WO2023089829A1 - 傾斜センサおよび検知システム - Google Patents

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武志 小松
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Abstract

傾斜センサ1は、構造物の傾きの発生を通知する通知部30と、電解質溶液22を内包する貯水タンク21と、正極11と、負極13と、正極11と負極13との間に配置されるセパレータ15を含む一次電池を備える。傾斜センサ1は、構造物の傾きに伴って貯水タンク21が傾くと、電解質溶液22がセパレータ15へ注入され、一次電池10が発電を開始し、通知部30の駆動に必要な電力を供給する。

Description

傾斜センサおよび検知システム
 本発明は、傾斜センサおよび検知システムに関する。
 日本国内におけるインフラストラクチャの構築において、約36000万本の電柱等の構造物が敷設されている。電柱は、電力事業者による送配電ケーブル、通信事業者による通信用ケーブルの架設に用いられる。インフラストラクチャの適切な運用のために、作業者は、外観の目視点検等により、台風、地震または経年劣化などによる傾斜または倒壊がないことを確認する(非特許文献1および2参照)。
 目視を中心とした点検によって、構造物の全数検査が計画的に実施される。通信を支える基盤設備の劣化、または変状の状況が観測される。基盤設備の劣化は、鋼材の腐食またはコンクリートの中性化などの、時間の経過に伴って進行する性能低下亀裂等である。基盤設備の変状は、たわみ、変形、剥離、錆汁などの表面的にみられる異常等である。基盤設備の劣化の度合いまたは規模が把握され、基盤設備は、必要に応じて補修、補強、または更改などが行われる。
 近年、社会インフラの安全性の確保に対する社会的要請が大きくなる傾向にある。構造物の老朽化に伴う点検の頻度と項目の増加、および点検コストの増加が懸念されている(非特許文献2参照)。
 点検稼働の削減に向け、IoT(Internet of Things)デバイスを活用した点検稼働削減のための技術検討がされている。電柱等の構造物の傾斜を検知する屋外設置型センサの一つとして、特定小電力無線を用いた倒壊検知センサがある(非特許文献3および4参照)。非特許文献3および4に記載の倒壊検知センサは、指定の間隔で傾斜を計測し、傾斜が閾値を超えると省電力広域無線通信により報知する。
 これらのセンサを動作させるために、使い捨て一次電池が用いられる。使い捨て一次電池として、アルカリ電池、マンガン電池、空気電池のほか、様々な用途に対応した小型の高性能なリチウムイオン電池が普及している。
 上述した電池は、電極が電解質溶液に接触した状態であるため、自己放電を起こす。また、電解液として、水酸化ナトリウム水溶液などの強アルカリや有機電解液が使用されるため、安全性や環境への問題が指摘されており、取扱いが容易ではないという問題がある。
 上述したような問題を解決するために、使用時に電池セル内に電解液を注入するタイプの電池が知られている。また長期保存向けの非常用電池として、電池セル内に電解質溶液を注入することで動作する電池がある(非特許文献5参照)。この電池は、電解質溶液が注入されていない状態で長期保存が可能である。
資源エネルギー庁、"電力レジリエンス強化の観点からの無電柱化の推進について"、[online]、[令和3年9月15日検索]、インターネット〈URL:https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/035_04_00.pdf〉 日本電信株式会社、"NTT技術ジャーナル2014.08"、[online]、[令和3年9月15日検索]、インターネット〈URL:https://www.ntt.co.jp/journal/1408/files/jn201408022.pdf〉 トッパン・フォームズ株式会社、"傾斜監視システム"、[online]、[令和3年9月15日検索]、インターネット〈URL:https://rfid.toppan-f.co.jp/solve/inclination.html〉 西松建設株式会社、"法面傾斜監視クラウドシステム"、[online]、[令和3年9月15日検索]、インターネット〈URL:https://www.nishimatsu.co.jp/solution/okippa104/〉 日本協能電子株式会社、"NOPOPO 災害時用水電池"、[online]、[令和3年3月17日検索]、インターネット〈URL:http://www.aps-j.jp/pdf/NWPx3.pdf〉
