JP2014231304A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構造でシート本体を収納フロアに収納可能であって、収納フロア面に収納構造の構成品を配置することがない車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シートSは、車体フロア上に固定されたレール装置4を構成する左右のアッパレール4aを架設する支持ベース40を備える。シートバック1は、支持ベース40に取り付けられたバック回動軸12を中心としてシートクッション2を収納フロア側へ移動させるように回転可能である。支持ベース40には、シートクッション2を支持する支持脚30の下端を着脱可能に保持する脚保持部材50が取り付けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シートバック及びシートクッションを車体フロアよりも低位置に形成された収納フロアに収納可能な車両用シートに関する。
従来、シート本体を構成するシートバック及びシートクッションを車体フロアよりも低位置に形成された収納フロアに収納可能な車両用シートは既に知られており、その中には、シート本体を前倒れさせてシート前方に設けられた収納フロアに収納可能な車両用リアシートが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両シートは、車体フロアに取り付けられ、シートバックを回動可能に支持する取り付け軸と、収納フロアに固定された保持溝に回動可能に保持され、シートクッションの前方部分を支持する格納式脚部材と、からなる収納構造を備えている。
シート本体の収納操作時には、シートバックが車体フロアに対してシートクッションを収納フロアへ移動させるように回転し、格納式脚部材がシートバックと連動して保持溝を中心として回転することで、シート本体を収納フロアに収納可能な構成となっている。
また、車両シートは、乗員が着座可能な着座可能状態から、格納式脚部材を保持溝から着脱した上で、シートクッションを上方に跳ね上げたチップアップ状態へ切り替え可能な構成となっている。
特開2009−67309号公報
しかしながら、特許文献1のような、シート本体を収納フロアに収納可能なシートでは、シート本体を設置する車体フロア面だけでなく、収納フロア面にもシートバックを回転可能に支持するための脚部材や、保持溝等の構成品を取り付けており、シート本体を収納するために複雑な収納構造となっていた。
特に、脚部材の下端部を保持する保持溝が収納フロアに固定されており、シートクッションを支持する脚部材の全長が長くなってしまうため、着座者の着座荷重を受けるシートクッション、脚部材、及び保持溝の支持剛性を向上させる配慮が必要とされていた。
そのため、シンプルな構造で、かつ、シート本体の支持剛性を向上させた、収納フロアに収納可能な車両用シートが望まれていた。また、広い収納スペースを確保可能な車両用シートが望まれていた。
また、特許文献1のようなシートでは、シートクッションを支持する脚部材が、シートクッションと収納フロアとの間で連結されるために長尺な部材となっていた。
そのため、着座可能状態とチップアップ状態との間でシート本体を切り替える際に、脚部材を保持溝から着脱させたり、装着させたりする操作が必要となるが、脚部材の全長が長いことで、脚部材の前後方向の振れ幅が大きくなり、脚部材を保持溝に装着させる操作が困難であった。
そこで、着座可能状態から切り替え操作が容易な車両用シートが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、シンプルな構造で、かつ、シート本体の支持剛性を向上させた、収納フロアに収納可能な車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、収納フロア面に収納構造の構成品を配置することなく、広い収納スペースを確保可能な車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、着座可能状態から切り替え操作が容易な車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、シートバック、及び該シートバックに連結されたシートクッションを、車体フロアよりも低位置に形成された収納フロアに収納可能な車両用シートであって、前記車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレールと、該ロアレールに沿って摺動可能に支持される左右のアッパレールと、左右の該アッパレールの間に架設され、前記シートバックのバック回動軸が取り付けられる支持ベースと、を備え、該支持ベースには、前記シートクッションに上端側が取り付けられる支持脚の下端側を着脱可能に保持する脚保持部材が取り付けられること、により解決される。
上記のように、車体フロアに設けられた左右のアッパレールを架設し、シートバックを回動可能に支持する支持ベースと、支持ベースに取り付けられる脚保持部材と、脚保持部材に着脱可能に保持され、シートクッションを支持する支持脚と、を備え、収納フロアには一切構成品を設けないシンプルな構造で、シート本体を構成するシートバック及びシートクッションを収納フロアに収納可能な車両用シートを提供することができる。
