JP2011234310A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像装置から被写体までの距離に応じて、撮像倍率の変化率を調整することで、直感的な操作が可能な撮像装置を提供すること。
【解決手段】 撮像装置は、被写体からの光学的信号を集光する光学系110と、前記光学系からの前記光学的信号を電気信号に変換して撮像画像を生成する撮像素子120とを有する撮像部115と、前記撮像部115から前記被写体までの距離をあらわす被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部162と、操作者の操作量に応じて前記撮像部が撮像する撮像倍率を変更する撮像倍率変更部180と、を含み、前記撮像倍率変更部180は、前記被写体距離情報に基づいて、前記操作量に対する前記撮像倍率の変化量を調整する。
【選択図】 図2
【解決手段】 撮像装置は、被写体からの光学的信号を集光する光学系110と、前記光学系からの前記光学的信号を電気信号に変換して撮像画像を生成する撮像素子120とを有する撮像部115と、前記撮像部115から前記被写体までの距離をあらわす被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部162と、操作者の操作量に応じて前記撮像部が撮像する撮像倍率を変更する撮像倍率変更部180と、を含み、前記撮像倍率変更部180は、前記被写体距離情報に基づいて、前記操作量に対する前記撮像倍率の変化量を調整する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、撮像装置等に関する。
従来より、被写体を所望の倍率で撮像して画像表示する撮像装置にはデジタルカメラ、ビデオカメラ等があるが、この種の装置では、撮影者自らが、ズームボタン等により画像の倍率を変更して撮像することが通常である。
また、特許文献1のように直感的な操作を目的としてズームボタンの代わりにカメラにモーションセンサを内蔵させて、カメラ本体を光軸方向に移動させることでズーム操作を行う提案がなされている。
従来の撮像装置においては、撮像画像の表示倍率を変更するには、被写体または撮影者との距離にかかわらず、必ず撮影者自らがズームボタン等の操作部を操作しなければならなかった。
そのために、操作部を確認するのに手間取ったり、間違って逆方向に誤操作したり等、操作が煩雑であるという問題があった。
また、カメラ本体を光軸方向に移動させることでズーム操作を行うことは直感的操作で誤操作や操作が煩雑であるという問題は解決されているが、被写体までの距離が近距離である場合、カメラを移動させるとズームしてしまうのは直感的でない場合がある。
本発明の幾つかの態様によれば、自然な感覚で容易に所望の倍率の被写体画像を表示することができ、操作性が向上した撮像装置等を提供することができる。
また、本発明の幾つかの態様によれば、撮像装置から被写体までの距離に応じて、撮像倍率の変化率を調整することで、直感的な操作が可能な撮像装置等を提供することができる。
本発明の一態様は、被写体からの光学的信号を集光する光学系と、前記光学系からの前記光学的信号を電気信号に変換して撮像画像を生成する撮像素子とを有する撮像部と、前記撮像部から前記被写体までの距離をあらわす被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部と、操作者の操作量に応じて前記撮像部が撮像する撮像倍率を変更する撮像倍率変更部と、を含み、前記撮像倍率変更部は、前記被写体距離情報に基づいて、前記操作量に対する前記撮像倍率の変化量を調整する撮像装置に関係する。
本発明の一態様では、被写体距離情報を取得し、被写体距離情報によって表される被写体距離に基づいて操作者の操作量に対する撮像倍率の変化量を調整する。これにより、被写体距離に応じて、ズーム禁止モードを設定したりズーム可変モードを設定すること等が可能になり、ユーザにとって使いやすい撮像装置を実現すること等ができる。
また、本発明の一態様では、前記撮像倍率変更部は、前記被写体距離情報により表される被写体距離Lが、0から距離閾値Lthの距離範囲にある場合には、前記操作量が変化しても、前記撮像倍率を変化させず、前記被写体距離LがLthよりも大きい距離範囲にある場合には、前記操作量に応じて、前記撮像倍率を変化させてもよい。
このようにすれば、距離閾値Lthを用いて、撮像倍率の変化を禁止するモードと、撮像倍率を可変に設定できるモードとを実現すること等が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記撮像倍率変更部は、前記被写体距離Lが、Lthから第2の距離閾値Lth2(Lth2>Lth)の距離範囲にある場合には、撮像倍率の変化量を第2の変化量に設定するとともに、前記被写体距離Lが、第2の距離閾値Lth2から第3の距離閾値Lth3(Lth3>Lth2)の距離範囲にある場合には、撮像倍率の変化量を第2の変化量よりも大きい第3の変化量に設定してもよい。
このようにすれば、撮像倍率を可変に設定できるモードの中でも、複数の撮像倍率の変化量を設定すること等が可能になり、より柔軟な操作性を実現できる。
また、本発明の一態様では、前記距離閾値Lthを設定する距離閾値設定部と、前記距離閾値Lthを調整するための調整画面を表示する表示部と、を含み、前記距離閾値設定部は、前記調整画面に応じて前記操作者が入力した調整情報に基づいて、前記距離閾値Lthを設定してもよい。
このようにすれば、表示部に操作者に対して調整情報の入力を求める調整画面を表示した上で、調整画面に応じて操作者が入力した調整情報に基づいて、距離閾値Lthを設定することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記距離閾値Lthを設定する距離閾値設定部と、モーションセンサからのセンサ情報であるモーション情報を取得するセンサ情報取得部と、を含み、前記距離閾値設定部は、前記モーション情報に基づいて、前記距離閾値Lthを設定してもよい。
このようにすれば、モーションセンサからのモーション情報に基づいて、距離閾値Lthを設定することが可能になる。よって、直感的な操作により距離閾値を設定すること等ができる。
また、本発明の一態様では、前記距離閾値Lthを調整するための調整画面を表示する表示部を含み、前記センサ情報取得部は、前記調整画面に応じて、前記操作者が行ったモーションに基づいて、前記モーション情報を取得し、前記距離閾値設定部は、前記モーション情報に基づいて、前記距離閾値Lthを設定してもよい。
このようにすれば、操作者に対してモーションの実行を求める調整画面を表示した上で、調整画面に応じて操作者が行ったモーションに基づいて距離閾値Lthを設定することが可能になる。よって、直感的な操作による距離閾値Lthの設定を、明示的に操作者に指示すること等ができる。
また、本発明の一態様では、前記光学系は、オートフォーカスの制御を行うオートフォーカス制御部を含み、前記被写体距離情報取得部は、前記オートフォーカス制御部におけるオートフォーカス調整情報に基づいて、前記被写体距離情報を取得してもよい。
このようにすれば、オートフォーカスの機能に基づいて被写体距離情報を取得することが可能になる。
また、本発明の一態様では、測距センサからのセンサ情報である距離情報を取得するセンサ情報取得部を含み、前記被写体距離情報取得部は、前記センサ情報取得部により取得された前記距離情報に基づいて、前記被写体距離情報を取得してもよい。
