JP2014231027A - 除湿装置 - Google Patents

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竜二 清野
山下 哲也
Tetsuya Yamashita
哲也 山下
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Abstract

【課題】設計がし易い構成の除湿装置を提供する。【解決手段】ケーシング10は、空気の吸込口11a,12a,13a及び吹出口15aを有する。シロッコファン50は、ケーシング10内に配置されており、空気流AFを生成する。空気流AFとは、吸込口11a,12a,13aからケーシング10内に流入して吹出口15aからケーシング外に流出する空気の流れを言う。冷凍サイクルユニット60は、ケーシング10内に配置されており、蒸発器64及び凝縮器62を含む。蒸発器64は、除湿運転時、空気流AFのうちケーシング10内に流入された空気を、露点以下に冷却して除湿する。そして、蒸発器64は、シロッコファン50に対し、空気流AFの上流側に配置されている。凝縮器62は、シロッコファン50に対し、空気流AFの下流側に配置されている。【選択図】図6

Description

本発明は、除湿装置に関する。
対象空間内の空気を除湿する装置としては、例えば特許文献1(特開2007−237120号公報)に示される除湿装置がある。特許文献1に係る除湿装置は、床置きタイプであって、蒸発器、凝縮器及びファンを備えている。
蒸発器では、蒸発器内部を通過する熱媒体と対象空間内の空気との間で熱交換が行われることで、空気は吸熱されて冷却且つ除湿される。一方、凝縮器では、凝縮器内部を通過する熱媒体と対象空間内の空気との間で熱交換が行われることで、空気には放熱がなされ、当該空気は暖められる。ファンによって、蒸発器にて冷却且つ除湿された空気と凝縮器にて暖められた空気とが対象空間内に吹き出される。これにより、対象空間内の空気は、結果的に除湿される。
上記特許文献1では、対象空間内の湿度を確実に所望の湿度まで低下させるために、蒸発器を通過する空気量と凝縮器を通過する空気量とを調節する必要がある。
しかしながら、上記特許文献1に係る除湿装置では、蒸発器及び凝縮器が、上下方向に並んで配置されている。この場合、各空気量を調節するためには、例えばファンの空気排出口の大きさに対し蒸発器及び凝縮器それぞれが占める割合等を詳細に検討し、蒸発器及び凝縮器それぞれの位置やサイズを微調整する必要がある。従って、上記特許文献1は、蒸発器を通過する空気量と凝縮器を通過する空気量とのバランスを採り難く、設計が難しい構成であると言える。
そこで、本発明では、設計がし易い構成の除湿装置を提供することを目的とする。
本発明の第1観点に係る除湿装置は、ケーシングと、ファンと、冷凍サイクル装置とを備える。ケーシングは、空気の吸込口及び吹出口を有する。ファンは、ケーシング内に配置されており、空気流を生成する。空気流とは、吸込口からケーシング内に流入して吹出口からケーシング外に流出する空気の流れである。冷凍サイクル装置は、ケーシング内に配置されており、蒸発器及び放熱器を含む。蒸発器は、除湿運転時、空気流のうちケーシング内に流入された空気を、露点以下に冷却して除湿する。そして、蒸発器は、ファンに対し、空気流の上流側に配置されている。放熱器は、ファンに対し、空気流の下流側に配置されている。
この除湿装置では、蒸発器及び放熱器は、空気流の流れ方向に対して並列に配置されているのではなく、ファンを挟んで空気流の流れ方向に直列に配置されている。具体的には、ファンを基準として、上流側には蒸発器が配置され、下流側には放熱器が配置されている。この配置により、放熱器を通過する空気の量と蒸発器を通過する空気の量とのバランスが採り易くなる。即ち、蒸発器及び放熱器それぞれのサイズを、個々に設計し易くなる。
本発明の第2観点に係る除湿装置は、第1観点に係る除湿装置において、放熱器は、その長手方向と蒸発器の長手方向とが交差するようにして配置されている。
この除湿装置では、放熱器の長手方向と蒸発器の長手方向とが所定の角度を形成するようにして、放熱器及び蒸発器が配置されている。これにより、放熱器と蒸発器とが空気流の流れ方向に対して並列に配置されている場合に比して、除湿装置の任意の方向の幅(例えば、高さ)が小さくなる。従って、除湿装置のコンパクト化が図れる。
本発明の第3観点に係る除湿装置は、第2観点に係る除湿装置において、吹出口は、ケーシングの上面に位置している。放熱器は、ファンの上方、且つ、吹出口付近に位置している。
吹出口付近は、空気流の速度が速くなる傾向にある。従って、吹出口付近に位置している放熱器の熱交換効率が上昇し、放熱器のサイズを小さくすることができる。
本発明の第4観点に係る除湿装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る除湿装置において、加湿部材を更に備える。加湿部材は、加湿運転時、水を一時的に保持すると共に、空気流における空気に該水を付与する。そして、加湿部材は、ケーシング内において、蒸発器に対し空気流の下流側、且つ、放熱器に対し空気流の上流側に配置されている。
蒸発器においては、ケーシング内に流入した空気と蒸発器内を通過する熱媒体との間で熱交換が行われ、空気は熱媒体に吸熱されて露点以下に冷やされ除湿される。その際、蒸発器の表面には、結露水が生じる。しかし、この除湿装置では、加湿部材は、空気の流れ方向に沿って蒸発器及び放熱器に挟まれるようにして位置している。これにより、蒸発器の表面に生じた結露水が飛散したとしても、当該結露水は、蒸発器の下流側に位置する加湿部材によって捕らえられる。従って、蒸発器において発生した結露水の放熱器側への飛散を防ぐことができる。
本発明の第5観点に係る除湿装置は、第4観点に係る除湿装置において、蒸発器には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されているが、放熱器には、このコーティングが施されていない。
上記第4観点にて述べたように、蒸発器では、結露水が生じてしまう。すると、例えばアルミニウムによって蒸発器が形成されている場合に、蒸発器は結露水によって腐食してしまう虞がある。そこで、蒸発器には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されている。これにより、蒸発器の腐食を防止することができる。
一方、加湿部材によって、放熱器側への結露水の飛散は防がれる。従って、そもそも放熱器が腐食する虞がなく、放熱器にコーティングを施す必要がない。故に、除湿装置の製造コストを下げることができる。
本発明の第6観点に係る除湿装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る除湿装置において、放熱器付近の空気流の速度は、蒸発器付近の空気流の速度よりも速い。
ここでは、放熱器付近の空気流の速度が速いため、放熱器の熱交換効率が高くなる。従って、放熱器のサイズを小さくすることができ、更には除湿装置自体のコンパクト化をより図ることができる。
本発明の第7観点に係る除湿装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る除湿装置において、ファンは、遠心ファンまたはシロッコファンである。
ここでは、一方向に空気を吹出すシロッコファン、もしくはターボファン等である遠心ファンが、ファンとして利用される。これにより、蒸発器及び放熱器それぞれを通過する空気の量を、適切な量に調節し易くなる。
本発明の第8観点に係る除湿装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係る除湿装置において、フィルタユニットを更に備える。フィルタユニットは、蒸発器に対し空気流の上流側に配置されており、空気流に含まれる塵埃を除去する。
これにより、蒸発器及び放熱器には、フィルタユニットにて塵埃が除去された後の空気が供給されることとなる。従って、蒸発器及び放熱器の表面が塵埃にて汚れるのを防ぐことができる。
