JP5347186B2 - 蓄電装置の温度検出方法および装置並びにハイブリッド建設機械における蓄電装置の温度検出装置 - Google Patents

蓄電装置の温度検出方法および装置並びにハイブリッド建設機械における蓄電装置の温度検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、キャパシタなどの蓄電装置の内部の温度を検出する方法および装置並びに、蓄電装置が搭載されたハイブリッド建設機械において蓄電装置の内部の温度を検出する装置に関するものである。
近年、建設機械の分野においても一般自動車と同様にハイブリッド車が開発されている。 この種のハイブリッド建設機械には、エンジンと発電電動機と蓄電装置と作業用電動機とインバータとが備えられている。ここで、蓄電装置は、充放電を自由に行うことができる蓄電池のことであり、キャパシタや二次電池などによって構成されている。なお、以下では、蓄電装置として、キャパシタを代表し説明する。蓄電装置としてのキャパシタは、発電電動機が発電作用した場合に発電した電力を蓄積する。またキャパシタは、キャパシタに蓄積された電力を発電インバータなどのドライバを介して発電電動機に供給する。たとえば建設機械が、上部旋回体を有し、上部旋回体に作業機が取り付けられた掘削機である場合、キャパシタは、キャパシタに蓄積された電力を電力負荷となる上部旋回体を駆動するための作業用電動機に供給する。
ハイブリッド建設機械には、電気二重層キャパシタなどのキャパシタが搭載されている。
図10は、ハイブリッド建設機械に搭載される蓄電装置(キャパシタ)30の構成を概念的に示している。通常、高電圧(たとえば300V)、大容量を得るために、複数のキャパシタセル30Cがバスバー31を介して直列接続されて1つの蓄電装置30のモジュールが構成されている。蓄電装置30のプラス端子30P、マイナス端子30Mは、それぞれ直流信号線81、82に接続されている。キャパシタセル30C単体は、筐体(ケース)30Bの密閉構造となっており、内部には化学物質である電解液が充填され、非常に狭い間隔で薄膜電極が配置されている。バスバー31は、プラス極バスバー31aとマイナス極バスバー31bからなる。
キャパシタは、長期間使用されたり、過充電あるいは過放電を繰り返したりすると、または発熱などによって、劣化が進行する。特にハイブリッド建設機械に用いられるキャパシタは、大電流を頻繁に繰り返し出し入れする使われ方をされるため、車載されたキャパシタは、劣化が進み易い。キャパシタが劣化すると、ハイブリッド建設機械は、回生、再生利用可能なエネルギーが減少し燃費性能が低下する。このため、キャパシタの劣化状態を事前に判定し、劣化が進行している場合には、キャパシタを交換するなどの必要なメンテナンスを施す必要がある。
ところで、キャパシタの性能を評価する指標に、蓄電容量と直流内部抵抗がある。一般的に時間の経過に伴って蓄電容量が小さくなるとともに、直流内部抵抗が大きくなり、キャパシタの性能が劣化する。
ここで、キャパシタの劣化状態を判定する従来技術として、以下の技術がある。
(従来技術1)
下記特許文献1には、キャパシタなどの蓄電装置の内部に、サーミスタや温度ヒューズなどの温度検出器を配設して、蓄電装置の内部の温度を直接計測し、計測結果から異常温度になったことを判断するという発明が記載されている。
(従来技術2)
下記特許文献2には、キャパシタなどの蓄電装置の内部に内部抵抗検出手段を配設して、検出した内部抵抗値が、低温になったことにより増大した場合に、キャパシタ間で充放電を繰り返すことで、自己発熱による温度上昇で内部抵抗を低減させるという発明が記載されている。
特開平11−191436号公報 特開2007−250826号公報
近年、キャパシタの劣化度合いを長いスパン(たとえば年ごと)で管理してキャパシタ交換などのメンテナンスに役立てるというよりはむしろ、キャパシタの劣化度合いをリアルタイムに監視して、その監視結果から逐次適切な保護を図るということが重要となってきている。
とりわけハイブリッド建設機械に搭載されるキャパシタには、前述したように頻繁に大電力、大電流が出し入れされるため、キャパシタセル内の電解液が短時間のうちに沸騰し、そのまま放置すると場合によっては破損に至るおそれがある。このためキャパシタセルの状態をリアルタイムに監視することが必要となる。
また、キャパシタセルの劣化度を早期に判断するためにも劣化度合いをリアルタイムに監視することが必要となる。
こうしたキャパシタの劣化度合いをリアルタイムに監視するために最も重要な指標が、キャパシタセル内部の中心温度であることが本発明者の知見により明らかになった。
上記従来技術1は、蓄電器内部に、温度検出器を配設することで、蓄電器内部温度を検出するというものである。しかし、実際には、前述したように非常に狭い間隔で薄膜電極が配置されており、わずかな振動によって、温度検出器の端子が電極に接触して、ショート等を引き起こすおそれがあり、温度検出器の配設は非常に困難を極める。しかも外部に信号線を引き出すために、蓄電器の筐体に孔を設ける必要があり、その場合、電解液の漏れを防止するために精密なシール構造が要求され、そのシールの施工が非常に困難を極めるとともに、長期にわたるシール性の確保が困難である。
一方、上記従来技術2は、キャパシタの内部抵抗を直接計測するというものである。しかし、キャパシタの内部抵抗を演算して、長いスパンでの劣化度合いを捉えることはできても、瞬間的な劣化度合いについては正確に捉えることはできない。また、従来技術2も従来技術1と同様に、検出手段を直接内部に設けることで計測を行う手法をとっており、従来技術1で説明したのと同様に、その計測手法は、キャパシタの構造からみて極めて困難である。
キャパシタ内部温度を直接計測する以外に、当業者が考えられる内部温度検出方法としては、つぎの従来技術3の方法がある。
(従来技術3)
バッテリのセル表面に貼り付けられた温度センサにより検出された温度に基づいて、バッテリを取り巻く環境温度が急変したときには、セル表面温度に対するセル内部温度の遅れを考慮して、セル内部の温度を推定する。
この従来技術3に関する発明は、たとえば特開2005−331484公報に記載されている。
この従来技術3の問題点はつぎのとおりである。
