JP2015129677A - 異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルの固定部材の劣化を検出可能な二次電池の異常検出装置を提供する。【解決手段】異常検出装置は、異常検出装置は、電池セル111,112と、電池セル111,112を冷却する冷却機構とを含む電池パック10の異常検出装置である。電池セル111,112は、電解液に部分的に浸された状態の捲回体75を収容する金属ケース71と、金属ケース71を電池パック10に固定する樹脂枠51とを有する。異常検出装置は、電池セル111,112の温度を測定する温度センサ23と、電池セル111,112の内部抵抗を測定するための抵抗測定部24と、コントローラ44とを備える。コントローラ44は、電池セル111,112の内部抵抗の初期値からの変化率を表す抵抗変化率ΔRが判定値Rc以上であり、かつ、セル温度TBがしきい値Tc以上の場合に、樹脂枠51の破損によりその電池セルが傾いていると判断する。【選択図】図6

Description

本発明は、異常検出装置に関し、特に、二次電池の異常検出装置に関する。
二次電池は、充放電の繰返しまたは初期状態からの経時変化などに起因して劣化する。このような劣化は、二次電池の様々な箇所で生じ得る。たとえば国際公開第2013/069145号(特許文献1)には、液式鉛蓄電池の電解液の劣化について開示されている。具体的には、極板表面の電解液の濃度偏り、電解液の比重差による沈殿、電解液の減少に伴う濃度変化、あるいは極板への硫酸鉛の析出などが特許文献1には記載されている。
国際公開第2013/069145号 特開2007−57433号公報 特開2007−57385号公報
ハイブリッド車や電気自動車などに搭載される二次電池の電池パックでは、複数のセルが電池ケース内に配置される。各セルは、固定部材によって電池ケースに対して固定されている。このような電池パックでは、車両走行中の振動あるいは衝撃によって固定部材が劣化する可能性がある。固定部材が劣化すると、たとえば電池セルの外部端子のかしめ部のシール性の低下、あるいは外部端子の破断などが生じ得る。このような場合には、電池パックの性能が低下したり、場合によっては電池パックを使用できなくなったりする可能性がある。したがって、固定部材の劣化を検出することが求められる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、セルの固定部材の劣化を検出可能な二次電池の異常検出装置を提供することである。
本発明のある局面に従う異常検出装置は、セルと、セルを冷却する冷却機構とを含む二次電池の異常検出装置である。セルは、電解液に部分的に浸された状態の電極体を収容する収容容器と、収容容器を二次電池に固定する固定部材とを有する。異常検出装置は、セルの温度を測定する温度測定部と、セルの内部抵抗を測定するための抵抗測定部と、コントローラとを備える。コントローラは、セルの内部抵抗の初期値からの変化率を表す抵抗変化率が判定値以上であり、かつ、セルの温度がしきい値以上の場合に、固定部材の破損によりセルが傾いていると判断する。
セルを二次電池に固定する固定部材が破損すると、セルが傾く。上記構成によれば、セルが傾くと、電極体のうち電解液に浸されている部分の体積が減少するので、電解液が電極体に浸透しにくくなり、セルの内部抵抗が増加する。また、セルが傾くと、冷却機構からの冷却風とセルとの接触面積が減少するので、セルの温度が上昇する。したがって、コントローラは、セルの内部抵抗が増加し、かつセルの温度が上昇した場合には、固定部材が破損していると判断することができる。
本発明によれば、二次電池において、セルの固定部材の劣化を検出することができる。
本発明の実施の形態に係る二次電池システムの構成を概略的に示すブロック図である。 図1に示す電池パックの構成を詳細に示す斜視図である。 図2に示す樹脂枠内部の構成を示す斜視図である。 図3に示す電池セル内部の構成を示す斜視図である。 充放電サイクル数の増加に伴う抵抗変化率ΔRの変化を示す図である。 樹脂枠の破損を検出するための制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に係る二次電池システムの構成を概略的に示すブロック図である。図1を参照して、二次電池システム1は、本実施の形態ではハイブリッド車または電気自動車(図示せず)に搭載される。ただし、二次電池システム1の用途は、車両用に限定されるものではない。
