JP2014229832A - 電気化学デバイス用電極、電気化学デバイス及び電気化学デバイス用電極の製造方法 - Google Patents

電気化学デバイス用電極、電気化学デバイス及び電気化学デバイス用電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】漏れ電流を低減し、かつデバイスの信頼性を向上させることが可能な電気化学デバイス用電極、電気化学デバイス及び電気化学デバイス用電極の製造方法を提供すること。【解決手段】本発明に係る電気化学デバイス用電極は、集電体と、電極層と、活物質層とを具備する。電極層は、前集電体上に形成され、活物質を含む。活物質層は、集電体上の前記電極層が形成されていない領域に形成され、活物質を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、活物質を含む電気化学デバイス用電極、電気化学デバイス及び電気化学デバイス用電極の製造方法に関する。
電気二重層キャパシタは、正極と負極がセパレータを介して対向し、電解液と共に封入されて構成されている。正極と負極の間で電圧を印加すると、正極及び負極において電気二重層が形成され、電荷が蓄積される。電極(正極及び負極)は、金属箔等の集電体上に活性炭等の活物質を含む電極層が積層されたものが一般的であり、活物質には表面積の大きい活性炭が多く用いられる。
ここで、このような電気二重層キャパシタにおいては、自己放電の抑制が課題の一つとなっている。自己放電は、充電された状態において正極及び負極に蓄積された電荷が次第に減少する現象であり、放電時に利用できる電荷量を低下させる。
例えば特許文献1には、集電体の長辺部に沿ってシール材を設けた構造が開示されている。これにより、近接して配置される正極と負極の間で生じる漏れ電流を抑制することが可能とされている。また、特許文献2には、集電体において活物質層が形成されていない領域に酸化物層が形成された構造が開示されている。これにより、集電体材料が電解液中に溶出することによって生じる自己放電を防止することが可能とされている。
特開2008−192727号公報 特開2008−108464号公報
ここで、自己放電の原因となる漏れ電流には、集電体と電解液の反応によって生じるものが含まれる。集電体には上記のように活物質を含む電極層が積層されるが、集電体の表面のうち電極層によって被覆されていない領域は電解液と接触しており、この領域において集電体と電解液の反応による漏れ電流が生じ得る。また、電極の角部において電流集中が発生し、デバイスの信頼性低下が生じるおそれがある。
特許文献1の構成においては、集電体にシール材が設けられているが、シール材によって被覆されていない領域が存在するため、集電体と電解液の反応による漏れ電流が発生するおそれがある。また、特許文献2に構成においては、酸化物層は集電体材料が溶出することを防止するために形成されており、集電体と電解液の反応による漏れ電流を防止するものではない。加えてこれらの構成においては、いずれも上記電流集中によるデバイスの信頼性低下が解決されていない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、漏れ電流を低減し、かつデバイスの信頼性を向上させることが可能な電気化学デバイス用電極、電気化学デバイス及び電気化学デバイス用電極の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気化学デバイス用電極は、集電体と、電極層と、活物質層とを具備する。
上記電極層は、上記集電体上に形成され、活物質を含む。
上記活物質層は、上記集電体上の上記電極層が形成されていない領域に形成され、上記活物質を含む。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気化学デバイスは、第1の電極と、第2の電極と、セパレータとを具備する。
上記第1の電極は、第1の集電体と、上記第1の集電体上に形成された活物質を含む第1の電極層と、上記第1の集電体上の上記第1の電極層が形成されていない領域に形成された上記活物質を含む第1の活物質層とを備える。
上記第2の電極は、第2の集電体と、上記第2の集電体上に形成された活物質を含む第2の電極層と、上記第2の集電体上の上記第2の電極層が形成されていない領域に形成された上記活物質を含む第2の活物質層とを備える。
