JP2014234969A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷蔵庫100は、少なくとも1つの貯蔵室を有する筐体10と、圧縮機1、凝縮器5、キャピラリーチューブ6及び蒸発器7を有し、貯蔵室に供給する空気を蒸発器7において冷却する冷凍サイクル回路と、蒸発器7を除霜した際に発生する水を貯留する蒸発皿2と、圧縮機1と凝縮器5とを接続する凝縮パイプ3に設けられ、下部が蒸発皿に貯留された水内に浸される複数の放熱フィン4と、を備え、複数の放熱フィン4のうちの少なくとも一部の放熱フィン4のフィンピッチを、これらの放熱フィン間に毛細管現象が発生する幅にしたものである。
【選択図】図3
Description
また例えば、このような従来の冷蔵庫としては、凝縮パイプに放熱フィンを取り付け、蒸発皿内の除霜水中に浸る位置に該放熱フィンを配置し、放熱フィンに伝達された凝縮パイプの熱によって蒸発皿内の除霜水を蒸発されるものが提案されている(特許文献2,3参照)。
また、特許文献3には、凝縮パイプに金属多孔質体を設け、蒸発皿内の除霜水中に浸る位置に該金属多孔質体を配置することにより、金属多孔質体で発生する毛細管現象によって除霜水を吸い出して、除霜水の蒸発を促進させる技術も開示されている。
したがって、本発明に係る冷蔵庫は、従来の冷蔵庫と同等の材料費の場合には冷蔵庫の消費電力を削減でき、除霜水を蒸発させる性能を従来と同等にした場合には冷蔵庫をコストダウンできる。
また、本発明に係る冷蔵庫は、放熱フィン間に毛細管現象を発生させるため、金属多孔質体を用いた場合と比べて長期信頼性を確保することもできる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の側面断面図である。なお、図1は、冷蔵庫100の正面側(前側)を紙面左側にして、本実施の形態1に係る冷蔵庫を示している。
図2に示すように、本実施の形態1に係る冷蔵庫100は、圧縮機1、凝縮器5、減圧機構であるキャピラリーチューブ6及び蒸発器7が冷媒配管で接続されて構成されている。圧縮機1は、低温低圧のガス冷媒(蒸発器7から流出した冷媒)を高温高圧のガス冷媒に圧縮するものである。この圧縮機1は、筐体10の下部(より詳しくは、冷却室16の下方)に形成された機械室19内に設けられている。凝縮器5は、凝縮パイプ3を介して圧縮機1の冷媒吐出口と接続されており、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒を低温高圧の液冷媒に凝縮させるものである。なお、本実施の形態1では、筐体10内の側面部等に張り巡らされた冷媒配管を凝縮器5として用いている。
なお、蒸発器7を除霜する方法としては、圧縮機1が吐出した高温高圧の冷媒を蒸発器7に流入させて、蒸発器7に付着した霜を融解させる方法、及び、蒸発器7の近傍に設けたヒーターで蒸発器7に付着した霜を融解させる方法等、公知の種々の方法を用いればよい。
図3に示すように、蒸発皿2の上方には、圧縮機1と凝縮器5とを接続する凝縮パイプ3が配置されている。また、凝縮パイプ3における蒸発皿2の上方に配置された部分には、複数の放熱フィン4が設けられている。そして、本実施の形態1では、各放熱フィン4間のフィンピッチPを、これらの放熱フィン4間に毛細管現象が発生する幅にしている。また、本実施の形態1では、凝縮パイプ3における蒸発皿2の上方に配置された部分を、蒸発皿2内が満水となった状態において毛細管現象によって放熱フィン4間を上昇した除霜水が凝縮パイプ3に到達しない高さに配置している。そして、放熱フィン4のみに防食処理(除霜水で放熱フィン4が腐食することを防止する表面処理等)を施している。
実施の形態1では、凝縮パイプ3における蒸発皿2の上方に配置された部分を、蒸発皿2内が満水となった状態において毛細管現象によって放熱フィン4間を上昇した除霜水21が凝縮パイプ3に到達しない高さに配置した。これに限らず、毛細管現象によって放熱フィン4間を上昇した除霜水21が凝縮パイプ3に到達するように、凝縮パイプ3における蒸発皿2の上方に配置された部分を配置しても勿論よい。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態2に係る冷蔵庫100は、放熱フィン4間のフィンピッチPの一部を、実施の形態1のフィンピッチPよりも狭くし、蒸発皿2内が満水となった状態において毛細管現象によって放熱フィン4間を上昇した除霜水21が凝縮パイプ3に到達するフィンピッチ(例えば0mm<P≦2mm)としている。