 しかしながら非特許文献1および非特許文献2に記載のセンサは、検知し通報するための機構が常時稼働しており、定期的な内部電池の交換等を要する。
 非特許文献5に記載の電池は、人が電解質溶液を注入して使用するものである。従って非特許文献5に記載の電池は、高所あるいは自然界に設置して用いるなど、人が関与することができない状況において、電池による動力を供給できるものではない。
 このようにセンサが検知したことを契機に、通知する動力が供給される態様はない。
 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、センサが検知したことを契機に、通知する動力を供給可能な技術を提供することである。
 本発明の一態様の傾斜センサは、構造物の傾きの発生を通知する通知部と、電解質溶液を内包する貯水タンクと、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されるセパレータを含む一次電池を備え、前記構造物の傾きに伴って前記貯水タンクが傾くと、前記電解質溶液が前記セパレータへ注入され、前記一次電池が発電を開始し、前記通知部の駆動に必要な電力を供給する。
 本発明の一態様の検知システムは、上記傾斜センサと、前記傾斜センサに接続し、前記傾斜センサの通知を検知し、前記傾斜センサの固有識別子と前記傾斜センサの設置位置を参照する検知サーバを備え、前記傾斜センサの通知部は、前記傾斜センサの固有識別子を通知し、前記検知サーバは、通知された固有識別子の数と、通知された固有識別子から特定される前記傾斜センサの設置位置を出力する。
 本発明によれば、センサが検知したことを契機に、通知する動力を供給可能な技術を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る傾斜センサの内部構造を側面視で模式的に説明する図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る検知システムのシステム構成を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る検知サーバの処理を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態に係る傾斜センサにおける電池電圧の経時変化を説明する図である。 図5は、検知サーバに用いられるコンピュータのハードウエア構成を説明する図である。
 以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
 (傾斜センサ)
 図1を参照して、本発明の実施の形態に係る傾斜センサ1を説明する。傾斜センサ1は、電柱などの構造物に設置される。傾斜センサ1は、構造物の傾斜または倒壊を検知して、検知サーバ102に通報する。傾斜センサ1は、例えば取り付けバンドなどを用いて電柱などの構造物に固定される。傾斜センサ1は、構造物の上部のみの傾斜も可能とするため、構造物の高い位置に設置されることが好ましい。
 傾斜センサ1は、筐体20に、電池筐体16とおよび通知部30を備える。電池筐体16は、一次電池10と、貯水タンク21を含む。一次電池10は、正極11と負極13の間にセパレータ15を含む。貯水タンク21は、電解質溶液22を含む。傾斜センサ1が構造物に設置された状態において、電解質溶液22は、セパレータ15に接しないように形成される。
 本発明の実施の形態に係る傾斜センサ1において、構造物の傾きに伴って貯水タンク21が傾くと、電解質溶液22がセパレータ15へ注入される。電解質溶液22がセパレータ15に接すると、毛細管現象でセパレータ15に給水され、一次電池10が発電を開始する。一次電池10は、通知部30の駆動に必要な電力を供給する。通知部30は一次電池10から供給された電力を使って、傾斜したことを通知する。
 このように傾斜センサ1は、傾斜した際に発電する一次電池10を用いて駆動するので、平常時の稼働を不要とし、非常時のみ動作を通知することができる。これにより傾斜センサ1は、不動時の自己放電がなく、10年を超えるなどの長期的な運用が可能となる。
 一次電池10は、正極11、正極集電体12、負極13、負極集電体14、セパレータ15、電池筐体16、正極集電タブ17、負極集電タブ18、貯水タンク21および電解質溶液22を備える。電池筐体16は、正極11、正極集電体12、負極13、負極集電体14、セパレータ15、貯水タンク21および電解質溶液22を内包する。正極集電タブ17および負極集電タブ18は、電池筐体16から露出して、一次電池10から通知部30に給電する。