本発明の第1観点に係る除湿装置によると、放熱器を通過する空気の量と蒸発器を通過する空気の量とのバランスが採り易くなる。即ち、蒸発器及び放熱器それぞれのサイズを、個々に設計し易くなる。
本発明の第2観点に係る除湿装置によると、除湿装置のコンパクト化が図れる。
本発明の第3観点に係る除湿装置によると、吹出口付近に位置している放熱器の熱交換効率が上昇し、放熱器のサイズを小さくすることができる。
本発明の第4観点に係る除湿装置によると、蒸発器において発生した結露水の放熱器側への飛散を防ぐことができる。
本発明の第5観点に係る除湿装置によると、蒸発器の腐食を防止することができる。特に、放熱器は腐食する虞がないため、放熱器にはコーティングを施す必要がない。従って、除湿装置の製造コストを下げることができる。
本発明の第6観点に係る除湿装置によると、放熱器のサイズを小さくすることができ、更には除湿装置自体のコンパクト化をより図ることができる。
本発明の第7観点に係る除湿装置によると、蒸発器及び放熱器それぞれを通過する空気の量を、適切な量に調節し易くなる。
本発明の第8観点に係る除湿装置によると、蒸発器及び放熱器の表面が塵埃にて汚れるのを防ぐことができる。
本実施形態に係る除加湿装置100の外観図である。 本実施形態に係る除加湿装置100の分解斜視図である。 ケーシング10内に流入した空気が通過する各種構成部材の順番、ならびに当該空気に対する塵埃の除去等の概念を説明するための概念図である。 冷媒サイクルユニット60の配管系統図である。 図1に係る除加湿装置100をV−V面で切断した場合の側面断面図である。 図5において、ケーシング10内の空気の流れを示す図である。 変形例Aに係る除加湿装置100A−1の側面断面図であって、且つケーシング10内の空気の流れを示す図である。 変形例Aに係る除湿装置100A−2の側面断面図であって、且つケーシング10内の空気の流れを示す図である。 変形例Bに係る除加湿装置100Bの側面断面図であって、且つケーシング10内の空気の流れを示す図である。
以下、本発明に係る除湿装置について、図面を参照しつつ詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
以下の説明では、上、下、左、右、正面(前面)、背面(後)といった各方向を表す語句を適宜用いている。これらの各方向は、特にことわりのない限り、図1に示す方向を意味する。
(1)概略
図1は、本発明の一実施形態に係る除湿装置が採用された除加湿装置100の外観図である。除加湿装置100は、図1に示す状態にて対象空間の床に設置されるタイプの装置である。除加湿装置100は、当該装置100の下方や側方より対象空間内の空気を取り込み、当該空気を除加湿装置100内部にて整えると、整えた後の空気を上方から対象空間へと供給する。
本実施形態に係る除加湿装置100は、対象空間内の空気を除湿する除湿機能、対象空間の空気を加湿する加湿機能、更には対象空間の空気を浄化する空気清浄機能等を含む複数の機能を有している。つまり、除加湿装置100は、対象空間内の空気を、湿度の側面のみならず浄化の側面からも整える装置であると言える。
更に、除加湿装置100は、これらの機能を個別に選択または複数組み合わせて運転することが可能となっている。例えば、除加湿装置100は、除湿機能及び空気清浄機能が選択された場合、先ずは対象空間内の空気を取り込んで塵埃などを除去し、次いで当該空気を除湿し、更にその後当該空気を再び対象空間に排出する運転を行う。また、除加湿装置100は、例えば加湿機能及び空気清浄機能が選択された場合、先ずは対象空間内の空気を取り込んで塵埃などを除去し、次いで当該空気を加湿し、更にその後当該空気を再び対象空間に排出する運転を行う。
(2)構成
以下、除加湿装置100の構成を、図1〜図3を参照して詳述する。図2は、除加湿装置100の分解斜視図である。なお、図2では、図面を少しでも簡単にするため、後述する側壁パネル12は省略している。図3は、ケーシング10内に流入した空気が通過する各種構成部材の順番、ならびに当該空気に対する塵埃の除去等の概念を説明するための概念図である。
図1に示すように、除加湿装置100は、主として、ケーシング10、操作パネル20及び本体部30を備える。
(2−1)ケーシング
ケーシング10は、除加湿装置100の外郭を形成するものであって、箱状の形状を有している。ケーシング10は、複数のケーシング部材の組み合わせによって構成されている。複数のケーシング部材としては、前パネル11、側壁パネル12、後パネル13、底フレーム14及び吹出口羽根15が挙げられ、これらはいずれも合成樹脂によって形成されている。
前パネル11は、鉛直方向に延びる板であって、除加湿装置100の正面を構成するケーシング部材である。前パネル11の下方には、下方吸込口11aが形成されているが、当該吸込口11a付近を除き、前パネル11本体部30の正面側を概ね覆っている。下方吸込口11aは、前パネル11の下方にて、横方向つまりは左右方向に細長く伸びている。下方吸込口11aからは、対象空間内の空気がケーシング10内部に吸い込まれる。
側壁パネル12は、鉛直方向に延びる板部材であって、除加湿装置100の左側面(より具体的には、除加湿装置100から見た場合における、除加湿装置100の左側となる側面)を構成するケーシング部材である。側壁パネル12の一部には、左側吸込口12aが形成されているが、当該吸込口12a付近を除き、側壁パネル12本体部30の左側を概ね覆っている。左側吸込口12aは、壁側パネル12のうち、前パネル11に近い部分において縦方向つまりは鉛直方向に細長く延びている。左側吸込口12aからは、対象空間内の空気が、除加湿装置100の左側方からケーシング10内へと吸い込まれる。
後パネル13は、平面視にてL字形状を保った状態で鉛直方向に延びる板部材である。後パネル13は、除加湿装置100の右側面及び背面(より具体的には、除加湿装置100から見た場合における、除加湿装置100の右側となる側面及び後面)を構成するケーシング部材である。詳細に図示してはいないが、後パネル13の一部には、前パネル11を挟んで左側吸込口12aと対峙する位置に、右側吸込口13aが形成されている。つまり、右側吸込口13aは、後パネル13のうち、除加湿装置100の右側面となる部分且つ前パネル11に近い部分において、縦方向つまりは鉛直方向に細長く延びている。後パネル13は、右側吸込口13a付近を除き、本体部30の右側及び後側を概ね覆っている。右側吸込口13aからは、対象空間内の空気が、除加湿装置100の右側方からケーシング10内へと吸い込まれる。
底フレーム14は、ケーシング10の底部であって、平面視において左右方向に細長い矩形の形状を有している。底フレーム14の各辺は、前パネル11、側壁パネル12及び後パネル13それぞれの下端と接する。
吹出口羽根15は、本体部30の上方のうち背面側に設けられている板状の部材である。吹出口羽根15は、ケーシング10の上面の一部分を構成している。具体的には、吹出口羽根15は、側壁パネル12の上端のうち背面側となる部分、後パネル13の上端のうち右側面側となる部分の一部、及び背面側となる部分と接しており、ケーシング10の背面側に位置する上面の部分を構成している。従って、吹出口羽根15は、前パネル11の上端とは接していない。吹出口羽根15は、図示しない駆動部によって、後パネル13に対して回動可能に取り付けられている。除加湿装置100が運転を停止している際には、吹出口羽根15は開姿勢を採り、当該羽根15は、本体部30の上方において、吹出口15aを介して本体部30の一部分を露出させる。逆に、除加湿装置100が運転している際には、吹出口羽根15は閉姿勢を採る。この場合、吹出口15aは閉じられ、本体部30の上部が吹出口羽根15によって覆われる。
吹出口羽根15によって覆われていない吹出口15aからは、除加湿装置100にて整えられた空気がケーシング10内から対象空間へと供給される。即ち、吹出口15aは、ケーシング10の上面の一部に形成されている。なお、吹出口15aから吹出される空気の向きは、吹出口羽根15が採り得る角度に応じて変更される。
(2−2)操作パネル