すなわち、キャパシタ内部温度と、端子などの表面温度とでは、当然温度差がある。とりわけハイブリッド建設機械に搭載されるキャパシタには、大電流が頻繁に出し入れされるため、セル中心温度が端子や筐体の表面温度と非常に大きく乖離し、キャパシタセルの中心温度を正確に把握することが難しくなる。そこで、端子などで測定された表面温度に、所定の係数を加味して、セル中心温度を推定演算することが考えられる。しかしながら、その係数の加味加減によって、実際の温度よりも低く推定したり、高く推定したりする可能性が非常に大きい。これによりキャパシタを過剰に保護したり、逆にキャパシタの保護不足となりかねない。キャパシタを過剰に保護した場合には、高温領域の有効利用ができなくなり、またキャパシタの保護不足の場合には、予想を超えたキャパシタの劣化を招く。
よって、この従来技術3の方法もキャパシタの劣化度合いをリアルタイムに正確に捉えるという課題を解決するに至らない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、キャパシタなどの蓄電装置の内部中心の温度を直接計測することなく、リアルタイムに正確に検出できるようにして、蓄電装置の劣化度合いをリアルタイムに正確に検出できるようにすることにある。
第1発明は、
蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算ステップと、
蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定する温度/電流測定ステップと、
逐次測定される温度と、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出ステップと
を含む蓄電装置の温度検出方法であることを特徴とする。
第2発明は、
蓄電装置の端子に一定電流Iを所定時間T通電させて、蓄電装置に充電される充電エネルギーE1を目標充電エネルギーET1に到達させる充電処理と、蓄電装置の端子に一定電流Iを同じ所定時間T通電させて、蓄電装置から放電される放電エネルギーE2を目標放電エネルギーET2に到達させる放電処理とを行い、電流I、所定時間Tを測定し、充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を演算する充放電ステップと、
測定された電流I、所定時間Tおよび演算された充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を用いて下記式、
DCIR=(E1−E2)/(I×2T)
から蓄電装置の直流内部抵抗DCIRを演算する直流内部抵抗演算ステップと、
蓄電装置の端子の逐次の端子温度Tmを測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流iを測定する温度/電流測定ステップと、
逐次測定される電流iと、前記演算された直流内部抵抗DCIRとを用いて下記式、
Wloss=i×DCIR
から蓄電装置における逐次の電力損失Wlossを求め、この電力損失Wlossと、逐次測定される端子温度Tmと、蓄電装置の中心から端子までの既知の熱抵抗θmcとを用いて、下記式、
Tc=Tm+Wloss×θmc
から、蓄電装置の逐次の中心温度Tcを検出する中心温度検出ステップと
を含む蓄電装置の温度検出方法であることを特徴とする。
第3発明は、
蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算手段と、
蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定する温度/電流測定手段と、
逐次測定される温度と、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出手段と
が備えられた蓄電装置の温度検出装置であることを特徴とする。
第4発明は、
蓄電装置の端子に一定電流Iを所定時間T通電させて、蓄電装置に充電される充電エネルギーE1を目標充電エネルギーET1に到達させる充電処理と、蓄電装置の端子に一定電流Iを同じ所定時間T通電させて、蓄電装置から放電される放電エネルギーE2を目標放電エネルギーET2に到達させる放電処理とが行われる充放電手段と、
充放電手段によって充放電が行われる際の電流I、所定時間Tを測定し、充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を演算する測定・演算手段と、
測定された電流I、所定時間Tおよび演算された充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を用いて下記式、
DCIR=(E1−E2)/(I×2T)
から蓄電装置の直流内部抵抗DCIRを演算する直流内部抵抗演算手段と、
蓄電装置の端子の逐次の端子温度Tmを測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流iを測定する温度/電流測定手段と、
逐次測定される電流iと、前記演算された直流内部抵抗DCIRとを用いて下記式、
Wloss=i×DCIR
から蓄電装置における逐次の電力損失Wlossを求め、この電力損失Wlossと、逐次測定される端子温度Tmと、蓄電装置の中心から端子までの既知の熱抵抗θmcとを用いて、下記式、
Tc=Tm+Wloss×θmc
から、蓄電装置の逐次の中心温度Tcを検出する中心温度検出手段と
が備えられた蓄電装置の温度検出装置であることを特徴とする。
第5発明は、
直流内部抵抗演算モード時に、
蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算手段と、
通常運転時に、
蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定し、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出手段と
が備えられたハイブリッド建設機械における蓄電装置の温度検出装置であることを特徴とする。
第6発明は、
直流内部抵抗演算モード時に、
蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算手段と、
通常運転時に、
蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定し、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出手段と
計測された蓄電装置の逐次の中心温度が予め設定された異常温度に到達したことを判断する判断手段と、