上記セパレータは、上記第1の電極と上記第2の電極の間に配置され、上記第1の電極層と上記第2の電極層の接触を防止する。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る電気化学デバイス用電極の製造方法は、集電体上に、活物質を含む電極層を形成する。
上記集電体上の、上記電極層が形成されていない領域に活物質を含む活物質層を形成する。
本発明の実施形態に係る電気化学デバイスの斜視図である。 同電気化学デバイスの断面図である。 同電気化学デバイスの正極の模式図である。 同電気化学デバイスの負極の模式図である。 本発明の比較例に係る電気化学デバイスの分解斜視図である。 同電気化学デバイスの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電気化学デバイスの製造方法を示す模式図である。 本発明の実施例及び比較例に係る電気化学デバイスの電子顕微鏡像である。 本発明の実施例及び比較例に係る電気化学デバイスの電子顕微鏡像である。
本発明の一実施形態に係る電気化学デバイス用電極は、集電体と、電極層と、活物質層とを具備する。
上記電極層は、上記集電体上に形成され、活物質を含む。
上記活物質層は、上記集電体上の上記電極層が形成されていない領域に形成され、上記活物質を含む。
この構成によれば、集電体において電極層が形成されていない領域に活物質層が形成されるため、集電体が電解液と接触することが防止される。これにより、集電体と電解液が接触することによって集電体表面において生じる被膜形成反応が抑制され、漏れ電流を低減することが可能である。加えて、活物質層に含まれる活物質に電荷を持たせることができるため、電極層の角部における電流集中を緩和し、デバイスの信頼性を向上させることが可能である。
上記電気化学デバイス用電極は、上記集電体は主面と側面とを有し、上記電極層は上記主面に形成され、上記活物質層は上記側面に形成されていてもよい。
集電体が箔状やシート状である場合等においては電極層が集電体の主面に形成されるが、この場合には一般に集電体の側面が露出し、電解液との被膜形成反応を生じる。これに対して上記構成では、集電体の側面に活物質層が形成されるため、集電体側面での被膜形成反応が防止されると共に電極層角部における電流集中を緩和することが可能である。
本発明の一実施形態に係る電気化学デバイスは、第1の電極と、第2の電極と、セパレータを具備する。
上記第1の電極は、第1の集電体と、上記第1の集電体上に形成された活物質を含む第1の電極層と、上記第1の集電体上の上記第1の電極層が形成されていない領域に形成された上記活物質を含む第1の活物質層とを備える。
上記第2の電極は、第2の集電体と、上記第2の集電体上に形成された活物質を含む第2の電極層と、上記第2の集電体上の上記第2の電極層が形成されていない領域に形成された上記活物質を含む第2の活物質層とを備える。
上記セパレータは、上記第1の電極と上記第2の電極の間に配置され、上記第1の電極層と上記第2の電極層の接触を防止する。
この構成によれば、第1の電極が備える第1の活物質層と、第2の電極が備える第2の活物質層によって、上述のように漏れ電流を低減し、デバイスの信頼性を向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る電気化学デバイスの製造方法は、集電体上に、活物質を含む電極層を形成する。
上記集電体上の、上記電極層が形成されていない領域に活物質を含む活物質層を形成する。
この製造方法によれば、集電体上に電極層と活物質層が形成された電気化学デバイス用電極を製造することが可能である。
上記電極層を形成する工程では活物質及びバインダを含むスラリーを上記集電体の主面に塗布し、上記活物質層を形成する工程では、活物質を含む活物質溶液を上記集電体の側面に塗布してもよい。
この製造方法によれば、集電体の主面に電極層を形成し、集電体の側面に活物質層を形成することが可能である。
本発明の実施形態に係る電気化学デバイスについて説明する。なお、本実施形態に係る電気化学デバイスは電気二重層キャパシタであるものとすることができる。
[電気化学デバイスの構造]
