JP6699468B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関するものであり、例えば、燃料電池を冷却する冷却液の漏れを検出する燃料電池システムに関する。
燃料電池の冷却液が漏洩している場合に、監視制御部が循環ポンプの回転数及び冷却液の温度の異常から冷却液の循環量不足を検出することが特許文献1に記載されている。
特許文献1では、冷却液が許容漏洩量の限度まで漏洩すると、冷却液のバッファタンク内の冷却液の液面が液出口まで低下し、冷却液に空気が混入して循環されるようになる。
このため、冷却液ポンプの負荷が変化することにより、冷却液ポンプの回転数に異常が生じる。また、燃料電池を冷却する性能が変化することにより、冷却液の温度に異常が生じる。特許文献1の監視制御部は、このような循環ポンプの回転数の異常及び冷却液の温度の異常に基づいて冷却液の循環量不足を検出している。
特開2014−058931号公報
冷却液ポンプの回転数の変化から冷却液の漏れを検出する場合には、冷却液に混入した空気の量及び空気の泡の大きさのバラツキにより、冷却液ポンプの回転数にもバラツキが生じると考えられる。これにより、冷却液ポンプの消費電力にもバラツキが生じ、冷却液の漏れを精度よく検出できないことが考えられる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、冷却液の漏れを精度よく検出することができる燃料電池システムを提供する。
本発明の一態様に係る燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池へ冷却液を供給する冷却液供給流路と、前記冷却液供給流路に配置された冷却液ポンプと、前記燃料電池から前記冷却液が排出される冷却液排出流路と、前記冷却液供給流路と前記冷却液排出流路とを繋ぐバイパス流路と、前記バイパス流路と並列に配置され、ラジエータを流通するラジエータ流路と、前記冷却液排出流路に流れる前記冷却液を前記バイパス流路側または前記ラジエータ流路側へ切り分けるロータリーバルブと、を備える燃料電池システムであって、前記冷却液の漏れ検出を行う際に、前記冷却液排出流路に流れる前記冷却液を前記ラジエータ流路側へ供給し、その後、前記冷却液ポンプの消費電力を測定することにより前記冷却液の漏れを検出する制御部を備える。このような構成により、冷却液の漏れを精度よく検出することができる燃料電池システムを提供する。
本発明により、冷却液の漏れを精度よく検出することができる燃料電池システムを提供することができる。
実施形態に係る燃料電池システムを例示した構成図である。 実施形態に係る燃料電池システムにおいて、冷却液の漏れの検出を例示したフローチャート図である。 (a)は、実施形態に係る燃料電池システムにおいて、冷却液ポンプの消費電力を例示したグラフであり、横軸は、時間を示し、縦軸は、冷却液ポンプの消費電力を示し、(b)は、比較例に係る燃料電池システムにおいて、冷却液ポンプの消費電力を例示したグラフであり、横軸は、時間を示し、縦軸は、冷却液ポンプの消費電力を示す。 実施形態に係る燃料電池システムにおいて、冷却液ポンプの回転数と消費電力の関係を例示したグラフであり、横軸は、冷却液ポンプの回転数を示し、縦軸は、冷却液ポンプの消費電力を示す。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
実施形態に係る燃料電池システムを説明する。本実施形態の燃料電池システムは、燃料電池を冷却する冷却液の漏れを検出するシステムを有している。本実施形態の燃料電池システムの説明を、燃料電池システムの構成、及び、燃料電池システムの動作に分けて説明する。まず、燃料電池システムの構成を説明する。
図1は、実施形態に係る燃料電池システムを例示した構成図である。図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池10、冷却液供給流路20、冷却液ポンプ30、冷却液排出流路40、バイパス流路50、ラジエータ流路60、ロータリーバルブ70、及び、制御部80を備えている。また、燃料電池システム1は、温度センサ41及び61、ポンプセンサ32、信号配線等、その他の部材も有している。燃料電池システム1は、冷却液ポンプ30によって、冷却液31を、冷却液供給流路20、冷却液排水流路40、バイパス流路50、ラジエータ流路60を含む冷却液循環流路を循環させる。