このようにすれば、測距センサによる測距という直接的な手法で、被写体距離情報を取得することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記被写体距離情報取得部は、前記撮像部により撮像された撮像画像における被写体像のサイズの変化量に基づいて、前記被写体距離情報を取得してもよい。
このようにすれば、撮像画像における被写体像のサイズの変化量に基づいて、被写体距離情報を取得することが可能になる。よって、オートフォーカス機能やセンサ等がなくとも、被写体距離情報を取得すること等ができる。
また、本発明の一態様では、前記被写体距離情報取得部は、第1の被写体距離での撮像画像における被写体像の第1の特徴点情報を取得するとともに、第2の被写体距離での撮像画像における被写体像の第2の特徴点情報を取得し、取得した第1の特徴点情報と第2の特徴点情報から被写体変化量を求め、前記被写体変化量に基づいて、前記被写体距離情報を取得してもよい。
このようにすれば、第1の特徴点情報及び第2の特徴点情報に基づいて被写体距離情報を取得することが可能になる。よって、2つの異なる画像における特徴点情報の変化量を取得できれば、被写体距離情報を取得すること等ができることになる。
また、本発明の一態様では、前記撮像倍率変更部は、第1の被写体距離での撮像画像における被写体像の第1の特徴点情報を取得するとともに、第2の被写体距離での撮像画像における被写体像の第2の特徴点情報を取得し、取得した第1の特徴点情報と第2の特徴点情報から被写体変化量Hを求め、前記被写体変化量Hと変化量閾値Hthとの比較を行い、前記被写体変化量Hが前記変化量閾値Hthよりも大きい場合には、撮像倍率の変化を不可とする倍率変化不可モードに設定し、前記被写体変化量Hが前記変化量閾値Hthよりも小さい場合には、撮像倍率を可変とする倍率可変モードに設定してもよい。
これにより、被写体変化量Hと変化量閾値Hthとの比較に基づいて、倍率変化不可モードと倍率可変モードとを設定することが可能になる。よって、被写体距離情報を求める必要がないため、処理を簡単にすること等ができる。
また、本発明の一態様では、モーションセンサからのセンサ情報であるモーション情報を取得するセンサ情報取得部を含み、前記撮像倍率変更部は、前記センサ情報取得部が取得した前記モーション情報に基づいて、前記操作者の前記操作量を取得してもよい。
これにより、モーションセンサからのモーション情報に基づいて、操作者の操作量(例えばズーム操作によるズーム量に対応する)を取得することが可能になる。よって、直感的な手法で撮像装置を操作すること等ができる。
また、本発明の一態様では、前記撮像倍率変更部は、前記光学系の制御により、前記撮像倍率の変化量を調整してもよい。
これにより、光学ズームのズーム量を調整することで、撮像倍率の変化量を調整することが可能になる。
また、本発明の他の態様は、被写体からの光学的信号を集光する光学系と、前記光学系からの前記光学的信号を電気信号に変換して撮像画像を生成する撮像素子とを有する撮像部と、前記撮像部により撮像された撮像画像を表示する表示部と、前記撮像部から前記被写体までの距離をあらわす被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部と、前記表示部に表示する撮像画像の表示倍率を変更する表示倍率変更部と、を含み、前記表示倍率変更部は、前記被写体距離情報に基づいて、ズーム操作に対する前記表示倍率の変化量を調整する撮像装置に関係する。
本発明の他の態様では、被写体距離情報を取得し、被写体距離情報によって表される被写体距離に基づいて操作者の操作量に対する表示倍率の変化量を調整する。これにより、表示倍率の変化をズームにより実現するケースにおいては、被写体距離に応じて、ズーム禁止モードを設定したりズーム可変モードを設定すること等が可能になり、ユーザにとって使いやすい撮像装置を実現すること等ができる。
また、本発明の一態様では、前記表示倍率変更部は、前記光学系の制御により、前記表示倍率の変化量を調整してもよい。
これにより、光学ズームのズーム量を調整することで、表示倍率の変化量を調整することが可能になる。
また、本発明の一態様では、前記表示倍率変更部は、前記表示部が表示する撮像画像のサイズを変更することで、前記表示倍率の変化量を調整してもよい。
これにより、電子ズーム(デジタルズーム)のズーム量を調整することで、表示倍率の変化量を調整することが可能になる。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.本実施形態の手法
まず、本実施形態の手法について説明する。特許文献1に開示されているように、撮影者と撮像装置との間の距離に応じてズーム倍率を変更する手法がある。この手法では、撮像装置を押し出す、もしくは、手前に引くという直感的な動作でズーム操作を実現できる(以下、この方式を適宜スマートズームと表記する)。
しかし、図1(A)に示したように、撮像装置と被写体との距離(以下、適宜被写体距離と表記する)が近い場合、スマートズームでは、ズーム操作を十分に行えないという問題が生じる。つまり、腕の長さを50cmとすると、50cm押し出す動作が最大倍率を実現する操作に相当する。しかし被写体距離が例えば20cmしかないような場合には、ズーム動作が途中までしか行われないことになり、ユーザの意図するズーム操作が行えず好ましくない。
また、スマートズームか、通常のズームレバーによるズームかにかかわらず、被写体距離が近い場合にはズーム動作を正確に(ユーザの意図通りに)行うこと自体が難しいという問題がある。つまり、被写体距離が近いということは、撮像画像に占める被写体の割合が大きい(被写体のサイズが大きい)ということであり、この時にズーム操作を行うと、わずかなズームであっても、撮像画像における被写体像のサイズや位置は大きく変化することになる。この場合、微調整を正確に行うことは困難であり、むしろズーム操作は行わず、撮像装置自体の位置を変更することで微調整を行う方が好ましいとも考えられる。
さらに、スマートズームの場合には、被写体距離が小さい場合に、撮像装置自体の移動による微調整を試みようとすると、撮像装置の移動がズーム操作であると判断されてしまい、ズーム処理が行われてしまう。そのため、却ってユーザにとって直感的でない動作が行われてしまう可能性がある。
そこで本出願人は、被写体距離に応じて、ズーム操作を行うか否かを決定する手法(広義には被写体距離に応じてズーム倍率の変化量を調整する手法)を提案する。
具体的には図1(A)のように、被写体距離が近い(例えば距離閾値を設定しておき、設定した距離閾値よりも小さい)場合には、ズーム操作が行われてもズームせず、図1(B)のように、被写体距離が遠い場合には、ズーム操作に対応してズームを行う。
このようにすることで、被写体距離が近い場合にはズーム操作を行わず、被写体のサイズ、位置の微調整を容易にし、またスマートズーム特有の問題(ズームが途中までしかできない、動作が直感的でなくなる)も解決することが可能になる。
以下、第1の実施形態では、通常のズームレバーを用いてズームを行う撮像装置について説明し、第2の実施形態においてスマートズームを採用した撮像装置について説明する。
また、被写体距離情報の取得手法については、第1、第2の実施形態ではオートフォーカスに基づく手法を説明し、第3の実施形態で測距センサを用いる手法を説明する。また、第4の実施形態では撮像画像に基づいて被写体距離を取得する手法を説明する。
2.第1の実施形態