 正極11、正極集電体12、負極13、負極集電体14、セパレータ15および電池筐体16は、電池として作動することが可能であれば、各部材の配置および形状は問わない。例えば、正極11、正極集電体12、負極13、負極集電体14、セパレータ15および電池筐体16は、平面視で、四角形または円形のシート形状であっても良い。
 正極集電体12に正極11が接続する。負極集電体14に負極13が接続する。正極11と負極13との間に、セパレータ15が配置される。正極11の一部の面はセパレータ15に接続する。
 互いに接続する正極11、正極集電体12、負極13、負極集電体14およびセパレータ15は、電池筐体16で上下方向に挟み込み、周縁部を接着し、一体化することで、一次電池10の内部が密閉される。接着方法として、熱シール、または接着剤を使用する方法があるが、特に限定されない。例えば、熱シールでの接着が困難な場合、接着剤が使用される。一次電池10の内部を密閉する際に、周縁部の一部を接着せずに開放しておくことで、空気の取り込みが可能である。
 正極11は、ガス拡散型である。正極11の面のうち、セパレータ15に接する面以外の面は、電池筐体16の周辺部または電池筐体16に設けられた孔(図示せず)から取り込まれた大気に暴露される。
 セパレータ15は、吸水性を有する絶縁体で形成される。セパレータ15に、コーヒーフィルタおよびキッチンペーパーなどの紙が、用いられることが可能である。セパレータ15として、植物繊維からつくられるセルロース系セパレータのような、強度を保ちつつ自然分解される材料のシートを用いると、傾斜センサ1を設置した後に回収しない場合でも、環境に対する負荷が低減される。
 電池筐体16は、正極11、正極集電体12、負極13、負極集電体14、セパレータ15および貯水タンク21を内部に維持すればどのような構成でも良い。セパレータ15が雨水等により湿ることがないように、電池筐体16内部に雨等が染み込まない構成が好ましい。電池筐体16は、例えば、ラミネートフィルムで形成されることが好ましい。
 本発明の実施の形態において電池筐体16は、貯水タンク21を内包する場合を説明するがこれに限らない。傾斜センサ1が傾いたときに電解質溶液22がセパレータ15に接することができれば、傾斜センサ1はどのように形成されても良い。例えば、電池筐体16の外部に貯水タンク21が設けられても良い。
 貯水タンク21は、電解質溶液22を内包する。電解質溶液22は、保水する役割を持たせるため、寒天、セルロース、吸水ポリマーなどを同封しても良い。傾斜センサ1が構造物等に設置された状態において、一次電池の上方に貯水タンク21が設置され、貯水タンク21の上方は開口する。構造物等が傾斜すると、貯水タンク21内の電解質溶液22が貯水タンク21の開口部からこぼれ、電解質溶液22は、貯水タンク21の下方に設けられたセパレータ15に接する。電解質溶液22は、毛細管現象によりセパレータ15に給水され、一次電池10は発電を開始する。
 傾斜センサ1が構造物に設置された状態において、一次電池10は、下方から正極11、セパレータ15および負極13の順で形成される。貯水タンク21が傾斜した場合でも、正極11より上方のセパレータ15が、貯水タンク21内の電解質溶液22を受け止めるので、正極11が電解質溶液22に接するのを防ぐことができる。また貯水タンク21内の電解質溶液22を、セパレータ15が受け止めることが可能な量とすることにより、正極11が電解質溶液22に接するのを防ぐことができる。また貯水タンク21の仕様または電解質溶液22の量を制御することで、電解質溶液22がセパレータ15に浸出するときの傾斜センサ1の傾斜角は、調節可能となる。
 ここで、セパレータ15の水平方向の面の大きさは、正極11よりも大きくなるように形成される。これにより、構造物の傾斜に伴って電解質溶液22が貯水タンク21からこぼれた場合でも、正極11が電解質溶液22に接することなく、セパレータ15が電解質溶液22を受け止めることが可能になる。
 また、電池筐体16および筐体20に、自然分解される材料を用いることにより、傾斜センサ1を回収しない場合でも、環境に対する負荷が軽減される。具体的には、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン、変性澱粉などのうちのいずれか1つ以上から、電池筐体16および筐体20が形成される。この中でも特に、植物由来のポリ乳酸などの化学合成系で、電池筐体16および筐体20が形成されるのが好ましい。電池筐体16および筐体20の形状は、このような生分解性プラスチックを加工することで得られる形状である。電池筐体16および筐体20に適用可能な材料は、例えば、生分解性プラスチック、生分解性プラスチックのフィルム、牛乳パックなどに用いられるポリエチレンなどの樹脂の被膜が形成されている用紙、または寒天フィルムなどのうちのいずれか1つ以上である。