燃料電池10は、例えば、車両の発電源であり、水素と酸素とを化学反応させて発電を行うFCスタック(Fuel Cell Stack)を含んでいる。例えば、水素を充填した水素タンクから水素を取り入れ、大気中から酸素を取り入れて発電する。燃料電池10は、発電と同時に熱も発生する。燃料電池10には、内部に冷却液31が流通する燃料電池流路11が設けられている。燃料電池流路11を流れる冷却液31により、燃料電池10を冷却する。冷却液31は、例えば、エチレングリコールを含む水溶液である。
冷却液供給流路20は、燃料電池10に冷却液31を供給する流路である。冷却液供給流路20は、例えば、管状の部材であり、冷却液31が流れる流路となっている。冷却液供給流路20の一端20aは、燃料電池10に接続されている。冷却液供給流路20の他端20bは、バイパス流路50の一端50a及びラジエータ流路60の一端60aに接続されている。
冷却液ポンプ30は冷却液31を循環させるポンプである。冷却液ポンプ30は、冷却液供給流路20に配置されている。すなわち、冷却液ポンプ30の流入口及び流出口は、冷却液供給流路20の途中に連結されている。冷却液ポンプ30の動作は、制御部80によって制御されている。
ポンプセンサ32は、冷却液ポンプ30に取り付けられている。ポンプセンサ32は、冷却液ポンプ30の回転数及び消費電力の情報を取得する。ポンプセンサ32は、取得した回転数及び消費電力の情報を制御部80に対して出力する。
冷却液排出流路40は、燃料電池10に供給された冷却液31を排出する流路である。冷却液排出流路40は、例えば、管状の部材であり、冷却液31が流れる流路となっている。燃料電池10から冷却液排出流路40に冷却液31が排出される。冷却液排出流路40の一端40aは、燃料電池10に接続され、他端40bは、ロータリーバルブ70に接続されている。
温度センサ41は、冷却液排出流路40における燃料電池10側に配置されている。温度センサ41は、冷却液排出流路40を流れる冷却液31の温度の情報を取得する。温度センサ41は、取得した温度の情報を制御部80に対して出力する。
バイパス流路50は、例えば、管状の部材であり、冷却液31が流れる流路となっている。バイパス流路50の一端50aは、冷却液供給流路20の他端20b及びラジエータ流路60の一端60aに接続されている。バイパス流路50の他端50bは、ロータリーバルブ70に接続されている。バイパス流路50は、冷却液供給流路20と冷却液排出流路40とを繋いでいる。バイパス流路50には、イオン交換機53が接続されてもよい。イオン交換機53は、冷却液31中の不純物イオンを除去する。
ラジエータ流路60は、ラジエータ63に冷却液31を供給する流路である。ラジエータ流路60は、例えば、管状の部材であり、冷却液31が流れる流路となっている。ラジエータ流路60の一端60aは、冷却液供給流路20の他端20b及びバイパス流路50の一端50aに接続されている。ラジエータ流路60の他端60bは、ロータリーバルブ70に接続されている。ラジエータ流路60は、バイパス流路50と並列に配置され、ラジエータ63を流通している。
ラジエータ63は、冷却液31の熱を放出する装置である。ラジエータ63は、内部を流れる冷却液31の熱を、周囲の空気等に熱伝導を用いて放熱する。このため、ラジエータ63は、内部を流れる冷却液31と接触する表面積を大きくするために、例えば、多数の細管内に冷却液31を流す構造や、蛇行した管内に冷却液31を流す構造、平板状の放熱板内に冷却液31を流す構造等となっている。このような構造のため、冷却液31に空気が含まれる場合には、冷却液31をラジエータ63に流通させることにより、冷却液31に混入する気泡を微粒化することができる。ラジエータ63は、ラジエータ流路60に配置されている。ラジエータ63の流入口及び流出口は、ラジエータ流路60の途中に連結されている。
ラジエータファン65は、ラジエータ63に隣接して配置されている。ラジエータファン65は、例えば、ラジエータ63の後方に設けられ、前方から後方へ向かう気流を形成する。ラジエータファン65により形成された気流は、ラジエータ63を通り抜ける。これにより、ラジエータ63における冷却液31の放熱を効率よく行うことができる。