操作パネル20は、本体部30の上方のうち前パネル11側に位置しており、本体部30の上部のうち吹出口羽根15によって覆われることがない部分を覆っている。即ち、操作パネル20は、吹出口羽根15と共に、ケーシング10の上面を構成する部材であると言える。
操作パネル20には、除加湿装置100の運転をオン及びオフさせるためのボタン、除加湿装置100の機能(具体的には、除湿機能、加湿機能及び空気清浄機能のうち少なくとも1つ)を選択するボタン、現在機能している運転の種類を表すLED等が含まれている。
このような操作パネル20は、図2に示すように、プリント基板21、操作パネルカバー22及び操作表示蓋23が順に上へと重ねられることによって構成されている。プリント基板21には、操作パネル20上の各種ボタンやLEDを実現するための電気部品が実装されている。操作パネルカバー22は、操作パネルの外観を形作っている。操作表示蓋23は、操作パネルカバー22を保護する。
(2−3)本体部
本実施形態に言う本体部30とは、除加湿装置100が除湿機能等を実現するために必要な各種構成部材であって、且つケーシング10内部に収納されている各種構成部材の集合体を意味している。
具体的に、図2に示すように、本体部30には、放電ユニット31、フィルタユニット35、各種フレーム部材41,42,43、ストリーマ放電ユニット45、シロッコファン50(ファンに相当)、冷凍サイクルユニット60(冷凍サイクル装置に相当)、加湿ユニット70、除湿タンクユニット80が含まれる。
(2−3−1)放電ユニット
放電ユニット31は、主として、左側放電ユニット31a及び右側放電ユニット31bを含む。これらのユニット31a,31bは、いずれも、鉛直方向に延びる縦長の筒状の形状を有している。左側放電ユニット31aは、左側吸込口12aの近傍に配設され、右側放電ユニット31bは、右側吸込口13a近傍に配設される。従って、左側吸込口12aからケーシング10内部へと取り込まれた空気は、左側放電ユニット31aを通過し、右側吸込口13aからケーシング10内部へと取り込まれた空気は、右側放電ユニット31bを通過する。
左側放電ユニット31a及び右側放電ユニット31bそれぞれは、正極であるタングステン製のイオン化線と、負極であるステンレス金属製の板状の電極とを有する。正極であるイオン化線に比較的高い電圧が印加されると、正極と負極との間には電位差が生じ、コロナ放電が生じる。この放電により、各ユニット31a,31bを通過する空気中の塵埃が帯電される。
(2−3−2)フィルタユニット
フィルタユニット35は、各吸込口11a,12a,13aからケーシング10内へと取り込まれた空気から塵埃を除去することで、空気を浄化するためのものである。フィルタユニット35は、ケーシング10のうち各吸込口11a,12a,13a付近に配設されている。特に、フィルタユニット35は、空気が通過する他の構成部材に比して、空気流AFの流れ方向の最も上流側に位置している。フィルタユニット35は、プレフィルタ36、集塵フィルタ37及び脱臭フィルタ38が、空気流AFの流れ方向の上流側から下流側に向かって順に1枚ずつ重ねられることで構成されている。
プレフィルタ36は、フィルタユニット35を構成する各種フィルタ36〜38の中で、空気が最初に通過するフィルタである。先ず、ケーシング10内に取り込まれた空気は、プレフィルタ36にて大きな塵埃が除去される。
集塵フィルタ37は、プレフィルタ36よりも集塵性能が高いフィルタである。集塵フィルタ37には、大きな塵埃が除去された後の空気が通過するが、特に当該フィルタ37では、放電ユニット31を通過して帯電した更に微細な塵埃等が除去される。即ち、集塵フィルタ37は、塵埃が帯電している極とは反対の極に帯電されることで、プレフィルタ36を通過した空気中の微細な塵埃を吸着させるようになっている。
脱臭フィルタ38は、例えば活性炭によって構成されており、微細な塵埃が除去された後の空気が通過する。脱臭フィルタ38は、当該空気中に含まれるホルムアルデヒド及び臭い成分等を分解または吸着する。
(2−3−3)各種フレーム部材
各種フレーム部材41,42,43は、本体部30の他の構成部材を支持するためのものであって、いずれも合成樹脂によって構成されている。各種フレーム部材41,42,43としては、前フレーム41、中央フレーム42及び後フレーム43が挙げられる。
前フレーム41は、フィルタユニット35を前パネル11側である正面側にて支持し、ストリーマ放電ユニット45を上部にて支持している。前フレーム41には、図3に示すように、2つの鉛直風通路部材41a,41bが配設されている。鉛直風通路部材41a,41bは、中空状の部材であって、互いに離れており、且つ鉛直方向に沿って細長く延びている。一方の鉛直風通路部材41aは、左側吸込口12aに近い側にて、左側吸込口12aに沿うようにして位置している。他方の鉛直風通路部材41bは、右側吸込口13aに近い側にて、当該右側吸込口13aに沿うようにして位置している。これらの鉛直風通路部材41a,41b内部には空気が流れている。そして、各鉛直風通路部材41a,41bには、複数の放出口41c,41dが鉛直方向に並んで形成されており、当該放出口41c,41dからは、鉛直風通路部材41a,41b内部を通る空気が放出される。
図2に示すように、中央フレーム42は、前フレーム41の後方側に設けられている。中央フレーム42は、その正面側である前フレーム41側にて、冷凍サイクルユニット60を支持している。即ち、冷凍サイクルユニット60は、中央フレーム42と前フレーム41との間に配置されている。また、中央フレーム42は、その背面側である後パネル13側にて、加湿ユニット70を支持している。更に、中央フレーム42は、その背面側かつ下方側において、除湿運転時に凝縮した水を貯める除湿タンクユニット80を支持している。
後フレーム43は、中央フレーム42の後方側に設けられている。従って、加湿ユニット70及び除湿タンクユニット80は、中央フレーム42と後フレーム43との間に配置されていると言える。後フレーム43は、その上部にて、電装品箱85を支持している。電装品箱85内には、除加湿装置100の各種構成部材を制御する制御基板等が収容されている。後フレーム43は、その背面側にて、シロッコファン50を支持しており、後フレーム43の中央部には、ベルマウス形状のベルマウス43aが設けられている。ベルマウス43aによって、各吸込口11a,12a,13aを介してケーシング10内に流入した空気は、シロッコファン50へと流れ込む。
(2−3−4)ストリーマ放電ユニット
ストリーマ放電ユニット45は、放電ストリーマ本体45a及び放電ストリーマガイド45bを含む。
放電ストリーマ本体45aは、正極の電極及び負極の電極を有する。正極の電極は、タングステン製の針状の電極である。負極の電極は、正極の電極付近に位置し、正極の電極に対向する板状の電極である。針状の電極に高電圧が印加されることによって、プラズマ放電の一種であるストリーマ放電が発生し、酸化分解力の高い活性種が生成される。
放電ストリーマガイド45bは、放電ストリーマ本体45aで生成された活性種を、図3に示すように、空気と共に前フレーム41における鉛直風通路部材41a,41bへと導く。
鉛直風通路部材41a,41bに流入した活性種を含む空気は、放出口41c,41dから前フレーム41外部へと放出され、フィルタユニット35の集塵フィルタ37及び脱臭フィルタ38を順に通過する。この際、空気に含まれる活性種は、集塵フィルタ37に吸着された塵埃や細菌などを分解して浄化する。
(2−3−5)シロッコファン
シロッコファン50は、各吸込口11a,12a,13aからケーシング10内に流入して吹出口15aからケーシング10外に流出する空気流AF(図3及び図6参照)を、ケーシング10内部に生成するためのものであって、ケーシング10内部に1台のみ設けられている。図2,3に示すように、シロッコファン50は、主として、ファンロータ51、スクロールケーシング53及びファンモータ55を含む。
ファンロータ51は、その後側に配設されたファンモータ55の出力軸と接続されている。ファンモータ55が駆動すると、出力軸を介してファンモータ55の駆動がファンロータ51に伝達され、ファンロータ51は駆動して回転する。駆動中のファンロータ51は、空気を、出力軸の先端側(即ち、正面側)から吸い込んで径方向へと吹出す。
