JP2014236334A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】人物と主要な構造物との相対位置や人物の大きさを考慮したアシストを行うことで、最適な構図の画像を取得する。
【解決手段】本発明の撮像装置は、取り込まれる第1画像から人物の顔を検出する顔検出部と、第1画像に含まれる前記人物の顔を除いたオブジェクトのうち、主要なオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出部と、第1画像における人物の顔の位置と主要なオブジェクトの位置とが構図上適した位置にあるか否かを判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて、人物の顔の位置と主要なオブジェクトの位置とを構図上適した位置に設定する第1設定部と、第1画像における人物の顔の大きさを設定する第2設定部と、人物の顔の位置と主要なオブジェクトの位置とを、第1設定部により設定された位置にそれぞれ調整するための第1指標と、人物の顔の大きさを第2設定部により設定された大きさに調整するための第2指標とを、第1画像とともに表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図6
【解決手段】本発明の撮像装置は、取り込まれる第1画像から人物の顔を検出する顔検出部と、第1画像に含まれる前記人物の顔を除いたオブジェクトのうち、主要なオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出部と、第1画像における人物の顔の位置と主要なオブジェクトの位置とが構図上適した位置にあるか否かを判定する判定部と、判定部による判定結果に基づいて、人物の顔の位置と主要なオブジェクトの位置とを構図上適した位置に設定する第1設定部と、第1画像における人物の顔の大きさを設定する第2設定部と、人物の顔の位置と主要なオブジェクトの位置とを、第1設定部により設定された位置にそれぞれ調整するための第1指標と、人物の顔の大きさを第2設定部により設定された大きさに調整するための第2指標とを、第1画像とともに表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、撮像装置に関する。
デジタルカメラに代表される撮像装置を用いた撮影においては、撮像装置に設けられた表示部に表示される画像を観察しながら、撮影時の構図を決定することが一般的である。このような撮像装置の中には、取り込まれる画像に対して顔検出処理を行い、検出された顔の位置が構図上最適な位置となるように、撮影者にアシストするアシスト機能を備えたものがある(特許文献1参照)。このアシスト機能は、最適な構図となる被写体の顔の位置を示す画像(参照画像)と、実際に撮像装置に取り込まれる画像と重ねて表示し、取得される画像に含まれる人物の顔を、参照画像における被写体の顔の位置に一致させるように、撮影者にアシストする機能である。
しかしながら、撮影する画像における被写体は、必ずしも人物のみに限られるものではない。例えば観光地や遊園地などを訪問した際の記念撮影においては、観光地における主要な構造物を背景とした人物撮影などを行う場合がある。このような撮影では、画像における人物と主要な構造物との相対位置や、人物の大きさによっては、最適な構図の画像が得られない場合がある。
本発明は、人物と主要な構造物との相対位置や人物の大きさを考慮したアシストを行うことで、最適な構図の画像を取得することができるようにした撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の撮像装置は、取り込まれる第1画像から人物の顔を検出する顔検出部と、前記第1画像に含まれる前記人物の顔を除いたオブジェクトのうち、主要なオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出部と、前記第1画像における前記人物の顔の位置と前記主要なオブジェクトの位置とが構図上適した位置にあるか否かを判定する判定部と、前記判定部による判定結果に基づいて、前記人物の顔の位置と前記主要なオブジェクトの位置とを構図上適した位置に設定する第1設定部と、前記第1画像における前記人物の顔の大きさを設定する第2設定部と、前記人物の顔の位置と前記主要なオブジェクトの位置とを、前記第1設定部により設定された位置にそれぞれ調整するための第1指標と、前記人物の顔の大きさを前記第2設定部により設定された大きさに調整するための第2指標とを、前記第1画像とともに表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
また、前記人物までの距離を検出する距離検出部と、撮影時の最短撮影距離を算出する算出部と、を備え、前記第2設定部は、前記距離検出部により検出された前記人物までの距離と前記算出部により算出された最短撮影距離とを比較することで、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限又は下限を設定するものである。
また、前記第2設定部は、前記人物までの距離が前記最短撮影距離よりも長い場合に、前記第1画像から抽出された前記人物の顔の大きさを前記第1画像における前記顔の大きさの下限として設定するものである。
この場合、前記第2設定部は、前記第1画像から抽出された前記人物の顔の大きさを所定の倍率で拡大したときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することが好ましい。
また、前記第2設定部は、前記人物までの距離が最短撮影距離となるときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することが好ましい。
また、前記第2設定部は、前記人物の顔の近傍における所定の領域において、前記人物の顔の領域と、前記所定の領域から顔の領域を除いた領域との比率が予め設定された比率となるときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することが好ましい。