ラジエータ流路60にサブラジエータ67が付加されてもよい。サブラジエータ67は、ラジエータ63と並列に、ラジエータ流路60に三方弁69により付加される。これにより、ラジエータ63における冷却液31の放熱を効率よく行うことができる。
温度センサ61は、ラジエータ流路60におけるラジエータ63よりも一端60a側に配置されている。温度センサ61は、ラジエータ流路60を流れる冷却液31の温度の情報を取得する。温度センサ61は、取得した温度の情報を制御部80に対して出力する。このように、温度センサは、冷却液31の順路に複数配置されてもよい。また、車外の温度の外気温を測定する温度センサ(図示せず)が設けられ、制御部80と接続されてもよい。
ロータリーバルブ70は、冷却液排出流路40、パイパス流路50及びラジエータ流路60に接続されている。ローラリーバルブ70は、例えば、一つの流入口70a及び2つの流出口70b、70cを有している。流入口70aは、冷却液排出流路40の他端40bに接続し、2つの流出口70b、70cは、パイパス流路50の他端50b及びラジエータ流路60の他端60bに接続されている。ロータリーバルブ70の開閉は、制御部80により制御されている。
ロータリーバルブ70は、冷却液排出流路40に流れる冷却液31をバイパス流路50側またはラジエータ流路60側へ切り分ける。これにより、ロータリーバルブ70は、冷却液排出流路40に流れる冷却液31を、バイパス流路50側またはラジエータ流路60側に供給する。例えば、ロータリーバルブ70を、バイパス流路50側またはラジエータ流路60側に全開にして、冷却液排出流路40に流れる冷却液31を、バイパス流路50側またはラジエータ流路60側に供給する。
ラジエータ流路60側に全開にした場合には、冷却液排出流路40に流れる冷却液31は、バイパス流路50側には流れず、ラジエータ流路60側に流れる。一方、バイパス流路50側に全開にした場合には、冷却液排出流路40に流れる冷却液31は、ラジエータ流路60側には流れず、バイパス流路50側に流れる。
なお、制御部80は、冷却液31を切り分ける割合を制御して、冷却液31の一部をバイパス流路50側に分配し、その他の部分を、ラジエータ流路60側に分配するように、ロータリーバルブ70を制御してもよい。
制御部80は、温度センサ41及び61と信号線により接続されている。これにより、制御部80は、冷却液31の温度の情報を取得する。制御部80は、ポンプセンサ32と信号線により接続されている。これにより、制御部80は、冷却液ポンプ30の回転数及び消費電力の情報を取得する。制御部80は、ロータリーバルブ70及び冷却液ポンプ30と信号線により接続されている。これにより、制御部80は、ロータリーバルブ70の開閉の動作及び冷却液ポンプ30の動作を制御する。
制御部80は、冷却液31の温度の情報に基づいて、冷却液排出流路40に流れる冷却液31を、バイパス流路50側またはラジエータ流路60側へ切り分ける。例えば、制御部80は、冷却液31の温度が高くなるほど、ラジエータ流路60に流れる冷却液31の割合を大きくするようにロータリーバルブ70の開閉を制御する。また、制御部80は、燃料電池10の発熱量が大きくなったとき等もラジエータ流路60に流れる冷却液31の割合を大きくするようにロータリーバルブ70の開閉を制御する。
また、制御部80は、冷却液31の漏れの検出を行う。制御部80は、冷却液31の漏れの検出を行う際に、冷却液排出流路40に流れる冷却液31をラジエータ流路60側へ供給する。そして、その後、冷却液ポンプ30の消費電力を測定する。これにより、制御部80は、冷却液31の漏れを検出する。制御部80は、例えば、マイコンを内蔵し、ソフトウェアで作動する。
次に、実施形態に係る燃料電池システム1の動作を説明する。
図2は、実施形態に係る燃料電池システムにおいて、冷却液の漏れの判定を例示したフローチャート図である。図2のステップS1に示すように、冷却液ポンプ30を作動させる。これにより、冷却液ポンプ30は、冷却液31を、冷却液供給流路20、燃料電池流路11、冷却液排水流路40、バイパス流路50、及び/または、ラジエータ流路60を循環させる。
冷却液ポンプ30によって、冷却液供給流路20から燃料電池10に冷却液31が供給される。冷却液31によって、燃料電池10は所定の温度に冷却される。これにより、燃料電池10は発電時に発生する熱を放出して冷却され、適切な発電を継続することができる。