また、脚保持部材が、車体フロアに設けられた左右のアッパレールの間に架設され、比較的支持剛性の高い支持ベース上に取り付けられるため、脚保持部材及び支持脚の支持剛性が向上する。結果として、シート本体の支持剛性を向上させることができる。
また、収納構造の構成品となる支持ベース、脚保持部材、及び支持脚を車体フロア側に全て配置するため、収納フロアに広い収納スペースを確保可能となる。
また、脚保持部材が収納フロアではなく、車体フロア側に配置されているため、結果として、支持脚の全長を小さくできる。支持脚の全長が小さい分だけ、支持脚の前後方向の振れ幅が小さくなることから、支持脚が脚保持部材に保持され易くなる。従って、着座可能状態から切り替え操作が容易な車両用シートとなる。
このとき、前記脚保持部材は、前記アッパレールの前端部よりもシート後方に配置されると良い。
上記構成により、シートクッションの下方であって、脚保持部材及び支持脚のシート前方側にスペースを確保することができ、着座者が比較的自由に足を曲げたり伸ばしたりできるようになる。
このとき、前記脚保持部材は、上下方向において前記ロアレール又は前記アッパレールと重なる位置に配置されると良い。
上記構成により、脚保持部材をコンパクトに配置でき、シートの上下方向の小型化が可能となる。
このとき、前記支持脚の下端は、前記ロアレールの上端よりも下方に配置されると良い。
上記構成により、支持脚が比較的車体フロアに近い位置に配置されるため、支持脚の支持剛性が向上し、シート本体の支持剛性が向上する。
このとき、前記支持ベースは、シート側方に前記アッパレールに沿って配置され、左右の前記アッパレールにそれぞれ取り付けられる左右のサイドベース部と、左右の該サイドベース部を連結するベース連結部と、を備え、該ベース連結部は、上下方向において前記アッパレールと重なる位置に配置されると良い。
また、このとき、前記ベース連結部の下端は、前記ロアレールの上端よりも下方に配置されると良い。
上記構成により、ベース連結部をコンパクトに配置でき、シートの上下方向の小型化が可能となる。
このとき、前記ベース連結部は、第1ベース連結部と、該第1ベース連結部よりも後方に配置される第2ベース連結部と、からなり、前記脚保持部材は、シート前後方向において前記第1ベース連結部と前記第2ベース連結部との間に配置されると良い。
上記構成により、脚保持部材の支持剛性が向上し、シート本体の支持剛性が向上する。
このとき、前記支持ベースは、前記サイドベース部の上方に取り付けられる補強ベース部を備え、前記サイドベース部と、前記補強ベース部とが閉断面構造を形成すると良い。
上記構成により、支持ベースの支持剛性が向上し、シート本体の支持剛性が向上する。
このとき、前記補強ベース部は、シート幅方向において前記ロアレールと重なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、補強ベース部を構成品とする支持ベースをコンパクトに配置でき、シートのシート幅方向の小型化が可能となる。
このとき、前記バック回動軸は、前記シートバックの下端側に取り付けられ、シート幅方向において前記支持ベースに軸支され、前記アッパレールが前記ロアレールに対して最もシート前方側に摺動したときに、該ロアレールのうち、前記車体フロアに固定される最もシート前方側のロアレール固定部よりもシート後方に配置されると良い。
上記構成により、アッパレールが最もシート前方側に摺動したときにおいても、シート本体が、支持ベースと、支持ベースに脚保持部材を介して保持される支持脚とによって支持されることになる。
このとき、前記バック回動軸は、前記アッパレールが前記ロアレールに対して最もシート後方側に摺動したときに、最もシート前方側の前記ロアレール固定部と、最もシート後方側の前記ロアレール固定部との間に配置されると良い。
上記構成により、アッパレールが最もシート後方側に摺動したときにおいても、シート本体が、支持ベースと、支持脚とによって支持されることになる。
請求項1の発明によれば、車体フロアに設けられた左右のアッパレールを架設し、シートバックを回動可能に支持する支持ベースと、支持ベースに取り付けられる脚保持部材と、脚保持部材に着脱可能に保持され、シートクッションを支持する支持脚と、を備え、収納フロアには一切構成品を設けないシンプルな構造で、シート本体を構成するシートバック及びシートクッションを収納フロアに収納可能な車両用シートを提供できる。
また、脚保持部材が、車体フロアに設けられた左右のアッパレールの間に架設され、比較的支持剛性の高い支持ベース上に取り付けられるため、脚保持部材及び支持脚の支持剛性が向上する。結果として、シート本体の支持剛性を向上できる。
また、収納構造の構成品となる支持ベース、脚保持部材、及び支持脚を車体フロア側に全て配置するため、収納フロアに広い収納スペースを確保可能となる。
また、脚保持部材が収納フロアではなく、車体フロア側に配置されているため、結果として、支持脚の全長を小さくできる。支持脚の全長が小さい分だけ、支持脚の前後方向の振れ幅が小さくなることから、支持脚が脚保持部材に保持され易くなる。従って、着座可能状態から切り替え操作が容易な車両用シートとなる。