また、前記人物までの距離が前記最短撮影距離よりも短い場合に、前記第2設定部は、前記第1画像から抽出された前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定するものである。
この場合、前記第2設定部は、前記人物が前記最短撮影距離に位置するときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の下限として設定することが好ましい。
また、この他に、前記第2設定部は、前記第1画像から特定される人物の領域における一方向の長さが、前記第1画像の前記一方向の長さの所定倍率以下となるときの前記人物の顔の大きさを、第1画像における前記人物の顔の大きさの下限として設定することが好ましい。
また、前記第2設定部は、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限又は下限を設定する他に、少なくとも前記主要なオブジェクトの大きさと前記人物の大きさとの比率を用いて、前記第1画像に適した前記人物の顔の大きさを設定するものである。
また、前記判定部は、前記第1画像における前記主要なオブジェクトが占める比率が所定の値未満となる場合に、前記人物の顔の位置及び前記主要なオブジェクトの位置が構図上適した位置にあるか否かを判定するものである。
また、前記第1設定部は、前記主要なオブジェクトと前記人物の顔とが重ならないように、前記主要なオブジェクトの位置と前記人物の顔の位置とを設定するものである。
また、前記判定部は、前記第1画像における前記主要なオブジェクトが占める比率が所定の値を超過している場合に、前記人物の顔の位置が構図上適した位置にあるか否かを判定するものである。
また、撮影時に操作される操作ボタンと、被写体光を受光することで画像信号を出力する撮像素子と、前記操作ボタンが操作されていないときに、前記第1画像の元になる画像信号を出力させ、前記操作ボタンが操作されたときに、前記第1画像とは異なる第2画像の元になる画像信号を出力させるように、前記撮像素子を制御する撮像制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、人物と主要な構造物との相対位置や人物の大きさを考慮したアシストを行うことで、最適な構図の画像を取得することができる。
以下、本発明を適用した撮像装置の一実施形態を説明する。本発明の撮像装置は、レリーズボタンが操作されない撮影待機状態時に取り込まれる画像(スルー画像)を用いて、該スルー画像に含まれる顔や、顔領域を除く主要なオブジェクトが、構図上最適となる位置であるか否かを判定し、構図上最適となる位置にないと判定された場合に、スルー画像における人物の顔やオブジェクトの位置を移動させるための指標を表示する。以下、指標の表示をアシスト表示と称する。
図1に示すように、撮像装置10は、撮像光学系15、撮像素子16、A/D変換器17、タイミングジェネレータ(TG)18、ドライバ19、バッファメモリ20、画像処理回路21、構図設定回路22、表示制御回路23、表示装置24、メディアコントローラ25、GPSモジュール26、電子コンパス27、傾斜センサ28、CPU30、内蔵メモリ31、レリーズボタン32、設定操作部33及び測距センサ34を有している。ここで、A/D変換器17、バッファメモリ20、画像処理回路21、構図設定回路22、表示制御回路23、GPSモジュール26、電子コンパス27、傾斜センサ28、CPU30及び内蔵メモリ31は、バス36を介して電気的に接続される。
撮像光学系15は、図示を省略したズームレンズやフォーカスレンズなどを含む複数のレンズ及び絞りから構成される。これらズームレンズやフォーカスレンズは、図示を省略したレンズ駆動機構によって、光軸L方向に移動する。また、絞りもレンズ駆動機構により、その絞り径が調整される。
撮像素子16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などから構成される。この撮像素子16は、ドライバ19によって駆動制御される。撮像素子16の駆動制御としては、撮像素子16の各画素における信号電荷の蓄積、及び蓄積された各画素の信号電荷の出力を制御することが挙げられる。なお、各画素の信号電荷は画像信号としてA/D変換器17に出力される。A/D変換器17は、入力される画像信号をアナログの信号からデジタルの信号に変換する。このA/D変換器17から出力されるデジタルの画像信号は、バッファメモリ20に記憶される。
タイミングジェネレータ18は、A/D変換器17やドライバ19に対してクロックパルスを出力する。タイミングジェネレータ18からクロックパルスが出力されることで、撮像素子16やA/D変換器17の駆動タイミングが同期される。
バッファメモリ20は、例えばEPPROMなどの不揮発性メモリからなる。このバッファメモリ20は、A/D変換器17から出力された画像信号の他、画像処理回路21にて画像処理が施された画像データや記憶媒体40から読み出された画像データが一時的に記憶される。
画像処理回路21は、バッファメモリ20に書き込まれた画像信号に対して、ホワイトバランス処理、色補間処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。また、画像処理回路21は、画像を表示装置24に表示する際に、表示する画像の解像度を表示装置24の解像度に変換する処理を実行する。
構図設定回路22は、GPSモジュール26により取得された撮像装置10の位置情報、電子コンパス27により取得された方位情報及び傾斜センサ28により取得された傾斜情報と、撮影待機状態において撮像素子16により取り込まれるスルー画像データとを用いて、取り込まれたスルー画像の構図が最適な構図であるか否かを判定する。そして、構図設定回路22は、スルー画像における構図が最適な構図でないと判定された場合に、スルー画像における構図が最適な構図となるように、スルー画像に含まれる人物の顔の位置や、人物の顔の大きさを設定する。また、構図設定回路22は、必要に応じて、スルー画像に含まれる主要なオブジェクトの位置を設定する。