燃料電池10から熱を受け取った冷却液31は、燃料電池10から冷却液排出流路40を通って燃料電池10の外部に出る。そして、ロータリーバルブ70によって、バイパス流路50側、及び/または、ラジエータ流路60側に供給される。すなわち、冷却液排出流路40の冷却液31は、バイパス流路50側に供給されるか、または、ラジエータ流路60に供給される。また、冷却液31の一部をバイパス流路50に供給し、その他の部分をラジエータ流路60に供給するように制御してもよい。制御部80は、冷却液31の温度に基づいて、ロータリーバルブ70の開閉を制御する。
ラジエータ流路60に供給された冷却液31は、ラジエータ63によって、燃料電池10から受け取った熱を放出する。ラジエータ63によって、熱が放出された冷却液31は、ラジエータ流路60及び冷却液供給流路20を経て、再び、冷却液ポンプ30によって、燃料電池10に供給される。なお、ラジエータ流路60に供給された冷却液31の一部は、三方弁69によって分岐されてサブラジエータ67で熱を放出してもよい。これにより、熱交換の効率を向上させることができる、サブラジエータ67で熱を放出した冷却液31は、ラジエータ流路60に合流する。
一方、ロータリーバルブ70でバイパス流路50に供給された冷却液31は、冷却液供給流路20を経て、再び、冷却液ポンプ30によって、燃料電池10に供給される。なお、バイパス流路50に供給された冷却液31の一部は、イオン交換機53により、冷却液31中の不純物イオンが除去される。
次に、図2のステップS2に示すように、冷却液ポンプ30の回転数を判定し、冷却液ポンプ30の回転数が所定の回転数以上か、所定の回転数未満か判断する。所定の回転数未満の場合にはステップS2に戻り、引き続き、冷却液ポンプ30の回転数を判定する。所定の回転数は、本実施形態の冷却液31の漏れの判定を行うための閾値である。冷却液ポンプ30の回転数が、所定の回転数未満の場合には、消費電力が小さく、よって、消費電力のバラツキも小さいため、本実施形態の検出方法を用いる必要はない。所定の回転数は、例えば、3000rpmである。なお、所定の回転数は、車種または/及び車両に固有な値である。
一方、ステップS2に示すように、冷却液ポンプ30の回転数が所定回転数以上の場合には、図2のステップS3に示すように、ロータリーバルブ70がラジエータ流路60側に全開か判定する。ロータリーバルブ70がラジエータ流路60側に全開でない(Noの)場合には、ステップS4に進む。
図2のステップS4に示すように、ロータリーバルブ70がラジエータ流路60側に全開でない(Noの)場合には、外温度及び冷却液31の温度を判定する。外温度及び冷却液31の温度が所定の範囲内の場合には、ステップS2に戻り、引き続き、冷却液ポンプ30の回転数を判定する。なお、外気温は、車外の温度である。外気温と冷却液31との双方の関係により、所定の範囲内か、所定の範囲以外かを判定する。
外温度及び冷却液31の温度が所定の範囲以外の場合には、図2のステップS5に示すように、ロータリーバルブ70をラジエータ流路60側に全開にする。これにより、冷却液排出流路40の冷却液31は、ラジエータ流路60に流れる。ラジエータ流路60に流れた冷却液31は、ラジエータ63を流通する。冷却液31が空気を含む場合には、冷却液31をラジエータ63に流通させることにより、冷却液31に含まれる気泡を微粒化することができる。
次に、図2のステップS6に示すように、冷却液ポンプ30の消費動力を測定する。そして、測定した消費動力を判定する。なお、ステップS3において、ロータリーバルブ70がラジエータ流路60側に全開の(Yesの)場合にも、同様に、ステップS6に示すように、冷却液ポンプ30の消費動力を測定し、測定した消費電力を判定する。
測定した冷却液ポンプ30の消費電力が所定の範囲内の場合には、ステップS2に戻り、引き続き、冷却液ポンプ30の回転数を判定する。
一方、測定した冷却液ポンプ30の消費電力が所定の範囲以外の場合には、図2のステップS7に示すように、警告灯が点灯して、冷却液31の漏れが検出されたことを明示する。これにより、ダイアグを確定する。
図3(a)は、実施形態に係る燃料電池システムにおいて、冷却液ポンプの消費電力を例示したグラフであり、(b)は、比較例に係る燃料電池システムにおいて、冷却液ポンプの消費電力を例示したグラフである。横軸は、時間を示し、縦軸は、消費電力を示す。