スクロールケーシング53は、ファンロータ51が収容されるスクロール湾曲部を有する合成樹脂製のケーシング部材である。スクロールケーシング53は、後フレーム43の背面部分に固定されている。
ファンモータ55は、その回転速度を段階的に切換えられる。ファンモータ55の回転速度は、最大風量モード時において最高出力に切換えられ、逆に最小風量モード時において最低出力に切換えられる。
スクロールケーシング53の正面側には、正面方向から見た大きさがファンロータ51の大きさと略同の開口が形成されており、当該開口がシロッコファン50の吸入口50aとして機能する。また、スクロールケーシング53の上部には、開口が形成されており、当該開口がシロッコファン50の排出口50bとして機能する。排出口50bは、吹出口15aに繋がっており、ケーシング10の吹出口15aが露出すると排出口50bも露出するようになっている。
また、スクロールケーシング53の内部には、空気が流れるスクロール流路および排出流路が形成される。スクロール流路は、スクロール湾曲部においてファンロータ51の外周面の外側に形成され、舌部から離れるのに伴い流路面積が大きくなるように形成されている。排出流路は、スクロール流路と連通して排出口50bまで延びている。排出流路へと導かれた空気は、排出口50bから排出される。
(2−3−6)冷凍サイクルユニット
次に、冷凍サイクルユニット60について、図2〜図5を用いて説明する。図4は、冷媒サイクルユニット60の配管系統図である。図5は、図1に係る除加湿装置100をV−V面で切断した場合の側面断面図である。
冷凍サイクルユニット60は、主として、圧縮機61、凝縮器62(放熱器に相当)及び蒸発器64を含む。圧縮機61、凝縮器62及び蒸発器64が冷媒配管によって接続されることで、図4に示す冷媒回路60aが構成されている。このような冷凍サイクルユニット60は、主に、除加湿装置100が除湿運転を行う際に機能する。
なお、冷媒回路60a内には冷媒が循環している。冷媒の種類としては、R134a、CO2等が挙げられる。
−圧縮機−
圧縮機61は、低圧のガス冷媒を吸入すると、この冷媒を圧縮して高圧のガス冷媒とした後に吐出する機構である。ここでは、圧縮機61として、ケーシング(図示せず)内に収容されたロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が、同じくケーシング内に収容された圧縮機用モータ(図示せず)を駆動源として駆動される密閉式圧縮機が採用されている。これにより、圧縮機61の容量制御が可能となっている。即ち、圧縮機61は、容量可変自在なタイプの圧縮機である。
−凝縮器−
図4に示すように、凝縮器62は、その一端がキャピラリチューブ63に接続されており、他端が圧縮機61の吐出口に接続されている。凝縮器62は、例えばアルミニウム等の金属で構成された複数のフィンと、このフィンに挿入されておりアルミニウム等の金属で構成された複数の伝熱管とで構成されており、フィルタユニット35を通過した後の空気が通過する。凝縮器62は、この空気と伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。具体的に、凝縮器62は、圧縮機61から吐出された高圧のガス冷媒を凝縮して液化させる。これにより、凝縮器62を通過した空気は、冷媒から熱を与えられ、暖められる。
なお、凝縮器62を通過した冷媒は、キャピラリチューブ63にて減圧される。
−蒸発器−
図4に示すように、蒸発器64は、その一端がアキュムレータ65を介して圧縮機61の吸入口に接続され、他端がキャピラリチューブ63に接続されている。蒸発器64は、上述した凝縮器62と同様、例えばアルミニウム等の金属で構成された複数のフィンと、このフィンに挿入されており銅等の金属で構成された複数の伝熱管とで構成されており、フィルタユニット35を通過した後の空気が通過する。蒸発器64は、この空気と伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。具体的に、蒸発器64は、キャピラリチューブ63にて減圧された後の液冷媒を蒸発させる。これにより、蒸発器64を通過した空気は冷媒に吸熱されるため、空気自身は冷やされ、当該空気中に含まれる水分は凝縮する。即ち、蒸発器64は、除加湿装置100が除湿運転を行う際、空気流AFのうちケーシング10内に流入された空気を露点温度以下に冷却して除湿する。
蒸発器64を空気が通過する際、空気中に含まれる水分の少なくとも一部が凝縮して水となる。この水は、ドレン水として、除湿タンクユニット80に導かれる。
また、蒸発器64を通過した冷媒からは、アキュムレータ65にて液冷媒が除去される。ガス冷媒のみとなった冷媒は、再度圧縮機61に吸入され、圧縮機61にて圧縮されて吐出される。
なお、本実施形態に係る冷凍サイクルユニット60では、図2,図3及び図5に示すように、凝縮器62及び蒸発器64の配置の仕方に特徴があるが、これについては「(3)凝縮器、蒸発器及び加湿ロータの配置、ならびに空気の流れについて」で詳述する。
(2−3−7)加湿ユニット
加湿ユニット70は、主に、除加湿装置100が加湿運転を行う際に機能する。図2、図3及び図5に示すように、加湿ユニット70は、加湿ロータ71(加湿部材に相当)、貯留部72及び水タンク73を含む。
加湿ロータ71は、加湿運転時、水を一時的に保持すると共に、当該水を空気流AFにおける空気に付与するためのものである。加湿ロータ71は、例えばリング状フレームに気化フィルタが取り付けられた構造を有する。加湿運転時には、気化フィルタから水が気化することによって加湿が行われる。加湿ロータ71は、図示しない加湿ロータ用モータを駆動源として回転する。加湿ロータ71の回転に伴って、リング状フレームに取り付けられたひしゃく状の部品により水がくみあげられ、回転に伴い乾いた気化フィルタに供給される。加湿ロータ71の更なる回転により、当該部分における水は気化して空気に含まれることとなる。
貯留部72は、水タンク73から水を供給され、当該水を貯留する。
水タンク73は、貯留部72に水を供給するためのタンクであり、側壁パネル12の内面部分に固定されている。
なお、本実施形態では、加湿ロータ71の配置の仕方にも特徴があるが、これについては「(3)凝縮器、蒸発器及び加湿ロータの配置、ならびに空気の流れについて」で詳述する。
(2−3−8)除湿タンクユニット
図2及び図5に示すように、除湿タンクユニット80は、除湿タンク81及び蓋部83を含む。除湿タンク81は、その上部が開放されており、蒸発器64で発生したドレン水を貯留することができるようになっている。蓋部83は、除湿タンク81の上部を覆うように配置され、除湿タンク81内に貯留されたドレン水が除湿タンクユニット80の外部へと漏れないようにするためのものである。
なお、蓋部83の概ね中央付近には、開口83aが設けられている。これにより、ドレン水は、蓋部83上に一旦集められ、開口83aを介して除湿タンク81内へと導入される。
(3)凝縮器、蒸発器及び加湿ロータの配置、ならびに空気の流れについて
ここで、本実施形態の一特徴である凝縮器62、蒸発器64及び加湿ロータ71の配置と、当該配置に伴うケーシング10内部の空気流とについて、主に図2,図3,図5及び図6を参照して説明する。図6は、図5に係るケーシング10の側面断面図において、ケーシング10内の空気の流れを示す図である。なお、図面を簡単にするため、図6では、加湿ユニット70については“加湿ロータ71”のみを図示している。また、図6では、空気流路AD及び複数の空気流AF,AF1,AF2を分かり易く図示するため、図5に比して、除加湿装置100内の構成を簡略化させている。
図6の点線で示されるように、ケーシング10内には、1つのシロッコファン50によって1つの空気流路ADが形成されている。この空気流路AD内には、各種構成部材が配置されている。そして、空気流路AD内においては、先ずは吸込口11a,12a,13aからケーシング10内に流入した空気が前パネル11付近にて統合され、統合された空気は、ケーシング10内を前パネル11側から後パネル13側へと各種構成部材を通過しながら移動し、やがてケーシング10の上部における吹出口15aを介してケーシング10外へと流出する空気流AFが流れる。