また、本実施の形態2に係る冷蔵庫100は、除霜水21の蒸発量を従来と同等にした場合、材料費をさらに削減することができ、冷蔵庫100をさらにコストダウンすることができる。
また、本実施の形態2に係る冷蔵庫100は、除霜水21の蒸発量を実施の形態1と同程度とした場合、実施の形態1と比べて、除霜水21を蒸発させる能力が向上した分だけ凝縮パイプ3の長さ(換言すると、放熱フィン4の配置スペース)を短くすることができるので、凝縮パイプ3の設置スペースを削減でき、冷蔵庫100を小型化することが可能となる。
実施の形態1又は実施の形態2で示した冷蔵庫100に、以下のような送風機23を設けてもよい。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
本実施の形態3に係る冷蔵庫100は、少なくとも放熱フィン4における凝縮パイプ3よりも下方となる位置に送風する送風機23を備えている。このため、凝縮パイプ3及び/又は放熱フィン4表面と除霜水21との間に強制対流を発生させることができる。したがって、本実施の形態3に係る冷蔵庫100は、除霜水21を蒸発させる能力をより向上させることができる。
また、本実施の形態3に係る冷蔵庫100は、除霜水21の蒸発量を実施の形態1及び実施の形態2と同等にした場合、凝縮パイプ3の長さ、放熱フィン4の大きさ(表面積)及び蒸発皿2の体積等を実施の形態1及び実施の形態2よりも削減でき、さらなるコストダウンが可能となる。
Claims (9)
- 少なくとも1つの貯蔵室を有する筐体と、
圧縮機、凝縮器、減圧機構及び蒸発器を有し、前記貯蔵室に供給する空気を前記蒸発器において冷却する冷凍サイクル回路と、
前記蒸発器を除霜した際に発生する水を貯留する蒸発皿と、
前記圧縮機と前記凝縮器とを接続する凝縮パイプに設けられ、下部が前記蒸発皿に貯留された前記水内に浸される複数の放熱フィンと、
を備え、
複数の前記放熱フィンのうちの少なくとも一部の前記放熱フィンのフィンピッチを、これらの放熱フィン間に毛細管現象が発生する幅にしたことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記凝縮パイプにおける前記蒸発皿の上方に配置された部分を、前記蒸発皿内が満水となった状態において毛細管現象によって前記放熱フィン間を上昇した前記水が該凝縮パイプに到達しない高さに配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 毛細管現象が発生する前記放熱フィンのフィンピッチは、2mmよりも大きく3mm以下であり、
前記凝縮パイプにおける前記蒸発皿の上方に配置された部分と、前記蒸発皿内が満水状態となった際の水面高さとの距離を、10mm以上としたことを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記放熱フィンのみに防食処理を施したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の冷蔵庫。
- 毛細管現象が発生する前記放熱フィン間のフィンピッチの一部は、前記蒸発皿内が満水となった状態において毛細管現象によって前記放熱フィン間を上昇した前記水が該凝縮パイプに到達するフィンピッチとなっており、
前記放熱フィン、及び、前記凝縮パイプにおける少なくとも前記水が到達する範囲に防食処理を施し、
前記凝縮パイプにおける前記蒸発皿の上方に配置された部分のうち、前記水が到達しない範囲の少なくとも一部に、防食処理を施していないことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 毛細管現象によって前記放熱フィン間を上昇した前記水が該凝縮パイプに到達するフィンピッチは、0mmよりも大きく2mm以下であることを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
- 前記筐体は、前記圧縮機を収納した機械室を有し、
前記蒸発皿を前記機械室に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 前記蒸発皿を前記筐体の下方に配置したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 少なくとも前記放熱フィンにおける前記凝縮パイプよりも下方となる位置に送風する送風機を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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