図3(a)に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、冷却液ポンプ30の回転数を3000rpm及び4500rpmとした場合において、ほぼ一定の消費電力を示している。このように、本実施形態では、冷却液ポンプ30の回転数を3000rpm及び4500rpmとした場合に、冷却液31の漏れを検出する際の消費電力のバラツキを抑制することができる。
一方、図3(b)に示すように、比較例においては、冷却液ポンプ30の回転数を3000rpmとした場合に、消費電力は、図3(a)に示した実施形態における消費電力の挙動と異なり、大きなバラツキを含んでいる。そして、消費電力の脈動が大きなピークとなって表れている。比較例においては、冷却液31の漏れ検出を行う際に、冷却液排出流路40に流れる冷却液31をラジエータ流路60側へ供給していない。冷却液31がラジエータ流路60へ供給されないので、冷却液31に混入する気泡が微粒化されていない。よって、漏れ判定時の消費電力の脈動を抑制することができない。
これに対して、図3(a)に示すように、本実施形態では、冷却液31の漏れ検出を行う際に、冷却液排出流路40に流れる冷却液31をラジエータ流路60側へ供給し、その後、冷却液ポンプ30の消費電力を測定している。したがって、冷却液31をラジエータ流路60へ供給することにより、冷却液31に混入する気泡が微粒化され、漏れ判定時の消費電力の脈動を抑制しつつ冷却液31の漏れを検出することができる。
図3(a)及び(b)に示すように、冷却液ポンプ30の回転数を、同じ回転数で比較したときに、実施形態の燃料電池システム1においては、所定の漏れ量において、冷却液ポンプ30の消費電力のバラツキを、比較例に比べて、60%低減することができる。これにより、実施形態の燃料電池システム1では、冷却液31の漏れ量を検出することができる。漏れ量の検出について、以下で説明する。
図4は、実施形態に係る燃料電池システムにおいて、冷却液ポンプの回転数と消費電力の関係を例示したグラフであり、横軸は、冷却液ポンプの回転数を示し、縦軸は、冷却液ポンプの消費電力を示す。
図4に示すように、冷却液31の漏れた量が0リットル(0L)の場合には、冷却液ポンプ30の回転数が、1000rpm、2000rpm、3000rpm、4000rpm及び5000rpmのときに、冷却液ポンプ30の消費電力はそれぞれ、20W、130W、310W、640W及び930Wとなっている。
また、冷却液31の漏れた量が2リットル(2L)の場合には、冷却液ポンプ30の回転数が、1000rpm、2000rpm、3000rpm、4000rpm及び5000rpmのときに、冷却液ポンプ30の消費電力はそれぞれ、20W、110W、300W、600W及び870Wとなっている。
冷却液31の漏れた量が3リットル(3L)の場合には、冷却液ポンプ30の回転数が、1000rpm、2000rpm、3000rpm、4000rpm及び5000rpmのときに、冷却液ポンプ30の消費電力はそれぞれ、20W、100W、180W、350W及び500Wとなっている。
冷却液31の漏れた量が4リットル(4L)の場合には、冷却液ポンプ30の回転数が、1000rpm、2000rpm、3000rpm、4000rpm及び5000rpmのときに、冷却液ポンプ30の消費電力はそれぞれ、20W、50W、110W、200W及び300Wとなっている。なお、冷却液31は、例えば、全体で、20リットル程度であり、2〜4リットルの漏れ量は、10〜20%程度に相当する。
このように、冷却液ポンプ30の回転数が大きくなるほど、冷却液ポンプ30の消費電力は大きくなる。そして、冷却液31が漏れる量が大きくなるほど、冷却液ポンプ30の消費電力は小さくなる。冷却液31が漏れると、冷却液31に気泡が含まれるようになる。そうすると、冷却液ポンプ30が気泡を噛みだすようになる。よって、同一回転数でも消費電力が低下するようになる。
図4に示すように、本実施形態における冷却液31の漏れた量が4リットル(4L)の場合の冷却液ポンプ30の消費電力のバラツキ33は、冷却液ポンプ30の回転数が5000rpmのときに、略100Wである。本実施形態では、冷却液31中に含まれる気泡を微粒化しているので、冷却液ポンプ30の消費動力のバラツキ33を抑制することができる。よって、漏れ量が3リットルの場合(3L)と、漏れ量が4リットルの場合(4L)とを区別することができる。