図1は、本実施形態に係る電気化学デバイス100の斜視断面図であり、図2は電気化学デバイス100の断面図である。
これらの図に示すように、電気化学デバイス100は、正極101、負極102、セパレータ103、正極端子104、負極端子105及びフィルムパッケージ106を有する。正極101と負極102はセパレータ103を介して対向し、フィルムパッケージ106に収容されている。正極端子104は正極101と接続され、負極端子105は負極102と接続され、それぞれフィルムパッケージ106から引き出されている。フィルムパッケージ106には電解液が封入されている。
図1及び図2においては、正極101と負極102がそれぞれ一つずつ設けられているが、複数設けられるものとすることも可能である。この場合、正極101と負極102がセパレータ103を介して積層されるものとすることができる。また、電気化学デバイス100は、正極101、負極102及びセパレータ103の積層体がロール状に巻回されたものとすることも可能である。
正極101は、電気化学デバイス100の正極として機能する。図3は、正極101及びセパレータ103の拡大断面図である。図2及び図3に示すように、正極101は、正極集電体110、正極電極層111及び正極活物質層112を備える。なお図3(a)〜(c)は、正極活物質層112の形成パターンを示す。
正極集電体110は、金属等の導電性材料からなる箔であるものとすることができ、例えばアルミ箔であるものとすることができる。図3に示すように、正極集電体110は主面110aと側面110bを有する。主面110aは、正極集電体110の厚み方向に垂直な方向に沿った面(表裏面)であり、側面110bは正極集電体110の厚み方向に沿った面(端面)である。
正極電極層111は活物質を含む層であり、正極集電体110の主面110aに形成される。具体的には正極電極層111は、活物質とバインダからなるものとすることができ、活物質としての活性炭がバインダとしての合成樹脂に混合されたものとすることができる。なお、正極電極層111は、セパレータ103が正極101の表裏両面に積層される場合には、主面110aのみだけではなく、その裏面にも設けられるものとすることも可能である。
正極活物質層112は活物質を含む層であり、正極集電体110の側面110bに形成される。正極活物質層112に含まれる活物質は、正極電極層111に含まれる活物質と同じ活性炭であるものとすることができる。正極活物質層112は、図3(a)に示すように側面110bにのみ設けられてもよく、図3(c)に示すように側面110bから正極電極層111の側面に連続して設けられてもよい。また図3(b)に示すように、側面110bと正極電極層111の側面の一部に設けられるものとすることも可能である。
負極102は、電気化学デバイス100の負極として機能する。図4は、負極102及びセパレータ103の拡大断面図である。図2及び図4に示すように、負極102は、負極集電体113、負極電極層114及び負極活物質層115を備える。なお図4(a)〜(c)は、負極電極層114の形成パターンを示す。
負極集電体113は、金属等の導電性材料からなる箔であるものとすることができ、例えばアルミ箔であるものとすることができる。図4に示すように、負極集電体113は主面113aと側面113bを有する。主面113aは、負極集電体113の厚み方向に垂直な方向に沿った面(表裏面)であり、側面113bは負極集電体113の厚み方向に沿った面(端面)である。
負極電極層114は活物質を含む層であり、負極集電体113の主面113aに形成される。具体的には負極電極層114は、活物質とバインダからなるものとすることができ、活物質としての活性炭がバインダとしての合成樹脂に混合されたものとすることができる。なお、負極電極層114は、セパレータ103が負極102の表裏両面に積層される場合には、主面113aのみだけではなく、その裏面にも設けられるものとすることも可能である。
負極活物質層115は活物質を含む層であり、負極集電体113の側面113bに形成される。負極活物質層115に含まれる活物質は、負極電極層114に含まれる活物質と同じ活性炭であるものとすることができる。負極活物質層115は、図4(a)に示すように側面113bにのみ設けられてもよく、図4(c)に示すように側面113bから負極電極層114の側面に連続して設けられてもよい。また図3(b)に示すように、側面113bと負極電極層114の側面の一部に設けられるものとすることも可能である。