表示制御回路23は、画像処理回路21にて解像度変換処理が施された画像データをバッファメモリ20から読み出し、読み出した画像データに基づく画像を表示装置24に表示する。ここで、表示装置24としては、例えばLCDや有機ELディスプレイなどが挙げられる。
また、表示制御回路23は、レリーズボタン32の操作による撮影時に得られる画像の構図が最適な構図となるように、スルー画像に対する主要なオブジェクトの位置や人物の顔の位置を調整するための指標を表示する。以下、指標の表示をアシスト表示と称する。
メディアコントローラ25は、例えばフラッシュメモリからなるメモリカードの他、光学ディスク、磁気ディスクなどの記憶媒体40と電気的に接続される。メディアコントローラ25と記憶媒体40とが電気的に接続されることで、撮影により得られた画像データの記憶媒体40への書き込みや、記憶媒体40に記憶された画像データの読み出しを行うことが可能となる。
GPS(Global Positioning System)モジュール26は、GPS衛星との間でデータの送受信を行い、撮像装置10の位置情報を取得する。電子コンパス27は、ホール素子等の磁気素子により構成される。電子コンパス27は、地磁気を検出することにより撮像装置10の方位情報を取得する。傾斜センサ28は、撮像装置10の傾斜(仰角)情報を取得する。GPSモジュール26、電子コンパス27及び傾斜センサ28により得られる情報は、構図設定回路22に出力される。
CPU30は、図示を省略した制御プログラムを実行することで、撮像装置10の各部を統括的に制御する。このCPU30にはレリーズボタン32や設定操作部33の他、測距センサ34が接続され、これらボタンや操作部からの操作信号に基づいた処理を実行する。なお、測距センサ34は、撮像装置10から被写体となる人物までの距離情報を取得する。
次に、構図設定回路22の構成の一実施形態について、図2を用いて説明する。図2に示すように、構図設定回路22は、顔検出部45、オブジェクト特定部46、オブジェクト抽出部47、構図判定部48、位置設定部49及びサイズ設定部50を備える。
顔検出部45は、入力されるスルー画像データを用いて、眉、眼、鼻、唇などの形状に関する特徴量を抽出する処理を行う。この処理を行うことで、スルー画像に含まれる人物の顔の領域や大きさ等が検出される。顔検出部45は、検出された人物の顔を含む矩形の領域を人物の顔領域として抽出する。
オブジェクト特定部46は、入力される撮像装置10の位置情報、方位情報及び傾斜情報の他、マップデータを用いて、撮像装置10が対面する主要な構造物(オブジェクト)を特定する。ここで、主要な構造物としては、例えばタワー、ビル、寺、橋などの建築物などが挙げられる。ここで、マップデータは、予め内蔵メモリ31に記憶させておいてもよいし、図示を省略した無線通信機能を用いて外部装置から取得することも可能である。
オブジェクト抽出部47は、スルー画像に含まれる、撮像装置10が対面するオブジェクトの領域を抽出する。上述したように、オブジェクト特定部46により、撮像装置10が対面するオブジェクトが特定されている。よって、オブジェクト抽出部47は、スルー画像から特定された主要なオブジェクトが含まれる矩形の領域を、オブジェクト領域として抽出する。なお、周知の領域分割の手法によりスルー画像を複数の領域に分割し、分割された複数の領域のうち、特定された主要なオブジェクトの情報に一致する領域をオブジェクト領域としてもよい。
構図判定部48は、スルー画像に対してオブジェクト領域が占める比率に基づいて、スルー画像におけるオブジェクト領域と人物の顔領域の位置関係を特定した後、人物の顔領域の位置が構図上最適な位置にあるか否かの判定や、必要に応じてオブジェクト領域の位置が構図上最適な位置にあるか否かを判定する。
まず、構図判定部48は、スルー画像に対してオブジェクト領域が占める比率を算出する。例えばスルー画像においてオブジェクト領域が占める比率が予め設定された閾値以上である場合、構図判定部48は、スルー画像における構図において、オブジェクト領域と人物の顔領域とが重なる構図であると判定する。この場合、構図判定部48は、人物の顔領域の位置が構図上最適な位置にあるか否かを判定する。ここで、例えばスルー画像を水平方向及び垂直方向に3分割する直線(図6や図7に示す二点鎖線)上にオブジェクト領域の重心や人物の顔領域の重心が位置する場合に、最適な構図の画像が得られるとして説明する。なお、上述した閾値は、最適な構図となる画像に含まれるオブジェクト領域の大きさや人物の顔領域の大きさから求められる値である。
一方、スルー画像においてオブジェクト領域が占める比率が予め設定された閾値未満となる場合、構図判定部48は、スルー画像における構図がオブジェクト領域と人物の顔領域とが重ならない構図であると判定する。この場合、構図判定部48は、オブジェクト領域及び人物の顔領域の位置に基づいて、構図上最適な位置にあるか否かを判定する。
なお、本実施形態では、図6や図7に示す二点鎖線上にオブジェクト領域の重心や人物の顔領域の重心が位置する場合に最適な構図の画像が得られるとしているが、これに限定される必要はなく、例えば最適な構図となる画像に含まれるオブジェクト領域や人物の顔領域の位置を予め求めておき、求めた領域の重心の位置にスルー画像に含まれるオブジェクト領域の重心や人物の顔領域の重心が位置しているか否かを判定することで、構図上最適な位置にあるか否かを判定することも可能である。
位置設定部49は、構図判定部48においてスルー画像に対してオブジェクト領域が閾値以上となり、かつ人物の顔領域の重心が構図上最適な位置にないと判定された場合に、人物の顔領域の重心の位置を構図上最適な位置に設定する。また、位置設定部49は、構図判定部48においてスルー画像に対してオブジェクト領域が閾値未満となり、かつオブジェクト領域の重心や人物の顔領域の重心が構図上最適な位置にないと判定された場合に、オブジェクト領域の重心の位置や人物の顔領域の重心の位置を構図上最適な位置に設定する。
サイズ設定部50は、スルー画像における人物の顔領域の最大サイズ、最小サイズを設定する。サイズ設定部50は、撮像装置10から人物までの距離の情報と最短撮影距離の情報とに基づいて、スルー画像における人物の顔領域のサイズを最小サイズとするか最大サイズとするかを判定する。最短撮影距離は、撮像光学系15における撮影倍率及び撮像光学系15の焦点距離と、最短撮影距離とを対応付けたテーブルデータ(最短距離データ)を内蔵メモリ31に予め記憶しておき、実際にスルー画像を取得したときの撮像光学系15における撮影倍率及び撮像光学系15の焦点距離の情報と、テーブルデータとから求めることができる。