二次電池システム1は、電池パック10と、電圧センサ21と、電流センサ22と、温度センサ23と、システムメインリレー31,32と、昇圧回路41と、インバータ42と、モータジェネレータ43と、コントローラ44とを備える。コントローラ44はメモリ44aを含む。
電池パック10は、後述するように複数の電池セル111,112(図2参照)を含む。各電池セル111,112には、たとえばニッケル水素電池またはリチウムイオン電池などを採用することができる。本実施の形態ではリチウムイオン電池が採用される。
昇圧回路41は、システムメインリレー31,32を介して、電池パック10に電気的に接続されている。システムメインリレー31,32は、コントローラ44からの制御信号(図示せず)に応答して、電池パック10と昇圧回路41との間の導通および遮断を切換える。昇圧回路41は、電池パック10の電力を昇圧して、昇圧された電力をインバータ42に供給する。インバータ42は、昇圧回路41から出力された直流電力を交流電力に変換する。インバータ42からの交流電力は、モータジェネレータ43に供給される。
モータジェネレータ43は、車両を走行させるための駆動力を生成する。また、モータジェネレータ43は、回生制動時には車両の減速に伴って発生する運動エネルギーを電気エネルギー(交流電力)に変換する。モータジェネレータ43で生成された交流電力は、インバータ42によって直流電力に変換される。昇圧回路41は、インバータ42からの直流電力を降圧して、降圧された電力を電池パック10に供給する。これにより、回生電力で電池パック10を充電することができる。
コントローラ44は、昇圧回路41とインバータ42とを制御する。メモリ44aには、コントローラ44を動作させるためのプログラムと、後述するマップ(図5参照)とが記憶されている。
電圧センサ21は、電池セル111,112の端子間電圧を検出する。電流センサ22は、電池セル111,112に出入りする充放電電流を検出する。温度センサ23は、電池セル111,112の温度(以下、セル温度TBとも称する)を検出する。各センサは、検出結果をコントローラ44に送信する。コントローラ44は、電圧センサ21および電流センサ22からの検出結果に基づいて、電池セル111,112の内部抵抗を算出する。つまり、電圧センサ21および電流センサ22は抵抗測定部24を構成する。
図2は、図1に示す電池パック10の構成を詳細に示す斜視図である。図2を参照して、電池パック10では、電池ケース50内に二次電池11が収容されている。
二次電池11は、積層された複数の電池セルから構成されている。本実施の形態では、二次電池11は、並列に並べられた電池セル111,112の組が積層されて構成されている。以下、1組の電池セル111,112を電池セル110とも表わす。複数の電池セル110は、バスバー(図示せず)によって互いに電気的に接続されている。
電池セル110の積層方向をX軸方向とし、電池セル111と電池セル112とが並べられた方向をY軸方向とする。また、鉛直方向をZ軸方向とする。
電池セル110の各々は、樹脂枠51によって保持されている。樹脂枠51は、たとえばポリプロピレン(polypropylene)等の樹脂材料から形成される。樹脂枠51の各々は、電池セル110を保持した状態で、電池セル110の積層方向に並べられている。
樹脂枠51の積層方向の両側には、エンドプレート52,53が配置されている。エンドプレート52とエンドプレート53とは、複数の樹脂枠51を挟み込んだ状態で、拘束バンド(図示せず)によって拘束されている。
次に、電池パック10の冷却構造の一例を説明する。図2では、電池パック10の冷却構造が二点鎖線で示されている。
電池ケース50では、二次電池11の両側に通気チャンバ61,62が設けられている。通気チャンバ61,62には、冷却風通過口63,64がそれぞれ形成されている。冷却風通過口63,64には、冷却風ダクト65,66がそれぞれ接続されている。冷却風ダクト65,66の経路上には、冷却風を供給する電動のファン(図示せず)が設けられている。さらに、樹脂枠51には、積層方向に隣り合う電池セル110間を通って延びる通気孔54が形成されている。通気孔54により、冷却風の経路が通気チャンバ61と通気チャンバ62との間で形成されている。