計測された蓄電装置の逐次の中心温度が前記異常温度に到達したことが判断された場合に、異常信号を生成する異常信号生成手段と
が備えられたハイブリッド建設機械における蓄電装置の温度検出装置であることを特徴とする。
本発明によれば、直流内部抵抗という逐次変動するパラメータを計測し、その計測値と、逐次変動する電流、端子温度とを用いて、蓄電装置の中心温度を検出するようにしたので、
蓄電装置の中心温度がリアルタイムに検出できるようになり、蓄電装置の劣化度合いをリアルタイムに検出できるようになる。
とりわけ蓄電装置がハイブリッド建設機械に搭載された場合には、たとえ蓄電装置に大電流が頻繁に出し入れされ、電解液の沸騰などが発生し得る状況であったとしても、その瞬間的な温度上昇を正確に捉えることができるようになる(第5発明、第6発明)。そして、キャパシタを構成するキャパシタセルの中心温度が異常な温度に達した場合には、異常信号を生成することで、キャパシタを適切に保護することができるようになる(第6発明)。
図1は、実施例の全体装置構成を示す図である。 図2は、コントローラの構成を示すブロック図である。 図3は、キャパシタセル内部を概念的に示す図である。 図4は、熱抵抗測定装置の構成例を示した図である。 図5(a)、(b)は、それぞれ充電時、放電時におけるキャパシタの等価回路を示した図である。 図6(a)、(b)、(c)は充放電時におけるエネルギー収支の関係を説明する図である。 図7(a)、(b)、(c)はそれぞれ、電流、電圧、電力の時間変化を示す図で、充放電時におけるエネルギー収支の関係を説明する図である。 図8は、直流内部抵抗の演算処理の手順を示したフローチャートである。 図9は、キャパシタの中心温度の検出処理の手順を示したフローチャートである。 図10は、キャパシタの構成例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施形態では、油圧ショベルなどのハイブリッド建設機械に搭載される蓄電装置を想定して説明する。
なお、以下では、蓄電装置は、キャパシタであり、電力負荷は、油圧ショベルの上部旋回体を駆動する作業用電動機(以下、旋回用電動モータ)であるとして説明する。
図1は、実施例の全体装置構成を示す。
同図1に示すように、実施例のハイブリッド建設機械1には、エンジン10と、エンジン10の出力軸に駆動軸が連結され、発電作用と電動作用を行う発電電動機20と、発電電動機20が発電作用を行うことにより電力が蓄積され、電力を電力負荷としての旋回用電動モータ40および発電電動機20に供給する蓄電装置としてのキャパシタ30と、電力負荷としての旋回用電動モータ40と、旋回用電動モータ40が回転されることによって旋回作動する上部旋回体2と、発電電動機20の駆動軸に連結される油圧ポンプ90と、発電電動機20および旋回用電動モータ40とそれぞれ交流信号線88、89を介して電気的に接続されるとともに、キャパシタ30と直流信号線81、82を介して電気的に接続される一体型インバータ80と、一体型インバータ80内のコントローラ69と電気信号線69aを介して接続されるモニタ70とが備えられている。なお、エンジン10、油圧ポンプ90を駆動源として、図示しないハイブリッド建設機械1の作業機、下部走行体が駆動される。コントローラ69は、CPUなどの数値演算プロセッサや情報等の読み書きが可能なRAMなどのメモリで構成されている。なお、また旋回用電動モータ40の回転速度は、図示しないスイングマシナリ(旋回減速機)により減速されて、回転駆動力が上部旋回体2に伝達される。
ハイブリッド建設機械1の運転席には、モニタ70が設けられている。モニタ70は、表示器71を有している。表示器71は、例えば液晶パネルあるいは有機ELパネルで構成される。
一体型インバータ80は、ドライバ182と、インバータ84と、昇圧器87と、コントローラ69とを含んで構成されている。ドライバ182は、発電電動機20を駆動するインバータで構成されている。発電電動機20は、ドライバ182に交流信号線88を介して電気的に接続されている。
ドライバ182は、直流信号線83a、83bを介してインバータ84に電気的に接続されている。インバータ84は、交流信号線89を介して旋回用電動モータ40に電気的に接続されている。
キャパシタ30は、直流信号線81、82を介して昇圧器87に電気的に接続されている。昇圧器87は、直流信号線86a、86bを介して、直流信号線83a、83bに電気的に接続されている。昇圧器87は、キャパシタ30の充電電圧vを昇圧して直流信号線83a、83bに、昇圧された電圧を印加するために設けられている。
昇圧器87は、コントローラ69によって制御される。
また、エンジン10の回転数、つまり発電電動機20の回転数は、コントローラ69によって制御される。コントローラ69は、エンジン10に対してエンジン10を所定の回転数で回転させるための回転数指令を与える。
また、発電電動機20のトルクは、コントローラ69によって制御される。コントローラ69のトルク指令生成部69bは、ドライバ182に対して発電電動機20を所定のトルクで駆動させるためのトルク指令を与える。
発電電動機20は、ドライバ182によってトルク制御される。ドライバ182に対して負(−)極性のトルク指令が与えられると、ドライバ182は発電電動機20が発電機として作動するように制御する。すなわちエンジン10で発生した出力トルクの一部は、発電電動機20の駆動軸に伝達されてエンジン10のトルクを吸収して発電が行われる。そして発電電動機20で発生した交流電力は、発電インバータとしてのドライバ182で直流電力に変換されて直流信号線83a、83bに供給される。そして、直流信号線86a、86b、昇圧器87、直流信号線81、82を介してキャパシタ30に直流電力が供給される(キャパシタ30への充電)。
また、ドライバ182に対して正(+)極性のトルク指令が与えられると、ドライバ182は発電電動機20が電動機として作動するように制御する。すなわちキャパシタ30に蓄積された直流電力は、直流信号線81、82、昇圧器87、直流信号線86a、86b、直流信号線83a、83bを介して、発電インバータとしてのドライバ182で交流電力に変換されて発電電動機20に供給され、発電電動機20の駆動軸を回転作動させる。これにより発電電動機20でトルクが発生し、このトルクは、発電電動機20の駆動軸からエンジン出力軸に伝達されて、エンジン10の出力トルクに加算される。ドライバ182は、交流電力を発電電動機20に適合する所望の電圧、周波数、相数の電力に変換して発電電動機20に供給する(キャパシタ30の放電)。