撮像装置10から人物までの距離が最短撮影距離を超過する場合には、サイズ設定部50は、スルー画像から検出された人物の顔領域の大きさを最小サイズとして設定する。そして、サイズ設定部50は、以下の(1)から(3)の条件の少なくとも1つを用いて人物の顔領域の大きさの最大サイズを求める。
(1)スルー画像から検出された人物の顔領域のY方向の長さを所定の倍率Aで拡大したときの人物の顔領域の大きさを最大サイズに設定する。
(1)スルー画像から検出された人物の顔領域のY方向の長さを所定の倍率Aで拡大したときの人物の顔領域の大きさを最大サイズに設定する。
この場合、サイズ設定部50は、スルー画像から検出されるオブジェクト領域の大きさ(面積)と、人物の顔領域の大きさとを考慮し、上述した所定の倍率Aを決定する。ここで、所定の倍率Aとしては、例えば2倍などが挙げられる。なお、最適の構図となる画像から求めたオブジェクト領域と人物の顔領域との比率と、人物の顔領域のサイズとを対応付けたテーブルデータ(サイズデータ)を内蔵メモリ31に記憶させておき、該サイズデータから比率Aを求める。そして、サイズ設定部50は、比率Aを乗算することで拡大した人物の顔領域のサイズを、人物の顔領域の最大サイズとして設定する。
(2)撮像装置10から人物までの距離が撮影最短距離となるときのスルー画像における人物の顔領域の大きさを最大サイズに設定する。
(2)撮像装置10から人物までの距離が撮影最短距離となるときのスルー画像における人物の顔領域の大きさを最大サイズに設定する。
上述したように、撮像光学系15における撮影倍率や焦点距離の値から最短撮影距離が求められる。サイズ設定部50は、求めた最短撮影距離と測距センサ34から求めた距離情報とを用いて、人物が最短撮影距離に位置した場合の人物の顔領域のサイズを最大サイズとして設定する。
(3)オブジェクト領域を除く領域のうち、人物の領域と、該人物の領域近傍の領域との比率が所定の比率Bとなるときの人物の顔領域の大きさを最大サイズに設定する。
(3)オブジェクト領域を除く領域のうち、人物の領域と、該人物の領域近傍の領域との比率が所定の比率Bとなるときの人物の顔領域の大きさを最大サイズに設定する。
サイズ設定部50は、抽出された人物の顔領域と、該顔領域の下方の領域とを人物の領域として設定する。なお、人物の領域としては、人物の顔領域と該顔領域のY方向の長さに対して長さαの領域とを人物の領域として設定すればよい。そして、サイズ設定部50は、スルー画像における、人物の領域とオブジェクト領域の位置とに基づいて、オブジェクト領域を除いた領域のうち、人物の領域が含まれる矩形の領域を切り出す。
図3(a)に示すように、記念撮影として、タワー全体を背景にして人物の撮影を行う場合について考える。この場合、人物の顔が含まれる領域を領域A1、タワーが含まれる領域をオブジェクト領域A2とする。まず、顔領域A1と、顔領域の下方に連なる長さαの領域A3とを人物の領域A4に設定する。次に、スルー画像においてオブジェクト領域A2を除く領域のうち、人物の領域A4が含まれ、且つオブジェクト領域A2に重ならない矩形の領域を領域A5に設定する。そして、人物の領域A4の大きさと、領域A5から人物の領域A4を除いた領域(A5−A4)の大きさとの比率が、所定の比率となる場合の顔領域の大きさをスルー画像における人物の顔領域の最大サイズに設定する。ここで、人物の領域A4と、領域(A5−A4)との比率が1:3とする場合を所定の比率とする。なお、このように比率を設定することで、最適な構図となる画像において、背景部分に主要なオブジェクト以外の領域を残すことができ、撮影時の天候や、撮影場所周縁の状況など、撮影時の情景の判断を行うことができる。
なお、上述した(1)から(3)の条件を複数組み合わせた場合には、(1)から(3)の条件のうち、使用する条件をそれぞれ満足する場合の人物の顔領域のサイズを最大サイズに設定すればよい。
一方、撮像装置10から人物までの距離が最短撮影距離よりも短い場合、サイズ設定部50は、スルー画像から検出された人物の顔領域の大きさを最大サイズとして設定する。そして、サイズ設定部50は、以下の(4)又は(5)の条件のいずれか1つ、或いはこれらの組み合わせにより、人物の顔領域の大きさの最小サイズを設定する。サイズ設定部50は、以下の(4)又は(5)の条件の少なくとも1つを用いて、人物の顔領域の最小サイズを設定する。
(4)最短撮影距離よりも人物までの距離が短いと判断される場合、人物までの距離が最短撮影距離となる場合の人物の顔領域の大きさを最小サイズに設定する。
サイズ設定部50は、最短撮影距離と測距センサ34から求めた距離情報とを用いて、人物が最短撮影距離に位置した場合の人物の顔領域のサイズを最小サイズとして求める。
(5)人物の領域のY方向の長さがスルー画像のY方向の長さの所定倍C以下となる場合の人物の顔領域の大きさを最小サイズに設定する。
この場合も、(3)の条件を求める場合と同様に、サイズ設定部50は、人物の領域の大きさを求める。この場合、抽出された顔領域と、Y方向において顔領域に連なる長さαの領域とを人物の領域として設定すればよい。そして、サイズ設定部50は、人物の領域におけるY方向の長さが、スルー画像のY方向の長さの所定倍C以下となる場合の人物の領域の大きさ(拡大率)を求める。そして、サイズ設定部50は、現在の顔領域の大きさに、求めた拡大率を乗算し、顔領域の最小サイズを設定する。
なお、(4)及び(5)の条件を組み合わせる場合には、(4)及び(5)の条件のそれぞれを満足する人物の顔領域のサイズを最小サイズに設定すればよい。
また、サイズ設定部50は、顔領域の最小サイズと最大サイズとの範囲内で、最適となる人物の顔領域の大きさを求める。最適となる人物の顔領域の大きさとしては、例えばオブジェクト領域の大きさと人物の領域の大きさとの比率、又はオブジェクト領域の大きさ、人物の領域の大きさ、及び、図3に示す領域(A5−A4)など、人物が含まれ、且つオブジェクト領域を含まない領域から、人物の領域を除いた領域の大きさの比率のいずれかを用いて求めることができる。