 傾斜センサ1は、構造物の傾斜または倒壊によって貯水タンク21の電解質溶液22がセパレータ15に接すると、毛細管現象によりセパレータ15に水分が取り込まれる。電解質溶液22が正極11および負極13に接することにより、一次電池10は、発電を開始する。一次電池10は、通知部30に電力を供給することで、通知部30は、構造物の傾斜を検知したことを通知することができる。
 通知部30は、構造物の傾きの発生を通知する。本発明の実施の形態において通知部30は、傾きの発生を、無線通信ネットワークを介して検知サーバ102に通知する場合を説明する。通信無線ネットワークは、モバイル通信キャリアが提供するモバイル通信、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses)STD-T67、STD-T93またはSTD-T108などの標準規格に準拠した特定小電力無線などである。なお他の通知方法として、傾きが発生した際、傾斜センサ1に設けられたランプ(図示せず)を点灯して通知する方法などが考えられる。
 通知部30は、給電回路31、演算回路32、通信回路33および通信用アンテナ34を備える。給電回路31、演算回路32、通信回路33および通信用アンテナ34の各部は、傾斜時に一次電池10から供給される電力によって駆動する。
 給電回路31は、DCDC(Direct Current to Direct Current)回路であって、一次電池10から供給される電力を、各回路が利用可能な電圧に変換する。図1に示すように、正極集電体12および負極集電体14が給電回路31に接続される。給電回路31は、正極集電体12および負極集電体14から供給される電力を所望の電圧に変換して、通知部30の各回路に提供する。複数の一次電池10が直列で接続されるなど充分な電圧で電力が供給され、昇圧の必要がない場合、給電回路31は省略されても良い。その場合、正極集電体12および負極集電体14から供給される電力は、通知部30の各回路に直接提供される。
 演算回路32は、検知サーバ102への送信データを生成して、通信回路33に入力する。送信データは、傾斜センサ1の識別番号を含む。
 通信用アンテナ34は、無線通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。通信回路33は、通信用アンテナ34を用いて、検知サーバ102と通信する。
 本発明の実施の形態に係る傾斜センサ1は、構造物の傾斜が発生した際に、傾斜センサ1が内蔵する一次電池10が発電し、通知部30による通知が可能になる。傾斜センサ1は、平常時の稼働を不要とし、非常時のみ動作し、傾斜が発生したことを通知することができる。これにより傾斜センサ1は、不動時の自己放電がなく、10年を超えるなどの長期的な運用が可能となる。
 また傾斜センサ1の各部材を、自然分解される材料で形成することも可能である。このような傾斜センサ1は、自然に設置される使い捨てセンサへの適用が好適である。傾斜センサ1に用いられる一次電池10及び筐体20等は、時間の経過に伴って自然分解されるので、傾斜センサ1を回収する必要がない。また傾斜センサ1は、自然由来の材料や肥料成分で構成されるため、環境に対する負荷が極めて低い。
 本発明の実施の形態において傾斜センサ1は、1つの一次電池10を有する場合を説明したが、これに限らない。傾斜センサ1aは、直列に接続される複数の一次電池10を備えても良い。
 (検知システム)
 図2を参照して、本発明の実施の形態に係る検知システム100を説明する。検知システム100において、検知システム100または構造物の管理者によって、管理対象の構造物に対して傾斜センサ1が設置される。
 検知サーバ102は、傾斜センサ1に接続し、傾斜センサ1の通知を検知し、傾斜センサ1の固有識別子と傾斜センサ1の設置位置を参照する。傾斜センサ1の通知部30は、傾斜センサ1の固有識別子を検知サーバ102に通知する。検知サーバ102は、通知された固有識別子の数と、通知された固有識別子から特定される傾斜センサの設置位置を出力する。
 検知サーバ102は、傾斜センサ1からの通知を監視し集約して、構造物の傾斜の発生場所、規模等を特定して、監視装置104を介して、監視者に情報を提供する。なお、図2に示すシステム構成は一例であって、無線通信ネットワークの仕様、傾斜センサ1が設けられる位置等によって適宜変更される。