以上のように構成された電池パック10内では、冷却風ダクト65―冷却風通過口63―通気チャンバ61―電池セル110(通気孔54間)―通気チャンバ62―冷却風通過口64―冷却風ダクト66の順に冷却風が流れる。
なお、樹脂枠51は「固定部材」に相当する。ただし、「固定部材」は、電池セルを電池ケース50に固定する部材であればよく、その構造は図2に示す構造に限定されるものではない。また、図2では2つの電池セル(電池セル111,112)が並列に並べられる構造を示すが、電池セルは1つであってもよく、あるいは3以上の電池セルが並列に並べられていてもよい。さらに、電池パック10の冷却構造も図2に示す構造に限定されるものではない。
図3は、図2に示す樹脂枠51内部の構成を示す斜視図である。図3を参照して、電池セル111,112の各々の金属ケース71(収容容器)の開口は、蓋体73で蓋されている。蓋体73には、外部正極端子77および外部負極端子79が設けられている。
電池セル110と、X軸方向(積層方向)に隣接する他の電池セル110との間には、スペーサ80が配置されている。スペーサ80のX軸方向の両端面には、複数の突起部81が櫛歯状に形成されている。突起部81は、Y軸方向(電池セル111と電池セル112とが並べられた方向)に延びており、Z軸方向(鉛直方向)に一定の間隔を隔てて複数設けられている。冷却風(図中矢印で示す)が隣接する突起部81間を流れることにより、電池セル110を冷却することができる。なお、通気チャンバ61,62、冷却風通過口63,64およびスペーサ80は、「冷却機構」に相当する。
図4は、図3に示す電池セル111内部の構成を示す斜視図である。図4では、金属ケース71(破線で示す)を透視して金属ケース71内部の構成要素を示している。
図4を参照して、電池セル111では、捲回体75(電極体)が電解液とともに金属ケース71内部に配置されている。捲回体75は、正極と負極とがセパレータを介して捲回されて扁平状に形成されたものである。金属ケース71内部は減圧されているため、捲回体75には電解液が吸い上げられて浸透している。金属ケース71の底部には、余剰電解液ELが貯留されている。なお、電池セル112の構造は電池セル111の構造と同等である。
電池パック10では、上述のように、車両走行中の振動あるいは衝撃によって樹脂枠51が劣化する可能性がある。樹脂枠51が破損すると、電池セルが傾く場合がある。電池セルが傾いた場合には、電池セルが傾いていない場合と比べて、捲回体75を浸す余剰電解液ELの量が減少するため、電解液が捲回体75に吸い上げられにくくなる。その結果、電池セルの内部抵抗が増加する。したがって、電池セルの内部抵抗に基づいて、電池セルの傾きの有無を検出することができる。
より具体的には、電池セルの傾きを検出するためのパラメータとして、抵抗変化率ΔRを用いることができる。抵抗変化率ΔRは、下記式(1)に示すように、初期状態での内部抵抗R0に対する劣化後の内部抵抗Rnの比率で表される。初期状態とは、二次電池が劣化していない状態であり、たとえば二次電池を製造した直後の状態である。
ΔR=Rn/R0 ・・・(1)
以下、電池セルの傾きの有無が抵抗変化率ΔRに基づいて検出可能であることを確認するために、発明者らが行なった測定結果について説明する。
図5は、充放電サイクル数の増加に伴う抵抗変化率ΔRの変化を示す図である。図5を参照して、横軸は充放電サイクル数を示し、縦軸は抵抗変化率ΔRを示す。
発明者らは、鉛直方向(Z軸方向)に対して10°傾いている電池セルと、傾いていない電池セルとを準備した。図5では、電池セルの傾きがある場合の抵抗変化率ΔRを実線で示し、電池セルの傾きがない場合の抵抗変化率ΔRを破線で示す。
充放電サイクルとしては、まず、各電池セルのSOCが67%に調整された。その後、25℃の温度下において、36Cでの定電流放電と、31Cでの定電流充電とを繰返し行なった。その間、電池セルには、加速度4.5Gで周波数20Hzの振動が加えられた。そして、各電池セルについて、充放電サイクルの開始前および800回の充放電サイクルの終了後に内部抵抗を測定した。内部抵抗の測定時には、25℃の温度下において、SOCを57%に調整し、130Aの定電流放電を10秒間行なった。
図5に示されるように、電池セルが傾いている場合には、電池セルが傾いていない場合と比べて、抵抗変化率ΔRが増加する速度が速い。このように、電池セルの傾いている場合には抵抗変化率ΔRが大きくなることから、抵抗変化率ΔRの測定によって電池セルが傾いているか否かを判定することができる。