以下、アシスト表示における処理の流れについて、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートで示す各処理は、撮影待機状態であることを契機に実行される。また、この処理においては、撮像光学系15の光学倍率は一定で、且つ絞りが広角であることを前提としている。
ステップS101は、スルー画像データを取得する処理である。撮影待機状態では、所定時間間隔を空けて撮像素子16が駆動制御される。この撮像素子16の駆動制御により、画像信号が撮像素子16からA/D変換器17に出力される。A/D変換器17は、アナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。このデジタルの画像信号はバッファメモリ20に記憶される。画像処理回路21は、バッファメモリ20に記憶された画像信号に対する画像処理を実行する。これにより、スルー画像データが取得される。なお、取得されたスルー画像データは、画像処理回路21において解像度変換処理が施された後、表示制御回路23に出力される。そして、表示制御回路23は、スルー画像データに基づくスルー画像を表示装置24に表示する。
ステップS102は、位置情報を取得する処理である。CPU30は、GPSモジュール26を介して、GPS衛星との通信を行い、撮像装置10の位置情報を取得する。
ステップS103は、方位情報を取得する処理である。CPU30は、電子コンパス27を介して、撮像装置10の方位情報を取得する。
ステップS104は、傾斜情報を取得する処理である。CPU30は、傾斜センサ28を介して、撮像装置10の傾斜情報を取得する。
ステップS105は、顔検出処理である。構図設定回路22は、バッファメモリ20から読み出したスルー画像データを用いて顔検出処理を実行する。これにより、スルー画像に含まれる顔を含む領域が人物の顔領域として抽出される。
ステップS106は、オブジェクトを特定する処理である。構図設定回路22は、取得された撮像装置10の位置情報、方位情報及び傾斜情報と、マップデータとを用いて、撮像装置10が対面する主要な建築物をオブジェクトとして特定する。
ステップS107は、オブジェクトを抽出する処理である。構図設定回路22は、ステップS106により特定したオブジェクトの情報に基づいて、特定されたオブジェクトを含む矩形の領域をオブジェクト領域として、スルー画像から抽出する。
ステップS108は、構図を設定する処理である。構図設定回路22は、スルー画像に含まれる人物の顔領域の位置を設定する他、必要に応じて、スルー画像に含まれるオブジェクト領域の位置を設定する。
ステップS109は、アシスト表示を行うか否かを判定する処理である。上述したステップS108の処理が実行されると、人物の顔領域の重心の位置やオブジェクト領域の重心の位置の情報が表示制御回路23に入力される。表示制御回路23は、これら情報を用いて、アシスト表示を行うか否かを判定する。これら情報から、人物の顔領域の重心の位置や、オブジェクト領域の位置を変更する必要がある場合、表示制御回路23はアシスト表示を行うと判定する。この場合、ステップS109の判定結果をYesとし、ステップS110に進む。一方、人物の顔領域の重心の位置やオブジェクト領域の位置を変更する必要がない場合、表示制御回路23は、アシスト表示を行わないと判定する。よって、ステップS109の判定結果をNoとする。この場合、ステップS111に進む。
ステップS110は、アシスト表示を行う処理である。ステップS108における構図設定に関わる情報は、表示制御回路23に入力される。よって、表示制御回路23は、入力された人物の顔領域の重心の位置やオブジェクト領域の重心の位置の情報に基づいて、人物の顔領域の位置を移動させる旨の指標や、必要に応じて、オブジェクト領域の位置を移動させる旨の指標をスルー画像に重畳させて表示する。これにより、表示装置24にアシスト表示が行われる。
ステップS111は、レリーズボタンの操作があるか否かを判定する処理である。レリーズボタン32の操作に基づいた信号は、CPU30に入力される。CPU30は、レリーズボタン32の操作信号が入力されたか否かにより、レリーズボタン32が操作されたか否かを判定する。レリーズボタン32の操作信号が入力される場合、CPU30は、ステップS111の判定結果をYesとする。この場合、CPU30は、表示制御回路23に対してスルー画像の表示を停止する信号を出力する。これを受けて、表示制御回路23は、表示装置24におけるスルー画像の表示を停止する。この処理の後、CPU30は、予め設定された撮像条件に基づいた撮像処理を実行する。これにより、画像データ(撮影画像データ)が取得される。なお、撮像処理により得られた画像データは、表示装置24にて表示される。この表示の後、該画像に基づく画像ファイルが記憶媒体40に記憶される。
一方、レリーズボタン32の操作信号が入力されない場合、CPU30は、ステップS111の判定結果をNoとする。この場合、ステップS101に戻り、レリーズボタン32が操作されたと判定されるまで、ステップS101〜ステップS110の処理が繰り返し実行される。
なお、図4のフローチャートにおいては、アシスト表示を行った後にレリーズボタン32を操作することで撮像処理が実行される場合について説明を行っているが、表示装置24におけるアシスト表示を無視してレリーズボタン32を操作しても撮像処理が実行される。
次に、図4のステップS108における構図設定の処理の流れについて、図5のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS201は、スルー画像における構図が最適な構図であるか否かを判定する処理である。構図設定回路22は、スルー画像の大きさと、抽出されたオブジェクト領域の大きさの比率とから、オブジェクト領域と人物の顔領域とが重なる構図であるか否かを判定する。この判定の後、構図設定回路22は、スルー画像の構図が最適な構図であるか否かを判定する。構図判定回路22はスルー画像が最適な構図でないと判定した場合には、ステップS202の判定結果をNoとし、ステップS203に進む。一方、構図設定回路22はスルー画像が最適な構図であると判定した場合には、ステップS202の判定結果をNoとし、ステップS208に進む。