請求項2の発明によれば、シートクッションの下方であって、脚保持部材及び支持脚のシート前方側にスペースを確保することができ、着座者が比較的自由に足を曲げたり伸ばしたりできるようになる。
請求項3の発明によれば、脚保持部材をコンパクトに配置でき、シートの上下方向の小型化が可能となる。
請求項4の発明によれば、支持脚が比較的車体フロアに近い位置に配置されるため、支持脚の支持剛性が向上し、シート本体の支持剛性が向上する。
請求項5、6の発明によれば、ベース連結部をコンパクトに配置でき、シートの上下方向の小型化が可能となる。
請求項7の発明によれば、脚保持部材の支持剛性が向上し、シート本体の支持剛性が向上する。
請求項8の発明によれば、支持ベースの支持剛性が向上し、シート本体の支持剛性が向上する。
請求項9の発明によれば、補強ベース部を構成品とする支持ベースをコンパクトに配置でき、シートのシート幅方向の小型化が可能となる。
請求項10の発明によれば、アッパレールが最もシート前方側に摺動したときにおいても、シート本体が、支持ベースと、支持ベースに脚保持部材を介して保持される支持脚とによって支持されることになる。
請求項11の発明によれば、アッパレールが最もシート後方側に摺動したときにおいても、シート本体が、支持ベースと、支持脚とによって支持されることになる。
本発明に係る車両用シートの斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームの斜視図である。 シートフレームの斜視図であって部分拡大図である。 シートフレームの正面図であって部分拡大図である。 車両用シートの側面図であって、着座可能状態から、収納状態へ移動する動作を説明する図である。 車両用シートの側面図であって、収納状態へ移動する動作を説明する図である。 車両用シートの側面図であって、収納状態から、チップアップ状態へ移動する動作を説明する図である。 車両用シートの側面図であって、チップアップ状態から、着座可能状態へ復帰する動作を説明する図である。
本実施形態は、シート本体を収納フロアに収納可能な車両用シートであって、車体フロア上に固定されたレール装置を構成する左右のアッパレールを架設する支持ベースを備え、シートバックは、支持ベースに取り付けられたバック回動軸を中心としてシートクッションを収納フロア側へ移動させるように回転可能であって、支持ベースには、シートクッションを支持する支持脚の下端を着脱可能に保持する脚保持部材が取り付けられていることを特徴とする車両用シートの発明に関するものである。
なお、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の車両用シートSは、例えば車両の後部座席に相当するリアシートである。なお、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートとしても利用可能である。
車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、図2に示すように、車体フロアに取り付けられ、シート本体を前後方向に移動可能な状態で支持する左右のレール装置4と、シート本体とレール装置4の間に取り付けられ、シートクッション2を支持する支持脚30と、シートバック1を回動可能に支持する支持ベース40と、支持ベース40に取り付けられ、支持脚30を着脱可能に保持する脚保持部材50と、から主に構成されている。
また、車両用シートSには、支持ベース40に対してシートバック1を回動可能に連結するリクライニング装置13と、シートバック1に対してシートクッション2を回動可能に連結するクッションロック装置25と、が取り付けられている。
車両用シートSの前方側には、図5に示すように、車体フロアよりも低位置に形成された凹型の収納フロアが設けられている。
車両用シートSは、乗員が着座可能な着座可能状態と、シート本体を収納フロアに収納させた収納状態と、シート本体を上方に跳ね上げたチップアップ状態との3種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
具体的には、車両用シートSは、図5(a)に示す着座可能状態から、乗員が不図示の操作レバーを引っ張ると、シート本体が前倒れして折り畳まれ、収納フロアに収納された図6(c)に示す収納状態に切り替わる。また、収納状態から、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで図7(b)に示すチップアップ状態に切り替わる。さらに、チップアップ状態から、乗員が操作レバーとして機能する支持脚30を引っ張ると、シートバック1に対してシートクッション2がシート下方に回転し、着座可能状態に復帰する。詳細は後述する。
シートバック1は、図1に示すように、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム10に、クッションパッド1aを載置して、表皮1bで被覆されて構成されている。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム20に、クッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮2bによって被覆されて構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッド3aを載置して、表皮3bで被覆されて構成されている。