本実施の形態では、コントローラ44は、図5に示す関係をたとえばマップとしてメモリ44aに記憶している。コントローラ44は、電池セル111,112の各々について抵抗変化率ΔRを算出する。さらに、コントローラ44は、算出した抵抗変化率ΔRが電池セルの傾きがない場合よりも大きい場合(斜線で示す領域内の場合)には、その電池セルが傾いていると判断する。一方、コントローラ44は、算出した抵抗変化率ΔRが電池セル111の傾きがない場合の抵抗変化率ΔRよりも小さい場合(斜線のない領域内の場合)には、その電池セルは傾いていないと判断する。つまり、本実施の形態では、図5に示す破線上の抵抗変化率ΔRの値が「判定値」に相当する。
ただし、電池セルの傾きの有無を判定するための基準は、上述の例に限定されるものではない。図5に示すような関係は、電池セルの種類、構造または用途等に応じて適宜求められる。
あるいは、コントローラ44は、複数の電池セル間で抵抗変化率ΔRを比較してもよい。ある電池セルの抵抗変化率ΔRが他の電池セルの抵抗変化率ΔRよりも高い場合(たとえばある電池セルの抵抗変化率ΔRが全電池セルの抵抗変化率ΔRの平均値よりも所定値以上高い場合)には、その電池セルが傾いていると判断することができる。
本実施の形態では、抵抗変化率ΔRに加えて電池セルの温度(セル温度TB)を利用して電池セルの傾きを検出する。ただし、電池セルの傾きの検出にセル温度TBは必須ではない。
図2および図3を再び参照して、樹脂枠51が破損して電池セル111,112が傾くと、櫛歯状の突起部81間を流れる冷却風が電池セル111,112に接触する面積が小さくなる。したがって、電池セル111,112が冷却されにくくなるので、セル温度TBが上昇する。
コントローラ44は、セル温度TBが所定のしきい値Tc以上の場合には、電池セル111,112が傾いていると判断する一方で、セル温度TBがしきい値Tc未満の場合には、電池セル111,112が傾いていないと判断する。このように、抵抗変化率ΔRとセル温度TBとを併用することにより、電池セル111,112が傾いているか否かの判定精度を向上させることができる。
なお、セル温度TBについても抵抗変化率ΔRと同様に、複数の電池セル間の温度差を求めてもよい。ある電池セルのセル温度TBが他の電池セルのセル温度TBよりも高い場合(たとえばある電池セルのセル温度TBが全電池セルのセル温度TBの平均値よりも所定値以上高い場合)には、その電池セルが傾いていると判断することができる。
図6は、樹脂枠51の破損を検出するための制御を示すフローチャートである。図6を参照して、このフローチャートに示す処理は、たとえば所定期間が経過する毎に、あるいは所定条件が成立する度に実行される。
ステップS10において、コントローラ44は、ハイレート通電による走行を開始(あるいは継続)するように昇圧回路41、インバータ42およびエンジン(図示せず)を制御する。
ステップS20において、コントローラ44は、複数の電池セル111,112の各々について、抵抗変化率ΔRを算出する。その後、ステップS30において、コントローラ44は、抵抗変化率ΔRを判定値Rc(図5に示す破線上の値)と比較する。抵抗変化率ΔRが判定値Rc以上の場合(ステップS30においてYES)には、処理はステップS40に進む。
ステップS40において、コントローラ44は、複数の電池セル111,112の各々についてセル温度TBを取得し、セル温度TBをしきい値Tcと比較する。ステップS30で抵抗変化率ΔRが判定値Rc以上であった電池セルに関して、その電池セルのセル温度Tbがしきい値Tc以上の場合(ステップS40においてYES)には、処理はステップS50に進む。
ステップS50において、コントローラ44は、抵抗変化率ΔRが判定値Rc以上であり、かつ、セル温度Tbがしきい値Tc以上である電池セルについて、その電池セルが傾いていると判断する。電池セルが傾いている場合には、樹脂枠51が破損している可能性が高い。そのため、ステップS60において、コントローラ44は、電池パック10への通電を中止するようにシステムメインリレー31,32を制御する。さらに、コントローラ44は、電池パック10に異常が発生した旨を使用者に報知することが望ましい。その後、図6に示す一連の処理が終了する。