発電電動機20の発電量(吸収トルク量)、電動量(アシスト量;発生トルク量)は、上記トルク指令の内容に応じて変化する。
インバータ84は、発電電動機20が発電作用した場合には発電した電力を、またはキャパシタ30に蓄積された電力を、直流信号線83a、83bから交流信号線89を経由して、旋回用電動モータ40に適合する所望の電圧、周波数、相数の電力に変換して旋回用電動モータ40に供給する。なお、上部旋回体2が減速、制動等された場合には、旋回用電動モータ40の運動エネルギーが電気エネルギー(回生電力)に変換された上で、交流信号線89、インバータ84を介して、直流信号線83a、83bに供給される。直流信号線83a、83bに供給された回生電力は、キャパシタ30に蓄電されるか、ドライバ182を介して発電電動機20に電動機のための電力として供給される。
こうしてキャパシタ30には、発電電動機20が発電作用した場合に発電した電力が蓄積される。あるいは、上部旋回体2を介して回生した回生電力が蓄積される。またキャパシタ30は、キャパシタ30に蓄積された電力を発電電動機20に、または同電力を旋回用電動モータ40に供給する。
コントローラ69は、上記するトルク制御の他に、キャパシタ30の内部の中心温度Tcを検出するための演算処理などを行う。
そのために、キャパシタ30側には、測定手段、温度/電流測定手段が備えられている。
またコントローラ69は、トルク指令生成部69bの他に、充放電手段54、演算手段、直流内部抵抗演算手段、温度/電流測定手段、中心温度検出手段、判断手段66、異常信号生成手段67を備えている。測定・演算手段は、キャパシタ30側に設けられた測定手段とコントローラ69に設けられた演算手段からなる。また、温度/電流測定手段は、キャパシタ30側に設けられた温度/電流測定手段とコントローラ69に設けられた温度/電流測定手段からなる。
図2は、図1に示すキャパシタ30、一体型インバータ80、モニタ70の内部構成を詳細に示したブロック図である。
キャパシタ30は、電気二重層キャパシタであり、前述した図10と同様に構成されている。すなわち、複数のキャパシタセル30Cがバスバー31を介して直列接続されて1つのキャパシタ30のモジュールが構成されている。キャパシタ30のプラス端子30P、マイナス端子30Mには、それぞれ直流信号線81、82が接続されている。直流信号線81、82は、昇圧器87に電気的に接続されている。キャパシタセル30C単体は、筐体(ケース)30Bの密閉構造となっており、内部には化学物質である電解液が充填され、非常に狭い間隔で薄膜電極が配置されている。
図2を用いてコントローラ69の構成等を説明する。
直流信号線81には、直流信号線81に通電される電流を測定することで、キャパシタ30の端子30P、30Mに逐次流れる電流iを測定する電流計51が設けられている。また、直流信号線81、82には、両信号線81、82間の電位差を測定することで、キャパシタ30の充電電圧vを測定する電圧計52が設けられている。なお、電流計51や電圧計52は、電流センサや電圧センサなどが用いられる。
キャパシタ30のプラス端子30Pには、プラス端子30Pの逐次の端子温度Tmを測定する温度センサ53が設けられている。温度センサ53は、たとえばサーミスタや熱電対が使用される。
電流計51、電圧計52、温度センサ53の測定結果を示す信号は、コントローラ69に入力される。温度センサ53の検出信号は、コントローラ69の温度換算部69cで端子温度Tmに換算される。
充放電手段54は、コントローラ69における前述のトルク指令生成部69bと同様のトルク指令を生成して所定のパターンでキャパシタ30に充放電を行わせる。コントローラ69が予め定められた時間間隔で直流内部抵抗演算モードを起動させるか、建設機械のオペレータがモニタ70に設けられた図示しないスイッチを操作することによりモード変更信号が発信されコントローラ69で直流内部抵抗演算モードが起動される。すなわち、充放電手段54では、直流内部抵抗演算モード時に、キャパシタ30の端子30P、30Mに一定電流Iを所定時間T通電させて、キャパシタ30に充電される充電エネルギーE1を目標充電エネルギーET1に到達させる充電処理と、キャパシタ30の端子30P、30Mに一定電流Iを同じ所定時間T通電させて、キャパシタ30から放電される放電エネルギーE2を目標放電エネルギーET2に到達させる放電処理とが行われる。
測定・演算手段は、キャパシタ30側に設けられた測定手段と、コントローラ69に設けられた演算手段から構成される。測定手段は、電流計51と、電圧計52から構成される。演算手段は、電力積算器59と、エネルギー積算器60と、タイマ61と、平均値算出器63から構成される。
測定・演算手段では、直流内部抵抗演算モード時に、充放電手段54によって充放電が行われる際の電流I(符号Iは一定電流を示すものとして使用する)、所定時間Tが測定され、充電エネルギーE1、放電エネルギーE2が演算される。
直流内部抵抗演算手段は、コントローラ69のメモリ62、直流内部抵抗演算器64とから構成されている。
直流内部抵抗演算手段では、直流内部抵抗演算モード時に、メモリ62からデータを読み出し、測定・演算手段によって測定された電流I、所定時間Tおよび演算された充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を用いて下記式、
DCIR=(E1−E2)/(I×2T)
からキャパシタ30の直流内部抵抗DCIRが演算される。なお、メモリ62から読み出すデータについては後述する。
温度/電流測定手段は、キャパシタ30側に設けられた温度/電流測定手段と、コントローラ69に設けられた温度/電流測定手段から構成される。温度/電流測定手段は、電流計51と、温度センサ53から構成される。温度/電流測定手段は、温度換算部69cから構成される。
温度/電流測定手段では、通常運転時に、キャパシタ30の端子30P、30Mの逐次の端子温度Tmが測定されるとともに、キャパシタ30の端子30Pに逐次流れる電流iが測定される。通常運転時とは、ハイブリッド建設機械1のオペレータによりハイブリッド建設機械1の上部旋回体、作業機、下部走行体が操作されている運転時にモニタ70に設けられた図示しないスイッチをオペレータが操作することにより設定される。なお、図示しないエンジン回転数センサなどの信号を検出して、予め設定した条件を満たしたときに、自動的に通常運転が設定されてもよい。