ステップS202は、スルー画像に対するオブジェクト領域の比率が閾値以上となるか否かを判定する処理である。構図評価回路22は、ステップS107にて抽出されたオブジェクト領域の大きさと、スルー画像との大きさから、スルー画像に対するオブジェクト領域の大きさの比率を求める。そして、構図評価回路22は、求めた比率が閾値以上であるか否かを判定する。構図評価回路22は、求めた比率が閾値以上であると判定した場合、ステップS202の判定結果をYesとする。この場合、ステップS203に進む。一方、構図評価回路22は、求めた比率が閾値未満であると判定した場合、ステップS202の判定結果をNoとする。この場合、ステップS204に進む。
ステップS203は、人物の顔領域の位置を設定する処理である。構図設定回路22は、人物の顔領域の重心の位置を構図上最適な位置に設定する。そして、構図設定回路22は、設定した人物の顔領域の重心の位置情報を表示制御回路23に出力する。
上述したステップS202における判定結果がNoとなる場合、ステップS204に進む。
ステップS204は、オブジェクト領域が最適な位置であるか否かを判定する処理である。構図設定回路22は、スルー画像から抽出されたオブジェクト領域の重心が、最適な構図の位置となるか否かを判定する。オブジェクト領域の重心の位置が、最適な構図の位置にある場合には、構図設定回路22は、ステップS204の判定結果をYesとする。この場合ステップS206に進む。一方、オブジェクト領域の重心の位置が、最適な構図の位置にない場合には、構図設定回路22は、ステップS204の判定結果をNoとする。この場合、ステップS205に進む。
ステップS205は、オブジェクト領域の位置を設定する処理である。構図設定回路22は、オブジェクト領域の重心の位置が構図上最適な位置を設定する。そして、構図設定回路22は、設定したオブジェクト領域の重心の位置情報を表示制御回路23に出力する。
ステップS206は、人物の顔領域が最適な位置にあるか否かを判定する処理である。人物の顔領域の重心が、最適な構図の位置にある場合には、構図設定回路22は、ステップS206の判定結果をYesとする。この場合ステップS208に進む。一方、オブジェクト領域の重心の位置が、最適な構図の位置にない場合には、構図設定回路22は、ステップS206の判定結果をNoとする。この場合、ステップS207に進む。
ステップS207は、人物の顔領域の位置を設定する処理である。このステップS207の処理は、ステップS203と同一の処理である。
ステップS208は、撮像装置から人物までの距離が最短撮影距離を超過するか否かを判定する処理である。構図設定回路22は、撮像光学系15の光学倍率や焦点距離の情報及び内蔵メモリ31に記憶された最短距離データを参照して、撮像装置10における最短撮影距離を求める。そして、構図設定回路22は、測距センサ34から得られた人物までの距離と、求めた最短撮影距離とを比較する。人物までの距離が最短撮影距離を超過する場合には、構図設定回路22は、ステップS208の判定結果をYesとする。この場合、ステップS209に進む。一方、人物までの距離が最短撮影距離以下となる場合には、構図設定回路22は、ステップS208の判定結果をNoとする。この場合、ステップS212に進む。
ステップS209は、抽出された人物の顔領域を最小サイズに設定する処理である。構図設定回路22は、スルー画像から抽出された人物の顔領域を、最適な構図における人物の顔領域の最小サイズとして設定する。
ステップS210は、人物の顔領域の最大サイズを設定する処理である。構図設定回路22は、上述した(1)から(3)の条件の少なくとも1つを用いて、最適な構図における人物の顔領域の最大サイズを設定する。
ステップS211は、人物の顔領域の推奨サイズを設定する処理である。構図設定回路22は、例えばオブジェクト領域の大きさと人物の領域の大きさとの比率、又はオブジェクト領域の大きさ、人物の領域の大きさ、及びこれら領域を除いた領域の大きさの比率が、予め設定された比率となる場合の人物の顔領域のサイズを推奨サイズとして求める。
上述したS208の判定処理で、判定結果がNoとなる場合、ステップS212に進む。
ステップS212は、抽出された人物の顔領域を最大サイズに設定する処理である。構図設定回路22は、抽出された人物の顔領域の大きさを最適な構図における人物の顔領域の最大サイズとして設定する。
ステップS213は、人物の顔領域の最小サイズを設定する処理である。構図設定回路22は、上述した(4)又は(5)の条件のいずれか1つを用いて、人物の顔領域の最小サイズを設定する。この処理が行われた後、ステップS211において顔領域の推奨サイズが設定される。
このようにして、スルー画像における人物の顔領域の位置が構図上最適な位置にあるか否かの判定が行われ、人物の顔領域が構図上最適な位置にない場合には、人物の顔領域が構図上最適な位置となるように、該顔領域の重心の位置が設定される。また、オブジェクト領域の大きさに応じて、オブジェクト領域が構図上最適な位置にあるか否かの判定が行われ、オブジェクト領域が構図上最適な位置にない場合には、オブジェクト領域の重心の位置が設定される。
記念撮影として、例えばタワーの一部を背景として人物撮影を行う場合を考慮する。図6(a)に示すように、撮影待機状態において得られるスルー画像TI1は、スルー画像の大部分をタワーの一部が占めた状態の画像となる。図6(b)に示すように、人物の顔が含まれる矩形の領域を人物の顔領域A7、タワーが含まれる矩形の領域をオブジェクト領域A8とする。
この場合、スルー画像TI1に対してオブジェクト領域A8が大部分を占めている。言い換えれば、スルー画像TI1においてオブジェクト領域が占める比率は閾値以上となる。このようなスルー画像TI1の場合、スルー画像TI1のうち、オブジェクト領域A8を除いた領域に人物の顔領域A7を移動させると、人物の顔領域A7の位置がスルー画像TI1の縁部となってしまい、構図上好ましくない。