一方、ステップS30において抵抗変化率ΔRが判定値Rc未満の場合(ステップS30においてNO)、あるいはステップS40においてセル温度TBがしきい値Tc未満の場合(ステップS40においてNO)には、処理はステップS70に進む。ステップS70において、コントローラ44は、電池セルが傾いていないと判断する。この場合には、電池パック10への通電を継続しても何ら問題ないため、処理は一旦メインルーチンに戻り、所定期間が経過する度に図6に示す一連の処理が繰返される。
なお、ステップS60において電池パック10の異常の報知を受けた使用者は、車両の修理業者に当該箇所の修理を依頼することができる。これにより電池パックの修理あるいは交換が行なわれるので、異常が発生した電池パックに振動あるいは衝撃が継続して加えられて、その電池パックの劣化がさらに進行することを防止できる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、たとえば以下(1)〜(3)のような変形例も可能である。抵抗変化率ΔRおよびセル温度TBを用いた電池セルの傾きの検出方法を、以下に示す方法と組み合わせることによって、検出精度を一層向上させることができる。
(1)図3を参照して、電池セル111と同形状の面圧センサ(図示せず)を、スペーサ80のうち突起部81が設けられた部分と電池セル111との間に設ける。電池セル111が傾くと、電池セル111がずれた部分の面圧センサは荷重を受けないので、電池セル111の傾きを検出することができる。
(2)図2を参照して、二次電池11の鉛直方向下面(負のZ軸方向の面)にリミットスイッチ(図示せず)を設置する。いずれかの樹脂枠51が破損するとリミットスイッチがオンされるので、樹脂枠51の破損を検出することができる。
(3)図2を参照して、エンドプレート52とエンドプレート53との間に取付けられ、複数の樹脂枠51を挟み込む拘束バンドに歪みゲージ(いずれも図示せず)を取付ける。樹脂枠51が破損した場合には拘束バンドが縮むので、拘束バンドに取付けられた歪みゲージによって樹脂枠51の破損を検出することができる。
最後に、図1を再び参照して本実施の形態について総括する。異常検出装置は、電池セル111,112と、電池セル111,112を冷却する冷却機構(通気チャンバ61,62、冷却風通過口63,64、スペーサ80)とを含む電池パック10の異常検出装置である。電池セル111,112は、電解液に部分的に浸された状態の捲回体75を収容する金属ケース71と、金属ケース71を電池パック10(電池ケース50)に固定する樹脂枠51とを有する。異常検出装置は、電池セル111,112の温度を測定する温度センサ23と、電池セル111,112の内部抵抗を測定するための抵抗測定部24と、コントローラ44とを備える。コントローラ44は、電池セル111,112の内部抵抗の初期値からの変化率を表す抵抗変化率ΔRが判定値Rc以上であり、かつ、セル温度TBがしきい値Tc以上の場合に、樹脂枠51の破損によりその電池セルが傾いていると判断する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 二次電池システム、10 電池パック、11 二次電池、111,112 電池セル、21 電圧センサ、22 電流センサ、23 温度センサ、24 抵抗検出部、31,32 システムメインリレー、41 昇圧回路、42 インバータ、43 モータジェネレータ、44 コントローラ、44a メモリ、50 電池ケース、51 樹脂枠、52,53 エンドプレート、54 通気孔、61,62 通気チャンバ、63,64 冷却風通過口、65,66 冷却風ダクト、71 金属ケース、73 蓋体、75 捲回体、77 正極端子、79 負極端子、80 スペーサ、81 突起部、EL 余剰電解液。

Claims (1)

  1. セルと、前記セルを冷却する冷却機構とを含む二次電池の異常検出装置であって、
    前記セルは、
    電解液に部分的に浸された状態の電極体を収容する収容容器と、
    前記収容容器を前記二次電池に固定する固定部材とを有し、
    前記異常検出装置は、
    前記セルの温度を測定する温度測定部と、
    前記セルの内部抵抗を測定するための抵抗測定部と、
    前記セルの内部抵抗の初期値からの変化率を表す抵抗変化率が判定値以上であり、かつ、前記セルの温度がしきい値以上の場合に、前記固定部材の破損により前記セルが傾いていると判断するコントローラとを備える、異常検出装置。
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