中心温度検出手段は、コントローラ69のメモリ62と、中心温度算出器65とから構成されている。メモリ62は、一つのメモリを用いて、各種情報やデータを記憶あるいは格納してもよいし、複数のメモリを用いて、各種情報毎あるいはデータ毎に情報やデータを記憶あるいは格納してもよい。
中心温度検出手段では、通常運転時に、メモリ62からデータ(後述する熱抵抗の数値データ)を読み出し、温度/電流測定手段で逐次測定される電流iと、直流内部抵抗演算手段で演算された直流内部抵抗DCIRとを用いて下記式、
Wloss=i×DCIR
からキャパシタ30の1つのキャパシタセル30Cの逐次の電力損失Wlossが求められる。さらに、この電力損失Wlossと、温度/電流測定手段で逐次測定される端子温度Tmと、メモリ62に記憶されている、キャパシタ30の中心から端子30Pまでの既知の熱抵抗θmcとを用いて、下記式、
Tc=Tm+Wloss×θmc
から、キャパシタ30の1つのキャパシタセル30Cの逐次のセル中心温度Tcが検出される。
コントローラ69は、計測されたキャパシタ30の1つのキャパシタセル30Cの逐次の中心温度Tcに基づいて異常信号を生成する処理を行う。判断手段66では、通常運転時に、中心温度検出手段で計測されたキャパシタ30の1つのキャパシタセル30Cの逐次の中心温度Tcが、予め設定された異常温度に到達したことが判断される。異常信号生成手段67では、判断手段66によって、キャパシタ30の1つのキャパシタセル30Cの逐次の中心温度Tcが異常温度に到達したことが判断された場合に、異常信号が生成される。異常信号は、たとえばモニタ70に出力される。モニタ70では、異常信号に基づいて表示器71に、キャパシタ30のセル中心温度Tcが異常温度に達したことを示す表示がなされる。
つぎに、本実施例に適用される原理について図3を用いて説明する。
図3は、キャパシタ30のセル30Cの内部構成を概念的に示している。
図3において、プラス端子30Pにおける端子温度測定点の温度をTm[℃]、キャパシタセル30Cの中心温度をTc[℃]、これら端子温度測定点とキャパシタセル30Cの中心との間における熱抵抗をθmc[℃/w]とし、キャパシタセル30Cに通電される電流をiとする。
また、キャパシタセル30Cにおける直流内部抵抗をDCIRとする。
すると、キャパシタセル30Cにおける電力損失Wlossは、下記式で表される。
Wloss=i×DCIR …(1)
セル中心温度Tcは、下記式で表される。
Tc=Tm+Wloss×θmc
=Tm+(i×DCIR)×θmc …(2)
ここで、キャパシタセル30Cにおける直流内部抵抗DCIRは、キャパシタ30の寿命劣化により時々刻々と変化しており、それに応じてキャパシタセル30Cにおける電力損失Wlossも時々刻々と変化している。
このため、現時点における直流内部抵抗DCIRを正確に求めなければ、現時点におけるセル中心温度Tcを正確に求めることはできない。ただし、熱抵抗θmcは、固定値であり、実験により予め求められる。図4は、熱抵抗θmcを実験的に求める熱抵抗測定装置の構成例を示している。
同図4に示すように、キャパシタセル30Cのバスバー31のプラス極バスバー31aとマイナス極バスバー31bには、充放電装置150が電気的に接続される。プラス極バスバー31aに通電される電流iは電流計151により測定され、プラス極バスバー31aとマイナス極バスバー31bとの間の電圧vは、電圧計152により測定される。プラス極バスバー31aには、熱電対153が設けられ、プラス極バスバー31aの端子温度Tmが測定される。また、キャパシタセル30Cの内部には、熱電対154が設けられ、中心温度Tcが測定される。なお、キャパシタセル30Cのケース30Bは、極冷却器155により冷却される。
ここで、キャパシタセル30Cの内部抵抗DCIRは、たとえば「JIS D1401」の方法により、測定電圧vを用いて事前に計測される。
そして、充放電装置150により、ある充放電パターンにてキャパシタセル30Cを充放電する。そのときの電流iが電流計151により測定され、測定結果に基づき実効電流Irmsが求められる。そして、下記(3)式にて、熱抵抗θmcが求められる。
θmc=(Tm−Tc)/Irms×DCIR …(3)
求められたθmcは、上記のようにメモリ62に記憶されている。
つぎに現時点における直流内部抵抗DCIRを正確に求める手法について説明する。
図5(a)、(b)は、それぞれ充電時におけるキャパシタ30の等価回路、放電時におけるキャパシタ30の等価回路を示している。図中、キャパシタ30の静電容量をCで示し、直流内部抵抗をDCIRで示している。また、電流計51で測定される電流をi、電圧計52で測定される電圧をvとする。すると、充電時においては、次式で示す関係、
v=DCIR・i+(1/C)・∫idt …(4)
が成立し、放電時には、次式で示す関係、
v=(1/C)・∫idt−DCIR・i …(5)
が成立する。なお、tは時間を示す。
図6は、同じく充放電を行った際のエネルギー収支の関係を説明する図である。
図6(a)に示すように、時刻t=0から一定電流Iを時間Tをかけて流し、キャパシタ30を、たとえば電圧150Vから電圧300Vまで充電したとする。すると、斜線で示す面積A1相当分の充電エネルギーE1が投入されることになる。同図6(a)において、充電開始時(t=0)に電圧が150Vを示す破線が示されている。充電開始時には、瞬間的に150Vよりも若干高い電圧から充電が開始され、ギャップG1を生じる。また、時間t=Tの経過直後には、電圧300Vよりも若干低い電圧となり、ギャップG2を生じる。
この充電エネルギーE1は、図6(b)に示すように、キャパシタセル30Cに実質的に蓄積される、斜線で示す面積A2相当分の蓄積エネルギーと、充電時にキャパシタセル30Cの直流内部抵抗DCIRの影響により熱として損失される、斜線で示す面積A3相当分の充電時損失エネルギー、
Eloss=i×DCIR×T …(6)
とに分けられる。
その後、キャパシタ30から蓄積電力を放電させて一定電流Iが時間Tをかけて流れたとすると、斜線で示す面積A2相当分の蓄積エネルギーは、図6(c)に示すように、実質的に放電エネルギーとして取り出すことができる、斜線で示す面積A4相当分の放電エネルギーE2と、放電時にキャパシタセル30Cの直流内部抵抗DCIRの影響により熱として損失される、斜線で示す面積A5相当分の放電時損失エネルギー、つまり(6)式で表される放電時損失エネルギー(Eloss=i×DCIR×T…(6))