レール装置4は、上下方向においてシート本体と車体フロアとの間に配設されており、図2に示すように、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール4aと、ロアレール4aに沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール4bと、から構成されている。
左右のロアレール4aの底面には、車体フロアと固定するためのロアレール固定部4cが前方及び後方にそれぞれ取り付けられており、左右のアッパレール4bの上面には、支持ベース40が架設されている。
なお、レール装置4には、アッパレール4bを摺動不能にロックする不図示のロック部材と、ロック部材のロック状態を解除する不図示の操作レバーとが取り付けられている。
バックフレーム10は、シートバック1の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図2に示すように、バックフレーム10の左右外側面であって下方部分には、支持ベース40と連結するための左右の連結ブラケット11が取り付けられている。
連結ブラケット11は、上下方向に延出する板金部材からなり、シート側面側から見て略弓形状に形成されており、連結ブラケット11の上端部がバックフレーム10に取り付けられ、その下端部が支持ベース40に取り付けられている。
なお、シート側面側から見て連結ブラケット11の外縁部には、左右内側に屈曲された不図示のフランジ部が形成され、バックフレーム10及び支持ベース40の支持剛性を高めている。
連結ブラケット11の上端部は、シート左右方向においてバックフレーム10とクッションフレーム20の間に挟まれて配置されている。
左側の連結ブラケット11の下端部には、左右方向において支持ベース40に軸支されたバック回動軸12が設けられ、右側の連結ブラケット11の下端部には、支持ベース40に対してバックフレーム10を回動可能に連結するリクライニング装置13が取り付けられている。
バック回動軸12は、図2に示すように、アッパレール4bがロアレール4aに対して最も後方側に摺動したときにおいても、前方側のロアレール固定部4cと、後方側のロアレール固定部4cとの間に配置されており、シート本体の支持剛性を確保している。
また、バック回動軸12は、図3に示すように、アッパレール4bがロアレール4aに対して最も前方側に摺動したときにおいても、前方側のロアレール固定部4cよりも後方に配置されており、シート本体の支持剛性を確保している。
リクライニング装置13は、公知の装置からなり、図2に示すように、連結ブラケット11の左右内側面に配置されており、左右方向においてクッションフレーム20との干渉を抑制している。
リクライニング装置13は、バック回動軸13aと、バックフレーム10をバック回動軸13aを中心として前方側に回転させて収納状態に付勢する渦巻きバネ13bと、から主に構成されている。
バック回動軸13aは、左右方向においてバックフレーム10側と支持ベース40側とに軸支され、渦巻きバネ13bは、その一端部がバックフレーム10側に係止され、他端部が支持ベース40側に係止されている。
リクライニング装置13は、バックフレーム10の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能であって、バックフレーム10を起立状態にロックし、不図示の操作レバーが操作されることでロック状態を解除し、渦巻きバネ13bの付勢力によってバックフレーム10を前方側に回転させて支持ベース40側に折り畳むことができる。
クッションフレーム20は、シートクッション2の骨格となる略矩形状の枠体からなり、図2に示すように、左右側方に配置された左右のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前方部分を連結する前方連結パイプ22と、各サイドフレームの前後方向の略中央部分を連結する中央連結パイプ23と、前方連結パイプ22と中央連結パイプ23を連結する板状フレームとしてのパンフレーム24と、から主に構成されている。
サイドフレーム21は、前後方向に延出する板金部材からなり、その前方部分が前方連結パイプ22と連結され、その後方部分であって上端部には、バックフレーム10に対してクッションフレーム20を回動可能に連結するクッションロック装置25が取り付けられている。
なお、シート側面側から見てサイドフレーム21の外縁部には、左右外側に屈曲された不図示のフランジ部が形成され、前方連結パイプ22及びバックフレーム10の支持剛性を高めている。
クッションロック装置25は、公知の装置からなり、図2に示すように、クッション回動軸25aと、クッションフレーム20をクッション回動軸25aを中心として下方側に付勢する渦巻きバネ25bと、を備えている。
クッション回動軸25aは、左右方向においてバックフレーム10とクッションフレーム20とに軸支され、渦巻きバネ25bは、その一端部がバックフレーム10側に係止され、他端部がクッションフレーム20側に係止されている。
クッションロック装置25は、クッションフレーム20の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能である。
