JP2014229421A - 冷却液漏れ検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用電池の冷却液の漏れを、冷却液の漏れが少量であっても検知可能な冷却液漏れ検知装置の提供。【解決手段】車両用電池10の筐体14内に当該車両用電池10を冷却する冷却液を通した通液部21aと、当該筐体14内に設けられたpHセンサ15と、通液部21aからの冷却液の漏れを、所定の閾値を用いて、pHセンサ15によって検知されたpHに基づいて検出する液漏れ検出部50と、を有する冷却液漏れ検知装置70。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用電池の冷却液の漏れを検知する冷却液漏れ検知装置に関する。
自動車等の車両の多くには、車両の電気系で消費する電力をまかなう等の目的で用いられる電源として、電池が搭載されている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。電池は使用により発熱するため冷却する必要がある。そこで、電池を搭載している車両には、電池を冷却するための冷却機構が備えられている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。冷却機構としては、空冷方式、冷却液を用いる方式があり、冷却効率において冷却液を用いる方式の方が優れている。
ただし、冷却液を用いる方式では、冷却液が配管から漏れる可能性がある。冷却液の漏れは、車両の各部に影響を与える可能性がある。そのため、車両用電池の冷却に冷却液を用いる場合、冷却液の漏れを検知可能であることが好ましいと考えられる。
なお、電池用の冷却液ではないが、エンジン周りの冷却水の漏れを検知する技術として、水位センサを用いた技術が提案されている(たとえば、〔特許文献2〕参照)。その他、車両用でなく発電施設用の冷却水の漏れを検知するのにpHセンサを用いた技術(たとえば、〔特許文献3〕参照)、冷却液でなく電池の電解液の漏れを水位センサを用いて検知する技術(たとえば、〔特許文献4〕参照)が提案されている。
特開2012−156010号公報 特開2012−102667号公報 特許第5042008号公報 特許第4921416号公報
しかし、車両用電池の冷却液の漏れを、水位センサを用いて検知しようとすると、冷却液の漏れがある程度進まないと漏れが検知されない構成になってしまうと考えられる。そうすると、かりに、冷却液の漏れがたとえば電池の漏電の原因となり得るとすれば、かかる構成では、漏電を回避することが困難になる。
本発明は、車両用電池の冷却液の漏れを、冷却液の漏れが少量であっても検知可能な冷却液漏れ検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両用電池の筐体内に当該電池を冷却する冷却液を通した通液部と、当該筐体内に設けられたpHセンサと、前記通液部からの前記冷却液の漏れを、所定の閾値を用いて、前記pHセンサによって検知されたpHに基づいて検出する液漏れ検出部と、を有する冷却液漏れ検知装置にある。
請求項2に記載の発明は、前記pHセンサは、前記筐体の床面に敷かれたシートに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却液漏れ検知装置にある。
請求項3に記載の発明は、前記pHセンサはガラス電極法を用いたpHセンサであり、前記所定の閾値が、前記冷却液のpHと、前記pHセンサに備えられているガラス電極が接する基準液のpHとの間の値となるように、前記冷却液は、当該冷却液のpHを調整するpH調整剤を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却液漏れ検知装置にある。
請求項4に記載の発明は、前記所定の閾値は、前記冷却液のみの漏れを検出するための第1の閾値と、前記冷却液の漏れとともに前記車両用電池からの電解液の漏れを検出するための第2の閾値とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置にある。
請求項5に記載の発明は、前記pHセンサを、前記車両用電池の電極の下方に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置にある。
請求項6に記載の発明は、前記液漏れ検出部によって前記漏れが検出されると、前記冷却液を前記通液部に流すためのポンプを停止させる制御部を更に有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置にある。