とに分けられることになる。以上のことから、
投入された充電エネルギー(充電時損失エネルギーを含む)E1と、取り出すことができる放電エネルギー(放電時損失エネルギーを除く)E2との合計E1−E2と、直流内部抵抗DCIRとの間には、次式で示す関係、
E1−E2=2(i×DCIR×T) …(7)
が成立する。なお、(7)式の導入に関しては、後記する(9)〜(12)式を用いて説明する。この(7)式を用いて直流内部抵抗DCIRは、次式、
DCIR=(E1−E2)/(I×2T) …(8)
により求められる。
図7は、図6に示すエネルギー収支の関係をグラフにて説明する図である。
図7(a)は、横軸の時間tの変化に伴って変化する縦軸の電流iを示す。縦軸の電流iが正となっている場合は、充電状態を示し、縦軸の電流iが負となっている場合は、放電状態を示す。図7(a)に示すように、時刻0から時刻t1まで時間Tをかけて一定電流Iにて充電が行われ、その後時刻t1から時刻t2まで時間Tをかけて一定電流Iにて放電が行われる。
図7(b)は、図7(a)に時間軸を対応させた図であり、横軸の時間tの変化に伴って変化する縦軸の電圧vを示す。電圧vは、前述の(4)、(5)式にしたがい時間tの経過に応じて変化する。図7(b)において、充電開始後、時間t1において最大の電圧に到達するが、その直後に瞬間的に放電がなされるため、放電の開始は、電圧がギャップG2´下がったところから開始される。
図7(c)は、図7(a)、図7(b)に時間軸を対応させた図であり、横軸の時間tの変化に伴って変化する縦軸の電力Wを示す。なお、図7(a)の時刻tにおける電流i(一定電流I)と図7(b)の同時刻tにおける電圧vとを乗算したものが、図7(c)の同時刻tにおける電力Wとなる。
図7(c)において、電力Wを充電時間T分積算した斜線で示す面積相当部分が充電エネルギーE1に相当し、電力Wを放電時間T分積算した斜線で示す面積相当部分が放電エネルギーE2に相当する。充電エネルギーE1あるいは放電エネルギーE2の演算は、数値演算プロセッサなどで構成されるエネルギー演算器60によって行われる。すなわち、充電エネルギーE1は、次式、
Figure 0005347186
…(9)
で表され、放電エネルギーE2は、次式、
Figure 0005347186
…(10)
で表される。
図7に示す関係を以下、数式にて表す。
(9)式で示される充電エネルギーE1は、(4)式を用いて整理すると、
Figure 0005347186
…(11)
となる。
また、(10)式で示される放電エネルギーE2は、(5)式を用いて整理すると、
Figure 0005347186
…(12)
となる。
(11)式、(12)式より、E1−E2を計算すると、(7)式の関係
E1−E2=2(i×DCIR×T)
が得られる。よって、この(7)式より、(8)式の関係、
DCIR=(E1−E2)/(I×2T)
が得られることになる。
つぎに、得られた(8)式にしたがい、直流内部抵抗DCIRを演算する処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
図8は、コントローラ69で行われる直流内部抵抗DCIRの演算処理の手順を示す。
この処理は、直流内部抵抗演算モード時に行われる。直流内部抵抗演算モードは、ハイブリッド建設機械1で作業が行なわれていない状態のとき、つまりオペレータによりハイブリッド建設機械1の上部旋回体、作業機、下部走行体が操作されていないときに設定される。
直流内部抵抗演算モードが開始されると、充放電手段54は、キャパシタ30の端子30P、30Mに、充電方向に一定電流Iを通電させて、キャパシタ30に電力を蓄積させる処理を開始する。充電処理開始と同時にタイマ61による計時がスタートする。タイマ61は、サンプリングタイムΔtと充電処理が開始されてからの時間Tを計時する(ステップ101)。つぎに、電流計51により逐次の電流iが測定されるとともに、電圧計52により逐次の電圧vが測定される(ステップ102)。
つぎに、電力積算器59は、ステップ102で測定された電流i、電圧vを用いて逐次の電力W=i×vを積算処理し、さらにエネルギー積算器60は、タイマ61で計時されるサンプリングタイムΔtと上記のごとく積算された電力Wを用いて、電力W×サンプリングタイムΔt、つまりi×v×Δtを逐次積算して、充電エネルギーE1を演算する。充電エネルギーE1の演算は、上述した(9)式にしたがい行われる(ステップ103)。
つぎに、逐次演算される充電エネルギーE1が目標充電エネルギーET1に到達したか否かが判断される(ステップ104)。ここで、目標充電エネルギーET1とは、予め固定値として設定されたエネルギーのことである。逐次演算される充電エネルギーE1が目標充電エネルギーET1に到達していないと判断された場合には(ステップ104の判断N)、ステップ102に戻り、同様の処理が繰り返し行なわれる。一方、逐次演算される充電エネルギーE1が目標充電エネルギーET1に到達したと判断された場合には(ステップ104の判断Y)、そのときにタイマ61により計時されている充電処理が開始されてからの時間Tを、メモリ62に記憶させる。なおメモリ62には、時間Tが経過したときまでに積算処理された充電エネルギーE1、つまり目標充電エネルギーET1の値が記憶されている(ステップ105)。ステップ105の処理終了をもって充電処理を終了させ、つぎの放電処理に移行させる。
なお、この実施例では、目標充電エネルギーET1を予め固定値として設定して、充電エネルギーE1が目標充電エネルギーET1に到達したときの時間Tを求めるようにしているが、時間Tを予め固定値として設定して、時間Tが経過したときに充電エネルギーが目標充電エネルギーET1に達したとして、そのときの充電エネルギーE1を求めるようにしてもよい。
つぎに、放電処理が行われる。すなわち、充放電手段54は、キャパシタ30から電力を放電させて、キャパシタ30の端子30P、30Mに、放電方向に一定電流Iを通電させる処理を開始する。放電処理開始と同時にタイマ61による計時がスタートする。タイマ61は、サンプリングタイムΔtと放電処理が開始されてからの時間Tを計時する(ステップ106)。つぎに、電流計51により逐次の電流iが測定されるとともに、電圧計52により逐次の電圧vが測定される(ステップ107)。