クッションロック装置25は、図6(c)に示すように、シート本体を収納フロアに収納させたときに、具体的には、バックフレーム10をクッションフレーム20側に折り畳んだ状態のときに、クッションフレーム20の回動動作をロックする。そして、図8に示すように、操作レバーとして機能する支持脚30が引っ張られるとロック状態を解除し、渦巻きバネ25bの付勢力によってバックフレーム10に対してクッションフレーム20を下方側に回転させることができる。
前方連結パイプ22は、図2に示すように、略コ字形状のパイプ部材からなり、その左右内側面には、クッションフレーム20に対して支持脚30を回動可能に連結する脚ロック装置26が取り付けられている。
脚ロック装置26は、脚回動軸26aと、支持脚30を脚回動軸26aを中心としてクッションフレーム20とは逆側に、言い換えれば、クッションフレーム20から離れる方向に付勢するバネ部材26bと、を備えている。
脚回動軸26aは、左右方向において前方連結パイプ22と、支持脚30の上端部とに軸支され、バネ部材26bは、その一端部がクッションフレーム20側に係止され、他端部が支持脚30側に係止されている。
脚ロック装置26は、支持脚30の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能であって、収納状態となるときに、具体的には、図6(a)に示すように、支持脚30が脚保持部材から離脱したときに支持脚30の回動動作をロックする。そして、図8に示すように、ロックされた支持脚30が引っ張られるとロック状態を解除し、バネ部材26bの付勢力によって、着座可能状態に復帰させるように支持脚30を脚保持部材50に装着可能な位置に移動させることができる。
支持脚30は、図2に示すように、シートクッション2を支持する略コ字形状のパイプ部材であり、左右側方に配置された脚本体部31と、各脚本体部31の下端部を連結する脚連結部32と、を備えている。
脚本体部31の上端部は、クッションフレーム20の左右内側面であって前後方向の略中央部分に連結され、脚連結部32の左右方向の略中央部は、脚保持部材50に着脱可能に保持されている。
支持脚30の下端は、図4の正面図に示すように、ロアレール4aの上端よりも下方に配置されている。
支持ベース40は、シートバック1を支持する部材であり、図3に示すように、左右側方にアッパレール4bに沿って配置された左右のサイドベース部41と、各サイドベース部41の前方部分を連結する第1ベース連結部42と、各サイドベース部41の略中央部分を連結する第2ベース連結部43と、各サイドベース部41の上面に取り付けられる左右の補強ベース部44と、第1ベース連結部42及び第2ベース連結部43を連結し、脚保持部材50を支持する保持部材支持部45と、を備えている。
支持ベース40は、図1に示すベースカバー60によって上方から覆われている。
サイドベース部41は、前後方向に長尺な略クランク形状の板金部材からなり、図3に示すように、アッパレール4b上面に連結された連結壁部41aと、連結壁部41aの左右内側端部から下方へ屈曲された内側壁部41bと、連結壁部41aの左右外側端部から上方へ屈曲された外側壁部41cと、から主に構成されている。
サイドベース部41のうち、内側壁部41bの下端部、外側壁部41cの上端部には、それぞれ左右内側に折り曲げられたフランジ部41d、41eが形成されている。
また、左側のサイドベース部41のうち、シート側面側から見てバック回動軸12と対向する部分には、切り欠き部41fが形成されており、バック回動軸12をシート側面側から連結ブラケット11及び補強ベース部44に組み付け易くなっている。
切り欠き部41fは、サイドベース部41上面から下方に向かって略半円形状に切り欠かれている。
第1ベース連結部42及び第2ベース連結部43は、図3に示すように、左右方向に延出する略円形状のパイプ部材からなり、前後方向に所定の距離を空けて離間しており、また、図4の正面図に示すように、上下方向においてロアレール4a及びアッパレール4bと重なる位置に配置されている。
補強ベース部44は、図3に示すように、前後方向に長尺な略クランク形状の板金部材からなり、サイドベース部41上面に連結された連結壁部44aと、連結壁部44aの左右内側端部から下方へ屈曲された内側壁部44bと、連結壁部44aの左右外側端部から上方へ屈曲された外側壁部44cと、から主に構成されている。
補強ベース部44のうち、内側壁部44bの下端部には、左右内側に折り曲げられたフランジ部44dが形成され、外側壁部44cの上端部には、左右外側に折り曲げられたフランジ部44eが形成されている。
第1ベース連結部42及び第2ベース連結部43それぞれの左右両端部は、図3に示すように、サイドベース部41と補強ベース部44とで挟まれるように連結されており、詳しく言うと、サイドベース部41のうち、内側壁部41b及びフランジ部41dと、補強ベース部44のうち、フランジ部44dとで囲まれるようにして連結されている。
補強ベース部44は、連結壁部44aにおいてサイドベース部41に取り付けられているほか、フランジ部44eと、サイドベース部41のフランジ部41eとが上下方向で重なり合って閉断面構造を形成する構成となっており、支持ベース40の支持剛性が向上している。