以下に説明するカメラは光学的な画像情報を電気信号に変換し、電子的に記録媒体に記録する装置であって、例えばデジタルスチルカメラがこれに含まれる。以下、本発明の第1の実施形態を図2〜図6を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係る撮像装置の概略的構成を説明するブロック図である。撮像装置は、撮像部115と、画像処理部130と、I/F部140と、記憶部150と、処理部160と、レンズ駆動モータ(ズームモータ170、AFモータ172)と、撮像倍率変更部180と、オートフォーカス制御部182と、表示部190と、ズームレバー204とを含んでいる。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
なお、図示していないが撮像装置には、フラッシュ機構等の一般の撮像装置(例えばデジタルカメラ)に装備される機器が設けられていてもよい。
撮像部115は、撮影レンズ110(光学系)と、撮像素子120(画像センサー)とを含んでいる。
撮影レンズ110(光学系)は、CCDあるいはCMOSイメージセンサで構成される撮像素子120の撮像面上に被写体像を形成する焦点距離可変のズームレンズである。本明細書中では、撮像素子120は内部にCDS、A/D変換等の処理ブロックを有してディジタルの画像信号を出力可能なCMOSイメージセンサであるものとして説明をする。
撮像素子120から出力されるディジタルの画像信号は、記憶部150に一時的に保管される。記憶部150は、画像処理部130が画像処理を行う際のバッファメモリとしても用いられるので、書き込み・読み出しの速度が速いことが望ましく、例えばDRAM、SRAM等で構成することが可能である。記憶部150へは、システムバスを介して撮像素子120、画像処理部130、処理部160がアクセス可能に構成される。記憶部150は、上述した構成要素からのメモリアクセス要求を調停する機能を有する。
画像処理部130は、特定用途向けの集積回路(ASIC)等で構成することが可能である。この画像処理部130は、撮像素子120から出力されて記憶部150に一時的に保管されたディジタルの画像信号に同時化(デモザイク処理)、ホワイトバランス調整、階調・レベル補正、アンシャープマスク、シェーディング補正等の処理をしてディジタルの画像データを生成する。
画像処理部130は、電子ズーム処理部132と、前処理部134と、画像圧縮部136とを備えている。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
電子ズーム処理部132は画像信号の画素数を変換するための信号処理を行う。画素間の補完、間引きを行うことで電子的に画像の拡大、縮小を行い、これにより電子ズーム機能を実現する。
前処理部134は、撮像素子120からのディジタル画像信号を受け、ホワイトバランス補正、ガンマ補正、キズ補正等の前処理を行う。
画像圧縮部136はJPEGによる画像圧縮を行う。なお画像圧縮の方法はJPEGに限られない。画像圧縮部136により圧縮された画像は記憶部150に格納される。または、I/F部140を介して記憶媒体(不図示)に記録されてもよい。この記憶媒体としては様々なものを用いることが可能である。一例として、記憶媒体はフラッシュメモリで、撮像装置100に内蔵されるものであってもよいし、撮像装置100に対して着脱可能に構成されるものであってもよい。
処理部160は、撮像装置を動作させるための種々の処理を行う。特に、距離閾値の設定を行ったり、被写体距離情報を取得してズーム処理の可否を判定したりする。また、自動露光に係る測光、露光量演算等の一連の動作、フラッシュユニット用メインコンデンサの充電、フラッシュの発光量調節、撮影者による撮影モードの設定操作受付等の撮像装置の統括制御を行う。
処理部160は、被写体距離情報取得部162と、距離閾値設定部164を含む。なお、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
被写体距離情報取得部162は、撮像装置から被写体までの距離を表す情報である被写体距離情報を取得する。本実施形態においては、オートフォーカスの機能を用いて、被写体距離情報を取得する。具体的には、例えばコントラストオートフォーカスであれば、山登り法等を用いて、複数回画像を読み込んだ上で、コントラストが最大になったところを被写体距離情報とすればよい。
距離閾値設定部164は、距離閾値Lthを設定する。ここで距離閾値とは、ズーム操作を行うか否かの判定の基準となる被写体距離を表す。つまり、被写体距離情報により表される被写体距離が距離閾値よりも小さい場合には、ズーム操作を行わず、被写体距離が距離閾値よりも大きい場合には、ズーム操作を行うことになる。距離閾値は、例えばユーザの腕の長さに基づいて設定され、具体的には後述するように、キャリブレーション操作等により設定される。
レンズ駆動モータは、AFモータ172やズームモータ170から構成される。ズームモータ170は、適切な画角になるように撮影レンズ110の位置を調整する。また、AFモータ172は画角調整の終了後に、被写体に対して自動的にフォーカスをあわせるAF(オートフォーカス)を実行する。具体的にはズームモータ170と同様に撮影レンズ110の位置を調整する。
撮像倍率変更部180は、撮像部115での画角調整(ズーム操作)を行う。具体的には、ズームレバー204からのズーム量情報に基づいて、適切な画角を算出し、画角調整信号をズームモータ170に出力して、撮像部115での画角調整を実行する。ただし、被写体距離情報取得部162からの被写体距離情報と、距離閾値設定部164からの距離閾値との関係によっては(前述したように被写体距離が距離閾値よりも小さい場合には)画角調整は行われない。
表示部190は、例えば液晶表示装置等であり、各種の画像を表示する。
ズームレバー204は通常のデジタルカメラに設けられるものと同様であり、撮像装置の表面に設けられ、ユーザに操作に基づいてズーム量情報を処理部160に出力する。
次に、距離閾値の設定方法について説明する。距離閾値とは前述したように、ズーム処理を行うか否かの基準となる距離である。本実施形態は、ズームレバーを用いてズーム操作を行うため、ズーム操作では微調整が難しい距離という観点から設定を行う。
距離閾値の設定方法には幾つかのパターンが考えられる。1つには、固定値を設定してしまう手法がある。例えば50cmを一律に距離閾値とするような手法である。しかし、ズーム処理をしてほしくない範囲(微調整が難しい範囲)とはユーザによって異なるものであり、一律に設定してしまう方法には問題がある。
そこで、ユーザごとにズームしてほしくない距離を設定すればよい。例えば、図3に示すようなズーム禁止領域を設定するための画面を、表示部190に表示して、ユーザに入力を指示することが考えられる。
被写体距離については、上述したようにオートフォーカス制御部182におけるオートフォーカス調整情報に基づいて取得する。
距離閾値Lthと被写体距離(被写体距離情報により表される距離)が取得されたら、図4に示すように、ズーム操作における最大倍率を設定する。図4では、被写体距離がLthより小さい場合には最大倍率が1倍、つまりズーム処理が行われない状態に設定される。また、被写体距離がLthより大きい場合には、最大倍率がK倍(K>1)、つまり、ズーム処理が行われる状態に設定される。
なお、被写体距離がLthより大きい場合には、すべて最大倍率をK倍として説明したが、これに限定されるものではない。図5に示すように、第2の距離閾値としてLth2(>Lth)を設定して、Lth2と被写体距離との大小に基づいて、最大ズーム倍率を変更してもよい。