つぎに、電力積算器59は、ステップ107で測定された電流i、電圧vを用いて逐次の電力W=i×vを積算処理し、さらにエネルギー積算器60は、タイマ61で計時されるサンプリングタイムΔtと上記のごとく積算された電力Wを用いて、電力W×サンプリングタイムΔt、つまりi×v×Δtを逐次積算して、放電エネルギーE2を演算する。放電エネルギーE2の演算内容は、上述した(10)式にしたがう(ステップ108)。
つぎに、放電処理が開始されてからの時間が、ステップ105で記憶された充電時間Tに到達したか否かが判断される(ステップ109)。放電処理が開始されてからの時間が、ステップ105で記憶された充電時間Tに到達していないと判断された場合には(ステップ109の判断N)、ステップ107に戻り、同様の処理が繰り返し行なわれる。一方、放電処理が開始されてからの時間が、ステップ105で記憶された充電時間Tに到達したと判断された場合には(ステップ109の判断Y)、その時間Tが経過したときまでに積算処理された放電エネルギーE2、つまり目標放電エネルギーET2の値を、メモリ62に記憶させる(ステップ110)。ステップ110の処理終了をもって放電処理を終了させ、つぎの直流内部抵抗DCIRの演算処理に移行させる。
すなわち、平均値算出器63は、電流計51で逐次測定された電流iの平均値を算出して一定電流Iを求める。また、メモリ62から充電時間T計時時点の充電エネルギーE1(固定値)、充電時間T計時時点の放電エネルギーE2(演算値)および充電時間T(演算値)を読み出す。そして、これらを用いて直流内部抵抗演算器64は、前述の(8)式(DCIR=(E1−E2)/(I×2T))を用いて、直流内部抵抗DCIRを演算する(ステップ111)。直流内部抵抗DCIRの演算処理が完了すると、直流内部抵抗演算モードの全処理を終える(ステップ112)。
図9は、通常運転時の処理内容を説明する図で、コントローラ69で行われる中心温度Tcの検出処理および異常信号生成処理の手順を示す。
通常運転は、オペレータによりハイブリッド建設機械1の上部旋回体、作業機、下部走行体が操作されている運転時にモニタ70に設けられた図示しないスイッチをオペレータが操作することにより設定される。
通常運転が開始されると、温度センサ53で逐次端子温度Tmが測定され(ステップ201)、電流計51で逐次電流iが測定される(ステップ202)。
つぎに中心温度算出器65は、直流内部抵抗演算モード時に演算された直流内部抵抗DCIRと、ステップ202で逐次測定される電流iとを用いて(1)式(Wloss=i×DCIR)からキャパシタセル30Cにおける逐次の電力損失Wlossを演算する。そして、この電力損失Wlossと、ステップ201で逐次測定される端子温度Tmと、メモリ62に記憶された既知の熱抵抗θmcとを用いて、(2)式(Tc=Tm+Wloss×θmc)から、キャパシタ30の逐次の中心温度Tcを演算する(ステップ203)。
中心温度Tcの計測が完了すると、異常信号生成処理に移行される。
異常信号生成処理に移行されると、まず、判断手段66は、計測されたキャパシタセル30Cの逐次の中心温度Tcを、予め設定された異常温度(たとえば65℃)と対比し、中心温度Tcが異常温度に到達したか否かを判断する(ステップ204)。この結果、中心温度Tcが異常温度に到達したと判断された場合には(ステップ204の判断Y)、異常信号を生成する(ステップ205)。その後、異常信号に対応した処理が実行される。異常処理の内容は、たとえば以下のとおりである。
a)異常信号がモニタ70に出力され、異常信号に基づきモニタ70の表示器71に、キャパシタ30(一つまたは複数のキャパシタセル30C)が異常温度に達していることを示す表示が行われる。これにより、オペレータは、キャパシタ30の中心温度Tcが異常温度に達したことを認識することができ、キャパシタ30の温度上昇を抑制する手動操作を行うことができる。たとえば、キースイッチを一旦オフにして、キャパシタ30を冷却させる措置をとることができる。なお、モニタ70による表示は一例であり、オペレータがキャパシタ30の劣化状態を車上で認識することができればよく、ブザーなどを鳴らすなど音で知らせるようにしてもよい。
b)また、異常信号が生成された場合に、コントローラ69において、キャパシタ30の温度上昇を抑制する自動制御を行うことができる。たとえば、安全が確認されることを条件に、強制的にハイブリッド建設機械1の稼動を停止させる。これにより、キャパシタ30を冷却させることができる。つまり、キャパシタ30に充放電される電流を抑制する制御を行なう。たとえば、発電電動機20で発電される発電量、発電電動機20で駆動される駆動量を抑制することができるトルク指令が生成される。これによりキャパシタ30で充放電される電流が抑制され、キャパシタセル30Cの中心温度Tcを徐々に低下させることができる。
なお、異常信号は、電気信号線69aを介して、電気信号としてモニタ70に送信され、モニタ70の図示しない制御回路が、受信した電気信号に対応して、表示器71に警報マークやメッセージを表示する。また、モニタ70が受信した電気信号に対応して、モニタ70に設けられた図示しない警報ランプを点灯させることを行ってもよい。これらの表示方法あるいは認知方法によって、オペレータに注意を促すことができる。
以上のようにして本実施例によれば、直流内部抵抗DCIRという逐次変動するパラメータを計測し、その計測値と、逐次変動する電流i、端子温度Tmとを用いて、キャパシタセル30Cの中心温度Tcを検出するようにしたので、キャパシタセル30Cの中心温度Tcがリアルタイムに正確に検出できるようになり、キャパシタ30の劣化度合いをリアルタイムに正確に計測できるようになる。
とりわけキャパシタ30がハイブリッド建設機械1に搭載された場合には、たとえキャパシタ30に大電流が頻繁に出し入れされ、電解液の沸騰などが発生し得る状況であったとしても、その瞬間的な温度上昇を正確に捉えることができるようになる。そして、キャパシタセル30Cの中心温度が異常な温度に達した場合には、異常信号を生成することで、キャパシタ30を適切に保護することができるようになる。
上述した実施例では、蓄電装置としてキャパシタを想定して説明したが、本発明としては、これに限定されるものではなく、たとえばリチウムイオン電池、ニッカド電池、ニッケル水素電池、鉛電池、マンガン電池などの二次電池にも本発明を適用することができる。