言い換えれば、支持ベース40は最中形状となっている。そのため、支持ベース40の支持剛性が向上している。
左側の補強ベース部44は、左右方向において連結ブラケット11とサイドベース部41との間に挟まれて連結されている。
補強ベース部44は、図4の正面図に示すように、左右方向においてロアレール4a及びアッパレール4bと重なる位置に配置されている。
保持部材支持部45は、図3に示すように、脚保持部材50を支持する湾曲形状の板金部材であり、シート前後方向においてその略中央部分には、前方部分及び後方部分よりも下方に折り曲げられた折り曲げ部45aが形成されている。
保持部材支持部45の前方部分は、第1ベース連結部42に取り付けられ、保持部材支持部45の後方部分は、第2ベース連結部43に取り付けられている。
折り曲げ部45aの上面に脚保持部材50が取り付けられている。
脚保持部材50は、支持脚30を着脱可能に保持する略U字形状のクリップ部材からなり、図3に示すように、一対の側壁部51と、各側壁部51の下端部を連結する連結壁部52と、から構成されている。
各側壁部51は、その下端部から上端部に向かって互いに近接する方向に折り曲げられており、言い換えれば、脚保持部材50の開口部分を狭めるように開口内側方向に折り曲げられており、上端部には、開口部外側方向に反り曲げられたカール部53が形成されている。
連結壁部52は、湾曲形状からなり、保持部材支持部45の折り曲げ部45aに沿わせるようにして取り付けられている。詳しく言うと、連結壁部52は、その一部を切り起こした不図示の切り起こし部を備え、切り起こし部が、折り曲げ部45aに形成された不図示の掛け止め溝に掛け止めされることで取り付けられている。
脚保持部材50は、水平面に対して所定の傾斜角度で後傾させた位置で保持部材支持部45に支持されている。言い換えれば、脚保持部材50は、その開口部分を前方斜め上方に向けた位置で、保持部材支持部45に支持されている。
脚保持部材50は、その開口部分の幅を支持脚30の幅径よりもやや狭く形成しており、脚保持部材50を弾性変形させることで、支持脚30を着脱可能に保持する。
脚保持部材50に隣接した部分には、車両の後面衝突時に支持脚30を脚保持部材50に保持された状態でロックする慣性ロック装置54が配置されている。
慣性ロック装置54は、公知の装置からなり、図3に示すように、支持ベース40に取り付けられており、前後方向において第1ベース連結部42と第2ベース連結部43の間に配置されている。
脚保持部材50は、図2の斜視図に示すように、アッパレール4bの前端部よりも後方に配置されており、また、図4の正面図に示すように、上下方向においてロアレール4a又はアッパレール4bと重なる位置に配置されている。
ベースカバー60は、支持ベース40全体を上方から覆う樹脂部材であり、図1に示すように、前方部分に支持脚30の回転動作をガイドするガイド部61を備えている。
ガイド部61は、ベースカバー60上面から下方側に向かって窪んだ凹部形状からなり、その前端部から後方に向かって下方傾斜した傾斜部61aと、傾斜部61aから連続した底面部分に形成された開口部61bと、から構成されている。
脚保持部材50は、そのカール部53が開口部61bから外部に露出してガイド部61に掛け止めされることで、ベースカバー60に取り付けられている。
支持脚30は、ガイド部61の傾斜部61aに案内されて、開口部61bから露出した脚保持部材50に装着可能な構成となっている。
次に、図5、図6に基づいて車両用シートSを着座可能状態から収納状態へ移動させる動作を説明する。なお、図5、図6において、リクライニング装置13、クッションロック装置25、及び脚ロック装置26は、黒丸で図示されているときにロック状態を示し、白丸で図示されているときにロック解除状態を示すものとする。図7、図8も同様である。
車両用シートSが図5(a)に示す着座可能状態にあるとき、シートバック1は、支持ベース40に支持され、リクライニング装置13によって起立状態にロックされており、シートクッション2は、脚保持部材50に保持された支持脚30に支持される構成となる。
支持脚30上端部にある脚回動軸26aは、着座可能状態にあるとき、脚保持部材50よりもシート前方に配置されている。
車両用シートSを着座可能状態から収納状態へ移動させるときには、例えば、シートバック1上面に設けられた不図示の操作レバーを操作する。
乗員が操作レバーを操作することで、図5(b)に示すように、リクライニング装置13のロック状態が解除され、シートバック1は、渦巻きバネ13bの付勢力によって、シートクッション2を収納フロアまで移動させるようにバック回動軸13aを中心としてシート前方側に回転を開始する。
支持脚30は、シートバック1の回転に連動して、シートクッション2に対して脚回動軸26aを中心としてシートクッション2側に回転を開始する。このとき、支持脚30は、シートクッション2と車体フロア側との間で突っ張った状態となるため、シートクッション2及びシートバック1を安定して移動させることができる。
なお、操作レバーとリクライニング装置13との間には、不図示の公知なケーブルが連結されており、操作レバーの操作によってケーブルが引っ張られ、ロック状態を解除する構成となっている。