次に、本実施形態の処理の詳細を、フローチャートを用いて説明する。図6は、本実施形態におけるズーム処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理が開始されると、まず、電源が立ち上がり、撮像部のズーム倍率は最大広角に設定される(S301)。なお、ズーム倍率の初期値は他の値でもよく、ユーザが設定した値でもよい。
次に、最大ズーム倍率可変モード(本実施形態の提案手法)を用いるか否かの判定が行われ(S302)、用いられない場合には通常撮影が行われる(S303)。
本実施形態の手法が用いられる場合には、まず、最大ズーム倍率フラグが0に設定される(S304)。ここで、最大ズーム倍率フラグとは、最大ズーム倍率が設定済みか否かを表すフラグであり、0の場合は最大ズーム倍率が未設定であることを表し、1の場合は設定済みであることを表す。
次に、撮像素子から画像を取り込み(S305)、合焦(オートフォーカスの制御)が行われ(S306)、AEやAWBの処理が行われた後(S307)、表示部190にライブ画像が表示される(S308)。
その後、最大ズーム倍率フラグのチェックが行われ(S309)、フラグが0、つまり最大ズーム倍率が未設定の場合は、設定処理が行われる。具体的にはまず、被写体距離が算出される(S310)。これは本実施形態においては、上述したようにオートフォーカス調整情報(S306において取得)に基づいて行われる。次に、図3で示した入力画面に基づいて距離閾値が設定され(S311)、被写体距離と距離閾値とから最大ズーム倍率が設定される(S312)。最大ズーム倍率が設定されたので、最大ズーム倍率フラグが1に設定される(S313)。
そして、ズームレバーが操作されているかのチェックを行い(S314)、操作されている場合はズーム処理に移行する。具体的には、電子ズーム処理部で画像を拡大又は縮小する電子ズーム処理が行われ(S315)、表示部190に電子ズーム処理が行われた画像を表示する(S316)。その後、ズーム位置を記憶した上で(S317)、撮像倍率変更部180で光学ズーム制御を行い、記憶したズーム位置に基づいて光学系を制御する(S318)。
ここでは、電子ズーム(デジタルズーム)処理後、光学ズームを追随させるものとしたが、これに限定されるものではない。最初から光学ズームのみ、もしくはデジタルズームのみでズーム処理を行ってもかまわない。
ズーム処理が行われた場合は、S305に戻り、再度、画像取り込み、AF、AE、AWBの処理が行われ、表示部190にライブ画像が表示される(S305〜S308)。ただし、S309での判定では、最大ズーム倍率フラグが1になっているため、S310〜S313の処理はスキップされ、ズームレバー操作の判定が行われることになる(S314)。
また、S314において、ズームレバーが操作されていないと判定された場合は、次にシャッターが押されたか否かの判定が行われ(S319)、押された場合には画像を記録し処理を終了する(S320)。押されなかった場合には、別の被写体の撮影に移行したものと判定し、再度S302に戻り、最大ズーム倍率可変モードか否かの判定が行われる。
以上の本実施形態では、撮像装置は、図2に示すように光学系110と撮像素子120とを有する撮像部115を含む。また、同様に図2に示すように撮像部115から被写体までの距離を表す被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部162と、操作者の操作する操作量に応じて撮像部115の撮像倍率を変更する撮像倍率変更部180を含む。そして、撮像倍率変更部180は、被写体距離情報に基づいて、操作量に対する撮像倍率の変化量を調整する。
これにより、被写体距離情報に基づいて、操作倍率の変化量を調整する撮像装置を実現することができる。よって、例えば図4に示すように、被写体距離が距離閾値Lthより小さい場合には最大ズーム倍率を1倍に設定し、被写体距離がLthより大きい場合には最大ズーム倍率をK倍(K>1)に設定すること等が可能になる。このようにすることで、撮像装置から被写体までの距離が近すぎて、ズーム操作による微調整が困難である場合には、ズーム操作を行わない等の処理が可能になる。その場合は、撮像装置自体を被写体に近づけたり遠ざけたりすることで微調整を行うことになる。よって、正確かつ、直感的に構図(画角)を調整することが可能になる。
また、撮像倍率変更部180は、上述したとおり、図4のように被写体距離がLthより小さい場合には1倍、Lthより大きい場合にはK倍に、最大ズーム倍率を設定してもよい。
これにより、ズーム禁止領域と、ズーム可能領域とを設定することが可能になる。本実施形態においては、上述したように、ズーム操作による微調整が容易か否かという観点から、ズームの可否を決定することができる。なお、Lthは上述の観点によるものに限定されず、自由に設定することが可能である。
また、撮像倍率変更部180は、図5に示したように、被写体距離がLthからLth2の距離範囲にある場合には、撮像倍率の変化量を第2の変化量に設定するとともに、被写体距離がLth2からLth3の距離範囲にある場合には、撮像倍率の変化量を第3の変化量に設定してもよい。
これにより、被写体距離が第1の距離閾値Lthよりも大きい場合、つまり、ズーム可能領域にある場合にも、ズーム可能領域を複数に分割し、複数の最大ズーム倍率を設定することが可能になる。よってズーム倍率の変化量を、図4のケースに比べてより柔軟に設定することができる。
また、撮像装置は、図2に示すように距離閾値設定部164と、表示部190を含み、表示部190は、距離閾値Lthを調整するための調整画面を表示してもよい。そして、距離閾値設定部164は、調整画面に基づいてユーザから入力された情報に応じて、距離閾値Lthを設定する。
これにより、図3に示したように、ユーザに対して距離閾値の調整を求める調整画面を表示することが可能になる。図3の例でいえば、直接数値を入力させ、入力された数値を距離閾値とする。
また、撮像装置は、図2に示すようにオートフォーカスの制御を行うオートフォーカス制御部182を含み、被写体距離情報取得部162は、オートフォーカス制御部182におけるオートフォーカス調整情報に基づいて被写体距離情報を取得する。
これにより、オートフォーカス調整情報に基づいて、被写体距離情報を取得することが可能になる。具体的には、例えばオートフォーカスを行う際のコントラストに基づいて、被写体距離情報を取得することが考えられる。例えば山登り法等を用いて、焦点が合っている位置を探すことで、被写体距離情報が求められる。
また、撮像倍率変更部180は、光学系110の制御により、撮像倍率の変化量を調整する。
これにより、光学ズームを用いて撮像倍率の変化量を調整することが可能になる。実際には、ズーム倍率の変化量を調整する際のズームモータの駆動量を調整する。ある操作量のズーム操作が行われたときに、ズームモータの駆動量を多くすれば、ズーム倍率の変化量が大きくなり、駆動量を小さく(あるいは0に)すれば、ズーム倍率の変化量を小さく(あるいは0に)できる。
また、本実施形態は、光学系110と撮像素子120を有する撮像部115と、表示部190と、被写体距離情報取得部162と、表示部190に表示する撮像画像の表示倍率を変更する表示倍率変更部とを含む撮像装置にも適用できる。
ここで、表示倍率変更部は、例えば図2における、撮像倍率変更部180と電子ズーム処理部132に対応する。なお、表示部190に表示される撮像画像の表示倍率を変更するものであれば、ズーム以外の手法であってもかまわない。
これにより、被写体距離情報に基づいて、操作倍率の変化量を調整する撮像装置を実現することができ、直感的な操作が可能になる。
また、表示倍率変更部は、光学系110の制御により、表示倍率の変化量を調整してもよい。そして、表示部190が表示する撮像画像のサイズを変更することで表示倍率の変化量を調整してもよい。