 検知システム100は、複数の傾斜センサ1、基地局101、検知サーバ102、データベースサーバ103および監視装置104を備える。傾斜センサ1は、基地局101を介して検知サーバ102と通信する。
 基地局101は、検知サーバ102に接続するとともに、傾斜センサ1と無線で接続する。検知サーバ102は、基地局101を介して複数の傾斜センサ1に接続に接続する。データベースサーバ103は、傾斜センサ1に関するデータを記憶し、検知サーバ102は、データベースサーバ103が記憶するデータを参照することができる。監視装置104は、検知サーバ102による出力に応じて、アラームを発信しても良い。
 データベースサーバ103は、傾斜センサ1の固有識別番号と、傾斜センサ1が設置された位置を対応づけて保持する。データベースサーバ103はさらに、傾斜センサ1が通知可能な、構造物の傾斜角を対応づけても良い。傾斜角は、傾斜センサ1の一次電池10が駆動し、通知部30が通知可能となった時点での傾斜センサ1が傾斜した角度である。傾斜センサ1の貯水タンク21の仕様と貯水タンク21に内包される電解質溶液22の量から、傾斜センサ1が通知可能な構造物の傾斜角は、予め特定される。貯水タンク21の仕様は、電池筐体16と貯水タンク21との位置関係、貯水タンク21の各辺の長さ等のサイズなどである。
 例えば、検知サーバ102は、傾斜センサ1から傾斜したことが通知されると、データベースサーバ103に接続して、傾斜センサ1のそれぞれに接続し、傾斜センサ1を設置した位置および傾斜角を参照する。検知サーバ102は、通知した傾斜センサ1の数が多いほど、広い範囲において傾斜が発生したと推測することができる。また検知サーバ102は、通知した傾斜センサ1が通知可能な傾斜角が大きいほど、被害が大きいと推測することができる。
 検知サーバ102は、通知された傾斜センサ1の数、位置および傾斜角等が、監視装置104によって設定された条件に合致する場合、監視装置104に通知する。検知サーバ102は、所定条件に合致したことを監視装置104に通知しても良いし、通知された傾斜センサ1の数、位置および傾斜角等のデータも併せて通知しても良い。監視装置104は、傾斜の発生した構造物の位置および状況を把握できるので、管理者は、即座にかつ容易に、被害規模の把握と復旧計画の策定が可能となる。また監視装置104は、被害規模により、自治体または行政等の監視者に通達しても良い。自治体または行政等に向けた注意喚起が、可能となる。
 図3を参照して、検知サーバ102の処理を説明する。図3に示す処理は、ある傾斜センサ1から信号を受信すると、そのほかの傾斜センサ1からの信号も待機して出力する。なお図3に示す処理は一例であってこれに限るものではない。
 ステップS1において検知サーバ102は、ある1つの傾斜センサ1から傾斜が発生した旨のセンサ信号を受信すると、ステップS2において、所定時間、他の傾斜センサ1からのセンサ信号の受信を待機し、所定時間で受信したセンサ信号をカウントする。
 ステップS1およびステップS2で受信した各センサ信号について、ステップS3の処理を繰り返す。ステップS3において検知サーバ102は、処理対象のセンサ信号について、データベースサーバ103を参照して、そのセンサが設置された位置と、傾斜角を特定する。
 ステップS4において検知サーバ102は、ステップS1およびステップS2で受信したセンサ信号数、傾斜したセンサの位置および傾斜角を出力する。このとき検知サーバ102は、監視装置104等から設定された条件を満たすか否かを判定し、満たす場合、条件で指定されたデータを出力しても良い。
 このような検知システム100によれば、複数の傾斜センサ1からの信号に従って、構造物の傾斜の発生した範囲、被害規模等を特定することができる。本発明の実施の形態に係る傾斜センサ1は、傾斜が発生した場合にのみ電力が供給され報知されるので、維持管理が容易であることから、多数の傾斜センサを自然界に設置することが可能になる。また傾斜センサ1を自然分解される材料で形成されることにより、傾斜センサ1を回収しなくても、自然界への負荷が生じにくい。
 (一次電池の構成および電極反応)
 ここで、一次電池10の各構成について説明する。