詳細には、本実施形態に係るフィルタユニット35、蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50及び凝縮器62は、1つの空気流路AD内に配置されている。これらの構成部材35,64,71,50,62は、1つの空気流路ADにおいて、空気流AFの上流側から下流側に向かって、フィルタユニット35、蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50及び凝縮器62の順に並んで配置されている。つまり、フィルタユニット35、蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50及び凝縮器62は、この順序で、空気流AFに対し直列に配置されている。
より具体的には、図2,図3,図6に示すように、フィルタユニット35は、他の構成部材64,71,50,62よりも、空気流AFの流れ方向の最も上流側に位置している。図2等に示すように、蒸発器64は、フィルタユニット35に対し空気流AFの下流側、つまりはフィルタユニット35の背面側であって、且つ前フレーム41の背面側となる位置に配設されている。加湿ロータ71は、蒸発器64に対し空気流AFの下流側、つまりは蒸発器64の背面側であって、且つ中央フレーム42の背面側となる位置に配設されている。シロッコファン50は、加湿ロータ71に対し空気流AFの下流側、つまりは加湿ロータ71の背面側に配設されている。シロッコファン50は、図5及び図6に示すように、加湿ロータ71と隣接して配設されている。そして、加湿ロータ71は、シロッコファン50の吸入口50a側に配置されている。
凝縮器62は、シロッコファン50に対し空気流AFの下流側であって、且つシロッコファン50の径方向に配置されている。即ち、凝縮器62は、シロッコファン50の排出口50b側に配置されている。更に、本実施形態に係る凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、ケーシング10の吹出口15a付近において、当該凝縮器62の長手方向と蒸発器64の長手方向とが交差するようにして配置されている。図2,図3,図5及び図6では、蒸発器64は、その長手方向が鉛直方向に延びるようにして配置されているのに対し、凝縮器62は、その長手方向が前後方向に延びるようにして配置されている。従って、蒸発器64の長手方向と凝縮器62の長手方向とが成す角度は、約90度となっている。故に、凝縮器62の長手方向及び蒸発器64の長手方向が共に鉛直方向に延びる状態にて、凝縮器62及び蒸発器64を上下方向に並んで配置させる場合に比して、本実施形態に係る除加湿装置100の高さは低くなっている。つまり、前パネル11を投影面として、図6に係る凝縮器62及び蒸発器64を、後パネル13側から前パネル11への方向で投影したとする。この際、前パネル11に映し出された凝縮器62及び蒸発器64の影は、凝縮器62及び蒸発器64が上下方向に並んで配置された場合に比して短い。
なお、吹出口15a付近は、ケーシング10内の空気流路ADの中でも、空気流AFの速度が最も速い場所と言える。換言すれば、凝縮器62付近の空気流AFの速度は、蒸発器64付近の空気流AFの速度よりも速いと言える。凝縮器62付近の空気流AFの速度が速いと、凝縮器62付近の熱交換効率は高くなり、結果的に凝縮器62のサイズを小さくすることができる。
以上をまとめると、本実施形態に係る除加湿装置100では、シロッコファン50に対し、フィルタユニット35、蒸発器64及び加湿ロータ71は空気流AFの上流側に配置され、凝縮器62のみが空気流AFの下流側に配置されていると言える。従って、凝縮器62に着目すると、フィルタユニット35、蒸発器64及び加湿ロータ71のみならず、シロッコファン50までもが、空気流AFの上流側に配置されている。これにより、設計の際、凝縮器62を通過する空気の量と蒸発器64を通過する空気の量とのバランスを採り易くなる。凝縮器62及び蒸発器64それぞれのサイズを個々に設計し易くなるためである。
ここで、凝縮器62を、シロッコファン50の上方に問題なく配置させることができる理由について説明する。凝縮器62は、凝縮器62を通過する冷媒を凝縮させる一方で、空気を暖める機能を有する。凝縮器62のこの機能に鑑みると、凝縮器62は、水を発生する構成部材ではない。故に、凝縮器62を除湿タンクユニット80近くに配置させる等の、凝縮器62の配置に関する制約はない。凝縮器62をシロッコファン50の上方に配置させた際に、凝縮器62から水が垂れる虞もないため、凝縮器62は、シロッコファン50の上方に問題なく配置させることができる。
これに対し、蒸発器64は、凝縮器62に代えてシロッコファン50の上方に問題なく配置させることは困難と言える。何故ならば、蒸発器64が機能すると、蒸発器64からは、上述したようにドレン水が発生する。仮に蒸発器64をシロッコファン50の上方に配置させると、蒸発器64からはドレン水が垂れてしまい、シロッコファン50にかかってしまう。従って、蒸発器64は、凝縮器62に代えてシロッコファン50の上方に配置させることは好ましくなく、除湿タンクユニット80付近に配置させることが好ましい。
このような構成によると、空気流AFは、シロッコファン50が駆動することで生成される。即ち、シロッコファン50が駆動することによって、対象空間内の空気は、各吸込口11a,12a,13aからケーシング10内に流入し、図3,6に示すように、先ずはフィルタユニット35を通過することで、塵埃や臭い成分等が除去される。フィルタユニット35を通過した空気は、次いで蒸発器64にて冷却及び除湿されるか及び/または加湿ロータ71で加湿された後、シロッコファン50を介して凝縮器62を通過する。凝縮器62では、通過した空気の温度のみが変化する所謂顕熱変化が生じる。凝縮器62を通過した空気は、吹出口15aを介してケーシング10外部へと吹き出され、再び対象空間内に戻される。図3に示すように、空気流AFの一部は、除加湿装置100外へと吹き出されずに、支流BFとしてストリーマ放電ユニット45を通過する。ストリーマ放電ユニット45を通過した支流BFは、鉛直風通路部材41a,41bに流入し、放出口41c,41dを介してフィルタユニット35を通過する空気流AFに合流する。
また、本実施形態では、蒸発器64の長手方向(上下方向。即ち、鉛直方向)の長さは、フィルタユニット35の長手方向(上下方向。即ち、鉛直方向)の長さよりも短い。加湿ロータ71の直径は、蒸発器64の長手方向の長さと概ね同様かまたは大きいが、フィルタユニット35の長手方向の長さよりは短い。そして、凝縮器62は、吹出口15aの大きさと対応している。
これにより、図6に示すように、空気流AFは、主に、第1空気流AF1及び第2空気流AF2に大別される。第1空気流AF1は、蒸発器64を通過する空気の流れであるのに対し、第2空気流AF2は、蒸発器64を通過しない空気の流れであると言える。より具体的には、第1空気流AF1は、フィルタユニット35、蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50及び凝縮器62をこの順序に通過する空気の流れである。第2空気流AF2は、フィルタユニット35、加湿ロータ71、シロッコファン50及び凝縮器62をこの順序で通過する空気の流れである。
第1空気流AF1及び第2空気流AF2により、加湿ロータ71及び凝縮器62には、蒸発器64を通った空気(即ち、第1空気流AF1)、及び、蒸発器64を通らずに直接加湿ロータ71に向かう空気(即ち、第2空気流AF2)のどちらもが通過することとなる。従って、加湿ロータ71を通過する空気量及び蒸発器64を通過する空気量は、共に十分に確保される。更に、加湿ロータ71は、シロッコファン50の上流側にて当該ファン50と隣接して配置されている。凝縮器62は、シロッコファン50の下流側にて当該ファン50と隣接して配置されている。そのため、サイズの比較的小さい加湿ロータ71及び凝縮器62がそれぞれ用いられても、加湿性能及び凝縮性能が極端に低下することがない。