請求項1に係る本発明は、車両用電池の筐体内に当該電池を冷却する冷却液を通した通液部と、当該筐体内に設けられたpHセンサと、前記通液部からの前記冷却液の漏れを、所定の閾値を用いて、前記pHセンサによって検知されたpHに基づいて検出する液漏れ検出部と、を有する冷却液漏れ検知装置にあるので、pHセンサによって冷却液の漏れが少量であっても検知可能であって、冷却液の漏れを速やかに検知可能であり、冷却液の漏れを検知した後の冷却液の漏れを速やかに停止または抑制するために、ポンプを停止させる等のトリガーとして使用可能な冷却液漏れ検知装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明は、前記pHセンサは、前記筐体の床面に敷かれたシートに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却液漏れ検知装置にあるので、pHセンサによって冷却液の漏れが少量であっても精度良く検知可能であって、冷却液の漏れを速やかに検知可能であり、冷却液の漏れを検知した後の冷却液の漏れを速やかに停止または抑制するために、ポンプを停止させる等のトリガーとして使用可能な冷却液漏れ検知装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明は、前記pHセンサはガラス電極法を用いたpHセンサであり、前記所定の閾値が、前記冷却液のpHと、前記pHセンサに備えられているガラス電極が接する基準液のpHとの間の値となるように、前記冷却液は、当該冷却液のpHを調整するpH調整剤を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却液漏れ検知装置にあるので、ガラス電極法を用いたpHセンサによって冷却液の漏れが少量であっても確実に検知可能であって、冷却液の漏れを速やかに検知可能であり、冷却液の漏れを検知した後の冷却液の漏れを速やかに停止または抑制するために、ポンプを停止させる等のトリガーとして使用可能な冷却液漏れ検知装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明は、前記所定の閾値は、前記冷却液のみの漏れを検出するための第1の閾値と、前記冷却液の漏れとともに前記車両用電池からの電解液の漏れを検出するための第2の閾値とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置にあるので、pHセンサによって冷却液の漏れが少量であっても検知可能であるとともに、電解液の漏れについても漏れが少量であっても検知可能であり、冷却液、電解液の漏れを速やかに検知可能であり、冷却液の漏れを検知した後の冷却液の漏れを速やかに停止または抑制するために、ポンプを停止させる等のトリガーとして使用可能な冷却液漏れ検知装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明は、前記pHセンサを、前記車両用電池の電極の下方に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置にあるので、pHセンサによって冷却液の漏れが少量であっても検知可能であって、冷却液の漏れを速やかに検知可能であり、冷却液の漏れを検知した後の冷却液の漏れを速やかに停止または抑制するために、ポンプを停止させる等のトリガーとして使用可能であるとともに冷却液が電極に接触することによる不具合を回避または抑制可能な冷却液漏れ検知装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明は、前記液漏れ検出部によって前記漏れが検出されると、前記冷却液を前記通液部に流すためのポンプを停止させる制御部を更に有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置にあるので、pHセンサによって冷却液の漏れが少量であっても検知可能であって、冷却液の漏れを速やかに検知可能であり、冷却液の漏れを検知した後の冷却液の漏れを速やかに停止または抑制することが可能な冷却液漏れ検知装置を提供することができる。
本発明を適用した冷却液漏れ検知装置の一例のブロック図である。 図2(a)は車両用電池の外観の斜視図であり、図2(b)は車両用電池の筐体の一部の斜視図である。 図1に示した冷却液漏れ検知装置に備えられたpHセンサの概略図である。 図1に示した冷却液漏れ検知装置に備えられたpHセンサにおいて基準液として用いることが可能な材質の例を示した図である。