シートバック1が、図6(a)に示すように、所定の回転位置に到達したときに、支持脚30が脚保持部材50から離脱する。言い換えると、支持脚30が、シートバック1の回転に連動して、所定の回転位置に到達したときに脚保持部材50から離脱する。
このとき、支持脚30は、脚ロック装置26によって、シートクッション2側に折り畳まれた状態でロックされる。
さらに、シートバック1が、図6(b)に示すように、所定の回転位置に到達したときに、シートクッション2の前端部が、支持脚30よりも先に収納フロア面に当接する。
シートクッション2の前後両端部には、収納フロア面に対して摺動可能な不図示の摺動部材が取り付けられており、シートバック1の回転に伴って、シートクッション2はシート前方側に向かって収納フロア面を安定して摺動することができる。
なお、摺動部材は、シートクッション2の前後両端部のうち、少なくとも一方に取り付けられていれば良い。
上記一連の動作によって、図6(c)に示すように、シート本体が収納フロアに収納され、車両用シートSが収納状態に切り替わる。
シートクッション2は、収納状態のときに、具体的には、シートバック1がシートクッション2側に折り畳まれた状態のときに、クッションロック装置25によってロックされる。
支持脚30は、収納状態のときに脚保持部材50よりも下方位置に配置されることになる。
次に、図7に基づいて車両用シートSを収納状態からチップアップ状態へ移動させる動作を説明する。
車両用シートSが図7(a)に示す収納状態にあるときに、例えば、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで図7(b)に示すチップアップ状態に切り替わる。
このとき、クッションロック装置25が、シートクッション2の回動動作をロックしているため、シートバック1を上方に起こすことでシートクッション2も一体的に上方に起こすことが可能である。
なお、チップアップ状態のときに、アッパレール4bをロアレール4aに対してシート後方側に摺動させることによって、シート前方側に広い荷室スペースを確保することができる。
車両用シートSが図7(b)に示すチップアップ状態に切り替わったとき、シートバック1は、着座可能状態の位置と同じ位置に復帰し、リクライニング装置13によって起立状態にロックされることになる。
次に、図8に基づいて車両用シートSをチップアップ状態から着座可能状態へ移動させる動作を説明する。
車両用シートSをチップアップ状態から収納状態へ移動させるときには、図8(a)に示すように、例えば操作レバーとして機能する支持脚30を操作する。
乗員が支持脚30を脚回動軸26aを中心として上方回転させるように、言い換えれば、クッションフレーム20から離れる方向に引っ張ることで、クッションロック装置25、及び脚ロック装置26のロック状態が解除される。
なお、支持脚30と、クッションロック装置25との間には、不図示の公知なケーブルが連結されており、支持脚30の操作によってケーブルが引っ張られ、ロック状態を解除する構成となっている。
シートクッション2は、クッションロック装置25の解除に伴い、図8(b)に示すように、渦巻きバネ25bの付勢力によって、シートバック1に対して下方側に回転する。
支持脚30は、脚ロック装置26の解除に伴い、バネ部材26bの付勢力によって、脚保持部材50に装着可能な位置まで脚回動軸26aを中心として回転し、脚保持部材50に装着されることになる。
上記一連の動作により、車両用シートSが図8(b)に示す着座可能状態に復帰する。
上記実施形態において、車両用シートSの支持ベース40は、図2に示すように、連結ブラケット11を介してシートバック1を回動可能に支持する構成としているが、これに限定されることなく、連結ブラケット11を不要にしてシートバック1を直接支持ベース40に回動可能に取り付ける構成としても良い。
また、上記実施形態において、支持ベース40と連結ブラケット11とは異なる構成品としているが、支持ベース40が連結ブラケット11を備える構成としても勿論良い。
上記実施形態において、脚保持部材50は、図5に示すように、車体フロアのうち、収納フロアと連結された段差部よりもシート後方に配置されている。
このように構成することで、脚保持部材50に保持される支持脚30をコンパクトに配置することができる。また、支持脚30がシートクッション2の前後方向の略中央部分を支持する構成となり、シートクッション2の支持剛性を高めることができる。
なお、車体フロアは、段差部を含むものであり、収納フロアを含まないものである。
上記実施形態において、クッションロック装置25は、図6(c)に示すように、収納状態のときに、シートクッション2の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能であるが、これに限定されることなく、図7(b)に示すチップアップ状態においてロック状態に切り替える構成としても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる収納可能な車両用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートSに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、支持脚30、支持ベース40、及び脚保持部材50の形状、配置、及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