特に、第1空気流AF1に着目すると、以下の効果を奏することができる。蒸発器64が機能している場合、上述したように、蒸発器64からはドレン水が発生する。ドレン水の一部分が除湿タンクユニット80に回収されずに結露水として蒸発器64の表面に残ってしまった場合、当該結露水が蒸発器64の周囲に飛散する場合がある。しかし、このような場合においても、第1空気流AF1における蒸発器64の下流側には、加湿ロータ71が位置している。故に、飛散した結露水は、加湿ロータ71にて捕らえられる。すると、加湿ロータ71よりも更に下流側にあるシロッコファン50及び凝縮器62に、結露水がかかってしまう可能性が低くなる。
このように、本実施形態では、蒸発器64にはやむを得ず水がかかってしまうが、凝縮器62には水がかからない配置が採用されている。従って、蒸発器64には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されているが、凝縮器62は、当該コーティングは施されていない。蒸発器64及び凝縮器62は、上述したように、共にアルミニウム等の金属で構成されているため、水がかかると腐食してしまう虞がある。しかしながら、本実施形態では、蒸発器64には水がかかっても、凝縮器62にはそもそも水がかかる虞が生じない。従って、蒸発器64には、コーティングをする必要があるが、凝縮器62には、コーティングをする必要がないのである。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態に係る除加湿装置100では、図2,図3,図5及び図6に示すように、蒸発器64は、シロッコファン50に対し、空気流AFの上流側に配置されている。凝縮器62は、シロッコファン50に対し、空気流AFの下流側に配置されている。
この配置により、凝縮器62を通過する空気の量と蒸発器64を通過する空気の量とのバランスが採り易くなる。蒸発器64及び凝縮器62それぞれのサイズを、個々に設計し易くなるためである。
(4−2)
本実施形態では、図5及び図6に示すように、凝縮器62は、その長手方向と蒸発器64の長手方向とが交差するようにして配置されている。即ち、凝縮器62の長手方向と蒸発器64の長手方向とが、所定の角度を形成するようにして配置されている。
これにより、凝縮器62と蒸発器64とが空気流AFの流れ方向に対して並列に配置されている場合に比して、除加湿装置100の任意の方向の幅が小さくなる。
特に、本実施形態では、蒸発器64の長手方向は鉛直方向に沿って延びているのに対し、凝縮器62の長手方向は、前後方向に沿って延びている。この際、前パネル11に映し出された凝縮器62及び蒸発器64の影、つまりは高さは、凝縮器62及び蒸発器64が上下方向に並んで配置された場合に比して短い。従って、除加湿装置100の高さを低くすることができ、当該装置100のコンパクト化が図れる。
(4−3)
特に、本実施形態では、図1及び図2に示すように、吹出口15aは、ケーシング10の上面となる部分に位置している。図5及び図6に示すように、凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、吹出口15a付近に位置している。
吹出口15a付近は、空気流AFの速度が速くなる傾向にある。従って、吹出口15a付近に位置している凝縮器62の熱交換効率が上昇し、凝縮器62のサイズを小さくすることができる。
(4−4)
また、本実施形態では、図2,図3,図5及び図6に示すように、加湿ロータ71は、ケーシング10内において、蒸発器64に対し空気流AFの下流側、且つ、凝縮器62に対し空気流AFの上流側に配置されている。
蒸発器64が機能した際、蒸発器64の表面には結露水が生じる。しかし、本実施形態では、加湿ロータ71は、空気流AFの流れ方向に沿って、蒸発器64及び凝縮器62に挟まれるようにして位置している。これにより、蒸発器64の表面に生じた結露水が飛散したとしても、当該結露水は、蒸発器64の下流側に位置する加湿ロータ71によって捕らえられる。従って、蒸発器64において発生した結露水の凝縮器62側への飛散を防ぐことができる。
(4−5)
特に、本実施形態では、蒸発器64には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されているが、蒸発器64には、このコーティングが施されていない。
上記(4−4)にて述べたように、蒸発器64では結露水が生じるが、この結露水は、凝縮器62側には飛散しない。故に、蒸発器64にはコーティングを施すことで、蒸発器64の腐食を防止することができる。一方、凝縮器62には、コーティングを施す必要がないため、その分除加湿装置100の製造コストを下げることができる。
(4−6)
また、本実施形態では、凝縮器62付近の空気流AFの速度は、蒸発器64付近の空気流AFの速度よりも速い。
従って、凝縮器62の熱交換効率が高くなり、凝縮器62のサイズを小さくすることができる。更には、除加湿装置100自体のコンパクト化をより図ることができる。
(4−7)
本実施形態に係るファンには、一方向に空気を吹き出すシロッコファン50が採用されている。
これにより、蒸発器64及び凝縮器62それぞれを通過する空気の量を、適切な量に調節し易くなる。
(4−8)
本実施形態に係る除加湿装置100は、フィルタユニット35を更に備える。フィルタユニット35は、蒸発器64に対し空気流AFの上流側に配置されており、空気流AFに含まれる塵埃を除去する。
これにより、蒸発器64及び凝縮器62には、フィルタユニット35にて塵埃が除去された後の空気が供給されることとなる。従って、蒸発器64及び凝縮器62の表面が塵埃にて汚れるのを防ぐことができる。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、除湿機能、加湿機能及び空気清浄機能を有する除加湿装置100について説明した。しかし、本発明に係る装置は、除湿機能は必須であるが、加湿機能及び空気清浄機能は必須ではない。
(5−1−1)空気清浄機能のみを有さない場合
除湿機能及び加湿機能を備える除加湿装置100A−1の断面図を、図7に示す。除加湿装置100A−1では、上記実施形態に係る除加湿装置100において、フィルタユニット35を備えていないが、他の構成要部材は上記実施形態に係る除加湿装置100と同様である。つまり、除加湿装置100Aは、主として、ケーシング10、冷凍サイクルユニット60に含まれる凝縮器62及び蒸発器64、加湿ユニット70に含まれる加湿ロータ71、1台のシロッコファン50、除湿タンクユニット80を備えている。
ケーシング10内には、1つの空気流路ADが形成されており、空気流路AD内には、蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50及び凝縮器62が配置されている。蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50、凝縮器62は、空気流AFの流れ方向の上流側から下流側に向かってこの順序で並んで配置している。即ち、シロッコファン50に対し、蒸発器64は、空気流AFの上流側に配置され、凝縮器62は、空気流AFの下流側に配置されている。
更に、蒸発器64の長手方向は鉛直方向に延びているが、凝縮器62の長手方向は、前後方向に延びており、蒸発器64及び凝縮器62の各長手方向は、互いに交差している。蒸発器64は、除湿タンクユニット80付近に位置しており、凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、空気流AFの速度が最も速い吹出口15a付近において、吹出口15aを覆うようにして位置している。蒸発器64には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されているが、凝縮器62には、当該コーティングは施されていない。加湿ロータ71は、蒸発器64よりも空気流AFの下流側、且つ凝縮器62よりも空気流AFの上流側に配置されている。加湿ロータ71の上端は、蒸発器64の上端よりも高い位置にある。