一方、比較例では、冷却液31の漏れ検出を行う際に、冷却液排出流路40に流れる冷却液31をラジエータ流路60側へ供給することはしない。したがって、冷却液31がラジエータ流路60へ流れないので、冷却液31に混入する気泡が微粒化されていない。これにより、図4に示すように、例えば、冷却液31の漏れた量が4リットル(4L)の場合の冷却液ポンプ30の消費電力のバラツキ133は、冷却液ポンプ30の回転数が5000rpmのときに、略500Wとなる。したがって、比較例では、漏れ量が3リットルの場合(3L)と、漏れ量が4リットルの場合(4L)とを区別することができない。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態の燃料電池システム1は、冷却液31の漏れの検出を行う際に、冷却液排出流路40に流れる冷却液31をラジエータ流路60側へ供給し、その後、冷却液ポンプ30の消費電力を測定する。そして、これにより、冷却液31の漏れを検出している。よって、冷却液31がラジエータ流路60へ流れることで、冷却液31に混入する気泡が微粒化され、検出時の消費電力の脈動を抑制しつつ、冷却液31の漏れを検出することができる。
燃料電池を搭載したFC車(Fuel Cell Vehicle)は、通常のエンジンを搭載したコンベ車(コンベンショナル車)と異なり、発電中に冷却液31が漏れると、短時間でスタック内の一部が高温になり、膜電極拡散層接合体(Membrane Electrode & Gas diffusion Layer Assembly:MEGA)に穴が開くなどの不具合を発生する場合がある。したがって、冷却液31の漏れの検出は、FC車にとって重要である。
また、検出時の消費電力脈動を抑制することができるので、バラツキを抑制することができる。これにより、冷却液31の漏れ量を検出することができる。冷却液31の漏れ量により燃料電池10へのダメージ量が変化する。よって、漏れ量を検出することにより、燃料電池10への対処を最適化することができる。したがって、燃料電池10が高温となって、MEGAが破損することを抑制することができる。
本実施形態の燃料電池システム1は、ラジエータ63を、冷却液31に含まれる気泡の微粒化デバイスとして活用することができる。これにより、漏れ量の検出をすることができる。既存の部材を用い、例えば、水位レベルセンサ等の新たな部材を必要としないので、コストを低減することができる。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。
1 燃料電池システム
10 燃料電池
11 燃料電池流路
20 冷却液供給流路
20a 一端
20b 他端
30 冷却液ポンプ
31 冷却液
32 ポンプセンサ
33 バラツキ
40 冷却液排出流路
40a 一端
40b 他端
41 温度センサ
50 バイパス流路
50a 一端
50b 他端
53 イオン交換機
60 ラジエータ流路
60a 一端
60b 他端
61 温度センサ
63 ラジエータ
65 ラジエータファン
67 サブラジエータ
69 三方弁
70 ロータリーバルブ
80 制御部

Claims (1)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池へ冷却液を供給する冷却液供給流路と、
    前記冷却液供給流路に配置された冷却液ポンプと、
    前記燃料電池から前記冷却液が排出される冷却液排出流路と、
    前記冷却液供給流路と前記冷却液排出流路とを繋ぐバイパス流路と、
    前記バイパス流路と並列に配置され、ラジエータを流通するラジエータ流路と、
    前記冷却液排出流路に流れる前記冷却液を前記バイパス流路側または前記ラジエータ流路側へ切り分けるロータリーバルブと、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記冷却液の漏れの検出を行う際に、前記冷却液排出流路に流れる前記冷却液を前記ラジエータ流路側へ供給して、前記冷却液ポンプの消費電力の脈動を抑制し、その後、前記冷却液ポンプの消費電力を測定することにより前記冷却液の漏れを検出する制御部を備えた、
    燃料電池システム。
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