 正極11は、炭素材料などの一般的な金属空気電池の正極に用いられる導電性材料で形成される。正極11は、カーボン粉末をバインダーで成形するといった公知のプロセスで作製することができる。一次電池では、正極11の内部に反応サイトを多量に生成することが重要であるので、正極11は、高比表面積を有することが望ましい。カーボン粉末をバインダーで成形してペレット化することで正極11が作製される場合、高比表面積化した際に、カーボン粉末同士の結着強度が低下し、構造が劣化することで、正極11が安定して放電することが困難であり、放電容量が低下する。これに対し、例えば、正極11が三次元ネットワーク構造を有する場合、正極11はバインダーを使用する必要がなく、放電容量を高くできるようになる。また、正極11は、触媒を担持していてもよい。触媒は、特に限定はされないが、Fe、Mn、Zn、CuおよびMoのうちの少なくとも1つの金属、あるいは、Ca、Fe、Mn、Zn、CuおよびMoのうちの少なくとも1つの金属からなる金属酸化物から構成されることが好ましい。この中でも、触媒の金属として、Fe、MnおよびZnのうちの1つの金属、これらの1つからなる酸化物、または2つ以上からなる複合酸化物が好ましい。
 負極13は、負極活性物質から形成される。負極13は、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、および鉄から選ばれる1種類以上の金属、または、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、および鉄から選ばれる1種類以上の金属を主成分とした合金で形成される。負極13は、金属または合金の板または箔を所定の形状に成形して用いるなど、一般的な方法で形成されれば良い。
 電解質溶液22は、電解質を含む。電解質の種類は、正極11および負極13の間で金属イオンおよび水酸化物イオンの移動が可能な物質であれば、特に限定されない。電解質は、例えば、酢酸マグネシウム、塩化ナトリウム、または塩化カリウム等から構成することが好ましい。電解質溶液22は、環境影響に配慮して、中性であることが好ましい。
 正極集電体12は、公知の材料を使用することができる。正極集電体12は、例えば、カーボンシート、カーボンクロス、Fe、CuおよびAlのうちのいずれか1つ以上で形成される板を使用すればよい。負極集電体14についても、公知の材料を使用することができる。負極13に金属を用いる場合、一次電池10は、負極集電体を備えず、負極13から直接端子を外部に取り出しても良い。
 ここで、負極13にマグネシウム金属を用いた一次電池における、正極11および負極13おける電極反応を説明する。導電性を有する正極11の表面において、空気中の酸素および電解質が接することで、式(1)で示す正極反応が進行する。一方、セパレータ15により供給される電解質に接している負極13の表面において、式(2)で示す負極反応が進行する。負極13を構成するマグネシウムが電子を放出し、電解質中にマグネシウムイオンとして溶解する。
 正極反応と負極反応により、一次電池10は、放電を行うことが可能である。全反応は、式(3)で示されるように、水酸化マグネシウムが生成(析出)される反応である。理論起電力は、約2.7Vである。
[数1]
   1/2O+HO+2e→2OH      ・・・式(1)
   Mg→Mg2++2e             ・・・式(2)
   Mg+1/2O+HO+2e→Mg(OH)・・・式(3)
 (一次電池の生成方法)
 一次電池10の生成方法を説明する。本発明の実施の形態において、カーボンナノファイバを正極11に使用して、一次電池10を作製する。
 まず、正極11の作製方法について説明する。市販のカーボンナノファイバーゾル[分散媒:水(HO)、0.4重量%、Sigma-Aldrich製]を試験管に入れ、この試験管を液体窒素中に30分間浸すことでカーボンナノファイバーゾルを完全に凍結させた。カーボンナノファイバーゾルを完全に凍結させた後、凍結させたカーボンナノファイバーゾルをナスフラスコに取り出し、これを凍結乾燥機(東京理科器械株式会社製)により10Pa以下の真空中で乾燥させることで、カーボンナノシートを含む三次元ネットワーク構造を有する伸縮性共連続体を得た。
 次に負極13の生成方法について説明する。負極13は、市販のマグネシウム合金板AZ31B(厚さ300μm、日本金属製)を、はさみを用いて20mm×20mmの正方形の一部に集電用のタブを有する形状に切り抜くことで作製した。
 電解質溶液22は、塩化ナトリウム(NaCl、関東化学製)を1mol/Lの濃度で純水に溶解した溶液を用いた。セパレータ15は、電池用のセルロース系セパレータ(日本高度紙工業製)を20mm×20mmの正方形状にカットして用いた。
 正極集電体12には、カーボンクロスを用い、20mm×20mmの正方形の一部に集電用のタブを有する形状にカットして用いた。正極11は、直径17mmの円形サイズにポンチで切り抜いて用いた。