これにより、空気流路AD内の空気流AFは、第1空気流AF1及び第2空気流AF2に大別される。第1空気流AF1は、蒸発器64、加湿ロータ71、シロッコファン50、凝縮器62を、この順序で通過する空気の流れである。第2空気流AF2は、蒸発器64を通過せずに、加湿ロータ71、シロッコファン50、凝縮器62を、この順序で通過する空気の流れである。
このような構成を有する除加湿装置100A−1においても、空気清浄機能が備えられていないだけで、以下の効果を奏することができる。
つまり、除加湿装置100A−1では、シロッコファン50を基準として、上流側には蒸発器64が配置され、下流側には凝縮器62が配置されている。この配置により、凝縮器62を通過する空気の量と蒸発器64を通過する空気の量とのバランスを採り易くなる。蒸発器64及び凝縮器62それぞれのサイズを、個々に設計し易くなるためである。
凝縮器62は、その長手方向と蒸発器64の長手方向とが交差するようにして配置されている。これにより、凝縮器62と蒸発器64とが空気流AFの流れ方向に対して並列に配置されている場合に比して、除加湿装置100の鉛直方向の長さ、つまりは高さを低くすることができる。従って、除加湿装置100A−1のコンパクト化が図れる。
凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、空気流AFの速度が最も速い吹出口15a付近に位置している。従って、吹出口15a付近に位置している凝縮器62の熱交換効率が上昇し、凝縮器62のサイズを小さくすることができる。
加湿ロータ71は、空気流AFの流れ方向に沿って、蒸発器64及び凝縮器62に挟まれるようにして位置している。これにより、蒸発器64の表面に生じた結露水が飛散したとしても、当該結露水は、蒸発器64の下流側に位置する加湿ロータ71によって捕らえられる。従って、蒸発器64において発生した結露水の凝縮器62側への飛散を防ぐことができる。故に、蒸発器64には、水による腐食を防止するためのコーティングを施す必要があるが、蒸発器64には、このコーティングを施す必要が生じない。
(5−1−2)加湿機能及び空気清浄機能を有さない場合
除湿機能のみを備える除湿装置100A−2の断面図を、図8に示す。除湿装置100A−2では、図7に係る除加湿装置100A−1において、更に加湿ユニット70を備えていない。つまり、除湿装置100A−2は、主として、ケーシング10、冷凍サイクルユニット60に含まれる凝縮器62及び蒸発器64、1台のシロッコファン50、除湿タンクユニット80を備えている。
ケーシング10内には、1つの空気流路ADが形成されており、空気流路AD内には、蒸発器64、シロッコファン50及び凝縮器62が配置されている。蒸発器64、シロッコファン50、凝縮器62は、空気流AFの流れ方向の上流側から下流側に向かってこの順序で並んで配置している。即ち、シロッコファン50に対し、蒸発器64は、空気流AFの上流側に配置され、凝縮器62は、空気流AFの下流側に配置されている。
更に、蒸発器64の長手方向は鉛直方向に延びているが、凝縮器62の長手方向は、前後方向に延びており、蒸発器64及び凝縮器62の各長手方向は、互いに交差している。蒸発器64は、除湿タンクユニット80付近に位置しており、凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、空気流AFの速度が最も速い吹出口15a付近において、吹出口15aを覆うようにして位置している。
これにより、空気流路AD内の空気流AFは、第1空気流AF1及び第2空気流AF2に大別される。第1空気流AF1は、蒸発器64、シロッコファン50、凝縮器62を、この順序で通過する空気の流れである。第2空気流AF2は、蒸発器64を通過せずに、シロッコファン50及び凝縮器62を、この順序で通過する空気の流れである。
このような構成を有する除湿装置100A−2では、空気清浄機能及び加湿機能が備えられていないが、以下の効果を奏することができる。
除湿装置100A−2では、シロッコファン50を基準として、上流側には蒸発器64が配置され、下流側には凝縮器62が配置されている。この配置により、凝縮器62を通過する空気の量と蒸発器64を通過する空気の量とのバランスを採り易くなる。蒸発器64及び凝縮器62それぞれのサイズを、個々に設計し易くなるためである。
凝縮器62は、その長手方向と蒸発器64の長手方向とが交差するようにして配置されている。これにより、凝縮器62と蒸発器64とが空気流AFの流れ方向に対して並列に配置されている場合に比して、除加湿装置100の鉛直方向の長さ、つまりは高さを低くすることができる。従って、除加湿装置100A−2のコンパクト化が図れる。
凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、空気流AFの速度が最も速い吹出口15a付近に位置している。従って、吹出口15a付近に位置している凝縮器62の熱交換効率が上昇し、凝縮器62のサイズを小さくすることができる。
なお、図示してはいないが、本発明に係る除湿装置は、空気清浄機能及び除湿機能は有するが、加湿機能は有さない装置についても、適用可能である。
(5−2)変形例B
上記実施形態及び上記変形例Aの除加湿装置100A−1では、加湿ロータ71が、蒸発器64に対して空気流AFの下流側に位置している場合について説明した。しかし、加湿ロータ71は、図9の除加湿装置100Bに示されるように、凝縮器62及び蒸発器64の上流側に位置していても良い。
除加湿装置100Bの構成部材は、上記実施形態に係る除加湿装置100と同様である。なお、図9では、一例として、空気清浄機能を実現するためのフィルタユニット35が設けられている場合を表している。加湿ロータ71は、フィルタユニット35の下流側であって、且つ凝縮器62及び蒸発器64の上流側に位置している。
この場合においても、空気流AFは、第1空気流AF1及び第2空気流AF2に大別される。第1空気流AF1は、フィルタユニット35、加湿ロータ71、蒸発器64、シロッコファン50、凝縮器62を、この順序で通過する空気の流れである。第2空気流AF2は、蒸発器64を通過せずに、フィルタユニット35、加湿ロータ71、シロッコファン50、凝縮器62を、この順序で通過する空気の流れである。
このような構成を有する除加湿装置100Bは、以下の効果を奏する。
除加湿装置100Bでは、シロッコファン50を基準として、上流側には蒸発器64が配置され、下流側には凝縮器62が配置されている。この配置により、凝縮器62を通過する空気の量と蒸発器64を通過する空気の量とのバランスを採り易くなる。蒸発器64及び凝縮器62それぞれのサイズを、個々に設計し易くなるためである。
凝縮器62は、その長手方向と蒸発器64の長手方向とが交差するようにして配置されている。これにより、凝縮器62と蒸発器64とが空気流AFの流れ方向に対して並列に配置されている場合に比して、除加湿装置100の鉛直方向の長さ、つまりは高さを低くすることができる。従って、除加湿装置100Bのコンパクト化が図れる。
凝縮器62は、シロッコファン50の上方、且つ、空気流AFの速度が最も速い吹出口15a付近に位置している。従って、吹出口15a付近に位置している凝縮器62の熱交換効率が上昇し、凝縮器62のサイズを小さくすることができる。
なお、図9では、加湿ロータ71の直径は、図6,7に比して大きくなっており、フィルタユニット35の長手方向とほぼ同じ長さとなっている。これは、図9に係る除加湿装置100Bでは、加湿ロータ71の位置がシロッコファン50から離れてしまうことから、除加湿装置100,100A−1に係る加湿ロータ71と同程度の加湿性能を保持することが難しいためである。
(5−3)変形例C
上記実施形態及び変形例A,Bでは、凝縮器62及び蒸発器64の各長手方向同士の成す角度が約90度である場合について説明した。