図1に、本発明を適用した冷却液漏れ検知装置及びこれを備えた自動車等の車両の一部の、一例の概略を示す。車両100は、車両用電池を搭載した車両であれば、モータの駆動によって走行する電気自動車、モータまたはエンジンの駆動によって走行するハイブリッド自動車、エンジンの駆動によって走行する自動車等の自動車の他、他の車両であっても良いが、本形態の車両100は電気自動車であるものとする。
車両100は、車両用電池としての電池パックであるバッテリ10と、冷却液(LLC)を用いてバッテリ10を冷却する第1の冷却部としての電池冷却部20と、電池冷却部20によってバッテリ10を冷却する際に昇温した冷却液を冷却する第2の冷却部としての液冷却部30と、を有している。
車両100はまた、バッテリ10によって駆動され、あるいはバッテリ10に給電して充電を行うなどの機能を有する電気系である車両電気系40と、電池冷却部20、液冷却部30、車両電気系40をはじめとした車両100の各部の制御を行う制御手段としてのECU50と、車両100の状態を示す図示しない表示手段としての表示部と、を有している。
バッテリ10は、電解液を密閉した図示しない複数のセルを有する複数のモジュール11を備えた蓄電部12と、車両電気系40との間でバッテリ10の電力の受給を行う電極である入出力端子としての図2に示すバスパー60を備えた端子部13と、バスパー60と各セルとを電気的に接続した図示しない電気配線と、を有している。
図1に示すように、バッテリ10はまた、モジュール11全体を内蔵するとともにバスパー60の先端以外の部分を内蔵したハウジングである筐体14と、蓄電部12の各モジュール11の間に配設された図示しない複数のヒートシンクと、端子部13の内部に備えられ、バスパー60の、筐体14内に位置する部分の下方に配設されたpHセンサ15と、を有している。
バッテリ10は、リチウムイオン電池である。よって、各セル内の電解液には、リチウム塩が含まれている。
バスパー60は、正極用の端子と負極用の端子とによって構成された一対の端子が近接して配置されており、300Vの電圧が印加されるようになっている。
筐体14は、蓄電部12及びヒートシンクを内蔵した本体部14aと、本体部14aに突設されバスパー60の先端以外の部分及びpHセンサ15を内蔵した突設部14bとを有している。
図2に示すように、本体部14aは、同図において図示しない蓄電部12及びヒートシンクを下方から支持した底部14a1と、底部14a1に着脱可能であり底部14a1に被せられるように一体化されると、蓄電部12及びヒートシンクを上方から覆って外部から保護された状態とする蓋部14a2とを有している。底部14a1は、平面状をなし蓄電部12及びヒートシンクを載置された床面14a3を有している。
突設部14bは、同図において図示しないpHセンサ15及びバスパー60を配設される底部14b1と、底部14b1に着脱可能であり底部14b1に被せられるように一体化されると、pHセンサ15及びバスパー60の基端部を上方から覆って外部から保護された状態とする蓋部14b2とを有している。底部14b1は、平面状をなしpHセンサ15を載置された床面14b3を有している。底部14b1の高さは、底部14a1の高さと同じ高さに設定されている。
本体部14aと突設部14bとは、電気配線を敷設するために筐体14に形成された孔14cによって互いに連通している。孔14cは、床面14a3と床面14b3とを段差なく滑らかに連結している。すなわち、孔14cの下縁は、床面14a3と床面14b3との間で、床面14a3及び床面14b3と面一となっている。
各ヒートシンクは、バッテリ10の受給電の際に昇温するセルと熱交換して昇温する。
pHセンサ15は、たとえば、後述するガラス電極法を用いて液体のpHを検知するものである。
本形態におけるpHセンサ15は、かかるガラス電極法を用いたものであるが、pHセンサ15は、ガラス電極法に限ることなく、キンヒドロン電極法、アンチモン電極法、半導体電極法を用いたものであっても良い。
その他、pHセンサ15の詳細については後述する。
図1に示すように、電池冷却部20は、一部がバッテリ10内を通るように設けられた環状の配管21と、配管21の内部で循環される図示しない冷却液と、配管21内で冷却液が循環するように冷却液を圧送するポンプ22とを有している。
冷却液は、水を主成分とする冷却水である。冷却液は、水に、後述する電解質成分をpH調整剤として溶かすことで、pHを、後述するように調整されている。よって、冷却液は、所定のpHを示すpH調整水となっている。