セパレータ103は、正極101と負極102の間に配置され、電解液を通過させると共に正極電極層111と負極電極層114の接触を防止(絶縁)する。セパレータ103は、織布、不織布、合成樹脂微多孔膜等であるものとすることができる。
正極端子104は、正極集電体110に電気的に接続され、正極101の端子として機能する。正極端子104は導電性材料からなる箔や線材であるものとすることができる。
負極端子105は、負極集電体113に電気的に接続され、負極102の端子として機能する。負極端子105は導電性材料からなる箔や線材であるものとすることができる。
フィルムパッケージ106は、正極101、負極102及びセパレータ103及び電解液を収容し、封止する。フィルムパッケージ106は、絶縁性材料のシート状材料であるものとすることができ、例えばアルミラミネート材であるものとすることができる。また、フィルムパッケージ106に替えて、合成樹脂からなるケース等を利用してもよい。
フィルムパッケージ106内に封入される電解液は特に限定されず、アニオンとカチオンを含むものであればよい。例えばSBP・BF(5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンテトラフルオロボラート)/PC(プロピレンカーボネート)等を利用することが可能である。
電気化学デバイス100は以上のような構成を有する。ここで、正極101に正極活物質層112が設けられ、負極102に負極活物質層115が設けられるものとしたが、正極101と負極102のいずれか一方にのみ活物質層が設けられるものとすることも可能である。ただし、正極101と負極102の両方に活物質層を設けた方が活物質層による効果(後述)が大きく、好適である。
[電気化学デバイスの動作及び効果]
電気化学デバイス100は次のように動作する。正極端子104及び負極端子105が外部の電源に接続され、充電が開始されると、電解液中のアニオンが正極101に移動し、正極電極層111の活物質表面に吸着して電気二重層を形成する。同時に電解液中のカチオンが負極102に移動し、負極電極層114の活物質表面に吸着して電気二重層を形成する。これにより、正極101及び負極102のそれぞれに電荷が蓄積される。放電時においては、正極101及び負極102において電気二重層が解消されると共に正極端子104及び負極端子105から電流が取り出される。電気化学デバイス100においては、以上のような充放電サイクルが繰返される。
ここで、一般的な電気化学デバイスでは、正極及び負極において電荷が蓄積されている充電状態において、蓄積された電荷が次第に減少する自己放電と呼ばれる現象が生じる。自己放電の原因として、正極及び負極の集電体と電界液の接触箇所において被膜形成反応が生じ、電流(漏れ電流)が流れることが挙げられる。
図5は、一般的な電気化学デバイス200(比較例)の分解斜視図である。電気化学デバイス200は正極201、負極202及びセパレータ203を有する。正極201は正極集電体210及び正極電極層211から構成され、負極202は負極集電体213及び負極電極層214から構成されている。正極集電体210の側面210b(図中斜線部)と負極集電体213の側面213b(図中斜線部)は電解液と接触しており、これらの領域において漏れ電流が生じる。
しかしながら、本実施形態に係る電気化学デバイス100においては、正極集電体110の側面110bに正極活物質層112が形成されており、側面110bが電界液と接触することが防止されている。同様に負極集電体113の側面113bには負極活物質層115が形成されており、側面113bが電気液と接触することが防止されている。これにより、正極集電体110及び負極集電体113と電解液が直接接触することが防止され、被膜形成反応を抑制できることから、漏れ電流を低減することが可能である(実施例参照)。
さらに、電気化学デバイス100においては、電極層の角部における電流集中を緩和することが可能である。図6は電気化学デバイス200の分解斜視図である。充電時においては正極電極層211と負極電極層214の角部に電流集中が発生する。図6に、電流集中が発生する正極電極層211と負極電極層214の角部を破線で示す。