 電池筐体16の生成方法を説明する。電池筐体16は、30mmx30mmx10mm内に、これらが収まるように設計する。Raise3D Pro2(Raise3D社製)を用いたFFF(Fused Filament FabrICation)方式により、PLA(PolylactIC Acid)フィラメント(Raise3D社製)を溶解し、積層することで、電池筐体7が作成される。なお、電池筐体16の底面、具体的には、正極11側の面に、空気孔としてΦ10mmの複数の孔が設けられる。
 下から、正極集電体12、正極11、セパレータ15、負極13および負極集電体14の順で、各部材が積層される。積層された各部の周縁部を、80℃で熱シールし密閉する。密閉された各部が、電池筐体16の底面の上に配置された後、その上に、電解質溶液22を含む貯水タンク21が設置される。なお、構造物への設置前に電解質溶液22がセパレータ15に接しないよう、使用前は貯水タンク21に封がされる機構を有しても良い。
 (筐体の生成)
 筐体20の生成方法を説明する。筐体20は、図1に示すように、一次電池10および通知部30を内包する。筐体20は、100mmx100mmx50mm内に、これらが収まるように設計する。Raise3D Pro2(Raise3D社製)を用いたFFF(Fused Filament Fabrication)方式により、PLA(Polylactic Acid)フィラメント(Raise3D社製)を溶解し、積層することで、筐体20が作成される。PLAフィラメントは、ポリ乳酸で形成される。ポリ乳酸は、上述するように自然分解される材料であるので、環境に対する負荷が小さい。
 (通知部の生成)
 通知部30の生成方法を説明する。LoRa/GPSトラッカーLT-100(GISUPPY社製)を、一次電池10の駆動に伴い、電源オンおよび電波発信が可能なよう改良する。LoRa/GPSトラッカーLT-100の外装を取り除き、筐体20内に格納する。LoRa/GPSトラッカーLT-100を、未発電状態の一次電池10の正極集電体12および負極集電体14と接続する。
 なお、セル電圧が1.5V程度であることが想定されるため、DCDC回路35により3.7Vに昇圧された電力が用いられる。
 (センサの評価)
 まず、セパレータ15に電解質溶液を供給したときの正極11および負極13間の電圧変化を図4に示す。
 セパレータ15で電解質溶液22を吸い上げると電圧が立ち上がり、吸い上げ開始から約150秒で安定した電圧が得られた。このときの電圧は1.5V程度であった。安定した電圧が得られた状態となった後、通知部30からの電波発信を、受信機が確認した。また通知部30は、固有IDを発信したところ、受信機は、この情報の受信も確認した。受信機は、LoRa/GPSトラッカーLT-100で用いる電波を受信可能な受信機であって、LoRaゲートウェイES920LRGW(EASEL社製)である。
 また、動作終了後にセンサを土壌中に設置したところ、市販の回路部分を除き、約2ヶ月で筐体の分解が目視で確認できた。土壌中の微生物によって代謝され分解されたことが示された。
 本発明の実施の形態に係る傾斜センサ1は、構造物の傾斜に伴う筐体20の傾きにより、正極11および負極13に接するセパレータ15に電解質溶液22が浸出し一次電池10が発電し、一次電池10が発電し、一次電池10の発電によって、通知部30が駆動し、傾斜を通知することができる。傾斜センサ1の一次電池10は、平常時の稼働を不要とし、傾斜が発生し通知部30が通知しなければならない状況において、動作する。従って、一次電池10は、不動時の自己放電がなく、例えば10年を超えるなどの長期的な運用が可能になる。
 筐体20等の各部品を自然分解可能な材料で形成することにより、自然界に設置しても回収する必要がなく、環境に対する負荷が低い。傾斜センサ1を自然界に設置し、この傾斜センサ1からの通知を、傾斜センサ1から離れた位置に設置される検知サーバ102が受信することにより、遠く離れた場所で発生した土砂崩れ等の災害を、検知することが可能になる。また複数個の傾斜センサ1を、構造物に設置し、これらの傾斜センサ1からの傾斜の通知を検知サーバ102が受信することにより、現地に赴くことなく、構造物の劣化、災害規模等を把握することが可能になる。また傾斜センサ1を設置した構造物を管理する事業者が、自治体等の発信システムと連携することで、住民等へのアラーム発信等も可能となる。