配管21の、バッテリ10内を通る部分は、図1においては直線状に示されているが、実際には、各ヒートシンクと熱交換するように屈曲した態様で取り回されて配設されている。配管21の、筐体14内の部分は、各ヒートシンクを冷却することでバッテリ10具体的にはセルを冷却する冷却液をその内部に通した通液部21aとなっている。
ポンプ22は、冷却液を通液部21aに流すために備えられている。すでに述べたように、冷却水は水を主成分とする冷却水であるため、ポンプ22はウォーターポンプである。ポンプ22は、ECU50によって駆動を制御され、駆動時に、配管21内において、冷却液を搬送して循環させ、冷却液を通液部21aに流す。ECU50は、ポンプ22の駆動を制御する制御部として機能する。
液冷却部30は、配管21の、バッテリ10の外部に位置する部分に当接して設けられ、配管21を介して配管21内の冷却液との熱交換によって昇温する熱交換器としてのチラーである熱交換部31と、熱交換部31を冷却する電気駆動の冷却手段32とを有している。
冷却手段32はエバポレータである。このように、冷却手段32は、たとえば車両に一般的に搭載されるエアコンを用いるなど、種々の構成を採用可能である。冷却手段32は、ECU50によって駆動を制御される。この点、ECU50は、液冷却制御手段として機能する。
車両電気系40は、ECU50によって制御される。
このような構成の車両100において、車両電気系40が駆動され、バッテリ10からの給電、あるいはバッテリ10の充電が行われると、セルが昇温することでバッテリ10が昇温する。セルは過度に昇温すると特性が低下する。そこで、バッテリ10の昇温に応じて、制御部としてのECU50は、ポンプ22を駆動し、冷却液を通液部21aに流し、通液部21aを流れる冷却液によって、セルの昇温によって昇温したヒートシンクの吸熱を行い、ヒートシンクを冷却してセルを冷却する。
ヒートシンクとの熱交換によって昇温した冷却液は、配管21内、具体的には通液部21a内をさらに搬送されてバッテリ10から排液され、熱交換部31に至ると、熱交換部31によって吸熱され、冷却される。冷却液のこのような冷却を行うため、熱交換部31は液冷却制御手段としてのECU50によって駆動された冷却手段32によって冷却されている。
このようにして冷却されて温度が低下した冷却液は、ポンプ22の駆動によってさらに搬送され、バッテリ10内に給液されて、再度通液部21a内を通液され、バッテリ10具体的にはヒートシンク、セルの冷却に供される。このように、ECU50の制御のもとで冷却液を配管21内で循環搬送することで、バッテリ10の冷却が行われる。この点、ECU50は電池冷却制御手段として機能する。
このように、車両100においては、バッテリ10の冷却を、冷却液を用いて行うが、かりに、たとえば配管21の劣化等により、冷却液が漏れると、漏れた冷却液が、車両100の各部に影響を与える可能性がある。たとえば、漏れた冷却液が床面14a3、孔14cの下縁、床面14b3を伝ってバスパー60の配置位置に至ると、バスパー60の各端子は、既に述べたように互いに近接しており、また高電圧を印加されるため、冷却液によってショート、漏電を生ずる可能性がある。このような事態を想定すると、冷却水の漏れが少量であってもこの漏れを検知する必要があるが、この検知に水位センサを用いると仮定した場合、水位センサでは漏れた冷却水の量がある程度の高さとなるまで溜まらなければ検知が難しいと考えられる。
そこで、車両100においては、通液部21aから漏れた冷却液を検知するために、筐体14内、より具体的にはバスパー60が設けられている突設部14b内にpHセンサ15を設け、このpHセンサ15を用いて通液部21aからの冷却液の漏れを検知することとしている。
pHセンサ15は、既に述べたとおりガラス電極法を用いて液体、すなわち冷却液のpHを検知する。
図3(a)に、ガラス電極法を用いたpHセンサ15によって冷却液のpHが検知される原理を示す。同図(a)に示され、以下説明する構成、動作は、ガラス電極法を用いた一般的なpHセンサにおよそ共通するものである。
pHセンサ15は、pHが知られている液体である規準液LBと、基準液LBの容器15aと、容器15a内の基準液LBに浸漬された第1の電極としてのガラス電極である電極15bと、を有している。
pHセンサ15はまた、pHを測定する対象の液体すなわち冷却液を受け入れる受液部15cと、受液部15cに受け入れた冷却液に浸漬される第2の電極としての比較電極である電極15dと、電極15bと電極15dとの間に電気的に接続された電圧計15eと、を有している。