これにより、光学ズーム及び電子ズームによって表示倍率の変化量を調整することが可能になる。光学ズームに関しては上述したとおり、ズームモータの駆動量を調整すればよい。また、電子ズームに関しては、ある操作量のズーム操作が行われたときに、サイズを大きく変更すれば、表示倍率の変化量を大きくでき、サイズを小さく変更すれば、表示倍率の変化量を小さくできる。
3.第2の実施形態
次に第2の実施形態について、図7〜図13を用いて説明する。本実施形態は、例として特許文献1のように撮像装置を光軸方向に移動することでズーム倍率が変化する仕様の撮像装置とする。具体的には、図7に示すように、撮影者から撮像装置までの距離が小さい場合にはWide(ズーム倍率小)であり、距離が大きい場合にはTele(ズーム倍率大)となる。
図8は、第2の実施形態に係る撮像装置の概略的構成を説明するブロック図である。撮像装置は、図2のズームレバー204がなくなった構成になっている。また、モーションセンサ200及びセンサ情報取得部166が追加された構成になっており、撮像装置を光軸方向に移動することでズーム位置が変化する仕様の撮像装置となっている。
センサ情報取得部166は、センサからのセンサ情報を取得する。具体的には本実施形態においては、モーションセンサ200からのモーション情報を取得する。例えばモーションセンサが加速度センサであった場合には、加速度情報を取得する。
次に、モーションセンサ200について説明する。図9はモーションセンサ200の一例である加速度センサでの平面図である。
この加速度センサは、X軸、Y軸及びZ軸方向の角速度を検出し、その検出した角速度に対応した電圧信号を出力するもので、ピエゾ抵抗RX1〜RX4、RY1〜RY4、RZ1〜RZ4を有している。尚、これらのピエゾ抵抗RX1〜RX4、RY1〜RY4、RZ1〜RZ4は、それぞれブリッジに構成されている。
ここで、X軸方向からのみ加速度センサに加速度が加わった場合には、全てのピエゾ抵抗RX1〜RX4、RY1〜RY4、RZ1〜RZ4は引張応力を受け、ピエゾ抵抗RX1、RX3の抵抗値が減少し、他のピエゾ抵抗の抵抗値は増加する。これにより、X軸方向の加速度を検出するブリッジからのみ出力が得られ、Y軸方向、Z軸方向の加速度を検出するブリッジの出力は0となる。
同様に、Y軸方向又はZ軸方向からのみ加速度が加わった場合には、Y軸方向又はZ軸方向の加速度を検出するブリッジの出力のみ得られ、他の2つのブリッジの出力は0となる。従って、この加速度センサは、3軸方向の加速度をそれぞれ独立して検出することができる。
なお、モーションセンサは、加速度センサであっても、ジャイロセンサであっても、地磁気センサであっても、気圧、水圧等の圧力センサであっても、GPSや携帯電話、無線LAN、Bluetooth、PHS、RFID(無線タグ)等無線による位置検出センサであっても、複数の組合せであっても良い。
なお、被写体距離情報をオートフォーカス制御部182のオートフォーカス調整情報から取得する点は、第1の実施形態と同様である。
次に、距離閾値Lthを設定する手法について説明する。本実施形態では、腕を伸ばす動作がズーム操作に対応する。このとき、腕を伸ばしきれないほど近くにある被写体に対しては、スマートズームを行うことは適当ではない。よって、本実施形態においては、距離閾値Lthは腕を伸ばしきれるか否かを表す距離、すなわち腕の長さを設定すればよい。
本実施形態では、第1の実施形態で用いた直接入力の他に、キャリブレーションも併用する。直接入力は、図11(A)に示すように、腕の長さを入力する画面を表示部190に表示し、ユーザに入力を任せる手法である。キャリブレーションは、上述したモーションセンサを用いて、キャリブレーションを行い腕の長さを設定する手法である。直接入力を用いるか、キャリブレーションを用いるかは図10に示すような入力画面を表示部190に表示することでユーザが選択する。
キャリブレーションについて詳細に説明する。図10においてキャリブレーションが選択されると、次に図11(B)に示すような、腕を伸ばすように指示する調整画面が表示部190に表示される。図11(B)の調整画面に従いユーザが腕を伸ばすと、モーションセンサ200がモーション(例えば加速度センサであれば加速度)を検出し、移動距離(=腕の長さ)を取得する。場合によっては、数回腕を伸ばす動作を繰り返すように指示し、取得したい移動距離の平均等を求めることで、距離閾値を設定してもよい。
直接入力とキャリブレーションにはそれぞれ利点がある。まず、直接入力ではセンサ等を用いないためセンサ誤差等の影響を考慮しなくてよくなる。また、キャリブレーションでは、自分の腕の長さ(もしくはフルズームに対応する伸縮の距離)を正確に知らなくても、直感的な動作により設定が可能になる。
次に、距離閾値Lthとズーム倍率の変化率について、図12(A)を用いて説明する。本実施形態では、上述したように撮像装置の光軸方向への移動がズーム操作に対応するため、撮像装置の移動距離とズーム倍率との関係を設定する必要がある。これは例えば、0cmの移動ではズーム倍率が1倍、10cmの移動で2倍、20cmの移動で3倍、といったような関係である。
図4で示したように、例えば被写体距離がLthより小さい場合は最大ズーム倍率が1倍(ズーム不可)であり、被写体距離がLthより大きい場合には最大ズーム倍率がK倍であるようなケースを考える。被写体距離がLthより大きい場合には、ある移動距離に対してK倍のズームを対応づける必要がある。
そこで、本実施形態では、図12(A)に示すような関係を設定する。つまり、移動距離が0cmである場合は1倍(ズームしない)であり、移動距離がLthである場合にK倍に設定する。その間は直線的に変化するものとする。
これは、距離閾値Lthが、第1の実施形態で説明したように、撮影者の腕の長さに対応する距離であることによる。つまり、Lthとは撮影者が撮像装置を移動させることができる最大距離に相当するものであるため、最大の距離だけ移動させたとき(腕を伸ばしきったとき)に最大ズーム倍率(ここではK倍)になるように設定すればよい。このようにすることで、撮影者が実現可能な、撮像装置の移動距離に対して、最大ズーム倍率を設定することが可能になる。
なお、撮像装置の移動距離とズーム倍率の変化率の関係は図12(A)に限定されるものではない。例えば図12(B)のように設定してもよい。図12(B)のように、移動距離が小さい範囲ではズームを行わないように設定する。これは微少な移動はユーザの意図しない手ぶれ等の可能性があるためである。手ぶれ等による移動でズーム操作が行われてしまっては、ユーザにとって不都合であると考えられるため、所与の閾値(図12(B)ではLth3)より小さい移動に関してはズーム操作を行わない。
また、撮影者によっては腕を最大まで伸ばしきることが困難であったり、疲労を感じる等の理由から行いたくないと考えたりすることも想定される。そのような場合には、Lthよりも小さい所与の閾値(図12(B)ではLth4)において最大ズーム倍率を実現するように設定する。このようにすることで、腕を最大まで伸ばさなくとも、最大ズームを実現することが可能になる。
なお、以上の説明ではズーム倍率は撮像装置の移動距離に対して直線的、連続的に変化するものとしたが、これに限定されるものではない。曲線的に変化してもよいし、段階的に変化してもよい。
次に、本実施形態の処理の詳細を、フローチャートを用いて説明する。図6は、本実施形態におけるズーム処理の詳細を示すフローチャートである。