 上記説明した本実施形態の検知サーバ102およびデータベースサーバ103に、例えば、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)901と、メモリ902と、ストレージ903(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える汎用的なコンピュータシステムが用いられる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、検知サーバ102およびデータベースサーバ103の各機能が実現される。
 なお、検知サーバ102およびデータベースサーバ103は、それぞれ1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また検知サーバ102およびデータベースサーバ103は、それぞれ、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
 検知サーバ102およびデータベースサーバ103のそれぞれのプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD (Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
 なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
 1 傾斜センサ
 10 一次電池
 11 正極
 12 正極集電体
 13 負極
 14 負極集電体
 15 セパレータ
 16 電池筐体
 17 正極集電タブ
 18 負極集電タブ
 20 筐体
 21 貯水タンク
 22 電解質溶液
 30 通知部
 34 通信用アンテナ
 31 給電回路
 32 演算回路
 33 通信回路
 100 検知システム
 101 基地局
 102 検知サーバ
 103 データベースサーバ
 104 監視装置
 901 CPU
 902 メモリ
 903 ストレージ
 904 通信装置
 905 入力装置
 906 出力装置

Claims (8)

  1.  構造物の傾きの発生を通知する通知部と、
     電解質溶液を内包する貯水タンクと、
     正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されるセパレータを含む一次電池を備え、
     前記構造物の傾きに伴って前記貯水タンクが傾くと、前記電解質溶液が前記セパレータへ注入され、前記一次電池が発電を開始し、前記通知部の駆動に必要な電力を供給する
     傾斜センサ。
  2.  直列に接続される複数の一次電池を備える
     請求項1に記載の傾斜センサ。
  3.  前記傾斜センサが前記構造物に設置された状態において、
     前記一次電池の上方に前記貯水タンクが設置され、前記貯水タンクの上方は開口する
     請求項1または2に記載の傾斜センサ。
  4.  前記一次電池は、下方から正極、セパレータおよび負極の順で形成され、
     前記セパレータの水平方向の面の大きさは、前記正極よりも大きくなるように形成される
     請求項3に記載の傾斜センサ。
  5.  前記負極は、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、および鉄から選ばれる1種類以上の金属、または、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、および鉄から選ばれる1種類以上の金属を主成分とした合金で形成される
     請求項1ないし4のいずれか1項に記載の傾斜センサ。
  6.  前記セパレータは、吸水性を有する絶縁体で形成される
     請求項1ないし5のいずれか1項に記載の傾斜センサ。
  7.  請求項1ないし6のいずれか1項に記載の傾斜センサと、
     前記傾斜センサに接続し、前記傾斜センサの通知を検知し、前記傾斜センサの固有識別子と前記傾斜センサの設置位置を参照する検知サーバを備え、
     前記傾斜センサの通知部は、前記傾斜センサの固有識別子を通知し、
     前記検知サーバは、通知された固有識別子の数と、通知された固有識別子から特定される前記傾斜センサの設置位置を出力する
     検知システム。
  8.  前記検知サーバは、さらに、前記傾斜センサの貯水タンクの仕様と前記貯水タンクに内包される電解質溶液の量から特定される、前記傾斜センサが通知可能な傾斜角を参照し、
     前記固有識別子から特定される前記傾斜センサが通知可能な傾斜角を出力する
     請求項7に記載の検知システム。
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