また、実施例では、充電後に放電を行うことで直流内部抵抗DCIRを演算する手法について説明したが、これはあくまで一例であり、他の手法により直流内部抵抗DCIRを演算してもよい。また、当然、放電後に充電を行うことで直流内部抵抗DCIRを演算するようにしてもよい。
また、実施例では、ハイブリッド建設機械に本発明が適用される場合について説明したが、本発明は、充放電が行われる蓄電装置が備えられたものであれば、建設機械のみならず一般自動車を含む輸送用機械、フォークリフトといった産業車両、さらには広くは産業用機械に適用することができる。
1 ハイブリッド建設機械、30 キャパシタ(蓄電装置)、54 充放電手段、66 判断手段、67 異常信号生成手段

Claims (6)

  1. 蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算ステップと、
    蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定する温度/電流測定ステップと、
    逐次測定される温度と、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出ステップと
    を含む蓄電装置の温度検出方法。
  2. 蓄電装置の端子に一定電流Iを所定時間T通電させて、蓄電装置に充電される充電エネルギーE1を目標充電エネルギーET1に到達させる充電処理と、蓄電装置の端子に一定電流Iを同じ所定時間T通電させて、蓄電装置から放電される放電エネルギーE2を目標放電エネルギーET2に到達させる放電処理とを行い、電流I、所定時間Tを測定し、充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を演算する充放電ステップと、
    測定された電流I、所定時間Tおよび演算された充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を用いて下記式、
    DCIR=(E1−E2)/(I×2T)
    から蓄電装置の直流内部抵抗DCIRを演算する直流内部抵抗演算ステップと、
    蓄電装置の端子の逐次の端子温度Tmを測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流iを測定する温度/電流測定ステップと、
    逐次測定される電流iと、前記演算された直流内部抵抗DCIRとを用いて下記式、
    Wloss=i×DCIR
    から蓄電装置における逐次の電力損失Wlossを求め、この電力損失Wlossと、逐次測定される端子温度Tmと、蓄電装置の中心から端子までの既知の熱抵抗θmcとを用いて、下記式、
    Tc=Tm+Wloss×θmc
    から、蓄電装置の逐次の中心温度Tcを検出する中心温度検出ステップと
    を含む蓄電装置の温度検出方法。
  3. 蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算手段と、
    蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定する温度/電流測定手段と、
    逐次測定される温度と、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出手段と
    が備えられた蓄電装置の温度検出装置。
  4. 蓄電装置の端子に一定電流Iを所定時間T通電させて、蓄電装置に充電される充電エネルギーE1を目標充電エネルギーET1に到達させる充電処理と、蓄電装置の端子に一定電流Iを同じ所定時間T通電させて、蓄電装置から放電される放電エネルギーE2を目標放電エネルギーET2に到達させる放電処理とが行われる充放電手段と、
    充放電手段によって充放電が行われる際の電流I、所定時間Tを測定し、充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を演算する測定・演算手段と、
    測定された電流I、所定時間Tおよび演算された充電エネルギーE1、放電エネルギーE2を用いて下記式、
    DCIR=(E1−E2)/(I×2T)
    から蓄電装置の直流内部抵抗DCIRを演算する直流内部抵抗演算手段と、
    蓄電装置の端子の逐次の端子温度Tmを測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流iを測定する温度/電流測定手段と、
    逐次測定される電流iと、前記演算された直流内部抵抗DCIRとを用いて下記式、
    Wloss=i×DCIR
    から蓄電装置における逐次の電力損失Wlossを求め、この電力損失Wlossと、逐次測定される端子温度Tmと、蓄電装置の中心から端子までの既知の熱抵抗θmcとを用いて、下記式、
    Tc=Tm+Wloss×θmc
    から、蓄電装置の逐次の中心温度Tcを検出する中心温度検出手段と
    が備えられた蓄電装置の温度検出装置。
  5. 直流内部抵抗演算モード時に、
    蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算手段と、
    通常運転時に、
    蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定し、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出手段と
    が備えられたハイブリッド建設機械における蓄電装置の温度検出装置。
  6. 直流内部抵抗演算モード時に、
    蓄電装置の直流内部抵抗を演算する直流内部抵抗演算手段と、
    通常運転時に、
    蓄電装置の端子の逐次の温度を測定するとともに、蓄電装置の端子に逐次流れる電流を測定し、逐次測定される電流と、前記演算された直流内部抵抗とを用いて、蓄電装置の逐次の中心温度を検出する中心温度検出手段と
    計測された蓄電装置の逐次の中心温度が予め設定された異常温度に到達したことを判断する判断手段と、
    計測された蓄電装置の逐次の中心温度が前記異常温度に到達したことが判断された場合に、異常信号を生成する異常信号生成手段と
    が備えられたハイブリッド建設機械における蓄電装置の温度検出装置。
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