となる。定電流I2は定電流I1に比べて小さい電流であるので、このときU相コイル2、V相コイル4、W相コイル6に流れる駆動電流はモータが回転するときの駆動電流に比べて小さい電流となる。
図4は、本発明のモータ駆動回路の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、制御ロジック28に外部スイッチ等から起動を開始するための起動信号が入力される(S402)。すると制御ロジック28は、検出回路100の出力を停止させ(S404)予め定められた初期レベルでNPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフさせる起動モードを実行する(S406)。この起動時には検出回路100の出力は「L」となっているためU相コイル2、V相コイル6、W相コイル8は第1駆動電流で通電される(S408)。Ta期間が経過すると(S410)、制御ロジック28は、検出回路100の検出結果を出力させる(S412)。
検出径路100の出力が「H」の場合(S414:NO)、つまりTa期間でモータが回転しなかった場合には、NPNトランジスタ40がオンすることによってU相コイル2、V相コイル6、W相コイル8は第2駆動電流で通電される(S416)。また、タイマー102がリセットされ(S418)、カウントが行われる(S420)。タイマー102のカウントがTb期間にならない場合には(S422:NO)タイマー102をカウントするステップ420を再度実行する。タイマー102のカウントがTb期間になると(S422:YES)、再度起動を開始するステップ402に戻る。
一方、ステップ414において検出回路100の検出結果が「L」の場合(S414:YES)、つまりTa期間経過後にモータが回転している場合には、NPNトランジスタ40がオフとなるため、U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6は第1駆動電流で通電されることになる。
そしてロータの回転位置を示すホールアンプ26の増幅信号に応じて、モータにトルクを与える適宜の順序でNPNトランジスタ8、10、12、14、16、18をオン、オフする通常の駆動ロジックによって、U相コイル2、V相コイル4、W相コイル6が第1駆動電流で通電される(S424)。
また、図5は本発明のモータ駆動回路の通電制御を説明するための図である。本発明のモータ駆動回路では、図5に示すようにTa期間では第1駆動電流で通電を行い、Ta期間後にモータが回転していない場合、Tb期間では第2駆動電流で通電を行う。以下同様にTa期間後にモータが回転していない場合は、Tb期間に第2駆動電流で通電を行い、次のTa期間に第1駆動電流で通電を行うことを繰り返し行う。また、Ta期間後にモータが回転していることが検出された場合には、図5に示すように定常モードになり、通常の駆動ロジックによる第1駆動電流での通電を行う。
このように、本発明のモータ駆動回路では、モータ起動動作を行うTa期間にモータが回転しない場合、次のTb期間に駆動コイルを非通電とせずに、第1駆動電流より小さい第2駆動電流で通電を行う。この第2駆動電流が流れていることによって、Tb期間でもある程度のトルクが発生しているので、再度起動がかけられたとき、起動がかけられてからモータが回転を始めるまでの起動時間を短縮することができる。
===その他の実施形態===
図6は、本発明のモータ駆動回路の他の実施形態を示すブロック図である。なお、本発明の第1の実施形態と同じ構成の部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示すモータ駆動回路は、NPNトランジスタ60、62、64、定電流回路66、68PNP型バイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタとする)70を有している。
NPNトランジスタ60(『差動動作切替回路』)のベースには検出回路100の出力が印加され、NPNトランジスタ60のコレクタはNPNトランジスタ62のベースと接続されている。また、NPNトランジスタ60のエミッタは接地VSSされている。
NPNトランジスタ62(『一方の差動トランジスタ』)のベースには電圧V1が印加され、コレクタは電源VCCと接続されている。また、NPNトランジスタ62のエミッタはPNPトランジスタ70のベースと接続されている。
NPNトランジスタ64(『他方の差動トランジスタ』)のベースには電圧V2が印加され、コレクタは電源VCCと接続されている。また、NPNトランジスタ64のエミッタはPNPトランジスタ70のベースと接続されている。なお、電圧V1>電圧V2であることとする。またNPNトランジスタ62およびNPNトランジスタ64はトランジスタサイズが等しいこととし、NPNトランジスタ62およびNPNトランジスタ64のベース−エミッタ間電圧をVBEとする。