これに対し、電気化学デバイス100においては、正極活物質層112及び負極活物質層115が形成されており、これらの活物質層に含まれた活物質に電荷を持たせることが可能である。これにより、電極層角部における電流集中を防ぐことができる。
即ち、電気化学デバイス100では、従来構造(電気化学デバイス200)に比較して正極電極層111の角部と負極電極層114の角部における電流集中が緩和される。このように電気化学デバイス100においては、正極活物質層112及び負極活物質層115を設けることによって正極電極層111と負極電極層114の角部における電流集中を緩和し、デバイスの信頼性を向上させることが可能である。
[電気化学デバイスの製造方法]
電気化学デバイス100の製造方法について説明する。なお、電気化学デバイス100の正極101及び負極102は、同一の構成を有する電極を利用することが可能であるため、この電極(電極150とする)の作製方法を含めて説明する。
図7は、電極150の製造方法を示す模式図である。図7(a)に示すように、アルミ箔等である集電体151を準備する。集電体151の厚さは任意であるが、例えば20μmとすることができる。
続いて、集電体151の主面151aにスラリーを塗布する。スラリーは活性炭等の活物質と合成樹脂等のバインダを混合したものとすることができる。これにより、図7(b)に示すように、集電体151の主面151a上に電極層152が形成される。電極層152に厚さは任意であるが、例えば10μmとすることができる。必要に応じて電極層152が形成された集電体151を所定サイズに切断する。
続いて、集電体151の側面151bに活物質溶液を塗布する。活物質溶液は、活性炭等の活物質をメタノール等の揮発性液体に分散したものとすることができる。ここで、活物質溶液における活物質の分散濃度を変えることによって、側面151bにおける活物質の付着度を調整することが可能である。活物質溶液は、活物質溶液を含浸させたローラを側面151b上で転がすことによって塗布することが可能である。これにより図7(c)に示すように、集電体151の側面151bに活物質層153が形成される。この際、電極層152の側面に活物質層153が形成されてもよく、されなくてもよい。
以上のようにして作製された電極150を正極101及び負極102としてセパレータ103と積層する(図2参照)。この際、正極電極層111及び負極電極層114がセパレータ103側となるように積層する。続いて正極101に正極端子104を、負極102に負極端子105をそれぞれ超音波溶接等によって接続する。この積層体を加熱真空乾燥等によって乾燥させ、フィルムパッケージ106に収容する。フィルムパッケージ106内に電解液を注入し、シール材等を利用して封止する。電気化学デバイス100は以上のようにして製造することが可能である。
上記実施形態において説明した電気化学デバイスの効果を確認するため、以下の電気化学デバイスを作製し、観察及び実験を行った。
実施例1及び2:活物質として活性炭、バインダとしてカルボキシメチルセルロース及びスチレンブタジエンゴムを混合したスラリーを、集電体(アルミ箔:厚み20μm)に塗布して電極層(厚み10μm)を作製し、電極シートとした。この電極シートを金型で打ち抜いて規定の寸法の電極とした。
図8は、集電体上に電極層が形成された電極の電子顕微鏡像である。この段階では集電体の側面は露出した状態である。
活物質をメタノール溶液に分散させた活物質溶液を、電極の側面にゴムローラを用いて塗布し、活物質層を作製した。実施例1と2では、活物質溶液における活物質の分散濃度を異なるものとし、活物質の付着度を替えた。なお、実施例1に用いた活物質溶液の方が活性炭の濃度が高いものである。このようにして、集電体の主面に電極層が、側面に活物質層が形成された電極を作製し、正極及び負極とした。
この正極及び負極をセパレータ(セルロース系セパレータ:厚さ30μm)を介して積層した。セパレータは金型で規定の寸法に裁断したものである。正極の集電体に正極端子を、負極の集電体に負極端子をそれぞれ超音波溶接によって接続した。この積層体を180℃で36時間、真空乾燥した。
上記積層体をアルミラミネート封止材に収容して電解液を注入し、シール材を用いて封止部を熱融着した。電解液は、SBP・BF/PC(1.0mol/L)を用いた。このようにして、約20mm×26mmのサイズの電気化学デバイスを作製した。