S 車両用シート
1 シートバック
1a、2a、3a クッションパッド
1b、2b、3b 表皮
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
4 レール装置
4a ロアレール
4b アッパレール
4c ロアレール固定部
10 バックフレーム
11 連結ブラケット
12 バック回動軸
13 リクライニング装置
13a バック回動軸
13b 渦巻きバネ
20 クッションフレーム
21 サイドフレーム
22 前方連結パイプ
23 中央連結パイプ
24 パンフレーム
25 クッションロック装置
25a クッション回動軸
25b 渦巻きバネ
26 脚ロック装置
26a 脚回動軸
26b バネ部材
30 支持脚
31 脚本体部
32 脚連結部
40 支持ベース
41 サイドベース部
41a 連結壁部
41b 内側壁部
41c 外側壁部
41d、41e フランジ部
41f 切欠き部
42 第1ベース連結部
43 第2ベース連結部
44 補強ベース部
44a 連結壁部
44b 内側壁部
44c 外側壁部
44d、44e フランジ部
45 保持部材支持部
45a 折り曲げ部
50 脚保持部材
51 側壁部
52 連結壁部
53 カール部
54 慣性ロック装置
60 ベースカバー
61 ガイド部
61a 傾斜部
61b 開口部

Claims (11)

  1. シートバック、及び該シートバックに連結されたシートクッションを、車体フロアよりも低位置に形成された収納フロアに収納可能な車両用シートであって、
    前記車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレールと、
    該ロアレールに沿って摺動可能に支持される左右のアッパレールと、
    左右の該アッパレールの間に架設され、前記シートバックのバック回動軸が取り付けられる支持ベースと、を備え、
    該支持ベースには、前記シートクッションに上端側が取り付けられる支持脚の下端側を着脱可能に保持する脚保持部材が取り付けられることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記脚保持部材は、前記アッパレールの前端部よりもシート後方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記脚保持部材は、上下方向において前記ロアレール又は前記アッパレールと重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記支持脚の下端は、前記ロアレールの上端よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記支持ベースは、シート側方に前記アッパレールに沿って配置され、左右の前記アッパレールにそれぞれ取り付けられる左右のサイドベース部と、左右の該サイドベース部を連結するベース連結部と、を備え、
    該ベース連結部は、上下方向において前記アッパレールと重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記ベース連結部の下端は、前記ロアレールの上端よりも下方に配置されることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記ベース連結部は、第1ベース連結部と、該第1ベース連結部よりも後方に配置される第2ベース連結部と、からなり、
    前記脚保持部材は、シート前後方向において前記第1ベース連結部と前記第2ベース連結部との間に配置されることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用シート。
  8. 前記支持ベースは、前記サイドベース部の上方に取り付けられる補強ベース部を備え、
    前記サイドベース部と、前記補強ベース部とが閉断面構造を形成することを特徴とする請求項5乃至7いずれか1項に記載の車両用シート。
  9. 前記補強ベース部は、シート幅方向において前記ロアレールと重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
  10. 前記バック回動軸は、
    前記シートバックの下端側に取り付けられ、シート幅方向において前記支持ベースに軸支され、
    前記アッパレールが前記ロアレールに対して最もシート前方側に摺動したときに、該ロアレールのうち、前記車体フロアに固定される最もシート前方側のロアレール固定部よりもシート後方に配置されることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項に記載の車両用シート。
  11. 前記バック回動軸は、前記アッパレールが前記ロアレールに対して最もシート後方側に摺動したときに、最もシート前方側の前記ロアレール固定部と、最もシート後方側の前記ロアレール固定部との間に配置されることを特徴とする請求項10に記載の車両用シート。
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