よって、スルー画像TI1においてオブジェクト領域A8が占める比率が閾値以上となる場合、オブジェクト領域A8と人物の顔領域A7とが重なった構図が最適な構図であると判定される。このような判定が行われた場合には、スルー画像TI1に対するオブジェクト領域A8の位置を固定し、人物の顔領域A7の位置をスルー画像TI1内で移動させるアシスト表示が行われる。図6(b)は、人物の顔領域A7をY方向に移動させる旨を示すアシスト表示の一例を示している。この図においては、矢印M1を用いてアシスト表示を行っている。
同時に、スルー画像TI1における人物の顔領域A7の最小サイズ、最大サイズ、推奨サイズが算出される。よって、表示装置24においては、上述したアシスト表示の他に、人物の顔領域A7の大きさの範囲と、推奨サイズとを示すガイドバー60を用いたアシスト表示が行われる。ここで、ガイドバー60はスルー画像TI1において、人物の顔領域を除く領域のうち、人物の顔領域の近傍となる位置に表示される。図6(b)におけるガイドバー60において、「MAX」が最大サイズ、「MIN」が最小サイズ、「REC」が推奨サイズを示す。また、符号61にて示すマークが現在の人物の顔領域A7のサイズを示す。
よって、撮影者は、スルー画像TI1における人物の顔領域A7の位置が矢印M1の方向に移動するように人物に指示を行うとともに、該人物の顔の大きさが上述したガイドバー60の範囲で調整するように、人物の位置を撮像装置10に近づける、又は撮像装置10から離れる旨の指示を行う。
被写体となる人物が撮影者からの指示に従って移動することで、人物の顔領域A7が構図上最適な位置にあり、且つ人物の顔領域A7が最適な大きさのスルー画像TI1’が取得される(図6(c)参照)。よって、このスルー画像TI1が表示装置24に表示されたときにレリーズボタン32を操作することで、最適な構図の画像データを撮影画像データとして取得することができる。なお、スルー画像TI1’においては、ガイドバー60の表示を行っていないが、スルー画像を表示している間、ガイドバー60の表示を継続して表示することも可能である。
一方、記念撮影として、例えばタワー全体を背景として人物撮影を行う場合もある。図7(a)は、タワー全体を背景として人物撮影を行う場合に得られるスルー画像の一例を示す。この場合、スルー画像TI2に対してオブジェクト領域A10が占める比率が閾値以下となり、オブジェクト領域A10や人物の顔領域A9の位置が構図上最適な位置となるように設定される。同時に、最適な構図における人物の顔領域A9の最小サイズ、最大サイズ、推奨サイズがそれぞれ設定される。
図7(b)に示すように、これらが設定されると、オブジェクト領域A10及び人物の顔領域A9の位置を移動させるための指標の他、人物の顔の大きさの最大サイズ、最小サイズ及び推奨サイズを示すガイドバー62が、アシスト表示として表示される。図7(b)は、オブジェクト領域A10をX方向に移動させるための矢印M2、人物の顔領域A9を−X方向に移動させるための矢印M3が指標として表示される一例を示す。この図(b)におけるガイドバー62において、符号63にて示すマークが現在の人物の顔領域A9のサイズを示す。
図7(b)に示すアシスト表示を受けて、撮影者は、オブジェクト領域A10がX方向に移動するように、撮像装置10の向きを変更する。この動作に併せて、撮影者は、被写体となる人物に対して−X方向に移動させる指示と、人物の位置を撮像装置10に近づく方向、又は人物の位置を撮像装置10から離れる方向のいずれかの方向に移動させる指示を行う。これにより、人物の顔領域A9、オブジェクト領域A10の位置が構図上最適な位置となり、また、人物の顔領域A9のサイズが適切なサイズとなるスルー画像TI2’が取得される(図7(c)参照)。この際に、撮影者がレリーズボタン32を操作することで、最適な構図の画像データを撮影画像データとして取得することが可能となる。
なお、上述した実施形態において、スルー画像から抽出される人物の顔領域やオブジェクト領域の位置が構図上最適な位置にある場合には、これら領域を移動させるための指標は表示されず、人物の顔領域のサイズを調整するためのガイドバーのみが表示される。また、オブジェクト領域の位置を変更させた場合に、人物の顔領域の位置が構図上最適な位置から外れた場合には、人物の顔領域の位置を変更するための指標が表示される。
本実施形態では、スルー画像に対するオブジェクト領域の比率が閾値を超過するか否かを判定することで、オブジェクト領域と人物の顔領域とが重なる構図となるか否かを判定し、この判定結果に基づき、人物の顔領域の重心の位置が構図上最適な位置にあるか否かの判定や、必要に応じてオブジェクト領域の重心の位置が構図上最適な位置にあるか否かの判定を行っている。しかしながら、スルー画像に対するオブジェクト領域の比率の他に、オブジェクト領域の大きさに対する人物の顔領域の大きさの比率を考慮することで、人物の顔領域の重心の位置が構図上最適な位置にあるか否かの判定や、必要に応じてオブジェクト領域の重心の位置が構図上最適な位置にあるか否かの判定を行うことも可能である。
スルー画像においてオブジェクト領域が占める比率が1に近いほど、人物の顔領域とオブジェクト領域とが重なる構図が最適な構図になる。そして、上述した比率が低くなるに従い、人物の顔領域と、オブジェクト領域とが重ならない構図が最適な構図になる。しかしながら、スルー画像においてオブジェクト領域が占める比率が低くなる場合であっても、人物の顔の大きさによっては、人物の顔領域とオブジェクト領域とが重なる構図が最適な構図となる場合もある。よって、スルー画像においてオブジェクト領域が占める比率の他に、人物の顔領域とオブジェクト領域との比率を用いて、人物の顔領域とオブジェクト領域とが重なる構図を最適な構図とするか、人物の顔領域とオブジェクト領域とが重ならない場合の構図を最適な構図とするかを判定することも可能である。
本実施形態では、撮像装置としての詳細な記載については省略しているが、デジタルカメラの他、カメラ機能を有する携帯型端末機に適用できる。また、この他に、カメラとPCとを無線、或いは有線にて接続したカメラシステムに適用することも可能である。