図6のS314が、ズームレバーの操作ではなく、撮像装置の光軸方向への移動判定に対応する点以外は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、S311における距離閾値設定処理の詳細について、図13のフローチャートを用いて説明する。
この処理が開始されると、まず図10のような画面を表示し、直接入力モードか、キャリブレーションモードかをユーザに選択させる(S401)。直接入力モードが選択された場合には、図11(A)に示すような腕の長さを入力する画面が起動され(S402)、ユーザからの腕の長さの入力を受け付ける(S403)。そして、入力された腕の長さを距離閾値に設定する(S404)。
また、キャリブレーションモードが選択された場合には、まず変数nを0に設定する(S405)。ここでnはキャリブレーションのための動作を行った回数を表す。次に、モーションセンサを起動し(S406)、図11(B)に示すような、ユーザに動作を指示する画面を起動する(S407)。ユーザによる動作をモーションとして検出し(S408)、モーションに伴う撮像装置の移動距離を測定し、測距結果を保存する(S409)。そしてnを1増やして(S410)、nがk以上かの判定を行う(S411)。ここでkは繰り返し動作を行う回数を表す。nがkより小さい場合には、再度S407に戻って、ユーザのモーションを検出する。
nがk以上になったら(実際にはn=kとなったら)、ループを外れてS412に移行する。S412では、k回の測距結果の平均値を算出し、算出した平均値を距離閾値に設定する(S413)。
以上の本実施形態では、撮像装置は、図8に示すように距離閾値Lthを設定する距離閾値設定部164と、モーションセンサからのセンサ情報であるモーション情報を取得するセンサ情報取得部166を含んでもよい。そして、距離閾値設定部164は、モーション情報に基づいて距離閾値Lthを設定してもよい。
これにより、モーションセンサからのセンサ情報を用いて、距離閾値Lthを設定することが可能になる。よって、実際の使用を想定した距離情報を距離閾値に設定することが可能になる。つまり、スマートズームの例でいえば、腕を伸ばしきれるか否かが距離閾値設定の1つの基準になることは上述したとおりであるが、モーションセンサにより腕を伸ばしきる動作を認識し、その動作に基づいて距離閾値を設定すれば、ユーザごとの体格差を考慮した上で、「腕を伸ばしきったときの距離」を直接的に距離閾値に設定できることになる。
また、撮像装置は、図8に示すように距離閾値Lthを調整するための調整画面を表示する表示部190を含む。そして、センサ情報取得部166は、調整画面に応じて操作者が行ったモーションに基づいて、モーション情報を取得し、距離閾値設定部164は、モーション情報に基づいて距離閾値Lthを設定する。
これにより、図11(B)を用いて上述したように、ユーザに対してモーションを行うように指示し、指示に従ってユーザが行ったモーションに基づいて距離閾値を設定することが可能になる。
また、撮像装置は、図8に示したようにモーションセンサ200及びモーションセンサからのセンサ情報であるモーション情報を取得するセンサ情報取得部166を含む。そして、モーション情報に基づいて、操作者が操作する操作量を取得する。
これにより、スマートズームを実現することが可能になる。具体的には例えば、モーションセンサからのモーション情報に基づいて、撮像装置が撮像素子の光軸方向に移動しているかどうかを検出し、移動が検出された場合には移動量に応じてズーム操作を行う。
4.第3の実施形態
次に第3の実施形態について、図14を用いて説明する。本実施形態は、例として第2の実施形態のように撮像装置を光軸方向に移動することでズーム倍率が変化する仕様の撮像装置とする。なお、第1の実施形態のように、ズームレバーを用いてズーム倍率を変更する仕様であってもよい。
図14は、第3の実施形態に係る撮像装置の概略的構成を説明するブロック図である。撮像装置は、図8に測距センサ202を追加した構成になっており、測距センサを用いて被写体距離を取得する。
第1の実施形態及び第2の実施形態ではフォーカスレンズの位置で距離を算出していたが、本実施例では赤外線アクティブセンサ等の測距センサ手段を用いて距離を求め、その距離情報を使ってズームの変化率を変更する倍率変化率を変更する。
このようにすることで、AF機能のないカメラでも被写体距離を取得することが可能になる。
以上の本実施形態では、図14に示すように測距センサ202からのセンサ情報である距離情報を取得するセンサ情報取得部166を含む。そして被写体距離情報取得部162は、距離情報に基づいて被写体距離情報を取得する。
これにより、測距センサを用いて被写体距離情報を取得することが可能になる。センサを用いて直接的に距離を求めることが可能になり、モーションセンサに比べて距離情報の精度を向上させることも可能になる。
5.第4の実施形態
次に第4の実施形態について、図15〜図20を用いて説明する。本実施形態は、例として第2の実施形態のように撮像装置を光軸方向に移動することでズーム倍率が変化する仕様の撮像装置とする。なお、第1の実施形態のように、ズームレバーを用いてズーム倍率を変更する仕様であってもよい。
図15は、第4の実施形態に係る撮像装置の概略的構成を説明するブロック図である。撮像装置は、図8の被写体距離情報取得部162がなくなり、画像処理部130に被写体距離情報取得部138を追加した構成になっており、画像情報を用いて被写体距離を取得する。
図16(A)、図16(B)は被写体の距離によるズームのワイド端とテレ端での被写体像のサイズの違いを示している。近距離の場合は撮像素子上の変化量(移動量)が大きく、遠距離の場合は小さい(図16(A)、図16(B)における点線)。
そこで、ズーム倍率の違う2枚の画像に基づいて、被写体距離を算出して、その距離情報を使ってズームの変化率を変更する倍率変化率を変更する。
次に、本実施形態の処理の詳細を、フローチャートを用いて説明する。図17〜図20は、本実施形態におけるズーム処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理が開始されると、まず、最大ズーム倍率可変モード(本実施形態の提案手法)を用いるか否かの判定が行われ(S501)、用いられない場合には通常撮影が行われる(S502)。
本実施形態の手法が用いられる場合には、まず、フラグ(撮像装置の移動に対してどのような処理を行うかを表すフラグ)の値を0に設定する(S503)。そして、撮像素子から画像を取り込み、画像Aとして(S504)、画像Aから特徴点(通常、複数の点)を抽出する(S505)。
次に、撮像装置が光軸方向へ移動しているか否かの判定が行われる(S506)。移動していない場合には、シャッターが押されたかの判定が行われ(S507)、押されていない場合にはS504に戻り、再度画像が取り込まれる。シャッターが押された場合には画像Aを記憶部150に記録し(S508)、ズーム処理を終了する。
S506において、撮像装置が移動していると判定された場合には、撮像装置の移動距離を算出する(S509)。これは例えば、センサが加速度センサである場合には、センサ情報である加速度情報を2回積分することに相当する。
次に、フラグの判定を行い、フラグの値に応じて処理を変更する。まず初めには、S503においてフラグ=0に設定されているため、S511に移行することになる。フラグ=0とは、被写体距離取得モードであり、上述したように、ズーム倍率の異なる2枚の画像に基づいて被写体距離を算出する。被写体距離取得モードにおける処理が、図15に示した被写体距離情報取得部138で行われる処理にほぼ対応する。