pHセンサ15は、同図(a)に示している構成が、同図(b)に示すシート15fに多数設けられている。シート15fは、表面に多数の穴を有しており、この穴のそれぞれに、同図(a)に示している構成が設けられている。シート15fは、床面14b3に敷かれている。なお、シート15fもpHセンサ15の要素であってもよい。
基準液LBとしては、たとえばKCl水溶液が用いられるが、後述のように調整される冷却液のpHとの関係で所定のpHとなるように、その材料は適宜選択可能である。
電極15b、15dとしては、AgまたはAgClが用いられるが、これに限られない。
容器15aは、受液部15c内の空間に配設されており、その底部は、液体すなわち基準液LB、冷却液については非透過である一方で、イオンについては透過する薄膜材料すなわち電極膜によって形成されている。
受液部15cは、その容積が微小であって、微量の冷却液を受け入れれば受け入れた冷却液が容器15aの底部に接触するようになっている。受液部15cは、シート15fに冷却液が滴下されたとき、またはシート15fに冷却液が染みてきたときに、冷却液によって満たされる。
電圧計15eは、基準液LBと受液部15cが受け入れた冷却液との間に生じる起電力による、後述する電圧言い換えると電位差を測定することで、冷却液のpHを実質的に測定して検知し、検知した冷却液のpHをECU50に入力する。
ECU50は、電圧計15eから入力されるpH、ここでは電圧値と比較される所定の閾値を記憶しており、かかる電圧値がかかる閾値を超えると、通液部21aからの冷却液の漏れが生じていると判断する。この点、ECU50は、かかる漏れを、pHセンサ15によって検知されたpHに基づいて検出する液漏れ検出部として機能する。
液漏れ検出部としてのECU50によって通液部21aからの冷却液の漏れが検出されると、制御部としてのECU50はポンプ22の駆動を停止する。よって、このような、pHセンサ15と、液漏れ検出部として機能するECU50と、制御部として機能するECU50とを有する冷却液漏れ検知装置70により、冷却液の漏れが検知されると、それ以上の漏れが防止または抑制され、これによって、上述した影響、たとえば上述のショート等が防止または抑制されることとなる。
受液部15cの容積が微小であることにより、冷却液の漏れは微量であっても検出されること、また、シート15fが床面14b3に敷かれていることから、この検出は速やかに行われ、ポンプ22の停止も速やかに行われる。よって、上述した影響は速やかに回避または抑制される。
とくに、シート15fが床面14b3に敷かれており、pHセンサ15はバスパー60の下方に設けられているため、冷却液がバスパー60に付着する状態に至る前に冷却液の漏れが検知されるため、バスパー60におけるショート、漏電が防止または高度に抑制される。
基準液LBと受液部15cが受け入れた冷却液との間に電圧が生じるのは、基準液LBのpHと冷却液のpHとに差があるためである。受液部15c内に冷却液が進入したときに電圧計15eによって測定される電圧値が閾値を超えるように、冷却液には、pH調整剤が溶かされ、pHが調整されている。言い換えると、pH調整剤は、上述の所定の閾値が、冷却液のpHと、基準液LBのpHとの間の値となるように、冷却液のpHを調整している。
図4に、pH調整剤として使用可能な材料の例を示す。同図に示されているように、pH調整剤としては、冷却液のpHを、アルカリ性言い換えると塩基性とするもの、酸性とするものの何れを用いても良い。ただし、冷却液のpHを強塩基性、強酸性とすると、配管21の劣化が進行し易いため、pHの調整は、強塩基性、強酸性と異なる領域で行うようにすることが望ましい。
冷却液漏れ検知装置70は、冷却液の漏れの他に、バッテリ10、具体的にはセルにおける電解液の漏れも検知可能となっている。すでに述べたように、セル内の電解液にはリチウム塩が含まれている。リチウム塩は、水との反応により強酸であるフッ酸を生成する。よって、冷却液の漏れが生じているときに電解液の漏れが生じると、pHセンサ15は、強酸を示すpHを検知する。
電解液の漏れが冷却液の漏れとともに生じている場合に強酸を示すpHが検知されることを利用して、本形態では、冷却液のみが漏れている第1の場合と、冷却液と電解液とが漏れている第2の場合とを区別して検知するようになっている。そのため、ECU50が記憶している、電圧計15eから入力されるpHと比較される閾値は、冷却液のみの漏れを検出するための第1の閾値と、冷却水の漏れとともに電解液の漏れを検出するための第2の閾値とを含んでいる。