定電流回路66はPNPトランジスタ70のベースに接続され定電流I3を発生する。定電流回路68は電源VCCと接続され定電流I4を発生しPNPトランジスタ70のエミッタに供給する。
PNPトランジスタ70のエミッタはエラーアンプ38の+端子に接続され、コレクタは接地VSSされている。ここで、PNPトランジスタ70のベース−エミッタ間電圧をVBEとする。また、定電流回路68とPNPトランジスタ70のエミッタとの接続点をB点とし、エラーアンプ38の+端子にはB点の電圧が印加される。
なお、NPNトランジスタ62、64、定電流回路66は差動回路を構成し、定電流回路68およびPNPトランジスタ70は出力回路を構成している。
以上の構成によって、検出回路100の出力が「L」の場合、NPNトランジスタ60がオフとなる。
電圧V1>電圧V2であるので、NPNトランジスタ62がオン、NPNトランジスタ64がオフとなり、PNPトランジスタ70のベースにはV1−VBEが印加される。そして、PNPトランジスタ70がオンすることによって、B点の電圧はV1となる。
エラーアンプ38は、電圧VRと電圧V1との誤差が無くなるように駆動電流を制御する信号をプリドライバ30に出力する。このとき端子RFに流れる電流IcはV1/R2となる。
一方、検出回路100の出力が「H」の場合、NPNトランジスタ60がオンとなる。そして、NPNトランジスタ60が電圧V1で発生する電流をコレクタ電流として流すので、NPNトランジスタ62はベースに電流が供給されなくなり、オフとなる。一方、NPNトランジスタ64は、電圧V2によってオンする。
よって、PNPトランジスタ70のベースにはV2−VBEが印加される。そして、PNPトランジスタ70がオンすることによって、B点の電圧はV2となる。
エラーアンプ38は、電圧VRと電圧V2との誤差が無くなるように駆動電流を制御する信号をプリドライバ30に出力する。このとき端子RFに流れる電流IdはV2/R2となる。
電圧V1>電圧V2なので、モータ起動時の通電によってモータが回転している場合にはV1/R2の第1駆動電流で駆動コイルを通電し、モータが回転していない場合、第1駆動電流より小さいV2/R2の第2駆動電流で駆動コイルを通電するように切り替えることができる。
以上、説明したように、本発明のモータ駆動回路は、モータに起動をかけるTa期間にモータが回転していない場合、保護期間となるTb期間に駆動コイルを非通電とせずに、第2駆動電流を流しておくので、モータに微小なトルクが発生することになる。よって、再度起動をかけてモータが回転を始めるまでの起動時間を短縮することができる。また、モータが拘束されていないにもかかわらず、Ta期間にモータが回転しない場合の起動時間も同様に短縮することができる。
また、端子RFの電圧をA点の電圧VAの電圧と等しく制御することによって、起動動作後にモータが回転しているときにはモータが回転する大きさの第1駆動電流とし、モータが回転していないときには、第1駆動電流より小さい(モータが回転することのない)第2駆動電流に切り替えることができる。
また、A点の電圧VAを切り替えるのに2つの定電流回路32、36を用いた図1の場合、電圧VAは、検出回路100の出力が「L」のときにはR1×(I1+I2)となり、検出回路100の出力が「H」のときときにはR1×I2となる。この電圧VAと電圧VRとの誤差が無くなるようにエラーアンプ38で制御することによって、起動動作後にモータが回転しているときには第1駆動電流で通電を行い、モータが回転していないときには第2駆動電流で通電を行うことができる。
さらに、NPNトランジスタ62、64を用いた図6の場合、B点の電圧VBは検出回路100の出力が「L」のときにはV1となり、検出回路100の出力が「H」のときにはV2(V2<V1)となる。この電圧VBと電圧VRとの誤差が無くなるようにエラーアンプ38で制御することによって、起動動作後にモータが回転しているときには第1駆動電流で通電を行い、モータが回転していないときには第2駆動電流で通電を行うことができる。
また、電圧VUと電圧VCOMとの大小比較をすることによって発生する矩形波を積分した電圧と、基準電圧VREFとを比較することによってモータが回転しているか否かを検出することができる。
以上、本実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明の実施形態にかかるモータ駆動回路の構成を示すブロック図である。 検出回路の構成を示すブロック図である。 検出回路で発生する信号について説明するための波形図である。 本発明のモータ駆動回路の動作について説明するためのフローチャートである。 本発明のモータ駆動回路の通電制御を説明するための図である。 本発明の他の実施形態にかかるモータ駆動回路の構成を示す回路図である。 従来のモータ駆動回路の通電制御を説明するための図である。