S511の具体的な処理内容を、図18を用いて説明する。この処理が開始されると、まず、所与の距離だけ移動したところで画像を取り込み画像Bとする(S601)。そして画像Bに、特徴点Aに対応する特徴点である特徴点Bが存在するかの判定を行う(S602)。特徴点Bがない場合には、被写体距離を取得できないということであるため、表示部190に画像Bを表示して(S603)、被写体距離取得処理を終了する。
特徴点Bが存在する場合には、特徴点Aと特徴点Bの変化量を算出する(S604)。図16(B)に示したように、被写体距離が小さい場合には変化量が大きくなり、図16(A)に示したように、被写体距離が大きい場合には変化量が小さくなる。そこで、被写体距離が撮影者の腕の長さに相当する距離になるときの変化量を閾値に設定し、閾値と特徴点の変化量の比較を行う(S605)。特徴点の変化量が閾値よりも大きい場合には、被写体距離が近いと判断し、ズーム禁止モードを表す、フラグ値1を設定する(S606)。逆に変化量が閾値よりも小さい場合には、被写体距離が遠いと判断し、ズーム可能モードを表す、フラグ値2を設定する(S607)。
フラグ値の設定後は、再度図17のS509に戻り、撮像装置の移動距離を算出し、S510でフラグを判定する。フラグが1に設定されていた場合には、S512のズーム禁止モードに移行する。ズーム禁止モードでの処理について図19を用いて説明する。
この処理が開始されると、画像を取り込み、画像Cとする(S701)。上述したように、フラグ1はズーム禁止モードを表すため、撮像装置が移動していても(ズーム操作が行われていても)ズーム処理は行われない。そこで画像Cをそのまま表示部190に表示する(S702)。
その後、図17に戻り、撮像装置が静止しているか判定を行い(S514)、静止している場合には、シャッターが押されたかの判定を行う(S515)。シャッターが押された場合には画像(この場合画像C)を記憶部150に記憶し(S516)、ズーム処理を終了する。また、シャッターが押されなかった場合には、S509に戻る。S515において、撮像装置が静止していなかった場合にも、S509に戻ることになる。
S510において、フラグが2に設定されていた場合には、S513のズーム倍率可変モードに移行する。ズーム倍率可変モードでの処理について図20を用いて説明する。
この処理が開始されると、画像を取り込み、画像Cとする(S801)。フラグ2はズーム可能モードを表すため、撮像装置の移動距離に対応して、画像Cに対してズーム処理を施し、画像Dを取得する(S802)。そして画像Dを表示部190に表示する(S803)。その後、ズーム禁止モードと同様に図17のS514、S515で、静止の判定とシャッターレリーズの判定が行われる。静止し、かつ、シャッターが押された場合には画像(この場合画像D)を記録して(S516)ズーム処理を終了する。また、それ以外の場合にはS509に戻ることになる。
なお、以上の説明においては、所与の距離の移動に基づいて被写体距離を取得し、その後の撮像装置の移動をズーム操作としている。例えば、1回の腕を伸ばす動作が、50cmの移動に対応するとした場合、最初の10cmの移動で被写体距離を取得し、残りの40cmの移動でズーム操作を行っている。このようにすることで、1回の腕を伸ばす動作により、被写体距離の取得とズーム操作の両方を行うことが可能になる。
なお、被写体距離の取得及びズームの手法はこれに限定されるものではない。例えば、腕を伸ばす動作を2回行い、1回目で被写体距離を取得し、2回目でズーム操作を行ってもよい。このようにすることで、上述の10cmの移動で被写体距離を取得する場合に比べて、50cmの移動で被写体距離を取得するため、変化量の値が全体的に大きくなり、より正確に被写体距離の遠近を判定することが可能になる。
以上の本実施形態では、被写体距離情報取得部162は、撮像部115により撮像された撮像画像における、被写体像のサイズの変化量に基づいて、被写体距離情報を取得する。
具体的には、第1の被写体距離での撮像画像から第1の特徴点情報を抽出し、第2の被写体距離での撮像画像から第2の特徴点情報を抽出する。そして、第1の特徴点情報と第2の特徴点情報から、被写体変化量を求め、被写体変化量に基づいて被写体距離情報を取得する。
これにより、図16(A)、図16(B)に示したように、2つの異なる画像における被写体像の変化量に基づいて、被写体距離情報を取得することが可能になる。よって、オートフォーカスや測距センサ等を搭載していない撮像装置であっても、被写体距離情報を取得することができる。撮像装置には通常撮像部が設けられ、また、画像処理部も設けられていることがほとんどであるため、新規にセンサ等を追加することなく、被写体距離を求められる。
また、撮像倍率変更部180は、被写体変化量Hと変化量閾値Hthとの比較を行い、HがHthよりも大きい場合には、被写体距離が近いと判断し、倍率変化不可モードに設定する。また、HがHthよりも小さい場合には、被写体距離が遠いと判断し、倍率可変モードに設定する。
これにより、図18のフローチャートに示したように倍率変化不可モード(フラグ=1)と倍率可変モード(フラグ=2)とを設定することが可能になる。ここでは、上述したように被写体変化量から被写体距離情報を取得するのではなく、変化量閾値Hthとの比較から直接モード設定を行っているため、処理を簡単にすることができる。
以上、本発明を適用した4つの実施の形態1〜4およびその変形例について説明したが、本発明は、各実施の形態1〜4やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施の形態1〜4や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施の形態1〜4や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
100 撮像装置、110 撮影レンズ、115 撮像部、120 撮像素子、
130 画像処理部、132 電子ズーム処理部、134 前処理部、
136 画像圧縮部、138 被写体距離情報取得部、140 I/F部、
150 記憶部、160 処理部、162 被写体距離情報取得部、
164 距離閾値設定部、166 センサ情報取得部、170 ズームモータ、
172 AFモータ、180 撮像倍率変更部、182 オートフォーカス制御部、
190 表示部、200 モーションセンサ、202 測距センサ、
204 ズームレバー
130 画像処理部、132 電子ズーム処理部、134 前処理部、
136 画像圧縮部、138 被写体距離情報取得部、140 I/F部、
150 記憶部、160 処理部、162 被写体距離情報取得部、
164 距離閾値設定部、166 センサ情報取得部、170 ズームモータ、
172 AFモータ、180 撮像倍率変更部、182 オートフォーカス制御部、
190 表示部、200 モーションセンサ、202 測距センサ、
204 ズームレバー
Claims (16)
- 被写体からの光学的信号を集光する光学系と、前記光学系からの前記光学的信号を電気信号に変換して撮像画像を生成する撮像素子とを有する撮像部と、
前記撮像部から前記被写体までの距離をあらわす被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部と、
操作者の操作量に応じて前記撮像部が撮像する撮像倍率を変更する撮像倍率変更部と、
を含み、
前記撮像倍率変更部は、
前記被写体距離情報に基づいて、前記操作量に対する前記撮像倍率の変化量を調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1において、
前記撮像倍率変更部は、