比較例1:実施例1及び2における作製工程のうち、集電体側面に活物質溶液を塗布する工程を実施することなく電気化学デバイスを作製した。このため、集電体側面には活物質が付着しておらず、露出した状態である。
図9は、実施例及び比較例に係る電極の集電体側面の電子顕微鏡像である。図9(a)に示す実施例1の像では、集電体側面に活物質が十分に付着し、集電体側面はほとんど露出していない。図9(b)に示す実施例2の像では、集電体側面に活物質が部分的に付着しているが、集電体側面も露出している。図9(c)に示す比較例1の像では、集電体側面に活物質が付着しておらず、集電体側面が露出している。
実施例1及び2並びに比較例2に係る電気化学デバイスについて、漏れ電流測定、容量測定及び内部抵抗測定を実施した。
漏れ電流測定では各電気化学デバイスを2.5Vまで充電し、1時間後の漏れ電流値を測定した。容量測定では、各電気科学デバイスを充放電機器にて100mAで2.5Vまで10分間、CCCV(定電流定電圧)充電し、10mAで放電した。放電カーブの傾きから容量を算出した。内部抵抗測定では、インピーダンス測定器にて1kHz時のインピーダンスを測定した。
実施例1では、比較例1と比較して、漏れ電流値が約7%低減し、容量維持率が5%向上し、内部抵抗の増加率が8%抑制された。集電体側面が十分に活物質によって覆われているため、漏れ電流が低減し、デバイスの信頼性が向上した結果となった。
実施例2では、比較例1と比較して、漏れ電流値が約4%低減し、容量維持率が4%向上し、内部抵抗の増加率が6%抑制された。集電体側面が十分に活物質によって覆われることなく、活物質が付着している状態では、漏れ電流の低減効果が薄れるものの、デバイスの信頼性が向上した結果となった。
以上のように、本発明に係る電気化学デバイスにおいては、集電体側面に活物質を付着させることによって、漏れ電流を低減させ、デバイスの信頼性を向上させることが可能であることがわかる。また、集電体側面への活物質の付着量が多い方が効果が大きいことがわかる。
100…電気化学デバイス
101…正極
102…負極
103…セパレータ
110…正極集電体
110a…主面
110b…側面
111…正極電極層
112…正極活物質層
113…負極集電体
113a…主面
113b…側面
114…負極電極層
115…負極活物質層

Claims (5)

  1. 集電体と、
    前記集電体上に形成された、活物質を含む電極層と、
    前記集電体上の前記電極層が形成されていない領域に形成された、前記活物質を含む活物質層と
    を具備する電気化学デバイス用電極。
  2. 請求項1に記載の電気化学デバイス用電極であって、
    前記集電体は主面と側面とを有し、
    前記電極層は前記主面に形成され、
    前記活物質層は前記側面に形成されている
    電気化学デバイス用電極。
  3. 第1の集電体と、前記第1の集電体上に形成された活物質を含む第1の電極層と、前記第1の集電体上の前記第1の電極層が形成されていない領域に形成された前記活物質を含む第1の活物質層とを備える第1の電極と、
    第2の集電体と、前記第2の集電体上に形成された活物質を含む第2の電極層と、前記第2の集電体上の前記第2の電極層が形成されていない領域に形成された前記活物質を含む第2の活物質層とを備える第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置され、前記第1の電極層と前記第2の電極層の接触を防止するセパレータと
    を具備する電気化学デバイス。
  4. 集電体上に、活物質を含む電極層を形成し、
    前記集電体上の、前記電極層が形成されていない領域に活物質を含む活物質層を形成する
    電気化学デバイス用電極の製造方法。
  5. 請求項4に記載の電気化学デバイス用電極の製造方法であって、
    前記電極層を形成する工程では、活物質及びバインダを含むスラリーを前記集電体の主面に塗布し、
    前記活物質層を形成する工程では、活物質を含む活物質溶液を前記集電体の側面に塗布する
    電気化学デバイス用電極の製造方法。
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