10…撮像装置、22…構図設定回路、23…表示制御回路、24…表示装置、26…GPSモジュール、27…電子コンパス、28…傾斜センサ、32…レリーズボタン、45…顔検出部、46…オブジェクト特定部、47…オブジェクト抽出部、48…構図判定部、49…位置設定部、50…サイズ設定部
Claims (14)
- 取り込まれる第1画像から人物の顔を検出する顔検出部と、
前記第1画像に含まれる前記人物の顔を除いたオブジェクトのうち、主要なオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出部と、
前記第1画像における前記人物の顔の位置と前記主要なオブジェクトの位置とが構図上適した位置にあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて、前記人物の顔の位置と前記主要なオブジェクトの位置とを構図上適した位置に設定する第1設定部と、
前記第1画像における前記人物の顔の大きさを設定する第2設定部と、
前記人物の顔の位置と前記主要なオブジェクトの位置とを、前記第1設定部により設定された位置にそれぞれ調整するための第1指標と、前記人物の顔の大きさを前記第2設定部により設定された大きさに調整するための第2指標とを、前記第1画像とともに表示する表示部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記人物までの距離を検出する距離検出部と、
撮影時の最短撮影距離を算出する算出部と、
を備え、
前記第2設定部は、前記距離検出部により検出された前記人物までの距離と前記算出部により算出された最短撮影距離とを比較することで、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限又は下限を設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記人物までの距離が前記最短撮影距離よりも長い場合に、前記第1画像から抽出された前記人物の顔の大きさを前記第1画像における前記顔の大きさの下限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記第1画像から抽出された前記人物の顔の大きさを所定の倍率で拡大したときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記人物までの距離が最短撮影距離となるときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記人物の顔の近傍における所定の領域において、前記人物の顔の領域と、前記所定の領域から顔の領域を除いた領域との比率が予め設定された比率となるときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記人物までの距離が前記最短撮影距離よりも短い場合に、前記第1画像から抽出された前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項7に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記人物が前記最短撮影距離に位置するときの前記人物の顔の大きさを、前記第1画像における前記人物の顔の下限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項7に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記第1画像から特定される人物の領域における一方向の長さが前記第1画像の前記一方向の長さの所定倍率以下となるときの前記人物の顔の大きさを、第1画像における前記人物の顔の大きさの下限として設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2から請求項9のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記第2設定部は、前記第1画像における前記人物の顔の大きさの上限又は下限を設定する他に、少なくとも前記主要なオブジェクトの大きさと前記人物の大きさとの比率を用いて、前記第1画像に適した前記人物の顔の大きさを設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記判定部は、前記第1画像における前記主要なオブジェクトが占める比率が所定の値未満となる場合に、前記人物の顔の位置及び前記主要なオブジェクトの位置が構図上適した位置にあるか否かを判定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項11に記載の撮像装置において、
前記第1設定部は、前記主要なオブジェクトと前記人物の顔とが重ならないように、前記主要なオブジェクトの位置と前記人物の顔の位置とを設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記判定部は、前記第1画像における前記主要なオブジェクトが占める比率が所定の値を超過している場合に、前記人物の顔の位置が構図上適した位置にあるか否かを判定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の撮像装置において、
撮影時に操作される操作ボタンと、
被写体光を受光することで画像信号を出力する撮像素子と、
前記操作ボタンが操作されていないときに、前記第1画像の元になる画像信号を出力させ、前記操作ボタンが操作されたときに、前記第1画像とは異なる第2画像の元になる画像信号を出力させるように、前記撮像素子を制御する撮像制御部と、
を備えていることを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
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-
2013
- 2013-05-31 JP JP2013116058A patent/JP2014236334A/ja active Pending
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