符号の説明
2 U相コイル
4 V相コイル
6 W相コイル
8、10、12、14、16、18 NPNトランジスタ
20、22、24 ホール素子
26 ホールアンプ
28 駆動ロジック
30 プリドライバ
32、36、66、68 定電流回路
34 ダイオード
38 エラーアンプ
40、60、62、64 NPNトランジスタ
50、54 コンパレータ
52 コンデンサ
70 PNPトランジスタ
100 検出回路
R1、R2、R3 抵抗

Claims (5)

  1. モータの駆動コイルの駆動状態から、前記モータが回転したか否かを検出する検出回路と、
    前記モータに起動がかけられた後に前記モータが回転していることを示す検出結果が前記検出回路から得られた場合、当該検出結果に応じて、前記駆動コイルに対して前記モータが回転する大きさの第1駆動電流を供給するための制御を行い、前記モータに起動がかけられた後に前記モータが回転していないことを示す検出結果が前記検出回路から得られた場合、当該検出結果に応じて、前記モータに次の起動がかけられるまで、前記駆動コイルに対して前記第1駆動電流より小さい第2駆動電流を供給するための制御を行う駆動電流制御回路と、
    を備えたことを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 前記駆動コイルを流れる駆動電流の大きさに応じた第1電圧を発生する第1電圧発生回路、を有し、
    更に、前記駆動電流制御回路は、
    前記モータが回転していることを示す前記検出回路の検出結果に応じて、前記第1駆動電流に対応する第2電圧を出力し、前記モータが回転していないことを示す前記検出回路の検出結果に応じて、前記第2駆動電流に対応する第3電圧(<前記第2電圧)を発生する電圧切替回路と、
    前記電圧切替回路が前記第2電圧を発生した場合、前記駆動コイルに前記第1駆動電流を供給すべく前記第1電圧を前記第2電圧まで変化させ、前記電圧切替回路が前記第3電圧を発生した場合、前記駆動コイルに前記第2駆動電流を供給すべく前記第1電圧を前記第3電圧まで変化させる電圧制御回路と、を有し、
    前記電圧制御回路の出力電圧に従って、前記駆動コイルに供給される駆動電流の大きさを変化させる、ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動回路。
  3. 前記電圧切替回路は、
    第1定電流を発生する第1定電流回路と、
    第2定電流を発生する第2定電流回路と、
    前記モータが回転していることを示す前記検出回路の検出結果に応じて、前記第1の定電流と前記第2の定電流との加算電流を、電流の大きさに応じた電圧を発生する抵抗に供給して前記前記第2電圧を発生し、前記モータが回転していないことを示す前記検出回路の検出結果に応じて、前記第2電流を前記抵抗に供給して前記第3電圧を発生する電流供給制御回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動回路。
  4. 前記電圧切替回路は、
    2つの差動トランジスタを有し、一方の差動トランジスタに印加される制御電圧より低い制御電圧が他方の差動トランジスタに印加される差動回路と、
    前記モータが回転していることを示す前記検出回路の検出結果に応じて、前記他方の差動トランジスタの動作を無効とし、前記モータが回転してないことを示す前記検出回路の検出結果に応じて、前記一方の差動トランジスタの動作を無効とする差動動作切替回路と、
    前記一方の差動トランジスタが動作したときの前記差動回路の出力に応じて前記第2電圧を出力し、前記他方の差動トランジスタが動作したときの前記差動回路の出力に応じて前記第3電圧を出力する出力回路と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動回路。
  5. 前記検出回路は、
    前記駆動コイルに発生する電圧から得られる前記モータの回転速度を示す周波数信号を積分する積分回路と、
    前記積分回路の出力電圧と、前記モータの回転を判別するための基準電圧との大きさを比較する比較回路と、
    を備え、
    前記積分回路の出力電圧が前記基準電圧より小の場合に、前記モータが回転していないことを示す検出結果を出力し、
    前記積分回路の出力電圧が前記基準電圧より大の場合に、前記モータが回転していることを示す検出結果を出力する、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のモータ駆動回路。

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