前記被写体距離情報により表される被写体距離Lが、0から距離閾値Lthの距離範囲にある場合には、前記操作量が変化しても、前記撮像倍率を変化させず、
前記被写体距離Lが前記距離閾値Lthよりも大きい距離範囲にある場合には、前記操作量に応じて、前記撮像倍率を変化させることを特徴とする撮像装置。 - 請求項2において、
前記撮像倍率変更部は、
前記被写体距離Lが、前記距離閾値Lthから第2の距離閾値Lth2(Lth2>Lth)の距離範囲にある場合には、前記撮像倍率の変化量を第2の変化量に設定するとともに、
前記被写体距離Lが、前記第2の距離閾値Lth2から第3の距離閾値Lth3(Lth3>Lth2)の距離範囲にある場合には、前記撮像倍率の変化量を前記第2の変化量よりも大きい第3の変化量に設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2又は3において、
前記距離閾値Lthを設定する距離閾値設定部と、
前記距離閾値Lthを調整するための調整画面を表示する表示部と、
を含み、
前記距離閾値設定部は、
前記調整画面に応じて前記操作者が入力した調整情報に基づいて、前記距離閾値Lthを設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2又は3において、
前記距離閾値Lthを設定する距離閾値設定部と、
モーションセンサからのセンサ情報であるモーション情報を取得するセンサ情報取得部と、
を含み、
前記距離閾値設定部は、
前記モーション情報に基づいて、前記距離閾値Lthを設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項5において、
前記距離閾値Lthを調整するための調整画面を表示する表示部を含み、
前記センサ情報取得部は、
前記調整画面に応じて前記操作者が行ったモーションに基づいて、前記モーション情報を取得し、
前記距離閾値設定部は、
前記モーション情報に基づいて、前記距離閾値Lthを設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記光学系は、
オートフォーカスの制御を行うオートフォーカス制御部を含み、
前記被写体距離情報取得部は、
前記オートフォーカス制御部におけるオートフォーカス調整情報に基づいて、前記被写体距離情報を取得することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
測距センサからのセンサ情報である距離情報を取得するセンサ情報取得部を含み、
前記被写体距離情報取得部は、
前記センサ情報取得部により取得された前記距離情報に基づいて、前記被写体距離情報を取得することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記被写体距離情報取得部は、
前記撮像部により撮像された撮像画像における被写体像のサイズの変化量に基づいて、前記被写体距離情報を取得することを特徴とする撮像装置。 - 請求項9において、
前記被写体距離情報取得部は、
第1の被写体距離での撮像画像における被写体像の第1の特徴点情報を取得するとともに、第2の被写体距離での撮像画像における被写体像の第2の特徴点情報を取得し、
取得した前記第1の特徴点情報と前記第2の特徴点情報から被写体変化量を求め、前記被写体変化量に基づいて、前記被写体距離情報を取得することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1において、
前記撮像倍率変更部は、
第1の被写体距離での撮像画像における被写体像の第1の特徴点情報を取得するとともに、第2の被写体距離での撮像画像における被写体像の第2の特徴点情報を取得し、
取得した前記第1の特徴点情報と前記第2の特徴点情報から被写体変化量Hを求め、前記被写体変化量Hと変化量閾値Hthとの比較を行い、
前記被写体変化量Hが前記変化量閾値Hthよりも大きい場合には、前記撮像倍率の変化を不可とする倍率変化不可モードに設定し、前記被写体変化量Hが前記変化量閾値Hthよりも小さい場合には、前記撮像倍率を可変とする倍率可変モードに設定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
モーションセンサからのセンサ情報であるモーション情報を取得するセンサ情報取得部を含み、
前記撮像倍率変更部は、
前記センサ情報取得部が取得した前記モーション情報に基づいて、前記操作者の前記操作量を取得することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至12のいずれかにおいて、
前記撮像倍率変更部は、
前記光学系の制御により、前記撮像倍率の変化量を調整することを特徴とする撮像装置。 - 被写体からの光学的信号を集光する光学系と、前記光学系からの前記光学的信号を電気信号に変換して撮像画像を生成する撮像素子とを有する撮像部と、
前記撮像部により撮像された撮像画像を表示する表示部と、
前記撮像部から前記被写体までの距離をあらわす被写体距離情報を取得する被写体距離情報取得部と、
前記表示部に表示する撮像画像の表示倍率を変更する表示倍率変更部と、
を含み、
前記表示倍率変更部は、
前記被写体距離情報に基づいて、ズーム操作に対する前記表示倍率の変化量を調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項14において、
前記表示倍率変更部は、
前記光学系の制御により、前記表示倍率の変化量を調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項14において、
前記表示倍率変更部は、
前記表示部が表示する撮像画像のサイズを変更することで、前記表示倍率の変化量を調整することを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112835172A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-25 | 华兴源创(成都)科技有限公司 | 一种定倍率成像的自动对焦方法及系统 |
CN113645449A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-12 | 深圳市玄羽科技有限公司 | 工业互联网的数据采集方法、系统及计算机可读存储介质 |
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2010
- 2010-04-30 JP JP2010105641A patent/JP2011234310A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112835172A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-25 | 华兴源创(成都)科技有限公司 | 一种定倍率成像的自动对焦方法及系统 |
CN113645449A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-12 | 深圳市玄羽科技有限公司 | 工业互联网的数据采集方法、系统及计算机可读存储介质 |
CN113645449B (zh) * | 2021-08-10 | 2024-05-24 | 深圳市玄羽科技有限公司 | 工业互联网的数据采集方法、系统及计算机可读存储介质 |
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