基準液LBがKCL溶液である等の条件から、pH調整剤を、冷却液をアルカリ性または弱酸性とする材質とするとともに、第1の閾値を冷却液のpHと基準液LBのpHとの間の値とし、また第2の閾値を冷却液のpHとフッ酸溶液のpHとの間の値とすることで、第1の場合と第2の場合とを区別した検知が行われることとなる。
電解液の漏れは比較的生じにくく、漏れが生じても、車両100はある程度は正常に走行可能である。よって、たとえば、電解液の漏れが生じた後に冷却液の漏れが生じれば、直ちに、電解液の漏れが検知されることとなる。
ECU50は、第1の場合が検知されたとき、表示部に、冷却液の漏れが生じている旨を表示させ、第2の場合が検知されたとき、表示部に、冷却液及び電解液の漏れが生じている旨を表示させる。この点、表示部は、液漏れ表示部として機能し、とくに、第1の場合を表示する点において冷却液漏れ表示部として機能し、第2の場合を表示する点において冷却液・電解液漏れ表示部として機能する。
以上は、pHセンサ15が突設部14bのみに配置されている構成例を示したが、pHセンサ15は、突設部14bとともに、あるいは突設部14bに代えて、本体部14aに配置してもよい。本体部14aに配置すれば、電解液の漏れの検知精度が向上する。本体部14aに配置する場合、pHセンサ15は、床面14a3に敷設すること、とくに、セルの下方に配置することが、冷却液や電解液を速やかに検知する観点から好ましい。さらに、pHセンサ15は、セルの下方のうちでも、ヒートシンクの下方に配置することが、冷却液を速やかに検知する観点から好ましい。この場合、pHセンサ15を、モジュール11のそれぞれに1つ配置することが、コストを低減しつつ検知の実効を確保する観点から好ましい。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、冷却液漏れ検知装置は、冷却液の漏れのみを検知するようにしても良く、この場合、閾値は1つで良い。
また、pHセンサは、シート状に配置するのに限られない。
また、冷却液の漏れが検出されると、ポンプ22の駆動を停止することを上述の形態において例示したが、冷却液の漏れが検出されると車両を停止させたり、故障モードの運転にしたり、上述の方法その他の方法により運転者に報知したりしてもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 車両用電池
14 筐体
14b3 床面
15 pHセンサ
15b ガラス電極
15f シート
21a 通液部
22 ポンプ
50 液漏れ検出部、制御部
60 電極
70 冷却液漏れ検知装置
100 車両
LB 基準液
LLC 冷却液

Claims (6)

  1. 車両用電池の筐体内に当該電池を冷却する冷却液を通した通液部と、当該筐体内に設けられたpHセンサと、
    前記通液部からの前記冷却液の漏れを、所定の閾値を用いて、前記pHセンサによって検知されたpHに基づいて検出する液漏れ検出部と、
    を有する冷却液漏れ検知装置。
  2. 前記pHセンサは、前記筐体の床面に敷かれたシートに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷却液漏れ検知装置。
  3. 前記pHセンサはガラス電極法を用いたpHセンサであり、
    前記所定の閾値が、前記冷却液のpHと、前記pHセンサに備えられているガラス電極が接する基準液のpHとの間の値となるように、前記冷却液は、当該冷却液のpHを調整するpH調整剤を含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却液漏れ検知装置。
  4. 前記所定の閾値は、前記冷却液のみの漏れを検出するための第1の閾値と、前記冷却液の漏れとともに前記車両用電池からの電解液の漏れを検出するための第2の閾値とを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置。
  5. 前記pHセンサを、前記車両用電池の電極の下方に設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置。
  6. 前記液漏れ検出部によって前記漏れが検出されると、前記冷却液を前記通液部に流すためのポンプを停止させる制御部を更に有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の冷却液漏れ検知装置。
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