しかし、凝縮器62及び蒸発器64は、各長手方向が交差するようにして配置されていればよく、凝縮器62及び蒸発器64の各長手方向同士の成す角度は、約90度でなくてもよい。つまり、本発明では、前パネル11に映し出された凝縮器62及び蒸発器64の影が、凝縮器62及び蒸発器64が上下方向に並んで配置された場合に比して短くなればよい。これにより、本発明の除湿装置自体の高さが抑えられ、除湿装置がコンパクトになるためである。
また、本実施形態及び変形例A,Bでは、除湿装置の高さ方向が抑えられる場合について説明したが、抑えられる方向は、高さ以外の任意の方向であってもよい。任意の方向とは、除湿装置の前後方向や左右方向であることができる。
(5−4)変形例D
上記実施形態及び変形例A,Bでは、凝縮器62が、シロッコファン50の上方且つ吹出口15a付近に位置していると説明した。しかし、本発明に係る凝縮器62は、少なくともシロッコファン50に対し空気流AFの流れ方向の下流側に配置されていればよく、必ずしもシロッコファン50の上方且つ吹出口15a付近に位置していなくてもよい。
例えば、ケーシング10内部において、吹出口15a以外に空気流AFの速度が比較的速い場所がある場合には、凝縮器62は、当該場所に設置されることができる。
(5−5)変形例E
上記実施形態及び変形例A,Bでは、蒸発器64には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されており、凝縮器62には当該コーティングが施されていないと説明した。しかし、蒸発器64のコーティングは必須ではない。例えば、たとえ水がかかったとしても腐食が生じない材料によって蒸発器64及び凝縮器62が形成されている場合には、蒸発器64及び凝縮器62のいずれも、当該コーティングが施されていなくてもよい。
また、蒸発器64及び凝縮器62の両方に、コーティングが施されていてもよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態及び変形例A,Bでは、凝縮器62付近の空気流AFの速度は、蒸発器64付近の空気流AFの速度よりも速いと説明した。しかし、凝縮器62付近の空気流AFの速度は、必ずしも蒸発器64付近の空気流AFの速度より速くなくてもよい。
(5−7)変形例G
上記実施形態及び変形例A,Bでは、ファンとしてシロッコファン50が採用されている場合について説明した。しかし、本発明に係るファンは、シロッコファンに代えて、ターボファン等の遠心ファンが採用されてもよい。遠心ファンが採用されても、蒸発器64及び凝縮器62それぞれを通過する空気の量を、適切な量に調節することが可能である。
また、上記実施形態及び変形例A,Bでは、シロッコファン50が1台である場合について説明した。しかし、本発明では、ファンの台数は、1台に限定されるのではなく、複数台設けられていてもよい。
(5−8)変形例H
上記実施形態及び上記変形例A,Bでは、除加湿装置100,100A−1,100A−2,100Bが床置きタイプである場合について説明した。
しかし、本発明に係る除湿装置は、シロッコファン50を基準として、空気流AFの上流側には蒸発器64が配置され、空気流AFの下流側には凝縮器62が配置されていればよい。故に、除加湿装置のタイプは、床置きタイプに限定されない。除加湿装置が採り得る他のタイプとしては、例えば壁掛タイプや天井設置タイプ等が挙げられる。
(5−9)変形例I
上記実施形態では、フィルタユニット35が、プレフィルタ36、集塵フィルタ37及び脱臭フィルタ38によって構成されていると説明した。しかし、フィルタユニット35の構成は、これに限定されない。例えば、フィルタユニット35は、プレフィルタ36及び集塵フィルタ37のみによって構成されていてもよいし、集塵フィルタ37の代わりにHEPAフィルタなどが用いられても良い。
(5−10)変形例J
上記実施形態では、ケーシング10が、複数のケーシング部材(具体的には、前パネル11、側壁パネル12等)によって構成されていると説明した。しかし、これらの複数のケーシング部材が一体成形されることで、ケーシング10が構成されていても良い。
10 ケーシング(ケーシング)
11 前パネル
11a 下方吸込口(吸込口)
12 側壁パネル
12a 左側吸込口(吸込口)
13 後パネル
13a 右側吸込口(吸込口)
14 底フレーム
15 吹出口羽根
15a 吹出口(吹出口)
20 操作パネル
30 本体部
31 放電ユニット
31a 左側放電ユニット
31b 右側放電ユニット
35 フィルタユニット(フィルタユニット)
36 プレフィルタ
37 集塵フィルタ
38 脱臭フィルタ
41 前フレーム
42 中央フレーム
43 後フレーム
45 ストリーマ放電ユニット
50 シロッコファン(ファン)
60 冷凍サイクルユニット(冷凍サイクル装置)
60a 冷媒回路
61 圧縮機
62 凝縮器(放熱器)
63 キャピラリチューブ
64 蒸発器(蒸発器)
65 アキュムレータ
66 隙間
70 加湿ユニット
71 加湿ロータ(加湿部材)
72 貯留部
73 水タンク
80 除湿タンクユニット
85 電装品箱
AD 空気流路
AF 空気流(空気流)
AF1 第1空気流
AF2 第2空気流
100,100A−1,100B 除加湿装置(除湿装置)
100A−2 除湿装置(除湿装置)
特開2007−237120号公報

Claims (8)

  1. 空気の吸込口(11a,12a,13a)及び吹出口(15b)を有するケーシング(10)と、
    前記ケーシング内に配置されており、前記吸込口から前記ケーシング内に流入して前記吹出口から前記ケーシング外に流出する空気流(AF)を生成するファン(50)と、
    前記ケーシング内に配置されており、除湿運転時、前記空気流のうち前記ケーシング内に流入された空気を露点以下に冷却して除湿する蒸発器(64)及び放熱器(62)、を含む冷凍サイクル装置(60)と、
    を備え、
    前記蒸発器は、前記ファンに対し前記空気流の上流側に配置され、
    前記放熱器は、前記ファンに対し前記空気流の下流側に配置されている、
    除湿装置(100,100A−1,100A−2,100B)。
  2. 前記放熱器は、その長手方向と前記蒸発器の長手方向とが交差するようにして配置されている、
    請求項1に記載の除湿装置(100,100A−1,100A−2,100B)。
  3. 前記吹出口(15a)は、前記ケーシングの上面に位置しており、
    前記放熱器(62)は、前記ファンの上方且つ前記吹出口付近に位置している、
    請求項2に記載の除湿装置(100,100A−1,100A−2,100B)。
  4. 加湿運転時、水を一時的に保持すると共に、前記空気流における空気に該水を付与する加湿部材(71)、
    を更に備え、
    前記加湿部材は、前記ケーシング内において、前記蒸発器に対し前記空気流の下流側且つ前記放熱器に対し前記空気流の上流側に配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の除湿装置(100,100A−1)。
  5. 前記蒸発器には、水による腐食を防止するためのコーティングが施されており、
    前記放熱器には、前記コーティングが施されていない、
    請求項4に記載の除湿装置(100,100A−1)。
  6. 前記放熱器付近の前記空気流の速度は、前記蒸発器付近の前記空気流の速度よりも速い、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の除湿装置(100,100A−1,100A−2,100B)。
  7. 前記ファンは、遠心ファンまたはシロッコファンである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の除湿装置(100,100A−1,100A−2,100B)。
  8. 前記蒸発器に対し前記空気流の上流側に配置されており、前記空気流に含まれる塵埃を除去するフィルタユニット(35)、
    を更に備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の除湿装置(100,100B)。
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